JP2010043838A - 天井設置型の空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】空調運転中に誤操作で昇降パネルを下降させる指令がなされても空調運転を継続する。
【解決手段】この天井設置型の空調室内機は、リモコンの操作によってフラットパネルの下降指令がなされたか否かを判断し(ステップS1)、下降指令がなされた場合(ステップS1:Yes)、空調運転が停止中か否かを判断する(ステップS2)。そして、空調運転が停止中の場合(ステップS2:Yes)、下降指令を受け付けたことを示す報知音をスピーカから出力させて(ステップS3)、フラットパネルの下降を開始する(ステップS4)。これに対して、空調運転中の場合(ステップS2:No)、下降指令を受け付けなかったことを示す報知音をスピーカから出力させて(ステップS5)、当該下降指令を無視してフラットパネルの下降を開始しない。
【選択図】図19

Description

本発明は、メンテナンス時等に使用者の手が届く位置まで移動可能な昇降パネルを備えた天井設置型の空気調和機に関する。
天井設置型の空気調和機の分野では、フィルタの清掃等のメンテナンスのために、リモコンの操作により、使用者の手が届く位置まで吸込グリル(昇降パネル)を下降させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、昇降パネルの下降時に、空調運転を継続すれば、昇降パネルで覆われていたファンやファンの駆動部等がむき出しになり、メンテナンス時に使用者が当該駆動部等に触れてしまう恐れがある。また、昇降パネルの運転と空調機器の運転とを同時に行おうとすると、一時的に大きな電源を使用することになり、電源容量の関係で同時に昇降パネルの運転と空調機器の運転とを出来ない場合がある。
そこで、空調運転時に昇降パネルの下降指令がなされた場合、空調運転を一旦停止した後、昇降パネルの下降を開始する天井設置型の空気調和機が開発されている。
特開平11−2423号公報
しかしながら、空調運転を一旦停止した後、昇降パネルの下降を開始する天井設置型の空気調和機では、空調運転時に使用者がリモコンの操作を誤って昇降パネルの下降指令を行った場合でも、空調運転を一旦停止してしまうので、せっかく空気調和された居住空間を再度適切な環境にするまでに時間を要してしまうという問題がある。
そこで、この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、空調運転中に誤操作で昇降パネルを下降させる指令がなされても空調運転を継続することが可能な天井設置型の空気調和機を提供することを目的とする。
第1の発明にかかる天井設置型の空気調和機は、吸込口を有し、内部に空調機器を搭載する本体と、本体に取り付けられる取付位置から移動可能な昇降パネルと、昇降パネルを昇降させる昇降機構とを備え、昇降パネルが取付位置にあるときに、空調機器の運転が行われている間は、昇降パネルを下降させる指令を受付けない。
この天井設置型の空気調和機では、空調運転中に誤操作で昇降パネルを下降させる指令がなされても、当該指令を受け付けないので、そのまま空調機器の運転を継続することができる。その結果、当該指令を受け付けて空調機器の運転を中止する場合と異なり、空気調和された居住空間を再度適切な環境にするまでに時間を要するという不都合を解消することができる。
また、この天井設置型の空気調和機では、空調機器の運転が行われている間は、昇降パネルが本体の取付位置にあるので、本体内に組み込まれる当該空調機器やファン等の駆動部を当該昇降パネルで覆うことができる。これにより、安全性を確保することができる。
また、この天井設置型の空気調和機は、空調機器の運転と昇降パネルの昇降運転とを同時に行わないので、電源容量の小さい環境下でも、当該空気調和機を利用することができる。
また、第2の発明にかかる天井設置型の空気調和機は、第1の発明にかかる天井設置型の空気調和機において、空調機器は、送風機と、熱交換器と、吸込口から流入する空気に含まれる塵埃を捕集するフィルタに付着した塵埃を当該フィルタから離脱させるフィルタ清掃機構との少なくとも1つを含み、昇降パネルが取付位置にあるときに、送風機と熱交換器とフィルタ清掃機構との少なくとも1つの運転が行われている間は、昇降パネルを下降させる指令を受付けない。
この天井設置型の空気調和機では、送風機と熱交換器とフィルタ清掃機構との少なくとも1つの運転が行われている間は、昇降パネルが本体の取付位置にあるので、本体内に組み込まれる当該送風機、熱交換器及びフィルタ清掃機構を当該昇降パネルで覆うことができる。これにより、安全性を確保することができる。
また、この天井設置型の空気調和機は、送風機と熱交換器とフィルタ清掃機構との少なくとも1つの運転と昇降パネルの昇降運転とを同時に行わないので、電源容量の小さい環境下でも、当該空気調和機を利用することができる。
第3の発明にかかる天井設置型の空気調和機は、第1又は第2の発明にかかる天井設置型の空気調和機において、指令を入力するための入力部と、入力部の操作に応じて当該操作に係る音声を出力する音声出力部とをさらに備え、指令を受付けない状態で、指令に係る入力部の操作が行われたときに、音声出力部から当該指令を受付けなかったことを報知する報知音を出力する。
この天井設置型の空気調和機では、当該指令が受付けられなかったことを使用者に報知することができる。
第4の発明にかかる天井設置型の空気調和機は、第1〜第3のいずれかの発明にかかる天井設置型の空気調和機において、昇降パネルは、回動可能であって、空調運転中には吸込口を開くと共に空調運転停止時には吸込口を閉じるフラットパネルである。
上記したフラットパネルを用いて、空調運転とフラットパネルの下降運転とを同時に行えば、空調運転時における吸込口からの空気の吸い込みによりフラットパネルが本体側に吸い付いてしまう恐れがある。しかし、この天井設置型の空気調和機では、空調運転中にフラットパネルの下降を行わないので、吸込口を閉じる形状のフラットパネルを用いる場合でも、フラットパネルが本体側に吸い付く恐れがなく、フラットパネルのスムーズな下降を行うことができる。
第5の発明にかかる天井設置型の空気調和機は、第1〜第3のいずれかの発明のいずれかにかかる天井設置型の空気調和機において、昇降パネルは、格子状の格子パネルである。
この天井設置型の空気調和機では、格子部分を介して空気を吸い込むことができるので、吸込口を開閉する機構を必要とするフラットパネル等に比べて、構成が簡単になる。
第6の発明にかかる天井設置型の空気調和機は、第1〜第5の発明のいずれかにかかる天井設置型の空気調和機において、吸込口から流入する空気に含まれる塵埃を捕集するフィルタと、フィルタに付着した塵埃を回収するためのダストボックスとをさらに備え、ダストボックスは、昇降パネルに載置され、昇降パネルと共に昇降する。
この天井設置型の空気調和機では、昇降パネルと共にダストボックスが下降するので、メンテナンスが容易になる。
第7の発明にかかる天井設置型の空気調和機は、第6の発明のいずれかにかかる天井設置型の空気調和機において、ダストボックスに取り付けられ、フィルタに付着した塵埃をフィルタから掻き取るブラシをさらに備える。
この天井設置型の空気調和機では、昇降パネルと共にブラシが下降するので、メンテナンスが容易になる。
第8の発明にかかる天井設置型の空気調和機は、第1〜第7のいずれかの発明のいずれかにかかる天井設置型の空気調和機において、空調機器の運転を開始又は停止させるタイマ予約機能を有するコントローラをさらに備え、昇降パネルが下降又は上昇しているときに、空調機器の運転が開始する予約時刻になった場合、昇降パネルの下降又は上昇を終了させてから空調機器の運転を行う。
