JP2010041885A - 電動駆動装置およびアキシャルエアギャップ型電動機 - Google Patents

電動駆動装置およびアキシャルエアギャップ型電動機 Download PDF

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俊昭 丹野
Tomonori Kojima
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Abstract

【課題】 アキシャルエアギャップ型電動機の永久磁石が鉄心に吸着していても自動的に引き離されること。
【解決手段】 鉄心431を備えるステータ430と、回転軸440と回転軸440に固定される軸受450、460およびバックヨーク412、421とバックヨーク412、421に固定される永久磁石411、421とを備えるロータ410とが、ロータ410の回転軸線方向に対向して配置されたアキシャルエアギャップ型電動機400と、アキシャルエアギャップ型電動機400が装着されるとともに、バックヨーク421を挟んでステータ430の反対側に位置する軸受460が収容される軸受孔520を有する装着部501とを備える電動駆動装置300において、アキシャルエアギャプ型電動機400が装着部501に装着される際、鉄心431と永久磁石411との間の空隙を確保するための突き当て部512を、装着部501に設けた構成にした。
【選択図】 図4

Description

本発明は、アキシャルエアギャップ型電動機を駆動源とする電動駆動装置およびアキシャルエアギャップ型電動機に関する。
従来から、電動機を駆動源とする電動駆動装置が知られている。この装置としては、電動機の駆動力でペダル踏力を補助する電動アシスト自転車に搭載された電動駆動装置がある(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1では、図10に示すように、電動駆動装置10の駆動源として、ラジアルギャップ型電動機20が用いられている。一方、電動機を薄型化するために、図11に示すように、環状のステータ40と、ロータに備えた円板状のバックヨーク50、60を所定の空隙をもってロータの回転軸線方向に対向して配置されたアキシャルエアギャップ型電動機30を用いた電動駆動装置がある(例えば、特許文献2参照。)。
この特許文献2のアキシャルエアギャップ型電動機30は、バックヨーク50、60は永久磁石70を、ステータ40は鉄心80をそれぞれ備えており、反動力側の永久磁石70と鉄心80との空隙は、動力側のそれよりも大きくなっている。このため、動力側の永久磁石70と鉄心80間の磁気吸引力が大きくなっており、アキシャルエアギャップ型電動機30として、回転軸90全体が反動力側の回転軸線方向に付勢力が働いているものとなっている。
ところで、アキシャルエアギャップ型電動機30は、その駆動時に、回転軸90に連結されるギア機構(図示を省略。)から回転軸90に対して垂直方向に大きな力が加わるので、この力が起因となる軸受の破壊やバックヨーク50、60の振動を防止する対策として、一方の軸受91がステータ40とバックヨーク50よりもギア機構側となるように回転軸90に固定され、他の軸受との距離が長くなるようにしている。そして、上記構成のアキシャルエアギャップ型電動機30は、電動駆動装置として組立てる時に、ギア機構を収容するギア機構収容ケースに備えた電動機装着部(図示を省略。)に後付けされる。
アキシャルエアギャップ型電動機30は上記構成を備えるため、電動機装着部に装着される前のアキシャルエアギャップ型電動機30は、ギア機構側の軸受91が軸受ブラケットで固定されておらず、ロータが回転軸90の回転軸線方向に対して不安定な状態になっている。したがって、図12に示すように、この状態で回転軸90への振動や衝撃でギア機構側(負荷側)の回転軸線方向に力が加わると、反動力側の永久磁石70が鉄心80に磁気吸引力で吸着してしまうことがあった。
このように、永久磁石70が鉄心80に吸着した状態のアキシャルエアギャップ型電動機30を、ギア機構収容ケースの電動機装着部に装着してしまうと、アキシャルエアギャップ型電動機30は回転不能になってしまうので、従来の装着作業時には、アキシャルエアギャップ型電動機30を電動機装着部に装着する前に、この吸着した状態を確認し、永久磁石70を鉄心80から引き離す作業を行わなければならなかった。
特開平9−86473号公報(第4頁、第2図) 特開2008−131683号公報(第9頁−第11頁、第1図)
