JP2010045385A - 面発光レーザ素子およびその作製方法および面発光レーザアレイおよび波長多重伝送システム - Google Patents

面発光レーザ素子およびその作製方法および面発光レーザアレイおよび波長多重伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】 単一モードの発振光を得やすく、低いしきい値電流で発振し、活性層の歪みによる波長シフトと素子の劣化を低減させることの可能な面発光レーザ素子を提供する。
【解決手段】 この面発光レーザ素子は、駆動基体と、面発光レーザ下部基体とを有し、駆動基体は、第1のミラー層1と、第1のミラー層1が配置されているたわみ膜2と、たわみ膜2の第1のミラー層1とは反対の側に第1の空隙3を介して配置されている支持基板4と、たわみ量を制御するために、たわみ膜2と支持基板4とに設けられている一対の変位制御電極5a,5bとを有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、面発光レーザ素子およびその作製方法および面発光レーザアレイおよび波長多重伝送システムに関する。
半導体基板表面に対し垂直に光を取り出せる面発光レーザは、従来の端面発光レーザと比べて、次のような利点をもっている。すなわち、活性層体積を小さくできることから、低いしきい値電流、低い消費電力で駆動できる。また、共振器のモード体積が小さいため数十GHzの変調が可能であり高速伝送に向いている。また、出射光の広がり角が小さく光ファイバへの結合が容易である。さらに、面発光レーザは、作製にへき開を必要とせず、素子面積も小さいので、並列化及び2次元高密度アレイ化が可能である。
これらの利点のため、伝送速度と伝送容量の急激な増大が必要となっている光通信システムや、コンピューター間,チップ間,チップ内の光インターコネクションや、光コンピューティングにおいて、面発光レーザはキーデバイスとして盛んに研究開発されている。
この面発光レーザの発振波長を可変または安定化できれば、波長多重方式などを利用し、より高スループットで大容量伝送が可能になる。面発光レーザの波長制御方法としては、次のような方法が提案されている。すなわち、第1の方法として、活性層の温度を変えること、また、第2の方法として、キャリアを注入しプラズマ効果により屈折率を変えること、また、第3の方法として、量子閉じ込めシュタルク効果により屈折率を変えること、また、第4の方法として、外部ミラーの位置を変化させ共振器長を変えることが提案されている。
しかしながら、第1の方法は、温度制御機構のほかに、閾値電流のドリフトに対処する電子回路が必要になり、構成が複雑となってしまう。また、第2,第3の方法は、可変波長範囲が10nm以下と小さいという問題がある。これに対し、第4の方法は、可変波長範囲を数十nmと広くできる。
第4の方法を用いた従来例として、特許文献1、特許文献2、特許文献3が知られている。
特許文献1では、電流を流す導電性膜が積層されていて外部ミラーを兼ねる両持ち梁(ブリッジ)を、外部から印加した磁場中におき、発生するローレンツ力により動かすようにしている。
しかしながら、この特許文献1では、磁場の印加が必要であり、素子が大型化するという問題がある。また、駆動用ストライプ膜に流す電流が発熱源となってレーザ素子の温度が上昇し、レーザ特性が低下するという問題がある。
また、特許文献2では、外部ミラーを兼ねるカンチレバー(片持ち梁)を静電力や圧電効果により動かすようにしている。
しかしながら、カンチレバーの主体となる層は、繰り返し加えられるひずみに対し高い耐久性をもつ必要があるため、高い均質性が必要であるが、成膜法により作製されるこれらの多層膜に十分な均質性をもたせるのは困難であるという問題がある。また、カンチレバー全体としては厚くなり、ひずみにくくなるという問題がある。さらに、初期状態のそりを小さくするため、この多層膜の内部応力を小さくする必要があり、作製上の課題が大きい。
また、特許文献3では、活性層と活性層の片側に設けたミラー層を設けた面発光レーザ本体をたわみ膜(ひずみ誘電体膜)上に設け、シリコン基板上に誘電体多層膜からなる外部ミラーを設け、この外部ミラーとたわみ膜との間に所定の間隔の空隙をもたせ、静電力により共振器長を変え、発振波長を変化させるようにしている。
しかしながら、特許文献3では、レーザ発振の共振領域にたわみ膜を含むので、共振器長がこの膜厚(数μm)以上になり、これによって、多モード発振しやすくなり、しきい値電流も大きくなるという問題がある。また、たわみ膜に面発光レーザ基体が接続されているので、活性層が歪み、発振波長がシフトするという問題もある。また、素子が劣化しやすくなるという問題もある。
本発明は、単一モードの発振光を得やすく、低いしきい値電流で発振し、活性層の歪みによる波長シフトと素子の劣化を低減させることの可能な面発光レーザ素子およびその作製方法および面発光レーザアレイおよび波長多重伝送システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、駆動基体と、面発光レーザ下部基体とを有し、駆動基体は、第1のミラー層と、第1のミラー層が配置されているたわみ膜と、たわみ膜の第1のミラー層とは反対の側に第1の空隙を介して配置されている支持基板と、たわみ量を制御するためにたわみ膜と支持基板とに設けられている一対の変位制御電極とを有し、また、面発光レーザ下部基体は、半導体基板上に、半導体多層膜反射鏡からなる第2のミラー層と、第1のスペーサ層と、活性層と、第2のスペーサ層と、電流注入層とが積層されて、積層構造として形成されており、面発光レーザ下部基体と駆動基体とは、面発光レーザ下部基体の積層構造の表面と前記第1のミラー層の表面とが第2の空隙を有するように対向して配置されていることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の面発光レーザ素子において、前記たわみ膜は、シリコンまたは酸化ケイ素で形成されていることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の面発光レーザ素子において、前記支持基板は、シリコンまたは酸化ケイ素ガラスで形成されていることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1記載の面発光レーザ素子において、第1のミラー層は、誘電体多層膜反射鏡であることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項1記載の面発光レーザ素子において、たわみ膜に第1の空隙を介して対向する支持基板表面に変位制御用導電膜が設けられ、該変位制御用導電膜は、一対の変位制御電極のうちの一方の変位制御電極と電気的に接続されていることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の面発光レーザ素子において、支持基板のたわみ膜が設けられている側とは反対の面のレーザ光の経路上に、光学素子が設けられていることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の面発光レーザ素子において、前記活性層は、GaInAs系またはGaInNAs系材料で形成されていることを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、駆動基体と、面発光レーザ下部基体とを有し、駆動基体は、第1のミラー層と、第1のミラー層が配置されているたわみ膜と、たわみ膜の第1のミラー層とは反対の側に第1の空隙を介して配置されている支持基板と、