JP2010041826A - Ac−dcコンバータおよびそれを用いる電子機器 - Google Patents

Ac−dcコンバータおよびそれを用いる電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】AC−DCコンバータにおいて、高効率化を図る。
【解決手段】コンバータ回路で作成したDC電圧で負荷を駆動するにあたって、負荷と並列に二次電池を接続し、それを瞬時電圧低下対策などに使用するだけでなく、負荷がタイマー負荷やリモコン負荷などで微少な待機電力が発生するだけの待機時に、二次電池が所定レベル以上に充電されている場合、コンバータ回路を停止させ、その待機電力を二次電池からの放電で賄わせる。したがって、(a)で示すように定格電力P0付近で電力変換効率が高く、低負荷になる程自己の制御電源やスイッチング損失などが出力電力に占める割合が大きくなって効率が低下してゆくコンバータ回路と、(b)で示すように内部抵抗などの影響で放電電流が少ない程効率が高くなる二次電池とのハイブリッドの電源を構成し、総合効率を(c)で示すように、低負荷から高負荷まで高効率に保つことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、AC−DCコンバータおよびそれを用いる電子機器に関する。
多くの電子機器で使用されるAC−DCコンバータは、高周波のスイッチング電源化によって、トランスを含め小型高効率化が進み、電力変換効率が80%を軽く超えるものが登場している。そのようなAC−DCコンバータの中で、特許文献1には、電動工具用のAC−DCコンバータにおいて、低い内部抵抗を有し、瞬間的に高電力を発生することができるエネルギー蓄電手段を備えることで、コンバータの能力を超える電力を供給することができる補助エネルギー蓄電器を備えたものが提案されている。同様に、特許文献2には、電力バスラインに負荷と共に蓄電池を接続しておき、通常は前記蓄電池を充電し、電力不足が生じると蓄電池から供給するとともに、瞬時電圧低下が生じると、所定時間だけ蓄電池を放電させることで、瞬時電圧低下対策に電力のピークカットを行うようにした電力路制御方法が提案されている。同様に、特許文献3にも、制御可能なDC電源とバッテリーとをスイッチを介して負荷へ接続し、負荷の制御や充電の制御を行う電力管理システムが提案されている。
特開2001−218386号公報 特開2002−17042号公報 特許第3893124号公報
上述の従来技術は、何れも、AC−DCコンバータから負荷の間に二次電池を備えることで、過大な負荷などに対して電力供給を可能にするものである。したがって、AC−DCコンバータの効率に関しては、旧来のままで、負荷が定格電力付近で変動が少なければ高効率であるが、負荷が変動したり、特に待機電力が発生するタイマー負荷、リモコン負荷、或いはLAN機器の場合は、著しく低下する。具体的には、そのような待機時は、主要な負荷の電力消費が0で、制御マイコン等が動作しただけの状態となり、たとえば1W以下程度の微少な電力消費となる。その場合、AC−DCコンバータ自身の制御電源やスイッチング損失などが出力電力に占める割合が大きくなり、さらにトランスの効率が大きく低下し、電力変換効率が殆ど0%で使用されているのが実状である。
本発明の目的は、電力変換効率を高めることができるAC−DCコンバータおよびそれを用いる電子機器を提供することである。
本発明のAC−DCコンバータは、負荷と並列に接続される二次電池と、前記AC−DCコンバータを、該AC−DCコンバータからの出力電力が、予め定めるレベル以上で動作させ、前記予め定めるレベル未満となると停止させる制御部とを備えて構成されることを特徴とする。
また、本発明の電子機器は、AC−DCコンバータで作成したDC電圧で負荷を駆動するようにした電子機器において、前記負荷と並列に接続される二次電池と、前記AC−DCコンバータを、該AC−DCコンバータからの出力電力が、予め定めるレベル以上で動作させ、前記予め定めるレベル未満となると停止させる制御部とを備えて構成されることを特徴とする。
