JP2010040812A - 半導体装置 - Google Patents

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Kazutaka Takagi
一考 高木
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Abstract

【課題】ダイシング時の水圧を受け流し、エアブリッジ配線部の断線を防ぐ半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体チップ上の半絶縁性基板と、半絶縁性基板の表面に配置され,それぞれ複数のフィンガーを有するゲートフィンガー電極、ソースフィンガー電極およびドレインフィンガー電極と、半絶縁性基板の表面に配置され,ゲートフィンガー電極、ソースフィンガー電極およびドレインフィンガー電極ごとに複数のフィンガーをそれぞれ束ねて形成したゲート端子電極、ソース端子電極およびドレイン端子電極と、ソース端子電極に、所定本数のソースフィンガー電極を接続するエアブリッジ配線部とを備え、エアブリッジ配線部は、ダイシング方向に対して例えば、約30度以上斜めに配置されている半導体装置。
【選択図】図9

Description

本発明は、高周波帯で使用する半導体装置に関し、特に電極配線構造に特徴を有する半導体装置に関する。
高周波帯で使用する半導体装置、例えばマイクロ波電力増幅装置は、電界効果型トランジスタなどの能動素子および抵抗やコンデンサなどの受動素子、高周波信号を伝送するマイクロストリップ線路などの回路素子から構成される。
出力特性劣化などの不具合の発生を抑え、良好な信頼性を得ることが可能な高周波用半導体装置を提供するために、エアブリッジ構造を有する半導体装置が開示されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
また、MIMキャパシタの対破壊電圧性を向上させるために、エアブリッジ構造を有する半導体装置が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
従来の半導体装置において、半導体ウェハ100上に配置された半導体チップ10のダイシングの様子は、図15(a)に示すように表される。また、1つの半導体チップ10上に形成される従来の半導体装置の模式的平面パターン構成は、図15(b)に示すように表される。また、半導体ウェハ100上に配置された半導体チップのダイシングの様子を説明する拡大図であって、ダイシングの刃の軌跡102,104とダイシングの刃90から放射される水流の方向の説明図は、図16に示すように表される。また、半導体ウェハ100をカットするダイシングの刃90の回転方向と冷却水の水流の方向の説明図は、図17に示すように表される。
従来の半導体装置は、図15に示すように、半導体チップ10上の半絶縁性基板と、半絶縁性基板の表面に配置され,それぞれ複数のフィンガーを有するゲートフィンガー電極、ソースフィンガー電極およびドレインフィンガー電極と、半絶縁性基板の表面に配置され,ゲートフィンガー電極、ソースフィンガー電極およびドレインフィンガー電極ごとに複数のフィンガーをそれぞれ束ねて形成したゲート端子電極14−1,14−2,…、ソース端子電極18およびドレイン端子電極12と、ソース端子電極18に、所定本数のソースフィンガー電極を接続するエアブリッジ配線部62とを備える。
従来の半導体装置は、図15に示すように、半導体ウェハ100上に配置され、エアブリッジ配線部62がダイシング方向に対して平行に配置された配線構造を有する。このため、ダイシング工程により、ダイサを冷却するための冷却水の水流により、エアブリッジ配線部62が断線しやすい。これは、ダイサの軌跡102,104のうち、特に、ダイサの刃の軌跡102の方向にダイサの刃90を移動する際に、ダイサの刃90から放射される水流によって、エアブリッジ配線部62の受ける水流の抵抗が高いため、エアブリッジ配線部62が断線し易くなるためである。
特開2008−42184号公報 特開2008−42185号公報 特開2007−273604号公報
従来の半導体装置においては、ダイシング工程でダイサを冷却するための冷却水の水流によりエアブリッジ配線部が断線し、製造歩留りの低下が問題となっている。
