JP2010040034A - 健康管理サーバ、長時間残業者健康管理システム及び長時間残業者面接予約方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】対象となる社員がセルフチェック票の入力画面上で面接を希望する場合は、直ちに面接予約入力画面を端末に表示させる。面接を希望しない場合であっても、産業医が面接を要すると判断した場合は、当該社員の端末に面接予約入力画面を表示させるためのメールを送信する。
【選択図】図2
Description
より詳細には、長時間残業者のうち、健康上のリスクを抱える可能性がある者を漏れなく且つ迅速に産業医との面接を遂行するシステムに関する。
このような過重労働を未然に防ぐべく、労働安全衛生法第66条の8が改正され、平成18年4月1日に施行された。法改正の詳細は非特許文献1に示す厚生労働省のホームページに詳しい。
「事業者は、(1)労働者の週40時間を超える労働が1月当たり100時間を超え、かつ、疲労の蓄積が認められるときは、労働者の申出を受けて、医師による面接指導を行わなければなりません。」
とある。また、
「事業者は、
(2)長時間の労働(週40時間を超える労働が1月当たり80時間を超えた場合)により疲労の蓄積が認められ、又は健康上の不安を有している労働者(申出を受けて実施)
または
(3)事業場で定める基準に該当する労働者
にも、面接指導を実施する、又は面接指導に準ずる措置を講じるよう努めなければなりません。」
とある。
以上のように、長時間残業者の申し出による産業医面接指導が、平成18年4月1日より義務化された。
・法定の長時間残業者と企業の独自基準による長時間残業者を、全社員の勤務記録から抽出する作業、
・抽出された長時間残業者に対し、疲労の蓄積が認められるか否かを様々な質問を用いて調査する作業、
・調査の結果、長時間残業者に疲労の蓄積が認められるか否かを判定する作業、
・判定の結果、産業医との面接を要すると判定された長時間残業者に対し、産業医との面接の予約を行う作業、
という作業が必要になる。
このような作業は企業の規模が大きくなる程時間がかかることとなり、最悪の場合、労働月の締め日迄に面接が実施できない、という事態を生む虞がある。
面接を希望しない場合であっても、産業医が面接を要すると判断した場合は、当該社員の端末に面接予約入力画面を表示させるためのメールを送信する。
これより説明する長時間残業者健康管理システムは、社員が長時間残業を行ってしまった場合に、当該社員の健康状態を確認し、適切な指導を行うための、医師による面談を確実に遂行するためのシステムである。従来では残業の確認から当該社員への連絡、また面接予約等に時間がかかり、スムーズに面接を行うことが困難であった。本システムは、残業チェックと面接可否チェックを行い、面接予約をスムーズに行うと共に、面接漏れをなくす。面接漏れをなくすことにより、法令遵守を完遂するだけでなく、社員が抱える健康上のリスクを早期に発見し、疾病の発生を未然に防止する。
長時間残業者健康管理システム101は、
・長時間残業者健康管理サーバ(以下「健康管理サーバ」)102と、
・これに接続される複数の端末103a、103b、103c及び103dと、
・健康管理サーバ102に必要な情報を提供する勤務管理ホスト104、
・そして端末に対してメールを送信するメールサーバ105と、
・これらを相互に接続する、甲会社の社内に敷設されているLAN106
よりなる。
対象社員乙107は、甲会社の社員である。対象社員乙107は、甲会社の就業規則で規定されている勤務時間を超えた勤務を行った結果、残業時間が既定の基準を超えてしまった(以下「超過残業」と呼ぶ)。このことを健康管理サーバ102が検出し、その結果として対象社員乙107は健康管理サーバ102にアクセスせざるを得なくなる。
なお、本実施形態の説明中、超過残業を行った社員を「対象社員」と呼ぶ。
なお、本実施形態の説明中、上司の部下で超過残業を行った社員を「対象部下」と呼ぶ。
健康管理サーバ102は、上述の四者の接続要求に対応し、その立場の相違に従って異なるユーザインターフェースを提供する。
勤務管理ホスト104もネットワークOSが稼動するコンピュータである。
各端末103a、103b、103c及び103dもネットワークOSが稼動するコンピュータであり、一般的なパソコンである。
特に、健康管理サーバ102はwebサーバの機能を備えると共に、各端末103a、103b、103c及び103dはwebサーバである健康管理サーバ102にアクセスするためのwebブラウザがインストールされている。
LAN106はTCP/IPプロトコルのパケットを通過させるネットワークを構成する。
健康管理サーバ102は、主にwebサーバとして稼動する。その中核に位置する機能ブロックが、webサーバプログラム208である。webサーバプログラム208は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)のサーバプログラムであり、一例としてApache(http://www.apache.org/)が挙げられる。
図2中、各機能ブロックは大きく三つに大別される。
(1)webメールcgi202、面接枠登録cgi203、対象社員一覧cgi204、対象部下一覧cgi205、セルフチェック票cgi206及び面接予約cgi207は、webサーバプログラム208から呼び出されて実行されるcgiである。これらcgiは、端末のアクセスを許可するか否かの判断を、ユーザ認証部209を通じて行う。
ユーザ認証部209は、周知のCookie認証方式により、端末から送信されるHTTPメッセージのヘッダ中のCookieを読み取り、ユーザマスタ210と照合して当該ユーザのアクセスの許否を決定する。
(2)面接対象者抽出部211及びメール作成部212は、webサーバプログラム208とは関係なく、直接LAN106を通じて勤務管理ホスト104やメールサーバ105に接続する。
(3)スケジューラ213及びカレンダクロック214は、月に一度決まった日に、面接対象者抽出部211を実行するためのトリガを発する機能ブロックであり、LAN106には接続されない。
セルフチェックテーブル215は、面接対象者抽出部211によってレコードが追記録されるテーブルである。一つのレコードは超過残業を行った社員を示す。
識別情報ともいえる「社員番号」フィールドは、甲会社に所属し勤務する各社員に付与されている社員番号である。なお、「社員番号」と記してはいるが、アルファベット等が含まれていても構わない。社員を一意に識別することができる情報であればよい。
「残業記録」フィールドは、当該社員の過去6ヶ月分の残業時間のデータが格納される。このフィールドの内容の詳細は、図15及び図19で後述する。
「チェック項目群」フィールドは、図15、図16及び図17にて後述するセルフチェック票にて回答者である対象社員が回答する項目である。健康状態等に関する質問と、3個程度の選択項目が多数列挙されている。
「本人面接希望」フィールドは、回答者自身が産業医との健康状態に関する面接を希望するか否かを記録するフラグフィールドである。
「上司面接希望」フィールドは、回答者の上司が産業医との健康状態に関する面接を希望するか否かを記録するフラグフィールドである。
「判定結果」フィールドは、当該回答者は産業医との健康状態に関する面接が必要か否かを、産業医が判定した結果を記録するフィールドである。
「面接予約日時」フィールドは、当該社員が産業医との面接を予約する日時が記録される。詳細は図18にて後述する。
・「当該社員は産業医との面接が必要である」ことを示す、論理の「真」を示す「1」と、
・「当該社員は産業医との面接が不要である」ことを示す、論理の「偽」を示す「0」と、
・「まだ産業医は当該社員の面接の要否を判定していない」ことを示す、「未定」を示す「−1」
の、三つの値のいずれかが入力される。
初期状態では、産業医が当該社員の面接の要否を判定していないので、「未定」を示す「−1」が入力されている。
「上司社員番号」フィールドは、甲会社に所属し勤務する管理職に付与されている社員番号である。
「社員番号」フィールドは、セルフチェックテーブル215に備わっているものと同じものである。
つまり、この上司用対象者リストテーブル216は、セルフチェックテーブル215から当該上司が担当する社員のレコードのみ抽出するためのインデックスの役割を果たす。
産業医は予め「面接可能日時」フィールドに面接が可能な日時を記録する。すると、当該産業医の番号が「担当産業医番号」フィールドに記録される。そして、社員は面接を希望する日時のレコードを選択する。すると、そのレコードの「社員番号」フィールドに、当該社員の社員番号が記録される。
「社員番号」フィールドは、前述のセルフチェックフィールドのそれと同じである。
「出社日時」フィールドは、当該社員の出社日時が、「退社日時」フィールドは、当該社員の退社日時が、それぞれ記録される。
直行の場合は「直行フラグ」フィールドに論理の「真」が、直帰の場合は「直帰フラグ」フィールドに論理の「真」が、それぞれ記録される。
「社員番号」フィールドは、前述のセルフチェックフィールドのそれと同じである。なお、産業医は厳密には甲会社の社員ではないが、便宜的にこのテーブルに記録されている。
「社員氏名」フィールドは、当該社員或は産業医の氏名が、「所属コード」フィールドは、当該社員或は産業医の所属部門が、「メールアドレス」フィールドは、当該社員或は産業医のメールアドレスが、それぞれ記録される。
「パスワード」フィールドは、ユーザ認証部209にて用いられるデータである。
図4は、健康管理サーバ102の面接対象者抽出機能部分を示すブロック図である。これは、毎月決まった日時(締め日の翌日の夜間)に社員の勤務状況を計算し、超過残業を行った社員を抽出する機能と、該当する社員とその上司に「お知らせメール」を自動送信する機能よりなる。厳密に言えば、これらの機能は「サーバ」としての機能ではなく、勤務管理ホスト104に対する「クライアント」としての機能であり、また、メールサーバ105に対する「MUA(Mail User Agent)」としての機能である。
面接対象者抽出部211は、抽出したデータをセルフチェックテーブル215に追記録する。そして、追記録したレコードの社員の上司を所属マスタ218から読み取り、上司用対象者リストテーブル216に追記録する。
メール作成部212は、セルフチェックテーブル215の各レコードに記録されている社員番号でユーザマスタ210を検索し、メールアドレスを得て、対象者である社員に通知のためのメールを自動送信する。
メール作成部212は、上司用対象者リストテーブル216の各レコードに記録されている上司社員番号でユーザマスタ210を検索し、メールアドレスを得て、上司に通知のためのメールを自動送信する。
産業医は、予め締め日以前の日に、webサーバプログラム208を通じて面接枠登録cgi203にアクセスし、健康管理サーバ102内のスケジュールテーブル217に面接が可能な日時を登録しておく。
面接枠登録cgi203は図14に示すカレンダーの態様の面接予約表を生成するので、カレンダクロック214から現在の日時情報を取得する。
セルフチェック票cgi206は、産業医にとっては判定結果入力部であるともいえる。
なお、webメールcgi202からwebサーバプログラム208を跨いで直接LAN106に接続されている線は、メール送信時にはwebメールcgi202から直接LAN106上のメールサーバ105に向けてメールが送信される有り様を示すものである。
上司は、締め日の翌朝以降に健康管理サーバ102のメール作成部212が送信したメールを受信する。メールには対象部下一覧cgi205のURL(Uniform Resource Locator)が記されているので、これをwebブラウザに読み取らせてアクセスする。すると、当該上司の部下で超過残業を行った社員が、上司の端末の画面に一覧表示される。
対象部下一覧cgi205は、対象部下が所定の期限を越えてもセルフチェック票の入力を怠っていることを検出するために、カレンダクロック214から現在の日時情報を取得する。
対象社員は、締め日の翌朝以降に健康管理サーバ102のメール作成部212が送信したメールを受信する。メールにはセルフチェック票入力部ともいえるセルフチェック票cgi206のURLが記されているので、これをwebブラウザに読み取らせてアクセスする。すると、当該社員のセルフチェック票が、社員の端末の画面に表示される。
セルフチェック表には、健康状態に関する質問の他に、面接を希望するか否かの問い合わせも含まれている。この質問に対する回答は、セルフチェックテーブル215の「本人面接希望」フィールドに記録される。
面接予約部ともいえる面接予約cgi207はスケジュールテーブル217を読み込んで、社員の端末の画面に予約状況を表示する。社員が予約可能な日時を選択すると、スケジュールテーブル217の「面接可能日時」フィールドの該当する日時のレコードの「社員番号」フィールドに、当該社員の社員番号が記録される。また、当該日時がセルフチェックテーブル215の「面接予約日時」フィールドに記録される。
面接予約cgi207は図18に示すカレンダーの態様の面接予約表を生成するので、カレンダクロック214から現在の日時情報を取得する。
対象社員一覧cgi204は、対象社員が所定の期限を越えてもセルフチェック票の入力を怠っていることを検出するために、カレンダクロック214から現在の日時情報を取得する。
先ず、締め日に先立ち、産業医丁109は端末103dを操作して健康管理サーバ102の面接枠登録cgi203にアクセスする(S901)。面接枠登録cgi203はhtml文書を作成して(S902)、産業医丁109の端末103dに送信する(S904)。端末103dの表示画面には図14に示す面接予約表が表示される(S904)。面接予約表は一週間分のカレンダーの表示形態で、産業医丁109は面接可能な日時を入力する(S905)。
産業医丁109が端末103dにて所定の入力を終えると、入力された日時のデータは端末103dから健康管理サーバ102の面接枠登録cgi203に送信される(S906)。面接枠登録cgi203はスケジュールテーブル217に新規なレコードとして、産業医丁109の番号と面接可能日時とを追記録する(S907)。
SSHクライアントとシェルスクリプトよりなる面接対象者抽出部211は、勤務管理ホスト104に接続し(S908)、勤務管理ホスト104上で勤務管理テーブル302から超過残業の基準を満たす社員のデータを抽出し(S909)、作成したデータを取り込んで(S910)、セルフチェックテーブル215に追記録する(S911)。そして、追記録したレコードの社員の上司を所属マスタ218から読み取り、上司用対象者リストテーブル216にも追記録する。
メール作成部212は、セルフチェックテーブル215の各レコードに記録されている社員番号でユーザマスタ210を検索し、メールアドレスを得て、対象者である社員に通知のためのメールを自動送信する(S912)。
メール作成部212は、上司用対象者リストテーブル216の各レコードに記録されている上司社員番号でユーザマスタ210を検索し、メールアドレスを得て、上司に通知のためのメールを自動送信する(S913)。
対象社員乙107の端末103aの表示画面には、図15に示すセルフチェック票が表示される(S1018)。セルフチェック票は対象社員に健康状態を詳細に調査するための質問が列挙されている。セルフチェック票はいわばアンケート用紙である。対象社員乙107はこのセルフチェック票に記される質問に回答を入力する(S1019)。
セルフチェック票は項目数が多いので、各端末103a、103b、103c及び103dの表示画面では全部を表示することができない。図15の点線の枠は、端末の表示画面で表示できる領域を示す。なお、セルフチェック票の一部拡大図を、図16及び図17に示す。
http ver.1.1の場合は「303 See Other」というステータスコードと、面接予約cgi207のURLを、HTTP応答ヘッダに記す。
http ver.1.0の場合は「302 Found」というステータスコードと、面接予約cgi207のURLを、HTTP応答ヘッダに記す。
セルフチェック票cgi206は、このように構成したHTTP応答ヘッダを作成し、対象社員乙107の端末103aへ送信する。
対象社員乙107の端末103aは、その表示画面に図18(a)に示す面接予約表を表示する(S1028)。対象社員乙107は予約が空いている日時の枠を選択し、マウス等のポインティングデバイスでクリックする(S1029)。すると、図18(b)に示す確認ウィンドウが表示される。この確認ウィンドウで「はい」ボタンを押すと、選択した日時の情報が面接予約cgi207に送信される(S1030)。
面接予約cgi207は対象社員乙107の端末103aから日時情報を受信すると、スケジュールテーブル217の該当するレコードの「社員番号」フィールドに、対象社員乙107の社員番号を記録すると共に、セルフチェックテーブル215の該当レコードの「面接予約日時」フィールドに日時を記録する(S1031)。
対象社員が自ら面接を希望した場合は、セルフチェック票の健康状態を調査に対する回答内容が、対象社員の健康状態に問題がないことを示すものであったとしても、対象社員が抱える不安を除去するためと、セルフチェック票の調査に現れない健康上の懸念材料がある可能性を見つけるために、健康管理サーバ102は対象社員に対し、直ちに面接予約を行わせる。
図11は、図9のステップS912から始まる。ステップS912以前のシーケンスは、図9と等しい。
対象社員乙107の端末103aの表示画面には、図15に示すセルフチェック票が表示される(S1106)。対象社員乙107はこのセルフチェック票に記される質問に回答を入力する(S1107)。
セルフチェック票cgi206は、対象社員乙107が面接を希望しないものと確認できた場合は、これ以上の動作を行わない。
上司丙108の端末103bのwebブラウザは、html文書を受信すると、端末103bの表示画面に、図19に示す対象部下の一覧表が表示する(S1114)。一覧表には対象部下の
・過去6ヶ月の残業実績(「残業実績時間」)及び「平均残業時間」
と共に、
・セルフチェック票の入力を済ませたか(「セルフチェック票入力」)、
・本人は面接を希望しているか(「本人面接希望」)、
・上司は面接を希望しているか(「上司面接希望」)、
・産業医の判定結果は面接を要するものなのか(「産業医判定結果」)、そして
・「面接予約日時」
が列挙されている。
また、上司丙108はマウス等のポインティングデバイスで「氏名」欄に記される対象社員乙107の氏名をクリックすると、webメールcgi202にアクセスでき、定型文と対象社員乙107のメールアドレスが予め埋め込まれたメール作成画面が、端末103bの画面に表示される。上司丙108は定型文の下に自由文を追加入力し、対象社員乙107に向けてメールを送信することができる。
ここでは、上司丙108はセルフチェック票cgi206にアクセスし、対象社員乙107のセルフチェック票を端末の表示画面に表示して、「面接を希望する」入力を行ったものとする(S1115)。つまり、「上司面接希望」が「真」であるデータが、セルフチェック票cgi206に向けて送信される(S1116)。
ここでは、産業医丁109が対象社員一覧cgi204の検索機能を用いて(S1119)、対象社員一覧cgi204が生成して送信したhtml文書を受信し(S1120)、セルフチェック票の入力を済ませた対象社員のうち、面接を希望しない者に絞り込んで表示したものとする(図12のS1221)。すると、対象社員乙107のレコードが産業医丁109の端末の画面に表示される。
この時点で、産業医丁109は対象社員乙107のレコードを見て、対象社員乙107自身は面接を希望していないが、上司丙108が面接を希望していることを確認する。
そこで、産業医丁109は、対象社員乙107のレコードを選択して(S1222)、セルフチェック票cgi206にアクセスする(S1223)。セルフチェック票cgi206は、対象社員乙107のセルフチェック票のhtml文書を作成し(S1224)、産業医丁109の端末103cに送信する(S1225)。
産業医丁109は、端末103cの表示画面に表示される対象社員乙107のセルフチェック票の回答内容を確認した上で(S1226)、上司丙108の意向を汲み取り、対象社員乙107は面接を要すると判定し、その旨をセルフチェック票に記録するべく、入力する(S1227)。入力された内容はセルフチェック票cgi206に送信され(S1228)、セルフチェックテーブル215の「判定結果」フィールドに「真」の値として記録される(S1229)。
対象社員乙107の端末103aは、その表示画面に図18(a)に示す面接予約表を表示する(S1342)。対象社員乙107は予約が空いている日時の枠を選択し、マウス等のポインティングデバイスでクリックする。すると、図18(b)に示す確認ウィンドウが表示される。この確認ウィンドウで「はい」ボタンを押すと(S1343)、選択した日時の情報が面接予約cgi207に送信される(S1344)。
面接予約cgi207は日時情報を受信すると、スケジュールテーブル217の該当するレコードの「社員番号」フィールドに、対象社員乙107の社員番号を記録すると共に、セルフチェックテーブル215の該当レコードの「面接予約日時」フィールドに日時を記録する(S1345)。
対象社員が面接を希望しなくても、上司が面接を希望した場合は、セルフチェック票の健康状態を調査に対する回答内容の如何にかかわらず、上司が抱える不安を除去するためと、対象社員が無理をしている等、健康上の懸念材料が存在する可能性を見つけるために、健康管理サーバ102は産業医の判断の下、対象社員に対し面接予約を行わせる。
また、対象社員が面接を希望せず、且つ上司が面接を希望しない場合であっても、産業医がセルフチェック票の回答内容を検討し、対象社員に健康上の懸念材料が存在する可能性があると判断した場合には、、健康管理サーバ102は産業医の判断の下、対象社員に対し面接予約を行わせる。このような条件の動作も同じ流れになる。
図14は、面接枠登録cgi203によって産業医の端末の表示画面に表示される面接予約表を示す図である。
右ボタン1403はカレンダー領域1407内に表示されるカレンダーの日付を進める。
左ボタン1404はカレンダー領域1407内に表示されるカレンダーの日付を戻す。
上ボタン1405はカレンダー領域1407内に表示されるカレンダーの時刻を戻す。
下ボタン1406はカレンダー領域1407内に表示されるカレンダーの時刻を進める。
カレンダー領域1407内に表示されるカレンダーの部分をドラッグアンドドロップすることで、面接予約枠1408を作成し、修正することができる。
また、図示しない数値入力機能を用いることで、面接予約枠1408を入力し、修正することもできる。
なお、面接予約枠1408として指定されない時間帯は、面接予約枠1408と区別されるために、予約不可能日時領域1409として色分け表示される。
図15はセルフチェック票1502の全体像を示す。図15を見て判るようにセルフチェック票1502は項目数が多く、全ての内容を表示するのは困難なので、図16及び図17に一部拡大図を示す。
図15中、点線の枠A1503は端末の表示画面を模式的に示す。つまり、端末の表示画面では、セルフチェック表の一部しか表示できないので、必然的にスクロールを行うこととなる。
対象者情報領域1602には、社員番号、社員の氏名等の、社員の諸元に関する情報が表示される。
残業実績時間領域1603には、当該社員の過去6ヶ月間の月毎の残業時間が表示される。
平均残業時間領域1604には、当該社員の残業時間の月平均が、過去2ヶ月間、過去3ヶ月間、過去4ヶ月間、過去5ヶ月間、そして過去6ヶ月間と表示される。
セルフチェック領域1605は、回答者である対象社員が回答する項目である。健康状態等に関する質問と、3個程度の選択項目が多数列挙されている。
図16に示すセルフチェック領域1605は一部であり、この下にも図16で表示できない多数の質問が存在する。
セルフチェック領域1605の各項目は、対象社員が回答をする項目である。回答内容はセルフチェックテーブル215の「チェック項目群」フィールドに記録される。
面接希望質問欄1702は、「産業医との面接を希望しますか?」という問いかけの文章と、「はい」又は「いいえ」のいずれかを選択するラジオボタンよりなる。この欄の項目は、セルフチェック領域1605の各項目と同様、対象社員が回答をする項目である。回答内容はセルフチェックテーブル215の「本人面接希望」フィールドに記録される。
総合結果欄1704は、前述のJavaScript(登録商標)プログラムによる計算結果が示される。
「キャンセル」ボタン1708を押すと、セルフチェック票1502に入力した内容は消去され、もう一度入力をやり直すこととなる。
図18(a)に示す面接予約表1802は、図14の面接予約表1402とは外見上殆ど変わらない。図14の面接予約枠1408は、図18(a)では予約済枠1803と予約可能枠1804に分かれて表示される。「済」の文字が記されている枠が予約済枠1803であり、「可」の文字が記されている枠が予約可能枠1804である。対象社員は予約可能枠1804のみクリックできる。予約可能枠1804をクリックすると、図18(b)に示す確認ウィンドウ1812が、面接予約表1802の上にオーバーラップして表示される。選択した日時でよければ「はい」ボタン1813を押す。すると、セルフチェックテーブル215の「面接予約日時」にその日時が記録されると共に、スケジュールテーブル217の該当するレコードの「社員番号」フィールドに対象社員の社員番号が記録される。そして、それ以降選択された枠は予約済枠1803として表示される。
図19では、対象社員一覧表1902が表示されているものとして、以下、説明する。
「所属」欄、「社員番号」欄及び「氏名」欄は、対象者情報領域1602に対応する。
「残業実績時間」欄は、セルフチェック票1502の残業実績時間領域1603に、「平均残業時間」欄は、セルフチェック票1502の平均残業時間領域1604に、それぞれ対応する。
「セルフチェック票1502入力」欄には、セルフチェック票1502のセルフチェック領域1605の回答を済ませたか否かが表示される。
「本人面接希望」欄は、セルフチェック票1502の面接希望質問欄1702に、「上司面接希望」欄は、セルフチェック票1502の上司用面接希望質問欄1705に、「産業医判定結果」欄は、セルフチェック票1502の産業医判定欄1706に、それぞれ対応する。
「面接予約日時」欄は、セルフチェックテーブル215の「面接予約日時」フィールドの内容である面接予約日時情報が表示される。
webメール作成フォーム2002には、宛先メールアドレス欄2003、Cc:メールアドレス欄2004、件名欄2005という、一般的なメール作成の際に必要な項目の入力欄の他に、定型文領域2006が設けられ、その下に自由文入力欄2007が設けられている。
(1)面接枠登録cgi203及び面接予約cgi207は、Ajaxにて実装することができる。
Ajax(「エイジャックス」と読む)は、Asynchronous JavaScript (登録商標)+ XMLの略であり、webブラウザに実装されているJavaScript(登録商標)のHTTP通信機能を使って、webページのリロードを伴わずに、webサーバ102とXML形式のデータの送受信を行って処理を進めていく、対話型webアプリケーションの実装形態である。
産業医、保健スタッフ及び上司が対象社員のセルフチェック票入力状況を監視できるので、入力を忘れてしまう虞を極限まで低減することができる。
また、対象社員の健康上のリスクの存在の可能性を漏れなく見つけ出し、迅速且つ効率よく産業医との面接を実施できる。
更に、面接予約も重複の発生の虞がない。
以上の事項により、毎月の勤務の締め日から早期に漏れなく対象社員に対して産業医との面接を遂行できる、長時間残業者健康管理システムを実現できる。
Claims (4)
- 入力者を一意に識別する識別情報を格納する識別情報フィールドと、前記入力者の複数の質問に対する回答のデータを格納するチェック項目群フィールドと、前記入力者が面接を実施する担当者との面接を希望するか否かの質問に対する回答のデータを格納する本人面接希望フィールドとを備えるセルフチェックテーブルと、
前記担当者が面接を実施可能な日時を記録する面接可能日時フィールドと、前記識別情報を格納する識別情報フィールドとを備えるスケジュールテーブルと、
前記スケジュールテーブルの前記識別情報フィールドが未記録状態のときに前記入力者が操作する第一端末に前記入力者の前記識別情報の入力を可能にする面接予約入力画面を提供する面接予約部と、
前記第一端末に対して前記複数の質問と前記面接を希望するか否かの質問とそれらの解答欄を備えるセルフチェック票入力画面を提供し、前記第一端末から得られたデータを前記セルフチェックテーブルに記録すると共に、前記第一端末から前記本人面接希望フィールドに記録するデータが面接希望を示す値であった場合に、前記第一端末に前記面接予約入力画面を提供するために前記面接予約部を起動するセルフチェック票入力部と
を具備する健康管理サーバ。 - 前記セルフチェックテーブルは更に、前記担当者が前記入力者に対して面接実施を要するか否かを判定する判定結果を記録する判定結果フィールドを備え、
更に、前記担当者が操作する第二端末に前記判定結果の入力を可能にする判定結果入力画面を提供すると共に、前記第一端末から前記入力者によって前記本人面接希望フィールドに記録するデータが面接不要を示す値であり、且つ前記第二端末から前記担当者によって前記判定結果フィールドに記録するデータが面接必要を示す値であった場合に、前記第一端末に前記面接予約入力画面を提供するための情報を出力する判定結果入力部と
を具備する請求項1記載の健康管理サーバ。 - 所定の表示画面と、入力者によって操作される入力機能を具備する端末と、
前記入力者を一意に識別する識別情報を格納する識別情報フィールドと、前記入力者の複数の質問に対する回答のデータを格納するチェック項目群フィールドと、前記入力者が面接を実施する担当者との面接を希望するか否かの質問に対する回答のデータを格納する本人面接希望フィールドとを備えるセルフチェックテーブルと、前記担当者が面接を実施可能な日時を記録する面接可能日時フィールドと、前記識別情報を格納する識別情報フィールドとを備えるスケジュールテーブルと、前記スケジュールテーブルの前記識別情報フィールドが未記録状態のときに前記端末に前記入力者の前記識別情報の入力を可能にする面接予約入力画面を提供する面接予約部と、前記端末に対して前記複数の質問と前記面接を希望するか否かの質問とそれらの解答欄を備えるセルフチェック票入力画面を提供し、前記端末から得られたデータを前記セルフチェックテーブルに記録すると共に、前記端末から前記本人面接希望フィールドに記録するデータが面接希望を示す値であった場合に、前記端末に前記面接予約入力画面を提供するために前記面接予約部を起動するセルフチェック票入力部とを具備する健康管理サーバと
よりなる長時間残業者健康管理システム。 - 面接を実施する担当者が面接を実施可能な日時を記録する面接可能日時フィールドと、入力者を一意に識別する識別情報を格納する識別情報フィールドとを備えるスケジュールテーブルの前記識別情報フィールドが未記録状態のときに前記入力者が操作する端末に前記入力者の前記識別情報の入力を可能にする面接予約入力画面を提供する面接予約ステップと、
前記端末に対してセルフチェック票入力画面を提供するセルフチェック票表示ステップと、
前記識別情報フィールドと、前記入力者の複数の質問に対する回答のデータを格納するチェック項目群フィールドと、前記入力者が面接を実施する担当者との面接を希望するか否かの質問に対する回答のデータを格納する本人面接希望フィールドとを備えるセルフチェックテーブルに前記端末から得られたデータを記録すると共に、前記端末から前記本人面接希望フィールドに記録するデータが面接希望を示す値であった場合に、前記スケジュールテーブルの前記識別情報フィールドが未記録状態のときに前記端末に前記入力者の前記識別情報の入力を可能にする面接予約入力画面を表示する面接予約入力画面表示ステップと
を含む、長時間残業者面接予約方法。
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JP2002099616A (ja) * | 2000-09-22 | 2002-04-05 | Akihiko Kono | 在宅医療システムおよび在宅医療方法 |
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JP2005353088A (ja) * | 2000-01-17 | 2005-12-22 | Asahi Kasei Corp | 電子健康相談方法、システムおよびサーバ |
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