JP2010046962A - 液体吐出装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

液体吐出装置及びこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ワイパーブレードの液滴払拭面だけでなく、側面に付着した液滴を清掃できるブレードクリーナーを有する液滴吐出装置の提供。
【解決手段】ノズルを有し前記ノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッド9と、前記液滴吐出ヘッド9のノズル面を清掃するワイパーブレード3を有するワイピングユニット2と、前記ワイパーブレード3を清掃するブレードクリーナー1とを備え、前記ワイパーブレード3は、前記液滴吐出ヘッド9と前記ワイパーブレード3に摺接するよう移動可能であり、前記ブレードクリーナー1は、前記ワイパーブレード3のノズル清掃面と摺接する突起部4と、側面と摺接する側面払拭部5,6とを有することを特徴とする液体吐出装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、液体吐出装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、コピー機、複写機複合機(プリンタ/ファクシミリ/コピー機)等の各種画像形成装置として、インクを液滴状にして吐出し、所定の画像を形成するインクジェット記録装置が広く知られている。このインクジェット記録装置には、インクを充填した液室の壁の一部を圧電アクチュエータ等により振動および変位させ、液室内の圧力を高め、インクを吐出する方式や、液室内に通電によって発熱する発熱体を設け、発熱体の発熱により生じるインクの気泡によって液室内の圧力を高め、インクを吐出する方式等がある。
インクを吐出する液滴吐出ヘッドは、キャリッジに搭載され、このキャリッジを被記録媒体の搬送方向(副走査方向)に対して直交する方向(主走査方向)にシリアルスキャンさせるとともに、被記録媒体を記録幅に応じて間欠的に搬送し、搬送と記録(すなわち液滴吐出)を交互に繰り返すことによって被記録媒体上に画像が形成する。このような画像形成装置(インクジェット記録装置)においては、インクを吐出する液滴吐出ヘッドの性能を維持、回復する装置が不可欠である。一般的に、この液滴吐出ヘッドの性能の維持回復を行うための維持回復機構は、印刷休止中に自然蒸発に起因するノズル近傍でのインクの増粘固着を防止するため、ノズル面を高い密閉性を保って覆う保湿用キャップ、ノズルから増粘したインクを吸引して排出する吸引用キャップ(保湿用キャップと兼用されることもある)、ノズル面に付着したインクを拭き取って除去するワイパーブレード、液滴吐出ヘッド内部の清掃と劣化液滴を吐出する空吐出を行うための空吐出受け等で構成されている。
この維持回復機構に設けられているワイパーブレードは、ノズル表面に付着したインクを払拭しノズル表面を清浄にし、正常なインク吐出を維持するために必要な装置である。しかしながら,インクジェット記録装置を長期に渡り使用していると,ワイパーブレード表面にもインクが付着し、本来ノズル表面を清浄にするための装置のはずが,ワイパーブレード表面に付着したインクをノズル表面にこすり付け、引きずることにより、却ってノズル表面を汚してしまう結果となる。
この現象を回避するため、ワイパーブレードをクリーニングするブレードクリーナーが維持回復機構に付加されていることが多い。一般的なブレードクリーナーの構造としては、ワイパーブレード本体が移動し、ブレードクリーナーである吸収体にブレード表面を擦り付けることでインクを取り除いている。その他、ワイパーブレード本体が回転し、その円周上に設置された吸収体によりインクを取り除く方式も知られている。
例えば、特許文献1には、ワイパーブレードの回転運動方向に伴って、ワイパーブレードとの重なり量が徐々に減少していく吸収体を設置することで、ワイパーブレードのクリーニングだけではなく、廃インクの飛散を防ぐブレードクリーナーが開示されている。特許文献2には、回転可能なローラ又はキャタピラといった摺接部材でワイパーブレードをはさみ付け、ワイパーブレードに摺接させることでワイパーブレード表面付着したインクを除去するブレードクリーナーが開示されている。この摺接部材にはインクを溶解させる液体が貯蔵されている。特許文献3には、ワイパーブレードを、周回するベルト上に設置し、ベルトが周回することによってワイパーブレードの先端部と摺接する複数のバーを設け、ワイパーブレードの弾性力を利用して、ブレード先端部に付着したインクを連続的に叩き落すブレードクリーナーが開示されている。
特開2004−243663号公報 特開平10−100426号公報 特開2001−205816号公報