たわみ量を制御するためにたわみ膜と支持基板とに設けられている一対の変位制御電極とを有し、また、面発光レーザ下部基体は、半導体基板上に、半導体多層膜反射鏡からなる第2のミラー層と、第1のスペーサ層と、活性層と、第2のスペーサ層と、電流注入層とが積層されて、積層構造として形成されている面発光レーザ素子の作製方法であって、面発光レーザ下部基体の積層構造の表面と前記第1のミラー層の表面とが第2の空隙を有するように対向して配置されるように、前記面発光レーザ下部基体と前記駆動基体とを直接接合法により接続することを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、請求項8記載の面発光レーザ素子の作製方法において、第1のミラー層が誘電体多層膜反射鏡であり、該誘電体多層膜反射鏡を前記たわみ膜上に成膜法により形成することを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、半導体基板上に、少なくとも、半導体多層膜反射鏡からなる第2のミラー層と、第1のスペーサ層と、活性層と、第2のスペーサ層と、電流注入層と、第2の空隙を形成するための犠牲層と、第1のミラー層とを積層して積層構造を形成する工程と、前記積層構造を、レーザ発振部の領域と駆動基体との接合部領域とを残して、犠牲層の深さ以上までエッチングにより除去し、面発光レーザ下部基体を形成する工程と、たわみ膜上に第1の空隙を介し支持基板を配置して駆動基体を作製する工程と、前記たわみ膜表面とエッチングされずに残った前記第1のミラー層表面とを接合して、前記面発光レーザ下部基体と前記駆動基体とを接合する工程と、前記犠牲層をエッチングにより除去し第2の空隙を形成する工程とを有していることを特徴としている。
また、請求項11記載の発明は、同一の支持基板に、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の面発光レーザ素子が複数個設けられている面発光レーザアレイである。
また、請求項12記載の発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の面発光レーザ素子、または請求項11記載の面発光レーザアレイが用いられている波長多重伝送システムである。
請求項1乃至請求項7記載の発明によれば、駆動基体と、面発光レーザ下部基体とを有し、駆動基体は、第1のミラー層と、第1のミラー層が配置されているたわみ膜と、たわみ膜の第1のミラー層とは反対の側に第1の空隙を介して配置されている支持基板と、たわみ量を制御するためにたわみ膜と支持基板とに設けられている一対の変位制御電極とを有し、また、面発光レーザ下部基体は、半導体基板上に、半導体多層膜反射鏡からなる第2のミラー層と、第1のスペーサ層と、活性層と、第2のスペーサ層と、電流注入層とが積層されて、積層構造として形成されており、面発光レーザ下部基体と駆動基体とは、面発光レーザ下部基体の積層構造の表面と前記第1のミラー層の表面とが第2の空隙を有するように対向して配置されているので、次のような効果(第1,第2の効果)が得られる。
すなわち、第1の効果として、2つのミラー層間にたわみ膜を含まないので、極短の共振器構造が可能となる。これにより、単一共振モード発光が得やすくなり(すなわち、発振光の波長ピークのスプリットがなくなり)、光伝送が容易になる。また、光の閉じ込めが良くなり、低いしきい値電流で発振するので、レーザ駆動が容易になる。
また、第2の効果として、面発光レーザ下部基体がほとんどたわまないので、活性層のひずみによる波長シフトを生じさせないようにすることができる。また、素子の劣化が少なくなる。
このように、請求項1乃至請求項7記載の発明によれば、単一モードの発振光を得やすく、低いしきい値電流で発振し、活性層の歪みによる波長シフトと素子の劣化を低減させることの可能な面発光レーザ素子を提供することができる。
特に、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の面発光レーザ素子において、前記たわみ膜は、シリコンまたは酸化ケイ素で形成されており、シリコン及び酸化ケイ素は高品質なので、成膜したひずみ膜と異なり、高信頼性のたわみ膜が得られ、且つ、面発光レーザ素子を歩留り良く作製することができる。
また、請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の面発光レーザ素子において、前記支持基板は、シリコンまたは酸化ケイ素ガラスで形成されており、シリコンとシリコン間、及び、酸化ケイ素膜を介してシリコンとシリコン間は、直接接合ができるので、容易に精度よく駆動基体を形成することができる。また、シリコン及び酸化ケイ素ガラスは均質なので、精密な加工が可能であり、信頼性の高い駆動基体を形成することができる。
また、請求項5記載の発明によれば、請求項1記載の面発光レーザ素子において、たわみ膜に第1の空隙を介して対向する支持基板表面に変位制御用導電膜が設けられ、該変位制御用導電膜は、一対の変位制御電極のうちの一方の変位制御電極と電気的に接続されているので、静電力を発生する導電性領域間の静電容量を小さくでき、高速の変位制御(高速動作)が可能になる。また、素子ごとに個別に変位制御電圧を印加できることにより、素子のアレイ化が可能になる。
また、請求項6記載の発明によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の面発光レーザ素子において、支持基板のたわみ膜が設けられている側とは反対の面のレーザ光の経路上に、光学素子が設けられており、支持基板表面にマイクロレンズ,回折レンズ,ミラー及び導波路等の光学素子を設けることにより、素子の高機能化,多機能化が容易になる。
また、請求項7記載の発明によれば、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の面発光レーザ素子において、前記活性層は、GaInAs系またはGaInNAs系材料で形成されており、GaInAs系又はGaInNAs系の面発光レーザは、温度が変化してもレーザ特性の変動が小さいので、さらに波長制御が容易になる。また、GaInAs系又はGaInNAs系の面発光レーザは、少ない層数の半導体多層膜反射鏡を持つので、低コストで作製することができる。また、GaInAs系及びGaInNAs系の面発光レーザは、レーザ光がシリコンを透過するので、シリコン支持基板上に設ける光学素子との結合により、素子の高機能化,多機能化が容易になる。
また、請求項8,請求項9記載の発明によれば、駆動基体と、面発光レーザ下部基体とを有し、駆動基体は、第1のミラー層と、第1のミラー層が配置されているたわみ膜と、たわみ膜の第1のミラー層とは反対の側に第1の空隙を介して配置されている支持基板と、たわみ量を制御するためにたわみ膜と支持基板とに設けられている一対の変位制御電極とを有し、また、面発光レーザ下部基体は、半導体基板上に、半導体多層膜反射鏡からなる第2のミラー層と、第1のスペーサ層と、活性層と、第2のスペーサ層と、電流注入層とが積層されて、積層構造として形成されている面発光レーザ素子の作製方法であって、面発光レーザ下部基体の積層構造の表面と前記第1のミラー層の表面とが第2の空隙を有するように対向して配置されるように、前記面発光レーザ下部基体と前記駆動基体とを直接接合法により接続するので、容易に精度よく第1のミラー層と面発光レーザ下部基体との空隙を所定の間隔を有するように形成することができる。
