JP2010044446A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2010044446A
JP2010044446A JP2008206081A JP2008206081A JP2010044446A JP 2010044446 A JP2010044446 A JP 2010044446A JP 2008206081 A JP2008206081 A JP 2008206081A JP 2008206081 A JP2008206081 A JP 2008206081A JP 2010044446 A JP2010044446 A JP 2010044446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noise
visual characteristic
image processing
visual
sharpness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008206081A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Manabe
善宏 眞部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2008206081A priority Critical patent/JP2010044446A/ja
Publication of JP2010044446A publication Critical patent/JP2010044446A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】 ノイズを抑制しつつ鮮鋭性を向上させる適切な画像処理を実現できるようにする。
【解決手段】 ノイズ視覚特性設定部11において、ノイズに対する視覚応答度に係るノイズ視覚特性の設定を行ない、鮮鋭性視覚特性設定部12において、鮮鋭性に対する視覚応答度に係る鮮鋭性視覚特性の設定を行なう。そして、画像処理部16では、入力された入力画像に対して、ノイズ視覚特性設定部11で設定されたノイズ視覚特性に基づくノイズ低減処理を行なうとともに、鮮鋭性視覚特性設定部12で設定された鮮鋭性視覚特性に基づく鮮鋭性強調処理を行なう。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力した入力画像の画像処理を行なう画像処理装置及び画像処理方法、並びに、当該画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
近年、デジタルカメラが広く普及し、当該デジタルカメラの機能が、一眼レフカメラやコンパクトカメラ、携帯電話などに広く使用されている。このデジタルカメラの撮像画像の課題として、ピントのずれやレンズのMTF特性による「ぼけ」がある。
このような課題を解決するためには、例えば、画像処理において鮮鋭性強調処理を強くかけなければならない。一般に、この鮮鋭性強調処理を行なう方法としては、アンシャープマスキングなど、局所オペレータを使ってラプラシアンを計算する方法や、画像のフーリエ変換を計算し空間周波数領域での処理を行なう方法などがある(例えば、下記の非特許文献1参照)。
しかしながら、デジタルカメラの撮像画像における別の課題として、ショットノイズや暗電流に起因する「ノイズ(粒状性)」がある。このようなノイズが発生している撮像画像に対して、「ぼけ」を改善するための鮮鋭性強調処理を行なうと、ノイズ成分が増大し、画質を劣化させてしまう場合がある。
これに対して、下記の特許文献1には、二項ウェーブレット変換を用いて、画像のノイズ(粒状性)を抑制し、画像の鮮鋭度を高めるようにした技術が示されている。
具体的に、特許文献1では、画像処理対象の画像信号のうち、空間周波数が1.5〜3.0本/mm、信号強度の変化量が最大信号変化量の30〜60%の範囲内にある画素に対し、信号強度の変化量を増加させる処理(鮮鋭性強調処理)を施すようにしている。さらに、特許文献1では、画像処理対象の画像信号のうち、空間周波数が0.7〜3.0本/mm、信号強度の変化量が最大信号変化量0〜6%の範囲内の画素に対し、信号強度の変化量を減少させる処理(ノイズ除去処理又は抑制処理)を施すようにしている。
(監修)高木幹雄・下田陽久、新編画像解析ハンドブック、5.2鮮鋭化、p.1227 特開2004−326325号公報
しかしながら、例えばノイズの視覚特性は、一般的に図3に示すような形状をしており、周波数に応じて視覚応答度が異なるものである。この点を考慮すると、上述した従来の技術のように、特定の周波数帯域内で同一の重みで処理を行なった場合、視覚特性に合わないため、適切な画像処理(補正処理)が施されない可能性がある。
また、特許文献1では、撮像後のデジタル画像に対して、空間周波数を本/mmの単位で画像処理を行なっている。しかしながら、この場合、当該画像処理が視覚特性に合ったものであるとは必ずしもいえなかった。さらに、この場合、撮像後の画像をユーザがどの距離で見るかによって視覚特性は変わるので(例えば、遠くなればより高周波成分は見えなくなる)、撮像後の画像の観察距離によっては、適切な画像処理(補正処理)が施されない可能性もある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、ノイズを抑制しつつ鮮鋭性を向上させる適切な画像処理を実現できるようにすることを目的とする。
