JP2010048384A - チェーン - Google Patents

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Abstract

【課題】コストの低減が可能で、かつ、伝達動力が比較的大きな箇所での使用が可能なチェーンを提供すること。
【解決手段】チェーン1を構成するチェーンリンク2は、軸部2bと、軸部2bを回動可能に支持する支持部2cとを備えている。支持部2cには、軸部2bの外周面に当接可能な略円弧状の曲面壁部2sを有し軸部2bと係合して軸部2bを回動可能に保持する保持凹部2tが中心側に形成されるとともに、支持部2cの中心側から径方向端に向かって形成される第1平面壁部2pおよび第2平面壁部2qを有し支持部2cの径方向端から保持凹部2tへ軸部2bを案内する案内溝2uが形成されている。軸部2bの径は、第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとの間隔よりも大きく形成され、軸部2bの外周面には、軸部2bが案内溝2uを通過する際に、第2平面壁部2qと対向配置される第1切欠き平面部2xが形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、互いに連結される複数のチェーンリンクを備えるチェーンに関する。
従来から、互いに連結される複数のチェーンリンクを有するチェーンが様々な分野で利用されている。この種のチェーンとして、カードリーダのカード搬送機構に使用されるチェーンが知られている(たとえば、特許文献1参照)。また、この種のチェーンとして玩具に使用されるチェーンも知られている(たとえば、特許文献2参照)。
特許文献1に記載のチェーンは、たとえば、2個のローラとこのローラを挟んだ状態で対向配置される2枚の内プレートとから構成される内リンクと、内リンクの外側に対向配置される2枚の外プレートとローラの内周側に挿通され外プレートと内リンクを繋ぐ連結ピンとから構成される外リンクとを備えており、この内リンクと外リンクとによって構成されている。
また、特許文献2に記載のチェーンは、平行な2枚の側板と駆動軸とを有する複数のチェーンリンクが互いに連結されることで構成されている。このチェーンでは、側板の自由端部側に駆動軸が挿入される連結孔が形成されており、駆動軸の軸方向の外側に側板の自由端部を撓ませながら、駆動軸を連結孔に挿入することで、複数のチェーンリンクが互いに連結されている。すなわち、このチェーンでは、側板の弾性変形を利用して、複数のチェーンリンクが互いに連結されている。
特開平11−45484号公報 特開2002−89633号公報
特許文献1に記載のチェーンでは、上述のように、複数種類の部品が使用されているため、チェーンのコストが嵩む。一方、特許文献2に記載のチェーンで使用される部品は、一種類であるため、コストの低減は可能である。しかしながら、このチェーンでは、側板の弾性変形を利用して、複数のチェーンリンクが互いに連結されているため、チェーンリンク同士の連結力が弱い。したがって、伝達動力が比較的大きな箇所で、特許文献2に記載のチェーンを使用することは困難である。
そこで、本発明の課題は、コストの低減が可能で、かつ、伝達動力が比較的大きな箇所での使用が可能なチェーンを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、相対回動可能な状態で互いに連結される複数のチェーンリンクを備えるチェーンにおいて、チェーンリンクは、連結される他のチェーンリンクとの相対回動の中心となる軸部を備えるとともに、連結される他のチェーンリンクの軸部を回動可能に支持する2個の支持部を備え、支持部には、軸部の外周面に当接可能な略円弧状の曲面壁部を有し軸部と係合して軸部を回動可能に保持する保持凹部が径方向の中心側に形成されるとともに、軸部の軸方向と平行に、かつ、支持部の径方向の中心側から支持部の径方向端に向かって形成される2個の第1平面壁部および第2平面壁部を有し支持部の径方向端から保持凹部へ軸部を案内する案内溝が形成され、軸部の最大径は、第1平面壁部と第2平面壁部との間の最小隙間よりも大きく形成され、軸部の外周面には、第1平面壁部と第2平面壁部との間を軸部が通過可能となるように、第1平面壁部と第2平面壁部との間を軸部が通過する際に、第1平面壁部または第2平面壁部に対向配置される第1切欠き平面部が形成されていることを特徴とする。