特に、請求項9記載の発明によれば、請求項8記載の面発光レーザ素子の作製方法において、第1のミラー層が誘電体多層膜反射鏡であり、該誘電体多層膜反射鏡を前記たわみ膜上に成膜法により形成するようにしており、第1のミラー層がたわみ膜と強固に接続されるので、たわみに対して耐久性の高い第1のミラー層を得ることができる。
また、請求項10記載の発明によれば、半導体基板上に、少なくとも、半導体多層膜反射鏡からなる第2のミラー層と、第1のスペーサ層と、活性層と、第2のスペーサ層と、電流注入層と、第2の空隙を形成するための犠牲層と、第1のミラー層とを積層して積層構造を形成する工程と、前記積層構造を、レーザ発振部の領域と駆動基体との接合部領域とを残して、犠牲層の深さ以上までエッチングにより除去し、面発光レーザ基体を形成する工程と、たわみ膜上に第1の空隙を介し支持基板を配置して駆動基体を作製する工程と、前記たわみ膜表面とエッチングされずに残った前記第1のミラー層表面とを接合して、前記面発光レーザ基体と前記駆動基体とを接合する工程と、前記犠牲層をエッチングにより除去し第2の空隙を形成する工程とを有しており、第1のミラー層を含め面発光レーザ下部基体を駆動基体と接合した後、犠牲層を除去するので、積層構造表面と第1のミラー層表面との空隙の間隔をより精密に設定できる。よって、面発光レーザ素子の作製がより容易になる。
また、請求項11記載の発明によれば、同一の支持基板に、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の面発光レーザ素子が複数個設けられていることを特徴とする面発光レーザアレイであり、各面発光レーザ素子は、各発振波長が安定しているので、信頼性の高い高密度大容量の光伝送システムの構築が容易となる。
また、請求項12記載の発明によれば、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の面発光レーザ素子、または請求項11記載の面発光レーザアレイが用いられていることを特徴とする波長多重伝送システムであり、各面発光レーザ素子は、各発振波長が安定しているので、高い信頼性で高密度大容量の波長多重伝送が可能となる。
本発明に係る面発光レーザ素子の構成例を示す図である。 本発明に係る面発光レーザ素子の他の構成例を示す図である。 図1の面発光レーザ素子の作製工程例を示す図である。 本発明の面発光レーザ素子の作製工程例を示す図である。 本発明の面発光レーザ素子の他の作製工程例を示す図である。 本発明の面発光レーザ素子の他の作製工程例を示す図である。 本発明に係る面発光レーザ素子の変形例を示す図である。 本発明に係る面発光レーザ素子の変形例を示す図である。 本発明に係る面発光レーザ素子の変形例を示す図である。 本発明の面発光レーザアレイと石英系ファイバとを結合した並列伝送システムの構成例を示す図である。 本発明の面発光レーザアレイと石英系ファイバとを結合した並列伝送システムの構成例を示す図である。 本発明の面発光レーザアレイを用いた波長多重伝送システムの構成例を示す図である。 実施例1の面発光レーザ素子の構成例を示す図である。 実施例1の面発光レーザ素子の構成例を示す図である。 実施例1の面発光レーザ素子の構成例を示す図である。 実施例2の面発光レーザ素子の構成例を示す図である。 実施例3の面発光レーザ素子の構成例を示す図である。 実施例4の面発光レーザ素子の構成例を示す図である。 実施例4の面発光レーザアレイを用いた波長多重光伝送システムの構成例を示す図である。 実施例4の面発光レーザアレイを用いた波長多重光伝送システムの構成例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る面発光レーザ素子の構成例を示す図である。図1を参照すると、この面発光レーザ素子は、駆動基体と、面発光レーザ下部基体とを有し、駆動基体は、第1のミラー層1と、第1のミラー層1が配置されているたわみ膜2と、たわみ膜2の第1のミラー層1とは反対の側に第1の空隙3を介して配置されている支持基板4と、たわみ量を制御するために、たわみ膜2と支持基板4とに設けられている一対の変位制御電極5a,5bとを有している。
また、面発光レーザ下部基体は、半導体基板11上に、半導体多層膜反射鏡からなる第2のミラー層12と、第1のスペーサ層14と、活性層15と、第2のスペーサ層16と、電流注入層17とが積層されて、積層構造として形成されている。
そして、面発光レーザ下部基体と駆動基体とは、面発光レーザ下部基体の積層構造の表面と第1のミラー層1の表面とが第2の空隙19を有するように対向して配置されている。
ここで、駆動基体は、例えば、支持基板4,たわみ膜2が導電性のものである場合、一対の変位制御電極5a,5b間に電圧を印加するときにたわみ膜2と支持基板4との間に電界が生じ、これによるたわみ膜2と支持基板4との間の静電力によってたわみ膜2をたわませる(歪ませる)機能を有している。たわみ膜2の形状としては、広い面である場合もあり、両持ち梁(ブリッジ)やカンチレバー(片持ち梁)の構造をとる場合もある。また、上述の例では、たわみ膜2,支持基板4に導電性をもたせているが、たわみ膜2や支持基板4が絶縁性の材料で形成されている場合には、たわみ膜2,支持基板4に、それぞれ、変位制御用導電膜を付着させ、各変位制御用導電膜を、それぞれ、変位制御電極5a,5bに接続し、変位制御用導電膜間で静電力を発生させることで、たわみ膜2を支持基板4に対してたわませることができる。
図2には、支持基板4は導電性のものであるが、たわみ膜2が絶縁性のものである場合(また、たわみ膜2がカンチレバーの構造である場合)、たわみ膜2の先端に変位制御用導電膜20を設け、この変位制御用導電膜20をたわみ膜2に設けられている変位制御電極5bに電気的に接続した場合が示されており、この場合には、一対の変位制御電極5a,5bに電圧を印加すると、導電性の支持基板4と絶縁性のたわみ膜2の先端に設けられている変位制御用導電膜20との間に静電力が発生し、たわみ膜2をたわませることができる。すなわち、一対の変位制御電極5a,5bに印加される電圧によって、たわみ膜2のたわみ量を制御することができるようになっている。
また、図1(あるいは図2)において、第1のミラー層1は、高反射率の誘電体多層膜反射鏡、あるいは、半導体多層膜反射鏡、あるいは、金属反射鏡、あるいは、これらを複合させた多層膜反射鏡などで構成されている。誘電体多層膜反射鏡で構成する場合には、ZrO/SiO,MgO/SiO,MgO/Si,Al/MgFなどにより第1のミラー層1を構成できる。また半導体多層膜反射鏡で構成する場合には、AlAs/GaAs,AlGaAs/GaAs,AlGaAs/GaAs,GaInP/GaAs,AlGaN/GaN,GaInAsP/InP,AlGaInAs/InPなどにより第1のミラー層1を構成できる。また、金属反射鏡で構成する場合には、Au,Al,Pt,Pd,Ag,Ni,Cr,Tiやそれらの合金などにより第1のミラー層1を構成できる。
また、面発光レーザ下部基体の半導体基板11には、GaAs,InP,GaP,GaNAs,Si,Geなどを用いることができる。
また、活性層15は、GaInAs系またはGaInNAs系材料で形成されている。
GaInAs系またはGaInNAs系の材料を活性層15に用いた面発光レーザ素子は、発振波長が0.9μm以上の長波長帯なので、1.3μm帯または1.5μm帯で伝送損失の最も小さい石英系ファイバとの整合性が高い。従来これらの波長帯用のレーザとしては、InP基板上に形成するGaInAsPを活性層とする端面発光レーザが用いられているが、活性層におけるキャリアの閉じ込めが弱く温度特性が悪い。さらに、このInP基板上にGaInAsPを活性層とする面発光レーザを形成しようとすると、InP基板上では最良の半導体多層膜反射鏡の構成であるGaInAsP/InPは屈折率差が小さく、高い反射率を得るには多くの層数を必要とする。
