JP2010040262A - フィラメントランプ - Google Patents
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Abstract
【課題】 各々のフィラメントに独立に給電可能に連結された内部リードが接続する金属箔を封止部に備えつつも、フィラメントへの電力入力を高めたときでも、大電流を流すことが可能なフィラメントランプを提供すること。
【解決手段】 各フィラメント12a、12bの両端に連結された内部リード13a、13b、13c、13dと、各内部リード13a、13b、13c、13dが一端に接続する封止部3a、3bに設けられた複数の金属箔11a、11b、11c、11dと、各金属箔11a、11b、11c、11dの他端に接続する外部リード14a、14b、14c、14dとを備えるフィラメントランプにおいて、
隣り合う金属箔11a、11b、(11c、11d)には、一方の表面に外部リード14a、(14d)が接続され、他方の裏面に外部リード14b、(14c)が接続されることを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 各フィラメント12a、12bの両端に連結された内部リード13a、13b、13c、13dと、各内部リード13a、13b、13c、13dが一端に接続する封止部3a、3bに設けられた複数の金属箔11a、11b、11c、11dと、各金属箔11a、11b、11c、11dの他端に接続する外部リード14a、14b、14c、14dとを備えるフィラメントランプにおいて、
隣り合う金属箔11a、11b、(11c、11d)には、一方の表面に外部リード14a、(14d)が接続され、他方の裏面に外部リード14b、(14c)が接続されることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、半導体ウェハの加熱・太陽電池加熱又は液晶の加熱処理に用いられるフィラメントランプに関する。
半導体製造工程における光照射式加熱装置は、成膜、拡散、アニール等、広範囲に渡って利用されており、いずれの処理も板状の被処理物等の半導体ウェハを急速に加熱することができ、1000℃以上にまで数秒間〜数十秒間で昇温させるものである。近年は更に高速で昇温させることが要求されてきており、ランプに投入される電力が大きくなってきている。これはスパイクアニールと呼ばれており、200℃/秒を超える高速で昇温させ、目的温度に達したら直ちに冷却することが行われる。このスパイクアニールにより非常に薄い拡散層(シャロージャンクション)を形成させることができ、半導体素子の性能を向上させることができる。
また、加熱時、半導体ウェハの温度分布が不均一になると、半導体ウェハにスリップと呼ばれる現象、即ち、結晶転移の欠陥が発生し、不良品となるおそれがある。そこで光照射式加熱装置を用いて半導体ウェハを加熱処理する場合には、半導体ウェハの温度分布が均一になるように、加熱・高温保持・冷却する必要がある。温度分布を均一にする提案として、特開2006−279008には1本の発光管に独立に給電可能な複数のフィラメントを具備したフィラメントランプが提案されており、これにより部分的にフィラメントに入力する電力を変えることができ、高均一な温度分布になるよう調整することができる。
図6は、従来のフィラメントランプ1を示す斜視図である。
両端が端部封止部3a、3bで気密に封止された直管状の発光管2内には、コイル状のフィラメント12a、12bが発光管2の管軸方向に伸びるよう順次に並んで配置され、各フィラメント12a、12bの両端には、それぞれ給電用の内部リード13a、13b、13c、13dが連結されている。
両端が端部封止部3a、3bで気密に封止された直管状の発光管2内には、コイル状のフィラメント12a、12bが発光管2の管軸方向に伸びるよう順次に並んで配置され、各フィラメント12a、12bの両端には、それぞれ給電用の内部リード13a、13b、13c、13dが連結されている。
上記の各フィラメントの内部リードは、それぞれ両端封止部に延びて、個別に金属箔を介して外部リードに電気的に接続されている。
即ち、各フィラメント12a、12bの一端側の内部リード13a、13bはそれぞれ一端側封止部3aの金属箔11a、11bを介して、一端側の外部リード14a、14bに電気的に接続されている。
