JP2010055717A - 光ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光ディスク装置の置き姿勢にかかわらず、光ディスクを正確にセンタリング可能であり、チャッキング動作の信頼性が向上した光ディスク装置を提供する。
【解決手段】シャーシ20に配設され、光ディスクをセンタリング位置に誘導する第1のディスクガイド41、第2のディスクガイド42、第3のディスクガイド43、第4のディスクガイド44と、シャーシ20に配設されたカム部材47を有し、カム部材47は、光ディスクがセンタリング位置に誘導された際、第3のディスクガイド43及び第4のディスクガイド44の少なくとも一方を係止して、光ディスク挿入方向側に移動することを規制し、光ディスクのチャッキング時に当該規制を解除する。
【選択図】図36
【解決手段】シャーシ20に配設され、光ディスクをセンタリング位置に誘導する第1のディスクガイド41、第2のディスクガイド42、第3のディスクガイド43、第4のディスクガイド44と、シャーシ20に配設されたカム部材47を有し、カム部材47は、光ディスクがセンタリング位置に誘導された際、第3のディスクガイド43及び第4のディスクガイド44の少なくとも一方を係止して、光ディスク挿入方向側に移動することを規制し、光ディスクのチャッキング時に当該規制を解除する。
【選択図】図36
Description
本発明は、光ディスクを挿入排出するためのスロットが装置本体に設けられ、当該光ディスクをローディング後、クランパにチャッキングして回転させ、当該光ディスクに情報を記録する及び/または当該光ディスクに記録された情報を再生する光ディスク装置に関する。
従来、光ディスクを所定位置まで挿入すると、当該光ディスクを自動的に所定の処理位置までローディング(搬送)するスロットイン方式の光ディスク装置が知られている。このスロットイン方式の光ディスク装置内に挿入された光ディスクは、光ディスクの外周の側面の4つの位置、即ち、ディスク挿入方向前方の2位置と、ディスク挿入方向後方(奥側)の1位置と、挿入される光ディスクの横方向の1位置においてディスクガイド部材により支持された状態でその中心孔内にクランパの挿入が開始され、チャッキングされる構成とされている。このうち、特に、ディスク挿入方向のディスク外周の側面の2つの位置で光ディスクを支持する2個のディスクガイド部材は、それぞれが、ばねにより付勢された状態で該光ディスクを支持している。
近年では、直径が12cmの光ディスクと、直径が8cmの光ディスクの両方が適用可能なスロットイン方式の光ディスク装置が紹介されている。このような光ディスク装置として、例えば、光ディスクを挿入排出するためのスロットと、当該スロットから光ディスク装置内に挿入された光ディスクを挿入方向にガイドするディスクガイド機構と、当該光ディスクを回転駆動させる駆動部と、前記スロットに挿入された光ディスクを前記駆動部に送るディスク送り機構とを備え、当該ディスク送り機構が、第1の光ディスクを送る場合にはその送り量を小さくし、前記第1の光ディスクよりも小径の第2の光ディスクを送る場合にはその送り量を大きくするように構成されたものがある。この光ディスク装置では、光ディスクのセンタリングを行う際に、前記ディスク送り機構の構成要素である2つのイジェクトアームの各々の先端によって、光ディスクの挿入方向側を支持している。(例えば、特許文献1参照)。
そしてまた、メインスライダーに複数種のカム溝を形成し、ディスク外径に応じた挿入時の引き込みレバーの回動量によってレバーピンをガイドするカム溝を自動選択することにより、引き込みレバーの回動量が切り替わるとともに、引き込みレバーと反対側のディスクガイド部もディスク外径によってその位置を可変動作させる光ディスク装置も紹介されている。(例えば、特許文献2参照)。
また、光ディスクの側面をガイドし、この光ディスクがチャッキングされるターンテーブルと同中心になる位置に、当該光ディスクをローディングさせ、またはその逆方向にアンローディングさせるレバー部材を備え、当該レバー部材が、前記光ディスクの直径に応じて互いに異なる軌跡を有するように動作し、多様な直径を有する光ディスクをローディング、又はアンローディングさせるようにした光ディスク装置も紹介されている。(例えば、特許文献3参照)。
特開2006−127680号公報
特開2007−207302号公報
特開2007−220277号公報
しかしながら、特許文献1に記載された光ディスク装置では、前記光ディスクのセンタリングを行う際に、前記各々のイジェクトアームが回動し、当該光ディスクをセンタリング位置に誘導するが、これらのイジェクトアームは、光ディスクがセンタリング位置よりも光ディスク挿入方向側に移動することを阻止するための工夫がなされておらず、センタリングの信頼性を損なう虞がある。特に、例えば、光ディスク挿入方向の右奥側あるいは左奥側を下にして載置される縦置き姿勢の光ディスク装置の場合、挿入された光ディスクが、自重により光ディスク装置の下側に移動し易くなり、クランパによる正常なチャッキングが行えなくなる虞もある。
また、特許文献2及び3に記載された光ディスク装置も同様に、光ディスクがセンタリング位置よりも光ディスク挿入方向側に移動することを阻止するための工夫がなされておらず、センタリングの信頼性を損なう虞がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、光ディスク装置の置き姿勢にかかわらず、光ディスクを正確にセンタリング可能であり、チャッキング動作の信頼性が向上した光ディスク装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するため本発明は、筐体内に挿入され且つセンタリング位置に誘導された光ディスクをチャッキングし、情報の記録または再生を行う光ディスク装置であって、前記筐体内に配設されたシャーシと、前記シャーシに配設され、前記光ディスクの第1の位置を支持し、当該光ディスクをセンタリング位置に誘導する第1のディスクガイドと、前記シャーシに配設され、前記光ディスクの前記第1の位置とは間隔をおいた第2の位置を支持し、当該光ディスクをセンタリング位置に誘導する第2のディスクガイドと、前記シャーシに配設され、前記第1のディスクガイド及び第2のディスクガイドによって誘導された光ディスクの前記第1の位置よりも挿入方向側の第3の位置を支持し、当該第1のディスクガイド及び第2のディスクガイドと共に、当該光ディスクをセンタリング位置に誘導する第3のディスクガイドと、前記シャーシに配設され、前記第1のディスクガイド及び第2のディスクガイドによって誘導された光ディスクの前記第2の位置よりも挿入方向側且つ前記第3の位置とは間隔をおいた第4の位置を支持し、当該第1のディスクガイド及び第2のディスクガイドと共に、当該光ディスクをセンタリング位置に誘導する第4のディスクガイドと、前記シャーシに配設されたカム部材と、を備え、前記カム部材は、前記光ディスクがセンタリング位置に誘導された際、前記第3のディスクガイド及び第4のディスクガイドの少なくとも一方を係止して、光ディスク挿入方向側に移動することを規制し、前記光ディスクのチャッキングが完了した際に、当該規制を解除する光ディスク装置を提供するものである。
本発明に係る光ディスク装置は、置き姿勢にかかわらず、光ディスクを正確にセンタリング可能であり、チャッキング動作の信頼性を向上させることができる。
次に、本発明の好適な実施の形態に係る光ディスク装置について図面を参照して説明する。なお、以下に記載される実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施の形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る光ディスク装置の外観図、図2は、本実施の形態に係る光ディスク装置のユニット単位の分解図、図3は、本実施の形態に係る光ディスク装置のイニシャル状態時のローディングユニットを上から見た平面図、図4は、図3に示すローディングユニットの底面図、図5は、図3に示すローディングユニットにトラバースユニットを配設した状態を示す平面図、図6は、図4に示すローディングユニットにトラバースユニット及び回路基板を配設した状態を示す底面図、図7は、図5に示すユニットからシャーシ、第3のディスクガイド及び第4のディスクガイドを消去した状態を一部分解して示す斜視図、図8は、図6に示すユニットから回路基板を消去した状態を示す底面図、図9は、図8に示すユニットからカム部材を消去した状態を示す底面図、図10は、図7に示すユニットからカム部材を消去した状態を一部分解して示す斜視図、図11は、図9に示すユニットの一部を拡大して示す底面図、図12〜図15は、図11に示すユニットの一部をさらに拡大し且つ一部の部品を取り除いた状態を示す底面図、図16は、図7に示すユニットの一部を挿入方向側から見た図、図17は、図7に示すユニットの一部を左側から見た図、図18及び図19は、本実施の形態に係る光ディスク装置の構成要素であるカム部材の斜視図、図20〜図22は、本実施の形態に係る光ディスク装置の構成要素であるファンクションレバーの斜視図、図23は、本実施の形態に係る光ディスク装置の構成要素である回路基板の底面図、図24は、図23に示す回路基板の上面を示す平面図である。なお、前記各図では、説明を判り易くするため、各部材の厚さやサイズ、拡大・縮小率等は、実際のものとは一致させずに記載した。
