JP2010044651A - 複数画像間の関係付けおよび切り替え表示をするための方法、プログラム、および装置 - Google Patents

複数画像間の関係付けおよび切り替え表示をするための方法、プログラム、および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の撮影画像間で互いに関係付けを行うことで、これら画像を階層的、ネットワーク的に管理し、これら画像のより効率的、効果的な表示を実現する。
【解決手段】(A)複数の撮影画像のうち、撮影位置が近傍である複数の対象画像を選択し、(B)各複数の対象画像につき、その撮影範囲を包含する1つ以上の親候補画像があるか調べ、(C)それがある場合に、各親候補画像にき、その撮影範囲に包含され、かつ当該対象画像の撮影範囲を包含する他の親候補画像があるか調べ、(D)それがない場合に、当該親候補画像を親画像、当該対象画像を子画像とする関係付けをする、ことで当該複数の撮影画像間で関係付けを行う方法を提供する。また、当該方法をコンピュータに実行させるプログラム、および当該方法を実施できるコンピュータを提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、一般的には画像のデータの管理に関する。 本発明は特に、コンピュータ・システムにおいて、複数の撮影画像間に相互に親子の関係付けを行って階層的あるいはネットワーク的に管理し、これら撮影画像からなる仮想空間を自由に行き来して効率的に表示させることができるようにするための方法、コンピュータ・プログラム、および装置に関する。
昨今、デジタルカメラが急速な勢いで普及し、一眼レフ・デジタルカメラやコンパクト・デジタルカメラに加えて、携帯電話にもデジタルカメラが組み込まれ、あらゆる層のユーザが、あらゆる場所でデジタル写真を撮影するようになってきた。 また、そのデジタルカメラや携帯電話に、GPSデバイスを装着し、撮影したデジタル写真に撮影した場所等の情報をも同時に記録できるようになってきている。 さらに、デジタルカメラに方位センサーあるいは3次元ジャイロが装着されれば、撮影した方向の情報をも得られるようになるので、撮影場所やカメラの撮影条件と組み合わせることで、新しいデジタル写真の利用が増加するものと考えられる。 特に、多くの一般の人たちがあらゆる場所で撮影したデジタル写真の画像情報は、集合知(知識)としてもっと有効利用できる可能性がでてきた。
デジタルカメラには、デジタル写真を一枚撮影するごとに、次に撮影すべき方向を提示することで、パノラマ写真をより簡単に撮影できる機能を有するものもあり、そこで撮影した複数のデジタル写真からパノラマ画像をソフトウェアによって合成することができる。 これらのパノラマ写真は、都市や町の景観や建物や車のインテリアを紹介するような視覚シミュレーションにすでによく利用されるようになってきている。 しかし、このようにして生成されたパノラマ画像は、あくまでも1つの独立した画像であり、別のパノラマ写真や通常の写真の画像との間の関係付けが規定されているのではない。
特開2000−235385号は、パノラマ画像を表示するシステムにおいて、同じ場所から撮影した解像度の異なる複数階層のパノラマ画像をあらかじめ用意しておき、表示時に、適切な層のパノラマ画像を選択し、表示するシステムについて開示している。 しかし、このシステムでは、同じ撮影対象を、同一視点から、あらかじめ決められた視線方向で、連続的に撮影することで、同じ撮影対象に対して解像度の異なる複数の画像を取得する必要がある。 このため、撮影時に、解像度の異なる画像間での位置合わせや撮影領域の大きさの設定などが必要となり、撮影条件の制約が大きい。 また、ユーザにとっては、どの階層の画像が表示されていても、実質上、提供される画像は、解像度や品質の違いは存在するが、同一の撮影対象を撮影したものを見ることになる。
一方、エンターテイメント(各種3次元CGを駆使したゲームやセカンドライフなど)のアプリケーション分野では、パノラマ写真ではなく、3次元幾何形状モデルをベースに、3次元グラフィックスの技術を用いて、擬似的な仮想空間を表示するようなシステムが利用されている。 しかし、このようなシステムでは、3次元幾何モデルおよび属性情報(テクスチャ、色など)の入力負荷が大きく、膨大な時間もかかるために、一般のユーザが簡単に仮想空間を構築できるものではない。
これに対して、一般のユーザが撮影した、パノラマ写真を含む複数のデジタル写真画像に対して、互いに親子関係の関係付けをして、これらの写真画像からなる擬似的な仮想空間を生成し、それらの仮想空間を行き来してフレキシブルな表示をすることができれば、実写写真をベースとした擬似的な仮想空間による視覚シミュレーションのようなアプリケーションだけでなく、e-トラベルガイド、e-カタログ、e-マニュアルなど、より効果的で広い応用分野が期待できる。
特開2000−235385号
本発明の目的は、撮影された複数の画像の間で互いに関係付けを行うことで、これら複数の画像を階層的あるいはネットワーク的に管理し、それによって、これらの画像のより効率的かつ効果的な表示を行うことができるようにする方法等を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の側面においては、コンピュータ・システムによって実行される、当該コンピュータ・システムに保存された複数の撮影画像を相互に関係付ける方法であって、(A)前記複数の撮影画像のうち、それぞれが、撮影位置と撮影範囲の情報を有し、当該撮影位置が所定の地理的位置から所定の距離内である、複数の対象画像を選択するステップと、 (B)前記複数の対象画像の各々について、当該対象画像の撮影範囲を包含する撮影範囲を有する1つ以上の親候補画像を、前記複数の対象画像のなかから探索するステップと、 (C)前記1つ以上の親候補画像が存在することを条件に、それぞれの親候補画像について、当該親候補画像の撮影範囲に包含され、かつ前記対象画像の撮影範囲を包含する、撮影範囲を有する他の親候補画像を、前記複数の対象画像のなかから探索するステップと、 (D)前記他の親候補画像が存在しないことを条件に、前記対象画像が前記親候補画像の子画像であり、前記親候補画像が前記対象画像の親画像であることを示す情報を前記コンピュータ・システムに保存することで、前記対象画像の関係付けをするステップと、を備える方法を提供する。
また、本発明の第2の側面においては、コンピュータ・システムによって実行される、当該コンピュータ・システムに保存された複数の撮影画像を相互に関係付ける方法であって、(A)前記複数の撮影画像のうち、それぞれが、撮影位置と撮影範囲の情報を有し、当該撮影位置が所定の地理的位置から所定の距離内である、複数の対象画像を選択するステップと、 (B1)前記複数の対象画像のうちで、撮影範囲が最も大きい第1の画像について、前記撮影位置からの全方位を撮影範囲とする仮想画像が当該第1の画像の親画像であることを示す情報を前記コンピュータ・システムに保存することで、当該第1の画像の関係付けをするステップと、 (B2)前記第1の関係付けをするステップの後に、前記複数の対象画像のなかで関係付けが未だされていない画像がある場合に、その中で撮影範囲が最も大きい第2の画像について、 (B2−1)前記第2の画像の撮影範囲が、前記複数の対象画像のなかで関係付けがされた画像のうちの何れの画像の撮影範囲にも包含されない場合、前記仮想画像が前記第2の画像の親画像であることを示す情報を前記コンピュータ・システムに保存することで、前記第2の画像の関係付けをし、 (B2−2)前記第2の画像の撮影範囲が、前記複数の対象画像のなかで関係付けがされた画像のうちの1つ以上の画像の撮影範囲に包含される場合、当該1つ以上の画像を前記1つ以上の親候補画像とする、ステップと、 (B3)前記対象画像の関係付けの後、前記複数の対象画像のなかで関係付けが未だされていない画像がさらにある場合に、その中で撮影範囲が最も大きい画像を新たな第2の画像として、前記第2の画像についての処理を繰り返すステップと、 (C)前記1つ以上の親候補画像が存在することを条件に、それぞれの親候補画像について、当該親候補画像の撮影範囲に包含され、かつ前記対象画像の撮影範囲を包含する、撮影範囲を有する他の親候補画像を、前記複数の対象画像のなかから探索するステップと、 (D)前記他の親候補画像が存在しないことを条件に、前記対象画像が前記親候補画像の子画像であり、前記親候補画像が前記対象画像の親画像であることを示す情報を前記コンピュータ・システムに保存することで、前記対象画像の関係付けをするステップと、を備える方法を提供する。
