JP2010036118A - 精穀装置 - Google Patents

精穀装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010036118A
JP2010036118A JP2008202302A JP2008202302A JP2010036118A JP 2010036118 A JP2010036118 A JP 2010036118A JP 2008202302 A JP2008202302 A JP 2008202302A JP 2008202302 A JP2008202302 A JP 2008202302A JP 2010036118 A JP2010036118 A JP 2010036118A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice
opening
discharge port
grain
closing member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008202302A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5253032B2 (ja
Inventor
Kazuyuki Sato
和之 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
Original Assignee
Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamamoto and Co Ltd, Yamamoto Co Ltd filed Critical Yamamoto and Co Ltd
Priority to JP2008202302A priority Critical patent/JP5253032B2/ja
Publication of JP2010036118A publication Critical patent/JP2010036118A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5253032B2 publication Critical patent/JP5253032B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Adjustment And Processing Of Grains (AREA)

Abstract

【課題】精穀室での穀粒の搬送流量が変更されても穀粒の精穀度及び精穀の歩留の変動を抑制する。
【解決手段】精米機10では、供給樋20へ投入された米粒が、精米室30を上側へ搬送されつつ精米されて、排出口54から排出される。ここで、供給樋20への米粒の投入量が変更されて、抵抗板62による排出口54の開放度が変動されても、引張コイルバネ70が付勢力によって設定ダイヤル68に対して回動されると共に抵抗棒64に対してスライドされることで、抵抗板62が排出口54を閉鎖するトルクが略維持される。このため、精米室30での米粒の精米圧力の変動を抑制できて、米粒の精穀度及び精米の歩留の変動を抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、穀粒を精穀する精穀装置に関する。
精穀装置(研削精米機)としては、米粒(玄米)が、精米室で搬送されつつ精米されて(白米にされて)、米粒排出口から排出可能にされたものがある(例えば、特許文献1参照)。
この精穀装置では、米粒排出口が抵抗板によって開閉可能にされており、抵抗板は、コイルバネによって付勢されて、米粒排出口を閉鎖している。これにより、精米室を搬送される米粒の圧力によって抵抗板がコイルバネの付勢力(抵抗力)に抗して排出口を開放して、米粒排出口から米粒が排出される。また、コイルバネの付勢力を調整することで、精米室での米粒の精米圧力を調整できて、米粒の精米度(白度)が調整されると共に、精米の歩留が変動される。
ここで、コイルバネの一端は、抵抗板に移動不能に取り付けられている。このため、抵抗板による排出口の開放度が大きくなる程、コイルバネの付勢力が大きくなって、抵抗板による米粒排出口の閉鎖力が大きくなる。一方、抵抗板による排出口の開放度が小さくなる程、コイルバネの付勢力が小さくなって、抵抗板による米粒排出口の閉鎖力が小さくなる。
