JP2010048911A - 現像装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Hirohisa Endo
裕久 遠藤
Eiji Nimura
栄司 丹村
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郁雄 牧江
Masatake Hayashi
昌毅 林
Yoshihiro Yamagishi
義弘 山岸
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Abstract

【課題】磁気ローラに印加する電圧が変化する際の電極部材へのキャリアの付着を防ぐことによって、現像剤の溢れや電極部材を清掃するクリーニング部材の破損や劣化を防ぐことができる現像装置を提供すること。
【解決手段】トナーとキャリアから成る二成分現像剤を担持する磁気ローラ23と、該磁気ローラ23に近接して配置された回収ローラ(電極部材)25と、前記磁気ローラ23から移送されるトナーによってその表面にトナー薄層を担持する現像ローラ24を備えた現像装置3aにおいて、前記磁気ローラ23に印加する電圧に応じて前記回収ローラ25に印加する電圧を変化させる。又、非画像形成時に前記現像ローラ24から前記磁気ローラ23側にトナーを引き戻す制御を行うとともに、該制御に応じて回収ローラ25に印加する電圧を変化させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真プロセスによって像担持体上に形成された静電潜像を現像剤を用いて現像するための現像装置とこれを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
電子写真方式によって用紙に画像を形成する複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、像担持体上に形成された静電潜像は現像装置によって現像して現像像として顕像化され、この現像像が用紙上に転写される。そして、現像像が転写された用紙は、定着装置へと搬送され、該定着装置によって熱と圧力によって現像像の定着を受けた後に機外に排出され、これによって一連の画像形成動作が完了する。
ところで、現像剤として乾式トナーを用いる現像方式としては、一成分現像方式と二成分現像方式が知られている。一成分現像方式は、使用する現像剤にキャリアを含まないため、トナーとキャリアから成る二成分現像剤を使用する二成分現像方式においてキャリアとトナーによって形成される磁気ブラシによって像担持体上の静電潜像が乱されることがないために高画質化が可能となる。
ところが、一成分現像方式においては、トナーの帯電量を安定して維持することが困難である。又、カラートナーである場合には、高い透過性が求められるために該カラートナーは非磁性トナーである必要がある。
そこで、フルカラー画像形成装置においては、現像剤としてトナーとこれを帯電及び搬送する媒体としてのキャリアから成る二成分現像剤を用いる二成分現像方式が採用されることが多い。
二成分現像方式を採用する現像装置には、二成分現像剤を担持する磁気ローラ上に形成された磁気ブラシによって現像ローラ上にトナー薄層を形成し、現像ローラ上のトナー薄層によって像担持体上の静電潜像を現像してトナー像として顕像化するタッチダウン現像方式を採用するものがある。
斯かるタッチダウン現像方式には、トナーの飛散によって現像ローラの下部にトナーが溜るという問題があり、この問題を解決するために特許文献1には、磁気ローラと現像ローラの近傍に回収ローラを回転可能に設け、該回収ローラによって飛散トナーを回収し、回収したトナーを回収ローラから剥ぎ取って現像装置内に戻す構成が提案されている。
又、特許文献2には、現像装置のハウジングの現像ローラと対向する箇所に電極板を配置し、この電極板にトナーの帯電極性と同極の電圧を印加することによって、電極板側から現像ローラ側に向かう電界の力で飛散トナーを現像ローラ側に押し戻すようにした構成が提案されている。
特開2005−242194号公報 特開2001−066886号公報