本発明の目的は、ダイシング時の水圧を受け流し、エアブリッジ配線部の断線を防ぐ半導体装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の一態様によれば、半導体チップ上の半絶縁性基板と、前記半絶縁性基板の表面に配置され,それぞれ複数のフィンガーを有するゲートフィンガー電極、ソースフィンガー電極およびドレインフィンガー電極と、前記半絶縁性基板の表面に配置され,前記ゲートフィンガー電極、前記ソースフィンガー電極および前記ドレインフィンガー電極ごとに複数のフィンガーをそれぞれ束ねて形成したゲート端子電極、ソース端子電極およびドレイン端子電極と、前記ソース端子電極に、所定本数の前記ソースフィンガー電極を接続するエアブリッジ配線部とを備え、前記エアブリッジ配線部の断面構造は流線型を有する半導体装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、半導体チップ上の半絶縁性基板と、前記半絶縁性基板の第1表面に配置され,それぞれ複数のフィンガーを有するゲートフィンガー電極、ソースフィンガー電極およびドレインフィンガー電極と、前記半絶縁性基板の第1表面に配置され,前記ゲートフィンガー電極、前記ソースフィンガー電極および前記ドレインフィンガー電極ごとに複数のフィンガーをそれぞれ束ねて形成したゲート端子電極、ソース端子電極およびドレイン端子電極と、前記ソース端子電極に、所定本数の前記ソースフィンガー電極を接続するエアブリッジ配線部とを備え、前記エアブリッジ配線部は、ダイシング方向に対して角度β以上斜めに配置されている半導体装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、半導体チップ上の半絶縁性基板と、前記半絶縁性基板の第1表面に配置され,それぞれ複数のフィンガーを有するゲートフィンガー電極、ソースフィンガー電極およびドレインフィンガー電極と、前記半絶縁性基板の第1表面に配置され,前記ゲートフィンガー電極、前記ソースフィンガー電極および前記ドレインフィンガー電極ごとに複数のフィンガーをそれぞれ束ねて形成したゲート端子電極、ソース端子電極およびドレイン端子電極と、前記ソース端子電極に、所定本数の前記ソースフィンガー電極を接続するエアブリッジ配線部とを備え、前記エアブリッジ配線部は、台形構造を有する半導体装置が提供される。
本発明の半導体装置によれば、ダイシング時の水圧を受け流し、エアブリッジ配線部の断線を防ぐことができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下において、同じブロックまたは要素には同じ符号を付して説明の重複を避け、説明を簡略にする。図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の実施の形態は、各構成部品の配置などを下記のものに特定するものでない。この発明の実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の模式的平面パターン構成は、図1に示すように表される。
第1の実施の形態に係る半導体装置は、図1に示すように、半導体チップ10上の半絶縁性基板と、半絶縁性基板の表面に配置され,それぞれ複数のフィンガーを有するゲートフィンガー電極4、ソースフィンガー電極8およびドレインフィンガー電極2と、半絶縁性基板の表面に配置され,ゲートフィンガー電極4、ソースフィンガー電極8およびドレインフィンガー電極2ごとに複数のフィンガーをそれぞれ束ねて形成したゲート端子電極14−1,14−2,…、ソース端子電極18およびドレイン端子電極12と、ソース端子電極18に、所定本数のソースフィンガー電極8を接続するエアブリッジ配線部60とを備える。エアブリッジ配線部60の断面構造は流線型を有する。
第1の実施の形態に係る半導体装置に適用されるエアブリッジ配線部60において、図1のI−I線に沿う模式的断面構造例1〜3は、図2(a)〜(c)に示すように表される。図2(a)〜(c)の構造に移行するにつれて、エアブリッジ配線部60の裏面領域における渦流の発生は抑制され易い構造となっている。エアブリッジ配線部60の裏面領域に発生する渦流が大きい場合には、エアブリッジ配線部60を持ち上げる揚力が発生し、エアブリッジ配線部60の断線につながるため、エアブリッジ配線部60の裏面領域における渦流の発生は抑制され易い構造が望ましい。また、エアブリッジ配線部60に対する左右からの水流を考慮して、エアブリッジ配線部60は、左右対称構造を備えることが望ましい。
