JP2010045946A - 電流形インバータの電力供給回路 - Google Patents

電流形インバータの電力供給回路 Download PDF

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Abstract

【課題】電流形インバータにて交流負荷側への電力供給を行う電力供給回路であって、過電流保護を効果的に図ることが可能な電力供給回路を提供する。
【解決手段】逆阻止形のスイチング素子S1〜S6を直列接続する上下アーム対B1〜B3より成る電流形インバータAと直流電源GとをインダクタLDを介して接続し、インバータAと交流負荷E側との間の各相それぞれに解列リレーRU,RV,RWを設ける電流形インバータAの電力供給回路10において、インダクタLDに対して、スイッチSDと直流電源Gの負極から正極へ向かう方向を導通方向としたダイオードDLとを直列接続した直列回路11a’を並列接続し、スイッチSDを閉じた後で解列リレーRU,RV,RWを開く構成としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電流形インバータの電力供給回路に関し、特に、電流形インバータの過電流保護を実現できる電力供給回路に関する。
インバータの過電圧保護を図る従来の電力供給回路として、例えば、下記特許文献1に記載のものが提案されている。
図10は、インバータの過電圧保護を図る従来の電力供給回路を示す図である。図10に示す従来の電力供給回路100は、インバータIVと並列に抵抗回路114を接続してインバータIVの入力電圧に応じてこの抵抗回路114への導通を制御することで、過電圧の保護を図っている。
詳しくは、図10に示す電力供給回路100では、入力部における端子間にバイパス抵抗回路114を挿入したインバータIVの入力電圧を電圧検出器111にて検出し、電圧検出器111により得られる入力電圧と過電圧保護のために予め設定される基準電圧とを比較器113にて比較し、電圧検出器111により検出されたインバータIVの入力電圧が基準電圧以上のとき、比較器113の出力により、バイパス抵抗回路114に直列に挿入されたリレー115の開閉を制御手段にて制御してバイパス抵抗回路114を有効としている。
特開2001−352664号公報
しかしながら、電流形インバータにて交流負荷側へ電力を供給する構成(例えば系統連系を行う構成)での過電流対策は、上記の従来構成では対応することができない。例えば、系統からの解列時には過電圧対策よりも過電流対策を行う必要があり、十分な対策がなされていないのが実情である。
そこで、本発明は、電流形インバータにて交流負荷側への電力供給を行う電力供給回路であって、過電流保護(例えば、交流負荷からの解列等の負荷遮断時での過電流保護)を効果的に図ることが可能な電力供給回路を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するため、次の第1から第3態様の電流形インバータの電力供給回路を提供する。
(1)第1態様の電流形インバータの電力供給回路
逆阻止形のスイチング素子を直列接続する上下アーム対より成る電流形インバータと直流電源とをインダクタを介して接続し、前記インバータと交流負荷側との間の各相それぞれに解列リレーを設ける電流形インバータの電力供給回路において、前記インダクタに対して、スイッチと前記直流電源の負極から正極へ向かう方向を導通方向としたダイオードとを直列接続した直列回路を並列接続し、前記スイッチを閉じた後で前記解列リレーを開く構成としたことを特徴とする電流形インバータの電力供給回路。
(2)第2態様の電流形インバータの電力供給回路
逆阻止形のスイチング素子を直列接続する上下アーム対より成る電流形インバータと直流電源とをインダクタを介して接続し、前記インバータと交流負荷側との間の各相それぞれに解列リレーを設ける電流形インバータの電力供給回路において、前記インダクタに対して、スイッチと前記直流電源の負極から正極へ向かう方向を導通方向としたダイオードとを直列接続した直列回路を並列接続し、前記インダクタに流れるインダクタ電流が予め設定した電流値を超えた時に前記スイッチを閉じて前記電流形インバータの上アーム又は下アームの少なくともいずれか一方のアームのスイッチング素子を開くことを特徴とする電流形インバータの電力供給回路。