本発明の画像処理装置は、入力した入力画像の画像処理を行なう画像処理装置であって、ノイズに対する視覚応答度に係るノイズ視覚特性の設定を行なうノイズ視覚特性設定手段と、鮮鋭性に対する視覚応答度に係る鮮鋭性視覚特性の設定を行なう鮮鋭性視覚特性設定手段と、前記入力画像に対して、前記ノイズ視覚特性に基づくノイズ低減処理を行なうとともに、前記鮮鋭性視覚特性に基づく鮮鋭性強調処理を行なう画像処理手段とを有する。
本発明の画像処理方法は、入力した入力画像の画像処理を行なう画像処理装置における画像処理方法であって、ノイズに対する視覚応答度に係るノイズ視覚特性の設定を行なうノイズ視覚特性設定ステップと、鮮鋭性に対する視覚応答度に係る鮮鋭性視覚特性の設定を行なう鮮鋭性視覚特性設定ステップと、前記入力画像に対して、前記ノイズ視覚特性に基づくノイズ低減処理を行なうとともに、前記鮮鋭性視覚特性に基づく鮮鋭性強調処理を行なう画像処理ステップとを有する。
本発明のプログラムは、入力した入力画像の画像処理を行なう画像処理装置における画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、ノイズに対する視覚応答度に係るノイズ視覚特性の設定を行なうノイズ視覚特性設定ステップと、鮮鋭性に対する視覚応答度に係る鮮鋭性視覚特性の設定を行なう鮮鋭性視覚特性設定ステップと、前記入力画像に対して、前記ノイズ視覚特性に基づくノイズ低減処理を行なうとともに、前記鮮鋭性視覚特性に基づく鮮鋭性強調処理を行なう画像処理ステップとをコンピュータに実行させるためのものである。
本発明によれば、ノイズを抑制しつつ鮮鋭性を向上させる適切な画像処理を行なうことが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、「実施形態」という)について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の内部構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の画像処理装置10−1は、ノイズ視覚特性設定部11と、鮮鋭性視覚特性設定部12と、視覚特性記憶部13と、補正処理決定部14と、補正処理部15とを有して構成されている。ここで、本実施形態では、補正処理決定部14及び補正処理部15から画像処理部16が構成される。また、画像処理装置10−1には、情報入力装置20が接続されており、外部(例えば、ユーザや外部装置等)からの入力情報を画像処理装置10−1に入力可能となっている。
ノイズ視覚特性設定部11は、ノイズに対する視覚応答度に係るノイズ視覚特性を設定する処理を行なう。鮮鋭性視覚特性設定部12は、鮮鋭性に対する視覚応答度に係る鮮鋭性視覚特性を設定する処理を行なう。
視覚特性記憶部13は、ノイズ視覚特性設定部11で設定されたノイズ視覚特性に係るノイズ視覚特性データ13a、及び、鮮鋭性視覚特性設定部12で設定された鮮鋭性視覚特性に係る鮮鋭性視覚特性データ13bを記憶して保持する。
補正処理決定部14は、視覚特性記憶部13に記憶された視覚特性データ(ノイズ視覚特性データ13a及び鮮鋭性視覚特性データ13b)に基づいて、補正処理部15で行なう補正処理を決定する。
補正処理部15は、入力された入力画像に対して、補正処理決定部14で決定された補正処理に基づく補正処理を行なって、出力画像を出力するものである。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置による画像処理方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS11において、ノイズ視覚特性設定部11は、ノイズの視覚特性を設定する。
図3は、本発明の第1の実施形態で用いられる視覚特性の一例を示す模式図である。
例えば、ステップS11では、図3に示す視覚特性が設定される。
ここで、視覚特性とは、画像上の空間周波数(単位は「cycle/degree」)に対する人間の視覚応答度を表したものであり、この視覚応答度が高いほど人間の目が感知しやすいことを示している。
ステップS11におけるノイズの視覚特性の設定方法としては、特定の方法に限定されるものではなく、任意の方法で構わない。例えば、情報入力装置20を介して入力された入力情報に基づいて、空間周波数毎に視覚応答度の数値を設定しても良いし、図3に示す視覚特性のピーク高さや幅、位置などの情報量の数値を設定しても良い。他にも、視覚応答度の形状そのものに対してユーザが調整したものを設定する方法などが考えられる。
ここで、再び、図2の説明に戻る。
ステップS11の処理が終了すると、続いて、ステップS12において、鮮鋭性視覚特性設定部12は、ステップS11と同様の趣旨で鮮鋭性の視覚特性を設定する。なお、図2に示すフローチャートにおいて、ステップS11とステップS12の処理順序は、入れ替わっても構わない。
続いて、ステップS13において、画像処理装置10−1は、視覚特性記憶部13に、ステップS11で設定したノイズ視覚特性に係るノイズ視覚特性データ13a、及び、ステップS12で設定した鮮鋭性視覚特性に係る鮮鋭性視覚特性データ13bを記憶する。ここで、視覚特性記憶部13としては、例えば、メモリやハードディスクなどの記憶媒体を適用することができる。