ところで、現像装置においては、トナーの飛散を防ぐことが高画質や長寿命を実現する上での重要な要素となるが、特許文献1に記載されたタッチダウン現像方式を採用する現像装置においては、磁気ローラと現像ローラのレイアウトに制約があるため、磁気ローラからのトナーの飛散を防ぐことは困難である。
又、特許文献2に開示されているように電極板にトナーの帯電極性と同極の電圧を印加するだけでは、帯電が不十分なトナーは、磁気ローラ上のキャリアから離れ易く、遠心力や重力によって磁気ローラから落下して飛散するという問題がある。又、電極板に印加する電圧が大き過ぎると電極板にキャリアが付着してしまい、このキャリアによって磁気ローラの表面が傷付いたり、磁気ローラと電極板間のギャップが狭くなることによって現像ローラ下部においてキャリアが溢れてしまうという問題が発生する。
ところで、駆動開始時や停止時、紙間で磁気ローラに印加するバイアス電圧をOFFする場合や磁気ローラにバイアス電圧を印加している場合にバイアス電圧の直流成分のみを0Vにする等して現像性能を制御する方法が知られているが、この方法では電極部材にキャリアが付着してしまうために前記不具合を招いてしまう。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、磁気ローラに印加する電圧が変化する際の電極部材へのキャリアの付着を防ぐことによって、現像剤の溢れや電極部材を清掃するクリーニング部材の破損や劣化を防ぐことができる現像装置及びこれを画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、トナーとキャリアから成る二成分現像剤を担持する磁気ローラと、該磁気ローラに近接して配置された電極部材と、前記磁気ローラから移送されるトナーによってその表面にトナー薄層を担持する現像ローラを備えた現像装置において、前記磁気ローラに印加する電圧に応じて前記電極部材に印加する電圧を変化させることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、非画像形成時に前記現像ローラから前記磁気ローラ側にトナーを引き戻す制御を行うとともに、該制御に応じて前記電極部材に印加する電圧を変化させることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記磁気ローラに印加する交流電圧の実効値と前記電極部材に印加する交流電圧の実効値の差の絶対値を0V〜400Vに設定したことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記電極部材を回収ローラで構成したことを特徴とする。
請求項5記載の画像形成装置は、請求項1〜4の何れかに記載の現像装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、磁気ローラに印加する電圧に応じて電極部材に印加する電圧を変化させ、非画像形成時に現像ローラから磁気ローラ側にトナーを引き戻す制御を行うとともに、該制御に応じて電極部材に印加する電圧を変化させるようにしたため、トナーの溢れと電極部材へのキャリアの付着を防ぐことができる。そして、電極部材へのキャリアの付着が防がれると、電極部材の外周面に摺接して該電極部材をクリーニングするクリーニング部材の負担が軽減されるため、該クリーニング部材の破損や劣化が防がれ、その耐久性が高められる。
又、磁気ローラに印加する交流電圧の実効値と電極部材に印加する交流電圧の実効値の差の絶対値を0V〜400Vに設定したため、飛散トナーは磁気ローラ側に戻されて回収され、磁気ローラ表面からのトナーの飛散が防がれるとともに、キャリアの電極部材への付着が防がれる。又、帯電が不足するトナーや逆極性に帯電したトナーは電極部材によって回収され、その飛散が防がれる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
[画像形成装置]
図1は本発明に係る画像形成装置の一形態としてのカラーレーザープリンタの断面図であり、図示のカラーレーザープリンタはタンデム型であって、その本体内の中央部には、マゼンタ画像形成ユニット1M、シアン画像形成ユニット1C、イエロー画像形成ユニット1Y及びブラック画像形成ユニット1Kが一定の間隔でタンデムに配置されている。
