JP2010043044A - 化粧品組成物 - Google Patents

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Hiroaki Kitazawa
宏明 北澤
Masaru Kitagawa
優 北川
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Abstract

【課題】肌なじみに優れ、ベタツキの少ない優れた使用感触が得られ、抗菌剤の性能を十分に発揮させることができる化粧品組成物を提供する。
【解決手段】Cacalia属植物抽出物またはカカロールと抗菌剤を含有することを特徴とする化粧品組成物を提供する。本発明のCacalia属植物抽出物またはカカロールを含有する化粧品組成物により、細胞賦活化効果および抗酸化効果を有する、化粧品、医薬部外品、医療用品、衛生用品、医薬品を提供することができる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、Cacalia属植物抽出物またはカカロールを含有する化粧品組成物に関するものであり、特に、化粧品、医薬部外品、医療用品、衛生用品、医薬品に利用されるものである。
従来より、老化や体内・体外の環境変化など多様な要因により生ずるしみ、しわ、くすみ、にきび、肌荒れ等の皮膚トラブルの予防または改善を目的として、抗菌剤などの薬効成分が化粧料や皮膚外用剤に広く配合されてきた。
一方、Cacalia属植物であるモミジガサ抽出物には細胞賦活作用および美白作用があることが知られている(特許文献1、特許文献2)。
また、モミジガサに含まれるカカロールは、皮膚に対して安全でかつ優れた抗老化作用、抗酸化作用を示すことが知られている(特許文献1参照)。
国際公開第2008/041460号パンフレット 特開開平05−345705号公報
しかしながら、抗菌剤を配合した化粧品では、製剤中で変質するなどして所望の薬効が得られない、あるいは肌なじみが悪くベタツキが多いといった場合が多く、その改善が望まれていた。
本発明者らは、鋭意検討を行った結果、Cacalia属植物抽出物またはカカロールと抗菌剤を組み合わせることで、肌なじみに優れ、ベタツキの少ない優れた使用感触が得られ、さらに本来、抗菌剤の有する作用が十分発揮されることを見出し、本発明を完成した。
1.Cacalia属植物抽出物と抗菌剤を含有することを特徴とする化粧品組成物。
2.1に記載のCacalia属植物がモミジガサであることを特徴とする化粧品組成物。
3.1または2の植物抽出物がカカロールを含有することを特徴とする化粧品組成物。
4.カカロールと抗菌剤を含有することを特徴とする化粧品組成物。
5.抗菌剤が、有機系抗菌剤および/または無機系抗菌剤であることを特徴とする1〜4のいずれかに記載の化粧品組成物。
6.化粧品、医薬部外品、医療用品、衛生用品または医薬品として利用されるものであることを特徴とする1〜5のいずれかに記載の化粧品組成物。
本発明のCacalia属植物抽出物またはカカロールを含有する組成物は、肌なじみに優れ、ベタツキの少ない優れた使用感触が得られるとともに、その性能を十分に発揮させることができるので、美容や医療において極めて有用なものである。
本発明の化粧品組成物は、Cacalia属植物抽出物またはカカロールと抗菌剤を必須成分として含有する。
本発明のCacalia属植物とは、キク科コウモリソウ属植物のことを指す。また、Cacalia属は、Parasenecio属と呼ばれることもある。
本発明のCacalia属植物としては、コウモリソウ、モミジガサ、カニコウモリ、タマブキ、イヌドウナ、イズカニコウモリ、オオカニコウモリ、タイミンガサ、ツクシコウモリソウ、テバコモミジガサ、ニシノヤマタイミンガサ、ミミコウモリ、モミジコウモリ、ヤマタイミンガサ、ヨブスマソウなどが挙げられる。その中でも、食用植物が好ましく、モミジガサが適している。
本発明においてモミジガサとは、別名、シドケ、シドキ、シドキナ、シンドキ、キノシタ、トウキチ、トウキチナ、スドケ、シトギ、スドケと呼ばれており、キク科の植物で国内に広く分布し山菜として食されている。
Cacalia属植物抽出物を得るための植物組織としては、特に限定はされないが、植物全体、あるいは部分的な組織から得ることができる。得ることができる部位としては、特に限定されないが全樹、花、蕾、子房、果実、葉、子葉、茎、芽、根、種子、乾燥種子、胚、胚芽、根などである。本発明では、好ましくは葉、茎、根から抽出操作を行うのがよい。
Cacalia属植物抽出物を得るための方法としては、植物を生の状態、凍結された状態、凍結乾燥された状態のいずれから抽出操作を行ってもよい。好ましくは、凍結乾燥の状態から抽出作業を行うのがよい。生または凍結された植物から抽出作業を行う場合には、まず、破砕をしても良い。破砕にはミキサー、ホモジナイザー、乳鉢などを用いて破砕すればよい。凍結乾燥されたものは、凍結乾燥操作後、粉状に破砕しても良い。
破砕された植物体は溶媒を用いて、抽出操作を行う。抽出方法として、室温,冷却又は加熱した状態で含浸させて抽出する方法、水蒸気蒸留などの蒸留法を用いて抽出する方法、圧搾して抽出物を得る圧搾法、超臨界流体又は亜臨界流体を用いて抽出する方法などを用いてもよく、これらの方法を単独で、又は2種以上を組み合わせて抽出を行っても良い。好ましくは、細かく裁断した原料1gに対して、5〜100mlの溶媒を用い、1時間から1か月間、好ましくは1〜5日間、室温或いは加熱下で行うことが望ましい。
