JP2010052290A - Decorative molding - Google Patents
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Description
本発明は、成形体の表面に、金属光沢層と、透明コート層とを、この順で設け、上記透明コート層が、平均粒径0.2〜60μmの光輝性微粒子を2〜6重量%含有する透明樹脂硬化体によって形成するようにし、その表面に金属光沢を有する加飾成形体に関するものである。 In the present invention, a metallic luster layer and a transparent coating layer are provided in this order on the surface of the molded body, and the transparent coating layer contains 2 to 6% by weight of glittering fine particles having an average particle size of 0.2 to 60 μm. The present invention relates to a decorative molded body which is formed by a transparent resin cured body to be contained and has a metallic luster on its surface.
化粧料を収容したコンパクト容器や口紅容器等には、機能性、耐久性だけでなく、見栄えがよい、商品イメージを反映したデザインである、といった意匠性も要求される。このような要求に応える技術として、例えば、表面の少なくとも一部が透明樹脂成形体によって構成された容器であって、着色された接着層を介してその表面に薄膜層が形成され、表面の薄膜層の一部がレーザ照射で除去されて、着色された接着層を露出させることで、その表面の色模様を形成させる技術が開示されている(特許文献1参照)。この技術によると、効率よく、美麗な外観が維持される表面模様が付与された容器を提供することができる。
しかしながら、上記特許文献1のように、表面に薄膜層が形成された容器において、その薄膜層が金属蒸着等によって形成され、金属光沢を有している場合、成形体に高級感を演出することができる一方、人の手にある油脂が指紋汚れとして付着すると、その指紋汚れは、金属光沢を有していない容器よりも目立つという問題が発生する。特に、化粧料には、油脂を含むものが多いため、化粧料を収容した容器は、指紋汚れが付着しやすい環境にある。したがって、上記の表面に金属光沢を有している化粧料を収容した容器は、新品の時は高級感があり、見栄えがよいものの、化粧料の使用開始によって、すぐに指紋汚れが付着して見栄えが悪くなるという問題がある。上記指紋汚れは、ふき取るだけでは落ちず、こすった後が残ってしまう。これを清浄にするには、洗剤を用いて洗う等の作業が必要であるが、化粧料の使用後、汚れが付着する度に、この作業を行なうのは手間が掛かる。このため、その指紋汚れがいつまでも残ってしまい、化粧料が有する美麗なイメージとはかけ離れた、見栄えの悪くなった容器の使用を、購入者に強いることになる問題が発生している。
However, as in
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、表面に金属光沢を有し、高級感のある成形体であっても、使用による指紋汚れが目立ちにくくなり、使用前の美麗な外観を長期に渡って維持できる優れた加飾成形体の提供をその目的とする。 The present invention has been made in view of such circumstances, and even if it is a molded article having a metallic luster on the surface and a high-class feeling, fingerprint stains due to use are less noticeable, and a beautiful appearance before use is achieved. The purpose is to provide an excellent decorative molded body that can be maintained over a long period of time.
上記の目的を達成するため、本発明は、成形体の表面に、金属光沢層と、透明コート層とが、この順で設けられた加飾成形体であって、上記透明コート層が、平均粒径0.2〜60μmの光輝性微粒子を2〜6重量%含有する透明樹脂硬化体によって形成されている加飾成形体を第1の要旨とする。 In order to achieve the above object, the present invention provides a decorative molded body in which a metallic luster layer and a transparent coat layer are provided in this order on the surface of the molded body, and the transparent coat layer has an average A decorative molded body formed of a transparent resin cured body containing 2 to 6% by weight of glittering fine particles having a particle diameter of 0.2 to 60 μm is a first gist.
また、本発明は、第1の要旨の加飾成形体において、透明コート層が、平均粒径1.0〜60μmのパール顔料粒子を2〜6重量%含有する透明樹脂硬化体によって形成されている加飾成形体を第2の要旨とする。 In the decorative molded body according to the first aspect of the present invention, the transparent coating layer is formed of a transparent resin cured body containing 2 to 6% by weight of pearl pigment particles having an average particle diameter of 1.0 to 60 μm. The decorated molded body is a second gist.