本発明は上記問題点に鑑み、永久磁石が鉄心に吸着しないアキシャルエアギャップ型電動機、又は、吸着していても自動的に引き離される電動駆動装置およびアキシャルエアギャップ型電動機を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、鉄心を備えるステータと、回転軸と同回転軸に固定される軸受およびバックヨークと同バックヨークに固定される永久磁石とを備えるロータとが、同ロータの回転軸線方向に対向して配置されたアキシャルエアギャップ型電動機と、同アキシャルエアギャップ型電動機が装着されるとともに、前記バックヨークを挟んで前記ステータの反対側に位置する前記軸受が収容される軸受孔を有する装着部とを備える電動駆動装置において、前記アキシャルエアギャプ型電動機が前記装着部に装着される際、前記ステータと前記ロータとの間の空隙を確保するための突き当て部を、前記装着部に設けたことを特徴とする構成となっている。
請求項2記載の発明は、鉄心を備えるステータと、回転軸と同回転軸に固定される軸受およびバックヨークと同バックヨークに固定される永久磁石とを備えるロータとが、同ロータの回転軸線方向に対向して配置されたアキシャルエアギャップ型電動機において、前記軸受は前記バックヨークを挟んで前記ステータの反対側に位置してなり、前記ステータと前記ロータとの空隙を確保するための突き当て部を、前記ステータに設けたことを特徴とする構成となっている。
請求項3記載の発明は、鉄心を備えるステータと、回転軸と同回転軸に固定される軸受およびバックヨークと同バックヨークに固定される永久磁石とを備えるロータとが、同ロータの回転軸線方向に対向して配置されたアキシャルエアギャップ型電動機において、前記バックヨークを挟んで前記ステータの反対側に位置する前記軸受が収容される軸受孔を有するブラケットを備え、前記ステータと前記ロータとの空隙を確保するための突き当て部を、前記ブラケットに設けたことを特徴とする構成となっている。
請求項1記載の本発明によれば、電動駆動装置において、ステータとロータとの間の空隙を確保するための突き当て部を、装着部に設けた。これにより、アキシャルエアギャプ型電動機が装着部に装着される際、永久磁石が鉄心に吸着していても永久磁石を鉄心から自動的に引き離すことができる。
また、請求項2記載の本発明によれば、アキシャルエアギャップ型電動機において、ステータとロータとの空隙を確保するための突き当て部を、ステータに設けた。これにより、アキシャルエアギャップ型電動機が電動駆動装置に使用される際、永久磁石が鉄心に吸着しない。
そして、請求項3記載の本発明によれば、アキシャルエアギャプ型電動機において、ステータとロータとの空隙を確保するための突き当て部を、ブラケットに設けた。これにより、アキシャルエアギャプ型電動機を組立てる際、永久磁石が鉄心に吸着していても永久磁石を鉄心から自動的に引き離すことができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明による電動駆動装置が適用される電動アシスト自転車を概略的に示す側面図、図2は本発明による電動駆動装置を概略的に示す断面図、図3は本発明による電動駆動装置の第1の実施形態の詳細を示す説明図で、(A)は要部断面図、(B)は(A)のa部拡大図、(C)は(A)のb部拡大図、図4は本発明による電動駆動装置の第2の実施形態の詳細を示す説明図で、(A)は要部断面図、(B)は(A)のa部拡大図、(C)は(A)のb部拡大図、図5は本発明による電動駆動装置の第3の実施形態の詳細を示す説明図で、(A)は要部断面図、(B)は(A)のa部拡大図、(C)は(A)のb部拡大図、図6は本発明による電動駆動装置の第4の実施形態の詳細を示す説明図で、(A)は要部断面図、(B)は(A)のa部拡大図、(C)は(A)のb部拡大図、図7は本発明による電動駆動装置の第5の実施形態の詳細を示す説明図で、(A)は要部断面図、(B)は(A)のa部拡大図である。
そして、図8は図4、図5または図6に示すギア機構収容ケースをアキシャルエアギャップ型電動機を取外して模式的に示すA矢視正面図で、(A)は図4に示す突起を形成した場合を示す正面図、(B)は図5に示す突起を形成した場合を示す正面図、(C)は図6に示す突起を配置した場合を示す正面図、図9は本発明による電動駆動装置が適用される天井埋込型空気調和機を概略的に示す説明図で、(A)は電動駆動装置の第6の実施形態を示す断面図、(B)は(A)のa部拡大図である。