続いて、ステップS14において、補正処理決定部14は、視覚特性記憶部13に記憶されたノイズ視覚特性データ13a及び鮮鋭性視覚特性データ13bに基づいて、補正処理部15で行なう補正処理を決定する。このステップS14の詳細な処理を以下に示す。
まず、例えば情報入力装置20から入力された、補正処理後の画像をユーザが観察する観察距離の情報に応じて、視覚特性記憶部13に記憶された各視覚特性の空間周波数の単位を[cycle/degree]から[cycle/mm]に変換する。
ここで、変換式は、観察距離をL[mm]とすると、以下の(1)式で示せる。
[cycle/mm]=1/(L*π/180)[cycle/degree] ・・・ (1)
(1)式を用いた補正処理決定部14の演算処理により、単位視野角あたりの周波数から、視距離に応じた画像上の1mmあたりの周波数に変換されることになる。
観察距離については、例えば、ユーザが情報入力装置20を介して入力した任意の距離を設定しても良いし、情報入力装置20から入力された、撮像後の画像をディスプレイに表示するかプリンタで印刷するかの情報に応じて、自動的に設定しても良い。
例えば、デジタルカメラの撮像画像をディスプレイに表示して観察する場合には、ディスプレイ画面の高さをH[mm]とした時の3倍の距離である3H[mm]を観察距離として設定することができる。また、例えば、デジタルカメラの撮像画像をプリンタで印刷して印刷物を観察する場合には、印刷用紙の対角線距離がおよそ観察距離に相当すると仮定して、印刷用紙の対角線距離を観察距離として設定することができる。
図4は、本発明の第1の実施形態を示し、ある観察距離において、空間周波数の単位を[cycle/degree]から[cycle/mm]に変換した後のノイズ視覚特性及び鮮鋭性視覚特性の一例を示す模式図である。
また、図5は、本発明の第1の実施形態を示し、入力画像のノイズ及び鮮鋭性の補正を行なう際に用いる補正フィルタの周波数特性の一例を示す模式図である。
ここで、図4では、実線でノイズ視覚特性の一例を示し、破線で鮮鋭性視覚特性の一例を示している。同様に、図5では、実線でノイズ補正フィルタ特性の一例を示し、破線で鮮鋭性補正フィルタ特性の一例を示している。
図4に示すノイズ視覚特性により、ノイズの感度(視覚応答度)は、空間周波数がx[cycle/mm]付近で高い特性となっている。そこで、補正処理決定部14では、図5に示すように、図4のノイズ視覚特性の形状に基づいて、空間周波数がx[cycle/mm]付近のノイズ成分が最も低くなるようなノイズ補正フィルタ特性に基づくノイズ補正フィルタを作成する。このノイズ補正フィルタの作成方法としては、例えば、図5に示す特性から逆フーリエ変換を行なうなど、任意の方法を用いることができる。
次に、鮮鋭性を強調するフィルタを作成する。図4に示す鮮鋭性視覚特性により、鮮鋭性の感度(視覚応答度)は、空間周波数がy[cycle/mm]付近が最も高くなっている。そこで、補正処理決定部14では、図5に示すように、図4の鮮鋭性視覚特性の形状に基づいて、空間周波数がy[cycle/mm]付近の鮮鋭性成分が最も高くなるような鮮鋭性補正フィルタ特性に基づく鮮鋭性補正フィルタを作成する。この鮮鋭性補正フィルタの作成方法としては、例えば、図5に示す特性から逆フーリエ変換を行なうなど、任意の方法を用いることができる。
以上のように、補正処理決定部14は、ノイズ視覚特性データ13a及び鮮鋭性視覚特性データ13bを用いて、ノイズ低減をするためのノイズ補正フィルタ及び鮮鋭性強調をするための鮮鋭性補正フィルタを作成し、補正処理部15で行なう補正処理を決定する。
なお、本実施形態では、ノイズと鮮鋭性の補正フィルタを別々に作成する例について示したが、例えば、1つの補正フィルタを作成する形態であっても良い。この場合、例えば、図5に示すノイズを知覚しやすいx[cycle/mm]の成分は下げ、鮮鋭性を知覚しやすいy[cycle/mm]の成分は上げるような特性をもつ1つのフィルタを作成することが考えられる。
ここで、再び、図2の説明に戻る。
ステップS14の処理が終了すると、続いて、ステップS15において、補正処理部15は、補正処理決定部14で作成した補正フィルタを畳み込みして、入力画像に対して補正処理を行なう。その後、図2に示すフローチャートにおける処理が終了する。
次に、補正処理部15の内部構成について説明する。
図6は、図1に示す補正処理部15の内部構成の一例を示すブロック図である。
図6に示すように、補正処理部15は、ノイズ低減処理部151と、鮮鋭性強調処理部152とを有して構成されている。
ノイズ低減処理部151は、入力された入力画像に対して、ノイズ低減用のフィルタ(例えば、補正処理決定部14で作成されたノイズ補正フィルタ)を用いて、ノイズ低減処理を行なう。
続いて、鮮鋭性強調処理部152は、ノイズ低減処理部151で処理された画像に対して、鮮鋭性強調用のフィルタ(例えば、補正処理決定部14で作成された鮮鋭性補正フィルタ)を用いて、鮮鋭性強調処理を行なう。
なお、図6では、まず、ノイズ低減処理部151で処理を行なった後に、鮮鋭性強調処理部152で処理を行なう場合を示しているが、例えば、ノイズ低減処理部151と鮮鋭性強調処理部152との配列を逆にして、処理の順番を逆にした形態も適用可能である。また、図6を用いた説明では、ノイズ低減用のフィルタと鮮鋭性強調用のフィルタの2つのフィルタを用いた場合について説明したが、例えば、ノイズ低減と鮮鋭性強調の効果をもつ1つのフィルタを用いて処理を行なう形態も適用可能である。