同様に、他端側の内部リード13c、13dはそれぞれ他端側封止部3bの金属箔11c、11dを介して、端側の外部リード14c、14dに電気的に接続されている。
特開2006−279008公報
即ち、各フィラメント12a、12bの一端側の内部リード13a、13bはそれぞれ一端側封止部3aの金属箔11a、11bを介して、一端側の外部リード14a、14bに電気的に接続されている。
同様に、他端側の内部リード13c、13dはそれぞれ他端側封止部3bの金属箔11c、11dを介して、端側の外部リード14c、14dに電気的に接続されている。
半導体ウェハの急速加熱にはフィラメント12a、12bへの電力入力を高めることが求められており、大電流を流すことが可能な構造を必要としている。また、太陽電池製造工程においても、これまで以上に大きな基板を加熱することが求められており、フィラメントランプ1の発光長を長くすることが求められ、これに伴ってフィラメント12a、12bが長くなり、各々のフィラメント12a、12bが必要とする電力も大きくなっている。
フィラメント12a、12bへの電力入力を高めるためには、フィラメント12a、12bに電力を供給する内部リード13a、13b、13c、13dや、これらに導通する外部リード14a、14b、14c、14dの径を大きくし、大電流を流すことを可能にしなければならない。
しかしながら、内部リード13a、13b、13c、13dや外部リード14a、14b、14c、14dは、フィラメントランプの両端に形成された2つの封止部3a、3bにおいて、金属箔11a、11b、11c、11dを介して電気的に接続される。封止部3a、3bの幅は径に依存するため、内部リード13a、13b、13c、13dや外部リード14a、14b、14c、14dは限られたスペースに配置しなければならない。
内部リード13a、13b、13c、13dや外部リード14a、14b、14c、14dがあるところでは、周囲のガラスを完全に密着させることができず、内部リード13a、13b、13c、13dや外部リード14a、14b、14c、14dの周囲に空気層が存在し、未完全封止領域となっている。内部リード13a、13b、13c、13dや外部リード14a、14b、14c、14dの径が大きくなれば、未完全封止領域も大きくなってしまう。
フィラメントランプ1では、2つの封止部3a、3bの限られたスペースに金属箔11a、11b、11c、11dや外部リード14a、14b、14c、14dを配置するため、未完全封止領域が大きくなってしまうと、隣接する外部リード14a、14b、14c、14dとの絶縁が図れないことや、封止部3a、3bにおいて外部リード14a、14b、14c、14dが固定できない問題が発生する。
本発明は、上記の問題点に鑑み、各々のフィラメントに独立に給電可能に連結された内部リードが接続する金属箔を封止部に備えつつも、フィラメントへの電力入力を高めたときでも、大電流を流すことが可能なフィラメントランプを提供することを目的とする。
本願第1の発明は、両端に封止部が形成された発光管と、前記発光管の内部に管軸方向に順次並んで配設された複数のフィラメントと、各フィラメントの両端に連結された内部リードと、各内部リードが一端に接続する封止部に設けられた複数の金属箔と、各金属箔の他端に接続する外部リードとを備えるフィラメントランプにおいて、隣り合う金属箔には、一方の表面に外部リードが接続され、他方の裏面に外部リードが接続されることを特徴とする。
また、本願第2の発明は、第1の発明において、前記外部リードが接続される金属箔の面に前記内部リードが接続されることを特徴とする。
本願第1の発明によれば、隣り合う金属箔には、一方の表面に外部リードが接続され、他方の裏面に外部リードが接続されるので、隣り合うように配置される一方の外部リードの周囲に形成される未完全封止領域は、金属箔の表面に広がるように形成され、他方の外部リードの周囲に形成される未完全封止領域は、金属箔の裏面に広がるように形成される。このように互いが広がる方向が異なるので、隣り合う未完全封止領域を連結されにくくすることができる。
本願第2の発明によれば、外部リードが接続される金属箔の面に内部リードが接続されるので、隣り合う金属箔に接続する内部リードを、互いに異なる面に接続させることができる。そして、内部リードの周囲に形成される未完全封止領域が互いに異なる方向に広がるようになり、各々の未完全封止領域が連結することを防ぐことができる。
図1は、第1の実施形態のフィラメントランプ1を示す斜視図である。
