JP2010056935A - 管理サーバ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンテンツの配信先を管理するASN−GWサーバは、BSID(Base Station IDentifier)リストを保持している。BSIDリストは、コンテンツを配信するゾーン(領域)を定め、その領域に属する基地局を対応付けた情報である。ゾーンを指定することで、ゾーンに含まれる基地局にコンテンツが配信されるが、当該BSIDリストにレピータの情報も含ませる。これにより、レピータと同期を確立して通信を実行している無線端末にもBCMCSによるコンテンツが配信される。
【選択図】図1
Description
図13は、WiMAXにおけるMCBCSについて説明するための通信システムのシステム構成を示したシステム図である。MCBCSとは、予め定められたゾーンに対して情報を発信するサービスであり、当該ゾーンは、ゾーン内に設置されている1以上の基地局と対応付けられている。
各基地局101〜107は、ネットワークを介して互いに接続されている。
無線端末301は、基地局103と同期を確立し通信している。無線端末302は、レピータ202と同期を確立し通信している。無線端末303は、レピータ204と同期を確立し通信している。
図1に示したシステム図では、BS101〜103が属するゾーンは、Zone001であり、BS104〜107が属するゾーンは、Zone002でる。例えば、Zone001には、コンテンツAが、Zone002には、コンテンツBが配信される。
非特許文献1や、非特許文献2に、MCBCSについての記載がある。
服部 武/藤岡 雅宜 編著、インプレス標準教科書シリーズ 改訂版 ワイヤレス・ブロードバンド教科書 高速IPワイヤレス編、日本国、株式会社インプレスR&D 発行 庄納 崇 編著、インプレス標準教科書シリーズ WiMAX教科書、日本国、株式会社インプレスR&D 発行
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、MCBCSによる情報を配信する際により細かくゾーンが設定できるようコンテンツの配信先を管理する管理サーバを提供することを目的とする。
<実施の形態>
<構成>
図1は、通信システムのシステム構成を示したシステム図である。
各基地局101〜107は、ASN−GWサーバ400を含むネットワークに接続されている。また、基地局101〜103は、MCBCSによるコンテンツの配信対象のゾーンであるZone001に属し、基地局104〜107は、Zone002に属している。
無線端末301は、基地局103と同期を確立し通信している。無線端末302は、レピータ202と同期を確立し通信している。無線端末303は、レピータ204と同期を確立し通信している。
なお、以下の説明では、基地局をBS、レピータをRS、無線端末をMSと記載することもある。また、基地局や、レピータ、無線端末は、従来からある基本的な機能を保持しているものとし、本実施例においては、発明の特徴部分を重点的に説明する。
図2は、基地局103の機能構成を示した機能ブロック図である。図2に示すように基地局103は、上位通信部110と、制御部120と、下位通信部130と、記憶部140とを含んで構成される。
下位通信部130は、アンテナ131を含み、無線端末及びレピータと通信を実行する機能を有する。下位通信部130は、アンテナ131を介して、レピータ及び無線端末との同期を確立するために毎フレームごとにプリアンブル及びダウンリンク方向の通信に必要な周波数等の情報を含むDL−MAPと、アップリンク方向の通信に必要な周波数等の情報を含むUL−MAPとを含ませて発信している。また、下位通信部310は、上位通信部110から伝達された信号が、ASN−GWサーバ400からのMCBCSによるコンテンツデータであって、受信した信号が自局宛てのものであった場合に、自局と通信している無線端末に宛てて発信する。また、自局宛てのものでなかった場合であっても、自局と通信しているレピータには、MCBCSになるコンテンツデータを発信する。
図3は、レピータの機能構成を示した機能ブロック図である。各レピータは、同様の機能構成を備えており、ここではレピータ202を例に説明する。
図3は、レピータ202の機能構成を示した機能ブロック図である。図3に示すように、レピータ202は、ドナー部210とリモート部220とを含んで構成される。ドナー部210は、基地局103と通信を実行する機能を有する。リモート部220は、無線端末301と通信を実行する機能を有する。ドナー部210とリモート部220とは同一のクロックが供給されて動作している。
