JP2010048249A - エンジン、区画部材及び区画部材の製造方法 - Google Patents

エンジン、区画部材及び区画部材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料の霧化効率の向上を図ることができるエンジンを提供する。
【解決手段】本発明のエンジン120は、シリンダブロック122と、エアを吸気弁開口128を通して燃焼室Cに導入する吸気ポート131が形成されたシリンダヘッド121と、吸気弁開口128に向けて燃料を噴射する噴射口171を有する燃料噴射装置170と、噴射口171が内部に位置するチャンバ174と、スロットルボディ160とチャンバ174とに連通する副通路180と、噴射口171を取り囲みつつ噴射装置170の噴射方向(軸線S1方向前方)に延出してチャンバ174を径方向の内外に区画する筒状壁部11を有し、かつ筒状壁部11の噴射口171近傍部位に連通口15が形成されたアダプタ10と、連通口15を軸線S1方向の前後に挟む位置で、チャンバ174を構成する壁面137aとアダプタ10の外面との間を封止する第1・第2の封止部31、32とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明はエンジン及びエンジンに適用される区画部材に関する。
燃料噴射装置(インジェクタ)を吸気弁開口の直近に配置するとともに、燃料噴射装置の噴射口の近傍にアシストエアの供給口を臨ませた構造のエンジンが知られている。こうした技術を開示するものとして、下記特許文献1が知られている。
このものにおいて、燃料噴射装置はアダプタを介してシリンダヘッドに取り付けられている。一方、吸気管の途中にはスロットルボディが設けられ、その内部には2個のスロットル弁がそれぞれ開閉可能に設けられている。スロットルボディには、一端側が両スロットル弁の間に開口する副通路(バイパス管)が接続され、その他端はアダプタの先端部の外周側に形成された流入室に開口している。流入室内に流入したアシストエアはアダプタ先端部に開口した連通口を通して燃料噴射装置の噴射口の近傍に吹き込まれ、噴射された燃料の霧化に寄与する。
国際公開番号WO2005/098231A1
ところで、環境保全の観点から、エンジンの燃料消費量を削減すべく、燃料の霧化効率を向上させることが求められている。この点、従来技術においては、燃料の霧化効率に影響を及ぼすアダプタ及びアダプタ周辺の詳細についてはあまり検討されていなかった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、燃料の霧化効率の向上を図ることができるエンジンを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係るエンジンは、ピストンを往復移動自在に収容するシリンダブロックと、シリンダブロックとともに燃焼室を形成し、かつ吸気用のエアを吸気弁開口を通して燃焼室に導入する主通路の少なくとも一部が形成されたシリンダヘッドと、シリンダヘッドに装着され、吸気弁開口に向けて燃料を噴射する噴射口を有する燃料噴射装置と、噴射口が内部に位置するチャンバと、主通路の途中に一端が連通し、チャンバに他端が連通する副通路と、噴射口を取り囲みつつ噴射装置の噴射方向に延出してチャンバを径方向の内外に区画する筒状壁部を有し、かつ筒状壁部の噴射口近傍部位に連通口が形成された区画部材と、連通口を噴射方向の前後に挟む位置で、チャンバを構成する壁面と区画部材の外面との間を封止する第1・第2の封止部と、を備えることを特徴とする。
したがって、本発明のエンジンは、燃料の霧化効率の向上を図ることができる。
図1は、実施形態1のエンジンが適用される自動二輪車の側面図 図2は、実施形態1のエンジンの断面図 図3は、図1のエンジンの要部拡大断面図 図4は、図3の要部拡大断面図 図5は、図4のV−V断面を示す断面図 図6は、図4の矢視VI方向から見たアダプタ(区画部材)の上面図 図7は、図6のVII−VII断面を示す断面図 図8は、図6のVIII−VIII断面を示す断面図 図9は、図8の連通口近傍を示す側面図 図10は、実施形態2のエンジンの要部を拡大断面図 図11は、実施形態3のエンジンの要部を拡大した断面図
以下、本発明の実施形態1、2、3を図1〜図11を参照しつつ説明する。実施形態1、2、3では、本発明のエンジンの一例として、自動二輪車に搭載されたエンジンを例示する。なお、以下の説明において用いる「前」「後」「左」及び「右」の呼称は、自動二輪車のシートに着座した搭乗者から見た方向を基準としている。
<実施形態1>
図1は、実施形態1のエンジン120が適用される自動二輪車100の全体を示している。まず、自動二輪車100の全体構成を説明し、その後、実施形態1のエンジン120について詳細に説明する。
1.自動二輪車の全体構成
図1に示すように、自動二輪車100は、アンダーボーン型車体フレーム(以下、単に「車体フレーム」と呼ぶ。)110を備えている。車体フレーム110は、前方(図1において、紙面右側)から後方(図1において、紙面左側)に向かって順に、ヘッドパイプ111、バックボーン部112及びシートレール113を有して構成されている。
ヘッドパイプ111には、ステアリング軸103が左右に回動自在に取り付けられている。ステアリング軸103の上端には、ハンドル103aが取り付けられている。また、ステアリング軸103には、前輪101を回転可能に支持する前フォーク102が接続されている。前フォーク102には、前輪101の上方から後方までの範囲を覆う形状とされたフェンダ106が設けられている。
バックボーン部112は、自動二輪車100の軸線、つまり前後方向に延びる中心線上に配置されている。バックボーン部112の前端側はヘッドパイプ111に接合され、後端側は後斜め下方に延びている。バックボーン部112の下部には、エアクリーナ140、吸気管141及びエンジン120が吊り下げられた状態で固定されている。これにより、エンジン120は、自動二輪車100のホイルベースの略中央部に位置している。
シートレール113も、自動二輪車100の軸線、つまり前後方向に延びる中心線上に配置されている。シートレール113の前端側はバックボーン部112の後端部に接合され、後端側は後斜め上方に延びている。シートレール113の上部には、シート114が配置されている。シートレール113の前端側には、下方に延在するリアアームブラケット(図示せず)が設けられている。リアアームブラケットには、後輪104を回転可能に支持するリアアーム105の前端側が揺動可能に支持されている。シートレール113の後端側と、リアアーム105の後端側との間には、サスペンション部118が設けられており、リアアーム105から車体フレーム110に伝達される衝撃を吸収する。
車体フレーム110には、車体フレーム110全体を上方から覆う形状とされたボディカバー115と、ヘッドパイプ111の前方からエアクリーナ140及びエンジン120の左右両側を覆う形状とされたフロントカバー115aとが設けられている。
2.エンジンの構成