上記各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1Kは、像担持体である感光ドラム2a,2b,2c,2d、現像装置3a,3b,3c,3d、転写ローラ4a,4b,4c,4d等を含んで構成されている。
上記現像装置3a〜3dは、マゼンタ(M)トナー、シアン(C)トナー、イエロー(Y)トナー、ブラック(K)トナーをそれぞれ収容しており、各感光ドラム2a〜2d上に形成された各静電潜像に各色のトナーを付着させて各静電潜像を各色のトナー像として可視像化するものであって、その詳細は後述する。
又、前記転写ローラ4a〜4dは、各一次転写部にて中間転写ベルト5を介して各感光ドラム2a〜2dに当接可能に配置されている。ここで、中間転写ベルト5は、二次転写対向ローラ6と駆動ローラ7及びテンションローラ8との間に張設されて各感光ドラム2a〜2dの下面側に走行可能に配置されており、前記二次転写対向ローラ6は、二次転写部において中間転写ベルト5を介して二次転写ローラ9に当接可能に配置されている。
又、装置本体100内の底部には給紙カセット10が着脱可能に設置されており、本体100の上部には排紙トレイ11が設けられている。ここで、給紙カセット10には複数枚の不図示の用紙が積層収容されており、この給紙カセット10からは用紙がピックアップローラ12によって1枚ずつ取り出され、取り出された用紙は搬送ローラ13,14,15によって搬送パスLへと送り出される。又、搬送パスLには、レジストローラ対16、定着装置17、搬送ローラ対18及び排紙ローラ対19が配置されている。尚、定着装置17は、互いに当接して回転する加熱ローラ20と加圧ローラ21を備えている。
次に、以上の構成を有するカラーレーザープリンタによる画像形成動作について説明する。
画像形成開始信号が発せられると、各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1Kにおいて各感光ドラム2a〜2dが図1の矢印方向(反時計方向)に所定のプロセススピードで回転駆動され、これらの感光ドラム2a〜2dには、各色毎のカラー画像信号によって変調されたレーザー光が照射されて各色のカラー画像信号に対応した静電潜像がそれぞれ形成される。
そして、先ず、マゼンタ画像形成ユニット1Mの感光ドラム2a上に形成された静電潜像が現像装置3aによって現像されてマゼンタトナー像として可視像化される。このマゼンタトナー像は、感光ドラム2aと転写ローラ4aとの間の一次転写部(転写ニップ部)において、トナーと逆極性の一次転写バイアスが印加された転写ローラ4aの作用によって、図1の矢印方向に回転駆動されている中間転写ベルト5上に一次転写される。
上述のようにしてマゼンタトナー像が一次転写された中間転写ベルト5は、次のシアン画像形成ユニット1Cへと移動する。そして、シアン画像形成ユニット1Cにおいても、前記と同様にして、感光ドラム2b上に形成されたシアントナー像が一次転写部において中間転写ベルト5上のマゼンタトナー像に重ねて転写される。
以下同様にして、中間転写ベルト5上に重畳転写されたマゼンタ及びシアントナー像の上に、イエロー及びブラック画像形成ユニット1Y,1Kの各感光ドラム2c,2d上にそれぞれ形成されたイエロー及びブラックトナー像が各一次転写部において順次重ね合わせられ、中間転写ベルト5上にはフルカラーのトナー像が形成される。
そして、中間転写ベルト5上のフルカラートナー像の先端が二次転写対向ローラ6と二次転写ローラ9間の二次転写部(転写ニップ部)に達するタイミングに合わせて、給紙カセット10から取り出されてレジストローラ対16へと送られて一時待機していた用紙が二次転写部へと搬送される。そして、二次転写部に搬送された用紙に、トナーと逆極性の二次転写バイアスが印加された二次転写ローラ9によってフルカラーのトナー像が中間転写ベルト5から一括して二次転写される。
