JP2010033091A - 液晶表示素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】白と黒の両方と、カラー偏光板による着色表示との3色表示を行うことができる液晶表示素子を提供する。
【解決手段】一対の基板1,2間の間隙に封入され、液晶分子が一対の基板1,2間において予め定めた捩れ角でツイスト配向した液晶層3と、一対の基板1,2の液晶層3に対向する内面にそれぞれ設けられ、液晶分子の配向状態を制御するための電圧が印加される複数の電極6,7と、観察側基板1の外面に配置され、可視光帯域の全域の波長光に対して偏光作用を示すノーマル偏光板9と、反対側基板2の外面に配置され、可視光帯域のうちの特定の帯域以外の帯域の波長光に対して偏光作用を示すカラー偏光板10と、前記カラー偏光板10の反対側基板2と対向する面とは反対面に配置され、観察側から入射した光を前記観察側へ反射する反射板11とを備えた。
【選択図】 図1

Description

この発明は、カラー偏光板を備えた液晶表示素子に関する。
液晶表示素子として、可視光帯域のうちの特定の帯域以外の帯域の波長光に対して偏光作用を示すカラー偏光板を備え、前記カラー偏光板を偏光作用を受けずに透過する波長光の色の着色表示を行うものがある。(特許文献1参照)
特開2003−255327号公報
しかし、従来のカラー偏光板を備えた液晶表示素子は、白と黒のいずれか一方と、前記カラー偏光板による着色表示との単純な2色表示しか行えない。
この発明は、白と黒の両方と、カラー偏光板による着色表示との3色表示を行うことができる液晶表示素子を提供することを目的としたものである。
この発明の請求項1に記載の液晶表示素子は、
予め定めた間隙を設けて対向配置された観察側とその反対側の一対の基板と、
前記一対の基板間の間隙に封入され、液晶分子が前記一対の基板間において予め定めた捩れ角でツイスト配向した液晶層と、
前記一対の基板の前記液晶層に対向する内面にそれぞれ設けられ、前記液晶分子の配向状態を制御するための電圧が印加される複数の電極と、
前記観察側基板の外面に配置され、可視光帯域の全域の波長光に対して偏光作用を示すノーマル偏光板と、
前記反対側基板の外面に配置され、可視光帯域のうちの特定の帯域以外の帯域の波長光に対して偏光作用を示すカラー偏光板と、
前記カラー偏光板の前記反対側基板と対向する面とは反対面に配置され、前記観察側から入射した光を前記観察側へ反射する反射板と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の液晶表示素子において、前記ノーマル偏光板は、その透過軸を、前記観察側基板の近傍における液晶分子の配向方向と実質的に平行または直交する方向に向けて配置され、前記カラー偏光板は、その透過軸を、前記反対側基板の近傍における液晶分子の配向方向と実質的に平行または直交する方向に向けて配置されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記請求項1に記載の液晶表示素子において、前記液晶層の液晶分子は、前記一対の基板間において実質的に90°の捩れ角でツイスト配向しており、前記ノーマル偏光板と前記カラー偏光板は、それぞれの透過軸を実質的に互いに直交させるか、或いは実質的に互いに平行にして配置されていることを特徴とする。
この発明の液晶表示素子は、上記のような構成であるため、白と黒の両方と、カラー偏光板による着色表示との3色表示を行うことができる。
この発明の一実施例を示す液晶表示素子の断面図。 前記液晶表示素子の一対の基板の配向処理方向とノーマル偏光板及び赤色偏光板の透過軸の向きを示す図。 前記液晶表示素子の1つの画素部における観察側から入射した光の偏光状態の変化を示す模式図。 前記液晶表示素子の印加電圧と観察側に出射する緑、青、赤の各色の光強度との関係を示す図。 ノーマル偏光板と赤偏光板をそれぞれの透過軸を実質的に互いに直交させて配置した他の実施例の液晶表示素子の印加電圧と観察側に出射する緑、青、赤の各色の光強度との関係を示す図。
