JP2010036528A - 電源制御装置、電源制御方法、この電源制御方法を実行させるためのプログラム及びこのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】センサを有する電気機器におけるセンサの検出機能を損なうことなく、待機時の消費電力を低減することができる電源制御装置及び電源制御方法を提供する。
【解決手段】センサ23(41、42)及びセンサ23(41、42)からの出力信号により所定の状態を監視する監視手段11を備える電気機器におけるセンサ23(41、42)への電力の制御を行う電源制御装置であって、センサ23(41、42)に電力を供給するか、あるいは供給を遮断又は制限する開閉手段43と、開閉手段43を制御する開閉制御手段44とを有し、監視手段は、センサ23(41、42)の出力信号の取得と中断を周期的に行い、開閉制御手段44は、監視手段11が出力信号の取得と中断を周期的に行うのに合わせて、センサ23(41、42)に電力を供給するか、あるいは供給を遮断又は制限するかを周期的に行うように開閉手段43を制御することを特徴とする電源制御装置及び電源制御方法。
【選択図】図3
【解決手段】センサ23(41、42)及びセンサ23(41、42)からの出力信号により所定の状態を監視する監視手段11を備える電気機器におけるセンサ23(41、42)への電力の制御を行う電源制御装置であって、センサ23(41、42)に電力を供給するか、あるいは供給を遮断又は制限する開閉手段43と、開閉手段43を制御する開閉制御手段44とを有し、監視手段は、センサ23(41、42)の出力信号の取得と中断を周期的に行い、開閉制御手段44は、監視手段11が出力信号の取得と中断を周期的に行うのに合わせて、センサ23(41、42)に電力を供給するか、あるいは供給を遮断又は制限するかを周期的に行うように開閉手段43を制御することを特徴とする電源制御装置及び電源制御方法。
【選択図】図3
Description
本発明は、電源制御装置、電源制御方法、この電源制御方法を実行させるためのプログラム及びこのプログラムを記録した記録媒体に係り、特に、電源とセンサとを備える電気機器のセンサへの電力の制御を行う電源制御装置、電源制御方法、この電源制御方法を実行させるためのプログラム及びこのプログラムを記録した記録媒体に関する。
プリンタ等の電気機器は、稼動しない待機状態における消費電力を低減するため、稼動しない待機状態が一定の時間続いた場合に、不要な内部ブロックの電源をオフし、消費電力を抑える省エネモードと呼ばれる動作モードを有する。
しかし、省エネモード時でも、ユーザI/Fや状態監視のためのセンサの電源をオフすることはできない。例えば、ユーザI/FとしてはLCD(液晶ディスプレイ:Liquid Crystal Display)があり、状態監視のためのセンサとしては、オープンカバーセンサ等に用いられる光センサ(フォトセンサ)がある。
一般の電気機器では、LCDやフォトセンサに使用されるLED(発光ダイオード:Light Emitting Diode)光源は、他の電子デバイスに比較して消費電力が大きく、省エネモード時の電気機器の消費電力を低減する際の障害になっている。
また、プリンタ、特にインクジェットプリンタにおいては、省エネモード(待機モード)であっても、センサの電源をオフすると問題が発生する。例えばカバーオープンセンサの電源をオフした場合、ユーザー等がカバー内の可動部分に接触したとしてもそれを検知することができず、ユーザー等が可動部分を移動させたとしてもそれを検知することができない。インクジェットヘッドのように定位置においてインクの吐出口をキャッピングすることによって性能が維持されているようなモジュールの場合は、定位置から移動されることによって、そのモジュールの性能が劣化し、故障するおそれがある。また、用紙の有無を検知するペーパセンサやインクの残量を検知するセンサ等の電源をオフした場合、ホストPCが取得して管理している情報が取得できなくなることによって、ユーザーの利便性を低下させるおそれがある。従って、このような一部のセンサについては、省エネモード(待機モード)下においても、その電源をオンし続けている。
そのため、省エネモード時の電気機器の消費電力を低減するために電源制御を行う電源制御方法又は電源制御装置が重要である。
例えば、特許文献1には、省エネモード時の消費電力の低減を目的として、省エネモード時にLCDのバックライト光源をパルス駆動する電源制御方法が開示されている。また、特許文献2には、プリンタの省エネモード時の消費電力の低減を目的として、プリンタに備えられ、省エネモード時にセンサの監視対象物の状態を検出する信号を取得した後にセンサの電源をオフすることによって消費電力を低減する省電力装置(電源制御装置)が開示されている。
特開平06−077534号公報
特開2003−326806号公報
ところが、このような電気機器の電源制御を行う電源制御装置においては、以下のような問題があった。
まず、昨今においては、LSIの低消費電力化が進みつつあるため、電気機器に含まれるその他のモジュールが消費する電力に対するこれらのセンサが消費する電力の比率は無視できなくなってきているという問題があった。例えばLEDを発光部として有するフォトセンサ(光センサ)は、LEDを発光させるために10mA〜数10mAの電流を流す必要があるため、全体の消費電力に対して高い比率を有するという問題があった。
加えて、特許文献1及び2に開示される電気機器の電源制御を行う電源制御方法又は電源制御装置においては、例えば、光源の電源制御を行う場合は、電源制御を行うことによってLCDの視認性が悪化するという問題を回避するため、その視認性の悪化が許容できる範囲で消費電力を低減するという限定的な低減であった。また、センサの電源制御を行う場合は、監視対象物が所定の位置に停止(又は所定の状態に収束等)したことを検出する信号を取得した後は、センサの電源をオフするというセンサ機能を犠牲にしたものであった。ここで、機器の状態を監視するセンサは、本来は、ユーザ操作等によるカバーオープン状態を検出して危険部位への接触を回避したり、ユーザ操作等による状態変化が突然発生するようなことがないか監視するという目的を有するため、上記のようなセンサの電源を停止するという電源制御方法又は電源制御装置によっては、センサによる機器の状態変化を検出する検出精度が低下したり検出漏れ等を引き起こすおそれがある。従って、単純にパルス駆動によってLCDの光量を低下させるような電源制御や、監視対象物が所定の位置に停止(又は所定の状態に収束等)した後の電源オフでは、センサの検出機能を損なうことなく、消費電力を低減することができないという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、待機時に監視すべきセンサを有する電気機器の電力を制御する電源制御装置において、センサの検出機能を損なうことなく、待機時の消費電力を低減することができる電源制御装置及び電源制御方法を提供することを目的とする。
第1の発明に係る電源制御装置は、センサ及び該センサからの出力信号により所定の状態を監視する監視手段を備える電気機器における前記センサへの電力の制御を行う電源制御装置であって、前記センサに電力を供給するか、あるいは供給を遮断又は制限する開閉手段と、前記開閉手段を制御する開閉制御手段とを有し、前記監視手段は、前記センサの前記出力信号の取得と中断を周期的に行い、前記開閉制御手段は、前記監視手段が前記出力信号の取得と中断を周期的に行うのに合わせて、前記センサに電力を供給するか、あるいは供給を遮断又は制限するかを周期的に行うように前記開閉手段を制御することを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明に係る電源制御装置において、固定周期でパルス信号を発生する固定周期信号発生手段を有し、前記監視手段は、前記パルス信号に基づいて前記出力信号の取得と中断とを周期的に行うことを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明に係る電源制御装置において、ADコンバータを有し、前記固定周期信号発生手段が発生するパルス信号は、前記ADコンバータが発生するトリガ信号であることを特徴とする。
第4の発明は、第3の発明に係る電源制御装置において、前記センサは、マルチプレクサを介して前記ADコンバータと切換可能に接続される複数のセンサであり、前記開閉手段は、前記複数のセンサに対応する複数の開閉手段であり、前記監視手段は、前記トリガ信号に基づいて前記複数のセンサを前記ADコンバータと切換接続することによって、前記出力信号を取得するセンサを切換え、前記開閉制御手段は、前記監視手段が前記出力信号を取得する前記センサに対応する前記開閉手段を切換制御することを特徴とする。
第5の発明は、第1乃至第4の何れか一つの発明に係る電源制御装置において、前記センサは、発光部と受光部とを含む光センサであることを特徴とする。
第6の発明は、第5の発明に係る電源制御装置において、前記開閉手段は、前記発光部に電力を供給するか、あるいは供給を遮断又は制限することを特徴とする。
第7の発明は、第1の発明に係る電源制御装置において、所定の周期でパルス信号を発生する信号発生手段を有し、前記監視手段は、前記パルス信号に基づいて前記出力信号の取得と中断とを周期的に行い、前記信号発生手段は、省エネモード時に、通常モード時の前記パルス信号の周期よりも長い周期で前記パルス信号を発生することを特徴とする。
なお、所定の周期とは、固定周期でなく、可変周期であることを意味する。
第8の発明は、第1の発明に係る電源制御装置において、ADコンバータと、コンピュータとを有し、通常モード時の前記監視手段は、前記ADコンバータが固定周期で発生するトリガ信号に基づいて前記出力信号の取得と中断とを周期的に行い、省エネモード時の前記監視手段は、前記コンピュータが前記トリガ信号の前記固定周期より長い周期で発生するパルス信号に基づいて前記出力信号の取得と中断とを周期的に行うことを特徴とする。
第9の発明は、第1の発明に係る電源制御装置において、コンピュータを有し、前記監視手段は、前記コンピュータが、該コンピュータに設定された周期で発生するパルス信号に基づいて前記出力信号の取得と中断とを周期的に行うことを特徴とする。
第10の発明は、第7乃至第9の何れか一つの発明に係る電源制御装置において、前記センサは、発光部と受光部とを含む光センサであることを特徴とする。
第11の発明は、第10の発明に係る電源制御装置において、前記開閉手段は、前記発光部に電力を供給するか、あるいは供給を遮断又は制限することを特徴とする。
第12の発明は、第10又は第11の発明に係る電源制御装置において、前記開閉制御手段は、前記監視手段が前記出力信号の取得と中断を周期的に行うのに合わせて、前記光センサに前記発光部の光量が安定する光量安定時間だけ早く電力を供給するか、あるいは供給を遮断又は制限するかを周期的に行うように前記開閉手段を制御することを特徴とする。
第13の発明は、第12の発明に係る電源制御装置において、前記光量安定時間は、前記光センサの前記出力信号に基づいて決定されることを特徴とする。
第14の発明は、第13の発明に係る電源制御装置において、前記光量安定時間は、前記開閉手段が前記発光部への電力の供給を制限するときの制限値を変更し、複数の異なる前記制限値と、該制限値に対応する前記光センサの前記出力信号との関係に基づいて決定されることを特徴とする。
第15の発明に係る電源制御方法は、センサ及び該センサからの出力信号により所定の状態を監視するコンピュータを含む監視手段を備える電気機器における前記センサへの電力の制御を行う電源制御方法であって、前記センサへ電力を供給する第1のステップと、前記センサの出力信号を取得する第2のステップと、前記センサの前記出力信号の取得を中断する第3のステップと、前記センサへの電力の供給を遮断するか、あるいは前記センサへの電力の供給を制限する第4のステップとを有し、前記第1乃至第4のステップを周期的に繰返すことを特徴とする。
第16の発明は、コンピュータに第15の発明に係る電源制御方法を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
本発明によれば、待機時に監視すべきセンサを有する電気機器の電力を制御する電源制御装置及び電源制御方法において、センサの検出機能を損なうことなく、待機時の消費電力を低減することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。
(第1の実施の形態)
図1乃至図6を参照し、本発明の第1の実施の形態に係る電源制御装置を説明する。
(第1の実施の形態)
図1乃至図6を参照し、本発明の第1の実施の形態に係る電源制御装置を説明する。
初めに、図1乃至図3を参照し、本実施の形態に係る電源制御装置が電力を制御する電気機器であってデジタル出力およびアナログ出力のフォトセンサを有する電気機器の例として、インクジェットプリンタの電気回路の構成を説明する。
図1は本実施の形態に係る電源制御装置を制御部として有するインクジェットプリンタの電装構成を示すブロック図である。図2は本実施の形態に係る電源制御装置を説明するための図であり、センサの出力信号を取得するための部分の構成を示すブロック図である。図2は、図1のブロック図における点線で囲まれた部分に相当する。図3は本実施の形態に係る電源制御装置を説明するための図であり、センサに電源からの電力を供給又は遮断する制御回路の構成を示す回路図である。
図1に示すように、本実施の形態に係るインクジェットプリンタ3は、制御部1、エンジン部2、PC(パーソナルコンピュータ:Personal Computer)10を有する。
制御部1は、本発明における電源制御装置に相当し、CPU(中央演算処理装置:Central Processing Unit)11、ROM(読み出し専用記憶装置:Read Only Memory)12、RAM(随時アクセスメモリ:Random Access Memory)13、ホストI/F14、画像出力制御部15、メカ制御部16、汎用Input制御部17、ADC(アナログデジタル変換回路又はADコンバータ:Analog Digital Convertor)制御部18、ADC19を有する。また、エンジン部2は、記録ヘッド20、アクチュエータ21、デジタルセンサ22、アナログセンサ23を有する。なお、ADC19は、本発明におけるADコンバータであり、固定周期信号発生手段に相当する。
CPU11は、インクジェットプリンタ3全体の制御を行うためのものである。また、CPU11は、本発明における監視手段に相当する。ROM12は、CPU11が実行するプログラムその他の固定データを格納するためのものである。RAM13は、画像データ等を一時格納するためのものである。ホストI/F14は、PC10等の情報処理装置、図示しないイメージスキャナ等の画像読取装置、デジタルカメラなどの撮像装置等のホスト側からの印刷データ、印刷信号等のデータ、信号の送受を行うためのものである。画像出力制御部15は、エンジン部2の記録ヘッド20を駆動制御するためのものであり、エンジン部2の記録ヘッド20を駆動制御するためのデータ転送手段、駆動信号発生手段を含む。メカ制御部16は、エンジン部2のアクチュエータ21を駆動するためのものである。汎用Input制御部17は、エンジン部2のデジタルセンサ22を制御するためのものである。ADC制御部18、ADC19は、エンジン部2のアナログセンサ23を制御するためのものである。
制御部1のCPU11は、ホストI/F14に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、処理によって得られた画像データを画像出力制御部15から記録ヘッド20に転送する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成は、ホスト側のプリンタドライバで行っている。
画像出力制御部15は、上述した画像データをシリアルデータで転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などを記録ヘッドに出力する以外にも、ROM12に格納されてCPU11で読み出される駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動信号生成部を含み、一の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動信号をエンジン部2の記録ヘッド20に含まれるヘッドドライバに対して出力する。
記録ヘッド20に含まれるヘッドドライバは、シリアルに入力される記録ヘッド20の1行分に相当する画像データに基づいて画像出力制御部15から与えられる駆動信号を構成する駆動パルスを選択的に記録ヘッド20の液滴を吐出させるエネルギーを発生する駆動素子(例えば圧電素子)に対して印加することで記録ヘッド20を駆動する。このとき、駆動信号を構成する駆動パルスを選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
メカ制御部16は、CPU11側から与えられる目標値と図示しないリニアエンコーダを構成するエンコーダセンサからの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値に基づいて制御値を算出して内部のモータドライバを介してアクチュエータを駆動する。
次に、汎用Input制御部17が、エンジン部2のデジタルセンサ22を制御する動作を説明する。
インクジェットプリンタ3の主電源をオンすると、ROM12に記憶された制御プログラムが読み出され、CPU11とRAM13がプログラムを実行してエンジン部2の制御を行い、PC10から受信した印字ジョブを用紙に印刷記録する機能を達成する。
制御プログラムは、CPU11がエンジン部2の記録ヘッド20、アクチュエータ21その他の可動部を含めた各モジュールの制御を行うにあたり、CPU11に、デジタルセンサ22、アナログセンサ23の出力信号を随時取得(入力)させることで、エンジン部2の記録ヘッド20、アクチュエータ21その他の可動部を含めた各モジュールの状態を監視し、フィードバックすることによって、各モジュールが協調して動作できるように制御を行っている。
ここで、インクジェットプリンタでは、デジタルセンサ22、アナログセンサ23ともに、発光部と受光部よりなるフォトセンサが用いられ、その中でも特に、LEDを発光部に用いたフォトセンサが使用される。これらのフォトセンサは、インクジェットプリンタの可動部のホームポジション検出、カバーオープン検出、用紙の有無検出などで使用される。なお、フォトセンサは、本発明における光センサに相当し、以後、光センサのことをフォトセンサという。
また、インクジェットプリンタにおいても、一定時間以上ジョブ入力やユーザ操作が検出されない場合に、消費電力を低減するため、通常運転を行う必要がない部分の電源をオフする省エネモード(待機モード)が用意される。図1に示すようなインクジェットプリンタにおいては、センサ22、23の一部を除き、画像出力制御部15、メカ制御部16を含めたエンジン部2のほとんどの部分は、電源をオフする待機モードの対象となる。
また、センサ22、23の一部が、省エネモード(待機モード)であっても、電源をオフすると問題が発生するのは、前述した通りである。例えばカバーオープンセンサの電源をオフした場合、ユーザ等がカバー内の可動部分に接触したとしてもそれを検知することができず、ユーザ等が可動部分を移動させたとしてもそれを検知することができない。インクジェットヘッドのように定位置においてインクの吐出口をキャッピングすることによって性能が維持されているようなモジュールの場合は、定位置から移動されることによって、そのモジュールの性能が劣化し、故障するおそれがある。また、用紙の有無を検知するペーパセンサやインクの残量を検知するセンサ等の電源をオフした場合、ホストPCが取得して管理している情報が取得できなくなることによって、ユーザの利便性を低下させるおそれがある。従って、本発明においては、以下に説明するように、センサ電源を連続してオフせずに、消費電力を低減するような構成を有する。
ここで、図2を参照し、汎用Input制御部17及びADC制御部18が、デジタルセンサ22及びアナログセンサ23から出力信号を取得(入力)する構成について説明する。
次に、図2を参照し、センサの出力信号を取得するための部分の構成を説明する。
本実施の形態において、デジタルセンサ22の出力は、汎用Input制御部17に直接入力され、制御プログラムによって監視手段として機能するCPU11は、汎用Input制御部17を介して出力信号を取得することができる。また、アナログセンサの出力はADC19で2n諧調のデジタルデータに変換され、変換されたデジタルデータをADC制御部18が取り込むことでプログラムから読取り可能となる。
このとき、センサ出力はセンサ電源が供給されている間は連続して出力されるが、制御プログラムによって監視手段として機能するCPU11が取得する信号は、制御プログラムによって監視手段として機能するCPU11が、一定周期毎または何らの割り込みイベントの発生によって汎用Input制御部17(又はADC制御部18)にプログラムアクセスした時点の信号である。このため、制御プログラムによって監視手段として機能するCPU11がセンサの出力信号を取得する時間以外は、汎用Input制御部17やADC制御部18にセンサの出力信号として異常値が取り込まれても、電気機器であるインクジェットプリンタ3の制御に及ぼす影響は無い。
次に、図3(a)及び図3(b)を参照し、センサに電源から電力を供給又は遮断する電源制御回路について説明する。図3(a)及び図3(b)は、それぞれ本実施の形態におけるアナログセンサ23、デジタルセンサ22に対応し、それぞれのセンサにおける電源制御回路の構成を説明するものである。
電源制御回路は、発光部(発光素子)41、受光部(フォトセンサ)42、トランジスタ(スイッチ素子)43、開閉制御手段44、抵抗45、46を有する。センサがアナログセンサ23である場合、図3(a)に示すように、発光部41、受光部42がアナログセンサ23を構成する。センサがデジタルセンサ22である場合、図3(b)に示すように、発光部41、受光部42がデジタルセンサ22を構成する。
なお、本発明における開閉手段は、トランジスタ(スイッチ素子)43に相当し、本発明における開閉制御手段は、開閉制御手段44に相当する。
図3(a)及び図3(b)に示すように、発光部41は、その一端がスイッチ素子43を介して電源電圧Vccに接続され、他端が抵抗45を介して接地される。また、受光部42は、その一端がスイッチ素子43を介して電源電圧Vccに接続され、他端が抵抗46を介して接地される。すなわち、受光部42は、その一端が、スイッチ素子43と発光部41との間の結合点を介してスイッチ素子43と接続される。また、受光部42の他端の電圧は、アナログセンサ23の場合は、ADC19へそのまま出力され、デジタルセンサ22の場合は、汎用Input制御部17へシュミットインバータなどの波形整形素子48を介して出力する。
ここで、スイッチ素子であるトランジスタ43のゲートは、開閉制御手段44に接続される。開閉制御手段44は、例えば、制御部1に含まれ、制御プログラムによって監視手段の一部として機能するCPU11からの信号によって電圧制御可能な電圧可変電源である。あるいは、開閉制御手段44は、CPU11に含まれることもできる。
次に、図4乃至図6を参照し、センサに電源から電力を供給又は遮断する電源制御回路の制御の手順及びタイミングについて説明する。
図4は、本実施の形態に係る電源制御装置を説明するための図であり、監視手段がセンサの出力信号の取得と中断を周期的に行うのに合わせて、開閉制御手段が、センサに電力を供給するか、あるいは供給を遮断又は制限するかを周期的に行う手順を説明するための工程図である。図5は、本実施の形態に係る電源制御装置を説明するための図であり、ADコンバータの制御I/Fの動作を示すタイミングチャートである。図6は、本実施の形態に係る電源制御装置を説明するための図であり、センサに電源からの電力を供給又は遮断するタイミングと発光部の消費電流及び時間平均の消費電流との関係を示す図である。
図4を参照するに、本実施の形態に係る電源制御装置のCPUをセンサの出力信号を取得して状態を監視する監視手段及びスイッチ素子を制御する開閉制御手段として機能させるための手順(プログラム)は、ステップS10乃至ステップS14からなるステップを有する。
初めに、ステップS10を行う。ステップS10は、ADC19がトリガ信号を出力するステップである。ADC19は、あらかじめ製造時に設定された固定周期で、パルス信号を出力させる。
次に、ステップS11を行う。ステップS11は、スイッチ素子(開閉手段)がセンサへの電力を供給するように、開閉制御手段を制御するステップであり、本発明の第1のステップに相当する。具体的には、例えば、図3(a)におけるADC19の出力が、直接あるいは何らかの増幅機能を有する開閉制御手段44を介して開閉手段であるスイッチ素子(電界効果型トランジスタ)43のゲート電極に印加されることによって、スイッチ素子43がオンされ、発光部41がオンされる。なお、ステップS11は、ステップS10と略同時に連続して行うことができる。
次に、ステップS12を行う。ステップS12は、監視手段がセンサの出力信号を取得するステップであり、本発明の第2のステップに相当する。具体的には、プログラムは、CPU11に、汎用Input制御部17又はADC制御部18に夫々デジタルセンサ又はアナログセンサの出力信号を取得するようにプログラムアクセスする処理と、フォトセンサの出力信号を取得する処理とを実行させる。また、ステップS12は、ステップS11と略同時に行うことができる。なお、ステップS11は、ステップS10と略同時に連続して行うことができるため、ステップS12はステップS10と略同時に連続して行うことができる。
次に、ステップS13を行う。ステップS13は、監視手段がセンサの出力信号の取得を中断するステップであり、本発明の第3のステップに相当する。具体的には、プログラムは、CPU11に、汎用Input制御部17又はADC制御部18に、夫々デジタルセンサ又はアナログセンサの出力信号を取得するためのアクセスを中断する処理を実行させる。また、ステップS13は、ステップS12と略同時に行うことができる。なお、ステップS12は、ステップS10と略同時に連続して行うことができるため、ステップS13はステップS10と略同時に連続して行うことができる。
次に、ステップS14を行う。ステップS14は、スイッチ素子(開閉手段)がセンサへの電力の供給を遮断又は制限するように、開閉制御手段を制御するステップであり、本発明の第4のステップに相当する。具体的には、例えば、図3(a)において、直接あるいは何らの増幅機能を有する開閉制御手段44を介して開閉手段であるスイッチ素子(電界効果型トランジスタ)43のゲート電極に印加される開閉制御手段44の出力が0にされることにより、スイッチ素子43がオフされ、発光部41への電力の供給が遮断される。
なお、第1の実施の形態の第2の変形例において後述するように、図3(a)に示される制御回路の代わりに図8に示される制御回路を用いることにより、開閉手段であるスイッチ素子43である電界効果型トランジスタのゲート電極に印加される開閉制御手段44の出力が0にされスイッチ素子43がオフされた場合に、発光部41への電力の供給を遮断せず、制限するような制御方法を行うこともできる。
このようなステップS10乃至ステップS14のステップを、ADコンバータが固定周期でトリガ信号を出力するのに合わせて繰返すことにより、本実施の形態に係る電源制御装置を用いる電源制御方法を実行することができる。
後述する第2の実施の形態に係るセンサの電源制御方法の工程図(図12)と比べると、ステップS201における、プログラムが予めCPU11にフォトセンサの出力信号を取得させる周期を設定するステップと、ステップS202における、CPU11が設定した所定の周期でパルス信号を発生するステップがない点が相違しており、第2の実施の形態に係るセンサの電源制御方法と比べ、ソフトウェア及びCPUへの負荷を低減することができ、消費電力を低減することができる。
このときの、タイミングチャートは、図5のADコンバータの制御I/Fのタイミングチャートに示される通りである。特に監視対象のセンサがアナログセンサの場合には、既存のADコンバータの変換トリガ信号を電源制御信号として利用することによって、新たな信号を用意することなく所望のタイミングを得ることができる。例として図5に示したADC制御I/Fにおいては、ADC制御部18から、固定周期を有するADクロックと、タイミングTr1、Tr2、Tr3における変換トリガ信号とが出力され、これらに応答してADC19がADデータをシリアルデータとして返している。
以上のように、スイッチ素子43を制御する制御信号として、ADC19が発生するトリガ信号を用いることにより、発光部41への電力供給の時間を短くすることができ、発光部41での電力消費量を低減することができる。図6の実線に示すように、スイッチ素子を時間T1の間オンし、時間T2の間オフすることを周期T1+T2で繰返すことによって、発光部41の消費電流は0(スイッチ素子43オフ時)とI1(スイッチ素子43オン時)の間で周期的に変化する。すなわち、制御プログラムによって監視手段の一部として機能するCPU11がセンサから出力信号を取得(入力)する間の時間である時間T1の間は、発光部41へ電源から電力を供給し、CPU11がセンサから出力信号を取得(入力)する間の時間T1以外の時間である時間T2の間は、発光部41への電源をスイッチ素子43によって遮断する。これにより、センサから出力信号を取得(入力)する必要がない間の発光部における電流消費を停止することができる。その結果、図6の破線に示すように、時間平均での消費電流(消費電力)をIA1に低減することができる。
また、センサの出力信号の取得は機器の制御プログラムが状態を取得する期間だけ正常な出力がなされていれば良く、それ以外の時間は出力オフや異常値が出力されていても影響はない。このため、プログラムがセンサの状態を取得する期間以外は電源オフもしくは低消費電力状態にしても機器の制御には影響がないので、機能を損なうことなく消費電力を低減することができる。従って、センサの検出精度を損なったり、検出不能時間をつくることなく、消費電力を低減することができる。
なお、本実施の形態において、固定周期信号発生手段であるADコンバータは、制御部すなわち電源制御装置に含まれるが、電源制御装置を含む電気機器に含まれればよく、電気機器であって電源制御装置以外の部分に含まれてもよい。また、ADCと別に設けられたADコンバータを固定周期信号発生手段として用いることもできる。
(第1の実施の形態の第1の変形例)
次に、図7を参照し、第1の実施の形態の第1の変形例について説明する。
(第1の実施の形態の第1の変形例)
次に、図7を参照し、第1の実施の形態の第1の変形例について説明する。
図7は、本変形例に係る電源制御装置を説明するための図であり、センサに電源からの電力を供給又は制限する制御回路の構成を示す回路図である。ただし、以下の文中では、先に説明した部分には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある(以下の変形例、実施の形態についても同様)。
本変形例における制御回路は、発光部の電源のみをオン/オフ制御する構成にしている点で、第1の実施の形態における制御回路と相違する。すなわち、第1の実施の形態において、発光部、フォトセンサがともに電源をオン/オフ制御する構成にしているのと相違し、本変形例における制御回路は、消費電流の大きい発光部の電源のみを電源オフできる構成にしている。
図7に示すように、制御回路が、発光部41、受光部42、トランジスタ(スイッチ素子)43、開閉制御手段44、抵抗45、46を有するのは、第1の実施の形態と同様である。
図7に示すように、発光部41が、その一端がスイッチ素子43を介して電源電圧Vccに接続され、他端が抵抗45を介して接地されるのは、第1の実施の形態と同じである。また、スイッチ素子であるトランジスタ43のゲートが、開閉制御手段44に接続されること、開閉制御手段44が、例えば、制御部1に含まれ、制御プログラムによって制御手段の一部として機能するCPU11からの信号によって電圧制御可能な電圧可変電源であることも、第1の実施の形態と同じである。
しかし、受光部42は、その一端が直接電源電圧Vccに接続され、他端が抵抗46を介して接地される。すなわち、受光部42は、その一端が、電源電圧Vccとスイッチ素子43との間の結合点を介して電源電圧Vccと接続される。なお、受光部42の他端の電圧がADC19に出力されることは、第1の実施の形態と同じである。
このような制御回路の構成を用いた場合でも、プログラムがCPU11にフォトセンサの出力信号を取得する処理を実行させる間以外は、消費電流の大きい発光部41への電源からの電力の供給をスイッチ素子43によって遮断することによって、その間の電力消費を停止することができる。これにより時間平均での消費電力を低減することができる。
なお、本変形例においても、固定周期信号発生手段であるADコンバータは、制御部すなわち電源制御装置に含まれるが、電源制御装置を含む電気機器に含まれればよく、電気機器であって電源制御装置以外の部分に含まれることもできる。
(第1の実施の形態の第2の変形例)
次に、図8及び図9を参照し、第1の実施の形態の第2の変形例について説明する。
(第1の実施の形態の第2の変形例)
次に、図8及び図9を参照し、第1の実施の形態の第2の変形例について説明する。
図8は、本変形例に係る電源制御装置を説明するための図であり、センサに電源からの電力を供給又は制限する制御回路の構成を示す回路図である。図9は、本変形例に係る電源制御装置を説明するための図であり、センサに電源からの電力を供給又は制限するタイミングと発光部の消費電流及び時間平均の消費電流との関係を示す図である。
本変形例における制御回路は、センサに通電する電源を完全にオフしない点で、第1の実施の形態における制御回路と相違する。すなわち、第1の実施の形態において、センサが電源をオン/オフ制御する構成にしているのと相違し、本変形例における制御回路は、センサの電源をオフした場合にセンサに供給される電力を制限する回路を有している。
図8に示すように、制御回路が、発光部41、受光部42、トランジスタ(スイッチ素子)43、開閉制御手段44、抵抗45、46を有するのは、第1の実施の形態と同様である。
また、図8に示すように、発光部41は、その一端がスイッチ素子(開閉手段)43を介して電源電圧Vccに接続され、他端が抵抗45を通して接地される。また、受光部42は、その一端がスイッチ素子43を介して電源電圧Vccに接続され、他端が抵抗46を通して接地される。
しかし、本変形例における制御回路は、第1の実施の形態と異なり、スイッチ素子43と電流制限手段(電流制限抵抗)47とが並列に接続された構成を有する。また、スイッチ素子であるトランジスタ43のゲートが、開閉制御手段44に接続される、開閉制御手段44は、例えば、制御部1に含まれ、制御プログラムによって開閉制御手段の一部として機能するCPU11からの信号によって電圧制御可能な電圧可変電源である。
このような回路を有することにより、スイッチ素子43を閉じた場合、発光部41には、電流制限手段(電流制限抵抗)47を通して通常の動作電流よりも小さな電流I0が流れる。すなわち、発光部41への電力の供給は遮断されず、供給が制限される。図17を用いて後述するように、センサの出力信号を取得しない間でも発光部にバイアス電流を流し続けることによって、スイッチ素子43をオンしたときに発光部の光量が安定する光量安定時間を短縮することができる。
本変形例によっても、発光部41への電力供給の時間を短くすることができ、発光部41での電力消費量を低減することができる。図9の実線に示すように、スイッチ素子を時間T1の間オンし、時間T2の間オフすることを周期T1+T2で繰返すことによって、発光部41の消費電流はI0(スイッチ素子43オフ時)とI1(スイッチ素子43オン時)の間で周期的に変化する。すなわち、制御プログラムによって監視手段として機能するCPU11がセンサから出力信号を取得(入力)する間の時間である時間T1の間は、発光部41へ電源から電力を供給し、CPU11がセンサから出力信号を取得(入力)する間の時間以外の時間である時間T2の間は、発光部41への電源の供給がスイッチ素子43と電流制限抵抗47を用いて制限する。これにより、センサから出力信号を取得(入力)する必要がない間の発光部における電流消費を低減することができる。その結果、図9の破線に示すように、時間平均での消費電流(消費電力)をIA2に低減することができる。
なお、本変形例においても、固定周期信号発生手段であるADコンバータは、制御部すなわち電源制御装置に含まれるが、電源制御装置を含む電気機器に含まれればよく、電気機器であって電源制御装置以外の部分に含まれることもできる。
(第1の実施の形態の第3の変形例)
次に、図10を参照し、第1の実施の形態の第3の変形例に係る電源制御装置について説明する。
(第1の実施の形態の第3の変形例)
次に、図10を参照し、第1の実施の形態の第3の変形例に係る電源制御装置について説明する。
図10は、本変形例に係る電源制御装置を説明するための図であり、マルチプレクス型ADCの構成を示すブロック図である。
本変形例に係る電源制御装置は、出力信号を取得する複数のセンサを、マルチプレクサを介して一つずつ順番に切り換えて用いる点で、第1の実施の形態に係る電源制御装置と相違する。すなわち、第1の実施の形態に係る電源制御装置は、ADCがトリガ信号を発生する度に同一のセンサの出力信号を取得するが、本変形例では、ADCがトリガ信号を発生する度に順番に異なるセンサから出力を取得する。なお、マルチプレクス型ADCは、本発明における固定周期信号発生手段に相当する。
具体的には、比較的安価で複数ポートをAD変換することができるデバイスとして、ポート巡回型のADCを用いることができる。図10を参照するに、ADC19は、ADCモジュール93とマルチプレクサ(MUX)92よりなり、マルチプレクサ(MUX)92が、n個のセンサ23−1、23−2・・・23−nの出力信号からのn個の入力ポートP1、P2・・・Pnの信号を順番に切換えて、n個のセンサ信号を順次ADCモジュール93へ入力し、AD変換が行われる。このため、nポート入力のADCにおいて、ある1つのポートに入力する信号がAD変換される周期は、変換トリガ信号周期のn倍となる。例えば、第1のポート1の入力信号が、変換トリガ信号のTr1のタイミングで取り込まれ、ADデータの「1」のデータとしてADC制御部18に送られ、この一連のシーケンスが、変換トリガ信号のTr2、Tr3・・・Trn、Trn+1、Trn+2、Trn+3・・・と進むにつれ、1、2、3・・・n、1、2、3・・・ と繰り返される。
また、図10に示されるように、マルチプレクサ(MUX)92が、n個のセンサ23−1、23−2・・・23−nの出力信号からのn個の入力ポートP1、P2・・・Pnの信号を順番に切換えるのに対応して、開閉制御手段44は、デマルチプレクサ(DMUX)94を用い、n個のセンサ開閉手段であるスイッチ素子43−1、43−2・・・43−nのスイッチ素子へのn個の出力ポートQ1、Q2・・・Qnの信号を順番に切換える。これにより、監視手段であるCPUが出力信号を取得するセンサに対応する開閉手段を切換制御することができる。
従って、センサの電源制御信号に変換トリガ信号を直接使用せずに、これをn倍した周期の信号を生成して利用していることと同じ効果が得られ、電力を供給する時間を1/nに低減することができ、第1の実施の形態に比べ、さらにセンサ一つ当たりのセンサ電源の平均の消費電力を減らすことができる。
なお、本変形例においても、固定周期信号発生手段であるADコンバータは、制御部すなわち電源制御装置に含まれるが、電源制御装置を含む電気機器に含まれればよく、電気機器であって電源制御装置以外の部分に含まれることもできる。
(第1の実施の形態の第4の変形例)
次に、図11を参照し、第1の実施の形態の第4の変形例に係る電源制御装置について説明する。
(第1の実施の形態の第4の変形例)
次に、図11を参照し、第1の実施の形態の第4の変形例に係る電源制御装置について説明する。
図11は、本変形例に係る電源制御装置を説明するための図であり、センサに電源からの電力を供給又は遮断するタイミングと発光部の消費電流及び時間平均の消費電流との関係を示す図である。
本変形例に係る電源制御装置は、省エネモード(待機モード)におけるADCの変換周期を、通常モードにおける変換周期より遅くする点で、第1の実施の形態に係る電源制御装置と相違する。すなわち、第1の実施の形態に係る電源制御装置は、省エネモード(待機モード)においても、通常モードと同一の変換周期であるが、本変形例では、省エネモードにおける変換周期(レート)であるTSを通常モードにおける変換周期(レート)TNより遅くする。なお、ADCは、本発明における固定周期信号発生手段に相当する。
プリンタでは一般的に印字動作中はアナログセンサで高速で搬送されてきた用紙の検出等を行うため、ADCの変換周期は高速であるほど用紙位置の検出精度を向上でき、プリンタの性能を向上に貢献できる。しかし、省エネモード(待機モード)時は、監視対象がユーザオペレーションの監視などに限られるため、高速変換が必要な監視対象は無くなる。従って、省エネモード時にADCの変換トリガ信号の周期TSを長く設定変更し、通常モード時には、通常の短い周期TNで発生されるADCの変換トリガ信号を用いることによって、機器の機能に副作用を与えること無く消費電力の低減が達成できる。
なお、本変形例においても、固定周期信号発生手段であるADCは、制御部すなわち電源制御装置に含まれるが、電源制御装置を含む電気機器に含まれればよく、電気機器であって電源制御装置以外の部分に含まれることもできる。
(第2の実施の形態)
次に、図12及び図13を参照し、第2の実施の形態に係る電源制御装置について説明する。
(第2の実施の形態)
次に、図12及び図13を参照し、第2の実施の形態に係る電源制御装置について説明する。
図12は、本実施の形態に係る電源制御装置を説明するための図であり、監視手段がセンサの出力信号の取得と中断を周期的に行うのに合わせて、開閉制御手段が、センサに電力を供給するか、あるいは供給を遮断又は制限するかを周期的に行う手順を説明するための工程図である。図13は、本実施の形態に係る電源制御装置を説明するための図であり、ポーリング方式と割込み方式によるセンサ出力信号を取得するタイミングの違いを説明する図である。
本実施の形態に係る電源制御装置は、発生周期が可変自在なパルス信号に基づいてセンサの出力信号の取得を周期的に行う点で、第1の実施の形態における制御回路と相違する。すなわち、第1の実施の形態において、固定周期で発生されるパルス信号に基づいてセンサの出力信号の取得を周期的に行うのと相違し、本実施の形態においては、発生するパルス信号の周期が可変である。
具体的には、例えば、CPU11において、プログラムが、予めCPU11に任意の周期を設定し、センサの電源制御を行うことができる。すなわち、CPUは、本発明における信号発生手段に相当する。また、本発明における所定の周期とは、可変周期を意味する。
また、本実施の形態における電源制御装置を制御部として有する電気機器として、例えば、第1の実施の形態の図1に示されるインクジェットプリンタを用いることができる。また、本実施の形態における電源制御装置として、図2に示されるセンサの出力信号を取得するための部分の構成、図3に示されるセンサに電源からの電力を供給又は遮断する制御回路の構成を有することができる。
ここで、本実施の形態におけるセンサに電源から電力を供給又は遮断する電源制御回路の制御の手順について説明する。
図12を参照するに、本実施の形態に係る電源制御装置のCPUをセンサの出力信号を取得して状態を監視する監視手段及びスイッチ素子を制御する開閉制御手段として機能させるための手順(プログラム)は、ステップS201、ステップS202、ステップS21乃至ステップS24からなるステップを有する。
初めに、ステップS201を行う。ステップS201は、プログラムが、予めCPU11に、フォトセンサの出力信号を取得させる周期を設定するステップである。具体的には、例えば、ROM12に記憶されている値を読み出し、周期を設定する。
次に、ステップS202を行う。ステップS202は、プログラムがCPU11に予め設定した所定の周期でパルス信号を出力するステップである。ステップS201で予め設定した周期に等しい時間が経過したところで、パルス信号を出力させる。
次に、ステップS21を行う。ステップS21は、プログラムが、CPU11に、スイッチ素子(開閉手段)がセンサへの電力を供給するように、開閉制御手段を制御する処理を実行させるステップであり、本発明の第1のステップに相当する。具体的には、例えば、図3(a)におけるCPU11の出力が、直接あるいは何らかの増幅機能を有する開閉制御手段44を介して開閉手段であるスイッチ素子(電界効果型トランジスタ)43のゲート電極に印加されることによって、スイッチ素子43がオンされ、発光部41がオンされる。なお、ステップS21は、ステップS202と略同時に連続して行うことができる。
次に、ステップS22を行う。ステップS22は、監視手段がセンサの出力信号を取得するステップであり、本発明の第2のステップに相当する。具体的には、プログラムは、CPU11に、汎用Input制御部17又はADC制御部18に、夫々デジタルセンサ又はアナログセンサの出力信号を取得するようにプログラムアクセスする処理と、フォトセンサの出力信号を取得する処理とを実行させる。また、ステップS22は、ステップS21と略同時に行うことができる。なお、ステップS21は、ステップS202と略同時に連続して行うことができるため、ステップS202、ステップ21及びステップS22は、略同時に連続して行うことができる。
次に、ステップS23を行う。ステップS23は、監視手段がセンサの出力信号の取得を中断するステップであり、本発明の第3のステップに相当する。具体的には、プログラムは、CPU11に、汎用Input制御部17又はADC制御部18に、夫々デジタルセンサ又はアナログセンサの出力信号を取得するためのアクセスを中断する処理を実行させる。また、ステップS23は、ステップS22と略同時に行うことができる。なお、ステップS22は、ステップS202と略同時に連続して行うことができるため、ステップS13はステップS202と略同時に連続して行うことができる。
次に、ステップS24を行う。ステップS24は、スイッチ素子(開閉手段)がセンサへの電力の供給を遮断又は制限するように、開閉制御手段を制御するステップであり、本発明の第4のステップに相当する。具体的には、例えば、図3(a)において、直接あるいは何らの増幅機能を有する開閉制御手段44を介して開閉手段であるスイッチ素子(電界効果型トランジスタ)43のゲート電極に印加されるADコンバータ19の出力が0にされることにより、スイッチ素子43がオフされ、発光部41がオフまたは電流が低減される。
なお、第1の実施の形態の第2の変形例において説明したように、図3(a)に示される制御回路の代わりに図8に示される制御回路を用いることにより、開閉手段であるスイッチ素子43である電界効果型トランジスタのゲート電極に印加される開閉制御手段44の出力が0にされスイッチ素子43がオフされた場合に、発光部41への電力の供給を遮断せず、制限するような制御方法を行うこともできる。また、これは、後述する第2の実施の形態の第3の変形例と同じである。
このようなステップS21乃至ステップS24のステップを、CPUが所定の周期でパルス信号を出力するのに合わせて繰返すことにより、本実施の形態に係る電源制御装置を用いる電源制御方法を実行することができる。
具体的なパルス信号の発生させるタイミングについて説明する。図13(a)に示すように、プログラムがCPUにパルス信号を発生させる場合には、ポーリングと呼ばれる一定周期の監視信号を用い、ポーリングの周期に同期したパルス信号をCPUに出力させる構成とすることができる。なお、外部から入力された信号を割り込み要因として用いることもでき、この場合は、図13(b)に示すように、割り込み要因となる信号をトリガとして、スイッチ素子をオン/オフすることができる。
このように、スイッチ素子を制御する制御信号として、CPUが受光部の出力信号の取得を行う処理を実行させるタイミングで出力されるパルス信号をトリガとして用いることにより、発光部への電力供給の時間を短くすることができ、発光部での電力消費量を低減することができる。
なお、本実施の形態においては、信号発生手段であるCPUは、制御部すなわち電源制御装置に含まれるが、電源制御装置を含む電気機器に含まれればよく、電気機器であって電源制御装置以外の部分に含まれる別のCPUを用いることもできる。
(第2の実施の形態の第1の変形例)
次に、図14を参照し、第2の実施の形態の第1の変形例に係る電源制御装置について説明する。
(第2の実施の形態の第1の変形例)
次に、図14を参照し、第2の実施の形態の第1の変形例に係る電源制御装置について説明する。
図14は、本変形例に係る電源制御装置を説明するための図であり、プログラムアクセス周期を遅くした場合のタイミングを示すタイミングチャートである。
本変形例に係る電源制御装置は、通常モード時はADCの発生するトリガ信号を用い、省エネモード時はプログラム制御されたパルス信号を用いる点で、第2の実施の形態に係る電源制御装置と相違する。すなわち、第2の実施の形態に係る電源制御装置は、通常モード時も省エネモード時もプログラム制御されたパルス信号を用いるが、本変形例では、通常モード時はADCの発生する固定周期のトリガ信号を用いてプログラム及びCPUの負担を軽減するとともに、省エネモード時はプログラム制御によって通常モード時よりも周期を長く設定されたパルス信号を用いる。
また、本変形例は、通常モード時に第1の実施の形態に係る電源制御装置として用い、省エネモード時に第2の実施の形態として用いるのと同じである。
図11に示すようなADCの発生するトリガ信号の周期であるAD変換周期は、デバイス内の論理回路によってハードウェア固定されているため、使用時には可変設定できない場合が多い。このような場合は、第1の実施の形態の第4の変形例で示したような省エネモード時だけADC変換周期を変更することはできない。そこで、省エネモード時は、AD変換周期の変更はせず、ADC制御部へのセンサ出力値の取り込みは通常モード時と同じ周期TNでルーチンとして実施するが、プログラムアクセスの周期TSを遅くし、電源制御信号をプログラムアクセスの周期に同期させることによって、第1の実施の形態の第4の変形例と同等の消費電力の低減を行うことができる。
なお、本変形例において、信号発生手段であるADC及びCPUは、制御部すなわち電源制御装置に含まれるが、電源制御装置を含む電気機器に含まれればよく、電気機器であって電源制御装置以外の部分に含まれるADC及びCPUを用いることもできる。
(第2の実施の形態の第2の変形例)
次に、図15を参照し、第2の実施の形態の第2の変形例に係る電源制御装置について説明する。
(第2の実施の形態の第2の変形例)
次に、図15を参照し、第2の実施の形態の第2の変形例に係る電源制御装置について説明する。
図15は、本変形例に係る電源制御装置を説明するための図であり、発光部であるLEDの電流及び発光量の時間変化を模式的に示すグラフである。図16は、本変形例に係る電源制御装置を説明するための図であり、ADC出力信号取得時間と発光ディレイ(光量安定時間)とのタイミングを示す図である。
本変形例に係る電源制御装置は、監視手段が出力信号の取得と中断を周期的に行うのに合わせて、センサに発光部の光量が安定する光量安定時間だけ早く電力を供給する点で、第2の実施の形態と相違する。すなわち、第2の実施の形態において、監視手段であるコンピュータがセンサの出力信号の取得を行うのに合わせてセンサの発光部の電源を供給するが、本変形例では、発光部の光量が安定する光量安定時間だけ先に発光部の電源を供給する。また、コンピュータは、本発明における信号発生手段である。
これは、フォトセンサの電源をオンした際に、発光部の光源の光量が安定するまでに一定の時間が必要になる場合があるからである。すなわち、電源制御信号によって電源スイッチがオンし、LEDに電流が流れても、図16に示すように、発光ディレイ(光量安定時間)Td1の時間帯は、センサは正常値を出力できない。従って、本変形例のように、電源制御信号をADC変換トリガ信号よりTd1だけ先行させる事によって、回避できる。
なお、本変形例では、電源制御信号としてコンピュータが汎用Input制御部/ADC制御部へプログラムアクセスするために発生するパルス信号を用いる場合を説明したが、電源制御信号としてADCの変換トリガ信号を用いる場合も同じ効果を有する。
また、発光ディレイ時間(光量安定時間)Td1は、予め設計された設計値を用い、機器を製造するときに設定することもでき、一方、センサの出力信号を実際に測定することにより、測定されたセンサの出力信号に基づいて決定し、設定することもできる。
なお、本変形例において、信号発生手段であるコンピュータは、制御部すなわち電源制御装置に含まれるが、電源制御装置を含む電気機器に含まれればよく、電気機器であって電源制御装置以外の部分に含まれる別のコンピュータを用いることもできる。
(第2の実施の形態の第3の変形例)
次に、図17を参照し、第2の実施の形態の第3の変形例に係る電源制御装置について説明する。
(第2の実施の形態の第3の変形例)
次に、図17を参照し、第2の実施の形態の第3の変形例に係る電源制御装置について説明する。
図17は、本変形例に係る電源制御装置を説明するための図であり、バイアス電流を用いる場合のLEDの電流及び発光量の時間変化を模式的に示すグラフである。
本変形例に係る電源制御装置は、センサに通電する電源を完全にオフしない点で、第2の実施の形態における制御回路と相違する。すなわち、第2の実施の形態において、センサが電源をオン/オフ制御する構成にしているのと相違し、本変形例における制御回路は、センサの電源をオフの場合に通常供給される電力を制限する回路を有している。また、本変形例における回路は、第1の実施の形態の第2の変形例において図8に示す回路と同一である。
本変形例では、プログラムのセンサ値読取りに影響を与えない期間も一定量のバイアス電流I0を流し続けるため、発光ディレイ時間(光量安定時間)を短くすることができる。すなわち、本変形例における発光ディレイ時間(光量安定時間)Td2は、第2の実施の形態の第2の変形例における発光ディレイ時間(光量安定時間)Td1と比較すると、Td2<Td1、すなわち、発光ディレイ時間(光量安定時間)を短縮することができる。バイアス電流I0は、本発明における制限値に相当する。
なお、発光ディレイ時間(光量安定時間)Td2及びバイアス電流I0は、予め設計された設計値を用い、機器を製造するときに設定することもでき、一方、センサの出力信号を実際に測定することにより、測定されたセンサの出力信号に基づいて決定し、設定することもできる。具体的には、発光ディレイ時間(光量安定時間)Td2は、スイッチ素子が発光部への電力の供給を制限するときの制限値を変更し、複数の異なる制限値と、その制限値に対応するフォトセンサの出力信号との関係に基づいて決定される。
特に、本変形例においては、発光ディレイ時間(光量安定時間)Td2、バイアス電流I0の二つの独立したパラメータを有するため、これらの二つのパラメータについて、製造される全ての機器に共通に適切となり得る値を予め製造段階時に設定することによって、製造時およびユーザ使用時において設定するための設定工数を発生させることなく、発光ディレイの問題を解決することができる。一方、製造時およびユーザ使用時においてこれらの二つのパラメータを調整可能とすることによって、個々の機体に実装されたセンサの特性ばらつきに対応して最適化が可能となるため、なるべくバイアス電流I0を低くし、発光ディレイ時間(光量安定時間)Td2を小さくして電源のオンデューティ、すなわち電源オン時間/周期を小さくすることができ、消費電力の低減を更に図ることができる。
なお、本変形例においても、信号発生手段であるコンピュータは、制御部すなわち電源制御装置に含まれるが、電源制御装置を含む電気機器に含まれればよく、電気機器であって電源制御装置以外の部分に含まれる別のコンピュータを用いることもできる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について記述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内に
おいて、種々の変形・変更が可能である。
おいて、種々の変形・変更が可能である。
以下に、本実施の形態に関連する発明を付記的に記載する。
(付記1)
センサ及び該センサからの出力信号により所定の状態を監視するコンピュータを含む監視手段を備える電気機器における前記センサへの電力の制御を行う電源制御方法であって、前記センサへ電力を供給する第1のステップと、前記センサの出力信号を取得する第2のステップと、前記センサの前記出力信号の取得を中断する第3のステップと、前記センサへの電力の供給を遮断するか、あるいは前記センサへの電力の供給を制限する第4のステップとを有し、前記第1乃至第4のステップを周期的に繰返すことを特徴とする電源制御方法。
(付記2)
前記電気機器は、固定周期でパルス信号を発生する固定周期信号発生手段を有し、前記パルス信号に基づいて、前記第1乃至第4のステップを繰返すことを特徴とする付記1記載の電源制御方法。
(付記3)
前記電気機器は、ADコンバータを有し、前記固定周期信号発生手段が発生するパルス信号は、前記ADコンバータが発生するトリガ信号であることを特徴とする付記2記載の電源制御方法。
(付記4)
前記センサは、発光部と受光部とを含む光センサであることを特徴とする付記1乃至3の何れか一つに記載の電源制御方法。
(付記5)
前記第1ステップの前記センサ及び前記第4ステップの前記センサは、ともに前記発光部であることを特徴とする付記4記載の電源制御方法。
(付記6)
前記電気機器は、所定の周期でパルス信号を発生する信号発生手段を有し、前記パルス信号に基づいて、前記第1乃至第4のステップを繰返し、前記信号発生手段は、省エネモード時に、通常モード時の前記パルス信号の周期よりも長い周期で前記パルス信号を発生することを特徴とする付記1記載の電源制御方法。
(付記7)
前記電気機器は、ADコンバータを有し、通常モード時に、前記ADコンバータが固定周期で発生するトリガ信号に基づいて、前記第1乃至第4のステップを前記固定周期で繰返し、省エネモード時に、前記コンピュータが前記トリガ信号の前記固定周期より長い周期で発生するパルス信号に基づいて、前記第1乃至第4のステップを繰返すことを特徴とする付記1記載の電源制御方法。
(付記8)
前記コンピュータが、該コンピュータに設定された周期で発生するパルス信号に基づいて、前記第1乃至第4のステップを繰返すことを特徴とする付記1記載の電源制御方法。
(付記9)
前記センサは、発光部と受光部とを含む光センサであることを特徴とする付記6乃至8の何れか一つに記載の電源制御方法。
(付記10)
前記第1ステップの前記センサ及び前記第4ステップの前記センサは、ともに前記発光部であることを特徴とする付記9記載の電源制御方法。
(付記11)
前記第1のステップの後、前記発光部の光量が安定する光量安定時間が経過してから前記第2のステップを行うことを特徴とする付記9又は10記載の電源制御方法。
(付記12)
前記光量安定時間を、前記光センサの前記出力信号に基づいて決定することを特徴とする付記11記載の電源制御方法。
(付記13)
前記発光部への電力の供給を制限するときの制限値を変更し、複数の異なる前記制限値と、該制限値に対応する前記光センサの前記出力信号との関係に基づいて、前記光量安定時間を決定することを特徴とする付記12記載の電源制御方法。
(付記14)
コンピュータに付記1乃至13の何れか一つに記載の電源制御方法を実行させるためのプログラム。
(付記15)
付記14記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記1)
センサ及び該センサからの出力信号により所定の状態を監視するコンピュータを含む監視手段を備える電気機器における前記センサへの電力の制御を行う電源制御方法であって、前記センサへ電力を供給する第1のステップと、前記センサの出力信号を取得する第2のステップと、前記センサの前記出力信号の取得を中断する第3のステップと、前記センサへの電力の供給を遮断するか、あるいは前記センサへの電力の供給を制限する第4のステップとを有し、前記第1乃至第4のステップを周期的に繰返すことを特徴とする電源制御方法。
(付記2)
前記電気機器は、固定周期でパルス信号を発生する固定周期信号発生手段を有し、前記パルス信号に基づいて、前記第1乃至第4のステップを繰返すことを特徴とする付記1記載の電源制御方法。
(付記3)
前記電気機器は、ADコンバータを有し、前記固定周期信号発生手段が発生するパルス信号は、前記ADコンバータが発生するトリガ信号であることを特徴とする付記2記載の電源制御方法。
(付記4)
前記センサは、発光部と受光部とを含む光センサであることを特徴とする付記1乃至3の何れか一つに記載の電源制御方法。
(付記5)
前記第1ステップの前記センサ及び前記第4ステップの前記センサは、ともに前記発光部であることを特徴とする付記4記載の電源制御方法。
(付記6)
前記電気機器は、所定の周期でパルス信号を発生する信号発生手段を有し、前記パルス信号に基づいて、前記第1乃至第4のステップを繰返し、前記信号発生手段は、省エネモード時に、通常モード時の前記パルス信号の周期よりも長い周期で前記パルス信号を発生することを特徴とする付記1記載の電源制御方法。
(付記7)
前記電気機器は、ADコンバータを有し、通常モード時に、前記ADコンバータが固定周期で発生するトリガ信号に基づいて、前記第1乃至第4のステップを前記固定周期で繰返し、省エネモード時に、前記コンピュータが前記トリガ信号の前記固定周期より長い周期で発生するパルス信号に基づいて、前記第1乃至第4のステップを繰返すことを特徴とする付記1記載の電源制御方法。
(付記8)
前記コンピュータが、該コンピュータに設定された周期で発生するパルス信号に基づいて、前記第1乃至第4のステップを繰返すことを特徴とする付記1記載の電源制御方法。
(付記9)
前記センサは、発光部と受光部とを含む光センサであることを特徴とする付記6乃至8の何れか一つに記載の電源制御方法。
(付記10)
前記第1ステップの前記センサ及び前記第4ステップの前記センサは、ともに前記発光部であることを特徴とする付記9記載の電源制御方法。
(付記11)
前記第1のステップの後、前記発光部の光量が安定する光量安定時間が経過してから前記第2のステップを行うことを特徴とする付記9又は10記載の電源制御方法。
(付記12)
前記光量安定時間を、前記光センサの前記出力信号に基づいて決定することを特徴とする付記11記載の電源制御方法。
(付記13)
前記発光部への電力の供給を制限するときの制限値を変更し、複数の異なる前記制限値と、該制限値に対応する前記光センサの前記出力信号との関係に基づいて、前記光量安定時間を決定することを特徴とする付記12記載の電源制御方法。
(付記14)
コンピュータに付記1乃至13の何れか一つに記載の電源制御方法を実行させるためのプログラム。
(付記15)
付記14記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
1 制御部
2 エンジン部
3 電気機器(インクジェットプリンタ)
10 PC
11 CPU(コンピュータ)
12 ROM
13 RAM
14 ホストI/F
15 画像出力制御部
16 メカ制御部
17 汎用Input制御部
18 ADC制御部
19 ADC(ADコンバータ)
22 デジタルセンサ
23 アナログセンサ
41 発光部(LED)
42 受光部(フォトトランジスタ)
43 スイッチ素子(開閉手段、トランジスタ)
44 開閉制御手段
45、46 抵抗
47 電流制限手段(電流制限抵抗)
48 波形整形素子
92 マルチプレクサ(MUX)
93 ADCモジュール
94 デマルチプレクサ(DMUX)
2 エンジン部
3 電気機器(インクジェットプリンタ)
10 PC
11 CPU(コンピュータ)
12 ROM
13 RAM
14 ホストI/F
15 画像出力制御部
16 メカ制御部
17 汎用Input制御部
18 ADC制御部
19 ADC(ADコンバータ)
22 デジタルセンサ
23 アナログセンサ
41 発光部(LED)
42 受光部(フォトトランジスタ)
43 スイッチ素子(開閉手段、トランジスタ)
44 開閉制御手段
45、46 抵抗
47 電流制限手段(電流制限抵抗)
48 波形整形素子
92 マルチプレクサ(MUX)
93 ADCモジュール
94 デマルチプレクサ(DMUX)
Claims (16)
- センサ及び該センサからの出力信号により所定の状態を監視する監視手段を備える電気機器における前記センサへの電力の制御を行う電源制御装置であって、
前記センサに電力を供給するか、あるいは供給を遮断又は制限する開閉手段と、
前記開閉手段を制御する開閉制御手段と
を有し、
前記監視手段は、前記センサの前記出力信号の取得と中断を周期的に行い、
前記開閉制御手段は、前記監視手段が前記出力信号の取得と中断を周期的に行うのに合わせて、前記センサに電力を供給するか、あるいは供給を遮断又は制限するかを周期的に行うように前記開閉手段を制御することを特徴とする電源制御装置。 - 固定周期でパルス信号を発生する固定周期信号発生手段を有し、
前記監視手段は、前記パルス信号に基づいて前記出力信号の取得と中断とを周期的に行うことを特徴とする請求項1記載の電源制御装置。 - ADコンバータを有し、
前記固定周期信号発生手段が発生するパルス信号は、前記ADコンバータが発生するトリガ信号であることを特徴とする請求項2記載の電源制御装置。 - 前記センサは、マルチプレクサを介して前記ADコンバータと切換可能に接続される複数のセンサであり、
前記開閉手段は、前記複数のセンサに対応する複数の開閉手段であり、
前記監視手段は、前記トリガ信号に基づいて前記複数のセンサを前記ADコンバータと切換接続することによって、前記出力信号を取得するセンサを切換え、
前記開閉制御手段は、前記監視手段が前記出力信号を取得する前記センサに対応する前記開閉手段を切換制御することを特徴とする請求項3記載の電源制御装置。 - 前記センサは、発光部と受光部とを含む光センサであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の電源制御装置。
- 前記開閉手段は、前記発光部に電力を供給するか、あるいは供給を遮断又は制限することを特徴とする請求項5記載の電源制御装置。
- 所定の周期でパルス信号を発生する信号発生手段を有し、
前記監視手段は、前記パルス信号に基づいて前記出力信号の取得と中断とを周期的に行い、
前記信号発生手段は、省エネモード時に、通常モード時の前記パルス信号の周期よりも長い周期で前記パルス信号を発生することを特徴とする請求項1記載の電源制御装置。 - ADコンバータと、コンピュータとを有し、
通常モード時の前記監視手段は、前記ADコンバータが固定周期で発生するトリガ信号に基づいて前記出力信号の取得と中断とを周期的に行い、
省エネモード時の前記監視手段は、前記コンピュータが前記トリガ信号の前記固定周期より長い周期で発生するパルス信号に基づいて前記出力信号の取得と中断とを周期的に行うことを特徴とする請求項1記載の電源制御装置。 - コンピュータを有し、
前記監視手段は、前記コンピュータが、該コンピュータに設定された周期で発生するパルス信号に基づいて前記出力信号の取得と中断とを周期的に行うことを特徴とする請求項1記載の電源制御装置。 - 前記センサは、発光部と受光部とを含む光センサであることを特徴とする請求項7乃至9の何れか一項に記載の電源制御装置。
- 前記開閉手段は、前記発光部に電力を供給するか、あるいは供給を遮断又は制限することを特徴とする請求項10記載の電源制御装置。
- 前記開閉制御手段は、前記監視手段が前記出力信号の取得と中断を周期的に行うのに合わせて、前記光センサに前記発光部の光量が安定する光量安定時間だけ早く電力を供給するか、あるいは供給を遮断又は制限するかを周期的に行うように前記開閉手段を制御することを特徴とする請求項10又は11記載の電源制御装置。
- 前記光量安定時間は、前記光センサの前記出力信号に基づいて決定されることを特徴とする請求項12記載の電源制御装置。
- 前記光量安定時間は、前記開閉手段が前記発光部への電力の供給を制限するときの制限値を変更し、複数の異なる前記制限値と、該制限値に対応する前記光センサの前記出力信号との関係に基づいて決定されることを特徴とする請求項13記載の電源制御装置。
- センサ及び該センサからの出力信号により所定の状態を監視するコンピュータを含む監視手段を備える電気機器における前記センサへの電力の制御を行う電源制御方法であって、
前記センサへ電力を供給する第1のステップと、
前記センサの出力信号を取得する第2のステップと、
前記センサの前記出力信号の取得を中断する第3のステップと、
前記センサへの電力の供給を遮断するか、あるいは前記センサへの電力の供給を制限する第4のステップと
を有し、
前記第1乃至第4のステップを周期的に繰返すことを特徴とする電源制御方法。 - コンピュータに請求項15記載の電源制御方法を実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008204623A JP2010036528A (ja) | 2008-08-07 | 2008-08-07 | 電源制御装置、電源制御方法、この電源制御方法を実行させるためのプログラム及びこのプログラムを記録した記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008204623A JP2010036528A (ja) | 2008-08-07 | 2008-08-07 | 電源制御装置、電源制御方法、この電源制御方法を実行させるためのプログラム及びこのプログラムを記録した記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010036528A true JP2010036528A (ja) | 2010-02-18 |
Family
ID=42009560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008204623A Pending JP2010036528A (ja) | 2008-08-07 | 2008-08-07 | 電源制御装置、電源制御方法、この電源制御方法を実行させるためのプログラム及びこのプログラムを記録した記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010036528A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102285254A (zh) * | 2010-06-18 | 2011-12-21 | 精工爱普生株式会社 | 检测装置、打印机和检测装置的控制方法 |
JP2012061790A (ja) * | 2010-09-17 | 2012-03-29 | Seiko Epson Corp | 媒体処理装置、媒体処理装置の制御方法、及び、プログラム |
JP2015197390A (ja) * | 2014-04-02 | 2015-11-09 | 株式会社東海理化電機製作所 | 磁気検出装置 |
JP2019082410A (ja) * | 2017-10-31 | 2019-05-30 | 日本電気株式会社 | センシング装置、制御方法、プログラム |
CN110614856A (zh) * | 2019-09-04 | 2019-12-27 | 广州市三环永新科技有限公司 | 一种打印介质检测装置、方法和打印机 |
-
2008
- 2008-08-07 JP JP2008204623A patent/JP2010036528A/ja active Pending
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JP2012061790A (ja) * | 2010-09-17 | 2012-03-29 | Seiko Epson Corp | 媒体処理装置、媒体処理装置の制御方法、及び、プログラム |
JP2015197390A (ja) * | 2014-04-02 | 2015-11-09 | 株式会社東海理化電機製作所 | 磁気検出装置 |
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