JP2010045873A - 高効率永久磁石式電動機 - Google Patents

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英男 廣瀬
Akihide Mashita
明秀 真下
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Abstract

【課題】同一定格出力の誘導電動機と回転軸の中心高さを一致させて既設の誘導電動機との互換性を有する高効率永久磁石式電動機を提供する。
【解決手段】
固定子コア8と該固定子コア8に巻装した励磁コイル9とを有する固定子3と、該固定子3と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸6に支持された回転子コア13と該回転子コア13に形成された複数の永久磁石15とを有する回転子4とを備えた永久磁石式電動機1であって、定格出力に対する前記回転軸6の中心高さCが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固定子とこの固定子と所定の空隙を有して対向して永久磁石を有する回転子とを備えた高効率永久磁石式電動機に関する。
最近、環境問題、省資源、省エネルギの観点から、電動機の効率化に注目が集まっている。従来、交流可変速機として誘導電動機が広く用いられており、簡易構造で堅固であり、インバータによる駆動システムも完成度が高い。しかしながら、誘導電動機は駆動原理的にスリップを必要とするため、2次側導体に損失が発生し効率低下を招く。
誘導電動機に対し、同じ交流可変速機として用いられる同期電動機は上述のスリップを必要とせず、特に同期電動機の一つである永久磁石式電動機は界磁に回転子の永久磁石を用いるため励磁損失を発生せず、高効率駆動可能であるため、誘導電動機に変わり主流となり得る電動機として期待が集まっている。
永久磁石式電動機では、誘導電動機に比べ回転子に損失が発生しないため全体の損失が少なく高効率のため、誘導電動機と同じ出力を得る場合には全体を小型化することができる。従来では、固定子のヨーク部の磁束密度を1Tを超える値に設定することが通常である。
一方、従来、シャフトとシャフト外周に永久磁石を装着してなる回転子と、スロット構造のステータコアと電機子巻線からなる固定子で構成され、かつ2nポール3nスロット(nは整数)構造のACモータにおいて、固定子の歯部の幅Bt/スロットピッチを0.45〜0.7の範囲にするとともに、固定子ヨーク厚みDyと固定子スロット歯部の幅Btを0.42〜0.58の範囲に設定したACモータの固定子が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−27387号公報
しかしながら、一般に、誘導電動機は、ロータ部のアルミ巻線に流れる電流により、ロータ部磁束を作っているのに対し、永久磁石式電動機はロータ部のアルミに電流を流す必要がないので、損失がすくないため、JISC4210に規定されている誘導電動機に対し、電動機の体格を小型化することが一般的である。
同様に、上記特許文献1に記載された従来例にあっても、小型化を目的としているので、同一定格出力の誘導電動機に対して小型・軽量化される利点がある反面、同一定格出力の誘導電動機に対して回転軸の中心高さが異なることになり、既設の誘導電動機を永久磁石式電動機に置換する際に、据付作業に工夫が必要であり、単純に置換することができないという未解決の課題がある。
そこで、本発明は上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、同一定格出力の誘導電動機と回転軸の中心高さを一致させて既設の誘導電動機との互換性を有する高効率永久磁石式電動機を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定されていることを特徴としている。
また、請求項2に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、該回転軸の中心高さの調整を前記固定子のヨーク部幅を調整することにより行なうことを特徴としている。
また、請求項3に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が1400〜1800min-1の範囲にあり、定格出力が1.5〜2.9kWのときのモータ効率が90%以上であることを特徴としている。
また、請求項4に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が1400〜1800min-1の範囲にあり、定格出力が3〜5.4kWのときのモータ効率が92%以上であることを特徴としている。
また、請求項5に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が1400〜1800min-1の範囲にあり、定格出力が5.5〜10.9kWのときのモータ効率が93%以上であることを特徴としている。
また、請求項6に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が1400〜1800min-1の範囲にあり、定格出力が11〜18.4kWのときのモータ効率が94%以上であることを特徴としている。
また、請求項7に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が1400〜1800min-1の範囲にあり、定格出力が18.5〜29kWのときのモータ効率が95%以上であることを特徴としている。
また、請求項8に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が1400〜1800min-1の範囲にあり、定格出力が30〜54kWのときのモータ効率が96%以上であることを特徴としている。