抽出に用いられる溶媒は、有効成分が効果的に抽出される溶媒であれば特に限定されるものではないが、水または、エタノール等の低級アルコールのように水と混和する有機溶媒、またはそれらの混液、または水と混和しない有機溶媒たとえば酢酸エチル等を用いてもよい。そのほかにも例を挙げるならば、ジクロロメタン、メタノール,イソプロパノール,イソブタノール,n-ヘキサノール,メチルアミルアルコール,2-エチルブタノール,n-オクチルアルコール等の1価アルコール類、グリセリン,エチレングリコール,エチレングリコールモノメチルエーテル,プロピレングリコール,プロピレングリコールモノメチルエーテル,プロピレングリコールモノエチルエーテル,トリエチレングリコール,1,3-ブチレングリコール,へキシレングリコール等の多価アルコール又はその誘導体、アセトン,メチルエチルケトン,メチルイソブチルケトン,メチル-n-プロピルケトン等のケトン類,酢酸イソプロピル等のエステル類、エチルエーテル,イソプロピルエーテル,n-ブチルエーテル等のエーテル類、スクワラン,ワセリン,パラフィンワックス,パラフィン油などの炭化水素類、オリーブ油,小麦胚芽油,米油,ゴマ油,マカダミアンナッツ油,アルモンド油,ヤシ油等の植物油脂、牛脂,豚脂,鯨油等の動物油脂などが例示される。また、リン酸緩衝生理食塩水等の無機塩類を添加した極性溶媒、界面活性剤を添加した溶媒を用いることもでき、特に限定されない。飲食物等への使用、皮膚への塗布を含む人体への使用における安全性等を考えれば、特に、水および/またはアルコールのいずれかにより抽出することが好ましい。
また、段階的に抽出操作を行っても良い。たとえば、エタノール等の低級アルコールのように水と混和する有機溶媒で抽出操作を行い、エバポレーターなどで濃縮し、水と混和しない有機溶媒たとえば酢酸エチル等と水を加え、有機層と水層に分離しても良い。この場合、有機層にも水層にもチロシナーゼ阻害作用、メラニン生成抑制作用、抗酸化作用がある成分が抽出されるので、用途別に利用しても構わない。例えば、水層の成分は、洗顔用途、化粧水用途及び入用剤用途など水と親和性が必要な抗酸化剤が所望される場合に利用が期待でき、また、有機層のものはクリーム及び乳液など油と親和性が必要な抗酸化剤が所望される場合に利用が期待できるが、これらに限定されるものではない。
このようにして得られたCacalia属植物抽出物は、そのまま用いることもできるが、その効果を失わない範囲で、脱臭や脱色などの精製操作を加えたりして用いてもよい。また、所望により、得られた抽出物を更に、濃縮、液液分配、吸着クロマトグラフィー、順相もしくは逆相クロマトグラフィー等の手段に付すことも可能である。
Cacalia属植物抽出物を得る植物としては植物加工物であってもよい。その加工方法は、植物を水、有機溶媒、水と有機溶媒の混合物などを用いて、低温、室温、加温条件下での含浸法、蒸留法、圧搾法、超音波法、超臨界流体法、亜臨界流体法などで抽出物を回収する。さらに植物や植物から回収した抽出物を発酵させるなどの加工処理した加工物なども含まれる。例えば植物抽出物や植物エキスなどが挙げられる。
本発明の化粧品組成物中のCacalia属植物抽出物の添加量は、Cacalia属植物抽出物の有する作用を損なわない範囲であればよい。通常0.0001%〜20%が好ましく、0.001%〜10%がより好ましく、0.005%〜5%がさらに好ましいが、これにより限定されるものではない。
本発明のカカロールとは、5,6,7,8-テトラハイドロ-3,4,5-トリメチルナフト[2,3-b]フラン-9-オール構造を有する非ポリフェノール系の化合物である。本発明のカカロールは式(I)で示される化合物である。
Figure 2010043044
本発明の式(I)のカカロールは、本発明の目的に沿うものであれば天然産物およびその誘導体、ならびに化学的合成物のいずれであってもよい。特に、天然産物およびその誘導体が本発明の目的上都合よく使用できる。
本発明のカカロールを得るための天然産物(植物)は、特に限定されるものではないが、例えば双子葉植物、単子葉植物、草本性植物、木本性植物、ウリ科植物、ナス科植物、イネ科植物、アブラナ科植物、マメ科植物、アオイ科植物、キク科植物、アカザ科植物、マメ科の植物などが挙げられる。好ましくは、キク科植物がよい。
キク科植物としては、キク属(Dendranthema)、シオン属(Aster)、キンセンカ属(Calendula)、エゾギク属(Callistephus)、ベニバナ属(Carthamus)、コスモス属(Cosmos)、ダリア属(Dahlia)、ガザニア属(Gazania)、ガーベラ属(Gerbera)、ヒマワリ属(Helianthus)、セネシオ属(Senecio)、ジニア属(Zinnia)、ノコギリソウ属(Achillea)、アゲラタム属Ageratum)、カイザイク属(Ammobium)、ヒナギク属(Bellis)、ヤグルマソウ属(Centaurea)、アザミ属(Cirsium)、コレオプシス属(Coreopsis)、ディモルフォセオ属(Dimorphotheca)、エキノプス属(Echinops)、フェリシア属(Felicia)、ガイラルディア属(Gaillardia)、ミヤコワスレ属(Gymnaster)、ムギワラギク属(Helichrysum)、ローダンセ属(Helipterum)、リアトリス属(Liatris)、ルドベキア属(Rudbeckia)、ストケシア属(Stokesia)、タゲテス属(Tagetes)、コウモリソウ属(Cacalia)、オオモミジガサ属(MiriCacalia)、ヤブレガサ属(Syneilesis)などが挙げられるが、その中でも、コウモリソウ属が望ましい。
コウモリソウ属植物としては、コウモリソウ、モミジガサ、カニコウモリ、タマブキ、イヌドウナ、イズカニコウモリ、オオカニコウモリ、タイミンガサ、ツクシコウモリソウ、テバコモミジガサ、ニシノヤマタイミンガサ、ミミコウモリ、モミジコウモリ、ヤマタイミンガサ、ヨブスマソウなどが挙げられる。その中でも、食用植物が好ましく、モミジガサが適している。
本発明においてモミジガサとは、別名、シドケ、シドキ、シドキナ、シンドキ、キノシタ、トウキチ、トウキチナ、スドケ、シトギ、スドケと呼ばれており、キク科の植物で国内に広く分布し山菜として食されている。