さらに、本発明の第3の側面においては、本発明の第2の側面に加えて、(E)前記複数の対象画像についての関係付けの終了後、前記コンピュータ・システムに、新たな対象画像が追加された場合に、当該新たな対象画像の撮影範囲を包含する撮影範囲を有する1つ以上の新たな親候補画像を、前記複数の対象画像のなかから探索するステップと、 (F)(F−1)前記1つ以上の新たな親候補画像が存在しないことを条件に、前記仮想画像が前記新たな対象画像の親画像であることを示す情報を前記コンピュータ・システムに保存することで、前記新たな対象画像の関係付けをし、 (F−2)前記1つ以上の新たな親候補画像が存在することを条件に、それぞれの新たな親候補画像について、当該新たな親候補画像の撮影範囲に包含され、かつ前記新たな対象画像の撮影範囲を包含する、撮影範囲を有する他の新たな親候補画像を、前記複数の対象画像のなかから探索する、ステップと、 (G)前記他の新たな親候補画像が存在しないことを条件に、前記新たな対象画像が前記新たな親候補画像の子画像であり、前記新たな親候補画像が前記新たな対象画像の親画像であることを示す情報を前記コンピュータ・システムに保存することで、前記新たな対象画像の関係付けをするステップと、 (H)前記新たな対象画像の撮影範囲に包含される撮影範囲を有する1つ以上の新たな子候補画像を、前記複数の対象画像のなかから探索するステップと、 (I)前記1つ以上の新たな子候補画像が存在することを条件に、それぞれの新たな子候補画像について、当該新たな子候補画像の撮影範囲を包含し、かつ前記新たな対象画像の撮影範囲に包含される、撮影範囲を有する他の新たな子候補画像を、前記複数の対象画像のなかから探索するステップと、 (J)前記他の新たな子候補画像が存在しないことを条件に、前記新たな対象画像が前記新たな子候補画像の親画像であり、前記新たな子候補画像が前記新たな対象画像の子画像であることを示す情報を前記コンピュータ・システムに保存することで、前記新たな対象画像の関係付けをするステップと、をさらに備える方法を提供する。
さらに、本発明の第4の側面においては、本発明の第1または第2の側面に加えて、(K)前記複数の対象画像についての関係付けが完了した後に、前記複数の対象画像のうちの1つの表示対象画像の全領域以下の領域である表示指定領域を表示するステップであって、前記表示対象画像に関係付けられた子画像が存在し、前記表示指定領域が当該子画像に相当する領域を包含する場合に、当該子画像に相当する領域を、その他の領域から視覚的に区別できる態様で表示する、ステップと、(L)前記表示するステップの後、前記表示指定領域の大きさを変化させるステップであって、前記表示指定領域に対する前記子画像に相当する領域が占める割合が所定の閾値を越えた場合に、前記表示指定領域の表示から前記子画像の表示に切り換わることを特徴とする、ステップと、をさらに備える方法を提供する。
以上、本発明の概要を、コンピュータ・システムにおける複数の撮影画像を、相互に関係付ける方法として説明したが、本発明はまた、当該コンピュータ・システムにこれらの方法を実行させることができるコンピュータ・プログラムとしても捉えることができる。
さらに本発明は、これらの方法に係る各ステップを実行するための手段を備えたコンピュータ・システムとしても捉えることができる。
尚、上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの構成要素のコンビネーションまたはサブコンビネーションもまた発明となり得ることに留意されたい。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。 なお、実施形態の説明の全体を通じて同じ要素には同じ番号を付している。
はじめに、本発明の実施に係る撮影画像は、そのそれぞれが、その画像を撮影した場所の地理的位置である「撮影位置」、撮影位置から被写体への方向である「撮影方向」(水平方位角、仰角など)、および撮影をしたカメラ条件(「撮影視野角」、「焦点距離」、「撮影の日付および時刻」など)の情報を有することが前提となる。
「撮影位置」は、GPSあるいはそれに代わる位置検出システムから得られるデータを利用して得ることができる。 「撮影方向」は、方位センサーまたは3次元ジャイロ等から得られるデータを利用して得ることができる。 「撮影方向」および「撮影視野角」は、撮影位置を原点とする極座標系において角度で表すことができ、これらから撮影した画像の「撮影範囲」を規定することができる。
図1は、本発明の実施に係る、撮影された画像102のための座標系の例を示したものである。 撮影位置104が決まると、その位置の水平面120に含まれる真南から真北へ至る軸をX軸106、真東から真西へ至る軸をY軸108とし、その水平面に垂直の天底から天頂へ至る軸をZ軸110とする3次元空間が構成される。
画像の撮影方向は、この撮影位置からの有向直線112で表されることになる。 この有向直線112を水平面に鉛直方向に投影してできた投影直線114への、X軸(正の範囲)からの反時計回り方向を正とする水平方位角をαとし、投影直線から有向直線への仰角をβとすると、撮影方向は、α軸とβ軸からなる直交座標系の中の1点として表すことができる。 但し、0≦α<360°、―90°≦β≦+90°の範囲となる。
撮影視野角は、撮影方向を中心として、水平方向に角度γh(以後、「水平方向撮影視野角」と称する。)および垂直方向に角度γv(以後、「垂直方向撮影視野角」と称する。)だけの広がりを持つものであるとすると、撮影範囲116は、α軸とβ軸からなる直交座標系の中で、幅γh、高さγvのほぼ矩形の領域として捉えることができる。
このとき、2つの画像AおよびBがあるとして、画像Bの撮影範囲が画像Aの撮影範囲に完全に包含されるための条件は、次の数式で表されることになる。
αA−γhA/2 < αB−γhB/2
かつ
αA+γhA/2 > αB+γhB/2
かつ
βA−γvA/2 < βB−γvB/2
かつ
βA+γvA/2 > βB+γvB/2
ここで、
αA: 画像Aの撮影方向に関する水平方位角α
βA: 画像Aの撮影方向に関する仰角β
γhA: 画像Aの水平方向撮影視野角γh
γvA: 画像Aの垂直方向撮影視野角γv
αB: 画像Bの撮影方向に関する水平方位角α
βB: 画像Bの撮影方向に関する仰角β
γhB: 画像Bの水平方向撮影視野角γh
γvB: 画像Bの垂直方向撮影視野角γv
