JP2008017177A - 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】デジタル放送受信機において、PIDフィルタ全体の回路規模を削減する。
【解決手段】PIDフィルタ92とPIDフィルタ93は、PIDが登録される共用PIDテーブルに登録されたPIDに一致するPIDのTSパケットを、トランスポートストリームから抽出する。共用PIDテーブルには、PIDフィルタ92およびPIDフィルタ93によって、PIDのうちの、所定の値にあらかじめ固定されているPIDである固定PIDが共用されるように、固定PIDが登録される。本発明は、例えば、デジタル放送を受信するデジタル放送受信機に適用できる。
【選択図】図6

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関し、特に、例えば、デジタル放送で放送されるトランスポートストリームを受信するデジタル放送受信機等において、トランスポートストリームを構成するTSパケットの中から、所望のTSパケットを抽出するPIDフィルタの回路規模を削減することができるようにする情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
デジタル放送では、放送番組としての画像や音声、その他の必要なデータが、MPEG(Moving Picture Experts Group)2-TS(Transport Stream)(以下、適宜、単に、トランスポートストリームという)として伝送される。
トランスポートストリームは、データ長が固定の188バイトのTSパケットで構成される。TSパケットは、ヘッダおよびペイロードから構成され、ヘッダには、ペイロードに含まれるデータを識別するための13ビットのPID(Packet Identifier)が含まれる。
トランスポートストリームで伝送されてくるデータの中には、番組の画像や音声の他に、PAT(Program Association Table)や、PMT(Program Map Table)がある。PATには、PMTが格納されたTSパケットのPIDが記述されており、PMTには、トランスポートストリームで伝送される各番組の画像や音声が格納されたTSパケットのPIDが記述されている。
そこで、デジタル放送の録画機や再生機等のデジタル放送を受信するデジタル放送受信機は、まず、トランスポートストリームからPATが格納されたTSパケットを抽出し、そのPATを参照して、PMTのPIDを認識する。さらに、デジタル放送受信機は、PMTのPIDに基づき、トランスポートストリームからPMTが格納されたTSパケットを抽出し、例えば、ユーザが要求する番組等の所望の番組の画像と音声が格納されたTSパケットのPIDを認識する。そして、デジタル放送受信機は、所望の番組の画像または音声が格納されたTSパケットのPIDに基づき、トランスポートストリームから、所望の番組の画像または音声が格納されたTSパケットを抽出する。
デジタル放送受信機において、上述のような、トランスポートストリームからのTSパケットの抽出は、PIDフィルタで行われる(例えば、特許文献1参照)。
1つのPIDフィルタでは、1つの番組の画像や音声等が格納されたTSパケットが抽出される。したがって、複数の番組の録画や表示等を同時に行うデジタル放送受信機では、その録画や表示などを同時に行おうとする番組の数だけのPIDフィルタが必要となる。
図1は、複数のPIDフィルタを有する従来のデジタル放送受信機の一部の一例の構成を示している。
図1において、デジタル放送受信機は、複数のPIDフィルタとして、2つのPIDフィルタ11およびPIDフィルタ12を有している。
PIDフィルタ11は、PIDテーブル記憶部111、バイトカウンタ121、比較部131、および分離部141から構成され、そこに供給されるトランスポートストリームから所望のTSパケットを抽出する。
すなわち、PIDテーブル記憶部111は、PIDフィルタ11用のPIDテーブルを記憶する。PIDテーブル記憶部111に記憶されたPIDフィルタ11用のPIDテーブルには、デジタル放送受信機の図示せぬ制御部によって、PIDフィルタ11がトランストリームから抽出すべきTSパケットのPIDが登録される。
バイトカウンタ121には、トランスポートストリームを構成するTSパケットが順次供給される。
バイトカウンタ121は、そこに供給されるTSパケットの先頭からのデータ量をカウントし、そのカウント値に基づいて、トランスポートストリームを構成するTSパケットのヘッダにあるPIDが供給されるタイミングで、PIDの比較を要求する比較開始信号を、比較部131に供給する。
比較部131には、上述したように、バイトカウンタ121から比較開始信号が供給される他、バイトカウンタ121に供給されるのと同一のTSパケットが順次供給される。
比較部131は、バイトカウンタ121から供給される比較開始信号に基づいて、そこに供給されるTSパケットのヘッダにあるPIDを抽出し、そのPIDと、PIDテーブル記憶部111のPIDテーブルに登録されたPIDとを比較する。
いま、比較部131がPIDを抽出したTSパケットを、注目パケットということとすると、比較部131は、注目パケットのPIDが、PIDテーブルに登録されたPIDのうちのいずれかと一致する場合のみ、注目パケットのPIDが、PIDテーブルに登録されたPIDと一致した旨を表す一致信号に、注目パケットの振り分け先を表す振り分け先情報を含めて、分離部141に供給する。
分離部141は、PCR(Program Clock Reference)出力部151、ビデオ出力部161、オーディオ出力部171、およびセクション出力部181から構成され、分離部141には、上述したように、比較部131から一致信号が供給されるほか、バイトカウンタ121に供給されるのと同一のTSパケットが順次供給される。
分離部141は、比較部131から一致信号が供給されなかった場合、注目パケットを破棄する。
また、分離部141は、比較部131から一致信号が供給された場合、その一致信号に含まれる振り分け先情報に従って、注目パケットを、PCR出力部151、ビデオ出力部161、オーディオ出力部171、またはセクション出力部181に振り分ける。
すなわち、一致信号に含まれる振り分け先情報は、例えば、PCR出力部151、ビデオ出力部161、オーディオ出力部171、またはセクション出力部181のうちのいずれかを表しており、分離部141は、比較部131からの一致信号に含まれる振り分け先情報が、PCR出力部151を表している場合には、注目パケットを、PCR出力部151に供給し、振り分け先情報が、ビデオ出力部161を表している場合には、注目パケットを、ビデオ出力部161に供給する。
また、分離部141は、振り分け先情報が、オーディオ出力部171を表している場合には、注目パケットを、オーディオ出力部171に供給し、振り分け先情報が、セクション出力部181を表している場合には、注目パケットを、セクション出力部181に供給する。
PCR出力部151は、注目パケットとしてのTSパケットが供給されると、そのTSパケットを、PCRが格納されたTSパケットを処理するブロックに供給する。
同様に、ビデオ出力部161は、注目パケットとしてのTSパケットが供給されると、そのTSパケットを、画像が格納されたTSパケットを処理するブロックに供給する。また、オーディオ出力部171は、注目パケットとしてのTSパケットが供給されると、そのTSパケットを、音声が格納されたTSパケットを処理するブロックに供給し、セクション出力部181は、注目パケットとしてのTSパケットが供給されると、そのTSパケットを、セクションが格納されたTSパケットを処理するブロックに供給する。
一方、PIDフィルタ12は、PIDテーブル記憶部112、バイトカウンタ122、比較部132、および分離部142から構成される。また、分離部142は、PCR出力部152、ビデオ出力部162、オーディオ出力部172、およびセクション出力部182から構成される。
PIDフィルタ12において、PIDテーブル記憶部112、バイトカウンタ122、比較部132、および分離部142のそれぞれは、PIDフィルタ11のPIDテーブル記憶部111、バイトカウンタ121、比較部131、および分離部141のそれぞれと同様に構成される。また、分離部142のPCR出力部152、ビデオ出力部162、オーディオ出力部172、およびセクション出力部182のそれぞれは、分離部141のPCR出力部151、ビデオ出力部161、オーディオ出力部171、およびセクション出力部181のそれぞれと同様に構成される。
そして、PIDフィルタ12は、PIDフィルタ11と同様にして、そこに供給されるトランスポートストリームから所望のTSパケットを抽出する。
すなわち、PIDフィルタ12のPIDテーブル記憶部112には、PIDフィルタ12用のPIDテーブルが記憶され、そのPIDフィルタ12用のPIDテーブルには、デジタル放送受信機の図示せぬ制御部によって、PIDフィルタ12がトランストリームから抽出すべきTSパケットのPIDが登録される。