上述のように、移動又は回転するワイパーブレードを接触させながら、付着したインクを清掃するブレードクリーナーが知られている。しかしながら、特許文献1に記載されているブレードクリーナーは、ワイパーブレードの最もインクが付着しやすいノズル表面との接触面であるインク払拭面(主要面)しかクリーニングできず、裏面や側面までクリーニングできる構造ではない。また、特許文献2に記載されているブレードクリーナーは、ワイパーブレードのインク払拭面とその裏面、更にブレードの先端面(天面)のインクの除去を実現している。しかし、このブレードクリーナーでも、ワイピング方向に平行な側面に付着したインクを除去ことはできない。特許文献3に記載されているブレードクリーナーは、ワイパーブレードの弾性力を利用して、ワイパーブレード全体に付着したインクを叩き落すことが可能であるが、ブレードクリーナーが大きくなり、広い設置スペースを必要する。更に、駆動機構が複雑となり、小型軽量化や経済性の点から課題が残る。
ワイパーブレード表面のうち、最もインクの付着の激しいのは、インク払拭面(主要面)であり、裏面、先端面(天面)、及び側面は、ノズル面と直接接触しないため、本来インクが付着する可能性は低い。しかしながら、ワイピング時やブレードクリーニング時にこれらの面に、インクが回り込むことがあり、その結果、増粘固形化したインクとブレードを囲む装置との固着を引き起こすことがある。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、ワイパーブレードの液滴払拭面だけでなく、側面に付着した液滴を清掃できるブレードクリーナーを有する液滴吐出装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
本発明は、ノズルを有し前記ノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドのノズル面を清掃するワイパーブレードを有するワイピングユニットと、前記ワイパーブレードを清掃するブレードクリーナーとを備え、前記ワイパーブレードは、前記液滴吐出ヘッドと前記ワイパーブレードに摺接するよう移動可能であり、前記ブレードクリーナーは、前記ワイパーブレードのノズル清掃面と摺接する突起部と、側面と摺接する側面払拭部とを有することを特徴とする液体吐出装置である。
この発明によれば、ノズルのワイピング方向に平行なワイパーブレードの側面をクリーニングするので、ノズル面に付着したインクの清掃時にワイパーブレードの側面に回り込み、増粘化、固形化し易いインクをワイピング終了毎に取り除くことができ、吐出安定性の高い液体吐出装置の提供を実現することができる。また、ワイパーブレードを連続的にクリーニングすることができるので、次回のワイピングを速やかに行うことができ、吐出安定性の高い液体吐出装置の提供ができる。
好ましい本発明は、前記側面払拭部は、前記ワイパーブレードとの摺接面に凹みを有することを特徴とする前記液体吐出装置である。
この発明によれば、側面払拭部の一部に凹み部分を設けることにより、ワイパーブレードの撓みを利用し、ワイパーブレード側面のクリーニング効果を上げることができる。
好ましい本発明は、前記ブレードクリーナーは、湿潤状態に保持されている部分を有することを特徴とする前記液体吐出装置である。
この発明によれば、ブレードクリーナーを湿潤状態に保持することにより、接触するインク等の粘度を下げ、ワイパーブレードに付着したインク等を効果的に除去することができる。
好ましい本発明は、前記ブレードクリーナーは、前記ワイパーブレードの裏面を清掃する裏面清掃部を有することを特徴とする前記液体吐出装置である。
この発明によれば、ワイパーブレードの回転を利用して、ワイパーブレードの裏側に付着したインク等をクリーニングすることができる。
好ましい本発明は、前記ブレードクリーナーは、前記ワイパーブレードの先端面を清掃する天面清掃部を有することを特徴とする前記液体吐出装置である。
この発明によれば、ワイパーブレードの回転を利用して、ワイパーブレードの天側に付着したインク等をクリーニングすることができる。
好ましい本発明は、前記ワイパーブレードの表面を、前記ブレードクリーナーが相対的に摺動することにより、前記ワイパーブレードを清掃することを特徴とする前記液体吐出装置である。
この発明によれば、ブレードクリーナーがワイパーブレードの表面を摺動するので、ワイパーブレードの表面に付着したインク等の付着物を確実に効率よく剥離することができる。
好ましい本発明は、前記ワイピングユニットは、前記ワイパーブレードを回転させる回転機構を有することを特徴とする前記液体吐出装置である。
この発明によれば、ワイピングユニットは小型化でき、モータの駆動力により簡単にワイパーブレードの汚れを払拭できる。
