JP2010056041A - 誘導灯 - Google Patents
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Abstract
【課題】現在交通整理などでは、誘導灯と警笛による誘導が一般的である。これらの誘導は、誘導灯による視覚的な誘導と、警笛による警告のみであって、聴覚的な誘導がされておらず、視覚障害者などは、具体的にどちらの方向へ誘導されているのかや、規制されている内容などの情報を得ることができない問題点があった。
【解決手段】本件発明では、半透明筒状の本体と、本体の先端に配置されたスピーカを有する音声出力部と、音声出力部に発話音声を出力する発話音声部と、を有する誘導灯を提供する。これにより、警笛だけでなく発話音声を出力させることで、視覚障害者に対しても的確な誘導が可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】本件発明では、半透明筒状の本体と、本体の先端に配置されたスピーカを有する音声出力部と、音声出力部に発話音声を出力する発話音声部と、を有する誘導灯を提供する。これにより、警笛だけでなく発話音声を出力させることで、視覚障害者に対しても的確な誘導が可能となる。
【選択図】 図1
Description
本件発明は、道路工事や建築現場等で、歩行者や自動車を誘導する際に用いられる、誘導灯に関する。
従来、道路工事や建築現場、イベント会場などで交通規制、交通整理にあたる警察官や警備員は、赤色の光を発する誘導灯と、口にくわえる警笛によって、歩行者や自動車の誘導を行っていた。これらの誘導は、誘導灯によって歩行者や自動車を視覚的に誘導し、さらに警笛により聴覚的に警告や注意を促す方法であった。
しかし、このような警笛による誘導の場合、警察官や警備員が行う交通規制や交通整理が、屋外で行われることが主であるため、口にくわえる警笛は、不衛生である点が問題とされていた。
そこで、特許文献1では、この問題を解決する方法として、口で吹く警笛と同じ音色の電子警報音回路を誘導灯に組み込み、使用者が誘導灯のスイッチを入れると、警笛と同じ音色の電子警報音を発する誘導灯が考案されている。この特許文献1により、衛生面での問題は解決した。
実開昭63−141503
しかし、特許文献1に示された誘導灯では、口で吹く警笛と同じ音色の電子警報音が発せられるだけであり、交通規制や交通整理に対して得られる効果は、口で吹く警笛と同様の物であった。そのため、視覚障害者などは、電子警報音のみが聞こえるため、具体的にどちらの方向へ誘導されているのかや、規制されている内容などの情報を得ることができない問題点があった。
また、口で吹く警笛や電子警報音は、警笛や警報であるため、誘導される歩行者や自動車に警告するための音である。従って誘導される歩行者や自動車は、警笛や警報によって不快な印象を与えられることが少なくない。
そこで、本件発明では、上記問題に鑑み、つぎの誘導灯を提供する。すなわち第一の発明としては、半透明筒状の本体と、本体の先端に配置されたスピーカを有する音声出力部と、音声出力部に発話音声を出力する発話音声部と、を有する誘導灯を提供する。
第二の発明としては、発話音声部から出力可能な発話音声を複数保持する発話音声保持部と、前記複数保持されている発話音声のなかから発話音声部から出力すべき発話音声を選択するための選択部と、をさらに有する第一の発明に記載の誘導灯を提供する。
第三の発明としては、発話音声保持部は、男性の声色の発話音声である男性発話音声と女性の声色の発話音声である女性発話音声とを保持する性別保持手段を有する第二の発明に記載の誘導灯を提供する。
第四の発明としては、スピーカから出力される音声の大きさを制御するための音声ボリューム情報部をさらに有する第一の発明から第三の発明のいずれか一に記載の誘導灯を提供する。
第五の発明としては、発話音声部は、同一の発話内容であるが発話の速度が異なる複数の速度別発話音声を保持する速度別発話音声保持手段を有する第二の発明から第四の発明のいずれか一に記載の誘導灯を提供する。
第六の発明としては、モーションセンサーを有し、選択部はモーションセンサーからの出力に応じて前記選択を行う第二の発明から第五の発明のいずれか一に記載の誘導灯を提供する。
第七の発明としては、モーションセンサーを有し、音声ボリューム情報部は、モーションセンサーからの出力に応じて前記制御を行う第四の発明に記載の誘導灯を提供する。
