JP2010031780A - 内燃機関の吸気制御装置 - Google Patents

内燃機関の吸気制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010031780A
JP2010031780A JP2008195934A JP2008195934A JP2010031780A JP 2010031780 A JP2010031780 A JP 2010031780A JP 2008195934 A JP2008195934 A JP 2008195934A JP 2008195934 A JP2008195934 A JP 2008195934A JP 2010031780 A JP2010031780 A JP 2010031780A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time constant
response time
acceleration
intake
calculating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008195934A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5233480B2 (ja
Inventor
Takahiro Yoshino
太容 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2008195934A priority Critical patent/JP5233480B2/ja
Publication of JP2010031780A publication Critical patent/JP2010031780A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5233480B2 publication Critical patent/JP5233480B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Abstract

【課題】スロットル開度制御を、運転状況に応じた適切な応答性で行う。
【解決手段】目標スロットル開度を算出する目標スロットル開度算出手段と、加速時用規範応答時定数を算出する加速時用規範応答時定数算出手段B51と、非加速時用規範応答時定数を算出する非加速時用規範応答時定数算出手段B52と、運転状態を検出する運転状態検出手段と、運転状態に基づいて加速時用規範応答時定数または非加速時用規範応答時定数のいずれかを選択する規範応答時定数切換判定手段B53と、を備え、目標スロットル開度設定手段は、規範応答時定数切換判定手段が選択した規範応答時定数を用いて目標スロットル開度を算出する。
【選択図】図4

Description

本発明は、エンジンの吸気制御装置に関し、特にスロットルバルブの開度制御の応答性向上に関する。
エンジンの吸入空気量の制御として、吸気弁の作動特性(バルブタイミング、リフト量)を可変制御する可変動弁機構を設け、これによって吸入空気量を制御するものが知られている。これによれば、従来吸入空気量の制御を行っていたスロットルバルブでの絞り損失を無くすことができ、燃費向上を図ることができる。
ただし、パージガス、ブローバイガスを吸気系に吸引するためや、ブレーキマスターバック用の負圧源として吸気負圧を要する場合がある。そこで、スロットルバルブを備えて、所定条件では吸気負圧を発生させるようにスロットルバルブを制御している。また、低負荷域では、吸気弁のリフト量を小さくすることになり吸気弁による空気量制御が難しくなるため、スロットルバルブによる制御に切り換えている。
このような吸入空気量制御の一例として、目標吸入空気量が目標とする応答で得られるように制御するスロットルバルブ制御装置が特許文献1に開示されている。
具体的には、規範応答時定数を算出する手段を有し、目標吸気圧、仮想吸気圧、規範応答時定数及び仮想シリンダ吸気量(吸入空気量)に基づいて、目標スロットル開度を設定している。ここで、時定数は、運転状態に応じて一義的に定められている。
特開2007−278083号公報
ところで、一般的にはドライバのアクセル操作に対して高応答な特性とする方が、運転性は良いとされる。一方、エアコンスイッチのON・OFF時のようなアクセル操作を伴わない負荷変動に対応して吸入空気量を変化させる場合には、高応答にするとトルク変動が急激になり、運転者に違和感を与える要因となる。