これに対し、GaInAs系またはGaInNAs系の材料を活性層15に用いた面発光レーザは、GaAs基板上に形成できるので、スペーサ層等の活性層の周りの層にワイドバンドギャップ材料を選択できる。よって、キャリアの閉じ込めが良好になり温度特性が良好な面発光レーザが得られる。また、GaInAs系またはGaInNAs系の材料を活性層15に用いた面発光レーザは、GaAs基板上に形成できるので、GaAs基板上に形成できる屈折率差の大きいAl(Ga)As/GaAs半導体多層膜反射鏡をミラー層として利用できる。よって、少ない層数の半導体多層膜反射鏡をもつ面発光レーザが得られる。
GaInAs系またはGaInNAs系の材料として、GaInAs,AlGaInAs,GaInAsP,AlGaInAsP,AlGaAs,AlGaAsP、GaInAsSb GaInNAs,GaNAs,AlGaInNAs,GaInNAsP,AlGaInNAsP,AlGaNAs,AlGaNAsP、GaInNAsSbなどが挙げられる。
より具体的に、活性層15には、GaInAsP/InP(1.3μm帯,1.55μm帯)、GaInNAs/GaAs(1.3μm帯,1.55μm帯)、GaInAs/GaAs(0.98μm帯)、GaAlAs/GaAs(0.85μm帯)、AlGaInP/GaAs(0.65μm帯)などを用いることができる。
GaInAs系またはGaInNAs系の面発光レーザは、温度が変化してもレーザ特性の変動が小さいので、さらに波長制御が容易になる。また、GaInAs系またはGaInNAs系の面発光レーザは、少ない層数の半導体多層膜反射鏡を持つので、低コストで作製できる。また、GaInAs系またはGaInNAs系の面発光レーザは、レーザ光がSiを透過するので、Si支持基板上に設ける光学素子との結合により素子の高機能化,多機能化が容易になる。
また、第2のミラー層12である半導体多層膜反射鏡は、半導体基板11がGaAs,InP,GaP,GaNAs,Si,Geなどで形成される場合に、AlAs/GaAs,AlGaAs/GaAs,AlGaAs/GaAs,GaInP/GaAs,AlGaN/GaN,GaInAsP/InP,AlGaInAs/InPなどの多層膜を用いて形成される。
また、スペーサ層14,16は、キャリアを活性層15まで輸送し共振器長を調節するために設けられており、発光する光に対して透明である必要がある。具体的に、スペーサ層14,16は、活性層15の材料に応じて、GaAs,InP,GaInAsP,GaAlAs,AlGaInP,GaInPなどから選択される。
また、電流注入層17は、面発光レーザ下部基体の積層構造表面の全域または発光領域を除いた領域に設けられ、電流注入層17には、高導電性の半導体層/金属膜や金属膜などを用いることができる。
また、面発光レーザ下部基体は、活性層15の近傍に、Alなどからなる絶縁層やプロトンを注入した高抵抗領域を設けて、電流狭窄構造をとることが望ましい。
なお、面発光レーザ下部基体は、MOCVD法,MBE法などの成膜法及びこれらの手法により作製した試料を接合する方法で作製することができる。また、接合前に、両基体の一部をエッチングしたりスペーサ層を設けて第1の空隙3の間隔を調節する場合や、両基体を研磨し表面の平滑性を改善する場合もある。
また、駆動基体と面発光レーザ下部基体とは、たわみ膜2のたわみ領域以外の部分で、ろう接,融接,圧接(固相接合)−常温界面接合,陽極接合,直接接合,拡散接合などにより接続される。これらの接合法の詳細は、例えば文献「江刺正喜 他 著「マイクロマシーニングとマイクロメカトロニクス」培風館」などに述べられている。
面発光レーザ下部基体と前記駆動基体とを直接接合法により接続する場合について説明する。直接接合は、平滑な基板同士を大気雰囲気下で重ね合わせ、界面の原子間力で結合を生じさせるもので、重ね合わせた後、加温して界面の結合をより強固にするのが好ましい。GaAs,GaAlAs,InPなどの化合物半導体の基板や膜同士、シリコンの基板や膜同士、化合物半導体の基板や膜とシリコンの基板や膜との接合が可能である(例えば文献「Appl.Phys.Lett.,56(1990)11」を参照)。なお、ミラー間の距離を調節するため、面発光レーザ下部基体と駆動基体の接合部に化合物半導体膜やシリコン膜や酸化ケイ素膜からなる接合スペーサ層を設ける場合もある。直接接合の場合、界面にできるバインダ層は10nm以下であるので、容易に精度良く第1のミラー層1と面発光レーザ下部基体との空隙を所定の間隔を有するように形成できる。
また、本発明の面発光レーザ素子の作製方法として、第1のミラー層1が誘電体多層膜反射鏡である場合に、この誘電体多層膜反射鏡をたわみ膜2上に成膜法により形成して、第1のミラー層1を形成することができる。
具体的に、たわみ膜2上に、第1のミラー層1として、ZrO/SiO,MgO/SiO,MgO/Si,Al/MgFなどの誘電体多層膜反射鏡を電子線蒸着法,抵抗加熱蒸着法,スパッタリング法などで形成することができる。この方法では、第1のミラー層1がたわみ膜2と強固に接着されるので、たわみ(歪み)に対して耐久性の高いミラー層1が得られる。
図3は本発明の面発光レーザ素子の作製工程例を示す図である。なお、図3(a)乃至(d)は縦断面図として示されている。図3を参照すると、先ず、半導体基板11上に、少なくとも、半導体多層膜反射鏡からなる第2のミラー層12と、第1のスペーサ層14と、活性層15と、第2のスペーサ層16と、電流注入層17と、空隙形成用の犠牲層18と、第1のミラー層1とを積層し、積層構造とする(図3(a))。
次に、この積層構造を、レーザ発振部の領域と駆動基体との接合部領域を残して、犠牲層18の深さ以上までエッチングにより除去し、面発光レーザ下部基体を形成する(図3(b))。
次いで、たわみ膜2とこのたわみ膜2の表面上に所定の間隔を隔てて支持基板4を配置して駆動基体を作製する。しかる後、面発光レーザ下部基体と駆動基体とを、たわみ膜2の表面とエッチングされずに残った第1のミラー層1の表面とを接合することで、接続する(図3(c))。
次に、犠牲層18をエッチングにより除去し、第2の空隙19を形成する(図3(d))。これにより、図1の面発光レーザ素子を作製することができる。
図3の作製工程例において、エッチングにHF水溶液を用いた場合、AlAs,SiOは、GaAs,AlGaAs,Al,TiO,AlF,SrF,Si,SiN,SiONと比較してエッチング速度が格段に大きい。AlAs,SiOを犠牲層18の材料としHF水溶液をエッチング液とした場合、エッチング液が触れる部分をGaAs,AlGaAs,Al,TiO,AlF,SrF,Si,SiN,SiONなどの材料で構成すれば、積層構造の表面と第1のミラー層1の表面との間に第2の空隙19の間隔を形成できる。
図3の作製工程例では、第1のミラー層1を含め面発光レーザ下部基体を駆動基体と接合した後、犠牲層18を除去するので、積層構造の表面と第1のミラー層1の表面との間の第2の空隙19の間隔をより精密に設定できる。よって、面発光レーザ素子の製造がより容易になる。
また、支持基板4が例えば絶縁性のものである場合、たわみ膜2に空隙を介して対向する支持基板4の表面に変位制御用導電膜を設け、この変位制御用導電膜を一方の変位制御電極,例えば5aと電気的に接続することができる。