カカロールを得るための植物組織としては、特に限定はされないが、植物全体、あるいは部分的な組織から得ることができる。得ることができる部位としては、特に限定されないが全樹、花、蕾、子房、果実、葉、子葉、茎、芽、根、種子、乾燥種子、胚、胚芽、根などである。本発明では、好ましくは葉、茎、根から抽出操作を行うのがよい。
カカロールを植物から得るための方法としては、植物を生の状態、凍結された状態、凍結乾燥された状態のいずれから抽出操作を行ってもよい。好ましくは、凍結乾燥の状態から抽出作業を行うのがよい。生または凍結された植物から抽出作業を行う場合には、まず、破砕をしても良い。破砕にはミキサー、ホモジナイザー、乳鉢などを用いて破砕すればよい。凍結乾燥されたものは、凍結乾燥操作後、粉状に破砕しても良い。
破砕された植物体は溶媒を用いて、抽出操作を行う。抽出方法として、室温,冷却又は加熱した状態で含浸させて抽出する方法、水蒸気蒸留などの蒸留法を用いて抽出する方法、圧搾して抽出物を得る圧搾法、超臨界流体又は亜臨界流体を用いて抽出する方法などを用いてもよく、これらの方法を単独で、又は2種以上を組み合わせて抽出を行っても良い。好ましくは、細かく裁断した原料1gに対して、5〜100mlの溶媒を用い、1時間から1か月間、好ましくは1〜5日間、室温或いは加熱下で行うことが望ましい。
抽出に用いられる溶媒は、有効成分が効果的に抽出される溶媒であれば特に限定されるものではないが、水または、エタノール等の低級アルコールのように水と混和する有機溶媒、またはそれらの混液、または水と混和しない有機溶媒たとえば酢酸エチル等を用いてもよい。そのほかにも例を挙げるならば、ジクロロメタン、メタノール,イソプロパノール,イソブタノール,n-ヘキサノール,メチルアミルアルコール,2-エチルブタノール,n-オクチルアルコール等の1価アルコール類、グリセリン,エチレングリコール,エチレングリコールモノメチルエーテル,プロピレングリコール,プロピレングリコールモノメチルエーテル,プロピレングリコールモノエチルエーテル,トリエチレングリコール,1,3-ブチレングリコール,へキシレングリコール等の多価アルコール又はその誘導体、アセトン,メチルエチルケトン,メチルイソブチルケトン,メチル-n-プロピルケトン等のケトン類,酢酸イソプロピル等のエステル類、エチルエーテル,イソプロピルエーテル,n-ブチルエーテル等のエーテル類、スクワラン,ワセリン,パラフィンワックス,パラフィン油などの炭化水素類、オリーブ油,小麦胚芽油,米油,ゴマ油,マカダミアンナッツ油,アルモンド油,ヤシ油等の植物油脂、牛脂,豚脂,鯨油等の動物油脂などが例示される。また、リン酸緩衝生理食塩水等の無機塩類を添加した極性溶媒、界面活性剤を添加した溶媒を用いることもでき、特に限定されない。飲食物等への使用、皮膚への塗布を含む人体への使用における安全性等を考えれば、特に、水および/またはアルコールのいずれかにより抽出することが好ましい。
また、段階的に抽出操作を行っても良い。たとえば、エタノール等の低級アルコールのように水と混和する有機溶媒で抽出操作を行い、エバポレーターなどで濃縮し、水と混和しない有機溶媒たとえば酢酸エチル等と水を加え、有機層と水層に分離しても良い。この場合、有機層にも水層にもチロシナーゼ阻害作用、メラニン生成抑制作用、抗酸化作用がある成分が抽出されるので、用途別に利用しても構わない。例えば、水層の成分は、洗顔用途、化粧水用途及び入用剤用途など水と親和性が必要な抗酸化剤が所望される場合に利用が期待でき、また、有機層のものはクリーム及び乳液など油と親和性が必要な抗酸化剤が所望される場合に利用が期待できるが、これらに限定されるものではない。
このようにして得られたカカロールは、そのまま用いることもできるが、その効果を失わない範囲で、脱臭や脱色などの精製操作を加えたりして用いてもよい。また、抽出物中の有効成分であるカカロールの濃度を高めるために、所望により、得られた抽出物を更に、濃縮、液液分配、吸着クロマトグラフィー、順相もしくは逆相クロマトグラフィー等の手段に付すことも可能である。
カカロールを得る植物としては植物加工物であってもよい。その加工方法は、植物を水、有機溶媒、水と有機溶媒の混合物などを用いて、低温、室温、加温条件下での含浸法、蒸留法、圧搾法、超音波法、超臨界流体法、亜臨界流体法などで抽出物を回収する。さらに植物や植物から回収した抽出物を発酵させるなどの加工処理した加工物なども含まれる。例えば植物抽出物や植物エキスなどが挙げられる。
本発明のカカロールを得るための手段として、化学合成が挙げられる。カカロールの合成に関しては、Chemical. Letters., 12, 1317(1975)、Journal of chemical research., 2, 109(2007)、Heterocycles., 65, 319(2005)などの方法が例示することができる。このように化学合成により得られるカカロールも本発明に好適に用いることができる。
本発明に係るカカロールの使用形態は任意であり、例えば、粗抽出物のまま、有効成分であるカカロールの含量を高めた精製品、あるいは有効成分であるカカロール純品として使用することができる。
本発明の化粧品組成物中のカカロールの添加量は、カカロールの有する作用を損なわない範囲であればよい。通常0.00000001%〜0.002%が好ましく、0.0000001%〜0.001%がより好ましく、0.0000005%〜0.0005%がさらに好ましいが、これにより限定されるものではない。
本発明の化粧品組成物は、上記のCacalia属植物抽出物またはカカロール以外に、抗菌剤を含有する。抗菌剤は、有機系抗菌剤および/または無機系抗菌剤であってもよい。