図2は、撮影位置が互いに所定の距離内にある(即ち、互いに近傍であるとみなせる距離にある)複数の撮影画像が、α軸202とβ軸204からなる直交座標系内で配置される様子の一例を示したものである。 画像A 206はいわゆるパノラマ画像で、水平方向にかなり大きな視野角を持ったものであり、横幅および縦幅の大きさから、この座標系において最大の撮影範囲を有する。 この画像A 206に次いで大きい撮影範囲を有するものとして、画像A 206と撮影範囲が一部重なった画像B 208が存在する。 また、自己の撮影範囲が画像A 206の撮影範囲に包含されるものとして、画像C 210および画像D 212が存在し、画像D 212は更に画像B 208にもその撮影範囲が包含されている。 更に、画像C 210にその撮影範囲が包含される画像E 214および画像F 216がある。
以上の環境の下で、本発明の実施形態について以下に説明する。
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。 即ち、撮影位置が互いに近傍である複数の撮影画像のそれぞれのデータがコンピュータ・システムに既に記憶されている場合に、当該コンピュータ・システムの実行によって、これら複数の撮影画像について相互に親子関係の関係付けを行う実施形態について説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る処理手順の流れを示す図である。
最初に、ステップ302で、ユーザの入力により、基準となる地理的位置(以後、「基準位置」と称する。)を定める。 コンピュータ・システムに記憶された多数の撮影画像の中で、その撮影位置がこの基準位置から所定の距離以内(すなわち近傍)である全ての撮影画像を本発明の実施に係る「対象画像」として選択するためである。
ステップ304で、この基準位置を中心とする仮想的な全方位画像を始祖画像と位置付ける。 即ち、本実施形態における全ての対象画像は、この始祖画像の子画像または子孫画像として関係付けられることになる。
次に、ステップ306で、その撮影位置が当該基準位置から所定の距離以内(すなわち近傍)である全ての撮影画像を、関係付けの実施のための対象画像として選択し、その撮影範囲の大きい順にソートする。
ステップ308で、先ず、撮影範囲が最大である対象画像について、始祖画像を親画像とする子画像として関係付ける。
ステップ310で、関係付けが未完了の対象画像が未だあるかどうかを調べ、関係付けが未完了の対象画像がなくなっている場合は、この基準位置における関係付けは完了する(ステップ312)。
関係付けが未完了の対象画像がまだある場合は、ステップ314で、その中で撮影範囲が最も大きい画像を特定する。
その後ステップ316において、この特定された画像について、その撮影範囲が、これまでに関係付けが完了した何れかの対象画像の撮影範囲に完全に包含されるかどうかを調べる。
特定された画像の撮影範囲が、これまでに関係付けが完了した何れの対象画像の撮影範囲にも包含されない場合は、ステップ318で、この特定された画像を、始祖画像を親画像とする子画像として関係付ける。
反対に、この特定された画像の撮影範囲が、これまでに関係付けが完了した1つ以上の対象画像の撮影範囲に包含される場合は、ステップ320で、これら1つ以上の対象画像を、この特定された画像の親画像となる候補の画像(以下、「親候補画像」と称する。)とする。
次に、ステップ322で、これらの1つ以上の親候補画像のそれぞれについて、その撮影範囲に包含され、かつ、この特定された画像の撮影範囲を包含する、撮影範囲を有する他の親候補画像が存在するか調べる。 このような他の親候補画像が存在する場合は、この特定された画像はこの親候補画像の直接の子画像ではなく、間に少なくともこの「他の親候補画像」が介在する、いわゆる「子孫画像」となるべきである。 よって、このような場合、この特定された画像とこの親候補画像との間には、親子関係の関係付けは行わない。
逆に、このような他の親候補画像が存在しない場合は、この特定された画像はこの親候補画像の直接の子画像とみなせるので、ステップ324で、この親候補画像を親画像、この特定された画像を子画像とする関係付けをする。
ステップ318またはステップ320の後、ステップ310に戻り、関係付けが未完了の更なる対象画像がある場合は、ステップ314〜320が繰り返される。
図4は、第1の実施形態に基づいて実際に複数の撮影画像が相互に関係付けられていく過程の例を模式的に示す。
図4(1)は、仮想的な全方位画像404と撮影範囲が最大の対象画像である画像A 402とが、α軸とβ軸の直交座標系内に配置される様子を示す。 画像A 402は、仮想的な全方位画像404を親画像とする子画像として関係付けられる。
具体的には、コンピュータ・システムに記憶された画像A 402を表すデータに、仮想的な全方位画像404が自身の親画像である旨の情報が加えられることによって実装することができる。
図4(2)は、撮影範囲が画像A 402の次に大きい画像B 406を示す。画像B 406は画像A 402に包含されないため、画像A 402と同じく、仮想的な全方位画像404を親画像とする子画像として関係付けられる。
この場合も具体的には、画像A 402の場合と同様に、コンピュータ・システムに記憶された画像B 406を表すデータに、仮想的な全方位画像404が自身の親画像である旨の情報が加えられることによって実装することができる。
図4(3)は、撮影範囲が画像A 402に包含される画像C 408、および、撮影範囲が画像A 402とB 406の両方に包含される画像D 410を示す。 画像C 408は、画像A 402を親画像とする子画像として関係付けられ、画像D 410は、画像A 402とB 406の両者を親画像とする子画像として関係付けられる。
具体的には、コンピュータ・システムに記憶された画像C 408を表すデータに、画像A 402が自身の親画像である旨の情報が加えられ、画像A 402を表すデータには、画像C 408が自身の子画像である旨の情報が加えられる。 また、画像D 410を表すデータに、画像A 402およびB 406がともに自身の親画像である旨の情報が加えられ、画像A 402を表すデータおよび画像B 406を表すデータのそれぞれには、画像D 410が自身の子画像である旨の情報が加えられる。
図4(4)は、撮影範囲が画像A 402にも画像C 408にも包含される画像E 412、および、撮影範囲が画像A 402、B 406、C 408の何れにも包含される画像F 416を示す。 しかし、画像C 408は画像A 402の子画像でもあるため、画像E 412は画像C 408のみを親画像とする子画像として関係付けられる。 同様に、画像Fは画像B 406およびC 408のみを親画像とする子画像として関係付けられる。
具体的には、コンピュータ・システムに記憶された画像E 412を表すデータに、画像C 408が自身の親画像である旨の情報が加えられ、画像C 408を表すデータには、画像E 412が自身の子画像である旨の情報が加えられる。 また、画像F 416を表すデータに、画像C 408およびB 406がともに自身の親画像である旨の情報が加えられ、画像C 408を表すデータおよび画像B 406を表すデータのそれぞれには、画像F 416が自身の子画像である旨の情報が加えられる。