具体的には、シリコンやケイ酸ガラスからなる支持基板4の表面に、多結晶シリコン,Ti,Mo,W,Ta及びそれらの窒化物、Al,Cu,Au,Pt,Pdなどからなる変位制御用導電膜を設けることができる。また、支持基板4が導電性の場合には、この導電膜と支持基板4との間にSiN,SiO,Ta,Alなどの絶縁層を設けることもできる。このような構成では、レーザ光が駆動基体側に出射される場合、この導電膜の出射ビームが通る個所に孔を開けるのが好ましい。静電力を発生する導電性領域間の静電容量を小さくでき、高速の変位制御が可能になる。また、素子ごとに個別に変位制御電圧を印加できることにより素子のアレイ化が可能になる。
図1(または図2)の面発光レーザ素子では、第1のミラー層1と第2のミラー層12とで共振器が構成され、レーザ発振する。この場合、第1のミラー層1と第2のミラー層12との間の距離によって発振波長が変化する。すなわち、図1(または図2)の面発光レーザ素子では、一対の変位制御電極5a,5b間に印加する電圧を調節することにより、たわみ膜2のたわみ量が変化し、これにより、ミラー層1,12間の距離が変化して、発振波長が変わる。なお、レーザ光は支持基板4側から出射させる場合もあるし、半導体基板11側から出射させる場合もある。
図1(または図2)の構成は、前述した特許文献3(特開平11−17285号)の構成と異なり、2つのミラー層1,12間にたわみ膜を含まない構成なので、極短の共振器構造が可能になる。このため、縦モードの単一共振モードが得やすくなる。よって、発振光の波長ピークのスプリットがなくなり光伝送が容易になる。また、共振器長に対する活性層厚の割合が高まるので、光の閉じ込めが良くなり、低いしきい値電流で発振するので、レーザ駆動が容易になる。
また、面発光レーザ下部基体がほとんどたわまない構成なので、活性層15のひずみによる波長シフトが生ぜず、また、素子の劣化が少なくなる。
なお、図1(または図2)の面発光レーザ素子において、たわみ膜2には、シリコンまたは酸化ケイ素などを用いることができる。たわみ膜2にシリコンを用いる場合、単結晶シリコンまたは多結晶シリコンの膜が欠陥が少ないので望ましい。また、たわみ膜に酸化ケイ素を用いる場合、単結晶シリコンあるいは多結晶シリコンを熱酸化した膜や高温で気相成長させた膜が欠陥が少ないので望ましい。
また、支持基板4には、シリコンまたは酸化ケイ素ガラスなどを用いることができる。支持基板4にシリコンを用いる場合、単結晶シリコンあるいは多結晶シリコンの膜が均質性が良く、加工も容易なので望ましい。また、支持基板4に酸化ケイ素ガラスを用いる場合、ホウ珪酸ガラス,アルカリガラス,石英ガラスが均質性が良く、加工も容易なので望ましい。
たわみ膜2にシリコンまたは酸化ケイ素などを用いること、また、支持基板4にシリコンまたは酸化ケイ素ガラスなどを用いることについて、さらに説明する。シリコンまたは酸化ケイ素は、マイクロマシニング技術で中心材料として用いられる材料であり、エッチング,気相堆積,研磨,接合などで、安定した微細加工技術が蓄積されている。例えば、接合技術では次のようなものがある。すなわち、シリコンとシリコンとは、また、SiO層を介してシリコンとシリコンとは、直接接合できる。また、アルカリやアルカリ土類イオンを含むホウ珪酸ガラス,アルカリガラスは、シリコンと陽極接合できる。また、石英ガラスは、表面にホウ珪酸ガラス,アルカリガラス,Inなどのバインダ層を付着させれば、シリコンと陽極接合できる。
図4には、これらの材料を使用した駆動基体を用いた面発光レーザ素子の作製工程例が表示されている。なお、図4(a)乃至(e)は縦断面図として示されている。図4を参照すると、先ず、第1のシリコンウェハ(除去用)31に高濃度のボロンを拡散させてボロン拡散シリコン領域32を形成し、また、第2のシリコンウェハ支持基板33の表面にSiO熱酸化膜34を形成し、第1のシリコンウェハ31と第2のシリコンウェハ支持基板33とを、ボロン拡散シリコン領域32の面と熱酸化膜34の面とで、直接接合させる(図4(a))。この後、KOHなどの異方性エッチング液を用い第1のシリコンウェハ31でボロン拡散シリコン領域32だけを残しシリコンを除去する(図4(b))。
しかる後、ボロン拡散シリコン領域32の一部の領域に第1のミラー層35を形成し、次いで、ボロン拡散シリコン領域32をエッチング加工し、これをたわみ膜32として形成する(図4(c))。
しかる後、面発光レーザ下部基体36を接合する(図4(d))。次に、ボロン拡散シリコン領域(たわみ膜)32に接触している熱酸化膜34の一部をHF液により除去し、第1の空隙37を形成する(図4(e))。
これにより、本発明の面発光レーザ素子を作製できる。この面発光レーザ素子では、ボロン拡散シリコン領域(たわみ膜)32と第2のシリコンウェハ(支持基板)33との間に電界を印加して共振器長を変化させることができる。
また、図5には、本発明の面発光レーザ素子の他の作製工程例が示されている。図5を参照すると、先ず、第2のシリコンウェハ(支持基板)41の表面に凹部42をドライエッチングにより形成し、また、第1のシリコンウェハ(除去用)43の表面にSiO熱酸化膜44を形成し、第1のシリコンウェハ43と第2のシリコンウェハ41とを、凹部42を有する面とSiO熱酸化膜44の面とで、直接接合させる(図5(a))。
次に、第1のシリコンウェハ43のシリコンをKOHによりすべて除去し、表面に出たSiO熱酸化膜44の一部の領域に第1のミラー層45を形成し、第1のミラー層45の周辺に一方の変位制御用導電膜46を形成する(図5(b))。
しかる後、SiO熱酸化膜44をエッチング加工して、たわみ膜44を形成し、次に、面発光レーザ下部基体47を接合する(図5(c))。
これにより、本発明の面発光レーザ素子を作製できる。この面発光レーザ素子では、変位制御導電膜46と第2のシリコンウェハ(支持基板)41との間に電界を印加して共振器長を変化させることができる。
また、図6には、本発明の面発光レーザ素子の他の作製工程例が示されている。なお、図6(a)乃至(c)は縦断面図として示されている。図6を参照すると、先ず、パイレックス板(支持基板)51の表面に凹部52をドライエッチングにより形成し、シリコンウェハ(除去用)53に高濃度のボロンを拡散させてボロン拡散シリコン領域54を形成し、パイレックス板51とシリコンウェハ53とを、凹部52を設けた面とボロン拡散シリコン領域54の面とで、陽極接合する(図6(a))。この後、KOHなどの異方性エッチング液を用いシリコンウェハ53のボロン拡散シリコン領域54を残してシリコンを除去し、パイレックス板51の裏面に変位制御用導電膜55を設け、また、ボロン拡散シリコン領域54の一部の領域に第1のミラー層56を形成する(図6(b))。しかる後、ボロン拡散シリコン領域54をエッチング加工し、これをたわみ膜54として形成し、次いで、面発光レーザ下部基体57を接合する(図6(c))。
これにより、本発明の面発光レーザ素子を作製できる。この面発光レーザ素子では、ボロン拡散シリコン領域(たわみ膜)54と変位制御用導電膜55との間に電界を印加し、共振器長を変化させることができる。
シリコン及び酸化ケイ素は高品質なので、成膜したたわみ膜と異なり、高信頼性のたわみ膜が得られ、且つ、歩留り良く製造できる。シリコンとシリコンとの間は、また、酸化ケイ素膜を介してシリコンとシリコンとの間は、直接接合ができるので、容易に精度良く駆動基体を形成できる。また、シリコン及び酸化ケイ素ガラスは均質なので、精密な加工が可能であり、信頼性の高い駆動基体を形成できる。
また、図7は本発明の面発光レーザ素子の変形例を示す図である。図7の例の面発光レーザ素子は、支持基板4のたわみ膜2が接合されている面とは反対側の面のレーザ光の経路上に、光学素子22が設けられている。なお、図7の例では、光学素子22はマイクロレンズとなっているが、光学素子22としては、図8のように回折レンズでも良いし、あるいは、図9のように、ミラー及び導波路でも良い。
