JP2010056959A - デジタルテレビ放送受信装置、コンピュータプログラムおよび記録媒体 - Google Patents

デジタルテレビ放送受信装置、コンピュータプログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】デジタル放送受信装置においてデータ放送の受信再生を早める。
【解決手段】受信した番組対応テーブル(PMT)を受信チャンネル毎に記憶部に一時的に記憶しておき、特定の受信チャンネルのデータ放送受信開始時に、当該受信チャンネルについて記憶しておいた番組対応テーブルを参照して当該受信チャンネルの放送波からセクションデータを抽出して記憶部に一時的に記憶する。その後、当該放送波から番組対応テーブルを取得したとき、この番組対応テーブルを前記記憶しておいた番組対応テーブルと比較し、両番組対応テーブルが一致したとき、前記一時記憶しておいたセクションデータを有効化する。両番組対応テーブルが一致しなかったとき、前記一時記憶しておいたセクションデータを無効化し、前記取得した番組対応テーブルに基づいて新たなセクションデータを抽出する。
【選択図】図4

Description

本発明は、データ放送を受信再生可能なデジタルテレビ放送受信装置、コンピュータプログラムおよび記録媒体に関する。
近年、地上デジタル放送の受信機が普及してきている。特にそのいわゆる1セグ放送により携帯電話端末などの携帯受信機でもテレビ放送を受信再生できるようになっている。
デジタル放送では、映像および音声の他、いわゆるデータ放送コンテンツと呼ばれるデータも含まれている。デジタル放送受信装置の表示画面には、映像を表示する領域の他、データ放送コンテンツを表示する領域も同時に確保されうる。
デジタル放送受信装置では、選局時に画面に何も表示されず、音声も出力されない状態が発生する。これは、テレビ機能のON時のみならず、チャンネルの切替時点においても同様である。
このような問題に関して、電源を切断した状態から電源を再投入したときに、視聴する番組を短時間に受信できるようにする技術が提案されている(特許文献1参照)。この技術では、受信している番組の周波数、番組番号およびPMT(Program Map Table:番組対応テーブル)のPID(Packet ID)をEEPROMに書き込んでおく。電源再投入時に、EEPROM内のPMTのPIDを読み出し、これに基づいてPMTを受信し、このPMTで示される番組を構成するストリームのPIDから、その番組のPIDを検知し、そのPIDにより視聴する番組を受信する。
また、受信されたデジタル放送波に含まれる映像識別情報(Audio Stream PID)と音声識別情報(Video Stream PID)と時刻基準情報識別情報(PCR PID)を予測処理を導入し、データ放送の受信再生を高速化する技術が提案されている(特許文献2参照)。
特開平11−308580号公報 特開2001−346109号公報 株式会社インプレス ネットビジネスカンパニー社、2005年6月21日発行、「インプレス標準教科書シリーズ 1セグ放送教科書」p216〜219、P225〜226
上記特許文献に記載のようにデジタル放送受信装置において選局処理を高速化する技術は、いずれも映像および音声の出力を早めることを目的とするものであり、データ放送の受信再生の所要時間を短縮するものではない。また、上記特許文献の技術はPMTのPIDの取得を早めるものであって、PMT自体の取得を早めるものではない。
本発明はこのような背景においてなされたものであり、デジタル放送受信装置においてデータ放送の受信再生を早めることを目的とする。
本発明によるデジタルテレビ放送受信装置は、データを記憶する記憶手段と、データ放送を受信する受信手段と、前記受信手段により受信したデータ放送の表示を制御する制御手段とを備える。この制御手段は、受信した番組対応テーブルを受信チャンネル毎に前記記憶手段に一時的に記憶しておき、特定の受信チャンネルのデータ放送受信開始時に、当該受信チャンネルについて記憶しておいた番組対応テーブルを参照して当該受信チャンネルの放送波からセクションデータを抽出して前記記憶手段に一時的に記憶し、その後、当該放送波から番組対応テーブルを取得したとき、この番組対応テーブルを前記記憶しておいた番組対応テーブルと比較し、両番組対応テーブルが一致したとき、前記一時記憶しておいたセクションデータを有効化し、両番組対応テーブルが一致しなかったとき、前記一時記憶しておいたセクションデータを無効化し、前記取得した番組対応テーブルに基づいて新たなセクションデータを抽出する。