本発明の比較例に係る半導体装置に適用されるエアブリッジ配線部60の模式的断面構造として、厚さWの角柱型の構造例、厚さ2Wの角柱型の構造例、厚さ2Wの台形型の構造例は、それぞれ図3(a)〜(c)に示すように表される。図3(a)〜(c)は、いずれも右端面部分の構造を模式的に表している。図3(a)〜(c)に示す構造は、いずれも流体抵抗若しくは抗力D(fluid resistance)が高く、抗力係数CD(drag coefficient)が高い。なお、流体抵抗若しくは抗力Dと抗力係数CDの関係については、図6〜7を参照しつつ、後に詳述する。
第1の実施の形態に係る半導体装置に適用されるエアブリッジ配線部60の別の模式的断面構造であって、流線型の構造例は、図4に示すように表される。図4の構造は、エアブリッジ配線部60の右端面部分の断面構造例を表しており、とくに2段の段差形状を有する流線型を有する例である。このような流線型を有する構造は、上下にも対称に構成されていてもよい。
第1の実施の形態に係る半導体装置に適用されるエアブリッジ配線部60のさらに別の模式的断面構造であって、別の流線型の構造例を図5(a)に、さらに別の流線型の構造例を図5(b)に、また、鋭角型の構造例を図5(c)に示す。図5(a)〜(c)のエアブリッジ配線部60の構造は、右端面部分の断面構造例を表している。図5(a)のエアブリッジ配線部60の構造は、角度αのノウズ形状を有する例を表す。図5(b)のエアブリッジ配線部60の構造は、楕円型のノウズ形状を有する例を表す。図5(c)のエアブリッジ配線部60の構造は、角度2αのクサビ型ノウズ形状を有する例を表す。
図4、および図5(a)〜(c)に示す構造は、いずれも流体抵抗Dが低く、抗力係数(抵抗係数)CDが低い。
(翼型構造の流線型に働く抗力と揚力)
翼型構造のエアブリッジ配線部の流線型に働く抗力と揚力の模式的説明は、図6に示すように表される。
静止流体中の静止したエアブリッジ配線部は、流体から浮力を受ける。図6に示すように、一様の流れUの中に置かれたエアブリッジ配線部が流体から受ける力Rは、流れの方向に平行な成分Dと垂直な成分Lに分解して表される。Dは流体抵抗若しくは抗力、Lは揚力(lift)である。
抗力Dは、エアブリッジ配線部の形、大きさ、流れに対するエアブリッジ配線部の姿勢、流れの速度、流体の粘度などに関係する。
(エアブリッジ配線部の形状による流れの違い)
エアブリッジ配線部の形状による流れの違いの説明図であって、流線型の構造例は、図7(a)に示すように表され、矩形の構造例は、図7(b)に示すように表される。
例えば、図7(a)に示すエアブリッジ配線部は、滑らかな形状を有しており、その周りの流れは乱れることなく滑らかに流れ、流れがエアブリッジ配線部に及ぼす抵抗は小さい。このように、流体から受ける抵抗ができるだけ小さくなるように形成されたエアブリッジ配線部の形は、流線型(streamlined form or shape)と呼ばれる。
流線型を有するエアブリッジ配線部の周りの流れにおいても、エアブリッジ配線部表面に沿って形成される境界層が、エアブリッジ配線部の後方に流れ出るため、エアブリッジ配線部の下流には速度が一様な流れUの速度よりも遅く、渦のある乱れを含む後流(wake)と呼ばれる領域が発生する。図7(b)に示すように、角型形状のエアブリッジ配線部では、流れはエアブリッジ配線部の表面から剥離して、下流に多数の渦が放出され、後流の幅は拡がり、流体抵抗Dが大きくなる。したがって、エアブリッジ配線部の形状は、流体から受ける抵抗ができるだけ小さくなるように形成された流線型が望ましい。
エアブリッジ配線部に働く抗力Dと揚力Lは、エアブリッジ配線部の周りの流れの圧力分布や速度分布によって求めることができる。流れの動圧(1/2)ρU2とエアブリッジ配線部の基準面積Sによって無次元化した抗力係数CDおよび揚力係数CLは、次式を用いて表される。
D=D/(SρU2/2) (1)
L=L/(SρU2/2) (2)
したがって、(1)式および(2)式より、エアブリッジ配線部に働く抗力Dと揚力Lは、(3)式および(4)式で表される。
D=CD(SρU2/2) (3)
L=CL(SρU2/2) (4)
基準面積Sには、流れUに垂直な平面へのエアブリッジ配線部の投影面積を用いることができる。したがって、抗力Dが、速度Uで断面積Aの流れが完全にせき止められたときに生じる力(SρU2/2)に等しいとき、抗力係数CD=1である。
図3(a)〜(b)の角型形状では、抗力係数CDの値は、例えば、約1.6〜2.0程度、図2(a)〜(c)の円柱形状では、例えば、約0.63〜0.98程度である。これに対して、図4、図5(a)〜(c)の流線型の形状では、抗力係数CDの値は、例えば、約0.01〜0.12程度であり、極めて小さい。
