JP2010047088A - 車両用空調装置の配設構造 - Google Patents

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茂之 森
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Abstract

【課題】クラッシュスペースに影響を及ぼすことなく、蓄圧装置の配設と車両補機の配設との両立を図り、エンジンルームの前後方向のコンパクト化が可能となる車両用空調装置の配設構造を提供する。
【解決手段】車室とエンジンルーム11を車両前後方向に仕切るダッシュパネル13が設けられ、エンジンルーム11に配設されたパワートレインユニット40の前方に放熱用熱交換器2を配設し、冷媒循環経路内に設けられた蓄圧装置6を、パワートレイン40の車幅方向一方側に配設すると共に、車幅方向他方側には車両補機10が設けられたことを特徴とする。
【選択図】図5

Description

この発明は、冷媒が循環する冷媒循環経路に、該冷媒を圧縮する圧縮機と、放熱用熱交換器と、蒸発用熱交換器とを備え、該蒸発用熱交換器によって車室内の温度を調整する空調装置を備えたような車両用空調装置の配設構造に関する。
一般に、車両用空調装置は、冷媒を圧縮する圧縮機、放熱用熱交換器としての凝縮器、膨張弁および蒸発用熱交換器としての蒸発器を基本構成とする冷凍サイクルにて形成されており、圧縮機で圧縮された冷媒が、凝縮器にて凝縮されると共に、その凝縮冷媒が膨張弁で減圧膨張された後に、蒸発器によって蒸発し、圧縮機に戻るように構成されており、上述の蒸発器により車室内の温度を調整する空調装置が形成される。
従来、上記冷媒としては、CFC冷媒やHCFC冷媒が用いられていたが、これらの各冷媒はオゾン層に対して有害な関係上、オゾン破壊係数がゼロのHFC冷媒(ハイドロ・フルオロ・カーボン冷媒)やHC冷媒(ハイドロカーボン冷媒)に移行されつつある。
上述のHFC冷媒(ハイドロ・フルオロ・カーボン冷媒)は地球温暖化係数が大きいという問題点があり、HC冷媒(ハイドロカーボン冷媒)は地球温暖化係数が小さい反面、強燃性を有するので車両用としては不向きである。一方、従前のアンモニア冷媒は地球温暖化係数がゼロである反面、毒性を有するという問題点があった。
このため、特許文献1、2、3に開示されているように、地球温暖化係数が極小で、不燃性かつ無毒のCO冷媒を用い、従前の冷凍サイクルに内部熱交換器と蓄圧装置とを追加して車両用空調装置と成す技術が開発されている。
しかしながら、これらの各特許文献1〜3には、二酸化炭素冷媒による車両用空調装置の基本的な冷凍サイクルが開示されているに過ぎず、該冷凍サイクルを構成する各要素を車両に対して如何に搭載・配置するかという点についての開示はない。
上述の蓄圧装置は比較的大型で、かつ剛性が高いので、この蓄圧装置を仮にパワートレインユニットを構成するエンジンの前方に配置した場合には、クラッシュスペースに影響を与える問題点がある。そこで、蓄圧装置をパワートレインユニットの側方にレイアウトすることが考えられるが、パワートレインユニットの側方には車両補機が位置することが多く、このため、クラッシュスペースに影響を与えることなく蓄圧装置の配設と、車両補機の配設との両立を図ることが要求される。
特開2007−191125号公報 特開2006−327350号公報 特開2003−214713号公報
そこで、この発明は、車室とエンジンルームを車両前後方向に仕切るダッシュパネルを設け、エンジンルームに配設されたパワートレインユニットの前方に放熱用熱交換器を配設し、冷媒循環経路内に設けられた蓄圧装置を、上記パワートレインユニットの車幅方向一方側に配設し、車幅方向他方側には車両補機を設けることで、クラッシュスペースに影響を及ぼすことなく、蓄圧装置の配設と車両補機の配設との両立を図り、エンジンルームを前後方向にコンパクトにすることが可能となる車両用空調装置の配設構造の提供を目的とする。
この発明による車両用空調装置の配設構造は、冷媒が循環する冷媒循環経路に、該冷媒を圧縮する圧縮機と、放熱用熱交換器と、蒸発用熱交換器とを備え、上記蒸発用熱交換器によって車室内の温度を調整する空調装置を備えた車両用空調装置の配設構造であって、車室とエンジンルームを車両前後方向に仕切るダッシュパネルが設けられ、上記エンジンルームに配設されたパワートレインユニットの前方に上記放熱用熱交換器を配設し、上記冷媒循環経路内に設けられた蓄圧装置を、上記パワートレインユニットの車幅方向一方側に配設すると共に、車幅方向他方側には車両補機が設けられたものである。
上記構成によれば、パワートレインユニットの車幅方向一方側と他方側とに、蓄圧装置と車両補機とを振り分けて配設したので、クラッシュスペースに影響を及ぼすことなく、蓄圧装置の配設と、車両補機の配設との両立を図り、かつ、エンジンルームを前後方向にコンパクトにすることが可能となる。
この発明の一実施態様においては、上記車両補機は制動用倍力装置であることを特徴とする。
上記構成によれば、蓄圧装置と制動用倍力装置(いわゆるブレーキ・ブースタ)とのレイアウトの両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記車両補機は上記蒸発用熱交換器であることを特徴とする。
上記構成によれば、蓄圧装置と蒸発用熱交換器(いわゆるエバポレータ)とのレイアウトの両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記パワートレインユニットの車幅方向一方側のダッシュパネルの近傍には、上記蒸発用熱交換器および上記蓄圧装置が配設されたものである。