本発明のチェーンでは、チェーンリンクは、連結される他のチェーンリンクとの相対回動の中心となる軸部を備えるとともに、連結される他のチェーンリンクの軸部を回動可能に支持する2個の支持部を備えている。そのため、本発明では、同種類のチェーンリンク同士を連結することでチェーンを形成することができ、チェーンを構成する部品の種類を低減することができる。したがって、本発明のチェーンでは、コストの低減が可能になる。
また、本発明のチェーンでは、軸部の最大径は、第1平面壁部と第2平面壁部との間の最小隙間よりも大きく形成されるとともに、軸部の外周面には、第1平面壁部と第2平面壁部との間を軸部が通過可能となるように、第1切欠き平面部が形成されている。そのため、案内溝を利用して、軸部が保持凹部から外れないように、軸部を保持凹部に係合させることができる。すなわち、チェーンリンクの弾性変形を利用しなくてもチェーンリンク同士を連結することができ、チェーンリンク同士の連結力を高めることができる。したがって、本発明のチェーンでは、伝達動力が比較的大きな箇所での使用が可能になる。
本発明において、第1平面壁部と第2平面壁部とは、互いに平行に形成されるとともに、第1平面壁部と第2平面壁部との間の中心位置を通過する仮想中心線が曲面壁部の曲率中心から外れた位置を通過するように形成され、第1平面壁部は、曲率中心に近い方に配置されるとともに、曲面壁部の周方向の一端に繋がり、第2平面壁部は、曲率中心から遠い方に配置されるとともに、第2平面壁部に対して傾斜する傾斜平面壁部を介して曲面壁部の周方向の他端に繋がり、第1切欠き平面部は、第1平面壁部と第2平面壁部との間を軸部が通過する際に、第2平面壁部に対向配置されるように形成され、軸部の外周面には、第1平面壁部と第2平面壁部との間を軸部が通過する際に、および/または、第1平面壁部と第2平面壁部との間を軸部が通過した後に、傾斜平面壁部に対向配置される第2切欠き平面部が形成されていることが好ましい。このように構成すると、連結後のチェーンリンク同士の外れを効果的に防止することが可能になる。また、軸部の外周面と曲面壁部との接触面積を増加させることが可能になり、チェーンの動作を安定させることが可能になる。
本発明において、第1平面壁部および第2平面壁部は、軸部の径方向の中心と曲率中心とを通過する仮想平面に略直交することが好ましい。このように構成すると、連結後のチェーンリンク同士の外れを確実に防止することが可能になる。
本発明において、チェーンリンクは、2個の支持部同士を繋ぐ補強リブを備えることが好ましい。また、本発明において、チェーンリンクは、第1平面壁部と第2平面壁部とを繋ぐ補強リブを備えることが好ましい。このように構成すると、チェーンリンクの剛性を高めることができる。すなわち、チェーンの剛性を高めることができ、伝達動力が比較的大きな箇所でのチェーンの使用が可能になる。
以上のように、本発明のチェーンでは、コストの低減が可能になる。また、本発明のチェーンでは、伝達動力が比較的大きな箇所での使用が可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(チェーンの構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるチェーン1の一部を示す斜視図である。図2は、図1に示すチェーン1の一部の分解斜視図である。図3は、図1に示すチェーン1の使用状態を示す側面図である。図4は、図1に示すチェーンリンク2の底面図である。図5は、図4のE−E断面の断面図である。
本形態のチェーン1は、伝達動力が比較的大きな箇所で使用される。たとえば、上述の特許文献1に記載のカードリーダのカード搬送機構で、本形態のチェーン1が使用される。あるいは、特開2007−269485号に記載されている媒体(カード)発行装置のカード送り出し機構で、本形態のチェーン1が使用される。
このチェーン1は、図1、図2に示すように、複数のチェーンリンク2が相対回転可能な状態で互いに連結されることで構成されている。また、このチェーン1は、複数のスプロケット3に架け渡されており、図3に示すように、スプロケット3と噛み合う。なお、図1、2では、チェーン1を構成する複数のチェーンリンク2のうちの2個のチェーンリンク2のみが図示されているが、実際には、数多くのチェーンリンク2によってチェーン1が構成されている。
