JP2015048318A - セロビオースリピッド及び紫外線吸収剤を含有する化粧料組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】皮膚老化防止効果、コラーゲン産生促進効果などの効果を有する化粧料組成物を提供することを課題とする。【解決手段】セロビオースリピッド又はその誘導体、及び紫外線吸収剤を少なくとも含有することを特徴とする化粧料組成物を提供する。【選択図】 なし
Description
本発明は、セロビオースリピッドを有効成分とする化粧料組成物に関する。
糖脂質は、糖の性質に由来する親水性と脂質の性質に由来する親油性の二つの性質を合わせ持つ両親媒性物質であり、界面活性剤としての機能を持つ。生体中には各種の両親媒物質が存在し、様々な界面で物質、エネルギー、情報の交換に関与し、生態の秩序形成に大きな役割を果たしている。
これらの界面活性物質を効率良く生産する微生物の存在が知られている。この生物由来界面活性剤(バイオサーファクタント)は、安全性が高く、生分解に優れることから合成界面活性剤に比べ環境に対する負荷が少ない。また合成では容易に作り出せないような複雑な構造をしており、優れた生理機能を持つといわれている。例えば、糖脂質系のバイオサーファクタントは、それ自体の保湿効果が高いことが知られており、化粧品等の成分として用いることが期待されている。このような特異性を持つことからバイオサーファクタントの研究は、食品工業、化粧品工業、医薬品工業、化学工業、環境分野等各方面で進められている。
現在、微生物が生産する界面活性物質としては、糖脂質系、アシルペプタイド系、リン脂質系、脂肪酸系及び高分子化合物系の5つに分類されている。この内の糖脂質系の界面活性剤については、最もよく研究され、細菌及び酵母による多くの種類の物質が報告されている。
近年糖脂質系バイオサーファクタントの一種であるセロビオースリピッドが、抗真菌活性を示すことが報告されて注目されている(非特許文献1)。セロビオースリピッドは、Ustilago maydis(ウスチラゴ メイディス)やCryptococcus humicola(クリプトコッカス フミコーラ)が生産することが知られている(非特許文献2)。また、Pseudozyma flocculosa(シュードザイマ フロキュローサ)もフロキュロシンというセロビオースリピッドの一種を生産することが知られている(非特許文献3)。さらに、ウスチラゴ エスキュレンタ(Ustilago esculenta)はセロビオースリピッドを大量に生産できることが分かっている(特許文献1)。これらの微生物が生産するセロビオースリピッドは、すべて優れた抗真菌活性を示すため、抗真菌薬としての実用化が期待されている。
セロビオースリピッドは、洗剤、化粧品等幅広い分野で工業利用が進められており、リポソーム形成剤としての利用(特許文献2参照)、乳化剤・可溶化剤(特許文献3参照)、タンパク質分離用担体(特許文献4参照)、低分子オルガノゲル(特許文献5参照)などの報告がある。
セロビオースリピッドは、生分解性が高く、低毒性で環境に優しいため、特に、化粧品や医薬品の素材としての実用化が期待されている。
また、セロビオースリピッドと紫外線吸収剤を併用することにより、その紫外線吸収効果が向上し、刺激性が少なくなることは報告されていない。
「J. Oleo Sci.」Vol.58, No.3, p133-140(2009)
「Biochim. Biophys. Acta」Vol.1558, No.2, p161-170(2002)
「Appl. Environ. Microbiol.」Vol.69, No.5, p2595-2602(2003)
本発明は、微生物を用いて生産されたセロビオースリピッドを用い、微生物由来かつ安定した効果を有するセロビオースリピッドを含有する化粧料組成物を提供することを課題とする。さらに本発明は、紫外線吸収剤を含有する化粧料用組成物において、紫外線吸収効果が高く、かつ刺激性の小さい化粧料用組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは上記の目的を達成すべく鋭意努力した結果、セロビオースリピッド及び又はセロビオースリピッド塩と紫外線吸収剤とを組み合わせて使用することにより、セロビオースリピッドによる抗老化作用及び紫外線吸収剤の効果が高くかつ刺激性の小さい化粧料組成物を発明するに至った。本発明は、以下の発明を包含する。
1.セロビオースリピッドはその誘導体、及び紫外線吸収剤を少なくとも含有することを特徴とする化粧料組成物。
2.セロビオースリピッドが微生物により生産されたセロビオースリピッドである、1.に記載の化粧料組成物。
3.紫外線吸収剤が、安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤 、サリチル酸系紫外線吸収剤 、ケイ皮酸系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤及びベンゾフェノン系紫外線吸収剤からなる群より選ばれた1種以上の化合物である、1.〜2.のいずれかに記載の化粧料組成物。
4.更に抗菌剤を含有することを特徴とする、1.〜3.のいずれかに記載の化粧料組成物。
5.抗菌剤が有機系抗菌剤および/または無機系抗菌剤である、4.に記載の化粧料組成物。
6.化粧品、医薬部外品 、医療用品、衛生用品または医薬品として利用されるものである1.〜5.のいずれかに記載の化粧料組成物。
2.セロビオースリピッドが微生物により生産されたセロビオースリピッドである、1.に記載の化粧料組成物。
3.紫外線吸収剤が、安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤 、サリチル酸系紫外線吸収剤 、ケイ皮酸系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤及びベンゾフェノン系紫外線吸収剤からなる群より選ばれた1種以上の化合物である、1.〜2.のいずれかに記載の化粧料組成物。
4.更に抗菌剤を含有することを特徴とする、1.〜3.のいずれかに記載の化粧料組成物。
5.抗菌剤が有機系抗菌剤および/または無機系抗菌剤である、4.に記載の化粧料組成物。
6.化粧品、医薬部外品 、医療用品、衛生用品または医薬品として利用されるものである1.〜5.のいずれかに記載の化粧料組成物。
本発明のセロビオースリピッドを含有する化粧料組成物により、抗老化作用、コラーゲン産生促進作用などの効果を有する、化粧品、医薬部外品 、医療用品、衛生用品、医薬品を提供することできる。特に本発明によれば、紫外線吸収剤を含有する化粧料組成物において、刺激性の少ない化粧料組成物を提供することができる。また、本発明のセロビオースリピッドは微生物により生産されるものであるため安全性に優れており、本発明に係る化粧料組成物は長期にわたる使用に十分に耐え得るという効果を奏する。
〔セロビオースリピッド〕