実施形態1では、説明の簡略化のために4ストローク単気筒エンジンを例示して説明するが、本発明のエンジンはこの構成に限定されるものではない。また、本発明は、空冷式及び水冷式のエンジンの両方に適用できるものであるので、冷却方式をどちらか一方に限定せずに説明する。
図1に示すように、エンジン120は、シリンダブロック122と、シリンダブロック122の前面側に一体に締結されたシリンダヘッド121と、シリンダブロック122の後端側に一体に締結されたクランクケース123とを備えている。
図2に示すように、シリンダブロック122には、シリンダボア122aが形成されている。シリンダボア122aの中心軸線であるシリンダ軸線Aは、前後方向に略水平とされている。シリンダボア122aには、ピストン124が摺動自在に挿入されている。
エンジン120の冷却方式は、空冷式又は水冷式を採用できる。エンジン120の冷却方式が空冷式の場合、シリンダブロック122には、外周面から外側に突出する複数の放熱フィンが設けられる(図示せず)。他方、エンジン120の冷却方式が水冷式の場合、シリンダブロック122には、シリンダボア122aを囲むように形成され、内部を冷却水が循環するウォータジャケットが設けられる(図示せず)。エンジン120は、放熱フィン又はウォータジャケットにより冷却されて、温度が過度に上昇することがないようになっている。
クランクケース123(図1に示す)には、周知の構成であるクランク軸(図示せず)及び変速機構(図示せず)が内蔵されている。図2に示すように、ピストン124は、コンロッド125によりクランク軸(図示せず)に連結されている。ピストン124がシリンダボア122a内を往復移動すれば、コンロッド125を介してクランク軸が回転駆動される。そして、変速機構やチェーン(図示せず)を介して駆動力が伝達され、後輪104が回転する。
シリンダヘッド121は、後面121a側に形成された燃焼凹部121bがシリンダボア122aを塞いだ状態で、シリンダブロック122の前面側に締結固定されている。燃焼凹部121bとシリンダボア122aとピストン124とによって、燃焼室Cが形成されている。
シリンダヘッド121には、吸気弁開口128を介して燃焼室Cと連通する吸気ポート131と、排気弁開口127を介して燃焼室Cと連通する排気ポート129とが形成されている。シリンダヘッド121の前面には、ヘッドカバー121dが装着されている。シリンダヘッド121の前面とヘッドカバー121dとにより区画された空間内には、後述する排気ロッカアーム134、吸気ロッカアーム135及びカム133a等が配設されている。
吸気ポート131は、シリンダヘッド121内において、燃焼凹部121bから上方に折り曲げられた形状、つまり吸気弁開口128からシリンダ軸線Aに対して略直交する方向(略鉛直方向)に屈曲してシリンダヘッド121の上面まで上方に延びる形状とされている。
吸気ポート131は、吸気用のエアを吸気弁開口128を介して燃焼室Cに導入する主通路の一部を構成している。吸気ポート131は、シリンダヘッド121の上面で開口する外部接続口131aを有する。外部接続口131aには、吸気ポート131とともに主通路の一部を構成する円筒状のスロットルボディ160が接続されている。
スロットルボディ160内には、吸気ポート131に近い側に位置する第1スロットル弁161と、吸気ポート131から遠い側に位置する第2スロットル弁162とが設けられている。第1、2スロットル弁161、162の間に位置する吸気ポート131の内壁面には、後述する副通路180の上流端開口180bが連通している。
第1、2スロットル弁161、162は、それぞれ揺動軸161a、162aに揺動可能に支持されている。詳細は後述するが、第1、2スロットル弁161、162は、搭乗者のスロットル操作によって、それぞれ揺動軸161a、162a回りで揺動して開度が変化する。その結果、スロットルボディ160から吸気ポート131に流れる吸気用のエアの流量や、上流端開口180bから副通路180を介してチャンバ174に導入されるアシストエアの流量が調整される。
図1に示すように、スロットルボディ160の上方には、主通路の残りの部分を構成する吸気管141が接続されている。吸気管141は、バックボーン部112の下面に沿って前斜め上方に延びて、エアクリーナ140に接続されている。
図2に示すように、シリンダヘッド121のシリンダ軸線Aより上方には、吸気弁132が設けられている。吸気弁132は、吸気弁開口128を開閉する弁頭132aと、吸気弁開口128に対して弁頭132aが垂直方向に進退移動するように案内する弁軸132bと、吸気弁開口128を閉じる方向に弁頭132aを付勢する弁ばね132dとを有して構成されている。弁軸132bは、シリンダ軸線Aに対して所定の角度で斜め上方に傾斜している。
一方、排気ポート129は、排気弁開口127からシリンダヘッド121の下面まで斜め下方に延びている。燃焼室C内の燃焼ガスは、排気弁開口127から排気ポート129を通してシリンダヘッド121の下面側に導出された後、周知の構成である排気管(図示せず)やマフラー(図示せず)を経て外部に排出される。
シリンダヘッド121のシリンダ軸線Aより下方には、排気弁130が設けられている。排気弁130は、排気弁開口127を開閉する弁頭130aと、排気弁開口127に対して弁頭130aが垂直方向に進退移動するように案内する弁軸130bと、排気弁開口127を閉じる方向に弁頭130aを付勢する弁ばね130dとを有して構成されている。弁軸130bは、シリンダ軸線Aに対して所定の角度で斜め下方に傾斜している。
ここで、エンジン120を側面視した場合、吸気弁132と排気弁130とは、シリンダ軸線Aを対称軸としてほぼ線対称となる位置に配置されている。そして、吸気弁132の弁ばね132dと排気弁130の弁ばね130dとの間には、カム133aを有する吸排気共用のカム軸133が回転自在に設けられている。
カム軸133と吸気弁132との間には吸気ロッカアーム135が配置されている。吸気ロッカアーム135は、その略中心で吸気ロッカ軸135aによりシリンダヘッド121に回転自在に支持されている。カム軸133と排気弁130との間には排気ロッカアーム134が配置されている。排気ロッカアーム134は、その略中心で排気ロッカ軸134aによりシリンダヘッド121に回転自在に支持されている。
吸気ロッカアーム135及び排気ロッカアーム134の一端部は、それぞれカム133aに接触している。そして、カム軸133がクランク軸と同期して回転することにより、吸気ロッカアーム135及び排気ロッカアーム134の他端部が弁軸130b、132bの上端をそれぞれ所定のタイミングで押圧し、弁頭130a、132aをそれぞれ弁ばね130d、132dの付勢力に抗して移動させる。その結果、吸気弁132及び排気弁130は、ピストン124の往復動作に同期して、所定のタイミングで吸気弁開口128及び排気弁開口127を開閉する。
3.燃料噴射装置の詳細な説明
