JP2010045698A - タブレット式コンピュータおよび無線通信システムの制御方法 - Google Patents

タブレット式コンピュータおよび無線通信システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通信性能の低下を回避しながら局所SARに対応できるタブレット式コンピュータを提供する。
【解決手段】
タブレット式コンピュータ10の筐体の周辺部に第1のアンテナ25、第2のアンテナ27、および第3のアンテナ29が取り付けられている。第1のアンテナは第1の無線通信システムを構成し、第2のアンテナと第3のアンテナは第2の無線通信システムを構成する。第1の無線通信システムと第2の無線通信システムは異なる周波数帯で動作する。制御部は、第1のアンテナから第1の周波数の基準信号を送信し、第2のアンテナおよび第3のアンテナがそれぞれ受信した基準信号に対するスプリアス信号の受信電力に基づいて人体といずれかのアンテナとが接近しているか否かを判断する。
【選択図】図4

Description

本発明は、タブレット式コンピュータに装備されているアンテナからの電波の送信を制御する技術に関し、さらに詳細にはアンテナと人体との位置関係に基づいて電波の送信を制御する技術に関する。
パーソナル・コンピュータ(以後PCという。)の中で、ディスプレイに対してペン入力で操作できる薄型のものをタブレットPCという。タブレットPCは、キーボードを使用しないでペン入力で操作することにより、ノートブック型コンピュータ(以後ノートPCという。)と同等の機能を提供する。タブレットPCには、大きく分けてコンバーチブル型とピュアタブレット型の2種類がある。コンバーチブル型は、キーボードを内蔵したノートPCのディスプレイの方向を変えて、タブレットPCとしても利用できる構造のものである。ピュアタブレット型は、キーボードを内蔵せずペン入力による操作のみを行う構造のものである。
いずれのタイプであっても、タブレットPCは無線通信装置およびアンテナを装備することにより、無線LAN(Wireless Local Area Network)または無線WAN(Wireless Wide Area Network)などを介してネットワークに接続することができる。このとき、タブレットPCのアンテナは電波の送受信感度を良好にするために筐体の複数の縁辺のいずれかに設けられる。ユーザはタブレットPCを腕に抱えて操作する場合がある。そのときユーザは、タブレットPCの本体を一方の手で抱え、他方の手でディスプレイに対してタッチペンを操作する。この体勢では、タブレットPCの筐体の縁辺が、ユーザの胸部または腹部などに接触または接近する可能性がある。
携帯電話および無線LANなどのような、人体に接近した状態で使用される無線通信機器が普及するにつれて、これらの通信機器から発射される電波の人体に対する影響についての関心が高まっている。そのため、多くの国では、人体に吸収される電波の電力量の指標であるSAR(Specific Absorption Rate)の許容量について基準を定めている。SARは、単位質量の人体組織に単位時間に吸収されるエネルギーを意味する。たとえば、日本では総務省令・無線設備規則によって、携帯無線通信を行う陸上移動局は人体の特定の部位に対するSARである局所SARを2.0W/kg以下とすることが義務づけられている。これと同じように、米国では1.6W/kg、スウェーデンでは0.8W/kgなどのように局所SARについての基準が定められている。ノートPCでは、使用中にディスプレイ側の筐体が人体から離れた位置に存在するため局所SARは通常問題にならないが、タブレットPCではその特有の操作方式により問題になることがある。
特許文献1は、タブレットPCの通信速度や品質を損なうことなくアンテナ部を制御する技術を開示する。この発明では、タブレットPCはアンテナを筐体の異なる辺に複数配置しダイバーシティ方式で使用している。通常はこれらのアンテナのうち、送受信の状況がより良好なものを通信に使用する。表示方向回転ボタンの操作によって、ディスプレイに表示される画面の方向が切り替えられると、複数のアンテナのうちのいずれかがユーザの身体側の方向に配置される可能性がある。そこでこの発明では、いずれかのアンテナがユーザの身体側の方向に配置されるように画面方向が変更された場合には、そのアンテナの使用を停止し、他のアンテナのみを使用するようにしている。
特許文献2は、タブレットPCにおける無線通信の継続性を維持し局所SARの問題を回避しながら画面の表示方向を変更する技術を開示する。この発明は、通常の使用方法ではユーザが画面の下側に位置してタブレットPCを使用することを前提にしている。そして、アンテナの取り付け位置がユーザに接近した状態でタブレットPCが使用されるようになる状態をアンテナの位置と画面の表示方向で検知する。そして、電波が発射されているアンテナが人体に近づくような画面の表示方向の変更要求があった場合は、表示方向を変更させないことでユーザに接近したアンテナから電波を送信することを防いでいる。
特開2006−340180号公報 特開2008−90345号公報
特許文献1にかかる発明は、ダイバーシティ方式の複数のアンテナをタブレットPCの異なる縁辺に配置しているため、いずれかのアンテナからの送信を停止しても無線通信を継続することは可能である。無線WANもしくはWiMAX(登録商標)に代表される無線MAN(Wireless Metropolitan Area Network)などのような無線ネットワークに接続するための無線通信装置はダイバーシティ方式ではなく、単一のアンテナ方式であることが多い。そのような無線通信装置をタブレットPCに搭載した場合、画面の表示方向が変更された瞬間にアンテナからの電波の発射を停止すると、それまで利用していた無線ネットワークへの接続が急に切断されるため利便性に欠けることになる。また、ダイバーシティ方式のアンテナであったとしても、1つのアンテナの動作が停止すると通信性能は低下する。
特許文献2にかかる発明は、アンテナが1本の場合でも無線通信の継続性を維持しながら局所SARの問題を解決することは可能である。しかし、特許文献2にかかる発明では、画面の表示方向だけでアンテナがユーザに接近したことを判断して画面の変更指示を無視することにしているため、画面の切り替えが制約されてタブレットPCでの作業性が損なわれることになる。