セロビオースリピッドは、生物により生産される界面活性能力や乳化能力を有する糖脂質型バイオサーファクタントの一種である。「バイオサーファクタント」とは生物によって生み出される界面活性能力や乳化能力を有する物質の総称であり、優れた界面活性や、高い生分解性を示すばかりでなく、様々な生理作用を有していることから合成界面活性剤とは異なる挙動・機能を発現する可能性がある。
セロビオースリピッドは、生物により生産される界面活性能力や乳化能力を有する糖脂質型バイオサーファクタントの一種である。「バイオサーファクタント」とは生物によって生み出される界面活性能力や乳化能力を有する物質の総称であり、優れた界面活性や、高い生分解性を示すばかりでなく、様々な生理作用を有していることから合成界面活性剤とは異なる挙動・機能を発現する可能性がある。
セロビオースリピッド(以下、CLということがある。)は構造に様々なバリエーションがあり、これらの分子構造の違いは生産微生物の相異に基づく。式(I)中、R1は、それぞれ水素又はヒドロキシル基を表し、n1が12〜14を示す。さらに式(I)中の糖1のR2、R3、R4はアセチル基またはヒドロキシル基であることを示す。これらは混合体で得られるが、精製分離操作を行い単独のCL化合物を使用してもよい。また水溶性を高めるため、アルカリ処理を施しナトリウム塩として使用してもよい。また式 (II)中、R1、及びR2は、それぞれ水素又はヒドロキシル基を表す。n1が11〜 12を表し、n2が2〜4を表す。これらは混合体で得られるが、精製分離操作を行い単独のCL化合物を使用しても混合体のまま用いてもよい。また水溶性を高めるため、アルカリ処理を施しナトリウム塩として使用してもよい。
〔セロビオースリピッドの製法〕
セロビオースリピッドは、セロビオースリピッド生産菌の培養液を抽出、精製することにより得られる。CL生産菌としては、例えば、クリプトコッカス(Cryptococcus属)やウスチラゴ(Ustilago)属に属し、かつセロビオースリピッドを生産する能力を有する微生物が挙げられる。クリプトコッカス (Cryptococcus)属微生物は主に上記構造式(I)のセロビオースリピッドを生産し、ウスチラゴ(Ustilago)属の微生物は主に構造式(II)のセロビオースリピッドを生産する。
セロビオースリピッドは、セロビオースリピッド生産菌の培養液を抽出、精製することにより得られる。CL生産菌としては、例えば、クリプトコッカス(Cryptococcus属)やウスチラゴ(Ustilago)属に属し、かつセロビオースリピッドを生産する能力を有する微生物が挙げられる。クリプトコッカス (Cryptococcus)属微生物は主に上記構造式(I)のセロビオースリピッドを生産し、ウスチラゴ(Ustilago)属の微生物は主に構造式(II)のセロビオースリピッドを生産する。
セロビオースリピッドの製造方法は特に制限されるものはないが、公知のバイオサーファクタント生産微生物を用いた発酵方法を任意に選択して行えばよい。例えばセロビオースリピッドの培養生産は、クリプトコッカス ヒューミコラ(Cryptococcus humicola)や、ウスチラゴ エスキュレンタ(Ustilago esculenta)を常法に従って培養することにより生産することができる。セロビオースリピッド生産微生物としては、上記以外にウスチラゴ・メイディス(Ustilago maydis)、シュードザイマ フロキュローサ(Pseudozyma flocculosa)、シュードザイマ・グラミニコーラ(Pseudozyma graminicola)、等を用いることができる。バイオサーファクタント生産微生物は特に限定されず、目的に応じて適宜選択することができる。
セロビオースリピッドを生産するときの発酵培地は、酵母エキス、ペプトン等のN源、グルコース、フルクトース等のC源、および硝酸ナトリウム等の無機窒素源、リン酸水素二カリウム、硫酸マグネシウム7水塩等の無機塩類からなる一般的な組成の培地を用いることができる。
pHや温度等の発酵条件や培養時間等は任意に設定でき、発酵後の培養液をそのまま本発明のバイオサーファクタントとして使用することが可能である。また、発酵後の培養液を必要に応じて濾過、遠心分離、抽出、精製、滅菌等の任意の操作を適宜加えることも可能であり、得られたエキスを希釈、濃縮、乾燥することもできる。
無機窒素源としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、硝酸アンモニウム、尿素、硝酸ナトリウム、塩化アンモニウム、硫安等が挙げられる。
セロビオースリピッドの回収、精製方法には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、培養液を遠心分離して油分を回収し、酢酸エチル等の有機溶媒で抽出濃縮することにより回収することができる。
抽出溶媒としては、水、アルコール類、ケトン類、ジエチルエーテル、ジオキサン、アセトニトリル、エステル類、キシレン、ベンゼン、クロロホルムなどの有機溶媒を、単独であるいは2種類以上の混液を任意に組み合わせて使用することができ、また、各々の溶媒抽出物が組み合わされたものでも使用することができる。
抽出方法は特に制限されるものはないが、通常、常温から常圧下での溶媒の沸点の範囲であればよく、抽出後は濾過またはイオン交換樹脂を用い、吸着・脱色・精製して溶液状、ペースト状、ゲル状、粉末状とすればよい。多くの場合は、そのままの状態で利用できるが、必要であれば、その効力に影響のない範囲でさらに脱臭、脱色などの精製処理を加えてもよい。脱臭・脱色等の精製処理手段としては、活性炭カラムなどを用いればよく、抽出物質により一般的に適用される通常の手段を任意に選択して行えばよい。必要に応じて、シリカゲルカラムを用いて精製することにより、純度の高いセロビオースリピッドを得ることができる。
セロビオースリピッド含有溶液はそのまま利用しても良いが、化粧品・医薬部外品(皮膚外用剤、浴用剤、育毛剤等)、食品、医薬品に配合して利用することが好ましい。セロビオースリピッドを配合する濃度は、吸収程度、作用程度、製品形態、使用頻度などによって決められ、特に限定されるものではないが、化粧料組成物中のセロビオースリピッド濃度は、通常は0.001%〜10%、好ましくは0.01%〜5.0%、より好ましくは0.1%〜1.0%である。直接ヒトの皮膚に塗布する皮膚外用剤、例えば液剤又はクリーム、乳液、ローション、化粧水、軟膏などの化粧品又は医薬品形態の場合、通常は0.001%〜10%、好ましくは0.01%〜5.0%、より好ましくは0.1%〜1.0%である。
(紫外線吸収剤)
紫外線吸収剤としては、安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、ケイ皮酸系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤を配合することができる。これらの紫外線吸収剤は、1種を単独で、若しくは2種以上を組み合わせて用いることができる。
紫外線吸収剤としては、安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、ケイ皮酸系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤を配合することができる。これらの紫外線吸収剤は、1種を単独で、若しくは2種以上を組み合わせて用いることができる。