この天井設置型の空気調和機では、昇降パネルが下降又は上昇しているときに、タイマ予約により空調機器の運転が開始される場合でも、その空調機器の運転の開始が、昇降パネルの下降又は上昇が終了するまで遅延される。これにより、空調機器と昇降パネルとが同時に動作することがないので、電源容量の小さい環境下でも、当該空気調和機を利用することができる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、空調運転中に誤操作で昇降パネルを下降させる指令がなされても、当該指令を受け付けないので、そのまま空調機器の運転を継続することができる。その結果、当該指令を受け付けて空調機器の運転を中止する場合と異なり、空気調和された居住空間を再度適切な環境にするまでに時間を要するという不都合を解消することができる。
また、空調機器の運転が行われている間は、昇降パネルが本体の取付位置にあるので、本体内に組み込まれる当該空調機器やファン等の駆動部を当該昇降パネルで覆うことができる。これにより、安全性を確保することができる。
また、空調機器の運転と昇降パネルの昇降運転とを同時に行わないので、電源容量の小さい環境下でも、当該空気調和機を利用することができる。
また、第2の発明では、送風機と熱交換器とフィルタ清掃機構との少なくとも1つの運転が行われている間は、昇降パネルが本体の取付位置にあるので、本体内に組み込まれる当該送風機、熱交換器及びフィルタ清掃機構を当該昇降パネルで覆うことができる。これにより、安全性を確保することができる。
また、この天井設置型の空気調和機は、送風機と熱交換器とフィルタ清掃機構との少なくとも1つの運転と昇降パネルの昇降運転とを同時に行わないので、電源容量の小さい環境下でも、当該空気調和機を利用することができる。
また、第3の発明では、当該指令が受付けられなかったことを使用者に報知することができる。
また、第4の発明では、空調運転中にフラットパネルの下降を行わないので、吸込口を閉じる形状のフラットパネルを用いる場合でも、フラットパネルが本体側に吸い付く恐れがなく、フラットパネルのスムーズな下降を行うことができる。
また、第5の発明では、格子部分を介して空気を吸い込むことができるので、吸込口を開閉する機構を必要とするフラットパネル等に比べて、構成が簡単になる。
また、第6の発明では、昇降パネルと共にダストボックスが下降するので、メンテナンスが容易になる。
また、第7の発明では、昇降パネルと共にブラシが下降するので、メンテナンスが容易になる。
また、第8の発明では、昇降パネルが下降又は上昇しているときに、タイマ予約により空調機器の運転が開始される場合でも、その空調機器の運転の開始が、昇降パネルの下降又は上昇が終了するまで遅延される。これにより、空調機器と昇降パネルとが同時に動作することがないので、電源容量の小さい環境下でも、当該空気調和機を利用することができる。
本発明の第1実施形態に係る空調室内機の外観斜視図。 (a)空調室内機の運転停止時の側面図。(b)空調室内機の運転時の側面図。(c)メンテナンス時の側面図。 空調室内機の断面図。 下部本体の分解斜視図。 フィルタ清掃機構のフィルタ収納枠の分解斜視図。 フィルタ収納枠の内部の断面図。 (a)フィルタが前方収納部にあるときのフィルタ収納部の断面図。(b)フィルタが後方収納部にあるときのフィルタ収納部の断面図。(c)フィルタを取り出すときのフィルタ収納部の断面図。 フラットパネルの分解斜視図。 化粧パネルの斜視図。 ヒンジ連結装置の分解斜視図。 昇降装置の分解斜視図。 昇降装置内部の部品の配置図。 ロック装置の斜視図。 フラットパネルが吸込口を開いた状態の斜視図。 フラットパネルが下降している状態の斜視図。 吹出口モジュールの拡大断面図。 吹出口モジュールの斜視図。 空調室内機の制御ブロック図。 フラットパネルの昇降制御を示したフローチャート。 本発明の第1実施形態の変形例に係る空調室内機の外観斜視図。 本発明の第2実施形態に係る空気調和機のフラットパネルの昇降制御を示したフローチャート。 本発明の第3実施形態に係る空気調和機のフラットパネルの昇降制御を示したフローチャート。 本発明の第4実施形態に係る空気調和機のフラットパネルの昇降制御を示したフローチャート。 本発明の第5実施形態に係る空気調和機において、タイマ予約設定時でのフラットパネル及び空調機器の動作制御を示したフローチャート。
以下、図面に基づいて、本発明に係る天井設置型の空気調和機(空調室内機)の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
<空調室内機2の構成>
図1は本発明の第1実施形態に係る空調室内機の外観斜視図である。図1において、空調室内機2は、天井設置型の室内機であって、下面に吸込口20a及び吹出口20bを有する本体20と、吸込口20aを開閉するフラットパネル24及び吹出口20bを開閉する第1風向調節羽根52とを備えている。吸込口20aと吹出口20bとは一定距離を隔てて隣接しており、吹出口20bから吹き出された空気が吸込口20aに吸い込まれる現象、いわゆるショートサーキットが発生しないようになっている。本体20の下面は、化粧パネル21によって覆われており、実際に天井面に露出するのは化粧パネル21であって、吸込口20a及び吹出口20bの輪郭は化粧パネル21によって形成されている。
フラットパネル24は、天井面のデザイン性を向上させるために略平面状となっており、吸込口20aを閉じたときに当該吸込口20aから空気が通過しにくい形状となっている。このフラットパネル24は、本体20に取り付けられる取付位置から使用者の手が届くメンテナンス位置まで昇降可能である。また、このフラットパネル24は、上記した取付位置において一端を支点として回動可能であって、空調運転中には、取付位置において吸込口20aを開くと共に、空調運転停止時には、吸込口20aを閉じる。ここで、上記した「取付位置」とは、フラットパネル24が本体20に支持されている位置であって、具体的には、後述するヒンジ連結装置6(図10参照)に連結している位置をいう。
図2(a)は、空調室内機の運転停止時の側面図であり、(b)は、その空調室内機の運転時の側面図であり、(c)は、メンテナンス時の側面図である。図2(a),(b),(c)において、空調室内機2が停止しているとき、フラットパネル24は化粧パネル21と見かけ上一体化している。図2(b)において、空調運転が行われている間は、フラットパネル24は吸込口20aを開き、第1風向調節羽根52は吹出口20bを開く。フラットパネル24の一端は蝶番によって本体20に支持されており、フラットパネル24は回動して吸込口20aを開ける。
また、図2(c)において、フラットパネル24は、本体20側から延びるワイヤ71に吊られた状態で使用者の手が届くメンテナンス位置まで下降することができる。但し、フラットパネル24は、一端が蝶番によって本体20に支持されている状態ではメンテナンス位置まで下降することができないので、一旦、吸込口20aを閉じて、本体20による支持が解除されたのちにメンテナンス位置まで下降する。
図3は、空調室内機の断面図である。図3において、空調室内機2は、フィルタ9、フィルタ清掃機構10、室内熱交換器12、室内ファン13、ドレンパン14及び吹出口モジュール50をさらに備えている。空調運転時、吸込口20a及び吹出口20bが開き、室内ファン13が回転し、空気が吸込口20aを介して吸い込まれると共にその吸込口20aから吸い込まれた空気が吹出口20bから吹き出される。
(室内熱交換器12)
室内熱交換器12は、2つの熱交換器が異なる傾斜姿勢で隣接した形状をしており、説明の便宜上、上側の熱交換器を上部熱交換器12a、下側の熱交換器を下部熱交換器12bと呼ぶ。
上部熱交換器12aの上端は本体20の内側上部に位置し、上端から下端に向って傾斜する角度は、鉛直線に対して45°以下に設定されており、結露水が確実に上部熱交換器12aを伝わってドレンパン14に向う。このため、ドレンパン14は、上部熱交換器12aの下方全域に配置される必要が無く、上部熱交換器12aの下端近傍の下方にだけ配置されている。
下部熱交換器12bの上端は、上部熱交換器12aの下端に近接して配置されており、上端から下端に向って傾斜する角度は、鉛直線に対して45°を超えている。このため、結露水が直接落下する可能性があるので、ドレンパン14は、下部熱交換器12bの下方全域に配置されている。