(エアブリッジ配線部に働く圧力と壁面せん断応力)
エアブリッジ配線部に働く圧力と壁面せん断応力の模式的説明は、図8に示すように表される。
速度Uの一様な流れの中に置かれたエアブリッジ配線部に働く力は、壁面に垂直方向に働く圧力と、壁面に接線方向に働く壁面せん断応力である。これらの圧力と壁面せん断応力の一様な流れ方向の成分を、エアブリッジ配線部の表面全体に渡って積分すると、抗力が得られる。
図8のエアブリッジ配線部の紙面に垂直方向に単位長さを考え、エアブリッジ配線部の微小面積dsに働く圧力をp、壁面せん断応力をτw、dsが一様な流れの方向となす角度をθとすると、圧力pの流れ方向成分psinθをエアブリッジ配線部の表面全体に渡って積分した値によって、圧力抗力(圧力抵抗:pressure drag)Dpは(5)式で表される。
p=∫spsinθds (5)
一方、壁面せん断応力τwの流れ方向成分τwcosθdsをエアブリッジ配線部の表面全体に渡って積分した値によって、摩擦抗力(摩擦抵抗:friction drag)Dfは(6)式で表される。
f=∫sτwcosθds (6)
エアブリッジ配線部の受ける流体抵抗若しくは抗力Dは、圧力抗力Dpと摩擦抗力Dfの和で表され、
D=Dp+Df (7)
が成立する。
図1〜図2、および図4〜図5に示す第1の実施の形態に係る半導体装置のエアブリッジ配線部60の構造は、流線型を有するため、流体抵抗Dが低く、抗力係数(抵抗係数)CDが低い。
第1の実施の形態に係る半導体装置によれば、ダイシング時の水圧を受け流し、エアブリッジ配線部の断線を防ぐことができる。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の模式的平面パターン構成は、図9に示すように表される。
第2の実施の形態に係る半導体装置に適用されるエアブリッジ配線部62において、図9のII−II線に沿う模式的断面構造は、図11に示すように表される。
第2の実施の形態に係る半導体装置は、図9に示すように、半導体チップ10上の半絶縁性基板と、半絶縁性基板の表面に配置され,それぞれ複数のフィンガーを有するゲートフィンガー電極4、ソースフィンガー電極8およびドレインフィンガー電極2と、半絶縁性基板の表面に配置され,ゲートフィンガー電極4、ソースフィンガー電極8およびドレインフィンガー電極2ごとに複数のフィンガーをそれぞれ束ねて形成したゲート端子電極14−1,14−2,…、ソース端子電極18およびドレイン端子電極12と、ソース端子電極18に、所定本数のソースフィンガー電極8を接続するエアブリッジ配線部62とを備える。エアブリッジ配線部62は、ダイシング方向に対して角度β以上斜めに配置されている。
角度βは、例えば、約30度以上45度以下程度である。
図9、および図11に示す第2の実施の形態に係る半導体装置のエアブリッジ配線部62の構造は、ダイシング方向に対して角度β以上斜めに配置されているため、流体抵抗Dが低く、抗力係数(抵抗係数)CDが低い。
本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置によれば、ダイシング時の水圧を受け流し、エアブリッジ配線部の断線を防ぐことができる。
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の模式的平面パターン構成は、図10に示すように表される。
第3の実施の形態に係る半導体装置は、図10に示すように、半導体チップ10上の半絶縁性基板と、半絶縁性基板の表面に配置され,それぞれ複数のフィンガーを有するゲートフィンガー電極4、ソースフィンガー電極8およびドレインフィンガー電極2と、半絶縁性基板の表面に配置され,ゲートフィンガー電極4、ソースフィンガー電極8およびドレインフィンガー電極2ごとに複数のフィンガーをそれぞれ束ねて形成したゲート端子電極14−1,14−2,…、ソース端子電極18およびドレイン端子電極12と、ソース端子電極18に、所定本数のソースフィンガー電極8を接続するエアブリッジ配線部60とを備える。エアブリッジ配線部60は、ダイシング方向に対して角度β以上斜めに配置されている。
角度βは、例えば、約30度以上45度以下程度である。
また、エアブリッジ配線部60の断面構造は、流線型を備えている。