例えば紫外線吸収剤として、紫外線吸収剤が安息香酸アミル、パラアミノ安息香酸オクチル、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸フェニル、サリチル酸オクチル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸ブチルフェニル、サリチル酸ホモメンチル、ケイ皮酸ベンジル、パラメトキシケイ皮酸2−エトキシエチル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ2−エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、ジイソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、ヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸およびその塩、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノンジスルフォン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、4−tert−ブチル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン、2、4、6−トリアニリノ−p−(カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1、3、5−トリアジン、2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、パラジメチルアミノ安息香酸2-エチルヘキシル、パラアミノ安息香酸エチル、トプチルメトキシジペンゾイルメタン、オキシベンゾン-1、グアイアズレンスルホン酸エチル、酸化亜鉛、シノキサート、アントラニル酸系紫外線吸収剤 としては、例えば、ホモメンチル−N− アセチルアントラニレートなどが例示される。
紫外線吸収剤の配合量は特に限定はないが、一般には化粧料組成物全量に対して0.0001〜5重量%、好ましくは0.0005〜5重量%を配合する。配合量が0.0001重量%未満では紫外線吸収効果が乏しくなる傾向があり、一方5重量%を超えて配合しても効果の増加は実質上望めない。
(抗菌剤)
本発明の実施態様においては紫外線吸収剤に加えて抗菌剤を配合することができる。抗菌剤は、有機系抗菌剤及び/又は無機系抗菌剤を配合することができる。
本発明の実施態様においては紫外線吸収剤に加えて抗菌剤を配合することができる。抗菌剤は、有機系抗菌剤及び/又は無機系抗菌剤を配合することができる。
例えば抗菌剤として、オウバク抽出液、ハロカルバン、クロロフェネシン、塩化リゾチーム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、イソプロピルメチルフェノール、チモール、ヘキサクロロフェン、ベルベリン、チオキソロン、サリチル酸およびそれらの誘導体、安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル、パラクロルメタクレゾール、塩化ベンザルコニウム、フェノキシエタノール、イソプロピルメチルフェノール、石炭酸、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ヘキサクロロフェン、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、ビス(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛、チアントール、ヒノキチオール、トリクロサン、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル、クロルヘキシジングルコン酸塩、フェノキシエタノール、レゾルシン、アズレン、サリチル酸、ジンクピリチオン、モノニトログアヤコールナトリウム、ウイキョウエキス、サンショウエキス、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム及びウンデシレン酸誘導体などが例示される。これらの抗菌剤は、1種を単独で、若しくは2種以上を組み合わせて用いることができる。
抗菌剤の配合量は特に限定はないが、一般には化粧料組成物全量に対して0.0001〜5重量%、好ましくは0.0005〜5重量%を配合する。配合量が0.0001重量%未満では抗菌効果が乏しくなる傾向があり、一方5重量%を超えて配合しても効果の増加は実質上望めず、逆に皮膚等に対する安全性の問題が生じる可能性がある。
(セロビオースリピッドを含有する化粧料組成物の利用方法)
セロビオースリピッドを含有する化粧料組成物の形態は特に制限されない。したがって、固体、液体、ペースト、ゼリー、粉末などのいずれの状態をとるものであってもよい。このような状態を形成するために、例えばゲル化剤を用いて固化したり、液体を用いて分散状態にしたりすることができる。また、溶媒を添加して溶液にしたり、噴霧乾燥して粉末状にしたりすることもできる。
セロビオースリピッドを含有する化粧料組成物の形態は特に制限されない。したがって、固体、液体、ペースト、ゼリー、粉末などのいずれの状態をとるものであってもよい。このような状態を形成するために、例えばゲル化剤を用いて固化したり、液体を用いて分散状態にしたりすることができる。また、溶媒を添加して溶液にしたり、噴霧乾燥して粉末状にしたりすることもできる。
例えば、本発明のセロビオースリピッドを含有する化粧料組成物は化粧品として使用することができる。例えば、化粧石鹸、シャンプー、洗顔料、リンス、アイクリーム、アイシャドウ、クリーム・乳液、化粧水、香水、おしろい、化粧油、頭髪用化粧品、染毛料、練香水、パウダー、パック、クレンジングクリーム、ひげそり用クリーム、ひげそり用ローション、日焼けオイル、日焼け止めオイル、日焼けローション、日焼け止めローション、日焼けクリーム、日焼け止めクリーム、ファンデーション、粉末香水、ほお紅、マスカラ、眉墨、爪クリーム、美爪エナメル、美爪エナメル除去液、洗毛料、浴用化粧品、口紅、リップクリーム、アイライナー、歯磨き、デオドラント剤、オーデコロン、養毛剤および育毛剤などとして使用することができる。
本発明のセロビオースリピッドを含有する化粧料組成物には、使用目的に応じてさまざまな成分をさらに添加させておくことができる。例えば、セロビオースリピッドを含有する化粧料組成物において、非イオン性の界面活性剤や低級アルコール、多価アルコール、あるいはオリーブ油、スクワラン、脂肪酸などの天然油脂に溶解して用いてもよい。
非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