(3)第3態様の電流形インバータの電力供給回路
逆阻止形のスイチング素子を直列接続する上下アーム対より成る電流形インバータと直流電源とをインダクタを介して接続し、前記インバータと交流負荷側との間の各相それぞれに解列リレーを設ける電流形インバータの電力供給回路において、前記インダクタに対して、スイッチと前記直流電源の負極から正極へ向かう方向を導通方向としたダイオードとを直列接続した直列回路を並列接続し、前記インバータのスイッチング素子に流れるスイッチング素子電流が予め設定した電流値を超えた時に前記スイッチを閉じて前記電流形インバータの上アーム又は下アームの少なくともいずれか一方のアームのスイッチング素子を開くことを特徴とする電流形インバータの電力供給回路。
本発明に係る第1から第3態様の電力供給回路では、前記インダクタに対して、前記スイッチと前記ダイオードとを直列接続した前記直列回路を並列接続している。そして、過電流保護すべき時に(即ち、第1態様の電力供給回路では前記解列リレーを開く前に、第2態様の電力供給回路では前記インダクタ電流が予め設定した電流値を超えた時に、また第3態様の電力供給回路では前記スイッチング素子電流が予め設定した電流値を超えた時に)前記スイッチを閉じる。こうすることで、前記インダクタ、前記ダイオード及び前記スイッチを含む循環回路が形成され、この循環回路で電流を消費することができる。これにより、前記電流形インバータを含む構成素子の過電流保護を効果的に実現することができる。例えば、第1態様の電力供給回路において、前記電流形インバータにて系統連系への電力供給を行う場合でも、系統からの解列時での過電流保護を効果的に図ることができる。
本発明に係る第1態様の電力供給回路において、遅くとも前記解列リレーを開くまでに前記電流形インバータの上アーム又は下アームの少なくともいずれか一方のアームのスイッチング素子を開くことが好ましい。
この特定事項では、遅くとも前記解列リレーを開くまでに前記解列リレーへの入力電流を遮断して前記解列リレーに電流が流れないようにしてから前記解列リレーを開くため、前記解列リレーの開放時に発生することがある放電を回避でき、前記解列リレーの劣化を有効に防止することができる。
本発明に係る第1態様の電力供給回路において、次の具体的態様を例示できる。即ち、
(a)前記解列リレーを開いた後、前記インダクタ、前記ダイオード及び前記スイッチを含む循環回路の電流が所定の第1電流値以下となったときに前記スイッチを開く態様、
(b)前記解列リレーを開いた後、前記電流形インバータの少なくともいずれか1相の上下アーム対をスイッチングして、前記インダクタ、前記ダイオード及び前記スイッチを含む循環回路の電流を所定の第2電流値に収束させる態様である。
前記(a)の態様において、前記スイッチを開く時に前記循環回路に流れる電流の電流値は、前記電流形インバータを含む構成素子が壊れない程度の微弱な電流値或いはゼロ電流値であることが好ましい。従って、前記第1電流値としては、ゼロ近傍の値を挙げることができる。こうすることで、前記スイッチを開いたとしても前記電流形インバータを含む構成素子に影響を及ぼさない状態になったときに、前記循環回路の使用を停止するので、このとき、例えば、前記電流形インバータの少なくともいずれか1相の上下アーム対を短絡したとしても、過電流に関し安全な状態で直流側電流の流路を確実に確保することができる。
前記(b)の態様において、前記循環回路で収束する電流の電流値は、前記解列リレーを解列した後、再び復帰する場合に備えて保持しておくべき電流値とすることができる。こうすることで、前記交流負荷への電力供給の再開を速やかに行うことができる。
