JP2010032370A - 受光センサーおよび電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】分光特性に違いがある光を用いた複数の検出機能を有しているにも拘らず、小型化することができる受光センサー、およびそれを備える電子機器を提供する。
【解決手段】外部の光を用いた検出機能を有する受光センサー11において、外部の光を受光し、受光量に応じて光電流を作成する受光素子101と、受光素子101により作成された光電流を用いて、所定の波長を有する光に基づいて作成された光電流を検出し、該検出した光電流に応じた検出信号を作成する、複数の検出処理回路(物体検出処理回路104・照度検出処理回路106)とを備え、各検出処理回路(物体検出処理回路104・照度検出処理回路106)は、互いに接続される接続点を介して受光素子101に電気的に接続されているとともに、検出する光電流の光の波長が異なるように設定されている。
【選択図】図1
【解決手段】外部の光を用いた検出機能を有する受光センサー11において、外部の光を受光し、受光量に応じて光電流を作成する受光素子101と、受光素子101により作成された光電流を用いて、所定の波長を有する光に基づいて作成された光電流を検出し、該検出した光電流に応じた検出信号を作成する、複数の検出処理回路(物体検出処理回路104・照度検出処理回路106)とを備え、各検出処理回路(物体検出処理回路104・照度検出処理回路106)は、互いに接続される接続点を介して受光素子101に電気的に接続されているとともに、検出する光電流の光の波長が異なるように設定されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、受光センサー、およびそれを備える電子機器に関するものであり、特に、複数の検出機能(センサー機能)を持つ受光センサーの小型化技術に関するものである。
近年、携帯電話などのポータブルメディアプレイヤーにおいて、各種の受光センサーが搭載されている。受光センサーとしては、周囲の照度を検出する照度センサー(例えば特許文献1参照)や、近接する物体から放出される透過光または反射光により、該物体の有無を検出する近接センサー(例えば特許文献2,3参照)、などがある。
このような各種の受光センサーは、小型化および軽量化のために、各種の受光センサーをひとつにまとめたデバイス、例えば、照度検出機能と近接物体検出機能とを具備する受光センサーとして提供されることが強く要望されている。
図23は、異なる機能を有する2つの受光センサーを1つのデバイスにまとめたときの、従来の受光センサー500の構成を示す等価回路ブロック図である。
図23に示すように、従来の受光センサー500は、物体検出のための、受光素子501、増幅回路502、および処理回路503と、照度検出のための、受光素子504、増幅回路505、および処理回路506と、を備えて構成される。このように、各機能に合わせた分光特性や感度を持つ受光素子501・504を使用して、受光素子、増幅回路、および処理回路をそれぞれ独立に備えることにより、異なる機能を有する受光センサーを実現している。
特開2008−54077号公報(平成20年3月6日公開)
特開平7−140324号公報(1995年6月2日公開)
特開2002−229280号公報(平成14年8月14日公開)
しかしながら、従来の受光センサー500では、受光素子を複数備えることにより、デバイスの占有面積を小さくすることができないという問題点を有している。
なお、上記特許文献3では、トナーの濃度を検出するための光と、トナーの位置ずれを検出するための光とを受光するために、受光素子は共用されている。これにより小型化を行っているものの、両者の光は同一光源から発生するものであることから、受光素子を共用することが可能となっている。
仮に、異なる機能を持つ受光センサーのために受光素子を共用する場合、各機能に要求される分光特性に違いがあると共用化できない。さらに、共用化した場合でも、各機能の精度が低下するという問題が生じる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、分光特性に違いがある光を用いた複数の検出機能を有しているにも拘らず、小型化することができる受光センサー、およびそれを備える電子機器を提供することにある。
本発明の受光センサーは、上記課題を解決するために、外部の光を用いた検出機能を有する受光センサーにおいて、外部の光を受光し、受光量に応じて光電流を作成する受光素子と、上記受光素子により作成された光電流を用いて、所定の波長を有する光に基づいて作成された光電流を検出し、該検出した光電流に応じた検出信号を作成する検出処理回路とを備え、上記検出処理回路は、複数設けられ、互いに接続される接続点を介して上記受光素子に電気的に接続されているとともに、検出する光電流の光の波長が異なるように設定されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、複数の検出処理回路では、検出する光電流の光の波長が異なることに対して、それぞれの検出処理回路のアルゴリズムなどが最適化されて設定されているので、受光素子を、異なる波長の光の光電流を検出するために複数備える必要は無く、共用することが可能となる。よって、複数の受光素子を備える構成と比較して、本受光センサーでは、波長に違いがある光を用いた複数の検出機能を有しているにも拘らず、デバイスの面積を縮小することが可能となり、また、デバイスコストも抑制することが可能となる。
また、本発明の受光センサーは、上記検出機能として、周囲の照度を検出する照度検出機能、および、近接する物体の有無を検出する近接物体検出機能を有しており、上記複数の検出処理回路は、上記受光素子により作成された光電流を用いて、第1波長を有する光に基づいて作成された光電流を検出し、該検出した光電流を照度に変換した照度検出信号を作成する照度検出処理回路と、上記受光素子により作成された光電流を用いて、第2波長を有する光に基づいて作成された光電流を検出し、該検出した光電流の有無に応じて物体検出信号を作成する物体検出処理回路とであることが好ましく、また、上記第1波長を有する光は、可視光であり、上記第2波長を有する光は、上記近接する物体からの可視光の反射光であることが望ましい。これにより、照度検出と物体検出とには可視光を利用するため、受光素子の分光特性を可視光の波長領域のみに最適化すればよく、受光素子を容易に実現することが可能となる。
さらには、上記照度検出処理回路は、上記光電流の直流成分を用い、上記物体検出処理回路は、上記光電流の交流成分を用いることが好ましい。一般的に、物体検出には交流信号を利用し、照度情報はほぼ直流信号である。それゆえ、上記の構成によれば、照度情報と近接検知情報とを容易に識別し、各検出処理回路は好適に処理することが可能となる。
また、本発明の受光センサーは、上記複数の検出処理回路の前段にそれぞれ設けられ、後段の検出処理回路が用いる光電流を増幅する増幅回路をさらに備えていることが好ましい。これにより、各検出処理回路に応じて、増幅率および周波数特性などの最適な設定を施した増幅回路を備えることで、それぞれの検出機能を最適化することが可能となる。
また、本発明の受光センサーは、上記受光素子と上記接続点とが電気的に接続される経路に設けられ、上記受光素子により作成された光電流を増幅する初段増幅回路をさらに備えていることが好ましい。これにより、受光素子により作成された微弱な光電流を、共用化した初段増幅回路により増幅することで、デバイスの占有サイズを小さくすることが可能となる。
また、本発明の受光センサーは、上記接続点と上記検出処理回路とが電気的に接続される経路毎にそれぞれ設けられ、上記受光素子との導電接続を開閉する開閉スイッチをさらに備えていることが好ましい。これにより、各開閉スイッチの開閉を切り替えることで、各検出処理回路における受光素子からの光電流の干渉を防止することが可能となる。