これにより、精米室への米粒の供給量(精米室での米粒の搬送流量)が多い程、抵抗板による米粒排出口の開放度が大きくなって、抵抗板による米粒排出口の閉鎖力が大きくなり、米粒の精米度が高くなると共に、精米の歩留が低くなる。一方、精米室への米粒の供給量が少ない程、抵抗板による米粒排出口の開放度が小さくなって、抵抗板による米粒排出口の閉鎖力が小さくなり、米粒の精米度が低くなると共に、精米の歩留が高くなる。
したがって、精米処理の前にコイルバネの付勢力を調整したとしても、精米処理の途中で精米室への米粒の供給量を変更すると、米粒の精米度が変動するのみならず、精米の歩留も変動する。このため、コイルバネの付勢力を再度調整する必要があり、作業が煩雑である。
特開2007−268482公報
本発明は上記事実を考慮し、精穀室での穀粒の搬送流量が変更されても精粒の精穀度及び精穀の歩留の変動を抑制できる精穀装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の精穀装置は、穀粒が搬送されつつ精穀され、精穀された穀粒を排出口から排出可能にされた精穀室と、前記排出口を開閉可能にされた開閉部材と、前記開閉部材を付勢して前記開閉部材が前記排出口を閉鎖すると共に、前記精穀室を搬送される穀粒の圧力によって前記開閉部材が付勢力に抗して前記排出口を開放し、前記開閉部材が前記排出口を開閉する際に前記開閉部材に対し付勢力によって移動する付勢手段と、を備えている。
請求項2に記載の精穀装置は、請求項1に記載の精穀装置において、前記開閉部材が前記排出口を開閉する際に前記付勢手段が前記開閉部材に対する付勢力を最小にする位置に移動する。
請求項3に記載の精穀装置は、請求項1又は請求項2に記載の精穀装置において、前記開閉部材が前記排出口を開閉する際に前記付勢手段が前記開閉部材に対し移動して前記開閉部材による前記排出口の閉鎖力を維持する。
請求項1に記載の精穀装置では、穀粒が、精穀室で搬送されつつ精穀されて、排出口から排出可能にされている。さらに、付勢手段が開閉部材を付勢して、開閉部材が排出口を閉鎖しており、精穀室を搬送される穀粒の圧力によって開閉部材が付勢手段の付勢力に抗して排出口を開放して、排出口から穀粒が排出される。
ここで、開閉部材が排出口を開閉する際には、付勢手段が開閉部材に対し付勢力によって移動する。このため、精穀室での穀粒の搬送流量が変更されても、開閉部材による排出口の閉鎖力の変動を抑制でき、精粒の精穀度及び精穀の歩留の変動を抑制できる。
請求項2に記載の精穀装置では、開閉部材が排出口を開閉する際に、付勢手段が開閉部材に対する付勢力を最小にする位置に移動する。このため、精穀室での穀粒の搬送流量が変更されても、開閉部材による排出口の閉鎖力の変動を効果的に抑制でき、精粒の精穀度及び精穀の歩留の変動を効果的に抑制できる。
請求項3に記載の精穀装置では、開閉部材が排出口を開閉する際に、付勢手段が、開閉部材に対し移動して、開閉部材による排出口の閉鎖力を維持する。このため、精穀室での穀粒の搬送流量が変更されても、開閉部材による排出口の閉鎖力を維持でき、精粒の精穀度及び精穀の歩留を維持できる。
[第1の実施の形態]
図1には、本発明の第1の実施の形態に係る精穀装置としての精米機10(上昇式研削精米機)が側方から見た断面図にて示されている。さらに、図2には、精米機10が側方から見た一部破断側面図にて示されており、図3には、精米機10が上方から見た断面図(図1の3−3線断面図)にて示されている。なお、図面では、精米機10の上方を矢印UPで示す。
本実施の形態に係る精米機10は、下部において、箱状の土台部12を備えており、精米機10は、土台部12が設置面に載置されることで、設置面に設置されている。
土台部12の上面には、端部において、送給部14が設けられており、送給部14には、円筒状の送給筒16が設けられている。送給筒16は、土台部12の上面に立設されており、送給筒16内には、スクリュー18が同軸上に設けられている。スクリュー18は、土台部12内の駆動部(図示省略)に接続されており、スクリュー18は、駆動部によって回転可能にされている。
送給筒16の上端には、供給樋20の一端(下端)が着脱可能に装着されており、供給樋20は、他端(上端)から投入された穀粒としての米粒(玄米B)を送給筒16内へ供給する。送給筒16内へ供給された米粒は、回転されるスクリュー18によって、下方へ送給される。