チェーンリンク2は、比較的強度が高く、また、ヤング率の大きい樹脂で形成されている。たとえば、チェーンリンク2は、PA(ポリアミド)やPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の樹脂で形成されている。このチェーンリンク2は、スプロケット3の歯底3aに当接する略円柱状のスプロケット当接部2aと、スプロケット当接部2aの軸方向両端から軸方向外側に向かって突出する2個の軸部2bと、連結される他のチェーンリンク2の軸部2bを回動可能に支持するための2個の支持部2cと、2個の支持部2c間を繋ぐ補強リブとしての接続部2dとを備えている。軸部2bは、連結される他のチェーンリンク2との相対回動の中心になっている。
図4、図5のX方向は、軸部2bの軸方向であるため、以下の説明では、X方向を「軸方向」とする。また、軸方向に直交する方向は、支持部2cの径方向となるため、この方向を「径方向」とする。また、径方向のうち、図4、図5のY方向を「前後方向」、Z方向を「上下方向」とする。さらに、Y1方向側を「先端」側、Y2方向側を「基端」側、Z1方向側を「上」側、Z2方向側を「下」側とする。また、X方向とY方向とから形成される平面をXY平面、Y方向とZ方向とから形成される平面をYZ平面、Z方向とX方向とから形成される平面をZX平面とする。
2個の支持部2cは、基端側に配置されるスプロケット当接部2aの軸方向両端部から先端側に向かって突出するように形成されている。また、2個の支持部2cは全体として、YZ平面に平行になるように形成されている。この支持部2cは、スプロケット当接部2aに繋がる基端部2eと、基端部2eの先端側に繋がる先端部2fとから構成されている。
2個の基端部2eの軸方向外側面2gの軸方向の間隔は、スプロケット当接部2aの軸方向の幅と等しくなっている。また、2個の先端部2fの軸方向外側面2hの軸方向の間隔は、2個の軸部2bの軸端の軸方向の間隔よりも広くなっている。基端部2eの軸方向外側面2gの先端と、先端部2fの軸方向外側面2hの基端との間には、曲面部2jが形成されている。
基端部2eは、図5に示すように、基端部2eの先端側に繋がる先端部2fに向かうにしたがって上下方向(Z方向)外側へ広がるように形成されている。また、曲面部2jは、基端側に曲率中心を有する円弧状に形成されており、先端部2fと、連結される他のチェーンリンク2の先端部2fとの接触を防止するために設けられている。
先端部2fの先端側は、その中心(O1)側に軸方向に貫通する貫通孔2kを有する略円筒状に形成されている。具体的には、図5に示すように、先端部2fの先端側は、XY平面に平行な先端部2fの基端側の上面2m、下面2nの間隔よりも径の大きな略円筒状に形成されている。また、貫通孔2kは、軸方向から見たときの形状が円形となる丸孔となっている。
先端部2fの軸方向の内側部分には、図5に示すように、先端部2fの中心側から先端部2fの下端に向かってZX平面に平行な2枚の第1平面壁部2pおよび第2平面壁部2qが貫通孔2kに繋がるように形成されている。また、先端部2fの軸方向の外側部分には、第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとを繋ぐ補強リブとしての接続壁部2rが形成されている。この接続壁部2rは、YZ平面に平行な平面状に形成されている。
第1平面壁部2pおよび第2平面壁部2qが繋がる貫通孔2kの内周面の軸方向の内側部分は、連結される他のチェーンリンク2の軸部2bの外周面が当接する略円弧状の曲面壁部2sとなっている。この曲面壁部2sが形成された部分は、軸部2bと係合して軸部2bを回動可能に保持する保持凹部2tとなっている。また、第1平面壁部2pと第2平面壁部2qによって、先端部2fから保持凹部2tへ軸部2bを案内する案内溝2uが形成されている。なお、接続壁部2rは、案内溝2uの底面部となっている。
本形態では、図5に示すように、第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとの間の中心位置を通過する仮想中心線CLが曲面壁部2sの曲率中心O1から外れた位置を通過するように第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとが形成されている。また、本形態では、第1平面壁部2pが曲率中心O1に近い方に配置され、第2平面壁部2qが曲率中心O1から遠い方に配置されている。