さらに、本発明は、第1の要旨の加飾成形体において、透明コート層が、平均粒径0.2〜1.0μmの酸化チタン粒子を2〜4重量%含有する透明樹脂硬化体によって形成されている加飾成形体を第3の要旨とする。 Furthermore, the present invention provides the decorative molded body according to the first aspect, wherein the transparent coating layer is formed of a transparent resin cured body containing 2 to 4% by weight of titanium oxide particles having an average particle diameter of 0.2 to 1.0 μm. The decorated decorative body that is used is the third gist.
本発明は、成形体の表面に、金属光沢層と、透明コート層とが、この順で設けられた加飾成形体であって、上記透明コート層が、平均粒径0.2〜60μmの光輝性微粒子を2〜6重量%含有する透明樹脂硬化体によって形成されている加飾成形体である。この構成によれば、表面に金属光沢を残したまま、人の手による指紋汚れを目立ちにくくすることができる。したがって、使用を繰り返しても付着する指紋汚れが目立たず、金属光沢による高級感ある外観を損なうことがない。 The present invention is a decorative molded body in which a metallic gloss layer and a transparent coating layer are provided in this order on the surface of the molded body, and the transparent coating layer has an average particle size of 0.2 to 60 μm. It is a decorative molded body formed of a transparent resin cured body containing 2 to 6% by weight of glittering fine particles. According to this configuration, it is possible to make the fingerprint stain due to human hands less noticeable while leaving the metallic luster on the surface. Therefore, even after repeated use, the attached fingerprint stains are not noticeable, and the high-grade appearance due to metallic luster is not impaired.
そして、指紋汚れが目立ちにくくなることで、表面に指紋汚れが付着しても、洗剤を用いて洗浄することなく美麗な印象のまま使用し続けることができ、煩雑な手入れが不要である。 And since fingerprint stains are less noticeable, even if fingerprint stains adhere to the surface, they can continue to be used with a beautiful impression without washing with a detergent, and no complicated care is required.
また、透明コート層を、特定の平均粒径の光輝性微粒子が、特定量含まれる透明樹脂硬化体とすることで上記の効果が得られるので、新たに、装置や特別な材料等を導入して製造する必要がない。したがって、従来から製造に用いている装置や材料をそのまま使用することができ、低コストで簡単に、表面に金属光沢が付与された美麗な加飾成形体を得ることができる。 In addition, since the above effect can be obtained by making the transparent coating layer a transparent resin cured body containing a specific amount of glittering fine particles having a specific average particle diameter, a new apparatus or special material is introduced. There is no need to manufacture. Therefore, it is possible to use devices and materials conventionally used for production as they are, and it is possible to obtain a beautiful decorative molded body with a metallic luster imparted to the surface easily at low cost.
そして、本発明のなかでも、特に、上記透明コート層が、平均粒径1.0〜60μmのパール顔料粒子を2〜6重量%含有する透明樹脂硬化体によって形成されるようにしたものは、金属光沢の発現と、指紋汚れが目立たなくなる効果とのバランスがよく、さらに、パール顔料が、無毒性、かつ、化学的・機械的に安定であるため、安全に、耐久性のある加飾成形体を製造することができる。 And, among the present invention, in particular, the transparent coating layer is formed by a transparent resin cured body containing 2 to 6% by weight of pearl pigment particles having an average particle diameter of 1.0 to 60 μm. A good balance between the appearance of metallic luster and the effect of making fingerprints less noticeable, and the pearl pigment is non-toxic and chemically and mechanically stable, so it is safe and durable. The body can be manufactured.
さらに、本発明のなかでも、特に、上記透明コート層が、平均粒径0.2〜1.0μmの酸化チタン粒子を2〜4重量%含有する透明樹脂硬化体によって形成されるようにしたものは、金属光沢の発現と、指紋汚れが目立たなくなる効果とのバランスがよく、また、酸化チタンが、屈折率が高く、粒度分布を理想的に調整することが可能であるため、少量の添加で、上記の効果を発揮することができる。 Further, in the present invention, in particular, the transparent coat layer is formed of a transparent resin cured body containing 2 to 4% by weight of titanium oxide particles having an average particle diameter of 0.2 to 1.0 μm. Has a good balance between the appearance of metallic luster and the effect of making fingerprint smudges inconspicuous, and titanium oxide has a high refractive index and can adjust the particle size distribution ideally, so it can be added in small amounts. The above effects can be exhibited.