本発明では、記憶手段に番組対応テーブルを一時的に記憶しておき、特定の受信チャンネルのデータ放送受信開始時に、その番組対応テーブルを利用してセクションデータを仮に取得しておき、実際の番組対応テーブルの受信時にその有効性を確認する。有効性が確認されたときには、既に取得済のセクションデータを利用して早期にデータ放送の再生を開始する。
前記記憶手段は、好ましくは、受信チャンネル毎に番組対応テーブルを記憶する領域と、複数の受信チャンネルに共通にセクションデータを記憶する領域とを含む。
本発明によるコンピュータプログラムは、デジタルテレビ放送受信装置におけるデータ放送の受信再生を行うコンピュータプログラムであって、受信した番組対応テーブルを受信チャンネル毎に記憶しておくステップと、特定の受信チャンネルのデータ放送受信開始時に、当該受信チャンネルについて記憶しておいた番組対応テーブルを参照して当該受信チャンネルの放送波からセクションデータを抽出して一時的に記憶するステップと、その後、当該放送波から番組対応テーブルを取得したとき、この番組対応テーブルを前記記憶しておいた番組対応テーブルと比較するステップと、両番組対応テーブルが一致したとき、前記一時記憶しておいたセクションデータを有効化するステップと、両番組対応テーブルが一致しなかったとき、前記一時記憶しておいたセクションデータを無効化し、前記取得した番組対応テーブルに基づいて新たなセクションデータを抽出するステップとをコンピュータに実行させるものである。
本発明は、上記コンピュータプログラムをコンピュータ読み出し可能に記録した記録媒体としても把握しうる。
本発明によれば、デジタル放送受信装置においてデータ放送の受信再生を早めることができる。また、本発明は、ハードウェアによらず、ソフトウェアで実現可能である。
以下、本発明のデジタル放送受信装置の好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に本実施の形態におけるデジタル放送受信装置の概略の内部構成を表したブロック図を示す。以下では、1セグ放送の受信装置を例として説明する。但し、本発明は1セグ放送に限るものではなく、フルセグ放送の受信装置にも適用可能である。
デジタル放送受信装置100において、放送波はアンテナ101により受信され、受信処理部102のチューナ102aで選局され、復調部102bで復調処理される。受信処理部102は制御部110により制御される。制御部110は、CPUなどの処理手段により実現される。受信処理部102の出力は、デマルチプレクサと呼ばれる分離部103に入力される。分離部103は、受信処理部102で受信されたトランスポートストリーム(TS)に多重化されている映像、音声、データの分離、およびデータ内のセクションの抽出(フィルタリング)を行う。
分離部103でTSから分離された映像および音声のES(Elementary Stream)が、MPEGデコーダ(画像デコーダおよび音声デコーダを含む)である復号部104により、映像データ列および音声データ列に分離される。映像データ列および音声データ列は、AV(Audio Video)処理部131で処理され、それぞれ映像信号および音声信号に変換される。映像信号は、表示部109に出力され、表示画面上に映像として表示される。音声信号はスピーカ108に出力され、音として放出される。
分離部103は、分離されたデータ放送のデータから、後述するセクションのデータを分離するセクションフィルタ103aを含む。セクションフィルタ103aにより抽出された各セクションのデータは記憶部111内のキャッシュ部120に一時的に記憶される。キャッシュ部120は受信チャンネル毎にPMTを記憶する領域であるPMTのキャッシュ部121と、複数の受信チャンネルに共通にその他のセクションデータを一時記憶する記憶領域であるキャッシュ部122を含む。このキャッシュ部122については、受信チャンネルが変わる毎に、過去に記憶されたセクションデータは無効となり、記憶されているセクションデータは新たなセクションデータで更新される。
記憶部111は、不揮発性メモリであるROM、フラッシュメモリ等、および揮発性メモリであるRAMを含みうる。図示しないが、制御部110が実行するコンピュータプログラムの記憶領域、および各種データの記憶領域、さらには作業用のデータ領域等を有する。キャッシュ部120は、受信装置の電源オフ中にもデータが維持される不揮発性の記憶領域であることが好ましい。記憶部111は、大容量の不揮発性記憶装置として例えばHDD等を備えてもよい。
データ放送のストリームは、制御部110上で動作するBMLブラウザなどのソフトウェアで構成されるデータ放送処理部132により表示情報に変換され、表示部109に表示される。制御部110はこれ以外にもこの受信装置の各部を制御し受信装置全体の処理を司る。