上記構成によれば、蒸発用熱交換器および蓄圧装置、特に蓄圧装置をパワートレインユニットの車幅方向一方側に車両前後方向のデッドスペースを有効利用して、車両衝突時に破損し難い部位に配設することができ、また蓄圧装置はエンジン前方と異なってダッシュパネルの近傍に配設したので、重心の後方移動ができると共に、クラッシュスペースの拡大を図ることができて、車両衝突時の安全性が向上する。
この発明の一実施態様においては、上記蓄圧装置はダッシュパネルのエンジンルーム側直前部に車幅方向に向けて配設されたものである。
上記構成によれば、蓄圧装置を車幅方向に向けてダッシュパネル直前部に配設したので、さらなる重心の後方移動ができ、ヨー慣性モーメントの低減を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記蓄圧装置と上記放熱用熱交換器との間を、上記パワートレインユニットの側方を車両前後方向に延びる第1の冷媒用導管によって接続したものである。
上記構成によれば、次のような効果がある。
すなわち、パワートレインユニット側方には前後方向のデッドスペースが存在する。そして、このデッドスペースを有効利用して第1の冷媒用導管を配設することができ、また、第1の冷媒用導管による最短距離での接続が可能となる。
この発明の一実施態様においては、上記蓄圧装置と上記蒸発用熱交換器との間を、上記ダッシュパネルのエンジンルーム側を車幅方向に延びる第2の冷媒用導管によって接続したものである。
上記構成によれば、次のような効果がある。
すなわち、上述のダッシュパネルのエンジンルーム側、換言すれば、パワートレインユニットを構成するエンジンの後部上側にはデッドスペースが存在するので、このデッドスペースを有効利用して、上記第2の冷媒用導管を配設することができる。
この発明の一実施態様においては、空調風を上記蒸発用熱交換器を通過させて車室内に導く空調風通路を備え、該空調風通路には上記蒸発用熱交換器に空調風を送風するブロアユニットと、上記蒸発用熱交換器からの空調風を上記車室内に設けられた複数の空調風吹出し口に分配して配風する配風ユニットが設けられ、上記蒸発用熱交換器と上記ブロアユニットと上記配風ユニットとを一体的にユニット化して助手席と対応するダッシュパネルの一側方に配設したものである。
上記構成によれば、蒸発用熱交換器とブロアユニットと配風ユニットとを一体ユニット化したものの全体を集約して、ダッシュパネルの片側、つまり助手席側に配設したので、運転席側においては充分な居住スペースを確保することができ、また助手席側においては最大限の居住スペースを確保することができ、さらに、片方に集約して配設するので、その組付け性の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記冷媒は二酸化炭素冷媒であることを特徴とする。
上記構成によれば、冷媒を、高い圧縮圧力が必要な二酸化炭素冷媒(CO冷媒)としたので、地球温暖化係数が極小、かつ毒性がないうえ、不燃性を確保することができて、安全性上、有効となる。
この発明によれば、車室とエンジンルームを車両前後方向に仕切るダッシュパネルを設け、エンジンルームに配設されたパワートレインユニットの前方に放熱用熱交換器を配設し、冷媒循環経路内に設けられた蓄圧装置を、上記パワートレインユニットの車幅方向一方側に配設し、車幅方向他方側には車両補機を設けたので、クラッシュスペースに影響を及ぼすことなく、蓄圧装置の配設と車両補機の配設との両立を図り、エンジンルームを前後方向にコンパクトにすることが可能となる効果がある。
クラッシュスペースに影響を及ぼすことなく、蓄圧装置の配設と、車両補機の配設との両立を図るという目的を、冷媒が循環する冷媒循環経路に、該冷媒を圧縮する圧縮機と、放熱用熱交換器と、蒸発用熱交換器とを備え、上記蒸発用熱交換器によって車室内の温度を調整する空調装置を備えた車両用空調装置の配設構造において、車室とエンジンルームとを車両前後方向に仕切るダッシュパネルを設け、上記エンジンルームに配設されたパワートレインユニットの前方に上記放熱用熱交換器を配設し、上記冷媒循環経路内に設けられた蓄圧装置を、上記パワートレインの車幅方向一方側に配設し、また、車幅方向他方側に車両補機を設けるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両用空調装置の配設構造を示すが、まず、図10を参照してCO(二酸化炭素)を冷媒とする冷凍サイクルの構成について説明する。
図10に示すように、冷媒を圧縮する可変容量形の圧縮機1と、この圧縮機1で圧縮された高温高圧の冷媒を外気、特に走行風により冷却する放熱用熱交換器としてのガスクーラ2と、このガスクーラ2で冷却された冷媒を減圧する減圧手段としての膨張弁3と、該膨張弁3で減圧された冷媒を、内外気より熱を奪い蒸発させる蒸発用熱交換器としてのエバポレータ4と、ガスクーラ2で冷却された冷媒と圧縮機1へ還流する低圧の冷媒との間で熱交換する内部熱交換器5と、エバポレータ4を通過した冷媒を気液分離して気相状態の冷媒(COガス冷媒)のみを圧縮機1に送る蓄圧装置としてのアキュムレータ6とを備え、これら各要素1〜6を冷媒導管としてのラインL1〜L7で閉ループ状に接続して、冷凍サイクルを構成すると共に、これら各ラインL1〜L7(冷媒導管)により冷媒が循環する冷媒循環経路7を形成している。
ここで、上述の圧縮機1は後述するエンジン38で駆動され、COガス冷媒を圧縮し、高温高圧の冷媒をラインL1に吐出する。