土台部12の上面には、中央部において、精穀部としての精米部22が設けられており、精米部22の外周には、略円筒状のケース24が設けられている。ケース24は、土台部12の上面に立設されており、ケース24の上面は、閉じられている。
ケース24内には、精穀筒としての略円筒状の除糠筒26が設けられており、除糠筒26は、ケース24と同軸上に配置されている。除糠筒26の内部には、精穀ロールとしての略円筒状の精米ロール28が設けられており、精米ロール28は、ケース24及び除糠筒26と同軸上に配置されている。精米ロール28は、除糠筒26から上側へ突出されており、精米ロール28の上面は、閉じられている。精米ロール28は、土台部12内の駆動部に接続されており、精米ロール28は、駆動部によって周方向(図1の矢印Rの方向)へ回転可能にされている。
精米ロール28の外周及び上面には、研削砥石28Aが設けられており、精米ロール28と除糠筒26との間には、精穀室としての精米室30が形成されている。送給筒16内の下端と精米室30の下端とは、連通筒32を介して連通されており、連通筒32はケース24を貫通すると共に、連通筒32の下壁は土台部12の上壁が構成している。上述の如く送給筒16内の下端に送給された米粒(玄米B)は、連通筒32を介して、精米室30の下端に送給される。
図4に詳細に示す如く、除糠筒26の内周面には、螺旋形板状の多条螺旋34(例えば4本の突条)が設けられており、多条螺旋34は、除糠筒26の軸方向(精米ロール28の軸方向)に等間隔に並べられると共に、精米ロール28の回転方向(図1の矢印Rの方向)へ向かうに従い上方へ向かう方向へ傾斜されている。
上述の如く精米室30の下端に送給された米粒(玄米B)は、回転する精米ロール28によって移動されることで、精米室30を多条螺旋34に沿って螺旋状に上側へ搬送される。さらに、精米室30の米粒(玄米B)は、回転する精米ロール28の研削砥石28Aによって表面に軽く傷が付けられつつ表面の糠層が削り取られて、精米される(白米Pにされる)。
多条螺旋34には、所定箇所において、非連続部(欠損部)としての切欠部36が形成されており、多条螺旋34は、切欠部36によって分割されている。本実施の形態では、切欠部36は、多条螺旋34を除糠筒26の周方向(精米ロール28の周方向)において同一長さに分割(例えば略4等分)する位置に配置されると共に、除糠筒26の軸方向に並べられている。精米室30の米粒(玄米B)は、多条螺旋34の切欠部36に到達することで、除糠筒26の軸方向(上下方向)や径方向において、混合攪拌される。
除糠筒26の外周面には、上端において、円環板状のフランジ38が一体に設けられており、フランジ38の外周は、ケース24の内周面に嵌着されている。除糠筒26の外周面には、円環板状の傾斜板40が一体に設けられており、傾斜板40は、除糠筒26の周方向に対し傾斜されている。傾斜板40の外周は、ケース24の内周面に嵌着されており、除糠筒26とケース24との間には、フランジ38より下側かつ傾斜板40より上側において、除糠室42が形成されている。除糠筒26には、傾斜板40より上側において、細長矩形状の除糠孔26Aが多数貫通形成されており、精米室30の米粒(玄米B)は、除糠孔26Aを通過不能にされている。
ケース24には、傾斜板40の上端直上において、矩形状の吸気口44が貫通形成されており、除糠室42は、吸気口44を介して、ケース24外に連通されている。ケース24には、傾斜板40の下端直上において、矩形状の吸引口46が貫通形成されており、吸引口46は、除糠室42に連通されている。ケース24には、吸引口46部分において、矩形筒状の吸引ダクト48が一体に設けられており、吸引ダクト48内は、吸引口46に連通されている。
吸引ダクト48の先端には、延長ダクト50の一端が着脱可能に装着されており、延長ダクト50の他端は、吸引機構(図示省略)に連通されている。吸引機構は、空気を吸引可能にされており、吸引機構が空気を吸引することで、精米室30、除糠孔26A、除糠室42、吸引口46、吸引ダクト48及び延長ダクト50を介して、及び、吸気口44、除糠室42(傾斜板40上)、吸引口46、吸引ダクト48及び延長ダクト50を介して、除糠風F(空気流)が流れる。これにより、精米室30において米粒(玄米B)の精米により発生した糠粉が、除糠孔26A、除糠室42(傾斜板40上)、吸引口46、吸引ダクト48及び延長ダクト50を介して排出される。
