JP2010034919A - 周波数調整装置のソレノイド被覆構造 - Google Patents

周波数調整装置のソレノイド被覆構造 Download PDF

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Abstract

【課題】シャッタ駆動用ソレノイドを真空槽の中に配置した場合に、ソレノイドへのスパッタ粒子の付着を防止し、長期間にわたって安定した動作信頼性を得ることができる周波数調整装置のソレノイド被覆構造を提供する。
【解決手段】ソレノイド12の本体部を第1カバー20で覆い、シャフト13を挿通穴20aに挿通させる。シャッタの開閉二位置において、シャフト13と挿通穴20aとの隙間を塞ぎ、イオンビームでエッチングされて発生したスパッタ粒子が第1カバー12の内側に侵入するのを防止する2枚の第2カバー21a,21bをシャフト13に取り付ける。
【選択図】 図3

Description

本発明はイオンビームで圧電素子をエッチングして周波数を調整する装置において、圧電素子へのイオンビーム照射時間を調整するためのシャッタ駆動用ソレノイドに、イオンビームでエッチングされて発生したスパッタ粒子が付着するのを防止するためのソレノイド被覆構造に関するものである。
従来、圧電素子をイオンビームでエッチングすることにより、圧電素子の周波数を調整する方法が知られている。その際、圧電素子へのイオンビーム照射時間を調整するためのシャッタが設けられ、シャッタを駆動するためにソレノイドが用いられる。
特許文献1には、真空槽内でイオンビームエッチングによって圧電素子の周波数調整を行う装置であって、表面に複数の電極が形成された圧電基板と、前記圧電基板上の複数の電極を選択的に露出させる為の開口を有するベース板と、前記ベース板の開口から露出する複数の電極に対して同時にイオンビームを照射するイオン源と、前記イオンビームが照射される前記ベース板の開口部周辺をエッチングから保護する保護板と、同じく前記ベース板の開口より露出する電極の数に対応して同数設けられ、各々独立して駆動可能なシャッタ機構と、前記シャッタをかい潜って漏洩するイオンビームを遮蔽するための遮蔽板とを有する周波数調整装置が開示されている。
特許文献1の図1,図2には、シャッタを駆動するためのソレノイドを真空槽の内部に配置した例が開示されている。イオンビームを圧電素子に照射した際、圧電素子だけでなく、遮蔽板やシャッタもエッチングされるため、エッチングされて発生したスパッタ粒子がソレノイドなどに付着する可能性がある。特許文献1では、スパッタ粒子がソレノイドなどに付着するのを防ぐ手段がないため、スパッタ膜がソレノイド内部、シャフト、摺動部分などに付着し、長く使用を続けるとシャッタの動作不良を起こす可能性がある。
スパッタ粒子の付着を防ぐため、ソレノイドの本体部(ボビン、巻線、ヨークなど)をカバーで囲い、カバーとシャフトとの隙間をジャバラやOリングを用いてシールする方法も考えられる。しかし、これでは構造が複雑になると共に、大きな駆動力が必要となるという欠点がある。特に、イオンビームの照射時間を高精度に調整するには、ソレノイドがシャッタを開閉二位置に高速で動作させる必要があり、ジャバラやOリングを用いると、その摺動抵抗等により動作スピードが低下してしまう。
また、特許文献1の図12,図13にはソレノイドを真空槽の外側に配置した例が開示されている。この場合には、ソレノイドの本体部が真空槽の内部と隔離されているので、本体部にはスパッタ粒子が付着しないが、可動鉄芯と、可動鉄芯を挿通自在に覆うカバー部材との隙間にスパッタ膜が形成され、長く使用を続けるとシャッタの動作不良を起こす可能性がある。また、ソレノイドの本体部が真空槽の外側に設けられ、可動鉄芯が真空槽の内部に挿入されているので、真空槽の内外を隔てるシール部と可動鉄芯との間には必然的に摺動抵抗が発生する。この摺動抵抗のため、ソレノイドを駆動するための大きな駆動力を必要とすると共に、ソレノイドの動作スピードが低下してしまうという問題がある。