さらに、本発明の受光センサーは、上記接続点と上記検出処理回路とが電気的に接続される経路毎にそれぞれ設けられ、上記受光素子により作成された光電流から所定の周波数成分の光電流を選択する周波数選択回路をさらに備えていることが好ましい。これにより、各周波数選択回路が、対応する検出処理回路の機能に応じた周波数成分の光電流を選択することによって、各検出処理回路を同時に並行して処理させることが可能となる。
さらに、本発明の受光センサーは、上記接続点と上記検出処理回路とが電気的に接続される経路毎にそれぞれ設けられ、上記受光素子により作成された光電流の直流成分と交流成分とを分ける分岐回路をさらに備えていることが好ましい。これにより、各検出処理回路が検出する光電流に応じた周波数選択を簡単に実施することが可能となり、コストを抑えることが可能となる。
また、本発明の受光センサーは、上記課題を解決するために、外部の光を用いた検出機能を有する受光センサーにおいて、外部の光を受光し、受光量に応じて光電流を作成する受光素子と、上記受光素子により作成され該受光素子の第1端子から取り出された光電流を用いて、第3波長を有する光に基づいて作成された光電流を検出し、該検出した光電流に応じた第1検出信号を作成する第1検出処理回路と、上記受光素子により作成され該受光素子の第2端子から取り出された光電流を用いて、第4波長を有する光に基づいて作成された光電流を検出し、該検出した光電流に応じた第2検出信号を作成する第2検出処理回路とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、第1検出処理回路および第2検出処理回路では、検出する光電流の光の波長が異なることに対して、第1検出処理回路および第2検出処理回路のアルゴリズムなどが最適化されて設定されているので、受光素子を、異なる波長の光の光電流を検出するために複数備える必要は無く、共用することが可能となる。よって、複数の受光素子を備える構成と比較して、本受光センサーでは、波長に違いがある光を用いた複数の検出機能を有しているにも拘らず、デバイスの面積を縮小することが可能となり、また、デバイスコストも抑制することが可能となる。
なお、本発明の受光センサーは、上記検出機能として、周囲の照度を検出する照度検出機能、および、近接する物体の有無を検出する近接物体検出機能を有しており、上記第1検出処理回路は、上記第1検出信号として、検出した光電流を照度に変換した照度検出信号を作成する照度検出処理回路であり、上記第2検出処理回路は、上記第2検出信号として、検出した光電流の有無に応じて物体検出信号を作成する物体検出処理回路であることが望ましい。
また、本発明の受光センサーは、上記第1検出処理回路の前段に設けられ、当該第1検出処理回路が用いる光電流を増幅する第1増幅回路と、上記第2検出処理回路の前段に設けられ、当該第2検出処理回路が用いる光電流を増幅する第2増幅回路とをさらに備えていることが好ましい。これにより、第1検出処理回路に応じて増幅率および周波数特性などの最適な設定を施した第1増幅回路と、第2検出処理回路に応じて増幅率および周波数特性などの最適な設定を施した第2増幅回路とを備えることで、それぞれの検出機能を最適化することが可能となる。
なお、本発明の受光センサーは、上記受光素子は、1つのフォトダイオードであり、上記フォトダイオードの一方の端子が上記第1端子であり、他方の端子が上記第2端子であってもよい。これにより、簡単な構成で受光センサーを構成することが可能となる。
または、本発明の受光センサーは、上記受光素子は、2つのPN接合が一領域に形成されたフォトダイオードであり、上記フォトダイオードは、第1導電型の半導体基板の内側に、第2導電型の半導体エリアが該第1導電型の半導体基板の表面から所定の深さに形成されるとともに、該第2導電型の半導体エリアの内側に、第1導電型の半導体エリアが上記第1導電型の半導体基板の表面から所定の深さに形成された構造を有しており、上記第1導電型の半導体エリアから引き出された端子が上記第1端子であり、上記第2導電型の半導体エリアから引き出された端子が上記第2端子であってもよい。
上記の構成によれば、従来の受光素子の製造方法の基本フローを変更せずに、要求機能に合わせた最適な受光素子を生成することが可能となる。また、同一領域内で、ある光感度の受光素子領域と、他の光感度の受光素子領域とを形成することで、検出する光を容易に区別する、例えば、検出する光を可視光と赤外光とのように使い分けることが可能となる。
また、上記受光素子がいずれの場合であっても、本発明の受光センサーは、上記第3波長を有する光は、可視光であり、上記第4波長を有する光は、検出する物体からの可視光の反射光であることが望ましい。これにより、第1検出(照度検出)と第2検出(物体検出)とには可視光を利用するため、受光素子の分光特性を可視光の波長領域のみに最適化すればよく、受光素子を容易に実現することが可能となる。
一方、上記受光素子が2つのPN接合が一領域に形成されたフォトダイオードである場合は、本発明の受光センサーは、上記第3波長を有する光は、可視光であり、上記第4波長を有する光は、赤外光であることが望ましい。これにより、第1検出(照度検出)のためには、目視可能な明るさの光で検知可能になるとともに、第2検出(物体検出)のためには、人間の目に見えない波長の光で検知可能となる。
また、本発明の受光センサーは、上記受光素子の第1端子と上記第1検出処理回路とが電気的に接続される経路に設けられ、上記受光素子との導電接続を開閉する第1開閉スイッチと、上記受光素子の第2端子と上記第2検出処理回路とが電気的に接続される経路に設けられ、上記受光素子との導電接続を開閉する第2開閉スイッチとをさらに備えていることが好ましい。これにより、第1開閉スイッチおよび第2開閉スイッチの開閉を切り替えることで、各検出処理回路における受光素子からの光電流の干渉を防止することが可能となる。
さらに、本発明の受光センサーは、上記受光素子の第1端子と上記第1検出処理回路とが電気的に接続される経路に設けられ、上記受光素子により作成された光電流から所定の周波数成分の光電流を選択する第1周波数選択回路と、上記受光素子の第2端子と上記第2検出処理回路とが電気的に接続される経路に設けられ、上記受光素子により作成された光電流から所定の周波数成分の光電流を選択する第2周波数選択回路とをさらに備えていることが好ましい。これにより、第1周波数選択回路および第2周波数選択回路が、対応する検出処理回路の機能に応じた周波数成分の光電流を選択することによって、各検出処理回路を同時に平衡して処理させることが可能となる。
さらに、本発明の受光センサーは、上記受光素子の第1端子と上記第1検出処理回路とが電気的に接続される経路に設けられ、上記受光素子により作成された光電流の直流成分と交流成分とを分ける第1分岐回路と、上記受光素子の第2端子と上記第2検出処理回路とが電気的に接続される経路に設けられ、上記受光素子により作成された光電流の直流成分と交流成分とを分ける第2分岐回路とをさらに備えていることが好ましい。これにより、各検出処理回路が検出する光電流に応じた周波数選択を簡単に実施することが可能となり、コストを抑えることが可能となる。
また、本発明の受光センサーは、上記第2導電型の半導体エリアが形成される深さは、上記受光素子の分光感度を最適化するように設定されていることが好ましい。これにより、例えば、可視光を検出する受光素子領域の分光感度と、赤外光を検出する受光素子領域の分光感度とを最適化することが可能となる。
また、本発明の受光センサーは、上記受光素子の第1端子から取り出された光電流の直流成分が、上記第1検出処理回路に供給され、該光電流の交流成分が、上記受光素子の第2端子に帰還されていることが好ましい。これにより、例えば、物体検出に必要な光電流に含まれる、照度検出に必要な光電流を相殺することが可能となり、検知の誤作動を防止することが可能となる。
また、本発明の受光センサーは、上記受光素子の表面、または、上記受光素子を封入しているパッケージの外側に設けられ、所定の波長の光を通す分光感度を持つ波長フィルタをさらに備えていることが好ましい。これにより、例えば、可視光による照度検出の精度の劣化を抑えつつ、赤外光による物体検出を好適に実現することが可能となる。