図7,図8あるいは図9の面発光レーザ素子では、支持基板4を加工して、または、支持基板4と一体で、マイクロレンズ、回折レンズ、あるいは、ミラー及び導波路等の光学素子22を形成することができる。これらの光学素子22は、前述のマイクロマシニング技術により容易に作製できる。支持基板4の表面にこれらの光学素子22を設けることにより、面発光レーザ素子の高機能化,多機能化が容易になる。
また、同一の支持基板に、上述した本発明の面発光レーザ素子を複数個設けて面発光レーザアレイを構成することができる。
このような面発光レーザアレイは、次のような方法によって作製できる。すなわち、シリコンウェハ,ケイ酸ガラス板上に複数の駆動基体を一括して形成し、別途、半導体基板ウェハ上に複数の面発光レーザ下部基体を形成する。次に、第1の例として、シリコンウェハ,ケイ酸ガラス板の駆動基体を設けた面と、半導体基板ウェハの面発光レーザ下部基体を設けた面とを接合して面発光レーザアレイを作製することができる。また、第2の例として、シリコンウェハ,ケイ酸ガラス板上の各駆動基体に個々に分離した面発光レーザ下部基体を接合して面発光レーザアレイを作製することができる。
図10,図11には、本発明の面発光レーザアレイと石英系ファイバとを結合した並列伝送システムの構成例が示されている。本発明の面発光レーザアレイは、単一モードで、且つ、各波長が安定しているので、複数の光源をもつ信頼性の高い伝送システムの構築が容易になる。
また、上述した本発明の面発光レーザ素子、または、上述した本発明の面発光レーザアレイを用いて波長多重伝送システムを構築することができる。
図12には、本発明の面発光レーザアレイを用いた波長多重伝送システムの構成例が示されている。図12の波長多重伝送システムでは、発振波長の異なる複数の面発光レーザ素子を配列して面発光レーザアレイを構成し、面発光レーザアレイの各面発光レーザ素子からの各発振光を合波器を通して1本の光ファイバに結合させるように構成されている。このような構成では、1本のファイバで、高スループットに大容量の信号伝送ができる。このように、本発明の面発光レーザアレイは、単一モードで、且つ、各発振波長が安定しているので、高い信頼性で高密度大容量の波長多重伝送が可能になる。
次に、本発明の実施例について説明する。
実施例1
図13,図14,図15は実施例1の面発光レーザ素子の構成例を示す図である。なお、図13は側面図であり、図14は正面図であり、図15は下面図である。
実施例1の面発光レーザ素子は、次のように作製される。すなわち、先ず、駆動基体を作製する。駆動基体は、前述した例のように、先ず、第1のシリコンウェハ(図13乃至図15には図示せず)の表面から2μmの深さに固相拡散により1×1020/cmの濃度のボロンを拡散させる。また、第2のシリコンウェハ支持基板61の表面に厚さ1μmの熱酸化膜(SiO熱酸化膜)62を形成する。そして、第1のシリコンウェハと第2のシリコンウェハ支持基板61とをボロン拡散シリコン領域の面と熱酸化膜62の面とで大気中において直接接合させる。しかる後、1100℃に加熱する。そして、KOH水溶液を用い第1のシリコンウェハでボロン拡散シリコン領域を残しシリコンを除去する。次いで、ボロン拡散シリコン領域の上に3μmの厚さでCVD法でp型多結晶シリコン(poly−Si)を形成し、しかる後、60μm×200μmの領域の多結晶シリコン(poly−Si)をKOH水溶液で除去する。残った領域の多結晶シリコン(poly−Si)の表面を研磨し平滑にし、接合スペーサ層(poly−Si接合スペーサ層)63を形成する。
次に、CFを用いたドライエッチングにより60μm×200μmのボロン拡散シリコン領域の中央の30μm×200μmの領域を残すようにエッチングし、ボロン拡散シリコン領域の両持ち梁をたわみ膜(ひずみ膜)64として形成する。そして、この梁(たわみ膜)64の中央に20μm×20μmの広さのZrO/SiOの7ペアからなる第1のミラー層65をEB蒸着法により形成する。このようにして、駆動基体を作製できる。
次いで、面発光レーザ下部基体を作製する。すなわち、先ず、MOCVD法により、n−GaAs(100)基板66上に、n−AlAs/n−GaAsの25ペアからなる第2のミラー層67、第1のGaAsスペーサ層68、3層のGaInAsと2層のGaAsからなる多重量子井戸活性層69、第2のGaAsスペーサ層70、p−GaAs電流注入層71を形成する。次いで、プロトン注入により電流狭窄構造72を作製する。このようにして、面発光レーザ下部基体を作製する。
次いで、このように作製した駆動基体と面発光レーザ下部基体とを、発振光が通る部分と第1のミラー層65の位置とを整合させ、大気中で直接接合する。しかる後、200℃に加温する。次に、この試料をHF液に入れボロン拡散シリコン領域の両持ち梁周辺と下のSiO酸化膜を除去する。
次いで、駆動基体の変位制御電極(図示せず)を、第2のシリコンウェハ支持基板61の裏面に設ける。また、面発光レーザ素子の駆動電極(n側駆動電極)73を、n−GaAs基板66の裏面に形成する。また、p型多結晶シリコン(poly−Si)膜の接合領域の外周の一部に変位制御とレーザ駆動を兼ねる接地電極74を設ける。
この実施例1では、第1のミラー層65とp−電流注入層71との間の空隙の長さは、0.450μmである。そして、ボロン拡散シリコン領域の両持ち梁(たわみ膜)64と第2のシリコンウェハ支持基板61との間に0〜8Vの電圧を印加すると、発振波長は、1.05〜1.22μmに変化する。発振光スペクトルは単一ピークである。
実施例1の面発光レーザ素子では、2つのミラー層65,67間にたわみ膜64を含まないので、極短の共振器構造が可能になり、また、単一共振モードの発光を得ることができる。また、駆動基体と面発光レーザ下部基体とを直接接合することにより、容易に精度良く第1のミラー層65と面発光レーザ下部基体との空隙を所定の間隔を有するように形成できる。また、シリコンとシリコンとの間、及び、シリコンと酸化ケイ素は直接接合ができるので、容易に精度よく駆動基体を形成できる。また、第1のミラー層65がたわみ膜(ひずみ膜)64と強固に接着されるので、たわみ(ひずみ)に対して耐久性の高いミラー層65が得られる。また、GaInAs系面発光レーザ素子は、温度が変化してもレーザ特性の変化が小さいので、さらに波長制御が容易になる。
実施例2
図16は実施例2の面発光レーザ素子の構成例を示す図である。実施例2の面発光レーザ素子は、次のように作製される。すなわち、先ず、駆動基体を作製する。駆動基体は、前述した例のように、先ず、第1のシリコンウェハ(図16には図示せず)の表面から2μmの深さに固相拡散により1×1020/cmの濃度のボロンを拡散させる。また、第2のシリコンウェハ支持基板81の表面に厚さ1μmの熱酸化膜(SiO熱酸化膜)82を形成する。そして、第1のシリコンウェハと第2のシリコンウェハ支持基板81とをボロン拡散シリコン領域の面と熱酸化膜82の面とで大気中において直接接合させる。しかる後、1100℃に加熱する。そして、KOH水溶液を用い第1のシリコンウェハでボロン拡散シリコン領域を残しシリコンを除去する。
次に、CFを用いたドライエッチングにより60μm×200μmのボロン拡散シリコン領域の中に30μm×120μmの片持ち梁(たわみ膜)84を形成する。そして、ボロン拡散シリコン領域の表面を研磨し平滑にする。このようにして、駆動基体を作製できる。