上部熱交換器12aは、下部熱交換器12bよりも長い寸法に設定されており、下端コーナーが、下部熱交換器12bの上端中央に近接している。このため、上部熱交換器12aを下部熱交換器12bより長くした分量を相殺している。
(室内ファン13)
室内ファン13は、クロスフローファンであり、幅寸法が直径よりも長く、回転軸と垂直な方向から空気を吸い込むので、単一の吸込口20aから空気を吸い込んで、単一の吹出口20bへ吹き出すことができる。吸い込まれた空気は、フィルタ9及び室内熱交換器12を通過して室内ファン13に入る。これ以後、吸込口20aから室内ファン13までの空気流路を吸込流路31aと呼ぶ。
室内ファン13から吹き出された空気は、吹出口モジュール50を通過して吹出口20bから吹き出される。吹出口20bには、吹出口モジュール50の構成部品である第1風向調節羽根52が配置されており、第1風向調節羽根52は、モータによって傾斜角度の調節が可能であり、運転停止時は、第1風向調節羽根52が吹出口20bを閉じる。これ以後、室内ファン13から吹出口20bまでの空気流路を吹出流路(第2吹出流路41a、第1吹出流路51a)と呼ぶ。室内ファン13とドレンパン14との間で且つ第2吹出流路41a側には、舌部15が設けられており、この舌部15が吹出空気の漏れを防止して、性能を向上させている。そして、下部熱交換器12bの下端部が、舌部15の下方に位置するので、従来(例えば、特開平10−205796参照)のような舌部と熱交換器との位置関係に比べてデッドスペースを有効利用することができる。なお、舌部15は、室内ファン13及びドレンパン14とは独立した部材である。上記した吸込流路31a及び第2吹出流路41aは、発泡スチロール31及び41によって形成される。
(本体20)
空調室内機2は、フラットパネル24の上方に、フィルタ清掃機構10を備えているので、フィルタ清掃機構10を備えていない標準空調室内機と比較して本体20の高さ寸法が大きくなる。
図4は、下部本体の分解斜視図である。図4において、化粧パネル21の上面には、ヒンジ連結装置6、昇降装置7、フィルタ清掃機構10のフィルタ収納枠104、吹出口モジュール50及び吹出口モジュールケース50aが装着されている。化粧パネル21の下面には、フラットパネル24が装着されている。この吹出口モジュール50及びフィルタ清掃機構10のフィルタ収納枠104は、化粧パネル21の上面に長手方向に沿って配置される。また、吹出口モジュール50及びフィルタ収納枠104は、化粧パネル21の幅方向に並んで隣接している。そして、化粧パネル21の両端近傍には、昇降装置7がフィルタ収納枠104を挟むように配置されている。
<フィルタ掃除機構10>
図5は、フィルタ清掃機構のフィルタ収納枠の分解斜視図である。図5において、フィルタ収納枠104の両端には、フィルタ駆動モータ104fが取り付けられている。フィルタ駆動モータ104fは、歯車を介してローラー102を回転させ、フィルタ9を移動させる。また、フィルタ収納枠104内には、縁にラック101が形成されているフィルタ9、ピニオン歯車102aを有するローラー102、及び、フィルタ9の浮き上がりを防止するフィルタ安定板103が設けられている。
(フィルタ9)
フィルタ9は、網部9aと網部9aの周囲を保持する縁部9bを有しており、図3に示すように室内熱交換器12の前面側に配置され、室内から取り込まれた空気から塵埃を捕集する。これにより、フィルタ9は、空気中に浮遊する塵埃が室内熱交換器12の表面を汚染することを防止している。フィルタ9の縁部9bには、ピニオン歯車102aと噛み合うラック101が形成されている。
(ローラー102)
ローラー102は、複数のピニオン歯車102aと、複数のピニオン歯車102aを同軸上に連結する連結軸102bとを有している。ピニオン歯車102aは、フィルタ9のラック101と噛み合い、回転することによってフィルタ9を水平に移動させる。
(フィルタ収納内枠104)
フィルタ収納枠104は、上枠104aと下枠104bとを有しており、上枠104aと下枠104bとが一定の間隔を隔てて上下に重なることによって、フィルタ収納部が形成される。また、上枠104aには、モータ収納部104cが形成されており、ピニオン歯車102aと噛み合う伝達歯車104d、伝達歯車104dを駆動する駆動歯車104e、及び駆動歯車104eを回転させるフィルタ駆動モータ104fが収納される。
ここで、フィルタ駆動モータ104f及びブラシ駆動モータ108fのフィルタ収納枠104に対する位置関係、及び上記フィルタ収納部について図面を参照しながら詳細を説明する。図6は、フィルタ収納枠の内部の断面図である。なお、図6では、フィルタ駆動モータ104f及びブラシ駆動モータ108fのフィルタ収納枠104に対する位置が明確になるように、フィルタ駆動モータ104f及びブラシ駆動モータ108fを2点鎖線で表示している。フィルタ駆動モータ104f及びブラシ駆動モータ108fは、フィルタ収納枠104の長手方向の両側、すなわち吸込口20aの長手方向の両側の上方に位置している。
図6において、フィルタ駆動モータ104fの回転軸に駆動歯車104eが連結され、この駆動歯車104eに伝達歯車104dが噛み合っている。この伝達歯車104dがローラー102のピニオン歯車102aを回転させる。フィルタ収納部は、前方収納部105と後方収納部106とから成り、前方収納部105及び後方収納部106の長さは、フィルタ9の長手方向の長さに相当する。
図7(a)は、フィルタが前方収納部にあるときのフィルタ収納部の断面図であり、(b)は、フィルタが後方収納部にあるときのフィルタ収納部の断面図であり、(c)は、フィルタを取り出すときのフィルタ収納部の断面図である。図7(a),(b),(c)において、前方収納部105は、フィルタ9が後方収納部106へ移動するときの経路となる直線状の前方収納経路105aを有し、後方収納部106は、前方収納部105から移動してくるフィルタ9を導く湾曲した後方収納経路106aを有する。
図3に示すように、前方収納部105の終端部は、吸込流路31aを形成する壁から外側方向へ窪んだ凹部32に嵌まり込んでおり、空調室内機2が稼動しているとき、フィルタ9の縁部9bが吸込流路31aに露出しないようになっている。また、後方収納部106は、吸込口20aと吹出口20bとの間で、且つドレンパンの下方に位置している。
後方収納経路106aには、第1湾曲領域106bと第2湾曲領域106cとがあり、第1湾曲領域106bは、ローラー102によって繰り出されたフィルタ9をピニオン歯車102aの中心へ近づく方向に湾曲させる。第2湾曲領域106cは、第1湾曲領域106bと反対の方向へフィルタ9を湾曲させる。
また、フィルタ9は、フィルタ押え91によって下方から支えられており、使用者が、フィルタ9をメンテナンスするためにフィルタ収納枠104から取り出すときは、フィルタ押え91を下方へ回動させて、フィルタ9を引き出す。
(位置検知スイッチ107)
図7において、フィルタ9は、フィルタ収納枠104内を移動し所定の位置で停止する。フィルタ9の停止位置は、位置検知スイッチ107によって検知される。位置検知スイッチ107は、前方収納部105の終端近傍、及び後方収納部106の終端近傍に配置されている。位置検知スイッチ107の外側には、レバーが蝶番によって装着されており、外力が加わると回動して位置検知スイッチ107のボタンを押す。
(ブラシ108)
図6に示すように、ブラシ108の毛108aは、フィルタ9を挟んでローラー102と反対側に位置しフィルタ9に接触している。つまり、フィルタ9の上側にローラー102があり、フィルタ9の下方にブラシ108がある。毛108aの回転軸上には、最終伝達歯車108cが連結されており、ブラシ駆動モータ108fの回転軸には駆動歯車108eが連結されている。この駆動歯車108eと中間伝達歯車108dとが噛み合い、中間伝達歯車108dと最終伝達歯車108cとが噛み合っている。
