JP2010035005A - 無線通信端末及び通信制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のアンテナを備えたダイバーシチ方式の無線通信端末において、誤り訂正の負荷を低減した無線通信端末及び無線通信方法を提供する。
【解決手段】相対距離が可変の複数のアンテナ(ANT1,ANT2)を備えた無線通信端末(100)は、複数のアンテナ(ANT1,ANT2)で受信した誤り訂正符号を含む受信信号を繰返し復号する復号器(120)、複数のアンテナ間の距離を検出するアンテナ間距離検出部(140)検出されたアンテナ間距離に応じて復号器(120)で復号の繰返し回数を制御する制御部(130)とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線通信端末及び無線通信方法に関し、特に、複数のアンテナを備えたダイバーシチ方式の無線通信端末において、誤り訂正の負荷を低減した無線通信端末及び無線通信方法に関する。
一般に、移動体通信等の無線通信では、フェージングやマルチパスの影響を受け、通信路においてデータ(信号)の誤りが発生する。この誤りを訂正するための手法として、近年、ターボ符号やLDPC(Low Density Parity Check:低密度パリティ検査)が採用されている。ターボ符号は、送信側で、複数の符号化器に異なるビット順で送信するデータを入力することで得られる。受信側(端末側)は、複数の復号器を備えて受信したデータを復号し、復号器の出力を入力にフィードバックして、繰返し復号を行なう。このように繰返し復号を行なうことで、受信データの誤り訂正精度を向上することができる。
上述のように、ターボ符号やLDPCによる誤り訂正方式では繰返し復号を行なう必要があり、この回数が多いほど、データの復号特性を高めることができる。しかしながら、到達可能な復号特性には限界があり、ある一定回数以上復号を繰返しても復号特性がそれ以上改善しない回数が存在する。従って、従来では、復号特性が十分に収束する繰返し復号回数(これ以降、「収束回数」と称する。)を予め求めておき、その回数の繰返し復号を行っている。
しかしながら、繰返し復号回数の増加に伴い、復号処理に要する時間が増え遅延が大きくなり、さらに消費電力が増加するという問題がある。この問題を解決する手法として、従来技術に、受信パイロット信号から測定した受信品質(通信チャネルの状態)に応じて、繰返し復号回数を変動させる技法が提案されている(特許文献1,2を参照されたい。)。図8に、従来技術による繰返し復号回数の制御を行なう無線通信端末の概略ブロック図を示す。図において、チャネル品質計算部230は、アンテナANT3を介して受信部210で受信したパイロット信号から、受信品質を計算(推定)し、計算結果を、繰返し回数計算部240へ送信する。繰返し回数計算部240は、受信品質(チャネル品質)に応じて、繰返し復号器220における繰返し復号回数を制御する。すなわち、チャネル品質が良好であり受信信号に誤りが少ないと推定される場合は、復号を繰返す回数が少なくても良好な復号特性が得られるという認識のもとに、繰返し復号回数を収束回数よりも少なくする。
なお、近年の無線通信端末では、複数のアンテナを備えてダイバーシチ方式で通信を行なうものが主流である。例えば空間ダイバーシチでは、空間的に離れた場所にある複数のアンテナを用いて受信すると、受信信号の相関が一般に小さくなり、それらの変動が独立になることを利用する。従って、複数のアンテナで受信した複数の受信信号を所定の処理によって合成するか、または受信レベルが最良な受信信号を選択することで、受信信号の信頼性を向上させている。
なお、上述のような複数のアンテナを備える無線通信端末において、複数のアンテナの相対位置関係が変動する場合がある。例えば携帯電話端末を例に挙げると、2つの筐体をヒンジで連結して可動にした折り畳み型や、一方の筐体が他方の筐体に対してスライドする2つの筐体から成るスライド型において、各筐体にそれぞれアンテナを備えるものがある。これらは、筐体を移動することでアンテナ間の距離が変動するため、筐体の形状によって得られるダイバーシチの効果が異なる。すなわち、アンテナ間の距離が大きくアンテナ間の相関が小さい場合は、アンテナ間の距離が小さく実質的に単体のアンテナで受信する場合と比べ、受信信号の品質が良好となる。しかしながら、このような複数のアンテナを備える無線通信端末に、上述の繰返し復号による誤り訂正を用いる場合に、複数のアンテナ間の相対距離の違いにより得られる受信品質に応じて繰返し復号する回数を制御する技法は提案されていない。
特開2001−230679号公報 特開2002−152056号公報