本実施形態によれば、ノイズと鮮鋭性で別々の視覚特性を設定し、それぞれの視覚特性データに基づいて入力画像の画像処理(補正処理)を行なうようにしたので、ノイズを抑制しつつ鮮鋭性を向上させる適切な画像処理を行なうことが可能となる。この場合、各視覚特性は、単位視野角における周波数(cycle/degree)を単位とした人間の視覚応答度で設定される。さらに、本実施形態によれば、ユーザが画像を観察する観察距離に応じて、各視覚特性を変更し、当該変更した各視覚特性に基づいて画像処理を行なうようにしたので、対象画像と人間の視距離を考慮した適切な画像処理を施すことも可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の内部構成の一例を示すブロック図である。
図7に示すように、本実施形態の画像処理装置10−2は、ノイズ視覚特性設定部11と、鮮鋭性視覚特性設定部12と、視覚特性記憶部13と、補正処理決定部14と、補正処理部15と、空間周波数情報取得部17とを有して構成されている。図7に示す第2の実施形態に係る画像処理装置10−2の内部構成において、図1に示す第1の実施形態に係る画像処理装置10−1の内部構成と同様の構成については、同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。即ち、第2の実施形態に係る画像処理装置10−2は、第1の実施形態に係る画像処理装置10−1の内部構成に加えて、空間周波数情報取得部17を設けたものである。
空間周波数情報取得部17は、入力画像における空間周波数成分を表す空間周波数情報を取得する処理を行なうものである。以下、空間周波数情報取得部17と、補正処理決定部14について、第1の実施形態との違いを説明する。
まず、空間周波数情報取得部17では、上述したように、入力画像中の空間周波数成分を取得する。例えば、空間周波数情報取得部17は、入力画像をフーリエ変換して、空間周波数に対する成分量を求めて、空間周波数成分を取得する。
そして、補正処理決定部14では、空間周波数情報取得部17で得られた空間周波数情報を用いて、補正処理部15で行なう補正処理を決定する。
図8は、本発明の第2の実施形態を示し、図7に示す補正処理決定部14による補正処理決定方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS21において、補正処理決定部14は、空間周波数情報取得部17で得られた空間周波数情報とノイズ視覚特性データ13aから、ノイズ評価値を算出する。具体的に、本実施形態では、空間周波数情報取得部17で得られた空間周波数情報の値とノイズ視覚特性データ13aの値とを乗算して、ノイズ評価値を算出する。このステップS21の評価値の算出は、例えば、以下の(2)式で行なう。
Figure 2010044446
(2)式において、Nはノイズ評価値を示し、VTFn(f)はノイズ視覚特性データ13aの値を示し、P(f)は入力画像の周波数情報の値を示し、fは空間周波数を示している。
このステップS21で算出されるノイズ評価値は、画像における人間が感知するノイズ成分量を表すものと見なすことができる。
続いて、ステップS22において、補正処理決定部14は、空間周波数情報取得部17で得られた空間周波数情報と鮮鋭性視覚特性データ13bから、鮮鋭性評価値を算出する。具体的に、本実施形態では、空間周波数情報取得部17で得られた空間周波数情報の値と鮮鋭性視覚特性データ13bの値とを乗算して、鮮鋭性評価値を算出する。このステップS22の評価値の算出は、例えば、以下の(3)式で行なう。
Figure 2010044446
(3)式において、Eは鮮鋭性評価値を示し、VTFe(f)は鮮鋭性視覚特性データ13bの値を示し、P(f)は入力画像の周波数情報の値を示し、fは空間周波数を示している。
このステップS22で算出される鮮鋭性評価値は、画像における人間が感知する鮮鋭性成分量を表すものと見なすことができる。
続いて、ステップS23において、補正処理決定部14は、ステップS21で算出したノイズ評価値とステップS22で算出した鮮鋭性評価値とに基づいて、補正処理部15で行なう補正処理で用いる補正フィルタを作成する。
図9は、本発明の第2の実施形態を示し、ノイズ評価値と補正フィルタ特性の関係を示す模式図である。
例えば、ノイズ評価値が大きい場合には、画像中に人間が知覚するノイズ成分が多いので、図9に示すように、ノイズを最も知覚する空間周波数x[cycle/mm]の成分を、より低減させる補正フィルタを作成することになる。一方、ノイズ評価値が小さい場合には、ノイズ低減処理を行なっても、ほとんど変化がないものと考えられる。そこで、空間周波数x[cycle/mm]の成分に対しては、あまり低減しない補正フィルタを作成するか、または、ノイズ低減処理は行なわないというようにする。本実施形態では、このようにして、ノイズ評価値に基づく補正処理方法を決定する。
また、鮮鋭性においても、上述したノイズの場合と同様に、鮮鋭性評価値に基づく補正処理方法を決定する。
本実施形態によれば、入力画像の空間周波数情報とノイズ視覚特性や鮮鋭性視覚特性の情報とから、評価値を算出し、算出した評価値に基づいて補正処理方法を決定するので、入力画像に応じた適切な画像処理(補正処理)を行なうことができる。
