JP2010048149A - 軸流ファンのハウジング - Google Patents

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Abstract

【課題】モータのリード線をハウジングの側面に沿って引き出す際に、係止されたリード線がハウジングの側面から外れたり撓んだりしにくいリードフック部を有する軸流ファンのハウジングを提供する。
【解決手段】ハウジングの第1鍔部14から筒部11にかけて形成された第1リードフック部50は、第1鍔部14を径方向内側から外側へ横切るように形成された溝状の第1リード通し口51と、筒部11の径方向内側から外側へ貫通すると共に第1リード通し口51に連通するように形成された第1リード収容開口部52とを有する。第2鍔部15には第2リード通し口61及び第2リード収容開口部62を有する第2リードフック部60が、第1リードフック部50から周方向にずれた位置に形成されている。第1リード収容開口部52の軸方向の長さ寸法は、周方向において第2リードフック部60に近い側が遠い側より大きくなっている。
【選択図】図3

Description

本発明は軸流ファンのハウジングに関し、詳しくは、軸流ファンを構成するモータのリード線を係止するためにハウジングに設けられるリードフック部の改良に関する。
電子機器の内部の冷却等のために使用される軸流ファンにおいて、そのモータのリード線をハウジングに沿って引き出す際にリード線を係止するために、リードフック部がハウジングに設けられていることが多い。軸流ファンのハウジングは通常、略円筒形状の風洞を有する筒部と、その軸方向両端(吸気側及び排気側)に形成された略矩形の鍔部を有し、それぞれの鍔部の4隅に取り付け孔が形成されている。そして、モータからのリード線は、例えば排気側の鍔部に形成されたリードフック部に係止されてから軸方向に引き出され、更に吸気側の鍔部に形成されたリードフック部に係止されて外部(電子機器の内部)に引き出される。
このような軸流ファンのハウジングに設けられたリードフック部の従来例が、例えば特許文献1(図4参照)に示されている。ハウジングの排気側及び吸気側の両方の鍔部にリードフック部が設けられたリード線引き出し構造(方法)をダブルフックと呼ぶことがある。
特開2006−214419号公報
上記のような従来のダブルフックのリード線引き出し構造において、リード線の太さや数(例えば4本以上になる場合がある)によっては、リード線がリードフック部からはみ出てしまうことがあった。また、軸流ファンから出たリード線の電子機器内部での引き回し方法によっては、リード線がハウジングの側面から外れたり、撓んだりすることがあった。
リード線が軸流ファンのハウジング側面から外れたり、撓んだりすると、電子機器内でリード線が他の部品と干渉する可能性がある。あるいは、軸流ファンを電子機器に取り付ける作業性が悪くなるといった問題がある。この問題の対策として、粘着テープや接着剤等を用いてリード線をハウジングに固定することが考えられるが、そのような作業は余分なコストや工数が必要となるので好ましくない。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑み、モータのリード線をハウジングの側面に沿って引き出す際に、係止されたリード線がハウジングの側面から外れたり撓んだりしにくいリードフック部を有する軸流ファンのハウジングを提供することを目的とする。
本発明による軸流ファンのハウジングは、略円筒形状の風洞を有する筒部と、前記筒部の軸方向第1端側に形成された第1鍔部と、前記筒部の軸方向第2端側に形成された第2鍔部とを備えた軸流ファンのハウジングであって、第1リードフック部が前記第1鍔部から前記筒部にかけて形成されると共に、第2リードフック部が前記第2鍔部に形成され、前記軸流ファンを構成するモータのリード線が前記第1リードフック部に係止されてから前記第2リードフック部に向かって引き出され、更に前記第2リードフック部に係止されて外部に引き出されるように構成され、前記第1リードフック部は、前記第1鍔部を径方向内側から外側へ横切るように形成された溝状の第1リード通し口と、前記筒部の径方向内側から外側へ貫通すると共に前記第1リード通し口に連通するように形成された第1リード収容開口部とを有し、前記第2リードフック部は、前記第2鍔部を厚み方向に横切るように形成された溝状の第2リード通し口と、前記第2鍔部を厚み方向に貫通すると共に前記第2リード通し口に連通するように形成された第2リード収容開口部とを有し、前記第1リードフック部と前記第2リードフック部は、前記筒部の周方向に互いにずれた位置に形成され、前記第1リード収容開口部の軸方向の長さ寸法は、周方向において前記第2リードフック部に近い側が遠い側より大きくなっていることを特徴とする(請求項1)。