局所SARの問題は、ユーザが画面の下側に位置することを前提にして画面の表示方向が変更された状態で発生するのではなく、現実にアンテナとユーザの身体が接近状態で発生する。したがって、特許文献1および特許文献2にかかる発明では、必要以上にアンテナからの電波の送信を停止したり画面の表示方向の変更を禁止したりして通信性能および操作性の低下を招いていることになる。また、局所SARの問題は、タブレットPCに特別な装置を実装しないで解決することが望ましい。
そこで本発明の目的は、通信性能の低下を回避しながら局所SARに対応できるタブレット式コンピュータを提供することにある。さらに本発明の目的は、操作性の低下を回避しながら局所SARに対応できるタブレット式コンピュータを提供することにある。さらに本発明の目的は、実用に供する無線システムで局所SARに対応できるタブレット式コンピュータを提供することにある。さらに本発明の目的は、そのようなタブレット式コンピュータにおける無線通信システムの制御方法、およびタブレット式コンピュータをそのように機能させるコンピュータ・プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の原理は、タブレット式コンピュータにおいて局所SARの問題が発生する可能性を、人体を電波の伝搬損失とみたててスプリアス信号で検出する点にある。本発明では局所SARが発生する可能性を現実の人体の接近状態に基づいて検出するので、従来の画面の方向で検出する場合に比べて必要以上にアンテナの動作を停止したり、画面の回転を制約したりする必要がなくなる。
本発明の1の態様では、タブレット式コンピュータの筐体の周辺部に第1のアンテナ、第2のアンテナ、および第3のアンテナが取り付けられている。第1のアンテナは第1の無線通信システムを構成し、第2のアンテナと第3のアンテナは第2の無線通信システムを構成する。第1の無線通信システムと第2の無線通信システムは異なる周波数帯で動作する。たとえば、第1の無線通信システムを無線WANモジュールを含む無線WANシステムとし、第2の無線通信システムを無線LANモジュールを含む無線LANシステムとして構成することができる。
制御部は、第1のアンテナから第1の周波数の基準信号を送信し、第2のアンテナおよび第3のアンテナがそれぞれ受信した基準信号に対するスプリアス信号の受信電力に基づいて人体といずれかのアンテナとが接近しているか否かを判断する。本発明にかかる第1の無線通信システムおよび第2の無線通信システムはともにネットワークとの接続が可能で実用に供されるものである。本発明では、異なる周波数帯の両無線通信システム間でスプリアス信号の送受信が可能であるため、本発明を実現する上では、特別な受信装置を設ける必要がない。制御部は主として、デバイス・ドライバ、オペレーティング・システム、および無線接続アプリケーション・プログラムで構成することができる。
制御部は、さらに3つのアンテナのいずれが人体に接近しているかを認識する。認識は、スプリアス信号の受信電力値を基準値に基づいて2値化して行うことができる。2値化することで、スプリアス信号の受信電力を強弱に分類することができる。送受信にかかるアンテナ間で、人体を経由して伝搬したスプリアス信号は弱として識別され、人体を経由しないで伝搬したスプリアス信号は強として識別される。したがって、第2のアンテナおよび第3のアンテナが受信した受信電力の強度の組み合わせに基づいて、人体に接近したアンテナを認識することができる。
制御部は、表示部にアンテナを人体から離すことを促すメッセージを表示し、実際にアンテナが人体から離れたと判断するまで認識したアンテナからの電波の送信を禁止するように第1の無線通信システムおよび第2の無線通信システムまたはそのいずれか一方を制御することができる。その結果、ユーザはアンテナを使用するために筐体を体から離す必要があることを認識して、局所SARの問題を回避した後にアンテナから電波を送信することができる。また、実際に人体に接近していると認識したアンテナだけからの電波の送信を禁止するので、他のアンテナからの送信は可能となり、必要以上に通信性能の低下を招くことがない。
基準信号に搬送波を利用すれば、スプリアス信号の検出が容易になる。また、制御部は、スプリアス信号が基準信号に対するスプリアス信号であるか否かを判断することで、他の信号のスプリアス信号やノイズを検出するようなことはなくなる。スプリアス信号の周波数は、基準信号のn次高調波または1/n高調波として選定すれば、検出が容易になる。筐体の周辺部が4つの縁辺で構成されているときに、受信にかかる第2のアンテナと第3のアンテナを異なる縁辺に取り付けることで、人体に接近したアンテナを的確に特定することができる。
本発明により、通信性能の低下を回避しながら局所SARに対応できるタブレット式コンピュータを提供することができた。さらに本発明により、操作性の低下を回避しながら局所SARに対応できるタブレット式コンピュータを提供することができた。さらに本発明により、実用に供する無線システムで局所SARに対応できるタブレット式コンピュータを提供することができた。さらに本発明により、そのようなタブレット式コンピュータにおける無線通信システムの制御方法、およびタブレット式コンピュータをそのように機能させるコンピュータ・プログラムを提供することができた。
以下、本発明において好適とされる実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態にかかるタブレットPC10の外観図である。タブレットPC10はコンバーチブル型であり、いずれも略直方体であるシステム側筐体11およびディスプレイ側筐体13を備える。システム側筐体11はキーボードおよびポインティング・デバイスを備えた入力部15を備え、ディスプレイ側筐体13はタッチパネル入力部を液晶表示装置(LCD)の上に重ねて表示とタッチペンによる入力を可能にした入力表示パネル17を備える。