また、本実施の形態に係る光ディスク装置では、光ディスクが装着される側を「上」とし、その反対側を「下」あるいは「底」として説明する。そしてまた、光ディスクが挿入される方向を「挿入方向」とし、光ディスクが排出される方向を「排出方向」として説明する。また、光ディスクが挿入される方向に対し略垂直な方向であって、光ディスクが装着される側を上にして挿入方向に向かって右側を「右」とし、挿入方向に向かって左側を「左」として説明する。また、本発明で使用する図に記載されている矢印X方向は、「右方向」を示しており、したがって、左方向は、「−X方向」であり、矢印Y方向は、「挿入方向」を示しており、したがって、排出方向は、「−Y方向」であり、矢印Z方向は、「上方向」を示しており、したがって、下方向(底面側)は、「−Z方向」である。
なお、左右及び上下に関しては、光ディスク装置を上から見た場合と、下から見た場合で、見た目の左右、上下が逆転することになる。したがって、混同を避けるため、左右については、「−X方向」、「X方向」という表現をできるだけ使用し、上下については、「Z方向」、「−Z方向」という表現をできるだけ使用する。
図1に示すように、本実施の形態に係る光ディスク装置1は、直径12cmの光ディスクD12(例えば、図25参照)及び直径8cmの光ディスクD8(例えば、図51参照)の両者を記録媒体とする薄型スロットイン方式の光ディスク装置である。この光ディスク装置1は、装置上面(Z方向)側を覆うトップカバー11と、装置底面(−Z方向)側を覆うボトムケース12と、装置前面(−Y方向)に配設されたフロントパネル13と、を備えて構成されている。
トップカバー11の略中央部には、光ディスクD12(D8)のチャッキング時に、後述するクランパ33が進入するための孔11Aが形成されている。この孔11Aの上部外周には、円環状の凹部11Bが形成されている。ボトムケース12の右側(X方向)端部には、径が12cmの光ディスクD12の外周部の一部をガイドするガイド部材15(例えば、図5参照)が配設されている。フロントパネル13には、光ディスクD12(D8)を筐体10内に挿入及び排出するための開口13Aが形成されている。また、フロントパネル13には、光ディスクD12(D8)を筐体10内から排出させるためのイジェクトボタン14が配設されている。
次に、この筐体10内に配設される各種ユニット及び部品について説明する。図2〜図11に示すように、筐体10内には、装置基盤を構成するシャーシ20と、シャーシ20に支持されるトラバースユニット30と、シャーシ20に支持されるローディングユニット40と、これらのユニット等の駆動を制御する回路基板50等が配設されている。
トラバースユニット30は、シャーシ20によって画定される内部空間21(例えば、図3参照)に配設され、トラバースユニット30の基盤を構成するメカデッキ部材31を備えている。このメカデッキ部材31には、筐体10に配設された際に、排出方向且つ−X方向端部から挿入方向且つX方向端部に向けて斜めに開口された開口部35が形成されている。
開口部35の挿入方向且つX方向端部には、光ディスクD12(D8)を回転駆動するスピンドルモータ32と、スピンドルモータ32の上部に配設され、光ディスクD12(D8)に形成された中心孔に挿入されて光ディスクD12(D8)をチャッキングするクランパ33と、クランパ33の外周部に配設され、光ディスクD12(D8)の中心孔にクランパ33が挿入された状態で光ディスクD12(D8)の情報記録面を支持するターンテーブル34が配設されている。また、開口部35には、排出方向且つ−X方向端部からスピンドルモータ32間での間を移動する光ピックアップ36が配設されている。この光ピックアップ36は、光ディスクD12(D8)の径方向に移動し、光ディスクD12(D8)の情報記録面にレーザ光を照射して情報を記録する、または情報記録面に記録された情報を再生するものである。なお、メカデッキ部材31には、光ピックアップ36を移動させるための移動機構(図示せず)等が配設されている。
また、メカデッキ部材31の挿入方向先端の略中央部には、ピン36A(例えば、図6参照)が配設され、メカデッキ部材31の挿入方向先端側且つX方向側面(例えば、図6参照)には、ピン36Bが配設されている。また、メカデッキ部材31の排出方向且つ−X方向先端と、排出方向且つX方向先端には、ダンパ37A及び37B(例えば、図2参照)が各々配設されている。ピン36Aは、後に詳述するローディングユニット40の構成要件であるカム部材47(例えば、図18参照)の排出方向端面に形成されている傾斜孔79及び水平孔80に挿入され、傾斜孔79及び水平孔80内を相対移動する。ピン36Bは、後に詳述するローディングユニット40の構成要件であるファンクションレバー45(例えば、図21参照)の−X方向側面に形成されている傾斜孔52に挿入され、傾斜孔52内を相対移動する。そして、これらのピン36A及び36Bの相対移動により、トラバースユニット30は、筐体10内の基準面に対して上下方向(Z、−Z方向)に移動し、上昇されたクランパ33によって光ディスクD12(D8)をチャッキングしたり、チャッキング後はクランパ33を下降させて、光ディスクD12(D8)を、記録または再生動作のために回転可能な状態にしたりする。ダンパ37A及び37Bは、シャーシ20に取付けられており、ピン36A及び36Bの相対移動に追従して、トラバースユニット30の上下(Z、−Z方向)移動による振動を吸収し、トラバースユニット30に安定した上下移動を行わせる。
上昇されたクランパ33は、光ディスクD12(D8)の中心孔内に挿入され、光ディスクD12(D8)をその半径方向に支持した後、さらに上昇して先端側の一部が孔11Aに進入する。この時、光ディスクD12(D8)の中心孔の周囲の面が凹部11Bの下面(−Z方向)に押し付けられ、この反力で光ディスクD12(D8)の中心孔内にクランパ33が所定位置まで進入した状態となり、光ディスクD12(D8)がクランパ33にチャッキングされる。
ローディングユニット40は、シャーシ20のX方向端部に回動可能に配設された第1のディスクガイド41と、シャーシ20の−X方向端部に左右方向(−X、X方向)に移動可能に配設された第2のディスクガイド42と、シャーシ20の挿入方向奥側に互いに交差して配設された第3のディスクガイド43及び第4のディスクガイド44と、シャーシ20のX方向端部に配設されたファンクションレバー45と、シャーシ20のX方向且つ排出方向端部に配設され、ファンクションレバー45を挿入方向及び排出方向に移動させる駆動部46と、シャーシ20の挿入方向奥側に配設され、ファンクションレバー45の移動に応じて左右方向(−X、X方向)に移動するカム部材47と、を備えている。
第1のディスクガイド41は、光ディスクD12(D8)の外周端部の第1の位置を支持して、光ディスクD12(D8)をセンタリング位置に誘導するものである。ここで、センタリング位置とは、光ディスク装置1内でローディングされた光ディスクD12(D8)が、クランパ33の上方(Z方向)において、クランパ33が光ディスクD12(D8)の中心孔に挿入される時に、該中心孔がクランパ33と同心となるように、位置決めされる位置のことである。この第1のディスクガイド41は、挿入方向側に位置するアクションレバー101と、アクションレバー101の排出方向側に連結されたインサートアーム102と、インサートアーム102の排出方向先端に配設され、光ディスクD12(D8)の外周端面の第1の位置を支持するインサートローラ103を有している。
アクションレバー101の底面の挿入方向端部には、略円筒形のピン104(例えば、図7参照)が−Z方向に向けて立設されている。このピン104は、後に詳述するファンクションレバー45の挿入方向端部の上面(Z方向)に形成されているカム溝501及び502(例えば、図20参照)と、これらが合流した合流部503に移動可能に挿入される。アクションレバー101の底面の排出方向端部には、後に詳述するインサートアーム102の底面の挿入方向端部に形成されたピン106(例えば、図4参照)が移動可能に貫通する長孔105が形成されている。そして、このピン106は、ボトムケース12に形成されている略円弧状の孔19(例えば、図5参照)内に移動可能に挿入されている。アクションレバー101の略中央部には、シャーシ20に取付けられたピン111が貫通する孔107(例えば、図7参照)が形成されており、アクションレバー101は、孔107を貫通したピン111を支点として回動可能となっている。
また、アクションレバー101の底面であって、ピン104が形成されている位置と孔107が形成されている位置との間には、略円筒形のピン110が−Z方向(例えば、図12参照)に向けて立設されている。このピン110は、リンク部材120のX方向端部に形成されているカム孔121に移動可能に貫通されている。このリンク部材120の−X方向端部(例えば、図11参照)の排出方向側には、一端がシャーシ20に固定されているコイルばね131の他端が固定されており、リンク部材120は、−X方向に付勢されている。また、リンク部材120の−X方向端部には、シャーシ20に形成されている略円筒形のピン132が貫通され且つ左右方向(−X、X方向)に延びる長孔133が形成されている。そして、このリンク部材120は、後に詳述するが、第1のディスクガイド41が、イニシャル状態から、インサートローラ103をX方向に移動させるように回動した際(例えば、図25参照)に、コイルばね131の付勢力に抗してX方向(例えば、図27参照)に移動し、インサートローラ103を−X方向側に移動させるように回動した際に、−X方向(例えば、図37参照)に移動する。