図5は、図4の例に基づいて画像間の関係付けが完了した後の、各画像間の親子関係の様子、および各画像を表すデータにおいて、どのような関係付けの情報が記憶されているかを示したものである。 このように、各撮影画像をノードとして見立て、親子関係の関係付けは、親となるノードから子となるノードへの有向グラフ(矢印)として表すことができ、コンピュータ・システムにおけるグラフ管理の一般的手法を用いて実装することができる。 即ち、この「親子関係の関係付け」は、これらの画像を表すデータ間において、自身の親画像または子画像に相当する画像データに対してのポインタを管理することによって実装することができる。
図12は、本発明の実施に関して、複数の画像間の親子関係の関係付けをポインタの管理によって行う一例を示したものである。
複数の画像のデータはコンピュータ・システムの記憶装置1220に記憶される。 しかし、各画像の属性を表すデータとオブジェクト・データ(即ち、その画像を構成する全画素のデータ)とをひとつにして管理すると、オブジェクト・データのサイズが膨大なので取り扱いが不便となる。 よって、通常は、各画像の画像属性データ1204と画像オブジェクト・データ1206、1208等は、別々に記憶装置1220に記憶して管理し、画像属性データの中に、対応するオブジェクト・データの記憶場所へのポインタ1222を持つことで両者のリンクを保つ。
属性データ1210は、当該画像を識別する画像Name1220、および対応するオブジェクト・データ1206へのリンク情報であるポインタ1222等の基本情報を有する。 また、本発明の実施の前提となる、撮影位置、撮影方向、撮影視野角、焦点距離、撮影日付、撮影時刻等の当該画像の撮影に係る情報1224をも有する。
属性データ1210はさらに、その画像の親画像として規定される複数の画像のそれぞれの属性データに対するポインタを保存する領域1230、および、その画像の子画像として規定される複数の画像のそれぞれの属性データに対するポインタを保存する領域1232を有する。
これらの領域には初期値としてヌル(Null)値が保存されており、親画像となる画像が規定される毎に、その画像の属性データへのポインタ値が領域1230に順次保存されていき、同様に、子画像となる画像が規定される毎に、その画像の属性データへのポインタ値が領域1232に順次保存されていく。
このように、ポインタをベースとした管理を行うことで、各画像間で親子関係の関係付けを順次規定していくことができ、1つの画像に付き複数の子画像や親画像を規定することもできる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。 即ち、コンピュータ・システムに記憶された、撮影位置が互いに近傍である複数の撮影画像の全てについて、既に関係付けが完了した後に、同じく近傍で撮影された新たな撮影画像が当該コンピュータ・システムに追加記憶された場合に、この追加された画像に関して、新たな関係付けを行う実施形態について説明する。 図6は、第2の実施形態に係る処理手順の流れを示す図である。
まず、ステップ602で、当該コンピュータ・システムに追加記憶された新たな撮影画像があるかどうかを調べる。
新たな撮影画像が追加記憶されている場合は、ステップ604で、当該新たな撮影画像の撮影範囲が、既に関係付けが完了した何れかの画像の撮影範囲に完全に包含されるかどうかを調べる。
新たな撮影画像の撮影範囲が、既に関係付けが完了した何れの画像の撮影範囲にも包含されない場合は、ステップ606で、この新たな撮影画像を、始祖画像を親画像とする子画像として関係付け、ステップ610へ進む。
反対に、新たな撮影画像の撮影範囲が、既に関係付けが完了した1つ以上の画像の撮影範囲に包含される場合は、ステップ608で、これら1つ以上の画像を、この新たな撮影画像の「親候補画像」とする。
次に、ステップ622で、これらの1つ以上の親候補画像のそれぞれについて、その撮影範囲に包含され、かつ、この新たな撮影画像の撮影範囲を包含する、撮影範囲を有する他の親候補画像が存在するか調べる。 このような他の親候補画像が存在しない場合は、この新たな撮影画像はこの親候補画像の直接の子画像とみなせるので、ステップ624で、この親候補画像を親画像、この新たな撮影画像を子画像とする関係付けをする。
次にステップ610で、新たな撮影画像の撮影範囲が、既に関係付けが完了した何れかの画像の撮影範囲を完全に包含するかどうかを調べる。
新たな撮影画像の撮影範囲に包含される画像がない場合は、この新たな画像の関係付けを終了し、新たな撮影画像の撮影範囲が、既に関係付けが完了した1つ以上の画像の撮影範囲を包含する場合は、ステップ612で、これら1つ以上の画像を、この新たな撮影画像の「子候補画像」とする。
次に、ステップ632で、これらの1つ以上の子候補画像のそれぞれについて、その撮影範囲を包含し、かつ、この新たな撮影画像の撮影範囲に包含される、撮影範囲を有する他の子候補画像が存在するか調べる。 このような他の子候補画像が存在しない場合は、この新たな撮影画像はこの子候補画像の直接の親画像とみなせるので、ステップ634で、この子候補画像を子画像、この新たな撮影画像を親画像とする関係付けをする。
以上、親画像と子画像を自動的に関係付ける実施形態について示したが、ユーザの意図に基づく操作によって、互いの任意の撮影領域を関係付けすることもでき、パノラマ写真を含む複数の撮影画像をネットワーク的に管理することができる。 これにより、互いのある撮影対象を遠方から撮影した写真と近くから撮影した写真のように、撮影位置は互いに近傍ではないが同一の撮影対象を撮影した写真として互いに関係付けをしたい場合、あるいは異なる撮影位置から生成された擬似的な仮想空間(異なる基準位置に基づく始祖画像をもつ仮想空間)どうしを関係付けし、互いの仮想空間を行き来したい場合に有効となる。
このように、親子の関係付けが完了した複数の撮影画像があると、そのうちの1つをコンピュータ・システムのディスプレイに表示する場合に、所定の条件設定の下で、親画像と子画像との間で、効率的かつ効果的に、即ち、表示された画像を見るユーザが実際にこれら複数の画像間をスムーズに行き来できるような感覚で、表示を切り替えるようにすることができる。 次にこの態様について説明する。
図7は、複数の撮影画像間に親子の関係付けが完了した後、ディスプレイへの表示が親画像から子画像へと切り替わる態様を示したものである。
図7(1)は、ある親画像の撮影範囲702全体の中で、コンピュータ・システムのディスプレイに表示させるために指定した領域(以後、「表示指定領域」と称する。)704を示す。 このとき、この表示指定領域704の中に、ある子画像の撮影範囲706が完全に包含されていると、ディスプレイには親画像の表示指定領域704に係る画像720の内容を表示し、さらにこの子画像に相当する領域708を視覚的に区別できるように表示することができる。
視覚的に区別できるような表示とは、例えば、この子画像相当領域708を、その他の領域より透過率を高くする(即ち、透明度を増す)か、または逆により低くする(即ち、透明度を減らす)ことで可能となる。 この透過率は、表示される画像の各画素に割り当てられたアルファ属性(アルファ値)の増減によって変更することが可能である。 このアルファ属性およびそれを用いたアルファ・ブレンディングによる表示画像の透明度(透明感)の表現手法は、コンピュータ・グラフィクスの既存技術であり、本明細書では詳述しない。
視覚的に区別できるような表示とはまた、子画像相当領域708のコントラスト(最も暗い部分と、最も明るい部分の輝度の差のこと)を変化させることによっても可能である。
視覚的に区別できるような表示とはさらに、子画像相当領域708の色相を若干変化させる(例えば、より赤みを増す)等の方法によっても可能である。