POE系の親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POE−ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等);POE−グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOE−モノオレエート等);POE−脂肪酸エステル類(例えば、POE−ジステアレート、POE−モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POE−アルキルエーテル類(例えば、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POE−コレスタノールエーテル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック等);POE・POP−アルキルエーテル類(例えば、POE・POP−セチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン、POE・POP−グリセリンエーテル等);テトラPOE・テトラPOP−エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POE−ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE−硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE−ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE−ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE−アルキルアミン;POE−脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等が挙げられる。
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6−ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE−テトラハイドロフルフリルアルコール;POP−ブチルエーテル;POP・POE−ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテルリン酸;POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
油類としては、アボカド油、オリーブ油、ゴマ油、ツバキ油、月見草油、タートル油、マカデミアンナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、ナタネ油、卵黄油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、キリ油、ホホバ油、カカオ脂、ヤシ油、馬油、パーム油、パーム核油、牛脂、羊脂、豚脂、ラノリン、鯨ロウ、ミツロウ、カルナウバロウ、モクロウ、キャンデリラロウ、スクワラン等の動植物油およびその硬化油。流動パラフィン、ワセリン等の鉱物油、トリパルミチン酸グリセリン等の合成トリグリセリンがある。
高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸、ウンデシン酸、トール酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸などがある。
本発明に係るセロビオースリピッドを含有する化粧料組成物は、医薬部外品 、医療用品、衛生用品、医薬品に配合して実施することも好ましい。
本発明に係るセロビオースリピッドを含有する化粧料組成物を、医薬部外品 、医療用品、衛生用品、医薬品の形態で実施する場合、剤形は限定されず、アンプル、カプセル、粉末、顆粒、丸剤、錠剤、固形剤、液剤、ゲル、気泡、乳液、クリーム、軟膏、シート、ムース、浴用剤など多様なものとすることができる。
具体的には、医薬部外品 、医療用品、衛生用品、医薬品としては、例えば内用・外用薬用製剤、化粧水、乳液、クリーム、軟膏、ローション、オイル、パックなどの基礎化粧料、洗顔料や皮膚洗浄料、シャンプー、リンス、ヘアートリートメント、ヘアクリーム、ポマード、ヘアスプレー、整髪料、パーマ剤、ヘアートニック、染毛料、育毛・養毛料などの頭髪化粧料、ファンデーション、白粉、おしろい、口紅、頬紅、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ、眉墨、まつ毛などのメークアップ化粧料、美爪料などの仕上げ用化粧料、香水類、浴用剤、その他、歯磨き類、口中清涼剤・含嗽剤、液臭・防臭防止剤、衛生用品、衛生綿類、ウエットティシュなどが挙げられる。より具体的には、化粧石鹸、シャンプー、洗顔料、リンス、アイクリーム、アイシャドウ、クリーム・乳液、化粧水、香水、おしろい、化粧油、頭髪用化粧品、染毛料、練香水、パウダー、パック、クレンジングクリーム、ひげそり用クリーム、ひげそり用ローション、日焼けオイル、日焼け止めオイル、日焼けローション、日焼け止めローション、日焼けクリーム、日焼け止めクリーム、ファンデーション、粉末香水、ほお紅、マスカラ、眉墨、爪クリーム、美爪エナメル、美爪エナメル除去液、洗毛料、浴用化粧品、口紅、リップクリーム、アイライナー、歯磨き、デオドラント剤、オーデコロン、養毛剤および育毛剤などとして使用することができる。また、本発明のセロビオースリピッドを含有する化粧料組成物は、軟膏剤や湿布剤などとして使用することもできる。
本発明に係るセロビオースリピッドを含有する化粧料組成物はヒトに対して好適に適用されるものであるが、それぞれの作用効果が期待できる限り、ヒト以外の動物に対して適用することもできる。
本発明に係るセロビオースリピッドを含有する化粧料組成物は、必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲内で、医薬部外品 、医療用品、衛生用品、医薬品に使用される成分や添加剤を併用して配合することができる。
例えば、高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール、ホホバアルコール、ラノリンアルコール、バチルアルコール、2−デシルテトラテセシノール、コレステロール、フィトステロール、イソステアリルアルコール等がある。合成エステルとしては、例えば、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、オレンイ酸デシル、ジメチルオクタン酸、乳酸セチル、乳酸ミリスチル等がある。
例えば、シリコーンとしては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、デカメチルシクロポリシロキサン等の環状ポリシロキサン、シリコーン樹脂等の三次元網目構造のもの等がある。