このように、同一の運転条件(エンジン回転数及び負荷)であっても、要求される応答性が異なる場合がある。
しかし、特許文献1に開示された制御装置では、時定数を運転状態に応じて一義的に定めているため、異なる応答性要求に応えることができないという問題がある。
そこで、本発明では、上述したような、異なる応答性要求に応じた時定数の設定を可能にすることを目的とする。
本発明の内燃機関の吸気制御装置は、目標スロットル開度を算出する目標スロットル開度算出手段と、加速時用規範応答時定数を算出する加速時用規範応答時定数算出手段と、非加速時用規範応答時定数を算出する非加速時用規範応答時定数算出手段と、運転状態を検出する運転状態検出手段と、運転状態に基づいて加速時用規範応答時定数または非加速時用規範応答時定数のいずれかを選択する規範応答時定数切換判定手段と、を備え、目標スロットル開度設定手段は、規範応答時定数切換判定手段が選択した規範応答時定数を用いて目標スロットル開度を算出する。
本発明によれば、運転状態に応じた規範応答時定数を用いて目標スロットル開度を算出するので、高応答性が要求される状況と低応答性が要求される状況のいずれにも対応することができる。
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は第1実施形態のシステム構成の概略図であり、エンジンのシリンダ周辺をエンジンのフロント側から見た断面図である。
2はシリンダヘッド、3はシリンダブロック、4はシリンダブロック3に設けたシリンダ内を摺動するピストン、1はシリンダヘッド2下面とシリンダブロック3とピストン4の冠面とで形成する燃焼室、5は吸気通路、6は排気通路、7は吸気バルブ、8は排気バルブ、9は吸気バルブ7を駆動する可変動弁機構、10は排気カムシャフト、11は燃料噴射弁、12は点火栓、13はコントロールユニット(目標スロットル開度算出手段、加速時用規範応答時定数算出手段、非加速時用規範応答時定数算出手段、運転状態検出手段、規範応答時定数切換判定手段、目標吸気圧算出手段、仮想吸気圧算出手段)、14はスロットルバルブである。
吸気通路5、排気通路6はそれぞれ燃焼室1に開口部を有し、吸気バルブ7は吸気通路5の開口部を開閉し、排気バルブ8は排気通路6の開口部を開閉する。吸気バルブ7、排気バルブ8はそれぞれ可変動弁機構9、排気カムシャフト10によって駆動される。
なお、本実施形態は吸気バルブ7、排気バルブ8を各気筒にそれぞれ2つ備える、いわゆる吸排2弁式であり、吸気通路5及び排気通路6も各気筒にそれぞれ2本備える。2本の吸気通路5は、シリンダヘッド2の一方の側面に一つの開口部を有する通路がシリンダヘッド2の内部で分岐したものである。また、2本の排気通路6はシリンダヘッド2内部で合流し、シリンダヘッド2の他方の側面に一つの開口部を有する。
第1燃料噴射弁11は燃焼室1の側面から燃焼室1に直接燃料を噴射するよう設ける。
点火栓12は燃焼室1の天井面の中央近傍に設ける。コントロールユニット13は第1燃料噴射弁11の噴射時期、噴射量、噴射圧等及び点火栓12の点火タイミングの制御を行う他、中間負荷筒内ガス流動強化手段として、後述する中負荷中リフト域での筒内ガス流動を強化するための制御を行う。
スロットルバルブ14は、基本的に全開となっており、吸気量の調節は後述する吸気バルブ7のバルブタイミングとリフト量及び作動角の制御により行う。ただし、図示しないブレーキマスターバック用の負圧が必要な場合等、所定の場合には吸気通路5内に負圧を発生させるために開度を小さくする。なお、スロットルバルブ14を設けずに、負圧発生用のポンプを設けることで上記負圧が必要な場合に対応するようにしてもよい。
また、排気カムシャフト10は一般的な回転式のカムシャフトであるため、駆動機構等についての説明は省略する。一方、可変動弁機構9は吸気バルブ7のリフト量、作動角を可変に制御可能な可変動弁機構であり、公知の可変動弁機構(例えば特開2007−278083号公報に開示されているもの)を適用可能である。
図2は、コントロールユニット13が実行するスロットルバルブ14による吸入空気量制御のメインブロック図である。
目標吸気圧算出部B31では、現在のシリンダ実効容積において目標シリンダ吸気量を実現するための目標吸気圧を算出する。仮想吸気圧算出部B39では、スロットルバルブ14の目標開口面積に基づいて、吸気系の内部モデルを用いて現在の吸気圧(マニホールド内圧)推定値である仮想吸気圧を算出する。この仮想吸気圧は、吸気圧偏差演算部B32に入力する他、仮想シリンダ吸気量算出部にも入力する。