さらに、システム側筐体11およびディスプレイ側筐体13は、それぞれの端部の中央で連結部21によって連結されている。連結部21は、これらの筐体を互いに開閉する方向に回動自在に支持している。さらに、システム側筐体11に対してディスプレイ側筐体13を開いた状態で、ディスプレイ側筐体13を連結部21を中心にして少なくとも180度回転させることが可能である。タブレットPC10は、図1(A)に示すPC使用モードでは、通常のノートPCのように、入力部15に対して操作して使用することができる。さらに、図1(B)に示すようにディスプレイ側筐体13を回転させて、図1(C)に示すようにシステム側筐体11の上にディスプレイ側筐体13を重ねるように折り畳み、入力表示パネル17が表を向くようにすれば、図1(D)に示すタブレット使用モードとなる。タブレット使用モードでは、タブレットPC10を入力表示パネル17に対して操作して使用することができる。
ディスプレイ側筐体13は、入力表示パネル17の周辺部に4つの縁辺12a、12b、12c、12dを含んでいる。縁辺12aには、表示方向回転ボタン23が設けられている。ユーザが表示方向回転ボタン23を1回押すごとに、所定の方向に入力表示パネル17に表示される画面の方向が90度ずつ回転する。回転の方向は、設定された時計方向、反時計方向、あるいはいずれかの選択された方向とすることができる。さらに180度回転させるときは、90度ずつ回転させないで、1回で180度回転させるようにしてもよい。
縁辺12cには、無線WANに使用するWANアンテナ25と無線LANに使用するLANアンテナ29が取り付けられ、縁辺12bには無線LANに使用するLANアンテナ27が取り付けられている。LANアンテナ27およびLANアンテナ29は、ダイバーシティ方式またはMIMO(Multiple Input Multiple Output)方式での通信に利用され、両者の性能は同等に構成されている。LANアンテナ27とLANアンテナ29がダイバーシティ方式で使用されるときは、受信電力の大きなアンテナが受信に使用されて受信ダイバーシティとして機能し、また受信に使用されたアンテナが送信に使用されるときは送信ダイバーシティとして機能する。
WANアンテナ25、LANアンテナ27およびLANアンテナ29は、送受信性能の視点からいずれもディスプレイ側筐体13の4つの縁辺のいずれかに設けることが望ましい。したがって前述のように人体はいずれかの縁辺に近接または接触することがあり、タブレットPCに特有の局所SARの問題が発生する可能性がある。のちに詳しく説明するように、本発明では人体がアンテナに接近したときには、局所SARの問題を回避するために、その縁辺に取り付けられたアンテナからの送信を禁止する。LANアンテナ27およびLANアンテナ29は、双方が動作するときには最大の通信性能を発揮するが、いずれか一方だけが動作するだけでも低い通信性能ながら通信は可能である。
タブレットPC10におけるこれらのアンテナの特徴的な配置は、1つの縁辺にLANアンテナ27とLANアンテナ29を取り付けていないことである。そして、ユーザの体は通常いずれか1つの縁辺にだけ接近または接触する。したがって、このようなアンテナの配置によって、人体とタブレットPC10との接近にもかかわらず常にいずれか一方のLAN用のアンテナからの送信を可能にすることができる。
図2は、ノートPC10のハードウェアの概略構成を示すブロック図である。CPU51は、ノートPCの中枢機能を担う演算処理装置で、OS、BIOS、デバイス・ドライバ、あるいはアプリケーション・プログラムなどを実行する。CPU51は、ノース・ブリッジ33およびサウス・ブリッジ55を中心に構成されるチップ・セットにさまざまなバスを経由して接続された各デバイスを制御する。
ノース・ブリッジ53は、メイン・メモリ57へのアクセス動作を制御するためのメモリ・コントローラ機能や、CPU51と他のデバイスとの間のデータ転送速度の差を吸収するためのデータ・バッファ機能などを含む。メイン・メモリ57はノース・ブリッジ53に接続され、CPU51が実行するプログラムの読み込み領域、処理データを書き込む作業領域として利用される書き込み可能メモリである。ビデオ・コントローラ59はノース・ブリッジ53に接続され、ビデオ・チップ(図示せず)およびVRAM(図示せず)を実装しており、CPU51からの描画命令を受けて描画すべきイメージを生成してVRAMに書き込み、VRAMから読み出したイメージを描画データとして入力表示パネル17を構成するLCD17bに送る。
無線LANモジュール61および無線WANモジュール63は、それぞれサウス・ブリッジ55に接続される。無線LANモジュール61はLANアンテナ27およびLANアンテナ29に接続され、無線WANモジュール63はWANアンテナ25に接続される。これによって、無線LANモジュール61および無線WANモジュール63は、それぞれの周波数帯域で無線通信を行うことが可能である。
無線LANモジュール61は、ダイバーシティ通信方式およびMIMO通信方式の双方またはいずれか一方の機能を備えるように構成することができる。双方の機能を備える場合は、ユーザは状況に応じていずれかの通信方式に切り替えて使用する。無線LANモジュール61および無線WANモジュール63は、複数のチャネルで無線通信をすることが可能で、所定のチャネルが設定された場合には、当該チャネルの帯域幅に含まれる所定の周波数ごとの送信電力値または受信電力値を所定の周期でリフレッシュしながらメモリに格納する。
またサウス・ブリッジ55は、シリアルATAインターフェイスおよびUSBインターフェイス(図示せず)としての機能も含み、シリアルATAを介してハードディスク・ドライブ(HDD)65、および光学ドライブ(図示せず)などと接続される。HDD65には、OS、デバイス・ドライバ、あるいはアプリケーション・プログラムなどが格納される。さらにサウス・ブリッジ55には、LPCバス67を介してエンベデッド・コントローラ(EC)69、I/Oコントローラ75などが接続されている。エンベデッド・コントローラ(EC)69には加速度センサ71および電源装置73が接続される。加速度センサ71は圧電セラミックス素子などで構成され、タブレットPC10に対して外部から与えられた加速度の向きと大きさを検出する。
具体的には加速度センサ71は、タブレットPC10がユーザにより持ち上げられたときに発生する加速度を検出してアナログ信号としてEC69に出力する。EC69は、加速度センサ71から受け取った加速度情報をディジタル信号に変換して内部のRAMに記憶し、さらにCPU51に割り込みをかけて通知する。電源装置73は、充電器、電池パックおよび制御用ハードウエア・ロジック回路などで構成される。I/Oコントローラ75にはキーボードやマウスなどからなる入力部15および入力表示パネル17を構成するタッチパネル入力部17aが接続される。
なお、図1および図2は本実施の形態を説明するために、本実施の形態に関連する主要なハードウェアの構成および接続関係を簡略化して記載したに過ぎないものである。ここまでの説明で言及した以外にも、タブレットPC10を構成するには多くのデバイスが使われるが、それらは当業者には周知であるので、ここでは詳しく言及しない。図で記載した複数のブロックを1個の集積回路もしくは装置としたり、逆に1個のブロックを複数の集積回路もしくは装置に分割して構成したりすることも、当業者が任意に選択することができる範囲においては本発明の範囲に含まれる。
本実施の形態では、タブレットPC10が、ディスプレイ側筐体12の縁辺に実装されたWANアンテナ25、LANアンテナ27、29が実際に人体に接近したことを検出して、当該アンテナからの電波の送信を制約することで局所SARの問題に対処する。このようにタブレットPC10がアンテナからの電波の送信を制御する作業を本明細書においてはアンテナ処理ということにする。
図3は、アンテナ処理に関連するソフトウェアおよびハードウェアの構成を示すブロック図である。HDD65に格納された無線接続アプリケーション101、OS103、無線LANドライバ105、無線WANドライバ107は、タブレットPC10が起動されるとメイン・メモリ57に読み込まれ、CPU51によって実行される。無線接続アプリケーション101は、OS103上で動作するアプリケーション・プログラムであり、メイン・メモリ57に常駐して以下に説明するアンテナ処理の中心的な役割を果たす。なお、無線接続アプリケーション101と各デバイス・ドライバの間のデータもしくはコマンドのやりとりには、すべてOS103が介在する。
無線LANドライバ105は、無線LANモジュール61に対応したデバイス・ドライバである。無線接続アプリケーション101は、無線LANドライバ105を経由して無線LANモジュール61を制御することにより無線LANへの接続、切断、および再接続などを行うことができる。また、無線接続アプリケーション101は無線LANドライバ105を通じて、無線LANモジュール61に現在発信している電波や受信している電波の周波数と電力強度を照会して取得することもできる。なお、無線LANモジュール61、LANアンテナ27、およびLANアンテナ29を合わせて無線LANシステム60という。
無線WANドライバ107は、無線WANモジュール63に対応したデバイス・ドライバである。無線接続アプリケーション101は無線WANドライバ107を通じて無線WANモジュール63を制御することにより無線LANへの接続、切断、および再接続などを行うことができる。また、無線接続アプリケーション101は無線WANドライバ107を通じて、無線WANモジュール33に現在発信している信号や受信している信号の周波数と電力強度を照会して取得することもできる。なお、無線WANモジュール63とWANアンテナ25とを合わせて、無線WANシステム62という。
本実施の形態では、無線LANは2.4GHz帯(2400〜2500MHz)を使用し、無線WANはGSM850(上り824〜849MHz)の周波数帯を使用する。ただし、これらの周波数帯は本発明を実施する上での一例である。無線LANおよび無線WANは、割り当てられた周波数帯域の中に複数のチャンネルが設定されており、各々のチャンネルには中心周波数と帯域幅が規定されている。無線LANシステム60および無線WANシステム62が送信する電波の周波数は、原則として各々の周波数帯域の中に設定された各チャンネルの周波数に対応する。
しかし、無線LANシステム60および無線WANシステム62が受信する電波の周波数は、チャンネルに設定された中心周波数に限定されないで周波数帯域に含まれる周波数の電波も受信して、それらの電力強度をメモリに格納する。無線接続アプリケーション101は帯域幅に含まれる所定の周波数ごとの電力強度を無線LANシステム60または無線WANシステム62から取得することができる。いま、無線WANシステム62が、GSM850の周波数帯域の下限付近にあるチャンネル128に対応する中心周波数が824.2MHzの電波を既定の出力で発射するものとする。この信号は搬送波のみであり変調による周波数成分を含まない。
無線LANシステム60は、無線WANシステム62と周波数帯域が異なるので、この824.2MHzの電波を受信することはない。しかし、824.2MHzの搬送波の送信に伴って、必要周波数帯の外側の周波数帯域からスプリアス発射が同時に行われる。824.2MHzの電波は変調による周波数成分を含まないので、第n高調波もしくは第1/n低調波が他の周波数成分とは区別できるように発生する。そして、824.2MHzの第3高調波である2472.6MHzの信号は、無線LANシステム60で使用される周波数帯域に含まれるので、無線LANシステム60によって受信することが可能である。
なお、WRC(世界無線通信会議)において無線設備のスプリアス発射の強度の許容値に関する無線通信規則が改正されたことを受けて、日本国内では平成17年12月に無線設備のスプリアス発射の強度の許容値に係る技術基準等の関係省令及び関係告示が改正されている。その中では、必要周波数帯域の外に生じた発射を総称して不要発射といい、不要発射の中で帯域外発射とスプリアス発射とを定義している。しかし、本明細書においては、必要周波数帯域以外に発射された信号を総称してスプリアスという。したがって、n次高調波および1/n次低調波の電波は、次数に限らずいずれもスプリアス発射として扱う。
無線LANシステム60および無線WANシステム62は、いずれもタブレットPC10の本来の無線機能として搭載されている。WANアンテナ25の送信電力とアンテナ利得をそれぞれPt、Gtとし、LANアンテナ27またはLANアンテナ29の受信電力とアンテナ利得をそれぞれPr、Grとし、両アンテナ間の伝搬損失をLpとすれば、Pr=Pt−Lp+Gt+Grの関係になる。