さらにまた、アクションレバー101の挿入方向端部の−X方向側には、−X方向側に突出した突起部123(例えば、図12参照)が形成されており、この突起部123には、スイッチ操作レバー124の一端が嵌合されている。このスイッチ操作レバー124は、特に図12に示すように、平面視で略L字状を有しており、その屈曲部分に孔125が形成されており、シャーシ20に固定された略円筒状のピン126が孔125に挿入されることで、このピン126を支点として、シャーシ20に回動可能に取付けられている。スイッチ操作レバー124の他端は、第1のディスクガイド41がイニシャル状態にある際、及び後述するが、8cmの光ディスクD8が挿入された際に、後に詳述する回路基板50の裏面(例えば、図12及び図23参照)に配設されているディスク判別スイッチ57のレバー57Aに当接してディスク判別スイッチ57をON状態とし、第1のディスクガイド41が、インサートローラ103をX方向に移動させるように回動した際(例えば、図25参照)に、ディスク判別スイッチ57をOFF状態にする。なお、このディスク判別スイッチ57の動作により、挿入された光ディスクのサイズの判別が行われる。
インサートアーム102の底面の挿入方向端部には、略円筒形のピン106(例えば、図4参照)が−Z方向に向けて立設されている。このピン106は、インサートアーム102に形成されている長孔105及びボトムケース12に形成されている孔19に移動可能に挿入されている。インサートアーム102の略中央部には、シャーシ20のX方向から突出している支持部22(例えば、図3参照)に取り付けられたピン109が貫通する孔108が形成されており、インサートアーム102は、孔108(図2参照)を貫通したピン109を支点として回動可能となっている。
インサートローラ103は、インサートアーム102に対し、回転可能に取付けられており、インサートアーム102が回動した際に、シャーシ20の排出方向且つX方向端部に配設されたガイドレール23にZ方向を規制されて、左右方向(−X、X方向)に移動するようになっている。このインサートローラ103は、イニシャル状態の際には、ガイドレール23の所定の−X方向に位置しており(例えば、図5参照)、径が12cmの光ディスクD12がある程度挿入されると、光ディスクD12の第1の位置が当接して、光ディスクD12がインサートローラ103を押圧してガイドレール23のX方向に移動させる。(例えば、図25参照)。
第2のディスクガイド42は、光ディスクD12(D8)の外周端部の第1の位置とは間隔をおいた第2の位置を支持して、光ディスクD12(D8)をセンタリング位置に誘導するものである。この第2のディスクガイド42は、挿入方向側に位置するガイドレバー201と、ガイドレバー201の排出方向側に連結され、光ディスクD12(D8)が挿入される際に、光ディスクD12(D8)の情報記録面側を支持する支持レバー202と、一端が、ガイドレバー201の挿入方向側にピン211によって回動可能に取り付けられたリンクレバー203を有している。
ガイドレバー201の底面の挿入方向端部には、略円筒形のピン204(例えば、図15参照)が−Z方向に向けて立設されている。このピン204は、シャーシ20に形成されている円弧状の孔136を移動可能に貫通し、孔136を移動することにより、ガイドレバー201を左右方向(−X、X方向)に略平行移動させる。
ここで、シャーシ20には、ピン204に当接してガイドレバー201が−X方向側に移動しないようにロックするロックレバー205(例えば、図15参照)と、ロックレバー205がロックを解除した際にロック位置に戻ることを防止するロック制御部材207(例えば、図15参照)が、共通のピン112により回動可能に取付けられている。ロックレバー205の−X方向先端(例えば図15参照)には、一端がシャーシ20に固定されたコイルばね141の他端が固定されている。また、ロックレバー205の中央部よりも若干X方向側(例えば、図15参照)には、シャーシ20に配設されたピン112が貫通される孔208が形成されており、ロックレバー205は、孔208を貫通したピン112を支点として回動可能となっている。さらに、ロックレバー205に形成された孔208の−X方向側近傍(例えば図15参照)の排出方向側には、リンク部材120との接触部209が設けられている。この接触部209は、リンク部材120がX方向に移動した際に、リンク部材120の−X方向端部の挿入方向側に延出した延出部129のテーパ面129Aに摺接(例えば、図29参照)する。この動作により、ロックレバー205が、孔208を貫通したピン112を支点としてコイルばね141の付勢力に抗して、例えば、図29でいう反時計回りに回動し、ロックレバー205のX方向先端とピン204との当接が解除され(ロックを解除)、ガイドレバー201が、−X方向に平行移動することを可能にする。
ロック制御部材207は、X方向先端に−Z方向に突出する凸部218が形成されており、この凸部218は、例えば図15に示すように、ロック制御部材207がイニシャル位置にある際に、カム部材47の−X方向側且つ−Y方向の縁部48に当接されており、ロック制御部材207が、図15でいう時計回りに回動することを阻止している。また、ロックを解除した際であっても、ロックレバー205には、コイルばね141の付勢力によってロック位置に戻ろうとする力が働くが、直径が12cmの光ディスクD12が挿入された際のロックを解除時は、例えば、図29に示すように、接触部209が延出部129に当接し、ロックレバー205が、ロック位置に戻ることが阻止される。また、直径が8cmの光ディスクD8が挿入された際のロックを解除時は、例えば、図56に示すように、カム部材47の−X方向への移動により、凸部218がカム部材47の縁部48のX方向側に連続した傾斜面49に当接されており、ロック制御部材207が、図29に示す位置よりも図56でいう反時計回りに回動しており、ロック制御部材207に形成されている係止部217がロックレバー205に当接するため、ロックレバー205がピン204をロックする位置に戻ることが阻止され、ガイドレバー201は、−X方向に移動可能となる。
ガイドレバー201のピン204が形成されている位置から若干排出方向側には、リンクレバー203が、略円筒形のピン212によって回動可能に配設されている。リンクレバー203の排出方向端部は、シャーシ20にピン210によって回動可能に取付けられており、リンクレバー203は、排出方向端部を支点として回動し、ガイドレバー201を左右方向に略平行移動させる。また、リンクレバー203の略中央部分の底面には、シャーシ20に形成されている円弧状の孔138を移動可能に貫通し、ねじりコイルばね214(例えば、図11参照)の一端が固定されたバネ固定部213が−Z方向に向けて突出形成されている。ねじりコイルばね214は、例えば、図11に示すように、他端及び中央部分がシャーシ20に固定されており、リンクレバー203をイニシャル位置(図11でいうX方向)に向けて付勢している。
ガイドレバー201の排出方向端部には、平面視で略扇状の支持レバー202の一端がピン206を支点として回動可能に取付けられている。一方、支持レバー202の他端(排出方向端部)は、シャーシ20に回動可能に取付けられている。
第3のディスクガイド43は、第1のディスクガイド41及び第2のディスクガイド42によって誘導された光ディスクD12(D8)の第1の位置よりも挿入方向側の第3の位置を支持し(例えば、図30参照)、第1のディスクガイド41及び第2のディスクガイド42と共に、光ディスクD12(D8)をセンタリング位置に誘導するものである。この第3のディスクガイド43は、挿入方向側に位置するイジェクトアーム301と、イジェクトアーム301の排出方向先端に回転可能に取付けられ、光ディスクD12(D8)の外周端面の第3の位置を支持するイジェクトローラ303を有している。
イジェクトアーム301の挿入方向端部の底面には、略円筒形のピン221(例えば、図3参照)が−Z方向に向けて立設されており、このピン221は、シャーシ20の挿入方向側且つX方向側に形成されている円弧状の孔151を移動可能に貫通している。イジェクトアーム301のピン221が形成されている位置よりも若干排出方向側には、シャーシ20に取付けられたピン152が貫通する孔153が形成されており、イジェクトアーム301は、孔153を貫通したピン152を支点として回動可能となっている。ピン221は、後に詳述するイジェクタ150に設けられた図示しない孔と係合しており、イジェクトボタン14が押された際に、イジェクトアーム301が、孔153に挿入されたピン152を支点としてイニシャル方向に戻るように回動し、光ディスクD12(D8)を排出方向に押してイジェクトするようになっている。