従って、本発明の目的は、上述のような諸問題を解消し、複数のアンテナを備える無線通信端末において、アンテナ間距離、すなわち受信品質に応じて復号の繰返し回数を制御し、復号処理による遅延や消費電力を低減する技法(無線通信端末及び通信制御方法)を提供することにある。
上述した諸課題を解決すべく、本発明による、相対距離が可変の複数のアンテナを備えた(ダイバーシチ受信が可能な)無線通信端末は、
(前記複数のアンテナで受信した複数の受信信号を合成または選択する受信部と、)
前記複数のアンテナで受信した誤り訂正符号を含む受信信号を繰返し復号する復号器(ターボ復号器)と、
前記複数のアンテナ間の距離を検出するアンテナ間距離検出部と、
(前記アンテナ間距離に対応する前記復号器での復号の繰返し回数のテーブルを格納する記憶部と、)
前記検出されたアンテナ間距離に応じて前記復号器での復号の繰返し回数を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
また、本発明の一実施態様による相対距離が可変の複数のアンテナを備えた(ダイバーシチ受信が可能な)無線通信端末は、
前記制御部は、
前記アンテナ間距離が所定値を上回る場合は、前記アンテナ間距離が所定値を下回る場合と比べて前記復号の繰返し回数を少なくすることを特徴とする。
さらに、本発明の他の実施態様による相対距離が可変の複数のアンテナを備えた(ダイバーシチ受信が可能な)無線通信端末は、
前記複数のアンテナで受信した受信信号から通信チャネルの品質を計算するチャネル品質計算部をさらに備え、
前記制御部は、
前記アンテナ間距離が所定値を下回る場合に、前記チャネル品質計算部により計算された通信チャネルの品質に応じて前記復号の繰返し回数を制御することを特徴とする。
さらに、本発明の別の実施態様による相対距離が可変の複数のアンテナを備えた(ダイバーシチ受信が可能な)無線通信端末は、
(前記複数のアンテナで受信した誤り訂正符号を含む受信信号をバッファするバッファと、)
前記復号部により復号されたデータに誤りがあるか否かを判定する判定部(検出部)と、
前記判定部による判定結果に基づきデータの再送を要求する再送要求部とをさらに備え、
前記制御部は、
前記再送要求部の再送要求回数に応じて前記復号器での復号の繰返し回数をさらに制御することを特徴とする。
上述したように本発明の解決手段を装置として説明してきたが、本発明はこれらに実質的に相当する方法、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。なお、方法やプログラムの各ステップは、データの処理においては必要に応じて、CPU、DSPなどの演算処理装置を使用するものであり、入力したデータや加工・生成したデータなどをHDD、メモリなどの記憶装置に格納するものである。
例えば、本発明を方法として実現した相対距離が可変の複数のアンテナを備えた(ダイバーシチ受信が可能な)無線通信端末の通信制御方法は、
(前記複数のアンテナで受信した複数の受信信号を合成または選択するステップと、)
前記複数のアンテナで受信した誤り訂正符号を含む受信信号を復号器で繰返し復号するステップと、
前記複数のアンテナ間の距離を検出するステップと、
前記検出するステップで検出されたアンテナ間距離に応じて前記復号器での復号の繰返し回数を制御するステップとを含むことを特徴とする。
このように、本発明によれば、複数のアンテナを備える無線通信端末において、アンテナ間距離、すなわち受信品質に応じて復号の繰返し回数を制御し、復号処理による遅延や消費電力を低減することが可能となる。
以下に、諸図面を参照しながら、本発明の一実施態様による無線通信端末を詳細に説明する。なお、無線通信端末としては、携帯電話端末、ノートパソコン、PDA(パーソナルデジタルアシスタンス)、携帯ゲーム機、携帯オーディオプレーヤー、携帯ビデオプレイヤー、携帯電子辞書、携帯電子書籍ビューワーなどの携帯電子機器等とすることができる。
図1は、本発明の一実施例による無線通信端末の概略図である。無線通信端末100は、例えば図のように、2つの筐体から成る折り畳み式の携帯電話端末であり、2つのアンテナANT1及びANT2が、各筐体に位置付けられている。この無線通信端末は2つの筐体を開閉することができ、図のように筐体同士が離れている状態を開状態、図示しない筐体同士が密接している状態を閉状態とする。図の例において、2つのアンテナANT1及びANT2は、無線通信端末100が開状態のときに相対距離が十分に長く互いに離間し、アンテナ間の相関が少なく、十分なダイバーシチ効果を得ることができるものとする。反対に、無線通信端末100が閉状態のときには、2つのアンテナANT1及びANT2の相対距離が短く、実質的に1本のアンテナとして動作する。なお、本発明は、折り畳み式の携帯電話端末に限られるものではなく、複数のアンテナを備え、それらの相対距離が可変であるような無線通信端末全てに適用可能であることに留意されたい。また、アンテナ数が2本の態様を示しているが、本発明はこれに限られるものではなく、3本以上のアンテナを有してもよい。