また,前記(b)の態様において、前記電流形インバータ側のスイッチングを行う上下アーム対の相を順番に変更することが好ましい。この特記事項おいては、該インバータに電流を流す際に各相の上下アーム対に電流責務を分散でき、各アーム対を構成するスイッチング素子の温度上昇を防ぐと共に損失の増大を防ぐことができる。
本発明に係る第1態様の電力供給回路において、前記スイッチと直列に抵抗器を接続することが好ましい。
この特定事項において、例えば、前記(a)の態様では、前記循環回路に流れる電流の電流値を早期に前記第1電流値以下に低減させることができ、また、前記(b)の態様では、前記循環回路に流れる電流の電流値を早期に前記第2電流値に収束させることができる。
本発明に係る第1態様の電力供給回路において、前記スイッチと前記インダクタとの接続点よりも前記インダクタよりに電流センサを設けることが好ましい。
この特定事項では、前記電流センサを前記スイッチと前記インダクタとの接続点よりも前記インダクタ側に設けるので、前記スイッチの開閉に関わらず常時前記インダクタに流れる電流を検知することができる。
ところで、前記電流センサを前記スイッチと前記インダクタとの接続点よりも前記インダクタ側に設ける場合、前記電流形インバータの上アーム又は下アームの少なくともいずれか一方のアームのスイッチング素子を開いた状態でも前記スイッチを閉じている間は、前記循環路に電流が流れるため、このとき前記電流センサのゼロ点補正を行うことができない。かかる観点から、本発明に係る第1態様の電力供給回路において、前記スイッチと前記インダクタとの接続点よりも前記直流電源若しくは前記インバータよりに、又は前記直流電源の負極側と前記インバータの下アームとの間に電流センサを設けることが好ましい。
この特定事項では、前記電流センサを前記スイッチと前記インダクタとの接続点よりも前記直流電源側若しくは前記インバータ側に、又は前記直流電源の負極側と前記インバータの下アームとの間に設けるので、前記電流形インバータの上アーム又は下アームの少なくともいずれか一方のアームのスイッチング素子を開いた状態において前記スイッチを閉じている間に前記循環路に電流が流れていても前記電流センサのゼロ点補正を行うことが可能となる。
本発明に係る第1から第3態様の電力供給回路において、前記スイッチ及び前記ダイオードに前記電流形インバータを構成するスイッチング素子よりも電流容量の大きい素子を使用することもできる。
この特定事項では、前記電流形インバータのスイッチング素子の過電流時においても前記スイッチ及び前記ダイオードに継続して電流を流すことが可能となる。
本発明に係る第1から第3態様の電力供給回路において、前記直流電源としては、エンジンで駆動される発電機の交流電力を整流回路で直流変換するものを例示でき、前記交流負荷としては、系統電力供給網を例示できる。
この特定事項では、系統連系を行うエンジン駆動式発電機において、本発明に係る第1から第3態様の電力供給回路を適用することができる。
以上説明したように、本発明によると、過電流保護すべき時に、前記循環回路を形成するために前記スイッチを閉じるので、該循環回路で電流を消費することができ、これにより、過電流の保護を効果的に図ることができる。
以下、本発明の実施形態について電流形インバータの電力供給回路の一例として商用電力系統に接続される三相電流形インバータを取り挙げ添付図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る電流形インバータの電力供給回路の一例を示す回路図である。
図1に示す電力供給回路10は、電流形インバータAと、該電流形インバータAの直流側回路11と、該電流形インバータAの交流側回路12と、該電力供給回路10の制御を司る制御部13とを備えている。
電流形インバータAは、アーム対B1,B2,B3が三対並列に接続されている。アーム対B1,B2,B3は、それぞれ、上アームS1,S2,S3及び下アームS6,S5,S4が直列に接続されている。上アームS1,S2,S3及び下アームS6,S5,S4は、いずれも、逆阻止形のスイッチング素子より成っている。逆阻止形のスイッチング素子は、電流を一方向にしか流さないようにしたスイッチング素子であり、例えば、ダイオードとIGBTなどのスイッチング素子を直列接続したものである。