而して、フルカラーのトナー像が転写された用紙は、定着装置17へと搬送され、フルカラーのトナー像が加熱及び加圧されて用紙の表面に熱定着され、トナー像が定着された用紙は、搬送ローラ対18によって搬送パスLに沿って上方へと搬送され、排紙ローラ対19によって排紙トレイ11上に排出されて一連の画像形成動作が完了する。
[現像装置]
次に、本発明に係る前記現像装置3a〜3dの詳細を図2及び図3に基づいて説明する。
尚、4つの現像装置3a〜3dは二成分現像剤を用いたタッチダウン現像方式を採用するものであって、その構成は全て同じであるため、以下、マゼンタの現像装置3aについてのみ説明する。
図2は現像装置要部の断面図であり、図示の現像装置3aのハウジング22内にはトナーとキャリアから成る二成分現像剤が収容されるとともに、二成分現像剤を磁気的に保持する磁気ローラ23と、該磁気ローラ23から移送されるトナーによってその表面にトナー薄層を担持する現像ローラ24と、前記磁気ローラ23の下方に配置されて飛散トナーを回収する電極部材である回収ローラ25と、二成分現像剤を撹拌する撹拌部材26,27を収容して構成されている。又、ハウジング22内上部の磁気ローラ23の近傍には、磁気ローラ23表面に形成される磁気ブラシ(穂立ち)の高さを一定に保つための規制ブレード28が固設されおり、ハウジング22内の下部には、回収ローラ25の外周面に摺接するクリーニングブレード29が設けられている。
上記磁気ローラ23と現像ローラ24及び回収ローラ25は、図2の紙面垂直方向に長く互いに平行に配されており、その軸方向(図2の紙面垂直方向)両端は不図示の軸受によって回転可能に支持され、これらにはバイアス電源30,31,32がそれぞれ電気的に接続されている。ここで、バイアス電源30,31,32は、交流電圧と直流電圧を重畳したバイアス電圧を磁気ローラ23、現像ローラ24、回収ローラ25にそれぞれ印加するためのものである。
本実施の形態に係るレーザープリンタの出力時の感光ドラム2a〜2dの線速は360mm/sec、出力枚数は60枚/minであり、感光ドラム2a〜2d及び現像装置3a〜3dの仕様は表1の通りである。
Figure 2010048911
又、感光ドラム2a〜2dと現像装置3a〜3dの磁気ローラ23、現像ローラ24及び回収ローラ25相互間のギャップは下記の通り設定されている。
感光ドラムと現像ローラ間のギャップ:0.12mm
現像ローラと磁気ローラ間のギャップ:0.32mm
磁気ローラと回収ローラ間のギャップ: 2.5mm
現像ローラと回収ローラ間のギャップ: 1.5mm
そして、磁気ローラ23と回収ローラ25に印加するバイアス条件は下記の通りに設定されている。
磁気ローラ:Vpp1.2kV、周波数4kHz、Duty70%、Vdc200V
回収ローラ:Vpp1.2kV、周波数4kHz、Duty70%、Vdc400V
ここで、図3(a),(b)に磁気ローラ23と回収ローラ25にそれぞれ印加されるバイアス電圧(交流電圧と直流電圧の重畳電圧)の波形を示すが、回収ローラ25に印加する交流電圧の実効値Vdcはトナーと同極性(正極性)の400Vに設定されるとともに、回収ローラ25に印加する交流電圧の位相は磁気ローラ23に印加する交流電圧の位相と同期している。
又、本実施の形態では、回収ローラ25に印加する交流電圧の実効値Vdcの絶対値を400Vに設定し、この値を磁気ローラ23に印加する交流電圧の実効値Vdcの絶対値200Vよりも大きく設定している。従って、回収ローラ25と磁気ローラ23間においては交流成分が相殺されて電位差は200Vとなる。
ここで、Vppはピーク間電圧、Vdcは交流電圧の実効値であって、この実効値Vdcとは、図3(a),(b)に示す電圧波形において正極側に立ち上がる波形の面積S1と負極側に立ち上がる波形の面積S2が互いに等しくなる(S1=S2)電圧を言う。又、Dutyは、図3(a),(b)に示す矩形波の交流電圧1周期分において正極側に印加される継続時間をa、負極側に印加される継続時間をbとしたとき、次式にて定義される。
Duty(%)=[a/(a+b)]×100