フィラメントランプ1は、例えば石英ガラス等の光透過性材料からなる発光管2を備える。発光管2の両端には金属箔11a、11b、11c、11dが埋設されたピンチシールにより封止部3a、3bが形成され、発光管内部が気密に封止されている。発光管2の内部には、例えばタングステンからなり、発光管2の軸方向において2つに分割されたフィラメント12a、12bが、同一軸上に発光管2の軸に沿って空間を隔てて配設されている。
フィラメントランプ1は、例えば石英ガラス等の光透過性材料からなる発光管2を備える。発光管2の両端には金属箔11a、11b、11c、11dが埋設されたピンチシールにより封止部3a、3bが形成され、発光管内部が気密に封止されている。発光管2の内部には、例えばタングステンからなり、発光管2の軸方向において2つに分割されたフィラメント12a、12bが、同一軸上に発光管2の軸に沿って空間を隔てて配設されている。
フィラメント12aは、一端側に金属箔11aに接続された内部リード13aが電気的に接続され、他端側に金属箔11dに接続された内部リード13dが電気的に接続されている。
フィラメント12bは、フィラメント12aと同様にして、一端側に金属箔11cに接続された内部リード13cが電気的に接続され、他端側に金属箔11bに接続された内部リード13bが電気的に接続されている。
フィラメント12bは、フィラメント12aと同様にして、一端側に金属箔11cに接続された内部リード13cが電気的に接続され、他端側に金属箔11bに接続された内部リード13bが電気的に接続されている。
ピンチシールされた封止部3aに、フィラメント12aに連結される内部リード13aを接続する金属箔11aと、フィラメント12bに連結される内部リード13bを接続する金属箔11bとが、横に並列して埋設されている。封止部3bに、フィラメント12bに連結される内部リード13cを接続する金属箔11cと、フィラメント12aに連結される内部リード13dを接続する金属箔11dとが、横に並列して埋設されている。
さらに、封止部3a側の金属箔11a、11bには、それぞれ封止部3aから外部に導出する外部リード14a、14bが電気的に接続され、封止部3b側の金属箔11c、11dにも同様にして、それぞれ外部リード14c、14dが電気的に接続されている。これにより、フィラメント12aは外部リード14a、14dに電気的に接続され、フィラメント12bは外部リード14b、14cに電気的に接続される。
図2は、第1の実施形態のフィラメントランプにおける封止部3aの拡大斜視図である。
封止部3aは、発光管2を加熱しながら潰して、ガラスとガラスを加熱溶着させて気密に封止している。また、ガラスは絶縁部材のため、金属箔11a、11bの周囲をガラスで溶着させることによって、隣に配置される金属箔11b、11aと絶縁し、独立に給電することができる。
封止部3aは、発光管2を加熱しながら潰して、ガラスとガラスを加熱溶着させて気密に封止している。また、ガラスは絶縁部材のため、金属箔11a、11bの周囲をガラスで溶着させることによって、隣に配置される金属箔11b、11aと絶縁し、独立に給電することができる。
半導体ウェハや太陽電池の加熱に用いられるフィラメントランプは、各々のフィラメントに流す電流が大きいので、金属箔11a、11bに流れる電流も大きい。封止部3aを気密に封止して外部との絶縁を図るために、金属箔11a、11bは、封止部3aの縁からの離間距離Eを1.5mm以上に保つように配置される。また、金属箔11aと金属箔11bとの絶縁も図るために、互いの離間距離Dを1.0mm以上に保つように配置される。
また、フィラメントに電力を供給する内部リード13a、13bや、これらに導通する外部リード14a、14bの径は、φ0.6〜1.5mmとなっている。内部リード13a、13bや外部リード14a、14bに流れる電流が大きくても耐え得るように太くして、フィラメントに大電流を流すことを可能にしている。
上記するように金属箔11a、11bは封止部3aの限られたスペースに配設されるため、金属箔11a、11bの箔幅F1、F2が2〜4mmとなる比較的箔幅F1、F2の小さいものが用いられるのに対し、内部リード13a、13bや外部リード14a、14bは大電流を流せるように径が比較的大きいものが用いられる。したがって、封止部3aに複数の金属箔11a、11bが配設され、フィラメントに大電力が供給しなければならないフィラメントランプでは、箔幅F1、F2の狭い金属箔11a、11bに、径が大きい内部リード13a、13bと外部リード14a、14bとが接続される。