つぎに、本発明を実施するための最良の形態について説明する。ただし、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。 Next, the best mode for carrying out the present invention will be described. However, the present invention is not limited to this embodiment.
図1は、本発明を実施するための最良の形態であるコンパクト容器の斜視図である。図において、1は本体部、2は蓋体であり、この蓋体2は、ベースとなる成形体に、金属光沢層3、透明コート層4がこの順で積層された構成になっており、表面に金属光沢Sが付与されている。そして、上記蓋体2の後端部には、下向きにヒンジ部が突設されており(図示を省略している)、このヒンジ部が本体部1の後端部と係合することにより、蓋体2が上方に開くようになっている。
FIG. 1 is a perspective view of a compact container which is the best mode for carrying out the present invention. In the figure, 1 is a main body portion, 2 is a lid, and this
より詳しく説明すると、上記蓋体2は、図2にその一部断面図を示すように、ポリエチレンテレフタレート(以下「PET」とする)系樹脂からなる成形体5の表面に、厚さ0.04μmのアルミニウム蒸着からなる金属光沢層3を、アクリル系樹脂からなるアンダーコート層6を介して積層し、さらにその上に、平均粒径7μmのパール顔料粒子8を4重量%配合したアクリル系樹脂からなる厚さ7μmの透明コート層4、アクリル系樹脂からなる透明のトップコート層7をこの順で積層してなるものである。これにより、蓋体2の表面には、上記透明な2層(4、7)を透かして、アルミニウム金属由来の金属光沢とパール顔料粒子由来のパール光沢とが重なって形成された金属光沢Sが現れている。なお、図2において、上記各層の断面は模式的であり、実際の厚みとは異なっている(以下の図においても同じ)。
More specifically, the
なお、上記蓋体2は、例えば、つぎのようにして得ることができる。
The
まず、蓋体2のベースとなる成形体5を賦形するための金型を用意し、成形体5の形成材料である透明PET系樹脂材料を射出成形することにより、所定形状が付与された成形体5を得ることができる。
First, a mold for shaping the molded
つぎに、上記成形体5の全面に、アンダーコート剤を塗布してアンダーコート層6を形成し、その上に、アルミニウム蒸着によって、金属光沢を有する金属光沢層3を形成する。
Next, an undercoat agent is applied to the entire surface of the molded
そして、これとは別に準備した、パール顔料粒子8を配合したアクリル樹脂の透明コート剤を、上記金属光沢層3の上に塗布しこれを硬化させ、透明コート層4を形成する。その後、この透明コート層4の上に、トップコート剤を塗布し、トップコート層7を形成することにより、図2に示すように、成形体5の上面全体に、アンダーコート層6を介して金属光沢層3が形成され、この上に、さらに透明コート層4、トップコート層7がこの順で積層された蓋体2を得ることができる。また、上記本体部1も、同様の製法によって、蓋体2と同様、表面に金属光沢Sが付与されており、全体として高級感ある美麗な外観を有している。
Then, an acrylic resin transparent coating agent prepared separately from this and blended with
この構成によれば、アルミニウム蒸着に起因する金属光沢を有する金属光沢層3の上に、パール顔料粒子8が配合された透明コート層4が重なるため、本体部1と蓋体2の外観として見える金属光沢Sが、金属光沢層3の金属光沢と、透明コート層4中に含有されるパール顔料粒子8のパール光沢とが重なって得られる特殊な金属光沢Sとなる。そして、この金属光沢Sは、金属光沢層3のアルミニウム蒸着由来の金属光沢を残しながら、透明コート層4に含まれるパール顔料粒子8のパール光沢によって指紋汚れが目立ちにくいため、表面に現われた本体部1および蓋体2からなるコンパクト容器は、高級感ある美麗な金属光沢を有しながら、指紋汚れが目立ちにくいものとなる。
According to this configuration, the
したがって、使用を繰り返しても付着する指紋汚れが目立たず、高級感ある外観を損なうことなく、美麗な印象のまま使用することができる。このため、洗剤を用いて洗う等の作業を行なう必要がなくなり、煩雑な手入れが不要となる。 Therefore, even if it is used repeatedly, the attached fingerprint stains are not noticeable, and it can be used with a beautiful impression without impairing the high-quality appearance. For this reason, it is not necessary to perform operations such as washing with detergent, and complicated care is not required.