本発明による電動駆動装置が適用される電動アシスト自転車は、図1に示すように、駆動源である電動機の駆動力でペダル踏力を補助して走行可能な自転車100であり、その車体フレーム200に電動駆動装置300が取付けられている。
この電動駆動装置300は、図2に示すように、駆動源であるアキシャルエアギャップ型電動機400と、ギア機構収容ケース500と、ギア機構600と、クランク軸700と、スプロケット800とを備え、アキシャルエアギャップ型電動機400がギア機構収容ケース500に取付けられている。また、ギア機構収容ケース500に、クランク軸700とアキシャルエアギャップ型電動機400の回転軸440とが平行に取付けられている。更に、アキシャルエアギャップ型電動機400の回転軸440は、ギア機構600に連結され、ギア機構600がクランク軸700に装着されるスプロケット800に連結されている。
以上の構成からなる電動駆動装置300によって、アキシャルエアギャップ型電動機400の回転軸440による駆動力が、クランク軸700およびスプロケット800にギア機構600を介して伝達され、ペダル踏力を補助する仕組みとなっている。
次に、電動駆動装置300のアキシャルエアギャップ型電動機400とギア機構収容ケース500とを説明する。図3(A)に示すように、アキシャルエアギャップ型電動機400は、ロータ410とステータ430とを備え、ロータ410は、2枚のバックヨーク412、421と回転軸440と第1軸受450と第2軸受460とを含んでいる。2枚のバックヨーク412、421は円板状に、ステータ430は環状にそれぞれ形成されている。各バックヨーク412、421はステータ430の回転軸線方向の両側に所定の空隙をもって対向して配置される。ここで、各バックヨーク412、421は永久磁石411、420を、ステータ430は鉄心431を備えているので、これらの永久磁石411、420と、鉄心431とがロータ410の回転軸線方向に対向している状態となる。
また、回転軸440には、バックヨーク412がバックヨーク係止部材413を介して圧入固定され、バックヨーク421が圧入固定されている。更に、回転軸440には、ステータ430の内周側に配置される第1軸受450と、バックヨーク421を挟んでステータ430の反対側に配置される第2軸受460のそれぞれの内輪が圧入固定されている。この第1軸受450の外輪がステータ430の内周側に固定された軸受ブラケット451に嵌め込まれることで、第1軸受450と回転軸440を介して、ロータ410がステータ430に支持されている。
以上の構成からなるアキシャルエアギャップ型電動機400は、電動駆動装置300の組立時に、電動駆動装置300のギア機構収容ケース500に後付けされる。ここで、アキシャルエアギャップ型電動機400はギア機構収容ケース500に装着前、第1軸受450の外輪が軸受ブラケット451に嵌め込まれて固定されているのに対し、負荷側の第2軸受460の外輪は固定されておらず、ロータ410が回転軸440の回転軸線方向に対して不安定な状態になっている。
したがって、背景技術の欄で示す図12と同様に、この状態で回転軸440への振動や衝撃で負荷側の回転軸線方向に力が加わると、永久磁石411が鉄心431に磁気吸引力で吸着してしまっていた。しかしながら、本発明は、ギア機構収容ケース500に突き当て部を設け、アキシャルエアギャップ型電動機400をギア機構収容ケース500に後付けするときに、吸着してしまった永久磁石411を鉄心431から自動的に引き離すようにしている。次に、ギア機構収容ケース500について説明する。
図3(A)に示すように、ギア機構収容ケース500は、ケース内部にギア機構600を収容するとともに、ケース外部にアキシャルエアギャップ型電動機400を装着するための装着部501を形成し、アキシャルエアギャップ型電動機400は、この装着部501に、図示を省略したネジにより強固に装着される。この装着部501には、アキシャルエアギャップ型電動機400の回転軸440が挿入される回転軸孔510と、第2軸受460が収容される軸受孔520と、アキシャルエアギャップ型電動機400を装着するための位置決め部530とを備えている。また、回転軸孔510と軸受孔520と位置決め部530は、それぞれが同心で半径が異なる一端を開口した円筒状に形成されている。そして、回転軸孔510の内底に、回転軸440の先端に突き当てられる突き当て部511が設けられている。なお、ギア機構収容ケース500には、収容されるギア機構600として、第1減速ギア610と、この第1減速ギア610と同軸に連結される第2減速ギア620とが組み込まれている。そして、第2減速ギア620とスプロケット800が連結される。アキシャルエアギャップ型電動機400は、ギア機構収容ケース500に取付けられると、回転軸440が第1減速ギア610に連結されることになる。