これらコントラストや色相の変更は、表示される画像に係る各画素に対するカラー調整機能によって実装することができる。
表示指定領域704を縮小、即ち表示される画像をズームアップしていくと、当該表示指定領域704中に子画像の撮影範囲706が占める比率が徐々に大きくなる。 図7(2)は、表示指定領域704を縮小していって、当該表示指定領域704が遂には子画像の撮影範囲706に包含されてしまった状態を示す。 このように、表示指定領域704に対して、それに包含される子画像の撮影範囲706の比率が、所定の閾値(本例の場合、1.0)を上回った場合に、ディスプレイに表示される画像を、親画像の表示指定領域704に係る画像720の表示から、子画像自身の画像710の表示へと切り替えるようにすることができる。
ここで、表示指定領域704を縮小して、子画像の撮影範囲706が占める比率が大きくなるのに応じて、ディスプレイに表示される子画像相当領域708の、視覚的に区別できるような表示の程度を徐々に変化させることも可能である。
例えば図8に示すように、ディスプレイに表示させたい表示指定領域704に対する、子画像の撮影範囲の比率が0.25から1.0になるにつれ、表示される子画像相当領域の透過率を0.0から1.0に徐々に上げる(即ち、全く不透明な状態から全く透明な状態に変化させる)こともできる。
図9は、上述のディスプレイへの表示の態様に基づいて、実際に複数の撮影画像が相互に関係付けられている中で、ディスプレイへの表示が親画像から子画像、孫画像へと切り替わっていく過程の例を模式的に示したものである。
図9(1)は、親画像のある部分領域である表示指定領域にかかる画像902が表示され、その中に3つの子画像A、B、Cの相当領域904、906、908の境界(外枠)が表示されている様子を示す。 親画像の表示指定領域に対するそれぞれの子画像の撮影範囲の比率がまだ小さいので、これらの子画像の相当領域904、906、908はそれぞれ完全不透明のまま表示される。
図9(2)は、親画像の表示指定領域を縮小(即ち、表示画像をズームアップ)した様子を示す。 子画像Aの相当領域904のみが、親画像の縮小された表示指定領域に係る画像910に包含されており、その比率がかなり大きいので、子画像Aの相当領域904は透明度をかなり増して表示される。
図9(3)は、親画像の表示指定領域を更に縮小して、子画像Aの撮影範囲に包含されたため、当該子画像A自身の画像912がディスプレイに表示された様子を示す。 親画像から見た孫画像Dの相当領域914の境界(外枠)が表示される。
図9(4)は、子画像Aの表示指定領域を縮小(即ち、表示画像をズームアップ)した様子を示す。子画像Aの縮小された表示指定領域に係る画像916に対する孫画像Dの相当領域914の比率がかなり大きいので、孫画像Dの相当領域914は透明度をかなり増して表示される。
図9(5)は、子画像Aの表示指定領域を更に縮小して、孫画像Dの撮影範囲に包含されたため、当該孫画像D自身の画像920がディスプレイに表示された様子を示す。
なお、本発明の上記各実施形態においては、撮影位置が互いに近傍である複数の撮影画像の全てが実施に係る「対象画像」であるとして説明をした。 しかし、実際には、撮影位置が互いに近傍ではあるが、その焦点距離が極端に異なるような撮影画像の間で、親子関係の関係付けを行ったとしても、ディスプレイへの表示をその親子関係の関係付けをした親画像と子画像との間での切り替えた場合に違和感を受ける場合がある。 よって、このような場合には、本発明の実施に係る「対象画像」の選択に際して、各撮影画像の有する撮影位置の情報だけでなく、焦点距離の情報をも考慮に入れ、それぞれの焦点距離が、基準となる所定の焦点距離を中心に所定の距離的範囲内にあるもの、即ち、焦点距離が互いに近いものに限定することができる。
また、撮影位置が互いに近傍であっても、撮影をした1年のうちの日付や1日のうちの時刻が極端に異なるような撮影画像(例えば、夏の画像と冬の画像、夜間の画像と昼間の画像、等)の間で、親子関係の関係付けを行ったとしても、ディスプレイへの表示をその親子関係の関係付けをした親画像と子画像との間での切り替えた場合に、上記の焦点距離が異なる場合と同様に、違和感を受ける場合がある。 よって、このような場合にも、本発明の実施に係る「対象画像」の選択に際して、各撮影画像の有する撮影位置の情報だけでなく、撮影がされた日付および時刻の情報をも考慮に入れ、それぞれの撮影がされた日付および時刻が、基準となる所定の日付および時刻から所定の時間的範囲内にあるもの(例えば、夏の昼間の撮影画像、等)に限定することができる。
以上、本発明の実施形態に基づく処理手順について説明したが、これらの処理は、コンピュータ・システムが備えるいくつかの機能ブロックの組み合わせによって実施することができる。 よって、本発明の技術分野に係る当業者であれば、上記各処理手順を実行することができるいくつかの機能ブロックを備えるコンピュータ・システム(またはその一部)として本発明を捉えることができる。 以下に、これについて具体例を挙げて説明する。
まず、本発明の実施に係るコンピュータ・システムについて説明する。
図10は、本発明の実施に係るコンピュータ・システム1000の詳細なハードウェア構成の典型的な例を示した図である。 この構成では、コンピュータ・システム1000の全体の制御をつかさどるプロセッサ1002(中央処理装置、CPU、メイン・プロセッサ等と称することもある。)の直近にメモリ・コントローラ・ブリッジ1004(メモリ・コントローラ、ホスト・コントローラ、メモリ・ブリッジ、第1のブリッジ、ノース・ブリッジ等と称することもある。)が接続される。
メモリ・コントローラ・ブリッジ1004にはメイン・メモリ1006(メモリ、主記憶等と称することもある。)およびグラフィックス・コントローラ1008が直接接続され、プロセッサ1002から主に高い転送レートでメイン・メモリ1006やグラフィックス・コントローラ1008をアクセスすることができる。
グラフィック・コントローラ1008は、プロセッサ1002等がメイン・メモリ1006内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得し、ディスプレイ1014(表示装置、ディスプレイ装置、モニタ装置等と称することもある。)上に表示させる。 これに代えて、グラフィック・コントローラ1008、プロセッサ1002等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファ・メモリ1010を独自に備えることもできる。
メモリ・コントローラ・ブリッジ1004からはまた、PCIローカル・バス1080などのバスを介して、I/Oコントローラ・ブリッジ1018(I/Oコントローラ、I/Oブリッジ、第2のブリッジ、サウス・ブリッジ等と称することもある。)が接続される。
I/Oコントローラ・ブリッジ1018には、ストレージ・コントローラ1020(IDEコントローラ、SCSIコントローラ、等)を介してハードディスク・ドライブ1022(HDD、ハードディスク、ハードディスク・ストレージ、固定記憶装置等と称することもある。)等の大容量記憶装置が接続される。
I/Oコントローラ・ブリッジ1018にはまた、DVDドライブ1024、CDROMドライブ1026、MOドライブ1028、フレキシブル・ディスク・ドライブ等の外部記憶媒体用装置が接続される。