また、請求項9に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が1400〜1800min-1の範囲にあり、定格出力が55〜89kWのときのモータ効率が96.5%以上であることを特徴としている。
また、請求項10に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が1400〜1800min-1の範囲にあり、定格出力が90〜199kWのときのモータ効率が97%以上であることを特徴としている。
また、請求項11に係る高効率永久磁石式電動機は固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が1400〜1800min-1の範囲にあり、定格出力が200〜370kWのときのモータ効率が97.5%以上であることを特徴としている。
また、請求項12に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が2900〜3600min-1の範囲にあり、定格出力が1.5〜2.9kWのときのモータ効率が90%以上であることを特徴としている。
また、請求項13に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が2900〜3600min-1の範囲にあり、定格出力が3〜5.4kWのときのモータ効率が92%以上であることを特徴としている。
また、請求項14に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が2900〜3600min-1の範囲にあり、定格出力が5.5〜10.9kWのときのモータ効率が93%以上であることを特徴としている。
また、請求項15に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が2900〜3600min-1の範囲にあり、定格出力が11〜18.4kWのときのモータ効率が94%以上であることを特徴としている。
また、請求項16に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が2900〜3600min-1の範囲にあり、定格出力が18.5〜29kWのときのモータ効率が95%以上であることを特徴としている。
また、請求項17に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が2900〜3600min-1の範囲にあり、定格出力が30〜54kWのときのモータ効率が96%以上であることを特徴としている。
また、請求項18に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が2900〜3600min-1の範囲にあり、定格出力が55〜89kWのときのモータ効率が96.5%以上であることを特徴としている。
また、請求項19に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が2900〜3600min-1の範囲にあり、定格出力が90〜199kWのときのモータ効率が97%以上であることを特徴としている。
また、請求項20に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が2900〜3600min-1の範囲にあり、定格出力が200〜370kWのときのモータ効率が97.5%以上であることを特徴としている。
また、請求項21に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が900〜1200min-1の範囲にあり、定格出力が0.75〜1.4kWのときのモータ効率が88%以上であることを特徴としている。
また、請求項22に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が900〜1200min-1の範囲にあり、定格出力が1.5〜2.9kWのときのモータ効率が89%以上であることを特徴としている。
また、請求項23に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が900〜1200min-1の範囲にあり、定格出力が3〜5.4kWのときのモータ効率が91%以上であることを特徴としている。
また、請求項24に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が900〜1200min-1の範囲にあり、定格出力が5.5〜10.9kWのときのモータ効率が92%以上であることを特徴としている。
また、請求項25に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が900〜1200min-1の範囲にあり、定格出力が11〜18.4kWのときのモータ効率が93%以上であることを特徴としている。
また、請求項26に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が900〜1200min-1の範囲にあり、定格出力が18.5〜29kWのときのモータ効率が94%以上であることを特徴としている。
また、請求項27に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が900〜1200min-1の範囲にあり、定格出力が30〜54kWのときのモータ効率が95%以上であることを特徴としている。
また、請求項28に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が900〜1200min-1の範囲にあり、定格出力が55〜89kWのときのモータ効率が95.5%以上であることを特徴としている。
また、請求項29に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が900〜1200min-1の範囲にあり、定格出力が90〜199kWのときのモータ効率が96%以上であることを特徴としている。