本発明の電子機器は、上記受光センサーを内蔵することを特徴としている。
上記の構成によれば、上記受光センサーを内蔵しているので、波長に違いがある光を用いた複数の検出機能を具備することが可能となるとともに、小型で低コストの電子機器を提供することが可能となる。また、本電子機器は、例えば、照度センサーや近接センサーを主に具備するポータブル機器の小型化に有用である。
以上のように、本発明の受光センサーは、外部の光を受光し、受光量に応じて光電流を作成する受光素子と、上記受光素子により作成された光電流を用いて、所定の波長を有する光に基づいて作成された光電流を検出し、該検出した光電流に応じた検出信号を作成する検出処理回路とを備え、上記検出処理回路は、複数設けられ、互いに接続される接続点を介して上記受光素子に電気的に接続されているとともに、検出する光電流の光の波長が異なるように設定されている構成である。
それゆえ、複数の検出処理回路では、検出する光電流の光の波長が異なることに対して、それぞれの検出処理回路のアルゴリズムなどが最適化されて設定されているので、受光素子を、異なる波長の光の光電流を検出するために複数備える必要は無く、共用することができる。したがって、複数の受光素子を備える構成と比較して、本受光センサーでは、波長に違いがある光を用いた複数の検出機能を有しているにも拘らず、デバイスの面積を縮小することができ、また、デバイスコストも抑制することができるという効果を奏する。
また、本発明の受光センサーは、外部の光を受光し、受光量に応じて光電流を作成する受光素子と、上記受光素子により作成され該受光素子の第1端子から取り出された光電流を用いて、第3波長を有する光に基づいて作成された光電流を検出し、該検出した光電流に応じた第1検出信号を作成する第1検出処理回路と、上記受光素子により作成され該受光素子の第2端子から取り出された光電流を用いて、第4波長を有する光に基づいて作成された光電流を検出し、該検出した光電流に応じた第2検出信号を作成する第2検出処理回路とを備えている構成である。
それゆえ、第1検出処理回路および第2検出処理回路では、検出する光電流の光の波長が異なることに対して、第1検出処理回路および第2検出処理回路のアルゴリズムなどが最適化されて設定されているので、受光素子を、異なる波長の光の光電流を検出するために複数備える必要は無く、共用することができる。したがって、複数の受光素子を備える構成と比較して、本受光センサーでは、波長に違いがある光を用いた複数の検出機能を有しているにも拘らず、デバイスの面積を縮小することができ、また、デバイスコストも抑制することができるという効果を奏する。
本発明の電子機器は、上記受光センサーを内蔵する構成である。
それゆえ、上記受光センサーを内蔵しているので、波長に違いがある光を用いた複数の検出機能を具備することができるとともに、小型で低コストの電子機器を提供することができるという効果を奏する。また、本電子機器は、例えば、照度センサーや近接センサーを主に具備するポータブル機器の小型化に有用である。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本発明の一実施形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図1は、本実施の形態の受光センサー11の一構成例を示す等価回路ブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態の受光センサー11は、受光素子101、初段増幅回路102、物体検出増幅回路103(増幅回路、第2増幅回路)、物体検出処理回路104(検出処理回路、第2検出処理回路)、照度検出増幅回路105(増幅回路、第1増幅回路)、照度検出処理回路106(検出処理回路、第1検出処理回路)、物体検出出力端子107、および照度検出出力端子108を備えている。
受光センサー11は、照度センサーと近接センサーとが1つにまとめられたデバイスであり、周囲の照度を検出する照度検出機能と近接する物体の有無を検出する近接物体検出機能とを有している。つまりは、受光センサー11は、外部の光を受光素子101により受光し、その受光量に応じた信号を、物体検出出力端子107および照度検出出力端子108からそれぞれ出力するので、外部の光を定量的に検出することができる。
受光素子101は、受光すると受光量に応じて光電流を作成する。受光素子101としては、検出する光の波長領域をカバーする、1つの受光素子、または、1領域に複数のPN接合が形成された受光素子が用いられる。受光素子101が作成した光電流は、初段増幅回路102に出力される。
初段増幅回路102は、設定されている利得に基づいて光電流を増幅する。増幅された光電流は、物体検出増幅回路103および照度検出増幅回路105にそれぞれ出力される。つまり、初段増幅回路102の出力端子は、分岐点(接続点)を介して、物体検出増幅回路103および照度検出増幅回路105にそれぞれ電気的に接続されている。
物体検出増幅回路103に出力された光電流は、物体検出増幅回路103により増幅され、物体検出処理回路104に出力される。物体検出処理回路104は、この光電流から、所定の分光特性(波長)を有する光に基づいて作成された光電流を検出し、該検出した光電流の有無に応じて物体検出信号を作成して、物体検出出力端子107に出力する。
ここで、物体検出増幅回路103および物体検出処理回路104は、近接する物体を検出する機能のために設けられている部材である。それゆえ、受光素子101により作成された光電流を用いて、近接する物体を検出することができるように、物体検出増幅回路103および物体検出処理回路104は、そのパラメータや詳細構成(例えば、増幅率や、周波数特性、アルゴリズムなど)が最適に定められている。
一方、照度検出増幅回路105に出力された光電流は、照度検出増幅回路105により増幅され、照度検出処理回路106に出力される。照度検出処理回路106は、この光電流から、所定の分光特性を有する光に基づいて作成された光電流を検出し、該検出した光電流を照度に変換した照度検出信号を作成して、照度検出出力端子108に出力する。
ここで、照度検出増幅回路105および照度検出処理回路106は、周囲の照度を検出する機能のために設けられている部材である。それゆえ、受光素子101により作成された光電流を用いて、周囲の照度を検出することができるように、照度検出増幅回路105および照度検出処理回路106は、そのパラメータや詳細構成(例えば、増幅率や、周波数特性、アルゴリズムなど)が最適に定められている。
これにより、受光センサー11では、外部の光情報を用いて、物体検出出力端子107からの物体検出信号に示される物体検出結果、および照度検出出力端子108からの照度検出信号に示される照度検出結果を得ることが可能となる。
以上のように、受光センサー11では、物体検出および照度検出の2つの検出において、受光素子101を共用している。つまりは、物体検出増幅回路103および物体検出処理回路104と、照度検出増幅回路105および照度検出処理回路106とでは、検出する光電流の光の分光特性が異なることに対して、物体検出増幅回路103および照度検出増幅回路105の増幅率および周波数特性などや、物体検出処理回路104および照度検出処理回路106のアルゴリズムなどが、最適化されて設定されているので、受光素子を、異なる分光特性の光の光電流を検出するために複数備える必要は無く、共用化することが可能となる。
それゆえ、図23に示したような従来の検出機能ごとに受光素子501・504を備える構成に比べて、受光センサー11では、デバイスの占有面積を小型化することが可能になると共に、低コスト化への貢献も可能となる。
また、受光センサー11では、受光素子101により作成された光電流は、初段増幅回路102により増幅された後、各検出処理の回路へ供給されている。それゆえ、初段増幅回路102を共用しているので、デバイスの占有サイズを小さくすることが可能となっている。