好ましい本発明は、前記回転機構は、前記ワイパーブレードの中央部を支持し、ワイパーブレードの両端部で前記ノズル面を清掃可能であることを特徴とする前記液体吐出装置である。
この発明によれば、1枚のワイパーブレードの両端をノズル清掃に使用できるとともに、ワイピングユニットの製造工程も容易となる。
好ましい本発明は、前記ブレードクリーナーは、着脱可能であることを特徴とする前記液体吐出装置である。
この発明によれば、ブレードクリーナーが汚れた場合などには、容易に取り替えや清掃ができる。
好ましい本発明は、前記ブレードクリーナーは、前記ワイパーブレードに付着した液体を吸収する吸収体を備えることを特徴とする前記液体吐出装置である。
この発明によれば、ワイパーブレードに付着した汚れをブレードクリーナーに移動させ、ブレードクリーナーに吸収できるので、ブレードクリーナーは大量の汚れを処理することができる。
好ましい本発明は、前記ワイパーブレードは、前記ワイピングユニットに着脱可能であることを特徴とする前記液体吐出装置である。
この発明によれば、ワイパーブレードが摩耗や剥離困難な汚れにより劣化した場合などに、容易に交換したり、洗浄したりすることができる。
本発明は、前記液体吐出装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
この発明によれば、上記の効果を発揮する液体吐出装置を備えた画像形成装置を提供できる。
本発明によれば、ワイパーブレードの液滴払拭面だけでなく、側面に付着した液滴を清掃できるブレードクリーナーを有する液滴吐出装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することができる。
本発明の好ましい実施形態を図面と共に説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の一形態であるインクジェット記録装置を上方側から見た概略説明図である。図1におけるインクジェット記録装置(装置本体)17は、例えば黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のように色の異なるインクをそれぞれ収容したインクカートリッジ10k,10c,10m,10yが、カートリッジ装填部40に装置本体17の前面側から後方側に向って挿入して装着されている。インクを吐出する液滴吐出ヘッド9a及び9bは、ガイドロッド8に沿って走査されるキャリッジ7に搭載されている。この液滴吐出ヘッド9a及び9bは、キャリッジ内において、キャリッジ7の走査方向と、液滴を吐出するノズルからなるノズル列とが直交する関係にあるように搭載されている。
液滴吐出ヘッド9(9aまたは9b)は、図2に示すように、発熱体基板102と液室形成部材103を備え、ヘッド固定部材20に形成された流路107から供給されたインクを吐出する。液滴吐出ヘッド9(9aまたは9b)は、発熱体104への通電によるインクの膜沸騰により吐出圧を得るサーマル方式のものであり、液室106内の吐出エネルギー作用部(発熱体部)へのインクの流れ方向と、ノズル105の開口中心軸とを直角としたサイドシューター方式の構成である。液滴吐出ヘッド9としては、圧電素子を用いて振動板を変形させて吐出圧を得るなど様々な方式があり、いずれの方式のものも本発明に適用することができるが、サーマルヘッド方式はノズル密度を高密度化しやすいという利点がある。サーマルヘッド方式の中には、他にも吐出方向が異なるエッジシューター方式があるが、このエッジシューター方式においては気泡が消滅する際の衝撃により発熱体104を徐々に破壊する、いわゆるキャビテーション現象の問題がある。サイドシューター方式においては気泡が成長し、その気泡がノズル105に達すれば気泡が大気に通じることになり温度低下による気泡の収縮が起こらない。そのため、記録ヘッドの寿命が長いという長所を有する。また、発熱体104からのエネルギーをより効率良くインク滴の形成とその飛行の運動エネルギーへと変換でき、またインクの供給によるメニスカスの復帰も速いという構造上の利点を有する。したがって、本装置においてはサイドシューター方式を採用している。
図1のインクジェット記録装置17の説明に戻る。維持回復機構81は、液滴吐出ヘッド9a及び9bのノズルの液滴吐出状態を維持、回復するために配置されている。この維持回復機構81には、液滴吐出ヘッド9a及び9bの各ノズル面及びノズル内の乾燥を防ぎ、保湿するためのキャップ部材82a及び82bと、ノズル面をワイピングするためのワイパーブレード3(3a,3b)と、増粘したインクを排出するため、印字休止中に液滴を空吐出させる際に、液滴を受ける空吐出受け84などを備えている。本発明に係るワイパーブレード3(3a,3b)をクリーニングするブレードクリーナーは、維持回復機構81の内部に設置されている。