PIDフィルタ12では、PIDフィルタ11と同様にして、PIDテーブル記憶部112に記憶されたPIDフィルタ12用のPIDテーブルに登録されたPIDと一致するPIDのTSパケットが、トランスポートストリームから抽出される。
ここで、以下、適宜、PIDテーブル記憶部111に記憶されたPIDフィルタ11用のPIDテーブルを、PIDテーブル#1といい、PIDテーブル記憶部112に記憶されたPIDフィルタ12用のPIDテーブルを、PIDテーブル#2という。
図2及び図3は、PIDテーブルを示している。
PIDテーブルは、PIDを1つずつ登録する記憶エリアに区分されており、いま、1つのPIDを登録する記憶エリアを、エントリということとすると、1つのエントリには、1つのPIDと、そのPIDが有効であるかどうかを示す有効フラグとが登録される。
有効フラグは、例えば、1ビットのフラグであり、PIDが有効である場合には、0と1のうちの一方である、例えば、1とされ、PIDが有効でない、すなわち、無効である場合には、0と1のうちの他方である0とされる。
ここで、以下、適宜、有効フラグが1になっている場合、つまり、PIDが有効である場合を、有効フラグがイネーブル(Enable)であるともいい、有効フラグが0になっている場合、つまり、PIDが無効である場合を、有効フラグがディセーブル(Disable)であるともいう。
また、以下、適宜、イネーブルの有効フラグを“E”とも表し、ディセーブルの有効フラグを“D”とも表す。図2及び図3では、有効フラグは、すべてイネーブル(E)になっている。
PIDテーブルにおいて、各エントリには、エントリを識別するテーブル番号が付されている。図2および図3では、PIDテーブルの上からk番目のエントリには、テーブル番号#k-1が付されている。
なお、PIDテーブルの上からk番目のエントリを、以下、適宜、そのエントリに付されているテーブル番号#k-1を用いてエントリ#k-1ともいう。
図2は、PIDテーブル#1を示している。
PIDテーブル#1は、n+1個のエントリで構成されている。
PIDテーブル#1においては、上から1番目のエントリ#0には、PATが格納されたTSパケットのPIDである、例えば、0x0000が登録される。ここで、0xは、それに続く値が16進数であることを表す。
PIDテーブル#1の2番目のエントリ#1には、CAT(Conditional Access Table)が格納されたTSパケットのPIDである、例えば、0x0001が登録され、3番目のエントリ#2には、NIT(Network Information Table)が格納されたTSパケットのPIDである、例えば0x0010が登録される。
さらに、図2のPIDテーブル#1においては、m+1番目のエントリ#mに、PMTが格納されたTSパケットのPIDが、m+2番目のエントリ#m+1に、例えば、ユーザが要求する番組などの1つの所望の番組#1の画像が格納されたTSパケットのPIDが、m+3番目のエントリ#m+2に、番組#1の音声が格納されたTSパケットのPIDが、それぞれ登録される。
また、PIDテーブル#1においては、n-1番目(m+2<n-2)のエントリ#n-2に、PCRが格納されたTSパケットのPIDである、例えば0x0100が、n番目のエントリ#n-1に、ECM(Entitlement control Message)が格納されたTSパケットのPIDが、n+1番目のエントリ#nに、EMM(Entitlement Management Message)が格納されたTSパケットのPIDが、それぞれ登録される。
PATや、CAT、NIT等は、PSI/SI(Program Specific Information/Service Information)情報と呼ばれる、番組以外のセクションのデータである。
そして、PATや、CAT,NITに割り当てられるPID、つまり、PATや、CAT,NITが格納されるTSパケットのPIDは、所定の値にあらかじめ固定されている。すなわち、例えば、図2に示したように、PATに割り当てられるPIDは、0x0000に、CATに割り当てられるPIDは、0x0001に、NITに割り当てられるPIDは、0x0010にそれぞれ固定されている。
ここで、以下、適宜、PIDのうち、所定の値にあらかじめ固定されているPIDを、固定PIDともいう。
デジタル放送受信機では、まず、PIDテーブル#1に、PATや、CAT,NIT等に割り当てられている固定PID、すなわち、例えば、0x0000,0x0001,0x0010が、エントリ#0,#1,#2に、それぞれ登録される。
そして、PIDフィルタ11では、固定PIDである0x0000や、0x0001、0x0010が登録されたPIDテーブル#1が参照されて、トランスポートストリームから、PIDが0x0000のTSパケット、つまり、PATが格納されたTSパケットが抽出される。PIDフィルタ11において、PATが格納されたTSパケットが抽出され、PMTのPIDが記述されたPATが得られると、デジタル放送受信機では、そのPATを参照することにより、PMTに割り当てられたPIDが認識され、PIDテーブル#1のエントリ#mに登録される。
その後、PIDフィルタ11では、PMTに割り当てられたPIDが登録されたPIDテーブル#1を参照して、トランスポートストリームから、PMTに割り当てられたPIDのTSパケット、つまり、PMTが格納されたTSパケットが抽出される。PIDフィルタ11において、PMTが格納されたTSパケットが抽出され、各種番組の画像や音声が格納されたTSパケットのPIDが記述されたPMTが得られると、デジタル放送受信機では、そのPMTを参照することにより、例えば、ユーザが要求する1つの番組#1の画像に割り当てられたPIDと、その番組#1の音声に割り当てられたPIDが認識され、それぞれ、PIDテーブル#1のエントリ#m+1と#m+2に、登録される。
以上のように、番組#1の画像に割り当てられたPIDと、その番組#1の音声に割り当てられたPIDが、PIDテーブル#1に登録されると、PIDフィルタ11では、そのPIDテーブル#1を参照して、番組#1の画像が格納されたTSパケットと、番組#1の音声が格納されたTSパケットとが抽出される。
図3は、PIDテーブル#2を示している。
PIDテーブル#2は、図2のPIDテーブル#1と同様に構成される。
そして、デジタル放送受信機では、まず、PIDテーブル#1と同様に、PIDテーブル#2に、PATやCAT,NIT等に割り当てられている固定PID、すなわち、例えば、0x0000,0x0001,0x0010が、エントリ#0,#1,#2に、それぞれ登録される。
そして、PIDフィルタ12では、固定PIDである0x0000や、0x0001、0x0010が登録されたPIDテーブル#2を参照して、トランスポートストリームから、PIDが0x0000のTSパケット、つまり、PATが格納されたTSパケットが抽出される。PIDフィルタ12において、PATが格納されたTSパケットが抽出されると、デジタル放送受信機では、そのPATを参照することにより、PMTに割り当てられたPIDが認識され、PIDテーブル#2のエントリ#mに登録される。
その後、PIDフィルタ12では、PMTに割り当てられたPIDが登録されたPIDテーブル#2を参照して、トランスポートストリームから、PMTに割り当てられたPIDのTSパケット、つまり、PMTが格納されたTSパケットが抽出される。PIDフィルタ12において、PMTが格納されたTSパケットが抽出されると、デジタル放送受信機では、そのPMTを参照することにより、例えば、ユーザが要求する他の1つの番組#2の画像に割り当てられたPIDと、その番組#2の音声に割り当てられたPIDが認識され、それぞれ、PIDテーブル#2のエントリ#m+1と#m+2に登録される。
以上のように、番組#2の画像に割り当てられたPIDと、その番組#2の音声に割り当てられたPIDが、PIDテーブル#2に登録されると、PIDフィルタ12では、そのPIDテーブル#2を参照して、番組#2の画像が格納されたTSパケットと、番組#2の音声が格納されたTSパケットとが抽出される。
特開平10−145755号公報
以上のように、デジタル放送受信機において、2つの番組を同時に受信するには、その番組の数と同一の数の2つのPIDフィルタ11およびPIDフィルタ12を設ける必要があり、その2つのPIDフィルタ11およびPIDフィルタ12全体の回路規模は、1つのみの番組を受信するデジタル放送受信機のPIDフィルタの回路規模の単純に2倍になる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、例えば、デジタル放送を受信するデジタル放送受信機等に設けられるPIDフィルタ全体の回路規模を削減することができるようにするものである。
本発明の一側面の情報処理装置は、トランスポートストリームを処理する情報処理装置において、PIDが登録されるPIDテーブルに登録されたPIDに一致するPIDのTSパケットを、トランスポートストリームから抽出する複数のPIDフィルタによって、PIDのうちの、所定の値にあらかじめ固定されているPIDである固定PIDが共用されるように、前記固定PIDを、前記PIDテーブルに登録する登録手段を備える。