除糠筒26の外周面には、フランジ38と傾斜板40との間において、長尺矩形板状の仕切板52が所定数(本実施の形態では4つ)設けられており、仕切板52は、除糠筒26の軸方向に沿って配置されて、除糠室42を周方向において等間隔に区画している。仕切板52は、フランジ38及びケース24の内周面に嵌着されており、仕切板52と傾斜板40とは、所定間隔離れている。これにより、除糠風Fが除糠室42全体に作用すると共に、除糠風Fの風速が落ちることが抑制されている。
ケース24には、上端(除糠筒26のフランジ38直上)において、矩形状の排出口54が貫通形成されており、ケース24には、排出口54部分において、筒状の排出樋56が一体に設けられている。排出樋56の基端は、排出口54に連通されており、排出樋56は、先端側へ向かうに従い下側へ向かう方向へ傾斜されている。
精米室30で精米されて精米室30の上側へ搬送された米粒(白米P)は、回転する精米ロール28によってフランジ38上を介して排出口54へ搬送されて、排出口54から排出樋56を介してケース24外へ排出される。
図5に詳細に示す如く、ケース24の上壁には、排出口54位置において、開閉部材としての抵抗体58(開閉体)が設けられており、抵抗体58の上下方向中央は、支軸60によって、ケース24に回動自在に支持されている。
抵抗体58の支軸60より下側部分には、矩形板状の抵抗板62(開閉板)が設けられており、抵抗板62は、抵抗体58の回動によって支軸60を中心として回動可能にされて、排出口54を開閉可能にされている。抵抗体58の支軸60より上側部分には、円軸状の抵抗棒64が設けられており、抵抗棒64は、抵抗体58の回動によって支軸60を中心として回動可能にされている。
ケース24には、排出樋56の上側において、屈曲板状の設定板66が固定されており、設定板66には、設定手段としての設定ダイヤル68が取り付けられている。設定ダイヤル68は、設定板66に螺合されており、設定ダイヤル68は、回転操作されることで、設定板66に対して移動可能にされている。
設定ダイヤル68と抵抗棒64の上端との間には、付勢手段としての引張コイルバネ70が架け渡されており、引張コイルバネ70は、抵抗棒64が設定ダイヤル68側へ向かう方向へ抵抗体58を付勢している。これにより、抵抗板62が排出口54を閉鎖しており、上述の如くフランジ38上から排出口54へ搬送される米粒(白米P)に抵抗板62が押圧されて、引張コイルバネ70の付勢力に抗して抵抗体58が回動されることで、抵抗板62が排出樋56側へ回動されて排出口54を開放可能にされている。
また、設定ダイヤル68が回転操作されることで、引張コイルバネ70の付勢力を調整可能にされて、抵抗板62が排出口54を閉鎖する付勢力(抵抗板62が排出口54を開放する抵抗力)を調整可能にされている。これにより、精米室30での米粒(玄米B)の精米圧力を調整可能にされて、米粒の精米度(白米Pの白度)が調整されると共に、精米の歩留が変動される。
引張コイルバネ70の一端は、設定ダイヤル68に回動自在に接続されており、引張コイルバネ70の他端は、抵抗棒64にスライド(移動)自在に接続されている。これにより、抵抗体58が回動される際(抵抗板62が排出口54を開閉する際)には、引張コイルバネ70が付勢力によって設定ダイヤル68に対して回動されると共に抵抗棒64に対してスライドされることで、常に、引張コイルバネ70の軸方向(付勢方向)と抵抗棒64の長手方向とが垂直に配置されて、引張コイルバネ70が抵抗体58に対する付勢力を最小にする位置(抵抗板62が排出口54を閉鎖する付勢力が最小になる位置)に配置される。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成の精米機10では、精米処理する前に、設定ダイヤル68を回転操作して、引張コイルバネ70の付勢力を調整することで、精米室30での米粒(玄米B)の精米圧力を調整して、米粒の精米度を調整すると共に、精米の歩留が変動される。
精米処理する際には、土台部12内の駆動部によって、送給部14における送給筒16内のスクリュー18が回転されると共に、精米部22における除糠筒26内の精米ロール28が回転される。さらに、吸引機構が空気を吸引することで、精米室30、除糠孔26A、除糠室42、吸引口46、吸引ダクト48及び延長ダクト50を介して、及び、吸気口44、除糠室42(傾斜板40上)、吸引口46、吸引ダクト48及び延長ダクト50を介して、除糠風Fが流れる。