第八の発明としては、マイクからの音を録音して発話音声保持部に記録する録音部をさらに有する第二の発明に記載の誘導灯を提供する。
第九の発明としては、モーションセンサーを有し、モーションセンサーからの出力に応じてスピーカをアクティブにする第一の発明から第八の発明いずれか一に記載の誘導灯を提供する。
第十の発明としては、選択部は選択しようとする発話内容を表示するための液晶画面手段を有する第二の発明に記載の誘導灯を提供する。
本件発明の誘導灯のように、発話音声を出力可能とすることで、視覚以外にも聴覚的な誘導を一つの誘導灯で行うことが可能となる。これにより、視覚障害者に対しても的確に誘導することが可能となる。また、発話音声を出力可能とすることで、誘導される歩行者や自動車などにも不快感を与えることなく誘導することが可能となる。
また、出力可能な発話音声を複数保持したり、誘導灯の動きに応じた発話を行うことで、誘導灯の使用用途を広げることも可能となる。
以下、本件発明の実施の形態について、添付図面を用いて説明する。なお、本件発明は、これら実施形態に何ら限定されるべきものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。
実施形態1は、主に請求項1に関する。実施形態2は、主に請求項2、請求項3、請求項4、請求項5などに関する。実施形態3は主に請求項6、請求項7、請求項9などに関する。実施形態4は主に請求項8などに関する。実施形態5は主に請求項10などに関する。
<実施形態1>
<実施形態1 概要>
<実施形態1>
<実施形態1 概要>
本実施形態は、本体の先端から発話音声を発することを特徴とする誘導灯である。本体の先端から発せられる発話音声は、交通規制や交通整理に際して必要な、歩行者や自動車などへの、誘導方向や通行方法、謝意などの情報を含んでいる。これにより、視覚障害者などへも、誘導が可能であって、歩行者や自動車に対して不快感を与えない誘導が可能となる。
<実施形態1 構成>
<実施形態1 構成>
本実施形態の誘導灯の概念図を図1に示した。本実施形態の誘導灯は、半透明筒状の本体(0101)と、本体の先端に配置されたスピーカを有する音声出力部(0102)と、音声出力部に発話音声を出力する発話音声部(0103)と、を有する。図1の(a)に示した例では、発話音声部が誘導灯の手持ち部分(0104)にあって、音声出力部が本体の先端に取り付けられている例である。また、他の形態として(b)のように、発話音声部と音声出力部の両方が本体の先端に設けられている例である。本実施形態の誘導灯では、(a)および(b)のどちらの形態であってもよい。
「本体」は半透明筒状の本体を有している。半透明筒状の本体の内部には、LEDなど発光体が配置されている。ここで半透明筒状の本体は、図1では断面が円形の例を示したが、円形以外にも、三角形や四角形などの多角形、楕円形などであってもよい。また半透明とは、光を透過することが出来ることを示しており、半透明筒状の本体は、光が透過する材質で構成され、赤や青などの色が着色されていても良いし、無色透明であっても良い。
「音声出力部」は、スピーカなどを有し、本体の先端から後述する発話音声を発する機能を有している。音声出力部から発せられる発話音声は、後述する発話音声部から出力された発話音声である。発話音声部が発する発話音声は、言語を音声としたものである。つまり、意味のある言葉を音声としたものであって、電子機器が通知のために発する発振音やブザー音のような音声ではない。ここで、音声出力部が発する発話音声は、意味のある言葉であれば、日本語のほか、英語や中国語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語などのような自然言語の他、エスペラント語などの人工言語であってもよい。図2に音声出力部が発する発話音声の一例を示した。図2に示した例では日本語のみを例示したが、前述のように、日本語以外の言語であってもよい。音声出力部が発する発話音声としては、自動車や歩行者に対して、「ご迷惑をおかけいたします」や「左によってください」、「右によってください」などの音声や、自動車に対して「速度を落としてください」や、歩行者に対して「足下にご注意ください」や「頭上にご注意ください」などである。