本発明の一側面の情報処理装置には、前記複数のPIDフィルタをさらに設けることができる。
本発明の一側面の情報処理方法、またはプログラムは、トランスポートストリームを処理する情報処理方法、またはプログラムにおいて、PIDが登録されるPIDテーブルに登録されたPIDに一致するPIDのTSパケットを、トランスポートストリームから抽出する複数のPIDフィルタによって、PIDのうちの、所定の値にあらかじめ固定されているPIDである固定PIDが共用されるように、前記固定PIDを、前記PIDテーブルに登録するステップを含む。
本発明の一側面においては、PIDが登録されるPIDテーブルに登録されたPIDに一致するPIDのTSパケットを、トランスポートストリームから抽出する複数のPIDフィルタによって、PIDのうちの、所定の値にあらかじめ固定されているPIDである固定PIDが共用されるように、前記固定PIDが、前記PIDテーブルに登録される。
本発明の一側面によれば、PIDフィルタの回路規模を削減することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の情報処理装置は、トランスポートストリームを処理する情報処理装置(例えば、図4のデジタル放送受信機31)において、PIDが登録されるPIDテーブルに登録されたPIDに一致するPIDのTSパケットを、トランスポートストリームから抽出する複数のPIDフィルタによって、PIDのうちの、所定の値にあらかじめ固定されているPIDである固定PIDが共用されるように、前記固定PIDを、前記PIDテーブルに登録する登録手段(例えば、図4のCPU62)を備える。
本発明の一側面の情報処理装置には、前記複数のPIDフィルタ(例えば、図6のPIDフィルタ92およびPIDフィルタ93)をさらに設けることができる。
本発明の一側面の情報処理方法、またはプログラムは、トランスポートストリームを処理する情報処理方法、またはプログラムにおいて、PIDが登録されるPIDテーブルに登録されたPIDに一致するPIDのTSパケットを、トランスポートストリームから抽出する複数のPIDフィルタによって、PIDのうちの、所定の値にあらかじめ固定されているPIDである固定PIDが共用されるように、前記固定PIDを、前記PIDテーブルに登録する(例えば、図10のステップS11およびステップS12、並びに図11のステップS42)ステップを含む。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について説明する。
図4は、本発明を適用したデジタル放送受信機の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図4において、デジタル放送受信機31は、デジタルチューナモジュール41、デジタル放送受信チップ42、およびメモリ43から構成されている。
デジタルチューナモジュール41は、アンテナによって受信されて供給されるデジタル放送の放送信号に所定の処理を施し、その結果得られるトランスポートストリームをデジタル放送受信チップ42に供給する。
即ち、デジタルチューナモジュール41は、チューナ51およびデモジュレータ52から構成されている。
チューナ51は、アンテナから供給される放送信号から、例えば、予め設定された周波数帯域の放送信号を抽出し、デモジュレータ52に供給する。
デモジュレータ52は、チューナ51から供給された放送信号を復調し、さらに、誤り訂正等の処理を施す。そして、デモジュレータ52は、その結果得られるトランスポートストリームを、デジタル放送受信チップ42のデスクランブラ41に供給する。
デジタル放送受信チップ42は、デジタルチューナモジュール41から供給されるトランスポートストリームに所定の処理を施し、その結果得られる画像信号および音声信号を例えば、外部の図示せぬTV(Television)受像機に供給する。
即ち、デジタル放送受信チップ42は、デスクランブラ61、CPU(Central Processor Unit)62、メモリ63、デマルチプレクサ64、およびMPEGデコーダ65から構成されている。
デスクランブラ61は、デジタルチューナモジュール41のデモジュレータ52から供給されたトランスポートストリームにスクランブルが掛けられている場合に、トランスポートストリームのスクランブルを解除する、いわゆるデスクランブルの処理をトランスポートストリームに施して、デマルチプレクサ64に供給する。
CPU62は、メモリ63に記憶されたプログラムを実行することにより、デジタル放送受信チップ42の各部を制御する。また、CPU62は、デマルチプレクサ64から供給されるセクションのデータ等を、メモリ63に供給して記憶させる。さらに、CPU62は、デマルチプレクサ64にPID等を供給し、後述する共用PIDテーブルに登録する。
メモリ63は、例えば、RAM(Random Access Memory)やEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)等から構成され、CPU62が実行するプログラムを記憶している。また、メモリ63は、CPU62の動作上必要なデータを適宜記憶する。
デマルチプレクサ64は、デスクランブラ61から供給されたトランスポートストリームに、所定の処理を施し、その結果得られる、符号化された画像データおよび符号化された音声データが格納されたPES(Packetized Elementary Stream)パケットをMPEGデコーダ65に供給し、クロック信号を内部の所定のブロック、例えば、MPEGデコーダ65に供給し、さらに、セクションのデータをCPU62に供給する。
MPEGデコーダ65は、デマルチプレクサ64から供給されたPESパケットに格納された符号化された画像データおよび符号化された音声データを復号し、その結果得られる画像信号および音声信号を、外部に供給する。また、MPEGデコーダ65は、復号の過程で生じるデータを、適宜、デジタル放送受信チップ42のメモリ43に供給し、また、メモリ43から供給されるデータを適宜用いて復号を行う。
メモリ43は、デジタル放送受信チップ42のMPEGデコーダ65から供給されるデータを記憶し、また、記憶しているデータをMPEGデコーダ65に供給する。
図5は、図4のデマルチプレクサ64の内部構成例を示すブロック図である。
図5において、デマルチプレクサ64は、TS I/F(Interface)部81、フィルタ部82、PESパーサ83、セクションフィルタ84、クロック復元部85、VCXO(Voltage Controlled Xtal Oscillator)86から構成されている。
デマルチプレクサ64のTS I/F部81は、図4のデスクランブラ61から供給されたトランスポートストリームを受信し、フィルタ部82に供給する。
フィルタ部82は、TS I/F部81から供給されたトランスポートストリームから、所望のTSパケットを抽出し、PESパーサ83、セクションフィルタ84、またはクロック復元部85に供給する。即ち、フィルタ部82は、トランスポートストリームから抽出したTSパケットが画像または音声のTSパケットである場合には、そのTSパケットをPESパーサ83に供給する。また、フィルタ部82は、トランスポートストリームから抽出したTSパケットがセクションのTSパケットである場合には、そのTSパケットをセクションフィルタ84に供給する。さらに、フィルタ部82は、トランスポートストリームから抽出したTSパケットが、PCRのTSパケットである場合には、そのTSパケットをクロック復元部85に供給する。
PESパーサ83は、フィルタ部82から供給された画像または音声が格納されたTSパケット(以下、適宜、ビデオパケットまたはオーディオパケットという)に格納されたデータから画像または音声のPESパケットを再構成し、図4のMPEGデコーダ65に供給する。
セクションフィルタ84は、フィルタ部82から供給されたセクションが格納されたTSパケット(以下、適宜、セクションパケットという)に格納されたデータから、セクションのデータを再構成し、図4のCPU62に供給する。
クロック復元部85は、フィルタ部82から供給されたPCRのデータが格納されたTSパケット(以下、適宜、PCRパケットという)に格納されたPCRに基づいて、MPEGデコーダ65のSTC(System Time Clock)を設定または補正するためのクロック復元信号を生成し、VCXO86に供給する。
VCXO86は、クロック復元部85から供給されるクロック復元信号に基づいて、内部の発振回路が出力するクロック信号を調整し、MPEGデコーダ65等に供給する。
図6は、図5のフィルタ部82の内部構成例を示すブロック図である。
図6において、フィルタ部82は、共用PIDテーブル記憶部91、並びに複数のPIDフィルタとしての、2つのPIDフィルタ92およびPIDフィルタ93から構成されている。