以上の構成により、ギア機構収容ケース500の装着部501にアキシャルエアギャップ型電動機400が装着される際、バックヨーク412の永久磁石411とステータ430の鉄心431とが磁気吸引力で吸着していても、回転軸440の先端が突き当て部511に突き当たり、永久磁石411と鉄心431とを引き離す方向に回転軸440が押され、ステータ磁極面431aとロータ磁極面411aとの間に空隙が形成される。これにより、電動駆動装置300の組立時、永久磁石411、420と鉄心431を備えるアキシャルエアギャップ型電動機400がギア機構収容ケース500に後付けされる際、バックヨーク412の永久磁石411をステータ430の鉄心431から手動で引き離す必要が無いため、装着作業の効率が高まる。
一方、アキシャルエアギャップ型電動機400が装着部501に装着直後は、永久磁石411は鉄心431から引き離されているが、アキシャルエアギャップ型電動機400の回転軸440が突き当て部511に突き当たったままになっている。この状態でロータ410が回転すると、回転軸440の先端と突き当て部511とが擦れて、異音が発生するなどの問題が起こる。この問題を解決するために、ロータ410の回転中は、回転軸440にギア機構600により付勢力をかけて回転軸440の先端と突き当て部511とを引き離すようにしている。
すなわち、アキシャルエアギャップ型電動機400が駆動されると、図3(A)に示すように、回転軸440の回転に伴い、ギア機構600の第1減速ギア610から回転軸440へ付勢力が働く。この力は、図3(B)に示すように、突き当て部511から回転軸440の先端までの長さをhとすると、長さhを大きくする方向に加えられる。これにより、回転軸440が突き当て部511から離れて、磁気吸引力により働く回転軸線方向の付勢力も加えられ、アキシャルエアギャップ型電動機400の駆動に支障なく、突き当て部511に回転軸440が擦れてしまうことを防止できる。
なお、図3(C)に示すように、上記hの長さは、ステータ磁極面431bとなる鉄心431からこれと対向するロータ磁極面411aとなる永久磁石411までの長さHより小さくなる関係になるようにしている。これにより、アキシャルエアギャップ型電動機400の装着時には、必ず回転軸440の先端と突き当て部511とが突き当たるため、永久磁石411を鉄心431から引き離すことができ、永久磁石411と鉄心431との空隙を確保することができる。
これまで説明してきた本発明の第1の実施形態では、回転軸440が挿入される回転軸孔510の内底に、突き当て部511を設けるようにしたが、本発明はこれに限らない。その他の実施形態を、図4乃至図8に基づいて説明する。なお、図3で説明してきた同一構成については説明を省略する。
図4に示す第2の実施形態の場合には、ギア機構収容ケース500に備えられる回転軸孔510の内底に、突き当て部511に替わる円柱状の突起512が設けられている。ここで、回転軸孔510の開口からこの突起512の先端までの長さを、図3に示す回転軸孔510の開口から突き当て部511までの長さと同一にしているため、アキシャルエアギャップ型電動機400が装着部501に装着される時に、突起512の先端は、回転軸440に突き当たる。
以上の構成によって、突起512を設けた場合、図3で説明してきた実施形態と同様な効果を得ることができ、かつ、例えば、ギア機構収容ケース500のケース内部の空間を広くする必要が生じた場合にも、突起512の長さを長めにすれば、回転軸440を長くしなくても回転軸440の先端を突起512に突き当てることができる。
図5に示す第3の実施形態の場合には、ギア機構収容ケース500に備えられる軸受孔520の内底に、突き当て部511に替わる突起521が設けられている。この突起521は、第2軸受460の内輪461に突き当たる位置に形成され、図8(B)に示すように、回転軸孔510の開口の周縁部に均一高さで環状に形成されている。