抗菌剤としては、ウンデシレン酸亜鉛、オウバク抽出液、ハロカルバン、クロロフェネシン、塩化リゾチーム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、イソプロピルメチルフェノール、チモール、ヘキサクロロフェン、ベルベリン、チオキソロン、サリチル酸およびそれらの誘導体、安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル、パラクロルメタクレゾール、塩化ベンザルコニウム、フェノキシエタノール、イソプロピルメチルフェノール、石炭酸、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ヘキサクロロフェン、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、ビス(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛、チアントール、ヒノキチオール、トリクロサン、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル、クロルヘキシジングルコン酸塩、フェノキシエタノール、レゾルシン、アズレン、サリチル酸、ジンクピリチオン、モノニトログアヤコールナトリウム、ウイキョウエキス、サンショウエキス、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム及びウンデシレン酸誘導体などが例示される。
これらの抗菌剤は、1種を単独で、若しくは2種以上を組み合わせて用いることができ
る。
本発明に用いる抗菌剤の配合量は、特に限定されていないが、好ましくは本発明における組成物の全量に対し、0.0001重量%以上が良く、さらに好ましくは0.001〜10重量%が良い。
Cacalia属植物抽出物またはカカロールを含有する化粧品組成物の形態は特に制限されない。したがって、固体、液体、ペースト、ゼリー、粉末などのいずれの状態をとるものであってもよい。このような状態を形成するために、例えばゲル化剤を用いて固化したり、液体を用いて分散状態にしたりすることができる。また、溶媒を添加して溶液にしたり、噴霧乾燥して粉末状にしたりすることもできる。
本発明のCacalia属植物抽出物またはカカロールを含有する化粧品組成物は、優れた細胞賦活化効果、コラーゲン産生促進効果、抗酸化効果及び老化防止効果を有しており、皮膚表面に適度な潤いを与えてハリとツヤを保つことが確認されている。
例えば、本発明のCacalia属植物抽出物またはカカロールを含有する化粧品組成物は化粧品として使用することができる。化粧品としては、化粧石鹸、シャンプー、洗顔料、リンス、アイクリーム、アイシャドウ、クリーム・乳液、化粧水、香水、おしろい、化粧油、頭髪用化粧品、染毛料、練香水、パウダー、パック、クレンジングクリーム、ひげそり用クリーム、ひげそり用ローション、日焼けオイル、日焼け止めオイル、日焼けローション、日焼け止めローション、日焼けクリーム、日焼け止めクリーム、ファンデーション、粉末香水、ほお紅、マスカラ、眉墨、爪クリーム、美爪エナメル、美爪エナメル除去液、洗毛料、浴用化粧品、口紅、リップクリーム、アイライナー、歯磨き、デオドラント剤、オーデコロン、養毛剤および育毛剤などが例示される。また、本発明のCacalia属植物抽出物またはカカロールを含有する化粧品組成物は、軟膏剤や湿布剤などとして使用することもできる。
本発明のCacalia属植物抽出物またはカカロールを含有する化粧品組成物には、様々な成分をさらに添加させておくことができる。
例えば、Cacalia属植物抽出物またはカカロールを含有する化粧品組成物は、非イオン性界面活性剤、低級アルコール、多価アルコール、油類、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル、シリコーンなどに溶解して用いてもよい。
非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
POE系の親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POE−ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルットモノステアレート等);POE−グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOE−モノオレエート等);POE−脂肪酸エステル類(例えば、POE−ジステアレート、POE−モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POE−アルキルエーテル類(例えば、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POE−コレスタノールエーテル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック等);POE・POP−アルキルエーテル類(例えば、POE・POP−セチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン、POE・POP−グリセリンエーテル等);テトラPOE・テトラPOP−エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POE−ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE−硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE−ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE−ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE−アルキルアミン;POE−脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等が挙げられる。