次いで、面発光レーザ下部基体を作製する。すなわち、先ず、MOCVD法により、n−GaAs(100)基板85上に、n−AlAs/n−GaAsの25ペアからなる第2のミラー層86、第1のGaAsスペーサ層87、3層のGaInNAsと2層のGaAsからなる多重量子井戸活性層88、第2のGaAsスペーサ層89、p−GaAs電流注入層90、p−AlAs犠牲層91、p−AlGaAs/p−GaAsの18ペアからなる第1のミラー層92を形成する。次に、この積層膜の60μm×200μmの領域をレーザ発振部がポスト形状に残るように、また、p−電流注入層90に達するようにドライエッチングする。次に、プロトン注入により電流狭窄構造93を作製する。このようにして、面発光レーザ下部基体を作製する。
次いで、このようにして作製した駆動基体と面発光レーザ下部基体とを、ポスト形状の積層膜と片持ち梁(たわみ膜)84の先端付近の位置とを整合させ、大気中で直接接合する。しかる後、400℃に加温する。次に、この試料をHF液に入れ、p−AlAs犠牲層91とボロン拡散シリコン領域の片持ち梁周辺と下のSiO酸化膜を除去する。なお、このとき接合部のp−AlAs層も20μmほど内部にエッチングされるが、レーザ特性に大きな影響はない。
次いで、駆動基体の変位制御電極(図示せず)を、第2のシリコンウェハ支持基板81の裏面に設ける。また、面発光レーザ素子の駆動電極(n側駆動電極)94を、n−GaAs基板85の裏面に形成する。また、ボロン拡散シリコン領域の接合領域の外周の一部に変位制御用とレーザ駆動用の接地電極を設ける。
この実施例2では、第1のミラー層92とp−GaAs電流注入層90との間の空隙の長さは、0.4μmである。そして、ボロン拡散シリコン領域の片持ち梁(たわみ膜)84と第2のシリコンウェハ支持基板81との間に0〜4Vの電圧を印加すると、発振波長は、1.15〜1.30μmに変化する。発振光スペクトルは単一ピークである。
実施例2の面発光レーザ素子では、2つのミラー層92,86間にたわみ膜84を含まないので、極短の共振器構造が可能になり、また、単一共振モードの発光を得ることができる。また、駆動基体と面発光レーザ下部基体とを直接接合することにより、容易に精度良く第1のミラー層92と面発光レーザ下部基体との空隙を所定の間隔を有するように形成できる。また、第1のミラー層92を含め面発光レーザ下部基体を駆動基体と接合した後で犠牲層91を除去するので、積層膜表面と第1のミラー層92表面との間の空隙の間隔をより精密に設定できる。よって、面発光レーザ素子の製造がより容易になる。また、シリコンとシリコンは直接接合ができるので、容易に精度良く駆動基体部を形成できる。また、GaInNAs系面発光レーザは、温度が変化してもレーザ特性の変化が小さいので、さらに波長制御が容易になる。
実施例3
図17は実施例3の面発光レーザ素子の構成例を示す図である。実施例3の面発光レーザ素子は、次のように作製される。すなわち、先ず、駆動基体を作製する。駆動基体は、前述した例のように、先ず、厚さ250μmの第2のシリコンウェハ支持基板101の表面に60μm×200μmの領域を深さ3μmまでCFでドライエッチングし凹部を形成する。エッチングされた凹部底面に、プラズマCVD法によりSiN絶縁膜102、スパッタリング法によりTi変位制御用導電膜103を形成し、これらの膜102,103の中央を円形にClを用いるドライエッチングで除去する。次に、第2のシリコンウェハ支持基板101の表面にホウ珪酸ガラス105をEB蒸着で成膜し、研磨によりホウ珪酸ガラス105を凸部から1μmまで除去する。
また、第1のシリコンウェハ(図17には図示せず)の表面から2μmの深さに固相拡散により1×1020/cmの濃度のボロンを拡散させる。そして、第2のシリコンウェハ支持基板101と第1のシリコンウェハとをホウ珪酸ガラス105の面とボロン拡散シリコン領域の面とを合わせて400℃で陽極接合する。次いで、KOH水溶液を用い第1のシリコンウェハでボロン拡散シリコン領域を残しシリコンを除去する。
次に、CFを用いたドライエッチングにより60μm×200μmのボロン拡散シリコン領域の中に30μm×120μmの片持ち梁(たわみ膜)104を形成する。そして、ボロン拡散シリコン領域の表面を研磨し平滑にする。このようにして、駆動基体を作製できる。
面発光レーザ下部基体の作製工程については、実施例2と同様に行ない、後の工程も実施例2と同様に行なって、面発光レーザ素子を作製する。なお、図17において、面発光レーザ下部基体の各部分については、図16と同じ符号を付している。
このようにして作製した実施例3の面発光レーザ素子において、ボロン拡散シリコン領域の片持ち梁(たわみ膜)104とTi変位制御導電膜103との間に0〜4Vの電圧を印加すると、発振波長は、1.15〜1.30μmに変化する。発振光スペクトルは単一ピークである。
実施例3の面発光レーザ素子では、2つのミラー層92,86間にたわみ膜104を含まないので、極短の共振器構造が可能になり、また、単一共振モードの発光を得ることができる。また、駆動基体と面発光レーザ下部基体とを陽極接合することにより、容易に精度良く第1のミラー層92と面発光レーザ下部基体との空隙を所定の間隔を有するように形成できる。また、第1のミラー層92を含め面発光レーザ下部基体を駆動基体と接合した後で犠牲層91を除去するので、積層膜表面と第1のミラー層92表面との間の空隙の間隔をより精密に設定できる。よって、面発光レーザ素子の製造がより容易になる。また、シリコンとシリコンとの間、及び、シリコンと酸化ケイ素は、直接接合ができるので、容易に精度良く駆動基体部を形成できる。また、GaInNAs系面発光レーザ素子は温度が変化してもレーザ特性の変化が小さいので、さらに波長制御が容易になる。また、実施例3では、静電力を発生する導電性領域間の静電容量を小さくでき、高速の変位制御が可能になる。また、各面発光レーザ素子ごとに個別に変位制御電圧を印加できることにより、素子のアレイ化が可能になる。
実施例4
図18は実施例4の面発光レーザ素子の構成例を示す図である。なお、図18において、図17と同様の箇所には同じ符号を付している。実施例4の面発光レーザ素子は、KOH水溶液を用い第1のシリコンウェハでボロン拡散シリコン領域を残しシリコンを除去する工程の後に、第2のシリコンウェハ支持基板101の凹部を形成したのとは反対の面のレーザ光が出射する部位に、ホトマスクの厚さをかえたグラデーション法によるCFを用いたドライエッチングによりマイクロレンズ120を形成する工程を挿入する他は、実施例3と同一の工程で作製され、実施例4では、第2のシリコンウェハ支持基板101からなる駆動基体に1次元に300μmの間隔で並列に4つの面発光レーザ素子が並ぶ面発光レーザアレイを作製している。
実施例4の面発光レーザアレイでは、4つの面発光レーザ素子のボロン拡散シリコン領域の片持ち梁(たわみ膜)104とTi変位制御用導電膜103との間に0〜4Vの範囲で電圧を印加し、4つの面発光レーザ素子を、それぞれ、1.15,1.20,1.25,1.30μmの発振波長を持つように設定することができる。なお、各面発光レーザ素子の発振光スペクトルは単一ピークである。
このように、実施例4の面発光レーザアレイ(面発光レーザ素子)では、2つのミラー層92,86間にたわみ膜104を含まないので、極短の共振器構造が可能になり、また、単一共振モードの発光を得ることができる。また、駆動基体と面発光レーザ下部基体とを陽極接合することにより、容易に精度良く第1のミラー層92と面発光レーザ下部基体との空隙を所定の間隔を有するように形成できる。また、第1のミラー層92を含め面発光レーザ下部基体を駆動基体と接合した後で犠牲層91を除去するので、積層膜表面と第1のミラー層92表面との間の空隙の間隔をより精密に設定できる。よって、面発光レーザ素子の製造がより容易になる。また、シリコンと酸化ケイ素は陽極接合ができるので、容易に精度良く駆動基体部を形成できる。また、GaInNAs系面発光レーザ素子は温度が変化してもレーザ特性の変化が小さいので、さらに波長制御が容易になる。また、実施例4では、各面発光レーザ素子ごとに個別に電圧制御電極を設けるので、電極の静電容量を小さくでき、高速の変位制御が可能になる。また、各面発光レーザ素子ごとに個別に変位制御電圧を印加できることにより素子のアレイ化が可能になる。また、支持基板101の表面にマイクロレンズ120を設けることにより、素子の高機能化,多機能化が容易になる。