ガスクーラ2は、高温高圧のCO冷媒の熱を外気、主として走行風と熱交換させ、放熱、液化させて、中温まで冷却する。
内部熱交換器5は、ガスクーラ2で冷却された冷媒と、エバポレータ4で蒸発した低温低圧の冷媒との間で熱交換させ、ガスクーラ2から膨張弁3に送られる冷媒を、さらに冷却する。
膨張弁3は、内部熱交換器5で冷却された中温高圧の冷媒を減圧させ、低温低圧の霧状の冷媒としてエバポレータ4に送出する。
エバポレータ4は、該エバポレータ4を通過する内外気の熱を奪って、冷媒を蒸発させ、このエバポレータ4によって車室内の温度を調整する。
アキュムレータ6(蓄圧装置)は、エバポレータ4から吐出される冷媒を気液分離し、圧縮機1による液圧縮を防止すべく、液冷媒を一時プールし、ガス冷媒のみを、内部熱交換器5を介して圧縮機1に還流する。
次に、図1〜図3を参照して車両の全体構造について説明する。ここに、図1は車両の側面図、図2は車両の平面図、図3は車両の正面図である。
図1〜図3において、エンジンルーム11と車室12とを車両前後方向に仕切るダッシュパネルとしてのダッシュロアパネル13を設け、このダッシュロアパネル13の下部には、後方に向けて略水平に延びて車室12の底面を形成するフロアパネル14を、一体または一体的に連設し、このフロアパネル14の後部には、上方に立上がるキックアップ部15および略水平なリヤシートパン16を形成し、このリヤシートパン16にはバルクヘッド17を介してリヤフロア18(フロアパネル)を略水平に連設している。このリヤフロア18は後述する後部荷室53の底面を形成するものである。
車室12とエンジンルーム11とを車両の前後方向に仕切るダッシュロアパネル13は、図2に示すように、その車幅方向の中央において車両後方に向けて凹設されたダッシュ中央凹部13Aと、このダッシュ中央凹部13Aの前端から車幅方向両側に延びるダッシュ側部13B,13Cと、から形成され、運転席側のダッシュ側部13B(ダッシュパネルの一般面に相当)は車幅方向に真っ直ぐ延びているのに対して助手席側のダッシュ側部13Cはエンジンルーム11側に向けて凸設された凸形状に形成されている。
上述のフロアパネル14の車幅方向の中央部には、図2に平面図で示すように、車室12内に向かって上方へ突出して、車両の前後方向に延びるトンネル部19を設けている。このトンネル部19は、図1に側面図で示すようにダッシュロアパネル13とバルクヘッド17との間を車両の前後方向に延びており、該トンネル部19は車体剛性の中心となるものである。なお、このトンネル部19の上部には、該トンネル部19の上部に沿って車両の前後方向に延びるトンネルメンバ(いわゆる、ハイマウントバックボーンフレーム)を設けてもよい。
また、上述のフロアパネル14の左右両サイドには、図2、図3に示すように、車両の前後方向に延びるサイドシル20を接合固定している。このサイドシル20は、サイドシルインナ21とサイドシルアウタ22とを接合して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面23(図3参照)を有する車体剛性部材である。なお、上記サイドシルインナ21とサイドシルアウタ22との間には必要に応じて、サイドシルレインフォースメントが介設される。
さらに、図1、図2に示すように、ダッシュロアパネル13とキックアップ部15との車両前後方向の中間部において、上述のフロアパネル14上部には、トンネル部19の縦壁とサイドシルインナ21との間を車幅方向に連結する左右のフロアクロスメンバ24,24を設け、断面ハット形状のこのフロアクロスメンバ24とフロアパネル14との間には、車幅方向に延びる閉断面25を形成している。
図2、図3に示すように、上述のトンネル部19とサイドシル20との間の車幅方向の中間部において、フロアパネル14の下部には、車両の前後方向に延びる左右一対のフロアフレーム26,26(車体剛性部材)を接合固定して、断面逆ハット形状のこのフロアフレーム26とフロアパネル14との間には、車両の前後方向に延びる閉断面27(図3参照)を形成している。
また、リヤフロア18の下部両サイドには、図1、図2に示すように、車両の前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレーム28,28(車体剛性部材)を接合固定して、(断面逆ハット形状の)このリヤサイドフレーム28とリヤフロア18との間には、車両の前後方向に延びる閉断面(図示せず)を形成すると共に、これら一対のリヤサイドフレーム28,28の前部を、図2に示すように、サイドシル20の後部と車両前後方向にオーバラップする位置まで前方へ延設させている。
一方、図2に示すように、エンジンルーム11の左右両サイドを車両の前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレーム29,29を設けている。これらの各フロントサイドフレーム29,29は、ダッシュ側部13B,13Cより前方に延びる車体剛性部材であって、これらの各フロントサイドフレーム29,29は図1に示すように、その後部がダッシュロアパネル13の前面に沿って下方に延び、該フロントサイドフレーム29の後端部は上述のフロアフレーム26の前端部に連結されていて、このフロントサイドフレーム29とフロアフレーム26とは、図2に示すように、平面視で車両の前後方向に略一直線状に連続するものである。
図1、図2に示すように、左右一対のフロントサイドフレーム29,29間には、車幅方向に延びる閉断面構造のフロントクロスメンバ30(いわゆるNo.1.5クロスメンバ)を設けている。