ここで、照度検出には、人間が認識する明るさの度合いに沿うように、可視光を利用することが望ましい。また、物体検出には、照度検出に用いる光の分光特性とは異なる分光特性を有する光を利用すればよく、例えば、赤外光や、可視光の反射光を利用することができる。
例えば、物体検出のために可視光の反射光を利用する場合、この光を視感度波長領域(およそ400nm〜700nm)の範囲に設定することにより、受光素子101の分光特性を照度検出に合わせて最適化することが可能となり、受光素子101を容易に実現することが可能となる。
但し、物体検出用の光は、ユーザーやアプリケーションによっては、目に見えないほうが望ましい場合がある。その場合、視感度波長領域の両端に近い領域の波長、すなわち、なるべく人間の目に見えにくい波長を利用することが好ましい。また、物体検出のために赤外光を利用すれば、人間の目に見えない波長の光で検知可能となる。
また、受光センサー11は、携帯電話やモバイルメディアプレイヤーなどのポータブル機器(電子機器)に内蔵されていてもよい。例えば、携帯電話では、周囲の照度に応じてバックライトの光強度を調整することにより、消費電力を抑制する技術などが採用されている。
それゆえ、照度センサー(照度検出機能)と近接センサー(近接物体検出機能)とを同時に実現することが望まれている電子機器に、受光センサー11を内蔵することにより、その要望を実現するとともに、占有面積やコストの面で有用となる。
なお、本実施例では、照度検出機能と近接物体検出機能とを1つのデバイスにまとめる場合を例に挙げて説明したが、これに限るものではなく、他のセンサー、例えば、RGBセンサーなどでもよいし、3以上の検出機能を具備するように構成してもよい。すなわち、3以上の検出機能を具備させる場合は、その機能の数に応じて、受光素子101により作成された光電流を用いて、所定の分光特性を有する光に基づいて作成された光電流を検出し、該検出した光電流に応じた検出信号を作成する検出処理回路を備えればよい。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図2は、本実施の形態の受光センサー12の一構成例を示す等価回路ブロック図である。
図2に示すように、本実施の形態の受光センサー12は、図1に示した受光センサー11の構成のうち初段増幅回路102を除いた構成を備えている。つまり、受光素子101の出力端子は、分岐点(接続点)を介して、物体検出増幅回路103および照度検出増幅回路105にそれぞれ電気的に接続されている。
これにより、受光センサー12では、受光素子101により作成された光電流は、物体検出増幅回路103および照度検出増幅回路105にそれぞれ直接供給される。それゆえ、各検出処理の回路の最適化が可能となる。また、図1に示した受光センサー11の構成に比べて、デバイスの占有面積をさらに小型化することが可能になるとともに、低コスト化への貢献も可能となる。
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1,2と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1,2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1,2と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1,2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図3は、本実施の形態の受光センサー13の一構成例を示す等価回路ブロック図である。
図3に示すように、本実施の形態の受光センサー13は、図2に示した受光センサー12の構成と同一の構成を備えているけれども、受光素子101から複数の光電流を取り出して、各検出処理の回路にそれぞれ供給している。すなわち、受光素子101は、第1端子と第2端子を有しており、第1端子は物体検出増幅回路103に接続され、第2端子は照度検出増幅回路105に接続されている。これにより、受光素子101から取り出した複数の光電流を利用して、物体検出と照度検出とを好適に行うことが可能となる。
〔実施の形態4〕
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1〜3と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜3の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1〜3と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜3の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
例えば、上述した受光センサー11では、受光素子101により作成された光電流が、どのような光に基づくものであれ、物体検出増幅回路103および物体検出処理回路104の両方に供給されている。このため、一方の検出に必要な光電流が、他方の検出処理において干渉する場合が起こりうる。そこで、本実施の形態では、上記のような干渉を防止する構成について説明する。
図4は、本実施の形態の受光センサー14の一構成例を示す等価回路ブロック図である。
図4に示すように、本実施の形態の受光センサー14は、図1に示した受光センサー11の構成に加え、開閉スイッチ110(第2開閉スイッチ)、および開閉スイッチ111(第1開閉スイッチ)を備えている。
開閉スイッチ110は、初段増幅回路102と物体検出増幅回路103との間に設けられている。開閉スイッチ111は、初段増幅回路102と照度検出増幅回路105との間に設けられている。すなわち、開閉スイッチ110・111は、分岐点と各検出処理の回路とが電気的に接続される分岐路(経路)にそれぞれ設けられている。開閉スイッチ110・111は、例えば、制御部(図示せず)からの制御信号により、オン/オフ(開/閉)が切り替えられる。
受光センサー14では、開閉スイッチ110・111のオン/オフの切替のタイミングを時間分割するなどして、機能毎に接続を切り替えて、それぞれの検出機能を使用する。これにより、各機能に対する光電流の干渉を防止することが可能となる。また、効率良く検出処理を行うことが可能となり、消費電力の抑制などにもつながる。
ここで、図2に示した受光センサー12や、図3に示した受光センサー13においても、開閉スイッチ110・111を追加して構成することができる。
図5は、図2に示した受光センサー12の構成に加え開閉スイッチ110・111を備えた、受光センサー15の一構成例を示す等価回路ブロック図である。図6は、図3に示した受光センサー13の構成に加え開閉スイッチ110・111を備えた、受光センサー16の一構成例を示す等価回路ブロック図である。受光センサー15および受光センサー16においても、受光センサー14と同様に、各機能に対する光電流の干渉を防止することが可能となる。
〔実施の形態5〕
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1〜4と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜4の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1〜4と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜4の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図7は、本実施の形態の受光センサー17の一構成例を示す等価回路ブロック図である。
図7に示すように、本実施の形態の受光センサー17は、図1に示した受光センサー11の構成に加え、周波数選択回路112(第2周波数選択回路)、および周波数選択回路113(第1周波数選択回路)を備えている。