そして、アンダーコート層6を介在して、金属光沢層3が形成されているため、金属光沢層3の成形体5に対する接着性がより向上し、成形品としての長寿命化を図ることができる。また、透明コート層4の上にトップコート層7が形成されているため、透明コート層4表面のパール顔料粒子8を配合したことに起因する細かい凹凸が上記トップコート層7によってカバーされ、蓋体2の表面が平滑なものとなる。そして、上記トップコート層7によって、透明コート層4中のパール顔料粒子8の脱落防止の効果も期待でき、さらには、蓋体2全体を傷や紫外光から保護し、その美麗な外観をより長く保つことができる。
And since the
上記の例では、金属光沢層3は、アルミニウム蒸着層を用いているが、これに限らず、金属光沢を有し、従来から成形体の加飾に用いられるものであれば、どのようなものを用いても差し支えない。たとえば、金属蒸着層の他、金属蒸着フィルム(シート)、ホログラムシート、金属箔、塗料塗膜等、金属光沢を有する各種のものを用いることができる。そして、その形成方法は、蒸着、スパッタリング、メッキ、ホットスタンプ、コーティング等、その材質に応じて適宜の方法が採用される。また、金属光沢層3は、光を反射するものであれば、その色調は一般的なシルバー、ゴールドの他、これらの金属光沢色にピンク、ブルー等の色をつけたものであってもよい。このように、金属光沢層3の色調を選択することで、さらに興趣に富むデザインを実現できる。
In the above example, the
また、上記の例では、透明コート層4は、樹脂成分として、アクリル系樹脂を用いているが、これに代えて、硬化体となったときに透明である他の樹脂を用いたものであってもよい。これらは、その下の層である金属光沢層3を透かしてみせるために透明でなければならないが、必ずしも無色である必要はなく、多少着色されていても、反対側が透けて見えれば有色であってもよい。この場合、金属光沢層3と、透明コート層4と、この透明コート層4に含有されるパール顔料粒子8との色調を組み合せることにより、加飾成形体のデザインおよび色調の選択がさらに広がる。
In the above example, the
そして、上記の例では、透明コート層4に配合する光輝性微粒子として、パール顔料粒子8を用いているが、これに代えて、酸化チタン、タルク、マイカ(雲母)、酸化亜鉛等の粒子を用いることができる。このとき、酸化チタンを用いると、平均粒子径の大きさを容易に任意に設定できるため、配合の調整が容易となる。また、酸化チタンは、屈折率や反射率が高いため、少量の添加で所望の効果を得ることができる。タルク、マイカ(雲母)、酸化亜鉛についても、それぞれ粒子の輝き方が異なるため、これらの材料を適宜に選択したり、2種以上を組み合わせたりすることで、金属光沢層3の金属光沢と重ねた際に、その金属光沢を損なうことなく、指紋汚れが目立たないという効果を有する所望の金属光沢Sを得ることができる。
And in said example, although the pearl pigment particle |
また、上記の例では、光輝性微粒子であるパール顔料粒子8の平均粒径は7μmであるが、これに限らず、0.2〜60μmの間で適宜に設定することができる。ここで、光輝性微粒子の平均粒子径を上記の値とするのは、0.2μm未満であると、これを含有する透明コート層4が光を透しにくくなり、金属光沢層3の金属光沢を加飾成形体の表面にまで現しにくくなるからである。また、60μmを超えると、スプレーガン等を用いた塗装の際に、目詰まりを起しやすくなり、加飾成形体の製造に支障をきたすおそれがあるからである。
Moreover, in said example, although the average particle diameter of the
なお、本発明において、上記平均粒径は、例えば、レーザー回析散乱式粒度分布測定器を用いて測定することができる。そして、その粒子径は、母集団から任意に抽出される試料を用いて、上記測定器を利用して導出される値である。 In the present invention, the average particle diameter can be measured using, for example, a laser diffraction / scattering particle size distribution analyzer. The particle diameter is a value derived using the above measuring device using a sample arbitrarily extracted from the population.