また、図2に示すように、左右一対のフロントサイドフレーム29,29の前方には、クラッシュカン31,31(衝撃エネルギ吸収部材)を介して、車幅方向に延びるバンパレイン32(詳しくは、フロントバンパレインフォースメント)を設けている。
このバンパレイン32の車幅方向中間部には、後方に後退する中間後退部32Aを形成すると共に、バンパレイン32の左右の両端部にも、後方に後退するサイド後退部32B,32Cを形成し、該バンパレイン32の平面から見た全体形状を略W字状と成している。
上述の左右一対のフロントサイドフレーム29,29の車外側には、ホイールハウス33,33(図6参照)が設けられており、これら各ホイールハウス33,33における車幅方向の内側で、かつホイールハウス33の前後方向略中央部には図6に示すように、サスタワー33T(詳しくは、サスペンションタワー部)が一体的に取付けられている。
また、左右の各ホイールハウス33の上部には、図6に示すように、車両の略前後方向に延びる車体剛性部材としてのエプロンレインフォースメント34が設けられており、このエプロンレインフォースメント34の前部には、シュラウドアッパメンバ(図示せず)が接続される一方、エプロンレインフォースメント34の後部には、カウルサイド部35が接続されている。
ところで、図1に示すように、エンジンルーム11内のエンジン38の前方において、左右一対のフロントサイドフレーム29,29間には、後部にクーリングファン36を備えたラジエータ37を、前低後高状に傾斜させて、配設している。ここで、上述のラジエータ37とクーリングファン36とは一体化されて、ラジエータユニットを構成している。
また、図1、図2に示すように、ラジエータ37のさらに前方には放熱用熱交換器としてのガスクーラ2を配設し、このガスクーラ2の背面に内部熱交換器5を配置している。さらに、該内部熱交換器5の直後の車幅方向右側には膨張弁3を配設している。
図1、図2に示すように、エンジンルーム11内の後部およびトンネル部19の車外側には、内燃機関としてのエンジン38(縦置きエンジン)とトランスミッション39とから成るパワートレインユニット40(以下単にパワートレインと略記する)を配設している。該パワートレイン40は上述のダッシュ中央凹部13Aに対応して配設されたものであって、重量物としてのエンジン38およびトランスミッション39を可及的車両前後方向の中心部に後退配置して所謂フロント・ミッドシップ・エンジン車と成し、ヨー慣性モーメントの低減を図り、操縦安定性の向上を図るように構成している。ここで、上述のエンジン38としては、レシプロエンジンまたはロータリエンジンを用いることができるが、図面ではレシプロエンジンを例示している。
さらに、上述のトンネル部19の車外側には、トランスミッション39の出力を、リヤディファレンシャル装置41に伝達するプロペラシャフト42を設け、上述のリヤディファレンシャル装置41の差動出力を、車幅方向に延びる左右のドライブシャフト43,43(図2参照)を介して、左右の後輪44,44に伝達すべく構成して、FR(前部機関後輪駆動)タイプの車両と成している。
一方、図1に示すように、エンジンルーム11の上方をボンネット45で覆うと共に、エンジンルーム11の前方はフロントバンパ46で覆っている。
また、フロントウインド47は、図3に示すように左右のフロントピラー48,48と、ルーフ部49の前端と、カウル部(図示せず)上端との間に形成されたフロントウインド開口を覆うものである。
一方、この車両は、図1に示すように、リヤフロア18上方の後部荷室53の開口を、リヤゲートウインド54を備えたリヤゲート55(開閉部材)によって開閉自在に覆うように構成しており、上述の後部荷室53は車室12内と連通していて、上述のリヤゲート55を開放することで、荷物の出し入れを容易に行なうように構成している。
図1〜図3において、56はステアリングホイール、57はインストルメントパネル、58はステアリングラック、59はサブフレーム、60はホイールハウス33(図6参照)に操舵可能に格納された前輪タイヤである。
一方、図2に示すように、ダッシュロアパネル13およびインストルメントパネル57の後方の車室12内側には、車幅方向に運転席シート61と、助手席シート62とが左右に並設されている。運転席シート61は車両左側のダッシュ側部13B(他方のダッシュ側部)およびステアリングホイール56に対応して車両左側に配設されており、この運転席シート61はシートクッション61Cとシートバック61Bとを備えている。
助手席シート62は車両右側のダッシュ側部13C(一方のダッシュ側部)に対応して車両右側に配設されており、この助手席シート62もシートクッション62Cとシートバック62Bとを備えている。
運転席シート61および助手席シート62から成る前列シートの後方には、シートクッション63Cとシートバック63Bとをそれぞれ備えた左右のリヤシート63,63(後列シート)を配設している。ここで、これらの前後各列のシート61,62,63,63は何れもセパレート・シート(バケットシート)にて構成している。
次に、車両用空調装置の配設構造について詳述する。
図2に示すように、エンジン38の前部には、該エンジン38で駆動される圧縮機1を取付ける一方、図1、図2に示すように、エンジンルーム11内のパワートレイン40の前方、詳しくは、エンジン38およびラジエータ37のさらに前方には放熱用熱交換器としてのガスクーラ2を配設している。
そして、このガスクーラ2の背部(車両前後方向の後部)には、内部熱交換器5を配設すると共に、この内部熱交換器5の背部右側には膨張弁3を取付けている。