例えば、ロウ類としては、ミツロウ、カルナバロウ、鯨ロウ、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、カンデリラロウ、モンタンロウ、セラックロウなどが挙げられる。
例えば、鉱物油としては、流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、オゾケライド、セレシン、マイクロクリスタンワックス、ポリエチレン末、スクワレン、スクワラン、プリスタンなどが挙げられる。
例えば、脂肪酸類としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール油、
ラノリン脂肪酸などの天然脂肪酸、イソノナン酸、カプロン酸、2−エチルブタン酸、イソペンタン酸、2−メチルペンタン酸、2−エチルヘキサン酸、イソペンタン酸などの合成脂肪酸が挙げられる。
ラノリン脂肪酸などの天然脂肪酸、イソノナン酸、カプロン酸、2−エチルブタン酸、イソペンタン酸、2−メチルペンタン酸、2−エチルヘキサン酸、イソペンタン酸などの合成脂肪酸が挙げられる。
例えば、アルコール類としては、エタノール、イソプロパノール、ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロールなどの天然アルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノールなどの合成アルコール、酸化エチレン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコール、酸化プロピレン、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、バチルアルコール、ペンタエリトリトール、ソルビトール、マンニトール、ブドウ糖、ショ糖などの多価アルコール類などが挙げられる。
例えば、エステル類としては、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、酢酸ラノリン、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコールなどが挙げられる。
例えば、金属セッケンとしては、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛などが挙げられる。
例えば、ガム質および水溶性高分子化合物としては、アラビアゴム、ベンゾインゴム、ダンマルゴム、グアヤク脂、アイルランド苔、カラヤゴム、トラガントゴム、キャロブゴム、クインシード、寒天、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン、デンプン、カラギーナン、カルボキシアルキルキチン、キトサン、ヒドロキシアルキルキチン、低分子キトサン、キトサン塩、硫酸化キチン、リン酸化キチン、アルギン酸およびその塩、ヒアルロン酸およびその塩、コンドロイチン硫酸、ヘパリン、エチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、カルボキシエチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、結晶セルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメタアクリレート、ポリアクリル酸塩、ポリエチレンオキサイドやポリプロピレンオキサイド等のポリアルキレンオキサイドまたはその架橋重合物、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンイミンなどが挙げられる。
例えば、界面活性剤としては、アニオン界面活性剤(カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン酸エステル塩)、カチオン界面活性剤(アミン塩、四級アンモニウム塩)、両性界面活性剤(カルボン酸型両性界面活性剤、硫酸エステル型両性界面活性剤、スルホン酸型両性界面活性剤、リン酸エステル型両性界面活性剤)、非イオン界面活性剤(エーテル型非イオン界面活性剤、エーテルエステル型非イオン界面活性剤、エステル型非イオン界面活性剤、ブロックポリマー型非イオン界面活性剤、含窒素型非イオン界面活性剤)、その他の界面活性剤(天然界面活性剤、タンパク質加水分解物の誘導体、高分子界面活性剤、チタン・ケイ素を含む界面活性剤、フッ化炭素系界面活性剤などが挙げられる。
例えば、ビタミン類としては、ビタミンA群ではレチノール、レチナール(ビタミンA1)、デヒドロレチナール(ビタミンA2)、カロチン、リコピン(プロビタミンA)、ビタミンB群では、チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ピリドキシン(ビタミンB6)、シアノコバラミン(ビタミンB12)、葉酸類、ニコチン酸類、パントテン酸類、ビオチン類、コリン、イノシトール類、ビタミンC群では、アスコルビン酸およびその誘導体、ビタミンD群では、エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)、コレカルシフェロール(ビタミンD3)、ジヒドロタキステロール、ビタミンE群では、トコフェロールおよびその誘導体、ユビキノン類、ビタミンK群では、フィトナジオン(ビタミンK1)、メナキノン(ビタミンK2)、メナジオン(ビタミンK3)、メナジオール(ビタミンK4)などが挙げられる。
例えば、アミノ酸としては、バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、アルギニン、オルニチン、ヒスチジンなどや、それらの硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、あるいはピロリドンカルボン酸の如きアミノ酸誘導体などが挙げられる。
例えば、動物あるいは植物、生薬の抽出物やエキスとしては、アセンヤク(阿仙薬)、アシタバ、アセロラ、アルテア、アルニカ、アボカド、アマチャ(甘茶)、アロエ、アロエベラ、イラクサ、イチョウ(銀杏葉、銀杏)、ウイキョウ(茴香)、ウコン(鬱金)、ウスバサイシン(細辛)、ウメ(烏梅)、ウラジロガシ、ウワウルシ、ノイバラ(営実)、ヒキオコシ(延命草)、オウギ(黄耆)、コガネバナ(オウゴン)、ヤマザクラ(桜皮)、キハダ(黄柏)、オウレン(黄連)、オタネニンジン(人参)、オトギリソウ(弟切草)、オドリコソウ、オランダガラシ、オレンジ、イトヒメハギ(遠志)、ウツボグサ(夏枯草)、ツルドクダミ(何首烏)、エンジュ(槐花)、ヨモギ(ガイ葉)、ガジュツ(莪朮)、クズ(葛根)、カノコソウ(吉草根)、カミツレ、キカラスウリ(瓜呂根)、カワラヨモギ(茵チン蒿)、カンゾウ(甘草)、フキタンポポ(款冬花、款冬葉)、キイチゴ、キウイ果実、キキョウ(桔梗)、キク(菊花)、キササゲ(梓実)、ミカン属植物果実(枳実)、タチバナ(橘皮)、キュウリ、ウドまたはシシウド(羌活、独活)、アンズ(杏仁)、クコ(地骨皮、枸杞子、枸杞葉)、クララ(苦参)、クスノキ、クマザサ、グレープフルーツ果実、ニッケイ(桂皮)、ケイガイ(ケイガイ)、エビスグサ(決明子)、マルバアサガオまたはアサガオ(ケン牛子)、ベニバナ(紅花)、ゴバイシ(五倍子)、コンフリー、コパイバ、クチナシ(山梔子)、ゲンチアナ、ホオノキ(厚朴)、ヒナタイノコズチ(牛膝)、ゴシュユ(呉茱萸)、ゴボウ、チョウセンゴミシ(五味子)、米、米ぬか、コムギ、ミシマサイコ(柴胡)、サフラン、サボンソウ、サンザシ(山ザ子)、サンショウ(山椒)、サルビア、サンシチニンジン(三七人参)、シイタケ(椎茸)、ジオウ(地黄)、シクンシ(使君子)、ムラサキ(紫根)、シソ(紫蘇葉、紫蘇子)、カキ(柿蒂)、シャクヤク(芍薬)、オオバコ(車前子、車前草)、ショウガ(生姜)、ショウブ(菖蒲)、トウネズミモチ(女貞子)、シモツケソウ、シラカバ、スイカズラ(金銀花、忍冬)、セイヨウキヅタ、セイヨウノコギリソウ、セイヨウニワトコ、アズキ(赤小豆)、ニワトコ(接骨木)、ゼニアオイ、センキュウ(川キュウ)、センブリ(当薬)、クワ(桑白皮、桑葉)、ナツメ(大棗)、ダイズ、タラノキ、チクセツニンジン(竹節人参)、ハナスゲ(知母)、ワレモコウ(地楡)、ドクダミ(十薬)、フユムシナツクサタケ(冬虫夏草)、トウガラシ、ホオズキ(登呂根)、タチジャコウソウ、リョクチャ(緑茶)、コウチャ(紅茶)、チョウジ(丁子)、ウンシュウミカン(陳皮)、ツバキ、ツボクサ、トウガラシ(番椒)、トウキ(当帰)、トウキンセンカ、ダイダイ(橙皮)、ワレモコウ(地楡)、トウモロコシ(南蛮毛)、トチュウ(杜仲、杜仲葉)、トマト、ナンテン(南天実)、ニンニク(大サン)、オオムギ(麦芽)、ハクセン(白蘚皮)、ジャノヒゲ(麦門冬)、パセリ、バタタ、ハッカ(薄荷)、ハマメリス、バラ、ビワ葉(枇杷葉)、マツホド(茯リョウ)、ブドウまたはその葉、ヘチマ、ボダイジュ、ボタン(牡丹皮)、ホップ、マイカイ(マイ瑰花)、松葉、マロニエ、マンネンロウ、ムクロジ、メリッサ、メリロート、ボケ(木瓜)、モヤシ、モモ(桃仁、桃葉)、ヒオウギ(射干)、ビンロウジュ(檳ロウ子)、メハジキ(益母草)、ヤグルマギク、ユキノシタ(虎耳草)、ヤマモモ(楊梅皮)、ヤシャブシ(矢車)、ハトムギ(ヨクイニン)、モウコヨモギ、ヤマヨモギ、ラベンダー、リンゴ果実、マンネンタケ(霊芝)、レモン果実、レンギョウ(連翹)、レンゲソウ、ゲンノショウコ(老鸛草)、ハシリドコロ(ロート根)、鶏トサカ、牛・人の胎盤抽出物、豚・牛の胃、十二指腸、或いは腸の抽出物若しくはその分解物、水溶性コラーゲン、水溶性コラーゲン誘導体、コラーゲン加水分解物、エラスチン、エラスチン加水分解物、水溶性エラスチン誘導体、シルク蛋白、シルク蛋白分解物、牛血球蛋白分解物などが挙げられる。
例えば、微生物培養代謝物としては、酵母エキス、亜鉛含有酵母エキス、ゲルマニウム含有酵母エキス、セレン含有酵母エキス、マグネシウム含有酵母エキス、米醗酵エキス、ユーグレナ抽出物、脱脂粉乳の乳酸発酵物などが挙げられる。
例えば、α−ヒドロキシ酸としては、グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸などが挙げられる。
例えば、無機顔料としては、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、カオリン、ベントナイト、マイカ、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、グンジョウ、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、カラミンなどが挙げられる。
例えば、収斂剤としては、乳酸、酒石酸、コハク酸、クエン酸、アラントイン、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、酸化亜鉛、カラミン、p−フェノールスルホン酸亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム、レソルシン、塩化第二鉄、タンニン酸などが挙げられる。
例えば、殺菌・消毒薬としては、アクリノール、イオウ、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化メチルロザニリン、クレゾール、グルコン酸カルシウム、グルコン酸クロルヘキシジン、スルファミン、マーキュロクロム、ラクトフェリンまたはその加水分解物などが挙げられる。
例えば、頭髪用剤としては、二硫化セレン、臭化アルキルイソキノリニウム液、ジンクピリチオン、ビフェナミン、チアントール、カスタリチンキ、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキ、塩酸キニーネ、強アンモニア水、臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウム、チオグリコール酸などが挙げられる。
例えば、香料としては、ジャコウ、シベット、カストリウム、アンバーグリスなどの天然動物性香料、アニス精油、アンゲリカ精油、イラン精油、イリス精油、ウイキョウ精油、オレンジ精油、カナンガ精油、カラウェー精油、カルダモン精油、グアヤクウッド精油、クミン精油、黒文字精油、ケイ皮精油、シンナモン精油、ゲラニウム精油、コパイババルサム精油、コリアンデル精油、シソ精油、シダーウッド精油、シトロネラ精油、ジャスミン精油、ジンジャーグラス精油、杉精油、スペアミント精油、西洋ハッカ精油、大茴香精油、チュベローズ精油、丁字精油、橙花精油、冬緑精油、トルーバルサム精油、バチュリー精油、バラ精油、パルマローザ精油、檜精油、ヒバ精油、白檀精油、プチグレン精油、ベイ精油、ベチバ精油、ベルガモット精油、ペルーバルサム精油、ボアドローズ精油、芳樟精油、マンダリン精油、ユーカリ精油、ライム精油、ラベンダー精油、リナロエ精油、レモングラス精油、レモン精油、ローズマリー精油、和種ハッカ精油などの植物性香料、その他合成香料などが挙げられる。
例えば、色素・着色剤としては、赤キャベツ色素、赤米色素、アカネ色素、アナトー色素、イカスミ色素、ウコン色素、エンジュ色素、オキアミ色素、柿色素、カラメル、金、銀、クチナシ色素、コーン色素、タマネギ色素、タマリンド色素、スピルリナ色素、ソバ全草色素、チェリー色素、海苔色素、ハイビスカス色素、ブドウ果汁色素、マリーゴールド色素、紫イモ色素、紫ヤマイモ色素、ラック色素、ルチンなどが挙げられる。
例えば、甘味料としては、砂糖、甘茶、果糖、アラビノース、ガラクトース、キシロース、マンノース、麦芽糖、蜂蜜、ブドウ糖、ミラクリン、モネリンなどが挙げられる。
例えば、栄養強化剤としては、貝殻焼成カルシウム、シアノコラバミン、酵母、小麦胚芽、大豆胚芽、卵黄粉末、ヘミセルロース、ヘム鉄などが挙げられる。
その他、ホルモン類、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、キレート剤、防腐・防バイ剤、清涼剤、安定化剤、乳化剤、動・植物性蛋白質およびその分解物、動・植物性多糖類およびその分解物、動・植物性糖蛋白質およびその分解物、血流促進剤、消炎剤・抗アレルギー剤、細胞賦活剤、角質溶解剤、創傷治療剤、増泡剤、増粘剤、口腔用剤、消臭・脱臭剤、苦味料、調味料、酵素などが挙げられる。