第1平面壁部2pは、曲面壁部2sの周方向の一端(図5における時計方向端)に直接、繋がっている。一方、第2平面壁部2qは、第2平面壁部2qに対して傾斜する傾斜平面壁部2vを介して曲面壁部2sの周方向の他端(図5における反時計方向端)に繋がっている。傾斜平面壁部2vは、第2平面壁部2qの上端から上方向に向かうにしたがって先端側に傾斜する平面状に形成されている。
軸部2bは、略円筒状に形成されている。軸部2bの径(直径)D(図5参照)は、第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとの隙間H(図5参照)よりも大きく形成されている。軸部2bの外周面には、軸部2bが案内溝2uを通過可能となるように(すなわち、第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとの間を通過可能となるように)、XY平面に平行な第1切欠き平面部2xが形成されている。また、軸部2bの外周面には、第1切欠き平面部2xと隣接するように第2切欠き平面部2yが形成されている。第2切欠き平面部2yは、第1切欠き平面部2xの基端から基端側に向かうにしたがって上側に傾斜する平面上に形成されている。
接続部2dは、軸方向において先端部2fの基端側同士を接続するように形成されている。この接続部2dと、スプロケット当接部2aとの間には、スプロケット3の歯3bが係合する係合孔2zが形成されている。
なお、本形態では、図5に示すように、曲面壁部2sの曲率中心O1と軸部2bの径方向の中心O2とを通過する仮想平面Pは、XY平面と平行になっている。すなわち、第1平面壁部2pおよび第2平面壁部2qは、仮想平面Pに直交している。
(チェーンリンクの連結方法)
図6は、図1に示すチェーンリンク2の連結方法を説明するための図であり、(A)は2個のチェーンリンク2A、2Bの連結開始時の状態を示す図、(B)は軸部2bが案内溝2uを通過し終わった後の状態を示す図、(C)は軸部2bが保持凹部2tに係合した直後の状態を示す図、(D)はチェーンリンク2A、2Bの連結が完了した状態を示す図である。
以上のように形成されたチェーンリンク2の連結方法を以下に説明する。なお、以下では、互いに連結される2個のチェーンリンク2をそれぞれ、「チェーンリンク2A」、「チェーンリンク2B」として、チェーンリンク2の連結方法を説明する。
まず、図6(A)に示すように、チェーンリンク2Aの軸部2bがチェーンリンク2Bの案内溝2uを通過できるように、チェーンリンク2Aに対してチェーンリンク2Bを90°傾けた状態とする。すなわち、チェーンリンク2Bの第2平面壁部2qとチェーンリンク2Aの第1切欠き平面部2xとが略平行になるように、チェーンリンク2A、2Bを配置する。
その後、図6(A)、(B)に示すように、チェーンリンク2Aの軸部2bがチェーンリンク2Bの保持凹部2tに向かって案内溝2uを通過するように、チェーンリンク2A、2Bを移動させる。チェーンリンク2Aの軸部2bがチェーンリンク2Bの第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとの間を通過する際には、この軸部2bの第1切欠き平面部2xは、チェーンリンク2Bの第2平面壁部2qと平行に対向配置される。また、チェーンリンク2Aの軸部2bが第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとの間を通過する際、および、チェーンリンク2Aの軸部2bが第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとの間を通過し終わった後には、この軸部2bの第2切欠き平面部2yは、チェーンリンク2Bの傾斜平面壁部2vと平行に対向配置される。
その後、図6(B)、(C)に示すように、チェーンリンク2Aの軸部2bを傾斜平面壁部2vに沿って移動させて、この軸部2bの外周面がチェーンリンク2Bの曲面壁部2sに当接可能となるように、この軸部2bをチェーンリンク2Bの係合凹部2tに係合させる。また、チェーンリンク2Aの軸部2bとチェーンリンク2Bの係合凹部2tとを係合させた後に、図6(D)に示すように、チェーンリンク2A、2Bを回動させて、チェーンリンク2Aとチェーンリンク2Bとの連結が完了する。