操作部113は各種キーやリモートコントローラ(リモコン)等のユーザによる入力操作および入力情報を受け付ける部位である。
図2により1セグ放送のトランスポートストリームについて説明する。
1セグ放送では、各チャンネルの内容は、MPEG−2システムで規定されるトランスポートストリーム(TS)という形式で映像、音声および付加データを多重化したものが伝送される。TSは、固定長のパケットであるTSパケットの列で構成される。TSパケットは、図2に示すように、ヘッダと、アダプテーションフィールドと、ペイロードとからなる。ヘッダにはパケット識別子(PID)や各種フラグが適宜格納されている。アダプテーションフィールドには、映像や音声などを同期再生させるために必要な基準時間情報(PCR:Program Clock Reference)、TSパケットを188バイト固定長にするためのスタッフィングデータ(調整用のダミーデータ)が格納されている。
ペイロードには、映像、音声、付加データなどのデータが格納されている。映像、音声、字幕など、時間に同期して再生する必要があるストリームは、PES(Packetized Elementary Stream)と呼ばれるパケット形式で格納される。他方、データ放送などの付加データは「セクション」と呼ばれる形式で格納される。1ペイロードの最大サイズに納まらないPESやセクションは複数のTSパケットに分割され、それぞれの開始パケットは上記ヘッダに定義されているパケットユニット開始(PUSI)フラグにより識別される。したがって、同じPIDを持つ複数のペイロードを連結することにより、PESやセクションを復元することができる。
また、TSでは複数の番組を取り扱うことができる。そこで、そのTSにどのような番組が含まれ、TSに含まれる各ESがどの番組に属しているかを記した情報、すなわち番組の構成情報や、各番組を構成する要素(コンポーネント)などのテーブル情報がセクション形式で多重化されている。このテーブル情報はPSI(Program Specific Information:番組特定情報)と呼ばれる。PSIは、映像や音声とは別のPIDを持つTSパケットとして、TSに挿入される。PSIには、PAT(Program Association Table:番組統合テーブル)、PMT(Program Map Table:番組対応テーブル)などが含まれる。
PMTは番組毎に存在する。PMTには、番組に含まれる映像、音声などのストリームの属性情報、およびそれぞれのストリームが格納されているパケットのPIDが記述される。さらに、PMTにはストリームを再生するための基準となる時間情報であるPCT(Program Clock Reference:番組時刻基準値情報)およびPCRを格納しているTSパケットのPIDが記述される。その送出周期はデフォルト200ms(最大500ms)と規定されている。
PATには、TSに含まれる番組の構成情報を示すためにPMTのPIDが記述される。但し、1セグ放送では、PATは伝送されず、PMTのPIDはNIT(Network Information Table:ネットワーク情報テーブル)内に記述されているサービスIDを元に直接算出できるようになっている。
なお、PSIを拡張して番組情報などを含めた情報としてSI(Service Information)が規定されている。SIはPSIの一部であると見なして、PSIとともにPSI/SI情報と呼ばれる。SIには、NIT、EIT(Event Information Table)、PCR(Program Clock Reference)、BIT(Broadcaster Information Table)などが含まれる。
NITは、選局を行う際に使用する情報が含まれている。例えば、当該放送局が放送するTSの情報、放送事業者のデフォルトのリモコン番号、放送事業者が提供するチャンネルの周波数情報や変調方式などの情報を含む。NITのPIDは0x01に固定されている。そのデフォルトの送出周期は1秒に1回となっている。
EITは、EPG情報ならびに、番組名および番組内容等の番組情報を含んでいる。BITは、放送事業者を示す情報や放送事業者の系列ID、SI情報の送出周期などの情報を含む。これらの送出周期はいずれも1秒に1回である。
1セグ放送を再生するには、TSに多重化されている個々のコンポーネント(映像、音声、データ等)を分離する必要があり、図1内に示した分離部103がこの処理を行う。セクションについては、セクションフィルタ103aによりさらなる抽出が必要である。