図1はこの発明の一実施例を示す液晶表示素子の断面図であり、この液晶表示素子は、図1のように、予め定めた間隙を設けて対向配置された観察側(図において上側)及びその反対側の一対の透明基板1,2と、前記一対の基板1,2間の間隙に封入され、液晶分子3a(図3参照)が前記一対の基板1,2間において予め定めた捩れ角でツイスト配向した液晶層3と、前記一対の基板1,2の前記液晶層3に対向する内面にそれぞれ設けられ、前記液晶分子3aの配向状態を制御するための電圧が印加される複数の透明電極6,7と、前記観察側基板1の外面に配置され、可視光帯域の全域の波長光に対して偏光作用を示すノーマル偏光板9と、前記反対側基板2の外面に配置され、可視光帯域のうちの特定の帯域以外の帯域の波長光に対して偏光作用を示すカラー偏光板10と、前記カラー偏光板10の前記反対側基板2と対向する面とは反対面に配置され、前記観察側から入射した光を前記観察側へ反射する反射板11とを備えている。
なお、この実施例の液晶表示素子は、観察側とは反対側の基板2の内面に、複数の画素電極7を行方向及び列方向にマトリックス状に配列させて形成し、観察側の基板1の内面に、前記複数の画素電極7の配列領域に対応させて一枚膜状の対向電極6を形成したアクティブマトリックス液晶表示素子であり、図1では省略しているが、前記反対側の基板2の内面に、前記複数の画素電極7にそれぞれ対応させて配置され、これらの画素電極7にそれぞれ接続されたTFT(薄膜トランジスタ)と、各行のTFTにゲート信号を供給するための複数の走査線と、各列のTFTにデータ信号を供給するための複数の信号線とが設けられている。
また、前記一対の基板1,2の内面はそれぞれ、前記電極6,7を覆って配向膜6,7を形成し、これらの配向膜6,7の膜面をそれぞれ予め定めた方向にラビングすることにより配向処理されている。
そして、前記一対の基板1,2は、前記複数の画素電極7の配列領域を囲んで形成された枠状のシール材8を介して接合されており、これらの基板1,2間の前記シール材8で囲まれた領域に、正の誘電異方性を有するネマティック液晶からなる液晶層3が封入されている。
前記液晶層3の液晶分子3aは、前記一対の基板1,2の近傍において、これらの基板1,2の配向処理方向(配向膜6,7のラビング方向)に分子長軸を向けて配向し、前記一対の基板1,2間において、それぞれの基板1,2の配向処理方向(配向膜6,7のラビング方向)1a,2a(図2参照)の交差角に対応した捩れ角でツイスト配向している。
また、前記ノーマル偏光板9は、その板面と平行な一方の方向に透過軸9a(図2参照)を有しており、可視光帯域の全域の波長光に対して、前記透過軸9aと平行な方向の振動成分の光を透過させ、前記透過軸9aと直交する方向の振動成分の光を吸収する偏光作用を示す。
一方、前記カラー偏光板10は、その板面と平行な一方の方向に透過軸10a(図2参照)を有しており、可視光帯域のうちの特定の帯域以外の帯域の波長光に対して、前記透過軸10aと平行な方向の振動成分の光を透過させ、前記透過軸10aと直交する方向の振動成分の光を吸収する偏光作用を示し、特定の帯域の波長光を偏光させること無く透過させる。このカラー偏光板10は、例えば、可視光帯域のうちの赤の波長帯域以外の帯域の波長光に対して偏光作用を示す偏光板である。以下、このカラー偏光板10を赤色偏光板という。
そして、前記ノーマル偏光板9は、その透過軸9aを、前記観察側基板1の近傍における液晶分子3aの配向方向と実質的に平行または直交する方向に向けて配置され、前記赤色偏光板10は、その透過軸10aを、前記反対側基板1の近傍における液晶分子3aの配向方向と実質的に平行または直交する方向に向けて配置されている。
図2は前記一対の基板1,2の配向処理方向1a,2aと前記ノーマル偏光板9及び赤色偏光板10の透過軸9a,10aの向きを示しており、この実施例では、前記観察側基板1の配向処理方向1aと前記反対側基板2の配向処理方向2aとを実質的に90°の角度で交差させ、前記液晶層3の液晶分子3aを、一対の基板1,2間において、これらの基板1,2間における分子配列の捩れ方向を図2に破矢線で示したように、実質的に90°の捩れ角でツイスト配向させている。