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6−ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE−テトラハイドロフルフリルアルコール;POP−ブチルエーテル;POP・POE−ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテルリン酸;POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
油類としては、アボカド油、オリーブ油、ゴマ油、ツバキ油、月見草油、タートル油、マカデミアンナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、ナタネ油、卵黄油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、キリ油、ホホバ油、カカオ脂、ヤシ油、馬油、パーム油、パーム核油、牛脂、羊脂、豚脂、ラノリン、鯨ロウ、ミツロウ、カルナウバロウ、モクロウ、キャンデリラロウ、スクワラン等の動植物油およびその硬化油、流動パラフィン、ワセリン等の鉱物油、トリパルミチン酸グリセリン等の合成トリグリセリンが挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸、ウンデシン酸、トール酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸などが挙げられる。高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール、ホホバアルコール、ラノリンアルコール、バチルアルコール、2−デシルテトラテセシノール、コレステロール、フィトステロール、イソステアリルアルコール等が挙げられる。合成エステルとしては、例えば、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、オレンイ酸デシル、ジメチルオクタン酸、乳酸セチル、乳酸ミリスチル等が挙げられる。シリコーンとしては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、デカメチルシクロポリシロキサン等の環状ポリシロキサン、シリコーン樹脂等の三次元網目構造のもの等が挙げられる。
本発明のCacalia属植物抽出物またはカカロールを含有する化粧品組成物は、化粧品以外に、医薬部外品、医療用品、衛生用品、医薬品に配合して利用されることができる。
本発明のCacalia属植物抽出物またはカカロールを含有する化粧品組成物を、医薬部外品、医療用品、衛生用品、医薬品の形態で実施する場合、剤形は限定されず、アンプル、カプセル、粉末、顆粒、丸剤、錠剤、固形剤、液剤、ゲル、気泡、乳液、クリーム、軟膏、シート、ムース、浴用剤など多様なものとすることができる。
医薬部外品、医療用品、衛生用品、医薬品としては、例えば内用・外用薬用製剤、化粧水、乳液、クリーム、軟膏、ローション、オイル、パックなどの基礎化粧料、洗顔料や皮膚洗浄料、シャンプー、リンス、ヘアートリートメント、ヘアクリーム、ポマード、ヘアスプレー、整髪料、パーマ剤、ヘアートニック、染毛料、育毛・養毛料などの頭髪化粧料、ファンデーション、白粉、おしろい、口紅、頬紅、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ、眉墨、まつ毛などのメークアップ化粧料、美爪料などの仕上げ用化粧料、香水類、浴用剤、その他、歯磨き類、口中清涼剤・含嗽剤、液臭・防臭防止剤、衛生用品、衛生綿類、ウエットティシュなどが挙げられる。また、本発明のCacalia属植物抽出物またはカカロールを含有する化粧品組成物は、軟膏剤や湿布剤などとして使用することもできる。
本発明のCacalia属植物抽出物またはカカロールを含有する化粧品組成物は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、それぞれの作用効果が期待できる限り、ヒト以外の動物に対して適用することもできる。
本発明のCacalia属植物抽出物またはカカロールを含有する化粧品組成物は、必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲内で、医薬部外品、医療用品、衛生用品、医薬品に使用される成分や添加剤を併用して配合することができる。これらの成分や添加剤としては、ロウ類、鉱物油、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、金属セッケン、ガム質および水溶性高分子化合物、界面活性剤、ビタミン類、アミノ酸、動物あるいは植物、生薬の抽出物やエキス、微生物培養代謝物、α−ヒドロキシ酸、無機顔料、収斂剤、殺菌・消毒薬、頭髪用剤、香料、色素・着色剤、甘味料、栄養強化剤などが挙げられる。
例えば、ロウ類としては、ミツロウ、カルナバロウ、鯨ロウ、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、カンデリラロウ、モンタンロウ、セラックロウなどが挙げられる。
例えば、鉱物油としては、流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、オゾケライド、セレシン、マイクロクリスタンワックス、ポリエチレン末、スクワレン、スクワラン、プリスタンなどが挙げられる。
例えば、脂肪酸類としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール油、ラノリン脂肪酸などの天然脂肪酸、イソノナン酸、カプロン酸、2−エチルブタン酸、イソペンタン酸、2−メチルペンタン酸、2−エチルヘキサン酸、イソペンタン酸などの合成脂肪酸が挙げられる。