図1〜図3に示すように、上述のエバポレータ4と、アキュムレータ6と、ブロアユニット8と、配風ユニット9とで空調ユニット64を構成し、これらエバポレータ4と、アキュムレータ6と、ブロアユニット8と配風ユニット9とを一体的にユニット化して上述の空調ユニット64を構成し、該空調ユニット64をダッシュロアパネル13における助手席側のダッシュ側部13C直後に配設している。
図4は図1の要部拡大側面図、図5は図2の要部拡大平面図、図6は配風ユニットと空調風吹出し口との関連構造を示す平面図である。
上述のアキュムレータ6は、図10で示したように冷媒循環経路7内に設けられた蓄圧装置であって、このアキュムレータ6は図5に平面図で示すように、パワートレイン40を構成するエンジン38の車幅方向一方側(この実施例では、助手席と対応する車幅方向右方側)に配設されている。また、該アキュムレータ6はその長手方向を車両前後方向に向けて、上述の空調ユニット64内の前部かつ車幅方向内側に配設されている。
さらに、上述のパワートレイン40の車幅方向他方側として運転席と対応する車幅方向左方側において、同側のダッシュ側部13B直前部には、車両補機としてのブレーキ・ブースタ10(制動用倍力装置)を設けている。
ところで、図4、図5に示すように、上述のエバポレータ4、アキュムレータ6、ブロアユニット8および配風ユニット9は、単一のハウジング65内に一体ユニット化されており、該ハウジング65内を空調風通路66(図5参照)に設定している。
この空調風通路66は、エバポレータ4を通過する空調風を、配風ユニット9(つまり、配風ボックス)を介して車室12内に導く通路である。
また、この空調風通路66には、エバポレータ4に空調風(特に、内外気)を送風するブロアユニット8と、エバポレータ4からの空調風を車室12内に設けられた複数の空調風吹出し口に分配して配風する配風ユニット9が設けられている。
図4、図5に示すように、上述のブロアユニット8は、空調風の吐出部8Aと、内外気の吸込み口8Bと、ブロアモータ8Mとを有し、このブロアユニット8は空調ユニット64内の前部で、かつアキュムレータ6の車幅方向外方に配置されている。
図5に平面図で示すように、エバポレータ4と配風ユニット9とは、空調ユニット64内において上述のアキュムレータ6およびブロアユニット8の後方に車幅方向に並設されており、車幅方向外方にエバポレータ4が、車幅方向内方に配風ユニット9が、それぞれ位置するように配設されている。
図6に示すように、配風ユニット9の下流部(空調風の吹出し側)にはデフロスタ連通部67、ベント連通部68を接続している。
上述のデフロスタ連通部67には、多数のデフロスタ吹出し口69,69…を備えたデフロスタダクト70を接続して、フロントウインド47の曇り止めを図るように構成している。
また、上述のベント連通部68には運転席側および助手席側の各ベントダクト71,72を接続し、運転席側のベントダクト71に形成された左右のベント吹出し口73,73からドライバに向けて空調風を吹き出すように構成している。
さらに、上述の助手席側のベントダクト72に形成された左右のベント吹出し口74,74からパッセンジャに向けて空調風を吹き出すように構成している。なお、図6において、75,76はリヤ席用の空調風の接続部であり、この接続部75,76に図示しないダクトを接続して、後席乗員用の空調経路が形成されるものである。
つまり、上述の配風ユニット9はデフロスタ吹出し口69、ベント吹出し口73,74に対して空調風を分配して配風するものである。
上述のエバポレータ4、アキュムレータ6、ブロアユニット8、配風ユニット9を内蔵した空調ユニット64を、車両前方に向けて凸形状に形成されたダッシュ側部13C(ダッシュ側方凸部)の直後に配設することで、エバポレータ4、およびアキュムレータ6はパワートレイン40の車幅方向一方側つまり車幅方向右方側のダッシュパネル13の近傍に配設されたものである。
一方、図5に平面図で示すように、ガスクーラ2と内部熱交換器5とは、ラインL2でこれら両者2,5の左端部相互が接続されており、内部熱交換器5と膨張弁3の入口部とは、ラインL3で接続されている。
膨張弁3の出口部と、エバポレータ4とを接続するラインL4は、膨張弁3から一旦、車幅方向外方に延びた後に、この外方端からフロントサイドフレーム29の上方において車両前後方向の後方に延びた後に、空調ユニット64内において上述のエバポレータ4に接続される。
また、エバポレータ4とアキュムレータ6との間は、空調ユニット64内においてラインL5で接続される。
さらに、アキュムレータ6の出口部に接続されたCOガス冷媒還流用のラインL6は、フロントサイドフレーム29の上方において車両前後方向の前方に延びた後に、その前端から車幅方向内方に延びて内部熱交換器5に接続される。
要するに、図5に示すように、蓄圧装置としてのアキュムレータ6と、車両補機としてのブレーキ・ブースタ10とを、パワートレイン40を隔てて車幅方向の左右に振り分けて配設したものであり、ブレーキ・ブースタ10をブレーキペダルが存在する運転席側に、アキュムレータ6を助手席側にレイアウトしたものである。
また、略円筒形状で比較的大きく剛性が高いアキュムレータ6は、その長手方向を車両前後方向に向けて配設すると共に、空調ユニット64のハウジング65内に配置している。
さらに、パワートレイン40の車幅方向右方側のダッシュロアパネル13の近傍には、エバポレータ4およびアキュムレータ6をそれぞれ配設し、ダッシュロアパネル13の一般面より前方側にアキュムレータ6を、一般面より後方側にエバポレータ4をそれぞれレイアウトしたものである。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示す。