電流形インバータAの交流側回路12には、各アーム対B1,B2,B3の上アームS1,S2,S3と下アームS6,S5,S4との間において、それぞれ、U相、V相、W相の三相ラインU,V,Wを介して交流負荷(ここでは三相系統電力供給網)Eが接続されている。ここで、上アームとは直流側から電流形インバータAに電流が流入する方のアーム群(図1ではS1,S2,S3)を指し、下アームとは電流形インバータAから直流側に電流が流出する方のアーム群(図1ではS6,S5,S4)を指す。
U相、V相、W相の各ラインU,V,Wには、それぞれ、該各ラインU,V,Wに対して並列接続されたキャパシタCSU,CSV,CSWと該各ラインU,V,Wに対して直列接続されたインダクタLSU,LSV,LSWとから成るフィルタFU,FV,FWが設けられている。そして、キャパシタCSU,CSV,CSWと電流形インバータAとの間に各ラインU,V,Wに対して直列接続された解列リレーRU,RV,RWが設けられている。
この解列リレーRU,RV,RWは、ここでは、制御部13によって、系統Eからの解列を行うか否かの制御が行われるようになっており、制御部13の出力系に接続されている。
電流形インバータAの上アームS1,S2,S3及び下アームS6,S5,S4は、ここでは、制御部13によって、通電状態(オン状態)と、非通電状態(オフ状態)との切替制御(スイッチング制御)が行われるようになっており、制御部13の出力系に接続されている。
直流側回路11は、入力側に直流電源Gが接続され且つ出力側に電流形インバータAが接続されている。直流電源Gは、ここでは、エンジンEn、発電機Ge及び整流回路Reを備え、エンジンEnで駆動される発電機Geの交流電力を整流回路Reで直流変換するものである。
直流側回路11は、制御部13の指示命令に従い、直流側の電流iLが過電流になることを防止する循環回路11aを備えている。この循環回路11aは、直流電源Gと電流形インバータAとの間の接続ラインに直列に接続されるインダクタLDと、インダクタLDに対して並列接続される直列回路11a’とを備えている。そして、直列回路11a’は、スイッチSD(ここではスイッチング素子)と、直流電源Gの負極から正極へ向かう方向を導通方向としたダイオードDLとを直列接続したものとされている。
スイッチSDは、ここでは、制御部13によって、通電状態(オン状態)と、非通電状態(オフ状態)との切替制御(スイッチング制御)が行われるようになっており、制御部13の出力系に接続されている。なお、スイッチSDとダイオードDLとで構成した直列回路11a’を逆阻止形のスイッチング素子で構成した回路としてもよい。
詳しくは、制御部13は、CPU(Central Processing Unit)14と、記憶部15とを備えている。記憶部15は、ROM(Read Only Memory)151及びRAM(Random Access Memory)152を含み、各種制御プログラムや必要な関数及びテーブルを記憶するようになっている。
制御部13は、CPU14によって、制御プログラムを記憶部15から読み出し、該読み出した制御プログラムを実行することで、電流形インバータAの上アームS1,S2,S3及び下アームS6,S5,S4のスイッチング(オン/オフ)制御並びに解列リレーRU,RV,RWによる系統Eからの解列制御に加えてスイッチSDのスイッチング制御を行う構成とされている。
図2は、第1実施形態に係る電力供給回路10の制御部13によるタイミングチャートの一例を示す図である。
図2に示すように、制御部13は、制御プログラムによって、スイッチSDを閉じた(オンした)後で解列リレーRU,RV,RWを開く(オフする)構成とされている。
この第1実施形態の電力供給回路10では、解列リレーRU,RV,RWを開く前にスイッチSDを閉じるので、このとき、インダクタLD、ダイオードDL及びスイッチSDよりなる循環回路11aが形成され、この循環回路11aでそこに流れる電流iL’が消費され、これにより電流形インバータAへの過電流を確実に防止することが可能となる。