図3は、図2に示す封止部3aのA−A´断面図である。
金属箔11aの裏面に外部リード14aが接続され、金属箔11bの表面に外部リード14bが接続されている。つまり、隣り合う金属箔11a、11bには、一方の金属箔11bの表面に外部リード14bが接続され、他方の金属箔11aの裏面に外部リード14aが接続されている。外部リード14a、14bが接続する金属箔11a、11bに、ピンチシールによってガラスを密着させることによって封止部3aが形成されている。
金属箔11aの裏面に外部リード14aが接続され、金属箔11bの表面に外部リード14bが接続されている。つまり、隣り合う金属箔11a、11bには、一方の金属箔11bの表面に外部リード14bが接続され、他方の金属箔11aの裏面に外部リード14aが接続されている。外部リード14a、14bが接続する金属箔11a、11bに、ピンチシールによってガラスを密着させることによって封止部3aが形成されている。
しかし、外部リード14a、14bがあるところでは、周囲のガラスを密着させることができず、外部リード14a、14bの周囲に空気層が存在し、未完全封止領域15a、15bが形成されている。未完全封止領域15a、15bは、金属箔11a、11bを底辺とし、外部リード14a、14bの外周を結ぶ断面略台形状に形成される。未完全封止領域15a、15bの横幅が最も大きくなるのは、金属箔11a、11bと接する面であり、未完全封止領域15a、15bの最大幅G1、G2を有する。未完全封止領域15a、15bの最大幅G1、G2の大きさは、発光管2のガラスの肉厚をt、外部リード14a、14bの径をRとしたとき、だいたい2×(R+t)と表すことができる。
金属箔11a、11bの箔幅F1、F2は2〜4mmしかないのに、外部リード14a、14bの径がφ0.6〜1.5mmあり、さらに、発光管2のガラスの肉厚tが1.0mmのときは、未完全封止領域15a、15bの最大幅G1、G2が3.2〜5.0mmとなるので、金属箔11a、11bと外部リード14a、14bとが接続する面において、外部リード14a、14bの軸を中心として両側に形成される未完全封止領域15a、15bの幅G1、G2は、金属箔11a、11bの箔幅F1、F2より大きくなる。
すなわち、金属箔11a、11bの外部リード14a、14bが接続する箇所では、金属箔11a、11bの周りにガラスが密着しておらず、電気的絶縁が図りにくい状態になっている。特に、外部リード14a、14bが形成する未完全封止領域15a、15bは、発光管に封入される不活性ガスなどと異なり、フィラメントランプが配置される周囲と同じガス状態になるため、太陽電池加熱のように真空状態にされた装置内にフィラメントランプが配置される場合、沿面放電が発生しやすくなる。このような状態で隣り合う外部リード14a、14bが形成する未完全封止領域15a、15bが連結すると、金属箔14aと金属箔14bとの間で放電し、それぞれが電気的に接続するフィラメントに独立給電することができなくなる。
封止部3aはピンチシールによって封止されるが、ガラス自体に粘性があるため、隣り合う外部リード14a、14bが形成する未完全封止領域15a、15bは連結されやすい。例えば、このような金属箔と外部リードが密に配置される封止部において、隣り合う金属箔の両方ともに、外部リードを表面に接続した場合、それぞれの未完全封止領域の端と端が繋がって連結し、両方に引っ張られて未完全封止領域が膨らんで、隣り合う金属箔の間が浮いて絶縁が図れない状態になってしまう。
そこで、隣り合う金属箔11a、11bには、一方の金属箔11bの表面に外部リード14bが接続され、他方の金属箔11aの裏面に外部リード14aが接続されている。隣り合うように配置される一方の外部リード14aの周囲に形成される未完全封止領域15aは、金属箔11aの裏面に広がるように形成され、他方の外部リード14bの周囲に形成される未完全封止領域15bは、金属箔11bの表面に広がるように形成される。このように互いが広がる方向が異なるので、隣り合う未完全封止領域15aと未完全封止領域15bとが連結されにくくすることができる。