このように、図1〜図6、図10で示した実施例の車両用空調装置の配設構造は、冷媒が循環する冷媒循環経路7に、該冷媒を圧縮する圧縮機1と、放熱用熱交換器(ガスクーラ2参照)と、蒸発用熱交換器(エバポレータ4参照)とを備え、上記蒸発用熱交換器(エバポレータ4)によって車室12内の温度を調整する空調装置(空調ユニット64参照)を備えた車両用空調装置の配設構造であって、車室12とエンジンルーム11を車両前後方向に仕切るダッシュロアパネル13が設けられ、上記エンジンルーム11に配設されたパワートレイン40の前方に上記放熱用熱交換器(ガスクーラ2参照)を配設し、上記冷媒循環経路7内に設けられた蓄圧装置(アキュムレータ6参照)を、上記パワートレイン40の車幅方向一方側(この実施例では右側)に配設すると共に、車幅方向他方側(左側)には車両補機(ブレーキ・ブースタ10参照)が設けられたものである(図1、図5、図10参照)。
この構成によれば、パワートレイン40の車幅方向一方側と他方側とに、蓄圧装置(アキュムレータ6参照)と車両補機(ブレーキ・ブースタ10参照)とを振り分けて配設したので、クラッシュスペースに影響を及ぼすことなく、蓄圧装置(アキュムレータ6)の配設と、車両補機(ブレーキ・ブースタ10)の配設との両立を図り、かつ、エンジンルーム11を前後方向にコンパクトにすることが可能となる。
また、上記車両補機を制動用倍力装置(ブレーキ・ブースタ10参照)に設定(図5参照)したので、蓄圧装置(アキュムレータ6参照)と制動用倍力装置(ブレーキ・ブースタ10参照)とのレイアウトの両立を図ることができる。
さらに、上記パワートレイン40の車幅方向一方側(右側)のダッシュロアパネル13の近傍には、上記蒸発用熱交換器(エバポレータ4参照)および上記蓄圧装置(アキュムレータ6参照)が配設されたものである(図5参照)。
この構成によれば、蒸発用熱交換器(エバポレータ4)および蓄圧装置(アキュムレータ6)、特に蓄圧装置(アキュムレータ6)をパワートレイン40の車幅方向一方側に車両前後方向のデッドスペースを有効利用して、車両衝突時に破損し難い部位に配設することができ、また蓄圧装置(アキュムレータ6)はエンジン38前方と異なってダッシュロアパネル13の近傍に配設したので、重心の後方移動ができると共に、クラッシュスペースの拡大を図ることができて、車両衝突時の安全性が向上する。
加えて、空調風を上記蒸発用熱交換器(エバポレータ4参照)を通過させて車室12内に導く空調風通路66を備え、該空調風通路66には上記蒸発用熱交換器(エバポレータ4)に空調風を送風するブロアユニット8と、上記蒸発用熱交換器(エバポレータ4)からの空調風を上記車室12内に設けられた複数の空調風吹出し口(デフロスタ吹出し口69、ベント吹出し口73,74参照)に分配して配風する配風ユニット9が設けられ、上記蒸発用熱交換器(エバポレータ4参照)と上記ブロアユニット8と上記配風ユニット9とを一体的にユニット化(空調ユニット64参照)して助手席と対応するダッシュロアパネル13の一側方(右側)に配設したものである(図5、図6参照)。
この構成によれば、蒸発用熱交換器(エバポレータ4参照)とブロアユニット8と配風ユニット9とを一体ユニット化したものの全体を集約して、ダッシュロアパネル13の片側、つまり助手席側に配設したので、運転席側においては充分な居住スペースを確保することができ、また助手席側においては最大限の居住スペースを確保することができ、さらに、片方に集約して配設するので、その組付け性の向上を図ることができる。
しかも、上記冷媒は二酸化炭素冷媒(CO冷媒)であることを特徴とする(図10参照)。
この構成によれば、冷媒を、高い圧縮圧力が必要な二酸化炭素冷媒(CO冷媒)としたので、地球温暖化係数が極小、かつ毒性がないうえ、不燃性を確保することができて、安全性上、有効となる。
また、実施例で開示(図5参照)したように、エバポレータ4、ブロアユニット8、配風ユニット9に加えて、アキュムレータ6を一体ユニット化すると、これら各要素4,6,8,9を予めサブアセンブリすることができるので、空調ユニット64の車載時における組付け性の向上を図ることができる効果がある。
なお、図4で示した空調ユニット64に代えて、図7に示す空調ユニット64を用いてもよい。
すなわち、図4に示す空調ユニット64は、ダッシュロアパネル13より前部におけるフロントサイドフレーム29の上面と、空調ユニット64のハウジング65の下面とが略一致するように構成したが、図7に示す空調ユニット64は、エバポレータ4および配風ユニット9が内設される部位のハウジング65を、ダッシュロアパネル13の車室側において下方に延長形成し、この延長によりハウジング65の内容積を拡大し、これに対応して上下方向の寸法が大きいエバポレータ4および配風ユニット9を該ハウジング65内に配置したものである。
このように構成すると、大型のエバポレータ4を用いることができるので、空調性能の向上を図ることができる。図7の実施例においても、その他の構成、作用、効果については図4のそれと同一であるから、図7において図4と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
一方、図5で示した構造に代えて、図8に示す構造を採用してもよい。
すなわち、図5で示した構造は、エバポレータ4、アキュムレータ6、ブロアユニット8、配風ユニット9を空調ユニット64として一体ユニット化したが、図8に示す構造は、エバポレータ4、ブロアユニット8、配風ユニット9を空調ユニット64として一体ユニット化すると共に、アキュムレータ6はダッシュロアパネル13の助手席側におけるエンジンルーム11内でかつダッシュロアパネル13の近傍に配設したものである。