(変形例1)
図3は、第1実施形態に係る電力供給回路10の制御部13によるタイミングチャートの他の例を示す図である。なお、図3において、※印のタイミングでは、電流形インバータAの上アームS1,S2,S3及び下アームS6,S5,S4の開閉状態は問わない。後述する図5についても同様である。
第1実施形態の電力供給回路10において、図3に示すように、制御部13は、制御プログラムによって、スイッチSDを閉じた後で解列リレーRU,RV,RWを開くまでの間Tに電流形インバータAの上アームS1,S2,S3又は下アームS6,S5,S4の少なくともいずれか一方のアームのスイッチング素子を開く構成とされていてもよい。
かかる構成を備えた電力供給回路10では、解列リレーRU,RV,RWを開くまでに電流形インバータAのスイッチング素子を開くことで、解列リレーRU,RV,RWへの入力電流を遮断して解列リレーRU,RV,RWに電流が流れないようにしてから解列リレーRU,RV,RWを開くことができる。このため、解列リレーRU,RV,RWの開いた時に発生し得る放電を回避でき、それだけ解列リレーRU,RV,RWの劣化防止を図ることができる。
(変形例2)
図4は、第1実施形態に係る電力供給回路10の制御部13によるタイミングチャートのさらに他の例を示す図である。なお、図1において、循環回路11aの電流iL’を検出する電流センサは図示を省略している。後述する変形例3も同様である。
第1実施形態の電力供給回路10において、図4に示すように、制御部13は、制御プログラムによって、解列リレーRU,RV,RWを開いた後、インダクタLD、ダイオードDL及びスイッチSDよりなる循環回路11aの電流iL’が所定の第1電流値以下(例えば、ゼロ近傍の値或いは実質的にゼロ電流)となったときにスイッチSDを開く構成とされていてもよい。
かかる構成を備えた電力供給回路10では、循環回路11aの電流iL’が第1電流値以下となったときには、電流形インバータAに影響を及ぼさない状態(過電流に関し安全な状態)になっている。このとき、スイッチSDを開いて循環回路11aの使用を停止し、電流形インバータAの少なくともいずれか1相の上下アーム対B1,B2,B3を短絡したとしても、安全な状態で直流電源G、インダクタLD及び電流形インバータAよりなる直流側電流の流路を確実に確保できる。
(変形例3)
図5は、第1実施形態に係る電力供給回路10の制御部13によるタイミングチャートのさらに他の例を示す図である。
第1実施形態の電力供給回路10において、図5に示すように、制御部13は、制御プログラムによって、解列リレーRU,RV,RWを開いた後、電流形インバータAの少なくともいずれか1相の上下アーム対B1,B2,B3の双方が短絡するように電流形インバータAをスイッチング制御して、インダクタLD、ダイオードDL及びスイッチSDよりなる循環回路11aの電流iL’を所定の第2電流値(例えば、解列リレーRU,RV,RWを系統Eから開放した後で再び系統連系する場合に備えて保持しておくべき電流値)に収束させ、その後、第2電流値を保持するように電流形インバータAをスイッチング制御する構成とされていてもよい。
かかる構成を備えた電力供給回路10では、循環回路11aの電流iL’が第2電流値に保持されるので、系統Eへの電力供給を速やかに再開することができる。
(変形例3’)
変形例3において、スイッチングを行う上下アーム対(B1,B2,B3)の相を順番に変更する構成としても良い。これらの相を順番に変更する構成としては、例えば、B1→B2→B3→B1→…とする構成を例示できる。また、変更タイミングとしては、例えば、所定ON時間あるいは所定スイッチング回数を選択することができる。かかる構成を備えた電力供給回路10では、各相の上下アーム対(B1,B2,B3)に電流責務を分散させることで、スイッチング素子(S1,S2,S3,S4,S5,S6)の温度上昇を防ぐと共に損失の増大を防ぐことができる。