図6(B)、(C)からわかるように、チェーンリンク2Aの第2切欠き平面部2yと、チェーンリンク2Bの傾斜平面壁部2vとは、チェーンリンク2Aの軸部2bとチェーンリンク2Bの係合凹部2tとを係合させる際の逃げ部となっている。また、チェーンリンク2Aの第2切欠き平面部2yと、チェーンリンク2Bの傾斜平面壁部2vとは、チェーンリンク2Aの軸部2bをチェーンリンク2Bの係合凹部2tへ案内する役割も担っている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、チェーンリンク2は、軸部2bと、軸部2bを回動可能に支持する支持部2cとを備えている。そのため、本形態では、チェーンリンク2同士を連結することでチェーン1を形成することができ、チェーン1を構成する部品の種類を低減することができる。したがって、本形態では、チェーン1のコストを低減することができる。
本形態では、軸部2bの径Dは、第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとの隙間Hよりも大きく形成されている。また、軸部2bの外周面には、軸部2bが案内溝2uを通過可能となるように、XY平面に平行な第1切欠き平面部2xが形成されている。そのため、案内溝2uを利用して、軸部2bが保持凹部2tから外れないように、軸部2bを保持凹部2sに係合させることができる。すなわち、チェーンリンク2の弾性変形を利用しなくてもチェーンリンク2同士を連結することができ、チェーンリンク2同士の連結力を高めることができる。したがって、本形態のチェーン1では、伝達動力が比較的大きな箇所での使用が可能になる。
本形態では、第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとは、第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとの間の中心位置を通過する仮想中心線CLが曲面壁部2sの曲率中心O1から外れた位置を通過するように形成されている。また、第1平面壁部2pは、曲率中心O1に近い方に配置されるとともに、曲面壁部2sの周方向の一端に繋がり、第2平面壁部2qは、曲率中心O1から遠い方に配置されるとともに、傾斜平面壁部2vを介して曲面壁部2sの周方向の他端に繋がっている。さらに、軸部2bの外周面には、軸部2bが案内溝2uを通過する際に、第2平面壁部2qと対向配置される第1切欠き平面部2xが形成されるとともに、軸部2bが案内溝2uを通過した後に、傾斜平面壁部2sと対向配置される第2切欠き平面部2yが形成されている。
そのため、図6(D)に示すように、軸部2bと係合凹部2tとが係合されて、チェーンリンク2同士が一旦、連結されると、連結されるチェーンリンク2同士が外れにくくなる。特に本形態では、第1平面壁部2pおよび第2平面壁部2qは、仮想平面Pに直交している。そのため、連結後のチェーンリンク2同士の外れを確実に防止することができる。また、連結されたチェーンリンク2では、第1切欠き平面部2xおよび第2切欠き平面部2yを除く軸部2bの外周面と、曲面壁部2sとの接触面積を増加させることができ、チェーン1の動作を安定させることができる。
本形態では、チェーンリンク2は、2枚の支持部2c同士を繋ぐ接続部2dを備えている。また、チェーンリンク2は、第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとを繋ぐ接続壁部2rを備えている。そのため、チェーンリンク2の剛性を高めることができる。すなわち、チェーン1の剛性を高めることができ、伝達動力が比較的大きな箇所でのチェーン1を使用することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、チェーン1は、複数のチェーンリンク2が互いに連結されることで構成されている。この他にもたとえば、図7に示すように、複数のチェーンリンク2の一部に代えて、連結ピン11を用いて連結される特殊チェーンリンク12、22が配置されても良い。この場合、特殊チェーンリンク12では、軸部2bが形成されず、代わりに、スプロケット当接部2aに連結ピン11の挿通孔が軸方向に貫通するように形成される。また、この場合には、特殊チェーンリンク22では、支持部2cに第1平面壁部2pおよび第2平面壁部2qが形成されず、貫通孔2kに連結ピン11が挿通される。このように構成すると、スプロケット3に架け渡した状態でチェーン1を組み立てる場合に、チェーン1の組立が容易になる。