図3及び図4に拡大して示すように、シリンダヘッド121において、吸気ポート131と吸気弁132との間には、一端がシリンダヘッド121の外面に開口し、他端が吸気ポート131の内壁面に開口する収容部137が形成されている。収容部137は軸線S1を中心軸線とする多段の略テーパ穴形状とされており、シリンダヘッド121の外面に開口する一端側に対して、吸気ポート131の内壁面に開口する他端側が先細っている。燃料噴射装置170は、収容部137に対して、シリンダヘッド121とは別体のアダプタ10(本発明の構成要件である区画部材)を介して取り付けられている。軸線S1は、収容部137に装着された状態のアダプタ10の中心軸線でもある。
燃料噴射装置170は、ソレノイドバルブが内蔵された燃料噴射装置本体172と、燃料噴射装置本体172の一端側に穿孔された噴射口171と、燃料噴射装置本体172の他端側から突出する燃料供給ホース接続部172aとを有して構成されている。燃料噴射装置170は周知の構成であるので、説明は簡略化するが、噴射口171は、図3に示すように、収容部137に対してアダプタ10を介して取り付けられた状態において、軸線S1が中心軸線となるように穿孔されている。軸線S1に沿って前方に向かう方向が、燃料噴射装置170の噴射方向である。
軸線S1は、円形状をなす吸気弁開口128の中心近傍を通過する方向を向いている。より詳しくは、軸線S1は、噴射口171から噴射された燃料と、吸気ポート131内を流通する吸気用のエアとの混合気体が燃焼室C内でタンブル等のエアーモーションを発生させるように、位置や角度が設定されている。ここで、軸線S1に沿って吸気弁開口128に向かう方向を軸線S1方向前方(燃料噴射装置170の噴射方向)と規定し、その反対方向を軸線S1方向後方(燃料噴射装置170の噴射方向とは反対方向)と規定する。
アダプタ10は、図6及び図7に示すように、フランジ19と、多段円筒形状とされた筒状壁部11とを有する樹脂一体成形品である。
フランジ19は、軸線S1に対して径外方向に拡がっており、特定の径外方向にのみ細長く突出する平板形状とされている。フランジ19の細長く突出する部位には、共締め穴19aが軸線S1と平行に貫設されている。フランジ19において、軸線S1を挟んで共締め穴19aと反対側の部位には、軸線S1方向後方から前方に向けて凹設された位置決め部19bが形成されている。
筒状壁部11は、フランジ19に隣接する円筒形状の大径部12と、フランジ19と反対側に位置し、大径部12より小径な円筒形状の小径部14と、大径部12と小径部14との間に位置する多段テーパ円筒形状の中間部13とからなる。大径部12、中間部13及び小径部14は同軸に形成されている。
大径部12には、矩形断面をなし、外周面を一周する第1の装着溝31aが凹設されている。第1の装着溝31aには、耐熱性に優れたフッ素系ゴム製Oリングであるシールリング31bが嵌め付けられる。第1の装着溝31aとシールリング31bとを有して、第1の封止部31が構成されている。
小径部14には、矩形断面をなし、外周面を一周する第2の装着溝32aが凹設されている。第2の装着溝32aには、耐熱性に優れたフッ素系ゴム製Oリングであるシールリング32bが嵌め付けられる。第2の装着溝32aとシールリング32bとを有して、第2の封止部32が構成されている。なお、シールリング31b、32bを構成する材料はフッ素系ゴムに限定されるものではないが、耐熱性、耐ガソリン性、耐水性等の材料特性をエンジンに装着可能な程度に有する材料であることが好ましい。
中間部13は、多段テーパ状に外径及び内径が縮径して、大径部12と小径部14とを接続するものである。
図4に示すように、燃料噴射装置本体172が筒状壁部11内に装着されると、大径部12及び中間部13の内周面と、燃料噴射装置本体172の外周面とが嵌り合い、かつ中間部の先端側段部に燃料噴射装置本体172の先端が当て止まって、噴射口171を中間部13の先端側に位置させる。この際、フランジ19の位置決め部19bに対して、燃料噴射装置本体172に形成された凸部(図示せず)が嵌合することにより、アダプタ10に対して燃料噴射装置170の軸線S1回りの位置決めがなされる。
燃料噴射装置本体172の外周面と大径部12の内周面との間には、耐熱性に優れたフッ素系ゴム製Oリングであるシールリング172bが設けられている。シールリング172bは、燃料噴射装置本体172と筒状壁部11との隙間から、シリンダヘッド121の外部にエアが漏れないようにシールするものである。なお、シールリング172bを構成する材料はフッ素系ゴムに限定されるものではないが、耐熱性、耐ガソリン性、耐水性等の材料特性をエンジンに装着可能な程度に有する材料であることが好ましい。
図4〜図7に示すように、小径部14と隣接する中間部13の先端側には、4個の連通口15が形成されている。各連通口15は、筒状壁部10の周方向に沿って、90°間隔で一列に配置されている。各連通口15の形状や寸法は同一とされている。特に、図7及び図9に示すように、各連通口15は、筒状壁部11における周方向の長孔形状、より詳しくは、周方向に細長い矩形穴とされている。各連通口15の間には、隣接する各連通口15を区画する部位である柱部16が形成されている。
図7に示すように、各連通口15は、中間部13の先端側に位置する噴射口171より筒状壁部11の軸線S1方向前方に位置している。筒状壁部11の内面側に開口する各連通口15の開口縁のうち、燃料噴射装置170の噴射方向と交差する方向に沿い且つ噴射口171に近い側に位置する縁部15aは、末端のコーナR部分を除く範囲に亘って、軸線S1方向に直交する一つの平面P(図7にのみ示す。)上に位置している。平面Pと噴射口171との距離は、燃料の霧化効率を促進させるためには、できる限り短く設定することが好ましい。
図7及び図9に示すように、筒状壁部11における各連通口15が形成されている部位は、外面側が軸線S1方向にテーパ状(より詳しくは、軸線S1を側面視した場合において、筒状壁部11の外面は、各連通口15の半分程度までは前方に向けて先細り、それより前方では、軸線S1方向に沿っている。)に形成され、内面側が軸線S1方向に沿って形成されている。そして、各連通口15は、軸線S1方向に直交する方向に貫通して形成されている。このような形状とすることにより、各連通口15における筒状壁部11の内面側の開口面の面積15p(図9において、二点鎖線で囲った範囲。実際には曲面の面積)は、外面側の開口面の面積15q(図9において、一点鎖線で囲った範囲。実際には曲面の面積)よりも小さくなっている。すなわち、各連通口15は、筒状壁部11の外面側から内面側に向かって断面積が減少するオリフィス形状とされている。
実施形態1のアダプタ10を構成する樹脂は、断熱性、耐熱性、耐ガソリン性、耐水性及び強度が高いものが好ましく、特に、フェノール樹脂(一般的な耐熱温度:約180°C)又はPPS(ポリフェニレンサルファルド)樹脂(一般的な耐熱温度:約260°C)が好ましい。これにより、アダプタ10が燃料噴射装置170を確実に保持しつつ、シリンダヘッド121の高熱を燃料噴射装置170に伝わり難くすることができる。
樹脂により構成されるアダプタ10は、図8に示すように、2つの分割型91a、91bとスライド中子92とを用いて、射出成形又はトランスファー成形することにより一体成形することができる。