本発明の液滴吐出装置について説明する。図3は本発明の液滴吐出装置の形態例であり、ワイパーブレード3a,3bをクリーニングするブレードクリーナー1、及びワイピングユニット2を示している。ワイピングユニット2には一対のワイパーブレード3a,3bが取り付けられており、ワイパーブレード3aは、位置Yで停止している状態である。キャリッジ7は、ガイドロッド8に沿って図3の右側から左側へ、すなわちC方向に移動する。このときワイパーブレード3aがキャリッジ7の下部に露出している液滴吐出ヘッド9a及び9bのノズル面と接触して、ノズル面上のインク等を払拭する。
インク等の払拭後にワイパーブレード3aは、A方向に回転して、ブレードクリーナー1の天面清掃部1aと接触することにより、図4に示した斜視図における、ワイパーブレード上端の先端面14(以後、天面14と表す)に付着したインクが取り除かれる。更にA方向に回転を続けると、ワイパーブレード3aは、ブレードクリーナー1の突起部4に接触し、図4に示したワイパーブレード3aのノズル面のワイピング面である主要面11に付着したインクが取り除かれる。続いて、図4に示したワイパーブレード3aの側面12,13は、ブレードクリーナー1に備えた側面払拭部5及び6に接触することで、側面12及び13に付着したインクが取り除かれる。
ここで、天面14、主要面11、側面12及び13に付着したインクを取り除く原理について説明する。図5は、ワイパーブレード3aがA方向に回転し、ブレードクリーナー1、突起部4に接触する様子を回転軸方向から示したものである。まず、ワイパーブレード3aが回転することにより、天面14とその円周上に設けられたにブレードクリーナー1の先端部である天面清掃部1aが接触し、天面14のインクが取り除かれる。次に、突起部4とワイパーブレード3aが接触することで、主要面11に付着したインクが取り除かれる。
図6は、右側面払拭部5及び左側面払拭部6をワイパーブレード3aの回転中心方向からみた図である。右側面払拭部5は、ワイパーブレード3aの回転方向に対して徐々に進路を狭めるような形状をしており、この形状により、ワイパーブレード3aの一端が撓む。更に回転を続けると、一端が撓んだ状態のワイパーブレード3aの先端の撓み部が、右側面払拭部5に設けられた凹み部45に収まり、撓みが復元する。ワイパーブレード3aの先端が凹み部45に収まる際に、右側面12に付着していたインクが凹み部45に擦り付けられるとともに、撓み復元の衝撃で右側面12からふるい落とされる。次に、左側面払拭部6によってワイパーブレード3aの左側面13は、撓みながら摺動し、左側面払拭部6に設けられた凹み部46で、撓みが復元することにより凹み部46に収る。そして、右側面12と同様にして左側面13に付着したインクが取り除かれる。
図7は、ワイパーブレード3aが回転し続け、左右側面12,13に付着したインクが、左右側面払拭部5および6の凹み部45及び46よって連続的に取り除かれる様子を示している。なお、左右側面払拭部5及び6はブレードクリーナー1と一体化して形成されている。
ワイパーブレード3aの右側面12及び左側面13をクリーニングするために有効な別の形態例を図8に示した。図8に示すように、右側面払拭部5及び左側面払拭部6において、ワイパーブレード3aが先に接触して撓み始める部分である前半部を湿潤状態にして、湿潤部25及び27とする。そして、右側面払拭部5及び左側面払拭部6の後半部を乾燥状態にして、乾燥部26及び28とする。このようにすることにより、ワイパーブレード3a上のインクは、乾燥していても、湿潤部25及び27で湿潤状態となり、剥離、流動しやすくなる。剥離、流動しやすくなったインクは、左右側面払拭部5、6との摺動により左右側面12,13に集まり、乾燥部26及び28の凹み部で左右側面払拭部5、6側に剥離していく。この際、乾燥部26及び28は、インクを吸収しやすく、ワイパーブレード3aの左右側面12,13の清掃が効果的に行える。
液滴吐出装置の設置場所に余裕が無い場合に好適な、ブレードクリーナー1の別の形態例を図9に示した。図9に示すように、ブレードクリーナー1上に左右側面払拭部5,6を並列に設置してあり、ワイパーブレード3aの左右側面12,13を同時にクリーニングすることができる。
この外にも側面に付着したインクを取り除く方法として、図10に示すように、左右側面払拭部30および31を平行なレール状に配置する方法も有効である。この場合、図10に示すように、左右側面払拭部30および31の間隔をワイパーブレード3aの左右側面12,13の幅と同じにしてもよい。
なお、左右側面払拭部は、摺動面が多孔質部材や繊維質部材であることが好ましい。特に、左右側面払拭部は、左右側面払拭部自身もワイパーブレード3aも互いに摩耗しにくい材料である発泡ウレタンなどの発泡樹脂や、不織布、フェルトなどが好ましい。