以上の構成によって、突起521を設けた場合、図3で説明してきた実施の形態と同様な効果を得ることができる。また、第2軸受460が均一高さで環状に形成した突起521に均等に突き当てられるので、周方向に複数配置された永久磁石411が鉄心431に対して均等に引き離される。したがって、バックヨーク412をステータ430に対し平行状態を保つことができ、斜めに偏った状態で部分的に吸着したままになることを防止できる。更に、図5に示すように、第2軸受460の内輪461が突起521に突き当てられるので、突き当てられた力が内輪461から回転軸440に直接伝達されるため、ボール463の破壊を起こすことなく、永久磁石411を鉄心431から引き離すことができる。これに対し、内輪461でなく、外輪462へ突き当てられた場合、その突き当てられた力が外輪462からボール463、内輪461、回転軸440へと伝達されて、永久磁石411が鉄心431から引き離されるため、外輪462からボール463へ、ボール463から内輪461へと順次伝達される場面でボール463に負荷がかかって、ボール463の破壊につながるおそれがある。
また、図6に示す第4の実施形態の場合には、ギア機構収容ケース500に備えられる位置決め部530に有する凹部底面に、突き当て部511に替わる突起531が複数設けられている。この突起531は、図8(C)に示すように、ロータ410に備えるバックヨーク421に対向する位置に、等間隔、同一高さで環状に配置されている。
以上の構成によって、突起531を複数設けた場合、図3で説明してきた実施形態と同様な効果を得ることができる。また、バックヨーク421が等間隔、同一高さで環状に配置した複数の突起531に均等に分散して突き当てられるので、図5で説明してきた実施形態と同様な効果を得ることができる。
更に、図7に示す第5の実施形態の場合には、アキシャルエアギャップ型電動機400のステータ430の内周側で、ロータ410に備えるバックヨーク412と対向する位置に、突き当て部511に替わる突起433が複数設けられている。この突起433は、バックヨーク412に対向するステータ430の内周側の端面に、等間隔、同一高さで環状に配置されている。図7では、特に、この突起433は、回転軸440側に近い位置、すなわち、ステータ430の端面の内周側に形成しているので、ロータ410の回転時に、永久磁石411と鉄心431との磁気吸引力や斥力に起因したバックヨーク412の振動が起きても、突起433とバックヨーク412とが擦れてしまうことを防止できる。
以上の構成によって、突起433を複数設けた場合、図3で説明してきた実施形態と同様な効果を得ることができる。また、バックヨーク412が等間隔、同一高さで環状に配置した複数の突起433に均等に分散して突き当てられるので、図5で説明してきた実施形態と同様な効果を得ることができる。
なお、本発明の実施形態では、回転軸440が突き当て部511や突起512に突き当てられる場合、バックヨーク421が突起531に突き当てられる場合、バックヨーク412が突起433に突き当てられる場合にも、第2軸受460の内輪461に突き当たる場合と同様に、第2軸受460のボール463を介さずにロータ410が押されるので、第2軸受460のボール463の破壊を起こさないようにすることができる。
これまで説明してきた本発明の実施形態では、電動駆動装置300を電動アシスト自転車に適用した例であったが、本発明はこれに限らない。第6の実施形態を、図9に基づいて説明する。なお、図3乃至図8で説明してきた同一構成については説明を省略する。
本発明による電動駆動装置が適用される天井埋込型空気調和機は、図9(A)に示すように、天井面543の内側に、天板550と側板560とによって形成される箱状のケース本体545が埋め込まれ、この側板560の内側に断熱壁570を備えており、このケース本体545内に電動駆動装置540が設けられている。
この電動駆動装置540は、駆動源であるアキシャルエアギャップ型電動機541と天板550と送風ファン542とを備え、アキシャルエアギャップ型電動機541が天板550に取付けられている。また、アキシャルエアギャップ型電動機541の回転軸441は、送風ファン542に取り付けられている。
以上の構成からなる電動駆動装置540では、アキシャルエアギャップ型電動機541の駆動力により送風ファン542を回転して、この送風ファン542の下部側から空気を吸込んで、周方向へ吹出す送風作用を得て、熱交換された空気として室内に吹出す仕組みとなっている。