また、イジェクトアーム301の孔153近傍の挿入方向側端部の底面には、略円筒形のピン222(例えば、図5及び図12参照)が−Z方向に向けて立設されており、このピン222は、シャーシ20の挿入方向側且つX方向側に形成されている円弧状の孔155(図2参照)を移動可能に貫通している。このピン222には、ねじりコイルばね215の一端が固定されており(例えば、図12参照)、ねじりコイルばね215の他端及び中央部分はシャーシ20に固定されており、イジェクトアーム301をイニシャル方向(図5でいう反時計回り)に向けて付勢している。
また、イジェクトアーム301のピン222が形成されている位置の−X方向側の底面には、略円筒形のピン223(例えば、図5及び図11参照)が−Z方向に向けて立設されており、このピン223は、前述したピン222と共に、孔155(図2参照)を移動可能に貫通している。さらにこのピン223は、後に詳述するカム部材47に形成されているカム孔73に移動可能に挿入されており、カム部材47が−X方側に移動して、例えば、直径8cmの光ディスクD8のセンタリングを行う際に、カム孔73の8cm用カム孔73Bの挿入方向縁部73C(例えば、図59参照)に当接するようになっている。
第4のディスクガイド44は、第1のディスクガイド41及び第2のディスクガイド42によって誘導された光ディスクD12(D8)の第2の位置よりも挿入方向側且つ前記第3の位置とは間隔をおいた第4の位置を支持し(例えば、図30参照)、第1のディスクガイド41及び第2のディスクガイド42と共に、光ディスクD12(D8)をセンタリング位置に誘導するものである。この第4のディスクガイド44は、挿入方向側に位置するディスクアーム401と、ディスクアーム401の排出方向先端に回転可能に取付けられ、光ディスクD12(D8)の外周端面の第4の位置を支持するディスクローラ403を有している。
ディスクアーム401の挿入方向且つX方向端部の底面には、−Z方向(例えば、図5参照)に向けて延出した突起部161が形成されている。この突起部161は、シャーシ20に形成されている円弧状の孔143を移動可能に貫通すると共に、シャーシ20の裏面に配設される後に詳述するスイッチプレート170(例えば、図11参照)に形成された平面視で略扇状のカム孔171に係合している。スイッチプレート170は、後に後述する駆動部46の構成要素であるローディングモータ60をON、OFFするローディングスイッチ180をOFF状態からON状態、またはON状態からOFF状態に切替えるものである。なお、ローディングスイッチ180は、回路基板50に配設されており、スイッチプレート170がイニシャル位置にある際には、ON−OFF状態となっている。
また、スイッチプレート170の略中央部には、左右方向(−X、X方向)に延びる長孔173が形成されており、この長孔173に、シャーシ20に形成されているボス部175が挿入されている。また、スイッチプレート170の挿入方向端部は、シャーシ20に形成されたガイド部176及び177に、左右方向(−X、X方向)に移動可能に取付けられている。さらにまた、スイッチプレート170の図11に示す−X方向には、スイッチプレート170が左右方向(−X、X方向)に移動した際に、ローディングスイッチ180のスイッチレバー181に当接してスイッチレバー181を切替える切替凸部178A及び178Bが、スイッチレバー181を挟んだ両側に各々配設されている。このスイッチプレート170は、第4のディスクガイド44が、後に詳述するねじりコイルばね216の付勢力に抗して光ディスクのローディング方向(例えば、図5でいう反時計回り)に回動した際に、−X方向(例えば、図11参照)に移動するようになっている。なお、突起部161は、イニシャル状態の際には、カム孔171の挿入方向先端側に係合されている。
また、ディスクアーム401の挿入方向略中央部には、シャーシ20に取付けられたピン162が貫通する孔163が形成されており、ディスクアーム401は、このピン162を支点として回動可能となっている。さらにまた、ディスクアーム401の孔163が形成されている位置よりも若干排出方向且つX方向側の底面には、略円筒形のピン164が−Z方向(例えば、図5及び図11参照)に向けて立設されている。このピン164は、シャーシ20に形成された円弧状の孔144を移動可能に貫通し、ねじりコイルばね216の一端が固定され(例えば、図11参照)ている。ねじりコイルばね216の他端及び中央部分は、シャーシ20に固定されており、ディスクアーム401をイニシャル方向(図5でいう時計回り)に向けて付勢している。また、ピン164は、後に詳述するカム部材47に形成されているカム孔71に移動可能に挿入されており、カム部材47が−X方向(例えば、図36参照)に移動して、例えば、直径12cmの光ディスクD12がセンタリング位置に誘導された際に、カム孔71の挿入方向縁部72A(例えば、図36参照)に当接するようになっている。
ファンクションレバー45は、シャーシ20のX方向端部の底面に、挿入方向から排出方向に沿って移動可能に取付けられており、例えば、図10に示すように、挿入方向端部の上面には、12cm用カム溝501と、8cm用カム溝502が、X方向側から順に形成されている。これらのカム溝501及び502は、排出方向側が合流した合流部503となっている。また、ファンクションレバー45のカム溝501及び502よりも挿入方向先端側には、後に詳述するコントロールアーム270(例えば、図7参照)の挿入方向側端部の底面から−Z方向に向けて立設したピン271が係合する係合溝504が形成されている。
ファンクションレバー45の排出方向端部の−X方向側面には、後に詳述する駆動部46の構成要件であるギア261と歯合するラック51(例えば、図21参照)が形成されている。そしてまた、ファンクションレバー45の−X方向側面の略中央部には、傾斜孔52が形成されている。この傾斜孔52を画定する下面は、排出方向側に位置し、排出方向側にいくにしたがって下降する傾斜面53と、傾斜面53の挿入方向側に位置し、挿入方向側にいくにしたがって下降する傾斜面54と、傾斜面54の挿入方向側に位置する水平面55から形成されている。なお、後に詳述するが、この傾斜孔52に、メカデッキ部材31のX方向側面に形成されているピン36B(例えば、図39及び図46参照)が挿入されて移動することで、この移動に応じて光ディスクD12(D8)は、チャッキング状態、情報の記録・再生時(プレイ時)状態となる。
さらにまた、ファンクションレバー45の底面の挿入方向端部の−X方向側(例えば、図11に示す−X方向)には、回路基板50に配設されたモードスイッチ183(例えば、図11参照)のスイッチレバー184に当接してスイッチレバー184を切替える切替凸部145が形成されている。なお、モードスイッチ183は、ファンクションレバー45が装置のプレイ可能位置(記録または再生可能な位置)に移動したことを検出するスイッチであり、2接点構造のものを用いているため、1個のモードスイッチ183で2つのメカモードを検出可能である。すなわち、ファンクションレバー45がイニシャル位置にある際には、スイッチレバー184が挿入方向側に倒れてイニシャルON状態となり、ファンクションレバー45がプレイ位置に移動していないことを示しており、スイッチレバー184がニュートラル位置にある際はOFF状態となる。ファンクションレバー45がプレイ位置に移動した際は、スイッチレバー184がニュートラル位置から排出方向側に倒れてプレイON状態となる。
また、ファンクションレバー45の底面の切替凸部145よりも挿入方向端部の−X方向側(例えば、図11に示す−X方向)には、回路基板50に配設されたイジェクトスイッチ185(例えば、図11参照)のスイッチレバー186に当接してスイッチレバー186を切替える切替凸部146が形成されている。なお、イジェクトスイッチ185は、ファンクションレバー45がイジェクト位置に移動したことを検出するスイッチであり、ファンクションレバー45がイニシャル位置にある際には、OFF状態となっている。また、シャーシ20のファンクションレバー45の挿入方向先端には、イジェクタ150が配設されている。
駆動部46は、シャーシ20の排出方向且つX方向側に固定され、光ディスクD12(D8)のローディング動作、イジェクト動作、トラバースユニット30の回動動作等を行うための駆動力を発生するローディングモータ60と、ローディングモータ60の回転軸に形成されたウォームギア61と、ウォームギア61に歯合するギア263と、ギア263と歯合するギア262と、ギア262と歯合し且つラック51と歯合するギア261とを備え、これらのギア列によって、ローディングモータ60の駆動力伝達系を構成している。