上記の構成によれば、AC−DCコンバータで作成したDC電圧で負荷を駆動するようにした電子機器およびそのAC−DCコンバータにおいて、前記負荷と並列に二次電池を接続し、その二次電池を瞬時電圧低下対策などに使用するだけでなく、前記負荷が微少な待機電力が発生するタイマー負荷、リモコン負荷、或いはLAN機器などである場合に、前記AC−DCコンバータの動作を制御する制御部を設ける。そして、その制御部は、前記待機電力時に、二次電池が所定レベル以上に充電されている場合、前記AC−DCコンバータを停止させ、その待機電力を二次電池からの放電で賄わせる。ここで、スイッチング電源装置などから成るAC−DCコンバータは、通常、負荷の定格電力付近で電力変換効率が高くなるように設計されており、低負荷になる程、自己の制御電源やスイッチング損失などが出力電力に占める割合が大きくなって効率が低下するのに対して、二次電池は、内部抵抗などの影響で、放電電流が少ない程効率が高くなる。
したがって、上述のように待機電力だけの微少電力消費時に二次電池からの放電で前記待機電力を賄うことで、該二次電池への充放電による効率低下を差し引いても、AC−DCコンバータ全体を通しての電力変換効率を高効率化することができる。
さらにまた、本発明のAC−DCコンバータでは、前記予め定めるレベルは、電力変換効率が最大値となる出力電力値の1/4の値であることを特徴とする。
上記の構成によれば、AC−DCコンバータを、その電力変換効率が比較的高い領域のみで使用することができる。
また、本発明のAC−DCコンバータは、前記二次電池の蓄電量(相対残量:満充電量に対する現在の残量)を検出する蓄電量検出部をさらに備え、前記制御部は、前記二次電池を、その蓄電量(相対残量)が、30%以上、80%以下の範囲内で使用することを特徴とする。
上記の構成によれば、制御部は、AC−DCコンバータからの出力電力が所定レベル未満であっても、蓄電量検出部で検出される二次電池の蓄電量(相対残量)が30%(たとえば満充電で4.25Vのところ、3.8V)より小さいと、前記AC−DCコンバータを動作させて前記二次電池の放電を防止し、二次電池の蓄電量(相対残量)が80%(4.0V)を超えると、AC−DCコンバータの出力電力に余剰があっても、該二次電池と直列に設けたスイッチを遮断するなどして、充電を禁止する。
したがって、過放電および過充電よりも充分手前のレベルで放電および充電を停止させて、二次電池内の化学変化がストレス無く生じる範囲で二次電池を使用し、長寿命化を図ることができる。
さらにまた、本発明のAC−DCコンバータでは、前記制御部は、ソフトスタート回路を備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、本発明のようにAC−DCコンバータを停止させるにあたって、再起動時のノイズを抑えることができる。
また、本発明のAC−DCコンバータでは、前記二次電池は、ニッケル酸系のリチウムイオン電池であることを特徴とする。
上記の構成によれば、ニッケルカドニウム電池やニッケル水素電池は自己放電が多くて本発明のような用途では高い効率が期待できず、リチウムイオン電池は前記自己放電が少なくて好適であるものの、中でもニッケル酸系のリチウムイオン電池は、コバルト酸系のリチウムイオン電池よりも熱安定性が高く、発熱するAC−DCコンバータの近くに設けられて頻繁に充放電を繰返す本発明の二次電池に特に好適である。
本発明のAC−DCコンバータおよび電子機器は、以上のように、AC−DCコンバータで作成したDC電圧で負荷を駆動するようにした電子機器およびそのAC−DCコンバータにおいて、前記負荷と並列に二次電池を接続し、その二次電池を瞬時電圧低下対策などに使用するだけでなく、前記負荷が微少な待機電力が発生するタイマー負荷、リモコン負荷、或いはLAN機器などである場合に、前記AC−DCコンバータの動作を制御する制御部を設け、その制御部は、前記待機電力時に、二次電池が所定レベル以上に充電されている場合、前記AC−DCコンバータを停止させ、その待機電力を二次電池からの放電で賄わせる。
それゆえ、待機電力だけの微少電力消費時に二次電池からの放電で前記待機電力を賄うことで、該二次電池への充放電による効率低下を差し引いても、AC−DCコンバータ全体を通しての電力変換効率を高効率化することができる。