而して、本実施の形態は、磁気ローラ23に印加する電圧に応じて回収ローラ25に印加する電圧を変化させることを特徴とする。具体的には、紙間(非画像形成時)に磁気ローラ23に印加する電圧(実効値Vdc)を200Vから0Vに変化させて現像ローラ24から磁気ローラ23側にトナーを引き戻す制御を行うとともに、該制御に応じて回収ローラに印加する電圧(実効値Vdc)を400Vから200Vに変化させて回収ローラ25にキャリアが付着しないようにしたことを特徴とする。
次に、現像装置3aにおけるタッチダウン現像について説明する。
現像装置3aにおいては、ハウジング22内に収容された二成分現像剤が撹拌部材26,27の回転によって撹拌されることによってトナーが正極性に摩擦帯電される。この二成分現像剤は、磁気ローラ23が図2の矢印方向(時計方向)に回転することによって、磁気ローラ23に内包されている固定マグネットによって磁気的に拘束されているキャリアとその表面に帯電保持されているトナーによって磁気ローラ23の表面に磁気ブラシを形成し、この磁気ブラシは現像ローラ24へと搬送される。
磁気ローラ23上の磁気ブラシは、規制ブレード28によって一定高さに層規制され、磁気ローラ23と現像ローラ24との電位差によってトナーのみが図2の矢印方向(時計方向)に回転している現像ローラ24に飛翔して該現像ローラ24上にトナー層を形成し、このトナー層が図1に示す感光ドラム2a上に形成された静電潜像の現像に供される。
上述のようにして現像が行われた後、残留トナー層を有する現像ローラ24は、その対向位置において現像剤層を有する磁気ローラ23に最接近し、この対向位置において磁気ローラ23上の磁気ブラシによる機械的な力によって現像ローラ上24の残留トナー層が掻き取られる。これと同時に、磁気ローラ23と現像ローラ24との間に形成される電位差(電界)に応じて磁気ローラ23上の現像剤層からトナーが現像ローラ24側に供給される。
ところで、現像装置3aのハウジング22内にはトナーの飛散が不可避的に発生するが、本実施の形態では、前述のように回収ローラ25に印加する交流電圧の実効値Vdcをトナーと同極性(正極性)の400Vに設定するとともに、この値を磁気ローラ23に印加する交流電圧の実効値Vdcの絶対値200Vよりも大きく設定しているため、回収ローラ25と磁気ローラ23間においては交流成分が相殺されて電位差は200Vとなる。従って、正帯電した飛散トナーは磁気ローラ23側に戻されて回収され、磁気ローラ23表面からのトナーの飛散が防がれるとともに、キャリアの回収ローラ25への付着が防がれる。又、帯電が不足するトナーや逆極性(負極性)に帯電したトナーは回収ローラ25によって回収され、その飛散が防がれる。
特に、本実施の形態では、回収ローラ25にトナーと同極性(正極性)の交流電圧を印加するようにしたため、磁気ローラ23の表面に担持されたキャリアからトナーが離れにくくなり、この結果、磁気ローラ23からのトナーの飛散が効果的に防がれる。
そして、本実施の形態では、回収ローラ25に印加する交流電圧の位相を磁気ローラ23に印加する交流電圧の位相と同期させたため、回収ローラ25と磁気ローラ23間には常に200Vの電位差が発生し、この電位差によって飛散トナーが磁気ローラ23側に移動して回収される。尚、本実施の形態では、回収ローラ25に印加する交流電圧の実効値Vdcを400Vに設定し、磁気ローラ23に印加する交流電圧の実効値Vdcの絶対値を200Vに設定して回収ローラ25と磁気ローラ23間に200Vの電位差が生じるようにしたが、回収ローラ25と磁気ローラ23間の電位差が0V〜400Vの範囲であれば、磁気ローラ23表面からのトナー飛散を抑えつつ回収ローラ25へのキャリアの付着を防ぐことができる。
又、本実施の形態では、前述のように磁気ローラ23に印加する電圧に応じて回収ローラ25に印加する電圧を変化させ、紙間(非画像形成時)に磁気ローラ23に印加する電圧(実効値Vdc)を200Vから0Vに変化させて現像ローラ24から磁気ローラ23側にトナーを引き戻す制御を行うとともに、該制御に応じて回収ローラに印加する電圧(実効値Vdc)を400Vから200Vに変化させて回収ローラ25にキャリアが付着しないようにしたため、トナーの溢れと回収ローラ25へのキャリアの付着を防ぐことができる。