このような構成によれば、第1リードフック部に係止され、第1リード収容開口部に収容される複数のリード線は、ハウジングの側面に沿って軸方向第2端側へ引っ張られたときに、第1リード収容開口部の軸方向の長さ寸法が大きい側(深い側)、すなわち第2リードフック部に近い側へ集まりやすくなる。その結果、係止されたリード線がハウジングの側面から外れたり撓んだりしにくくなる。
好ましい実施形態において、前記ハウジングは、前記筒部の軸方向第1端側の中心部に配置されたベース部と、前記筒部の軸方向第1端側の内周面と前記ベース部とを接続する複数の連結部とを更に備え、前記第1リード収容開口部の前記軸方向第2端側の端部が前記連結部の前記軸方向第2端側の端部よりも前記軸方向第1端側に位置している(請求項2)。なお、ベース部には、モータ(のステータコア、回路基板、軸受等)が固定される。複数の連結部は、単にベース部と筒部との連結リブであるだけでなく、静翼としての機能を有するものであってもよい。
このような構成によれば、モータ(の回路基板)から出て第1リード収容開口部に収容されるリード線がインペラの動翼と機械的に干渉することがない。逆に言えば、連結部の軸方向第2端側の端部よりも軸方向第2端側へ突出しない範囲で、第1リード収容開口部の軸方向第2端側の端部を深く(軸方向寸法を長く)設定することができ、その結果、より多くのリード線を確実に第1リード収容開口部に収容することができる。
別の好ましい実施形態において、前記溝状の第2リード通し口は、前記第2鍔部の厚み方向に対して斜めに横切るように形成されている(請求項3)。これにより、第2リードフック部の第2リード通し口を通って第2リード収容開口部に収容されたリード線が第2リードフック部から外れにくくなる。
更に別の好ましい実施形態では、前記筒部の外周面において、前記リード線を前記第1リード収容開口部から前記第2リード収容開口部へ案内するガイド溝が前記第1リードフック部から前記第2リードフック部に向かって設けられている(請求項4)。これにより、ハウジングの側面の軸方向に沿って第1リード収容開口部から第2リード収容開口部へ引き出されたリード線が周方向にずれにくくなり、その結果、リード線がハウジングの側面から外れたり撓んだりしにくくなる。
更に別の好ましい実施形態では、前記筒部の外周面において、前記第1リード収容開口部から前記第2リード収容開口部に向かって引き出された前記リード線の周方向への移動を阻止する凸部が周方向の少なくとも片側に形成されている(請求項5)。これにより、ハウジングの側面の軸方向に沿って第1リード収容開口部から第2リード収容開口部へ引き出されたリード線が周方向にずれにくくなり、その結果、リード線がハウジングの側面から外れたり撓んだりしにくくなる。特に、前記凸部は、第1リードフック部から第2リードフック部に向かって引き出された前記リード線を周方向両側から挟むように形成されていてもよい(請求項6)。
また、前記凸部は、第1リードフック部から第2リードフック部に向かって延びる細長いリブであってもよいし(請求項7)、第1リードフック部から第2リードフック部に向かって離間して並ぶように設けられた複数の突起であってもよい(請求項8)。
上記のようなハウジングを用いた本発明の軸流ファンは、前記ハウジングを構成する筒部の軸方向第1端側の中心部に配置されたベース部に固定されたモータと、前記ハウジングの筒部の内側に位置し、前記モータによって回転駆動される複数の動翼を有するインペラとを備え、前記インペラの回転によって、前記筒部の軸方向第2端側(吸気側)から軸方向第1端側(排気側)へ空気流が発生することを特徴とする(請求項9)。
本発明の軸流ファンのハウジングとそれを用いた軸流ファンによれば、モータのリード線をハウジングの側面に沿って引き出す際に、第1及び第2リードフック部に係止されたリード線がハウジングの側面から外れたり撓んだりしにくくなる。したがって、粘着テープや接着剤等を用いてリード線をハウジングに固定することなく、リード線の引き回しが容易で電子機器に組み込みやすい軸流ファンが得られる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る軸流ファンの概略断面図であり、図2は同じ軸流ファンの概略下面図である。また、図3(a)は、軸流ファンを構成するハウジングの側面図であり、図3(b)は、モータのリード線がハウジングの側面に沿って引き出される様子を示している。この軸流ファンは、例えば電子機器の筐体に取り付けてその内部を冷却する用途に使用され、樹脂成形品であるハウジング1の内部に、モータ2及びインペラ4を組み込んだ構造を有する。この軸流ファンの大きさを例示すると、平面視で略正方形の外形の一辺が約40mmであり、軸方向寸法が約30mmである。