「発話音声部」は、前述の音声出力部に発話音声を出力する。発話音声部は、使用者の指示やあらかじめ設定されたタイミングで発話音声を音声出力部に出力する。発話音声部が音声出力部に発話音声を出力するタイミングとしては、前述のように使用者のスイッチ操作によって出力してもよいし、繰り返し同じ発話音声を出力するように設定してもよい。また詳細は後述するが、誘導灯の動きに応じて発話音声を出力するように設定してもよい。またこのほかにも、本実施形態の誘導灯に無線LANなどの無線受信機能を設け、外部から無線を介して発話音声部を制御し、発話音声の内容や、発話音声を出力するタイミング、音量等を制御するように構成してもよい。発話音声部は、具体的には圧縮された発話音声データを復号化するデコーダや、音声を増幅させるアンプなどである。
<実施形態1 効果>
<実施形態1 効果>
本実施形態の誘導灯のように、発話音声を出力可能とすることで、視覚以外にも聴覚的な誘導を一つの誘導灯で行うことが可能となる。これにより、視覚障害者に対しても的確に誘導することが可能となる。また、発話音声を出力可能とすることで、誘導される歩行者や自動車などにも不快感を与えることなく誘導することが可能となる。
<実施形態2>
<実施形態2 概要>
<実施形態2>
<実施形態2 概要>
本実施形態は、実施形態1の誘導灯にさらに、発話音声を複数保持したり、発話音声を選択するための選択部を有していたり、発話音声として女性の声や男性の声を選択可能であったり、音声出力部から発せられる音声の音量の制御が可能であったり、発せられる音声の速度を制御可能でであったりする誘導灯である。
<実施形態2 構成>
<実施形態2 構成>
図3に本実施形態の誘導灯を説明するための機能ブロック図を示した。本実施形態の誘導灯は、実施形態1の誘導灯にさらに発話音声部(0301)から出力可能な発話音声を複数保持する発話音声保持部(0302)と、前記複数保持されている発話音声のなかから発話音声部から出力すべき発話音声を選択するための選択部(0303)、音声出力部(0304)と、を有する。
「発話音声保持部」は、発話音声部から出力される発話音声を複数保持する。発話音声保持部に保持される発話音声は、実施形態1に例示したような、自動車の運転者や歩行者に対して発する「ご迷惑をおかけいたします」や「左によってください」、「右によってください」などの音声や、自動車に対して「速度を落としてください」や、歩行者に対して「足下にご注意ください」や「頭上にご注意ください」などである。またこれらの他にも、日本語、英語や中国語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語などのような自然言語の他、エスペラント語などの人工言語などの発話音声が保持されている。発話音声保持部に保持される音声の形式としては、MP3やWMA、WAVE,MIDIなどのデジタルデータとしてハードディスクや不揮発性メモリなどに保持されていてもよいし、磁気テープなどにアナログデータとして保持していてもよい。
また、発話音声保持部は、男性の声色の発話音声である男性発話音声と女性の声色の発話音声である女性発話音声とを保持する性別保持手段を有していてもよい。図4に性別保持手段を有する誘導灯の機能ブロック図を示した。図4に示した誘導灯では、発話音声部(0401)から出力可能な発話音声を複数保持する発話音声保持部(0402)と、前記複数保持されている発話音声のなかから発話音声部から出力すべき発話音声を選択するための選択部(0403)と、さらに発話音声保持部に性別保持手段(0404)、音声出力部(0405)を有している。仮に誘導灯を使用する使用者が男性であった場合、音声出力部から発せられる音声が女性の声色であると、音声によって誘導される歩行者は違和感を受ける。逆に誘導灯の使用者が女性であって、発せられる音声が男性の声色であった場合にも、同様に違和感を受ける。そこで、本実施形態の一実施例として、発話音声保持部に性別保持手段を有することで、男性の声色と女性の声色の発話音声を保持することで、使用者の性別やそのほかの状況に応じて声色を変更することが可能となる。
「選択部」は、発話音声保持部が保持している発話音声の中から、音声出力部へ出力すべき発話音声を選択する。選択部における発話音声の選択は、使用者の操作による選択の他、後述する誘導灯の動きに応じて、発話音声を選択してもよい。また選択部は発話音声保持部が保持ししている発話音声の中から、性別保持手段を介して、男性の声色かまたは女性の声色かを選択することも可能である。選択部は具体的には、スイッチなどの使用者が操作するインターフェイスなどである。