而して、上述のように回収ローラ25へのキャリアの付着が防がれると、回収ローラ25の外周面に摺接して該回収ローラ25をクリーニングするクリーニングブレード29の負担が軽減されるため、該クリーニングブレード29の破損や劣化が防がれ、その耐久性が高められる。
又、本実施の形態では、現像ローラ24と回収ローラ25間のギャップを1.5mmとし、磁気ローラ23と回収ローラ25間のギャップ2.5mmよりも小さく設定したため、万一、磁気ローラ23からトナーが飛散しても、この飛散したトナーは回収ローラ25と現像ローラ24間の狭い隙間において回収ローラ25又は現像ローラ24によって再び捕集される。このため、ハウジング22の現像ロー24ラが開口する開口部からハウジング22外へのトナーの漏出が確実に防がれ、トナーによる機内汚染の問題が解消される。尚、磁気ローラ23と回収ローラ25間のギャップは、磁気ローラ23上に形成される磁気ブラシ(穂立ち)の先端が回収ローラ25の外周面を擦る程度の2.5mmに設定されているため、ハウジング22の内部からのトナーの噴き出しを防ぎつつ回収ローラ25へのキャリアの物理的な付着を防ぐことができる。
尚、以上は特にカラーレーザープリンタとこれに備えられた現像装置に本発明を適用した形態について説明したが、本発明は、プリンタ以外の複写機やファクシミリ或はこれらの複合機等の任意の画像形成装置とこれに備えられた現像装置に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
本発明に係るカラーレーザープリンタの断面図である。 本発明に係る現像装置の断面図である。 (a)は磁気ローラに印加されるバイアス電圧の波形図、(b)は回収ローラに印加されるバイアス電圧の波形図である。
符号の説明
1M マゼンタ画像形成ユニット
1C シアン画像形成ユニット
1Y イエロー画像形成ユニット
1K ブラック画像形成ユニット
2a〜2d 感光ドラム
3a〜3d 現像装置
4a〜4d 転写ローラ
5 中間転写ベルト
6 二次転写対向ローラ
7 駆動ローラ
8 テンションローラ
9 二次転写ローラ
10 給紙カセット
11 排紙トレイ
12 ピックアップローラ
13〜15 搬送ローラ
16 レジストローラ対
17 定着装置
18 搬送ローラ対
19 排紙ローラ対
20 加熱ローラ
21 加圧ローラ
22 現像装置のハウジング
23 磁気ローラ
24 現像ローラ
25 回収ローラ(電極部材)
26,27 攪拌部材
28 規制ブレード
29 クリーニングブレード
30〜32 バイアス電源
100 装置本体
L 搬送パス

Claims (5)

  1. トナーとキャリアから成る二成分現像剤を担持する磁気ローラと、該磁気ローラに近接して配置された電極部材と、前記磁気ローラから移送されるトナーによってその表面にトナー薄層を担持する現像ローラを備えた現像装置において、
    前記磁気ローラに印加する電圧に応じて前記電極部材に印加する電圧を変化させることを特徴とする現像装置。
  2. 非画像形成時に前記現像ローラから前記磁気ローラ側にトナーを引き戻す制御を行うとともに、該制御に応じて前記電極部材に印加する電圧を変化させることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 前記磁気ローラに印加する交流電圧の実効値と前記電極部材に印加する交流電圧の実効値の差の絶対値を0V〜400Vに設定したことを特徴とする請求項1又は2記載の現像装置。
  4. 前記電極部材を回収ローラで構成したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の現像装置。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017021278A (ja) * 2015-07-14 2017-01-26 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 現像装置および画像形成装置

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