ハウジング1は、略円筒形状の風洞を有する筒部11と、その軸方向第1端側に形成された第1鍔部14と、軸方向第2端側に形成された第2鍔部15と、軸方向第1端側の中心部に配置された平面視で略円形のベース部12と、複数本(図2の例では8本)の連結部13とを有する。なお、軸方向第1端側を軸方向基端側といい、軸方向第2端側を軸方向先端側ということもある。
第1鍔部14及び第2鍔部15は、平面視で略正方形の外形を有し、その4隅には、軸流ファンを電子機器の筐体に取り付けるためのボルトを挿入する4個の取付孔141、151がそれぞれ設けられている。下面図である図2には、第1鍔部14に形成された4個の取付孔141が描かれている(取付孔151は図4(a)に図示)。筒部11の平面視で略円形の内周面112は、インペラ4の外周縁と所定の空隙を挟んで対向する略円筒形状の風洞である。なお、図2ではインペラ4の図示を省略している。インペラ4の回転によって発生する空気流は、軸方向第2端側(軸方向先端側)から軸方向第1端側(軸方向基端側)へ流れる。
なお、ハウジング1は、樹脂成形品に限らず、アルミニウムのダイカストにより成形してもよい。また、ハウジング1の筒部11、第1鍔部14、第2鍔部15、ベース部12、及び連結部13は、樹脂の射出成形やアルミニウムのダイカストにより一体に形成される。また、図2の例では、8本の連結部13が静翼を構成しているが、連結部13は、例えば4本の単なる連結リブであってもよく、また、連結部13の本数や断面形状は適宜変更可能である。いずれの構造にも本発明を適用することができる。
ハウジング1のベース部12は8本の連結部13によって筒部11の軸方向第1端側の内周面に接続されており、モータ2(のステータユニット及びベアリング)がベース部12に保持されている。詳しく説明すると、ベース部12の中心に、略円筒形状を有する金属製(例えば真鍮等の合金製)、又は樹脂製の円筒部材23が立設され、この中にモータ2の回転軸21を回転自在に支持する一対の軸受22が装着されている。一対の軸受22は、軸方向に離間するように配置され、その外周面が円筒部材23の内周面に密着している。この円筒部材23は、ハウジング1のベース部12の中心に一体として固定されている。また、円筒部材23の外周面には、後述するように、モータ2のステータユニットを構成するステータコア等が外嵌し固定されている。なお、回転軸21の軸方向基端側端部には、抜け防止用のワッシャ211が装着され、軸方向基端側の軸受22とワッシャ211との間にコイルばね212が介装されている。
回転軸21の軸方向先端側には、磁性体(例えば亜鉛メッキ鋼板)で形成されたロータホルダ25が固定されている。ロータホルダ25は、回転軸21に外嵌し、一体に固定された中心筒部251と、中心筒部251の軸方向先端側から径方向外方に略円板状に広がる円板部252と、その外周縁から軸方向基端側へ延びる円筒部253を有する。円筒部253の内周面には、略円筒状のロータマグネット26の外周部が固着され、保持されている。ロータマグネット26は周方向にS極とN極が交互に形成されるように、例えば4極に磁化されている。
ロータホルダ25の外周面には、インペラ4が固定されている。インペラ4は樹脂成形品であり、ロータホルダ25の外面及び回転軸21の軸方向先端側端面を覆うインペラカップ41と、その外周面から径方向外方に向けて延び周方向に所定間隔で配列された複数枚の動翼42とを有する。インペラ4がモータ2によって回転駆動されると、軸方向第2端側(軸方向先端側)から軸方向第1端側(軸方向基端側)へ流れる空気流が発生する。
いわゆるブラシレスDCモータであるモータ2はステータユニットとロータユニットからなり、ロータユニットは上記のロータマグネット26、ロータホルダ25、及び回転軸21を含んでいる。ステータユニットは、コイル31が巻回されたステータコア32と、コイル31の電線端部が接続される回路基板35とを含む。回路基板35には、ロータマグネット26の回転に伴う磁束の変化を検出するホール素子(又はホールIC)、その出力信号に基づいてコイル31への供給電流を制御するモータ駆動用IC等の回路部品が実装されている。なお、図1では回路基板35に実装された回路部品の図示を省略しており、電源供給や回転数制御のために外部(電子機器)と接続される複数本のリード線6のみが図示されている。