例えば、アルコール類としては、エタノール、イソプロパノール、ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロールなどの天然アルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノールなどの合成アルコール、酸化エチレン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコール、酸化プロピレン、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、バチルアルコール、ペンタエリトリトール、ソルビトール、マンニトール、ブドウ糖、ショ糖などの多価アルコール類などが挙げられる。
例えば、エステル類としては、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、酢酸ラノリン、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコールなどが挙げられる。
例えば、金属セッケンとしては、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛などが挙げられる。
例えば、ガム質および水溶性高分子化合物としては、アラビアゴム、ベンゾインゴム、ダンマルゴム、グアヤク脂、アイルランド苔、カラヤゴム、トラガントゴム、キャロブゴム、クインシード、寒天、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン、デンプン、カラギーナン、カルボキシアルキルキチン、キトサン、ヒドロキシアルキルキチン、低分子キトサン、キトサン塩、硫酸化キチン、リン酸化キチン、アルギン酸およびその塩、ヒアルロン酸およびその塩、コンドロイチン硫酸、ヘパリン、エチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、カルボキシエチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、結晶セルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメタアクリレート、ポリアクリル酸塩、ポリエチレンオキサイドやポリプロピレンオキサイド等のポリアルキレンオキサイドまたはその架橋重合物、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンイミンなどが挙げられる。
例えば、界面活性剤としては、アニオン界面活性剤(カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン酸エステル塩)、カチオン界面活性剤(アミン塩、四級アンモニウム塩)、両性界面活性剤(カルボン酸型両性界面活性剤、硫酸エステル型両性界面活性剤、スルホン酸型両性界面活性剤、リン酸エステル型両性界面活性剤)、非イオン界面活性剤(エーテル型非イオン界面活性剤、エーテルエステル型非イオン界面活性剤、エステル型非イオン界面活性剤、ブロックポリマー型非イオン界面活性剤、含窒素型非イオン界面活性剤)、その他の界面活性剤(天然界面活性剤、タンパク質加水分解物の誘導体、高分子界面活性剤、チタン・ケイ素を含む界面活性剤、フッ化炭素系界面活性剤などが挙げられる。
例えば、ビタミン類としては、ビタミンA群ではレチノール、レチナール(ビタミンA1)、デヒドロレチナール(ビタミンA2)、カロチン、リコピン(プロビタミンA)、ビタミンB群では、チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ピリドキシン(ビタミンB6)、シアノコバラミン(ビタミンB12)、葉酸類、ニコチン酸類、パントテン酸類、ビオチン類、コリン、イノシトール類、ビタミンC群では、アスコルビン酸およびその誘導体、ビタミンD群では、エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)、コレカルシフェロール(ビタミンD3)、ジヒドロタキステロール、ビタミンE群では、トコフェロールおよびその誘導体、ユビキノン類、ビタミンK群では、フィトナジオン(ビタミンK1)、メナキノン(ビタミンK2)、メナジオン(ビタミンK3)、メナジオール(ビタミンK4)などが挙げられる。
例えば、アミノ酸としては、バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、アルギニン、オルニチン、ヒスチジンなどや、それらの硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、あるいはピロリドンカルボン酸の如きアミノ酸誘導体などが挙げられる。
例えば、動物あるいは植物、生薬の抽出物やエキスとしては、アセンヤク(阿仙薬)、アシタバ、アセロラ、アルテア、アルニカ、アボカド、アマチャ(甘茶)、アロエ、アロエベラ、イラクサ、イチョウ(銀杏葉、銀杏)、ウイキョウ(茴香)、ウコン(鬱金)、ウスバサイシン(細辛)、ウメ(烏梅)、ウラジロガシ、ウワウルシ、ノイバラ(営実)、ヒキオコシ(延命草)、オウギ(黄耆)、コガネバナ(オウゴン)、ヤマザクラ(桜皮)、キハダ(黄柏)、オウレン(黄連)、オタネニンジン(人参)、オトギリソウ(弟切草)、オドリコソウ、オランダガラシ、オレンジ、イトヒメハギ(遠志)、ウツボグサ(夏枯草)、ツルドクダミ(何首烏)、エンジュ(槐花)、ヨモギ(ガイ葉)、ガジュツ(莪朮)、クズ(葛根)、カノコソウ(吉草根)、カミツレ、キカラスウリ(瓜呂根)、カワラヨモギ(茵チン蒿)、カンゾウ(甘草)、フキタンポポ(款冬花、款冬葉)、キイチゴ、キウイ果実、キキョウ(桔梗)、キク(菊花)、キササゲ(梓実)、ミカン属植物果実(枳実)、タチバナ(橘皮)、キュウリ、ウドまたはシシウド(羌活、独活)、アンズ(杏仁)、クコ(地骨皮、枸杞子、枸杞葉)、クララ(苦参)、クスノキ、クマザサ、グレープフルーツ果実、ニッケイ(桂皮)、ケイガイ(ケイガイ)、エビスグサ(決明子)、マルバアサガオまたはアサガオ(ケン牛子)、ベニバナ(紅花)、ゴバイシ(五倍子)、コンフリー、コパイバ、クチナシ(山梔子)、ゲンチアナ、ホオノキ(厚朴)、ヒナタイノコズチ(牛膝)、ゴシュユ(呉茱萸)、ゴボウ、チョウセンゴミシ(五味子)、米、米ぬか、コムギ、ミシマサイコ(柴胡)、サフラン、サボンソウ、サンザシ(山ザ子)、サンショウ(山椒)、サルビア、サンシチニンジン(三七人参)、シイタケ(椎茸)、ジオウ(地黄)、シクンシ(使君子)、ムラサキ(紫根)、シソ(紫蘇葉、紫蘇子)、カキ(柿蒂)、シャクヤク(芍薬)、オオバコ(車前子、車前草)、ショウガ(生姜)、ショウブ(菖蒲)、トウネズミモチ(女貞子)、シモツケソウ、シラカバ、スイカズラ(金銀花、忍冬)、セイヨウキヅタ、セイヨウノコギリソウ、セイヨウニワトコ、アズキ(赤小豆)、ニワトコ(接骨木)、ゼニアオイ、センキュウ(川キュウ)、センブリ(当薬)、クワ(桑白皮、桑葉)、ナツメ(大棗)、ダイズ、タラノキ、チクセツニンジン(竹節人参)、ハナスゲ(知母)、ワレモコウ(地楡)、ドクダミ(十薬)、フユムシナツクサタケ(冬虫夏草)、トウガラシ、ホオズキ(登呂根)、タチジャコウソウ、リョクチャ(緑茶)、コウチャ(紅茶)、チョウジ(丁子)、ウンシュウミカン(陳皮)、ツバキ、ツボクサ、トウガラシ(番椒)、トウキ(当帰)、トウキンセンカ、ダイダイ(橙皮)、ワレモコウ(地楡)、トウモロコシ(南蛮毛)、トチュウ(杜仲、杜仲葉)、トマト、ナンテン(南天実)、ニンニク(大サン)、オオムギ(麦芽)、ハクセン(白蘚皮)、ジャノヒゲ(麦門冬)、パセリ、バタタ、ハッカ(薄荷)、ハマメリス、バラ、ビワ葉(枇杷葉)、マツホド(茯リョウ)、ブドウまたはその葉、ヘチマ、ボダイジュ、ボタン(牡丹皮)、ホップ、マイカイ(マイ瑰花)、松葉、マロニエ、マンネンロウ、ムクロジ、メリッサ、メリロート、ボケ(木瓜)、モヤシ、モモ(桃仁、桃葉)、ヒオウギ(射干)、ビンロウジュ(檳ロウ子)、メハジキ(益母草)、ヤグルマギク、ユキノシタ(虎耳草)、ヤマモモ(楊梅皮)、ヤシャブシ(矢車)、ハトムギ(ヨクイニン)、モウコヨモギ、ヤマヨモギ、ラベンダー、リンゴ果実、マンネンタケ(霊芝)、レモン果実、レンギョウ(連翹)、レンゲソウ、ゲンノショウコ(老鸛草)、ハシリドコロ(ロート根)、鶏トサカ、牛・人の胎盤抽出物、豚・牛の胃、十二指腸、或いは腸の抽出物若しくはその分解物、水溶性コラーゲン、水溶性コラーゲン誘導体、コラーゲン加水分解物、エラスチン、エラスチン加水分解物、水溶性エラスチン誘導体、シルク蛋白、シルク蛋白分解物、牛血球蛋白分解物などが挙げられる。
例えば、微生物培養代謝物としては、酵母エキス、亜鉛含有酵母エキス、ゲルマニウム含有酵母エキス、セレン含有酵母エキス、マグネシウム含有酵母エキス、米醗酵エキス、ユーグレナ抽出物、脱脂粉乳の乳酸発酵物などが挙げられる。
例えば、α−ヒドロキシ酸としては、グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸などが挙げられる。
例えば、無機顔料としては、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、カオリン、ベントナイト、マイカ、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、グンジョウ、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、カラミンなどが挙げられる。
例えば、収斂剤としては、乳酸、酒石酸、コハク酸、クエン酸、アラントイン、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、酸化亜鉛、カラミン、p−フェノールスルホン酸亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム、レソルシン、塩化第二鉄、タンニン酸などが挙げられる。
例えば、殺菌・消毒薬としては、アクリノール、イオウ、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化メチルロザニリン、クレゾール、グルコン酸カルシウム、グルコン酸クロルヘキシジン、スルファミン、マーキュロクロム、ラクトフェリンまたはその加水分解物などが挙げられる。
例えば、頭髪用剤としては、二硫化セレン、臭化アルキルイソキノリニウム液、ジンクピリチオン、ビフェナミン、チアントール、カスタリチンキ、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキ、塩酸キニーネ、強アンモニア水、臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウム、チオグリコール酸などが挙げられる。
例えば、香料としては、ジャコウ、シベット、カストリウム、アンバーグリスなどの天然動物性香料、アニス精油、アンゲリカ精油、イラン精油、イリス精油、ウイキョウ精油、オレンジ精油、カナンガ精油、カラウェー精油、カルダモン精油、グアヤクウッド精油、クミン精油、黒文字精油、ケイ皮精油、シンナモン精油、ゲラニウム精油、コパイババルサム精油、コリアンデル精油、シソ精油、シダーウッド精油、シトロネラ精油、ジャスミン精油、ジンジャーグラス精油、杉精油、スペアミント精油、西洋ハッカ精油、大茴香精油、チュベローズ精油、丁字精油、橙花精油、冬緑精油、トルーバルサム精油、バチュリー精油、バラ精油、パルマローザ精油、檜精油、ヒバ精油、白檀精油、プチグレン精油、ベイ精油、ベチバ精油、ベルガモット精油、ペルーバルサム精油、ボアドローズ精油、芳樟精油、マンダリン精油、ユーカリ精油、ライム精油、ラベンダー精油、リナロエ精油、レモングラス精油、レモン精油、ローズマリー精油、和種ハッカ精油などの植物性香料、その他合成香料などが挙げられる。
例えば、色素・着色剤としては、赤キャベツ色素、赤米色素、アカネ色素、アナトー色素、イカスミ色素、ウコン色素、エンジュ色素、オキアミ色素、柿色素、カラメル、金、銀、クチナシ色素、コーン色素、タマネギ色素、タマリンド色素、スピルリナ色素、ソバ全草色素、チェリー色素、海苔色素、ハイビスカス色素、ブドウ果汁色素、マリーゴールド色素、紫イモ色素、紫ヤマイモ色素、ラック色素、ルチンなどが挙げられる。