具体的には、分割型91a、91bは、筒状壁部11の軸線S1を含み、VIII−VIII断面(図6に示す)を割り面として、アダプタ10の外面及び4つの連通口15を形成するものである。スライド中子92は、筒状壁部11の軸線S1方向にスライド可能であり、筒状壁部11の内面を形成するものである。
図6に示すように、軸線S1方向から見て扇形をなす各連通口15は、扇形の直線状の2辺のなす角が90°とされている。そして、その2辺の一方がVIII−VIII断面と平行であり、他方がVIII−VIII断面に対して直角をなしている。このため、VIII−VIII断面を割り面とする分割型91a、91bによれば、成形後の各連通口15を損傷させることなく、成形後のアダプタ10を分割型91a、91bから脱型することができる。
なお、スライド中子92は、共締め穴19a及び位置決め部19bも同時に形成可能な形状とされる。また、図6において、フランジ19自体は、VIII−VIII断面に対して非対称であるので、VIII−VIII断面を割り面とすると共締め穴19a近傍が脱型できない。このため、フランジ19の共締め穴19a近傍に対応する分割型91aの一部を分割型91b側に突出させて、分割型91a、91bの割り面を部分的に変形させることにより、フランジ19の共締め穴19a近傍が脱型可能とされる。
図4に示すように、燃料噴射装置170を保持した状態で、アダプタ10の筒状壁部11が収容部137に挿入されると、フランジ19はシリンダヘッド121の外面に当て止まった状態となる。そして、燃料噴射装置本体172に形成された取付穴(図示せず)と共締め穴19aとにボルト(図示せず)を挿入して、シリンダヘッド121の外面に形成された雌ねじ(図示せず)に螺合させることにより、燃料噴射装置170がアダプタ10を介して収容部137に取付け固定される。
大径部12は、アダプタ10が収容部137に配置された状態で、シリンダヘッド121の外面側に位置する。そして、大径部12の外周面は、収容部137におけるシリンダヘッド121の外面に近い壁面に嵌合固定される。この際、第1の封止部31が大径部12の外周面と収容部137の壁面との間を封止する。
小径部14は、アダプタ10が収容部137に配置された状態で、吸気弁開口128に近い側に位置して、噴射口171の軸線S1方向前方(燃料噴射装置170の噴射方向)に延出した状態となる。そして、小径部14の外周面は、収容部137における吸気ポート131に近い壁面に嵌合固定される。この際、第2の封止部32が小径部14の外周面と収容部137の壁面との間を封止する。
こうして、筒状壁部11の外面と収容部137の壁面とにより、第1室174aが区画形成される。第1室174aは、軸線S1を中心とする環状の空間である。また、筒状壁部11の内面側に第2室174bが区画形成される。第2室174bは、小径部14の内周面及び収容部137の排気弁開口128側の壁面に囲われつつ、軸線S1方向前方に向けて延在して吸気ポート131に連通する。第1室174aと、第2室174bとは、各連通口15によって連通する。この第1室174a及び第2室174bにより、チャンバ174が構成される。
チャンバ174の第1室174aには、スロットルボディ160から分岐する副通路180の下流端開口180bが連通している。副通路180は、接続配管180cやホース180d(図2に示す)を介して、上流端開口180aに連通している。
図4に示すように、各連通口15における筒状壁部11の外面側の開口は、チャンバ174における副通路180の下流端開口180bに対して、軸線S1方向後方にずれて配置されている。これは、チャンバ174の第1室174aから各連通口15に向かうアシストエアの流通経路を屈曲させて、第2室174bに導入されるアシストエアを軸線S1を中心とする全方位(360°)に関してより均一化させることを狙っている。
図4及び図5に示すように、隣接する各連通口15を区画する部位である柱部16のうちの1つは、副通路180のチャンバ174側の下流端開口180bの開口面を副通路180の中心軸線S2(図5のみに示す)に沿って筒状壁部11側へ投影したときの投影範囲E(図4及び図5のみに示す)内に配置されている。これは、副通路180からチャンバ174の第1室174aに導入されるアシストエアが柱部16のうちの1つにあたって、攪拌されることを狙っている。
なお、アシストエアを軸線S1を中心とする全方位に関してより均一化するという観点から言えば、軸線S1方向から見て、副通路180の下流端開口180b近傍における中心軸線S2がチャンバ174の中心軸線S1を通過することがより好ましいと考えられる。しかしながら、その場合には、5軸加工機によるシリンダヘッド121の加工ステップが煩雑になって、製造コストの低廉化を図ることが難しい場合がある。このため、実施形態1では、軸線S1方向から見て、副通路180の下流端開口180b近傍における中心軸線S2をチャンバ174の中心軸線S1から外して、5軸加工機によるシリンダヘッド121の加工ステップの簡略化を図っている。
このような構成である燃料噴射装置170では、燃料タンク(図示せず)内の燃料が、燃料ポンプ(図示せず)、燃料供給ホース(図示せず)及び燃料供給ホース接続部172aを介して燃料噴射装置本体172内に導入される。そして、燃料噴射装置本体172に内蔵されたソレノイドバルブが吸気弁132の開閉と同期して所定のタイミングで開閉動作を行うことにより、噴射口171から燃料が軸線S1方向前方(燃料噴射装置170の噴射方向)に噴射され、吸気弁開口128を通して、燃焼室Cに燃料と吸気用のエアの混合気体が導入される。この燃料噴射のタイミングは、例えば、ECU(Engine Control Unit)等の制御装置により制御される。
この際、第1、2スロットル弁161、162は、下記の通り、搭乗者のスロットル操作により制御されて、それぞれ揺動軸161a、162a回りで揺動し、スロットルボディ160から吸気ポート131に流れる吸気用のエアの流量と、チャンバ174の第1室174aに導入されるアシストエアの流量とを制御する。
第2スロットル弁162は、図1に示すハンドル103のストッロルグリップに連結されたスロットル操作ケーブル(図示せず)に接続されている。第1スロットル弁161は、スロットル操作ケーブル(図示せず)の動作が遅延されて伝達されるリンク式の遅れ機構(図示せず)に接続されている。このため、搭乗者がストッロルグリップの操作量を増加させると、第2スロットル弁162の開度がそれに対応して大きくなる。一方、第1スロットル弁161の開度は、ストッロルグリップが所定の操作量まで操作されるまでは全閉状態を維持し、それを超えると、第2スロットル弁162に遅れつつ、同程度の割合で開度が大きくなる。