ステータコア32は、回転中心軸AXを中心として周方向の複数箇所から径方向外方に伸びる複数の極歯を有し、各極歯にコイル31が巻回されている。ステータコア32は複数枚の電磁鋼板が回転中心軸AXの方向に積層された構造を有し、各電磁鋼板は、略環状の部分の外周から上記の極歯を構成する部分が径方向外方へ延びる形状を有している。略環状の部分が積層されて構成されるステータコア32の中央円筒部が、ハウジング1のベース部12に固定された円筒部材23の外周面に外嵌して固定され、これによってステータコア32を含むステータユニットがハウジング1のベース部12に固定されている。
また、コイル31は、樹脂製の絶縁体であるインシュレータ33を介してステータコア32に巻回される。インシュレータ33は、軸方向先端側の部材と軸方向基端側の部材とに分かれており、両者が軸方向両側からステータコア32に被せられ、その上からコイル31が巻回される。ステータコア32の各極歯の外周面では電磁鋼板の径方向外側端面が露出しており、所定のギャップを隔ててロータマグネット26の内周面に対向している。
図1及び図2に示すように、本実施形態の軸流ファンでは、モータ2を構成する回路基板35の軸方向基端側の面に設けられたリード接続部(半田付ランド)351に4本のリード線6が半田付けによって接続され、電源供給や回転数制御のために外部へ引き出される。図1及び図2では便宜上、リード線6が第1リードフック部50に係止されてからそのまま径方向外方へ引き出されるように描かれているが、実際には図3(b)に示すように引き出される。つまり、リード線6は、ハウジング1の第1鍔部14から筒部11にかけて形成された第1リードフック部50に係止されてから筒部11の側面に沿って軸方向に引き出され、第2鍔部15に形成された第2リードフック部60に係止されて外部に引き出される。
次に、リード線6をハウジング1の側面に沿って引き出すための第1リードフック部50及び第2リードフック部60を含む構造について説明する。この説明のために図1から図3と共に図4を参照する。図4(a)は、ハウジング1を軸方向先端側から見た上面図のうちの第2リードフック部60が形成された部分を示す部分上面図である。また、図4(b)は、ハウジング1を軸方向基端側から見た下面図のうちの第1リードフック部50が形成された部分を示す部分下面図である。
図3(a)及び図4(b)に示すように、第1鍔部14から筒部11にかけて形成された第1リードフック部50は、第1鍔部を径方向内側から外側へ横切るように形成された溝状の第1リード通し口51と、筒部11の径方向内側から外側へ貫通すると共に第1リード通し口51に連通するように形成された第1リード収容開口部52とを有する。図3(a)において、第1リード通し口51及び第1リード収容開口部52は共に径方向(紙面に垂直な方向)に貫通している。
また、図3(a)及び図4(a)に示すように、第2鍔部15の取付孔151の近くに形成された第2リードフック部60は、第2鍔部15を厚み方向(軸方向)に横切るように形成された溝状の第2リード通し口61と、第2鍔部15を厚み方向に貫通すると共に第2リード通し口61に連通するように形成された第2リード収容開口部62とを有する。図4(a)において、第2リード通し口61及び第2リード収容開口部62は共に軸方向(紙面に垂直な方向)に貫通している。また、図3(a)及び(b)から分かるように、第2リード通し口61は、第2鍔部15の厚み方向に対して斜めに横切るように形成されている。
上記のような第1リードフック部50及び第2リードフック部60を用いてリード線6をハウジング1の側面に沿って引き出す作業は、例えば次のように行われる。先ず、回路基板35に接続された複数本(図示の例では4本)のリード線6を1本ずつ順番に、第1リードフック部50の第1リード通し口51に通して、第1リード収容開口部52に収容する。この状態が図1及び図2に示されている。