吸気圧偏差演算部B32では、これら目標吸気圧と仮想吸気圧との偏差を演算し、演算結果が演算部B33に入力される。
演算部B33では、目標吸気圧と仮想吸気圧との偏差、及び規範応答時定数τPmに基づいて、目標吸気圧変化量を演算する。この演算結果を質量換算部B34で目標吸気量変化量(質量変化量)に換算する。
加算部B35では、仮想シリンダ吸気量算出部B40で算出された仮想シリンダ吸気量に無駄時間補償部B41で無駄時間補償処理を施したものと、質量換算部B34の演算結果とを加算して、スロットルバルブ14を通過する時間当たりの目標吸入空気量を算出する。
目標開口面積算出部B36では、この目標吸入空気量に基づいてスロットルバルブ14の目標開口面積を算出する。アクチュエータ応答遅れ補償部B37では目標開口面積を目標スロットルバルブ開度に換算したものに遅れ補償処理を施し、これを目標スロットル開度としてスロットルバルブ14の開度制御を行う。また、この目標スロットル開度は仮想吸気圧算出部B39にも入力する。
シリンダ実効容積算出部B38では、運転状態及びバルブタイミングに基づいて、シリンダ実効容積を算出し、これを目標吸気圧算出部B31及び仮想シリンダ吸気量算出部B40に入力する。
次に、各ブロックの詳細について説明する。
シリンダ実効容積算出部B38では、上述したように、運転状態及びバルブタイミングに基づいて、シリンダ実効容積を算出する。シリンダ実効容積は、静的には吸気弁閉時期IVCでのシリンダ容積から上死点TDCでのシリンダ容積を差し引いた値が行程容積であるが、実際には、吸気行程開始時期及び終了時期は、それぞれ上死点TDC、吸気弁閉時期IVCに対してずれを生じる。
これは、吸気弁閉時期IVCより前に、シリンダ内圧が吸気圧に達するためである。この吸気弁閉時期IVCに対して実際の吸気行程が終了する時期の進み量は、エンジン回転速度が高いときほど、またバルブリフト量が小さいときほど慣性の影響が大きくなって増大する。
そこで、まず吸気バルブ7のバルブ特性から、最大リフト量を算出する。そして、前述した進み量をIVCオフセット量として、エンジン回転速度とバルブリフト量をパラメータとするマップを設定し、このマップを参照してIVCオフセット量IVCOFSを求め、吸気弁閉時期IVCからIVCオフセット量IVCOFSを差し引いたクランク角位置を、吸気行程が終了する実効IVCとして算出する。
一方、吸気行程が開始する時期の吸気上死点TDCからのずれは、バルブオーバーラップによる排気の吹き返しに起因する。
すなわち、バルブオーバーラップ状態で吸気バルブ7が開いてからシリンダ内圧は排気圧から徐々に低下して、吸気上死点TDCより遅れて吸気圧と等しくなり、この時点から吸気行程が開始される。吸気バルブ開弁開始付近では開口面積が小さいためシリンダ内圧の低下は小さく、実質的な低下は排気の吹き返し流量が最大となるオーバーラップ中心角O/LCA付近から始まる。シリンダ内圧が低下し始めてから実際の吸気行程が開始される時期(実効TDC)までの遅れ量は、エンジン回転速度が高くなるほど、また、バルブオーバーラップ量(オーバーラップ開口面積)が小さくなるほど慣性の影響が大きくなってシリンダ内圧の低下度合いが鈍ることにより増大する。
そこで、まず、吸気バルブ開時期IVO、吸気バルブ閉時期IVCを入力して、オーバーラップ中心角O/LCAを演算する。具体的には、吸気バルブ開時期IVO、吸気バルブ閉時期IVCにより決定される吸気バルブ7のバルブ特性IVと、既知の排気バルブ8のバルブ特性EVとに基づいて、両特性のリフト量が一致する点(交点)におけるクランク角を、オーバーラップ中心角O/LCAとして算出する。
次いで、オーバーラップ中心角O/LCAに対するオーバーラップ開口面積O/LAを、予め設定したマップを参照して算出する。オーバーラップ中心角O/LCAが小さいとき(進角側にあるとき)ほど、オーバーラップ開口面積O/LAは大きい特性を有している。
次いで、エンジン回転速度とオーバーラップ開口面積O/LAをパラメータとして、オーバーラップ中心角O/LCAから実効TDCまでの遅れ量をTDCオフセット量としたマップを設定しておき、このマップを参照してTDCオフセット量TDCOFSを求め、オーバーラップ中心角O/LCAにTDCオフセット量TDCOFSを加算したクランク角位置を実効TDCとして算出する。