また本実施形態の誘導灯では、音声出力部のスピーカから出力される音声の大きさを制御するための音声ボリューム情報部を有していてもよい。図5に音声ボリューム情報部を有している誘導灯の機能ブロック図を示した。図5に示した誘導灯は、発話音声部(0501)、音声出力部(0502)、選択部(0503)、発話音声保持部(0504)、性別保持手段(0505)の他に、音声ボリューム情報部(0506)を有している例である。音声ボリューム情報部では、スピーカから出力する音声の大きさを制御する。例えば、道路工事を幹線道路で行う場合、交通量の激しい中で誘導を行うには、スピーカから出力される音声の音量は大きいことが望ましい。また、夜間の工事や住宅地内での工事などでは、必要最低限の音量で誘導を行うことが望まれる。このため、本実施形態の誘導灯では、音声ボリューム情報部を有することで、出力される音声の大きさを制御することが可能となっている。音声ボリューム情報部における出力される音声の大きさの制御は、使用者のスイッチ操作によって制御されてもよいし、誘導灯にマイクを搭載し、誘導灯周辺の騒音の大きさを検知し、周辺の騒音レベルに応じて出力される音声の音量を制御するように構成してもよい。
さらに、本実施形態の誘導灯の発話音声部に、速度別発話音声保持手段を有していてもよい。図6に速度別発話音声保持手段を有する誘導灯の機能ブロック図を示した。図6の誘導灯は、発話音声部(0601)、音声出力部(0602)、選択部(0603)、発話音声保持部(0604)、性別保持手段(0605)、音声ボリューム情報部(0606)の他に、速度別発話音声保持手段(0607)を有している例である。速度別発話音声保持手段は、同一の発話内容であるが発話の速度が異なる複数の速度別発話音声を保持している。例えば、歩行者に対する誘導と、自動車に対する誘導では、歩行者と自動車の速度が異なる。このため、歩行者に対する発話の速度で自動車に対する誘導を行うと、発話の速度が遅いため、必要な情報を伝える前に、自動車が誘導すべき地点に到達してしまう可能性がある。そこで、速度別発話音声保持手段を利用することで、誘導すべき相手の速度にあわせた発話音声を選択することで、安全に誘導することが可能となる。そのほかにも、誘導灯を動かす速度に応じて発話速度を変更するように構成してもよい。例えば、緊急性の高い誘導を行う場合には、使用者は自然と誘導灯を扱う動きが速くなることが考えられる。このような場合には、発話速度を速くすることで、より緊急性を高めて相手に伝えることが可能となる。
また、これらの発話音声の出力は、誘導灯の本体内部に設けられたLEDなどの光源と連動させても良い。例えば、モーションセンサーからの出力に応じて、LEDの点灯や点滅パターン変化させたりしても良い。また、音声出力部のスピーカに指向性を持たせ、モーションセンサーから出力される情報に基づき、特定の方向にのみ発話音声を出力するように構成しても良い。また、誘導灯を、USBなどのインターフェイスを介してパソコンと接続可能とし、発話音声保持部に保持されている発話音声を編集可能としても良い。
<実施形態2 ハードウエア構成>
<実施形態2 ハードウエア構成>
図7に本実施形態の各構成要件をハードウエアとして実現した際の、本実施形態の誘導灯における構成の一例を表す概略図である。この図にあるように、誘導灯は、各種演算処理を行うCPU(0701)や主メモリ(0702)を備えている。また、発話音声などの情報を保持するフラッシュメモリやハードディスク、ROMなどの記憶装置(0703)や、発話音声を出力するスピーカや、LED、発話内容を表示する液晶画面、後述するモーションセンサーなどのインターフェイス(0704)などを備えている。そしてそれらが、システムバスなどのデータ通信経路(0705)によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。また、主メモリは、各種処理を行うプログラムをCPUに実行させるために読み込ますと同時にそのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。またこの主メモリや記憶装置には、それぞれ複数のメモリアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのメモリアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやり取りを行い処理を行うことが可能となっている。