なお、以下では、PIDフィルタ92が、1つの番組である番組#1の画像や音声等が格納されたTSパケットを抽出し、同時に、PIDフィルタ93が、他の1つの番組である番組#2の画像や音声等が格納されたTSパケットを抽出する場合について説明する。
共用PIDテーブル記憶部91は、共用PIDテーブルを記憶する。共用PIDテーブルには、図4のCPU62によって、PIDと、そのPIDが有効かどうかを表すPIDフィルタ92用の有効フラグ#1およびPIDフィルタ93用の有効フラグ#2とが登録される。
PIDフィルタ92には、図5のTS I/F部81からトランスポートストリームが供給される。PIDフィルタ92は、TS I/F部81から供給されるトランスポートストリームから、共用PIDテーブル記憶部91に記憶された共用PIDテーブルに登録された有効フラグ#1が有効であることを示すPID、つまり、有効フラグ#1がイネーブルになっているPIDと一致するPIDを持つTSパケットを抽出する。
即ち、PIDフィルタ92は、バイトカウンタ101、比較部102、および分離部103から構成されている。
バイトカウンタ101には、図5のTS I/F部81から、トランスポートストリームを構成するTSパケットが順次供給される。
バイトカウンタ101は、そこに供給されるTSパケットの先頭からのデータ量をカウントし、そのカウント値に基づいて、トランスポートストリームを構成するTSパケットのヘッダにあるPIDが供給されるタイミングで、PIDの比較を要求する比較開始信号を、比較部102に供給する。
比較部102には、上述したように、バイトカウンタ101から比較開始信号が供給される他、バイトカウンタ101に供給されるのと同一のTSパケットが、図5のTS I/F部81から順次供給される。
比較部102は、バイトカウンタ101から供給される比較開始信号に基づいて、図5のTS I/F部81から供給されるTSパケットのヘッダにあるPIDを抽出し、そのPIDと、共用PIDテーブルに登録された有効フラグ#1がイネーブルになっているPIDとを比較する。
いま、比較部102がPIDを抽出したTSパケットを、注目パケットということとすると、比較部102は、注目パケットのPIDが、共用PIDテーブルに登録された有効フラグ#1がイネーブルになっているPIDのうちのいずれかと一致する場合のみ、注目パケットのPIDが、共用PIDテーブルに登録されたPIDと一致した旨を表す一致信号に、注目パケットの振り分け先情報を含めて、分離部103に供給する。
分離部103は、PCR出力部111、ビデオ出力部112、オーディオ出力部113、およびセクション出力部114から構成され、分離部103には、上述したように、比較部102から一致信号が供給されるほか、バイトカウンタ101に供給されるのと同一のTSパケットが、図5のTS I/F部81から順次供給される。
分離部103は、比較部102から一致信号が供給されなかった場合、注目パケットを破棄する。
また、分離部103は、比較部102から一致信号が供給された場合、その一致信号に含まれる振り分け先情報に従って、注目パケットを、PCR出力部111、ビデオ出力部112、オーディオ出力部113、またはセクション出力部114に振り分ける。
すなわち、一致信号に含まれる振り分け先情報は、例えば、PCR出力部111、ビデオ出力部112、オーディオ出力部113、またはセクション出力部114のうちのいずれかを表しており、分離部103は、比較部102からの一致信号に含まれる振り分け先情報が、PCR出力部111を表している場合には、注目パケットを、PCR出力部111に供給し、振り分け先情報が、ビデオ出力部112を表している場合には、注目パケットを、ビデオ出力部112に供給する。
また、分離部103は、振り分け先情報が、オーディオ出力部113を表している場合には、注目パケットを、オーディオ出力部113に供給し、振り分け先情報が、セクション出力部114を表している場合には、注目パケットを、セクション出力部114に供給する。
PCR出力部111は、注目パケットとしてのTSパケットが供給されると、そのTSパケットを、図3のクロック復元部85に供給する。
ビデオ出力部112は、注目パケットとしてのTSパケットが供給されると、そのTSパケットを、図3のPESパーサ83に供給する。同様に、オーディオ出力部113は、注目パケットとしてのTSパケットが供給されると、そのTSパケットを、図3のPESパーサ83に供給する。セクション出力部114は、注目パケットとしてのTSパケットが供給されると、そのTSパケットを、図3のセクションフィルタ84に供給する。
PIDフィルタ93には、図5のTS I/F部81からトランスポートストリームが供給される。PIDフィルタ93は、TS I/F部81から供給されるトランスポートストリームから、共用PIDテーブル記憶部91に記憶された共用PIDテーブルに登録された有効フラグ#2がイネーブルになっているPIDと一致するPIDのTSパケットを抽出する。
即ち、PIDフィルタ93は、バイトカウンタ121、比較部122、および分離部123から構成される。また、分離部123は、PCR出力部131、ビデオ出力部132、オーディオ出力部133、およびセクション出力部134から構成される。
PIDフィルタ93において、バイトカウンタ121、比較部122、および分離部123のそれぞれは、PIDフィルタ92のバイトカウンタ101、比較部102、および分離部103のそれぞれと同様に構成される。また、分離部123のPCR出力部131、ビデオ出力部132、オーディオ出力部133、およびセクション出力部134のそれぞれは、分離部103のPCR出力部111、ビデオ出力部112、オーディオ出力部113、およびセクション出力部114のそれぞれと同様に構成される。
比較部122には、図5のTS I/F部81からのトランスポートストリームを構成するTSパケットが順次供給されるとともに、バイトカウンタ121から、PIDの比較を要求する比較開始信号が供給される。
比較部122は、バイトカウンタ121から供給される比較開始信号に基づいて、TS I/F部81からのTSパケットのヘッダにあるPIDを抽出し、そのPIDと、共用PIDテーブル記憶部91の共用PIDテーブルに登録された有効フラグ#2がイネーブルになっているPIDとを比較する。
いま、比較部122がPIDを抽出したTSパケットを、注目パケットということとすると、比較部122は、注目パケットのPIDが、共用PIDテーブルに登録されたPIDのうちのいずれかと一致する場合のみ、一致信号に、振り分け先情報を含めて、分離部123に供給する。
その他、PIDフィルタ93において、バイトカウンタ121および分離部123は、PIDフィルタ92のバイトカウンタ101および分離部103と、それぞれ同様の処理を行い、また、分離部123のPCR出力部131、ビデオ出力部132、オーディオ出力部133、およびセクション出力部134は、PIDフィルタ92のPCR出力部111、ビデオ出力部112、オーディオ出力部113、およびセクション出力部114と、それぞれ同様の処理を行う。
なお、PIDフィルタ92とPIDフィルタ93に供給されるトランスポートストリームは、同一の放送方式の、同一の周波数帯のトランスポートストリームであってもよいし、異なる周波数帯のトランスポートストリームであってもよい。さらに、PIDフィルタ92とPIDフィルタ93に供給されるトランスポートストリームは、例えば、地上波デジタル放送とBS(Broadcasting Satellite)放送のトランスポートストリームといったように、異なる放送方式のトランスポートストリームであってもよい。
図7は、共用PIDテーブル記憶部91に記憶されている共用PIDテーブルを示している。
共用PIDテーブルは、PIDを1つずつ登録する記憶エリアであるエントリに区分されており、共用PIDテーブルにおいて、1つのエントリには、1つのPIDと、PIDフィルタ92用の有効フラグ#1およびPIDフィルタ93用の有効フラグ#2とが登録される。
有効フラグ#1は、例えば、1ビットのフラグであり、PIDがPIDフィルタ92に対して有効である場合、つまりイネーブルである場合には、0と1のうちの一方である、例えば、1とされ、PIDがPIDフィルタ92に対して有効でない、つまりディセーブルである場合には、0と1のうちの他方である0とされる。
有効フラグ#2は、有効フラグ#1と同様に、例えば、1ビットのフラグであり、PIDがPIDフィルタ93に対して有効である場合、つまりイネーブルである場合には、0と1のうちの一方である、例えば、1とされ、PIDがPIDフィルタ93に対して有効でない、つまりディセーブルである場合には、0と1のうちの他方である0とされる。
なお、図7では、前述の図2で説明したように、イネーブルの有効フラグ#1と有効フラグ#2が“E”と表され、ディセーブルの有効フラグ#1と有効フラグ#2とが“D”と表されている。
共用PIDテーブルにおいては、前述の図2および図3で説明したPIDテーブルと同様に、各エントリに、エントリを識別するテーブル番号が付されている。図7では、共用PIDテーブルの上からi番目のエントリには、テーブル番号#i-1が付されている。