(本発明の他の実施形態)
前述した本発明の各実施形態に係る画像処理装置10を構成する図1及び図7に示す各構成部、並びに、図2及び図8に示す各ステップは、コンピュータのCPUがRAMやROMなどに記憶されたプログラムを実行することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
尚、本発明は、前述した各実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(本発明の実施形態では図2及び図8に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接、あるいは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM、DVD−R)などもある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した各実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行ない、その処理によっても前述した各実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行ない、その処理によっても前述した各実施形態の機能が実現される。
なお、前述した各実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の内部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置による画像処理方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態で用いられる視覚特性の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態を示し、ある観察距離において、空間周波数の単位を[cycle/degree]から[cycle/mm]に変換した後のノイズ視覚特性及び鮮鋭性視覚特性の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態を示し、入力画像のノイズ及び鮮鋭性の補正を行なう際に用いる補正フィルタの周波数特性の一例を示す模式図である。 図1に示す補正処理部の内部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の内部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態を示し、図7に示す補正処理決定部による補正処理決定方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態を示し、ノイズ評価値と補正フィルタ特性の関係を示す模式図である。
符号の説明
10−1、10−2 画像処理装置
11 ノイズ視覚特性設定部
12 鮮鋭性視覚特性設定部
13 視覚特性記憶部
13a ノイズ視覚特性データ
13b 鮮鋭性視覚特性データ
14 補正処理決定部
15 補正処理部
151 ノイズ低減処理部
152 鮮鋭性強調処理部
16 画像処理部
17 空間周波数情報取得部
20 情報入力装置

Claims (13)

  1. 入力した入力画像の画像処理を行なう画像処理装置であって、
    ノイズに対する視覚応答度に係るノイズ視覚特性の設定を行なうノイズ視覚特性設定手段と、
    鮮鋭性に対する視覚応答度に係る鮮鋭性視覚特性の設定を行なう鮮鋭性視覚特性設定手段と、
    前記入力画像に対して、前記ノイズ視覚特性に基づくノイズ低減処理を行なうとともに、前記鮮鋭性視覚特性に基づく鮮鋭性強調処理を行なう画像処理手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記ノイズ視覚特性設定手段は、前記ノイズ視覚特性として、単位視野角あたりの周波数を表すcycle/degreeを単位とした空間周波数に応じた前記ノイズに対する視覚応答度を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像処理手段は、ユーザが画像を観察する観察距離に応じて、前記ノイズ視覚特性を変更し、当該変更したノイズ視覚特性に基づいて前記ノイズ低減処理を行なうことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記鮮鋭性視覚特性設定手段は、前記鮮鋭性視覚特性として、単位視野角あたりの周波数を表すcycle/degreeを単位とした空間周波数に応じた前記鮮鋭性に対する視覚応答度を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像処理手段は、ユーザが画像を観察する観察距離に応じて、前記鮮鋭性視覚特性を変更し、当該変更した鮮鋭性視覚特性に基づいて前記鮮鋭性強調処理を行なうことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記入力画像における空間周波数成分を表す空間周波数情報を取得する空間周波数情報取得手段を更に有し、
