JP2010052826A - オーバーキャップ付容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バリア性を備えたシート状の蓋3が容器本体2の開口部2Aの周縁に貼着されて容器内部を密封するように構成され、前記蓋3の樹脂層8には蓋3の中心から放射状に、且つ、周方向に所定間隔で強度弱点部13が備わり、この樹脂層8の上に剥離層11を介して前記蓋3の金属箔層12が貼着され、この蓋3の上方からオーバーキッャプ4が嵌着されて容器本体2の開口部2Aが密封されてなり、このオーバーキャップ4の天板4Aの内面に前記蓋3の前記金属箔層13がオーバーキャップ3の開放と共に樹脂層8と剥離可能になるように接着剤で一体化されている。
【選択図】図1
Description
したがって、容器が落下したときの衝撃によって、容器が歪もうとするが、この衝撃はオーバーキャップで阻止してその落下衝撃が蓋に伝わることを極力阻止する。更に、開封時にオーバーキャップを容器本体の開口から取り外すと、その取り外し動作に伴って、蓋の上層のバリアフィルムが下層のシーラント層から簡単に剥離し、このオーバーキャップと共に下層のシーラント層から分離する。バリアフィルムが分離した後の容器本体の開口部には強度弱点部を備えたシーラント層のみが残るので、大変軽い荷重でこの樹脂層を破断できる。
本発明のオーバーキャップ付容器は、内容物を他の容器に移し替えるまではオーバーキャップによって、容器に対する外力に対しては強度を保って、不用意に蓋が破断するするおそれを上手く防止できる。また、オーバーキャップを外すときは、その作動によってバリアフイルムを同時に外すことができるため、開封のための動作数を増やすことなく容易に開封できる。更に、オーバーキャップの変形強度を低下させることができるため樹脂量を低減でき、コストの削減に寄与する。
尚、この発明は、基本的には、紙製容器にシールされるバリア性を有する蓋で、蓋を破ることによって開封する態様のもの全般に適用できる。したがって、以下の実施例に記載の構造に限定されるものではないことは改めて言うまでもない。
このバリア性を有する蓋3は、図1に示すように、最内層8はポリエチレンのシーラント層9を含む樹脂層で、この最内層8の樹脂層の外側に押出し樹脂フィルム層10としてポリエチレンテレフタレート(PET)がラミネートされている。そしてこの押出し樹脂フィルム層10の外側に剥離層11としての弱接着剤を介してバリア性と強度を備えた金属箔層12が弱貼着された複合シートが採用され、更に前記最内層8には、図2に示すように、その中央から放射状に複数本の強度弱点部13が設けられている。
最内層8は最下層が30〜200μmの範囲から適宜に選択された厚みを備えたポリエチレン(低密度ポリエチレン:LDPE)のシーラント層9で、このポリエチレンのシーラント層9の上面に5〜50μmの範囲から適宜に選択された厚みを備えたポリエチレンテレフタレート(PET)の押出し樹脂フィルム層10がラミネートされている。また、金属箔層12は6〜50μmの範囲から適宜に選択された厚みを備えたアルミニウム箔14が採用されていて、このアルミニウム箔14の下面に7〜100μmの範囲から適宜に選択された厚みを備えたポリエチレン(低密度ポリエチレン:LDPE)の押出し樹脂フィルム15がラミネートされている。そして、前記最内層8の前記ポリエチレン(ポリエチレンテレフタレート:PET)の押出し樹脂フィルム層10と金属箔層12の前記ポリエチレン(低密度ポリエチレン:LDPE)の押出し樹脂フィルム15とが剥離層11となる弱接着剤を介して互いに弱く接着されて、複合シートに形成されている。この複合シートの処理の手段は、上記以外にも公知の技術が採用され、ラミネートや塗着などの一般的な手法である。
つまり、外側の金属箔層12は、図1に示すように、保護キッャプとしてのオーバーキャップ4の天板4Aの内面に、友連れ素子16の一例としての強接着などの手段で一体的に貼着されている。強接着の手段としては接着剤や粘着剤が用いられる。これらはこのオーバーキャップ4の天板4Aの内面若しくは金属箔層12の外側の前面又は周縁部に塗布された後、熱或いは熱圧により互いに接着する。更には、剥離紙としてアルミニウムシートを用いた場合には、最内層8と金属箔層12との間にこのアルミニウムシートを挟み込んで蓋3を得、その後この蓋3を容器本体2の開口部2A上に載置して、オーバーキャップ4を嵌着する。その後に高周波を用いて互いに溶着する。更には、前記のように蓋3を容器本体2の開口部2A上に載置して、オーバーキャップ4を嵌着した後、オーバーキャップ4のカール部5に相当する位置にエネルギーダイレクターを設けて、超音波溶着によって互いに接着するなどの手段を採用できる。