大容量記憶装置または外部記憶媒体用装置には、本発明を実施させるのに必要なオペレーティング・システム1032や、オペレーティング・システム1032と協働してプロセッサ1002等に命令を与えて本発明を実施させるためのアプリケーション・ソフトウェア1030等のコンピュータ・プログラムを記憶する事ができる。 これらコンピュータ・プログラムはメイン・メモリ1006にロードされ、プロセッサ1002は、メイン・メモリ1006に格納されたコンピュータ・プログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。
コンピュータ・プログラムは圧縮し、また複数に分割して複数の媒体に記録することもできる。
ハードディスク・ドライブ1022にはさらに、本発明の実施に係る複数の撮影画像のデータ1034を含めることができる。 この撮影画像のデータ1034は、前述したように、実際には、画像属性データ(図12の1204)と画像オブジェクト・データ(図12の1206、1208等)とに分けて管理する場合が多い。 各画像属性データは、対応する画像オブジェクト・データへのリンク情報であるポインタ(図12の1222)を有する。
I/Oコントローラ・ブリッジ1018にはまた、キーボード/マウス・コントローラ1036が接続され、キーボード1038やマウス1040のような入力デバイスからの入力を受けつける。
I/Oコントローラ・ブリッジ1018にはこの他に、各種の外部バス・インターフェース1042、1044、1046が接続される。
外部バス・インターフェース1042は、USB等のシリアル・ポートまたはパラレル・ポートであり、ここを介して各種周辺装置を接続することができる。
外部バス・インターフェース1046には、別のコンピュータ・システム1050を通信可能に接続することができ、コンピュータ・システム1050を構成するハードディスク・ドライブ1048に上記コンピュータ・プログラムの全部もしくは一部、または上記撮影画像のデータ1034の全部もしくは一部を保管させることも可能である。
さらに、外部バス・インターフェース1044を介して外部のコンピュータ・ネットワーク1052に接続することができる。 このコンピュータ・ネットワーク1052を介して接続された別のコンピュータ・システムのハードディスク・ドライブにも、上記コンピュータ・プログラムの全部もしくは一部、または上記撮影画像のデータ1034の全部もしくは一部を保管させることも可能である。 これは即ち、本発明の実施は、スタンドアロンのコンピュータ環境で行うこともでき、あるいはまた、ネットワークを介したクライアント/サーバ等の環境で行うこともできることを意味する。
コンピュータ・システム1000の大容量記憶装置に記憶され、その全体的な動作を司るオペレーティング・システム1032としては、マイクロソフト・コーポレーションが提供するWindows(R)オペレーティング・システム、アップル・コンピュータ・インコーポレイテッドが提供するMacOS(R)、X Window Systemを備えるUNIX(R)系システムといった、GUI(Graphical User Interface)をサポートするオペレーティング・システムを採用することができる。
UNIX(R)系システムには、例えば、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションが提供するAIX(R)あるいはLinux(R)等がある。
以上の説明により、本発明の実施に好適なコンピュータ・システム1000は、通常のパーソナル・コンピュータ、ワークステーション、メインフレーム等の情報処理装置、または、これらの組み合わせによって実現されることが容易に理解されるであろう。
次に、当該コンピュータ・システムが備える、本発明の実施に係る機能ブロックについて説明する。
図11は、本発明の実施をすることができる、コンピュータ・システムが備える機能ブロックの一例を示したものである。 この例に基づいて、本発明のコンピュータ・システムとしての実施形態をデータの流れの観点から説明する。
コンピュータ・システムの記憶装置1102は、複数の撮影画像のデータ1104(実際には、撮影画像の画像属性データと画像オブジェクト・データ)を保存している。 画像選択部1108は、記憶装置1102に保存されたこれら複数の撮影画像のデータ1104を読み出して(データフロー1140参照)、その中から、その撮影位置が所定の地理的位置から所定の距離内であるもの、即ち互いに近傍にあるものを、本発明の実施に係る複数の対象画像1110として選択する(データ・フロー1142参照)。 選択されたこれら複数の対象画像1110のデータは、一時記憶であるメイン・メモリに保存しても良いし、また記憶装置1102に記憶しても良い。 複数の対象画像1110の選択が完了した旨は、画像選択部1108から親候補探索部1112に伝えられる(シグナル・フロー1144参照)。
親候補探索部1112は、これら複数の対象画像1110の各々のデータを1つずつセレクタ1130で選択して入力する(データ・フロー1146参照)。 図は、画像xが選択されている状況を示している。 親候補探索部1112はさらに、複数の対象画像1110の全てを入力し(データ・フロー1150参照)、画像xとその撮影範囲を比較して、画像xの撮影範囲を包含する撮影範囲を有する1つ以上の対象画像がないか探索する。 親候補探索部1112は、探索でヒットしたこれら1つ以上の対象画像を、画像xについての1つ以上の親候補画像1114として出力する(データ・フロー1152参照)。 画像xについての1つ以上の親候補画像1114の探索が完了した旨は、親候補探索部1112から他の親候補探索部1118に伝えられる(シグナル・フロー1154参照)。
他の親候補探索部1118は、これら1つ以上の親候補画像1114の各々のデータを1つずつセレクタ1132で選択して入力する(データ・フロー1156参照)。 図は、画像yが選択されている状況を示している。 他の親候補探索部1118にはさらに、画像xおよび1つ以上の親候補画像1114の全てを入力し(データ・フロー1160参照)、それぞれの撮影範囲を比較して、画像yの撮影範囲に包含されかつ画像xの撮影範囲を包含する撮影範囲を有する他の親候補画像がないか探索する。 他の親候補探索部1118は、探索でヒットした他の親候補画像が1つも無かった場合には、その旨を関係付け部1120に伝える(シグナル・フロー1162参照)。
関係付け部1120は、選択された対象画像が画像x、選択された親候補画像が画像yである現状況下で、ヒットした他の親候補画像が1つも無かった旨を受け取って、画像xが画像yの子画像であることを画像yのデータ1124に規定し、併せて、画像yが画像xの親画像であることを画像xのデータ1122に規定することで(データ・フロー1164参照)、画像xと画像yとの間に親子関係の関係付けを行う。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態の記載の範囲には限定されない。
上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。 またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。 さらに、上記実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが、発明の解決手段に必須とは限らないことにも留意されたい。