また、請求項30に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が900〜1200min-1の範囲にあり、定格出力が200〜370kWのときのモータ効率が96.5%以上であることを特徴としている。
また、請求項31に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ無負荷時の前記固定子コアのヨーク部の磁束密度の最大値が0.8T以下に設定されていることを特徴としている。
また、請求項32に係る高効率永久磁石式電動機は、固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、定格出力に対する前記回転軸の中心高さとの関係が規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ無負荷時の前記固定子コアのティースの磁束密度の最大値が1T以下に設定されていることを特徴としている。
また、請求項33に係る高効率永久磁石式電動機は、請求項1乃至32の何れか1つに係る発明において、前記中心高さが90mm以上であることを特徴としている。
また、請求項34に係る永久磁石式電動機は、請求項1乃至33の何れか1つに係る発明において、前記固定子コア及び前記回転子コアは高透磁率の鋼板で形成されたコアプレートを積層して構成され、前記固定子コアのコアプレートの板厚が前記回転子コアのコアプレートの板厚より薄く設定されていることを特徴としている。
また、請求項35に係る高効率永久磁石式電動機は、請求項1乃至34の何れか1つに係る発明において、前記回転子は埋込磁石構造を有することを特徴としている。
また、請求項36に係る永久磁石式電動機は、請求項1乃至34の何れか1つに係る発明において、前記回転子は表面磁石構造を有することを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、永久磁石式電動機で、定格出力に対する回転子の回転軸における中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する回転軸の中心高さと一致するように設定されているので、既設の誘導電動機との置換を容易に行うことができ、据付作業を簡略化することができる。
また、請求項2に係る発明によれば、上記請求項1に係る発明の構成に加えて、各定格出力におけるモータ効率を向上させるように前記回転子に対する固定子の外径を調整したので、ヨーク部の磁束密度を低減させてより高効率の永久磁石式電動機を提供することができる。
また、請求項3〜30に係る発明によれば、モータ効率を向上させた高効率の永久磁石式電動機を提供することができる。
また、請求項31に係る発明によれば、上記請求項1に係る発明の構成に加えて、無負荷時の前記固定子コアのヨーク部の磁束密度の最大値が0.8T以下に設定されているので、固定子コアのヨーク部の磁束密度を低下させて、モータ効率を向上させることができる。
また、請求項32に係る発明によれば、上記請求項1に係る発明の構成に加えて、無負荷時の前記固定子コアのティースの磁束密度の最大値が1T以下に設定されているので、固定子コアのティースでの磁束密度を低下させて、モータ効率を向上させることができる。
また、請求項33に係る発明によれば、前記回転軸の中心高さが90mm以上であるので、定格出力が1.1kW以上の永久磁石式電動機を対象とすることができる。
また、請求項34に係る発明によれば、固定子コアのコアプレートの板厚を回転子コアのコアプレートの板厚より薄くすることにより、固定子コアの渦電流損失を低下させて、より高効率化を図ることができる。
また、請求項35に係る発明によれば、回転子を埋込磁石構造とした永久磁石式電動機で高効率化を図ることができる。
また、請求項36に係る発明によれば、回転子を表面磁石構造とした永久磁石式電動機で高効率化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明を適用し得る高効率永久磁石形電動機の上半部を断面とした側面図、図2は図1のA−A線上の断面図である。図1において、高効率永久磁石式電動機1は埋込磁石(IPM:Interior Permanent Magnet)構造を有する永久磁石式電動機で構成され、インバータ等を含む専用の駆動回路で駆動される。
この高効率永久磁石式電動機1は、外周面にフィンを形成した円筒状フレーム2を有する。この円筒状フレーム2の内周側には固定子3が配置され、この固定子3の内周側には所定のエアギャップGを介して対向する回転子4が配置されている。この回転子4はフレーム2に配設された一対の軸受5a及び5bによって回転自在に支持された回転軸6に装着されている。
固定子3は、図2(a)に示すように、高透磁率の鋼板を打ち抜いた固定子用コアプレート7が積層されて形成された固定子コア8を有し、この固定子コア8には、外周面側にヨーク部8aが形成されているとともに、内周面側に、円周方向に等間隔で12個のスロット8bが形成されて平行な側面を有する12個のティース8cが形成されている。各ティース8cには図1に示すようにスロット8b内に巻装された励磁コイル9が巻回されている。ここで、励磁コイル9の巻き方については大別すると集中巻と分布巻とに分けられる。本発明は集中巻及び分布巻の両者において効果を発揮するものであり、巻き方が限定されるものではない。
一方、回転子4は、図2(a)に示すように、高透磁率の鋼板を打ち抜いた回転子用コアプレート11が積層されて形成された4つの磁極12を有する回転子コア13を備えている。この回転子コア13は、軸方向に貫通して形成された複数例えば4個のスロット14と、これらスロット14内に周方向に隣り合う磁極12が異極性となるように挿入した永久磁石15とを備えている。ここで、永久磁石15は希土類磁石で構成されている。