例えば、甘味料としては、砂糖、甘茶、果糖、アラビノース、ガラクトース、キシロース、マンノース、麦芽糖、蜂蜜、ブドウ糖、ミラクリン、モネリンなどが挙げられる。
例えば、栄養強化剤としては、貝殻焼成カルシウム、シアノコラバミン、酵母、小麦胚芽、大豆胚芽、卵黄粉末、ヘミセルロース、ヘム鉄などが挙げられる。
本発明のCacalia属植物抽出物またはカカロールを含有する化粧品組成物に配合することができる成分や添加剤としては、その他、ホルモン類、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、キレート剤、防腐・防バイ剤、清涼剤、安定化剤、乳化剤、動・植物性蛋白質およびその分解物、動・植物性多糖類およびその分解物、動・植物性糖蛋白質およびその分解物、血流促進剤、消炎剤・抗アレルギー剤、細胞賦活剤、角質溶解剤、創傷治療剤、増泡剤、増粘剤、口腔用剤、消臭・脱臭剤、苦味料、調味料、酵素などが挙げられる。
本発明のCacalia属植物抽出物またはカカロールを含有する化粧品組成物は、細胞賦活化効果および抗酸化効果が必要とされる場合に広く使用することができる。使用量は、細胞賦活化効果および抗酸化効果を十分に奏する範囲内で決定する。
本発明の化粧品組成物は、前記のような効果から、化粧品組成物や化粧品として利用されることは勿論であるが、その他にも、医薬部外品組成物、医療用品組成物、衛生用品組成物、医薬品組成物、機能性食品組成物や、医薬部外品、医療用品、衛生用品、医薬品などの形態やプレミックス品などの形態で利用することができる。
以下の実施例により、本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、これらに何ら限定されるものではない。
実施例1:モミジガサ抽出物の調製
モミジガサ2kgを凍結乾燥し、エタノール4Lで抽出した。一次抽出物16gに60%エタノール500mlを添加し、超音波処理15分後、冷蔵庫で一晩静置した。7000rpmで15分間遠心分離し、沈殿物と分離した後の上清を濃縮し乾固物8gを得た。二次抽出物4gに20%エタノール500mlを添加し、超音波処理15分後、冷蔵庫で一晩静置した。7000rpmで15分間遠心分離し、沈殿物2gを得た。これにエタノール4Lを添加して溶解し、モミジガサ抽出物とした。モミジガサ抽出物中のカカロールの濃度を、以下に示す条件でHPLC分析により測定したところ、カカロール濃度は0.01w/v%であった。
カラム:XterraMSC18、流速:1ml/min、溶媒:5%アセトニトリル20mMリン酸(A)から95%アセトニトリル20mMリン酸(B)へのグラジエント、検出:ダイオードアレイデテクター200−700nm、カラム温度:室温。
実施例2:官能試験
表1に示す組成で美容液(本発明品)を調製し、モミジガサ抽出物と抗菌剤を併用した場合のベタツキ感、なじみ感を調べた。また、比較としてモミジガサ抽出物を含まない美容液(比較品)も調製し、同様にベタツキ感、なじみ感を調べた。評価は5名のパネリストにより行い、次の基準に従って判定した。
判定基準:
◎:5名中4名以上が良好と評価した。
○:5名中3名が良好と評価した。
△:5名中2名が良好と評価した。
×:5名中1名以下が良好と評価した。
Figure 2010043044
いずれの場合も、モミジガサ抽出物有(本発明品)により、なじみ感、ベタツキが改善され、使用感を向上させることが明らかとなった。また、モミジガサ抽出物が有する細胞賦活作用および抗菌剤自身が有する抗菌効果も良好と判断された。
本発明のCacalia属植物抽出物またはカカロールを含有する化粧品組成物により、細胞賦活化効果および抗酸化効果を有する、化粧品、医薬部外品、医療用品、衛生用品、医薬品を提供することができる。また、本発明により、抗菌剤を含有する皮膚外用剤において、肌なじみに優れ、ベタツキの少ない優れた使用感触を有する皮膚外用剤を提供することができることからも、産業界に大きく寄与することが期待される。

Claims (6)

  1. Cacalia属植物抽出物と抗菌剤を含有することを特徴とする化粧品組成物。
  2. 請求項1記載のCacalia属植物がモミジガサであることを特徴とする化粧品組成物。
  3. 請求項1または2記載の植物抽出物がカカロールを含有することを特徴とする化粧品組成物。
  4. カカロールと抗菌剤を含有することを特徴とする化粧品組成物。
  5. 抗菌剤が、有機系抗菌剤および/または無機系抗菌剤であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の化粧品組成物。
  6. 化粧品、医薬部外品、医療用品、衛生用品または医薬品として利用されるものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の化粧品組成物。
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JP2015503577A (ja) * 2012-01-04 2015-02-02 エルブイエムエイチ レシェルシェ クニフォフィア・ウバリア種子の抽出物、それを含有する化粧用又は皮膚用組成物、並びにそれらの使用
KR20200077750A (ko) * 2018-12-21 2020-07-01 안동대학교 산학협력단 효소처리를 통해 얻은 병풍쌈 추출물을 유효성분으로 함유하는 피부 미백용 조성물

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KR20200077750A (ko) * 2018-12-21 2020-07-01 안동대학교 산학협력단 효소처리를 통해 얻은 병풍쌈 추출물을 유효성분으로 함유하는 피부 미백용 조성물
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