第1通信部211は、アンテナ212と第1同期確立部213とを含んで構成される。第1通信部211は、アンテナ212を介して基地局と通信する機能を有する。第1通信部211は、アンテナ212を介して基地局から受信した信号をリモート部220に伝達する機能を有する。また、リモート部220から伝達された信号をアンテナ212を介して基地局に送信する機能を有する。また、第1通信部211は、基地局から受信した信号がMCBCSによるコンテンツデータであって、自レピータのアドレスを指定する情報が含まれていた場合に、第2通信部221に伝達する機能を有する。受信した信号が、当該MCBCSによるコンテンツデータであって、自レピータのアドレスを指定する情報が含まれていなかった場合には受信した信号を破棄する。但し、別のレピータと通信している場合には、そのレピータにMCBCSによるコンテンツデータを送信するために第2通信部221に伝達する。また、第1通信部211は、基地局との通信が実行しにくくなったとき、即ち通信におけるエラーの発生率が所定閾値より高くなった場合に、通信している基地局に対してハンドオーバーの実行を要求し、当該要求に対する許可信号を受けた場合にハンドオーバーを実行する機能を有する。
リモート部220は、第2通信部221を含んで構成される。
図4は、無線端末の機能構成を示した機能ブロック図である。各無線端末は、同様の機能構成を備えており、ここでは無線端末301を例に説明する。
図4に示すように無線端末301は、通信部310と、表示部320と、音声処理部330と、操作部340と、記憶部350と、制御部360とを含んで構成される。
音声処理部330は、通信部310から出力された受話音声信号をD/A変換してスピーカ332に出力する機能と、マイク331から取得した送話音声信号をA/D変換し、変換された信号を制御部360に出力する機能を有する。
記憶部350は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を含んで構成され、小型ハードディスクや不揮発性メモリなどによって実現される。記憶部350は、無線端末301の動作上必要な各種データやプログラムの他、音楽データや画像データなどを記憶する機能を有する。記憶部350は、同期を確立した基地局もしくはレピータから受信したネイバーリストを記憶している。ネイバーリストは、無線端末301がハンドオーバーを実行する際に、通信部310により参照される。
図5に示すように、ASN−GWサーバ400は、通信部410と、BSID更新部420と、制御部430と、記憶部440とを含んで構成される。
通信部410は、ネットワークに接続されている基地局あるいはレピータと通信する機能を有する。通信部410は、制御部430の指示になる信号、例えば、MCBCSで配信するコンテンツを送信する有する。また、通信部410は、基地局から新たなレピータと同期を確立したことを示す同期確立情報を受信した場合に、当該同期確立情報をBSID更新部420に伝達する機能を有する。また、通信部410は、基地局からレピータとの同期を解除したことを示す同期解除情報を受信した場合に、当該同期解除情報をBSID更新部420に伝達する機能も有する。
記憶部440は、ASN−GWサーバ400が動作上必要とするプログラムやデータを保持する機能を有し、特にBSIDリスト441と、コンテンツ442と、コンテンツ配信表443とを記憶している。
コンテンツ442は、配信するコンテンツデータ群のことである。
コンテンツ配信表443は、どのゾーンにどのコンテンツを送信するかを定めた情報であり、ゾーンを示す情報とコンテンツを示す情報とを対応付けた情報である。
<データ>
図6は、ASN−GWサーバ400が保持するBSIDリスト441のデータ構成の一例を示すデータ概念図である。
図6に示すようにBSIDリスト441は、各ゾーンに対応して、基地局とレピータとが登録される構成をとる。
また、Zone002には、BS104と、BS105と、BS106と、BS107と、RS203と、RS204とが対応付けれている。
これにより、図1のシステム図で示すゾーンの設定が可能となり、BSIDリスト441にレピータも登録されていることにより、レピータ配下の無線端末にもMCBCSによるコンテンツが配信されるようになる。
図7に示すようにコンテンツ配信表443は、ゾーンと、配信するコンテンツとを対応付けた構成をとる。
図7によれば、Zone001には、コンテンツAが、Zone002には、コンテンツBが配信されることになる。
<動作>
ここから、本実施の形態の動作を図8、9、10に示すフローチャートを用いて説明する。
ASN−GWサーバ400は、例えばオペレータによりコンテンツの配信の実行を指示されたとする。
すると、制御部430は、記憶部440からBSIDリスト441を読み出す(ステップS801)。
そして、制御部430は、コンテンツ配信表442に記されている全てのゾーンそれぞれに対して以下のステップS803〜S805までの処理を実行する。
