JP2010035018A - 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】番組宣伝情報による宣伝効果を効率的に把握可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】第1のユーザ群に含まれるユーザに属し、宣伝情報の閲覧機能を有する視聴機器210に、通信網を介して特定の番組の番組宣伝情報を配信する宣伝情報配信部114と、第1のユーザ群に含まれるユーザに属し、番組の視聴機能を有する視聴機器260、および第1のユーザ群と異なる第2のユーザ群に含まれるユーザに属し、番組の視聴機能を有する視聴機器260から、通信網を介して特定の番組の利用ログを取得する利用ログ取得部110と、取得された特定の番組の利用ログに基づいて、番組宣伝情報による宣伝効果を分析する宣伝効果分析部116と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムに関する。
番組の視聴率を向上させるために、印刷媒体、放送媒体、通信媒体などの番組宣伝情報を用いた番組宣伝が行われている。一般に、印刷媒体では番組情報誌、番組宣伝用ポスターなど、放送媒体では番組編成上で放送される宣伝情報など、通信媒体ではインターネット上で配信される宣伝情報などにより番組宣伝が行われている。
ところで、番組の視聴率を向上させるために、番組宣伝の費用対効果の測定などを目的として、番組宣伝情報による宣伝効果を把握することが求められる場合がある。
従来、番組の視聴率は、調査対象世帯に視聴率を測定する機器、測定データの蓄積および通信を行う機器を設置し、電話網を介して測定データを自動で収集・集計する調査方法、調査対象世帯に対し番組視聴状況を日記式のアンケートに記入させる調査方法などにより調査されている。
しかしながら、従来の視聴率調査は、そもそも番組の視聴率を調査するものであり、番組宣伝情報による宣伝効果を把握するために利用することができない。また、通信媒体の番組宣伝情報を用いて放送番組の番組宣伝を行う場合、番組宣伝情報による宣伝効果をアンケート調査方法などにより調査することが一般的であり、通信媒体と放送媒体という異なる媒体間での宣伝効果を効率的に把握することが困難となる。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、番組宣伝情報による宣伝効果を効率的に把握可能な、新規かつ改良された、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によれば、第1のユーザ群に含まれるユーザに属し、宣伝情報の閲覧機能を有する視聴機器に、通信網を介して特定の番組の番組宣伝情報を配信する宣伝情報配信部と、第1のユーザ群に含まれるユーザに属し、番組の視聴機能を有する視聴機器、および第1のユーザ群と異なる第2のユーザ群に含まれるユーザに属し、番組の視聴機能を有する視聴機器から、通信網を介して特定の番組の利用ログを取得する利用ログ取得部と、取得された特定の番組の利用ログに基づいて、番組宣伝情報による宣伝効果を分析する宣伝効果分析部と、を備える情報処理装置が提供される。
かかる構成によれば、特定の番組の番組宣伝情報が配信されたユーザ群1に含まれるユーザに属する視聴機器、および番組宣伝情報が配信されなかったユーザ群2に含まれるユーザに属する視聴機器から、特定の番組の利用ログが取得される。そして、番組の利用ログに基づいて番組宣伝情報による宣伝効果が分析される。これにより、番組宣伝情報による宣伝効果を効率的に把握することができる。
また、上記第1のユーザ群に含まれるユーザに属し、宣伝情報の閲覧機能を有する視聴機器から、番組宣伝情報の登録操作を示す登録ログを取得する登録ログ取得部をさらに備え、宣伝効果分析部は、さらに取得された登録ログを考慮して、番組宣伝情報による宣伝効果を分析してもよい。これにより、番組宣伝情報の登録操作による宣伝効果の向上を把握することができる。
また、上記第1のユーザ群に含まれるユーザに属し、宣伝情報の閲覧機能を有する視聴機器に、特定の番組の提供を通知するリマインド情報を配信するリマインド情報配信部をさらに備え、宣伝効果分析部は、さらに取得されたリマインド情報を考慮して、番組宣伝情報による宣伝効果を分析してもよい。これにより、リマインド情報による宣伝効果の向上を把握することができる。
また、上記第1のユーザ群に含まれるユーザに属し、宣伝情報の閲覧機能を有する視聴機器に、特定の番組の番組宣伝情報が更新された旨を通知する更新情報を配信する更新情報配信部をさらに備え、宣伝効果分析部は、さらに取得された更新情報を考慮して、番組宣伝情報による宣伝効果を分析してもよい。これにより、更新情報による宣伝効果の向上を把握することができる。
また、上記宣伝効果分析部は、さらに特定の番組の視聴率情報を基準として、番組宣伝情報による宣伝効果を分析してもよい。これにより、特定の番組の視聴率情報を基準として、番組宣伝情報による宣伝効果を適切に把握することができる。
また、特定の番組の利用ログは、特定の番組の視聴、録画、再生、視聴切替、録画停止、再生停止、視聴予約、録画予約のうち少なくともいずれかについての操作を示してもよい。これにより、番組の各種利用形態に応じて、番組宣伝情報による宣伝効果を効率的に把握することができる。
上記課題を解決するために、本発明の第2の観点によれば、第1の観点による情報処理装置を含む情報処理システムが提供される。
上記課題を解決するために、本発明の第3の観点によれば、第1のユーザ群に含まれるユーザに属し、宣伝情報の閲覧機能を有する視聴機器に、通信網を介して特定の番組の番組宣伝情報を配信する宣伝情報配信ステップと、第1のユーザ群に含まれるユーザに属し、番組の視聴機能を有する視聴機器、および第1のユーザ群と異なる第2のユーザ群に含まれるユーザに属し、番組の視聴機能を有する視聴機器から、通信網を介して特定の番組の利用ログを取得する利用ログ取得ステップと、取得された特定の番組の利用ログに基づいて、番組宣伝情報による宣伝効果を分析する宣伝効果分析ステップと、を含む情報処理方法が提供される。
上記課題を解決するために、本発明の第4の観点によれば、第3の観点による情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
本発明によれば、番組宣伝情報による宣伝効果を効率的に把握可能な、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムを提供することができる。
以下に、添付した図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(情報処理システムの構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示す図である。図1に示すように、情報処理システムは、インターネットなどの通信網500を介して互いに接続可能な、ECG(Electronic Content Guide)サーバ(情報処理装置)100、ユーザの視聴機器200、コンテンツサーバ300、スポンササーバ400を含んで構成される。