また、チェーン1がカードリーダのカード搬送機構やカード発行装置のカード送り出し機構で使用される場合には、図7に示す特殊チェーンリンク12のように、カードに係合する係合爪2wが支持部2cの上側に突出するように形成されても良い。
上述した形態では、軸部2bが案内溝2uを通過する際に、第2平面壁部2qと対向配置されるように軸部2bの第1切欠き平面部2xが形成されている。この他にもたとえば、軸部2bが案内溝2uを通過する際に、第1平面壁部2pと対向配置されるように軸部2bの第1切欠き平面部2xが形成されても良い。
上述した形態では、図5に示すように、第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとの間の中心位置を通過する仮想中心線CLが曲面壁部2sの曲率中心O1から外れた位置を通過するように第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとが形成されている。この他にもたとえば、図8に示すように、第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとの間の中心位置を通過する仮想中心線CLが曲面壁部2sの曲率中心O1を通過するように第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとが形成されても良い。この場合には、たとえば、図8に示すように、第1切欠き平面部2pは曲面壁部2sの周方向の一端に直接、繋がるとともに、第2平面壁部2qは曲面壁部2sの周方向の他端に直接、繋がっている。また、軸部2bには、互いに平行な2個の切欠き平面部2iが形成されている。
ただし、仮想中心線CLが曲率中心O1を通過するように第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとが形成される場合よりも、仮想中心線CLが曲率中心O1から外れた位置を通過するように第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとが形成される場合の方が、チェーン1に引張荷重がかかったときの軸部2bの外周面と曲面壁部2sとの接触面積を増加させることができる。たとえば、仮想中心線CLが曲率中心O1を通過するように第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとが形成される場合、図9(A)に示すように、チェーン1に引張荷重がかかったとき(図9の左右方向の外側に向かって荷重がかかったとき)の、軸部2bの外周面と曲面壁部2sとの軸方向から見たときの接触角θ1は、約90°になるのに対し、仮想中心線CLが曲率中心O1から外れた位置を通過するように第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとが形成される場合、図9(B)に示すように、チェーン1に引張荷重がかかったときの、軸部2bの外周面と曲面壁部2sとの軸方向から見たときの接触角θ2は、約150°となる。したがって、仮想中心線CLが曲率中心O1から外れた位置を通過するように第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとが形成される方が好ましい。
上述した形態では、支持部2cの先端部2fに貫通孔2kが形成され、この貫通孔2kの内周面の軸方向の内側部分が保持凹部2tとなっている。すなわち、保持凹部2tには、軸方向の底面部が形成されていない。この他にもたとえば、先端部2fに貫通孔2kが形成されずに、先端部2fの軸方向内側面から窪む(すなわち、底面部を有する)保持凹部2tが形成されても良い。
上述した形態では、チェーンリンク2は、樹脂で形成されているが、チェーンリンク2は、鉄系あるいは非鉄系の焼結金属等の金属で形成されても良い。また、上述した形態では、第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとが互いに平行に形成されているが、第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとは、互いに平行に形成されなくても良い。この場合には、たとえば、軸部2bの径Dは、第1平面壁部2pと第2平面壁部2qとの間の最小隙間よりも大きく形成されていれば良い。