コントロールアーム270は、平面視で略L字状を有し、後に詳述するカム部材47を駆動するものである。コントロールアーム270の挿入方向側端部の底面には、略円筒形のピン271(例えば、図7参照)が−Z方向に向けて立設されている。このピン271は、ファンクションレバー45の係合溝504に挿入され、係合溝504に係合するようになっている。コントロールアーム270の排出方向端部の底面(例えば、図7参照)には、略円筒形のピン272が−Z方向に向けて立設されている。このピン272は、後に詳述するカム部材47に形成されているカム孔75(例えば、図7及び図8参照)を移動可能に貫通する。また、コントロールアーム270の略中央部には、例えば、図9に示すように、シャーシ20の底面から−Z方向に向けて立設したピン275が貫通する孔276が形成されており、コントロールアーム270は、このピン275を支点として回動可能となっている。このコントロールアーム270は、ファンクションレバー45が排出方向に移動することにより、例えば、図9に示す位置から図37に示すように、ピン275を支点として図37でいう反時計回りに回動し、カム部材47を図8に示す位置から図36に示す位置(すなわち、−X方向)に移動させる。
シャーシ20の上にはカム部材47が、挿入方向側に、左右方向(−X、X方向)に移動可能に配設されている。このカム部材47のシャーシ20の上面と対向する面には、特に図18に示すように、−X方向側から順に、シャーシ20の上面に形成された略円筒形のピン165が左右方向(−X、X方向)に相対的に移動可能に挿入される長孔76、ディスクアーム401に形成されたピン164が相対的に移動可能に挿入されるカム孔71、シャーシ20の上面に形成された略円筒形のピン166(例えば、図8参照)が左右方向(−X、X方向)に相対的に移動可能に挿入される長孔77、コントロールアーム270に形成されているピン272(例えば、図8参照)が相対的に移動可能に挿入されるカム孔75、イジェクトアーム301に形成されたピン223が相対的に移動可能に挿入されるカム孔73が形成されている。また、カム部材47のカム孔75とカム孔73の排出方向側には、シャーシ20の上面に形成された略円筒形のピン167が左右方向(−X、X方向)に相対的に移動可能に挿入される長孔78が形成されている。
カム孔71のX方向側は、特に図18に示すように、2つに分岐しており、挿入方向側に位置する分岐孔71Aには、直径が12cmの光ディスクD12がプレイ状態の際に、ピン164が位置する(例えば、図42参照)ようになっており、排出方向側に位置する分岐孔71Bには、直径が8cmの光ディスクD8がプレイ状態の際に、ピン164が位置する(例えば、図62参照)ようになっている。
カム孔73のX方向側は、特に図18に示すように、2つに分岐しており、挿入方向側に位置する分岐孔73Aには、直径が12cmの光ディスクD12がプレイ状態の際に、ピン223が位置する(例えば、図42参照)ようになっており、排出方向側に位置する分岐孔71Bには、直径が8cmの光ディスクD8がプレイ状態の際に、ピン223が位置する(例えば、図62参照)ようになっている。
カム孔75は、排出方向から挿入方向に延びた略L字状を有しており、イニシャル状態の際に、排出方向側にピン272が位置し(例えば、図8参照)、光ディスクD12(D8)がプレイ状態の際に、挿入方向側にピン272が位置するようになっている。
カム部材47の排出方向側の端面には、特に図18に示すように、−X方向側からX方向側に向けてZ方向に傾斜する傾斜孔79と、傾斜孔79のX方向側に連続して形成された水平孔80が形成されている。傾斜孔79及び水平孔80には、メカデッキ部材31に形成されているピン36Aが、相対的に左右方向(−X、X方向)に移動可能に挿入される。ピン36Aは、イニシャル状態の際には、図16に示すように、傾斜孔79の−Z方向且つ−X方向に位置しており、光ディスクD12(D8)をチャッキングする際には、図38に示すように、傾斜孔79の最上部に位置し、メカデッキ部材31はZ方向に移動した状態となる。また、ピン36Aは、プレイ状態の際には、図45に示すように、水平孔80に位置する。
次に、本実施の形態に係る光ディスク装置1の具体的な動作について、図面を参照して説明する。
図25は、本実施の形態に係る光ディスク装置に直径12cmの光ディスクを挿入している状態を、トップカバーを外して上から見た平面図、図26は、図25に示す状態を、ボトムケースと回路基板を消去して示す底面図、図27は、図26に示す状態からカム部材を消去し且つ一部を拡大して示す底面図、図28は、図27に示す状態の一部をさらに拡大して示す底面図、図29は、図26に示す状態の一部をさらに拡大して示す底面図、図30は、図25に示す状態から光ディスクをさらに挿入し、ローディングモータを起動させる状態を示す平面図、図31は、図30に示す状態を、ボトムケースと回路基板を消去して示す底面図、図32は、図31に示す状態からカム部材を消去し且つ一部を拡大して示す底面図、図33及び図34は、図32に示す状態の一部をさらに拡大して示す底面図、図35は、図30に示す状態から光ディスクをさらに挿入し、光ディスクをセンタリングした状態を示す平面図、図36は、図35に示す状態を、ボトムケースと回路基板を消去して示す底面図、図37は、図36に示す状態からカム部材を消去し且つ一部を拡大して示す底面図、図38は、図35に示すユニットの一部を挿入方向側から見た図、図39は、図35に示すユニットの一部を左側から見た図、図40は、直径12cmの光ディスクのプレイ可能状態を、トップカバーを外して上から見た平面図、図41は、図40に示すユニットからシャーシ、第3のディスクガイド及び第4のディスクガイドを消去した状態を一部分解してY方向側から示す斜視図、図42は、図40に示す状態を、ボトムケースと回路基板を消去して示す底面図、図43は、図42に示す状態からカム部材を消去し且つ一部を拡大して示す底面図、図44は、図42に示すユニットの一部を拡大して示す底面図、図45は、図40に示すユニットの一部を挿入方向側から見た図、図46は、図40に示すユニットの一部を左側から見た図、図47は、直径12cmの光ディスクを排出させた状態を、トップカバーを外して上から見た平面図、図48は、図47に示す状態を、ボトムケースと回路基板を消去して示す底面図、図49は、図48に示す状態からカム部材を消去し且つ一部を拡大して示す底面図、図50は、図49に示す状態の一部をさらに拡大して示す底面図である。
なお、前記各図では、説明を判り易くするため、各部材の厚さやサイズ、拡大・縮小率等は、実際のものとは一致させずに記載した。また、図25〜図50は、煩雑さを避けるため、説明上必要な部品と、主な部品に符号を付してあるが、符号が付されていない部品は、図1〜図24に記載されている同等の部品に対応している。
先ず、イニシャル状態(例えば、図5参照)にある光ディスク装置1に、ユーザが、直径12cmの光ディスクD12をフロントパネル13に形成されている開口13Aから筐体10内に挿入すると、光ディスクD12の外周端面(第1の位置)が、第1のディスクガイド41の排出方向先端に配設されているインサートローラ103に当接する。この時、第2のディスクガイド42は、ロックレバー205がガイドレバー201に形成されているピン204に当接している(例えば、図15参照)ため、−X方向側に移動しないようにロックされている。
さらに光ディスクD12を筐体10内に挿入すると、光ディスクD12の第1の位置がインサートローラ103を押圧し、この押圧力により、インサートアーム102がピン109を支点として図25でいう反時計回りに回動する。この動作により、インサートアーム102の挿入方向側に配設されているピン106が、孔19内を図25でいう反時計回りに移動すると共に、ピン111を支点としてアクションレバー101を図25でいう時計回り(図26でいう反時計回り)に回動させる。アクションレバー101は、この回動により、スイッチ操作レバー124をイニシャル位置(例えば、図11及び図12参照)から、ピン107を支点として図11でいう時計回りに回動させ、スイッチ操作レバー124をディスク判別スイッチ57のレバー57Aに当接させて、ディスク判別スイッチ57をON状態(例えば、図12参照)からOFF状態(例えば、図28参照)にする。このディスク判別スイッチ57がOFF状態となったことにより、光ディスク装置1は、直径12cmの光ディスクD12が挿入されたことを認識する。インサートローラ103は、光ディスクD12に押圧されながらガイドレール23に沿って、図25でいう反時計回りに移動する。
また、光ディスクD12の挿入により、光ディスクD12の第1の位置よりも−X方向側にある外周端面(第2の位置)が、ロックレバー205の排出方向先端部付近に当接すると共に、光ディスクD12の情報記録面が支持レバー202に載置されて支持される。そしてまた、アクションレバー101は、この回動により、リンク部材120をイニシャル位置(例えば、図11参照)から、コイルばね131の付勢力に抗してX方向に移動(例えば、図27参照)させる。このリンク部材120のX方向への移動により、リンク部材120に形成されている延出部129が、ロックレバー205に形成されている接触部209に摺接(例えば、図29参照)し、ロックレバー205がピン112を支点としてコイルばね141の付勢力に抗して、例えば、図29でいう反時計回りに回動し、リンク部材120のX方向先端とピン204との当接が解除され(ロックを解除)、ガイドレバー201が、−X方向に平行移動することを可能にする。