このように構成すると、空調ユニット64内にはエバポレータ4、ブロアユニット8、配風ユニット9のみを設けるとよいので、空調ユニット64の小型コンパクト化を図ることができると共に、該空調ユニット64のレイアウトの自由度向上を図ることができる。なお、図8で示した実施例においても、その他の構成、作用、効果については図5のそれと同一であるから、図8において図5と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
図9は車両用空調装置の配設構造のさらに他の実施例を示すものである。
図9に示すこの実施例では、ダッシュロアパネル13は、車幅方向の中央において車両後方に向けて凹設されたダッシュ中央凹部13Aと、このダッシュ中央凹部13Aの前端から車幅方向の左右両側に延びるダッシュ側部13B,13Dと、から形成され、左右の各ダッシュ側部13B,13Dは何れもダッシュロアパネル一般面に相当すべく車幅方向に真っ直ぐに延びている。
また、この実施例においては、エバポレータ4、ブロアユニット8、配風ユニット9を内蔵した空調ユニット64を、助手席側においてダッシュ側部13Dの前方(前側近傍)に配設すると共に、配風ユニット9の一部および該部を囲繞するハウジング65の一部のみを、車室内に設けられた空調風吹出し口との接続を考慮して、ダッシュ側部13Dの開口部80から車室12側へ突設している。
しかも、この実施例においては、パワートレイン40の車幅方向一方側として運転席に対応する左側のダッシュ側部13Bのエンジンルーム側直前部には、蓄圧装置としてのアキュムレータ6を車幅方向に向けて配設し、パワートレイン40の車幅方向他方側として助手席に対応する右側のダッシュ側部13D近傍には、車両補機としてのエバポレータ4を配設している。
ここで、上述のアキュムレータ6は、図9に示すように、その長手方向を車幅方向に向け、該アキュムレータ6をダッシュ側部13B
の前面に沿設したものである。
図9に示すように、ガスクーラ2はエンジン38およびラジエータ37(前図参照)の前方に配設されており、このガスクーラ2とアキュムレータ6との間を、パワートレイン40の左側の側方を車両前後方向に延びる第1の冷媒用導管としてのラインL6によって接続している。詳しくは、このラインL6は内部熱交換器5を介してガスクーラ2に接続されている。
また、同図に示すように、アキュムレータ6と空調ユニット64内のエバポレータ4との間を、ダッシュロアパネル13のエンジンルーム11側を車幅方向に延びる第2の冷媒用導管としてのラインL5によって接続している。このラインL5はエンジン38の後部上方を車幅方向に横断するように配設されている。
さらに、内部熱交換器5の背部左側に設けられた膨張弁3の出口部と、エバポレータ4とを接続するラインL4の上流部L4aは、車両前後方向に延びるラインL6と平行に配設され、ラインL4の下流部L4bは、車幅方向に延びるラインL5と平行に配設されている。
さらにまた、図9に平面図で示すように、ガスクーラ2と内部熱交換器5とは、ラインL2でこれら両者2,5の右端部相互が接続されており、内部熱交換器5と膨張弁3の入口部とは、ラインL3で接続されている。
このように、図9で示した実施例の車両用空調装置の配設構造は、冷媒が循環する冷媒循環経路7に、該冷媒を圧縮する圧縮機1と、放熱用熱交換器(ガスクーラ2参照)と、蒸発用熱交換器(エバポレータ4参照)とを備え、上記蒸発用熱交換器(エバポレータ4)によって車室12内の温度を調整する空調装置(空調ユニット64参照)を備えた車両用空調装置の配設構造であって、車室12とエンジンルーム11を車両前後方向に仕切るダッシュロアパネル13が設けられ、上記エンジンルーム11に配設されたパワートレイン40の前方に上記放熱用熱交換器(ガスクーラ2参照)を配設し、上記冷媒循環経路7内に設けられた蓄圧装置(アキュムレータ6参照)を、上記パワートレイン40の車幅方向一方側(左側参照)に配設すると共に、車幅方向他方側(右側参照)には車両補機(エバポレータ4参照)が設けられたものである(図9参照)。
この構成によれば、パワートレイン40の車幅方向一方側と他方側とに、蓄圧装置(アキュムレータ6)と車両補機(エバポレータ4)とを振り分けて配設したので、クラッシュスペースに影響を及ぼすことなく、蓄圧装置(アキュムレータ6)の配設と、車両補機(エバポレータ4)の配設との両立を図り、かつ、エンジンルーム11を前後方向にコンパクトにすることが可能となる。
また、上記車両補機は上記蒸発用熱交換器(エバポレータ4参照)に設定したので、蓄圧装置(アキュムレータ6)と蒸発用熱交換器(エバポレータ4)とのレイアウトの両立を図ることができる。
さらに、上記蓄圧装置(アキュムレータ6参照)はダッシュロアパネル13のエンジンルーム11側直前部に車幅方向に向けて配設されたものである。
この構成によれば、蓄圧装置(アキュムレータ6)を車幅方向に向けてダッシュロアパネル13直前部に配設したので、さらなる重心の後方移動ができ、ヨー慣性モーメントの低減を図ることができる。
加えて、上記蓄圧装置(アキュムレータ6)と上記放熱用熱交換器(ガスクーラ2参照)との間を、上記パワートレイン40の側方(左側の側方参照)を車両前後方向に延びる第1の冷媒用導管(ラインL6参照)によって接続したものである。
この構成によれば、次のような効果がある。