ここで、共用PIDテーブルの上からi番目のエントリを、以下、適宜、そのエントリに付されているテーブル番号#i-1を用いてエントリ#i-1ともいう。
図7において、共用PIDテーブルは、2(n+1)-(m+1)+1個のエントリで構成されている。
なお、テーブル番号#iには、そのテーブル番号#iのエントリ#iに登録されたPIDのTSパケットの振り分け先が割り当てられており、注目パケットのPIDが、あるエントリ#iに登録されたPIDと一致した場合に一致信号に含められる振り分け先情報としては、注目パケットのPIDと一致したPIDが登録されたエントリ#iのテーブル番号#iを使用することができる。
共用PIDテーブルの先頭からm個のエントリ#0乃至#m-1には、所定の値にあらかじめ固定されているPIDである固定PIDが登録される。ここで、固定PIDが登録されるエントリ#0乃至#m-1を、以下、適宜、固定PID用エントリともいう。
固定PID用エントリの直後のn-m+1個のエントリ#m乃至#nには、PIDフィルタ92が、ある番組#1を受信するのに必要なTSパケットのPIDのうちの、固定PIDを除くPIDが登録される。ここで、以下、適宜、番組#1を受信するのに必要なTSパケットのPIDのうちの、固定PIDを除くPIDが登録されるエントリ#m乃至#nを、番組#1用エントリともいう。
番組#1用エントリの直後のエントリn-m+1個のエントリ#n+1乃至2(n+1)-(m+1)には、PIDフィルタ93が、ある番組#2を受信するのに必要なTSパケットのPIDのうちの、固定PIDを除くPIDが登録される。ここで、以下、適宜、番組#2を受信するのに必要なTSパケットのPIDのうちの、固定PIDを除くPIDが登録されるエントリ#n+1乃至#2(n+1)-(m+1)を、番組#2用エントリともいう。
図7の共用PIDテーブルにおいては、上から1番目のエントリ#0には、PATが格納されたTSパケットの固定PIDである、例えば、0x0000が登録されている。
共用PIDテーブルの2番目のエントリ#1には、CATが格納されたTSパケットの固定PIDである、例えば、0x0001が登録され、3番目のエントリ#2には、NITが格納されたTSパケットの固定PIDである、例えば0x0010が登録されている。
また、図7の共用PIDテーブルにおいては、m+1番目のエントリ#mに、番組#1の受信に必要なPMTが格納されたTSパケットのPIDが、m+2番目のエントリ#m+1に、番組#1の画像が格納されたTSパケットのPIDである、例えば0x0101が、m+3番目のエントリ#m+2に、番組#1の音声が格納されたTSパケットのPIDである0x0102が、それぞれ登録されている。
また、図7の共用PIDテーブルにおいては、n-1番目のエントリ#n-2に、番組#1のPCRが格納されたTSパケットのPIDである、例えば0x0100が、n番目のエントリ#n-1に、番組#1のECMが格納されたTSパケットのPIDが、n+1番目のエントリ#nに、番組#1のEMMが格納されたTSパケットのPIDが、それぞれ登録されている。
さらに、図7の共用PIDテーブルにおいては、n+2番目のエントリ#n+1に、番組#2の受信に必要なPMTが格納されたTSパケットのPIDが、n+3番目のエントリ#n+2に、番組#2の画像が格納されたTSパケットのPIDである、例えば0x0201が、n+4番目のエントリ#n+3に、番組#2の音声が格納されたTSパケットのPIDである、例えば0x0202が、それぞれ登録されている。
また、図7の共用PIDテーブルにおいては、2(n+1)-(m+1)-1番目のエントリ#2(n+1)-(m+1)-2に、番組#2のPCRが格納されたTSパケットのPIDである、例えば0x0200が、2(n+1)-(m+1)番目のエントリ#2(n+1)-(m+1)-1に、番組#2のECMが格納されたTSパケットのPIDが、2(n+1)-(m+1)+1番目のエントリ#2(n+1)-(m+1)に、番組#2のEMMが格納されたTSパケットのPIDが、それぞれ登録されている。
そして、図7の共用PIDテーブルにおいては、固定PIDが登録されている固定PID用エントリ#0乃至#m-1の有効フラグ#1および有効フラグ#2は、いずれもイネーブルになっている。
また、番組#1を受信するのに必要なTSパケットのPIDのうちの、固定PIDを除くPIDが登録されている番組#1用エントリ#m乃至#nの有効フラグ#1は、イネーブルになっており、有効フラグ#2は、ディセーブルになっている。
さらに、番組#2を受信するのに必要なTSパケットのPIDのうちの、固定PIDを除くPIDが登録されている番組#2用エントリ#n+1乃至#2(n+1)-(m+1)の有効フラグ#1は、ディセーブルになっており、有効フラグ#2は、イネーブルになっている。
次に、固定PIDについて説明する。
固定PIDとしては、例えば、セクションのPSI/SI情報の一部を採用することができる。
図8はPSI/SI情報を示している。
すなわち、国内で放送されている主なデジタル放送には、地上波デジタル放送や、BSデジタル放送、110度CS(Communication Satellite)放送などがあるが、図8は、その地上波デジタル放送、BSデジタル放送、および110度CS放送のそれぞれで用いられるPSI/SI情報と、そのPSI/SI情報に割り当てられたPIDとを示す図である。
図8において、左から1番目の図は、地上波デジタル放送で用いられるPSI/SI情報とそのPSI/SI情報に割り当てられたのPIDとを示し、左から2番目の図は、BSデジタル放送で用いられるPSI/SI情報とそのPSI/SI情報に割り当てられたのPIDとを示し、左から3番目の図は、110度CS放送で用いられるPSI/SI情報とそのPSI/SI情報に割り当てられたのPIDとを示す。
図8に示すように、PSI/SI情報としては、例えば、PAT,PMT,CAT,NIT,ST,SDT,EIT,TOT,SDTT,BIT,CDT,NBIT,LDTがある。このPSI/SI情報のうちの、PMT以外には固定PIDが割り当てられている。
そして、地上波デジタル放送では、図8の左から1番目に示すように、0x0000,0x0001,0x0010,0x0011,0x0012,0x0026,0x0027,0x0014,0x0023,0x0028,0x0024,0x0029の12個のPIDが固定PIDになっている。
また、BSデジタル放送では、図8の左から2番目に示すように、0x0000,0x0001,0x0010,0x0011,0x0012, 0x0014,0x0023,0x0024の8個のPIDが固定PIDになっている。
さらに、110度CS放送では、図8の左から3番目に示すように、0x0000,0x0001,0x0010,0x0011,0x0012, 0x0014,0x0023, 0x0024,0x0025の9個のPIDが固定PIDになっている。
共用PIDテーブルのうちの、固定PID用エントリであるエントリ#0乃至エントリ#m-1には、以上のような固定PIDが適宜登録される。
次に、図9を参照して、図6のPIDフィルタ92およびPIDフィルタ93の処理について説明する。
PIDフィルタ92には、図5のTS I/S部81から、トランスポートストリームが供給される。PIDフィルタ92では、TS I/S部81からのトランスポートストリームを構成するTSパケットがバイトカウンタ101、比較部102、および分離部103に供給される。
PIDフィルタ92において、バイトカウンタ101は、そこに供給されるTSパケットの先頭からのデータ量をカウントし、そのカウント値に基づいて、トランスポートストリームを構成するTSパケットのヘッダにあるPIDが供給されるタイミングで、PIDの比較を要求する比較開始信号を、比較部102に供給する。
比較部102は、バイトカウンタ101から比較開始信号が供給されたタイミングで、そこに供給されるTSパケットのサンプリングを開始し、これにより、そのTSパケットのヘッダにあるPIDを抽出する。
いま、比較部102がPIDを抽出したTSパケットを、注目パケットということにすると、比較部102は、ステップS1において、注目パケットのPIDが、共用PIDテーブルに登録された有効フラグ#1がイネーブルのPIDのうちのいずれかと一致するかどうかを判定する。ステップS1において、注目パケットのPIDが、共用PIDテーブルに登録された有効フラグ#1がイネーブルのPIDのいずれとも一致しないと判定された場合、比較部102は、分離部103に一致信号を供給せず、ステップS2に進む。
ステップS2において、図6の分離部103は、比較部102から一致信号が供給されなかった注目パケットを破棄し、次に供給されるTSパケットのPIDが、比較部102で抽出されるのを待って、ステップS1に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
一方、ステップS1において、注目パケットのPIDが、共用PIDテーブルに登録された有効フラグ#1がイネーブルのPIDのいずれかと一致すると判定された場合、ステップS3に進み、比較部102は、注目パケットの振り分け先情報として、その注目パケットのPIDと一致するPIDが記憶された共用PIDテーブルのテーブル番号を振り分け先情報として含む一致信号を、分離部103に供給し、ステップS4に進む。