以下の実施例により、本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、これらに何ら限定されるものではない。
(実施例1)クリプトコッカス・ヒューミコラ(Cryptococcus humicola)を用 いたセロビオースリピッド(CL)製造
種菌培養はCryptococcus humicola NBRC 10251のコロニーを種培地(50mL/500mL坂口フラスコ)に1 Loop植菌して実施した。27 ℃にて一晩培養した。得られた培養液を種菌とした。種培地組成は100g/L グルコース、30g/L 硝酸ナトリウム、3g/L硫酸マグネシウム7水和物、3g/Lリン酸二水素カリウム 1g/L ミーストP1Gとした。培養は上記種菌100mLを生産培地6L(10L-jar)に植菌し、27 ℃、530rpm(攪拌回転)、3L/min(Air)の条件で10L-jarを用いて培養した。生産培地組成は、50g/L グルコース、3g/L 硝酸ナトリウム、0.5g/L硫酸マグネシウム7水和物、0.02g/Lリン酸二水素カリウム 0.5g/Lリン酸水素二カリウム、8g/L 酵母エキスとした。6日間培養した培養液を遠心分離 (7500rpm, 20min ) を行い、菌体と上清を分離した。菌体と等量の酢酸エチル : アセトン=4:1を加え攪拌後、CL抽出を行った。沈殿と上清に分け、上清をエバポレーターで乾燥させ、粉末を得た。得られた粉末からさらに脂質不純物を取り除くため、ヘキサン(300g)を加え攪拌後、ガラスフィルターろ過とエバポレーションを行いヘキサン除去した。これにより、CLの混合体を得た。
種菌培養はCryptococcus humicola NBRC 10251のコロニーを種培地(50mL/500mL坂口フラスコ)に1 Loop植菌して実施した。27 ℃にて一晩培養した。得られた培養液を種菌とした。種培地組成は100g/L グルコース、30g/L 硝酸ナトリウム、3g/L硫酸マグネシウム7水和物、3g/Lリン酸二水素カリウム 1g/L ミーストP1Gとした。培養は上記種菌100mLを生産培地6L(10L-jar)に植菌し、27 ℃、530rpm(攪拌回転)、3L/min(Air)の条件で10L-jarを用いて培養した。生産培地組成は、50g/L グルコース、3g/L 硝酸ナトリウム、0.5g/L硫酸マグネシウム7水和物、0.02g/Lリン酸二水素カリウム 0.5g/Lリン酸水素二カリウム、8g/L 酵母エキスとした。6日間培養した培養液を遠心分離 (7500rpm, 20min ) を行い、菌体と上清を分離した。菌体と等量の酢酸エチル : アセトン=4:1を加え攪拌後、CL抽出を行った。沈殿と上清に分け、上清をエバポレーターで乾燥させ、粉末を得た。得られた粉末からさらに脂質不純物を取り除くため、ヘキサン(300g)を加え攪拌後、ガラスフィルターろ過とエバポレーションを行いヘキサン除去した。これにより、CLの混合体を得た。
(実施例2)ウスチラゴ・エスキュレンタ(Ustilago esculenta)を用いたセロ ビオースリピッド(CL)製造
種菌培養はUstilago esculenta NBRC 9887のコロニーを種培地 (50mL/500mL坂口フラスコ) に1 loop植菌して実施した。27 ℃にて一晩培養した。得られた培養液を種菌とした。種培地組成は50g/L グルコース、3g/L 硝酸ナトリウム、0.5g/L硫酸マグネシウム7水和物、0.02g/Lリン酸二水素カリウム 0.5g/Lリン酸水素二カリウム、8g/L 酵母エキスとした。培養は上記種菌100mLを生産培地6L(10L-jar)に植菌し、27 ℃、530rpm(攪拌回転)、3L/min(Air)の条件で10L-jarを用いて培養した。生産培地組成は、50g/L グルコース、3g/L 硝酸ナトリウム、0.5g/L硫酸マグネシウム7水和物、0.025g/Lリン酸二水素カリウム 0.5g/Lリン酸水素二カリウム、8g/L 酵母エキスであった。6日間培養した培養液を遠心分離 (7500rpm, 20min ) を行い、菌体と上清を分離した。菌体と等量の酢酸エチル : アセトン=4:1を加え、十分攪拌後、CL抽出を行った。沈殿と上清に分け、上清をエバポレーターで乾燥させ、粉末を得た。得られた粉末からさらに脂質不純物を取り除くため、ヘキサン(300g)を加え、攪拌後、ガラスフィルターろ過とエバポレーションを行いヘキサン除去した。これにより、CLの混合体を得た。
種菌培養はUstilago esculenta NBRC 9887のコロニーを種培地 (50mL/500mL坂口フラスコ) に1 loop植菌して実施した。27 ℃にて一晩培養した。得られた培養液を種菌とした。種培地組成は50g/L グルコース、3g/L 硝酸ナトリウム、0.5g/L硫酸マグネシウム7水和物、0.02g/Lリン酸二水素カリウム 0.5g/Lリン酸水素二カリウム、8g/L 酵母エキスとした。培養は上記種菌100mLを生産培地6L(10L-jar)に植菌し、27 ℃、530rpm(攪拌回転)、3L/min(Air)の条件で10L-jarを用いて培養した。生産培地組成は、50g/L グルコース、3g/L 硝酸ナトリウム、0.5g/L硫酸マグネシウム7水和物、0.025g/Lリン酸二水素カリウム 0.5g/Lリン酸水素二カリウム、8g/L 酵母エキスであった。6日間培養した培養液を遠心分離 (7500rpm, 20min ) を行い、菌体と上清を分離した。菌体と等量の酢酸エチル : アセトン=4:1を加え、十分攪拌後、CL抽出を行った。沈殿と上清に分け、上清をエバポレーターで乾燥させ、粉末を得た。得られた粉末からさらに脂質不純物を取り除くため、ヘキサン(300g)を加え、攪拌後、ガラスフィルターろ過とエバポレーションを行いヘキサン除去した。これにより、CLの混合体を得た。
(実施例3)紫外線吸収剤を含むセロビオースリピッド含有美容液の製造
以下に示す組成の美容液を常法により製造した。セロビオースリピッドは実施例1及び2に記載されている方法を用いて生産したセロビオースリピッドを用いた。コントロールとして、セロビオースリピッドを含まない美容液も常法により製造した。
以下に示す組成の美容液を常法により製造した。セロビオースリピッドは実施例1及び2に記載されている方法を用いて生産したセロビオースリピッドを用いた。コントロールとして、セロビオースリピッドを含まない美容液も常法により製造した。
(組成) (重量%)
油層成分:ステアリン酸 3.0
スクワラン 5.0
オリーブ油 5.0
セロビオースリピッド 0.5
乳化剤:POEソルビタンモノラウレート 5.0
ソルビタンモノステアレート 5.0
アルカリ:トリエタノールアミン 1.0
紫外線吸収剤:パラアミノ安息香酸オクチル 4.0
水相成分:プロピレングリコール 5.0
精製水 全体で100となる量
油層成分:ステアリン酸 3.0
スクワラン 5.0
オリーブ油 5.0
セロビオースリピッド 0.5
乳化剤:POEソルビタンモノラウレート 5.0
ソルビタンモノステアレート 5.0