第3の実施の形態に係る半導体装置に適用されるエアブリッジ配線部60において、図10のIII−III線に沿う模式的断面構造例1〜3は、図12(a)〜(c)に示すように表される。図12(a)〜(c)の構造に移行するにつれて、エアブリッジ配線部60の裏面領域における渦流の発生は抑制され易い構造となっている。エアブリッジ配線部60の裏面領域に発生する渦流が大きい場合には、エアブリッジ配線部60を持ち上げる揚力が発生し、エアブリッジ配線部60の断線につながるため、エアブリッジ配線部60の裏面領域における渦流の発生は抑制され易い構造が望ましい。また、エアブリッジ配線部60に対する左右からの水流を考慮して、エアブリッジ配線部60は、左右対称構造を備えることが望ましい。
図10、および図12に示す第3の実施の形態に係る半導体装置のエアブリッジ配線部60の構造は、ダイシング方向に対して角度β以上斜めに配置され、断面構造は、流線型を備えているため、流体抵抗Dが低く、抗力係数(抵抗係数)CDが低い。
第3の実施の形態に係る半導体装置によれば、ダイシング時の水圧を受け流し、エアブリッジ配線部の断線を防ぐことができる。
[第4の実施の形態]
本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の模式的平面パターン構成は、図13に示すように表される。
第4の実施の形態に係る半導体装置は、図13に示すように、半導体チップ10上の半絶縁性基板と、半絶縁性基板の表面に配置され,それぞれ複数のフィンガーを有するゲートフィンガー電極4、ソースフィンガー電極8およびドレインフィンガー電極2と、半絶縁性基板の表面に配置され,ゲートフィンガー電極4、ソースフィンガー電極8およびドレインフィンガー電極2ごとに複数のフィンガーをそれぞれ束ねて形成したゲート端子電極14−1,14−2,…、ソース端子電極18およびドレイン端子電極12と、ソース端子電極18に、所定本数のソースフィンガー電極8を接続するエアブリッジ配線部64とを備える。エアブリッジ配線部64は、台形構造を有する。
エアブリッジ配線部64の断面構造は、流線型を有する。
ここで、台形のテーパ角は、ダイシング方向に対して角度β以上斜め構成されている。
角度βは、例えば、約30度以上45度以下程度である。
また、エアブリッジ配線部60の断面構造は、流線型を備えている。
第4の実施の形態に係る半導体装置に適用されるエアブリッジ配線部64において、エアブリッジ配線部64の台形構造の説明図は、図14(a)に示すように表される。また、図14(a)のI−I線に沿う模式的断面構造は、図14(b)に示すように表され、図14(a)のII−II線に沿う模式的断面構造は、図14(c)に示すように表され、図14(a)のIII−III線に沿う模式的断面構造は、図14(d)に示すように表され、図14(a)のIV−IV線に沿う模式的断面構造は、図14(e)に示すように表される。
第4の実施の形態に係る半導体装置に適用されるエアブリッジ配線部64の構造は、図14(a)〜(e)に示すように左右の端面は台形によるテーパ形状を有し、さらに流線型を有する。このため、エアブリッジ配線部64の構造は、流体抵抗Dが低く、抗力係数(抵抗係数)CDが低い。
また、図14(a)〜(e)に示すように左右対称の流線型を有するため、エアブリッジ配線部64の裏面領域における渦流の発生は抑制され易い構造となっている。エアブリッジ配線部64の裏面領域に発生する渦流が大きい場合には、エアブリッジ配線部64を持ち上げる揚力が発生し、エアブリッジ配線部64の断線につながるため、エアブリッジ配線部64の裏面領域における渦流の発生は抑制され易い構造が望ましい。また、エアブリッジ配線部64に対する左右からの水流を考慮して、エアブリッジ配線部64は、左右対称構造を備えることが望ましい。
図13、および図14に示す第4の実施の形態に係る半導体装置のエアブリッジ配線部64の構造は、ダイシング方向に対して端面がテーパ形状に配置され、断面構造は、流線型を備えているため、流体抵抗Dが低く、抗力係数(抵抗係数)CDが低い。
第4の実施の形態に係る半導体装置によれば、ダイシング時の水圧を受け流し、エアブリッジ配線部の断線を防ぐことができる。
[その他の実施の形態]
上記のように、本発明は第1〜第4の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面は例示的なものであり、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
第1〜第4の実施の形態に係る半導体装置は、例えば、複数個のドレイン端子電極12に、所定本数のドレインフィンガー電極2を接続するエアブリッジ構造のドレイン電極配線を備え、断面構造は流線型備えていてもよい。