ステップS4において、図6の分離部103は、比較部102から一致信号が供給された注目パケットを、その一致信号に含まれる振り分け先情報としてのテーブル番号に応じて、PCR出力部111、ビデオ出力部112、オーディオ出力部113、またはセクション出力部114に振り分け、各ブロックからTSパケットを出力させる。そして、次に供給されるTSパケットのPIDが、比較部102で抽出されるのを待って、ステップS1に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
なお、PIDフィルタ93では、ステップS1で、注目パケットのPIDが、共用PIDテーブルにおいて、有効フラグ#1ではなく、有効フラグ#2がイネーブルになっているPIDのうちのいずれかと一致するかどうかが判定されることを除き、PIDフィルタ92と同様の処理が行われる。
次に、図4のCPU62は、PIDフィルタ92やPIDフィルタ93に、ある番組の画像と音声が格納されたTSパケットを抽出させるのに、共用PIDテーブル記憶部91に記憶された共用PIDテーブルに、PIDや有効フラグ#1と有効フラグ#2を登録または設定する設定処理を行うが、この設定処理について説明する。
図10は、PIDフィルタ92に、ある番組#1の画像や音声が格納されたTSパケットを抽出させるために行われる番組#1の設定処理を説明するフローチャートである。
なお、共用PIDテーブルのすべての有効フラグ#1および有効フラグ#2は、ディセーブルに予め設定され、共用PIDテーブルには、いずれのPIDも登録されていないものとする。
また、図4のメモリ63には、図8で説明した固定PIDと、その固定PIDが割り当てられているPSI/SI情報とが対応づけられて記憶されていることとする。
番組#1の設定処理は、例えば、ユーザによって、デジタル放送受信機31に接続された外部のTV受像機のメイン画面に対する、番組#1の画像や音声の出力が要求されると、開始される。
ステップS11において、図4のCPU62は、メモリ63からPATのPIDである固定PID「0x0000」を読み出し、図7に示したように、共用PIDテーブル記憶部91に記憶された共用PIDテーブルのエントリ#0に登録して、ステップS12に進む。
ステップS12において、CPU62は、共用PIDテーブルの固定PID「0x0000」の有効フラグ#1をイネーブル(E)に設定し、すなわち、エントリ#0に、イネーブルの有効フラグ#1を登録し、ステップS13に進む。
以上のように、共用PIDテーブルのエントリ#0に、PATの固定PID「0x0000」とイネーブルの有効フラグ#1が登録されると、PIDフィルタ92では、エントリ#0に登録された固定PID「0x0000」とPIDが一致するTSパケット、つまり、PATが格納されたTS パケットが、図9で説明したようにして抽出される。このPATが格納されたTSパケットは、PIDフィルタ92から図5のセクションフィルタ84を介して、CPU62に供給される。
ステップS13において、CPU62は、PIDフィルタ92から供給されたTSパケットに格納されたPATをメモリ63に記憶させ、そのPATの内容を解析し、PMTに割り当てられたPIDを認識する。そして、CPU62は、そのPMTのPIDをメモリ63に記憶させて、ステップS14に進む。
ステップS14において、CPU62は、メモリ63からPMTのPIDを読み出し、図7に示したように、共用PIDテーブル記憶部91に記憶された共用PIDテーブルのエントリ#mに登録して、ステップS15に進む。
ステップS15において、CPU62は、共用PIDテーブルのPMTのPIDの有効フラグ#1をイネーブル(E)に設定し、すなわち、エントリ#mに、イネーブルの有効フラグ#1を登録し、ステップS16に進む。
以上のように、共用PIDテーブルのエントリ#mに、PMTのPIDとイネーブルの有効フラグ#1が登録されると、PIDフィルタ92では、エントリ#mに登録されたPIDと一致するTSパケット、つまり、PMTが格納されたTSパケットが、図9で説明したようにして抽出される。このPMTが格納されたTSパケットは、PIDフィルタ92からセクションフィルタ84を介して、CPU62に供給される。
ステップS16において、CPU62は、PIDフィルタ92から供給されたTSパケットに格納されたPMTをメモリ63に記憶させ、そのPMTの内容を解析し、番組#1の画像、音声、およびPCRに割り当てられたPIDを認識する。そして、CPU62は、その番組#1の画像、音声、およびPCR のPIDをメモリ63に記憶させて、ステップS17に進む。
ステップS17において、CPU62は、メモリ63から番組#1のPCRのPIDを読み出し、共用PIDテーブル記憶部91に記憶された共用PIDテーブルのエントリ#n-2に登録して、ステップS18に進む。
ここで、CPU62がPMTから認識した番組#1のPCRが格納されたTSパケットのPIDが、例えば、0x0100である場合には、ステップS17において、共用PIDテーブルのエントリ#n-2には、図7に示したように、PID「0x0100」が登録される。
ステップS18において、CPU62は、メモリ63から番組#1の画像のPIDを読み出し、共用PIDテーブル記憶部91に記憶された共用PIDテーブルのエントリ#m+1に登録して、ステップS19に進む。
ここで、CPU62がPMTから認識した番組#1の画像が格納されたTSパケットのPIDが、例えば、0x0101である場合には、ステップS18において、共用PIDテーブルのエントリ#m+1には、図7に示したように、PID「0x0101」が登録される。
ステップS19において、CPU62は、メモリ63から番組#1の音声のPIDを読み出し、共用PIDテーブル記憶部91に記憶された共用PIDテーブルのエントリ#m+2に登録して、ステップS20に進む。
ここで、CPU62がPMTから認識した番組#1の音声が格納されたTSパケットのPIDが、例えば、0x0102である場合には、ステップS19において、共用PIDテーブルのエントリ#m+2には、図7に示したように、PID「0x0102」が登録される。
ステップS20において、CPU62は、ステップS17で共用PIDテーブルに登録された番組#1のPCRのPIDの有効フラグ#1をイネーブル(E)に設定して、ステップS21に進む。
以上のように、共用PIDテーブルのエントリ#n-2に、番組#1のPCRのPIDとイネーブルの有効フラグ#1が登録されると、PIDフィルタ92では、図9で説明したようにして、エントリ#n-2に登録されたPIDとPIDが一致するTSパケット、つまり、番組#1のPCRが格納されたTSパケットが抽出される。この番組#1のPCRが格納されたTSパケットは、PIDフィルタ92から、図5のクロック復元部85に供給される。
ステップS21において、CPU62は、ステップS18で共用PIDテーブルに登録された番組#1の画像のPIDの有効フラグ#1をイネーブル(E)に設定して、ステップS22に進む。
以上のように、共用PIDテーブルのエントリ#m+1に、番組#1の画像のPIDとイネーブルの有効フラグ#1が登録されると、PIDフィルタ92では、図9で説明したようにして、エントリ#m+1に登録されたPIDとPIDが一致するTSパケット、つまり、番組#1の画像が格納されたTSパケットが抽出される。この番組#1の画像が格納されたTSパケットは、PIDフィルタ92から、図5のPESパーサ83に供給される。
ステップS22において、CPU62は、ステップS19で共用PIDテーブルに登録された番組#1の音声のPIDの有効フラグ#1をイネーブル(E)に設定して、ステップS23に進む。
以上のように、共用PIDテーブルのエントリ#m+2に番組#1の音声のPIDとイネーブルの有効フラグ#1が登録されると、PIDフィルタ92では、図9で説明したように、エントリ#m+2に登録された番組#1の音声のPIDとPIDが一致するTSパケット、つまり、番組#1の音声が格納されたTSパケットが抽出される。この番組#1の音声のTSパケットは、PIDフィルタ92から、図5のPESパーサ83に供給される。
ステップS23において、CPU62は、メモリ63からCATのPIDである固定PID「0x0001」を読み出し、図7に示したように、共用PIDテーブル記憶部91に記憶された共用PIDテーブルのエントリ#1に登録して、ステップS24に進む。
ステップS24において、CPU62は、共用PIDテーブルの固定PID「0x0001」の有効フラグ#1をイネーブル「E」に設定し、すなわち、エントリ#1に、イネーブルの有効フラグ#1を登録する。
以上のように、共用PIDテーブルのエントリ#1に、CATの固定PID「0x0001」とイネーブルの有効フラグ#1が登録されると、PIDフィルタ92では、エントリ#1に登録された固定PID「0x0001」とPIDが一致するTSパケット、つまり、CATが格納されたTSパケットが抽出される。このCATが格納されたTSパケットは、PIDフィルタ92から図5のセクションフィルタ84を介して、CPU62に供給される。