例えば、図3に示すように、エンジンが無負荷状態(アイドリング)である場合、又は低負荷状態(ストッロルグリップの操作量が少ない状態)では、第1スロットル弁161が全閉状態であるので、主通路を構成するスロットルボディ160から吸気ポート131に流れる吸気用のエアの流量はゼロになる。その一方、第2スロットル弁162は、全閉状態ではないので、上流端開口180aから副通路180を介して、アシストエアがチャンバ174の第1室174aに導入される。そして、このアシストエアは、各連通口15を介して第2室174b内の噴射口171近傍に導入される。その結果、噴射口171から噴射される燃料の霧化が促進される。アシストエアは、同時に燃料噴射装置本体171の先端側の冷却も行う。
次に、エンジンが高負荷状態(ストッロルグリップの操作量が多い状態)になると、第1スロットル弁161が全閉状態ではなくなって開度が大きくなり、スロットルボディ160から吸気ポート131に流れる吸気用のエアの流量が増加する。このため、燃焼室Cに導入される吸気用のエアが増加し、エンジン120の出力が増加する。また、第2スロットル弁162の開度もさらに大きくなるので、上流端開口180aから副通路180、第1室174a及び各連通口15を介して、より多くのアシストエアが第2室174b内の噴射口171近傍に導入される。その結果、噴射口171から噴射される燃料の霧化が一層促進される。アシストエアによる燃料噴射装置本体171の先端側の冷却効果も維持される。
高負荷状態において、ストッロルグリップの操作量がさらに多くなると、第1スロットル161の開度もそれに対応してさらに大きくなる。このため、スロットルボディ160から吸気ポート131に流れる吸気用のエアの流量が一層増加し、エンジン120の出力がさらに増加する。この場合、第2スロットル162の開度もさらに大きくなるが、吸気ポート131内の圧力と副通路180内の圧力との差が大きくなることによって、副通路180内に導入されるアシストエアの流量が頭打ちとなる。
4.実施形態1の作用効果の説明
アダプタ10はのうちフランジ19を除く部位、すなわち、噴射口171を取り囲みつつ軸線S1方向前方(燃料噴射装置170の噴射方向)に延出してチャンバ174を径方向の内外に区画する筒状壁部11を有し、かつ筒状壁部11の噴射口171近傍部位に各連通口15が形成された部位が、実施形態1のエンジン120を構成する区画部材として機能する。
実施形態1のエンジン120において、チャンバ174を構成する収容部137の壁面とアダプタ10の筒状壁部11の外周面との間は、各連通口15を軸線S1方向(燃料噴射装置170の噴射方向)の前後に挟む位置で、第1・第2の封止部31、32によって封止されている。すなわち、第1の封止部31によって、チャンバ174の第1室174aからシリンダヘッド121の外部にエアが漏れることを防止しているだけでなく、第2の封止部32によって、第1室174aから主通路を構成する吸気ポート131側に直接エアが漏れることを防止している。このため、このエンジン120では、副通路180を経てチャンバ174の第1室174aに導入されたアシストエアが全て各連通口15を介して第2室174b内の噴射口171近傍部位に吹き込まれて、燃料の霧化を促進することができる。
したがって、実施形態1のエンジン120は、燃料の霧化効率の向上を図ることができる。
また、このエンジン120において、シリンダヘッド121にはチャンバ174を構成する壁面137aを有する収容部137が外面に開口して形成され、アダプタ10は、シリンダヘッド121とは別体の部品とされ、燃料噴射装置170は、収容部137に対しアダプタ10を介して取り付けられる。このため、このエンジン120は、燃料噴射装置170をシリンダヘッド121に組付けるための部材とチャンバ174を区画する部材とを兼用することができるため、部品点数の増加を回避することができる。
さらに、このエンジン120において、第1・第2の封止部31、32は、アダプタ10の筒状壁部11の外周面において、各連通口15を噴射口171の軸線S1方向(燃料噴射装置170の噴射方向の前後)に挟んで形成された第1・第2の装着溝31a、32aと、この両装着溝31a、32aにそれぞれ嵌め付けられたシールリング31b、32bとを有して構成されている。このように、アダプタ10にシールリング31b、32bを装着可能としたことにより、燃料噴射装置170側だけでシール構造を設定することができる。その結果、エンジン120への燃料噴射装置170の組み付け作業を容易に実施できる。
また、このエンジン120において、各連通口15は、周方向の長孔形状とされている。このため、開口面積が等しいという前提条件のもとでは、丸穴や筒状壁部11の軸線S1方向に細長い長穴と比較して、各連通口15から噴射口171に導かれるアシストエアを噴射口171の近傍に集中させることができる。その結果、このエンジン120は、噴射口171に効果的にアシストエアを導くことができるので、霧化効率が向上する。これに対して、丸穴の場合、上記前提条件を満たすためには、千鳥配置にしたり、穴径を大きくしたりしなければならならないので、噴射口171の近傍にアシストエアを集中させる効果が低下する。また、そのような構成をとった場合には、アダプタ10を軸方向に短尺化することが難しい。
さらに、このエンジン120では筒状壁部11の周方向に沿って4個の連通口15が配置されている。このように、単一の連通口からアシストエアの導入を行うのでなく、周方向に沿って配された複数箇所からアシストエアを分散して導入することができるため、燃料の霧化をより効果的に行うことができる。特に本実施形態では、各連通口15が周方向に沿って一列に配置されているので、千鳥配置と比較して、アダプタ10を軸方向に短尺化し易い。
また、このエンジン120において、筒状壁部11の内面側に開口する複数個の連通口15の開口縁のうち、燃料噴射装置170の噴射方向と交差する方向に沿い且つ噴射口171に近い側に位置する縁部15aは末端のコーナR部分を除く範囲に亘って、軸線S1方向(燃料噴射装置170の噴射方向)に直交する一つの平面P上にある。このため、このエンジン120は、各連通口15から噴射口171に導かれるアシストエアを噴射口171の近傍により一層集中させることができ、その結果として、霧化効率がより一層向上する。
さらに、このエンジン120において、各連通口15における筒状壁部11の内周面側の開口面の面積15pは、外周面側の開口面の面積15qよりも小さくなるように設定されている。このため、各連通口15がオリフィス効果を発揮することができるので、第1室174aから各連通口15を介して第2室174bに導かれるアシストエアの流速を速くすることができる。その結果、このエンジン120は、霧化効率が一層向上する。
また、このエンジン120において、円筒形状の筒状壁部11における各連通口15が形成されている部位は、外面側が軸線S1方向(燃料噴射装置170の噴射方向)にテーパ状に形成され、内面側が軸線S1方向(燃料噴射装置170の噴射方向)に沿って形成されている。そして、各連通口15は、軸線S1方向(燃料噴射装置170の噴射方向)に直交する方向に貫通して形成されている。このため、このエンジン120は、各連通口15を上記のオリフィス形状に容易に形成することができるので、製造コストの上昇を抑制できる。