ECGサーバ100は、情報サービスプロバイダなどにより運営され、ECG情報を視聴機器200に提供する。視聴機器200は、例えば、パーソナルコンピュータ(以下、ユーザ端末210とも称する。)、テレビジョン受像機(以下、放送受信端末260とも称する。)、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話などである。コンテンツサーバ300は、番組コンテンツを提供するコンテンツプロバイダにより運営され、番組情報をECGサーバ100に提供する。スポンササーバ400は、商品・サービスを提供するスポンサなどにより運営され、取扱商品・サービスの情報を番組の関連情報としてECGサーバ100に提供する。
視聴機器200は、ECG情報の閲覧機能(以下、ECG閲覧機能とも称する。)、および番組コンテンツの視聴機能(以下、番組視聴機能とも称する。)のうち少なくともいずれかを有する。ECG閲覧機能を有しうる視聴機器200としては、ユーザ端末210、放送受信端末260、PDA、携帯電話などが想定される。また、番組視聴機能を有しうる視聴機器200としては、放送受信端末260、いずれもチューナ内蔵型のユーザ端末210、PDA、携帯電話などが想定される。
ECGサーバ100は、コンテンツサーバ300およびスポンササーバ400から各々に取得される番組情報および関連情報をECG情報として登録および管理する。ECGサーバ100は、ECG閲覧機能を有する視聴機器200に通信網500を介してECG情報を提供する。ECG閲覧機能を有する視聴機器200は、ECGサーバ100からECG情報を取得してユーザに閲覧させる。番組視聴機能を有する視聴機器200は、コンテンツプロバイダからアンテナ、通信網500などを介して番組コンテンツを取得してユーザに視聴などさせる。
情報処理システムは、番組宣伝情報による宣伝効果を把握するために、本実施形態に係る情報処理方法を行う。ここで、番組宣伝情報とは、番組を宣伝するためにECG情報により構成される情報である。
情報処理方法において、ECGサーバ100は、まず、第1のユーザ群に含まれるユーザに属し、ECG閲覧機能を有する視聴機器200(例えばユーザ端末210)に特定の番組の番組宣伝情報を配信する。次に、ECGサーバ100は、番組視聴機能を有する視聴機器200(例えば放送受信端末260)を対象として、第1のユーザ群に含まれるユーザに属する放送受信端末260、および第1のユーザ群と異なる第2のユーザ群に含まれる放送受信端末260から、特定の番組の利用ログを取得する。そして、ECGサーバ100は、取得された番組の利用ログに基づいて、番組宣伝情報による宣伝効果を分析する。
(ECGサーバ100の機能構成)
図2は、図1に示すECGサーバ100の概略構成を示すブロック図である。図2に示すように、ECGサーバ100は、システム制御部102、記憶部104、ECG情報格納部106、登録情報格納部108、ログ情報格納部110、通信I/F112、ECG情報処理部114、分析処理部116、出力処理部118、およびシステムバス120を含んで構成される。
システム制御部102は、システムバス120を介して各機能部に接続され、本実施形態に係る情報提供方法などを実行するためのプログラムに従って各種の制御処理を実行することで、ECGサーバ100全体の動作を制御する。記憶部104は、システム制御部102により実行されるプログラム、ECGサーバ100が各種処理を行うために必要なデータなどを記憶している。なお、本実施形態に係る情報提供方法を実行するためのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された状態で提供され、記録媒体から記憶部104に読み込まれてもよい。
ECG情報格納部106は、ECG情報として登録および管理されている番組情報、関連情報、および、場合に応じて番組表情報、ECGユニットなどを格納している。なお、ECG情報格納部106には、コンテンツサーバ300およびスポンササーバ400によって、各々に随時更新されて提供される番組情報および関連情報がECG情報として格納されている。
ここで、番組コンテンツは、放送、通信、放送通信サービスなど各種のサービス形態を用いてコンテンツプロバイダにより提供されるコンテンツの実体である。番組情報は、番組コンテンツに付随する情報であり、例えば、コンテンツの識別情報(コンテンツID、タイトルなど)、属性情報(例えば、サービス形態、コンテンツの分類、キーワードなど)、詳細情報などからなる。なお、時間編成されているコンテンツに対応する番組情報は、コンテンツの編成情報(提供チャンネル、提供日時など)を含む。
関連情報は、番組情報に関連する情報であり、例えば、番組の属性情報に関連する詳細情報、広告情報、他の番組情報などからなる。番組表情報は、コンテンツの編成情報(提供チャンネル、提供日時など)であり、番組情報により代用されてもよい。ユニット情報は、番組に関連付けられる情報であり、番組情報および選択的に関連情報を含み、番組に番組情報および関連情報を関連付けるための情報も含む。
登録情報格納部108は、視聴機器200の識別情報、機能情報、アクセス情報などの機器情報、および視聴機器200毎にユーザ情報を格納している。ユーザ情報は、ユーザの識別情報、パスワードなどであり、必要に応じて、例えば、性別、年齢、職業、住所などユーザの属性情報を含んでもよい。登録情報格納部108は、同一ユーザにより利用される視聴機器200を特定するために、機器情報をユーザの識別情報に関連付けて格納している。
ログ情報格納部110は、視聴機器200から取得される利用ログ、チェックログなどのログ情報を格納している。ログ情報格納部110は、通信I/F112と協働して利用ログ取得部などとして機能する。利用ログは、番組の利用ログおよび広告の利用ログに区分される。チェックログは、番組宣伝情報のチェックログおよび広告宣伝情報のチェックログに区分される。
番組の利用ログは、番組の視聴、録画、再生など、ユーザによる番組の利用行動を示す記録である。広告の利用ログは、広告宣伝情報の閲覧、広告宣伝情報を通じた広告対象の購入など、ユーザによる広告宣伝情報の利用行動を示す記録である。番組宣伝情報および広告宣伝情報のチェックログは、ユーザによる番組宣伝情報および広告宣伝情報のチェック(登録)操作を各々に示す記録である。
番組の利用ログは、番組の識別情報(提供チャンネル)、番組の利用日時、利用形態(視聴、録画、再生など)、視聴機器200の登録情報など、ユーザによる番組の利用行動を特定するための情報からなる。広告の利用ログは、広告宣伝情報の識別情報、広告宣伝情報の利用日時、利用形態(閲覧、広告対象の購入など)、視聴機器200の登録情報など、ユーザによる広告宣伝情報の利用行動を特定するための情報からなる。同様に、チェックログも、ユーザによる番組宣伝情報および広告宣伝情報のチェック操作を各々に特定するための情報からなる。
通信I/F112は、通信網500を介して、視聴機器200、および他のサーバとの間で情報を送受する。通信I/F112は、コンテンツサーバ300およびスポンササーバ400との間で、番組情報および関連情報などの各種データを送受する。通信I/F112は、ECG情報、リマインド情報、更新情報、アンケート情報などを視聴機器200に送信し、ログ情報、アンケート結果などを視聴機器200から受信する。