本発明の実施の形態にかかるチェーンの一部を示す斜視図である。 図1に示すチェーンの一部の分解斜視図である。 図1に示すチェーンの使用状態を示す側面図である。 図1に示すチェーンリンクの底面図である。 図4のE−E断面の断面図である。 図1に示すチェーンリンクの連結方法を説明するための図であり、(A)は2個のチェーンリンクの連結開始時の状態を示す図、(B)は軸部が案内溝を通過し終わった後の状態を示す図、(C)は軸部が保持凹部に係合した直後の状態を示す図、(D)はチェーンリンクの連結が完了した状態を示す図である。 本発明の他の実施の形態にかかるチェーンの一部を示す斜視図である。 本発明の他の実施の形態にかかるチェーンリンクを側面から説明するための図である。 図8に示すチェーンリンクで構成されるチェーンに引張荷重がかかったときの軸部の外周面と曲面壁部の接触面積と、図1に示すチェーンに引張荷重がかかったときの軸部の外周面と曲面壁部の接触面積との相違を説明するための図である。
符号の説明
1 チェーン
2(2A、2B) チェーンリンク
2b 軸部
2c 支持部
2d 接続部(補強リブ)
2p 第1平面壁部
2q 第2平面壁部
2r 接続壁部(補強リブ)
2s 曲面壁部
2t 保持凹部
2u 案内溝
2v 傾斜平面壁部
2x 第1切欠き平面部
2y 第2切欠き平面部
CL 仮想中心線
D 軸部の最大径
H 第1平面壁部と第2平面壁部との隙間(最小隙間)
O1 曲率中心
O2 軸部の径方向の中心
P 仮想平面
X 軸方向

Claims (5)

  1. 相対回動可能な状態で互いに連結される複数のチェーンリンクを備えるチェーンにおいて、
    前記チェーンリンクは、連結される他の前記チェーンリンクとの相対回動の中心となる軸部を備えるとともに、連結される他の前記チェーンリンクの前記軸部を回動可能に支持する2個の支持部を備え、
    前記支持部には、前記軸部の外周面に当接可能な略円弧状の曲面壁部を有し前記軸部と係合して前記軸部を回動可能に保持する保持凹部が径方向の中心側に形成されるとともに、前記軸部の軸方向と平行に、かつ、前記支持部の径方向の中心側から前記支持部の径方向端に向かって形成される2個の第1平面壁部および第2平面壁部を有し前記支持部の径方向端から前記保持凹部へ前記軸部を案内する案内溝が形成され、
    前記軸部の最大径は、前記第1平面壁部と前記第2平面壁部との間の最小隙間よりも大きく形成され、
    前記軸部の外周面には、前記第1平面壁部と前記第2平面壁部との間を前記軸部が通過可能となるように、前記第1平面壁部と前記第2平面壁部との間を前記軸部が通過する際に、前記第1平面壁部または前記第2平面壁部に対向配置される第1切欠き平面部が形成されていることを特徴とするチェーン。
  2. 前記第1平面壁部と前記第2平面壁部とは、互いに平行に形成されるとともに、前記第1平面壁部と前記第2平面壁部との間の中心位置を通過する仮想中心線が前記曲面壁部の曲率中心から外れた位置を通過するように形成され、
    前記第1平面壁部は、前記曲率中心に近い方に配置されるとともに、前記曲面壁部の周方向の一端に繋がり、
    前記第2平面壁部は、前記曲率中心から遠い方に配置されるとともに、前記第2平面壁部に対して傾斜する傾斜平面壁部を介して前記曲面壁部の周方向の他端に繋がり、
    前記第1切欠き平面部は、前記第1平面壁部と前記第2平面壁部との間を前記軸部が通過する際に、前記第2平面壁部に対向配置されるように形成され、
    前記軸部の外周面には、前記第1平面壁部と前記第2平面壁部との間を前記軸部が通過する際に、および/または、前記第1平面壁部と前記第2平面壁部との間を前記軸部が通過した後に、前記傾斜平面壁部に対向配置される第2切欠き平面部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のチェーン。
  3. 前記第1平面壁部および前記第2平面壁部は、前記軸部の径方向の中心と前記曲率中心とを通過する仮想平面に略直交することを特徴とする請求項2記載のチェーン。
  4. 前記チェーンリンクは、2個の前記支持部同士を繋ぐ補強リブを備えることを特徴とする請求項1から3いずれかに記載のチェーン。
  5. 前記チェーンリンクは、前記第1平面壁部と前記第2平面壁部とを繋ぐ補強リブを備えることを特徴とする請求項1から4いずれかに記載のチェーン。
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