例えば、誘導灯の音声出力部が発話音声を出力するには、まず発話する音声を選択するためのプログラムが記憶装置から読み出され主メモリ上に展開される。CPUは主メモリ上に展開されたプログラムの指示に従って、記憶装置に保持されている発話音声を参照し、出力すべき発話音声を選択する。選択された発話音声は、プログラムの指示に従って、液晶画面上に表示されたり、スピーカから出力される。
<実施形態2 効果>
<実施形態2 効果>
本実施形態の誘導灯により、様々な種類の発話音声を発することが可能な誘導灯を提供することが可能となる。様々な種類の発話音声を発することで、使用状況に応じて細かい設定が可能となる。
<実施形態3>
<実施形態3 概要>
<実施形態3>
<実施形態3 概要>
本実施形態は、モーションセンサーを有する誘導灯である。誘導灯にモーションセンサーを有することで、誘導灯の動きに応じて、出力される音声の制御や、音量、スイッチのオン、オフのコントロールが可能となる。
<実施形態3 構成>
<実施形態3 構成>
図8に本実施形態の誘導灯の機能ブロック図を示した。本実施形態の択部は、モーションセンサーからの出力に応じて音声出力部へ出力すべき音声の選択を行う。図8に示した誘導灯では、発話音声部(0801)、音声出力部(0802)、選択部(0803)、発話音声保持部(0804)、性別保持手段(0805)、音声ボリューム情報部(0806)、速度別発話音声保持手段(0807)にさらにモーションセンサー(0808)を有している例である。
モーションセンサーは、誘導灯の動きを3次元的に検知する装置である。例えば、物体の角度や角速度を検出するジャイロスコープや、物体の加速度を計測する加速度センサーなどである。このモーションセンサーを有することで次のような効果を得ることが可能となる。例えば、図9の(a)に示したように、使用者である誘導員が、自身の左方向へ誘導灯を振り下ろした場合、つまり誘導される歩行者や自動車から見て右側に振り下ろした場合、右方向へ行くように誘導している。このとき、モーションセンサーは、誘導員が誘導灯を振り下ろした方向を検知し、選択部に伝達する。選択部はモーションセンサーからの出力に応じて、歩行者や自動車を右側へ誘導する発話音声(例えば「右側を通行してください」など)を選択する。選択された発話音声は、発話音声部から音声出力部へ出力される。同様に、(b)の場合は、(a)とは逆に左方向へ振り下ろしたことを検知したことを選択部へ出力し、(c)の場合には止まれを意味する左右への振りを検知したことを選択部へ出力する。これらのモーションセンサーからの出力に応じて選択部は発話音声を選択する。
また、モーションセンサーは、モーションセンサーが得た誘導灯の動きを、図10の機能ブロック図に示したように、音声ボリューム情報部へ出力してもよい。このように、モーションセンサーからの出力をボリューム情報部に出力することで、例えば図11に示したように、誘導員の誘導棒の動きの速度に応じて、(a)のように速度が速い場合にはボリュームを大きくし、(b)のように速度が遅い場合にはボリュームを小さくするように構成してもよい。
さらに、モーションセンサーは、図12の機能ブロック図に示したように、モーションセンサーが得た誘導灯の動きに応じてスピーカをアクティブにしてもよい。例えば誘導灯を動かしていない場合には、スピーカを非アクティブとして、音声出力を行わないようにし、誘導灯を動かしたときのみスピーカをアクティブにするように構成してもよい。また、ある一定の加速度を超えた場合のみに、スピーカをアクティブにするように構成してもよい。このようにすることで、無駄な音声出力を抑制し、誘導灯のバッテリーの消費を抑えることが可能となる。
<実施形態3 効果>
<実施形態3 効果>
本実施形態の誘導灯のように、誘導灯にモーションセンサーを備えることで、動きに応じた様々な効果を、使用者の操作を必要とせずに得ることが可能となる。
<実施形態4>
<実施形態4 概要>
<実施形態4>
<実施形態4 概要>
本実施形態は、マイクからの音を録音することで、新たな発話音声を記録可能な誘導灯である。誘導灯の使用用途は、道路工事に限らず、イベント会場での誘導等、様々な状況での使用が想定される。このため、予め発話音声保持部に保持されている発話音声以外に、使用用途に応じて発話音声を記録可能な誘導灯を提供する。
<実施形態4 構成>
<実施形態4 構成>