リマインド情報は、番組宣伝情報が事前に配信されたユーザに、番組宣伝情報に対応する番組の提供を通知する情報である。更新情報は、宣伝情報(番組宣伝情報、広告宣伝情報)が事前に配信されたユーザに、配信された宣伝情報の更新を通知する情報である。アンケート情報は、番組または広告を利用したユーザに送信される情報であり、リマインド情報または更新情報がユーザによる番組または広告宣伝情報の利用行動に及ぼした影響を聴取するために用いられる。
ECG情報処理部114は、番組情報および関連情報をECG情報として登録、管理し、番組情報および関連情報から後述するECGユニットを生成する。なお、ECG情報処理部114は、場合に応じて、予めECG情報格納部106に格納されているECGユニットを読み出してもよい。ECG情報処理部114は、番組情報、関連情報、ECGユニットなどのECG情報を、通信I/F112を介してECG閲覧機能を有する視聴機器200に提供する。ECG情報処理部114は、通信I/F112と協働して宣伝情報配信部として機能する。
分析処理部116は、宣伝効果分析部として機能する。分析処理部116は、番組宣伝情報、広告宣伝情報などの宣伝情報による宣伝効果を把握するために、標本対象となるユーザ群に含まれるユーザを登録情報に基づいて抽出する。分析処理部116は、ユーザ群に含まれるユーザの視聴機器200から取得されるログ情報などを分析する。出力処理部118は、分析処理部116による分析結果を出力処理する。
(視聴機器200の機能構成)
図3A、3Bは、図1に示す視聴機器200の概略構成を示すブロック図である。図3Aには、ECG閲覧機能を有する視聴機器200の一例であるユーザ端末210の概略構成が示されている。図3Bには、ECG閲覧機能および番組視聴機能を有する視聴機器200の一例である放送受信端末260の概略構成が示されている。
ユーザ端末210は、システム制御部212、記憶部214、ディスプレイ216、表示出力I/F218、スピーカ220、音声出力I/F222、通信I/F224、操作入力部226、操作信号I/F228、ドライブ230、ECG情報処理部232、表示画像生成部234、ログ情報処理部236、およびシステムバス238を含んで構成される。
システム制御部212は、システムバス238を介して各機能部に接続され、プログラムに従って各種の制御処理を実行することで、ユーザ端末210全体の動作を制御する。システム制御部212は、例えば、システム制御部212により実行された処理結果をディスプレイ216に表示させ、または操作入力部226から取得される操作信号に応じた処理を実行させるように、各機能部を制御する。記憶部214は、システム制御部212により実行されるプログラム、ユーザ端末210が各種処理を行うために必要なデータを記憶している。
ディスプレイ216は、表示出力I/F218を介して表示画像情報を表示画像生成部234から供給され、供給された情報に基づいて表示画像を出力する。スピーカ220は、音声出力I/F222を介して音声情報を入力され、入力された情報に基づいて音声を出力する。
通信I/F224は、通信網500を介して、ECGサーバ100、他のサーバとの間で情報を送受する。通信I/F224は、ECG情報、リマインド情報、更新情報、アンケート情報などをECGサーバ100から受信し、ログ情報、アンケート結果などをECGサーバ100に送信する。
操作入力部226は、キーボード、マウスなどの操作デバイスであり、ユーザ操作に応じた操作信号を操作信号I/F228に入力する。操作信号I/F228は、操作入力部226から入力された操作信号を、システムバス238に送出する。
ドライブ230は、ドライブ230に挿入される、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体240との間でデータの書込み、読取りを行う。
ECG情報処理部232は、ECGサーバ100から通信網500を介して通信I/F224により受信されるECG情報に対して各種の処理を行う。ECG情報処理部232は、ECG情報をユーザに閲覧させるために、例えば、ECG情報からなる画像の生成、またはユーザによるECG情報の選択などの処理を行う。
表示画像生成部234は、システム制御部212、およびECG情報処理部232から画像情報を供給され、供給された画像情報から表示画像情報を生成し、生成された表示画像情報を表示出力I/F218に供給する。
ログ情報処理部236は、チェックログなどのログ情報を処理する。ログ情報処理部236は、ユーザによる番組宣伝情報または広告宣伝情報のチェック(登録)操作に応じて、チェックログを生成する。
放送受信端末260は、システム制御部262、記憶部264、放送受信部266、放送I/F268、ディスプレイ270、表示出力I/F272、スピーカ274、音声出力I/F276、通信I/F278、コマンダ280、操作信号I/F282、外部入出力I/F284、ドライブ286、コンテンツ再生部288、EPG(Electronic Program Guide)情報処理部290、ECG情報処理部292、表示画像生成部294、ログ情報処理部296、およびシステムバス298を含んで構成される。
システム制御部262は、システムバス298を介して各機能部に接続され、プログラムに従って各種の制御処理を実行することで、放送受信端末260全体の動作を制御する。システム制御部262は、例えば、放送受信部266により受信される番組コンテンツをディスプレイ270に表示させ、またはコマンダ280から取得される操作信号に応じた処理を実行させるように、各機能部を制御する。記憶部264は、システム制御部262により実行されるプログラム、放送受信端末260が各種処理を行うために必要なデータを記憶している。
放送受信部266は、アンテナを介して受信される放送信号、または通信網500を介して受信される放送データから、ユーザの選局操作に応じた番組コンテンツを選択し、放送I/F268を介してシステムバス298に送出する。
ディスプレイ270は、表示出力I/F272を介して、番組コンテンツ、EPG情報、およびECG情報などの表示画像情報を表示画像生成部294から供給され、供給された情報に基づいて表示画像を出力する。スピーカ274は、音声出力I/F276を介して、番組コンテンツなどの音声情報を入力され、入力された情報に基づいて音声を出力する。
通信I/F278は、通信網500を介して、データ放送局、ECGサーバ100、他のサーバとの間で情報を送受する。通信I/F278は、ECG情報などをECGサーバ100から受信し、ログ情報などをECGサーバ100に送信する。
コマンダ280は、例えば、選局操作を行うための選局ボタン、ディスプレイ220上に表示されている選択枠などを上下左右方向へ移動させるための上下左右ボタン、選択枠内にあるアイテムの選択を決定するための「決定」ボタン、従前の表示状態に復帰するための「戻る」ボタンなどを備え、ユーザ操作に応じた操作信号を赤外線通信などにより操作信号I/F282に送信する。操作信号I/F282は、操作信号をコマンダ280から受信し、システムバス298に送出する。
外部入出力I/F284は、映像入出力端子、音声入出力端子、USB端子などの外部入出力端子を備え、システムバス298と入出力端子との間で信号を送受する。ドライブ286は、ドライブ286に挿入される、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体299との間でデータの書込み、読取りを行う。