制御部430は、コンテンツ配信表442に記されているゾーンであって、まだコンテンツを配信していないゾーンに対応するコンテンツを記憶部440から取得する(ステップS803)。
そして、制御部430は、コンテンツと、当該コンテンツを配信する基地局とレピータのアドレスを通信部410に通知する。そして、通信部410は、通知されたアドレス宛てに、通知されたコンテンツを配信する(ステップS805)。
以下、図9を用いて、BSIDリスト441の更新に係る通信システムの動作を説明し、その後に、ASN−GWサーバ400におけるBSIDリスト441の更新に係る動作を図10を用いて説明する。
図9に示すようにレピータ202は基地局103と同期を確立し、通信を実行している(ステップS901)。
ここで、レピータ202が、例えば電車に搭載されたレピータであったとして、移動しているものとする。すると、レピータ202は、基地局103との通信が実行しにくくなると基地局103に対してハンドオーバーを要求する(ステップS902)。
ハンドオーバーの許可を受信すると、レピータ202は、自機で保持視してるネイバーリストを参照してハンドオーバーを実行する(ステップS904)。ここでは、基地局107にハンドオーバーしたとする。
基地局103は、レピータ202との同期が解除されたことを検知して、レピータ202がハンドオーバーを実行し、自局との同期が解除されたことを示す情報をASN−GWサーバ400に通知する(ステップS906)。
すると、ハンドオーバーの実行情報と、新たなレピータとの同期確立情報とを受けてASN−GWサーバ400は、保持しているBSIDリスト441を更新する(ステップS908)。
図10に示すように、ASN−GWサーバ400は、基地局から信号を受信した際に、当該信号が、基地局から新たなレピータとの同期を確立したことを示す同期確立情報であるか否かを判定する(ステップS1001)。当該判定は、受信した信号における同期確立情報を示す識別子があるか否かにより判定する。
受信した信号が同期確立情報でなかった場合には(ステップS1001のNO)、通信部は、受信した信号が基地局が今まで通信を実行していたレピータとの同期を解除したことを示す同期解除情報であるか否かを判定する(ステップS1003)。当該判定は、受信した信号における同期解除情報を示す識別子があるか否かにより判定する。
受信した信号が同期解除情報であった場合には、(ステップS1003のYES)、BSID更新部は、同期解除情報を送信してきた基地局が属するゾーンから、同期解除情報に含まれる同期が解除されたレピータの情報を削除してBSIDリスト441を更新する(ステップS1004)。
では、具体例を以ってBSIDリスト441の更新について説明する。
図11は、図1に示したシステム図の状態から、レピータが例えば電車に搭載されているレピータであったとして、レピータ202が移動し、レピータ202が基地局107にハンドオーバーしたことを示すシステム図である。
するとASN−GWサーバ400は、図6に示すBSIDリスト441を図12に示すBSIDリスト441に更新する。
図6と図12を比較すればわかるように、図6において、Zone001に対応付けられていたRS202が、図12では、Zone001との対応付けが削除されている。また、図6においてZone002に対応付けられていなかったRS202が、図12では、Zone002に対応付けられている。
以上に説明してきたように、BSIDリスト441にレピータの情報が含まれることにより、MCBCSによるコンテンツの配信をより細かくゾーンを指定して実行できるようになる。これにより、従来であれば、同じ基地局に属するレピータには同じコンテンツしか配信できなかったが、同じ基地局に属しているレピータをそれぞれ別のゾーンに属させて別々のコンテンツを配信することができるようにもなる。
<補足>
上記実施形態において、本発明の実施の手法について説明してきたが、本発明の実施形態がこれに限られないことは勿論である。以下、上記実施形態以外に本発明の思想として含まれる各種の変形例について説明する。
(1)上記実施の形態では、ゾーンでは隣接しあう基地局やレピータにより構成されていたが、ゾーンはコンテンツを配信する基地局、レピータのグループを特定するためのものでしかなく、ゾーンは、同一のゾーンが飛び飛びに設定されてもよく、例えば図1のシステム図であれば、基地局102は、Zone002に含まれていてもよい。
(2)上記実施の形態では、基地局やレピータは、1つのゾーンに属することとしたが、一時に2以上のゾーンに属することとしてもよい。但し、移動するレピータについては、その限りではない。