ワイパーブレード3aの裏面13の清掃について、図11,12を参照にして説明する。図11は、ブレードクリーナー1の裏面清掃部60によりワイパーブレード3aの裏面15の清掃をしている図である。図12は、図4と同じ液滴吐出装置の斜視図であるが、キャリッジの走査方向Cが裏面15に向かってきて、ワイパーブレード3aの裏面15側にインクが付着する場合を表している。図11において、ワイパーブレード3aが、矢印Aの方向に回転し最下点Xに到達すると、距離Lだけ矢印Bの方向に逆回転し、ブレードクリーナー1に設けられた裏面清掃部60により、ワイパーブレード3aの裏面15の清掃をする。なお、図11で示す距離Lは、ワイパーブレード3aが最下点Xに到達した際に、ブレードクリーナー1に引っかかって撓んだ状態で停止しないだけの間隔が必要である。
ブレードクリーナー1は、例えば界面活性剤などを貯蔵することにより湿潤状態にあることが望ましく、潤滑剤として例えばエチレングリコールなどが有効である。更に、このブレードクリーナー1は毛細管現象を生ずる多孔質部材や繊維質部材であることが好ましい。特に、ワイパーブレード3aとの摺動部は、ブレードクリーナー1自身もワイパーブレード3aも互いに摩耗しにくい材料である発泡ウレタンなどの発泡樹脂や、不織布、フェルトなどが好ましい。
このようにワイパーブレード3aが半回転する間に、ノズル面上を払拭することによって汚れる可能性があるワイパーブレード3aの全ての面、すなわち主要面11、天面14、左右側面12及び13、裏面15をクリーニングできる。更に、クリーニングが終了したときに、ワイパーブレード3bが吐出ヘッドのインクを払拭する位置Yにあるため、クリーニング済みのワイパーブレード3bを用いて速やかに次回のワイピングを実現できる。従って、例えばワイピングを連続的に繰り返す場合、ワイパーブレードに付着したインクを取り切れず、インクが残ったままの状態で次のワイピングに移ることが無いので、ノズル面でのインクの引きずり等のトラブルを防ぐことができ、ノズルの清掃効率を高めることができる。
本発明のワイピングユニット2の回転機構は、任意の角度に調節可能であるので、例えば液滴吐出ヘッド9a又は9bのノズル面に対するワイパーブレード3a又は3bの当接角を自由に変更することが可能である。また、ワイパーブレード3a又は3bの回転速度は、速すぎるとワイパーブレードに付着したインクが遠心力の影響で飛散し易くなるため、高速回転は避けることが望ましい。高速回転しなくても半回転するだけで、次回のワイピングを実行できるため、ワイピングの速度は遅くならない。また、本発明のブレードのクリーナー1は、上述の実施形態の場合、ワイパーブレード3の回転円周の1/4の部分に配置されているので、回転機構の1回転のうち、1/4回転の範囲だけでクリーニングを実行することが出来る。この為、ワイピングユニット2に設置するワイパーブレード3の枚数は、2枚に限定する必要は無く、3枚または4枚としても良い。
ワイピングユニット2とワイパーブレード3a及び3bは、個別のワイパーブレード3a及び3bを回転機構に組み付けても良いが、例えばゴム等でワイパーブレード3と回転機構を一体成形しても良い。また、図13に示すように、1枚の長いワイパーブレード3をワイピングユニット2で挟み込んで取り付けても良く、この場合、ユニットの組み立てが容易になる。
このワイパーブレード3は弾性体であることが望ましく、その材料としては、例えばフッ素ゴムやEPDMゴムが有効である。本発明におけるワイパーブレードのクリーニング機構は、ピエゾ方式、バブルジェット(登録商標)方式の液滴吐出ヘッドだけではなく、液滴を吐出して作像する画像形成装置全てに適用可能である。
回転機構の回転はモータの駆動を利用するが、ワイピングユニット専用に設置したモータだけではなく、キャリッジ7を走査するモータや用紙吸引用のモータ、紙送り用のモータを利用しても良い。
なお、画像形成装置を長期に渡って使用すると、ブレードクリーナー1が汚れ、インクの吸収性が低下するため、ブレードクリーナー1はパッケージ化し、交換可能にすることが好ましい。また、ブレードクリーナー1を水又は有機溶媒などで付着したインク等を洗浄できるようにしてもよい。
本発明の液体吐出装置は、主にインクを用いたインクジェット記録装置、例えばプリンタ、コピー機、FAXなどに用いられる。また、本発明は、インク以外の液体、例えばDNA試料やレジスト、パターン材料などを吐出する液体吐出装置、或いはこれらを備える画像形成装置にも適用することができる。