供給樋20に米粒(玄米B)を投入すると、米粒が、供給樋20から送給筒16内へ供給されて、回転するスクリュー18によって送給筒16内を下方へ送給されることで、連通筒32を介して、精米室30の下端に送給される。
精米室30の下端に送給された米粒は、回転する精米ロール28によって精米室30を多条螺旋34に沿って上側へ搬送されると共に、回転する精米ロール28の研削砥石28Aによって精米される(白米にされる)。また、精米室30において米粒の精米により発生した糠粉は、除糠風Fによって、除糠筒26の除糠孔26A、除糠室42(傾斜板40上)、吸引口46、吸引ダクト48及び延長ダクト50を介して排出される。
精米室30で精米されて精米室30の上側へ搬送された米粒(白米P)は、回転する精米ロール28によってフランジ38上を介して排出口54へ搬送されて、排出口54から排出樋56を介してケース24外へ排出される。この際には、フランジ38上から排出口54へ搬送される米粒に抵抗体58の抵抗板62が押圧されて、引張コイルバネ70の付勢力に抗して抵抗体58が回動されることで、抵抗板62が排出樋56側へ回動されて排出口54が開放される。
ところで、供給樋20への米粒の投入量(精米室30での米粒の搬送流量)が多い程、抵抗板62による排出口54の開放度が大きくなる一方、供給樋20への米粒の投入量が少ない程、抵抗板62による排出口54の開放度が小さくなる。
ここで、抵抗体58が回動される際(抵抗板62が排出口54を開閉する際)には、引張コイルバネ70が、付勢力によって、設定ダイヤル68に対して回動されると共に、抵抗棒64に対してスライドされる。これにより、引張コイルバネ70の他端が抵抗棒64に対してスライド不能である場合に比し、引張コイルバネ70の長さひいては付勢力が変動することを抑制できて、抵抗板62が排出口54を閉鎖する付勢力が変動することを抑制できる。
このため、精米処理の途中で、供給樋20への米粒の投入量が変更されて、抵抗板62による排出口54の開放度が変動されても、抵抗板62が排出口54を閉鎖する付勢力が変動されることを抑制できる。これにより、再度、設定ダイヤル68を回転操作して、引張コイルバネ70の付勢力を調整しなくても、精米室30での米粒の精米圧力の変動を抑制できて、米粒の精穀度の変動を抑制できるのみならず、精米の歩留の変動を抑制でき、安定した精米処理を行うことができると共に、作業が煩雑になることを抑制できる。
しかも、抵抗体58が回動される際には、引張コイルバネ70が、付勢力によって、設定ダイヤル68に対して回動されると共に、抵抗棒64に対してスライドされて、常に、引張コイルバネ70の軸方向と抵抗棒64の長手方向とが垂直に配置される。これにより、常に、引張コイルバネ70が抵抗体58に対する付勢力を最小にする位置に配置されて、抵抗板62が排出口54を閉鎖するトルク(閉鎖力)が略維持される(略一定にされる)。具体的には、図5において、抵抗棒64の回動中心からの引張コイルバネ70の他端までの抵抗棒64の長手方向に沿った距離がa、b、cである際における引張コイルバネ70の付勢力がそれぞれF1、F2、F3であるとすると、抵抗板62が排出口54を閉鎖するトルクであるF1×aとF2×bとF3×cとが略同等になる。
このため、精米処理の途中で、供給樋20への米粒の投入量が変更されて、抵抗板62による排出口54の開放度が変動されても、抵抗板62が排出口54を閉鎖するトルクが変動されることを略防止できる。これにより、再度、設定ダイヤル68を回転操作して、引張コイルバネ70の付勢力を調整しなくても、精米室30での米粒の精米圧力の変動を略防止できて、米粒の精穀度の変動を略防止できるのみならず、精米の歩留の変動を略防止でき、一層安定した精米処理を行うことができると共に、作業が煩雑になることを略防止できる。
また、上述の如く、供給樋20への米粒の投入量が変更されも、抵抗板62が排出口54を閉鎖するトルクが変動されることを略防止できる。このため、同一の引張コイルバネ70を使用できる精米処理能力(精米室30への米粒の送給可能流量)が異なる精米機10の範囲を広げることができ、当該精米機10の範囲について部品(引張コイルバネ70等)の共通化を図ることができる。
[第2の実施の形態]