さらに、上記の例では、透明コート層4の光輝性微粒子であるパール顔料粒子8の含有量は、4重量%であるが、これに限らず、光輝性微粒子の含有量を、2〜6重量%の間で適宜に設定することができる。ここで、光輝性微粒子の含有量を上記の値とするのは、2重量%未満であると、金属光沢層3の金属光沢を加飾成形体の表面に現すには問題ないが、指紋汚れが目立たなくなるという効果を得ることができない。また、逆に、6重量%を超えると、指紋汚れが目立ちにくいという効果は得られるが、これを含む透明コート層4の透明度が低下して、光を透しにくくなり、金属光沢層3の金属光沢が光沢としての輝きを失うからである。なお、上記透明コート層4に含まれる光輝性微粒子の含有量は、硬化前の透明樹脂組成物の全体重量(揮発成分を除く)に対する重量を%であらわしており、通常、硬化後の透明樹脂硬化体においても、これと同等の値となる。
Furthermore, in the above example, the content of the
そして、上記透明コート層4に、光輝性微粒子として、パール顔料粒子を用いる場合には、平均粒径1.0〜60μmの大きさのものを、透明コート層4の透明樹脂組成物全体に対して、2〜6重量%含有することが好ましい。平均粒径を上記範囲とするのは、小さすぎると、粒子の表面にパール光沢が現れにくくなり、パール顔料粒子を用いる効果を得られないおそれがあるからである。また、逆に、大きすぎると、スプレーガン等を用いた塗装の際に目詰まりを起しやすくなる傾向があるからである。また、含有量を上記範囲とするのは、少なすぎると、指紋汚れが目立たなくなるという効果を得ることができなくなり、逆に、多すぎると、透明コート層4の透明度が低下して、金属光沢層3の金属光沢が光沢としての輝きを失うからである。
And when using pearl pigment particle | grains as a glittering fine particle for the said
また、上記透明コート層4に、光輝性微粒子として、酸化チタン粒子を用いる場合には、平均粒径0.2〜1.0μmの大きさのものを、透明コート層4の透明樹脂組成物全体に対して、2〜4重量%含有することが好ましい。平均粒径を上記範囲とするのは、小さすぎると、酸化チタン粒子が凝集し、透明樹脂組成物中に均一に分散させることが困難となる傾向がみられ、逆に、大きすぎると、透明コート層4の透明度が高くなり、金属光沢層3の金属光沢が光沢としての輝きを増し、指紋汚れが目立たなくなる効果とのバランスをとりにくくなる傾向がみられるからである。また、含有量を上記範囲とするのは、少なすぎると、指紋汚れが目立たなくなるという効果を得ることができなくなり、逆に、多すぎると、酸化チタンの高い屈折率に起因して、透明コート層4の透明度が低下し、金属光沢層3の金属光沢が光沢としての輝きを失う傾向がみられるからである。
When titanium oxide particles are used as the glittering fine particles in the
なお、上記の例では、成形体5と金属光沢層3との間に、アンダーコート層6を形成したが、金属光沢層3が成形体5と容易に接着するときは、図3(a)に示すように、必ずしもアンダーコート層6を形成しなくてもよい。この場合には、アンダーコート層6を設ける工程を省略することができ、製造コストの低減を図ることができる。
In the above example, the
また、同じく上記の例では、透明コート層4の上に、アクリル系塗料からなるトップコート層7を形成したが、これに代えて、他のトップコート用塗料を用いることもできる。そして、透明コート層4がUVカット効果がある材料を含む場合や硬質性の素材からなり、含有している光輝性微粒子が脱落しない場合には、図3(b)に示すように、必ずしもトップコート層7を形成しなくてもよい。この場合も、トップコート層7を設ける工程を省略化することができ、製造コストの低減を実現できる。
Similarly, in the above example, the
さらに、上記の例は、本発明をコンパクト容器の蓋体2に適用したものであるが、本発明を適用する成形体は、容器に限らず、各種の樹脂成形体、あるいは樹脂成形体に他の部材を組み合わせた成形体等に適用可能である。例えば、携帯電話、文房具、家電製品、各種ケース等に広く適用することができる。
Further, in the above example, the present invention is applied to the
つぎに、本発明の実施例について、比較例と併せて説明する。ただし、本発明は、これら実施例に限定されるものではない。 Next, examples of the present invention will be described together with comparative examples. However, the present invention is not limited to these examples.