次に、この状態から光ディスクD12を筐体10内にさらに挿入させると、ガイドレバー201が光ディスクD12に押圧され、ピン204が孔136内を−X方向に移動し、ガイドレバー201は−X方向に移動する。このガイドレバー201の移動に伴って、ピン212が−X方向に移動するに伴い、連結したリンクレバー203が、ねじりコイルばね214の付勢力に抗して、ピン210を支点として図30でいう反時計回りに回動する。また、支持レバー202がピン211を支点として図30でいう反時計回りに回動する。これらの動作により、図30に示すように、ガイドレバー201、支持レバー202、リンクレバー203がほぼ直線上に位置する。
そしてまた、光ディスクD12は、外周端面の第1の位置及び第2の位置よりも挿入方向側に位置する第3の位置が、第3のディスクガイド43の排出方向側先端に配設されているイジェクトローラ303に当接し、ピン152を支点として第3のディスクガイド43を、ねじりコイルばね215の付勢力に抗して図30でいう時計回りに回動させる。したがって、光ディスクD12は、ねじりコイルばね215の付勢力により、イジェクトローラ303に確実に支持される。
次いで、光ディスクD12は、外周端面の第1の位置及び第2の位置よりも挿入方向側に位置し、第3の位置よりもX方向側に位置する第4の位置が、第4のディスクガイド44の排出方向側先端に配設されているディスクローラ403に当接し、ピン162を支点として第4のディスクガイド44を、ねじりコイルばね216の付勢力に抗して図30でいう反時計回りに回動させる。したがって、光ディスクD12は、ねじりコイルばね216の付勢力により、ディスクローラ403に確実に支持される。
この第4のディスクガイド44の回動に伴って、ディスクアーム401に形成されている突起部161が、シャーシ20に形成されている孔143に沿ってイニシャル位置(例えば、図11参照)から−X方向に移動(例えば、図32参照)し、スイッチプレート170をイニシャル位置から−X方向へ移動させる。このスイッチプレート170の移動により、ローディングスイッチ180のスイッチレバー181が、X方向に倒れたON−OFF状態(例えば、図13参照)から−X方向に倒れたOFF−ON状態(例えば、図33参照)に切替わり、ローディングモータ60を起動させる。なお、ローディングスイッチ180がON状態となり、ローディングモータ60が起動されるまでは、光ディスクD12の自動引き込み(ローディング)は行われない。
ローディングモータ60が起動すると、光ディスクD12のローディングが開始される。具体的には、ローディングモータ60の回転駆動力が、ウォームギア61、ギア263、ギア262、ギア261を経て、ラック51に伝達され、ファンクションレバー45がイニシャル位置(例えば、図8参照)から排出方向に移動し始める。このファンクションレバー45の移動により、アクションレバー101に形成されているピン104が、ファンクションレバー45の合流部503から12cm用カム溝501に移動し、アクションレバー101がピン111を支点として図35でいう反時計回りに回動する。このアクションレバー101の回動に伴って、インサートアーム102が、ピン109を支点として図35でいう時計回りに回動し、インサートローラ103は、光ディスクD12の第1の位置を押圧して支持しながら、ガイドレール23に沿って、図35でいう時計回りに移動する。この動作により、光ディスクD12は、センタリング位置へと誘導される。
また、ファンクションレバー45のこの排出方向への移動により、図37に示すように、コントロールアーム270がピン275を支点として反時計回りに回動し、カム部材47を図31に示す位置から図36に示す位置(すなわち、−X方向)に移動させる。そしてまた、ファンクションレバー45の移動により、切替凸部145がモードスイッチ183のスイッチレバー184を解放し(例えば、図34及び図37参照)、スイッチレバー184はニュートラル位置(OFF状態)となる。また、アクションレバー101は、この回動により、スイッチ操作レバー124をイニシャル位置(例えば、図11及び図37参照)に戻す。
また、第3のディスクガイド43は、イジェクトローラ303が、光ディスクD12の第3の位置を支持した状態で、光ディスクD12に押圧され、ねじりコイルばね216の付勢力に抗して、図35に示すように時計回りにさらに回動する。この第3のディスクガイド43の回動により、イジェクトアーム301に形成され、孔155とカム孔73の両方に移動可能に挿入されているピン223が、分岐孔73Aに向けて移動する。
第4のディスクガイド44は、ディスクローラ403が、光ディスクD12の第4の位置を支持した状態で、光ディスクD12に押圧され、ねじりコイルばね215の付勢力に抗して、図35に示すように反時計回りにさらに回動する。この第4のディスクガイド44の回動により、ディスクアーム401に形成され、シャーシ20に形成されている孔144と、カム部材47に形成されているカム孔71の両方に移動可能に挿入されているピン164が挿入方向に移動し、光ディスクD12がセンタリング位置に誘導された際に、カム孔71の挿入方向縁部72Aに当接する。したがって、ディスクローラ403は、光ディスクD12がセンタリング位置に誘導された際に、挿入方向に移動することが規制される。このように、光ディスクD12がセンタリング位置に誘導された際にディスクローラ403の位置が規制されることで、例えば、挿入方向のX方向側あるいは−X方向側を下にして載置される縦置き姿勢の光ディスク装置の場合であっても、挿入された光ディスクD12が、自重により光ディスク装置の下側に移動することを防止できるため、光ディスク装置1の置き姿勢にかかわらず、光ディスクD12を正確にセンタリング可能であり、チャッキング動作の信頼性を向上させることができる。
また、ファンクションレバー45の排出方向への移動により、メカデッキ部材31に形成されているピン36Bが、図17に示す位置から、図39に示すように、傾斜孔52の傾斜面53に沿って傾斜孔52の頂上位置へ相対的に移動する。同時に、カム部材47の−X方向への移動により、メカデッキ部材31に形成されているピン36Aが、図16に示す位置から、図38に示すように、傾斜孔79の傾斜面に沿って傾斜孔79の頂上位置へ相対的に移動する。これらのピン36A及び36Bの相対移動により、トラバースユニット30は上昇し、インサートローラ103、ガイドレバー201、イジェクトローラ303及びディスクローラ403によって支持されている光ディスクD12の中心孔に、クランパ33が進入し、さらにZ方向に上昇してクランパ33の先端側の一部が孔11Aへ進出する。この時、光ディスクD12の中心孔の周囲の面が凹部11Bの−Z方向側の面に押し付けられ、この反力で光ディスクD12の中心孔内にクランパ33が所定位置まで進入した状態となり、光ディスクD12は、ターンテーブル34上に載置され、次いで、クランパ33にチャッキングされる。
チャッキング後、すなわち、光ディスクD12の中心孔内にクランパ33が所定位置まで進入した後、ファンクションレバー45がさらに排出方向へ移動し、このファンクションレバー45の移動により、図40に示すようにアクションレバー101がチャッキング位置からピン111を支点として時計回りに移動する。このアクションレバー101の回動に伴って、インサートアーム102が図40に示すように反時計回りに回動し、インサートローラ103がガイドレール23に沿ってX方向に移動し、光ディスクD12の第1の位置から離間し、プレイ可能位置に退避する。
また、チャッキング後のファンクションレバー45の排出方向への移動に伴うガム部材47の−X方向へのスライドにより、ロック制御部材207が図43に示すようにピン112を支点として反時計回りに回動し、ガイドレバー201に形成されており、孔136に挿入されているピン204をさらに−X方向に移動させる。この動作により、ガイドレバー201は、図40に示すようにさらに−X方向に移動し、光ディスクD12の第2の位置から離間し、プレイ可能位置に退避する。
さらにまた、チャッキング後のファンクションレバー45の排出方向への移動により、コントロールアーム270がピン275を支点として反時計回りに回動し、カム部材47を図36に示す位置から、図42に示すように−X方向にさらに移動させる。このカム部材47の移動により、イジェクトアーム301に形成されているピン223が、図36に示す位置から、図42に示すように、分岐孔73Aの奥側に移動し、イジェクトアーム301が、ねじりコイルばね215の付勢力に抗して図40でいう時計回りに回動し、イジェクトローラ303が光ディスクD12の第3の位置から離間し、プレイ可能位置に退避する。
そしてまた、チャッキング後のカム部材47の−X方向へ移動により、ディスクアーム401に形成されているピン164が、図36に示す位置から、図42に示すように、分岐孔71Aの奥側に移動し、ディスクアーム401が、ねじりコイルばね216の付勢力に抗して図40でいう反時計回りに回動し、ディスクローラ403が光ディスクD12の第4の位置から離間し、プレイ可能位置に退避する。
また、チャッキング後のカム部材47の−X方向へ移動により、メカデッキ部材31に形成されているピン36Aが、図38に示す位置から図45に示すように、水平孔80に相対的に移動する。また、チャッキング後のファンクションレバー45の排出方向への移動により、メカデッキ部材31に形成されているピン36Bが、図38に示す位置から図46に示すように、傾斜孔52の水平面55に相対的に移動する。このようにして、チャッキングされている光ディスクD12がプレイ可能位置に移動される。