コンテンツ再生部288は、放送受信部266により受信された番組コンテンツ、ドライブ286から読み出されたコンテンツなどを再生する。コンテンツ再生部288は、再生されるコンテンツがエンコードされている場合にはデコードし、表示画像生成部294に画像情報を供給し、音声出力I/F276に音声情報を供給し、EPG情報処理部290にEPG情報を供給する。
EPG情報処理部290は、アンテナを介して放送受信部266により受信され、または通信網500を介して通信I/F278により受信されるEPG情報に対して各種の処理を行う。EPG情報処理部290は、EPG情報をユーザに閲覧させるために、例えば、EPG情報からなる画像の生成、またはユーザによるEPG情報の選択などの処理を行う。
ECG情報処理部292は、ECGサーバ100から通信網500を介して通信I/F278により受信されるECG情報に対して各種の処理を行う。ECG情報処理部292は、ECG情報をユーザに閲覧させるために、例えば、ECG情報からなる画像の生成、またはECG情報の選択などの処理を行う。
表示画像生成部294は、コンテンツ再生部288、EPG情報処理部290、およびECG情報処理部292から画像情報を供給され、供給された画像情報から表示画像情報を生成し、生成された表示画像情報を表示出力I/F272に供給する。
ログ情報処理部296は、利用ログなどのログ情報を処理する。ログ情報処理部296は、ユーザによる番組または広告宣伝情報の利用行動に応じて利用ログを生成する。
(ECGユニットの構成)
図4は、ECGユニットの構成を示す図である。図4には、番組コンテンツA、D、Eに関するECGユニット10、20、30が例示されている。
図4に示すように、ECGユニットは、番組コンテンツ毎に構成され、ECG情報として、番組情報、関連情報を含んで構成される。ECGユニットは、番組コンテンツと、番組情報、関連情報とを互いに関連付ける関連付け情報を含んでいる。ECGユニットは、番組情報および関連付け情報の組合せを最小単位として構成され、選択的に関連情報を含んでいる。ここで、ECG情報は、ECG情報を識別可能な識別情報を含んでおり、またはECG情報の属性を表す属性情報を選択的に含んでもよい。
図4に示す例では、番組コンテンツAに関するECGユニット10は、番組コンテンツAの番組情報11、番組コンテンツDに関するECGユニットへのリンク情報12、番組コンテンツAに関するWebサイト13、登場人物14、DVD15、CD16、カタログ17などの関連情報、および関連付け情報18を含んでいる。
ECGユニットは、実行可能なメタデータの形式を有し、ECG閲覧機能を有する視聴機器200により実行されると、ECGユニットを構成する各ECG情報がユーザ操作に応じて、または自動的に表示制御される。また、ECGユニットを構成するECG情報は、ECG情報の識別情報およびECGユニット毎の関連付け情報に基づいて、複数のECGユニット間で相互参照可能なように関連付けることが可能である。
例えば、図4に示す例では、まず、番組コンテンツAに関するECGユニット10が閲覧されている。番組コンテンツAに関するECGユニット10は、番組コンテンツAに関連する番組コンテンツDへのリンク情報12を含み、リンク情報12は、番組コンテンツDに関するECGユニット20の番組情報21を示す識別情報を含む。
番組コンテンツAに関するECGユニット10を閲覧中に、このリンク情報12が選択されると、番組コンテンツAに関するECGユニット10の閲覧が中断される。そして、番組コンテンツDに関するECGユニット20がECGサーバ100から取得されて実行されることで、番組コンテンツDに関するECGユニット20の番組情報21の閲覧が開始される。なお、この状態で、「戻る」ボタンなどが操作されると、番組コンテンツAに関するECGユニット10の閲覧が再開される。
次に、番組コンテンツDに関するECGユニット20に含まれる登場人物22のECG情報が選択された場合を想定する。この場合に、選択されたECG情報の識別情報が番組コンテンツEに関するECGユニット30の関連付け情報32に含まれていると、番組コンテンツEに関するECGユニット30のECG情報31へのリンクが可能となる。これにより、ユーザは、関連性を有する複数のECGユニットに含まれるECG情報を直感的な操作により閲覧することができる。
(ECGウィジェット)
図5A、5Bは、ユーザ端末210および放送受信端末260上で起動されているECGウィジェット610、660の表示例を示す図である。ECGウィジェット610、660は、番組宣伝情報、広告宣伝情報などを含むECG情報の閲覧機能を視聴機器200を介してユーザに提供し、ユーザは、視聴機器200を介してECG情報を利用することができる。以下では、ECG情報の閲覧機能がECGウィジェット610、660の形態により提供される場合について説明するが、ECG情報の閲覧機能は、他の形態により提供されてもよく、またユーザ端末210と放送受信端末260との間で異なる形態により提供されてもよい。
ECGウィジェット610、660が起動されると、図5に示すように、ディスプレイ上220、266の表示領域の一部(図5では、ディスプレイ216、270上の表示領域の右部)にECGウィジェット610、660が表示される。なお、ECGウィジェット610、660は、ユーザ端末210の処理画面、または放送受信端末260の視聴画面に重畳するように表示されてもよく、縮小された処理画面または視聴画面とともに、互いに重畳しないように表示されてもよい。
(情報処理システムの動作方法)
以下では、図6〜図11を参照しながら、情報処理システムの動作方法について説明する。図6は、情報処理システムの動作方法を示すフロー図である。図7〜図10は、ECGウィジェット610による表示画面を示す図である。図11は、宣伝効果の分析結果を示す図である。
(視聴機器200の登録)
本実施形態に係る情報処理方法を行うために、予め情報処理システムに視聴機器200が登録される(ステップS102、S104)。なお、以下では、視聴機器200としてユーザ端末210が登録される場合について説明するが、放送受信端末260が登録される場合についても同様に説明される。視聴機器200(ユーザ端末210)の登録情報は、例えば、図7に示すようなECGウィジェット610のメニュー620上でユーザにより入力され、ユーザ端末210からECGサーバ100に送信され、登録情報格納部108に格納される(S106)。
図7に示すメニュー620には、機器種別および機器名称を選択するための選択ボタン621、622、ユーザ名およびパスワードを入力するための入力枠623、624、「登録」ボタン625、「キャンセル」ボタン626が表示されている。ユーザは、操作入力部226などを用いて登録情報を入力し、「登録」ボタン625を押下することで、ユーザ端末210を登録する。
例えば、図7に示すメニュー620を用いる場合、ユーザ端末210の識別情報、機能情報は、メニュー620上で選択される機器種別、機器名称などから作成され、ユーザ端末210のアクセス情報は、通信網500を介したユーザ端末210の接続状況などから取得され、登録情報格納部108に格納される。ユーザの識別情報は、メニュー620上で入力されるユーザ名、パスワードなどから作成され、必要に応じて、性別、年齢、職業、住所などユーザの属性情報も、適当なメニュー上で入力される入力情報から作成され、登録情報格納部108に格納される。