また、ブラシ108は、直線状の前方収納経路105aと湾曲した後方収納経路106aとの間に位置するので、フィルタ9が前方収納経路105aと後方収納経路106aとの間を移動するときに、ブラシ108は、フィルタ9の網部9a全域に接触することができる。
なお、最終伝達歯車108cと中間伝達歯車108dとの噛み合いは、フラットパネル24の開時および下降時には外れ、最終伝達歯車108cは、フラットパネル24及びブラシ108と共に移動する。そして、フラットパネル24が吸込口20aを閉じたとき、最終伝達歯車108cと中間伝達歯車108dとは再び噛み合う。
図8は、フラットパネルの分解斜視図であり、図8において、ブラシ108の毛108aは、回転軸108bに固定されている。毛108aは、プラスチック製の細い毛であるので、フィルタ9の網目に入り込んで塵埃を確実に掻き出すことができる。最終伝達歯車108cは、回転軸108bの両端に連結されている。
(ダストボックス109)
図8において、ダストボックス109は、上部の吹出口20b寄りに、塵埃取り込み口109aを有しており、塵埃取り込み口109aの長手方向の両端で、軸受109bを介して回転軸108bを支持する。さらに、塵埃取り込み口109aには、ブラシ108がフィルタ9から掻き取った塵埃をブラシ108からふるい落とす櫛部109cが取り付けられている。このダストボックス109内に貯えられた塵埃を捨てるときは、ダストボックス109が空調室内機2のフラットパネル24から取り外される。しかし、ダストボックス109は、使用者の手の届かないフラットパネル24に取り付けられているので、使用者は、使用者の手が届くメンテナンス位置までフラットパネル24を下降させてから、ダストボックス109をフラットパネル24から取り外す。
図2(b)に示すように、ダストボックス109はフラットパネル24の回動軸側に寄って取り付けられており、ブラシ108が吸込口20aの端のさらに吹出口20b寄りに近づくので、フラットパネル24が回動して吸込口20aを開けたとき、ブラシ108と共にフィルタ9から離れ、吸込空気の進路を妨害しない。また、ダストボックス109へ向って来る空気を滑らかにフィルタ9へ向わせるために、ダストボックス109の吸込空気と対向する面109dは傾斜し、空気抵抗を低減している。
ダストボックス109がフラットパネル24に固定されたとき、フラットパネル24はダストボックス109によって構造的に補強されるので、従来、補強用として使用されていた板金部材の使用率が減少する。
(フィルタの清掃動作)
空調室内機2では、自動的に或いは使用者が必要とするときにリモコン60(図18参照)によってフィルタ9が自動的に清掃される。以下、その仕組みについて説明する。
図7において、フィルタ9のラック101は、前方収納経路105aに収まっており、ラック101の一端(以後、第1端部101aとよぶ)はピニオン歯車102aと噛み合っている。ローラー102が回転するとき、ピニオン歯車102aからラック101に回転が伝達され、フィルタ9のラック101は、ローラー102によって後方収納経路106a側へ搬送される。ローラー102が回転し続けることによって、ラック101の第1端部101aは後方収納経路106aの終端に到達する。
ラック101の第1端部101aが後方収納経路106aの終端に到達したとき、第1端部101aが位置検知スイッチ107のレバーを回動させる。後述する制御部70(図18参照)は、位置検知スイッチ107から出力される信号からラック101の第1端部101aが後方収納経路106aの終端に到達したと判断し、ローラー102の回転を停止させる。このとき、フィルタ9のラック101の全域が、後方収納経路106aに収まっており、ラック101の他端(以後、第2端部101bとよぶ)はピニオン歯車102aと噛み合っている。
図3及び図7において、フィルタ9が移動する際に、フィルタ9の表面に付着していた塵埃はブラシ108によって掻き取られ、ダストボックス109に貯えられる。ブラシ108は、少なくともフィルタ9が前方収納経路105aから後方収納経路106aへ移動している期間中は回転しており、その回転方向は、フィルタ9の進行方向に逆らう方向である。
フィルタ9が前方収納経路105aから後方収納経路106aへ移動し塵埃の除去が終了したとき、制御部70は、ローラー102を逆回転させる。フィルタ9のラック101の第2端部101bは、ピニオン歯車102aと噛み合っているので、ピニオン歯車102aからラック101に回転が伝達され、フィルタ9は、ローラー102によって前方収納経路105a側へ搬送される。ローラー102が逆回転し続けることによって、ラック101の第2端部101bは前方収納経路105aの終端に到達する。
ラック101の第2端部101bが前方収納経路105aの終端に到達したとき、第2端部101bが位置検知スイッチ107のレバーを回動させる。制御部70は、位置検知スイッチ107から出力される信号からラック101の第2端部101bが前方収納経路105aの終端に到達したと判断し、ローラー102の回転を停止させる。このとき、フィルタ9のラック101は、前方収納経路105aに収まっており、ラック101の第1端部101aはピニオン歯車102aと噛み合っている。
<フラットパネル24の動作に関連する装置>
図9は、化粧パネルの斜視図である。図9に示すように、化粧パネル21の天井側の面上には、昇降装置7以外に、ヒンジ連結装置6及びロック装置8が配置されている。以下、ヒンジ連結装置6、昇降装置7及びロック装置8の詳細構造について順に説明する。
(ヒンジ連結装置6)
ヒンジ連結装置6は、空調室内機2が稼動するとき、フラットパネル24の一端を回動可能に支持し、フラットパネル24をメンテナンス位置まで下降させるとき、フラットパネル24の一端の支持を解除する。なお、
図10は、ヒンジ連結装置の分解斜視図である。図10において、ヒンジ連結装置6は、回動部材61、滑り部材62、第1ピン63、ピニオン歯車64、モータ65、固定部
材66、第2ピン67及びネジ68を有している。回動部材61は、U字状の固体物であって、端面から外側に向ってと棒状の支持軸61aが突出している。さらに、回動部材61の一端部には、軸孔61bが形成されている。
滑り部材62は、ピニオン歯車64と噛み合うラック62aと、回動部材61の軸孔61bの両端を挟むアーム62bとが形成されている。さらに、アーム62bには、第1滑り孔62cが形成され、ラック62aの根元近傍には、第2滑り孔62dが形成されている。モータ65は、ステッピングモータであり、ピニオン歯車64を回転させる。モータ65は、ネジ68が通る貫通孔65aを有する。
固定部材66には、滑り部材62を滑り移動可能に保持する滑り空間66aと、ピニオン歯車64が挿入される歯車空間66bと、ネジ68と螺合するネジ孔66cとが形成されている。さらに、滑り空間66aを形成する壁には、第1貫通孔66dと第2貫通孔66eとが形成されている。
固定部材66の滑り空間66aに滑り部材62が配置され、その滑り部材62のアーム62bに回動部材61の軸孔61bが挟まれるように配置される。第1ピン63は、固定部材66の第1貫通孔66dの一端から挿入され、滑り部材62の第1滑り孔62c及び回動部材61の軸孔61bを通って第1貫通孔66dの他端に出る。
第2ピン67は、第2貫通孔66eの一端から挿入され、滑り部材62の第2滑り孔62dを通って第2貫通孔66eの他端に出る。その結果、滑り部材62は、第1ピン63及び第2ピン67に沿って滑り空間を水平移動することができ、回動部材61は、第1ピン63を中心に回動することができる。
(ヒンジ連結装置6の動作)
図9、図10において、モータ65がピニオン歯車64を回転させると、ピニオン歯車64と噛み合うラック62aに動力が伝達されて滑り部材62は第1ピン63に沿って滑り移動し、滑り部材62の移動に伴って回動部材61がフラットパネル24の方向、或はその反対の方向へ移動する。ここで説明の便宜上、回動部材61をフラットパネル24と連結する方向へ移動するようにモータ65が回転することを正転と呼び、回動部材61とフラットパネル24との連結を解除する方向へ移動するようにモータ65が回転することを逆転と呼ぶ。