周波数選択回路112は、初段増幅回路102と物体検出増幅回路103との間に設けられている。周波数選択回路113は、初段増幅回路102と照度検出増幅回路105との間に設けられている。すなわち、周波数選択回路112・113は、分岐点と各検出処理の回路とが電気的に接続される分岐路にそれぞれ設けられている。周波数選択回路112・113は、予め、物体検出および照度検出のために必要な光に応じて、選択する周波数が設定されている。
受光センサー17では、周波数選択回路112・113の周波数選択処理により、物体検出および照度検出では、それぞれに応じた周波数成分の光電流を利用する。これにより、各機能に対して要求される周波数成分が異なる場合であっても、各検出機能を同時に並行して処理することが可能となる。
すなわち、上述した図4に示した受光センサー14では、各分岐路に開閉スイッチ110・111を設けることにより、必要な光電流を各検出処理の回路に供給していたが、本実施の形態の受光センサー17では、各分岐路に周波数選択回路112・113を設けることにより、必要な光電流を各検出処理の回路に供給している。これにより、最適に各検出処理を行うことが可能となっている。なお、勿論、開閉スイッチ110・111および周波数選択回路112・113を両方設ける構成としてもよい。
また、図2に示した受光センサー12や、図3に示した受光センサー13においても、周波数選択回路112・113を追加して構成することができる。
図8は、図2に示した受光センサー12の構成に加え周波数選択回路112・113を備えた、受光センサー18の一構成例を示す等価回路ブロック図である。図9は、図3に示した受光センサー13の構成に加え周波数選択回路112・113を備えた、受光センサー19の一構成例を示す等価回路ブロック図である。受光センサー18および受光センサー19においても、受光センサー17と同様に、各機能に対して要求される周波数成分が異なる場合であっても、各検出機能を同時に並行して処理することが可能となる。
〔実施の形態6〕
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1〜5と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜5の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1〜5と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜5の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図10は、本実施の形態の受光センサー20の一構成例を示す等価回路ブロック図である。
図10に示すように、本実施の形態の受光センサー20は、図1に示した受光センサー11の構成に加え、コンデンサ114(分岐回路、第2分岐回路)、およびローパスフィルタ(LPF)115(分岐回路、第1分岐回路)を備えている。
コンデンサ114は、初段増幅回路102と物体検出増幅回路103との間に設けられている。ローパスフィルタ115は、初段増幅回路102と照度検出増幅回路105との間に設けられている。すなわち、コンデンサ114およびローパスフィルタ115は、分岐点と各検出処理の回路とが電気的に接続される分岐路にそれぞれ設けられている。コンデンサ114は、容量C1を有しており、交流成分が物体検出増幅回路103に供給される。ローパスフィルタ115は、直流成分もしくは低周波成分を通過させるように、遮断周波数が予め設定されている。
受光センサー20では、コンデンサ114およびローパスフィルタ115を設けるのみで、容易に周波数選択が可能である。これにより、各機能に対して要求される周波数成分が異なる場合であっても、各検出機能を同時に並行して処理することが可能となる。
なお、この構成は、物体検出と照度検出とに適用する場合に非常に有効である。つまりは、近接センサーには、一般的に、例えばパルス信号のような交流的な信号を利用する。一方で、照度情報はほぼ直流情報であり、交流情報は必要ない。よって、交流情報を物体検出に利用、直流情報を照度検出に利用することで、受光素子を共用化しつつ、周波数選択を行うことが、容易に実現可能となる。
また、これにより、現在、携帯電話やモバイルメディアプレイヤー市場で要求が出てきている、照度センサーと近接センサーとの機能を同時に実現するときに、占有面積やコストの面で有用となる。
なお、上記受光センサー20では、コンデンサ114は交流結合を意図して用いており、コンデンサ114に限らず、ハイパスフィルタを用いてもよい。また、開閉スイッチ110・111とともに設ける構成としてもよい。
ここで、図2に示した受光センサー12や、図3に示した受光センサー13においても、コンデンサ114およびローパスフィルタ115を追加して構成することができる。
図11は、図2に示した受光センサー12の構成に加えコンデンサ114およびローパスフィルタ115を備えた、受光センサー21の一構成例を示す等価回路ブロック図である。図12は、図3に示した受光センサー13の構成に加えコンデンサ114およびローパスフィルタ115を備えた、受光センサー22の一構成例を示す等価回路ブロック図である。受光センサー21および受光センサー22においても、受光センサー20と同様に、特に、物体検出と照度検出とに適用する場合に非常に有効である。
〔実施の形態7〕
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1〜6と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜6の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1〜6と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜6の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
上述したように、受光素子101としては、検出する光の波長領域をカバーする、1つの受光素子、または、1領域に複数のPN接合が形成された受光素子が用いられる。本実施の形態では、受光素子101として、1つのフォトダイオード109を利用して、光電流を取り出し、複数の機能を実現する構成について説明する。
図13は、図1に示した受光センサー11の構成において受光素子101としてフォトダイオード109を備えた、受光センサー23の構成を示す等価回路ブロック図である。フォトダイオード109は、アノードが初段増幅回路102に接続され、カソードは他の回路に接続されている。受光センサー23では、フォトダイオード109の2端子のうち、片方の端子から光電流(光情報)を取り出して、初段増幅回路102に供給している。
図14は、図2に示した受光センサー12の構成において受光素子101としてフォトダイオード109を備えた、受光センサー24の構成を示す等価回路ブロック図である。フォトダイオード109は、アノードが物体検出増幅回路103および照度検出増幅回路105にそれぞれ接続され、カソードは他の回路に接続されている。受光センサー24では、フォトダイオード109の2端子のうち、片方の端子から光電流を取り出して、物体検出増幅回路103および照度検出増幅回路105にそれぞれ供給している。
図15は、図3に示した受光センサー13の構成において受光素子101としてフォトダイオード109を備えた、受光センサー25の構成を示す等価回路ブロック図である。フォトダイオード109は、アノードが照度検出増幅回路105に接続され、カソードが物体検出増幅回路103に接続されている。受光センサー25では、フォトダイオード109の2端子から光電流をそれぞれ取り出して、物体検出増幅回路103および照度検出増幅回路105にそれぞれ供給している。
このように、1つのフォトダイオード109を用いる場合は、簡単な構成で受光センサーを構成することが可能となる。また、1つのフォトダイオード109で、各機能に用いる光検出を共用して用いる場合であっても、後段に備えられている回路により、問題無く使用することができる。