以下では、ECG閲覧機能を有する視聴機器200として、ユーザのユーザ端末210(PC)が登録され、ECG閲覧機能および番組視聴機能を有する視聴機器200として、ユーザの放送受信端末260(TV)が登録されている場合を想定する。なお、ECG閲覧機能を有する視聴機器200として、放送受信端末260、PDA、携帯電話などが登録され、ECG閲覧機能および番組視聴機能を有する視聴機器200として、いずれもチューナを内蔵するユーザ端末210、PDA、携帯電話などが登録されてもよい。また、ECG閲覧機能を有する視聴機器200とECG閲覧機能および番組視聴機能を有する視聴機器200は、単一の視聴機器200として登録されてもよい。
(宣伝情報の配信)
視聴機器200が登録された状態で、ECGサーバ100は、情報処理方法を行う。ECGサーバ100において、分析処理部116は、システム制御部102の制御下で、標本対象となるユーザ群1、2に含まれるユーザを登録情報に基づいて抽出する(S108)。ここで、ユーザ群1は、宣伝情報を配信されるユーザの集合であり、ユーザ群2は、宣伝情報を配信されないユーザの集合である。なお、宣伝情報は、ECG情報により構成され、特定の番組を宣伝するための番組宣伝情報、および特定の番組に関連する広告宣伝情報からなる。
ユーザ群1、2に含まれるユーザは、略同一のユーザ数n1、n2となるように、登録情報から無作為に抽出される。また、ユーザ群1、2に含まれるユーザは、宣伝効果の分析目的に応じて、例えば、性別、年齢別、職業別、住所別などユーザの属性情報に含まれる特定の条件を満たすユーザとして抽出されてもよい。
ユーザ群1、2に含まれるユーザが抽出されると、ECG情報処理部114は、システム制御部102の制御下で、宣伝情報を含むECGユニットを準備する。ECG情報処理部114は、ECG情報格納部106に格納されている番組情報、関連情報からECGユニットを生成してもよく、予め生成されているECGユニットをECG情報格納部106から読み出してもよい。
ECG情報処理部114は、ユーザ群1に含まれるユーザのユーザ端末210のアクセス先を登録情報に基づいて特定し、特定されたアクセス先に通信I/F112を介してECGユニットを配信する(S110)。ECG情報処理部114は、特定の番組の提供時間を番組表情報から特定し、番組提供が開始される以前の所定のタイミングで、ECGユニットを配信する。なお、ECGユニットを配信するタイミングは、宣伝効果の分析目的に応じて、例えば、番組提供の1週間前、1日前、1時間前などとして、適宜に設定される。
(宣伝情報の閲覧)
一方、ユーザ群1のユーザ端末210において、通信I/F224を介してECGユニットが受信されると、ECG情報処理部232は、システム制御部212の制御下で、ECGユニットを実行し、宣伝情報を含む画像情報を生成し、表示画像生成部234に供給する。表示画像生成部234、表示出力I/F218、およびディスプレイ216は、システム制御部212の制御下で、例えば、図8A、8Bに示すようなECGウィジェット610の表示画面を表示するための処理を行う。これにより、ユーザは、ユーザ端末210上で宣伝情報を閲覧する(S112)。
図8Aに示す表示画面には、「番組関連情報」/「チェックリスト」の選択タブ631、番組の提供チャンネル、提供日時、タイトル(「金曜ドラマ」)などを表示する第1の表示枠632、番組情報および関連情報を表示する第2の表示枠633が表示されている。第2の表示枠633には、番組宣伝情報として特定の番組の番組情報が表示されている。ECGウィジェット610の下部には、番組宣伝情報(番組)をチェック操作するための「番組チェック」ボタン634などの処理選択ボタンが表示され、ECGウィジェット610の右部には、第2の表示枠633に表示されるECG情報を上下方向にスクロールさせるためのスクロールバー635が表示されている。
ユーザは、操作入力部226などを用いて、「番組関連情報」または「チェックリスト」の選択タブ631を選択することで、番組関連情報とチェックリストとの間で第2の表示枠633に表示される情報を切替える。ユーザは、処理選択ボタンを押下することで、該当する処理の実行を選択し、ユーザ群1のユーザ端末210により該当する処理が実行される。
なお、ユーザ群1に含まれるユーザに属する放送受信端末260のECGウィジェット660には、番組を視聴予約するための「視聴予約」ボタン、録画予約するための「録画予約」ボタンなどの処理選択ボタンが表示されてもよい。この場合、ユーザは、処理選択ボタンを押下することで、該当する処理の実行を選択し、ユーザ群1の放送受信端末260により該当する処理が実行される。
図8Bには、図8Aに示す表示画面において、第2の表示枠633に表示されるECG情報が上方向にスクロールされた状態が示されている。第2の表示枠633には、広告宣伝情報として特定の番組の関連情報が表示されている。また、ECGウィジェット610の下部には、広告宣伝情報(広告)をチェック操作するための「広告チェック」ボタン635などの処理選択ボタンが表示されている。ユーザは、処理選択ボタンを押下することで、該当する処理の実行を選択し、ユーザ群1のユーザ端末210により該当する処理が実行される。
なお、ユーザ群1に含まれるユーザに属する放送受信端末260のECGウィジェット660には、広告宣伝情報にリンクされている詳細情報を閲覧するための「詳細情報」ボタン、広告宣伝情報の広告対象を購入するための「購入」ボタンなどの処理選択ボタンが表示されてもよい。この場合、ユーザは、処理選択ボタンを押下することで、該当する処理の実行を選択し、ユーザ群1の放送受信端末260により該当する処理が実行される。
具体的には、「詳細情報」ボタンが押下されると、予め取得されたECGユニットに含まれるECG情報、またはECGサーバ100から新たに取得されたECG情報が第2の表示枠に表示される。「購入」ボタンが押下されると、スポンササーバ400などの他のサーバ、またはECGサーバ100との間で広告対象に対する購入処理が行われる。
ECGサーバ100は、番組宣伝情報を含むECGユニットをユーザに配信することで、番組宣伝情報による宣伝効果によって、特定の番組に対する利用行動をユーザに促すことができる。また、ECGサーバ100は、広告宣伝情報を含むECGユニットをユーザに配信することで、広告宣伝情報による宣伝効果によって、特定の番組に関連する広告宣伝情報に対する利用行動をユーザに促すことができる。さらに、ECGサーバ100は、図4に示すようなECGユニットの構成により、他の番組に対する利用行動、他の番組に関連する広告宣伝情報に対する利用行動をユーザに促すこともできる。
(チェックログの取得)
宣伝情報が表示された状態において、ユーザによる番組宣伝情報(番組)または広告宣伝情報(広告)のチェック操作が行われると、システム制御部212は、番組宣伝情報または広告宣伝情報をチェックリストに登録するための処理を行う(S114)。
ログ情報処理部236は、システム制御部212の制御下で、チェックログを生成し、必要に応じてチェックログを一時的に保持した上で、通信I/F224を介してECGサーバ100に送信する(S116)。一方、ECGサーバ100において、システム制御部102は、通信I/F112を介して受信されたチェックログをログ情報格納部110に格納する(S118)。
ユーザは、必要に応じて、ECGウィジェット610により表示されるチェックリスト上で登録された宣伝情報を選択することで、宣伝情報を確認することができる。宣伝情報は、ECG情報処理部232などに保持されていてもよく、宣伝情報の識別情報に基づいて、更新された宣伝情報としてECGサーバ100から新たに取得されてもよい。
ECGサーバ100は、チェックリストに登録された宣伝情報がユーザにより確認されることで、宣伝情報による宣伝効果によって、特定の番組または特定の番組に関連する広告に対する利用行動をユーザに促すことができる。換言すれば、宣伝情報のチェック操作により、宣伝情報による宣伝効果を向上させることができる。
(リマインド情報、更新情報の配信)
また、宣伝情報が配信された後に、ECG情報処理部114は、特定の番組の提供が開始される直前または提供中に、通信I/F112を介してユーザ群1のユーザ端末210にリマインド情報を配信する(S120)。ユーザ群1のユーザ端末210において、通信I/F224を介してリマインド情報が受信されると、システム制御部212は、図9Aに示すように、ECGウィジェット610上にリマインド情報を表示するための処理を各機能部に行わせる。
図9Aに示す表示画面には、図8Aと異なる番組「金曜落語」について、図8Aの場合と同様に、第1の表示枠632、第2の表示枠633が表示され、ECGウィジェット610の下部に設けられた第3の表示枠636に、番組「金曜ドラマ」の提供、特に提供開始を通知するリマインド情報が表示されている。
ECGサーバ100は、リマインド情報をユーザに配信することで、特定の番組に対する利用行動を再びユーザに促すことができる。換言すれば、リマインド情報により、番組宣伝情報による宣伝効果を向上させることができる。
また、宣伝情報が表示された後に、配信された宣伝情報(番組宣伝情報、広告宣伝情報)の内容が更新されると、ECG情報処理部114は、通信I/F112を介してユーザ群1のユーザ端末210に更新情報を配信する(S122)。ユーザ群1のユーザ端末210において、通信I/F224を介して更新情報が受信されると、システム制御部212は、図9Bに示すように、ECGウィジェット610上に更新情報を表示するための処理を各機能部に行わせる。
図9Bに示す表示画面には、第3の表示枠636に、番組「金曜ドラマ」に関連する広告宣伝情報が更新された旨を通知する更新情報が表示されている。ECGウィジェット610には、更新情報が表示された後に、更新された宣伝情報を閲覧するための「更新閲覧」ボタンなどの処理選択ボタンが表示されてもよい。
ECGサーバ100は、更新情報をユーザに配信することで、特定の番組または特定の番組に関連する広告宣伝情報に対する利用行動を再びユーザに促すことができる。換言すれば、更新情報により、宣伝情報による宣伝効果を向上させることができる。
(利用ログ)
宣伝情報が表示された後に、ユーザ群1に含まれるユーザの放送受信端末260を用いて番組または広告宣伝情報の利用行動が行われると(S124)、ECGサーバ100は、ユーザ群1の放送受信端末260から利用ログを取得する(S126)。なお、番組の利用行動は、例えばコマンダ280を用いて、放送受信端末260のディスプレイ270に表示されるECGウィジェット660のメニューに応じたユーザ操作、またはECGウィジェット660のメニューと関係ないユーザ操作により行われる。
番組の利用行動が行われると、放送受信端末260のログ情報処理部296は、システム制御部262の制御下で、番組の利用ログを生成する。システム制御部262は、番組の視聴(選局)、録画、再生などの操作が行われた場合に、番組の識別情報、利用日時、利用形態、放送受信端末260の登録情報などからなる利用ログを、ログ情報処理部296に生成させる。
システム制御部262は、番組の視聴予約、録画予約などの操作が行われた場合に、利用ログを生成させてもよい。この場合、システム制御部262は、予約情報を一時的に保持しておき、放送受信端末260による視聴処理、録画処理が実際に行われた場合に利用ログを生成させてもよい。この場合、利用ログには、視聴または録画を予約する時間が利用日時として含まれる。
システム制御部262は、番組の視聴切替、録画停止、再生停止などの操作が行われた場合に、利用ログを生成させてもよい。この場合、番組の視聴時、録画時、再生時の利用ログと組合せることで、番組の視聴時間、録画時間、再生時間が特定可能となり、例えば、毎分の利用率などに基づいて、番組の宣伝効果を分析することができる。
広告宣伝情報の利用行動が行われると、放送受信端末260のログ情報処理部296は、システム制御部262の制御下で、広告の利用ログを生成する。システム制御部262は、番組に関連する広告宣伝情報の閲覧、広告宣伝情報を通じた広告対象の購入などの操作が行われた場合に、広告宣伝情報の識別情報、利用日時、利用形態(閲覧、広告対象の購入など)、放送受信端末260の登録情報などからなる利用ログを、ログ情報処理部296に生成させる。
利用ログは、宣伝効果の分析目的に応じて設定される所定の取得期間に渡って取得される。番組の利用ログの取得期間は、例えば、視聴時および録画時の利用ログについては、番組の提供開始から提供終了までの期間、再生時の利用ログについては、番組の提供開始から提供終了後の所定の時点までの期間、視聴予約および録画予約については、番組の提供開始前の所定の時点から提供終了までの期間として設定されてもよい。広告の利用ログの取得期間は、広告対象に応じて様々な期間として設定される。
ログ情報処理部296は、必要に応じて利用ログを一時的に保持した上で、通信I/F278を介してECGサーバ100に送信する。一方、ECGサーバ100において、システム制御部102は、通信I/F112を介して受信された利用ログをログ情報格納部110に格納する(S132)。
一方、利用ログの取得期間において、ユーザ群2に含まれるユーザの放送受信端末260を用いて番組または広告宣伝情報の利用行動が行われると(S128)、ECGサーバ100は、ユーザ群2の放送受信端末260から利用ログを取得する(S130)。なお、ユーザ群2の放送受信端末260の利用ログについて行われる処理は、ユーザ群1の放送受信端末260の利用ログの場合と同様であるので説明を省略する。
(利用率の算定)
利用ログの取得期間が経過すると、ECGサーバ100は、ユーザ群1、2毎に番組/宣伝の利用率を算定する(S134)。ユーザ分析処理部116は、システム制御部102の制御下で、ユーザ群1、2に含まれるユーザを対象として番組の利用率rp1、rp2を各々に算定する。分析処理部116は、登録情報を用いて、番組の利用ログが取得されたユーザを特定した上で、ユーザ群1、2に含まれるユーザから取得された利用ログのうち特定の番組の利用ログを抽出し、番組の利用率rp1、rp2を算定する。
番組の利用率rp1、rp2は、ユーザ群1、2のユーザ数をn1、n2、特定の番組の利用ログが取得されたユーザ群1、2のユーザ数をmp1、mp2とすると、rp1=mp1/n1×100(%)、rp2=mp2/n2×100(%)として算定される。また、視聴時の利用ログmp1’、mp2’を抽出することで、番組の視聴率rp1’、rp2’が算定されてもよい。