    前記画像処理手段は、前記空間周波数情報と前記ノイズ視覚特性とを用いて前記ノイズ低減処理を行ない、前記空間周波数情報と前記鮮鋭性視覚特性とを用いて前記鮮鋭性強調処理を行なうことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 入力した入力画像の画像処理を行なう画像処理装置における画像処理方法であって、
    ノイズに対する視覚応答度に係るノイズ視覚特性の設定を行なうノイズ視覚特性設定ステップと、
    鮮鋭性に対する視覚応答度に係る鮮鋭性視覚特性の設定を行なう鮮鋭性視覚特性設定ステップと、
    前記入力画像に対して、前記ノイズ視覚特性に基づくノイズ低減処理を行なうとともに、前記鮮鋭性視覚特性に基づく鮮鋭性強調処理を行なう画像処理ステップと
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  8. 前記ノイズ視覚特性設定ステップでは、前記ノイズ視覚特性として、単位視野角あたりの周波数を表すcycle/degreeを単位とした空間周波数に応じた前記ノイズに対する視覚応答度を設定することを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
  9. 前記画像処理ステップでは、ユーザが画像を観察する観察距離に応じて、前記ノイズ視覚特性を変更し、当該変更したノイズ視覚特性に基づいて前記ノイズ低減処理を行なうことを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
  10. 前記鮮鋭性視覚特性設定ステップでは、前記鮮鋭性視覚特性として、単位視野角あたりの周波数を表すcycle/degreeを単位とした空間周波数に応じた前記鮮鋭性に対する視覚応答度を設定することを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
  11. 前記画像処理ステップでは、ユーザが画像を観察する観察距離に応じて、前記鮮鋭性視覚特性を変更し、当該変更した鮮鋭性視覚特性に基づいて前記鮮鋭性強調処理を行なうことを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
  12. 前記入力画像における空間周波数成分を表す空間周波数情報を取得する空間周波数情報取得ステップを更に有し、
    前記画像処理ステップでは、前記空間周波数情報と前記ノイズ視覚特性とを用いて前記ノイズ低減処理を行ない、前記空間周波数情報と前記鮮鋭性視覚特性とを用いて前記鮮鋭性強調処理を行なうことを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
  13. 入力した入力画像の画像処理を行なう画像処理装置における画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    ノイズに対する視覚応答度に係るノイズ視覚特性の設定を行なうノイズ視覚特性設定ステップと、
    鮮鋭性に対する視覚応答度に係る鮮鋭性視覚特性の設定を行なう鮮鋭性視覚特性設定ステップと、
    前記入力画像に対して、前記ノイズ視覚特性に基づくノイズ低減処理を行なうとともに、前記鮮鋭性視覚特性に基づく鮮鋭性強調処理を行なう画像処理ステップと
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2008206081A 2008-08-08 2008-08-08 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム Pending JP2010044446A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008206081A JP2010044446A (ja) 2008-08-08 2008-08-08 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008206081A JP2010044446A (ja) 2008-08-08 2008-08-08 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010044446A true JP2010044446A (ja) 2010-02-25

Family

ID=42015802

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008206081A Pending JP2010044446A (ja) 2008-08-08 2008-08-08 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010044446A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015090678A (ja) * 2013-11-07 2015-05-11 日本電気株式会社 画像処理方法、画像処理装置、及び画像処理プログラム
JP2016526312A (ja) * 2013-04-29 2016-09-01 ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション クロマサブサンプリングされた画像フォーマットのためのディザリング