この液晶層3の液晶の屈折率異方性Δnと液晶層厚dとの積Δndは、前記液晶分子3aが一対の基板1,2間において実質的に90°の捩れ角でツイスト配向した初期配向状態において、可視光帯域の中間波長である550nmを規準として、前記550nmの波長の直線偏光を実質的に90°旋光させる値に設定されている。
そして、この実施例では、前記ノーマル偏光板9と赤色偏光板10とを、それぞれの透過軸9a,10aを実質的に互いに直交させ、且つ前記ノーマル偏光板9の透過軸9aを、前記観察側基板1の配向処理方向1a、つまり観察側基板1の近傍における液晶分子3aの配向方向と実質的に平行にし、前記赤色偏光板10の透過軸10aを、前記反対側基板2の配向処理方向2a、つまり反対側基板1の近傍における液晶分子3aの配向方向と実質的に平行にして配置している。
さらに、この液晶表示素子は、前記反対側基板2と前記赤色偏光板10との間に配置され、透過光を拡散させる拡散層12を備えている。
この液晶表示素子は、その使用環境の光である外光を利用する反射表示を行うものであり、観察側から入射し、前記ノーマル偏光板9と液晶層3と赤色偏光板10とを透過して前記反射板11により反射され、さらに前記赤色偏光板10と液晶層3とノーマル偏光板9とを透過した光を観察側に出射する。
図3は前記液晶表示素子の1つの画素部における観察側から入射した光の偏光状態の変化を示す模式図であり、(a)は、前記電極6,7間に、液晶分子3aを基板1,2面に対して最も倒伏した初期のツイスト配向状態に配向させる電圧(実質的に0Vの電圧)Vを印加したときの偏光状態の変化、(b)は、前記電極6,7間に、液晶分子3aを基板1,2面に対して斜めに立ち上がったツイスト配向状態に配向させる中間調電圧Vを印加したときの偏光状態の変化、(c)は、前記電極6,7間に、液晶分子3aを基板1,2面に対して垂直に近い角度で立ち上がり配向させる電圧Vを印加したときの偏光状態の変化を示している。
図3(a),(b),(c)のように、前記液晶表示素子に観察側から入射した光、つまり非偏光の白色光Wは、前記ノーマル偏光板9の偏光作用により、このノーマル偏光板9の透過軸9aと平行な直線偏光Wになって液晶層3に入射する。
そして、前記電極6,7間に、液晶分子3aを基板1,2面に対して最も倒伏した初期のツイスト配向状態に配向させる電圧Vを印加したときは、図3(a)のように、前記液晶層3に入射した白色の直線偏光Wが、前記液晶層3の複屈折作用により実質的に90°旋光される。
なお、上述したように、前記液晶層3のΔndの値を可視光帯域の中心波長である550nm(緑色)の波長を規準として設定しているために、図3では、前記液晶層3における複屈折作用の波長依存性によって生じる、緑色帯域の光の偏光状態に対する赤色帯域および青色帯域の光の偏光状態のズレを模式的に示している。
すなわち、前記液晶層3に入射した白色の直線偏光Wのうちの中間波長帯域の波長光、つまり緑色の光が、実質的に90°旋光されて前記赤色偏光板10の透過軸10aと平行な方向に偏光面をもった直線偏光Gになり、前記中間波長帯域よりも短波長帯域の波長光、つまり青色の光と、前記中間波長帯域よりも長波長帯域の波長光、つまり赤色の光が、それぞれ、前記緑色の直線偏光Gの偏光面に対して互いに反対方向(観察側から見て右回り方向と左回り方向)に、前記液晶層3の複屈折作用の波長依存性に対応した角度でズレ方向に長軸方向が向いた楕円偏光B,Rになる。
この場合、前記青色と赤色の楕円偏光B,Rは、それぞれの長軸のズレおよび短軸の長さが極く僅かであるから、前記緑色の直線偏光Gと偏光面が実質的に平行な直線偏光とみなすことができる。