また、分析処理部116は、番組の利用率rp1、rp2と同様に、ユーザ群1、2に含まれるユーザを対象として特定の番組に関連する広告の利用率ra1、ra2を各々に算定する。分析処理部116は、広告の利用ログが取得されたユーザを特定した上で、ユーザ群1、2に含まれるユーザから取得された利用ログのうち特定の番組に関連する広告の利用ログを抽出し、広告の利用率ra1、ra2を算定する。
広告の利用率ra1、ra2は、特定の番組に関連する広告の利用ログが取得されたユーザ群1、2のユーザ数をma1、ma2とすると、ra1=ma1/n1×100(%)、ra2=ma2/n2×100(%)として算定される。
また、分析処理部116は、ユーザ群1、2に含まれるユーザを対象として特定の番組に関連する番組および広告の利用率rpa1、rpa2を各々に算定する。分析処理部116は、番組の利用ログおよび広告の利用ログが取得されたユーザを特定した上で、ユーザ群1、2に含まれるユーザから取得された利用ログに基づいて、特定の番組を利用し、かつ特定の番組に関連する広告を利用したユーザを抽出し、番組および広告の利用率rpa1、rpa2を算定する。
番組および広告の利用率rpa1、rpa2は、特定の番組の利用ログおよび特定の番組に関連する広告の利用ログが取得されたユーザ群1、2のユーザ数をmpa1、mpa2とすると、rpa1=mpa1/n1×100(%)、rpa2=mpa2/n2×100(%)として算定される。
なお、同一ユーザにより重複して取得された利用ログ、または利用時間が所定の閾値未満である場合など実質的な利用に該当しない利用ログは、分析処理の対象外として棄却されることが好ましい。
(宣伝効果の分析)
ECG情報処理部114は、利用ログの取得期間が経過すると、システム制御部102の制御下で、通信I/F112を介してユーザ群1のユーザ端末210にアンケート情報を配信する(S136)。ユーザ群1のユーザ端末210において、通信I/F112を介してアンケート情報が受信されると、システム制御部212は、例えば図10A、10Bに示すように、ECGウィジェット610のメニュー640上でアンケート情報を表示するための処理を各機能部に行わせる。
図10Aに示すメニュー640には、特定の番組についてユーザの利用ログが取得されている旨、およびリマインド情報により番組の利用を決定したかを質問する旨のメッセージ、および回答選択ボタン641、642が表示されている。図10Bに示すメニュー645には、特定の番組に関連する広告についてユーザの利用ログが取得されている旨、および更新情報により広告の利用を決定したかを質問する旨のメッセージ、および回答選択ボタンが表示されている。
ユーザは、操作入力部226などを用いて、「はい」ボタン641を押下することで肯定的な回答を入力し、「いいえ」ボタン642を押下することで否定的な回答を入力する。アンケート情報に対する回答が入力されると、システム制御部212は、通信I/F224を介してアンケート結果をECGサーバ100に送信する。
分析処理部116は、後述の分析処理で用いるために、システム制御部102の制御下で、視聴率調査業者などにより調査される一般の視聴率情報r’を、例えば通信I/F112を介して取得してもよい(S138)。
分析処理部116は、システム制御部102の制御下で、番組の利用率rp1、rp2を比較することで、番組宣伝情報による宣伝効果を分析する(S140)。分析処理部116は、広告の利用率ra1、ra2を比較することで、広告宣伝情報による宣伝効果を分析する。分析処理部116は、利用率rpa1、rpa2を比較することで、番組宣伝情報および広告宣伝情報による相乗的な宣伝効果を分析する。分析処理部116は、利用率rp1とrp2との間、利用率ra1とra2との間、利用率rpa1とrpa2との間に統計的に有意な差異が見出された場合に、ユーザ群1に含まれるユーザに配信された宣伝情報による宣伝効果として、統計的な差異を定性的、定量的に評価する。
なお、利用率rp1、rp2、ra1、ra2、rpa1、rpa2は、統計理論に基づいた標本調査の結果として得られる値であり、利用率および標本対象に含まれるユーザ数に応じた標本誤差(統計上の誤差)を伴っている。このため、利用率を定量的に評価する場合には、標本誤差を適切に考慮することが好ましい。
図11に示す分析結果の一例では、ユーザ群のユーザ数n、番組の利用ユーザ数mp、利用率rp、視聴率rp’、利用率の差異△rp、広告の利用ユーザ数ma、利用率ra、利用率の差異△ra、番組および広告の利用ユーザ数mpa、利用率rpa、利用率の差異△rpaが表示され、参考情報として、利用ユーザ数m1p〜m3p、m1a、m3a、一般の視聴率情報r’が合わせて表示されている。
利用ユーザ数m1p、m1aは、特定の番組または特定の番組に関連する広告について、チェックログが取得されたユーザ数を示している。利用ユーザ数m2pは、リマインダ情報に対する肯定的なアンケート結果が取得されたユーザ数を示している。利用ユーザ数m3p、m3aは、更新情報に対する肯定的なアンケート結果が取得されたユーザ数を示している。
分析処理部116は、宣伝情報による宣伝効果を評価するために、利用率rp1、rp2、利用率ra1、ra2、利用率rpa1、rpa2とともに、チェックログ、リマインド情報、更新情報、アンケート結果を考慮した利用ユーザ数m1p〜m3p、m1a、m3aを参考にしてもよい。これにより、宣伝情報のチェック操作、リマインド情報、または更新情報による宣伝効果の向上を把握することができる。
分析処理部116は、番組宣伝情報による宣伝効果を評価するために、視聴率rp1’、rp2’とともに、一般の視聴率情報r’を参考にしてもよい。これにより、番組の視聴率情報r’を基準として、番組宣伝情報による宣伝効果を適切に把握することができる。
また、分析処理部116は、例えば、性別、年齢別、職業別、住所別などユーザの属性情報を考慮した上で、利用率rp1、rp2、利用率ra1、ra2、利用率rpa1、rpa2などを算定し、宣伝情報による宣伝効果を分析してもよい。
ECGサーバ100は、異なる標本対象に対して前述した工程を実施し、分析処理部116に統計的な処理を行わせてもよい。これにより、複数の標本対象に対する調査結果に基づいて、宣伝情報による宣伝効果をより適切に把握することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る情報提供装置によれば、特定の番組の番組宣伝情報が配信された第1のユーザ群に含まれるユーザに属する放送受信端末260、および番組宣伝情報が配信されなかった第2のユーザに属する放送受信端末260から、特定の番組の利用ログが取得される。そして、番組の利用ログに基づいて番組宣伝情報による宣伝効果が分析される。
また、ECG閲覧機能を有するユーザ端末210を介して番組の番組宣伝情報がユーザに閲覧され、少なくとも番組視聴機能を有し、同一ユーザに属する放送受信端末260から番組の利用ログが自動的に取得され、番組宣伝情報による宣伝効果が分析される。