図4は、ユーザがタブレットPC10を操作するときの人体とアンテナの位置関係を説明する図である。ユーザがタブレットPC10を操作するときの状態には、図4(A)のようにアンテナが人体から離れた状態と、図4(B)のように人体に接近した状態がある。WANアンテナ25とLANアンテナ27またはLANアンテナ29の間の電波の伝搬経路に存在する人体は、受信電力Prに伝搬損失Lpとして影響を与える。すなわち、人体が送受信にかかるいずれかのアンテナに接近していると、受信電力は低下する。
WANアンテナ25、LANアンテナ27、およびLANアンテナ29は同じディスプレイ側筐体13に取り付けられ、その間の距離および両者の位置関係は常に一定である。そのため、無線LANシステム60と無線WANシステム62が正常に稼働し、かつWANアンテナ25から発射される824.2MHzの電波が既知の送信電力Ptで安定していれば、LANアンテナ27またはLANアンテナ29によって受信された2472.6MHzのスプリアス信号の受信電力Prもほぼ一定の値で安定する。したがって、LANアンテナ27の受信電力Prは、図4(A)の人体の位置の方が、図4(B)の人体の位置の方よりも大きくなる。しかし、LANアンテナ29の受信電力Prは、図4(A)の人体の位置と図4(B)の人体の位置とで変化がない。本実施の形態にかかるアンテナ処理では、この特性を利用していずれのアンテナがユーザの人体に実際に接近しているかを検出する。
図5は、LANアンテナ27によって受信されたスプリアス信号の受信電力を測定した結果を表す図である。図5(A)、図5(B)は、いずれも同一の送信電力の824.2MHzの送信電波(以後基準信号という。)をWANアンテナ25から出力して、同時にLANアンテナ27で受信したときの受信信号の受信電力値を2457±20MHzの範囲で所定の周波数間隔でスキャンして得た代表的な受信特性である。図5(A)は、図4(A)の状態に対応するLANアンテナ27の受信電力を示し、図5(B)は、図4(B)の状態に対応するLANアンテナ27の受信電力を示す。
図5(A)、図5(B)のいずれも、無線LANの2.4GHz帯のチャンネル10(2457±11MHz)で使用される受信信号の波形に対応する波形201が観測されているが、2472.6MHz付近にチャネルの信号の波形から孤立したピーク203が観測されている。このピーク203が、WANアンテナ25から発射された基準信号の第3高調波の受信電力に相当する。波形201は図5(A)と図5(B)との間でほぼ同一であるが、ピーク203の受信電力値は、LANアンテナ27と人体が接近している状態で測定した図5(B)では−110dBm近辺であるのに対して、LANアンテナ27と人体が離れている状態で測定した図5(A)では−100dBm近辺である。
このとき上述の式において、図5(A)と図5(B)の間には、LANアンテナ27と人体の距離以外は変化がないので、第3高調波の受信電力値のピーク203には人体の接近により約10dBm程度の違いが発生していると言うことができる。なお、LANアンテナ29についても人体との距離に基づく受信電力の差異を同様にして検出することができる。したがって、無線接続アプリケーション101は、LANアンテナ27およびLANアンテナ29がそれぞれ受信した2472.6MHz近辺の受信電力値を無線LANモジュール61に照会して取得して、受信電力値の強弱に基づいていずれのアンテナが人体に接近しているかを判断することができる。
無線接続アプリケーション101は、人体が離れているときのLANアンテナ25の受信電力値(−100dBm)と人体が接近しているときの受信電力値(−110dBm)の中間値である−105dBmを基準値207として受信電力値を強弱のデータに2値化して判断する。図6は、無線接続アプリケーション101が人体に接近しているアンテナを識別する方法を説明する図である。
図6では、一般化して判断するために、アンテナをA、B、Cとして表示し、人体の位置を1、2、3で表示している。人体の位置1は、人体がタブレットPCから離れており、人体の位置2、3は人体とタブレットPCが縁辺で接近していることを示している。図6(C)、図6(D)は、図6(A)に対応し、図6(E)、図6(F)は、図6(B)に対応している。ここで、アンテナA、B、Cのいずれかから基準信号を送信し、その他の2つのアンテナから受信したスプリアス信号の受信電力で人体に接近したアンテナを識別する方法を説明する。図6(C)、(D)、(E)、(F)で、○印は人体と送受信にかかるアンテナのいずれとも接近していないため受信電力が強であることを示し、△印は人体と送受信にかかるアンテナのいずれかが接近して受信電力が弱であることを示している。
図6(A)は、図1(A)に示したアンテナの配置と同じである。図6(C)は、アンテナAから基準信号を送信して、アンテナBおよびアンテナCでそのスプリアス信号の受信電力を測定した結果を示している。人体の位置が1のときは、アンテナBおよびアンテナCの受信電力はいずれも強である。ただし、このときは、いずれのアンテナからの送信も禁止する必要がない。
人体の位置2および人体の位置3のときは、アンテナBおよびアンテナCの受信電力はそれぞれ弱である。したがって、図1(A)に示したアンテナ配置において、アンテナAから基準信号を送信して、アンテナBおよびアンテナCで受信したスプリアス信号の電力強度を測定した場合には、いずれかのアンテナが人体に接近したことは識別できるが、人体に接近したアンテナを特定することはできない。図6(D)に示すように、アンテナBから基準信号を送信してアンテナAおよびアンテナCでそのスプリアス信号の受信電力を測定する場合は、人体の位置1、2、3のそれぞれに対するアンテナAとアンテナCの受信電力の強弱はパターンが異なっている。
人体の位置1の場合は、アンテナA、アンテナCのいずれの受信電力も強となり、いずれのアンテナに対しても送信を禁止する必要はない。人体の位置2の場合はアンテナAの受信電力は弱で、アンテナCの受信電力は強となる。また、人体の位置3の場合は、アンテナA、アンテナCのいずれの受信電力も弱になる。したがって、無線接続アプリケーション101は、2つのアンテナの受信強度のパターンから人体の位置2または人体の位置3を検出して、人体の位置2のときはアンテナAからの送信を禁止し、人体の位置3のときはアンテナBおよびアンテナCからの送信を禁止する。なお、アンテナCから基準信号を送信する場合も、アンテナBとアンテナCを入れ替えた図6(D)のパターンで人体に接近しているアンテナを特定することができる。