前記液晶層3により旋光された前記緑、青、赤の各色の光G,B,Rは前記赤色偏光板10に入射し、前記赤色偏光板10の透過軸10aと平行な偏光面をもった緑色の直線偏光Gと、青色の楕円偏光Bのうちの前記赤色偏光板10の透過軸10aと平行な振動成分の光Bと、前記赤色偏光板10を偏光作用を受けない赤色の楕円偏光Rが、前記赤色偏光板10を透過して前記反射板11により反射される。
さらに、偏光状態の変化を詳細に述べると、前記反射板11により反射された前記各色の光G,B,Rは、前記赤色偏光板10を透過して前記液晶層3に再び入射し、前記液晶層3により実質的に90°旋光され、前記緑色の直線偏光Gが、偏光面が実質的に90°回転した直線偏光Gになり、前記青色の光、つまり前記赤色偏光板10の透過軸10aと平行な直線偏光Bと、前記赤色の楕円偏光Rとがそれぞれ、前記旋光された緑色の直線偏光Gの偏光面に対して、互いに反対方向に、前記液晶層3の複屈折作用の波長依存性に対応した角度で僅かにズレた楕円偏光B,Rになる。
前記液晶層3により旋光された前記各色の光G,B,Rは、前記ノーマル偏光板9に入射し、前記緑色の直線偏光Gと、前記青色の楕円偏光Bのうちの前記ノーマル偏光板9の透過軸9aと平行な振動成分の光Bと、前記赤色の楕円偏光Rのうちの前記ノーマル偏光板9の透過軸9aと平行な振動成分の光Rとが、前記ノーマル偏光板9を透過して観察側に出射する。
これらの青色と赤色の楕円偏光B,Rは、前記観察側から入射し、前記液晶層3から前記赤色偏光板10に向かって出射した前記青色と赤色の楕円偏光B,Rに比べて、楕円の短軸の長さが長くなった光であるが、これらの楕円偏光B,Rの前記緑色の直線偏光Gの偏光面と平行な振動成分の光の強度は、前記緑色の直線偏光Gの強度に比べて大きな差異はなく、実質的に変わらないものとみなすことができる。
したがって、前記電極6,7間に、液晶分子3aを基板1,2面に対して最も倒伏した初期のツイスト配向状態に配向させる電圧Vを印加したときは、前記ノーマル偏光板9を透過して観察側に出射した緑、青、赤の3色の光G,B,Rの混色により白が表示される。
また、前記電極6,7間に、液晶分子3aを基板1,2面に対して斜めに立ち上がったツイスト配向状態に配向させる中間調電圧Vを印加したときは、図3(b)のように、観察側から前記ノーマル偏光板9を透過して前記液晶層3に入射した白色の直線偏光Wのうちの緑、青、赤の各色の光がそれぞれ、前記液晶層3の液晶分子3aの立ち上がり角に対応した複屈折作用による位相差に応じた楕円偏光G11,B11,R11になる。
この緑、青、赤の各色の楕円偏光G11,B11,R11は、図3(a)のように電極6,7間に液晶分子3aを初期のツイスト配向状態に配向させる電圧Vを印加したときの、観察側から入射し、液晶層3により旋光された青色と赤色の楕円偏光B,Rに比べて、長軸の傾きが異なり、且つ短軸長さが長くなった光であり、これらの楕円偏光G11,B11,R11の赤色偏光板10の透過軸10aと平行な振動成分の光の強度はいずれも、前記図3(a)に示した緑色の直線偏光Gの強度及び青色と赤色の楕円偏光B,Rの赤色偏光板10の透過軸10aと平行な振動成分の光の強度よりも低い。
前記液晶層3の複屈折作用を受けた前記緑、青、赤の各色の楕円偏光G11,B11,R11は前記赤色偏光板10に入射し、前記緑色の楕円偏光G11のうちの前記赤色偏光板10の透過軸10aと平行な振動成分の光G12と、前記青色の楕円偏光B11のうちの前記赤色偏光板10の透過軸10aと平行な振動成分の光B12と、前記赤色偏光板10を偏光作用を受けない前記赤色の楕円偏光R11が、前記赤色偏光板10を透過して前記反射板11により反射される。
前記反射板11により反射された前記各色の光G12,B12,R11は、前記赤色偏光板10を透過して前記液晶層3に再び入射し、前記液晶層3の液晶分子3aの立ち上がり角に対応した複屈折作用による位相差に応じた楕円偏光G13,B13,R12になる。
そして、これらの各色の楕円偏光G13,B13,R12は、前記ノーマル偏光板9に入射し、前記緑色の楕円偏光B13のうちの前記ノーマル偏光板9の透過軸9aと平行な振動成分の光G14と、前記青色の楕円偏光B13のうちの前記ノーマル偏光板9の透過軸9aと平行な振動成分の光B14と、前記赤色の楕円偏光R12のうちの前記ノーマル偏光板9の透過軸9aと平行な振動成分の光R13とが、前記ノーマル偏光板9を透過して観察側に出射する。
前記観察側に出射した緑、青、赤の各色の光、つまり前記ノーマル偏光板9の透過軸9aと平行な直線偏光G14,B14,R13は、ぞれぞれの強度が極く小さい光であるため、前記電極6,7間に、液晶分子3aを基板1,2面に対して斜めに立ち上がったツイスト配向状態に配向させる中間調電圧Vを印加したときは、実質的に黒が表示される。
また、前記電極6,7間に、液晶分子3aを基板1,2面に対して実質的に垂直に配向させる電圧Vを印加したときは、図3(c)のように、観察側からノーマル偏光板9を透過して入射した白色の直線偏光Wが、前記液晶層3を複屈折作用を受けずに透過して前記赤色偏光板10に入射し、この白色の直線偏光Wのうちの緑色の光と、青色の光が前記赤色偏光板10により吸収され、赤色の光が前記赤色偏光板10を透過する。
前記赤色偏光板10を透過した赤色の直線偏光R21は、前記反射板11により反射され、この赤色の直線偏光R21が、前記赤色偏光板10と、前記液晶層3と、前記ノーマル偏光板9とを順に透過して観察側に出射する。
そのため、前記電極6,7間に、液晶分子3aを基板1,2面に対して実質的に垂直に配向させる電圧Vを印加したときは、前記赤色の直線偏光G21だけが観察側に出射し、赤が表示される。
図4は前記液晶表示素子の印加電圧と観察側に出射する緑、青、赤の各色の光強度との関係を示しており、この図のように、前記液晶表示素子は、前記電極6,7間に、液晶分子3aを基板1,2面に対して最も倒伏した初期のツイスト配向状態に配向させる電圧Vを印加したときに白を表示し、前記電極6,7間に、液晶分子3aを基板1,2面に対して斜めに立ち上がったツイスト配向状態に配向させる中間調電圧Vを印加したときに緑、青、赤の3色の光の強度が最も低くなって黒を表示し、前記電極6,7間に、液晶分子3aを基板1,2面に対して実質的に垂直に配向させる電圧Vを印加したときに赤を表示する。
このように、前記液晶表示素子は、一対の基板1,2間の間隙に封入され、液晶分子3aが前記一対の基板1,2間において予め定めた捩れ角でツイスト配向した液晶層3と、前記一対の基板1,2の前記液晶層3に対向する内面にそれぞれ設けられ、互いに対向する領域により、前記液晶分子3aの配向状態を制御するための電圧が印加される複数の画素部を形成する電極6,7と、前記観察側基板1の外面に配置され、可視光帯域の全域の波長光に対して偏光作用を示すノーマル偏光板9と、前記反対側基板2の外面に配置され、可視光帯域のうちの赤の波長帯域以外の帯域の波長光に対して偏光作用を示す赤色偏光板10と、前記赤色偏光板10の前記反対側基板2と対向する面とは反対面に配置され、前記観察側から入射した光を前記観察側へ反射する反射板11とを備えているため、白と黒の両方と、前記赤色偏光板10による赤の着色表示との3色表示を行うことができる。
また、前記液晶表示素子は、前記ノーマル偏光板9を、その透過軸9aを、観察側基板1の近傍における液晶分子3aの配向方向(観察側基板1の配向処理方向1a)と実質的に平行な方向に向けて配置し、前記赤色偏光板10を、その透過軸10aを、反対側基板2の近傍における液晶分子3aの配向方向(反対側基板2の配向処理方向2a)と実質的に平行な方向に向けて配置しているため、前記白と赤の表示の輝度を高くすることができる。
さらに、前記液晶表示素子は、前記液晶層3の液晶分子3aを、前記一対の基板1,2間において実質的に90°の捩れ角でツイスト配向させ、前記ノーマル偏光板9と赤色偏光板10を、それぞれの透過軸9a,10aを実質的に互いに直交させて配置しているため、前記白と黒の表示のコントラストを高くすることができる。