例えば、本発明の実施に係る撮影された画像は、静止画像(いわゆる、写真画像)であることを基本とするものの、撮影時間にわたってその撮影範囲が所定の範囲内に留まってさえいれば、動画像(いわゆる、ムービー、または映像)に対しても適用可能である。
また、本発明の実施の形態の説明では、一貫して「撮影された画像」(または「撮影画像」)という表現を用いてきたが、実際に撮影された写真のみならず、実際にその撮影位置、撮影方向、撮影範囲で撮影された画像に基づいて作成されたCG(コンピュータ・グラフィクス)画像やアニメーション画像等の人工的または仮想的な画像であっても、本発明の実施に係る「撮影された画像」として適用可能である。
本発明の実施に係る、撮影された画像のための座標系の例を示す。 撮影位置が互いに所定の距離内にある複数の写真画像が直交座標系内で配置される様子の一例を示す。 本発明の第1の実施形態に係る処理手順の流れを示す。 第1の実施形態に基づいて複数の撮影画像が相互に関係付けられていく過程の例を模式的に示す。 図4の例に基づいて撮影画像間の関係付けが完了した後の、各撮影画像間の親子関係の様子を示す。 本発明の第2の実施形態に係る処理手順の流れを示す。 複数の撮影画像間の親子の関係付けが完了した後、ディスプレイへの表示が親画像から子画像へと切り替わる態様を示す。 ディスプレイに表示させたい表示指定領域に対する子画像の撮影範囲の比率と、表示される子画像相当領域の透過率との関係を示す。 複数の撮影画像が相互に関係付けられている中で、ディスプレイへの表示が親画像から子画像、孫画像へと切り替わっていく過程の例を模式的に示す。 本発明の実施に係るコンピュータ・システムの詳細なハードウェア構成の典型的な例を示す。 本発明の実施に係る、コンピュータ・システムが備える機能ブロックの一例を示す。 本発明の実施に係る、複数の画像間の親子関係の関係付けをポインタの管理によって行う一例を示す。

Claims (15)

  1. コンピュータ・システムによって実行される、当該コンピュータ・システムに保存された複数の撮影画像を相互に関係付ける方法であって、
    前記複数の撮影画像のうち、それぞれが、撮影位置と撮影範囲の情報を有し、当該撮影位置が所定の地理的位置から所定の距離内である、複数の対象画像を選択するステップと、
    前記複数の対象画像の各々について、当該対象画像の撮影範囲を包含する撮影範囲を有する1つ以上の親候補画像を、前記複数の対象画像のなかから探索するステップと、
    前記1つ以上の親候補画像が存在することを条件に、それぞれの親候補画像について、当該親候補画像の撮影範囲に包含され、かつ前記対象画像の撮影範囲を包含する、撮影範囲を有する他の親候補画像を、前記複数の対象画像のなかから探索するステップと、
    前記他の親候補画像が存在しないことを条件に、前記対象画像が前記親候補画像の子画像であり、前記親候補画像が前記対象画像の親画像であることを示す情報を前記コンピュータ・システムに保存することで、前記対象画像の関係付けをするステップと、
    を備える方法。
  2. 前記1つ以上の親候補画像を、前記複数の対象画像のなかから探索するステップは、
    前記複数の対象画像のうちで、撮影範囲が最も大きい第1の画像について、前記撮影位置からの全方位を撮影範囲とする仮想画像が当該第1の画像の親画像であることを示す情報を前記コンピュータ・システムに保存することで、当該第1の画像の関係付けをするステップと、
    前記第1の関係付けをするステップの後に、前記複数の対象画像のなかで関係付けが未だされていない画像がある場合に、その中で撮影範囲が最も大きい第2の画像について、
    前記第2の画像の撮影範囲が、前記複数の対象画像のなかで関係付けがされた画像のうちの何れの画像の撮影範囲にも包含されない場合、前記仮想画像が前記第2の画像の親画像であることを示す情報を前記コンピュータ・システムに保存することで、前記第2の画像の関係付けをし、
    前記第2の画像の撮影範囲が、前記複数の対象画像のなかで関係付けがされた画像のうちの1つ以上の画像の撮影範囲に包含される場合、当該1つ以上の画像を前記1つ以上の親候補画像とする、ステップと、
    前記対象画像の関係付けをするステップの後、前記複数の対象画像のなかで関係付けが未だされていない画像がさらにある場合に、その中で撮影範囲が最も大きい画像を新たな第2の画像として、前記第2の画像についての処理を繰り返すステップと、
    を備える、請求項1に記載の方法。
  3. 前記複数の対象画像についての関係付けの終了後、前記コンピュータ・システムに、新たな対象画像が追加された場合に、当該新たな対象画像の撮影範囲を包含する撮影範囲を有する1つ以上の新たな親候補画像を、前記複数の対象画像のなかから探索するステップと、
    前記1つ以上の新たな親候補画像が存在しないことを条件に、前記仮想画像が前記新たな対象画像の親画像であることを示す情報を前記コンピュータ・システムに保存することで、前記新たな対象画像の関係付けをし、
    前記1つ以上の新たな親候補画像が存在することを条件に、それぞれの新たな親候補画像について、当該新たな親候補画像の撮影範囲に包含され、かつ前記新たな対象画像の撮影範囲を包含する、撮影範囲を有する他の新たな親候補画像を、前記複数の対象画像のなかから探索する
    ステップと、
    前記他の新たな親候補画像が存在しないことを条件に、前記新たな対象画像が前記新たな親候補画像の子画像であり、前記新たな親候補画像が前記新たな対象画像の親画像であることを示す情報を前記コンピュータ・システムに保存することで、前記新たな対象画像の関係付けをするステップと、
    前記新たな対象画像の撮影範囲に包含される撮影範囲を有する1つ以上の新たな子候補画像を、前記複数の対象画像のなかから探索するステップと、
    前記1つ以上の新たな子候補画像が存在することを条件に、それぞれの新たな子候補画像について、当該新たな子候補画像の撮影範囲を包含し、かつ前記新たな対象画像の撮影範囲に包含される、撮影範囲を有する他の新たな子候補画像を、前記複数の対象画像のなかから探索するステップと、
    前記他の新たな子候補画像が存在しないことを条件に、前記新たな対象画像が前記新たな子候補画像の親画像であり、前記新たな子候補画像が前記新たな対象画像の子画像であることを示す情報を前記コンピュータ・システムに保存することで、前記新たな対象画像の関係付けをするステップと、
    をさらに備える、請求項2に記載の方法。
  4. 前記複数の対象画像についての関係付けが完了した後に、前記複数の対象画像のうちの1つの表示対象画像の全領域以下の領域である表示指定領域を表示するステップであって、前記表示対象画像に関係付けられた子画像が存在し、前記表示指定領域が当該子画像に相当する領域を包含する場合に、当該子画像に相当する領域を、その他の領域から視覚的に区別できる態様で表示する、ステップ、
    をさらに備える、請求項1または2に記載の方法。
  5. 前記表示するステップの後、前記表示指定領域の大きさを変化させるステップであって、前記表示指定領域に対する前記子画像に相当する領域が占める割合が所定の閾値を越えた場合に、前記表示指定領域の表示から前記子画像の表示に切り換わることを特徴とする、ステップ、
    をさらに備える、請求項4に記載の方法。
  6. 前記表示指定領域の大きさを変化させるステップは、前記表示指定領域に対する前記子画像に相当する領域が占める割合が前記所定の閾値を越えないうちは、前記割合に応じて、前記視覚的に区別できる態様の程度を変化させることを含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記視覚的に区別できる態様で表示することは、