そして、図1に示す高効率永久磁石式電動機1の円筒状フレーム2の底面から回転軸6の中心までの高さである回転軸の中心高さCはJISC4210に規定される一般用低三相かご形誘導電動機中の本実施形態の永久磁石式電動機1の定格出力と一致する定格出力となる三相かご形誘導電動機の回転軸の中心高さ(C(H)寸法)と一致するように設定されている。
ところで、図3に示すように、通常の標準形の永久磁石式電動機50は、前述したようにモータ効率が誘導電動機に比較して良いため、標準形の永久磁石式電動機の体格がJISC4210で規定される三相かご形誘導電動機60の体格に対して小型化される。すなわち、定格出力が18.5kWで回転速度1800[min-1]の電動機で比較すると、誘導電動機60に対して標準形の永久磁石式電動機50は体積比で40%減且つ重量比で30%減となるとともに、誘導電動機60の回転軸の中心高さC0=180に対し標準形の永久磁石式電動機50の回転軸の中心高さC1=138となり、小型・軽量化を発揮することができる。
しかしながら、本実施形態では、高効率永久磁石式電動機1の体格を同出力のJISC4210で規定される三相かご形誘導電動機と略等しくし、高効率永久磁石式電動機1の回転軸の中心高さCをJISC4210で規定される三相かご形誘導電動機の回転軸の中心高さ(C(H)寸法)と一致するように構成されている。このため、標準形の永久磁石式電動機50のように小型化を重視するのではなく、体格を大きくするために、回転子4の大きさは標準形の永久磁石式電動機50と同一の外径寸法とし、これに対して固定子3の外径を大きく調整することで回転軸6の中心高さCをJISC4210に規定される誘導電動機の回転軸の中心高さ(C(H)寸法)に一致させている。
すなわち、本実施形態の高効率永久磁石式電動機1では、図2(a)に示すように、回転子4の大きさは、図2(b)に示す標準形の永久磁石式電動機50の回転子52と同一形状で同一外径に形成されている。しかしながら、固定子3については、回転子4に対向するスロット8b及びティース8cの形状及び大きさは図2(b)に示す標準形の永久磁石式電動機50の形状及び大きさと同一に形成されるが、ヨーク部8aの幅Wを広くして固定子コア8の外径を大きく調整するようにしている。
このように、ヨーク部8bの幅Wを広くすることにより、ヨーク部8bの無負荷時の磁束密度を0.8T以下に抑制することができるとともに、ティース8cの無負荷時の磁束密度を1T以下に抑制することができ、モータ効率を標準形の永久磁石式電動機50に比較して十分に高くすることができ、高効率の永久磁石式電動機を提供することができる。また、回転子4については標準形の永久磁石式電動機50と同一形状で同一外径とすることにより、高価な希土類永久磁石で構成される永久磁石15を大きくする必要がなく、安価に構成することができる。
すなわぢ、モータ回転速度[min-1]が1400〜1800の場合には、下記表1に示すように、モータ定格出力が1.5〜2.1[kW]の低モータ定格出力でモータ効率が90%以上で、モータ定格出力が200〜370[kW]の高モータ定格出力でモータ効率が97.5%以上となり、高効率の永久磁石式電動機を提供できる。
Figure 2010045873
この表1から明らかなように、電動機回転速度[min-1]が1400〜1800の範囲である場合には、電動機定格出力[kW]が1.5〜2.9の範囲では、モータ効率を90%以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が3〜5.4の範囲では、モータ効率を92%以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が5.5〜10.9の範囲では、モータ効率を93%以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が11〜18.4の範囲では、モータ効率を94%以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が18.5〜29の範囲では、モータ効率を95%以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が30〜54の範囲では、モータ効率を96%以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が55〜89の範囲では、モータ効率を96.5以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が90〜199の範囲では、モータ効率を97%以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が200〜370の範囲では、モータ効率を97.5%以上に高効率化することができる。
また、モータ回転速度[min-1]が2900〜3600の場合には、下記表2に示すように、モータ定格出力が1.5〜2.1[kW]の低モータ定格出力でモータ効率が90%以上で、モータ定格出力が200〜370[kW]の高モータ定格出力でモータ効率が97.5%以上となり、高効率の永久磁石式電動機を提供できる。
Figure 2010045873