特開2004−56455号公報
本発明の目的は、シャッタ駆動用ソレノイドを真空槽の中に配置した場合に、ソレノイドへのスパッタ粒子の付着を防止し、長期間にわたって安定した動作信頼性を得ることができる周波数調整装置のソレノイド被覆構造を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、真空槽内に配置された圧電素子に対しエッチング用イオンガンによってイオンビームを照射し、圧電素子へのイオンビーム照射時間をシャッタで調整することにより、圧電素子の周波数を調整する装置において、前記シャッタを開閉二位置に駆動するため前記真空槽内に設置されたソレノイドであって、本体部と当該本体部に対して往復移動するシャフトとを有し、前記シャフトに前記シャッタが連結されたソレノイドと、前記ソレノイドの本体部を覆い、前記シャフトを挿通させる挿通穴を有する第1カバーと、少なくとも前記シャッタの開閉二位置において前記シャフトと第1カバーの挿通穴との隙間を塞ぎ、前記イオンビームでエッチングされて発生したスパッタ粒子が前記第1カバーの内側に侵入するのを防止する、前記シャフトに取り付けられた第2カバーと、を備えたことを特徴とするソレノイド被覆構造を提供する。
ソレノイドはコイルやヨークなどの本体部と、可動鉄心と共に往復移動するシャフトとを備えており、本体部やシャフトの周囲にスパッタ粒子が付着し、スパッタ膜が形成されると、シャッタの動作不良を起こす可能性がある。本発明では、ソレノイドの本体部を覆う第1カバーと、少なくともシャッタの開閉二位置においてシャフトと第1カバーの挿通穴との隙間を塞ぐ第2カバーとを備えている。第2カバーはシャフトに取り付けられ、シャフトと一体に移動する。第1カバーだけではシャフトを通す穴からスパッタ粒子が侵入するが、シャフトに取り付けられた第2カバーが挿通穴に蓋をすることでスパッタ粒子の直線的な侵入経路を遮り、第1カバー内へのスパッタ粒子の侵入を防ぐことができる。シャッタが開閉二位置の間をストロークしている間は、シャフトと第1カバーの挿通穴との隙間からスパッタ粒子が侵入する可能性はあるが、ソレノイドは開閉二位置の間を短時間(例えば数十msec程度)で動作し得るので、ストローク途中における挿通穴からのスパッタ粒子の侵入を無視できる。
本発明のソレノイド被覆構造は、2種類のカバーで構成され、小型でシンプルであり、複数のシャッタ同士を密着して配置できる。また、第1カバーはシャフトに対して接触せず、第2カバーはシャフトと一体に動くので、摺動部分がなく、抵抗ロスが少ない。そのため、ソレノイドの駆動力が小さくて済み、かつ高速で作動でき、イオンビームの照射時間を高精度に調整できる。
第2カバーとしては種々の形態のものを使用できるが、シャッタのストローク以上の間隔をあけてシャフトに取り付けられた2枚のカバー板で構成し、シャッタの開閉二位置の一方において一方のカバー板が第1カバーの挿通穴を軸方向内側から塞ぎ、シャッタの開閉二位置の他方において他方のカバー板が第1カバーの挿通穴を軸方向外側から塞ぐように構成することができる。スパッタ粒子はわずかな隙間からでも侵入してくるが、短い区間であればその運動は直線的なものといえる。この特徴を利用し、第1カバーと、第2カバーの2枚のカバー板で直線的な経路を遮り、スパッタ粒子の侵入を防止することができる。2枚のカバー板は小形の部品でよいので、軽量であり、シャフトの高速動作性を損なわない。また、第1カバーと第2カバーとを密着させる必要が無いため、寸法管理が簡単になる。