そしてまた、チャッキング後のファンクションレバー45の排出方向への移動により、特に図44に示すように、ファンクションレバー45に形成されている切替凸部146がモードスイッチ183のスイッチレバー184に当接してスイッチレバー184をニュートラル位置から排出方向側に倒し、プレイON状態となる。
このように、光ディスクD12は、図40に示すように、インサートローラ103、ガイドレバー201、イジェクトローラ303、ディスクローラ403から解放され、プレイ可能位置となり、モードスイッチ183がプレイON状態となることで、プレイ可能状態となる。
その後、イジェクトボタン14が押されると、回路基板50に搭載されている制御回路に電気信号が入力され、この制御回路によってモータ駆動回路が制御され、スピンドルモータ32の回転が停止される。また、ローディングモータ60が、前述したローディング動作の場合とは逆の方向に回転駆動され、このローディングモータ60の回転駆動力が、ウォームギア61、ギア263、ギア262、ギア261を経て、ラック51に伝達され、ファンクションレバー45が挿入方向に移動する。このファンクションレバー45の移動により、図47〜図49に示すように、カム部材47、コントロールアーム270等の前述した部材が、前述したローディング動作の場合(図35〜図37参照)とは逆の方向に移動し、光ディスクD12はチャッキングが解除され、インサートローラ103、ガイドレバー201、イジェクトローラ303、ディスクローラ403によって、第1の位置、第2の位置、第3の位置、第4の位置が各々支持される。ファンクションレバー45がイジェクト位置に達すると、イジェクトアーム301の回動によりイジェクトローラ303が光ディスクD12を排出方向に押し、光ディスクD12が光ディスク装置1から排出される。(図47参照)。また、ファンクションレバー45が挿入方向に移動してイジェクト位置に達すると、切替凸部146がイジェクトスイッチ185のスイッチレバー186を切替えてON状態とし(図49参照)、その信号が制御回路に入力され、この制御回路によってモータ駆動回路が制御されてローディングモータ60の回転が停止される。なお、各部品は、イニシャル位置に戻る。
次に、イニシャル状態にある光ディスク装置に、ユーザが、直径8cmの光ディスクD8を挿入した際の具体的動作について図面を参照して説明する。
図51は、本実施の形態に係る光ディスク装置に直径8cmの光ディスクを挿入している状態を、トップカバーを外して上から見た平面図、図52は、図51に示す状態から光ディスクをさらに挿入し、ローディングモータを起動させる状態を示す平面図、図53は、図52に示す状態を、ボトムケースと回路基板を消去して示す底面図、図54は、図53に示す状態からカム部材を消去し且つ一部を拡大して示す底面図、図55は、図54に示す状態の一部をさらに拡大して示す底面図、図56は、図59の一部を拡大して示す底面図、図57は、図52に示す状態から光ディスクをさらに挿入し、光ディスクをセンタリングした状態を示す平面図、図58は、図57に示すユニットからシャーシ、第3のディスクガイド及び第4のディスクガイドを消去した状態を一部分解して示す斜視図、図59は、図57に示す状態を、ボトムケースと回路基板を消去して示す底面図、図60は、図59に示す状態からカム部材を消去し且つ一部を拡大して示す底面図、図61は、直径8cmの光ディスクのプレイ可能状態を、トップカバーを外して上から見た平面図、図62は、図61に示す状態を、ボトムケースと回路基板を消去して示す底面図、図63は、図62に示す状態の一部を拡大して示す底面図、図64は、直径8cmの光ディスクを排出させた状態を、トップカバーを外して上から見た平面図、図65は、図64に示す状態を、ボトムケースと回路基板を消去して示す底面図、図66は、図65に示す状態からカム部材を消去し且つ一部を拡大して示す底面図である。
なお、前記各図では、説明を判り易くするため、各部材の厚さやサイズ、拡大・縮小率等は、実際のものとは一致させずに記載した。また、図51〜図66は、煩雑さを避けるため、説明上必要な部品と、主な部品に符号を付してあるが、符号が付されていない部品は、図1〜図24に記載されている同等の部品に対応している。
イニシャル状態(例えば、図5参照)にある光ディスク装置1に、ユーザが、直径8cmの光ディスクD8をフロントパネル13に形成されている開口13Aから筐体10内に挿入すると、図51に示すように、光ディスクD8の外周端面(第1の位置)が、第1のディスクガイド41の排出方向先端に配設されているインサートローラ103に当接する。また、光ディスクD8の第1の位置よりも−X方向側にある外周端面(第2の位置)が、ガイドレバー201の排出方向先端部付近に当接すると共に、光ディスクD8の情報記録面が支持レバー202に載置されて支持される。この時、第2のディスクガイド42は、直径12cmの光ディスクD12が挿入された場合と同様に、−X方向側に移動しないようにロックされている。そしてまた、光ディスクD8は、外周端面の第1の位置及び第2の位置よりも挿入方向側に位置する第3の位置が、第3のディスクガイド43の排出方向側先端に配設されているイジェクトローラ303に当接する。なお、この時点では、光ディスク装置1の各部材は、未だイニシャル位置にある。
次に、さらに光ディスクD8を筐体10内に挿入すると、光ディスクD8の第1の位置がインサートローラ103を押圧し、この押圧力により、インサートアーム102がピン109を支点として図51でいう反時計回りに回動する。ここで、直径8cmの光ディスクD8の場合、インサートアーム102は、イニシャル位置から若干反時計回りに回動するのみであり、アクションレバー101が、スイッチ操作レバー124を大きく回動させることはなく、したがって、ディスク判別スイッチ57はON状態のままである。また、光ディスクD8の第3の位置がイジェクトローラ303を押圧し、イジェクトアーム301がピン152を支点として、ねじりコイルばね215の付勢力に抗して図51の位置から時計回りに回動し、図52に示す位置となる。なお、この時、光ディスクD8は、ねじりコイルばね215の付勢力により、イジェクトローラ303に確実に支持されている。また、図52に示すように、光ディスクD8の外周端面の第1の位置及び第2の位置よりも挿入方向側に位置し、第3の位置よりもX方向側に位置する第4の位置がディスクローラ403に当接し、ピン162を支点としてディスクアーム401が、ねじりコイルばね216の付勢力に抗して図52でいう反時計回りに回動する。したがって、光ディスクD8は、ねじりコイルばね216の付勢力により、ディスクローラ403に確実に支持される。
図52に示すようにディスクアーム401が回動することにより、ディスクアーム401に形成されている突起部161が、シャーシ20に形成されている孔143に沿ってイニシャル位置(例えば、図11参照)から、図53及び図54に示すように−X方向に移動し、スイッチプレート170をイニシャル位置から−X方向へ移動させる。このスイッチプレート170の移動により、ローディングスイッチ180のスイッチレバー181が、OFF状態(例えば、図13参照)から、図55に示すように、ニュートラル位置(OFF−OFF状態)に切替わり、直径8cmの光ディスクD8をローディングする条件(ディスク判別スイッチ57がON状態)でローディングモータ60を起動させる。なお、この場合も、ローディングモータ60が起動されるまでは、光ディスクD8の自動引き込み(ローディング)は行われない。
ローディングモータ60が起動すると、ファンクションレバー45がイニシャル位置(例えば、図8参照)から排出方向に移動し始める。このファンクションレバー45の移動により、アクションレバー101に形成されているピン104が、ファンクションレバー45の合流部503から8cm用カム溝502に移動し(図58参照)、アクションレバー101がピン111を支点として図57でいう反時計回りに回動する。このアクションレバー101の回動に伴って、インサートアーム102が、ピン109を支点として図57でいう時計回りに回動し、インサートローラ103は、光ディスクD8の第1の位置を押圧して支持しながら時計回りに移動する。この動作により、光ディスクD8は、センタリング位置へと誘導される。
また、ファンクションレバー45の排出方向への移動により、図60に示すように、コントロールアーム270がピン275を支点として反時計回りに回動し、カム部材47を図53に示す位置から図59に示す位置(すなわち、−X方向)に移動させる。そしてまた、ファンクションレバー45の移動により、切替凸部145がモードスイッチ183のスイッチレバー184を解放し(図59及び図60参照)、スイッチレバー184はニュートラル位置(OFF−OFF状態)となる。そしてまた、このカム部材47の移動により、ロック制御部材207に形成されている凸部218が、カム部材47の傾斜面49に当接し、ロック制御部材207は、図56でいう反時計回りに回動して、係止部217がロックレバー205に当接するため、ロックレバー205がピン204をロックする位置に戻ることが阻止され、ガイドレバー201は、−X方向に移動可能となる。