このため、通信媒体の番組宣伝情報を用いて放送番組の番組宣伝を行う場合でも、番組宣伝情報による宣伝効果をアンケート調査方法などによらずに調査することが可能となり、通信媒体と放送媒体という異なる媒体間での宣伝効果を効率的に把握することができる。なお、上記実施形態の説明では、異なる媒体間での宣伝効果を把握する場合について説明したが、通信媒体と通信媒体という同一の媒体間での宣伝効果を効率的に把握することもできる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明の一実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示す図である。 図1に示すECGサーバの概略構成を示すブロック図である。 図1に示す視聴機器(ユーザ端末)の概略構成を示すブロック図である。 図1に示す視聴機器(放送受信端末)の概略構成を示すブロック図である。 ECGユニットの構成を示す図である。 ユーザ端末上で起動されているECGウィジェットの表示例を示す図である。 放送受信端末上で起動されているECGウィジェットの表示例を示す図である。 情報処理システムの動作方法を示すフロー図である。 ECGウィジェットによる表示画面(視聴機器の登録)を示す図である。 ECGウィジェットによる表示画面(番組宣伝情報の閲覧)を示す図である。 ECGウィジェットによる表示画面(広告宣伝情報の閲覧)を示す図である。 ECGウィジェットによる表示画面(リマインド情報)を示す図である。 ECGウィジェットによる表示画面(更新情報)を示す図である。 ECGウィジェットによる表示画面(アンケート情報)を示す図である。 ECGウィジェットによる表示画面(アンケート情報)を示す図である。 宣伝効果の分析結果を示す図である。
符号の説明
100 ECGサーバ
200 視聴機器
210 ユーザ端末
260 放送受信端末
300 コンテンツサーバ
400 スポンササーバ
500 通信網
610、660 ECGウィジェット

Claims (10)

  1. 第1のユーザ群に含まれるユーザに属し、宣伝情報の閲覧機能を有する視聴機器に、通信網を介して特定の番組の番組宣伝情報を配信する宣伝情報配信部と、
    前記第1のユーザ群に含まれるユーザに属し、番組の視聴機能を有する視聴機器、および前記第1のユーザ群と異なる第2のユーザ群に含まれるユーザに属し、番組の視聴機能を有する視聴機器から、通信網を介して前記特定の番組の利用ログを取得する利用ログ取得部と、
    前記取得された特定の番組の利用ログに基づいて、前記番組宣伝情報による宣伝効果を分析する宣伝効果分析部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記第1のユーザ群に含まれるユーザに属し、宣伝情報の閲覧機能を有する視聴機器から、前記番組宣伝情報の登録操作を示す登録ログを取得する登録ログ取得部をさらに備え、
    前記宣伝効果分析部は、さらに前記取得された登録ログを考慮して、前記番組宣伝情報による宣伝効果を分析する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1のユーザ群に含まれるユーザに属し、宣伝情報の閲覧機能を有する視聴機器に、前記特定の番組の提供を通知するリマインド情報を配信するリマインド情報配信部をさらに備え、
    前記宣伝効果分析部は、さらに前記取得されたリマインド情報を考慮して、前記番組宣伝情報による宣伝効果を分析する、請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1のユーザ群に含まれるユーザに属し、宣伝情報の閲覧機能を有する視聴機器に、前記特定の番組の番組宣伝情報が更新された旨を通知する更新情報を配信する更新情報配信部をさらに備え、
    前記宣伝効果分析部は、さらに前記取得された更新情報を考慮して、前記番組宣伝情報による宣伝効果を分析する、請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記宣伝効果分析部は、さらに前記特定の番組の視聴率情報を基準として、前記番組宣伝情報による宣伝効果を分析する、請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記特定の番組の利用ログは、前記特定の番組の視聴、録画、再生、視聴切替、録画停止、再生停止、視聴予約、録画予約のうち少なくともいずれかについての操作を示す、請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記第1のユーザ群に含まれるユーザに属し、宣伝情報の閲覧機能を有する視聴機器と、前記第1のユーザ群に含まれるユーザに属し、番組の視聴機能を有する視聴機器とが同一の視聴機器である、請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 第1のユーザ群に含まれるユーザに属する視聴機器、第2のユーザ群に含まれるユーザに属する視聴機器、および情報処理装置を含む情報処理システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記第1のユーザ群に含まれるユーザに属し、宣伝情報の閲覧機能を有する視聴機器に、通信網を介して特定の番組の番組宣伝情報を配信する宣伝情報配信部と、
    前記第1のユーザ群に含まれるユーザに属し、番組の視聴機能を有する視聴機器、および前記第1のユーザ群と異なる第2のユーザ群に含まれるユーザに属し、番組の視聴機能を有する視聴機器から、通信網を介して前記特定の番組の利用ログを取得する利用ログ取得部と、
    前記取得された特定の番組の利用ログに基づいて、前記番組宣伝情報による宣伝効果を分析する宣伝効果分析部と、
    を備える情報処理システム。
  9. 第1のユーザ群に含まれるユーザに属し、宣伝情報の閲覧機能を有する視聴機器に、通信網を介して特定の番組の番組宣伝情報を配信する宣伝情報配信ステップと、
    前記第1のユーザ群に含まれるユーザに属し、番組の視聴機能を有する視聴機器、および前記第1のユーザ群と異なる第2のユーザ群に含まれるユーザに属し、番組の視聴機能を有する視聴機器から、通信網を介して前記特定の番組の利用ログを取得する利用ログ取得ステップと、
    前記取得された特定の番組の利用ログに基づいて、前記番組宣伝情報による宣伝効果を分析する宣伝効果分析ステップと、
    を含む情報処理方法。
  10. 第1のユーザ群に含まれるユーザに属し、宣伝情報の閲覧機能を有する視聴機器に、通信網を介して特定の番組の番組宣伝情報を配信する宣伝情報配信ステップと、
    前記第1のユーザ群に含まれるユーザに属し、番組の視聴機能を有する視聴機器、および前記第1のユーザ群と異なる第2のユーザ群に含まれるユーザに属し、番組の視聴機能を有する視聴機器から、通信網を介して前記特定の番組の利用ログを取得する利用ログ取得ステップと、
    前記取得された特定の番組の利用ログに基づいて、前記番組宣伝情報による宣伝効果を分析する宣伝効果分析ステップと、
    を含む情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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