なお、図2に示すように、内部リード13aは、外部リード14aが接続している金属箔11aの裏面に接続され、内部リード13bは、外部リード14bが接続している金属箔11bの表面に接続されている。内部リード13a、13bの周囲に形成される未完全封止領域には、不活性ガスが多く含まれる発光管の内部と同じガス空間となるので、大気と同じ空気層となる外部リード14a、14bの周囲に形成される未完全封止領域15a、15bに比べて沿面放電が発生しにくい。
しかし、外部リード14a、14bが接続される金属箔11a、11bの面に内部リード13a、13bを接続することによって、隣り合う金属箔11a、11bに接続する内部リード13a、13bを、互いに異なる面に接続させることになる。そして、内部リード13a、13bの周囲に形成される未完全封止領域が互いに異なる方向に広がるようになり、各々の未完全封止領域が連結することを防ぐことができる。
図4は、第2の実施形態のフィラメントランプ1を示す斜視図である。
発光管2内には、3つのフィラメント24、25、26が管軸方向に並んで配置されている。各封止部3a、3bの直近に配置された2つのフィラメント24、26の両端にそれぞれ連結された内部リード24a、24b、26a、26bが、フィラメント24、26の直近の同一封止部方向に延在して、該封止部3a、3bで保持されるとともに、2つのフィラメント24、26の間に配置されたフィラメント25の両端に連結された内部リード25a、25bが、発光管2の軸方向において互いに異なる方向に延在して両端の各封止部3a、3bで保持されている。
発光管2内には、3つのフィラメント24、25、26が管軸方向に並んで配置されている。各封止部3a、3bの直近に配置された2つのフィラメント24、26の両端にそれぞれ連結された内部リード24a、24b、26a、26bが、フィラメント24、26の直近の同一封止部方向に延在して、該封止部3a、3bで保持されるとともに、2つのフィラメント24、26の間に配置されたフィラメント25の両端に連結された内部リード25a、25bが、発光管2の軸方向において互いに異なる方向に延在して両端の各封止部3a、3bで保持されている。
詳細には、一端部の封止部3aに直近するフィラメント24の内部リード24a、24bは、封止部3aから延在してそれぞれフィラメント24の端部に接続されている。これら内部リード24a、24bは共に、同一の封止部3aにおいて金属箔21a、21bと接続するように保持されている。
一方、中央部に位置するフィラメント25の内部リード25a、25bはそれぞれ両端の封止部3a、3b方向に延在し、当該封止部3a、3bで金属箔22a、22bと接続するように保持されている。
他端側の封止部3bに直近するフィラメント26に関しても、上記フィラメント24と同様に、その内部リード26a、26bは他端部の封止部3b内で金属箔23a、23bと接続するように保持されている。
他端側の封止部3bに直近するフィラメント26に関しても、上記フィラメント24と同様に、その内部リード26a、26bは他端部の封止部3b内で金属箔23a、23bと接続するように保持されている。
金属箔21a、21b、22a、22b、23a、23bには、それぞれ外部リード27a、27b、28a、28b、29a、29bが接続されている。
また、発光管2の内部の封止部3a、3b近傍には、ガラスブリッジ36が設けられている。該ガラスブリッジ36は、一対の円柱状ガラス部材からなり、その間にそれぞれ内部リード24a、24b、25a、内部リード25b、26a、26bが狭持される。
上記のような構成とすることにより、中央部のフィラメント25の近傍には内部リードが延在することがなく、被処理体の直上に位置するフィラメント25からの照射光が内部リードによって遮られることがなく、均一照射が達成される。
このような第2の実施形態のフィラメントランプ1においても、一方の封止部3aにおいて、隣り合う金属箔21a、21b、22aには、中央に配置される金属箔21aの表面に外部リード27aが接続され、両端に配置される金属箔21b、22aの裏面に外部リード27b、28aが接続されている。また、他方の封止部3bにおいて、隣り合う金属箔22b、23a、23bには、中央に配置される金属箔23aの裏面に外部リード29aが接続され、両端に配置される金属箔22b、23bの表面に外部リード28b、29bが接続されている。すなわち、隣り合う金属箔21a、21b、22a、22b、23a、23bに接続する外部リード27a、27b、28a、28b、29a、29bを、互いに異なる面に接続させている。