まず、実施例および比較例に先立ち、下記に示す成形体を製造した。 First, prior to Examples and Comparative Examples, the following molded articles were produced.
〔成形体〕
下記に示すような各層がこの順で積層された成形体を製造した。
成形体 PET系樹脂
アンダーコート層 アクリル系樹脂塗膜 厚み 10μm
金属光沢層 アルミニウム蒸着層 厚み 0.04μm
[Molded body]
A molded body in which the following layers were laminated in this order was produced.
Molded body PET resin
Undercoat layer Acrylic resin coating thickness 10μm
Metallic gloss layer Aluminum vapor deposition layer Thickness 0.04μm
〔実施例1〕
光輝性微粒子として、平均粒径7μmのパール顔料粒子を4重量%含有させたアクリル系樹脂コート剤を、上記成形体に、7μmの厚みとなるよう塗布し、その上に、アクリル系樹脂トップコート剤を、7μmの厚みとなるよう塗布し、目的の加飾成形体を得た。
[Example 1]
As the glittering fine particles, an acrylic resin coating agent containing 4% by weight of pearl pigment particles having an average particle diameter of 7 μm is applied to the molded body so as to have a thickness of 7 μm. The agent was applied to a thickness of 7 μm to obtain a target decorative molded body.
〔実施例2〜9〕
光輝性微粒子を、その種類や配合割合を、後記の表1に示すように代えた。それ以外は、上記実施例1と同様にして、目的の加飾成形体を得た。
[Examples 2 to 9]
The types and blending ratios of the glittering fine particles were changed as shown in Table 1 below. Other than that was carried out similarly to the said Example 1, and obtained the target decorative molded object.
〔比較例1〜7〕
光輝性微粒子を、その種類や配合割合を、後記の表1に示すように代えた。それ以外は、上記実施例1と同様にして、目的の加飾成形体を得た。
[Comparative Examples 1-7]
The types and blending ratios of the glittering fine particles were changed as shown in Table 1 below. Other than that was carried out similarly to the said Example 1, and obtained the target decorative molded object.
これらの実施例品および比較例品の外観について、指紋汚れの目立ちにくさ、および金属光沢の有無の点から評価し、その結果を、後記の表1に併せて示した。 The appearances of these Example products and Comparative Example products were evaluated from the standpoint of fingerprint smearing and the presence or absence of metallic luster, and the results are also shown in Table 1 below.
〔指紋汚れ〕
モニター10名が目視により観察し、指紋汚れの目立ちにくさを、◎…非常に目立ちにくい、○…目立ちにくい、△…少し目立ちにくい、×…特に改善されていない、の4段階で評価し、その平均的な評価を求めた。
[Fingerprint dirt]
10 monitors visually observed and evaluated the difficulty of conspicuous fingerprint smearing in four levels: ◎ ... very inconspicuous, ○ ... inconspicuous, △ ... slightly inconspicuous, × ... not particularly improved, The average evaluation was sought.
〔金属光沢〕
モニター10名が目視により観察し、金属光沢の有無について、◎…非常に光沢がある、○…光沢がある、△…多少光沢がある、△△…極わずか光沢がある、×…ほとんど光沢がない、の5段階で評価し、その平均的な評価を求めた。
[Metal luster]
10 monitors visually observed the presence or absence of metallic luster ◎… very shiny, ○… shiny, △… some shiny, Δ △… very slightly shiny, ×… almost shiny There was no evaluation, and an average evaluation was obtained.
上記の結果から、実施例品は、どちらの評価においても概ね良好であることがわかる。また、比較例品は、これらの評価の双方が共に良好であるものがなく、実施例品に劣ることがわかる。 From the above results, it can be seen that the example products are generally good in both evaluations. In addition, it can be seen that the comparative example product is inferior to the example product because neither of these evaluations is good.
3 金属光沢層
4 透明コート層
5 成形体
8 パール顔料粒子
S 金属光沢
3
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