JP2010038258A - 管継手 - Google Patents

管継手 Download PDF

Info

Publication number
JP2010038258A
JP2010038258A JP2008202358A JP2008202358A JP2010038258A JP 2010038258 A JP2010038258 A JP 2010038258A JP 2008202358 A JP2008202358 A JP 2008202358A JP 2008202358 A JP2008202358 A JP 2008202358A JP 2010038258 A JP2010038258 A JP 2010038258A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
diameter
nut member
connection end
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008202358A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4751920B2 (ja
Inventor
Kazukiyo Tejima
一清 手嶋
Akihiro Masuda
昭宏 増田
Takehiro Nakamura
岳寛 中村
Masateru Yamada
真照 山田
Takayuki Kishimoto
貴之 岸本
Toshiyuki Fukumoto
敏行 福元
Makoto Imanishi
良 今西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Pillar Packing Co Ltd filed Critical Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority to JP2008202358A priority Critical patent/JP4751920B2/ja
Publication of JP2010038258A publication Critical patent/JP2010038258A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4751920B2 publication Critical patent/JP4751920B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Joints With Pressure Members (AREA)

Abstract

【課題】継手本体とナット部材との2点で成る経済的なものとしながら、高い耐引き抜き性と良好なシール性との両立を図ることが可能となる管継手を提供する。
【解決手段】管継手20は、第1雄ネジ部32を設けた継手本体30と、第1雄ネジ部32に接続すべきチューブ10に外嵌され、第1雄ネジ部32に螺合されるナット部材50を有し、第1雄ネジ部32がそれよりさらに軸方向に突出してチューブ10の接続端部が拡径した状態で外嵌するインナ筒部36を設けるとともに、インナ筒部36の周囲にチューブ10の拡径部13のが折り返した状態で内嵌する環状の溝部38を設け、ナット部材50がねじ孔の奥側にチューブ挿入孔53を設けた端壁52を設けるとともに、端壁52よりねじ孔内に突出する環状の押圧部54を設け、溝部38と押圧部54の間で、チューブ10の折り返し部14を挟持する。
【選択図】図2

Description

本発明は、流体移送路としての合成樹脂製のチューブ同士、又は該チューブとポンプ,バルブ,フィルタ等の流体機器を接続する合成樹脂製の管継手に関し、特に、半導体や液晶表示パネル製造,医療・医薬品製造,食品加工、化学工業の各種技術分野で取り扱われる高純度液や超純水,薬液等の配管にも使用可能な合成樹脂製の管継手に関するものである。
この種の管継手としては、特許文献1において開示されるチューブ継手が知られている。即ち、合成樹脂製のチューブ1を合成樹脂製の継手本体4のインナ筒部5に強制的に押し込むか、又は特許文献1の図2に示されるように、予めチューブ端部2を拡径させてからインナ筒部に嵌め込むかする。それから、予めチューブに外嵌されている合成樹脂製の袋ナット6を継手本体に螺合させることにより、チューブの拡径付け根部分2aを袋ナットのエッジ部6aでインナ筒部の尖端5Aに強く押圧し、チューブとインナ筒部との間をシールする構造である。
上述の構造と同様なものとしては、特許文献2の図8,図9において開示されたものや、特許文献3の図6において開示された管継手が知られている。これらのように、チューブの先端を拡径(フレア)させて継手本体に嵌めてナット止めする継手構造は、特許文献2の図5や特許文献3の図4等において開示される構造、即ち、専用部品のインナーリングに拡径外嵌されているチューブ端を継手本体の筒状受口に内嵌させてナット止めする3部品構造の管継手に比べて、継手本体とナット部材という少ない部品点数(2点)で経済的に管継手を構成しながらも良好なシール機能が得られる利点がある。
ところが、上述のように2点部品で成る従来の管継手では、チューブ端を拡径させて強固に嵌合させ、かつ、拡径根元部分をナット部材で締め付けているが、その締め付けはシール機能を出すためのものであるためか、チューブを継手本体から引き抜こうとする力には比較的弱いという傾向があった。特に、100℃以上の高温流体を扱うべく管継手がフッ素樹脂等の大きな膨張係数を有する合成樹脂で形成されている場合には、その問題がより顕著化されてしまう。
そこで、特許文献4にて開示されるように、チューブ拡径部とナット部材との間にC字状の割リングをチューブ拡径部の周溝に嵌る状態で介装させる構造の耐引き抜き手段を設けることにより、シール機能だけでなくチューブの引き抜きに対しても強い管継手を得ることが知られている。しかしながら、その特許文献4で開示される管継手では、部品点数が2部品から1部品(割リング)増えて3部品となることから、元々有していた経済性の良さが損われてしまうという新たな問題が生じる。従って、継手本体とナット部材との2点で成る管継手を、その新たな問題を招くことなく引き抜きに対しても強いものとするにはさらなる改善の余地が残されているものであった。
実登3041899号公報 特開平7−27274号公報 特開2002−357294号公報 実登2587449号公報
本発明の目的は、上記実情に鑑みて、継手本体とナット部材との2点で成る経済的なものとしながら、高い耐引き抜き性と良好なシール性との両立を図ることが可能となる管継手を提供する点にある。
請求項1に係る発明は、管継手において、少なくとも一つの端部に筒状のチューブ接続端部32を設けた筒状の継手本体30と、該継手本体30のチューブ接続端部32に接続すべき合成樹脂製のチューブ10に外嵌され、前記チューブ接続端部32に螺合されるナット部材50を有し、前記継手本体30とナット部材50それぞれが合成樹脂で形成され、前記チューブ接続端部32が該チューブ接続端32よりさらに軸方向に突出して前記チューブ10の接続端部が拡径した状態で外嵌するインナ筒部36を設けるとともに、該インナ筒部36の周囲に前記チューブ10の接続端部の拡径部13が折り返した状態で内嵌する環状の溝部38を設け、前記ナット部材50がねじ孔の奥側にねじ軸に垂直な端壁52と、該端壁52に前記チューブ10を端壁52側からねじ孔内に挿入するチューブ挿入孔53を設けるとともに、前記端壁52が該端壁52よりねじ孔内に突出して前記チューブ10の接続端部の折り返し部14を前記溝部38の間で挟持する環状の押圧部54を設けたことを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の管継手において、前記溝部38が前記チューブ接続端部32の径方向で対向する溝周壁38a,38bを設け、前記押圧部54が筒状に形成されており、前記溝周壁38a,38bに前記チューブ10の管壁の厚みより小さい隙間を有して径方向で対向する押圧周壁54a,54bを設ける構成を付加したものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の管継手において、前記インナ筒部36が該インナ筒部36の先端部外面にテーパー部37を設け、前記端壁52が該端壁52の内径に前記チューブ10の非拡径部11より接続端部の拡径部13にかかる段差部12を前記インナ筒部36の先端部外面のテーパー部37に押し付けるエッジ部55を設ける構成を付加したものである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の管継手において、前記継手本体30と前記ナット部材50それぞれがフッ素樹脂で形成されている構成を付加したものである。
請求項1に係る発明によれば、ナット部材50の螺進によって該ナット部材50の端壁52に設けた押圧部54が、チューブ10の折り返し部14を継手本体30のチューブ接続端部32に設けた溝部38の間で挟持するから、高いチューブ引き抜き強度を効果的に確保することができ、また、そこで流体のシールに必要な面圧を効果的に発生し、流体の漏れを確実に防止することができる。その結果、継手本体30とナット部材50との2点で成る経済的なものとしながら、高い耐引き抜き性と良好なシール性との両立を図ることが可能となる管継手20を提供することができる。
請求項2に係る発明によれば、溝部38に設けた溝周壁38a,38bと押圧部54に設けた押圧周壁54a,54bの間でチューブ10の接続端部の折り返し部14を径方向に挟持し、そこで流体のシールに必要な面圧を径方向に効果的に発生するから、高温用途による合成樹脂(継手本体30)のクリープが発生したり、振動等によるナット部材50の緩みが発生しても、高い耐引き抜き性と良好なシール性を保持することができる。
請求項3に係る発明によれば、ナット部材50の螺進によって端壁52の内径に設けたエッジ部55が、チューブ10の非拡径部11より接続端部の拡径部13にかかる段差部12をインナ筒部36の先端部外面に設けたテーパー部37に押し付けるから、そこでチューブ引き抜き強度をさらに高めながら、流体のシールに必要な面圧を効果的に発生し、流体の漏れを確実に防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、継手本体30とナット部材50それぞれが耐薬品性及び耐熱性に優れた特性を有するフッ素樹脂で形成されているから、流体が薬液であるとか化学液体であっても、或いは高温流体であっても継手構造部分が変形して漏れやすくなることがなく、高い耐引き抜き性と良好なシール性が維持できるようになる。尚、フッ素樹脂は高温にも安定で、撥水性に優れ、摩擦係数が小さく、耐薬品性も極めて高く、電気絶縁性も高い点で好ましい。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳述する。図1は本発明の一実施の形態に係る管継手の断面図、図2は図1の要部拡大片側断面図である。
図1〜図2において、本実施形態の管継手20は、断面円形の流体移送路としての合成樹脂製のチューブ10をポンプ,バルブ,フィルタ等の流体機器に連通接続するもので、合成樹脂製の継手本体30と、同じく合成樹脂製のナット部材50の2部品で構成されている。
継手本体30とナット部材50の合成樹脂材料は、基本的にはチューブ10と同じ合成樹脂材料が用いられる。例えばPTEF(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、ETFE(テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体)、PVDF(ポリビニリデンフルオライド)等のフッ素樹脂、その他、PP(ポリプロピレン)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)が用いられる。
本実施形態の管継手20を用いてチューブ10を接続対象としての流体機器に接続するに当たり、チューブ10の接続端部には、予め、チューブ10の非拡径部11に連なるテーパー段差部12を経て拡径した状態で継手本体50の後述するインナ筒部36に外嵌する該インナ筒部36より長い直筒状の拡径部13と、該拡径部13の先端部を片側断面形状がコ字形になるよう外側に折り返した折り返し部14とを設けている。従って、折り返し部14は、拡径部13が同軸上でそのまま延ばされた部分で成る円筒状の内周部14aと、該内周部14aに径方向で対向する、該内周部14aと同芯な円筒状の外周部14bと、チューブ10の軸線と垂直であって、チューブ10の最先端部で内周部14aと外周部14bを繋ぐチューブ先端部14cとを設けている。外周部14bの軸方向の長さは内周部14aのそれより短い方が好ましい。
拡径部13と折り返し部14は、チューブ10の接続端部を、例えばチューブ拡径器を用いて常温下或いは加熱しながら拡径変形させた後、該拡径部13の先端部を外側に折り返すことで設けることができる。
継手本体30は、図1の紙面左右方向に一直線状に延びる水平な軸線(中心線)CLを有する直管部31と、該直管部31の左右端部より左右逆向きに該直管部31と同軸上で突出する2つの筒状の接続端部、つまり筒状のチューブ接続端部としての筒状の第1雄ネジ部32及び筒状の機器接続端部としての筒状の第2雄ねじ部33とを一体に形成し、第1雄ねじ部32側から直管部31を経て第2雄ねじ部33側に一直線状に貫通する流体移送路34を形成している。
継手本体30が形成する流体移送路34は、チューブ10が形成する流体移送路と略同じ直径を有する断面円形のものである。
直管部31は、第1雄ネジ部32及び第2雄ねじ部33の基部となる該直管部31の左右端部の外面よりそれぞれ別々に径方向外側に張り出す把持部35を設けている。該把持部35は、直管部31と同芯に形成されるとともに、その外面は6角等の多角形に形成されており、レンチ等の工具をかけることができる。
本実施形態では直管部31が短く、第1雄ネジ部32及び第2雄ねじ部33の基部となる直管部31の左右端部が接近しているため、第1雄ネジ部32の基部と第2雄ねじ部33の基部にそれぞれ別々に設けられる把持部35は一つに繋がっている。
第1雄ネジ部32は、該第1雄ねじ部32よりさらに軸方向に該第1雄ねじ部32と同軸上で突出し、該第1雄ねじ部32の内径と同じ内径、該第1雄ねじ部32の外径より小径な外径を有し、チューブ10の拡径部13が外嵌する円筒状のインナ筒部36を設けている。
インナ筒部36には、該インナ筒部36の先端部外面側の角部を、チューブ10のテーパー段差部12に対応する角度で斜めに落とすようなテーパー部37を設けている。
また、第1雄ネジ部32には、インナ筒部36の周囲に、チューブ10の折り返し部14が嵌り込む、インナ筒部36と同芯な円環状の溝部38を設けている。
第2雄ねじ部33は、チューブ10の接続対象としての流体機器のチューブ接続口に設けられた相手方の雌ねじ部に螺合可能なものである。第2雄ねじ部33と相手方の雌ねじ部のねじは、シール性を発揮するテーパーねじである。
チューブ10が形成する流体移送路と継手本体30が形成する流体移送路34との継ぎ目で液溜まりが発生するのを防止するため、継手本体30が形成する流体移送路34における第1雄ネジ部32側の開口縁、つまりインナ筒部36の先端面と内周面との角部には面取り部39を設けている。
ナット部材50は、ねじ孔の一方が閉鎖された袋ナットにおけるねじ孔の奥側からチューブ10を挿入できるようにしたユニオンナットで成り、第1雄ネジ部32に螺合可能なナット部51と、該ナット部51のねじ孔の一方を閉鎖するよう該ナット部51の一端部(図1の左端部)から径方向内側に直角に延出され、ナット部51を第1雄ねじ部32に螺合したとき、ナット部材50のねじ軸、つまり軸線CLに垂直な平面内にあり、第1雄ネジ部32の先端面と軸方向で対向する端壁52と、該端壁52の中心部を開口する内外面貫通の円形なチューブ挿入孔53とを同軸上に一体に形成している。
ナット部材50が形成するチューブ挿入孔53は、そこを挿通するチューブ10との間に僅かなクリアランスを設ける孔径を有しており、該クリアランスによりチューブ10がナット部材50と連れ回りするのを防止している。
軸線CLに垂直な平面内にあり、ねじ孔の奥壁を形成する端壁52には、該端壁52よりナット部51と同軸上でねじ孔内に突出し、チューブ10の折り返し部14を第1雄ネジ部32に設けた溝部38の間で挟持する円環状の押圧部54を設けている。
端壁52の内径には、チューブの非拡径部11より拡径部13にかかるテーパー段差部12をインナ筒部36の先端部外面のテーパー部37に押し付けるエッジ部55を設けている。
そして、第1雄ネジ部32に設けた溝部38は、片側断面形状が、第1雄ねじ部38におけるインナ筒部36の周囲にある先端面で開口したコ字形に形成されており、インナ筒部36の直胴部の外径と同じ内径を有し、軸線CLを軸とする円筒面内にある円筒状の溝内周壁38a(インナ筒部36の直胴部外周面をそのまま第1雄ネジ部32の先端面より後退させたもの)と、該溝内周壁38aと径方向で対向する、溝内周壁38aと同芯な円筒状の溝外周壁38bと、軸線CLと垂直な平面内にあり、溝部38の最奥部で溝内周壁38aと溝外周壁38bとを繋ぐ溝奥壁38cとを設けている。
一方、ナット部材50の端壁54に設けた押圧部54は、ナット部材50のねじ孔に第1雄ねじ部32の大部分がねじ込まれたとき、第1雄ネジ部32に設けた溝部38に押圧部54の先端部が挿入される直円筒状に形成されており、溝部36の内径より所定寸法だけ大径の内径を有し、軸線CLを軸とする円筒面内にあり、溝部36の溝内周壁38aと径方向で対向する円筒状の押圧内周壁54aと、溝部36の外径より所定寸法だけ小径の外径を有し、押圧内周壁54aと同芯な円筒面内にあり、溝部36の溝外周壁38bと径方向で対向する円筒状の押圧内周壁54bと、軸線CLと垂直な平面内にあり、押圧部54の最先端で押圧内周壁54aと押圧内周壁54bとを繋ぐ押圧先端壁54cとを設けている。
ここで、溝部36の内径と押圧部54の内径の差及び溝部36の外径と押圧部54の外径の差は、ナット部材50のねじ孔に第1雄ねじ部32の大部分がねじ込まれたとき、径方向で対向する溝部36の溝内周壁38aと押圧部54の押圧内周壁54aの間及び溝部36の溝外周壁38bと押圧部54の押圧外周壁54bの間に、それぞれチューブ10の管壁の厚みより小さい同じ隙間を与える所定寸法に設定されている。つまり図3に示すように、溝部36の溝幅をT、押圧部54の厚みをt1、チューブ10の管壁の厚みをt2とした場合、T<t1+t2×2とし、押圧部54とチューブ10の折り返し部14を溝部38に圧入するように構成されている。
以上の構成において、チューブ10の接続端部を継手本体30に接続するには、チューブ10の接続端部を拡径加工及びその先端部を折り返し加工する前に、該チューブ10の接続端部をナット部材50のチューブ挿入孔53に端壁52の外側より挿入し、ナット部材50をチューブ10に外嵌してからチューブ10の接続端部を拡径加工及びその端部を折り返し加工して非拡径部11から拡径された拡径部であるテーパー段差部12及び直筒状の拡径部13と片側断面形状がコ字形の折り返し部14を設ける。そして、チューブ10の拡径部13及び折り返し部14を継手本体30の第1雄ねじ部32に設けたインナ筒部36に外嵌し、チューブ10の折り返し部14におけるチューブ先端部14cを第1雄ねじ部32に設けた溝部38の開口部と軸方向で対向させた状態で、予めチューブ10に外嵌してあるナット部材50のナット部51を継手本体30の第1雄ねじ部32に螺合することにより完了する。
即ち、ナット部材50のナット部51を継手本体30の第1雄ねじ部32に螺合することにより、ナット部材50の端壁52に設けた押圧部54とチューブ10の折り返し部14における開口部とが軸方向で対向し、チューブ10の折り返し部14が溝部38と押圧部54との間に配置され、溝部38と押圧部54とがチューブ10の折り返し部14を挟んで軸方向で対向する。この状態で、ナット部材50を回しながらナット部51を継手本体30の第1雄ねじ部32の外面で軸線CLに沿って基部側に漸次螺進させると、押圧部54がチューブ10の拡径部13に外嵌しながら、該押圧部54の先端部がチューブ10の折り返し部14における内周部14aと外周部14bの間に割り込む。
そして、ナット部材50をさらに回してナット部51を継手本体30の第1雄ねじ部32の外面で軸線CLに沿って基部側に螺進させると、押圧部54の押圧先端壁54cがチューブ10の折り返し部14におけるチューブ先端部14cに突き合い接触し、チューブ先端部14cが押圧部54の押圧先端壁54cでナット部51の螺進方向(右方向)に押圧され、折り返し部14が溝部38に圧入される(押し込まれる)。これにより、折り返し部14は押圧部54と溝部38の間で強く挟持されるから、高いチューブ引き抜き強度を効果的に確保することができ、高いチューブ引き抜き強度でチューブ10の接続端部が継手本体30に接続される。また、そこで流体のシールに必要な面圧を効果的に発生し、流体の漏れを確実に防止した状態でチューブ10の接続端部が継手本体30に接続される。
具体的には、折り返し部14のチューブ先端部14cを、押圧部54の押圧先端壁54cで溝部38の溝奥壁38cに押し付け、チューブ10の挿抜方向(軸方向)で強く挟持するから、高いチューブ引き抜き強度を効果的に確保することができ、高いチューブ引き抜き強度でチューブ10の接続端部が継手本体30に接続される。また、そこで流体のシールに必要な面圧を効果的に発生し、流体の漏れを確実に防止することができる。
また、折り返し部14の内周部14aを、押圧部54の押圧内周壁54aで溝部38の溝内周壁38aに押し付け、径方向で強く挟持するとともに、折り返し部14の外周部14bを、押圧部54の押圧外周壁54bで溝部38の溝外周壁38bに押し付け、径方向で強く挟持し、そこで流体のシールに必要な面圧を径方向に効果的に発生するから、高温用途による合成樹脂(継手本体30)のクリープが発生したり、振動等によるナット部材50の緩みが発生しても、高い耐引き抜き性と良好なシール性を保持することができる。
さらに、ナット部材50の螺進によって端壁52の内径に設けたエッジ部55が、チューブ10のテーパー段差部12をインナ筒部36の先端部外面に設けたテーパー部37に強く押し付けるから、そこでチューブ引き抜き強度をさらに高めながら、流体のシールに必要な面圧を効果的に発生し、流体の漏れを確実に防止することができる。
以上、本実施の形態は、本発明に係る管継手の好適な一実施の形態をチューブ10を流体機器のチューブ接続口にストレートに接続する管継手20で説明したが、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形実施することができる。例えばチューブ10同士を接続するエルボ,チーズ,クロス等の管継手に実施することができ、この場合は、図1の把持部35より左側のチューブ接続構造がエルボ,チーズ,クロス等の継手本体の管部の端部に設けられる。
また、折り返し部14におけるチューブ先端壁14cの片側断面形状、及び溝部38における溝奥壁38aの片側断面形状、及び押圧部54における押圧先端壁54cの片側断面形状は、ナット部材50の螺進方向に向かって膨らむような半円形に曲げたり、一方向(軸線CLを軸に垂直な平面に対し外径側から内径側に向かってナット部材50の螺進方向或いは螺退方向)に傾斜させたり、ナット部材50の螺進方向に向かって先細りのV字形に屈曲させてもよく、それぞれの片側断面形状は同形状が好ましいが異なっていてもよい。
また、管継手20を用いてチューブ10を接続対象に接続するに当たり、チューブ10の接続端部に、予め、テーパー段差部12と拡径部13と折り返し部14を設けたが、チューブ10の管壁の厚みによっては、例えばラッパ状のフレア部のみを設け、該フレア部をナット部材50の端壁52に設けた押圧部54で押圧するだけでも、図1及び図2に示す状態でチューブ10の接続端部を継手本体30の第1雄ねじ部32に接続することができる。従って、チューブ10の接続端部における初期形状は、チューブ10の材質や管壁の厚み及び施工性を考慮して適宜設定されるものであり、接続後のチューブ10の接続端部形状(テーパー段差部12と拡径部13と折り返し部14)と同じ形状を与える必要はない。
本発明の一実施の形態に係る管継手の断面図である。 図1の要部拡大片側断面図である。 図2の要部拡大分解図である。
符号の説明
10 チューブ
11 非拡径部
12 テーパー段差部
13 拡径部
14 折り返し部
20 管継手
30 継手本体
32 第1雄ネジ部(チューブ接続端部)
36 インナ筒部
37 テーパー部
38 溝部
38a 溝内周壁
38b 溝外周壁
38c 溝奥壁
50 ナット部材
51 ナット部
52 端壁
53 チューブ挿入孔53
54 押圧部
54a 押圧内周壁
54b 押圧外周壁
54c 押圧先端壁
55 エッジ部

Claims (4)

  1. 少なくとも一つの端部に筒状のチューブ接続端部を設けた筒状の継手本体と、該継手本体のチューブ接続端部に接続すべき合成樹脂製のチューブに外嵌され、前記チューブ接続端部に螺合されるナット部材を有し、前記継手本体とナット部材それぞれが合成樹脂で形成され、前記チューブ接続端部が該チューブ接続端よりさらに軸方向に突出して前記チューブの接続端部が拡径した状態で外嵌するインナ筒部を設けるとともに、該インナ筒部の周囲に前記チューブの接続端部の拡径部が折り返した状態で内嵌する環状の溝部を設け、前記ナット部材がねじ孔の奥側にねじ軸に垂直な端壁と、該端壁に前記チューブを端壁側からねじ孔内に挿入するチューブ挿入孔を設けるとともに、前記端壁が該端壁よりねじ孔内に突出して前記チューブの接続端部の折り返し部を前記溝部の間で挟持する環状の押圧部を設けたことを特徴とする管継手。
  2. 前記溝部が前記チューブ接続端部の径方向で対向する溝周壁を設け、前記押圧部が筒状に形成されており、前記溝周壁に前記チューブの管壁の厚みより小さい隙間を有して径方向で対向する押圧周壁を設ける請求項1に記載の管継手。
  3. 前記インナ筒部が該インナ筒部の先端部外面にテーパー部を設け、前記端壁が該端壁の内径に前記チューブの非拡径部より接続端部の拡径部にかかる段差部を前記インナ筒部の先端部外面のテーパー部に押し付けるエッジ部を設ける請求項1又は2に記載の管継手。
  4. 前記継手本体と前記ナット部材それぞれがフッ素樹脂で形成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の管継手。
JP2008202358A 2008-08-05 2008-08-05 樹脂管継手 Active JP4751920B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008202358A JP4751920B2 (ja) 2008-08-05 2008-08-05 樹脂管継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008202358A JP4751920B2 (ja) 2008-08-05 2008-08-05 樹脂管継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010038258A true JP2010038258A (ja) 2010-02-18
JP4751920B2 JP4751920B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=42011025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008202358A Active JP4751920B2 (ja) 2008-08-05 2008-08-05 樹脂管継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4751920B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019504973A (ja) * 2016-01-26 2019-02-21 サン−ゴバン パフォーマンス プラスティクス フランス 管コネクタアセンブリ
CN117483288A (zh) * 2023-12-29 2024-02-02 宝鸡天联汇通复合材料有限公司 一种输氢管线防泄漏接头清洁设备

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05322083A (ja) * 1992-05-18 1993-12-07 Jun Taga 継ぎ手
JP2003343774A (ja) * 2002-05-24 2003-12-03 Flowell Corp チューブ材の継手

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05322083A (ja) * 1992-05-18 1993-12-07 Jun Taga 継ぎ手
JP2003343774A (ja) * 2002-05-24 2003-12-03 Flowell Corp チューブ材の継手

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019504973A (ja) * 2016-01-26 2019-02-21 サン−ゴバン パフォーマンス プラスティクス フランス 管コネクタアセンブリ
CN117483288A (zh) * 2023-12-29 2024-02-02 宝鸡天联汇通复合材料有限公司 一种输氢管线防泄漏接头清洁设备
CN117483288B (zh) * 2023-12-29 2024-04-16 宝鸡天联汇通复合材料有限公司 一种输氢管线防泄漏接头

Also Published As

Publication number Publication date
JP4751920B2 (ja) 2011-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI616609B (zh) 管連接裝置
WO2010016364A1 (ja) 樹脂管継手
WO2010016363A1 (ja) 樹脂管継手
WO2014181589A1 (ja) インナーリング
TW201447155A (zh) 管連接裝置
WO2014181591A1 (ja) 管接続装置
JP5764469B2 (ja) インナーリング
JP4751920B2 (ja) 樹脂管継手
JP2011012691A (ja) 樹脂管継手
JP4789999B2 (ja) 樹脂管継手
JP4625855B2 (ja) 管継手
JP5764471B2 (ja) 管継手構造
JP2010216492A (ja) 樹脂管継手
JP4625856B2 (ja) 管継手
JP2010038259A (ja) 管継手
JP5055222B2 (ja) 樹脂管継手
JP4963689B2 (ja) 樹脂管継手
JP5112216B2 (ja) 樹脂管継手
JP2010038268A (ja) 樹脂管継手
JP5142878B2 (ja) 樹脂管継手
JP5171467B2 (ja) 樹脂管継手
JP2010223291A (ja) 樹脂管継手
JP2010038260A (ja) 管継手
JP5210756B2 (ja) 樹脂管継手
JP4871947B2 (ja) 樹脂管継手

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110517

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4751920

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3