まず、本発明の第1の実施例について説明する。図2は、本発明の第1の実施例による無線通信端末の概略ブロック図である。無線通信端末100は、受信部110、繰返し復号器120、繰返し回数制御部130、アンテナ間距離検出部140、記憶部150及び2つのアンテナANT1,ANT2を備える。受信部110は、2つのアンテナANT1,ANT2から受信した信号に対して所定の処理を行なう。例えば、受信部110は、復調部やスイッチ(図示せず)等を含み、2つのアンテナANT1及びANT2から受信した信号のうち受信レベルの強い信号を選択する。又は、無線通信端末100が3本以上のアンテナを有する場合、受信部110は、受信信号を例えば最大比合成方式等で合成し、最良の受信信号を得る。なお、アンテナANT1及びANT2で受信する信号には、誤り訂正のためのターボ符号(誤り訂正符合)が含まれる。そして、受信部110は、処理後のデータを繰返し復号器120へ送信する。繰返し復号器120は、受信部110から送信されたデータに含まれる誤り訂正符号を用いて復号を行なう。繰返し復号器120は、例えば一般のターボ復号器と同様に、2つの復号器、インタリーバ及びデインタリーバを備え、誤り訂正方式に基づいて繰返し復号を行なう。ターボ符号を用いた繰返し復号については公知の技術であるため、ここでは詳細を省略する。
アンテナ間距離検出部140は、2つのアンテナANT1とANT2との間の距離を検出する。アンテナ間距離検出部140は、例えば、折り畳み式の携帯電話端末の場合は、筐体の開き角(図1における角度α)によってアンテナ間の距離を検出する。又は、スライド式の携帯電話端末であって2つの筐体にそれぞれアンテナが備えられている場合は、アンテナ間距離検出部140は、スライド状態によってアンテナ間の距離を検出する。繰返し回数制御部130は、アンテナ間距離検出部140により検出されたアンテナ間距離に基づき、繰返し復号器120での復号の繰返し回数を判定する。繰返し回数は、アンテナ間距離に応じて設定され、記憶部150は、アンテナ間距離に対する繰返し回数のテーブルを格納する。
次に、フローチャートを用いて本発明による無線通信端末100の処理について説明する。図3は、本発明の第1の実施例による無線通信端末100の処理の一例を示すフローチャートである。まず、ステップS11にて、アンテナ間距離検出部140は、2つのアンテナANT1とANT2との間のアンテナ間距離を検出し、検出したアンテナ間距離を繰返し回数制御部130へ送信する。繰返し回数制御部130は、記憶部150に格納されている、繰返し回数とアンテナ間距離との関係を示すテーブルに基づき、復号の繰返し回数を設定(制御)する。以下に、記憶部150に格納されているテーブルの一例を示す。
Figure 2010035005
表1に示すテーブルに基づき、アンテナ間距離がある閾値Aを下回る場合は、繰返し回数制御部130は、繰返し回数を「N2」と設定する。また、アンテナ間距離が閾値A以上である場合は、繰返し回数制御部130は、繰返し回数を「N1」と設定する(ステップS12〜S14)。ここで、閾値Aは、アンテナ間距離がこの閾値A以上であれば、アンテナANT1及びANT2の相関が少なく実質的に2本のアンテナで信号を受信できるような値とする。なお、繰返し回数はN2≧N1とする。これは、アンテナANT1及びANT2の相関が少ない場合は、受信信号の品質が良好になるという認識に基づくもので、アンテナ間距離が短く実質的に1本のアンテナで受信する状態よりも、復号の繰返し回数を少なくできることによる。また、アンテナ間距離が閾値Aを上回る場合は受信品質が良好となるため、繰返し回数N1を、上述の収束回数(繰返し回数N2)よりも少なく設定することができる。ステップS13又はS14にて繰返し回数を設定した後、受信部100は、データを受信し(ステップS15)、繰返し復号器120は、設定された回数にて受信データを復号する(ステップS16)。