図6には、本発明の第2の実施の形態に係る精穀装置としての精米機80(上昇式研削精米機)が側方から見た断面図にて示されている。図7(A)には、精米機80が上方から見た一部破断平面図にて示されており、図7(B)には、精米機80の主要部が上方から見た平面図にて示されている。
本実施の形態に係る精米機80は、上記第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
本実施の形態に係る精米機80では、上記第1の実施の形態における抵抗体58(支軸60、抵抗板62及び抵抗棒64)、設定板66及び設定ダイヤル68が設けられていない。
精米部22では、精米ロール28が除糠筒26から上側へ突出されておらず、精米ロール28の上面は、除糠筒26のフランジ38上面と同一の高さにされている。これにより、精米室30で精米されて精米室30の上側へ搬送された米粒(白米P)は、回転する精米ロール28によって精米ロール28上及びフランジ38上で回転される。
ケース24内の上端には、矩形筒状の排出筒82が設けられており、排出筒82の上壁は、ケース24の上壁が構成すると共に、排出筒82の下壁は除糠筒26のフランジ38が構成している。排出筒82の一端は、精米室30の上端に連通されており、排出筒82の他端は、排出口54に連通されている。
ケース24の上壁には、中央部において、開閉部材としての抵抗体84(開閉体)が設けられており、抵抗体84は、支軸86によって、ケース24に回動自在に支持されている。
抵抗体84の下側部分には、矩形板状の抵抗板88(開閉板)が設けられており、抵抗板88は、抵抗体84の回動によって支軸86を中心として回動可能にされている。抵抗板88の先端は、排出筒82内に配置されており、上述の如く回転する精米ロール28によって精米ロール28上及びフランジ38上で回転される米粒(白米P)は、抵抗板88によって回転を制限されつつ、回転する精米ロール28によって排出筒82を介して排出口54へ搬送されて、排出口54から排出樋56を介してケース24外へ排出される。
抵抗板88は、排出筒82の一側壁82A(精米ロール28の回転方向(図6の矢印Rの方向)とは反対側の側壁)に当接することで、排出筒82及び排出口54を閉鎖して、上記排出筒82及び排出口54への米粒の搬送を阻止する。一方、抵抗板88は、排出筒82の一側壁82Aから離間することで、排出筒82及び排出口54を開放して、上記排出筒82及び排出口54への米粒の搬送を許可する。
抵抗体84より上側部分には、円軸状の抵抗棒90が設けられており、抵抗棒90は、抵抗体84の回動によって支軸86を中心として回動可能にされている。
ケース24の上面には、設定手段としての抵抗設定モータ92が固定されており、抵抗設定モータ92には、L字形棒状の設定軸94が接続されている。これにより、抵抗設定モータ92が駆動されることで、設定軸94が移動可能にされている。
設定軸94の一端と抵抗棒90の先端との間には、引張コイルバネ70が架け渡されており、引張コイルバネ70は、抵抗棒90が設定軸94の一端側へ向かう方向へ抵抗体84を付勢している。これにより、抵抗板88が排出筒82の一側壁82Aに当接して排出筒82及び排出口54を閉鎖しており、上述の如く精米ロール28上及びフランジ38上で回転される米粒(白米P)に抵抗板88が押圧されて、引張コイルバネ70の付勢力に抗して抵抗体84が回動されることで、抵抗板88が排出筒82の一側壁82Aから離間する方向へ回動されて排出筒82及び排出口54を開放可能にされている。
また、抵抗設定モータ92が駆動されて、設定軸94が移動されることで、引張コイルバネ70の付勢力を調整可能にされて、抵抗板88が排出筒82及び排出口54を閉鎖する付勢力(抵抗板88が排出筒82及び排出口54を開放する抵抗力)を調整可能にされている。これにより、精米室30での米粒(玄米B)の精米圧力を調整可能にされて、米粒の精米度(白米Pの白度)が調整されると共に、精米の歩留が調整される。
引張コイルバネ70の一端は、設定軸94に回動自在に接続されており、引張コイルバネ70の他端は、抵抗棒90にスライド(移動)自在に接続されている。これにより、抵抗体84が回動される際(抵抗板88が排出筒82及び排出口54を開閉する際)には、引張コイルバネ70が付勢力によって設定軸94に対して回動されると共に抵抗棒90に対してスライドされることで、常に、引張コイルバネ70の軸方向(付勢方向)と抵抗棒90の長手方向とが垂直に配置されて、引張コイルバネ70が抵抗体84に対する付勢力を最小にする位置(抵抗板88が排出筒82及び排出口54を閉鎖する付勢力が最小になる位置)に配置される。