次に、電動駆動装置540のアキシャルエアギャップ型電動機541と天板550とを説明する。図9(A)および図9(B)に示すように、アキシャルエアギャップ型電動機541に備える回転軸441には、第1の実施形態の図3に示す回転軸440と同様、第1軸受450と、第2軸受460のそれぞれの内輪が圧入固定されている。ここで、本実施形態では、回転軸441は、第1の実施形態の図3に示す回転軸440の負荷側への突出方向とは逆方向に、ブラケット541aに設けられた回転軸孔541bから突出させている。これはアキシャルエアギャップ型電動機541を挟んで天板550の反対側に負荷側となる送付ファン542が取付けられる構造だからである。以上の構成からなるアキシャルエアギャップ型電動機541は、電動駆動装置540の組立時に、天板550に設けられる装着部551に装着する。
この装着部551には、アキシャルエアギャップ型電動機541の第2軸受460が収容される軸受孔552と、アキシャルエアギャップ型電動機541を装着するための位置決め部554とを備え、軸受孔552と位置決め部554は、それぞれが同心で半径が異なる一端を開口した円筒状に形成されている。また、第2軸受460が収容される軸受孔552の内底に、突き当て部としての突起553が設けられている。この突起553は、ステータ磁極面431aとロータ磁極面411aとの間の空隙を確保するために、回転軸441の先端441aに突き当てられるものである。
以上の構成からなる天板550の装着部551にアキシャルエアギャップ型電動機541が装着される際、永久磁石411と鉄心431とが磁気吸引力で吸着していても、回転軸441が突起553に突き当てられるため、永久磁石411が鉄心431から引き離される。これにより、図3で説明してきた実施の形態と同様な効果を得ることができる。そして、アキシャルエアギャップ型電動機541の装着後は、図9(B)に示す矢印方向の送風ファン542の自重によって、回転軸441の先端441aが突起553から離れるため、突起553に回転軸441が擦れてしまうことを防止でき、アキシャルエアギャップ型電動機400の駆動に支障が無い。
なお、本実施形態では、天板550に軸受孔552と突起553を形成するようにしたが、軸受孔552と突起553は天板550に設ける場合に限らない。例えば、アキシャルエアギャップ型電動機541として、第2軸受460側にもブラケットを備え、このブラケットに軸受孔552と突起553を形成するようにしても良い。この場合は、ブラケットをアキシャルエアギャップ型電動機541に取付ける際に、永久磁石411が鉄心431から引き離される。そして、このアキシャルエアギャップ型電動機541を天板550に後付けすればよい。
また、本発明の実施形態はこれまで説明してきたものに限らず、軸受孔520や軸受孔552の周縁部を回転軸線方向に高くし、これを突き当て部511に替わる突起として設け、バックヨーク421がこの突起に突き当てられるようにした場合でもよい。
また、本発明の実施形態では、アキシャルエアギャップ型電動機400、541を、ロータ410に備える2枚のバックヨーク412、421がステータ430の両側に所定の空隙をもって対向的に配置される構造としたが、本発明はこれに限らず、ロータに備える1枚のバックヨークとステータとを所定の空隙をもって対向的に配置される構造としたり、ロータに備えるバックヨークとステータとを多段に備え、それぞれを所定の空隙をもって対向的に配置される構造としてもよい。前者の場合、例えば、アキシャルエアギャップ型電動機400として、反動力側にロータに備えるバックヨークを、動力側にステータを配置するとともに、これらのロータに備えるバックヨークとステータとの間に磁気回路を形成するため、このステータがバックヨークを負荷側に備えた構造となっており、このアキシャルエアギャップ型電動機400がギア機構収容ケース500に装着される際も、図3で説明してきた実施形態と同様な効果を得ることができる。
更に、本発明の実施形態では電動駆動装置として、電動アシスト自転車や天井埋込型空気調和機に適用されたものとして説明したが、本発明はこれに限らず、この電動アシスト自転車以外のエレベータ、自動車、電車、船舶などの輸送手段、風力発電装置などの電動駆動装置としても適用できる。