(変形例4)
図6は、図1に示す電力供給回路10の他の例を示す回路図である。なお、図1に示す要素と同じ要素には同一符号を付し、その説明を省略する。後述する図7から図9についても同様である。
図1に示す電力供給回路10においては、図6に示すように、スイッチSDと直列に抵抗器RDを接続してもよい。この場合、例えば、前記した変形例2及び変形例3に好適に用いることができる。
即ち、かかる構成を備えた電力供給回路10において、前記変形例2の場合には、循環回路11aに流れる電流iL’の電流値を抵抗器RDの分だけ早期に第1電流値以下に低減させることができる。一方、前記変形例3の場合には、循環回路11aに流れる電流iL’の電流値を抵抗器RDの分だけ早期に第2電流値に収束させることができる。
(変形例5)
図7は、図1に示す電力供給回路10のさらに他の例を示す回路図である。図1に示す電力供給回路10においては、図7に示すように、スイッチSDとインダクタLDとの接続点QよりもインダクタLD側に電流センサHを設けてもよい。
かかる構成を備えた電力供給回路10では、電流センサHがスイッチSDとインダクタLDとの接続点Qよりもインダクタ側でインダクタLDに流れるインダクタ電流iL”を検知するので、インダクタ電流iL”の検知をスイッチSDの開閉に関わらず常時行うことが可能となる。
(変形例6)
図8は、図1に示す電力供給回路10のさらに他の例を示す回路図である。図1に示す電力供給回路10においては、図8に示すように、スイッチSDとインダクタLDとの接続点Qよりも直流電源G側(図示のαの位置)若しくはインバータA側(図示のβの位置)、又は直流電源Gの負極側とインバータAの下アームS6,S5,S4との間(図示のγの位置)に電流センサHを設けてもよい。
かかる構成を備えた電力供給回路10では、電流センサHがスイッチSDとインダクタLDとの接続点Qよりも直流電源G側若しくはインバータA側、又は直流電源Gの負極側とインバータAの下アームS6,S5,S4との間で直流側電流の流路に流れる電流iLを検知するので、電流形インバータAの上アームS1,S2,S3又は下アームS6,S5,S4の少なくともいずれか一方のアームのスイッチング素子を開いた状態においてスイッチSDを閉じている間でも直流電源G、インダクタLD及び電流形インバータAよりなる直流側電流の流路での電流値をゼロとすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る電流形インバータの電力供給回路について以下に説明する。ここで、第2実施形態に係る電流形インバータの電力供給回路については、図7に示す電力供給回路で代用して説明できる。従って、第2実施形態に係る電流形インバータの電力供給回路は、ここでは、図示を省略する。
この第2実施形態に係る電流形インバータの電力供給回路では、図7に示すように、電流センサHによってインダクタLDに流れるインダクタ電流iL”を検知可能となっている。
そして、制御部13は、制御プログラムによって、インダクタLDに流れるインダクタ電流iL”が予め設定した電流値(例えば、電流形インバータA等の構成素子に影響を及ぼさない程度の電流値)を超えた時にスイッチSDを閉じて電流形インバータAの上アームS1,S2,S3又は下アームS6,S5,S4の少なくともいずれか一方のアームのスイッチング素子を開く構成とされている。
この第2実施形態の電力供給回路では、インダクタ電流iL”が予め設定した電流値を超えた時にスイッチSDを閉じるので、インダクタLD、ダイオードDL及びスイッチSDよりなる循環回路11aが形成され、この循環回路11aでそこに流れる電流iL’が消費されて低減される。そうすると、電流形インバータAへは低減された電流iL’が供給されることになり、これにより電流形インバータAへの過電流を確実に防止することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る電流形インバータの電力供給回路について以下に説明する。図9は、本発明の第3実施形態に係る電流形インバータの電力供給回路の一例を示す回路図である。