この表2から明らかなように、電動機回転速度[min-1]が2900〜3600の範囲である場合には、電動機定格出力[kW]が1.5〜2.9の範囲では、モータ効率を90%以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が3〜5.4の範囲では、モータ効率を92%以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が5.5〜10.9の範囲では、モータ効率を93%以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が11〜18.4の範囲では、モータ効率を94%以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が18.5〜29の範囲では、モータ効率を95%以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が30〜54の範囲では、モータ効率を96%以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が55〜89の範囲では、モータ効率を96.5以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が90〜199の範囲では、モータ効率を97%以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が200〜370の範囲では、モータ効率を97.5%以上に高効率化することができる。
さらに、モータ回転速度[min-1]が900〜1200の場合には、下記表3に示すように、モータ定格出力が1.5〜2.1[kW]の低モータ定格出力でモータ効率が89%以上で、モータ定格出力が200〜370[kW]の高モータ定格出力でモータ効率が96.5%以上となり、高効率の永久磁石式電動機を提供できる。
Figure 2010045873
この表3から明らかなように、電動機回転速度[min-1]が900〜1200の範囲である場合には、電動機定格出力[kW]が1.5〜2.9の範囲では、モータ効率を89%以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が3〜5.4の範囲では、モータ効率を91%以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が5.5〜10.9の範囲では、モータ効率を92%以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が11〜18.4の範囲では、モータ効率を93%以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が18.5〜29の範囲では、モータ効率を94%以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が30〜54の範囲では、モータ効率を96%以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が55〜89の範囲では、モータ効率を95.5%以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が90〜199の範囲では、モータ効率を96%以上に高効率化することができ、電動機定格出力[kW]が200〜370の範囲では、モータ効率を96.5%以上に高効率化することができる。
また、本実施形態では、固定子用コアプレート7の板厚が回転子用コアプレート11の板厚よりも薄く設定されている。具体的には、回転子用コアプレート11の板厚が0.5mmに設定され、固定子用コアプレート7の板厚が0.5mm未満で且つ0.1mm以上の範囲内に設定し、好ましくは電磁鋼板で市販されている板厚0.35mm又は0.2mmに設定する。
このように、固定子用コアプレート7の板厚t〔mm〕を0.5>t≧0.1の範囲内に設定する理由は、以下の通りである。
固定子コア8及び回転子コア13に生じる渦電流損失は、電動機を駆動するインバータのキャリア高調波の次数別に表すと図4(a)及び(b)に示すように、固定子3の渦電流損失の方が回転子4の渦電流損失より大きくなることが知られている(「キャリア高調波を考慮したIPMモータの鉄損解析」電機学会論文誌D、125巻7号、2005年参照)。
一方、電磁鋼板を打ち抜いて形成される固定子用コアプレート7の板厚に対する渦電流損失の関係は、図5に示すように、固定子用コアプレート7の板厚を回転子用コアプレート11の板厚と等しい0.5mmであるときの渦電流損失を100%として規格化したとき、渦電流損失が5%程度となり、大きな渦電流損失低減効果を発揮する。
ところで、固定子用コアプレート7の板厚を0.1mm未満とした場合には、さらなる渦電流損失低減効果を発揮することができるものであるが、固定子用コアプレート7の板厚が0.1mm未満となると、所定厚みの固定子コア8を形成するために必要とする積層枚数が増加して固定子コア8を形成するための工数が増加すると共に、極薄電磁鋼板を所望形状に成形加工するために高度な加工技術、設備を必要とするため、電動機の製造コストが大幅に増加してしまうことになり、固定子コアプレート7の板厚の下限値は0.1mmに設定する。
このため、市販の電磁鋼板の厚みを考慮すると、回転子用コアプレート11の板厚を0.5mmとしたとき、固定子用コアプレート7の板厚を0.35又は0.2に設定することが製造コストの面からより好ましく、製造コスト面から判断する固定子用コアプレート1の板厚tを0.35に設定することにより、製造コストを低減しながら板厚tを0.5mmとしたときの渦電流損失に対して渦電流損失を約50%低減することができる。
したがって、固定子用コアプレート7の板厚tは、使用する電磁鋼板のコストと、渦電流損失低減効果との兼ね合いによって0.1mm≦t<0.5mmの範囲内で所望の板厚を設定すればよい。
上記実施形態によると、高効率永久磁石式電動機1が埋込永久磁石式回転電機の構成を有するので、回転子4の磁極12における永久磁石15間の円周方向の中央部と回転軸6の軸心とを結ぶ線がd軸となる。また、回転子4の隣接する磁極12間における異なる磁極の永久磁石15間と回転軸6の軸心とを結ぶ線がq軸となる。このため、d軸方向の磁束の磁路にはエアギャップGと同じ磁気抵抗の大きな永久磁石15が存在し、磁束は通りにくいが、q軸方向の磁束は回転子コア13を通ることができるため、この方向の磁気抵抗は小さくなり、d軸インダクタンスLdとq軸インダクタンスLqとがLd<Lqの突極性を有する。このため、電機子巻線の自己インダクタンス及び相互インダクタンスは回転角の2倍で変化し、さらに永久磁石の電機子鎖交磁束も回転子4の回転角の余弦で変化する。