次に、第1リードフック部50の第1リード収容開口部52に収容された複数本のリード線6を1本ずつ順番に、ハウジング1(筒部11)の側面に沿って軸方向に引き出し、更に、第2リードフック部60の第2リード通し口61に通して、第2リード収容開口部62に収容する。この状態が図3(b)に示されている。複数本のリード線6は、径方向に引き出された後、第1リード収容開口部52で引き出し方向を約90度変えて筒部11の側面に沿って略軸方向に引き出され、第2リード収容開口部62に収納(係止)されて外部(図では上方)へ引き出されている。なお、図3(b)では4本のリード線がまっすぐに略平行に並んだ状態が描かれているが、実際にはリード線が重なったり交差したりする場合もある。また、図示のリード線6の太さは実際のリード線の太さと必ずしも同じではない。
図3(a)及び(b)から分かるように、第1リードフック部50と第2リードフック部60は、筒部11の周方向に互いにずれた位置に形成されている。図示の例では、第1リードフック部50よりも右側にずれた位置に第2リードフック部60が形成されている。そして、第1リードフック部50の第1リード収容開口部52の軸方向長さ寸法(深さ)は、周方向において第2リードフック部60に近い側(d1)が遠い側(d2)より大きくなっている。つまり、図3(a)に示すように、d1>d2となっている。
したがって、複数のリード線6がハウジング1の側面に沿って軸方向先端側へ引っ張られたときに、図3(b)に示すように、第1リード収容開口部52の中での軸方向の長さ寸法が大きい側(深い側)、すなわち第2リードフック部60に近い側へ複数のリード線6が集まりやすい。その結果、リード線6がハウジング1の側面から外れたり撓んだりしにくくなる。
また、前述のように第2リードフック部60の第2リード通し口61は、第2鍔部15の厚み方向に対して斜めに横切るように形成されている。したがって、図3(b)から分かるように、第2リード通し口61を通って第2リード収容開口部62に収容されたリード線6が第2リードフック部60(第2リード通し口61)から外れにくくなる。
また、第1リード収容開口部52の軸方向先端側の端部が連結部(静翼又は連結リブ)13の軸方向先端側の端部よりも軸方向基端側に位置していることが望ましい。つまり、図1に示すように、ハウジング1の基端面から第1リード収容開口部52の軸方向先端側の端部までの距離D1が、ハウジング1の基端面から連結部13の軸方向先端側の端部までの距離D2よりも小さいこと(D1<D2)が望ましい。これにより、回路基板35から出て第1リード収容開口部52に収容されるリード線6がインペラ4の動翼42と機械的に干渉することがない。逆に言えば、連結部13の軸方向先端側の端部よりも軸方向先端側へ突出しない範囲で、第1リード収容開口部52の軸方向先端側の端部を深く(軸方向寸法d1(D1)を長く)設定することができる。
また、図3(a)及び(b)に示すように、筒部11の外周面において、第1リード収容開口部52の左寄り箇所から第2リード収容開口部62の左側へ軸方向に延びる凸部(リブ)71が形成されている。この凸部71は、第1リード収容開口部52から第2リード収容開口部62へ筒部11の外周面に沿って略軸方向に引き出されたリード線6の周方向への移動を阻止する働きを有する。これにより、ハウジング1の側面の軸方向に沿って第1リード収容開口部52から第2リード収容開口部62へ引き出されたリード線6が周方向にずれにくくなり、その結果、リード線6がハウジング1の側面から外れたり撓んだりしにくくなる。
図5(a)及び(b)は、ハウジング1の筒部11の外周面に形成された凸部71の変形例を示す図である。図5(a)に示す変形例では、第2リード収容開口部62の左側で軸方向に延びる凸部(リブ)71だけでなく、右側にも軸方向に延びる凸部(リブ)72が形成されている。つまり、軸方向に引き出される複数のリード線を周方向両側から挟むように凸部(リブ)71及び72が形成されている。
また、図5(b)に示す変形例では、軸方向に延びる1本のリブ71に代えて、軸方向に離間して並ぶように複数の突起71’が設けられている。この場合も、1本のリブ71を設けた場合と同様に、ハウジング1(筒部11)の側面の軸方向に沿って第1リード収容開口部52から第2リード収容開口部62へ引き出されたリード線6が周方向にずれにくくなる効果が得られる。
また、図示は省略するが、図3又は図5に示した凸部71、72、71’に代えて、あるいは併用して、リード線6を第1リード収容開口部52から第2リード収容開口部62へ案内するガイド溝を軸方向に沿って設けてもよい。複数本のリード線6をまとめて案内する太いガイド溝を1本設けてもよいし、複数本のリード線6を1本ずつ個別に案内するように複数本の細いガイド溝を平行に並べて設けてもよい。複数本の細いガイド溝を平行に並べて設ける代わりに、仕切りとして機能する複数のリブを一定間隔で並べてもよい。いずれの場合も、ハウジング1(筒部11)の側面の軸方向に沿って第1リード収容開口部52から第2リード収容開口部62へ引き出されたリード線6が周方向にずれにくくなり、その結果、リード線6がハウジング1の側面から外れたり撓んだりしにくくなる効果が得られる。