JP2016225976A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 キヤノン株式会社 装置、方法およびプログラム
CN112788199A (zh) * 2019-11-08 2021-05-11 海信视像科技股份有限公司 视频图像的空域降噪方法、装置及存储介质

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016526312A (ja) * 2013-04-29 2016-09-01 ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション クロマサブサンプリングされた画像フォーマットのためのディザリング
KR101746491B1 (ko) 2013-04-29 2017-06-13 돌비 레버러토리즈 라이쎈싱 코오포레이션 채색적으로 서브샘플링된 이미지 포맷들을 위한 디더링
US9762876B2 (en) 2013-04-29 2017-09-12 Dolby Laboratories Licensing Corporation Dithering for chromatically subsampled image formats
JP2015090678A (ja) * 2013-11-07 2015-05-11 日本電気株式会社 画像処理方法、画像処理装置、及び画像処理プログラム
JP2016225976A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 キヤノン株式会社 装置、方法およびプログラム
CN112788199A (zh) * 2019-11-08 2021-05-11 海信视像科技股份有限公司 视频图像的空域降噪方法、装置及存储介质
CN112788199B (zh) * 2019-11-08 2023-04-07 海信视像科技股份有限公司 视频图像的空域降噪方法、装置及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5779724B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、コンピュータ及びプログラム
JP5752866B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法及びプログラム並びに記録媒体
KR20100056167A (ko) 고화질 컬러 영상을 획득하기 위한 영상 처리 장치 및 방법
JP2005227838A (ja) 画像処理方法および装置並びにプログラム
JP2005332383A (ja) 画像処理方法および装置並びにプログラム
JP5992634B2 (ja) 信号処理装置、撮像装置、パラメータ生成方法、信号処理方法及びプログラム
JP5870231B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、及びプログラム
WO2015156152A1 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法及びプログラム
JP2010044446A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP4156419B2 (ja) 画像処理方法および装置並びにプログラム
JP6520920B2 (ja) 画像処理装置
JP4456096B2 (ja) ノイズ除去方法および装置並びにプログラム
JP2015177528A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP5561389B2 (ja) 画像処理プログラム、画像処理装置、電子カメラ、および画像処理方法
JP4087807B2 (ja) 画像処理方法および装置並びにプログラム
JP2005277503A (ja) 画像処理方法および装置並びにプログラム
JP4527439B2 (ja) 画像処理方法および装置並びにプログラム
JP6221330B2 (ja) 画像処理プログラム、画像処理装置、及び画像処理方法
JP6584173B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2019016222A (ja) 画像処理装置およびその制御方法
JP5008604B2 (ja) 信号処理装置及び信号処理方法
Rustam et al. Deblurring Photos With Lucy-Richardson And Wiener Filter Algorithm In Rgba Color
US20110255801A1 (en) Image processing apparatus, imaging apparatus, and image processing program
US9531922B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and computer readable storage medium for improving sharpness
JP6202989B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム