JP2010040100A - ライブラリ装置およびディスク収納ユニット連携状態判定方法 - Google Patents

ライブラリ装置およびディスク収納ユニット連携状態判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の光ディスクを収納する可搬性のディスク収納ユニットを有するライブラリ装置において、ファイルまたはボリュームが跨る全ディスク収納ユニットを管理できるようにする。
【解決手段】複数の記憶媒体2が収納されたディスク収納ユニット3において、複数のディスク収納ユニット3に跨る一連の論理記憶領域たとえばファイルやボリュームを記録・生成する場合、複数の記憶媒体2に跨ることを表す連携識別子に代えて複数のディスク収納ユニット3に跨ることを表すユニット連携識別子を利用することで、ディスク収納ユニット3内の記憶媒体2の全体的な記録可能容量を増加させると共に、ファイルやボリュームが跨る全ディスク収納ユニット3がライブラリ装置1内に存在するか否かを管理できるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ライブラリ装置およびディスク収納ユニット連携状態判定方法に関する。
複数の記憶媒体を収納するディスク収納ユニットと、複数のディスク収納ユニットを着脱可能に格納するカートリッジと、ディスク収納ユニットから取り出された記憶媒体に情報の記録再生を行なう情報記録再生装置と、カートリッジと情報記録再生装置との間でディスク収納ユニットを搬送するアクセッサと、情報記録再生装置に搬送されたディスク収納ユニットと情報記録再生装置との間で記憶媒体の受け渡しを行なうローダーとを備えたライブラリ装置としては、例えば、特許文献1に開示されるディスクチェンジャ装置,特許文献2に開示されるオートチェンジャー装置,特許文献3に開示されるディスクパック駆動装置等が既に公知である。
このうち、特許文献1に開示されるディスクチェンジャ装置は、専ら、1つのファイルが複数のディスクに跨がって記憶された場合におけるディスクの取り纏めを容易化するための発明であり、特許文献1では、ファイル毎に固有のIDを割り振ってファイルとIDの関係をディスクチェンジャのメインメモリに保存し、この管理情報に基いて、1つのディスク収納ユニット(引用文献1ではマガジンと定義)に、1つのファイルを形成するために必要とされる複数のディスクを集める点について開示されている。
しかしながら、このような構成にあっては、ディスクを管理するための管理情報がディスクチェンジャ側のメインメモリに依存しているため、ディスク収納ユニットが差し替えられたような場合にディスクの管理に支障を来たす恐れがある。
また、特許文献2に開示されるオートチェンジャー装置は、専ら、セキュリティの強化に関連した発明であり、特許文献2では、ディスク収納ユニット(引用文献2ではマガジンと定義)の識別情報等を記憶する記憶手段をディスク収納ユニット自体に着脱自在に設け、この記憶手段を取り外すことによってディスクの管理を制限して不正なアクセスを防止する点について開示されている。
しかし、この記憶手段に記憶される情報は、当該記憶手段を取り付けたディスク収納ユニット内のディスクに関連したものに過ぎず、従って、複数のディスク収納ユニットを関連させて運用するといったことはできない。
そして、特許文献3に開示されるディスクパック駆動装置は、専ら、複数のディスクを纏めて収納するディスク収納ユニット(引用文献3ではディスクパックと定義)のファイル管理情報を早急に読み出すことを目的としたものであり、特許文献3では、ディスク収納ユニットそれ自体にファイル管理情報を記憶する記憶手段を備え、ディスク収納ユニット内の全てのディスクにアクセスしなくても、この記憶手段から各ディスクの管理情報を纏めて読み込めるようにする点が開示されている。
しかし、この記憶手段に記憶される管理情報は、前述した特許文献2のオートチェンジャー装置の場合と同様、当該ディスク収納ユニット内のディスクに関連したものに制限されるので、やはり、複数のディスク収納ユニットを関連させて運用するといったことはできない。
従って、例えば、容量の大きなファイルを書き込むために異なるディスク収納ユニットのディスクの空き記憶容量を併用したり、あるいは、大容量のボリュームを生成するために異なるディスク収納ユニットのディスクの空き記憶容量を併用したりするといったことができない不都合が生じる。
なお、ディスクに膨大な容量のファイルを書き込む際には、例えば、特許文献1に開示されるように、ディスクの記憶容量が満杯になった際に改めて他のディスクを選択し、このディスクの空き記憶領域を利用して連続的にファイルの書き込みを行うようにするのが普通であり、その際、分割されたファイルに続く他の分割ファイルを記憶したディスクや当該ディスクにおける読込開始アドレスの特定に必要とされる情報を分割ファイルと共にデータとしてディスクの記憶領域に保存し、このデータに基いてファイルの連続再生を行なう点に関しては既に良く知られている。
従って、複数のディスクを収納するディスク収納ユニットの存在を完全に無視して各ディスクを1枚単位の取り扱いとし、各ディスクの分割ファイル毎に、これに続く他の分割ファイルを記憶したディスクや当該ディスクにおける読込開始アドレスの特定に必要とされる情報をデータとして保存すれば、複数のディスク収納ユニットを跨ぐかたちでディスクを運用すること自体は可能である。
しかしながら、その場合、ディスクの取り扱いは飽くまでも1枚単位ということになり、その時点で必要とされる唯1枚のディスクを情報記録再生装置にロードするだけのために頻繁にアクセッサやローダーを駆動制御する必要が生じて著しく処理効率が低下してしまうし、そもそも、複数のディスクをディスク収納ユニットに纏めて収納している意味がなくなってしまう。
また、他の分割ファイルを記憶したディスクや当該ディスクにおける読込開始アドレスの特定に必要とされる情報を全てのディスクに、しかも、各ファイル毎に書き込む必要が生じるので、各ディスクにおいて有効に利用できる記憶領域が大幅に制限されるといった不都合が生じる。
更には、所望するファイルの再生に必要とされるディスクが全て揃っているか否かを調べるといったことも容易ではない。
特開平11−259963号公報(段落0013,0019,0035) 特開平8−167278号公報(段落0007,0008) 特開平9−45031号公報(段落0006,0007)
そこで、本発明の課題は、複数のディスク収納ユニットを関連させて大容量の論理記憶領域を取り扱うことができ、ディスク収納ユニットの差し替えにも対処して、利用対象となる一連の論理記憶領域を再構成するために必要なディスク収納ユニットが揃っているか否かを確実に判定することが可能であって、しかも、アクセッサやローダーを頻繁に駆動制御することなく効率よく且つ高速で情報の記録再生等の処理を行なうことができ、記憶媒体の記憶領域を適切に利用することのできるライブラリ装置およびディスク収納ユニット連携状態判定方法を提供することにある。
本発明のライブラリ装置は、複数の記憶媒体を収納するディスク収納ユニットと、複数のディスク収納ユニットを格納する収納ユニット格納部と、ディスク収納ユニットから取り出された記憶媒体に情報の記録再生を行なう情報記録再生装置と、前記収納ユニット格納部と情報記録再生装置との間でディスク収納ユニットを搬送するアクセッサと、情報記録再生装置に搬送されたディスク収納ユニットと情報記録再生装置との間で記憶媒体の受け渡しを行なうローダーとを備えたライブラリ装置であり、前記課題を達成するため、特に、
前記複数のディスク収納ユニットの記憶媒体に跨がって形成された一連の論理記憶領域のうち当該ディスク収納ユニットに分配された部分的な論理記憶領域と共に前記一連の論理記憶領域を構成する他の部分的な論理記憶領域を分配されたディスク収納ユニットを特定するためのユニット連携識別子を記憶する各ディスク収納ユニット毎の連携識別子記憶手段と、
前記収納ユニット格納部に格納されている全てのディスク収納ユニットの連携識別子記憶手段からユニット連携識別子を読み込む連携識別子読込手段と、
該連携識別子読込手段で読み込まれたユニット連携識別子の全てを少なくとも一時記憶する読込データ記憶手段と、
前記読込データ記憶手段に記憶された各ユニット連携識別子によって特定されるディスク収納ユニットの全てが前記収納ユニット格納部に格納されているか否かを判定する連携状態判定手段とを備えたことを特徴とする構成を有する。
また、本発明のディスク収納ユニット連携状態判定方法は、複数の記憶媒体を収納したディスク収納ユニットをライブラリ装置の収納ユニット格納部に装着し、前記収納ユニット格納部からディスク収納ユニットを1個宛で取り出して当該ディスク収納ユニット内の複数の記憶媒体を前記ライブラリ装置の情報記録再生装置に装填し、該情報記録再生装置によって前記各記憶媒体に対し並列的に情報の記録再生を行なうようにしたライブラリ装置に用いられるディスク収納ユニット連携状態判定方法であり、前記と同様の課題を達成するため、特に、
前記複数のディスク収納ユニットの記憶媒体に跨がって形成された一連の論理記憶領域のうち当該ディスク収納ユニットに分配された部分的な論理記憶領域と共に前記一連の論理記憶領域を構成する他の部分的な論理記憶領域を分配されたディスク収納ユニットを特定するためのユニット連携識別子を各ディスク収納ユニット毎に予め記憶しておき、
前記情報記録再生装置による情報の記録再生に先駆けて、前記収納ユニット格納部に格納されている全てのディスク収納ユニットからユニット連携識別子を抽出し、
各ユニット連携識別子によって特定されるディスク収納ユニットの全てが前記収納ユニット格納部に格納されていれば、情報の記録再生に必要とされるディスク収納ユニットが有ると判定する一方、前記抽出された各ユニット連携識別子によって特定されるディスク収納ユニットの少なくとも1つが前記収納ユニット格納部に格納されていなければ、情報の記録再生に必要とされるディスク収納ユニットが無いと判定するようにしたことを特徴とする構成を有する。
本発明のライブラリ装置およびディスク収納ユニット連携状態判定方法は、ディスク収納ユニットに分配された部分的な論理記憶領域と共に一連の論理記憶領域を構成する他の部分的な論理記憶領域を分配されたディスク収納ユニットを特定するために必要とされるユニット連携識別子をディスク収納ユニット毎に記憶させ、情報の記録再生に先駆けて、その時点でライブラリ装置の収納ユニット格納部に格納されている全てのディスク収納ユニットからユニット連携識別子を読み込み、各ユニット連携識別子によって特定されるディスク収納ユニットの全てが収納ユニット格納部に格納されているか否かを判定するようにしているので、ディスク収納ユニットの差し替えが行われた場合にあっても、利用対象となる一連の論理記憶領域を再構成するために必要なディスク収納ユニットが揃っているか否かを確実に判定することができる。
また、一時記憶したユニット連携識別子に基いて、ライブラリ装置の収納ユニット格納部に装着されている全てのディスク収納ユニットの各々について、そのディスク収納ユニットに収納されたディスクに分配されている部分的な論理記憶領域と共に一連の論理記憶領域を構成する他の部分的な論理記憶領域を分配されたディスク収納ユニットを特定することができるので、複数のディスク収納ユニットを関連させた大容量の論理記憶領域を容易に取り扱うことができる。
しかも、情報記録再生装置は、同一のディスク収納ユニットから取り出された複数の記憶媒体を取り込んで並列的に情報の記録再生を行なう構成であるから、連続した論理記憶領域の管理に必要とされる情報、例えば、分配された部分的な論理記憶領域に続く次の部分的な論理記憶領域を特定するための読込開始アドレス等の情報は、各記憶媒体毎ではなくディスク収納ユニット毎に記憶させれば済むので、各記憶媒体毎に同等の情報を記憶させる場合と比べ、記憶媒体の記憶領域を有効に利用することができ、また、ディスク収納ユニット毎の並列的な情報の記録再生であるから、アクセッサやローダーを頻繁に駆動制御することなく効率よく且つ高速で情報の記録再生等の処理を行なうことができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態の幾つかについて、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明を適用した一実施形態のライブラリ装置1の構成の概略について示したブロック図である。
ライブラリ装置1は、光ディスク等の記憶媒体2を複数枚まとめて収納するディスク収納ユニット3と、複数のディスク収納ユニット3を着脱可能に格納するカートリッジ4と、ディスク収納ユニット3から取り出された記憶媒体2に情報の記録再生を行なう情報記録再生装置5と、複数のディスク収納ユニットを格納する収納ユニット格納部として機能するカートリッジ4と情報記録再生装置5との間でディスク収納ユニット3を搬送するアクセッサ6と、情報記録再生装置5に搬送されたディスク収納ユニット3と情報記録再生装置5との間で複数の記憶媒体2の受け渡しを行なうローダー7を備える。
情報記録再生装置5は、1つのディスク収納ユニット3における記憶媒体2の収納数と同数の記録再生用ドライブ8を複数並列配備して構成され、同一のディスク収納ユニット3から取り出された複数の記憶媒体2を同時に取り込んで記憶媒体2に対して並列的に情報の記録再生を行なうようになっている。以下、この実施形態ではディスク収納ユニット3にS枚の記憶媒体2を収納しているものとして説明する。
カートリッジ4はライブラリ装置1の本体から着脱自在であり、ライブラリ装置1の本体には、カートリッジ4の装着および再装着を検知する装着検知手段として機能するカートリッジセンサ9が設けられ、新たなカートリッジ4の装着もしくは一旦は取り外されたカートリッジ4の再装着が検知された瞬間に、カートリッジセンサ9から装着検知信号が1回だけ出力されるようになっている。つまり、装着検知信号はカートリッジ4の装着時に定常的に出力される信号ではなく、カートリッジ4の装着もしくは再装着が検知された場合に1回だけ出力される信号である。また、前記とは逆に、ライブラリ装置1の本体からカートリッジ4が取り外されると、その瞬間に、カートリッジセンサ9から取り外し検知信号が1回だけ出力されるようになっている。取り外し検知信号はカートリッジ4が未装着の状態で定常的に出力される信号ではなく、カートリッジ4の取り外しが検知された場合に1回だけ出力される信号である。
アクセッサ6は、カートリッジ4の長手方向に沿った方向(Y)と、これに直交する方向(X)に移動可能なユニット把持部10を備え、このユニット把持部10にディスク収納ユニット3を載置してカートリッジ4と情報記録再生装置5との間でディスク収納ユニット3を搬送する。
ローダー7は、アクセッサ6のユニット把持部10によって情報記録再生装置5の手前に位置決めされたディスク収納ユニット3からS枚の記憶媒体2を取り出して纏めて情報記録再生装置5にロードしたり、情報記録再生装置5からアンロードされた記憶媒体2を纏めてユニット把持部10上のディスク収納ユニット3に再収納するためのもので、1つのディスク収納ユニット3における記憶媒体2の収納数と同数の搬送部11を並列的に備えている。
ディスク収納ユニット3は、図2に示されるように、S枚の記憶媒体2の各々を独立して収納するスロット12を記憶媒体2の収納数に併せてS個備えている。
コントローラ13は、S個の記録再生用ドライブ8からなる情報記録再生装置5,アクセッサ6,ローダー7を駆動制御するためのものである。また、コントローラ13はインターフェイス14を介してホストコンピュータ15と接続されており、ホストコンピュータ15から送られる記録コマンド,消去コマンド,ボリューム生成コマンドおよび記録すべきファイルのデータ等を受信して、情報記録再生装置5やアクセッサ6およびローダー7を駆動制御し、情報の記録や再生および削除さらには新たなボリュームの生成等に関わる処理を実行する。
図3にコントローラ13の構成を簡略化して示す。コントローラ13の主要部は、演算処理用のマイクロプロセッサ16(以下、単にCPU16と称する)と、CPU16の制御プログラムを格納したROM17、および、演算データの一時記憶に利用されるRAM18と、データを保存するための不揮発性メモリ19によって構成される。
情報記録再生装置5,アクセッサ6,ローダー7の各々は、コントローラ13の入出力回路20を介してCPU16によって駆動制御され、また、カートリッジセンサ9からの装着検知信号はコントローラ13の入出力回路20を介してCPU16に読み込まれるようになっている。
この実施形態では、ディスク収納ユニット3毎の連携識別子記憶手段が、各ディスク収納ユニット3に収納される記憶媒体2の記憶領域を利用して構築されているので、ライブラリ装置1に装着されたカートリッジ4に格納されている全てのディスク収納ユニット3の連携識別子記憶手段からユニット連携識別子を読み込むための連携識別子読込手段は、情報記録再生装置5、より具体的には、情報記録再生装置5を構成する記録再生用ドライブ8によって兼ねられることになる。以下、この実施形態においては、記憶媒体2の記憶領域を利用して構築された連携識別子記憶手段をユニット管理情報固定領域と称する。
また、コントローラ13の不揮発性メモリ19は、連携識別子読込手段として機能する情報記録再生装置5で読み込まれたユニット連携識別子の全てを少なくとも一時記憶する読込データ記憶手段として機能することになる。
更に、この実施形態においては、コントローラ13のCPU16が、読込データ記憶手段である不揮発性メモリ19に記憶された各ユニット連携識別子によって特定されるディスク収納ユニット3の全てがカートリッジ4に格納されているか否かを判定する連携状態判定手段として機能し、装着検知手段であるカートリッジセンサ9から出力される装着検知信号に基いて連携識別子読込手段および連携状態判定手段を作動させる判定タイミング制御手段として機能し、連携状態判定手段による判定結果が偽となった場合に限ってアラート信号を出力するアラート信号出力手段として機能し、更には、読込データ記憶手段に記憶された各ユニット連携識別子によって特定されるディスク収納ユニット3のうちカートリッジ4に格納されていないディスク収納ユニット3を特定して其のユニット識別子を出力する未装着ディスク収納ユニット通知手段、もしくは、読込データ記憶手段に記憶された各ユニット連携識別子によって特定されるディスク収納ユニット3の個数に該ユニット連携識別子で特定される論理記憶領域識別子と同じ論理記憶領域識別子を有するディスク収納ユニット3の個数が満たない場合に限って当該ユニット連携識別子を出力する未装着ディスク収納ユニット特定情報通知手段としても機能する。
アラート信号出力手段から出力されるアラート信号と未装着ディスク収納ユニット通知手段から出力されるユニット識別子の情報、もしくは、未装着ディスク収納ユニット特定情報通知手段から出力されるユニット連携識別子の情報は、インターフェイス14を介してホストコンピュータ15に送信され、その内容がホストコンピュータ15のディスプレイ画面等に表示される。
ここで、各ディスク収納ユニット3に収納されるS枚の記憶媒体2の記憶領域の一部を利用して構築されたユニット管理情報固定領域に記憶されるユニット連携識別子と、ディスク収納ユニット3のユニット識別子、および、一連の論理記憶領域毎に異なる論理記憶領域識別子について簡単に説明する。
まず、ユニット識別子は、ディスク収納ユニット3毎に与えられた固有の識別子であり、例えば、ディスク収納ユニット3の製造番号等を利用することができる。
図4は、ユニット連携識別子のうち、ディスク収納ユニット3のユニット識別子を利用して構成されたユニット連携識別子(以下、ユニット識別子を利用したユニット連携識別子と称する)の構成について概念化して示した図である。ユニット識別子を利用したユニット連携識別子は、複数のディスク収納ユニット3に跨がって形成された一連の論理記憶領域のうち当該ディスク収納ユニット3に分配された部分的な論理記憶領域と共に一連の論理記憶領域を構成する他の部分的な論理記憶領域を分配されたディスク収納ユニット3を特定するための識別子である。
ここで、仮に、ユニット識別子がU1,U2,U3,U4,U5,・・・,Utであるt個のディスク収納ユニット3がカートリッジ4に格納されており、このうちユニット識別子がU1〜U4の4つのディスク収納ユニット3に跨がって一連の論理記憶領域、例えば、大容量のファイルを記憶した記憶領域やボリュームの設定に利用した記憶領域が形成されているとすれば、ユニット識別子U2を有するディスク収納ユニット3のユニット連携識別子は「U1,U3,U4」となり、その意味合いは、このディスク収納ユニット3つまりユニット識別子U2を有するディスク収納ユニット3の他に、ユニット識別子U1のディスク収納ユニット3とユニット識別子U3のディスク収納ユニット3とユニット識別子U4のディスク収納ユニット3が揃えば、前述した一連の論理記憶領域つまり大容量のファイルやボリュームが再構築できるというものである。すなわち、ユニット識別子がU1〜U4の4つのディスク収納ユニット3に跨がって形成された一連の論理記憶領域のうちの一部はユニット識別子がU2である当該ディスク収納ユニット3に分配されており、この部分的な論理記憶領域と共に一連の論理記憶領域を構成する他の部分的な論理記憶領域を分配されたディスク収納ユニット3が、ユニット識別子U1のディスク収納ユニット3とユニット識別子U3のディスク収納ユニット3とユニット識別子U4のディスク収納ユニット3であるということである。ユニット連携識別子には、当該ディスク収納ユニット3自体のユニット識別子U2を含めて「U1,U2,U3,U4」としても構わない。
しかし、実際には、1つのディスク収納ユニット3に収められた記憶媒体2には一連の論理記憶領域つまりファイルを記憶した記憶領域やボリューム等の一部が複数存在するので、各ファイルやボリュームの各々に対応させてユニット連携識別子を記憶させることが望ましく、この実施形態においては、各ディスク収納ユニット3に収納されるS枚の記憶媒体2の記憶領域の一部を利用して構築されたユニット管理情報固定領域に、図5に示すようなユニット管理情報を記憶させ、このユニット管理情報の一部としてユニット連携識別子を登録するようにしている。
ユニット管理情報は、図5に示すように、各ファイルやボリュームの各々に対応させてユニット連携識別子を記憶させるためのもので、更に、当該ディスク収納ユニット3に固有のユニット識別子Uと、ユニット限界記憶容量Max(当該ディスク収納ユニット3が未使用の状態における最大記憶容量)と、ユニット記録可能残存容量max(使用可能な記憶容量の残り)が記憶され、また、ファイルやボリュームの各々に対応させて当該ディスク収納ユニット3に分配された部分的な論理記憶領域の開始アドレスと終了アドレスが記憶されるようになっている。既に述べた通り、情報記録再生装置5は同一のディスク収納ユニット3から取り出されたS枚の記憶媒体2を同時に取り込んで並列的に情報の記録再生を行なう構成であるから、記憶媒体2を単体で取り扱う場合とは違って、ディスク収納ユニット3内の各記憶媒体2毎にファイル名やボリューム名さらには開始アドレスや終了アドレスを記憶させる必要はなく、記憶媒体2の記憶領域に無駄が生じない。
なお、ユニット識別子Uはユニット管理情報固定領域にユニット管理情報として予め書き込まれており、初期状態つまりディスク収納ユニット3が未使用の状態にあっては、ユニット限界記憶容量Maxとユニット記録可能残存容量maxの値は等しく、ファイル名,開始アドレス,終了アドレス,ユニット連携識別子の記録は存在しない。
図6は、ユニット連携識別子のうち、一連の論理記憶領域を構成するディスク収納ユニット3を通じて共通で、かつ、この一連の論理記憶領域毎に異なる論理記憶領域識別子と、該一連の論理記憶領域を構成するディスク収納ユニット3の個数を利用して構成されたユニット連携識別子(以下、共有識別子を利用したユニット連携識別子と称する)の構成について概念化して示した図である。
一連の論理記憶領域を構成するディスク収納ユニット3を通じて共通で、かつ、この一連の論理記憶領域毎に異なる論理記憶領域識別子としては、例えば、一連の論理記憶領域つまりファイルやボリューム等を生成もしくは更新した時刻と、この処理を行なったライブラリ装置1の識別子(製造番号等)の組み合わせを利用することができる。ディスク収納ユニット3の個数nは、要するに、一連の論理記憶領域つまりファイルやボリューム等が跨ぐディスク収納ユニット3の数である。
前記と同様、仮に、ユニット識別子がU1,U2,U3,U4,U5,・・・,Utであるt個のディスク収納ユニット3がカートリッジ4に格納されており、このうちユニット識別子がU1〜U4の4つのディスク収納ユニット3に跨がって一連の論理記憶領域、例えば、大容量のファイルを記憶した記憶領域やボリュームの設定に利用した記憶領域が形成されているとすれば、この一連の論理記憶領域の生成や更新を開始した時刻をYY,MM,DD,hh,mm,ssとし、この処理を行なったライブラリ装置1の識別子がAであったとするなら、4つのディスク収納ユニット3が利用されていることからユニット数nの値は4となるので、例えば、ユニット識別子U2を有するディスク収納ユニット3のユニット連携識別子の値は「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A/n(=4)」となる。その意味合いは、ユニット識別子U2を有する当該ディスク収納ユニット3には、識別子Aを有する特定のライブラリ装置1により時刻YY,MM,DD,hh,mm,ssの時点で生成もしくは更新された一連の論理記憶領域の一部が分配されており、当該一連の論理記憶領域を再構築するためにはユニット連携識別子が「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A/n(=4)」であるディスク収納ユニット3が全部でn(=4)個必要であるというものである。当然、ユニット識別子がU1,U3,U4である残りの3つのディスク収納ユニット3すなわち当該一連の論理記憶領域の他部を分配した3つのディスク収納ユニット3のユニット連携識別子も「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A/n(=4)」となる。つまり、「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A/n(=4)」のユニット連携識別子を有するディスク収納ユニット3をn(=4)個だけ揃えるということと、ユニット識別子がU1,U2,U3,U4である都合4つのディスク収納ユニット3を揃えることとは全く同じであるので、前述したようなユニット識別子を利用したユニット連携識別子「U1,U3,U4」(「U1,U2,U3,U4」)に必ずしも頼らずとも、一連の論理記憶領域の再構築に必要とされるディスク収納ユニット3を揃えることができるというわけである。
なお、これとは別の他の一連の論理記憶領域を生成または更新するためには、識別子がAである当該ライブラリ装置1を利用して別の時間に其の操作を行うか、或いは、同時刻に処理を行なうとすれば識別子がAでない別のライブラリ装置1を利用して其の操作を行うしかないので、論理記憶領域識別子の部分である「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A」が共通する他の一連の論理記憶領域というものは存在しない。従って、論理記憶領域識別子は一連の論理記憶領域毎に固有の値である。無論、ユニット識別子がU1,U2,U3,U4である都合4つのディスク収納ユニット3を利用して別の時間に他の一連の論理記憶領域を生成または更新することはできるから、論理記憶領域識別子の部分が「YY’,MM’,DD’,hh’,mm’,ss’/A」である他の一連の論理記憶領域がU1,U2,U3,U4である都合4つのディスク収納ユニット3に生成されても何ら問題はない。
つまり、論理記憶領域識別子とディスク収納ユニット3の個数からなる共有識別子を利用したユニット連携識別子を用いた場合であっても、前述したユニット識別子からなるユニット連携識別子を利用した場合と同様、1つのディスク収納ユニット3に収められた記憶媒体2に一連の論理記憶領域つまりファイルを記憶した記憶領域やボリューム等の一部が複数存在する可能性があるので、図5のユニット管理情報は必要である。
図8〜図10は装着検知手段として機能するカートリッジセンサ9によってカートリッジ4の装着もしくは再装着が検知された際にCPU16によって実行される装着検出処理の概略について示したフローチャート、図11はホストコンピュータ15から送信される記録コマンドが検出された際にCPU16によって実行される書き込み処理の概略について示したフローチャート、図12は複数のディスク収納ユニット3に亘って一連の論理記憶領域を生成するために必要とされる前処理である分割処理サブルーチンの概略について示したフローチャート、図13はホストコンピュータ15から送信される消去コマンドが検出された際にCPU16によって実行される消去処理の概略について示したフローチャートである。
次に、図8〜図13を参照して、連携状態判定手段,判定タイミング制御手段,アラート信号出力手段,未装着ディスク収納ユニット通知手段もしくは未装着ディスク収納ユニット特定情報通知手段として機能するCPU16の処理動作について具体的に説明する。
まず、装着検知手段として機能するカートリッジセンサ9によってカートリッジ4の装着もしくは再装着が検知されてコントローラ13のCPU16に装着検知信号が入力されると、判定タイミング制御手段として機能するCPU16が此の信号を検知し、図8〜図10に示されるような装着検出処理を開始する。
装着検出処理を開始したCPU16は、まず、カートリッジ4に格納されているディスク収納ユニット3の位置を特定するための位置特定指標iの値を0に初期化し(ステップa1)、指標iの値を1インクリメントした後(ステップa2)、指標iで特定されるカートリッジ4の位置Yiにアクセッサ6のユニット把持部10を移動させて位置決めし(ステップa3)、この位置Yiにディスク収納ユニット3が実際に格納されているか否かを判定する(ステップa4)。
ディスク収納ユニット3の存在の有無はユニット把持部10に設けた近接センサやリミットスイッチ等によって容易に確認できるので、ここでは具体的な構成に関しては説明を省略する。また、この実施形態では、最大でt個のディスク収納ユニット3がカートリッジ4に格納され得るものとし、図1中のカートリッジ4で最も上の格納位置をY1、以下同様に、2段目をY2,3段目をY3,・・・・,最下段をYtと規定している。
そして、ステップa4の判定結果が偽となり、カートリッジ4の位置Yiにディスク収納ユニット3が格納されていないことが確認された場合には、CPU16は、指標iの値が最終値tに達しているか否かを判定し(ステップa13)、達していなければ、指標iの値を更に1インクリメントし(ステップa2)、該指標iの現在値に基いて前記と同様にしてステップa3〜ステップa4の処理を繰り返す。
また、ステップa4の判定結果が真となって、カートリッジ4上の位置Yiにディスク収納ユニット3が格納されていることが確認された場合には、CPU16は、アクセッサ6のユニット把持部10を作動させて当該位置Yiに格納されているディスク収納ユニット3をカートリッジ4から取り出してユニット把持部10に保持し(ステップa5)、アクセッサ6のユニット把持部10を移動させてローダー7の手前にディスク収納ユニット3を位置決めし(ステップa6)、更に、ローダー7を作動させて当該ディスク収納ユニット3からS枚の記憶媒体2を纏めて取り出して情報記録再生装置5に挿入する(ステップa7)。
次いで、連携識別子読込手段として機能する情報記録再生装置5が、S枚の記憶媒体2の一部を利用して構築されたユニット管理情報固定領域から図5に示されるようなユニット管理情報を読み込み(ステップa8)、CPU16が、このユニット管理情報を、読込データ記憶手段として機能する不揮発性メモリ19に一時記憶させる(ステップa9)。図5に示されるユニット管理情報は図4あるいは図6に示されるようなユニット連携識別子を含んだものであるから、ディスク収納ユニット3のユニット管理情報固定領域から読み込まれたユニット連携識別子が不揮発性メモリ19に一時記憶されると言って差し支えない。この読込処理はユニット管理情報に対してのみ行われるものであるから、ファイルの読み込み処理に比べて極めて短時間の内に終わる。
次いで、CPU16は、ローダー7を作動させて情報記録再生装置5に挿入されていたS枚の記憶媒体2を纏めて取り出し、これらの記憶媒体2をユニット把持部10上のディスク収納ユニット3に再収納し(ステップa10)、アクセッサ6のユニット把持部10を移動させてカートリッジ4の位置Yiの手前にディスク収納ユニット3を位置決めし(ステップa11)、ユニット把持部10を作動させてカートリッジ4上の位置Yiに当該ディスク収納ユニット3を再格納する(ステップa12)。
次いで、CPU16は、指標iの値が最終値tに達しているか否かを判定し(ステップa13)、達していなければ、指標iの値を更に1インクリメントし(ステップa2)、該指標iの現在値に基いて前記と同様にしてステップa3〜ステップa13の処理を繰り返し実行し、連携識別子読込手段として機能する情報記録再生装置5を介して次のディスク収納ユニット3のユニット管理情報固定領域からユニット管理情報を読み込みんで、読込データ記憶手段として機能する不揮発性メモリ19に追加的に一時記憶させる。
従って、ディスク収納ユニット3のユニット管理情報固定領域からユニット管理情報を読み込んで不揮発性メモリ19に追加的に一時記憶させる処理はt回だけ繰り返し実行されることになり、この結果として、ディスク収納ユニット3毎のユニット管理情報固定領域から読み込まれたユニット管理情報の全てつまりユニット連携識別子の全てが、カートリッジ4内での位置Yiに対応するかたちで、図7のようにして不揮発性メモリ19のテーブルに一時記憶される。但し、図7は飽くまでも一例であり、例えば、カートリッジ4の位置Y1にユニット識別子がU1以外のディスク収納ユニット3のユニット管理情報が記憶されたとしても何らの差し支えもない。
次いで、CPU16は、アラート信号出力フラグFを0に初期化し(ステップa14)、カートリッジ4内でのディスク収納ユニット3の位置を特定するための位置特定指標iの値を0に初期化した後(ステップa15)、指標iの値を1インクリメントし(ステップa16)、読込データ記憶手段としての不揮発性メモリ19にアクセスして図7のテーブルを参照し、位置Yiに対応してユニット管理情報が記憶されているか否かを判定する(ステップa17)。前述した通り、ステップa4の判定結果が偽となった場合つまりカートリッジ4でディスク収納ユニット3が格納されていない箇所が検知された場合には、ステップa5〜ステップa12の処理はスキップされるので、ディスク収納ユニット3が格納されていない箇所については、図7のテーブルでも位置Yiに対応するユニット管理情報は記録されない。
そして、ステップa17の判定結果が偽となり、位置Yiに対応するユニット管理情報が記憶されていないことが確認された場合には、CPU16は、指標iの値が最終値tに達しているか否かを判定し(ステップa22)、達していなければ、指標iの値を更に1インクリメントして(ステップa16)、該指標iの現在値に基いて前記と同様にしてステップa17の処理を繰り返す。
また、ステップa17の判定結果が真となって、位置Yiに対応するユニット管理情報が図7のテーブルに記憶されていることが確認された場合には、CPU16は、読込データ記憶手段として機能する不揮発性メモリ19にアクセスし、位置Yiのディスク収納ユニット3に対応するユニット管理情報に含まれる全てのユニット連携識別子を纏めて抽出する(ステップa18)。
前述の通り、ディスク収納ユニット3の記憶媒体2には一連の論理記憶領域、例えば、ファイルやボリュームの一部が複数個存在する場合もあるので、ユニット管理情報からは、ファイル名やボリューム名に対応して幾つかのユニット連携識別子が抽出される場合もある〔図5参照〕。
次いで、連携状態判定手段として機能するCPU16が、図7のテーブルで位置Yiに対応して読込データ記憶手段である不揮発性メモリ19に記憶された各ユニット連携識別子によって特定されるディスク収納ユニット3の全てが図7のテーブルに記憶されたユニット管理情報にユニット識別子として登録されているか否か、つまり、カートリッジ4の位置Yiに対応して不揮発性メモリ19に記憶された各ユニット連携識別子によって特定されるディスク収納ユニット3の全てがカートリッジ4に格納されているか否かを判定する(ステップa19)。
例えば、仮に、一連の論理記憶領域つまり大容量のファイルやボリュームを構築するために、ユニット識別子がU1〜U4の4つのディスク収納ユニット3が利用され、これら全てのディスク収納ユニット3がカートリッジ4に装着されているとするなら、図7のテーブルに記憶されるユニット管理情報は4つとなり、ユニット識別子がU1で特定されるユニット管理情報に記憶されるユニット連携識別子は「U2,U3,U4」(「U1,U2,U3,U4」)、ユニット識別子がU2で特定されるユニット管理情報に記憶されるユニット連携識別子は「U1,U3,U4」(「U1,U2,U3,U4」)、ユニット識別子がU3で特定されるユニット管理情報に記憶されるユニット連携識別子は「U1,U2,U4」(「U1,U2,U3,U4」)、ユニット識別子がU4で特定されるユニット管理情報に記憶されるユニット連携識別子は「U1,U2,U3」(「U1,U2,U3,U4」)となるから、例えば、ユニット識別子がU1のディスク収納ユニット3がカートリッジ4の位置Y1に格納され、現時点で位置Y1のディスク収納ユニット3に関連する情報が判定対象とされているとするなら、位置Y1のディスク収納ユニット3に対応して不揮発性メモリ19に記憶されたユニット管理情報に含まれるユニット連携識別子によって特定されるディスク収納ユニット3の全てとは、「U2,U3,U4」(「U1,U2,U3,U4」)となる。一方、カートリッジ4に格納されているディスク収納ユニット3は、不揮発性メモリ19に記憶された各ユニット管理情報に登録されたユニット識別子の値から、ユニット識別子がU1のディスク収納ユニット3とユニット識別子がU2のディスク収納ユニット3とユニット識別子がU3のディスク収納ユニット3とユニット識別子がU4のディスク収納ユニット3であることが分かる。従って、この場合、ステップa19の判定処理では位置Y1に対応して不揮発性メモリ19に記憶された各ユニット連携識別子によって特定されるディスク収納ユニット3の全て即ちユニット識別子がU1,U2,U3,U4のディスク収納ユニット3がカートリッジ4に格納されていると判定されることになる。
また、仮に、一連の論理記憶領域つまり大容量のファイルやボリュームを構築するために、ユニット識別子がU1〜U4の4つのディスク収納ユニット3が利用され、このうちユニット識別子がU1〜U3の3つのディスク収納ユニット3だけがカートリッジ4に装着されているとするなら、図7のテーブルに記憶されるユニット管理情報は3つとなり、ユニット識別子がU1で特定されるユニット管理情報に記憶されるユニット連携識別子は「U2,U3,U4」(「U1,U2,U3,U4」)、ユニット識別子がU2で特定されるユニット管理情報に記憶されるユニット連携識別子は「U1,U3,U4」(「U1,U2,U3,U4」)、ユニット識別子がU3で特定されるユニット管理情報に記憶されるユニット連携識別子は「U1,U2,U4」(「U1,U2,U3,U4」)となるから、例えば、ユニット識別子がU1のディスク収納ユニット3がカートリッジ4の位置Y1に格納され、現時点で位置Y1のディスク収納ユニット3に関連する情報が判定対象とされているとするなら、位置Y1のディスク収納ユニット3に対応して不揮発性メモリ19に記憶されたユニット管理情報に含まれるユニット連携識別子によって特定されるディスク収納ユニット3の全てとは、「U2,U3,U4」(「U1,U2,U3,U4」)となる。これに対し、カートリッジ4に格納されているディスク収納ユニット3は、不揮発性メモリ19に記憶された各ユニット管理情報に登録されたユニット識別子の値から、ユニット識別子がU1のディスク収納ユニット3とユニット識別子がU2のディスク収納ユニット3とユニット識別子がU3のディスク収納ユニット3であることが分かる。従って、この場合、ステップa19の判定処理では位置Y1に対応して不揮発性メモリ19に記憶された各ユニット連携識別子によって特定されるディスク収納ユニット3のうちユニット識別子U4のディスク収納ユニット3が不足していると判定され、判定結果は偽となる。
既に述べた通り、実際には、1つのディスク収納ユニット3に収められた記憶媒体2に一連の論理記憶領域つまりファイルを記憶した記憶領域やボリューム等が複数存在する場合があるので、1つのユニット管理情報から複数組のユニット連携識別子が抽出されることになるが〔図5参照〕、判定対象となる1つのディスク収納ユニット3のユニット管理情報から抽出された全てのユニット連携識別子に含まれるユニット識別子のorをとった値が、不揮発性メモリ19に記憶された各ユニット管理情報に登録されたユニット識別子の集合の中に含まれていればステップa19の判定結果は真、また、それ以外の場合はステップa19の判定結果は偽となる。また、1つのディスク収納ユニット3のユニット管理情報から抽出された全てのユニット連携識別子に含まれるユニット識別子のorをとった値と、不揮発性メモリ19に記憶された各ユニット管理情報に登録されたユニット識別子の集合との差分となるユニット識別子を有するディスク収納ユニット3が不足していることが分かる。
そこで、ステップa19の判定結果が偽となった場合、つまり、1つのディスク収納ユニット3に関わる連携状態判定手段の判定結果により不揮発性メモリ19に記憶された各ユニット連携識別子によって特定されるディスク収納ユニット3のうちの幾つかがカートリッジ4に格納されていないことが明らかとなった場合には、アラート信号出力手段の一部として機能するCPU16がアラート信号出力フラグFをセットし(ステップa20)、更に、未装着ディスク収納ユニット通知手段の一部として機能するCPU16が、不足しているディスク収納ユニット3のユニット識別子つまり一連の論理記憶領域を再構築するために不足しているディスク収納ユニット3のユニット識別子の値をRAM18に追加的に一時記憶させる(ステップa21)。
次いで、CPU16は、指標iの値が最終値tに達しているか否かを判定し(ステップa22)、達していなければ、指標iの値を更に1インクリメントし(ステップa16)、該指標iの現在値に基いて前記と同様にしてステップa17〜ステップa22の処理を繰り返す。
従って、指標iの値が最終値tに達した時点では、図7のテーブルでi=1〜tの位置Yiに対応してユニット管理情報を記憶されたディスク収納ユニット3の全て、つまり、カートリッジ4に格納されたディスク収納ユニット3の全てについて、各々のディスク収納ユニット3に分配された部分的な論理記憶領域と共に該一連の論理記憶領域を構成する他の部分的な論理記憶領域を分配されたディスク収納ユニット3が実際に現時点でカートリッジ4に格納されているか否かの判定処理が完了し、不足しているディスク収納ユニット3が全くなければアラート信号出力フラグFのリセット状態が保持される一方、1つでも不足しているディスク収納ユニット3が見つかれば、アラート信号出力フラグFがセットされると共に不足しているディスク収納ユニット3に対応したユニット識別子の値の全てがRAM18に一時記憶されることになる。
指標iの値が最終値tに達したことを確認したCPU16は、次いで、アラート信号出力フラグFがセットされているか否かを判定し(ステップa23)、アラート信号出力フラグFがセットされていなければ、カートリッジ4に格納されたディスク収納ユニット3の全てについて、各々のディスク収納ユニット3に分配された部分的な論理記憶領域と共に該一連の論理記憶領域を構成する他の部分的な論理記憶領域を分配されたディスク収納ユニット3の全てが現時点でカートリッジ4に格納されていること、つまり、複数のディスク収納ユニット3に跨がって構築された論理記憶領域つまりファイルやボリュームの全てを再構築できること、すなわち、ライブラリ装置1の使用に際して運用上の問題がないことを意味するので、このまま装着検出処理を終える。
一方、ステップa23の判定結果が真となってアラート信号出力フラグFがセットされていることが確認された場合には、各々のディスク収納ユニット3に分配された部分的な論理記憶領域の少なくとも1つについて、この部分的な論理記憶領域と共に該一連の論理記憶領域を構成する他の部分的な論理記憶領域を分配されたディスク収納ユニット3が見つからないこと、つまり、複数のディスク収納ユニット3に跨がって構築された論理記憶領域の少なくとも1つを再構築できないことを意味するので、アラート信号出力手段として機能するCPU16が、インターフェイス14を介してホストコンピュータ15にアラート信号を送信してホストコンピュータ15のディスプレイ画面等に再構築できない論理記憶領域がある旨を表示させると共に、未装着ディスク収納ユニット通知手段として機能するCPU16が、前述のステップa21の処理でRAM18に記憶したユニット識別子の全て、つまり、一連の論理記憶領域を再構築するために不足しているディスク収納ユニット3を特定するために必要とされる情報の全てをインターフェイス14を介してホストコンピュータ15に送信し、ホストコンピュータ15のディスプレイ画面等に其のユニット識別子を表示させる(ステップa24)。
ユニット識別子を利用したユニット連携識別子を用いた装着検出処理にあっては、一連の論理記憶領域を再構築するために不足しているディスク収納ユニット3を特定するための情報としてディスク収納ユニット3に固有のユニット識別子そのものが提供されるので、不足しているディスク収納ユニット3を探すことは極めて容易である。
ここでは、一例として、ユニット識別子を利用したユニット連携識別子を用いた場合の装着検出処理について図9を参照して説明したが、共有識別子を利用したユニット連携識別子を用いた場合の処理も、図10に示す通り、概略において図9の処理と同様である。
次に、ユニット識別子を利用したユニット連携識別子を用いた装着検出処理と共有識別子を利用したユニット連携識別子を用いた装着検出処理との相違点について図10のステップa19’,ステップa21’,ステップa24’を参照して簡単に説明する。
共有識別子を利用したユニット連携識別子を用いた装着検出処理におけるステップa19’の処理では、連携状態判定手段として機能するCPU16が、図7のテーブルで位置Yiに対応して読込データ記憶手段である不揮発性メモリ19に記憶されたユニット連携識別子の論理記憶領域識別子と同じ論理記憶領域識別子を有するユニット管理情報が、位置Yiに対応したユニット連携識別子の中で指定される個数n分だけ図7のテーブルに記憶されているか否かを判定する。
例えば、仮に、一連の論理記憶領域つまり大容量のファイルやボリュームを構築するために、ユニット識別子がU1〜U4の4つのディスク収納ユニット3が利用され、これら全てのディスク収納ユニット3がカートリッジ4に装着されているとするなら、図7のテーブルに記憶されるユニット管理情報は4つとなり、ユニット識別子がU1で特定されるユニット管理情報に記憶されるユニット連携識別子は「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A/n(=4)」、ユニット識別子がU2で特定されるユニット管理情報に記憶されるユニット連携識別子は「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A/n(=4)」、ユニット識別子がU3で特定されるユニット管理情報に記憶されるユニット連携識別子は「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A/n(=4)」、ユニット識別子がU4で特定されるユニット管理情報に記憶されるユニット連携識別子は「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A/n(=4)」となるから、例えば、ユニット識別子がU1のディスク収納ユニット3がカートリッジ4の位置Y1に格納され、現時点で位置Y1のディスク収納ユニット3に関連する情報が判定対象とされているとするなら、位置Y1のディスク収納ユニット3に対応して不揮発性メモリ19に記憶されたユニット連携識別子の論理記憶領域識別子は「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A」ということになる。一方、この論理記憶領域識別子と同じ論理記憶領域識別子「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A」を有するユニット管理情報は、ユニット識別子がU1のディスク収納ユニット3のものとユニット識別子がU2のディスク収納ユニット3のものとユニット識別子がU3のディスク収納ユニット3のものとユニット識別子がU4のディスク収納ユニット3のものを合わせて都合4つ記憶されており、位置Y1のディスク収納ユニット3に対応して不揮発性メモリ19に記憶されたユニット連携識別子で指定される個数n(=4)と一致するので、この場合、ステップa19’の判定処理では、位置Y1に対応して不揮発性メモリ19に記憶されたユニット連携識別子によって特定されるディスク収納ユニット3の全て即ちユニット識別子がU1,U2,U3,U4のディスク収納ユニット3がカートリッジ4に格納されていると判定されることになる。
また、仮に、一連の論理記憶領域つまり大容量のファイルやボリュームを構築するために、ユニット識別子がU1〜U4の4つのディスク収納ユニット3が利用され、このうちユニット識別子がU1〜U3の3つのディスク収納ユニット3だけがカートリッジ4に装着されているとするなら、図7のテーブルに記憶されるユニット管理情報は3つとなり、ユニット識別子がU1で特定されるユニット管理情報に記憶されるユニット連携識別子は「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A/n(=4)」、ユニット識別子がU2で特定されるユニット管理情報に記憶されるユニット連携識別子は「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A/n(=4)」、ユニット識別子がU3で特定されるユニット管理情報に記憶されるユニット連携識別子は「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A/n(=4)」となるから、例えば、ユニット識別子がU1のディスク収納ユニット3がカートリッジ4の位置Y1に格納され、現時点で位置Y1のディスク収納ユニット3に関連する情報が判定対象とされているとするなら、位置Y1のディスク収納ユニット3に対応して不揮発性メモリ19に記憶されたユニット連携識別子の論理記憶領域識別子は「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A」ということになる。一方、この論理記憶領域識別子と同じ論理記憶領域識別子「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A」を有するユニット管理情報は、ユニット識別子がU1のディスク収納ユニット3のものとユニット識別子がU2のディスク収納ユニット3のものとユニット識別子がU3のディスク収納ユニット3のものを合わせて都合3つ記憶されており、位置Y1のディスク収納ユニット3に対応して不揮発性メモリ19に記憶されたユニット連携識別子で指定される個数n(=4)に満たない。従って、この場合、ステップa19’の判定処理では位置Y1に対応して不揮発性メモリ19に記憶されたユニット連携識別子によって特定されるディスク収納ユニット3のうち何れか1つのディスク収納ユニット3が不足していると判定され、判定結果は偽となる。但し、この場合、不足しているディスク収納ユニット3のユニット識別子は具体的には特定されないので、未装着ディスク収納ユニット特定情報通知手段の一部として機能するCPU16は、不足しているディスク収納ユニット3を特定するために参考となる情報として、位置Y1に対応して不揮発性メモリ19に記憶されたユニット連携識別子「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A/n(=4)」それ自体をRAM18に追加的に一時記憶させる(ステップa21’)。
そして、ステップa24’の処理では、アラート信号出力手段として機能するCPU16が、インターフェイス14を介してホストコンピュータ15にアラート信号を送信してホストコンピュータ15のディスプレイ画面等に再構築できない論理記憶領域がある旨を表示させると共に、未装着ディスク収納ユニット特定情報通知手段として機能するCPU16が、前述のステップa21’の処理でRAM18に記憶したユニット連携識別子の全て、つまり、一連の論理記憶領域を再構築するために不足しているディスク収納ユニット3を特定するために参考となる情報の全てをインターフェイス14を介してホストコンピュータ15に送信し、ホストコンピュータ15のディスプレイ画面等に其のユニット連携識別子それ自体を表示させる。表示される情報は例えば「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A/n(=4)」といったものとなり、不足しているディスク収納ユニット3を直ちに特定できるユニット識別子ではないが、不足しているディスク収納ユニット3を利用した時刻YY,MM,DD,hh,mm,ssと、このディスク収納ユニット3を利用したライブラリ装置1の識別子Aと、必要とされるディスク収納ユニット3の総数nを知ることができるので、不足しているディスク収納ユニット3を探すことは容易である。
また、この実施形態では、図8〜図10に示した装着検知処理は、カートリッジ4の装着もしくは再装着が検知された場合の他、電源投入時の初期化処理としても実行するようにしている。
次に、ホストコンピュータ15から送信される記録コマンドがコントローラ13によって検知された場合の処理について図11を参照して説明する。
ホストコンピュータ15からインターフェイス14を介して入力された記録コマンドと記録対象のファイルのファイル名およびファイルの容量とファイルのデータを受信したCPU16は、これらの情報をRAM18に一時記憶して(ステップb1)、複数のディスク収納ユニット3に亘って一連の論理記憶領域を生成するために必要とされる前処理である分割処理のサブルーチンを開始する(ステップb2)。
分割処理のサブルーチンを開始したCPU16は、まず、図7に示されるような不揮発性メモリ19のテーブルに記憶されているユニット管理情報の各々を参照し、図5に示されるようなユニット記録可能残存容量maxの値が0でないユニット管理情報を有するディスク収納ユニット3の個数を求め(ステップc1)、その個数をRAM18内の使用可能ユニット個数記憶レジスタbに一時記憶した後(ステップc2)、該レジスタbの値が0であるか否かを判定する(ステップc3)。
使用可能ユニット個数記憶レジスタbの値が0の場合には、使用可能な記憶容量の残りを有するディスク収納ユニット3が現時点では1つもカートリッジ4に格納されていないこと、つまり、データの記録に関わる処理が全く行えないことを意味するので、CPU16は、インターフェイス14を介してホストコンピュータ15にエラー信号を出力し(ステップc12)、分割処理のサブルーチンと其のメインルーチンの処理である書き込み処理を共に終了する。
一方、ステップc3の判定結果が偽となって、ユニット記録可能残存容量maxの値が0でないディスク収納ユニット3の個数が1以上であることが明らかとなった場合には、使用可能な記憶容量の残りを有する幾つかのディスク収納ユニット3を利用してデータの記録に関わる処理を実行できる可能性があることを意味するので、CPU16は、まず、データの記録対象とするディスク収納ユニット3の選択順序を特定するためのユニット選択指標iの値を一旦0に初期化し(ステップc4)、該指標iの値を改めて1インクリメントした後(ステップc5)、図7に示されるような不揮発性メモリ19のテーブルに記憶されているユニット管理情報の各々を参照して、ユニット記録可能残存容量maxの値が第i番目に大きなディスク収納ユニット3のユニット識別子を求め(ステップc6)、このユニット識別子をRAM18内のユニット選択レジスタXiに第i番目に大きなユニット記録可能残存容量を有するディスク収納ユニット3のユニット識別子の値として一時記憶し(ステップc7)、ユニット選択指標iの現在値が使用可能ユニット個数記憶レジスタbの値に達しているか否かを判定する(ステップc8)。
但し、ユニット記録可能残存容量maxの値が第i番目に大きなディスク収納ユニット3が複数存在する場合、つまり、ユニット記録可能残存容量maxの値が同等の値であるディスク収納ユニット3が複数存在する場合にあっては、情報記録再生装置5に至る経路が最も短いディスク収納ユニット3、すなわち、アクセッサ6やローダー7を利用した搬送時間が最短となる方のディスク収納ユニット3を、ユニット記録可能残存容量maxの値が大きいディスク収納ユニット3として優先的に選択する。
ユニット選択指標iの現在値が使用可能ユニット個数記憶レジスタbの値に達していなければ、CPU16は、指標iの値を更に1インクリメントし(ステップc5)、該指標iの現在値に基いて前記と同様にしてステップc6〜ステップc8の処理を繰り返し実行し、ユニット記録可能残存容量maxの値が大きな順に、そのディスク収納ユニット3を表すユニット識別子の値をユニット選択レジスタX1,X2,X3,・・・に順に記憶させていく。
そして、ステップc8の判定結果が真となり、使用可能な記憶容量のある全てのディスク収納ユニット3のユニット識別子の値が使用可能な記憶容量の大きに従って順にユニット選択レジスタXiに記憶されたことが確認されると、CPU16は、ユニット選択指標iの値を改めて0に初期化し(ステップc9)、該指標iの値を1インクリメントした後(ステップc10)、指標iの現在値が使用可能ユニット個数記憶レジスタbの値を超えているか否かを判定する(ステップc11)。
指標iの現在値が使用可能ユニット個数記憶レジスタbの値を超えていなければ、CPU16は、図7のテーブルにおいてユニット選択レジスタXiで特定されるユニット識別子を有するユニット管理情報に記憶されているユニット記録可能残存容量max(Xi)の値、すなわち、ユニット記録可能残存容量maxの大きさが第i番目に大きいユニット記録可能残存容量max(Xi)の値を不揮発性メモリ19から読み込み、ステップb1で受信した記録コマンドで指令されたファイルの容量、より厳密には、当該ファイルの容量のうち現時点で書き込みの対象とするディスク収納ユニット3が特定されていない部分のファイルの容量が、ユニット記録可能残存容量max(Xi)の値を超えているか否か、要するに、書き込みの対象とするディスク収納ユニット3を現時点で特定されていない部分のファイルの容量の全てを、現時点で選択されているディスク収納ユニット3、つまり、ユニット選択レジスタXiで特定されるユニット識別子を有するディスク収納ユニット3に書き込めるか否かを判定する(ステップc13)。
ステップc13の判定結果が真となった場合、つまり、ユニット選択レジスタXiで特定されるユニット識別子を有するディスク収納ユニット3のみではファイルの書き込みが完了しないことが明らかとなった場合には、CPU16は、ユニット選択レジスタXiで特定されるユニット識別子を有するディスク収納ユニット3のユニット記録可能残存容量max(Xi)に相当する記憶容量を、ステップb1で受信した記録コマンドで指令されたファイルの第i回目のインクリメンタルな分割位置Inc max(Xi)としてRAM18に一時記憶すると共に(ステップc14)、ステップb1で受信したファイルの容量のうち現時点で書き込みの対象とするディスク収納ユニット3を特定されていない部分のファイルの容量を示す値から、ユニット選択レジスタXiで特定されるユニット識別子を有するディスク収納ユニット3のユニット記録可能残存容量max(Xi)の値を減じ、ユニット選択レジスタXiで特定されるユニット識別子を有するディスク収納ユニット3に限界までデータの書き込み処理を行なった場合の未書き込みファイルの残り容量を求め、この値で、ステップb1で受信したファイルの容量のうち現時点で書き込みの対象とするディスク収納ユニット3を特定されていない部分のファイルの容量を示す値を更新する(ステップc15)。
またCPU16は、ユニット選択レジスタXiで特定されるユニット識別子を有するディスク収納ユニット3に限界までデータの書き込み処理を行ったものと仮定して、不揮発性メモリ19のテーブル自体には手をつけず、これとは別に、ユニット選択レジスタXiで特定されるユニット識別子を有するユニット管理情報に記憶されているユニット記録可能残存容量max(Xi)の値を0としてRAM18に一時記憶させる(ステップc16)。
同様にして、CPU16は、ユニット選択レジスタXiで特定されるユニット識別子を有するディスク収納ユニット3のユニット管理情報に対応させて、ステップb1で受信したファイルのファイル名と、ユニット選択レジスタXiで特定されるユニット識別子を有する当該ディスク収納ユニット3内に分配される部分ファイルの開始アドレスおよび終了アドレスの値をRAM18に一時記憶させる(ステップc17)。なお、部分ファイルの開始アドレスの値はユニット選択レジスタXiで特定されるユニット識別子を有するディスク収納ユニット3の未使用記憶領域の最初のアドレスであり、また、ステップc17の処理はステップc13の判定結果が真となること、つまり、ユニット選択レジスタXiで特定されるユニット識別子を有するディスク収納ユニット3のみではファイルの書き込みが完了しないことを前提として行われるものであるから、部分ファイルの終了アドレスの値は当該ディスク収納ユニット3の未使用記憶領域の最後のアドレスということになる。
そして、CPU16は、ステップb1で受信したファイルのファイル名に対応させて、ユニット選択レジスタXiで特定されるユニット識別子の値を当該ファイルのユニット連携識別子の一部としてRAM18に追加的に一時記憶させる(ステップc18)。
次いで、CPU16は、ユニット選択指標iの値を更に1インクリメントし(ステップc10)、該指標iの現在値が使用可能ユニット個数記憶レジスタbの値を超えているか否かを判定し(ステップc11)、超えていなければ、前記と同様にしてステップc13〜ステップc18の処理とステップc10〜ステップc11の処理を繰り返し実行する。
このようにして、ステップc10〜ステップc11,ステップc13〜ステップc18の処理を繰り返し実行する間にステップc11の判定結果が真となった場合には、使用可能な記憶容量を有する全てのディスク収納ユニット3を併用してもステップb1で受信した記録コマンドで指令されたファイルの書き込みが可能な程の記憶容量を有する一連の論理記憶領域を得ることができないことを意味するので、CPU16は、インターフェイス14を介してホストコンピュータ15にエラー信号を出力し(ステップc12)、分割処理のサブルーチンと其のメインルーチンの処理である書き込み処理を終える。
一方、ステップc10〜ステップc11,ステップc13〜ステップc18の処理を繰り返し実行する間にステップc13の判定結果が偽となった場合には、使用可能な記憶容量を有するb個のディスク収納ユニット3のうちユニット選択指標iの現在値に相当する個数のディスク収納ユニット3を併用することによって、ステップb1で受信した記録コマンドで指令されたファイルの書き込みに十分な記憶容量を有する一連の論理記憶領域が得られることを意味する。
従って、この場合、CPU16は、ステップc10〜ステップc11,ステップc13〜ステップc18の処理を繰り返し実行した際に最後のループにおけるステップc15の処理で得られたファイル容量、要するに、書き込みの対象とするディスク収納ユニット3を特定されていない部分のファイルの容量を示す値を、指標iの現在値に対応するユニット選択レジスタXiで特定されるユニット識別子を有するディスク収納ユニット3のユニット記録可能残存容量max(Xi)の値から減じ、ファイルの残り部分を全て当該ディスク収納ユニット3の記憶媒体2に書き込んだ際に、ユニット選択レジスタXiで特定されるユニット識別子を有するディスク収納ユニット3に残されるユニット記録可能残存容量max(Xi)の値を求め、不揮発性メモリ19のテーブル自体には手をつけず、これとは別に、ユニット選択レジスタXiで特定されるユニット識別子を有するユニット管理情報に対応させて、該ユニット記録可能残存容量max(Xi)の値を、RAM18に一時記憶させる(ステップc19)。
また、CPU16は、前記と同様に、ユニット選択レジスタXiで特定されるユニット識別子を有するディスク収納ユニット3のユニット管理情報に対応させて、ステップb1で受信したファイルのファイル名と、ユニット選択レジスタXiで特定されるユニット識別子を有する当該ディスク収納ユニット3内分配される部分ファイルの開始アドレスおよび終了アドレスをRAM18に一時記憶させる(ステップc20)。前記と同様、部分ファイルの開始アドレスの値はユニット選択レジスタXiで特定されるユニット識別子を有するディスク収納ユニット3の未使用記憶領域の最初のアドレスであるが、この場合、ステップc20の処理はステップc13の判定結果が偽となること、つまり、ユニット選択レジスタXiで特定されるユニット識別子を有する当該ディスク収納ユニット3の未使用記憶領域のみでファイルの書き込みが完了することを前提として行われるものであるから、部分ファイルの終了アドレスの値は、当該ディスク収納ユニット3の未使用記憶領域の最初のアドレスから残りのファイルを書き込んで其の書込みが終る位置のアドレスということになる。
次いで、CPU16は、ステップb1で受信したファイルのファイル名に対応させて、ユニット選択レジスタXiで特定されるユニット識別子の値を当該ファイルのユニット連携識別子の一部としてRAM18に追加的に一時記憶させ(ステップc21)、更に、ユニット選択指標iの現在値、要するに、ステップb1で受信した記録コマンドで指令された1つのファイルを分割して格納するために必要とされるディスク収納ユニット3の個数をRAM18のユニット使用個数記憶レジスタnに一時記憶させて分割処理のサブルーチンを終了し(ステップc22)、メインルーチンである書き込み処理に戻る。
従って、例えば、図7に示されるテーブルにおいて、ユニット識別子がU1〜U4の4つのディスク収納ユニット3のみに0でないユニット記録可能残存容量maxの値が記憶され、ユニット記録可能残存容量maxの値がU1,U2,U3,U4の順で大きかったとすれば、ステップc1〜ステップc9の処理では、使用可能ユニット個数記憶レジスタbの値として4が記憶され〔ステップc1〜ステップc2参照〕、ユニット選択レジスタX1には第1番目に大きなユニット記録可能残存容量を有するディスク収納ユニット3のユニット識別子の値U1が記憶され〔ステップc5〜ステップc7参照〕、ユニット選択レジスタX2には第2番目に大きなユニット記録可能残存容量を有するディスク収納ユニット3のユニット識別子の値U2が記憶され〔ステップc5〜ステップc7参照〕、ユニット選択レジスタX3には第3番目に大きなユニット記録可能残存容量を有するディスク収納ユニット3のユニット識別子の値U3が記憶され〔ステップc5〜ステップc7参照〕、ユニット選択レジスタX4には第4番目に大きなユニット記録可能残存容量を有するディスク収納ユニット3のユニット識別子の値U4が記憶されることになる〔ステップc5〜ステップc7参照〕。
また、ここで、仮に、ユニット識別子がU1〜U3の3つのディスク収納ユニット3のユニット記録可能残存容量max(U1)とmax(U2)とmax(U3)の値を加算した記憶容量がステップb1で受信した記録コマンドで指令されたファイルの容量よりも小さく、かつ、ユニット識別子がU1〜U4の4つのディスク収納ユニット3のユニット記録可能残存容量max(U1)とmax(U2)とmax(U3)とmax(U4)の値を加算した記憶容量がステップb1で受信した記録コマンドで指令されたファイルの容量よりも大きく、ユニット識別子がU1〜U4の4つのディスク収納ユニット3を併用することによってステップb1で受信した記録コマンドで指令されたファイルの記録が可能になるものとすると、ステップc10〜ステップc18の処理では、ステップb1で受信した記録コマンドで指令されたファイルの第1回目のインクリメンタルな分割位置Inc max(X1)としてユニット識別子U1に対応するユニット記録可能残存容量max(U1)の値が記憶され〔ステップc9〜ステップc11,ステップc13〜ステップc14参照〕、同ファイルの第2回目のインクリメンタルな分割位置Inc max(X2)としてユニット識別子U2に対応するユニット記録可能残存容量max(U2)の値が記憶され〔ステップc10〜ステップc11,ステップc13〜ステップc14参照〕、同ファイルの第3回目のインクリメンタルな分割位置Inc max(X3)としてユニット識別子U3に対応するユニット記録可能残存容量max(U3)の値が記憶されると共に〔ステップc10〜ステップc11,ステップc13〜ステップc14参照〕、ユニット識別子がU1のディスク収納ユニット3のユニット記録可能残存容量max(U1)の値,ユニット識別子がU2のディスク収納ユニット3のユニット記録可能残存容量max(U2)の値,ユニット識別子がU3のディスク収納ユニット3のユニット記録可能残存容量max(U3)の値としてRAM18には共に0が記憶されることになる〔ステップc16参照〕。つまり、ユニット識別子がU1〜U3の3つのディスク収納ユニット3のユニット記録可能残存容量の全てがステップb1で受信した記録コマンドで指令されたファイルの記録に使用されるということである〔ステップc13,ステップc16参照〕。
また、ユニット識別子がU1のディスク収納ユニット3のユニット管理情報ではステップb1で受信したファイルのファイル名に対応して同ファイルの一部を構成する部分ファイルの開始アドレスとして当該ディスク収納ユニット3の未使用記憶領域の最初のアドレスが記憶され、同終了アドレスとして当該ディスク収納ユニット3の未使用記憶領域の最後のアドレスが記憶され〔ステップc17参照〕、ユニット識別子がU2のディスク収納ユニット3のユニット管理情報ではステップb1で受信したファイルのファイル名に対応して同ファイルの一部を構成する部分ファイルの開始アドレスとして当該ディスク収納ユニット3の未使用記憶領域の最初のアドレスが記憶され、同終了アドレスとして当該ディスク収納ユニット3の未使用記憶領域の最後のアドレスが記憶され〔ステップc17参照〕、ユニット識別子がU3のディスク収納ユニット3のユニット管理情報ではステップb1で受信したファイルのファイル名に対応して同ファイルの一部を構成する部分ファイルの開始アドレスとして当該ディスク収納ユニット3の未使用記憶領域の最初のアドレスが記憶され、同終了アドレスとして当該ディスク収納ユニット3の未使用記憶領域の最後のアドレスが記憶されることになる〔ステップc17参照〕。
そして、このファイル名に対応するユニット連携識別子の構成要素としては、まず、ユニット記録可能残存容量の全てを当該ファイルの書き込みに利用される3つのディスク収納ユニット3のユニット識別子、つまり、X1(=U1),X2(=U2),X3(=U3)が記憶されることになる〔ステップc18参照〕。
そして、更に、ステップc19〜ステップc22の処理では、ユニット識別子がU4のディスク収納ユニット3のユニット記録可能残存容量max(U4)の値として、max(U4)−〔(ステップb1で受信した記録コマンドで指令されたファイルの容量)−max(U1)−max(U2)−max(U3)〕の値が記憶されることになる〔ステップc15,ステップc19参照〕。
そして、ユニット識別子がU4のディスク収納ユニット3のユニット管理情報では、ステップb1で受信したファイルのファイル名に対応して同ファイルの一部を構成する部分ファイルの開始アドレスとして当該ディスク収納ユニット3の未使用記憶領域の最初のアドレスが記憶され、同終了アドレスとしては、当該ディスク収納ユニット3の未使用記憶領域の最初のアドレスから、ステップc19における残りのファイル容量に相当する値、すなわち、max(U4)−〔(ステップb1で受信した記録コマンドで指令されたファイルの容量)−max(U1)−max(U2)−max(U3)〕の分だけ記憶位置をオフセットした位置のアドレスが記憶されることになる〔ステップc20参照〕。
更に、このファイル名に対応するユニット連携識別子の構成要素としてX4(=U4)が新たに追加して記憶され、最終的に、ユニット連携識別子の内容として、X1(=U1),X2(=U2),X3(=U3),X4(=U4)が記憶されることになる〔ステップc21参照〕。
また、指標iの値は当該時点で4までインクリメントされているので、ユニット使用個数記憶レジスタnの値は4となる〔ステップc22参照〕。
ここでは、一例として、ユニット識別子を利用したユニット連携識別子を用いた場合の分割処理のサブルーチンについて図12を参照して説明したが、共有識別子を利用したユニット連携識別子を用いた場合の処理も基本的には此れと同様であり、ユニット識別子を利用したユニット連携識別子を生成するためのステップc18の処理が不要となり、ステップc21の処理に代わる処理として、共有識別子を利用したユニット連携識別子「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A/n(=4)」をRAM18に記憶させる点のみが異なる。
メインルーチンである書き込み処理に戻ったCPU16は、次いで、ディスク収納ユニット3の選択順序を特定するためのユニット選択指標iの値を一旦0に初期化し(ステップb3)、該指標iの値を改めて1インクリメントした後(ステップb4)、該指標iの値がユニット使用個数記憶レジスタnの値を超えているか否かを判定する(ステップb5)。
ステップb5の判定結果が偽となり、ユニット選択指標iの値がユニット使用個数記憶レジスタnの値を超えていないことが明らかとなった場合には、前述した分割処理サブルーチンの処理で分割位置Inc max(X1),分割位置Inc max(X2),分割位置Inc max(X3),・・・,分割位置Inc max(Xn)を決められたファイル、つまり、ステップb1の処理で受信したファイルの書き込み処理が完了していないことを意味する。
従って、この場合、CPU16は、まず、ステップb4の処理で更新されたユニット選択指標iの現在値に基いて、前述の分割処理サブルーチンの処理で求められたユニット選択レジスタXi〔ステップc7参照〕で特定されるユニット識別子Xiに対応するカートリッジ4上の位置、つまり、ユニット記録可能残存容量maxの値が第i番目に大きいユニット識別子Xiを有するディスク収納ユニット3を格納しているカートリッジ4上の位置を図7のテーブルを参照して求め、前述したステップa3およびステップa5〜ステップa7と同等の処理を実行して、第i番目に大きなユニット記録可能残存容量を有するディスク収納ユニット3のS枚の記憶媒体2を情報記録再生装置5に取り込むと共に、ステップb1の処理で受信してRAM18内に一時記憶している書き込み対象のファイルからInc max(Xi)相当分のデータを読み込み、このデータをユニット識別子Xiのディスク収納ユニット3における記憶媒体2の枚数Sで分割し、情報記録再生装置5を構成するS個の記録再生用ドライブ8を並列的に駆動して、S枚の記憶媒体2にS分割されたデータの各々を並列的に書き込んだ後、RAM18内に一時記憶している書き込み対象ファイルのポインタを当該ファイル上でInc max(Xi)相当分だけオフセットして、次の読み込み開始位置にポインタを移動させる(ステップb6)。
次いで、CPU16は、ステップb1の処理で受信してRAM18内に一時記憶している書き込み対象ファイルのファイル名と、ユニット選択レジスタXiで特定されるユニット識別子に対応してRAM18内に一時記憶されているユニット記録可能残存容量max(Xi)〔i<nの場合はステップc16参照/i=nの場合はステップc19参照〕と、ユニット選択レジスタXiで特定されるユニット識別子に対応してRAM18内に一時記憶されている開始アドレスと終了アドレス〔i<nの場合はステップc17参照/i=nの場合はステップc20参照〕と、ステップb1の処理で受信してRAM18内に一時記憶しているファイル名に対応するユニット識別子の組み合わせ、つまり、ユニット連携識別子の値〔ステップc21参照〕をRAM18から読み込み、これらの値に従って、ユニット識別子Xiのディスク収納ユニット3に収納されているS枚の記憶媒体2の記憶領域の一部を利用して構築されたユニット管理情報固定領域の図5のようなユニット管理情報の各データを更新し(ステップb7)、併せて、図7のテーブルに記憶されているユニット識別子Xiのディスク収納ユニット3のユニット管理情報の各データを更新した後、前述したステップa10〜ステップa12と同等の処理を実行して、ユニット識別子Xiのディスク収納ユニット3をカートリッジ4上の元の格納位置へと戻す(ステップb8)。
従って、各ディスク収納ユニット3毎のユニット管理情報それ自体もS分割され、ユニット識別子Xiのディスク収納ユニット3に収納されているS数の記憶媒体2の一部を利用して構築されるユニット管理情報固定領域に並列的に書き込まれることになる。
そして、CPU16は、ユニット選択指標iの値を改めて1インクリメントし(ステップb4)、該指標iの値がユニット使用個数記憶レジスタnの値を超えているか否かを判定するが(ステップb5)、越えていなければ、更新されたユニット選択指標iの現在値に基いて、前記と同様にして、ステップb5〜ステップb8の処理を繰り返し実行する。
従って、例えば、前述の例に倣って、ユニット識別子がU1〜U4の4つのディスク収納ユニット3のみに0でないユニット記録可能残存容量maxの値が記憶され、ユニット記録可能残存容量maxの値がU1,U2,U3,U4の順で大きく、ユニット識別子がU1〜U3の3つのディスク収納ユニット3を併用してもステップb1で受信した記録コマンドで指令されたファイルの記録はできないが、ユニット識別子がU1〜U4の4つのディスク収納ユニット3を併用すればステップb1で受信した記録コマンドで指令されたファイルの記録ができるものとした場合、更に、ユニット使用個数記憶レジスタnの値が4、また、ステップb1で受信したファイルの名称が仮に「ファイルA」であったとすると、まず、最初に実行されるステップb6の処理では、ユニット選択指標iの現在値1に基いて、前述の分割処理サブルーチンの処理で求められたユニット選択レジスタX1で特定されるユニット識別子U1に対応するカートリッジ4上の位置Y1が図7のテーブルを参照して求められ、前述したステップa3およびステップa5〜ステップa7と同等の処理により、第1番目に大きなユニット記録可能残存容量max(X1)を有するディスク収納ユニット3がカートリッジ4上の位置Y1から情報記録再生装置5に持ち込まれ、該ユニット識別子U1のディスク収納ユニット3のS枚の記憶媒体2が情報記録再生装置5に取り込まれると共に、ステップb1の処理で受信してRAM18内に一時記憶している「ファイルA」の先頭からInc max(X1)つまり当該ディスク収納ユニット3のユニット記録可能残存容量max(U1)に相当する分のデータが読み込まれ、このデータがディスク収納ユニット3における記憶媒体2の枚数Sで分割されて、ユニット識別子U1のディスク収納ユニット3のS枚の記憶媒体2に並列的に書き込まれ、「ファイルA」の先頭からInc max(Xi)つまりユニット記録可能残存容量max(U1)に相当する分だけオフセットした位置にポインタが移動され、このポインタの位置が、次に実行されるステップb6の処理における「ファイルA」の読み込み開始位置として指定されることになる〔ステップb6参照〕。
そして、ユニット識別子U1のディスク収納ユニット3に収納されているS枚の記憶媒体2の記憶領域の一部を利用して構築されたユニット管理情報固定領域の図5のようなユニット管理情報において、ユニット記録可能残存容量max(U1)の値が0に更新されると共に、「ファイルA」がユニット管理情報として新たに登録され、更に、「ファイルA」に対応させて、ユニット識別子U1に対応して分割処理サブルーチンの第1回目のステップc17の処理で求められた開始アドレスと終了アドレスが記録され、更に、当該「ファイルA」に対応させて、分割処理サブルーチンのステップc21の処理で求められたユニット連携識別子の内容すなわちX1(=U1),X2(=U2),X3(=U3),X4(=U4)が記録されることになる〔ステップb7参照〕。
また、これと同様にして、図7のテーブルでユニット識別子U1のディスク収納ユニット3に対応して記憶されているユニット管理情報の内容も同じように書き換えられる〔ステップb8参照〕。
次いで、2回目に実行されるステップb6の処理では、ユニット選択指標iの現在値2に基いて、前述の分割処理サブルーチンの処理で求められたユニット選択レジスタX2で特定されるユニット識別子U2に対応するカートリッジ4上の位置Y2が図7のテーブルを参照して求められ、前述したステップa3およびステップa5〜ステップa7と同等の処理により、第2番目に大きなユニット記録可能残存容量max(X2)を有するディスク収納ユニット3がカートリッジ4上の位置Y2から情報記録再生装置5に持ち込まれ、該ユニット識別子U2のディスク収納ユニット3のS枚の記憶媒体2が情報記録再生装置5に取り込まれると共に、ステップb1の処理で受信してRAM18内に一時記憶している「ファイルA」のポインタの位置からInc max(X2)つまり当該ディスク収納ユニット3のユニット記録可能残存容量max(U2)に相当する分のデータが読み込まれ、このデータがディスク収納ユニット3における記憶媒体2の枚数Sで分割されて、ユニット識別子U2のディスク収納ユニット3のS枚の記憶媒体2に並列的に書き込まれ、「ファイルA」のポインタの位置からInc max(X2)つまりユニット記録可能残存容量max(U2)に相当する分だけオフセットした位置にポインタが移動され、このポインタの位置が、次に実行されるステップb6の処理における「ファイルA」の読み込み開始位置として指定されることになる〔ステップb6参照〕。
そして、ユニット識別子U2のディスク収納ユニット3に収納されているS枚の記憶媒体2の記憶領域の一部を利用して構築されたユニット管理情報固定領域の図5のようなユニット管理情報において、ユニット記録可能残存容量max(U2)の値が0に更新されると共に、「ファイルA」がユニット管理情報として新たに登録され、更に、「ファイルA」に対応させて、ユニット識別子U2に対応して分割処理サブルーチンの第2回目のステップc17の処理で求められた開始アドレスと終了アドレスが記録され、更に、当該「ファイルA」に対応させて、分割処理サブルーチンのステップc21の処理で求められたユニット連携識別子の内容すなわちX1(=U1),X2(=U2),X3(=U3),X4(=U4)が記録されることになる〔ステップb7参照〕。
また、これと同様にして、図7のテーブルでユニット識別子U2のディスク収納ユニット3に対応して記憶されているユニット管理情報の内容も同じように書き換えられる〔ステップb8参照〕。
次いで、3回目に実行されるステップb6の処理では、ユニット選択指標iの現在値3に基いて、前述の分割処理サブルーチンの処理で求められたユニット選択レジスタX3で特定されるユニット識別子U3に対応するカートリッジ4上の位置Y3が図7のテーブルを参照して求められ、前述したステップa3およびステップa5〜ステップa7と同等の処理により、第3番目に大きなユニット記録可能残存容量max(X3)を有するディスク収納ユニット3がカートリッジ4上の位置Y3から情報記録再生装置5に持ち込まれ、該ユニット識別子U3のディスク収納ユニット3のS枚の記憶媒体2が情報記録再生装置5に取り込まれると共に、ステップb1の処理で受信してRAM18内に一時記憶している「ファイルA」のポインタの位置からInc max(X3)つまり当該ディスク収納ユニット3のユニット記録可能残存容量max(U3)に相当する分のデータが読み込まれ、このデータがディスク収納ユニット3における記憶媒体2の枚数Sで分割されて、ユニット識別子U3のディスク収納ユニット3のS枚の記憶媒体2に並列的に書き込まれ、「ファイルA」のポインタの位置から更にInc max(X3)つまりユニット記録可能残存容量max(U3)に相当する分だけオフセットした位置にポインタが移動され、このポインタの位置が、次に実行されるステップb6の処理における「ファイルA」の読み込み開始位置として指定されることになる〔ステップb6参照〕。
そして、ユニット識別子U3のディスク収納ユニット3に収納されているS枚の記憶媒体2の記憶領域の一部を利用して構築されたユニット管理情報固定領域の図5のようなユニット管理情報において、ユニット記録可能残存容量max(U3)の値が0に更新されると共に、「ファイルA」がユニット管理情報として新たに登録され、更に、「ファイルA」に対応させて、ユニット識別子U3に対応して分割処理サブルーチンの第3回目のステップc17の処理で求められた開始アドレスと終了アドレスが記録され、更に、当該「ファイルA」に対応させて、分割処理サブルーチンのステップc21の処理で求められたユニット連携識別子の内容すなわちX1(=U1),X2(=U2),X3(=U3),X4(=U4)が記録されることになる〔ステップb7参照〕。
また、これと同様にして、図7のテーブルでユニット識別子U3のディスク収納ユニット3に対応して記憶されているユニット管理情報の内容も同じように書き換えられる〔ステップb8参照〕。
そして、4回目つまり最後に実行されるステップb6の処理では、ユニット選択指標iの現在値4に基いて、前述の分割処理サブルーチンの処理で求められたユニット選択レジスタX4で特定されるユニット識別子U4に対応するカートリッジ4上の位置Y4が図7のテーブルを参照して求められ、前述したステップa3およびステップa5〜ステップa7と同等の処理により、第4番目に大きなユニット記録可能残存容量max(X4)を有するディスク収納ユニット3がカートリッジ4上の位置Y4から情報記録再生装置5に持ち込まれ、該ユニット識別子U4のディスク収納ユニット3のS枚の記憶媒体2が情報記録再生装置5に取り込まれると共に、ステップb1の処理で受信してRAM18内に一時記憶している「ファイルA」のポインタの位置から残りの全てのデータが読み込まれ、このデータがディスク収納ユニット3における記憶媒体2の枚数Sで分割されて、ユニット識別子U4のディスク収納ユニット3のS枚の記憶媒体2に並列的に書き込まれることになる〔ステップb6参照〕。
そして、ユニット識別子U4のディスク収納ユニット3に収納されているS枚の記憶媒体2の記憶領域の一部を利用して構築されたユニット管理情報固定領域の図5のようなユニット管理情報において、ユニット記録可能残存容量max(U4)の値が前述の分割処理サブルーチンのステップc19の処理で最終的に求められたmax(U4)−〔(ステップb1で受信した記録コマンドで指令されたファイルの容量)−max(U1)−max(U2)−max(U3)〕の値に更新されると共に、「ファイルA」がユニット管理情報として新たに登録され、更に、「ファイルA」に対応させて、ユニット識別子U4に対応して分割処理サブルーチンのステップc20の処理で求められた開始アドレスと終了アドレスが記録され、更に、当該「ファイルA」に対応させて、分割処理サブルーチンのステップc21の処理で求められたユニット連携識別子の内容すなわちX1(=U1),X2(=U2),X3(=U3),X4(=U4)が記録されることになる〔ステップb7参照〕。
また、これと同様にして、図7のテーブルでユニット識別子U4のディスク収納ユニット3に対応して記憶されているユニット管理情報の内容も同じように書き換えられる〔ステップb8参照〕。
このようにして、ステップb1の処理で受信した大容量のファイルがn個のディスク収納ユニット3に亘って形成された一連の論理記憶領域に書き込まれ、ユニット選択指標iの現在値がユニット使用個数記憶レジスタnの値を超えたことがステップb5の判定処理で確認されると、CPU16は、インターフェイス14を介してホストコンピュータ15に書き込み終了信号を送信し(ステップb9)、書き込み処理を終了する。
この実施形態では、ユニット記録可能残存容量maxの値が大きい方から順にディスク収納ユニット3を選択してファイルの書き込みを行うようにしているので、長大なファイルを書き込む場合であっても、一連の論理記憶領域を形成するために必要とされるディスク収納ユニット3の個数を最小限度に抑えることが可能であり、多数のディスク収納ユニット3を無闇に搬送する必要がないので、ファイルの書き込みや読み出し、更には、ファイルの削除に関わる処理速度を高速化することができる。
ここでは、一例として、ユニット識別子を利用したユニット連携識別子を用いた場合の書き込み処理について図11を参照して説明したが、共有識別子を利用したユニット連携識別子を用いた場合の処理も基本的には此れと同様であり、ステップb7,ステップb8に代わる処理でユニット識別子を利用したユニット連携識別子X1(=U1),X2(=U2),X3(=U3),X4(=U4)に代えて、共有識別子を利用したユニット連携識別子「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A/n(=4)」を各ディスク収納ユニット3のユニット管理情報固定領域〔ステップb7参照〕や図7のテーブルのユニット管理情報〔ステップb8参照〕に書き込む点のみが異なる。
以上、図11の書き込み処理と図12の分割処理サブルーチンを参照して複数のディスク収納ユニット3に亘って一連の論理記憶領域を形成して長大なファイルを書き込む場合の処理操作について説明したが、ホストコンピュータ15からボリューム生成コマンドが送信された場合の処理も、主要な処理操作に関しては図11および図12に示したものと同様である。
従って、ここでは、ボリュームを生成する場合の処理について、ファイルの書き込み処理と相違する部分についてのみ簡単に説明する。
ボリュームの生成に際しては、新規に生成すべきボリュームの名称と当該ボリュームの容量がデータとしてホストコンピュータ15からCPU16に送信されるので、CPU16は、図11のステップb1に代わる処理で当該データをRAM18に一時記憶する。
次いで、CPU16は、複数のディスク収納ユニット3に亘って一連の論理記憶領域を生成するために必要とされる図12の分割処理サブルーチンを実行する(図11のステップb2に代わる処理)。この際、ファイル容量に代えてRAM18に一時記憶されているボリューム容量を用いて処理を実行し(ステップc13,ステップc15,ステップc19参照〕、また、ファイル名に代えてボリューム名を使用することになるが〔ステップc17,ステップc20参照〕、分割処理サブルーチンの処理内容自体は図12と全く同様である。
そして、図11のステップb3〜ステップb5に至る処理はボリューム生成時の処理として其のまま適用する。
但し、ボリューム生成時の処理においては書き込むべき具体的なデータというものは存在しないので、図11におけるステップb6のデータ書き込み処理は不要である。或いは、ステップb6の書き込み処理に代えてデータをワイプする処理を実行してもよい。
ステップb7〜ステップb9の処理に関してはボリューム生成時の処理においても同様に実行するが、ユニット管理情報として登録されるのはファイル名ではなくボリューム名となる。
次に、ホストコンピュータ15から送信されるファイルの消去コマンドがコントローラ13によって検知された場合の処理について図13を参照して説明する。
ホストコンピュータ15からインターフェイス14を介して入力された消去コマンドと消去対象となるファイルのファイル名を受信したCPU16は、これらの情報をRAM18に一時記憶し(ステップd1)、図7のテーブルに記憶されている図5のようなユニット管理情報の全てをサーチして(ステップd2)、少なくとも何れかのユニット管理情報に消去対象となるファイル名が記録されているか否かを判断する(ステップd3)。
ステップd3の判定結果が偽となった場合には、現時点で取り付けられているカートリッジ4には消去対象となるファイルの一部(部分ファイル)を記録したディスク収納ユニット3さえ格納されていないことを意味する。この場合、指定されたファイルの消去に関わる処理は全く実行することができないので、CPU16は、インターフェイス14を介してホストコンピュータ15にエラー信号を出力して(ステップd6)、ファイルの消去処理を終了する。
また、ステップd3の判定結果が真となった場合には、現時点で取り付けられているカートリッジ4に消去対象となるファイルの少なくとも一部を記録したディスク収納ユニット3が格納されていることを意味するので、指定されたファイルの消去を実行できる可能性がある。
従って、ステップd3の判定結果が真となった場合、CPU16は、更に、このファイル名に対応して当該ユニット管理情報に記録されているユニット連携識別子を読込データ記憶手段としての不揮発性メモリ19から読み込み(ステップd4)、ユニット連携識別子を構成する全てのユニット識別子が、図7のテーブルに記憶されたユニット管理情報にユニット識別子として登録されているか否か、つまり、ステップd1の処理で消去の対象として指定されたファイルを記憶した一連の論理記憶領域が、現時点でカートリッジ4に装着されているディスク収納ユニット3の記憶媒体2のみで再構築できるか否かを判定する(ステップd5)。
ステップd5の判定結果が偽となった場合には、ステップd1の処理で消去の対象として指定されたファイルの少なくとも一部を記憶したディスク収納ユニット3がカートリッジ4に格納されていないこと、つまり、消去の対象として指定されたファイルを完全には消去できないことを意味するので、CPU16は、前記と同様、インターフェイス14を介してホストコンピュータ15にエラー信号を出力して(ステップd6)、ファイルの消去処理を終了する。
一方、ステップd5の判定結果が真となった場合には、ステップd1の処理で消去の対象として指定されたファイルを記憶した一連の論理記憶領域が現時点でカートリッジ4に装着されているディスク収納ユニット3の記憶媒体2のみで再構築できること、つまり、指定されたファイルを記憶した一連の論理記憶領域のデータを完全に消去できることを意味するので、CPU16は、消去対象となるファイル名に対応するユニット連携識別子を構成する各ユニット識別子で特定されるユニット管理情報の各々において当該ファイル名に対応して記憶された部分ファイルの開始アドレスと終了アドレスの値を全て読み出す(ステップd7)。
次いで、CPU16は、ステップd7の処理で抽出したユニット識別子を例えば昇べき順または降べき順で1つ選択し、図7のテーブルを参照して、当該ユニット識別子を有するディスク収納ユニット3を格納したカートリッジ4上の位置を求めて該位置にアクセッサ6のユニット把持部10を移動させた後(ステップd8)、アクセッサ6のユニット把持部10を作動させて当該位置に格納されているディスク収納ユニット3をカートリッジ4から取り出してユニット把持部10に保持する(ステップd9)。
そして、CPU16は、アクセッサ6のユニット把持部10を移動させてローダー7の手前にディスク収納ユニット3を位置決めし(ステップd10)、更に、ローダー7を作動させて当該ディスク収納ユニット3からS数の記憶媒体2を纏めて取り出して情報記録再生装置5に挿入する(ステップd11)。
次いで、CPU16は、当該ディスク収納ユニット3のユニット識別子で特定されるユニット管理情報において前述のファイル名に対応して記憶された開始アドレスと終了アドレスを読み込み、これらのアドレスに基いて情報記録再生装置5を駆動制御し、S枚の記憶媒体2において開始アドレスと終了アドレスの間の記憶領域に記憶されているファイル、つまり、ステップd1の処理で消去を指令されたファイルのうち当該ディスク収納ユニット3に跨がっている部分ファイルに相当する部分のデータを消去し(ステップd12)、これに合わせてディスク収納ユニット3に収納されているS数の記憶媒体2の記憶領域の一部を利用して構築されたユニット管理情報固定領域の図5のようなユニット管理情報の各データを更新し(ステップd13)、同様に、当該ディスク収納ユニット3のユニット識別子に基いて図7のテーブルに記憶されているユニット管理情報の各データを更新した後(ステップd14)、ローダー7を作動させて情報記録再生装置5に挿入されていたS数の記憶媒体2を纏めて取り出し、これらの記憶媒体2をユニット把持部10上のディスク収納ユニット3に再収納し(ステップd15)、アクセッサ6のユニット把持部10を移動させてカートリッジ4上の元の位置にディスク収納ユニット3を位置決めし(ステップd16)、該ディスク収納ユニット3をカートリッジ4に再格納する(ステップd17)。
次いで、CPU16は、ステップd7の処理で抽出されたユニット識別子すなわち現時点で削除対象となっているファイルのファイル名に対応して記憶されたユニット連携識別子を構成するユニット識別子が他にも残っているか否かを判定し(ステップd18)、他のユニット識別子が残っていれば、ステップd7の処理で抽出したユニット識別子を例えば昇べき順または降べき順で新たに1つ選択し、当該ユニット識別子を有するディスク収納ユニット3を格納したカートリッジ4上の位置を図7のテーブルから求めて、前記と同様にしてステップd8〜ステップd18の処理を繰り返し実行する。
従って、例えば、図7に示されるテーブルにおいて、ユニット識別子がU1〜U4の4つのディスク収納ユニット3がU1,U2,U3,U4の順で使用され、これら4つのディスク収納ユニット3に跨がって「ファイルA」が記憶されている状況下において、ユニット識別子がU1〜U4である4つのディスク収納ユニット3がカートリッジ4に格納され、かつ、ステップd1の処理で「ファイルA」を対象とする消去コマンドが検出されたとすれば、図7のテーブルに記憶されている図5のようなユニット管理情報のうち、識別子U1,U2,U3,U4のユニット管理情報の何れからも、「ファイルA」が同様に検出される〔ステップd1〜ステップd3参照〕。この場合、「ファイルA」に対応して記憶されているユニット連携識別子の値は何れも「U1,U2,U3,U4」であり、この値を構成するユニット識別子U1,U2,U3,U4の全てが、図7のテーブルに記憶されたユニット管理情報にユニット識別子として登録されているので、ステップd1の処理で消去の対象として指定された「ファイルA」を記憶した一連の論理記憶領域が、現時点でカートリッジ4に装着されているディスク収納ユニット3の記憶媒体2のみで再構築できること、つまり、「ファイルA」を記憶した一連の論理記憶領域からデータを纏めて消去できることを意味する〔ステップd4〜ステップd5,ステップd7参照〕。
ここで、仮に、抽出したユニット識別子を降べき順に選択するとするなら、まず、最初に実行されるステップd8の処理ではユニット識別子U1が選択され、ユニット識別子U1を有するディスク収納ユニット3がカートリッジ4から取り出されて其のS枚の記憶媒体2が情報記録再生装置5に挿入され〔ステップd8〜ステップd11参照〕、図7のテーブルに登録された図5のようなユニット識別子U1のユニット管理情報において「ファイルA」に対応して記憶されている開始アドレスと終了アドレスの範囲でデータすなわち「ファイルA」のうち当該ディスク収納ユニット3に分配された部分のファイルが消去され〔ステップd12参照〕、ユニット識別子U1のディスク収納ユニット3に収納されているS数の記憶媒体2の記憶領域の一部を利用して構築されたユニット管理情報固定領域に記憶されている図5のようなユニット管理情報のうちユニット記録可能残存容量max(U1)の値がデータ消去分だけ増加方向に更新されると共にユニット管理情報の一部である「ファイルA」の名称と此れに対応する開始アドレスと終了アドレスおよびユニット連携識別子の内容「U1,U2,U3,U4」が削除され〔ステップd13参照〕、同様に、ユニット識別子U1に基いて図7のテーブルに記憶されている図5のようなユニット管理情報の各データが更新され〔ステップd14参照〕、データの消去とユニット管理情報の更新を終えた此れらS数の記憶媒体2がユニット識別子U1を有するディスク収納ユニット3に再装填されてカートリッジ4上の元の位置に再格納されることになる〔ステップd15〜ステップd17参照〕。
次いで、2回目に実行されるステップd8の処理ではユニット識別子U2が選択され、ユニット識別子U2を有するディスク収納ユニット3がカートリッジ4から取り出されて其のS枚の記憶媒体2が情報記録再生装置5に挿入され〔ステップd8〜ステップd11参照〕、図7のテーブルに登録された図5のようなユニット識別子U2のユニット管理情報において「ファイルA」に対応して記憶されている開始アドレスと終了アドレスの範囲でデータが消去され〔ステップd12参照〕、ユニット識別子U2のディスク収納ユニット3に収納されているS数の記憶媒体2の記憶領域の一部を利用して構築されたユニット管理情報固定領域に記憶されている図5のようなユニット管理情報のうちユニット記録可能残存容量max(U2)の値がデータ消去分だけ増加方向に更新されると共にユニット管理情報の一部である「ファイルA」の名称と此れに対応する開始アドレスと終了アドレスおよびユニット連携識別子の内容「U1,U2,U3,U4」が削除され〔ステップd13参照〕、同様に、ユニット識別子U2に基いて図7のテーブルに記憶されている図5のようなユニット管理情報の各データが更新され〔ステップd14参照〕、データの消去とユニット管理情報の更新を終えた此れらS数の記憶媒体2がユニット識別子U2を有するディスク収納ユニット3に再装填されてカートリッジ4上の元の位置に再格納される〔ステップd15〜ステップd17参照〕。
次いで、3回目に実行されるステップd8の処理ではユニット識別子U3が選択され、ユニット識別子U3を有するディスク収納ユニット3がカートリッジ4から取り出されて其のS枚の記憶媒体2が情報記録再生装置5に挿入され〔ステップd8〜ステップd11参照〕、図7のテーブルに登録された図5のようなユニット識別子U3のユニット管理情報において「ファイルA」に対応して記憶されている開始アドレスと終了アドレスの範囲でデータが消去され〔ステップd12参照〕、ユニット識別子U3のディスク収納ユニット3に収納されているS数の記憶媒体2の記憶領域の一部を利用して構築されたユニット管理情報固定領域に記憶されている図5のようなユニット管理情報のうちユニット記録可能残存容量max(U3)の値がデータ消去分だけ増加方向に更新されると共にユニット管理情報の一部である「ファイルA」の名称と此れに対応する開始アドレスと終了アドレスおよびユニット連携識別子の内容「U1,U2,U3,U4」が削除され〔ステップd13参照〕、同様に、ユニット識別子U3に基いて図7のテーブルに記憶されている図5のようなユニット管理情報の各データが更新され〔ステップd14参照〕、データの消去とユニット管理情報の更新を終えた此れらS数の記憶媒体2がユニット識別子U3を有するディスク収納ユニット3に再装填されてカートリッジ4上の元の位置に再格納される〔ステップd15〜ステップd17参照〕。
そして、4回目つまり最後に実行されるステップd8の処理ではユニット識別子U4が選択され、ユニット識別子U4を有するディスク収納ユニット3がカートリッジ4から取り出されて其のS枚の記憶媒体2が情報記録再生装置5に挿入され〔ステップd8〜ステップd11参照〕、図7のテーブルに登録された図5のようなユニット識別子U4のユニット管理情報において「ファイルA」に対応して記憶されている開始アドレスと終了アドレスの範囲でデータが消去され〔ステップd12参照〕、ユニット識別子U4のディスク収納ユニット3に収納されているS数の記憶媒体2の記憶領域の一部を利用して構築されたユニット管理情報固定領域に記憶されている図5のようなユニット管理情報のうちユニット記録可能残存容量max(U4)の値がデータ消去分だけ増加方向に更新されると共にユニット管理情報の一部である「ファイルA」の名称と此れに対応する開始アドレスと終了アドレスおよびユニット連携識別子の内容「U1,U2,U3,U4」が削除され〔ステップd13参照〕、同様に、ユニット識別子U4に基いて図7のテーブルに記憶されている図5のようなユニット管理情報の各データが更新され〔ステップd14参照〕、データの消去とユニット管理情報の更新を終えた此れらS数の記憶媒体2がユニット識別子U4を有するディスク収納ユニット3に再装填されてカートリッジ4上の元の位置に再格納される〔ステップd15〜ステップd17参照〕。
このようにして、ステップd1の処理で消去を指定されたファイルを分割して記憶した全てのディスク収納ユニット3の記憶媒体2に対してデータの消去が完了したことがステップd18の処理で確認されると、CPU16は、インターフェイス14を介してホストコンピュータ15に消去終了信号を送信し(ステップd19)、ファイルの消去に関わる処理を終了する。
ここでは、一例として、ユニット識別子を利用したユニット連携識別子を用いた場合のファイルの消去処理について図13を参照して説明したが、共有識別子を利用したユニット連携識別子を用いた場合の処理も基本的には此れと同様であり、ステップd4に代わる処理として、消去対象のファイル名に対応してユニット管理情報に記録されているユニット共有識別子たとえば「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A/n(=4)」を不揮発性メモリ19から読み込み、ステップd5に代わる処理として、装着検出処理におけるステップa19’と同様の処理を実行し、「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A/n(=4)」のユニット連携識別子を有するユニット管理情報がn(=4)の数だけ図7のテーブルに登録されているか否かを判定し、登録されている場合に限り、ステップd7に代わる処理として、「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A/n(=4)」のユニット連携識別子を有するユニット管理情報を備えたディスク収納ユニット3のユニット識別子を図7のテーブルから抽出し、該ユニット連携識別子を有するユニット管理情報の各々から「ファイルA」に対応して記憶されている部分ファイルの開始アドレスと終了アドレスの値を全て読み出し、前記と同様にしてステップd8〜ステップd17の処理を繰り返し実行することで、抽出したユニット識別子に対応するディスク収納ユニット3の各々に対して、対応する開始アドレスと終了アドレスの間の区間のデータを消去するようにすればよい。
ホストコンピュータ15からボリュームの削除に関わるコマンドが入力された場合の処理は、基本的に、図13に示したものと同様である。但し、ボリュームの削除に際しては、ボリュームの名称がデータとしてホストコンピュータ15からCPU16に送信されるので、CPU16は、図13のステップd1に代わる処理でボリューム名をRAM18に一時記憶し、ステップd2〜ステップd4,ステップd7,ステップd12の処理ではファイル名に代えてボリューム名を使用することになる。
また、ライブラリ装置1の本体からカートリッジ4が取り外されてカートリッジセンサ9からの取り外し検知信号がインターフェイス14を介して入力された場合には、これを検知したCPU16が、読込データ記憶手段として機能する不揮発性メモリ19に現時点で記憶されている図7のテーブルの内容を消去し、他のカートリッジ4の装着あるいは同じカートリッジ4の再装着を待つ初期の待機状態に復帰し、改めてカートリッジセンサ9からの装着検知信号が検知された時点で、前述したように、図8〜図10に示されるような装着検出処理を再実行することになる。
あるいは、カートリッジセンサ9からの取り外し検知信号が検知されてカートリッジ4の取り外しが確認された時点で、図7のテーブルの内容を履歴として不揮発性メモリ19の他の記憶領域に時刻と共に記憶させてから、図7のテーブルの内容を消去するようにしてもよい。図7のテーブルの内容と時刻とによって構成されるログデータは、不揮発性メモリ19に多数記憶させることが可能である。
図8〜図10に示されるような装着検出処理のステップa23の判定処理によって不足しているディスク収納ユニット3が検知された場合には、不足しているディスク収納ユニット3を示すユニット識別子が直接的に出力されるので〔ステップa24参照〕、このユニット識別子に基いて前述のログデータを検索して当該ディスク収納ユニット3の過去の使用履歴、例えば、その使用時刻や当該ディスク収納ユニット3と同じカートリッジ4に格納されていた他のディスク収納ユニット3を知ることができるので、不足しているディスク収納ユニット3を容易に探すことができるようになる。
また、図8〜図10に示されるような装着検出処理のステップa23’の判定処理によって不足しているディスク収納ユニット3が検知された場合には、共有識別子を利用したユニット連携識別子そのもの、例えば、「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A/n(=4)」といったものが出力されるので〔ステップa24’参照〕、論理記憶領域識別子の部分である「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A」に基いて前述のログデータを検索して同じ論理記憶領域識別子「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A」を有するディスク収納ユニット3のユニット識別子を特定することが可能であり、共有識別子を利用したユニット連携識別子を採用した場合であっても、不足しているディスク収納ユニット3のユニット識別子を直接的に知ることができるようになる。
以上に述べた通り、この実施形態では、ディスク収納ユニット3に分配された部分的なファイルやボリュームと共に一連のファイルやボリュームを構成する他の部分的なファイルやボリュームを分配した他のディスク収納ユニット3を特定するために必要とされるユニット連携識別子をディスク収納ユニット3毎の記憶媒体2によって構成されるユニット管理情報固定領域に記憶させ、各ユニット連携識別子によって特定されるディスク収納ユニット3の全てがカートリッジ4に格納されているか否かによって一連のファイルやボリュームを再構築できるか否かを判定するようにしているので、カートリッジ4においてディスク収納ユニット3の差し替えが行われた場合にあっても、その時点で必要とされるファイルやボリュームを再構成するために必要なディスク収納ユニット3がカートリッジ4に適切に格納されているか否かを確実に判定して、ホストコンピュータ15のディスプレイ画面等に異常表示を行なってユーザの注意を喚起することができる。
また、読込データ記憶手段として機能する不揮発性メモリ19に一時記憶された図7のようなテーブルと此のテーブルに保持される図5のような各ディスク収納ユニット3毎のユニット管理情報、特に、ユニット管理情報の一部であるユニット連携識別子に基いて、ライブラリ装置1に装着されたカートリッジ4に格納されている全てのディスク収納ユニット3の各々について、そのディスク収納ユニット3に収納された記憶媒体2に分配されている部分ファイルや部分ボリュームと共に一連のファイルやボリュームを構成する他の部分ファイルや部分ボリュームを分配されたディスク収納ユニット3を特定することができるので、複数のディスク収納ユニット3を関連させた大容量の論理記憶領域すなわちファイルやボリューム等を容易に管理することができる。
しかも、情報記録再生装置5は同一のディスク収納ユニット3から取り出されたS枚の記憶媒体2を同時に取り込んで並列的に情報の記録再生を行なう構成であるから、連続した論理記憶領域の管理に必要とされる情報、例えば、分配された部分的なファイルやボリュームに続く次の部分的なファイルやボリュームを特定するための読込開始アドレスや終了アドレスおよびファイル名やボリューム名等の情報は、各記憶媒体2毎ではなくディスク収納ユニット3毎に記憶させれば済むので、各記憶媒体2毎に同等の情報を記憶させる場合と比べ、記憶媒体2の記憶領域を有効に利用することができ、また、ディスク収納ユニット3毎つまりS枚の記憶媒体2毎の並列的な情報の記録再生であるから、アクセッサ6やローダー7を頻繁に駆動制御することなく効率よく且つ高速で情報の記録再生等の処理を行なうことができる。
また、装着検知手段として機能するカートリッジセンサ9からの装着検知信号が判定タイミング制御手段としてのCPU16によって検知された時点、更には、電源の投入が確認された時点で図8〜図10に示されるような装着検出処理を自動的に起動して全てのファイルやボリュームを再構成するために必要なディスク収納ユニット3がカートリッジ4に適切に格納されているか否かを判定するようにしているので、使用対象とするファイルやボリュームをユーザが特定していない場合でも、必要となる可能性のあるファイルやボリュームを再構成するために必要なディスク収納ユニット3がカートリッジ4に適切に格納されているか否かを事前に判定することができる。
特に、この実施形態にあっては、必要であるにも関わらずカートリッジ4に格納されていないディスク収納ユニット3を特定して其のユニット識別子を出力する未装着ディスク収納ユニット通知手段や、ファイルやボリュームを構成するディスク収納ユニット3を通じて共通な論理記憶領域識別子と当該ファイルやボリュームを構成するディスク収納ユニット3の個数とからなるユニット連携識別子を出力する未装着ディスク収納ユニット特定情報通知手段を設け、不足しているディスク収納ユニット3を直接的に特定する情報や不足しているディスク収納ユニット3の特定に役立つ情報をホストコンピュータ15のディスプレイ画面等に表示させるようにしているので、ファイルやボリュームを再構築するために必要とされるディスク収納ユニット3を容易に探し出すことができる。
次に、各ディスク収納ユニット3毎に設けられた補助情報記憶媒体によって連携識別子記憶手段を構成した他の一実施形態について図14〜図16を参照して簡単に説明する。
図14は本発明を適用した他の一実施形態のライブラリ装置1の構成の概略について示したブロック図、図15は同実施形態で採用したディスク収納ユニット3について示した斜視図、図3は同実施形態のライブラリ装置1のコントローラ13について簡略化して示したブロック図である。
図14〜図16に示される構成要素のうち、カートリッジ4,アクセッサ6,ローダー7,カートリッジセンサ9,搬送部11,ホストコンピュータ15の構成に関しては図1に示した実施形態の場合と全く同様である。
本実施形態のディスク収納ユニット3は、図15に示されるように、ディスク収納ユニット3毎の補助情報記憶媒体として機能する補助メモリ21を備え、図2のディスク収納ユニット3と同様のスロット12を有する。なお、図14では一部の記載を省略しているが、補助情報記憶媒体として機能する補助メモリ21はディスク収納ユニット3毎に1つずつ取り付けられている。
また、ライブラリ装置1の本体部に設けられたローダ7の手前には、図14に示されるように、ローダ7の手前に位置決めされたユニット把持部10上のディスク収納ユニット3に設けられた補助メモリ21との間でデータの読み書きを行なうための補助メモリ用記録再生装置22が配備されている。
本実施形態のコントローラ13の基本構造は図3に示したコントローラ13と同様であるが、図16に示されるように、コントローラ13の入出力回路20には、新たな制御対象として補助メモリ用記録再生装置22が接続され、コントローラ13のCPU16によって補助メモリ用記録再生装置22が制御されるようになっている。
補助メモリ21は例えばRFIDや半導体メモリ等であり、補助メモリ用記録再生装置22はRFID記録再生装置や半導体メモリ記録再生装置等であって、補助メモリ用記録再生装置22は、ディスク収納ユニット3を保持したユニット把持部10がローダ7の手前に位置決めされた時点で、補助メモリ21からのデータの読み出しや補助メモリ21へのデータの書込みが可能となる。補助メモリ21と補助メモリ用記録再生装置22との間のデータ伝送は接触式であっても非接触式であってもよい。また、補助メモリ21として磁気ディスク装置を用いる場合にあっては、補助メモリ用記録再生装置22に代えてSCSI,IDE,USB,SATA等のインターフェイスケーブルおよび磁気ディスク装置用の電力供給ケーブルを用いるものとする(この場合は、データ伝送は接触式となる)。
本実施形態では、補助メモリ21を連携識別子記憶手段として利用し、連携識別子記憶手段とCPU16との間のデータ伝送は補助メモリ用記録再生装置22によって行われるので、補助メモリ用記録再生装置22が連携識別子読込手段として機能することになる。従って、情報記録再生装置5が連携識別子読込手段の機能を兼ねることはないし、同様に、各ディスク収納ユニット3に収納されたS枚の記憶媒体2が連携識別子記憶手段を兼ねることもなく、よって、各記憶媒体2にユニット管理情報固定領域を設ける必要もない。
本実施形態では、各ディスク収納ユニット3毎に固設された補助メモリ21を利用して図5に示すようなユニット管理情報を記憶させ、このユニット管理情報にユニット連携識別子を登録するようにしている。
ユニット管理情報は、前述した実施形態の場合と同様、図5に示すように、各ファイルやボリュームの各々に対応させてユニット連携識別子を記憶させるためのもので、該ディスク収納ユニット3に固有のユニット識別子Uと、ユニット限界記憶容量Max(当該ディスク収納ユニット3が未使用の状態における最大記憶容量)と、ユニット記録可能残存容量max(使用可能な記憶容量の残り)が記憶され、また、ファイルやボリュームの各々に対応させて当該ディスク収納ユニット3に分配された部分的な論理記憶領域の開始アドレスと終了アドレスが記憶されるようになっている。本実施形態にあっては、ディスク収納ユニット3やファイルおよびボリューム等の管理に必要とされるユニット管理情報の全てが各ディスク収納ユニット3毎の補助メモリ21に記録される構成であるから、ディスク収納ユニット3内の各記憶媒体2の記憶領域には全く無駄が生じない。
各ディスク収納ユニット3を特定するためのユニット識別子Uはユニット管理情報として予め補助メモリ21に書き込まれており、初期状態つまりディスク収納ユニット3が未使用の状態にあっては、ユニット限界記憶容量Maxとユニット記録可能残存容量maxの値は等しく、ファイル名,開始アドレス,終了アドレス,ユニット連携識別子の記録は存在しない。
前述した実施形態の場合と同様、ユニット連携識別子としては、ユニット識別子を利用した「U1,U2,U3,U4」等のユニット連携識別子(ユニット識別子を利用したユニット連携識別子)、あるいは、論理記憶領域識別子とディスク収納ユニット3の個数からなる「YY,MM,DD,hh,mm,ss/A/n」等のユニット連携識別子(共有識別子を利用したユニット連携識別子)の何れを使用してもよい。
本実施形態にあっても、基本的には、コントローラ13のCPU16に装着検出処理を実現させるためのフローチャートとして図8〜図10のものを、また、同CPU16にファイルの書き込みやボリュームの生成を実現させるためのフローチャートとして図11のものを、更に、同CPU16に分割処理サブルーチンを実現させるためのフローチャートとして図12のものを、そして、同CPU16にファイルやボリュームの消去を実現させるためのフローチャートとして図13のものを其のまま援用することができる。
但し、本実施形態においては、補助メモリ21を連携識別子記憶手段として利用し、補助メモリ21とCPU16との間のデータ伝送は補助メモリ用記録再生装置22によって行われるようになっているので、以下の点で前述の実施形態とは相違する。
まず、本実施形態にあっては図8〜図10の装着検出処理におけるステップa7,ステップa10の処理が不要である。
本実施形態では、ディスク収納ユニット3をカートリッジ4から取り出してローダー7の手前に位置決めした時点、つまり、ステップa6の処理が完了した時点で直ちに連携識別子読込手段として機能する補助メモリ用記録再生装置22を作動させて当該ディスク収納ユニット3の連携識別子記憶手段である補助メモリ21から該ディスク収納ユニット3のユニット管理情報を読み込んで(ステップa8参照)、読込データ記憶手段である不揮発性メモリ19に一時記憶させることができるからである(ステップa9参照)。
つまり、当該ディスク収納ユニット3におけるS枚の記憶媒体2を情報記録再生装置5にロードしなくてもユニット管理情報の取り込みができ、この結果、情報記録再生装置5にロードしたS枚の記憶媒体2をディスク収納ユニット3に再収納するためのステップa10の処理も不要となる。
従って、前述した実施形態と比べて装着検出処理を早急に完了することができ、特に、電源投入の度に装着検出処理を実施するような設定を適用した場合において、待ち時間の短縮の面で有利である。
また、書き込み処理を示した図11のフローチャートにおけるステップb7のユニット管理情報の更新処理は、本実施形態においては、補助メモリ用記録再生装置22を作動させ、連携識別子記憶手段として機能する補助メモリ21を対象に行われることになる。
同様に、消去処理を示した図13のフローチャートにおけるステップd13のユニット管理情報の更新処理も、補助メモリ用記録再生装置22を作動させ、連携識別子記憶手段として機能する補助メモリ21を対象に行われる。
補助メモリ21はディスク収納ユニット3の記憶媒体2と完全に独立した記憶手段であり、また、補助メモリ用記録再生装置22も情報記録再生装置5とは完全に独立したリード/ライト手段であるから、図11のフローチャートにおけるステップb7の処理をステップb6の処理と並列的に行なったり、図13のフローチャートにおけるステップd13の処理をステップd12の処理と並列的に行なったりすることも可能であり、そうすることで、連携識別子記憶手段のユニット管理情報の更新に要する所要時間を、記憶媒体2に対するデータの書き込みや消去の所要時間に吸収させることができる。
連携識別子記憶手段として機能する補助メモリ21と補助メモリ用記録再生装置22との間の通信を必要としない処理、つまり、ディスク収納ユニット3の連携識別子記憶手段である補助メモリ21から全てのディスク収納ユニット3のユニット管理情報を読み込んだ後の処理に関しては、不揮発性メモリ19に構築される図7のようなテーブルに一時記憶されたユニット管理情報のみを参照して行われるものであるから、その処理内容は、前述した実施形態の場合と全く同様である。
従って、全体としての作用効果は最初に述べた実施形態と同等であり、カートリッジ4においてディスク収納ユニット3の差し替えが行われた場合にあっても、その時点で必要とされるファイルやボリュームを再構成するために必要なディスク収納ユニット3がカートリッジ4に適切に格納されているか否かを確実に判定してホストコンピュータ15のディスプレイ画面等に異常表示を行なってユーザの注意を喚起することができる、複数のディスク収納ユニット3を関連させた大容量の論理記憶領域すなわちファイルやボリューム等を容易に管理することができる、記憶媒体2の記憶領域を有効に利用することができアクセッサ6やローダー7を頻繁に駆動制御することなく効率よく且つ高速で情報の記録再生等の処理を行なうことができる、使用対象とするファイルやボリュームをユーザが特定していない場合でも必要となる可能性のあるファイルやボリュームを再構成するために必要なディスク収納ユニット3がカートリッジ4に適切に格納されているか否かを事前に判定することができる、不足しているディスク収納ユニット3を直接的に特定する情報や不足しているディスク収納ユニット3の特定に役立つ情報をホストコンピュータ15のディスプレイ画面等に表示させるようにしているのでファイルやボリュームを再構築するために必要とされるディスク収納ユニット3を容易に探し出すことができる、といった効果を奏することができる。
更に、本実施形態においては、ユニット連携識別子を登録したユニット管理情報を各ディスク収納ユニット3の記憶媒体2とは別の補助メモリ21に格納する構成としているので、各ディスク収納ユニット3の記憶容量は前述の実施形態に比べて増大し、また、各ディスク収納ユニット3のユニット管理情報を取得して図7のようなテーブルを生成する際に情報記録再生装置5に記憶媒体2を取り込んだり排出したりする必要がないことから、特に、図8〜図10に示されるような装着検出処理を高速化できるメリットがある。
以上、カートリッジ4内にt個のディスク収納ユニット3が格納されている場合について説明したが、t個未満のディスク収納ユニット3が格納されている場合でも、前記と全く同様の処理操作が実施できる(ディスク収納ユニット3の格納数が少ない場合は、既に述べた通り、図7に示されるテーブルに記憶されるユニット管理情報の数が減るだけである)。
以上の実施形態では、カートリッジ4を1つのみ装着するライブラリ装置1について説明したが、ライブラリ装置1に複数のカートリッジ4を装着する構成とする場合もある。その場合は、カートリッジセンサ9をカートリッジ4の数だけ用意して各カートリッジ4の着脱を検知し、複数のカートリッジ4に格納された各ディスク収納ユニット3をアクセッサ6で図1もしくは図14中のユニット把持部10まで搬送する構成とする。複数のカートリッジ4に格納するディスク収納ユニット3の数は各カートリッジ4で同じでなくても構わない。
また、カートリッジ4を用いず、ライブラリ装置1内に設けた収納ユニット格納部に複数のディスク収納ユニット3を装着し、ディスク収納ユニット3を1個宛てで収納ユニット格納部から情報記録再生装置5に搬送するようにしてもよい。その場合は、カートリッジセンサ9に代えてディスク収納ユニット3の着脱を検知するセンサをディスク収納ユニット3の個数だけ設け、何れかのディスク収納ユニット3の装着や取り外しが検知された際に前述の装着検出処理や図7のテーブルの消去に関わる処理を実行するようにする。
前述の各実施形態では、情報記録再生装置5を構成する記録再生用ドライブ8の個数をディスク収納ユニット3に収納される記憶媒体2の枚数に合わせているが、記録再生用ドライブ8の故障等を想定して記録再生用ドライブ8の個数に冗長性を持たせ、幾つかの記録再生用ドライブ8をスペアドライブとしてもよい。ディスク収納ユニット3に収納される記憶媒体2の枚数と同数以上の記録再生用ドライブ8があれば、ディスク収納ユニット3内の記憶媒体2に対して並列的な記録再生を行うことができる。
ディスク収納ユニット3に複数の記憶媒体2、より具体的には、光ディスクを収納した場合について説明したが、光ディスクに限らず、磁気テープ,磁気ディスク,半導体メモリ等の記憶媒体2を取り扱う構成とすることもできる。磁気テープや磁気ディスク等を搬送するアクセッサやローダーおよびリード/ライト用の情報記録再生装置等の構成に関しては既に公知である。
本発明は光ディスク等の記憶媒体を複数まとめて収納する可搬性のディスク収納ユニットを有するライブラリ装置に広く適応することができ、ファイルまたはボリュームが跨る全ディスク収納ユニットがライブラリ装置に存在するか否かを管理できる効果を得ることができる。
本発明を適用した一実施形態のライブラリ装置の構成の概略について示したブロック図である。 同実施形態のライブラリ装置のディスク収納ユニットの構成の概略について示した斜視図である。 同実施形態のライブラリ装置のコントローラの構成を簡略化して示したブロック図である。 ユニット識別子を利用したユニット連携識別子の一例を概念化して示した図である。 ユニット管理情報の一例を概念化して示した図である。 共有識別子を利用したユニット連携識別子の一例を概念化して示した図である。 ユニット連携識別子を含むユニット管理情報が不揮発性メモリに記憶された状態を示した概念図である。 同実施形態における装着検出処理の概略について示したフローチャートである。 装着検出処理の概略について示したフローチャートの続きである(ユニット識別子を用いたユニット連携識別子を利用した場合の処理)。 装着検出処理の概略について示したフローチャートの続きである(共有識別子を用いたユニット連携識別子を利用した場合の処理)。 同実施形態における書き込み処理の概略について示したフローチャートである。 同実施形態における分割処理サブルーチンの概略について示したフローチャートである。 同実施形態における消去処理の概略について示したフローチャートである。 本発明を適用した他の一実施形態のライブラリ装置の構成の概略について示したブロック図である。 同実施形態のライブラリ装置のディスク収納ユニットの構成の概略について示した斜視図である。 同実施形態のライブラリ装置のコントローラの構成を簡略化して示したブロック図である。
符号の説明
1 ライブラリ装置
2 記憶媒体(連携識別子記憶手段)
3 ディスク収納ユニット
4 カートリッジ(収納ユニット格納部)
5 情報記録再生装置(連携識別子読込手段)
6 アクセッサ
7 ローダー
8 記録再生用ドライブ
9 カートリッジセンサ(装着検知手段)
10 ユニット把持部
11 搬送部
12 スロット
13 コントローラ
14 インターフェイス
15 ホストコンピュータ
16 マイクロプロセッサ(連携状態判定手段,判定タイミング制御手段,アラート信号出力手段,未装着ディスク収納ユニット通知手段,未装着ディスク収納ユニット特定情報通知手段)
17 ROM
18 RAM
19 不揮発性メモリ(読込データ記憶手段)
20 入出力回路
21 補助メモリ(連携識別子記憶手段)
22 補助メモリ用記録再生装置(連携識別子読込手段)

Claims (14)

  1. 複数の記憶媒体を収納するディスク収納ユニットと、複数のディスク収納ユニットを格納する収納ユニット格納部と、ディスク収納ユニットから取り出された記憶媒体に情報の記録再生を行なう情報記録再生装置と、前記収納ユニット格納部と情報記録再生装置との間でディスク収納ユニットを搬送するアクセッサと、情報記録再生装置に搬送されたディスク収納ユニットと情報記録再生装置との間で記憶媒体の受け渡しを行なうローダーとを備えたライブラリ装置であって、
    前記複数のディスク収納ユニットの記憶媒体に跨がって形成された一連の論理記憶領域のうち当該ディスク収納ユニットに分配された部分的な論理記憶領域と共に前記一連の論理記憶領域を構成する他の部分的な論理記憶領域を分配されたディスク収納ユニットを特定するためのユニット連携識別子を記憶する各ディスク収納ユニット毎の連携識別子記憶手段と、
    前記収納ユニット格納部に格納されている全てのディスク収納ユニットの連携識別子記憶手段からユニット連携識別子を読み込む連携識別子読込手段と、
    該連携識別子読込手段で読み込まれたユニット連携識別子の全てを少なくとも一時記憶する読込データ記憶手段と、
    前記読込データ記憶手段に記憶された各ユニット連携識別子によって特定されるディスク収納ユニットの全てが前記収納ユニット格納部に格納されているか否かを判定する連携状態判定手段とを備えたことを特徴とするライブラリ装置。
  2. 前記情報記録再生装置が、同一のディスク収納ユニットから取り出された複数の記憶媒体に対して並列的に情報の記録再生を行なう情報記録再生装置によって構成されていることを特徴とする請求項1記載のライブラリ装置。
  3. ライブラリ装置への電源の投入が検知されると前記連携識別子読込手段および前記連携状態判定手段が作動し、前記連携状態判定手段による判定結果が偽となった場合に限ってアラート信号を出力するアラート信号出力手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2のうち何れか一項に記載のライブラリ装置。
  4. 前記収納ユニット格納部が、ライブラリ装置に対して着脱可能なカートリッジによって構成されていることを特徴とする請求項1,請求項2または請求項3のうち何れか一項に記載のライブラリ装置。
  5. 前記カートリッジの装着および再装着が検知されると前記連携識別子読込手段および前記連携状態判定手段が作動し、前記連携状態判定手段による判定結果が偽となった場合に限ってアラート信号を出力するアラート信号出力手段を備えたことを特徴とする請求項4記載のライブラリ装置。
  6. 前記連携識別子記憶手段が、各ディスク収納ユニット内の記憶媒体によって構成され、前記連携識別子読込手段が、前記情報記録再生装置によって兼ねられていることを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項4または請求項5のうち何れか一項に記載のライブラリ装置。
  7. 前記連携識別子記憶手段が、各ディスク収納ユニットに設けられた補助情報記憶媒体によって構成されていることを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項4または請求項5のうち何れか一項に記載のライブラリ装置。
  8. 前記ディスク収納ユニットが各々に固有のユニット識別子を有し、前記ユニット連携識別子は、少なくとも、当該ディスク収納ユニットを除いた他のディスク収納ユニットのユニット識別子によって構成されていることを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6または請求項7のうち何れか一項に記載のライブラリ装置。
  9. 前記読込データ記憶手段に記憶された各ユニット連携識別子によって特定されるディスク収納ユニットのうち前記収納ユニット格納部に格納されていないディスク収納ユニットを特定し、そのユニット識別子を出力する未装着ディスク収納ユニット通知手段を備えたことを特徴とする請求項8記載のライブラリ装置。
  10. 前記ユニット連携識別子が、前記一連の論理記憶領域を構成するディスク収納ユニットを通じて共通で、かつ、前記一連の論理記憶領域毎に異なる論理記憶領域識別子と、該一連の論理記憶領域を構成するディスク収納ユニットの個数とによって構成されていることを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6または請求項7のうち何れか一項に記載のライブラリ装置。
  11. 前記読込データ記憶手段に記憶された各ユニット連携識別子によって特定されるディスク収納ユニットの個数に、該ユニット連携識別子で特定される論理記憶領域識別子と同じ論理記憶領域識別子を有するディスク収納ユニットの個数が満たない場合に限って、当該ユニット連携識別子を出力する未装着ディスク収納ユニット特定情報通知手段を備えたことを特徴とする請求項10記載のライブラリ装置。
  12. 複数の記憶媒体を収納したディスク収納ユニットをライブラリ装置の収納ユニット格納部に装着し、前記収納ユニット格納部からディスク収納ユニットを1個宛で取り出して当該ディスク収納ユニット内の複数の記憶媒体を前記ライブラリ装置の情報記録再生装置に装填し、該情報記録再生装置によって前記各記憶媒体に対し並列的に情報の記録再生を行なうようにしたライブラリ装置に用いられるディスク収納ユニット連携状態判定方法であって、
    前記複数のディスク収納ユニットの記憶媒体に跨がって形成された一連の論理記憶領域のうち当該ディスク収納ユニットに分配された部分的な論理記憶領域と共に前記一連の論理記憶領域を構成する他の部分的な論理記憶領域を分配されたディスク収納ユニットを特定するためのユニット連携識別子を各ディスク収納ユニット毎に予め記憶しておき、
    前記情報記録再生装置による情報の記録再生に先駆けて、前記収納ユニット格納部に格納されている全てのディスク収納ユニットからユニット連携識別子を抽出し、
    各ユニット連携識別子によって特定されるディスク収納ユニットの全てが前記収納ユニット格納部に格納されていれば、情報の記録再生に必要とされるディスク収納ユニットが有ると判定する一方、前記抽出された各ユニット連携識別子によって特定されるディスク収納ユニットの少なくとも1つが前記収納ユニット格納部に格納されていなければ、情報の記録再生に必要とされるディスク収納ユニットが無いと判定するようにしたことを特徴とするディスク収納ユニット連携状態判定方法。
  13. 前記ディスク収納ユニットが各々に固有のユニット識別子を有し、前記ユニット連携識別子は、少なくとも、当該ディスク収納ユニットを除いた他のディスク収納ユニットのユニット識別子によって構成されていることを特徴とする請求項12記載のディスク収納ユニット連携状態判定方法。
  14. 前記ユニット連携識別子が、前記一連の論理記憶領域を構成するディスク収納ユニットを通じて共通で、かつ、前記一連の論理記憶領域毎に異なる論理記憶領域識別子と、該一連の論理記憶領域を構成するディスク収納ユニットの個数とによって構成されていることを特徴とする請求項12記載のディスク収納ユニット連携状態判定方法。
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