次に、図6(a)から(f)はハウジングの部分側面図であり、第1リード収容開口部52等の形状の変形例を示している。図6(a)から(e)には、第1リード収容開口部52の特徴的な形状の変形例がいくつか示されている。図6(a)又は(b)に示すように、第1リード収容開口部52の軸方向長さ寸法(深さ)が、周方向に沿って曲線的に変化していてもよい。また、図6(c)に示すように、第1リード収容開口部52の軸方向長さ寸法(深さ)が一定である周方向区間があってもよい。また、図6(d)又は(e)に示すように、第1リード収容開口部52の第2リードフック部60に近い側の軸方向長さ寸法(深さ)、つまり、図3(a)における寸法d2がゼロであってもよい。更に、図示は省略するが、図3(a)における寸法d1よりも大きい長さ寸法(深さ)が第1リード収容開口部52の周方向における第2リードフック部60に近い側と遠い側との間に存在するような形状でもよい。いずれの変形例の形状でも、図3(a)を参照して説明したように、第1リード収容開口部52の軸方向長さ寸法(深さ)は、周方向において第2リードフック部60に近い側(d1)が遠い側(d2)より大きい関係(d1>d2)を満足している。
したがって、いずれの変形例の形状でも、第1リード収容開口部52の中での軸方向の長さ寸法が大きい側(深い側)、すなわち第2リードフック部60に近い側へ複数のリード線6が集まりやすく、その結果、リード線6がハウジング1の側面から外れたり撓んだりしにくくなる効果が得られる。図3(a)及び図6(a)から(e)に例示した形状以外にも、上記の関係(d1>d2)を満足し、同様の効果が得られる第1リード収容開口部52の形状が種々考えられる。
また、図6(f)に示す変形例では、第1リード収容開口部52の形状は図3(a)に示したものと同じであるが、第2リード通し口61の形状が図3(a)と異なっている。つまり、第2鍔部15の厚み方向を斜めに横切っている第2リード通し口61の方向が図3(a)(及び図6(a)から(e))と逆になっている。図6(f)に示す変形例でも、第2リードフック部60の第2リード通し口61が、第2鍔部15の厚み方向に対して斜めに横切るように形成されていることには変わりない。したがって、第2リード通し口61を通って第2リード収容開口部62に収容されたリード線6が第2リードフック部60(第2リード通し口61)から外れにくくなる効果も同様に得られる。もちろん、図6(a)から(e)に示した第1リードフック部50の各形状に、図6(f)に示した第2リード通し口61の形状を組み合わせてもよい。
以上説明したように、本実施形態の軸流ファンのハウジングとそれを用いた軸流ファンによれば、モータのリード線をハウジングの側面に沿って引き出す際に、第1及び第2リードフック部に係止されたリード線がハウジングの側面から外れたり撓んだりしにくくなる。したがって、粘着テープや接着剤等を用いてリード線をハウジングに固定することなく、リード線の引き回しが容易で電子機器に組み込みやすい軸流ファンが得られる。
なお、本発明の好ましい実施形態について、適宜変形例を含めながら説明したが、本発明の軸流ファンは、上記の実施形態に限らず種々の形態で実施することができる。例えば、リード線が軸方向に対して斜めに第1リードフック部から第2リードフック部に向かって引き出されるように、第1リードフック部と第2リードフック部が周方向にずれて形成されても良く、このとき、リード線の引き出し方向に合わせて、凸部やガイド溝も軸方向に対して斜めに形成されても良い。また、同じリードフック部の形状を、軸流ファンに限らず遠心ファンに用いても良い。
本発明の実施形態に係る軸流ファンの概略断面図である。 本発明の実施形態に係る軸流ファンの概略下面図である。 (a)は、軸流ファンを構成するハウジングの側面図であり、(b)は、モータのリード線がハウジングの側面に沿って引き出される様子を示す側面図である。 (a)は、ハウジングを軸方向先端側から見た上面図のうちの第2リードフック部が形成された部分を示す部分上面図であり、(b)は、ハウジング1を軸方向基端側から見た下面図のうちの第1リードフック部が形成された部分を示す部分下面図である。 ハウジングの筒部の外周面に形成された凸部の変形例を示す図である。 ハウジングの部分側面図であり、第1リード収容開口部等の形状の変形例を示す図である。