本発明の画像形成装置の概略図 液滴吐出ヘッドの断面図 本発明の液滴吐出装置の概略図;(a)は正面図、(b)はワイパーブレード及びブレードクリーナーの左側面図 液滴吐出ヘッドとワイパーブレードの斜視図 ブレードクリーナーによるワイパーブレードの天面及び主要面のインク払拭の説明図 第1の形態例のブレードクリーナーのワイパーブレードの回転中心方向からの観察図 ブレードクリーナーによるワイパーブレードの側面のインク払拭の説明図 第2の形態例のブレードクリーナーのワイパーブレードの回転中心方向からの観察図 第3の形態例のブレードクリーナーのワイパーブレードの回転中心方向からの観察図 第4の形態例のブレードクリーナーのワイパーブレードの回転中心方向からの観察図 ブレードクリーナーによるワイパーブレードの裏面のインク払拭の説明図 液滴吐出ヘッドとワイパーブレードの裏側からの斜視図 他の形態例のワイパーブレードの斜視図
符号の説明
1 :ブレードクリーナー
1a :天面清掃部
2 :ワイピングユニット
3,3a,3b :ワイパーブレード
4 :突起部
5 :側面払拭部(右側面払拭部)
6 :側面払拭部(左側面払拭部)
7 :キャリッジ
8 :ガイドロッド
9,9a,9b :液滴吐出ヘッド
10k,10c,10m,10y :インクカートリッジ
11 :主要面
12 :右側面
13 :左側面
14 :天面(先端面)
15 :裏面
17 :インクジェット記録装置(装置本体)
25,27 :湿潤部
26,28 :乾燥部
30 :側面払拭部(右側面払拭部)
31 :側面払拭部(左側面払拭部)
40 :インクカートリッジ装填部
45,46 :凹み部
60 :裏面清掃部
81 :維持回復機構
82a,82b :キャップ部材
84 :空吐出受け
102 :発熱体基板
103 :液室形成部材
104 :発熱体
105 :ノズル
106 :液室
107 :流路

Claims (12)

  1. ノズルを有し前記ノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴吐出ヘッドのノズル面を清掃するワイパーブレードを有するワイピングユニットと、
    前記ワイパーブレードを清掃するブレードクリーナーとを備え、
    前記ワイパーブレードは、前記液滴吐出ヘッドと前記ワイパーブレードに摺接するよう移動可能であり、
    前記ブレードクリーナーは、前記ワイパーブレードのノズル清掃面と摺接する突起部と、側面と摺接する側面払拭部とを有することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記側面払拭部は、前記ワイパーブレードとの摺接面に凹みを有することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記ブレードクリーナーは、湿潤状態に保持されている部分を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記ブレードクリーナーは、前記ワイパーブレードの裏面を清掃する裏面清掃部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記ブレードクリーナーは、前記ワイパーブレードの先端面を清掃する天面清掃部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記ワイパーブレードの表面を、前記ブレードクリーナーが相対的に摺動することにより、前記ワイパーブレードを清掃することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  7. 前記ワイピングユニットは、前記ワイパーブレードを回転させる回転機構を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記回転機構は、前記ワイパーブレードの中央部を支持し、ワイパーブレードの両端部で前記ノズル面を清掃可能であることを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。
  9. 前記ブレードクリーナーは、着脱可能であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  10. 前記ブレードクリーナーは、前記ワイパーブレードに付着した液体を吸収する吸収体を備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  11. 前記ワイパーブレードは、前記ワイピングユニットに着脱可能であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の液体吐出装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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