封止部3aにおいて、隣り合うように配置される一方の外部リード27aの周囲に形成される未完全封止領域は、金属箔21aの表面に広がるように形成され、他方の外部リード27b、28aの周囲に形成される未完全封止領域は、金属箔21b、22aの裏面に広がるように形成される。また、封止部3bにおいて、隣り合うように配置される一方の外部リード29aの周囲に形成される未完全封止領域は、金属箔23aの裏面に広がるように形成され、他方の外部リード28b、29bの周囲に形成される未完全封止領域は、金属箔22b、23bの表面に広がるように形成される。このように隣り合う未完全封止領域の広がる方向が互いに異なるので、未完全封止領域同士が連結されにくくなる。
また、外部リード27a、27b、28a、28b、29a、29bが接続される金属箔21a、21b、22a、22b、23a、23bの面に内部リード24a、24b、25a、25b、26a、26bを接続させている。このようにして、隣り合う金属箔21a、21b、22a、(22b、23a、23b)に接続する内部リード24a、24b、25a、(25b、26a、26b)を、互いに異なる面に接続させることができる。そして、内部リード24a、24b、25a、25b、26a、26bの周囲に形成される未完全封止領域が互いに異なる方向に広がるようになり、各々の未完全封止領域が連結することを防ぐことができる。
なお、本発明の金属箔21a、21b、22a、22b、23a、23bに対する外部リード27a、27b、28a、28b、29a、29bの接続方法や、内部リード24a、24b、25a、25b、26a、26bの接続方法は、フィラメントランプ1の封止部3a、3bに配置される構成であるので、発光管1の内部の構造によらず適用することができる。
図5は、第3の実施形態のフィラメントランプの一方の封止部3aを示す斜視図である。
第1の実施形態に示すフィラメントランプも、第2の実施形態に示すフィラメントランプも、封止部3a、3bがピンチシールされたものであるが、第3の実施形態に示すようにピンチシールに替えてシュリンクシールにしたフィラメントランプに対しても本発明の金属箔の内部リードと外部リードとの接続構成を適用することができる。
第1の実施形態に示すフィラメントランプも、第2の実施形態に示すフィラメントランプも、封止部3a、3bがピンチシールされたものであるが、第3の実施形態に示すようにピンチシールに替えてシュリンクシールにしたフィラメントランプに対しても本発明の金属箔の内部リードと外部リードとの接続構成を適用することができる。
石英ガラスからなる円柱状のガラス体42の外周面に、一方の端面から外周面上に概ね等間隔に長尺状の溝45が複数形成されており、他方の端面も同様に形成されている。ガラス体42の外周面の中央に金属箔41a、41b、41cが軸方向に並列に複数配置されている。金属箔41bの裏面に外部リード44bと内部リード43bが接続され、その両隣に配置される金属箔41a、41cには、その表面に外部リード44a、44cと内部リード43a、43cとが接続される。
金属箔41bの裏面に接続される外部リード44bと内部リード43bとは、ガラス体42に形成された溝45の内部に配設されているため、金属箔41bの裏面に外部リード44bと内部リード43bとを配設しても、金属箔41bをガラス体42の外表面に滑らかに配置することができる。ガラス体42に図示しない発光管を加熱収縮してシュリンクシールすることにより、気密に封止することができる。
シュリンクシールでは、金属箔41a、41b、41cをガラス体42の外周面に配置するため、発光管の径と同等の幅しかないピンチシールに配置するときよりも、金属箔41a、41b、41cを配置するスペースの余裕ができる。さらに、隣り合う金属箔41a、41b、41cに接続する外部リード44a、44b、44cを、互いに異なる面に接続させているので、外部リード44a、44b、44cの周囲に形成される未完全封止領域は互いに広がる方向が異なり、隣り合う未完全封止領域が連結されにくくすることができる。
また、外部リード44a、44b、44cが接続される金属箔41a、41b、41cの面に内部リード43a、43b、43cを接続しているので、隣り合う金属箔41a、41b、41cに接続する内部リード43a、43b、43cを、互いに異なる面に接続させることができる。そして、内部リード43a、43b、43cの周囲に形成される未完全封止領域が互いに異なる方向に広がるようになり、各々の未完全封止領域が連結することを防ぐことができる。