符号の説明
1 ハウジング
2 モータ
4 インペラ
6 リード線
11 筒部
12 ベース部
13 連結部
14 第1鍔部
15 第2鍔部
50 第1リードフック部
51 第1リード通し口
52 第1リード収容開口部
60 第2リードフック部
61 第2リード通し口
62 第2リード収容開口部
71、72 凸部(リブ)
71’ 凸部(突起)

Claims (9)

  1. 略円筒形状の風洞を有する筒部と、前記筒部の軸方向第1端側に形成された第1鍔部と、前記筒部の軸方向第2端側に形成された第2鍔部とを備えた軸流ファンのハウジングであって、
    第1リードフック部が前記第1鍔部から前記筒部にかけて形成されると共に、第2リードフック部が前記第2鍔部に形成され、前記軸流ファンを構成するモータのリード線が前記第1リードフック部に係止されてから前記第2リードフック部に向かって引き出され、更に前記第2リードフック部に係止されて外部に引き出されるように構成され、
    前記第1リードフック部は、前記第1鍔部を径方向内側から外側へ横切るように形成された溝状の第1リード通し口と、前記筒部の径方向内側から外側へ貫通すると共に前記第1リード通し口に連通するように形成された第1リード収容開口部とを有し、
    前記第2リードフック部は、前記第2鍔部を厚み方向に横切るように形成された溝状の第2リード通し口と、前記第2鍔部を厚み方向に貫通すると共に前記第2リード通し口に連通するように形成された第2リード収容開口部とを有し、
    前記第1リードフック部と前記第2リードフック部は、前記筒部の周方向に互いにずれた位置に形成され、前記第1リード収容開口部の軸方向の長さ寸法は、周方向において前記第2リードフック部に近い側が遠い側より大きくなっていることを特徴とする軸流ファンのハウジング。
  2. 前記ハウジングは、前記筒部の軸方向第1端側の中心部に配置されたベース部と、前記筒部の軸方向第1端側の内周面と前記ベース部とを接続する複数の連結部とを更に備え、前記第1リード収容開口部の前記軸方向第2端側の端部が前記連結部の前記軸方向第2端側の端部よりも前記軸方向第1端側に位置していることを特徴とする
    請求項1記載の軸流ファンのハウジング。
  3. 前記溝状の第2リード通し口は、前記第2鍔部の厚み方向に対して斜めに横切るように形成されていることを特徴とする
    請求項1又は2記載の軸流ファンのハウジング。
  4. 前記筒部の外周面において、前記リード線を前記第1リード収容開口部から前記第2リード収容開口部へ案内するガイド溝が前記第1リードフック部から前記第2リードフック部に向かって設けられていることを特徴とする
    請求項1、2又は3記載の軸流ファンのハウジング。
  5. 前記筒部の外周面において、前記第1リード収容開口部から前記第2リード収容開口部に向かって引き出された前記リード線の周方向への移動を阻止する凸部が周方向の少なくとも片側に形成されていることを特徴とする
    請求項1、2、3又は4記載の軸流ファンのハウジング。
  6. 前記凸部は、前記第1リードフック部から前記第2リードフック部に向かって引き出された前記リード線を周方向両側から挟むように形成されていることを特徴とする
    請求項5記載の軸流ファンのハウジング。
  7. 前記凸部は、前記第1リードフック部から前記第2リードフック部に向かって延びる細長いリブであることを特徴とする
    請求項5又は6記載の軸流ファンのハウジング。
  8. 前記凸部は、前記第1リードフック部から前記第2リードフック部に向かって離間して並ぶように設けられた複数の突起であることを特徴とする
    請求項5又は6記載の軸流ファンのハウジング。
  9. 請求項1から8のいずれか1項記載のハウジングと、
    前記ハウジングを構成する筒部の軸方向第1端側の中心部に配置されたベース部に固定されたモータと、
    前記ハウジングの筒部の内側に位置し、前記モータによって回転駆動される複数の動翼を有するインペラとを備え、
    前記インペラの回転によって、前記筒部の軸方向第2端側から軸方向第1端側へ空気流が発生することを特徴とする軸流ファン。
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