したがって、マグネットトルクにリラクタンストルクを加算した高トルク化を図ることができる。ここでマグネットトルクは、永久磁石の電機子鎖交磁束のみの変化によりエネルギ変換が行なわれて発生するトルクである。また、リラクタンストルクは電機子自己及び相互インダクタンスの変化に応じてエアギャップGに貯えられた磁気エネルギが機械エネルギに変換されて発生するトルクである。
そして、前述したように、高効率永久磁石式電動機1においては、回転子4の渦電流損失が固定子3の渦電流損失に比較して小さいので、回転子4の回転子コア13を形成する回転子用コアプレート11の板厚tを0.5mmに設定しても、渦電流損失は小さく抑制することができる。しかも、使用する電磁鋼板のコストは板厚が薄くなる程高くなるので、回転子用コアプレート11の板厚tとして0.5mmを選択することにより、固定子3を構成する場合の製造コストを抑制することができる。
一方、固定子用コアプレート7については、固定子3の渦電流損失が回転子4の渦電流損失より大きいので、回転子用コアプレート7の板厚より薄い板厚を選択することにより、固定子3の渦電流損失を低減させることができる。
そして、固定子用コアプレート7の板厚tの下限値は前述したように固定子コア8を形成する工数増や極薄電磁鋼板を所望形状に成形加工するために高度な加工技術、設備を必要とするため、電動機の製造コストが大幅に増加してしまうことを考慮して0.1mmに設定する。好ましくは電磁鋼板の市販品の板厚である0.35mm又は0.2mmを、電磁鋼板価格と固定子3の渦電流損失の低減効果との兼ね合いによって選択する。
このように、上記実施形態によると、固定子コア8を構成する電磁鋼板から打ち抜いて形成する固定子用コアプレートの板厚を回転子コア13を構成する同様に電磁鋼板から打ち抜いて形成する回転子用コアプレート11の板厚未満に設定することにより、固定子3の渦電流損失を低減させることができる。
具体的には、回転子用コアプレート11の板厚tを電磁鋼板の市販品の板厚である0.5mmに設定し、固定子用コアプレート7の板厚t〔mm〕を0.5>t≧0.1の範囲内に設定することにより、固定子3の渦電流損失を低減しながら大幅な製造コストのアップを抑制することができる。
このように、上記実施形態によると、高効率永久磁石式電動機1の回転軸6の中心高さCをJISC4210に規定される一般用低圧三相かご形誘導電動機の回転軸の中心高さ(C(H)寸法)と一致させたので、既設の誘導電動機との置換を容易に行なうことができ、据えつけ作業を簡略化することができる。
しかも、高効率永久磁石式電動機1の回転軸6の中心高さCをJISC4210に規定される一般用低圧三相かご形誘導電動機の回転軸の中心高さ(C(H)寸法)と一致させるときの高さ調整を固定子の外径を調整することにより行なうので、固定子コア8のヨーク部8aの磁束密度を低減させてより高効率の永久磁石式電動機を提供することができる。
そして、無負荷時の固定子コア8のヨーク部8aの磁束密度の最大値が0.8T以下に設定されているので、固定子コアのヨーク部の磁束密度を低下させて、モータ効率を向上させることができる。
また、無負荷時の前記固定子コアのティースの磁束密度の最大値が1T以下に設定されているので、固定子コアのティースでの磁束密度を低下させて、モータ効率を向上させることができる。
さらに、固定子コア8を構成するコアプレート7の板厚を、回転子コア13を構成するコアプレート11の板厚より薄くすることにより、固定子3に発生する渦電流損失を低減することができ、よりモータ効率を向上させることができる。
なお、上記実施形態においては、高効率永久磁石式電動機1として、埋込磁石構造の永久磁石式電動機を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図6に示すように、回転子4の回転子コア13の外周面に円周方向に複数例えば4つの永久磁石31を等間隔で配置した構成を有する表面磁石(SPM:Surface Permanent Magnet)構造の永久磁石式電動機にも本発明を適用することができる。
さらに、上記実施形態においては、固定子3のティース8cを12個とした場合について説明した。しかしながら、上記構成に限定されるものではなく、固定子3のティース数は任意に設定することができる。
本発明を埋込磁石構造の高効率永久磁石式電動機に適用した場合の一実施形態を示す上半部を断面とした側面図である。 永久磁石式電動機の断面図であって、(a)は図1のA−A線上の断面図、(b)標準形の永久磁石式電動機の断面図である。 三相かご形誘導電動機と標準形の永久磁石式電動機との体格を比較する説明図である。 固定子及び回転子のキャリア高調波の次数に対する渦電流損失を示す特性線図である。 固定子用コアプレートの板厚と渦電流損失との関係を示す特性線図である。 表面磁石構造の高効率永久磁石式電動機を示す断面図である。
符号の説明
1…高効率永久磁石式電動機
2…円筒状フレーム
3…固定子
G…エアギャップ
4…回転子
6…回転軸
7…固定子用コアプレート
8…固定子コア
8a…ヨーク部
8b…スロット
8c…ティース
9…励磁コイル
11…回転子用コアプレート
12…磁極
13…回転子コア
14…スロット
15…永久磁石

Claims (36)