図1は、本発明の実施の一形態に係る電子機器1の電気的構成を示すブロック図である。この電子機器1は、AC−DCコンバータ2を有し、負荷3として比較的大きな消費電力のメカブロックなどとともに、微少な待機電力が発生するタイマー負荷、リモコン負荷、或いはLAN機器を備え、たとえばDVDレコーダーとして実現される。前記AC−DCコンバータ2は、コンバータ回路11に制御回路21を備えて構成される。
前記コンバータ回路11は、電源端子t1,t2を介して商用電源12からのAC入力電圧を取込み、ダイオードブリッジ13および平滑コンデンサC1で整流および平滑化し、その整流および平滑化した電圧を、PWM発振回路14がスイッチング素子Q1をスイッチングさせることで絶縁トランス15を介して負荷3側へ負荷状態に応じて供給し、整流ダイオードD1および平滑コンデンサC2によって整流および平滑化し、電源端子t3,t4から前記負荷3へ供給するようになっている。
そして、前記PWM発振回路14を制御する制御回路21では、負荷3へ供給しているDC電圧を検出するために、分圧抵抗R11,R12、基準電圧Ref1を発生する基準電圧源22およびコンパレータ23が設けられ、また負荷電流を検出するために、負荷ラインに直列に介在される電流電圧変換抵抗R1、基準電圧Ref2を発生する基準電圧源24およびコンパレータ25が設けられ、電源制御回路26が、それらの検出結果に対応して、前記PWM発振回路14のデューティや発振周波数などを制御することで、負荷3の状態に拘わらず、該負荷3へ供給しているDC電圧を一定に保持する。以上は通常のAC−DCコンバータの構成である。
注目すべきは、本実施の形態のAC−DCコンバータ2では、電源端子t3,t4間には、すなわち負荷3と並列に、二次電池40が接続されており、その二次電池40を瞬時電圧低下対策などに使用するだけでなく、前記のように負荷3が微少な待機電力が発生するタイマー負荷、リモコン負荷、或いはLAN機器であることに対応して、前記制御回路21は、前記待機時にコンバータ回路11の動作を停止させ、その待機電力を二次電池40からの放電で賄わせる期間を有することである。二次電池40は、4つのセル41〜44が直列に接続されて構成され、略4.0V×4=16Vの電圧を発生する。
そのため、前記コンバータ回路11と二次電池40との間に設けられる電流電圧変換抵抗R1は、コンバータ回路11から負荷3への負荷電流だけでなく、二次電池40の充電電流も合わせて検出するので、二次電池40と負荷3との間にもう1つの電流電圧変換抵抗R2を設けて負荷電流のみを検出するようにし、その電流の基準値となる基準電圧Ref3を発生する基準電圧源27およびコンパレータ28が設けられる。また、電圧制御のための前記基準電圧Ref1とウインドゥコンパレータを構成するために、基準電圧Ref4を発生する基準電圧源29およびコンパレータ30が設けられる。さらにまた、各セル41〜44の蓄電量(相対残量)を、いわゆるスマートバッテリーシステムなどで用いられる残量管理システムによって、セル電圧から検出する電池残量管理回路45が設けられる。
図2は、上述のように構成されるAC−DCコンバータ2の動作を説明するためのグラフである。先ず、スイッチング電源装置から成るコンバータ回路11は、たとえば出力電圧16V、最大出力電流3A程度で、図2(a)において参照符号P1で示すように、50Wが最大出力に設定されているとする。そして、通常、その80%、すなわち40W程度が負荷3の定格電力P0に設定され、その定格電力P0付近でコンバータ回路11の電力変換効率が最も高くなるように設計されており、低負荷になる程、自己の制御電源(PWM発振回路14)やスイッチング損失(Q1)などが出力電力に占める割合が大きくなって、効率が低下してゆく。一方、二次電池40は、図2(b)で示すように、内部抵抗などの影響で、放電電流が少ない程効率が高くなる。
そこで本実施の形態の電源制御回路26において、注目すべきは、AC−DCコンバータ2からの出力電力が予め定めるレベルP2未満となると負荷3が待機状態であると判定し、二次電池40が所定レベルV1以上に充電されている場合、前記コンバータ回路11を停止させ、その待機電力を二次電池40からの放電で賄わせることである。前記レベルP2は、コンバータ回路11における前記制御電源(PWM発振回路14)やスイッチング損失(Q1)などの影響が小さくなる、たとえば前記定格電力P0の1/4の10Wに選ばれる。