データ放送で使用されるコンテンツデータは、データカルーセル伝送方式と呼ばれる方式で伝送される。この方式では、同一データが一定期間繰り返し伝送される。コンテンツデータはモジュールと呼ばれる単位で繰り返し伝送され、この繰り返し伝送されるモジュールの集合はカルーセルとよばれる。データカルーセル伝送方式では、DSM−CCセクションと呼ばれるセクションを伝送する。このセクションは、DII(Download Info Indication:ダウンロード情報表示)、およびDDB(Download Data Block:ダウンロードデータブロック)からなる。DIIは、カルーセルのモジュール情報などを伝達するために用いられ、カルーセルのID、サイズ、バージョン番号、カルーセルに含まれるモジュールに関する各種情報を含む。DIIの内容を監視することで、モジュールの更新があった等を判断することができる。DDBは、実際のモジュール本体を伝送するために用いられ、各モジュールを複数のブロックに分割したブロックデータを含む。
図3により、地上デジタル放送のサービス伝送モデルを説明する(非特許文献1参照)。地上デジタル放送用の周波数は13ch(470MHz)から62ch(770MHz)の物理チャンネルを含む。1チャンネルのチャンネル幅6MHzを14等分した幅の14個の伝送セグメントのうち13個を用いて地上デジタル放送が行われる(残りの1セグメントは隣接するチャンネルとの干渉を避けるためのガードバンドとして用いられる。)13個の伝送セグメントのうち12セグメントは固定受信を前提とした放送に利用され、1セグメントを携帯受信機による受信を前提とした放送に利用される。
トランスポートストリームには、前記NITが必ず1つ多重化されている。NIT内には、前述のように、その周波数、リモコンID(リモコンの選択ボタン番号)、サービスID(最大3個まで)が記述されている。デジタル放送では同じ放送局の同じ周波数のチャンネルで複数のコンテンツを同時に放送できるようになっており、それらのサービスを識別する情報がサービスIDである。このサービスIDによりPMTのPID(Packet IDentifier:パケット識別子)が特定される。PMTには当該番組を構成する映像、音声、字幕、データ等の各種コンポーネント(番組構成要素)のTSパケットのPIDが記述されている。上述したように、同じPIDを持つ複数のTSパケットのペイロードを連結することにより、当該コンポーネントを復元することができる。
各種テーブルやデータのPIDおよびその決定の仕方の対応関係は次のとおりである。なお、PIDを表す数値における”0x”は16進数を表す。
PID テーブルやデータ
0x0000 PAT
0x0010 NIT
0x0012 EIT
PAT間接指定 PMT(ワンセグの場合、service_idからPIDを決定)
PMT間接指定 映像
PMT間接指定 音声
PMT間接指定 字幕
PMT間接指定 DII/DDB
(DIIに含まれるモジュールのDDBは、DIIと同一のPIDを使用)
PMT間接指定 L-EIT(Local-EIT)
ところで、1セグ放送におけるPMTは上述のようにデフォルト値200ms(最大500ms)の周期で送出されることになっており、選局時のPMT受信要求が発生する時点によって、最大でその送出周期分の待機時間が発生する。すなわち、PMTが受信(取得)されて始めてデータのTSパケットのPIDが判明するため、例えば、PMT受信要求がPMTの送出時期の直後に発生した場合、PMTを取得するにはPMTの次の送出時期まで待機しなければならない。そのため、後続のDIIの受信およびDDBの受信が遅れてしまう。従来技術において説明したようにPMTのPIDが早期に判明した場合でも同じ問題が残る。
そこで、本発明では、一旦受信したPMT(番組対応テーブル)を受信チャンネル毎に記憶しておき、特定の受信チャンネルのデータ放送受信開始時に、当該受信チャンネルについて記憶しておいたPMTを参照して当該受信チャンネルの放送波からデータのTSパケットを受信し、セクションフィルタ103aによるフィルタリングを開始し、セクションデータを抽出して一時的に記憶しておく。その後、当該放送波からPMTを取得したとき、このPMTを前記記憶しておいたPMTと比較し、両PMTが一致したとき、前記一時記憶しておいたセクションデータを有効化して用いる。両PMTが一致しなかったとき、前記一時記憶しておいたセクションデータを無効化し、前記取得したPMTに基づいて新たなセクションデータを抽出する。
図4により、本実施の形態におけるデータ放送受信開始から再生開始までのシーケンスを従来のそれと対比して示す。図4(a)は従来のシーケンスを示し、図4(b)は本実施の形態のシーケンスを示している。