また、第3のディスクガイド43は、イジェクトローラ303が、光ディスクD8の第3の位置を支持した状態で、光ディスクD8に押圧され、ねじりコイルばね216の付勢力に抗して、図52に示す位置から図57に示すように時計回りにさらに回動する。この第3のディスクガイド43の回動により、イジェクトアーム301に形成され、孔155とカム孔73の両方に移動可能に挿入されているピン223が、カム孔73の挿入方向縁部73C(例えば、図59参照)に当接する。したがって、イジェクトローラ303は、光ディスクD8がセンタリング位置に誘導された際に、挿入方向に移動することが規制される。
第4のディスクガイド44は、ディスクローラ403が、光ディスクD8の第4の位置を支持した状態で、光ディスクD8に押圧され、ねじりコイルばね215の付勢力に抗して、図52に示す位置から図57に示すように反時計回りにさらに回動する。この第4のディスクガイド44の回動により、ディスクアーム401に形成されているピン164が、孔144及びカム孔71内を挿入方向に移動し、光ディスクD8がセンタリング位置に誘導された際に、カム孔71の分岐孔71Bの挿入方向側を画定する縁部72B(例えば、図59参照)に当接する。したがって、ディスクローラ403は、光ディスクD8がチャッキングされる際に、挿入方向に移動することが規制される。
このように、光ディスクD8がセンタリング位置に誘導された際に、イジェクトローラ303及びディスクローラ403の位置が規制されることで、例えば、挿入方向のX方向側あるいは−X方向側を下にして載置される縦置き姿勢の光ディスク装置の場合であっても、挿入された光ディスクD8が、自重により光ディスク装置の下側に移動ことを防止することができるため、光ディスク装置1の置き姿勢にかかわらず、光ディスクD8を正確にセンタリング可能であり、チャッキング動作の信頼性を向上させることができる。
また、ファンクションレバー45の排出方向への移動により、前述した直径12cmの光ディスクD12の場合と同様に、インサートローラ103、ガイドレバー201、イジェクトローラ303及びディスクローラ403によって支持されている光ディスクD8がターンテーブル34上に載置され、クランパ33にチャッキングされる。
チャッキング時、ファンクションレバー45がさらに排出方向へ移動し、前述した直径12cmの光ディスクD12の場合と同様に、インサートローラ103、ガイドレバー201、イジェクトローラ303、ディスクローラ403が、図61に示すように光ディスクD8の第1の位置、第2の位置、第3の位置、第4の位置から各々離間し、プレイ可能位置に退避する。また、直径12cmの光ディスクD12の場合と同様に、チャッキングされている光ディスクD8がプレイ可能位置に移動され、図62及び図63に示す状態となる。そしてまた、直径12cmの光ディスクD12の場合と同様に、スイッチレバー184をニュートラル位置から排出方向側に倒し、プレイON状態とし、ローディングモータ60を停止させる。
その後、イジェクトボタン14が押されると、直径12cmの光ディスクD12の場合と同様に、光ディスクD8は、図64〜図66に示すように排出方向に移動され、ローディングモータ60の回転が停止される。
なお、本実施の形態では、直径12cmの光ディスクD12をセンタリング位置に誘導した際に、ディスクローラ403が挿入方向に移動することをカム部材47により規制した場合について説明したが、これに限らず、直径12cmの光ディスクD12の場合も、直径8cmの光ディスクD8のように、イジェクトローラ303及びディスクローラ403が挿入方向に移動することをカム部材47により規制する、あるいは、イジェクトローラ303にみが挿入方向に移動することをカム部材47により規制してもよい。
また、本実施の形態では、直径8cmの光ディスクD8をセンタリング位置に誘導した際に、イジェクトローラ303及びディスクローラ403が挿入方向に移動することをカム部材47により規制した場合について説明したが、これに限らず、直径8cmの光ディスクD8の場合も、直径12cmの光ディスクD12のように、ディスクローラ403が挿入方向に移動することをカム部材47により規制する、あるいは、イジェクトローラ303にみが挿入方向に移動することをカム部材47により規制してもよい。
1…光ディスク装置、 10…筐体、 20…シャーシ、 30…トラバースユニット、31…メカデッキ部材、 40…ローディングユニット、 41…第1のディスクガイド、42…第2のディスクガイド、 43…第3のディスクガイド、44…第4のディスクガイド、 45…ファンクションレバー、 47…カム部材、 270…コントロールアーム、 103…インサートローラ、 201…ガイドレバー、 303…イジェクトローラ、 403…ディスクローラ、 D8…直径8cmの光ディスク、 D12…直径12cmの光ディスク
Claims (7)
- 筐体内に挿入され且つセンタリング位置に誘導された光ディスクをチャッキングし、情報の記録または再生を行う光ディスク装置であって、
前記筐体内に配設されたシャーシと、
前記シャーシに配設され、前記光ディスクの第1の位置を支持し、当該光ディスクをセンタリング位置に誘導する第1のディスクガイドと、
前記シャーシに配設され、前記光ディスクの前記第1の位置とは間隔をおいた第2の位置を支持し、当該光ディスクをセンタリング位置に誘導する第2のディスクガイドと、
前記シャーシに配設され、前記第1のディスクガイド及び第2のディスクガイドによって誘導された光ディスクの前記第1の位置よりも挿入方向側の第3の位置を支持し、当該第1のディスクガイド及び第2のディスクガイドと共に、当該光ディスクをセンタリング位置に誘導する第3のディスクガイドと、
前記シャーシに配設され、前記第1のディスクガイド及び第2のディスクガイドによって誘導された光ディスクの前記第2の位置よりも挿入方向側且つ前記第3の位置とは間隔をおいた第4の位置を支持し、当該第1のディスクガイド及び第2のディスクガイドと共に、当該光ディスクをセンタリング位置に誘導する第4のディスクガイドと、
前記シャーシに配設されたカム部材と、
を備え、
前記カム部材は、前記光ディスクがセンタリング位置に誘導された際、前記第3のディスクガイド及び第4のディスクガイドの少なくとも一方を係止して、光ディスク挿入方向側に移動することを規制し、前記光ディスクのチャッキング時に、当該規制を解除する光ディスク装置。 - 前記カム部材は、前記光ディスクの挿入及び排出に伴って、シャーシの平面に沿って前記光ディスクの挿入方向に対し略垂直な方向に移動可能であり、当該カム部材の移動により、前記第3のディスクガイド及び第4のディスクガイドの少なくとも一方を係止し、当該カム部材は、前記光ディスクのチャッキング時に、さらに移動して前記規制を解除する請求項1記載の光ディスク装置。
- 前記カム部材は、前記移動に伴って前記光ディスクのチャッキング及びチャッキングの解除を行う請求項2記載の光ディスク装置。
- 前記第3のディスクガイドは、前記シャーシに対し回動することで、前記光ディスクをセンタリング位置に誘導し、前記カム部材には、前記第3のディスクガイドに形成された凸部を前記回動に伴って移動可能に挿入する孔が形成されてなり、
前記第3のディスクガイドは、前記光ディスクをセンタリング位置に誘導した際に、前記孔を画定する挿入方向側の縁部に当該凸部が係止される請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の光ディスク装置。 - 前記第4のディスクガイドは、前記シャーシに対し回動することで、前記光ディスクをセンタリング位置に誘導し、
前記カム部材には、前記第4のディスクガイドに形成された凸部を前記回動に伴って移動可能に挿入する孔が形成されてなり、
前記第4のディスクガイドは、前記光ディスクをセンタリング位置に誘導した際に、前記孔を画定する挿入方向側の縁部に当該凸部が係止される請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の光ディスク装置。 - 第1の径を有する第1の光ディスクと、当該第1の径よりも小さい第2の径を有する第2の光ディスクの両者に情報の記録または再生を行うことが可能であり、
前記孔は、前記第1の光ディスクをチャッキングした際に、前記凸部が受領される第1の分岐孔と、前記第2の光ディスクをチャッキングした際に、前記凸部が受領される第2の分岐孔とを備え、
前記凸部は、前記第1の光ディスクをセンタリング位置に誘導した際に、前記第1の分岐孔を画定する挿入方向側の縁部または当該縁部に連続する縁部に係止され、前記第2の光ディスクをセンタリング位置に誘導した際に、前記第2の分岐孔を画定する挿入方向側の縁部または当該縁部に連続する縁部に係止される請求項4または請求項5記載の光ディスク装置。 - 前記第2のディスクガイドは、前記光ディスクの挿入方向と略垂直な方向に移動することで、前記第1の光ディスクをセンタリング位置に誘導し、
前記シャーシに、前記第2のディスクガイドの移動をロックするロック部材を配設し、当該ロック部材は、前記第1のディスクガイドの移動及び/または前記カム部材の移動に応じて、当該第2のディスクガイドの移動のロック及びロック解除を行う請求項2ないし請求項6のいずれか一項に記載の光ディスク装置。
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