さらに、このエンジン120において、仮に、各連通口15が噴射口171より筒状壁部11の軸線S1方向後方(燃料噴射装置170の噴射方向とは反対方向)に位置する場合を想定すると、第1室174aから各連通口15を介して第2室174bに導かれるアシストエアは、噴射口171が穿孔された燃料噴射装置本体172の先端部を迂回しなければならない。しかしながら、このエンジン120では、各連通口15は、噴射口171より筒状壁部11の軸線S1方向前方(燃料噴射装置170の噴射方向)に位置している。このため、第1室174aから各連通口15を介して第2室174bに導かれるアシストエアは、第2室174b内において迂回することなく噴射口171に到達する。その結果、霧化効率がより一層向上する。
また、このエンジン120において、各連通口15における筒状壁部11の外面側の開口は、チャンバ174における副通路180の下流端開口180bに対して、軸線S1方向後方(燃料噴射装置170の噴射方向とは反対方向)にずれて配置されている。このため、副通路180から第1室174aに導入されたアシストエアは筒状壁部11の外周面に当たって軸線S1方向後方に向きを変えつつ、各連通口15を介して第2室174bに進入する。このため、このエンジン120は、第2室174bに進入するアシストエアを軸線S1を中心とする全方位に関してより均一化させることができ、その結果、霧化を良好に行える。
さらに、このエンジン120において、隣接する各連通口15を区画する複数の柱部16のうちの1つの柱部16は、副通路180の下流端開口180bの投影範囲E内に配置されている。このため、副通路180から第1室174aに導入されるアシストエアが柱部16により攪拌される。このため、このエンジン120は、第2室174bに進入するアシストエアを軸線S1を中心とする全方位に関してより均一化させることができ、その結果、霧化を良好に行える。実施形態1では、軸線S1方向から見て、副通路180の中心軸線S2がチャンバ174の中心軸線S1から外れているが、この場合でも、柱部16の攪拌効果により、筒状壁部の内側に進入するアシストエアを軸線S1を中心とする全方位に関して均一化させ易い。
また、このエンジン120において、アダプタ10は、金属より加工性、成形性がよい樹脂により構成されているので、製造コストの低廉化を図ることができる。特に、実施形態1では、アダプタ10を構成する樹脂として、断熱性、耐熱性、耐ガソリン性、耐水性及び強度が高いフェノール樹脂又はPPS樹脂を採用している。このため、厳しい使用環境下でも、アダプタ10は、燃焼噴射装置170をシリンダヘッド121に確実に固定することができる。
特に、アダプタ10は耐熱性の高い樹脂により構成されているので、エンジン120の冷却方式が水冷式であっても空冷式であっても、アダプタ10自体の強度を維持したまま、シリンダヘッド121の高温を燃料噴射装置170に伝わり難くすることができる。このため、仮にアダプタ10を金属製とする場合、アダプタ10のシリンダヘッド121との間に介在させる必要性が高くなる断熱部材は、実施形態1では不要となっている。その結果、このエンジン120は、部品点数の削減による製造コストの低廉化を図ることができる。
また、このエンジン120において、樹脂により構成されアダプタ10の筒状壁部11の軸線S1方向後方(燃料噴射装置170の噴射方向とは反対方向)側の端部には、燃料噴射装置170とともにシリンダヘッド121に固定されるフランジ19が一体成形されている。このため、このエンジン120は、装置構成の簡略化や、組み付け作業の時間短縮を図ることができる。また、フランジ19の一体成形により、製造コストの低廉化を図ることができる。
さらに、このエンジン120において、フランジ19には、燃料噴射装置170と共締めされるための共締め穴19aが1つ形成されている。このため、ねじ締め箇所が一箇所ですみ、組み付けが容易になる。
また、このエンジン120において、フランジ19には、燃料噴射装置170に係合して燃料噴射装置170に対する筒状壁部11の軸線S1回りの位置を決める位置決め部19bが凹設されている。このため、このエンジン120は、燃料噴射装置170をアダプタに嵌め合わせる作業の時間短縮を図ることができる。
また、実施形態1のアダプタ10は、それ自体が第1・第2の封止部31、32を備えることにより、部品点数の削減や組み付け作業の時間短縮を図ることができる。
実施形態1のアダプタ10の製造方法は、樹脂製のアダプタ10を、上述した分割型91a、91bと、スライド中子92とを用いて一体成形し、各連通口15も同時に形成するものである。このため、この製造方法は、各連通口15をアダプタ10に後加工する場合と比較して、製造コストの大幅低減を実現できる。
<実施形態2>
図10に示すように、実施形態2のエンジンは、アダプタ10が取り付けられる収容部137の壁面に断熱部材299が配設されている点、及び各連通口15における筒状壁部11の外面側の開口が、チャンバ174における副通路180の下流端開口180bに対して、軸線S1方向前方(燃料噴射装置170の噴射方向)にずれて配置されている点が実施形態1のエンジン120に対して相違するだけである。実施形態2のその他の構成は、実施形態1と同様であるので、相違点以外は同一の符号を付して説明を省略する。
断熱部材299は、上述した多段テーパ穴形状の収容部137が内面側に形成された多段テーパ穴形状とされており、外面側がシリンダヘッド121に当接固定されている。断熱部材299をリンダヘッド121に固定する方法はどのようなものでもかまわないが、双方の隙間からシリンダヘッド121の外部にエアが漏れないように、双方の間がシールされていることが好ましい。
断熱部材299を構成する材料は、断熱性、耐熱性、耐ガソリン性、耐水性及び強度が高いものが好ましく、具体的には、セラミック、フェノール樹脂、PPS樹脂を採用することが好ましい。
このような構成である実施形態2のエンジンも、実施形態1のエンジンと同様の作用効果を奏する。
また、このエンジンでは、アダプタ10の断熱性を充分に確保できない場合、具体的には、耐熱性の高くない樹脂や金属を構成材料とするアダプタ10を採用する場合でも、断熱部材299により、シリンダヘッド121の高熱を燃料噴射装置170に確実に伝わり難くすることができる。このため、このエンジンは、エンジンの冷却方式が空冷式か水冷式かに関わらず、燃料噴射装置170を確実に保護することができる。
さらに、このエンジンでは、各連通口15が、副通路180の下流端開口180bに対して、軸線S1方向前方(燃料噴射装置170の噴射方向)にずれて配置されている。このため、副通路180から第1室174aに導入されたアシストエアは筒状壁部11の外周面に当たって軸線S1方向前方に向きを変えつつ、各連通口15を介して第2室174bに進入する。このため、このエンジン120は、第2室174bに進入するアシストエアを軸線S1を中心とする全方位に関してより均一化させることができ、その結果、霧化を良好に行える。
<実施形態3>