フラットパネル24の端部には、回動部材61に支持軸61aと対峙する支持孔24c(図8参照)が設けられており、モータ65が正転し、支持軸61aがフラットパネル24の支持孔24cに挿入されたときは、回動部材61とフラットパネル24との連結が成立し、フラットパネル24は、第1ピン63を中心に回動することができる。
一方、モータ65が逆転し、支持軸61aがフラットパネル24の支持孔24cから抜け出たときは、回動部材61とフラットパネル24との連結が解消され、フラットパネル24は、第1ピン63を中心に回動することができない。
(昇降装置7)
図11は、昇降装置の分解斜視図である。図11において、昇降装置7は、ワイヤ71、滑車72、ボビン73、巻取り歯車74、駆動歯車75、昇降モータ76、スイッチ77及びケース78を有している。
滑車72は、滑車部72aとカム部72bとが一体に成形されており、滑車部72aは、ワイヤ71を支え、ワイヤ71の移動に伴って回転する。カム部72bは、小径曲面と
大径曲面とそれら両曲面を結ぶ平面とから成る。
ボビン73は、ワイヤ71を巻取る。巻取り歯車74は、ボビン73と同軸で連結され一体的に回転する。駆動歯車75は、巻取り歯車74と噛み合いボビン73を回転させる。
昇降モータ76は、ステッピングモータであり駆動歯車75を回転させる。昇降モータ76の回転数は、制御部70から供給されるパルス数によって制御される。
スイッチ77は、レバー77aを有するマイクロスイッチであり、レバー77aが押されることによって、昇降モータ76の運転を開始させる。レバー77aは、常に滑車72のカム部72bと接触しており、カム部72bの大径曲面と対峙したときに押される。
ケース78は、支持ケース78aとカバー78bとに分割されている。支持ケース78aには、滑車72を支持する第1軸79a、ボビン73と巻取り歯車74とを支持する第2軸79b、スイッチ77を支持する第3軸79cが形成されている。カバー78bは、支持ケース78aに支持された各部品を覆って保護する。
(昇降装置7の動作)
図12は、昇降装置内部の部品の配置図である。図12において、昇降装置7がワイヤ71を繰り出す場合、昇降モータ76は駆動歯車75をCCW方向へ回転させ、巻取り歯車74をCW方向へ回転させる。これによって、ボビン73がワイヤ71を繰り出す方向に回転する。
一方、昇降装置7がワイヤ71を巻き取る場合、昇降モータ76は駆動歯車75をCW方向へ回転させ、巻取り歯車74をCCW方向へ回転させる。これによって、ボビン73がワイヤ71を巻き取る方向に回転する。紐の繰り出し量および巻き取り量は、昇降モータ76の回転量に比例しており、制御部70が、昇降モータ76へ供給するパルス数を制御することによって、ワイヤ71の繰り出し量および巻き取り量が制御される。
ワイヤ71の先端にはフラットパネル24が連結されるため、ワイヤ71には常に張力が発生しており、ワイヤ71が繰り出されるとき、又はワイヤ71が巻き取られるとき、滑車部72aがワイヤ71との摩擦力によって回転する。このとき、カム部72bも回転するので、スイッチ77は、レバー77aがカム部72bの大径曲面と対峙したときに運転を開始させる信号を発し、レバー77aが小径曲面と対峙したときには運転を停止させる信号を発する。滑車72が回転している間は、運転を開始させる信号と運転を停止させる信号が交互に発生し、これらの信号は、すべて制御部70に入力される。
しかし、何らかの要因でワイヤ71が弛み張力がなくなった場合、例えば、メンテナンスのためにワイヤ71を繰り出してフラットパネル24を下降させているときに、所定の繰り出し量に達する前に、フラットパネル24がテーブルなどの上に着地して停止した場合には、ワイヤ71と滑車部72aとの摩擦力が減退し滑車72が停止する。このため、スイッチ77からは、運転を開始させる信号又は運転を停止させる信号のいずれか一方が連続的に出力される。このとき、制御部70では、昇降モータ76が回転しているときにスイッチ77からの信号が一定になっていることから、フラットパネル24が何らかの障害物によって停止したと推定し、直ちに昇降モータ76を停止させる。
(ロック装置8)
フラットパネル24が吸込口20aを閉じているとき、フラットパネル24を本体20に支持しているのは、ヒンジ連結装置6と昇降装置7である。不測の要因で、ヒンジ連結装置6が誤動作しフラットパネル24の支持を解除し、昇降装置7のワイヤ71が緩んでしまったときでもフラットパネル24が落下しないように、空調室内機2はロック装置8をさらに備えている。
図13は、ロック装置の斜視図である。図13において、ロック装置8は、可動体81、第1保持部82、第2保持部83、モータ84及びスプリング85を有している。可動体81は、四角柱形状を成し、その一端には傾斜面811が形成され、全長が最長である長側面812には所定の歯車と噛み合うラック81aが形成され、ラック81aの下方には中空部81bが形成されている。可動体81は、長側面812を鉛直上方に向け、第1保持部82に移動可能な状態で保持されている。
第1保持部82は、上面と一側面とが開放された直方体形状の筐体であり、底面に案内溝82aが形成されており、可動体81がその案内溝82aに沿って水平移動する。案内溝82aの両端は壁821,822で挟まれており、一方の壁821には可動体81が通る貫通口82bが形成されている。案内溝82aの両端を挟む壁821,822には壁823が隣接しており、壁823には、案内溝82aと直交する方向に突出する板状突起82cが形成されている。可動体81は第1保持部82に保持されているとき、傾斜面811は常に第1保持部82の外側に位置し、ラック81aは常に第1保持部82の内部に位置する。そして、第1保持部82の板状突起82cは、可動体81の中空部81bを貫通している。
壁823は、モータ84を固定し、モータ84の回転軸に連結されたピニオン歯車84aを回転可能に支持している。ピニオン歯車84aは、可動体81のラック81aと噛み合い、ラック&ピニオン機構を成している。可動体81の中空部81bには、スプリング85が収納されている。スプリング85は、圧縮コイルスプリングであって、中空部81bの端部と板状突起82cとで挟まれている。
第2保持部83は、可動体81が通る案内孔83aが形成された固体物であって、フラットパネル24側に設置される。第2保持部83の上面には滑らかな曲面831が形成されている。
(ロック装置8の動作)
図13において、可動体81は、第1保持体82と第2保持体83に保持された状態であり、その状態でモータ84がピニオン歯車84aをCCW方向へ回転させたとき、ピニオン歯車84aの回転運動はラック81aによって直線運動に変換され、可動体81が壁822に向って滑り移動する。可動体81が所定距離移動したとき、可動体81は第2保持部83の案内孔83aから離れる。可動体81を保持しない第2保持体83は、上下方向の移動が許容されるので、フラットパネル24の下降を妨げない。
可動体81の移動によって、中空部81bの側面と板状突起82cとの距離が短くなるので、スプリング85は圧縮され反発力を貯える。モータ84は、電力が供給されている間、スプリング85の増加する反発力に抗して回転するが、電力が供給されなくなったとき、スプリング85の反発力によって逆回転し、可動体81は元の位置へ復帰する。
フラットパネル24が下降せず第2保持部83が移動していないとき、可動体81は第2保持部83の案内孔83aに入る。一方、フラットパネル24が下降して第2保持部83が移動しているとき、第2保持部83が復帰する軌道上で待機する。そして、フラットパネル24が上昇して吸込口20aを閉じたとき、第2保持部83は、曲面831を可動体81の傾斜面811に当てて、可動体81を押しのけて復帰する。
第2保持部83に押された可動体81は、水平移動しスプリング85を圧縮する。第2保持部83が完全に復帰したとき、可動体81は、第2保持部83の案内孔83aを貫通する。その結果、可動体81がフラットパネル24の下降を妨げることになる。
(フラットパネルの開閉動作)