なお、図13,14に示した受光センサー23,24では、フォトダイオード109のアノードから光電流が取り出され、図15に示した受光センサー25では、フォトダイオード109の、アノードから物体検出増幅回路103に供給される光電流と、カソードから照度検出増幅回路105に供給される光電流とが取り出されているが、これに限るものではなく、フォトダイオード109のアノードおよびカソードの接続は、回路構成に応じて逆でもよい。
〔実施の形態8〕
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1〜7と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜7の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1〜7と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜7の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態では、受光素子101として、1領域に2つのPN接合が形成されたフォトダイオードを利用して、2つの光電流を取り出し、各機能を実現する構成について説明する。
図16は、本実施の形態の受光センサー26の一構成例を示す等価回路ブロック図である。
図16に示すように、本実施の形態の受光センサー26は、図3に示した受光センサー13の構成を備えるとともに、受光素子101が、フォトダイオードPD1・PD2の2素子により構成されている。
フォトダイオードPD1・PD2は、受光素子101の構造により形成されたものである。受光素子101の具体的な断面構造を図17に示す。図17に示すように、受光素子101は、P型基板の内側に、所定の深さ(D1)で形成されたN型の拡散領域があり(N型ウェル、または、N型エピタキシャル層の場合もある)、そのN型の拡散領域の内側に、所定の深さで形成されたP型の層がある構造を有している。
これにより、浅い側のPN接合と深い側のPN接合との2種類のPN接合が、それぞれ、図16に示すフォトダイオードPD1と、フォトダイオードPD2となっている。フォトダイオードPD1のカソード(PD−K)、すなわちN型の拡散領域は、物体検出増幅回路103に接続される。フォトダイオードPD1のアノード(PD−A)、すなわちP型の層は、照度検出増幅回路105に接続される。フォトダイオードPD2は、カソードがフォトダイオードPD1のカソードに接続され、アノード(PD2−A)がGNDに接続される。なお、図17に示す構造の場合、通常、P型基板はフォトダイオードPD2のアノードであり、GNDに接続される。
また、図18に、フォトダイオードPD1・PD2の分光特性を示す。縦軸が相対感度を示し、横軸が波長(nm)を示している。図18に示すように、500nm〜600nmの波長付近にピークがあるものがフォトダイオードPD1の分光特性であり、800nmの波長付近にピークがあるものがフォトダイオードPD2の分光特性である。
それゆえ、照度検出に可視光を使用し、物体検出に赤外光を使用する場合において、フォトダイオードPD1・PD2を有効的に用いることが可能となる。すなわち、フォトダイオードPD1で受けた光情報を照度検出増幅回路105に供給させ、フォトダイオードPD2で受けた光情報を物体検出増幅回路103に供給させる。
これにより、フォトダイオードPD1・PD2の光検出によって、照度検出機能と物体検出機能との使い分けが容易になるとともに、両立を実現することが可能となる。
なお、図17に示した受光素子の構造において、N型とP型との配置はこれに限るものではなく、勿論、N型とP型の層がそれぞれ入れ替わった構造でもよい。また、1領域に2つのPN接合を形成する場合について説明したが、これに限らず、3以上のPN接合を形成したものであってもよい。さらには、1領域に複数のPN接合が形成された受光素子であっても、図1に示した受光センサー11に適用する場合は、取り出す光電流は1つであっても構わない。
〔実施の形態9〕
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1〜8と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜8の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1〜8と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜8の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図17に示すフォトダイオードPD1は、照度検出に利用する場合、図18に示すように赤外光に対する感度もゼロではないので、赤外光に対する感度が照度検出の精度を劣化させることがある。そこで、これを対策する構成として、受光素子101は、図19に示す構造を有することもできる。
図19は、受光素子101の他の構造例を示す図である。図20は、図19に示した構造を有する受光素子101の分光特性を示すグラフである。図19に示すように、フォトダイオードPD2に利用しているPN接合の深さを浅くする(D2<D1)、すなわちN型の拡散領域の深さを浅くすることにより、図20に示すように、フォトダイオードPD1の分光特性における赤外波長領域(およそ800nm以上)の感度を低下させることができる。
よって、フォトダイオードPD1の分光特性を可能な限り視感度に近づけることができる。それゆえ、可視光感度の受光素子と赤外光感度の受光素子とを同一エリア内に容易に形成して、各機能を最適に実現させることが可能となる。
また、他の構成として、図21に示すような分光特性を持つ光学フィルタ(図示せず)を、受光素子101の表面、または、受光素子101を封入しているパッケージの外側に備えてもよい。
図21は、波長フィルタの分光特性を示すグラフである。図21に示すように、波長フィルタは、照度検出に適した可視波長領域(およそ400nm〜700nm)を通す分光感度と、特定の赤外波長付近のみ(図21の例ではおよそ950nm)を通す分光感度とを持たせるように、分光特性が設定されている。これにより、照度検出時の視感度に対する検出精度の劣化を最小限に抑制しつつ、赤外光による物体検出を好適に行うことが可能となる。
〔実施の形態10〕
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1〜9と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜9の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1〜9と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜9の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図22は、本実施の形態の受光センサー27の一構成例を示す等価回路ブロック図である。
図22に示すように、本実施の形態の受光センサー27は、図16に示した受光センサー26の構成に加えて、電流ミラー回路116・117、コンデンサ118、コンデンサ119、およびDCパス回路120を備えている。
電流ミラー回路116・117は、例えば、トランジスタからなるカレントミラー回路を含んでいる回路である。電流ミラー回路116は、入力端子が電流ミラー回路117の出力端子に接続され、出力端子がフォトダイオードPD1のカソードに接続されている。電流ミラー回路117は、入力端子が、コンデンサ118を介してフォトダイオードPD1のアノードに接続されている。
コンデンサ119は、フォトダイオードPD1のカソードと物体検出増幅回路103との間に設けられている。さらに、コンデンサ119のフォトダイオードPD1のカソードに接続される端子には、DCパス回路120が接続されている。