第1カバーの挿通穴に、シャフトの外周にそってシャッタ方向に突出する第1筒部を一体に形成し、第2カバーに、第1筒部の外周に嵌挿自在で、シャッタの全ストローク範囲内において第1筒部の外周を覆う第2筒部を一体に形成してもよい。この場合は、シャッタの全ストローク範囲内において第1カバーの第1筒部の外周に第2カバーの第2筒部が嵌挿しているため、シャッタの開閉二位置だけでなくストローク途中においても、スパッタ粒子が第1カバーの内側に侵入するのを防止できる。
本発明によれば、シャッタを駆動するソレノイドを第1カバーで覆うと共に、少なくともシャッタの開閉二位置においてシャフトと第1カバーの挿通穴との隙間を塞ぐ第2カバーをシャフトに取り付けたので、イオンビームでエッチングされて発生したスパッタ粒子が第1カバーの内側に侵入するのを防止でき、長期間にわたって安定したシャッタの動作信頼性を得ることができる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、実施例に基づいて説明する。
図1,図2は本発明にかかる周波数調整装置の一例を示す。本周波数調整装置1は密閉構造の処理室2を備え、処理室2の側部には開閉扉3を介して真空ポンプ4が連設されている。真空ポンプ4を駆動することにより、処理室2の内部は所定の真空度に保たれている。処理室2の天井部にはエッチング用イオンガン5が設置されている。このイオンガン5は図1に示すように、所定範囲内において単位面積当たりほぼ一定強度のイオンビームIBを下方に向かって照射することができる。
処理室2の底部には可動ステージ(搬送手段)6が設けられ、その上にウエハ10が位置決め保持されている。ウエハ10は、例えば圧電基板よりなり、その上には図2に示すように、複数の素子を1単位とするエリア10aが一定ピッチPでマトリックス状に密に配置されている。なお、1つのエリア10aが複数の素子を含む場合に限らず、1個の素子で構成されてもよい。可動ステージ6はウエハ10をエリア10aのピッチP間隔で矢印A方向に間欠的に搬送することができる。本周波数調整装置に送られる前段階のウエハ10の各エリア10aの周波数は、イオンビームの照射による周波数の変化方向と逆方向に予めずらした状態に設定されており、イオンビームの照射によって目標値へ近づく方向へ調整される。イオンビームの照射によってエッチングされるのは、ウエハ10上に形成された電極や保護膜など、周波数を調整できる物質であれば何でもよい。ウエハ10の各エリア10aの周波数は事前に測定され、目標値に対する周波数ずれ量が個別に求められている。
可動ステージ6の上方には、シャッタベース11が一定位置にかつ水平に設置されている。シャッタベース11の中央部には、イオンガン5によるイオンビームの照射範囲とほぼ対応する大きさの開口部11aが形成されている。シャッタベース11の開口部11aには、ねらいのエリア以外のイオンビームを遮蔽するパターンマスク15が位置決め固定されている。パターンマスク15はできるだけウエハ10と近接する距離に支持するのがよい。パターンマスク15には、複数のマスク穴15aがウエハ10のエリア10a毎に独立に形成されている。各マスク穴15aの大きさは、パターンマスク15とウエハ10との距離及びイオンビームの拡散角度に応じて決定されるが、各エリア10aの大きさにほぼ等しく設定される。この例のマスク穴15aは、ウエハ10の一列分の処理を2段階に分けて行うよう、ウエハ搬送方向と直交する方向に2列にかつウエハ搬送方向(A方向)に交互にずらして設けられている。つまり、奇数行と偶数行のマスク穴をA方向(搬送方向)にずらして設けてある。搬送方向下流側(左側)のマスク穴が奇数行のエリアと対応し、搬送方向上流側(右側)のマスク穴が偶数行のエリアと対応する。そして、左側のマスク穴15aと右側のマスク穴15aとの間には、エリア10aの1列分(=P)と同一の間隔dが設けられている。なお、左右のマスク穴15aのA方向の間隔dは、1列分に限らず一素子分または複数素子分としてもよく、エリアの割り付けに応じて任意に選定できる。
シャッタベース11上には、開口部11aを間にしてその両側に複数のソレノイド12が固定されている。各ソレノイド12にはシャフト13を介してシャッタ14が連結され、各シャッタ14はそれぞれのソレノイド12によって水平方向に個別に作動される。ソレノイド12は、コイルやヨーク等を備えた本体部12aと、可動鉄心と一体に動作するシャフト13とを備え、コイルに通電することによりシャフト13を開閉二位置に高速で作動できるものが望ましい。例えば、開位置と閉位置との間を数十msec以下で作動できるものがよい。各シャッタ14は、各マスク穴15aを個別に開閉できるように各マスク穴に対応して設けられている。つまり、左側のシャッタ14は左側のマスク穴15aを、右側のシャッタ14は右側のマスク穴15aを開閉するよう対向方向に作動される。シャッタ14の幅及び長さは、マスク穴15aを完全に覆うことができるよう、マスク穴の縦横の寸法より大きい。可動ステージ6及び各ソレノイド12の動きは、ウエハ搬送方向と直交する方向の1列のエリアの周波数調整を複数段階で行うように、制御装置16によって制御される。制御装置16には、ウエハ10の各エリアの目標周波数に対する周波数ずれ量がイオンビームの照射時間と関連して記憶されている。
パターンマスク15の下方へウエハ10が搬送された後、全てのシャッタが開き、マスク穴15aを介して全てのエリアにイオンビームが照射される。そして、所望の照射時間(周波数ずれ量に対応した照射時間)が経過したエリアに対応したシャッタから順次に閉じられ、全てのシャッタが閉じられた後、ウエハ10は1ピッチだけ搬送方向に搬送される。
シャッタベース11上には、左側のソレノイド12と右側のソレノイド12とをそれぞれ覆う第1カバー20が固定されている。図3は左側のソレノイド12の被覆構造を示したもので、第1カバー20は、ソレノイド12の本体部12aと、本体部12aから突出するシャフト13の基部側(シャッタと反対側)とを覆う箱型に形成されている。なお、ソレノイド12の本体部12aの裏側(シャッタと反対側)からはスパッタ粒子Sが侵入する可能性が低いので、第1カバー20の裏側は開放していても構わない。第1カバー20には、シャフト13を所定のクリアランスをあけて挿通させる挿通穴20aが形成されている。シャフト13には、シャッタ14のストローク長以上の間隔Dをあけて一対の第2カバー21a,21bが固定されている。一方の第2カバー21aは第1カバー20の内部に位置しており、他方の第2カバー21bは第1カバー20の外部に位置している。この実施例の第2カバー21a,21bは、挿通穴20aより大きな直径を有する円板で構成されている。なお、右側のソレノイド12の被覆構造は左側のソレノイド12の被覆構造と同様であるため、重複説明を省略する。
図3の(a),図4の(a)はシャッタ14がマスク穴15aを閉じた状態、図3の(b),図4の(b)はシャッタ14がマスク穴15aを開いた状態を示す。シャッタ閉状態では、基部側の第2カバー21aが第1カバー20に接近し、挿通穴20aを軸方向内側からほぼ蓋しているため、スパッタ粒子Sは挿通穴20aを通過しても第2カバー21aにより遮蔽され、第1カバー20の内部へは侵入できない。一方、シャッタ開状態では、先端側の第2カバー21bが第1カバー20に接近し、挿通穴20aを軸方向外側からほぼ蓋しているため、スパッタ粒子Sは挿通穴20aを通過できず、第1カバー20の内部へは侵入できない。なお、第2カバー21a,21bを第1カバー20と接触させる必要はなく、僅かな隙間をあけるのがよい。スパッタ粒子Sはわずかな隙間からでも侵入してくるが、短い区間であればその運動は直線的なものといえるため、第2カバー21a,21bが第1カバー20に接触しなくても、直線的な侵入経路を塞ぐことにより、ソレノイド本体部12aやシャフト13へのスパッタ膜の付着を防ぐことができる。そのため、長期間にわたってソレノイド12の動作信頼性を確保することができる。