図14は、フラットパネルが吸込口を開いた状態の斜視図である。図14において、ヒンジ連結装置6がフラットパネル24を連結した状態で、ロック装置8がロックを解除し、昇降装置7がワイヤ71を繰り出したとき、フラットパネル24は自重によって下降する。しかし、フラットパネル24の端部はヒンジ連結装置6に連結されているので、フラットパネル24は端部を軸として吸込口20aを開く方向へ回動する。
一方、昇降装置7がワイヤ71を巻き取るとき、フラットパネル24は上昇するが、フラットパネル24の端部がヒンジ連結装置6に連結されているので、フラットパネル24は端部を軸として吸込口20aを閉じる方向へ回動する。フラットパネル24が吸込口20aを完全に閉じたとき、ロック装置8がフラットパネル24をロックする。
(フラットパネルの昇降動作)
図15は、フラットパネルが下降している状態の斜視図である。図15において、ヒンジ連結装置6がフラットパネル24の端部との連結を解除し、ロック装置8がフラットパネル24のロックを解除し、昇降装置7がワイヤ71を繰り出したとき、フラットパネル24は自重によって下降する。一方、昇降装置7がワイヤ71を巻き取るとき、フラットパネル24は上昇し、フラットパネル24が吸込口20aを完全に閉じたとき、ロック装置8がフラットパネル24をロックする。
フラットパネル24は2本のワイヤに吊られて、ダストボックス109と共に下降するので、ダストボックス109を含めたフラットパネル24の総重量は増加しており、室内の気流によって姿勢が不安定になることはない。但し、塵埃が、ダストボックス109内に偏って集積されているときは重心が変動する。このため、本実施形態では、ダストボックス109内に塵埃が満載されているときの姿勢と、ダストボックス109内が空のときの姿勢とがほぼ同姿勢となるように、フラットパネル24上のダストボックス109の寸法と位置が設定されている。
具体的には、ダストボックス109の長手方向の全長は、フラットパネル24の長手方向の全長の1/2以上に設定されている。また、ダストボックス109の幅方向の全長は、フラットパネル24の幅方向の全長の1/3以上に設定されている。そして、ダストボックス109は、フラットパネル24が回動するときの回動軸に寄って配置されている。
<吹出口モジュール50の構成部品>
図16は吹出口モジュールの拡大断面図であり、図17は吹出口モジュールの斜視図である。図16、図17において、吹出口モジュール50は、第1吹出流路形成壁部51、第1風向調節羽根52、第2風向調節羽根53、長羽根支持部材54、短冊状羽根支持部材55及び断熱材56がモジュール化されたものである。
(第1吹出流路形成壁部51)
第1吹出流路形成壁部51は、空気流路の終端部に位置し吹出口20bに繋がる第1吹出流路51aを形成している。第1吹出流路形成壁部51は、第2吹出流路41aを形成する第2吹出流路形成壁部41(図3参照)の終端と向かい合う部分に、樹脂性のシール部材貼付面511を有しており、そこにシール部材59が貼り付けられる。シール部材貼付面511の幅寸法は、3mm以上に設定されている。
第1吹出流路形成壁部51は、シール部材貼付面511から吹出口20bの方向へ延びる外壁512及び内壁513と、外壁512の終端から水平方向に延びるフランジ514をさらに有している。外壁512と内壁513とは所定距離だけ離れて、外壁512と内壁513との間に断熱空気層51bを形成している。フランジ514は、吹出口20bを挟んで吸込口20aと反対側に位置し、化粧パネル21の補強板を兼ねている。
(第1風向調節羽根52)
第1風向調節羽根52は、吹出口20bの近傍に位置し、吹出口20bの長手方向と平行に延びる2つの長羽根52a,52bを有している。長羽根52a,52bは、長羽根支持部材54によって第1吹出流路形成壁部51に連結されており、長羽根支持部材54の支持部54a,54bが吹出口20bの長手方向と並行な軸を中心として回動し、長羽根52a,52bの傾き角度を調節する。但し、空調室内機2が停止しているときは吹出口20bを閉じる。
(第2風向調節羽根53)
第2風向調節羽根53は、第1風向調節羽根52の上流に位置し、複数の短冊状羽根53aと1本の駆動軸53bとを有している。各短冊状羽根53aは、短冊状羽根支持部材55によって第1吹出流路形成壁部51に連結され、所定の間隔で吹出口20bの長手方向に平行に並んでいる。また、複数の短冊状羽根53aは、駆動軸53bによって繋がっており、駆動軸53bが長手方向に往復運動することによって、吹出口20bの長手方向と直行する軸を中心に遥動する。
(第1風向調節羽根駆動部57)
第1風向調節羽根駆動部57は、第1吹出流路形成壁部51の外側で第1風向調節羽根52の延長線上に位置する。第1風向調節羽根駆動部57は、内部にステッピングモータ(図示せず)と、そのステッピングモータの回転を長羽根支持部材54に伝達する伝達歯車(図示せず)を有している。
(第2風向調節羽根駆動部58)
第2風向調節羽根駆動部58は、第1吹出流路形成壁部51の外側で第2風向調節羽根53の駆動軸53bの延長線上に位置する。第2風向調節羽根駆動部58は、内部にステッピングモータ(図示せず)と、そのステッピングモータの回転を駆動軸53bに伝達する伝達歯車(図示せず)を有している。
<制御部の構成>
図18は、空調室内機の制御ブロック図である。図18に示すように、空調室内機2には、CPU、メモリ及びモータドライブ回路等が搭載される制御部70が設けられている。この制御部70は、上記した室内ファン13、フィルタ駆動モータ104f、ブラシ駆動モータ108f、ヒンジ連結装置6のモータ65、昇降装置7の昇降モータ76、ロック装置8のモータ84、2つの位置検知スイッチ107、昇降装置7のスイッチ77、リモコン60、当該リモコン60の操作に係る音声を出力するスピーカ90等と有線又は無線により通信可能に構成される。リモコン60は、使用者の操作によって、空調室内機2の空調指令(冷房指令、暖房指令、除湿指令、送風指令など)、フラットパネル24の昇降指令、及び、フィルタ9の清掃指令等を入力するものであって、リモコン60に入力された各種指令は、空調室内機2の受信部を介して、制御部70へと送られる。そして、当該指令を受信した制御部70は、当該指令に基づいて各構成に対して制御信号を出力することにより空調室内機2の運転を制御する。
そして、本実施形態では、制御部70は、空調運転が行われている間は、リモコン60の操作によってフラットパネル24を下降させる下降指令がなされても、当該指令を受け付けずに、空調運転を継続する。この際、制御部70は、当該指令を受け付けなかったことを報知する報知音をスピーカ90から出力させる。
<フラットパネルの昇降制御>
図19は、フラットパネルの昇降制御を示したフローチャートである。次に、図19を参照して、フラットパネルの昇降制御について詳細に説明する。
まず、制御部70は、リモコン60の操作によってフラットパネル24の下降指令がなされたか否かを判断する(ステップS1)。そして、下降指令がなされた場合(ステップS1:Yes)、制御部70は、空調運転が停止中か否かを判断する(ステップS2)。これに対して、下降指令がなされない場合(ステップS1:No)、下降指令がなされるまで当該ステップS1の判断を繰り返す。
そして、空調運転が停止中の場合(ステップS2:Yes)、制御部70は、下降指令を受け付けたことを示す報知音(例えば、「ピッ」)をスピーカ90から出力させる(ステップS3)。その後、制御部70は、昇降モータ76を制御してフラットパネル24の下降を開始する(ステップS4)。
これに対して、空調運転中の場合(ステップS2:No)、制御部70は、下降指令を受け付けなかったことを示す報知音(例えば、「ピッピッピッ」)をスピーカ90から出力させる(ステップS5)。そして、上記した下降指令を無視して、再びステップS1の判断を繰り返す。
[本実施形態の空調室内機(空気調和機)の特徴]
本実施形態の空調室内機2には、以下のような特徴がある。
本実施形態の空調室内機2では、空調運転中に誤操作でフラットパネル24を下降させる指令がなされても、当該指令を受け付けないので、そのまま空調運転を継続することができる。その結果、当該指令を受け付けて空調運転を中止する場合と異なり、空気調和された居住空間を再度適切な環境にするまでに時間を要するという不都合を解消することができる。
また、本実施形態の空調室内機2では、空調運転が行われている間は、フラットパネル24が本体の取付位置にあるので、本体内に組み込まれる室内ファン13等の駆動部を当該フラットパネル24で覆うことができる。これにより、安全性を確保することができる。
また、本実施形態の空調室内機2は、空調運転とフラットパネル24の昇降運転とを同時に行わないので、電源容量の小さい環境下(例えば、業務用電源より電源容量が小さい家庭用電源の環境下)でも、当該空調室内機2を利用することができる。
また、本実施形態の空調室内機2では、当該指令が受付けられなかったことを使用者に報知することができる。
また、フラットパネル24を用いて、空調運転とフラットパネル24の下降運転とを同時に行えば、室内ファン13の運転による吸込口からの空気の吸引力により、フラットパネル24が本体側に吸い付いてしまう恐れがある。しかし、この本実施形態の空調室内機2では、空調運転中にフラットパネル24の下降を行わないので、吸込口20aを閉じる形状のフラットパネル24を用いる場合でも、フラットパネル24が本体20側に吸い付く恐れがなく、フラットパネル24のスムーズな下降を行うことができる。
また、本実施形態の空調室内機2では、フラットパネル24と共にダストボックス109及びブラシ108が下降するので、メンテナンスが容易になる。
(第2実施形態)
次に、図21を参照して、本発明の第2実施形態に係る空気調和機のフラットパネルの昇降制御について説明する。この第2実施形態では、暖房運転や冷房運転などの空調運転時にフラットパネルの下降指令を受け付けない第1実施形態と異なり、空調機器の一例としての室内ファンの運転時にフラットパネルの下降指令を受け付けない。フラットパネルの昇降制御以外は、第1実施形態の空気調和機と同様であるので、同一番号を付し、その説明を省略する。
<フラットパネルの昇降制御>
まず、制御部70は、リモコン60の操作によってフラットパネル24の下降指令がなされたか否かを判断する(ステップS101)。そして、下降指令がなされた場合(ステップS101:Yes)、制御部70は、室内ファン13が停止中か否かを判断する(ステップS102)。具体的には、制御部70は、室内ファン13を駆動するファンモータが駆動しているか否かを判断している。これに対して、下降指令がなされない場合(ステップS101:No)、下降指令がなされるまで当該ステップS101の判断を繰り返す。
そして、室内ファン13の運転が停止中の場合(ステップS102:Yes)、制御部70は、下降指令を受け付けたことを示す報知音(例えば、「ピッ」)をスピーカ90から出力させる(ステップS103)。その後、制御部70は、昇降モータ76を制御してフラットパネル24の下降を開始する(ステップS4)。
これに対して、室内ファン13が運転中の場合(ステップS102:No)、制御部70は、下降指令を受け付けなかったことを示す報知音(例えば、「ピッピッピッ」)をスピーカ90から出力させる(ステップS105)。そして、上記した下降指令を無視して、再びステップS101の判断を繰り返す。
上記したように、室内ファン13の運転中にフラットパネル24の下降指令を受け付けないように構成することによって、室内ファン13の運転とフラットパネル24の昇降運転とを同時に運転することがないので、電源容量の小さい環境下でも、第2実施形態に係る空気調和機を利用することができる。
また、室内ファン13の運転が行われている間は、フラットパネル24が本体の取付位置にあるので、本体内に組み込まれる室内ファン13をフラットパネル24で覆うことができる。これにより、安全性を確保することができる。
(第3実施形態)
次に、図22を参照して、本発明の第3実施形態に係る空気調和機のフラットパネルの昇降制御について説明する。この第3実施形態では、室内ファンの運転時にフラットパネルの下降指令を受け付けない第2実施形態と異なり、空調機器の一例としての室内熱交換器の運転時にフラットパネルの下降指令を受け付けない。フラットパネルの昇降制御以外は、第1実施形態の空気調和機と同様であるので、同一番号を付し、その説明を省略する。本実施形態の空気調和機では、空気調和機内部のカビの繁殖を抑えるために、冷房・除湿(ドライ)運転終了後に、室内熱交換器を加熱することで空気調和機内部の水分を蒸発させる運転を行うことができる。
<フラットパネルの昇降制御>
この空気調和機では、制御部70は、リモコン60の操作によってフラットパネル24の下降指令がなされたか否かを判断する(ステップS201)。そして、下降指令がなされた場合(ステップS201:Yes)、制御部70は、室内熱交換器12が停止中か否かを判断する(ステップS202)。これに対して、下降指令がなされない場合(ステップS201:No)、下降指令がなされるまで当該ステップS201の判断を繰り返す。
そして、室内熱交換器12の運転が停止中の場合(ステップS202:Yes)、制御部70は、下降指令を受け付けたことを示す報知音(例えば、「ピッ」)をスピーカ90から出力させる(ステップS203)。その後、制御部70は、昇降モータ76を制御してフラットパネル24の下降を開始する(ステップS4)。
これに対して、室内熱交換器12が運転中の場合(ステップS202:No)、制御部70は、下降指令を受け付けなかったことを示す報知音(例えば、「ピッピッピッ」)をスピーカ90から出力させる(ステップS205)。そして、上記した下降指令を無視して、再びステップS201の判断を繰り返す。
上記したように、室内熱交換器12の運転中にフラットパネル24の下降指令を受け付けないように構成することによって、室内熱交換器12の運転とフラットパネル24の昇降運転とを同時に運転することがないので、電源容量の小さい環境下でも、第3実施形態に係る空気調和機を利用することができる。
(第4実施形態)
次に、図23を参照して、本発明の第4実施形態に係る空気調和機のフラットパネルの昇降制御について説明する。この第4実施形態では、室内ファン及び室内熱交換器の運転時にフラットパネルの下降指令を受け付けない第2及び第3実施形態と異なり、空調機器の一例としてのフィルタ掃除機構の運転時にフラットパネルの下降指令を受け付けない。フラットパネルの昇降制御以外は、第1実施形態の空気調和機と同様であるので、同一番号を付し、その説明を省略する。
<フラットパネルの昇降制御>
この空気調和機では、制御部70は、リモコン60の操作によってフラットパネル24の下降指令がなされたか否かを判断する(ステップS301)。そして、下降指令がなされた場合(ステップS301:Yes)、制御部70は、フィルタ清掃機構10が停止中か否かを判断する(ステップS302)。具体的には、制御部70は、フィルタ9を移動させるフィルタ駆動モータ104fが駆動しているか否かを判断している。これに対して、下降指令がなされない場合(ステップS301:No)、下降指令がなされるまで当該ステップS301の判断を繰り返す。
そして、フィルタ清掃機構10の運転が停止中の場合(ステップS302:Yes)、制御部70は、下降指令を受け付けたことを示す報知音(例えば、「ピッ」)をスピーカ90から出力させる(ステップS303)。その後、制御部70は、昇降モータ76を制御してフラットパネル24の下降を開始する(ステップS4)。
これに対して、フィルタ清掃機構10が運転中の場合(ステップS302:No)、制御部70は、下降指令を受け付けなかったことを示す報知音(例えば、「ピッピッピッ」)をスピーカ90から出力させる(ステップS305)。そして、上記した下降指令を無視して、再びステップS301の判断を繰り返す。
上記したように、フィルタ清掃機構10の運転中にフラットパネル24の下降指令を受け付けないように構成することによって、フィルタ清掃機構10の運転とフラットパネル24の昇降運転とを同時に運転することがないので、電源容量の小さい環境下でも、第4実施形態に係る空気調和機を利用することができる。