本発明による電動駆動装置が適用される電動アシスト自転車を概略的に示す側面図である。 本発明による電動駆動装置を概略的に示す断面図である。 本発明による電動駆動装置の第1の実施形態の詳細を示す説明図で、(A)は要部断面図、(B)は(A)のa部拡大図、(C)は(A)のb部拡大図である。 本発明による電動駆動装置の第2の実施形態の詳細を示す説明図で、(A)は要部断面図、(B)は(A)のa部拡大図、(C)は(A)のb部拡大図である。 本発明による電動駆動装置の第3の実施形態の詳細を示す説明図で、(A)は要部断面図、(B)は(A)のa部拡大図、(C)は(A)のb部拡大図である。 本発明による電動駆動装置の第4の実施形態の詳細を示す説明図で、(A)は要部断面図、(B)は(A)のa部拡大図、(C)は(A)のb部拡大図である。 本発明による電動駆動装置の第5の実施形態の詳細を示す説明図で、(A)は要部断面図、(B)は(A)のa部拡大図である。 図4、図5または図6に示すギア機構収容ケースをアキシャルエアギャップ型電動機を取外して模式的に示すA矢視正面図で、(A)は図4に示す突起を形成した場合を示す正面図、(B)は図5に示す突起を形成した場合を示す正面図、(C)は図6に示す突起を配置した場合を示す正面図である。 本発明による電動駆動装置が適用される天井埋込型空気調和機を概略的に示す説明図で、(A)は電動駆動装置の第6の実施形態を示す断面図、(B)は(A)のa部拡大図である。 従来による電動アシスト自転車の電動駆動装置を概略的に示す断面図である。 従来による電動駆動装置に適用されるアキシャルエアギャップ型電動機を示す断面図である。 図11に示す反動力側の永久磁石が鉄心に吸着してしまった状態を概略的に示す断面図である。
符号の説明
100 自転車
200 車体フレーム
300 電動駆動装置
400 アキシャルエアギャップ型電動機
410 ロータ
411 永久磁石
411a ロータ磁極面
412 バックヨーク
413 バックヨーク係止部材
420 永久磁石
421 バックヨーク
430 ステータ
431 鉄心
431a ステータ磁極面
433 突起(突き当て部)
440 回転軸
441 回転軸
441a 先端
450 第1軸受
451 軸受ブラケット
460 第2軸受
461 内輪
462 外輪
463 ボール
500 ギア機構収容ケース
501 装着部
510 回転軸孔
511 突き当て部
512 突起(突き当て部)
520 軸受孔
521 突起(突き当て部)
530 位置決め部
531 突起(突き当て部)
540 電動駆動装置
541 アキシャルエアギャプ型電動機
541a ブラケット
541b 回転軸孔
542 送風ファン
543 天井面
545 ケース本体
550 天板
551 装着部
552 軸受孔
553 突起(突き当て部)
554 位置決め部
560 側板
570 断熱壁
600 ギア機構
610 第1減速ギア
620 第2減速ギア
700 クランク軸
800 スプロケット

Claims (3)

  1. 鉄心を備えるステータと、回転軸と同回転軸に固定される軸受およびバックヨークと同バックヨークに固定される永久磁石とを備えるロータとが、同ロータの回転軸線方向に対向して配置されたアキシャルエアギャップ型電動機と、同アキシャルエアギャップ型電動機が装着されるとともに、前記バックヨークを挟んで前記ステータの反対側に位置する前記軸受が収容される軸受孔を有する装着部とを備える電動駆動装置において、前記アキシャルエアギャプ型電動機が前記装着部に装着される際、前記ステータと前記ロータとの間の空隙を確保するための突き当て部を、前記装着部に設けたことを特徴とする電動駆動装置。
  2. 鉄心を備えるステータと、回転軸と同回転軸に固定される軸受およびバックヨークと同バックヨークに固定される永久磁石とを備えるロータとが、同ロータの回転軸線方向に対向して配置されたアキシャルエアギャップ型電動機において、前記軸受は前記バックヨークを挟んで前記ステータの反対側に位置してなり、前記ステータと前記ロータとの空隙を確保するための突き当て部を、前記ステータに設けたことを特徴とするアキシャルエアギャップ型電動機。
  3. 鉄心を備えるステータと、回転軸と同回転軸に固定される軸受およびバックヨークと同バックヨークに固定される永久磁石とを備えるロータとが、同ロータの回転軸線方向に対向して配置されたアキシャルエアギャップ型電動機において、前記バックヨークを挟んで前記ステータの反対側に位置する前記軸受が収容される軸受孔を有するブラケットを備え、前記ステータと前記ロータとの空隙を確保するための突き当て部を、前記ブラケットに設けたことを特徴とするアキシャルエアギャップ型電動機。
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