上述の第1の実施例によれば、受信品質が良好であり復号特性が早く収束する場合でも無駄に予め設定された収束回数だけ復号を繰返す従来技術と異なり、ダイバーシチ方式の利点を生かし、アンテナ間の相関が少なく受信品質が良好である場合は復号の繰返し回数を減少させるため、復号処理に要する時間及び消費電力を、従来と比べ低減することができる。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。図4は、本発明の第2の実施例による無線通信端末のブロック図である。図において、図2の無線通信端末100と同様の機能部には同じ符号を付し、説明を省略する。無線通信端末100Aは、チャネル品質計算部160をさらに備える。チャネル品質計算部160は、アンテナANT1及びANT2で受信した信号から受信品質(チャネル品質)を計算する。この受信品質の計算には、例えば、受信信号に含まれるパイロット信号を用いて、SIR(Signal to Interference Ratio:信号対干渉比)を計算することで行なう。又は、RSSI(Received Signal Strength Indicator:受信信号強度)や、CIR(Carrier To Interference Ratio:搬送波対干渉波比)、CINR(Carrier to Interference plus Noise Ratio:搬送波対干渉波・雑音比)、SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio:信号対干渉波・雑音比)等を用いることができる。繰返し回数制御部130Aは、アンテナ間距離検出部140により検出されたアンテナ間距離と共に、チャネル品質計算部160により計算されたチャネル品質に基づき復号の繰返し回数を設定する。記憶部150Aは、アンテナ間距離及びチャネル品質に対する繰返し回数のテーブルを格納する。
次に、本発明の第2の実施例による無線通信端末の処理を、フローチャートを用いて説明する。図5(a),(b)は、本発明の第2の実施例による無線通信端末100Aの処理の一例を示すフローチャートである。まず、ステップS21にて、アンテナ間距離検出部140は、2つのアンテナANT1とANT2との間のアンテナ間距離を検出し、検出したアンテナ間距離を繰返し回数制御部130Aへ送信する。繰返し回数制御部130Aは、記憶部150に格納されている、繰返し回数とアンテナ間距離との関係を示すテーブルに基づき、復号の繰返し回数を設定する。以下に、記憶部150に格納されているテーブルの一例を示す。
Figure 2010035005
表2に示すテーブルに基づき、アンテナ間距離がある閾値A以上である場合は、繰返し回数制御部130Aは、繰返し回数を「N1」と設定する(ステップS23)。アンテナ間距離がある閾値Aを下回る場合は、繰返し回数制御部130Aは、ステップS24へ進み、受信品質による繰返し回数の設定処理を行なう。図5(b)は、受信品質による繰返し回数の設定処理の一例のフローチャートである。まず、ステップS31にて、チャネル品質計算部160は、受信品質を取得しているか、すなわち受信品質(チャネル品質)を計算可能なデータ(パイロット信号等)を取得しているか否かを判定する。チャネル品質計算部160により取得していないと判定された場合は、ステップS33へ進み、繰返し回数制御部130Aは、繰返し回数を「N5」に設定する。この「N5」は、上述の収束回数であり、アンテナ間距離が短く実質的に1本のアンテナで受信する状態となって受信品質が良好でない場合には、復号特性が十分に収束する回数に設定する。ステップS31にて受信品質を取得していると判定された場合は、ステップS32へ進み、繰返し回数制御部130Aは、受信品質に応じた繰返し回数に設定する。これは、表2に示すテーブルに基づいて行われる。すなわち、受信品質がある閾値C以上である場合は、繰返し回数を「N2」に設定する。受信品質がある閾値D以上でありかつ閾値Cを下回る場合は、繰返し回数を「N3」に設定する。また、受信品質が閾値D以下である場合は、繰返し回数を「N4」に設定する。ここで、受信品質の閾値はC>Dの関係、繰返し回数はN4≧N3≧N2≧N1の関係を有する。これも、第1の実施例と同様、アンテナANT1及びANT2の相関が少ない場合は、受信信号の品質が良好になるという認識に基づく。さらに、アンテナ間距離が短く実質的に1本のアンテナで受信する状態において、受信品質が良好である場合は、受信品質が良好でない場合よりも繰返し回数を少なくする。なお、アンテナ間距離が閾値Aを超える場合は受信品質が良好となるため、繰返し回数N1を、上述の収束回数よりも少なく設定することができる。ステップS32又はS33にて繰返し回数を設定した後は、図5(a)のステップS25へ戻り、受信部100Aは、データを受信する。その後、繰返し復号器120は、設定された回数にて受信データを復号する(ステップS26)。