アルカリ:トリエタノールアミン 1.0
紫外線吸収剤:パラアミノ安息香酸オクチル 4.0
水相成分:プロピレングリコール 5.0
精製水 全体で100となる量
(実施例4)紫外線吸収剤と抗菌剤を含むセロビオースリピッド含有美容液の製造
以下に示す組成の美容液を常法により製造した。セロビオースリピッドは実施例1及び2に記載されている方法を用いて生産したセロビオースリピッドを用いた。コントロールとして、セロビオースリピッドを含まない美容液も常法により製造した。
以下に示す組成の美容液を常法により製造した。セロビオースリピッドは実施例1及び2に記載されている方法を用いて生産したセロビオースリピッドを用いた。コントロールとして、セロビオースリピッドを含まない美容液も常法により製造した。
(組成) (重量%)
油層成分:ステアリン酸 3.0
スクワラン 5.0
オリーブ油 5.0
セロビオースリピッド 0.5
乳化剤:POEソルビタンモノラウレート 5.0
ソルビタンモノステアレート 5.0
アルカリ:トリエタノールアミン 1.0
紫外線吸収剤:パラアミノ安息香酸オクチル 4.0
抗菌剤:ウンデシレン酸亜鉛 4.0
水相成分:プロピレングリコール 5.0
精製水 全体で100となる量
油層成分:ステアリン酸 3.0
スクワラン 5.0
オリーブ油 5.0
セロビオースリピッド 0.5
乳化剤:POEソルビタンモノラウレート 5.0
ソルビタンモノステアレート 5.0
アルカリ:トリエタノールアミン 1.0
紫外線吸収剤:パラアミノ安息香酸オクチル 4.0
抗菌剤:ウンデシレン酸亜鉛 4.0
水相成分:プロピレングリコール 5.0
精製水 全体で100となる量
(実施例5)美容液の評価(対照区)
実施例3、4に示した組成で作製したセロビオースリピッドを含まない美容液(コントロール)を用いて、5名のパネリスト(25〜60歳の女性5名)が、これを使用したときの、のび、ヒリヒリ感、しっとり感、かさつき難さについて評価し、次の基準に従って判定した。結果を表1に示す。
判定基準:
◎:5名中4名以上が良好と評価した。
○:5名中3名が良好と評価した。
△:5名中2名が良好と評価した。
×:5名中1名以下が良好と評価した。
実施例3、4に示した組成で作製したセロビオースリピッドを含まない美容液(コントロール)を用いて、5名のパネリスト(25〜60歳の女性5名)が、これを使用したときの、のび、ヒリヒリ感、しっとり感、かさつき難さについて評価し、次の基準に従って判定した。結果を表1に示す。
判定基準:
◎:5名中4名以上が良好と評価した。
○:5名中3名が良好と評価した。
△:5名中2名が良好と評価した。
×:5名中1名以下が良好と評価した。
(実施例6)美容液の評価(セロビオースリピッド)
実施例3、4に示した組成の美容液を用いて、5名のパネリスト(25歳〜60歳の女性5名)が、これを使用したときの、のび、ヒリヒリ感、しっとり感、かさつき難さについて評価し、次の基準に従って判定した。結果を表2に示す。なお、いずれの場合も、紫外線吸収効果は良好と評価された。
実施例3、4に示した組成の美容液を用いて、5名のパネリスト(25歳〜60歳の女性5名)が、これを使用したときの、のび、ヒリヒリ感、しっとり感、かさつき難さについて評価し、次の基準に従って判定した。結果を表2に示す。なお、いずれの場合も、紫外線吸収効果は良好と評価された。
判定基準:
◎:5名中4名以上が良好と評価した。
○:5名中3名が良好と評価した。
△:5名中2名が良好と評価した。
×:5名中1名以下が良好と評価した。
◎:5名中4名以上が良好と評価した。
○:5名中3名が良好と評価した。
△:5名中2名が良好と評価した。
×:5名中1名以下が良好と評価した。
本発明のセロビオースリピッド及び紫外線吸収剤を含有する化粧料組成物により、皮膚老化防止効果、コラーゲン産生促進効果、育毛効果及び美白効果などの効果を有する、化粧品、医薬部外品 、医療用品、衛生用品、医薬品を提供することできる。また、本発明により、紫外線吸収剤を含有する化粧料組成物において、刺激性の少ない化粧料組成物を提供することができ、さらに、従来と比較して原料コストが安価であり、大量生産可能となり、長期にわたる使用に十分に耐え得ることからも、産業界に大きく寄与することが期待される。
Claims (6)
- セロビオースリピッドはその誘導体、及び紫外線吸収剤を少なくとも含有することを特徴とする化粧料組成物。
- セロビオースリピッドが微生物により生産されたセロビオースリピッドであることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料組成物。
- 紫外線吸収剤が、安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤 、サリチル酸系紫外線吸収剤 、ケイ皮酸系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤及びベンゾフェノン系紫外線吸収剤からなる群より選ばれた1種以上の化合物であることを特徴とする、請求項1〜2のいずれかに記載の化粧料組成物。
- 更に抗菌剤を含有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の化粧料組成物。
- 抗菌剤が有機系抗菌剤および/または無機系抗菌剤であることを特徴とする、請求項4に記載の化粧料組成物。
- 化粧品、医薬部外品 、医療用品、衛生用品または医薬品として利用されるものである請求項1〜5のいずれかに記載の化粧料組成物。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013179620A JP2015048318A (ja) | 2013-08-30 | 2013-08-30 | セロビオースリピッド及び紫外線吸収剤を含有する化粧料組成物 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015145350A (ja) * | 2014-02-04 | 2015-08-13 | 東洋紡株式会社 | セロビオースリピッドの塩及びその用途 |
CN112443600A (zh) * | 2019-09-03 | 2021-03-05 | 现代摩比斯株式会社 | 用于制动装置的衬垫 |
-
2013
- 2013-08-30 JP JP2013179620A patent/JP2015048318A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN112443600A (zh) * | 2019-09-03 | 2021-03-05 | 现代摩比斯株式会社 | 用于制动装置的衬垫 |
US11428282B2 (en) | 2019-09-03 | 2022-08-30 | Hyundai Mobis Co., Ltd. | Pad liner for brake apparatus |
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