第1〜第4の実施の形態に係る半導体装置は、複数個のドレイン端子電極12に、所定本数のドレインフィンガー電極2を接続するエアブリッジ構造のドレイン電極配線を備え、ダイシング方向に対して角度β以上斜めに配置されていてもよい。
また、第1〜第4の実施の形態に係る半導体装置は、複数個のドレイン端子電極12に、所定本数のドレインフィンガー電極2を接続するドレイン電極配線をさらに備え、ドレイン電極配線は台形構造のエアブリッジ構造を備えていてもよい。この台形構造の断面構造は、流線型を有していてもよい。
或いは、第1〜第4の実施の形態に係る半導体装置は、ソース電極配線とドレイン電極配線とは、一方が他方を跨ぐオーバーレイ若しくはエアブリッジ配線部分を備え、断面構造は流線型で、ダイシング方向に対して角度β以上斜めに配置されていてもよい。
なお、増幅素子は電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)に限らず、高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)、LDMOS(Lateral Doped Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)やヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT:Hetero-junction Bipolar Transistor)などにおいて、エアブリッジ構造を有する増幅素子、メムス(MEMS:Micro Electro Mechanical Systems)素子などにも適用できることは言うまでもない。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態などを含む。
本発明の半導体装置は、内部整合型電力増幅素子、電力MMIC(Monolithic Microwave Integrated Circuit)、マイクロ波電力増幅器、ミリ波電力増幅器などの幅広い適用分野に適用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の模式的平面パターン構成図。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置に適用されるエアブリッジ配線部の模式的断面構造であって、(a)構造例1、(b)構造例2、(c)構造例3。 本発明の比較例に係る半導体装置に適用されるエアブリッジ配線部の模式的断面構造であって、(a)厚さWの角柱型の構造例、(b)厚さ2Wの角柱型の構造例、(c)厚さ2Wの台形型の構造例。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置に適用されるエアブリッジ配線部の別の模式的断面構造であって、流線型の構造例。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置に適用されるエアブリッジ配線部のさらに別の模式的断面構造であって、(a)別の流線型の構造例、(b)さらに別の流線型の構造例、(c)鋭角型の構造例。 翼型構造の流線型に働く抗力と揚力の模式的説明図。 エアブリッジ配線部の形状による流れの違いの説明図であって、(a)流線型の構造例、(b)矩形の構造例。 エアブリッジ配線部に働く圧力と壁面せん断応力の模式的説明図。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の模式的平面パターン構成図。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の模式的平面パターン構成図。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置に適用されるエアブリッジ配線部の模式的断面構造図。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置に適用されるエアブリッジ配線部の模式的断面構造であって、(a)構造例1、(b)構造例2、(c)構造例3。 本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の模式的平面パターン構成図。 