上記の構成によれば、フォトダイオードPD1のアノード(PD1−A)は、照度検出増幅回路105に接続されているとともに、コンデンサ118を介して電流ミラー回路117に接続されている。これにより、光電流の直流成分(Ipd1 DC)が、照度検出増幅回路105に供給されるとともに、交流成分(Ipd1 AC)が電流ミラー回路117に供給される。
そして、電流ミラー回路117に供給された光電流の交流成分(Ipd1 AC)は、折り返されて電流ミラー回路116に出力され、さらに折り返されて、フォトダイオードPD1のカソード(PD−K)に出力される。すなわち、フォトダイオードPD1のアノードから出力された光電流の交流成分(Ipd1 AC)は、フォトダイオードPD1のカソードに帰還される。
一方、フォトダイオードPD1のカソード(PD−K)には、フォトダイオードPD1に流れる光電流とフォトダイオードPD2に流れる光電流とを足し合わせた光電流が流れる。この光電流を式(1)に示す。
[PD−Kのノードを流れる光電流]
=(Ipd1 DC+AC)+(Ipd2 DC+AC) ・・・式(1)
よって、物体検出出力端子107側に向かって流れる光電流は、式(2)に示すようになる。
=(Ipd1 DC+AC)+(Ipd2 DC+AC) ・・・式(1)
よって、物体検出出力端子107側に向かって流れる光電流は、式(2)に示すようになる。
[近接センサー側に流れる光電流]
=[PD−Kのノードを流れる光電流]−[PD1の交流成分]
=(Ipd1 DC+AC)+(Ipd2 DC+AC)−(Ipd1 AC)
=(Ipd1 DC)+(Ipd2 DC+AC) ・・・式(2)
したがって、近接センサーの回路に渡される光電流からは、フォトダイオードPD1で受ける光電流の交流成分が差し引かれている状態となる。
=[PD−Kのノードを流れる光電流]−[PD1の交流成分]
=(Ipd1 DC+AC)+(Ipd2 DC+AC)−(Ipd1 AC)
=(Ipd1 DC)+(Ipd2 DC+AC) ・・・式(2)
したがって、近接センサーの回路に渡される光電流からは、フォトダイオードPD1で受ける光電流の交流成分が差し引かれている状態となる。
フォトダイオードPD1で受ける交流成分の情報は、可視光の蛍光灯ノイズを強く受けるため、この情報が近接センサーの回路に渡されると誤動作の原因となりやすいが、上記交流成分を帰還させることで、近接センサーの回路に供給される光電流中に含まれる、可視光の不要な情報を総裁することが可能となり、近接検知の誤作動を防止することが可能となる。
また、コンデンサ119およびDCパス回路120の働きから、物体検出増幅回路103に供給される光電流は、式(3)に示すようになる。
[物体検出増幅回路103に供給される光電流]
=[近接センサー側に流れる光電流]−((Ipd1 DC)+(Ipd2 DC))
=(Ipd1 DC)+(Ipd2 DC+AC)−(Ipd1 DC)−(Ipd2 DC)
=Ipd2 AC ・・・式(3)
よって、交流信号を用いて好適に物体検出を行うことが可能であり、検出精度を向上することも可能となる。
=[近接センサー側に流れる光電流]−((Ipd1 DC)+(Ipd2 DC))
=(Ipd1 DC)+(Ipd2 DC+AC)−(Ipd1 DC)−(Ipd2 DC)
=Ipd2 AC ・・・式(3)
よって、交流信号を用いて好適に物体検出を行うことが可能であり、検出精度を向上することも可能となる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、光の情報を受けて複数の検出機能を有する受光センサーに関する分野に好適に用いることができるだけでなく、受光センサーの製造方法に関する分野にも好適に用いることができ、さらには、受光センサーを備える電子機器、例えば、携帯電話や、液晶テレビ、画像形成装置などの分野にも広く用いることができる。
11〜27 受光センサー
101 受光素子
102 初段増幅回路
103 物体検出増幅回路(増幅回路、第2増幅回路)
104 物体検出処理回路(検出処理回路、第2検出処理回路)
105 照度検出増幅回路(増幅回路、第1増幅回路)
106 照度検出処理回路(検出処理回路、第1検出処理回路)
107 物体検出出力端子
108 照度検出出力端子
109 フォトダイオード
110 開閉スイッチ(第2開閉スイッチ)
111 開閉スイッチ(第1開閉スイッチ)
112 周波数選択回路(第2周波数選択回路)
113 周波数選択回路(第1周波数選択回路)
114 コンデンサ(分岐回路、第2分岐回路)
115 ローパスフィルタ(分岐回路、第1分岐回路)
116,117 電流ミラー回路
118 コンデンサ
119 コンデンサ
120 DCパス回路
101 受光素子
102 初段増幅回路
103 物体検出増幅回路(増幅回路、第2増幅回路)
104 物体検出処理回路(検出処理回路、第2検出処理回路)
105 照度検出増幅回路(増幅回路、第1増幅回路)
106 照度検出処理回路(検出処理回路、第1検出処理回路)
107 物体検出出力端子
108 照度検出出力端子
109 フォトダイオード
110 開閉スイッチ(第2開閉スイッチ)
111 開閉スイッチ(第1開閉スイッチ)
112 周波数選択回路(第2周波数選択回路)
113 周波数選択回路(第1周波数選択回路)
114 コンデンサ(分岐回路、第2分岐回路)
115 ローパスフィルタ(分岐回路、第1分岐回路)
116,117 電流ミラー回路
118 コンデンサ
119 コンデンサ
120 DCパス回路
Claims (23)
- 外部の光を用いた検出機能を有する受光センサーにおいて、
外部の光を受光し、受光量に応じて光電流を作成する受光素子と、
上記受光素子により作成された光電流を用いて、所定の波長を有する光に基づいて作成された光電流を検出し、該検出した光電流に応じた検出信号を作成する検出処理回路とを備え、
上記検出処理回路は、複数設けられ、互いに接続される接続点を介して上記受光素子に電気的に接続されているとともに、検出する光電流の光の波長が異なるように設定されていることを特徴とする受光センサー。 - 上記検出機能として、周囲の照度を検出する照度検出機能、および、近接する物体の有無を検出する近接物体検出機能を有しており、
上記複数の検出処理回路は、
上記受光素子により作成された光電流を用いて、第1波長を有する光に基づいて作成された光電流を検出し、該検出した光電流を照度に変換した照度検出信号を作成する照度検出処理回路と、
上記受光素子により作成された光電流を用いて、第2波長を有する光に基づいて作成された光電流を検出し、該検出した光電流の有無に応じて物体検出信号を作成する物体検出処理回路とであることを特徴とする請求項1に記載の受光センサー。 - 上記第1波長を有する光は、可視光であり、
上記第2波長を有する光は、上記近接する物体からの可視光の反射光であることを特徴とする請求項2に記載の受光センサー。 - 上記照度検出処理回路は、上記光電流の直流成分を用い、
上記物体検出処理回路は、上記光電流の交流成分を用いることを特徴とする請求項2に記載の受光センサー。 - 上記複数の検出処理回路の前段にそれぞれ設けられ、後段の検出処理回路が用いる光電流を増幅する増幅回路をさらに備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の受光センサー。
- 上記受光素子と上記接続点とが電気的に接続される経路に設けられ、上記受光素子により作成された光電流を増幅する初段増幅回路をさらに備えていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の受光センサー。
- 上記接続点と上記検出処理回路とが電気的に接続される経路毎にそれぞれ設けられ、上記受光素子との導電接続を開閉する開閉スイッチをさらに備えていることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の受光センサー。
- 上記接続点と上記検出処理回路とが電気的に接続される経路毎にそれぞれ設けられ、上記受光素子により作成された光電流から所定の周波数成分の光電流を選択する周波数選択回路をさらに備えていることを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載の受光センサー。