ここで、本実施の形態でも、上記第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る精米機を示す側方から見た断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る精米機を示す側方から見た一部破断側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る精米機を示す上方から見た断面図(図1の3−3線断面図)である。 本発明の第1の実施の形態に係る精米機における除糠筒を示す斜め上方から見た斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る精米機の主要部を示す側方から見た断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る精米機を示す側方から見た断面図である。 (A)は、本発明の第2の実施の形態に係る精米機を示す上方から見た一部破断平面図であり、(B)は、本発明の第2の実施の形態に係る精米機の主要部を示す上方から見た平面図である。
符号の説明
10 精米機
30 精米室(精穀室)
54 排出口
58 抵抗体(開閉部材)
70 引張コイルバネ(付勢手段)
80 精米機
84 抵抗体(開閉部材)
B 玄米(穀粒)
P 白米(穀粒)

Claims (3)

  1. 穀粒が搬送されつつ精穀され、精穀された穀粒を排出口から排出可能にされた精穀室と、
    前記排出口を開閉可能にされた開閉部材と、
    前記開閉部材を付勢して前記開閉部材が前記排出口を閉鎖すると共に、前記精穀室を搬送される穀粒の圧力によって前記開閉部材が付勢力に抗して前記排出口を開放し、前記開閉部材が前記排出口を開閉する際に前記開閉部材に対し付勢力によって移動する付勢手段と、
    を備えた精穀装置。
  2. 前記開閉部材が前記排出口を開閉する際に前記付勢手段が前記開閉部材に対する付勢力を最小にする位置に移動する請求項1記載の精穀装置。
  3. 前記開閉部材が前記排出口を開閉する際に前記付勢手段が前記開閉部材に対し移動して前記開閉部材による前記排出口の閉鎖力を維持する請求項1又は請求項2記載の精穀装置。
JP2008202302A 2008-08-05 2008-08-05 精穀装置 Active JP5253032B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008202302A JP5253032B2 (ja) 2008-08-05 2008-08-05 精穀装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008202302A JP5253032B2 (ja) 2008-08-05 2008-08-05 精穀装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010036118A true JP2010036118A (ja) 2010-02-18
JP5253032B2 JP5253032B2 (ja) 2013-07-31

Family

ID=42009211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008202302A Active JP5253032B2 (ja) 2008-08-05 2008-08-05 精穀装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5253032B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102806112A (zh) * 2011-05-31 2012-12-05 山本电气株式会社 碾白度测定装置及测定方法、碾谷机及碾谷方法
JP2013046894A (ja) * 2011-08-29 2013-03-07 Yamamoto Co Ltd 精穀機
CN104258920A (zh) * 2014-09-30 2015-01-07 湖南科技学院 一种抛光丸粒式大米抛光机
CN106140359A (zh) * 2016-08-26 2016-11-23 肇东市西八里康盛米业有限公司 一种精米机

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4852544A (ja) * 1971-10-19 1973-07-24
JPS62136225U (ja) * 1986-01-30 1987-08-27
JPH11319588A (ja) * 1998-05-14 1999-11-24 Satake Eng Co Ltd 精米機の抵抗調節装置
JP2007268482A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Yamamoto Co Ltd 研削精米機

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4852544A (ja) * 1971-10-19 1973-07-24
JPS62136225U (ja) * 1986-01-30 1987-08-27
JPH11319588A (ja) * 1998-05-14 1999-11-24 Satake Eng Co Ltd 精米機の抵抗調節装置
JP2007268482A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Yamamoto Co Ltd 研削精米機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102806112A (zh) * 2011-05-31 2012-12-05 山本电气株式会社 碾白度测定装置及测定方法、碾谷机及碾谷方法
JP2013046894A (ja) * 2011-08-29 2013-03-07 Yamamoto Co Ltd 精穀機
CN104258920A (zh) * 2014-09-30 2015-01-07 湖南科技学院 一种抛光丸粒式大米抛光机
CN106140359A (zh) * 2016-08-26 2016-11-23 肇东市西八里康盛米业有限公司 一种精米机

Also Published As

Publication number Publication date
JP5253032B2 (ja) 2013-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5656006B2 (ja) 研削式竪型精穀機
JP5253032B2 (ja) 精穀装置
JP5935797B2 (ja) 研削式竪型精穀機
JP3266167B2 (ja) 竪型研削式精穀機の抵抗体調節装置
WO2017217246A1 (ja) 研削式横型精米機
JP4481269B2 (ja) 研削精米機
JP4823081B2 (ja) 摩擦精穀ロール及び摩擦精穀機
JP2009106883A (ja) 籾摺選別装置
JP2008074562A (ja) スクリューフィーダー
JP5489526B2 (ja) 精穀装置
JP5839891B2 (ja) 精穀機
JP6697844B2 (ja) 精穀装置
JP5185583B2 (ja) 脱ぷ装置
JPH09117682A (ja) 精穀装置
JP2001062316A (ja) 一軸研削摩擦精穀装置
JP4845219B2 (ja) 脱ぷ装置
JP2017213534A (ja) 精米機
JP2984316B2 (ja) 酒造用竪型研削式精米機
KR100642303B1 (ko) 연미기
JP3383547B2 (ja) 精穀装置
JP2002066344A (ja) 研削摩擦精穀装置
JP2001170504A (ja) 精穀装置
JP2001259446A (ja) 研削・摩擦型精米機
JP3163144B2 (ja) 精米装置
JPH06190290A (ja) 竪軸型精穀機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110802

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5253032

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160426

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250