第2の実施例によれば、第1の実施例の利点に加え、アンテナ間距離が短く、アンテナが実質的に1本の状態で受信する場合にも、受信品質に応じて復号の繰返し回数を減少させ、さらに復号処理に要する時間及び消費電力を低減することができるという利点を有する。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。図6は、本発明の第3の実施例による無線通信端末のブロック図である。図において、図2の無線通信端末100と同様の機能部には同じ符号を付し、説明を省略する。無線通信端末100Bは、パケット合成部170、バッファ172、CRC検出部174、再送要求生成部176をさらに備える。無線通信端末100Bは、公知のHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest:ハイブリッドARQ)技術を用いて誤り訂正を行なう。HARQは、受信側が誤ったデータ(パケット)を受信した場合に、送信側に対しそのデータ(誤ったパケット)を再度送信するように要求する制御であるARQ(Automatic Repeat reQuest:自動再送要求)に、たとえば、パケット合成技術を適用した技術である。パケット合成技術は、以前に受信したデータと、新たに通信相手装置(例えば、基地局)から再送され受信したデータとをパケット合成する技術である。第3の実施例では、HARQにおける繰返し復号の回数を、アンテナ間距離および再送要求回数に応じて変化させる。なお、本実施例では、チェイス合成法を用いるHARQを例として説明するが、本発明はこれに限られるものではない。また、HARQについては公知のため、詳細を省略する。
無線通信端末100Bにおける繰返し回数制御部130Bは、再送要求生成部176による再送要求回数及びアンテナ間距離検出部140により検出されたアンテナ間距離に基づいて、復号の繰返し回数を設定する。記憶部150Bは、再送要求生成部176による再送要求回数と、アンテナ間距離に対する繰返し回数のテーブルを格納する。
次に、本発明の第3の実施例による無線通信端末の処理を、フローチャートを用いて説明する。図7は、本発明の第3の実施例による無線通信端末100Bの処理の一例を示すフローチャートである。まず、ステップS41にて、アンテナ間距離検出部140は、2つのアンテナANT1とANT2との間のアンテナ間距離を検出し、検出したアンテナ間距離を繰返し回数制御部130Bへ送信する。繰返し回数制御部130Bは、記憶部150Bに格納されている、繰返し回数とアンテナ間距離との関係を示すテーブルに基づき、復号の繰返し回数を設定する。このテーブルは、例えば上述の表1に示すテーブルとすることができる。アンテナ間距離がある閾値Aを下回る場合は、繰返し回数制御部130Bは、繰返し回数を「N2」と設定する。また、アンテナ間距離が閾値A以上である場合は、繰返し回数制御部130は、繰返し回数を「N1」と設定する(ステップS42〜S44)。なお、この設定回数については、第1の実施例と同様であるため説明を省略する。次に、ステップS45にて、受信部110はデータを受信する。その後、繰返し回数制御部130Bは、記憶部150Bに格納されているこれ以前の再送要求回数に応じて、繰返し回数を減少させる(ステップS46)。HARQでは、バッファ172に格納されている以前に受信したデータと、新たに再送されたデータとが、パケット合成部170にて合成される。従って、再送回数が多くなれば、データの絶対量が増えることにより繰返し復号器120に送信されるデータの品質が向上するため、本実施例では、再送された回数が多くなるにつれて復号の繰返し回数を減少させる。その後、ステップS47にて、繰返し復号器120は、設定した回数にて復号を繰返す。CRC検出部174は、繰返し復号器120により処理されたデータのCRC(Cyclic Redundancy Check)符号を検出して、誤りがあるか否かを判定する(ステップS48)。誤りが検出された場合は、再送要求生成部176によって再送要求が送信され、ステップS41へ戻る。誤りが検出されない場合は、処理を終了する。
本発明の利点を再度述べる。上述したように、本発明による無線通信端末によれば、受信品質が良好であり復号特性が早く収束する場合にでも無駄に予め設定された回数だけ復号を繰返す従来技術と異なり、ダイバーシチ方式の利点を生かし、アンテナ間の相関が少なく受信品質が良好である場合は復号の繰返し回数を減少させるため、復号処理に要する時間及び消費電力を、従来と比べ低減することができる。また、アンテナ間距離が短く、アンテナが実質的に1本の状態で受信する場合にも、受信品質に応じて復号の繰返し回数を減少することができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行なうことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部、各手段等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。