この第3実施形態に係る電流形インバータの電力供給回路10’では、図9に示すように、図1に示す第1実施形態の電流形インバータ10において、インバータAの各スイッチング素子(S1,S6)、(S2,S5)、(S3,S4)に設けられた電流センサHU,HV,HWによって該スイッチング素子(S1,S6)、(S2,S5)、(S3,S4)に流れるスイッチング素子電流iSU,iSV,iSWを検知可能となっている。
そして、制御部13は、制御プログラムによって、インバータAのスイッチング素子(S1,S6)、(S2,S5)、(S3,S4)に流れるスイッチング素子電流iSU,iSV,iSWが予め設定した電流値(例えば、電流形インバータA等の構成素子に影響を及ぼさない程度の電流値)を超えた時にスイッチSDを閉じて電流形インバータAの上アームS1,S2,S3又は下アームS6,S5,S4の少なくともいずれか一方のアームのスイッチング素子を開く構成とされている。
この第3実施形態の電力供給回路では、スイッチング素子電流iSU,iSV,iSWが予め設定した電流値を超えた時にスイッチSDを閉じるので、インダクタLD、ダイオードDL及びスイッチSDよりなる循環回路11aが形成され、この循環回路11aでそこに流れる電流iL’が消費されて低減される。そうすると、電流形インバータAへは低減された電流iL’が供給されることになり、これにより電流形インバータAへの過電流を確実に防止することができる。
以上で説明した第1実施形態及びその変形例並びに第2及び第3実施形態の電力供給回路においては、スイッチSD及びダイオードDLに電流形インバータAを構成するスイッチング素子(S1,S2,S3,S4,S5,S6)よりも電流容量の大きい素子を使用することもできる。これにより、スイッチング素子(S1〜S6)の過電流時においてもスイッチSD及びダイオードDLに継続して電流を流すことが可能となる。
なお、以上説明した第1実施形態及びその変形例並びに第2及び第3実施形態では、三相について説明したが、本発明は、相の数を問わず適用できることは言うまでもない。
本発明の第1実施形態に係る電流形インバータの電力供給回路の一例を示す回路図である。 第1実施形態に係る電力供給回路の制御部によるタイミングチャートの一例を示す図である。 第1実施形態に係る電力供給回路の制御部によるタイミングチャートの他の例を示す図である。 第1実施形態に係る電力供給回路の制御部によるタイミングチャートのさらに他の例を示す図である。 第1実施形態に係る電力供給回路の制御部によるタイミングチャートのさらに他の例を示す図である。 図1に示す電力供給回路の他の例を示す回路図である。 図1に示す電力供給回路のさらに他の例を示す回路図である。 図1に示す電力供給回路のさらに他の例を示す回路図である。 本発明の第3実施形態に係る電流形インバータの電力供給回路の一例を示す回路図である。 インバータの過電圧保護を図る従来の電力供給回路を示す図である。
符号の説明
10 電力供給回路
11a’ 直列回路
A 電流形インバータ
B1〜B3 上下アーム対
L ダイオード
E 交流負荷
En エンジン
G 直流電源
Ge 発電機
D インダクタ
Q 接続点
D 抵抗器
Re 整流回路
U,RV,RW 解列リレー
S1〜S6 逆阻止形のスイチング素子
D スイッチ

Claims (12)

  1. 逆阻止形のスイチング素子を直列接続する上下アーム対より成る電流形インバータと直流電源とをインダクタを介して接続し、前記インバータと交流負荷側との間の各相それぞれに解列リレーを設ける電流形インバータの電力供給回路において、
    前記インダクタに対して、スイッチと前記直流電源の負極から正極へ向かう方向を導通方向としたダイオードとを直列接続した直列回路を並列接続し、前記スイッチを閉じた後で前記解列リレーを開く構成としたことを特徴とする電流形インバータの電力供給回路。
  2. 請求項1記載の電流形インバータの電力供給回路において、