なお、前記ノーマル偏光板9と赤色偏光板10は、前記ノーマル偏光板9の透過軸9aを前記観察側基板1の近傍における液晶分子3aの配向方向と実質的に直交させ、前記赤色偏光板10の透過軸10aを前記反対側基板2の近傍における液晶分子3aの配向方向と実質的に直交させて配置してもよく、その場合も、前記電極6,7間に、液晶分子3aを基板1,2面に対して最も倒伏した初期のツイスト配向状態に配向させる電圧Vを印加することにより白を表示し、前記電極6,7間に、液晶分子3aを基板1,2面に対して斜めに立ち上がったツイスト配向状態に配向させる中間調電圧Vを印加することにより黒を表示し、前記電極6,7間に、液晶分子3aを基板1,2面に対して実質的に垂直に配向させる電圧Vを印加することにより赤を表示することができる。
また、上記実施例では、前記ノーマル偏光板9と赤色偏光板10を、それぞれの透過軸9a,10aを実質的に互いに直交させて配置しているが、前記ノーマル偏光板9と赤色偏光板10を、それぞれの透過軸9a,10aを実質的に互いに直交させて配置してもよい。
図5は、前記ノーマル偏光板9と前記赤色偏光板10を、それぞれの透過軸9a,10aを実質的に互いに平行して配置した他の実施例の液晶表示素子の印加電圧と観察側に出射する緑、青、赤の各色の光強度との関係を示しており、この実施例の液晶表示素子は、図5のように、前記電極6,7間に、液晶分子3aを基板1,2面に対して最も倒伏した初期のツイスト配向状態に配向させる電圧V11を印加したときに赤を表示し、前記電極6,7間に、液晶分子3aを基板1,2面に対して斜めに立ち上がったツイスト配向状態に配向させる中間調電圧V12を印加したときに黒を表示し、前記電極6,7間に、液晶分子3aを基板1,2面に対して実質的に垂直に配向させる電圧V13を印加したときに白を表示する。
さらに、上記実施例の液晶表示素子はカラー偏光板として赤色偏光板を備えたものであるが、前記カラー偏光板は、赤色偏光板に限らず、緑色または青色等の他の色の偏光板でもよく、例えば緑色偏光板を備えることにより、白と黒の両方と、前記カラー偏光板による緑色の着色表示との3色表示を行うことができる。
1…観察側基板、2…反対側基板、3…液晶層、3a…液晶分子、4…対向電極、5…画素電極、6,7…配向膜、1a,2a…配向処理方向、9…ノーマル偏光板、9a…透過軸、10…カラー偏光板(赤色偏光板)、10a…透過軸、11…反射板、12…拡散層。

Claims (3)

  1. 予め定めた間隙を設けて対向配置された観察側とその反対側の一対の基板と、
    前記一対の基板間の間隙に封入され、液晶分子が前記一対の基板間において予め定めた捩れ角でツイスト配向した液晶層と、
    前記一対の基板の前記液晶層に対向する内面にそれぞれ設けられ、前記液晶分子の配向状態を制御するための電圧が印加される複数の電極と、
    前記観察側基板の外面に配置され、可視光帯域の全域の波長光に対して偏光作用を示すノーマル偏光板と、
    前記反対側基板の外面に配置され、可視光帯域のうちの特定の帯域以外の帯域の波長光に対して偏光作用を示すカラー偏光板と、
    前記カラー偏光板の前記反対側基板と対向する面とは反対面に配置され、前記観察側から入射した光を前記観察側へ反射する反射板と、
    を備えることを特徴とする液晶表示素子。
  2. ノーマル偏光板は、その透過軸を、観察側基板の近傍における液晶分子の配向方向と実質的に平行または直交する方向に向けて配置され、カラー偏光板は、その透過軸を、反対側基板の近傍における液晶分子の配向方向と実質的に平行または直交する方向に向けて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示素子。
  3. 液晶層の液晶分子は、一対の基板間において実質的に90°の捩れ角でツイスト配向しており、ノーマル偏光板とカラー偏光板は、それぞれの透過軸を実質的に互いに直交させるか、或いは実質的に互いに平行にして配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示素子。
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