図13に本実施形態の誘導灯の機能ブロック図を示した。本実施形態の誘導灯は、マイクからの音を録音して発話音声保持部に記録する録音部を有している。図13に示した誘導灯では、発話音声部(1301)、音声出力部(1302)、選択部(1303)、発話音声保持部(1304)、性別保持手段(1305)、音声ボリューム情報部(1306)、速度別発話音声保持手段(1307)、モーションセンサー(1308)にさらに録音部(1309)を有している例である。誘導灯は、その使用用途に応じて発話される音声が異なる。このため、発話する音声を予め発話音声保持部に保持されているもの以外に、新たに録音することも可能としてもよい。例えば、誘導灯にマイクを設けて、マイクを通じて得られた音声を、発話音声保持部に保持し、発話音声として使用してもよい。
<実施形態4 効果>
<実施形態4 効果>
本実施形態の誘導灯のように、マイクから録音することで、新たな発話音声を記録保持することを可能にすることで、誘導灯の使用用途を広げることが可能となる。
<実施形態5>
<実施形態5 概要>
<実施形態5>
<実施形態5 概要>
本実施形態は、選択部に液晶画面手段を設け、選択しようとする発話内容を表示させたことを特徴とした誘導灯である。
<実施形態5 構成>
<実施形態5 構成>
本実施形態の誘導灯は、選択部に選択しようとする発話内容を表示するための液晶画面手段を有する。
液晶画面手段は、選択しようとする発話内容を表示させる液晶表示装置などである。液晶表示装置は、モノクロの表示であってもカラー表示であってもよい。図14に液晶画面手段(1401)を有する誘導灯の概念図を示した。液晶画面手段は、使用者の利便性を考慮して、持ち手部分(1402)に液晶画面手段を設けることが好ましい。液晶画面手段に表示される内容は、例えば、発話音声保持部に保持されている発話音声の内容の他、音声出力部から出力される発話音声の出力タイミングなど、発話音声に関する情報の他、本体内のLEDなどの光源の点滅、点灯パターンなど、誘導灯に関する様々な情報を表示させることも可能である。さらに、誘導灯の持ち手部分に液晶画面手段を設けた場合、スペースが限られているため、小さな液晶画面となってしまう。これを防ぐために、液晶画面手段の液晶画面は取り外し可能な構成として、発話内容を表示させるときだけ、誘導灯に液晶画面を接続して使用するように構成してもよい。
<実施形態5 効果>
<実施形態5 効果>
本実施形態のように、誘導灯の選択部に選択しようとする発話内容を表示するための液晶画面手段を設けることで、発話内容を音声出力部が出力する前に確認することが可能となる。これにより、使用者が想定していない発話内容が音声出力部から出力され、間違った情報が歩行者や自動車に伝わることを防ぐことが可能となる。
0101 本体
0102 音声出力部
0103 発話音声部
0104 持ち手
0102 音声出力部
0103 発話音声部
0104 持ち手
Claims (10)
- 半透明筒状の本体と、
本体の先端に配置されたスピーカを有する音声出力部と、
音声出力部に発話音声を出力する発話音声部と、
を有する誘導灯。 - 発話音声部から出力可能な発話音声を複数保持する発話音声保持部と、
前記複数保持されている発話音声のなかから発話音声部から出力すべき発話音声を選択するための選択部と、
をさらに有する請求項1に記載の誘導灯。 - 発話音声保持部は、男性の声色の発話音声である男性発話音声と女性の声色の発話音声である女性発話音声とを保持する性別保持手段を有する請求項2に記載の誘導灯。
- スピーカから出力される音声の大きさを制御するための音声ボリューム情報部をさらに有する請求項1から3のいずれか一に記載の誘導灯。
- 発話音声部は、同一の発話内容であるが発話の速度が異なる複数の速度別発話音声を保持する速度別発話音声保持手段を有する請求項2から4のいずれか一に記載の誘導灯。
- モーションセンサーを有し、
選択部はモーションセンサーからの出力に応じて前記選択を行う請求項2から5のいずれか一に記載の誘導灯。 - モーションセンサーを有し、
音声ボリューム情報部は、モーションセンサーからの出力に応じて前記制御を行う請求項4に記載の誘導灯。 - マイクからの音を録音して発話音声保持部に記録する録音部をさらに有する請求項2に記載の誘導灯。
- モーションセンサーを有し、
モーションセンサーからの出力に応じてスピーカをアクティブにする請求項1から8のいずれか一に記載の誘導灯。 - 選択部は選択しようとする発話内容を表示するための液晶画面手段を有する請求項2に記載の誘導灯。
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