したがって、二次電池40の出力範囲T1は、0〜10Wとなり、コンバータ回路11の動作範囲T2は、10〜50Wとなり、このAC−DCコンバータ2の全負荷領域を通しての効率を、図2(c)で示すように、待機状態から、最大負荷まで高く維持することができる。具体的には、該AC−DCコンバータ2の出力電圧は、分圧抵抗R11,R12、基準電圧源22およびコンパレータ23によって検出され、出力電流は、電流電圧変換抵抗R2、基準電圧源27およびコンパレータ28によって検出され、各セル41〜44の蓄電量(相対残量)は前述のように電池残量管理回路45によってセル電圧から検出され、それらの検出結果から、電源制御回路26は、前記出力電力を検出することができる。
ここで、前記二次電池40には、ニッケル酸系のリチウムイオン電池が用いられる。これは、ニッケルカドニウム電池やニッケル水素電池は自己放電が多くて本発明のような用途では高い効率が期待できないのに対して、リチウムイオン電池は前記自己放電が少なくて好適であるためである。中でも、前記ニッケル酸系のリチウムイオン電池は、コバルト酸系のリチウムイオン電池よりも高温での特性劣化が少なく、発熱するコンバータ回路11の近くに設けられて頻繁に充放電を繰返す本発明の二次電池40に特に好適である。
しかしながら、そのような二次電池40を用いても、特に高温で、満充電近くでの劣化が早くなるので、前記のように頻繁に充放電を繰返すにあたって、前記電源制御回路26は、その蓄電量(相対残量:満充電量に対する現在の残量)を、前記電池残量管理回路45の検出結果に応答して、30%以上、80%以下の範囲内で使用する。なお、この30%以上、80%以下の範囲は、一例に過ぎず、二次電池40の構造および特性に応じて、細かく調整されればよい。
図3は、前記電源制御回路26のそのような制御動作を説明するためのタイミングチャートである。前記ニッケル酸系のリチウムイオン電池は、充電電流が0の状態で、前記蓄電量(相対残量)が、30%となるのがセル電圧で3.8V、80%となるのがセル電圧で4.0Vであり、したがって前記電源制御回路26は、前記所定レベルV1として、何れか1つのセルでも、セル電圧で3.8V未満となるとコンバータ回路11を動作させて二次電池40の充電を行い、4.0Vを超えるとコンバータ回路11の動作を停止させて充電を停止する。ただし、充電開始時は待機時の少電力、たとえば0.1It(1Itは定格容量の電荷を1時間で放電させる電流値)以下の状態で、前記3.8Vで充電を開始すればよい。しかしながら、充電電流が多く流れている状態では、内部抵抗等によって電圧降下が生じるので、それを考慮した電圧で充電を停止することになる。この充電終了時の動作については、後に詳述し、この図3では、前記電源制御回路26は、単純に前記3.8Vから4.0Vの範囲で二次電池40に充放電を行わせるものとしている。
時刻t0で、セル電圧が4.0Vの前記蓄電量(相対残量)が80%の状態で、負荷3が待機状態となり、消費電力が前記10W未満となると、電源制御回路26は、コンバータ回路11の動作を停止させて、負荷3の消費電力を二次電池40に賄わせる。この微少な待機電力の消費によってセル電圧が徐々に低下してゆく中、時刻t1で負荷3が動作を開始しても、その消費電力が前記10Wに満たない場合は、電源制御回路26は、コンバータ回路11を動作させない。たとえば、電源が投入され、負荷3の制御マイコンが動作を開始した場合などである。
しかしながら、時刻t2でセル電圧が前記3.8Vの前記蓄電量(相対残量)が30%未満となると、電源制御回路26は、コンバータ回路11を定格電力、すなわち前記40Wで動作させ、負荷3に対して供給余剰があると、その余剰電力は二次電池40の充電に回り、セル電圧が上昇に転じる。なお、電源制御回路26は、ノイズ低減のために、コンバータ回路11の動作を開始させる際はスイッチング周波数を徐々に高くしてゆくソフトスタートの制御を、動作を停止させる際はスイッチング周波数を徐々に低くしてゆくソフトストップの制御を、それぞれ行う。このため、前記時刻t2においてセル電圧は緩やかに上昇している。
その後、時刻t3で前記制御マイコンの初期化処理が終了するなどして、再び待機状態となり、時刻t4でセル電圧が前記4.0V(相対残量が80%)を超えると、電源制御回路26は、コンバータ回路11の動作を停止させ、以後、負荷3の消費電力を二次電池40に賄わせる。このとき、前記ソフトストップ制御によって、セル電圧は緩やかに下降に転じる。