シャッタ14が開位置と閉位置との間を移動する途中では、挿通穴20aは蓋されないので、スパッタ粒子Sが挿通穴20aを通って第1カバー20の内部に侵入する可能性があるが、一般にソレノイド12の動作時間(開位置と閉位置との間を移動する時間)は数十msec程度の短時間であるため、スパッタ粒子Sが第1カバー20の内部に侵入する可能性は非常に低い。そのため、ソレノイド12の動作信頼性を損なう恐れは殆どない。
図5は本発明に係るソレノイドの被覆構造の第2実施例を示し、(a)はシャッタ閉状態、(b)はシャッタ開状態である。この実施例では、第1カバー20の挿通穴20aの周囲に内筒部20bを軸方向外側(シャッタ方向)に向かって突設し、先端側の第2カバー21bの外周部に軸方向内側(反シャッタ方向)へ向かって突出する外筒部21bを形成したものである。基端側の第2カバー21aは第1実施例と同様である。この場合は、シャッタ開位置において(図5(b)参照)、第2カバー21bの外筒部21bが内筒部20bの外周に被さることにより、侵入経路が屈折するので、スパッタ粒子の遮蔽効果がさらに高くなる。
図6は本発明に係るソレノイドの被覆構造の第3実施例を示し、(a)はシャッタ閉状態、(b)はシャッタ開状態である。この実施例では、第1カバー20の挿通穴20aの周囲に内筒部20cを内外両方に向かって突設し、基端側の第2カバー21aの外周部に軸方向外側へ向かって突出する外筒部21aを形成し、先端側の第2カバー21bの外周部に軸方向内側へ向かって突出する外筒部21bを形成したものである。この場合は、閉位置及び開位置の両方において、内筒部20cに対して第2カバー21a,21bの外筒部21a,21bが被さるので、遮蔽効果が第2実施例よりさらに向上する。
図7は本発明に係るソレノイドの被覆構造の第4実施例を示し、(a)はシャッタ閉状態、(b)はシャッタ開状態である。この実施例では、第1カバー20の挿通穴20aの周囲に内筒部20dを軸方向外側にむかって突設するとともに、内筒部20dの先端部に半径方向に広がるフランジ部20eを形成する。先端側の第2カバー21bの外周部に、フランジ部20eに被さる外筒部21bを軸方向内側へ向かって形成したものである。基端側の第2カバー21aは第1実施例と同様である。この場合は、シャッタ開位置において、遮蔽効果が第2実施例より高くなる。
図8は本発明に係るソレノイドの被覆構造の第5実施例を示し、(a)はシャッタ閉状態、(b)はシャッタ開状態である。この実施例では、第1カバー20の外面に、挿通穴20aより径の大きな内筒部20fを軸方向外側にむかって突設するとともに、先端側の第2カバー21bに内外2重の外筒部21bを軸方向内側に向かって突設したものである。基端側の第2カバー21aは第1実施例と同様である。この場合は、シャッタ開位置において、内外2重の外筒部21bが第1カバー20の内筒部20fの内外周両側に嵌合するので、遮蔽効果が第2実施例より高くなる。
図9は本発明に係るソレノイドの被覆構造の第6実施例を示し、(a)はシャッタ閉状態、(b)はシャッタ開状態である。この実施例では、第1カバー20の挿通穴20aの外面に、シャフト13の外周にそって軸方向外側に向かって延びる第1筒部20gを突設し、第2カバー21に第1筒部20gの外周に嵌挿自在な第2筒部21cを一体に形成したものである。第1筒部20gと第2筒部21cの軸方向長さは、全ストローク範囲において互いに軸方向に重なるように設定されている。そのため、開閉二位置だけでなく、ストローク途中における挿通穴20aからのスパッタ粒子の侵入をも防止できる。なお、第1筒部20gと第2筒部21cとの間には、互いに接触しないよう所定のクリアランスを設けるのがよい。この実施例では、第2カバー21が単一部品で構成されるため、部品数を減らすことができる。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、種々変更が可能である。