図6(B)は、図6(A)のアンテナCを他の縁辺に移動した状態を示している。図6(E)は、アンテナAから基準信号を送信してアンテナB、Cで受信したスプリアス信号の受信電力の測定結果を示し、図6(F)は、アンテナBから基準信号を送信してアンテナA、Cで受信したスプリアス信号の受信電力の測定結果を示す。図6(E)の場合は、人体の位置1、2、3、4ですべて受信電力のパターンが異なるため、無線接続アプリケーション101は、人体の接近の有無、および接近しているアンテナの特定が可能である。そして、無線接続アプリケーション101は、人体の位置1のときには、いずれのアンテナからの送信も制約せず、人体の位置2、3、4のときにそれぞれアンテナA、B、Cからの送信を禁止する。
図6(F)の場合も、人体の位置1、2、3、4ですべて受信電力のパターンが異なるため、無線接続アプリケーション101は、人体の接近の有無、および接近しているアンテナの特定が可能である。そして、無線接続アプリケーション101は、人体の位置2、3、4のときにそれぞれアンテナA、B、Cからの送信を禁止する。図6から明らかなように、本発明では、スプリアス信号を受信する2つのアンテナが同一縁辺に設けられている場合は、人体に接近しているアンテナの特定ができないので、送信アンテナと受信アンテナはこの特質を考慮して選択することになる。
図7は、無線接続アプリケーション101がアンテナ処理を行う手順を示すフローチャートである。この手順によるアンテナ処理は、無線WANシステム62および無線LANシステム60のいずれもが、ネットワークと通信をしていないタイミングで行われる。無線接続アプリケーション101はあらかじめ図5に示した基準値207を獲得しているものとする。アンテナ処理は、ユーザが無線通信を伴うアプリケーション・プログラムを通じて無線WANシステム62および無線LANシステム60のいずれかの使用を開始しようとするときに、無線接続アプリケーション101が無線LANドライバ105または無線WANドライバ107から、アクセスがあったことの情報を受け取って開始することができる(ステップ301)。あるいは、無線接続アプリケーション101がEC69から加速度センサ71の信号に基づいて、タブレットPC10の姿勢が変化したことの通知を受けて処理を開始してもよい。タブレットPC10の姿勢が変化することは、人体とアンテナとが接近する可能性を示唆するからである。
ブロック303で無線接続アプリケーション101は、無線WANシステム62に基準値207を獲得したときと同じ周波数(ここでは824.2MHz)と送信電力での基準信号をWANアンテナ25から送信させる。この基準信号は、データ信号で変調されていない搬送波である。無線WANシステム62は、この搬送波をモールス符号のように可変長符号化して送るようにしてもよい。無線LANシステム60は、基準信号に対するスプリアス信号(ここでは基準周波数の第3高調波の周波数である2472.6MHz)の周波数を含むチャネルを使用して、LANアンテナ27、29のそれぞれについて、その周波数帯域に含まれる周波数を所定の間隔でスキャンして、周波数とそれに対応する受信電力値をメモリに格納する。
このときLANアンテナ27、29は、MIMO方式ではなく独立したアンテナでの通信方式で動作する。ブロック305では無線接続アプリケーション101は、無線LANシステム60からLANアンテナ27、29に対する受信電力値を受け取る。ブロック305で無線接続アプリケーション307は、無線LANシステム60から受け取ったデータの中から基準信号に対するスプリアス信号の受信電力を取得する。スプリアス信号の受信電力は、2472.6MHz近辺の周波数の受信電力を平均したり、無線LANシステム60から複数回分のデータを受け取ってそれらを平均したりして取得する。
ブロック307で、無線接続アプリケーション101は取得したスプリアス信号が基準信号のスプリアス信号であるか否かを確認する。無線接続アプリケーション101は、無線WANシステム62から可変長符合化した基準信号を送信し、無線LANシステムが受信した受信信号が同じパターンで可変長符合化されているか否かを判断して基準信号に対するスプリアス信号であることを確認することができる。あるいは、基準信号の送信と受信を何度か繰り返して、取得したスプリアス信号がそのタイミングに合致しているか否かを判断して確認することもできる。
また、無線LANシステム60が受信した電波がノイズを含んでいる場合もある。図8は、LANアンテナ27によって受信されたスプリアス信号の受信電力とノイズの受信電力の関係を説明する図である。受信電力としては図5と同じ波形201とピーク203が観測されるが、ピーク203の周波数f1を含む周波数範囲に、外部からのノイズ205が混入している。このようなノイズが混入していると、図6を参照して説明したスプリアス信号の受信電力から、人体に接近したアンテナを識別することができない。
スプリアス信号によるピーク203が観測される周波数範囲は、周波数f1を含む10MHz以下の比較的狭い範囲である。それに対して電子レンジなどのノイズ205の周波数範囲は、一般的に数十MHz以上の比較的広い範囲である。そこで、周波数f1の周辺で、かつピーク203の周波数範囲に含まれない別の周波数f2における受信電力を取得し、この受信電力値を基準値209と比較する。基準値209は、ピーク203に対する基準値207よりは小さい値であり、周波数f2の信号の受信電力値が基準値209より小さければノイズ205の影響は問題とはならないと判断できる値である。
周波数f2の信号の受信電力値が基準値209より小さければ、ノイズ205の影響はないものと判断することができる。また周波数f2の信号の受信電力値が基準値209より大きければ、ノイズ205の影響があると判断することができる。ノイズの影響を判断する他の方法としては、スプリアス信号の受信電力値を測定したあとに、一旦基準信号の送信を停止した状態で周波数f1付近の受信電力値を測定することができる。基準信号を停止しても周波数f1付近に停止前とほぼ等しい受信電力値が測定された場合はノイズを受信していると判断することができる。