本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置に適用されるエアブリッジ配線部の模式的断面構造であって、(a)エアブリッジ配線部64の台形構造の説明図、(b)I−I線に沿う模式的断面構造図、(c)II−II線に沿う模式的断面構造図、(d)III−III線に沿う模式的断面構造図、(e)IV−IV線に沿う模式的断面構造図。 従来の半導体装置であって、(a)半導体ウェハ100上に配置された半導体チップ10のダイシングの様子を説明する図、(b)1つの半導体チップ10上に形成される従来の半導体装置の模式的平面パターン構成図。 半導体ウェハ100上に配置された半導体チップのダイシングの様子を説明する拡大図であって、ダイシングの刃の軌跡102,104とダイシングの刃90によって反射される水流の方向の説明図。 半導体ウェハ100をカットするダイシングの刃90の回転方向と冷却水の水流の方向の説明図。
符号の説明
2…ドレインフィンガー電極
4…ゲートフィンガー電極
8…ソースフィンガー電極
10…半導体チップ
12…ドレイン端子電極
14,14−1,14−2,…ゲート端子電極
18…ソース端子電極
60,62,64…エアブリッジ配線部
90…ダイシングの刃
100…半導体ウェハ
102,104…ダイシングの刃の軌跡

Claims (6)

  1. 半導体チップ上の半絶縁性基板と、
    前記半絶縁性基板の表面に配置され,それぞれ複数のフィンガーを有するゲートフィンガー電極、ソースフィンガー電極およびドレインフィンガー電極と、
    前記半絶縁性基板の表面に配置され,前記ゲートフィンガー電極、前記ソースフィンガー電極および前記ドレインフィンガー電極ごとに複数のフィンガーをそれぞれ束ねて形成したゲート端子電極、ソース端子電極およびドレイン端子電極と、
    前記ソース端子電極に、所定本数の前記ソースフィンガー電極を接続するエアブリッジ配線部と
    を備え、前記エアブリッジ配線部の断面構造は流線型を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 半導体チップ上の半絶縁性基板と、
    前記半絶縁性基板の第1表面に配置され,それぞれ複数のフィンガーを有するゲートフィンガー電極、ソースフィンガー電極およびドレインフィンガー電極と、
    前記半絶縁性基板の第1表面に配置され,前記ゲートフィンガー電極、前記ソースフィンガー電極および前記ドレインフィンガー電極ごとに複数のフィンガーをそれぞれ束ねて形成したゲート端子電極、ソース端子電極およびドレイン端子電極と、
    前記ソース端子電極に、所定本数の前記ソースフィンガー電極を接続するエアブリッジ配線部と
    を備え、前記エアブリッジ配線部は、ダイシング方向に対して角度β以上斜めに配置されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 前記エアブリッジ配線部の断面構造は流線型を有することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記角度βは、30度以上45度以下であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  5. 半導体チップ上の半絶縁性基板と、
    前記半絶縁性基板の第1表面に配置され,それぞれ複数のフィンガーを有するゲートフィンガー電極、ソースフィンガー電極およびドレインフィンガー電極と、
    前記半絶縁性基板の第1表面に配置され,前記ゲートフィンガー電極、前記ソースフィンガー電極および前記ドレインフィンガー電極ごとに複数のフィンガーをそれぞれ束ねて形成したゲート端子電極、ソース端子電極およびドレイン端子電極と、
    前記ソース端子電極に、所定本数の前記ソースフィンガー電極を接続するエアブリッジ配線部と
    を備え、前記エアブリッジ配線部は、台形構造を有することを特徴とする半導体装置。
  6. 前記エアブリッジ配線部の断面構造は、流線型を有することを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012234910A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Toshiba Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2013021361A (ja) * 2012-09-28 2013-01-31 Sharp Corp 電界効果トランジスタ

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