図11は、実施形態3のエンジンの構造を示す。上記実施形態1及び2では、副通路180の他端(下流端)が金属製のシリンダヘッド121に対して直接接続されていたが、この実施形態3では、副通路300の下流端は合成樹脂製の接続部材310を介してシリンダヘッド301に接続されている。シリンダヘッド301には、その上面部を収容部302(チャンバ174)と同心の円形で且つ収容部302の上端部よりも大径に凹ませた形態の取付部303が形成されている。
接続部材310は、全体としてアダプタ10と同芯の円筒形をなす本体部311を有し、本体部311の下端部には、外径が本体部311と同心で且つ本体部311に対して段差状に小径となった円筒状の筒状部312が一体に形成されている。筒状部312の外周にはシール溝313aが形成され、このシール溝313aにはシールリング313bが装着され、このシール溝313aとシールリング313bとによって第3の封止部313が構成されている。
本体部311には、その外周面から内周面へ径方向に貫通する円形の接続孔314が形成されている。また、本体部311の外周には、接続孔314と同心の円筒形をなす接続ポート315が、突出した形態で形成されている。この接続ポート315には、副通路300の下流端部が気密状に嵌合されて接続されている。
接続部材310は、筒状部312を取付部303に嵌合し、本体部311の下端面をシリンダヘッド301の上面に当接させた状態で、シリンダヘッド301に取り付けられている。接続部材310を取り付けた状態では、本体部311の内周壁が、収容部302(チャンバ174の第1室174a)の内壁部のうち燃料噴射装置170の噴射方向における後端側の略半分領域(図11における上側の領域)を構成する。また、第3の封止部313は、筒状部312の外周面と取付部303の内周面との隙間を気密状にシールする。
燃料噴射装置170は予めアダプタ10に取り付けられており、アダプタ10が接続部材310の本体部311の内部に挿入するように取り付けられる。このようにして燃料噴射装置170が接続部材310とアダプタ10を介してシリンダヘッド300に取り付けられている。燃料噴射装置170を取り付けた状態では、チャンバ174内が筒状壁部11によって外周側の第1室174aと内周側の第2室174bとに区画され、第1室174a内に本体部311の内周面が臨む。そして、接続ポート315に接続された副通路300の下流端が、接続孔314を介して第1室174a内に連通した状態となる。尚、接続孔314は、燃料噴射装置170の噴射方向において連通口15よりも後方にずれた位置に配置される。
本実施形態3においては、副通路300とシリンダヘッド301との間に合成樹脂製の接続部材310を介在させて、副通路300が金属製のシリンダヘッド301と直接接触しないようにしたので、シリンダヘッド301の熱が副通路300に伝達し難くなっている。これにより、副通路300内を流れるアシストエアが熱膨張して酸素濃度の低下を来すことを抑制し、酸素濃度の低下に起因する燃焼効率のダウンを回避することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)例えば、実施形態1では、エンジン120が1つの吸気弁開口128、排気弁開口127及び1つの燃料噴射装置170を有して構成されるものとして説明を簡略化しているが、本発明のエンジンはこの構成に限定されるものではない。例えば、エンジン120は、任意の数の排気弁開口、吸気弁開口及び燃料噴射装置を有して構成されていてもよい。
(2)アダプタ(区画部材)は、樹脂、繊維強化樹脂、金属その他の一般的な材料で構成され得る。繊維強化樹脂の繊維はガラス繊維、炭素繊維その他の一般的な補強繊維を採用できる。アダプタ(区画部材)は、ゴムと樹脂との2色成形により製造されるものであって、変形して欲しくない連通口近傍は樹脂で構成され、その他の部位はゴムで構成されるものでもよい。アダプタ(区画部材)は、1部材で構成されてもよいし、複数部材が組み合わされて構成されてもよい。アダプタ(区画部材)に樹脂を採用する場合、断熱性、耐熱性、耐ガソリン性、耐水性及び強度が高いものが好ましい。
(3)筒状壁部は筒形状であれば、円筒でなくてもかまわない。また、第1・第2の封止部としては、例えば、ガスケット、シール剤、ゴム焼付け等を採用できる。シールリングは、金属製、ゴム製、エラストマー製等の汎用品を採用できる。
(4)連通口は、縦長の穴、横長の穴、丸穴、正方形の穴、矩形穴、半月形等どのような形状を採用してもかまわない。また、連通口の数や大きさも上記実施例に限定されない。
(5)アダプタ(区画部材)の加工方法は、切削加工、射出成形、トランスファー成形、圧縮成形等の製造方法を採用できる。
(6)上記実施形態3では、接続部材とアダプタ(区画部材)とが直接接触する形態としたが、接続部材とアダプタ(区画部材)とが非接触であってもよい。
(7)上記実施形態3では接続部材が第1室に直接臨むようにしたが、接続部材が第1室に直接臨まない形態であってもよい。この場合、シリンダヘッドに、接続部材の接続と第1室内とを連通させる孔部を形成すればよい。
(8)上記実施形態3では、第1室を構成する壁面が、シリンダヘッドと接続部材とによって構成されていたが、第1室を構成する壁面の全体が、接続部材のみによって構成されていてもよい。
(9)上記実施形態3では、接続部材を筒状としたが、接続部材は、筒以外の形状(例えば、ブロック状)であってもよい。
(10)上記実施形態3では、接続部材をアダプタ(区画部材)とは別体の部品としたが、接続部材は、アダプタ(区画部材)が有する2つの機能(燃料噴射装置をシリンダヘッドに取り付けるための機能と、チャンバを径方向に区画する区画部材としての機能)のうちいずれか一方の機能、又は両方の機能を発揮し得る形態のものであってもよい。
(11)上記実施形態1〜3では、燃料噴射装置をシリンダヘッドに取り付けるためのアダプタが、区画部材を兼ねるようにしたが、アダプタとは別に専用の区画部材を設けてもよい。
(12)上記実施形態1〜3では、アダプタ(区画部材)と燃料噴射装置とをボルトの共締めによってシリンダヘッドに取り付けたが、アダプタと燃料噴射装置は、別々のボルトによって個別にシリンダヘッドに取り付けてもよい。
(13)上記実施形態3において、アダプタと接続部材とが一体化された部品を用いて、第1の封止部を不要とし、第1室内を、第2の封止部と第3の封止部とで封止する形態としてもよい。
10…アダプタ(区画部材)
11…筒状壁部
15…連通口
15a…連通口の開口縁のうち、燃料噴射装置の噴射方向と交差する方向に沿い且つ噴射口の近い側に位置する縁部
15p…連通口における筒状壁部の内面側の開口面の面積
15q…連通口における筒状壁部の外面側の開口面の面積
16…柱部
19…フランジ
19a…共締め穴
19b…位置決め部
31…第1の封止部
31a…第1の装着溝
32…第2の封止部
32a…第2の装着溝
31b、32b…シールリング
120…エンジン
121…シリンダヘッド
122…シリンダブロック
124…ピストン
128…吸気弁開口
131、160、141…主通路(131…吸気ポート、160…スロットルボディ、141…吸気管)
137…収容部
137a…チャンバを構成する壁面