無線接続アプリケーション101は、無線LANシステム60から受け取ったデータから基準信号に対するスプリアス信号の受信電力と想定して取得したデータがノイズであったり他の信号であったりして正規のものではないと判断したときは、ブロック309に移行してアンテナ処理を中断し、ブロック301に戻って次のアンテナ処理開始の機会まで待機する。無線接続アプリケーション101は、無線LANシステム60から受け取ったデータから基準信号に対するスプリアス信号の受信電力として取得したデータが正規のものであると判断したときは、ブロック311に移行して図6を参照して説明した方法で、いずれかのアンテナが人体に接近しているか否かを判断する。
無線接続アプリケーション101は、いずれのアンテナも人体に接触していないと判断したときは、ブロック301に戻って次のアンテナ処理開始の機会まで待機する。無線接続アプリケーション101はブロック313で、いずれかのアンテナが人体に接近していると判断したときは図6を参照して説明した方法でいずれの縁辺に設けられたアンテナと人体が接近しているかを認識して送信を禁止すべきアンテナを特定する。
ブロック315で無線接続アプリケーション101は、人体に接近したアンテナからは電波の送信をしないように無線LANモジュール61および無線WANモジュール63またはいずれか一方を制御する。具体的にはいずれかのアプリケーション・プログラムから、人体に接近したアンテナからの電波の送信を伴うリクエストがあった場合にそれを禁止するように無線LANドライバ105および無線WANドライバ107を設定する。ブロック317で無線接続アプリケーション101は、アンテナが人体に接近しているので、無線通信をするためにはタブレットPC10の筐体を人体から離すことを促すメッセージを入力表示パネル17に表示する。ユーザは、このメッセージをみて無線通信が必要なときは、体を筐体から離す必要があることを認識する。
ブロック319では、所定の時間ごとに無線接続アプリケーション101がブロック303からブロック311までの手順を繰り返して、ユーザが体を筐体から離したか否かを判断する。ブロック319で人体に接近しているアンテナが存在しないと判断したときは、無線接続アプリケーション101はブロック321で当該アンテナからの電波の送信を許可する。そしてブロック323で無線接続アプリケーション101は、送信可能になったことのメッセージを入力表示パネル17に表示してブロック301に戻る。
以上で述べた実施例は、GSM850の無線WANと2.4GHz帯の無線LANとを使用し、無線WAN側で824.2MHzの基準信号を送信し、無線LAN側でその第3高調波である2472.6MHzの信号の受信電力値を取得するという方法で行った。しかし、本発明の実施は、この実施例の周波数帯域に限定されるものではない。たとえば、実施例とは逆に、無線LANシステム60側で2.4GHz帯無線LANの第13チャンネルの中心周波数に対応する2472MHzの基準信号を送信し、無線WANシステム62でその第1/3低調波である824MHzの信号の受信電力値を取得するという方法で行うこともできる。
無線通信で適用される規格、および周波数の割り当ては国や地域、および通信事業者などによって異なる。たとえばGSM850の周波数帯域は現在のところ北米地域で割り当てられているが、それ以外の各国では割り当てられていない。従って、本発明を実施するにあたっては、タブレットPC10を使用する国と地域、および通信事業者に合わせて、使用する基準信号およびそのスプリアス信号の周波数を決定する必要がある。基準信号の周波数は、その無線モジュールが対応する通信規格に基づいて決める必要があるので、割り当てられた周波数帯域の中で基準信号の周波数として選択することが困難な周波数も存在する。しかし、受信側のシステムがスプリアス信号を受信するときには、受信側のシステムに割り当てられた周波数帯域の周波数をスキャンして、任意の受信電力値を取得することができる。
日本では、KDDI株式会社にはCDMA2000シリーズ用に815〜830MHzの発信周波数帯域が割り当てられている。この発信周波数帯域を3倍すると2445〜2490MHzとなるので、この帯域から発信された信号の第3高調波はすべて2.4GHz帯(2400〜2500MHz)に含まれる。またNTTドコモ株式会社にはW−CDMA用に830〜845MHzの発信周波数帯域が割り当てられている。この発信周波数帯域を3倍すると2490〜2535MHzとなるので、この帯域から発信された信号の第3高調波は1部が2.4GHz帯に重なる。
したがって、前述の実施例における北米向けGSM850の無線WANを日本向けCDMA2000シリーズもしくはW−CDMAに置き換えたとしても、第3高調波が2.4GHz帯に含まれるように基準信号の発信周波数を選択すれば、前述の実施例と全く同様にして本発明を実施することができる。また、日本ではW−CDMA用に1749.9〜1784.9MHz、W−CDMA用およびCDMA2000シリーズ用に1925〜1980MHzの発信周波数帯域も割り当てられているが、これらの発信周波数帯域の第3高調波は5GHz帯無線LANモジュールの受信可能範囲である5150〜5845MHzに含まれたり一部重なったりするので、同じように基準信号の発信周波数を選択して本発明を実施することができる。
また、無線LANおよび無線WAN以外にも、ブルートゥース(登録商標)、ワンセグ、UWBなどを本発明に適用することも可能である。特にUWBは、米国では3.1〜10.6GHzで許可され、日本では3.4〜4.8GHzおよび7.25〜10.25GHzで許可される見込みなので、広い周波数帯域が使用可能であり、UWBを利用して他の帯域で発信された信号のスプリアス信号を受信するようにすれば、より多くの種類の無線通信に本発明を適用することができる。
たとえばWiMAXで割り当てられている2.3〜2.4GHz(2.5GHz帯)、2.5〜2.7GHz(2.5GHz帯)、3.3〜3.8GHz(3.5GHz帯)などといった周波数帯域でもUWBでスプリアス信号を受信することにより、本発明を適用することができる。本発明は、タブレットPCに搭載された周波数帯域が異なる実用のための複数の無線通信システムを利用して局所SARの問題に対処できるので、特別な装置をタブレットPC10に搭載する必要がない。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることは言うまでもないことである。