図4(a)(b)のTSは、データ放送に関連した部分のみを示している。上述したように、データ放送で使用されるコンテンツデータは、同一データが一定期間繰り返し伝送される。受信装置にとって、PMT、DII、DDB、EIT、BITなどのセクションデータが周期的に伝送されてくる際、どのタイミングでPMT受信要求が発生するかによって、その要求発生時点からデータ放送再生開始の時点までの所要時間が異なってくる。なお、セクションデータの種類によって伝送の周期は異なりうる。
図4(a)に示した例では、PMTの伝送終了直後の時点t1にPMT受信要求が発生している。PMTから各要素のPIDが判明するため、PMTの内容を認識するためには次のPMTの伝送時点である時点t2まで待機する必要がある。この時点でPMTの内容を確認できるので、その後の時点t3でDIIを受信し、時点t4でDDB(通常複数個)の受信を開始することができる。ひととおりのセクションデータを受信した時点t5でデータ放送の再生が開始される。
これに対して、本願発明の手法によれば、図4(b)に示すように、図4(a)の例の時点t1と同じ時点t11にPMT受信要求が発生したとしても、記憶済のPMTの内容を仮に利用することにより、各要素のPIDを確認した後の時点t12で直ちにDIIを受信し、ついで時点t13でDBBの受信を開始する。続くEIT,BITなども受信する。これらの受信したセクションデータは、キャッシュ部に一時記憶しておく。図4(a)の場合の時点t2と同じ時点t14で、新たなPMTを受信して確認することができる。このとき、この新たなPMTの内容と、記憶済のPMTの内容とを比較する。この比較の具体的な方法としては、両PMTの内容全体を逐一対比する必要はなく、CRCなどのチェックコードを対比することによって行える。両PMTの一致が確認されたとき、キャッシュ部に一時記憶していたセクションデータを有効化する。さらに不足するセクションデータを受信した後の時点t15でデータ放送の再生を開始する。図4(a)(b)のタイミング図を比較して分かるように、図4(b)の手法によれば、データ放送再生をより早い時点で開始することができる。
次に、図5および図6にそれぞれ、データ放送受信開始から再生開始までの受信装置の従来の処理手順、および、本実施の形態の処理手順を示す。この処理は、制御部110が記憶部111内の制御プログラムを実行することにより実現される。
まず、図5の処理手順について説明する。
データ放送受信開始時にPMT受信要求があったとき(S11)、PMTの受信を待機する(S12)。PMTを受信した後、PSI/SIの受信を開始する(S13)。さらに、DIIおよびDDBを受信し(S14,S15)、データ放送の再生を開始する(S16)。このように、従来の処理では、PMTが受信されてからセクションデータの受信が行われる。
これに対して、図6の処理では、ある受信チャンネルについてデータ放送受信開始時にPMT受信要求があったとき(S21)、PMTの受信を待機することなく、直ちに、キャッシュ部121に記憶されている当該チャンネルのPMTに基づいてPSI/SIおよびDII,DBBの受信を開始する(S22)。受信されたPSI/SIデータおよびDII,DBBのデータは一時的に蓄積しておく(S23)。その後、PMTを受信したら(S24)、この受信PMTが記憶PMTと同じかどうかをチェックする(S25)。同じであれば、ステップS23で蓄積されているPSI/SIデータおよびDII,DBBのデータを、アプリケーション(ここではデータ放送処理部132)に通知する(S26)。これにより、データ放送再生が開始する(S27)。
ステップS25で、受信PMTが記憶PMTと一致しなかった場合、蓄積されたPSI/SIデータおよびDII、DDBを破棄し、受信PMTに基づいてPSI/SIデータの受信を開始する(S28)。さらに、DIIおよびDDBを受信する(S29,S30)。その後、これらのセクションデータが表示可能な程度に収集されたら、データ放送再生を開始する(S27)。
このように本実施の形態ではPMTの受信の前に、記憶PMTに基づいてPSI/SIデータおよびDII、DBB等を取得し、利用することができるので、データ放送再生開始の時期を早めることができる。また、EITも先読みできるため、データ放送だけでなく、テレビの番組名も従来より速い時点で表示画面上に表示することが可能となる。本発明により短縮される時間は高々数百m秒程度であるが、この数値は、いち早く内容を確認したい選局時のユーザによっては小さくない。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記以外にも種々の変形、変更を行うことが可能である。上記実施の形態で説明した機能をコンピュータで実現するための、コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を構成するものである。