前記実施例では、ソレノイドのシャフトに対してシャッタが直接固定され、シャッタが前後に直線移動する例を示したが、特許文献1のようにシャッタが揺動する場合にも、同様に適用できる。本発明のソレノイドとは、コイルやヨークを有する本体部と可動鉄芯とを備えた一般的なソレノイドに限らず、VCM(ボイスコイルモータ)であってもよい。VCMには可動コイルタイプと可動磁石タイプなど種々のタイプがあるが、いずれでも使用可能である。また、前記実施例では、イオンビームを上から下に向けて垂直方向に照射した場合を示したが、下から上、あるいは水平方向に照射するようにしても構わない。
本発明に係る周波数調整装置の一例の概略図である。 図1に示す周波数調整装置の主要部を図1のイオンガン側から見た分解斜視図である。 ソレノイドの被覆構造を示す第1実施例の側面図である。 図3の一部拡大図である。 本発明に係るソレノイドの被覆構造の第2実施例の概略図である。 本発明に係るソレノイドの被覆構造の第3実施例の概略図である。 本発明に係るソレノイドの被覆構造の第4実施例の概略図である。 本発明に係るソレノイドの被覆構造の第5実施例の概略図である。 本発明に係るソレノイドの被覆構造の第6実施例の概略図である。
符号の説明
1 周波数調整装置
2 処理室
5 エッチング用イオンガン
6 可動ステージ
10 ウエハ(圧電基板)
10a エリア
11 シャッタベース
12 ソレノイド
12a 本体部
13 シャフト
14 シャッタ
15 パターンマスク
15a マスク穴
16 制御装置
20 第1カバー
20a 挿通穴
21a,21b 第2カバー

Claims (3)

  1. 真空槽内に配置された圧電素子に対しエッチング用イオンガンによってイオンビームを照射し、圧電素子へのイオンビーム照射時間をシャッタで調整することにより、圧電素子の周波数を調整する装置において、
    前記シャッタを開閉二位置に駆動するため前記真空槽内に設置されたソレノイドであって、本体部と当該本体部に対して往復移動するシャフトとを有し、前記シャフトに前記シャッタが連結されたソレノイドと、
    前記ソレノイドの本体部を覆い、前記シャフトを挿通させる挿通穴を有する第1カバーと、
    少なくとも前記シャッタの開閉二位置において前記シャフトと第1カバーの挿通穴との隙間を塞ぎ、前記イオンビームでエッチングされて発生したスパッタ粒子が前記第1カバーの内側に侵入するのを防止する、前記シャフトに取り付けられた第2カバーと、を備えたことを特徴とするソレノイド被覆構造。
  2. 前記第2カバーは、前記シャッタのストローク以上の間隔をあけて前記シャフトに取り付けられた2枚のカバー板で構成され、前記シャッタの開閉二位置の一方において一方のカバー板が前記第1カバーの挿通穴を軸方向内側から塞ぎ、前記シャッタの開閉二位置の他方において他方のカバー板が前記第1カバーの挿通穴を軸方向外側から塞ぐことを特徴とする請求項1に記載のソレノイド被覆構造。
  3. 前記第1カバーの挿通穴には、前記シャフトの外周にそってシャッタ方向に突出する第1筒部が一体に形成され、
    前記第2カバーには、前記第1筒部の外周に嵌挿自在で、前記シャッタの全ストローク範囲内において前記第1筒部の外周を覆う第2筒部が一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のソレノイド被覆構造。
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JP2013098307A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Showa Shinku:Kk シャッタユニット、シャッタ装置、及び圧電素子の周波数調整装置

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