先ず、オーバーキャップ4を取り外すと、その作動によって、蓋3の金属箔層12も下側の最内層8から剥離される。次いで図6並びに図7に示すように、容器本体2を逆さにし、ホッパ7の漏斗7Bを補充用の容器の一例であるジャー17の円筒状の口部17Aに内嵌合出来る位置に宛がう。容器本体2内のインスタントコーヒーPはホッパ7から漏斗7B内にも流下してきているが、まだ蓋3の最内層8によって保持されている。次いで、図8並びに図9に示すように、容器本体2に、その漏斗7Bをジャー17の口部17Aへ向かって押し込むように押圧力を負荷する。この押圧力は、ジャー17の口部17A、一般的には本体から円筒状に立ち上がる筒上部分が蓋3を押し破るための力として働く。すなわち、このジャー17の口部17Aが蓋3の最内層8を押し上げて、これをホッパ7の立ち上がり壁7Aと漏斗7Bとの間の断面三角形状の空間S内に押し込む力として機能する。この押圧力が付加された蓋3の最内層8は、強度弱点部13であるミシン目が放射状に設けられているために、たちまちの内に極めて容易にこのミシン目に沿って複数の分割片に破断分割される。同時にこの漏斗7Bはジャー17の口部17A内に入り込む。その結果、前記ホッパ7の漏斗7Bの開口7B1が開放され、容器本体2内のインスタントコーヒーPが、ホッパ7の漏斗7Bによって、センターへと案内されつつ、一挙にジャー17内へ案内流下される。ジャー17へ補充を終えたこの詰め替え用容器1は破棄される。図中2Bは容器本体2の底部である。
まず、ラミネート加工法によって、容器本体用として、〔容器外側〕紙層(坪量350g/m2 )/接着剤層(25μm)/アルミニウム箔層(7.0μm)/ポリエチレンテレフタレート層(12μm)/低密度ポリエチレン層(60μm)〔容器内側〕構成の積層材料を作製した。また、ボトム部材として、〔容器外側〕低密度ポリエチレン層(20μm)/紙層(坪量230g/m2 )/低密度ポリエチレン層(20μm)/アルミニウム箔層(7.0μm)/接着剤層/ポリエチレンテレフタレート層(12μm)/接着剤層/低密度ポリエチレン層(50μm)〔容器内側〕構成の積層材料を作製した。これらの積層材料を用い、PMC社製カップ成形機で、胴部上端の外周にカール部をもつカップ状容器本体を作製した。次に、高密度ポリエチレン(三井化学 2100K)を用いて射出成形により、漏斗7Bを備え、周囲にリングを備えたホッパを作製した。漏斗7B並びにリングは共にほぼ0.8mm厚となるよう成形した。更に、〔上側〕アルミニウム箔層(7μm)/低密度ポリエチレン層(15μm)/弱接着剤/ポリエチレンテレフタレート層(12μm)/低密度ポリエチレン層(100μm)〔下側〕構成の積層材料を作製し、この積層材料を用いて蓋を作製した。
2…容器本体
2A…開口部
3…蓋
4…オーバーキャップ
5…カール
6…段差
7…ホッパ
8…最内層
9…シーラント層
10…押出し樹脂層
11…剥離層
12…金属箔層
13…強度弱点部
16…友連れ素子
Claims (5)
- 最内層がポリエチレンのシーラント層を含む樹脂層とその上方にバリアフィルムが積層されてなるバリア性を備えたシート状の蓋がカップ状の容器本体の開口部周縁に貼着されて容器内部を密封するように構成されているとともに、前記蓋の樹脂層には蓋の中心から放射状に、且つ、周方向に所定間隔で強度弱点部が備わり、この樹脂層の上に剥離層を介して前記バリアフィルムが貼着され、この蓋の上方からオーバーキッャプが嵌着されて容器本体の開口部が密封されてなり、このオーバーキャップの内面に前記バリアフィルムがオーバーキャップの開放と共に樹脂層と剥離可能になるように取り付け手段によって一体的に取り付けられていることを特徴とするオーバーキャップ付容器。
- 取り付け手段は、バリアフィルムの上面の少なくとも周縁部に塗布された接着剤又は粘着剤が加熱若しくは熱圧によってオーバーキャップの天板の内面に貼着されたものである請求項1記載のオーバーキャップ付容器。
- 取り付け手段は、バリアフィルムの上面の少なくとも周縁部が高周波溶着手段或いは超音波溶着手段でオーバーキャップの天板の内面に貼着されたものである請求項1記載のオーバーキャップ付容器。
- 取り付け手段は、バリアフィルムの周縁を係止するためにオーバーキャップの内面に設けられた係止体である請求項1記載のオーバーキャップ付容器。
- 剥離層はアルミニウムフィルム、剥離紙若しくは弱接着剤のいずれかで形成されている請求項1〜4のいずれかに記載のオーバーキャップ付容器。
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CN111470179A (zh) * | 2020-05-13 | 2020-07-31 | 广州立白企业集团有限公司 | 一种具有封口膜的包装瓶 |
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JPH08179610A (ja) * | 1994-12-26 | 1996-07-12 | Fujitsu Ltd | 現像装置 |
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