つまり、本発明における特許請求の範囲に記載した要件を満たす機能を実現するコンピュータプログラム自体も本願発明に含まれる。なお、コンピュータプログラムとしては、プロセッサが直接に解釈し実行可能なオブジェクトコードプログラム、および、インタプリタにより実行されるプログラム、OSまたはアプリケーション上で動作するスクリプトデータ形式のプログラム等、プログラムの形態は問わない。また、プログラムを供給するための「記録媒体」としては、例えば、磁気記憶媒体(フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ等)、光ディスク(MOやPD等の光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+RW等)、半導体ストレージ、紙テープ、などを挙げることができる。
図1に本実施の形態におけるデジタル放送受信装置の概略の内部構成を表したブロック図である。 1セグ放送のトランスポートストリームについての説明図である。 地上デジタル放送のサービス伝送モデルの説明図である。 従来のシーケンス(a)および本発明の実施の形態のシーケンスを示した図である。 データ放送受信開始から再生開始までの受信装置の従来の処理手順を表したフローチャートである。 データ放送受信開始から再生開始までの受信装置の本発明の処理手順を表したフローチャートである。
符号の説明
100…デジタル放送受信装置
101…アンテナ
102…受信処理部
102a…チューナ
102b…復調部
103…分離部
103a…セクションフィルタ
104…復号部
108…スピーカ
109…表示部
110…制御部
111…記憶部
113…操作部
120…キャッシュ部
131…AV処理部
132…データ放送処理部

Claims (5)

  1. データを記憶する記憶手段と、
    データ放送を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信したデータ放送の表示を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    受信した番組対応テーブルを受信チャンネル毎に前記記憶手段に一時的に記憶しておき、
    特定の受信チャンネルのデータ放送受信開始時に、当該受信チャンネルについて記憶しておいた番組対応テーブルを参照して当該受信チャンネルの放送波からセクションデータを抽出して前記記憶手段に一時的に記憶し、
    その後、当該放送波から番組対応テーブルを取得したとき、この番組対応テーブルを前記記憶しておいた番組対応テーブルと比較し、
    両番組対応テーブルが一致したとき、前記一時記憶しておいたセクションデータを有効化し、
    両番組対応テーブルが一致しなかったとき、前記一時記憶しておいたセクションデータを無効化し、前記取得した番組対応テーブルに基づいて新たなセクションデータを抽出する
    ことを特徴とするデジタルテレビ放送受信装置。
  2. 前記記憶手段は、受信チャンネル毎に番組対応テーブルを記憶する領域と、複数の受信チャンネルに共通にセクションデータを記憶する領域とを含む請求項1に記載のデジタルテレビ放送受信装置。
  3. デジタルテレビ放送受信装置におけるデータ放送の受信再生を行うコンピュータプログラムであって、
    受信した番組対応テーブルを受信チャンネル毎に記憶しておくステップと、
    特定の受信チャンネルのデータ放送受信開始時に、当該受信チャンネルについて記憶しておいた番組対応テーブルを参照して当該受信チャンネルの放送波からセクションデータを抽出して一時的に記憶するステップと、
    その後、当該放送波から番組対応テーブルを取得したとき、この番組対応テーブルを前記記憶しておいた番組対応テーブルと比較するステップと、
    両番組対応テーブルが一致したとき、前記一時記憶しておいたセクションデータを有効化するステップと、
    両番組対応テーブルが一致しなかったとき、前記一時記憶しておいたセクションデータを無効化し、前記取得した番組対応テーブルに基づいて新たなセクションデータを抽出するステップと
    をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
  4. 受信チャンネルが変わる毎に、過去に記憶されたセクションデータを無効とするステップを含む請求項3に記載のコンピュータプログラム。
  5. 請求項3または4に記載されたコンピュータプログラムをコンピュータ読み出し可能に記録した記録媒体。
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