例えば、各実施例においてテーブルに示された繰返し回数N1〜N4は、それぞれの実施例で異なるものとしてもよい。また、実施例2において、受信品質の閾値をC及びDの2つとしたが、さらに閾値を設けてもよい。また、無線通信端末としては、図1に示す折り畳み式のものに限らず、複数のアンテナを備え、それらのアンテナ間の相対距離が変化する無線通信端末であれば、本発明を適用可能である。また、上述の実施例ではターボ符号を用いる態様を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、LDPC等の繰返し復号を行なう誤り訂正方式に適用可能である。
本発明の一実施例による無線通信端末の概略図である。 本発明の第1の実施例による無線通信端末の概略ブロック図である。 本発明の第1の実施例による無線通信端末100の処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施例による無線通信端末のブロック図である。 本発明の第2の実施例による無線通信端末100Aの処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施例による無線通信端末のブロック図である。 本発明の第3の実施例による無線通信端末100Bの処理の一例を示すフローチャートである。 従来技術による繰返し復号回数の制御を行なう無線通信端末の概略ブロック図である。
符号の説明
100,100A,100B 無線通信端末
110 受信部
120 繰返し復号器
130,130A,130B 繰返し回数制御部
140 アンテナ間距離検出部
150,150A,150B 記憶部
160 チャネル品質計算部
170 パケット合成部
172 バッファ
174 CRC検出部
176 再送要求生成部
ANT1〜ANT3 アンテナ
200 無線通信端末
210 受信部
220 繰返し復号器
230 チャネル品質計算部
240 繰返し回数計算部

Claims (5)

  1. 相対距離が可変の複数のアンテナを備えた無線通信端末において、
    前記複数のアンテナで受信した誤り訂正符号を含む受信信号を繰返し復号する復号器と、
    前記複数のアンテナ間の距離を検出するアンテナ間距離検出部と、
    前記検出されたアンテナ間距離に応じて前記復号器での復号の繰返し回数を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする無線通信端末。
  2. 請求項1に記載の無線通信端末において、
    前記制御部は、
    前記アンテナ間距離が所定値を上回る場合は、前記アンテナ間距離が所定値を下回る場合と比べて前記復号の繰返し回数を少なくする、
    ことを特徴とする無線通信端末。
  3. 請求項1又は2に記載の無線通信端末において、
    前記複数のアンテナで受信した受信信号から通信チャネルの品質を計算するチャネル品質計算部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記アンテナ間距離が所定値を下回る場合に、前記チャネル品質計算部により計算された通信チャネルの品質に応じて前記復号の繰返し回数を制御する、
    ことを特徴とする無線通信端末。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の無線通信端末において、
    前記復号部により復号されたデータに誤りがあるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部による判定結果に基づきデータの再送を要求する再送要求部とをさらに備え、
    前記制御部は、
    前記再送要求部の再送要求回数に応じて前記復号器での復号の繰返し回数をさらに制御する、
    ことを特徴とする無線通信端末。
  5. 相対距離が可変の複数のアンテナを備えた無線通信端末の通信制御方法において、
    前記複数のアンテナで受信した誤り訂正符号を含む受信信号を復号器で繰返し復号するステップと、
    前記複数のアンテナ間の距離を検出するステップと、
    前記検出するステップで検出されたアンテナ間距離に応じて前記復号器での復号の繰返し回数を制御するステップと、
    を含むことを特徴とする通信制御方法。
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