- 上記接続点と上記検出処理回路とが電気的に接続される経路毎にそれぞれ設けられ、上記受光素子により作成された光電流の直流成分と交流成分とを分ける分岐回路をさらに備えていることを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載の受光センサー。
- 外部の光を用いた検出機能を有する受光センサーにおいて、
外部の光を受光し、受光量に応じて光電流を作成する受光素子と、
上記受光素子により作成され該受光素子の第1端子から取り出された光電流を用いて、第3波長を有する光に基づいて作成された光電流を検出し、該検出した光電流に応じた第1検出信号を作成する第1検出処理回路と、
上記受光素子により作成され該受光素子の第2端子から取り出された光電流を用いて、第4波長を有する光に基づいて作成された光電流を検出し、該検出した光電流に応じた第2検出信号を作成する第2検出処理回路とを備えていることを特徴とする受光センサー。 - 上記検出機能として、周囲の照度を検出する照度検出機能、および、近接する物体の有無を検出する近接物体検出機能を有しており、
上記第1検出処理回路は、上記第1検出信号として、検出した光電流を照度に変換した照度検出信号を作成する照度検出処理回路であり、
上記第2検出処理回路は、上記第2検出信号として、検出した光電流の有無に応じて物体検出信号を作成する物体検出処理回路であることを特徴とする請求項10に記載の受光センサー。 - 上記第1検出処理回路の前段に設けられ、当該第1検出処理回路が用いる光電流を増幅する第1増幅回路と、
上記第2検出処理回路の前段に設けられ、当該第2検出処理回路が用いる光電流を増幅する第2増幅回路とをさらに備えていることを特徴とする請求項10または11に記載の受光センサー。 - 上記受光素子は、1つのフォトダイオードであり、
上記フォトダイオードの一方の端子が上記第1端子であり、他方の端子が上記第2端子であることを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の受光センサー。 - 上記受光素子は、2つのPN接合が一領域に形成されたフォトダイオードであり、
上記フォトダイオードは、第1導電型の半導体基板の内側に、第2導電型の半導体エリアが該第1導電型の半導体基板の表面から所定の深さに形成されるとともに、該第2導電型の半導体エリアの内側に、第1導電型の半導体エリアが上記第1導電型の半導体基板の表面から所定の深さに形成された構造を有しており、
上記第1導電型の半導体エリアから引き出された端子が上記第1端子であり、上記第2導電型の半導体エリアから引き出された端子が上記第2端子であることを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の受光センサー。 - 上記第3波長を有する光は、可視光であり、
上記第4波長を有する光は、検出する物体からの可視光の反射光であることを特徴とする請求項13または14に記載の受光センサー。 - 上記第3波長を有する光は、可視光であり、
上記第4波長を有する光は、赤外光であることを特徴とする請求項14に記載の受光センサー。 - 上記受光素子の第1端子と上記第1検出処理回路とが電気的に接続される経路に設けられ、上記受光素子との導電接続を開閉する第1開閉スイッチと、
上記受光素子の第2端子と上記第2検出処理回路とが電気的に接続される経路に設けられ、上記受光素子との導電接続を開閉する第2開閉スイッチとをさらに備えていることを特徴とする請求項13または14に記載の受光センサー。 - 上記受光素子の第1端子と上記第1検出処理回路とが電気的に接続される経路に設けられ、上記受光素子により作成された光電流から所定の周波数成分の光電流を選択する第1周波数選択回路と、
上記受光素子の第2端子と上記第2検出処理回路とが電気的に接続される経路に設けられ、上記受光素子により作成された光電流から所定の周波数成分の光電流を選択する第2周波数選択回路とをさらに備えていることを特徴とする請求項13または14に記載の受光センサー。 - 上記受光素子の第1端子と上記第1検出処理回路とが電気的に接続される経路に設けられ、上記受光素子により作成された光電流の直流成分と交流成分とを分ける第1分岐回路と、
上記受光素子の第2端子と上記第2検出処理回路とが電気的に接続される経路に設けられ、上記受光素子により作成された光電流の直流成分と交流成分とを分ける第2分岐回路とをさらに備えていることを特徴とする請求項13または14に記載の受光センサー。 - 上記第2導電型の半導体エリアが形成される深さは、上記受光素子の分光感度を最適化するように設定されていることを特徴とする請求項14または16に記載の受光センサー。
- 上記受光素子の第1端子から取り出された光電流の直流成分が、上記第1検出処理回路に供給され、該光電流の交流成分が、上記受光素子の第2端子に帰還されていることを特徴とする請求項14,16または20に記載の受光センサー。
- 上記受光素子の表面、または、上記受光素子を封入しているパッケージの外側に設けられ、所定の波長の光を通す分光感度を持つ波長フィルタをさらに備えていることを特徴とする請求項1〜21のいずれか1項に記載の受光センサー。
- 請求項1〜22のいずれか1項に記載の受光センサーを内蔵することを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008194933A JP2010032370A (ja) | 2008-07-29 | 2008-07-29 | 受光センサーおよび電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008194933A JP2010032370A (ja) | 2008-07-29 | 2008-07-29 | 受光センサーおよび電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010032370A true JP2010032370A (ja) | 2010-02-12 |
Family
ID=41737018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008194933A Pending JP2010032370A (ja) | 2008-07-29 | 2008-07-29 | 受光センサーおよび電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010032370A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011196686A (ja) * | 2010-03-17 | 2011-10-06 | Anritsu Corp | 光線路監視装置及び光線路監視システム及び光線路監視方法 |
JP2012000836A (ja) * | 2010-06-16 | 2012-01-05 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及びその制御方法 |
JP2013058596A (ja) * | 2011-09-08 | 2013-03-28 | Sharp Corp | 物体検出センサおよびそれを備えた電子機器 |
CN113904673A (zh) * | 2021-09-03 | 2022-01-07 | 深圳拓邦股份有限公司 | 一种光线感应模块、装置、方法及存储介质 |
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2008
- 2008-07-29 JP JP2008194933A patent/JP2010032370A/ja active Pending
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