以下、同様に、CPU62は、番組#1の画像や音声を抽出するために必要な他のPIDの登録と、そのPIDの有効フラグ#1をイネーブルにする設定をし、番組#1の設定処理を終了する。
次に、図11は、PIDフィルタ93に、番組#1と異なる番組#2の画像や音声が格納されたTSパケットを抽出させるために行われる設定処理を説明するフローチャートである。
すなわち、図11は、例えば、上述した図10の番組#1の設定処理の終了後に、ユーザによって、デジタル放送受信機31に接続された外部のTV受像機のサブ画面に対する、番組#2の画像と音声の出力が要求された場合に行われる番組#2の設定処理を説明するフローチャートである。
この場合、共用PIDテーブルには、図10の番組#1の設定処理によって登録されたPID、有効フラグ#1、および有効フラグ#2のそれぞれの設定がそのまま維持されている。
ステップS42において、CPU62は、共用PIDテーブル記憶部91の共用PIDテーブルのエントリ#0に既に登録されているPID「0x0000」の有効フラグ#2をイネーブル(E)に設定し、ステップS43に進む。
すなわち、共用PIDテーブルのエントリ#0には、既に、PATの固定PIDである0x0000が登録されており、CPU62は、そのPATの固定PIDの有効フラグ#2をイネーブルに設定することで、PATの固定PIDを、PIDフィルタ92とPIDフィルタ93とに共用させる。
以上のように、共用PIDテーブルのエントリ#0に登録されたPATの固定PIDである0x0000の有効フラグ#2がイネーブルに設定されると、PIDフィルタ93では、エントリ#0に登録された固定PIDである0x0000とPIDが一致するTSパケット、つまり、PATが格納されたTSパケットが抽出される。このPATが格納されたTSパケットは、PIDフィルタ93から図5のセクションフィルタ84を介して、CPU62に供給される。
ステップS43において、CPU62は、PIDフィルタ93から供給されたTSパケットに格納されたPATをメモリ63に記憶させ、そのPATの内容を解析し、PMTに割り当てられたPIDを認識する。そして、CPU62は、そのPMTのPIDをメモリ63に記憶させて、ステップS44に進む。
ステップS44において、CPU62は、メモリ63からPMTのPIDを読み出し、図7に示したように、共用PIDテーブル記憶部91に記憶された共用PIDテーブルのエントリ#n+1に登録して、ステップS45に進む。
ステップS45において、CPU62は、共用PIDテーブルのPMTのPIDの有効フラグ#2をイネーブル(E)に設定し、すなわち、エントリ#n+1に、イネーブルの有効フラグ#2を登録し、ステップS46に進む。
以上のように、共用PIDテーブルのエントリ#n+1に、PMTのPIDとイネーブルの有効フラグ#2が登録されると、PIDフィルタ93では、エントリ#n+1に登録されたPMTのPIDと一致するTSパケット、つまり、PMTが格納されたTSパケットが抽出される。このPMTが格納されたTSパケットは、PIDフィルタ93からセクションフィルタ84を介して、CPU62に供給される。
ステップS46において、CPU62は、PIDフィルタ93から供給されたTSパケットに格納されたPMTをメモリ63に記憶させ、そのPMTの内容を解析し、番組#2の画像、音声、PCRに割り当てられたPIDを認識する。そして、CPU62は、その番組#2の画像、音声、PCR のPIDをメモリ63に記憶させて、ステップS47に進む。
ステップS47において、CPU62は、メモリ63から番組#2のPCRのPIDを読み出し、共用PIDテーブル記憶部91に記憶された共用PIDテーブルのエントリ#2(n+1)-(m+1)-2に登録して、ステップS48に進む。
ここで、CPU62がPMTから認識した番組#2のPCRが格納されたTSパケットのPIDが、例えば、0x0200である場合には、ステップS47において、共用PIDテーブルのエントリ#2(n+1)-(m+1)-2には、図7に示したように、PID「0x0200」が登録される。
ステップS48において、CPU62は、メモリ63から番組#2の画像のPIDを読み出し、共用PIDテーブル記憶部91に記憶された共用PIDテーブルのエントリ#n+2に登録して、ステップS49に進む。
ここで、CPU62がPMTから認識した番組#2の画像が格納されたTSパケットのPIDが、例えば、0x0201である場合には、ステップS48において、共用PIDテーブルのエントリ#n+2には、図7に示したように、PID「0x0201」が登録される。
ステップS49において、CPU62は、メモリ63から番組#2の音声のPIDを読み出し、共用PIDテーブル記憶部91に記憶された共用PIDテーブルのエントリ#n+3に登録して、ステップS50に進む。
ここで、CPU62がPMTから認識した番組#2の音声が格納されたTSパケットのPIDが、例えば、0x0202である場合には、ステップS49において、共用PIDテーブルのエントリ#n+3には、図7に示したように、PID「0x0202」が登録される。
ステップS50において、CPU62は、ステップS47で共用PIDテーブルに登録された番組#2のPCRのPIDの有効フラグ#2をイネーブル(E)に設定して、ステップS51に進む。
以上のように、共用PIDテーブルのエントリ#2(n+1)-(m+1)-2に、番組#2のPCRのPIDとイネーブルの有効フラグ#2が登録されると、PIDフィルタ93では、図9で説明したようにして、エントリ#2(n+1)-(m+1)-2に登録されたPIDとPIDが一致するTSパケット、つまり、番組#2のPCRが格納されたTSパケットが抽出される。この番組#2のPCRが格納されたTSパケットは、PIDフィルタ93から、図5のクロック復元部85に供給される。
ステップS51において、CPU62は、ステップS48で共用PIDテーブルに登録された番組#2の画像のPIDの有効フラグ#2をイネーブル(E)に設定して、ステップS52に進む。
以上のように、共用PIDテーブルのエントリ#n+2に、番組#2の画像のPIDとイネーブルの有効フラグ#2が登録されると、PIDフィルタ93では、図9で説明したようにして、エントリ#n+2に登録されたPIDとPIDが一致するTSパケット、つまり、番組#2の画像が格納されたTSパケットが抽出される。この番組#2の画像が格納されたTSパケットは、PIDフィルタ93から、図5のPESパーサ83に供給される。
ステップS52において、CPU62は、ステップS49で共用PIDテーブルに登録された番組#2の音声のPIDの有効フラグ#2をイネーブル(E)に設定して、ステップS53に進む。
以上のように、共用PIDテーブルのエントリ#n+3に番組#2の音声のPIDとイネーブルの有効フラグ#2が登録されると、PIDフィルタ93では、図9で説明したように、エントリ#n+3に登録された番組#2の音声のPIDとPIDが一致するTSパケット、つまり、番組#2の音声が格納されたTSパケットが抽出される。この番組#2の音声のTSパケットは、PIDフィルタ93から、図5のPESパーサ83に供給される。
ステップS54において、CPU62は、共用PIDテーブル記憶部91の共用PIDテーブルのエントリ#1に既に登録されているPID「0x0001」の有効フラグ#2をイネーブル(E)に設定する。
すなわち、共用PIDテーブルのエントリ#1には、既に、CATの固定PIDである0x0001が登録されており、CPU62は、そのCATの固定PIDの有効フラグ#2をイネーブルに設定することで、CATの固定PIDを、PIDフィルタ92とPIDフィルタ93とに共用させる。
以上のように、共用PIDテーブルのエントリ#1に登録されたCATの固定PIDである0x0001の有効フラグ#2がイネーブルに設定されると、PIDフィルタ93では、エントリ#1に登録された固定PIDである0x0001とPIDが一致するTSパケット、つまり、CATが格納されたTSパケットが抽出される。このCATが格納されたTSパケットは、PIDフィルタ93から図5のセクションフィルタ84を介して、CPU62に供給される。
以下、同様に、CPU62は、番組#2の画像と音声を抽出するために必要な他のPIDの登録と、そのPIDの有効フラグ#2をイネーブルにする設定をし、番組#2の設定処理を終了する。
以上のように、固定PIDを、PIDフィルタ92とPIDフィルタ93とで共用するように、共用PIDテーブルに登録することにより、図11の番組#2の設定処理では、あらかじめ所定の値に固定されたPIDを持つセクションのデータ「PAT」、「CAT」等の登録を省くことができる。
すなわち、仮に、図10の番組#1の設定処理が行われていない場合には、図11の番組#2の設定処理では、ステップS42の直前のステップS41において、PATの固定PIDである0x0000を、共用PIDテーブルのエントリ#0に登録し、さらに、ステップS54の直前のステップS53において、CATの固定PIDである0x0001を、共用PIDテーブルのエントリ#1に登録する必要がある。