また、フィルタ清掃機構10の運転が行われている間は、フラットパネル24が本体の取付位置にあるので、本体内に組み込まれる当該フィルタ清掃機構10の駆動部をフラットパネル24で覆うことができる。これにより、安全性を確保することができる。
(第5実施形態)
次に、図24を参照して、本発明の第5実施形態に係る空気調和機において、タイマ予約設定時におけるフラットパネル及び空調機器の動作制御について説明する。この第5実施形態の空気調和機は、フラットパネル及び空調機器の動作制御以外は、第1実施形態の空気調和機と同様であるので、同一番号を付し、その説明を省略する。
<フラットパネルの昇降制御>
本実施形態の空気調和機の制御部(コントローラ)70は、冷房運転や暖房運転などの空調運転に関わる空調機器(室内ファン13、室内熱交換器12、フィルタ清掃ユニット10)の運転を所定時刻に開始又は停止させるタイマ予約機能を有している。そして、本実施形態の空気調和機では、フラットパネル24が下降又は昇降しているときに、空調機器の運転が開始する時刻(以下、予約時刻とする)になった場合、当該フラットパネル24の下降又は昇降を終了させてから、空調機器の運転を行う。
具体的には、制御部70は、フラットパネル24が昇降中か否かを判断し(ステップS401)、フラットパネル24が昇降中でない場合には(ステップS401:No)、当該判断を繰り返す。一方、フラットパネル24が昇降(下降又は上昇)中の場合には(ステップS401:Yes)、制御部70は、タイマ予約がなされているか否かを判断する(ステップS402)。このタイマ予約は、ユーザによるリモコン60の操作等によって設定されている。そして、タイマ予約がなされている場合には(ステップS402:Yes)、現在時刻とそのタイマ予約に係る予約時刻とを比較して、現在時刻が予約時刻になったか否かを判断する(ステップS403)。
ここで、本実施形態では、フラットパネル24の昇降中に(ステップS401:Yes)、現在時刻がタイマ予約に係る予約時刻になった場合でも(ステップS403:Yes)、空調機器の運転を開始せず、その運転開始を遅延させる(停止した状態にしておく)(ステップS404)。その後、フラットパネル24の昇降が完了してフラットパネル24の動作が停止したら(ステップS405:Yes)、空調機器の運転を開始する(ステップS406)。
上記したように、フラットパネル24が下降又は上昇しているときに、タイマ予約により空調機器の運転が開始される場合でも、その空調機器の運転の開始が昇降パネルの下降又は上昇が終了するまで遅延する。これにより、空調機器とフラットパネル24とが同時に動作することがないので、電源容量の小さい環境下でも、第5実施形態に係る空気調和機を利用することができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、昇降パネルの一例としてフラットパネル24ついて説明したが、本発明の天井設置型の空気調和機はこれに限らず、図20に示すように、昇降パネルが格子状の格子パネル124であってもよい。この場合、格子部分を介して空気を吸い込むことができるので、吸込口20aを開閉する機構(ヒンジ連結装置6等)が必要となるフラットパネル24に比べて、構成が簡単になる。
また、上記第2〜第4実施形態では、フラットパネルが取付位置にあるときに、空調機器としての室内ファン、室内熱交換器及びフィルタ清掃機構の少なくとも1つの運転が行われている間は、フラットパネルを下降させる指令を受け付けないように構成したが、本発明はこれに限らず、本体に収容される空調機器であれば、上記した室内ファン、室内熱交換器及びフィルタ清掃機構に限定されない。具体的には、空調機器としての第1風向調節羽根52(第1風向調節羽根駆動部57)及び第2風向調節羽根53(第2風向調節羽根駆動部58)の少なくとも1つの運転が行われている間は、フラットパネル24を下降させる指令を受付けないように構成してもよい。このように構成すれば、第1風向調節羽根52(第1風向調節羽根駆動部57)及び第2風向調節羽根53(第2風向調節羽根駆動部58)の少なくとも1つと、フラットパネル24とを同時に運転することがないので、電源容量の小さい環境下でも利用することができる。
本発明を利用すれば、空調運転中に誤操作で昇降パネルを下降させる指令がなされても空調運転を継続することが可能な天井設置型の空気調和機を得ることができる。
2 空調室内機(空気調和機)
7 昇降機構
9 フィルタ
10 フィルタ清掃機構(空調機器)
12 室内熱交換器(空調機器)
13 室内ファン(送風機、空調機器)
20 本体
20a 吸込口
24 フラットパネル(昇降パネル)
60 リモコン(入力部)
70 制御部(コントローラ)
90 スピーカ(音声出力部)
108 ブラシ
109 ダストボックス
124 格子パネル(昇降パネル)

Claims (8)

  1. 吸込口を有し、内部に空調機器を搭載する本体と、
    前記本体に取り付けられる取付位置から移動可能な昇降パネルと、
    前記昇降パネルを昇降させる昇降機構とを備え、
    前記昇降パネルが前記取付位置にあるときに、前記空調機器の運転が行われている間は、前記昇降パネルを下降させる指令を受付けないことを特徴とする、天井設置型の空気調和機。
  2. 前記空調機器は、送風機と、熱交換器と、前記吸込口から流入する空気に含まれる塵埃を捕集するフィルタに付着した塵埃を当該フィルタから離脱させるフィルタ清掃機構との少なくとも1つを含み、
    前記昇降パネルが前記取付位置にあるときに、前記送風機と前記熱交換器と前記フィルタ清掃機構との少なくとも1つの運転が行われている間は、前記昇降パネルを下降させる指令を受付けないことを特徴とする、請求項1に記載の天井設置型の空気調和機。
  3. 前記指令を入力するための入力部と、
    前記入力部の操作に応じて当該操作に係る音声を出力する音声出力部とをさらに備え、
    前記指令を受付けない状態で、前記指令に係る前記入力部の操作が行われたときに、前記音声出力部から当該指令を受付けなかったことを報知する報知音を出力することを特徴とする、請求項1又は2に記載の天井設置型の空気調和機。
  4. 前記昇降パネルは、回動可能であって、空調運転中には前記吸込口を開くと共に空調運転停止時には前記吸込口を閉じるフラットパネルであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の天井設置型の空気調和機。
  5. 前記昇降パネルは、格子状の格子パネルであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の天井設置型の空気調和機。
  6. 前記吸込口から流入する空気に含まれる塵埃を捕集するフィルタと、
    前記フィルタに付着した塵埃を回収するためのダストボックスとをさらに備え、
    前記ダストボックスは、前記昇降パネルに載置され、前記昇降パネルと共に昇降することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の天井設置型の空気調和機。
  7. 前記ダストボックスに取り付けられ、前記フィルタに付着した塵埃を前記フィルタから掻き取るブラシをさらに備えることを特徴とする、請求項6に記載の天井設置型の空気調和機。
  8. 前記空調機器の運転を開始又は停止させるタイマ予約機能を有するコントローラをさらに備え、
    前記昇降パネルが下降又は上昇しているときに、前記空調機器の運転が開始する予約時刻になった場合、前記昇降パネルの下降又は上昇を終了させてから前記空調機器の運転を行うことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の空気調和機。
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