すなわち、パワートレイン40側方には前後方向のデッドスペースが存在する。そして、このデッドスペースを有効利用して第1の冷媒用導管(ラインL6)を配設することができ、また、第1の冷媒用導管(ラインL6)による最短距離での接続が可能となる。
また、上記蓄圧装置(アキュムレータ6参照)と上記蒸発用熱交換器(エバポレータ4参照)との間を、上記ダッシュロアパネル13のエンジンルーム11側を車幅方向に延びる第2の冷媒用導管(ラインL5参照)によって接続したものである。
この構成によれば、次のような効果がある。
すなわち、上述のダッシュロアパネル13のエンジンルーム11側、換言すれば、パワートレイン40を構成するエンジン38の後部上側にはデッドスペースが存在するので、このデッドスペースを有効利用して、上記第2の冷媒用導管(ラインL5参照)を配設することができる。
図9で示したこの実施例2においても、その他の構成、作用、効果については、先の実施例1とほぼ同様であるから、図9において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の放熱用熱交換器は、実施例のガスクーラ2に対応し、
以下同様に、
蒸発用熱交換器は、エバポレータ4に対応し、
空調装置は、空調ユニット64に対応し、
ダッシュパネルは、ダッシュロアパネル13に対応し、
パワートレインユニットは、パワートレイン40に対応し、
蓄圧装置は、アキュムレータ6に対応し、
請求項2の車両補機は、ブレーキ・ブースタ(制動用倍力装置)10に対応し、
請求項3の車両補機は、エバポレータ(蒸発用熱交換器)4に対応し、
空調風吹出し口は、デフロスタ吹出し口69、ベント吹出し口73,74に対応し、
第1の冷媒用導管は、ラインL6に対応し、
第2の冷媒用導管は、ラインL5に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては、車両用空調装置の配設構造を左ハンドル車両に適用したが、これは右ハンドル車両に適用してもよい。
本発明の車両用空調装置の配設構造を示す側面図 車両用空調装置の配設構造を示す平面図 車両用空調装置の配設構造を示す正面図 図1の要部拡大側面図 図2の要部拡大平面図 配風ユニットと空調風吹出し口との関連構造を示す平面図 車両用空調装置の配設構造の他の実施例を示す側面図 車両用空調装置の配設構造のさらに他の実施例を示す平面図 車両用空調装置の配設構造のさらに他の実施例を示す平面図 CO冷媒を用いる冷凍サイクルの構成図
符号の説明
1…圧縮機
2…ガスクーラ(放熱用熱交換器)
4…エバポレータ(蒸発用熱交換器)
6…アキュムレータ(蓄圧装置)
7…冷媒循環経路
8…ブロアユニット
9…配風ユニット
10…ブレーキ・ブースタ(車両補機)
11…エンジンルーム
12…車室
13…ダッシュロアパネル(ダッシュパネル)
40…パワートレイン(パワートレインユニット)
64…空調ユニット(空調装置)
66…空調風通路
69…デフロスタ吹出し口(空調風吹出し口)
73,74…ベント吹出し口(空調風吹出し口)
L5…ライン(第2の冷媒用導管)
L6…ライン(第1の冷媒用導管)

Claims (9)

  1. 冷媒が循環する冷媒循環経路に、該冷媒を圧縮する圧縮機と、放熱用熱交換器と、蒸発用熱交換器とを備え、
    上記蒸発用熱交換器によって車室内の温度を調整する空調装置を備えた
    車両用空調装置の配設構造であって、
    車室とエンジンルームを車両前後方向に仕切るダッシュパネルが設けられ、
    上記エンジンルームに配設されたパワートレインユニットの前方に上記放熱用熱交換器を配設し、
    上記冷媒循環経路内に設けられた蓄圧装置を、上記パワートレインユニットの車幅方向一方側に配設すると共に、車幅方向他方側には車両補機が設けられた
    車両用空調装置の配設構造。
  2. 上記車両補機は制動用倍力装置である
    請求項1記載の車両用空調装置の配設構造。
  3. 上記車両補機は上記蒸発用熱交換器である
    請求項1記載の車両用空調装置の配設構造。
  4. 上記パワートレインユニットの車幅方向一方側のダッシュパネルの近傍には、上記蒸発用熱交換器および上記蓄圧装置が配設された
    請求項2記載の車両用空調装置の配設構造。
  5. 上記蓄圧装置はダッシュパネルのエンジンルーム側直前部に車幅方向に向けて配設された
    請求項3記載の車両用空調装置の配設構造。
  6. 上記蓄圧装置と上記放熱用熱交換器との間を、上記パワートレインユニットの側方を車両前後方向に延びる第1の冷媒用導管によって接続した
    請求項3または5記載の車両用空調装置の配設構造。
  7. 上記蓄圧装置と上記蒸発用熱交換器との間を、上記ダッシュパネルのエンジンルーム側を車幅方向に延びる第2の冷媒用導管によって接続した
    請求項3、5、6の何れか1に記載の車両用空調装置の配設構造。
  8. 空調風を上記蒸発用熱交換器を通過させて車室内に導く空調風通路を備え、
    該空調風通路には上記蒸発用熱交換器に空調風を送風するブロアユニットと、
    上記蒸発用熱交換器からの空調風を上記車室内に設けられた複数の空調風吹出し口に分配して配風する配風ユニットが設けられ、
    上記蒸発用熱交換器と上記ブロアユニットと上記配風ユニットとを一体的にユニット化して助手席と対応するダッシュパネルの一側方に配設した
    請求項1〜7の何れか1に記載の車両用空調装置の配設構造。
  9. 上記冷媒は二酸化炭素冷媒である
    請求項1〜8の何れか1に記載の車両用空調装置の配設構造。
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