図19,図20は実施例4の面発光レーザアレイを用いた波長多重光伝送システムの構成例を示す図である。なお、図20は、図19における面発光レーザアレイの4つの面発光レーザ素子と光ファイバとの関係を示す図である。図19,図20のように、実施例4の面発光レーザアレイの4つの面発光レーザ素子からのレーザ光を、各面発光レーザ素子のマイクロレンズの先端で光ファイバ(マルチモードファイバ)と光結合させ、合波器を介して500mのシングルモードファイバに入れ波長多重伝送を行うと、1本のファイバながら2.5Gbps×4のスループットが得られる。
本発明は、光通信システムや、コンピューター間,チップ間,チップ内の光インターコネクションや、光コンピューティングなどに利用可能である。
1 第1のミラー層
2 たわみ層
3 第1の空隙
4 支持基板
5a,5b 変位制御電極
11 半導体基板
12 第2のミラー層
14 第1のスペーサ層
15 活性層
16 第2のスペーサ層
17 電流注入層
18 犠牲層
19 第2の空隙
20 変位制御用導電膜
22 光学素子
31 第1のシリコンウェハ
32 ボロン拡散シリコン領域
33 第2のシリコンウェハ支持基板
34 熱酸化膜
35 第1のミラー層
36 面発光レーザ下部基体
41 第2のシリコンウェハ支持基板
43 第1のシリコンウェハ
44 熱酸化膜
45 第1のミラー層
46 変位制御用導電膜
47 面発光レーザ下部基体
51 パイレックス板
53 シリコンウェハ
54 ボロン拡散シリコン領域
55 変位制御用導電膜
56 第1のミラー層
57 面発光レーザ下部基体
61 第2のシリコンウェハ支持基板
62 熱酸化膜
63 接合スペーサ層
64 たわみ膜
65 第1のミラー層
66 GaAs基板
67 第2のミラー層
68 第1のスペーサ層
69 活性層
70 第2のスペーサ層
71 電流注入層
72 電流狭窄構造
73 駆動電極
74 接地電極
81 第2のシリコンウェハ支持基板
82 熱酸化膜
84 たわみ膜
92 第1のミラー層
85 GaAs基板
86 第2のミラー層
87 第1のスペーサ層
88 活性層
89 第2のスペーサ層
90 電流注入層
93 電流狭窄構造
91 犠牲層
94 駆動電極
101 第2のシリコンウェハ支持基板
102 SiN絶縁膜
103 変位制御導電膜
104 たわみ膜
120 マイクロレンズ
特開平10−27943号公報 特開平9−270556号公報 特開平11−17285号公報

Claims (12)

  1. 駆動基体と、面発光レーザ下部基体とを有し、駆動基体は、第1のミラー層と、第1のミラー層が配置されているたわみ膜と、たわみ膜の第1のミラー層とは反対の側に第1の空隙を介して配置されている支持基板と、たわみ量を制御するためにたわみ膜と支持基板とに設けられている一対の変位制御電極とを有し、また、面発光レーザ下部基体は、半導体基板上に、半導体多層膜反射鏡からなる第2のミラー層と、第1のスペーサ層と、活性層と、第2のスペーサ層と、電流注入層とが積層されて、積層構造として形成されており、面発光レーザ下部基体と駆動基体とは、面発光レーザ下部基体の積層構造の表面と前記第1のミラー層の表面とが第2の空隙を有するように対向して配置されていることを特徴とする面発光レーザ素子。
  2. 請求項1記載の面発光レーザ素子において、前記たわみ膜は、シリコンまたは酸化ケイ素で形成されていることを特徴とする面発光レーザ素子。
  3. 請求項1記載の面発光レーザ素子において、前記支持基板は、シリコンまたは酸化ケイ素ガラスで形成されていることを特徴とする面発光レーザ素子。
  4. 請求項1記載の面発光レーザ素子において、第1のミラー層は、誘電体多層膜反射鏡であることを特徴とする面発光レーザ素子。
  5. 請求項1記載の面発光レーザ素子において、たわみ膜に第1の空隙を介して対向する支持基板表面に変位制御用導電膜が設けられ、該変位制御用導電膜は、一対の変位制御電極のうちの一方の変位制御電極と電気的に接続されていることを特徴とする面発光レーザ素子。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の面発光レーザ素子において、支持基板のたわみ膜が設けられている側とは反対の面のレーザ光の経路上に、光学素子が設けられていることを特徴とする面発光レーザ素子。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の面発光レーザ素子において、前記活性層は、GaInAs系またはGaInNAs系材料で形成されていることを特徴とする面発光レーザ素子。
  8. 駆動基体と、面発光レーザ下部基体とを有し、駆動基体は、第1のミラー層と、第1のミラー層が配置されているたわみ膜と、たわみ膜の第1のミラー層とは反対の側に第1の空隙を介して配置されている支持基板と、たわみ量を制御するためにたわみ膜と支持基板とに設けられている一対の変位制御電極とを有し、また、面発光レーザ下部基体は、半導体基板上に、半導体多層膜反射鏡からなる第2のミラー層と、第1のスペーサ層と、活性層と、第2のスペーサ層と、電流注入層とが積層されて、積層構造として形成されている面発光レーザ素子の作製方法であって、面発光レーザ下部基体の積層構造の表面と前記第1のミラー層の表面とが第2の空隙を有するように対向して配置されるように、前記面発光レーザ下部基体と前記駆動基体とを直接接合法により接続することを特徴とする面発光レーザ素子の作製方法。
  9. 請求項8記載の面発光レーザ素子の作製方法において、第1のミラー層が誘電体多層膜反射鏡であり、該誘電体多層膜反射鏡を前記たわみ膜上に成膜法により形成することを特徴とする面発光レーザ素子の作製方法。
  10. 半導体基板上に、少なくとも、半導体多層膜反射鏡からなる第2のミラー層と、第1のスペーサ層と、活性層と、第2のスペーサ層と、電流注入層と、第2の空隙を形成するための犠牲層と、第1のミラー層とを積層して積層構造を形成する工程と、前記積層構造を、レーザ発振部の領域と駆動基体との接合部領域とを残して、犠牲層の深さ以上までエッチングにより除去し、面発光レーザ下部基体を形成する工程と、たわみ膜上に第1の空隙を介し支持基板を配置して駆動基体を作製する工程と、前記たわみ膜表面とエッチングされずに残った前記第1のミラー層表面とを接合して、前記面発光レーザ下部基体と前記駆動基体とを接合する工程と、前記犠牲層をエッチングにより除去し第2の空隙を形成する工程とを有していることを特徴とする面発光レーザ素子の作製方法。
  11. 同一の支持基板に、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の面発光レーザ素子が複数個設けられていることを特徴とする面発光レーザアレイ。
  12. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の面発光レーザ素子、または請求項11記載の面発光レーザアレイが用いられていることを特徴とする波長多重伝送システム。
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