周波数帯域の異なる複数の無線通信システムを備える無線機器において利用可能である。
本発明の実施の形態にかかるタブレットPCの外観を示す斜視図である。 本実施の形態にかかるタブレットPCのハードウェアの概略構成を示すブロック図である。 本実施の形態に関連するソフトウェアおよびハードウェアの構成を示すブロック図である。 ユーザがタブレットPCを操作するときの人体とアンテナの位置関係を説明する図である。 LANアンテナによって受信されたスプリアス信号の受信電力を測定した結果を表す図である。 無線接続アプリケーションが人体に接近しているアンテナを識別する方法を説明する図である。 無線接続アプリケーションがアンテナからの電波の送信を制御する手順を示すフローチャートである。 LANアンテナによって受信されたスプリアス信号の受信電力とノイズの受信電力の関係を説明する図である。
符号の説明
10…タブレットPC
11…システム側筐体
12a、12b、12c、12d…縁辺
13…ディスプレイ側筐体
17…入力表示パネル
25…WANアンテナ
27、29…LANアンテナ
60…無線LANシステム
62…無線WANシステム

Claims (15)

  1. 表示部を備え筐体で覆われたタブレット式コンピュータであって、
    前記筐体の周辺部に取り付けられた第1のアンテナを含みネットワークとの無線通信が可能な第1の無線通信システムと、
    前記筐体の周辺部にそれぞれ取り付けられた第2のアンテナと第3のアンテナを含み前記第1の無線通信システムとは異なる周波数帯でネットワークとの無線通信が可能な第2の無線通信システムと、
    前記第1のアンテナから第1の周波数の基準信号を送信し、前記第2のアンテナおよび前記第3のアンテナがそれぞれ受信した前記基準信号に対するスプリアス信号の受信電力に基づいて人体といずれかのアンテナとが接近しているか否かを判断する制御部と
    を有するタブレット式コンピュータ。
  2. 前記制御部は、前記第1のアンテナ、前記第2のアンテナ、および前記第3のアンテナの中から人体に接近しているアンテナを認識する請求項1に記載のタブレット式コンピュータ。
  3. 前記制御部は、前記スプリアス信号の受信電力値を基準値に基づいて2値化して人体に接近しているアンテナを認識する請求項2に記載のタブレット式コンピュータ。
  4. 前記制御部は、前記表示部にアンテナを人体から離すことを促すメッセージを表示し、実際にアンテナが人体から離れたと判断するまでアンテナからの電波の送信を禁止するように前記第1の無線通信システムおよび前記第2の無線通信システムまたはそのいずれか一方を制御する請求項2または請求項3に記載のタブレット式コンピュータ。
  5. 前記基準信号が変調されていない搬送波である請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のタブレット式コンピュータ。
  6. 前記制御部は、前記スプリアス信号が前記基準信号に対するスプリアス信号であるか否かを判断する請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のタブレット式コンピュータ。
  7. 前記スプリアス信号の周波数がnを整数としたとき前記基準信号の周波数のn倍または前記基準信号の周波数の1/n倍である請求項1〜請求項6のいずれかに記載のタブレット式コンピュータ。
  8. 前記第1の無線通信システムが無線WANモジュールを含み、前記第2の無線通信システムが無線LANモジュールを含む請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のタブレット式コンピュータ。
  9. 前記筐体の周辺部が4つの縁辺で構成され、前記第2のアンテナと前記第3のアンテナが異なる縁辺に取り付けられている請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のタブレット式コンピュータ。
  10. 筐体の周辺部に取り付けられた第1のアンテナと、前記筐体の周辺部に取り付けられそれぞれ前記第1のアンテナとは異なる周波数帯で使用される第2のアンテナと第3のアンテナを含む無線通信システムが搭載されたタブレット式コンピュータにおいて前記無線通信システムを制御する方法であって、
    前記第1のアンテナから第1の周波数の基準信号を送信するステップと、
    前記第2のアンテナおよび前記第3のアンテナでそれぞれ受信した前記基準信号に対するスプリアス信号の受信電力を測定するステップと、
    前記タブレット式コンピュータが前記第2のアンテナで受信した受信電力と前記第3のアンテナで受信した受信電力とに基づいて人体に接近しているアンテナが存在するか否かを判断するステップと
    を有する制御方法。
  11. 前記タブレット式コンピュータが人体に接近しているアンテナを認識するステップを有する請求項10に記載の制御方法。
  12. 前記基準信号の送信を前記無線通信システムが使用される直前に実行する請求項10または請求項11に記載の制御方法。
  13. 前記基準信号の送信を前記タブレット式コンピュータの姿勢が変化したときに実行する請求項10ないし請求項12のいずれかに記載の制御方法。
  14. 前記タブレット式コンピュータは、前記認識したアンテナが人体に接近していないと判断するまで前記アンテナからの電波の送信を禁止するステップを有する請求項11ないし請求項13のいずれかに記載の制御方法。
  15. 筐体の周辺部に取り付けられた第1のアンテナと、前記筐体の周辺部に取り付けられそれぞれ前記第1のアンテナとは異なる周波数帯で使用される第2のアンテナと第3のアンテナを含む無線通信システムが搭載されたタブレット式コンピュータに、
    前記第1のアンテナから第1の周波数の基準信号を送信する機能と、
    前記第2のアンテナおよび前記第3のアンテナでそれぞれ受信した前記基準信号に対するスプリアス信号の受信電力を測定する機能と、
    前記第2のアンテナで受信した受信電力と前記第3のアンテナで受信した受信電力とに基づいて人体に接近しているアンテナが存在するか否かを判断する機能と
    を実現させるコンピュータ・プログラム。
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