    前記子画像に相当する領域に係る各画素の透過率を、その他の領域に係る各画素の透過率と変えること、
    前記子画像に相当する領域に係る各画素のコントラストを、その他の領域に係る各画素のコントラスと変えること、
    前記子画像に相当する領域に係る各画素の色相を、その他の領域に係る各画素の色相と変えること、
    のうちの何れか1つを含む、請求項4に記載の方法。
  8. 前記複数の対象画像は、そのそれぞれが、前記撮影範囲の焦点距離の情報をさらに有し、当該焦点距離は、所定の焦点距離から所定の距離的範囲内である、請求項1に記載の方法。
  9. 前記複数の対象画像は、そのそれぞれが、撮影がされた日付および時刻の情報をさらに有し、当該撮影がされた日付および時刻は、所定の日付および時刻から所定の時間的範囲内である、請求項1に記載の方法。
  10. 前記撮影範囲は、前記撮影位置を視点とした撮影方向と、前記撮影方向を中心とした水平方向撮影視野角および垂直方向撮影視野角とにより規定される、請求項1に記載の方法。
  11. 第1の対象画像の撮影範囲が第2の対象画像の撮影範囲を包含する条件が、
    αA−γhA/2 < αB−γhB/2
    かつ
    αA+γhA/2 > αB+γhB/2
    かつ
    βA−γvA/2 < βB−γvB/2
    かつ
    βA+γvA/2 > βB+γvB/2
    ただし、
    αA: 前記第1の対象画像の撮影方向に係る水平方位角、
    βA: 前記第1の対象画像の撮影方向に係る仰角、
    γhA: 前記第1の対象画像の水平方向撮影視野角、
    γvA: 前記第1の対象画像の垂直方向撮影視野角、
    αB: 前記第2の対象画像の撮影方向に係る水平方位角、
    βB: 前記第2の対象画像の撮影方向に係る仰角、
    γhB: 前記第2の対象画像の水平方向撮影視野角、
    γvB: 前記第2の対象画像の垂直方向撮影視野角、
    によって決定される、請求項10に記載の方法。
  12. コンピュータ・システムに保存された複数の撮影画像を相互に関係付けるための、コンピュータ・プログラムであって、当該コンピュータ・システムに、
    前記複数の撮影画像のうち、それぞれが、撮影位置と撮影範囲の情報を有し、当該撮影位置が所定の地理的位置から所定の距離内である、複数の対象画像を選択するステップと、
    前記複数の対象画像の各々について、当該対象画像の撮影範囲を包含する撮影範囲を有する1つ以上の親候補画像を、前記複数の対象画像のなかから探索するステップと、
    前記1つ以上の親候補画像が存在することを条件に、それぞれの親候補画像について、当該親候補画像の撮影範囲に包含され、かつ前記対象画像の撮影範囲を包含する、撮影範囲を有する他の親候補画像を、前記複数の対象画像のなかから探索するステップと、
    前記他の親候補画像が存在しないことを条件に、前記対象画像が前記親候補画像の子画像であり、前記親候補画像が前記対象画像の親画像であることを示す情報を前記コンピュータ・システムに保存することで、前記対象画像の関係付けをするステップと、
    を実行させるための、コンピュータ・プログラム。
  13. 前記1つ以上の親候補画像を、前記複数の対象画像のなかから探索するステップは、
    前記複数の対象画像のうちで、撮影範囲が最も大きい第1の画像について、前記撮影位置からの全方位を撮影範囲とする仮想画像が当該第1の画像の親画像であることを示す情報を前記コンピュータ・システムに保存することで、当該第1の画像の関係付けをするステップと、
    前記第1の関係付けをするステップの後に、前記複数の対象画像のなかで関係付けが未だされていない画像がある場合に、その中で撮影範囲が最も大きい第2の画像について、
    前記第2の画像の撮影範囲が、前記複数の対象画像のなかで関係付けがされた画像のうちの何れの画像の撮影範囲にも包含されない場合、前記仮想画像が前記第2の画像の親画像であることを示す情報を前記コンピュータ・システムに保存することで、前記第2の画像の関係付けをし、
    前記第2の画像の撮影範囲が、前記複数の対象画像のなかで関係付けがされた画像のうちの1つ以上の画像の撮影範囲に包含される場合、当該1つ以上の画像を前記1つ以上の親候補画像とする、ステップと、
    前記対象画像の関係付けをするステップの後、前記複数の対象画像のなかで関係付けが未だされていない画像がさらにある場合に、その中で撮影範囲が最も大きい画像を新たな第2の画像として、前記第2の画像についての処理を繰り返すステップと、
    を備える、請求項12に記載のコンピュータ・プログラム。
  14. 複数の撮影画像を、相互に関係付けるコンピュータ・システムであって、
    前記複数の撮影画像を保存する記憶装置と、
    前記複数の撮影画像のうち、それぞれが、撮影位置と撮影範囲の情報を有し、当該撮影位置が所定の地理的位置から所定の距離内である、複数の対象画像を前記記憶装置から選択する、画像選択部と、
    選択された前記複数の対象画像の各々について、当該対象画像の撮影範囲を包含する撮影範囲を有する1つ以上の親候補画像を、前記複数の対象画像のなかから探索する、親候補探索部と、
    前記1つ以上の親候補画像が存在することを条件に、それぞれの親候補画像について、当該親候補画像の撮影範囲に包含され、かつ前記対象画像の撮影範囲を包含する、撮影範囲を有する他の親候補画像を、前記複数の対象画像のなかから探索する、他の親候補探索部と、
    前記他の親候補画像が存在しないことを条件に、前記対象画像が前記親候補画像の子画像であり、前記親候補画像が前記対象画像の親画像であることを示す情報を前記コンピュータ・システムに保存することで、前記対象画像の関係付けをする、関係付け部と
    を備える、コンピュータ・システム。
  15. 前記親候補探索部は、
    前記複数の対象画像のうちで、撮影範囲が最も大きい第1の画像について、前記撮影位置からの全方位を撮影範囲とする仮想画像が当該第1の画像の親画像であることを示す情報を前記コンピュータ・システムに保存することで、当該第1の画像の関係付けをする手段と、
    前記第1の画像の他に、前記複数の対象画像のなかで関係付けが未だされていない画像がある場合に、その中で撮影範囲が最も大きい第2の画像について、
    前記第2の画像の撮影範囲が、前記複数の対象画像のなかで関係付けがされた画像のうちの何れの画像の撮影範囲にも包含されない場合、前記仮想画像が前記第2の画像の親画像であることを示す情報を前記コンピュータ・システムに保存することで、前記第2の画像の関係付けをし、
    前記第2の画像の撮影範囲が、前記複数の対象画像のなかで関係付けがされた画像のうちの1つ以上の画像の撮影範囲に包含される場合、当該1つ以上の画像を前記1つ以上の親候補画像とする、手段と、
    前記関係付け部による前記対象画像の関係付けの結果、前記複数の対象画像のなかで関係付けが未だされていない画像がさらにある場合に、その中で撮影範囲が最も大きい画像を新たな第2の画像として、前記第2の画像についての処理を繰り返す手段と、
    を備える、請求項14に記載のコンピュータ・システム。
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