    遅くとも前記解列リレーを開くまでに前記電流形インバータの上アーム又は下アームの少なくともいずれか一方のアームのスイッチング素子を開くことを特徴とする電流形インバータの電力供給回路。
  3. 請求項2記載の電流形インバータの電力供給回路において、
    前記解列リレーを開いた後、前記インダクタ、前記ダイオード及び前記スイッチを含む循環回路の電流が所定の第1電流値以下となったときに前記スイッチを開くことを特徴とする電流形インバータの電力供給回路。
  4. 請求項2記載の電流形インバータの電力供給回路において、
    前記解列リレーを開いた後、前記電流形インバータの少なくともいずれか1相の上下アーム対をスイッチングして、前記インダクタ、前記ダイオード及び前記スイッチを含む循環回路の電流を所定の第2電流値に収束させることを特徴とする電流形インバータの電力供給回路。
  5. 請求項4記載の電流形インバータの電力供給回路において、
    前記電流形インバータ側のスイッチングを行う上下アーム対の相を順番に変更することを特徴とする電流形インバータの電力供給回路。
  6. 請求項1から4の何れか一つに記載の電流形インバータの電力供給回路において、
    前記スイッチと直列に抵抗器を接続することを特徴とする電流形インバータの電力供給回路。
  7. 請求項1から6の何れか一つに記載の電流形インバータの電力供給回路において、
    前記スイッチと前記インダクタとの接続点よりも前記インダクタよりに電流センサを設けることを特徴とする電流形インバータの電力供給回路。
  8. 請求項1から7の何れか一つに記載の電流形インバータの電力供給回路において、
    前記スイッチと前記インダクタとの接続点よりも前記直流電源若しくは前記インバータよりに、又は前記直流電源の負極側と前記インバータの下アームとの間に電流センサを設けることを特徴とする電流形インバータの電力供給回路。
  9. 逆阻止形のスイチング素子を直列接続する上下アーム対より成る電流形インバータと直流電源とをインダクタを介して接続し、前記インバータと交流負荷側との間の各相それぞれに解列リレーを設ける電流形インバータの電力供給回路において、
    前記インダクタに対して、スイッチと前記直流電源の負極から正極へ向かう方向を導通方向としたダイオードとを直列接続した直列回路を並列接続し、前記インダクタに流れるインダクタ電流が予め設定した電流値を超えた時に前記スイッチを閉じて前記電流形インバータの上アーム又は下アームの少なくともいずれか一方のアームのスイッチング素子を開くことを特徴とする電流形インバータの電力供給回路。
  10. 逆阻止形のスイチング素子を直列接続する上下アーム対より成る電流形インバータと直流電源とをインダクタを介して接続し、前記インバータと交流負荷側との間の各相それぞれに解列リレーを設ける電流形インバータの電力供給回路において、
    前記インダクタに対して、スイッチと前記直流電源の負極から正極へ向かう方向を導通方向としたダイオードとを直列接続した直列回路を並列接続し、前記インバータのスイッチング素子に流れるスイッチング素子電流が予め設定した電流値を超えた時に前記スイッチを閉じて前記電流形インバータの上アーム又は下アームの少なくともいずれか一方のアームのスイッチング素子を開くことを特徴とする電流形インバータの電力供給回路。
  11. 請求項1から10のいずれか一つに記載の電流形インバータの電力供給回路において、
    前記スイッチ及び前記ダイオードは、前記電流形インバータを構成するスイッチング素子よりも電流容量の大きい素子で構成されていることを特徴とする電流形インバータの電力供給回路。
  12. 請求項1から11いずれか一つに記載の電流形インバータの電力供給回路において、
    前記直流電源は、エンジンで駆動される発電機の交流電力を整流回路で直流変換するものであり、前記交流負荷は、系統電力供給網であることを特徴とする電流形インバータの電力供給回路。
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