その下降中、時刻t5で負荷3が動作し、その消費電力が前記10W以上となると、電源制御回路26は、セル電圧が前記3.8V(相対残量が30%)未満となっていなくても、コンバータ回路11の動作を開始させる。たとえば、負荷3のメカ部分が動作を開始した場合、具体的には、DVDデッキの場合、ローディングやスピンドルのモータが回転する等である。
このようにセル電圧が3.8V(相対残量が30%)以上の状態で、負荷3の動作のためにコンバータ回路11が動作した場合には、時刻t6で負荷3の動作が停止すると、電源制御回路26は、その時点でコンバータ回路11の動作を停止させ、待機電力を二次電池40に賄わせる。その後、時刻t7でセル電圧が3.8V(相対残量が30%)未満となると、電源制御回路26は、充電のためにコンバータ回路11を動作させる。
なお、負荷3の消費電力が前記10W以上であっても、比較的小さい状態が所定時間以上継続すると、或いは二次電池40の蓄電量(相対残量)が80%に近い状態で負荷3が動作すると、コンバータ回路11で発生された電力で、負荷3に回らなかった分は二次電池40に回ることになる。したがって、二次電池40の蓄電量(相対残量)が80%を超えても、負荷3が動作し続けていると、充電が続く可能性がある。そこで前記二次電池40と直列にスイッチSWが設けられており、電源制御回路26は、充電用に流れている電流と、セル電圧とから、蓄電量(相対残量)が前記80%を超えているにも拘わらず、充電が行われているようであれば、前記スイッチSWを遮断する。
このような3.8V(相対残量が30%)から4.0V(相対残量が80%)の範囲での二次電池40の使用のために、4.0Vについては前述のように、4.0Vに対応した基準電圧Ref1を発生する基準電圧源22およびコンパレータ23が設けられ、3.8Vについては、コンパレータ23と同じ分圧抵抗R11,R12を使用しても、基準電圧Ref1とは異なる3.8Vに対応した基準電圧Ref3を発生する基準電圧源27およびコンパレータ28が設けられており、それらの検出結果は前記電源制御回路26に入力される。
図4は、蓄電量(相対残量)が80%の状態で、充電電流を変化させた場合のセル電圧の変化の一例を示すグラフである。この図4の例では、0It、すなわち充電電流が0の状態で、セル電圧が4.0Vとなり、充電電流が流れ始めると、その電流に比例してセル電圧が上昇し、0.7It以上となると、4.2Vで一定となっている。ここで、二次電池40を、たとえば標準的な18650型のセルとすると、前記定格容量は3Ah程度となる。そこで、本実施の形態では、充電電流は0.7Itの2.1Aとし、前記コンパレータ23によって検出されるセル電圧が4.2Vで充電を停止するものとする。したがって、負荷3が待機中で、負荷電流が微少であれば、二次電池40は、通常の充電器における定電流域でのみ充電が行われることになる。
また、前記0.7Itの充電電流では、前記のように負荷電流が微少であっても、3.8V×4×2.1A=31.92W、4.2V×4×2.1A=35.28Wで、前記コンバータ回路11を、定格出力の40Wの80%程度以上の比較的高効率の領域で使用することができる。
負荷電流によらず、このような0.7Itの定電流充電を行うために、前記負荷電流を検出する電流電圧変換抵抗R1、基準電圧源24およびコンパレータ25とともに、コンバータ回路11からの出力電流を検出する電流電圧変換抵抗R2、基準電圧Ref4を発生する基準電圧源29およびコンパレータ30が設けられており、前記電源制御回路26は、それらの検出結果の差分から、二次電池40への充電電流のみを検出することができる。そして、充電電流が前記0.7Itとなるように、電源制御回路26はコンバータ回路11のスイッチング周波数にデューティを制御する。
しかしながら、負荷状態によっては、充電電流を前記0.7Itに維持できない場合もあり、このため種々の充電電流に対して、蓄電量(相対残量)が80%となるセル電圧が前記電源制御回路26内にテーブルとしてストアされており、該電源制御回路26は、コンパレータ25,30間の差分電流値から前記テーブルを参照し、蓄電量(相対残量)が80%となるセル電圧の目標値を設定して、前記コンパレータで検出されるセル電圧がその目標値となると充電を停止する。したがって、電流電圧変換抵抗R1,R2、分圧抵抗R11,R12、基準電圧源22,24,29およびコンパレータ23,25,30ならびに電源制御回路26は、蓄電量検出部を構成する。