170…燃料噴射装置
171…噴射口
174…チャンバ
180…副通路
180a…副通路の一端(上流端開口)
180b…副通路の他端(下流端開口)
299…断熱部材
C…燃焼室
E…投影範囲
P…噴射装置の噴射方向に直交する一つの平面
S1…噴射装置の噴射方向を示す軸線、筒状壁部の軸線
S2…副通路の中心軸線

Claims (20)

  1. ピストンを往復移動自在に収容するシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックとともに燃焼室を形成し、かつ吸気用のエアを吸気弁開口を通して前記燃焼室に導入する主通路の少なくとも一部が形成されたシリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッドに装着され、前記吸気弁開口に向けて燃料を噴射する噴射口を有する燃料噴射装置と、
    前記噴射口が内部に位置するチャンバと、
    前記主通路の途中に一端が連通し、前記チャンバに他端が連通する副通路と、
    前記噴射口を取り囲みつつ前記噴射装置の噴射方向に延出して前記チャンバを径方向の内外に区画する筒状壁部を有し、かつ前記筒状壁部の前記噴射口近傍部位に連通口が形成された区画部材と、
    前記連通口を前記噴射方向の前後に挟む位置で、前記チャンバを構成する壁面と前記区画部材の外面との間を封止する第1・第2の封止部と、
    を備えることを特徴とするエンジン。
  2. 前記シリンダヘッドには前記チャンバを構成する壁面を有する収容部が外面に開口して形成され、
    前記区画部材は前記シリンダヘッドとは別体の部品とされ、
    前記燃料噴射装置は、前記収容部に対し前記区画部材を介して取り付けられるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  3. 前記第1・第2の封止部は、前記区画部材の外周面において、前記連通口を前記噴射方向の前後に挟んで形成された第1・第2の装着溝と、この両装着溝にそれぞれ嵌め付けられたシールリングとで構成されていることを特徴とする請求項2に記載のエンジン。
  4. 前記連通口は、周方向の長孔形状とされていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  5. 前記連通口は、前記筒状壁部の周方向に沿って複数個が配置されていることを特徴とする請求項4に記載のエンジン。
  6. 前記筒状壁部の内面側に開口する前記複数個の連通口の開口縁のうち、前記燃料噴射装置の噴射方向と交差する方向に沿い且つ前記噴射口に近い側に位置する縁部は所定長さ範囲に亘って、前記噴射方向に直交する一つの平面上にあることを特徴とする請求項5に記載のエンジン。
  7. 前記連通口における前記筒状壁部の内面側の開口面の面積は、外面側の開口面の面積よりも小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  8. 前記筒状壁部における前記連通口が形成されている部位は、外面側が前記噴射方向にテーパ状に形成され、内面側が前記噴射方向に沿って形成されており、前記連通口は、前記噴射方向に直交する方向に貫通して形成されていることを特徴とする請求項7に記載のエンジン。
  9. 前記連通口は、前記噴射口より前記筒状壁部の前記噴射方向に位置することを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  10. 前記各連通口における前記筒状壁部の外面側の開口は、前記チャンバにおける前記副通路の開口に対して、前記噴射方向又は前記噴射方向とは反対方向にずれて配置されていることを特徴とする請求項5に記載のエンジン。
  11. 前記筒状壁部は、隣接する前記各連通口を区画する部位である複数の柱部を有し、前記複数の柱部の少なくとも1つは、前記副通路の前記チャンバ側の開口面を前記副通路の中心軸線に沿って前記筒状壁部側へ投影したときの投影範囲内に配置されていることを特徴とする請求項5に記載のエンジン。
  12. 前記区画部材は樹脂により構成されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  13. 前記区画部材を構成する樹脂は、フェノール樹脂及びPPS(ポリフェニレンサルファルド)樹脂の一方であることを特徴とする請求項12に記載のエンジン。
  14. 前記区画部材は樹脂により構成され、前記筒状壁部の前記噴射方向における後側の端部には、前記燃料噴射装置とともに前記シリンダヘッドに固定されるフランジが一体成形されている請求項2に記載のエンジン。
  15. 前記フランジには、前記燃料噴射装置と共締めされるための共締め穴が1つ形成されていることを特徴とする請求項14に記載のエンジン。
  16. 前記フランジには、前記燃料噴射装置に係合して前記燃料噴射装置に対する前記筒状壁部の軸線回りの位置を決める位置決め部が凸設又は凹設されていることを特徴とする請求項15に記載のエンジン。
  17. 前記区画部材が取り付けられる前記収容部の壁面に断熱部材が配設されていることを特徴とする請求項2に記載のエンジン。
  18. 前記シリンダヘッドには、合成樹脂製の接続部材が前記チャンバに臨むように取り付けられ、
    前記接続部材には、前記副通路の前記他端を接続して前記チャンバに連通させる接続孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  19. ピストンを往復移動自在に収容するシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックとともに燃焼室を形成し、かつ吸気用のエアを吸気弁開口を通して前記燃焼室に導入する主通路の少なくとも一部が形成されたシリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッドに装着され、前記吸気弁開口に向けて燃料を噴射する噴射口を有する燃料噴射装置と、
    前記主通路の途中に一端が連通し、前記噴射口が内部に位置するチャンバに他端が連通する副通路とを備えるエンジンに適用される区画部材であって、
    前記噴射口を取り囲みつつ前記噴射装置の噴射方向に延出して前記チャンバを径方向の内外に区画する筒状壁部を有し、かつ前記筒状壁部の前記噴射口近傍部位に連通口が形成され、
    前記連通口を前記噴射方向の前後に挟む位置で、前記チャンバを構成する壁面と前記区画部材の外面との間を封止する第1・第2の封止部を備えることを特徴とする区画部材。
  20. 樹脂により構成される請求項19に記載の前記区画部材を、前記筒状壁部の軸線を含む平面を割り面として、前記区画部材の外面及び前記連通口を形成する2つの分割型と、前記筒状壁部の前記軸線方向にスライド可能であり、前記筒状壁部の内面を形成するスライド中子とを用いて一体成形することを特徴とする区画部材の製造方法。
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