このような構成により、シュリンクシールにより金属箔41a、41b、41cを配置するスペースを広げ、金属箔41a、41b、41cが接続する外部リード44a、44b、44cや内部リード43a、43b、43cを、互いに異なる面に接続させることによって、互いの経路を絶縁してフィラメントに独立給電することができる。特に、多数の独立給電されるフィラメントを有するフィラメントランプにおいて、配置すべき金属箔41a、41b、41cが増えた場合でも、各々の経路の絶縁を図りつつ、2つの封止部に配置することが可能になる。
1 フィラメントランプ
2 発光管
3a、3b 封止部
11a、11b、11c、11d 金属箔
12a、12b フィラメント
13a、13b、13c、13d 内部リード
14a、14b、14c、14d 外部リード
21a、21b、22a、22b、23a、23b 金属箔
24、25、26 フィラメント
24a、24b 内部リード
27a、27b、28a、28b、29a、29b 外部リード
41a、41b、41c 金属箔
42 ガラス体
43a、43b、43c 内部リード
44a、44b、44c 外部リード
2 発光管
3a、3b 封止部
11a、11b、11c、11d 金属箔
12a、12b フィラメント
13a、13b、13c、13d 内部リード
14a、14b、14c、14d 外部リード
21a、21b、22a、22b、23a、23b 金属箔
24、25、26 フィラメント
24a、24b 内部リード
27a、27b、28a、28b、29a、29b 外部リード
41a、41b、41c 金属箔
42 ガラス体
43a、43b、43c 内部リード
44a、44b、44c 外部リード
Claims (2)
- 両端に封止部が形成された発光管と、前記発光管の内部に管軸方向に順次並んで配設された複数のフィラメントと、各フィラメントの両端に連結された内部リードと、各内部リードが一端に接続する封止部に設けられた複数の金属箔と、各金属箔の他端に接続する外部リードとを備えるフィラメントランプにおいて、
隣り合う金属箔には、一方の表面に外部リードが接続され、他方の裏面に外部リードが接続されることを特徴とするフィラメントランプ。 - 前記外部リードが接続される金属箔の面に前記内部リードが接続されることを特徴とする請求項1に記載のフィラメントランプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008199975A JP2010040262A (ja) | 2008-08-01 | 2008-08-01 | フィラメントランプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008199975A JP2010040262A (ja) | 2008-08-01 | 2008-08-01 | フィラメントランプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010040262A true JP2010040262A (ja) | 2010-02-18 |
Family
ID=42012606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008199975A Pending JP2010040262A (ja) | 2008-08-01 | 2008-08-01 | フィラメントランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010040262A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010225342A (ja) * | 2009-03-23 | 2010-10-07 | Ushio Inc | フィラメントランプ |
-
2008
- 2008-08-01 JP JP2008199975A patent/JP2010040262A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010225342A (ja) * | 2009-03-23 | 2010-10-07 | Ushio Inc | フィラメントランプ |
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