このように構成することで、コンバータ回路11で作成したDC電圧で負荷3を駆動するにあたって、電源制御回路26は、前記負荷3と並列に接続した二次電池40を瞬時電圧低下対策などに使用するだけでなく、前記負荷3が微少な待機電力が発生するだけの待機時に、二次電池40が所定レベルV1以上に充電されている場合、前記コンバータ回路11を停止させ、その待機電力を二次電池40からの放電で賄わせるので、負荷3がタイマー負荷、リモコン負荷、或いはLAN機器などである場合に好適に、二次電池40への充放電による効率低下を差し引いても、AC−DCコンバータ2全体を通しての電力変換効率を高効率化することができる。
また、前記電源制御回路26は、コンバータ回路11からの出力電力が所定レベル未満であっても、二次電池40の蓄電量(相対残量)が30%より小さいとコンバータ回路11を動作させて前記二次電池40の放電を防止し、二次電池40の蓄電量(相対残量)が80%を超えると、コンバータ回路11の出力電力に余剰があっても、該二次電池40と直列に設けたスイッチSWを遮断するなどして、充電を禁止するので、過放電および過充電よりも充分手前のレベルで放電および充電を停止させて、二次電池40内の化学変化がストレス無く生じる範囲で該二次電池40を使用し、長寿命化を図ることができる。
本発明の実施の一形態に係るAC−DCコンバータを備える電子機器の電気的構成を示すブロック図である。 前記AC−DCコンバータの動作を説明するためのグラフである。 電源制御回路による二次電池の使用方法を説明するためのグラフである。 図4は、蓄電量(相対残量)が80%の状態で、充電電流を変化させた場合のセル電圧の変化の一例を示すグラフである。
符号の説明
1 電子機器
2 AC−DCコンバータ
3 負荷
11 コンバータ回路
12 商用電源
13 ダイオードブリッジ
14 PWM発振回路
15 絶縁トランス
21 制御回路
22,24,27,29 基準電圧源
23,25,28,30 コンパレータ
26 電源制御回路
40 二次電池
41〜44 セル
45 電池残量管理回路
C1,C2 平滑コンデンサ
D1 整流ダイオード
Q1 スイッチング素子
R1,R2 電流電圧変換抵抗
R11,R12 分圧抵抗
SW スイッチ

Claims (6)

  1. AC−DCコンバータにおいて、
    負荷と並列に接続される二次電池と、
    前記AC−DCコンバータを、該AC−DCコンバータからの出力電力が予め定めるレベル以上で動作させ、前記予め定めるレベル未満となると停止させる制御部とを備えて構成されることを特徴とするAC−DCコンバータ。
  2. 前記予め定めるレベルは、電力変換効率が最大値となる出力電力値の1/4の値であることを特徴とする請求項1記載のAC−DCコンバータ。
  3. 前記二次電池の蓄電量(相対残量)を検出する蓄電量検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記二次電池を、その蓄電量(相対残量)が、30%以上、80%以下の範囲内で使用することを特徴とする請求項1または2記載のAC−DCコンバータ。
  4. 前記制御部は、ソフトスタート機能を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のAC−DCコンバータ。
  5. 前記二次電池は、ニッケル酸系のリチウムイオン電池であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のAC−DCコンバータ。
  6. AC−DCコンバータで作成したDC電圧で負荷を駆動するようにした電子機器において、
    前記負荷と並列に接続される二次電池と、
    前記AC−DCコンバータを、該AC−DCコンバータからの出力電力が、予め定めるレベル以上で動作させ、前記予め定めるレベル未満となると停止させる制御部とを備えて構成されることを特徴とする電子機器。
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