  1. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定されていることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  2. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、該回転軸の中心高さの調整を前記固定子のヨーク部幅を調整することにより行なうことを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  3. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が1400〜1800min-1の範囲にあり、定格出力が1.5〜2.9kWのときのモータ効率が90%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  4. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が1400〜1800min-1の範囲にあり、定格出力が3〜5.4kWのときのモータ効率が92%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  5. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が1400〜1800min-1の範囲にあり、定格出力が5.5〜10.9kWのときのモータ効率が93%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  6. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が1400〜1800min-1の範囲にあり、定格出力が11〜18.4kWのときのモータ効率が94%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  7. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が1400〜1800min-1の範囲にあり、定格出力が18.5〜29kWのときのモータ効率が95%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  8. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が1400〜1800min-1の範囲にあり、定格出力が30〜54kWのときのモータ効率が96%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  9. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が1400〜1800min-1の範囲にあり、定格出力が55〜89kWのときのモータ効率が96.5%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  10. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が1400〜1800min-1の範囲にあり、定格出力が90〜199kWのときのモータ効率が97%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  11. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が1400〜1800min-1の範囲にあり、定格出力が200〜370kWのときのモータ効率が97.5%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  12. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が2900〜3600min-1の範囲にあり、定格出力が1.5〜2.9kWのときのモータ効率が90%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  13. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が2900〜3600min-1の範囲にあり、定格出力が3〜5.4kWのときのモータ効率が92%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  14. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が2900〜3600min-1の範囲にあり、定格出力が5.5〜10.9kWのときのモータ効率が93%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  15. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が2900〜3600min-1の範囲にあり、定格出力が11〜18.4kWのときのモータ効率が94%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  16. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が2900〜3600min-1の範囲にあり、定格出力が18.5〜29kWのときのモータ効率が95%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  17. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が2900〜3600min-1の範囲にあり、定格出力が30〜54kWのときのモータ効率が96%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  18. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が2900〜3600min-1の範囲にあり、定格出力が55〜89kWのときのモータ効率が96.5%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  19. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が2900〜360 0min-1の範囲にあり、定格出力が90〜199kWのときのモータ効率が97%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  20. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が2900〜3600min-1の範囲にあり、定格出力が200〜370kWのときのモータ効率が97.5%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  21. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が900〜1200min-1の範囲にあり、定格出力が0.75〜1.4kWのときのモータ効率が88%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  22. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が900〜1200min-1の範囲にあり、定格出力が1.5〜2.9kWのときのモータ効率が89%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  23. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が900〜1200min-1の範囲にあり、定格出力が3〜5.4kWのときのモータ効率が91%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  24. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が900〜1200min-1の範囲にあり、定格出力が5.5〜10.9kWのときのモータ効率が92%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  25. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が900〜1200min-1の範囲にあり、定格出力が11〜18.4kWのときのモータ効率が93%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  26. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が900〜1200min-1の範囲にあり、定格出力が18.5〜29kWのときのモータ効率が94%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  27. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が900〜1200min-1の範囲にあり、定格出力が30〜54kWのときのモータ効率が95%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  28. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が900〜1200min-1の範囲にあり、定格出力が55〜89kWのときのモータ効率が95.5%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  29. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が900〜1200min-1の範囲にあり、定格出力が90〜199kWのときのモータ効率が96%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  30. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ定格回転速度が900〜1200min-1の範囲にあり、定格出力が200〜370kWのときのモータ効率が96.5%以上であることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  31. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ無負荷時の前記固定子コアのヨーク部の磁束密度の最大値が0.8T以下に設定されていることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  32. 固定子コアと該固定子コアに巻装した励磁コイルとを有する固定子と、該固定子と所定の空隙を隔てて対向し、回転軸に支持された回転子コアと該回転子コアに形成された複数の永久磁石とを有する回転子とを備えた永久磁石式電動機であって、
    定格出力に対する前記回転軸の中心高さが規格化された誘導電動機の定格出力に対する前記回転軸の中心高さと一致するように設定され、且つ無負荷時の前記固定子コアのティースの磁束密度の最大値が1T以下に設定されていることを特徴とする高効率永久磁石式電動機。
  33. 前記中心高さが90mm以上であることを特徴とする請求項1乃至32の何れか1項に記載の高効率永久磁石式電動機。
  34. 前記固定子コア及び前記回転子コアは高透磁率の鋼板で形成されたコアプレートを積層して構成され、前記固定子コアのコアプレートの板厚が前記回転子コアのコアプレートの板厚より薄く設定されていることを特徴とする請求項1乃至33の何れか1項に記載の高効率永久磁石式電動機。
  35. 前記回転子は埋込磁石構造を有することを特徴とする請求項1乃至34の何れか1項に記載の高効率永久磁石式電動機。
  36. 前記回転子は表面磁石構造を有することを特徴とする請求項1乃至34の何れか1項に記載の高効率永久磁石式電動機。
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