(3)上記実施の形態では、BSIDリスト441の更新について、基地局とのハンドオーバーを契機に実行していたが、電車に搭載されるレピータなどの場合には、基本的には、電車の運行表などから、各ゾーンを通過する時間帯の予測がたつ。そこで、その各ゾーンを通過するタイミングを示す運行情報と、各タイミングにおいて使用するBSIDリスト441をASN−GWサーバ400が保持する。そして、運行情報に従って使用するBSIDリスト441を切り替える構成にしてもよい。
(4)上記実施の形態では、ASN−GWサーバ400は、コンテンツを配信する機能も保持していたが、ASN−GWサーバ400は、BSIDリスト441を管理するサーバであればよく、コンテンツを配信するサーバは別に存在する構成をとってもよい。つまりコンテンツを配信するコンテンツ配信サーバは、コンテンツを配信する際に、その配信すべきゾーンを特定するために、ASN−GWサーバ400にアクセスして、BSIDリスト441を取得し、取得したBSIDリスト441に従って、コンテンツ配信サーバが自身で保持しているコンテンツを配信することとしてもよい。
(5)上記実施の形態において、同期確立情報や、同期解除情報に含まれるレピータの情報について詳細には述べなかったが、ここでこれらの情報に含まれるレピータの情報とは、ASN−GWサーバ400が一意にレピータを特定できる情報であり、レピータに固有のIDのことであり、基地局のIDと重複することもない情報である。
(6)上記実施の形態において、MCBCSによるコンテンツの配信の際には、ASN−GWサーバ400からレピータまでトンネリングがなされてもよい。
(7)上述の実施形態で示した通信に係る動作、BSIDリスト441の更新処理等(図10参照)をレピータ等のプロセッサ、及びそのプロセッサに接続された各種回路に実行させるためのプログラムコードからなる制御プログラムを、記録媒体に記録すること、又は各種通信路等を介して流通させ頒布させることもできる。このような記録媒体には、ICカード、ハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、ROM等がある。流通、頒布された制御プログラムはプロセッサに読み出され得るメモリ等に格納されることにより利用に供され、そのプロセッサがその制御プログラムを実行することにより、実施形態で示したような各種機能が実現されるようになる。
110 上位通信部
120 制御部
130 下位通信部
131 アンテナ
140 記憶部
141 ネイバーリスト
201〜204 レピータ
210 ドナー部
211 第1通信部
212 アンテナ
213 第1同期確立部
214 起動制御部
220 リモート部
221 第2通信部
222 アンテナ
223 第2同期確立部
301〜303 無線端末
310 通信部
311 アンテナ
320 表示部
330 音声処理部
331 マイク
332 スピーカ
340 操作部
350 記憶部
351 ネイバーリスト
360 制御部
400 ASN−GWサーバ
410 通信部
420 BSID更新部
430 制御部
440 記憶部
441 BSIDリスト
442 コンテンツ
443 コンテンツ配信表
Claims (3)
- 管理サーバと、複数の基地局と、複数のレピータと、無線端末とを含んで構成される通信システムにおけるコンテンツの配信先を管理するための管理サーバであって、
前記基地局各々は、送信されてきたコンテンツデータを自基地局が管理するレピータ及び、送信されてきたコンテンツデータが自基地局宛てであった場合に自基地局が管理する無線端末に送信するものであり、
前記レピータ各々は、送信されてきたコンテンツデータを自機宛てであった場合に、自機が管理する無線端末に送信するものであり、
前記管理サーバは、
コンテンツデータを配信する際に参照されるものであって、コンテンツが配信される領域を定めるゾーン毎に、基地局及びレピータを対応付けた配信リストを記憶する記憶手段を備える
ことを特徴とする管理サーバ。 - 前記管理サーバは、更に、
コンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、
前記配信リストを参照して、当該コンテンツが配信されるゾーンに対応する各基地局及び各レピータに配信する配信手段とを備える
ことを特徴とする請求項1記載の管理サーバ。 - 前記レピータは移動に伴い通信先の基地局を変更するハンドオーバーを実行するものであり、
前記管理サーバは、更に、
前記基地局からレピータがハンドオーバーを実行したことを示す実行情報を受け付ける受付手段と、
前記実行情報で示されるレピータがハンドオーバーした先の基地局と同じゾーンに当該レピータを属させ、前のグループから削除するように前記配信リストを更新する更新手段とを備える
ことを特徴とする請求項1記載の管理サーバ。
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