これに対して、上述したように、図10の番組#1の設定処理が行われている場合には、図11の番組#2の設定処理では、PIDフィルタ92およびPIDフィルタ93で固定PIDが共用されるので、PATの固定PIDを登録するステップS41の処理と、CATの固定PIDを登録するステップS53の処理とを行わずに済む。その結果、固定PIDの登録にかかる時間の分だけ、番組#2の設定処理を迅速に行うことができる。
従って、デジタル放送受信機31において、例えば、外部のTV受像機のメイン画面に番組#1を表示させ、サブ画面に番組#2を表示させる場合には、固定PIDの設定に要する処理時間の分だけ、サブ画面に番組#2の出画および出音が行われるまでの時間を短縮することができる。
さらに、固定PIDを、PIDフィルタ92およびPIDフィルタ93によって共用するように、共用PIDテーブルに登録することにより、PIDフィルタ92用とPIDフィルタ93用として固定PIDを重複して記憶せずに済むので、共用PIDテーブル記憶部91としての、例えば、記憶レジスタ等の記憶容量を削減することができ、従って、PIDフィルタ92およびPIDフィルタ93全体の回路規模を、PIDフィルタ92およびPIDフィルタ93それぞれ用のPIDテーブルを用いる場合に比べて削減することができる。
例えば、地上波デジタル放送の2つの番組を受信する場合には、図8の左から1番目に示した12個の固定PIDを、BSデジタル放送の2つの番組を受信する場合には、図8の左から2番目に示した8個の固定PIDを、また、110度CS放送の2つの番組を受信する場合には、図8の左から3番目に示した9個の固定PIDを、それぞれ記憶するための記憶容量を削減することができる。
さらに、地上波デジタル放送、BSデジタル放送、および110度CS放送で用いられる固定PIDの間でも、PATのPID「0x0000」等が一致しており、放送方式が異なる2つの番組を受信する場合にも、一致の固定PIDを記憶するための記憶容量を削減することができる。
なお、本実施の形態では、デジタル放送受信機31に、PIDフィルタ92とPIDフィルタ93の2つのPIDフィルタを設けるようにしたが、デジタル放送受信機31に設けるPIDフィルタの数は、3以上であってもよい。但し、共用PIDテーブルの各エントリには、デジタル放送受信機31に設けるPIDフィルタの数と同一の数の有効フラグを設ける必要がある。
また、デジタル放送受信機31では、国内の放送規格であるARIB(Association of Radio Industries and Businesses)の放送規格に従ったPIDを用いるようにしたが、その他、欧州のDVB(Digital Video Broadcasting)の放送規格や米州のATSC(Advanced Television Systems Committee)の放送規格に従ったPIDを用いるようにすることも可能である。その場合、デジタル放送受信機31は、欧州や米州で放送されるデジタル放送を受信することができる。
さらに、本実施の形態では、共用PIDテーブルにおいて、固定PIDの有効フラグ#1と有効フラグ#2をイネーブルに設定することにより、PIDフィルタ92とPIDフィルタ93とで、その固定PIDを共用するようにしたが、PIDフィルタ92とPIDフィルタ93とで、固定PIDを共用する方法は、これに限定されるものではない。
すなわち、例えば、共用PIDテーブルの記憶エリアを、共用の記憶エリア、PIDフィルタ92用の記憶エリア、およびPIDフィルタ93用の記憶エリアに分け、共用の記憶エリアに固定PIDを登録するとともに、共用の記憶エリアに登録されたPIDを、PIDフィルタ92とPIDフィルタ93との両方で参照するようにすることによっても、PIDフィルタ92とPIDフィルタ93とで、固定PIDを共用することができる。
本発明は、デジタル放送を受信する受信機能のみを有するデジタル放送受信機の他、受信した番組の録画や表示等の機能がさらに付加されたビデオレコーダ、HDD(Hard Disk Drive)レコーダ、その他、トランスポートストリームを扱うあらゆる機器に適用することができる。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
複数のPIDフィルタを有する従来のデジタル放送受信機の一部の一例の構成を示している。 PIDテーブル#1を示す図である。 PIDテーブル#2を示す図である。 本発明を適用したデジタル放送受信機の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 デマルチプレクサ64の内部構成例を示すブロック図である。 フィルタ部82の内部構成例を示すブロック図である。 共用PIDテーブルを示す図である。 PSI/SI情報を示す図である。 図6のPIDフィルタ92およびPIDフィルタ93の処理を説明するフローチャートである。 番組#1の設定処理を説明するフローチャートである。 番組#2の設定処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
1,12 PIDフィルタ, 111,112 PIDテーブル記憶部, 121,122 バイトカウンタ, 131,132 比較部, 141,142 分離部, 151,152 PCR出力部, 161,162 ビデオ出力部, 171,172 オーディオ出力部, 181,182 セクション出力部, 31 デジタル放送受信機, 41 デジタルチューナモジュール, 42 デジタル放送受信チップ, 43 メモリ, 51 チューナ, 52 デモジュレータ, 61 デスクランブラ, 62 CPU, 63 メモリ, 64 デマルチプレクサ, 65 MPEGデコーダ, 81 TS I/F部, 82 フィルタ部, 83 PESパーサ, 84 セクションフィルタ, 85 クロック復元部, 86 VCXO, 91 共用PIDテーブル, 92,93 PIDフィルタ, 101 バイトカウンタ, 102 比較部, 103 分離部, 111 バイトカウンタ, 112 比較部, 113 分離部, 121 PCR出力部, 122 ビデオ出力部, 123 オーディオ出力部, 124 セクション出力部, 131 PCR出力部, 132 ビデオ出力部, 133 オーディオ出力部, 134 セクション出力部

Claims (5)

  1. トランスポートストリームを処理する情報処理装置において、
    PID(Packet Identifier)が登録されるPIDテーブルに登録されたPIDに一致するPIDのTS(Transport Stream)パケットを、トランスポートストリームから抽出する複数のPIDフィルタによって、PIDのうちの、所定の値にあらかじめ固定されているPIDである固定PIDが共用されるように、前記固定PIDを、前記PIDテーブルに登録する登録手段を備える
    情報処理装置。
  2. 前記PIDテーブルには、PIDと、そのPIDが有効であるかどうかを示す、前記複数のPIDフィルタそれぞれ用の有効フラグとが登録され、
    前記PIDフィルタは、そのPIDフィルタ用の有効フラグが有効であることを示している前記PIDテーブルに登録されたPIDと一致するPIDのTSパケットを抽出し、
    前記登録手段は、前記固定PIDの、前記複数のPIDフィルタそれぞれ用の有効フラグとして有効であることを示す有効フラグを登録する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記複数のPIDフィルタをさらに備える
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. トランスポートストリームを処理する情報処理方法において、
    PIDが登録されるPIDテーブルに登録されたPIDに一致するPIDのTSパケットを、トランスポートストリームから抽出する複数のPIDフィルタによって、PIDのうちの、所定の値にあらかじめ固定されているPIDである固定PIDが共用されるように、前記固定PIDを、前記PIDテーブルに登録する
    ステップを含む情報処理方法。
  5. トランスポートストリームを処理する情報処理をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
    PID(Packet Identifier)が登録されるPIDテーブルに登録されたPIDに一致するPIDのTS(Transport Stream)パケットを、トランスポートストリームから抽出する複数のPIDフィルタによって、PIDのうちの、所定の値にあらかじめ固定されているPIDである固定PIDが共用されるように、前記固定PIDを、前記PIDテーブルに登録する
    ステップを含む情報処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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