そして、吸気バルブ開時期IVO、吸気バルブ閉時期IVC、実効TDCを入力して、吸気バルブ7のバルブ特性から実効TDCにおけるシリンダ容積VETDCを、マップを参照して算出し、同じく、IVO、IVC、実効IVCを入力して、実効IVCにおけるシリンダ容積VEIVCを、マップを参照して算出する。
このようにして算出したシリンダ容積VEIVCからシリンダ容積VETDCを差し引いて、シリンダ実効容積VEを算出する。
次に仮想吸気圧算出部B39及び仮想シリンダ吸気量算出部B40について説明する。
図3は、目標開口面積に遅れ補償処理を施した実開口面積ATVOにおける、吸気通路内圧PMを算出するモデルの一例である。このモデルを用いて、目標値に制御したときの予測値としての仮想値が算出される。以下、仮想値には実際値に対して「’」を付して説明する。
ブロックB51では、目標開口面積算出部B36で算出したスロットルバルブ14の目標開口面積tATVOに対して、アクチュエータ応答遅れ補償部B37でスロットルバルブ14から筒内までの遅れを補償する処理を施してtATVOHとした後、次式により仮想吸気量QA’を算出する(伝達関数K1)。
Figure 2010031780
A:大気圧
M:マニホールド内圧=吸気圧
tATVOH:一次遅れ補正後の目標開口面積
R:ガス定数
A:大気温度=吸気温度
κ:比熱比
目標開口面積に基づいて算出された、スロットルバルブ14を通過して吸気通路5に流入する時間当たりの吸気流量QA’と、後述するように算出された吸気通路5からの流出量、つまり筒内への時間当たりの流入量QE’との偏差(QA’−QE’)を算出する。
次に、ブロックB52では、吸気量偏差を吸気圧変化量(ΔPM/Δt)’に換算する(伝達関数:K2)。
(ΔPM/Δt)’=RTA/VM・(QA’−QE’)・・・(2)
M:マニホールド容積
そして、ブロックB53では、吸気圧変化量(ΔPM/Δt)’を積分して、仮想吸気圧PM’を算出する(伝達関数:1/s)。上記のブロックB51〜B53が仮想吸気圧算出部B39の内容である。
次にブロックB54では、仮想吸気圧PM’と、シリンダ実効容積VEとに基づいて、次式により1シリンダ当たりの仮想シリンダ吸気量QCを算出する(伝達関数:K3)。
C’=PM’・VE/(RTA)・・・(3)
そして、ブロックB55では、仮想シリンダ吸気量QCを次式によって時間当たりの流量QEに換算する(伝達関数:K4)。
QE’=QC’・ncyl/2・Ne/60 (4)
cyl:エンジンの総気筒数
Ne:エンジン回転速度
この時間当たりの仮想シリンダ吸気量QE’が、上述したように次回算出される吸気量QA’との偏差の算出に用いられると共に、後述する目標吸気量tQAの算出に用いられる。上記ブロックB54とブロックB55が仮想シリンダ吸気量算出部の内容である。
なお、ここでは仮想吸気圧PM’を上記のように演算により求めたが、圧力センサを用いて直接検出するようにしても構わない。
次に、目標吸気圧算出部B31について説明する。
目標吸気圧算出部B31は、次式により、現在のシリンダ実効容積VEにおいて目標シリンダ吸気量tQCを実現するための目標吸気圧tPMを算出する。ここで、目標シリンダ吸気量は、アクセル開度及びエンジン回転速度等に基づいて算出される目標トルクの実現に必要な吸気量である。
tPM=tQC・RTA/VE・・・(5)
次に目標開口面積算出部B36について説明する。
ここでは、目標吸気量tQAに基づいて、次式によりスロットルバルブ14の目標開口面積tATVOを算出する(伝達関数:1/K)。
Figure 2010031780
次に、演算部B33の規範応答時定数τPmの設定方法について説明する。
図4は、規範応答時定数τPmを演算するための構成を示す図である。図に示すように、加速時用規範応答時定数算出部B61と非加速時用規範応答時定数算出部B62のいずれにも、エンジン回転速度Ne及び負荷Tが入力される。加速時用規範応答時定数算出部B61では、後述する加速時用の規範応答時定数マップに基づいて加速時用の規範応答時定数を算出する。非加速時用規範応答時定数算出部B62でも同様に、非加速時用の規範応答時定数マップに基づいて非加速時用の規範応答時定数を算出する。
いずれの規範応答時定数マップも、基本的には図5に示すように高負荷・高回転になるほど小さくなる、つまり高応答になる特性となっている。ただし、加速時用と非加速時用を比較すると、同回転速度・同負荷では加速時用の方がより高応答となるように設定されている。
これら加速時用規範応答時定数及び非加速時用規範応答時定数はスイッチ部B64に入力される。スイッチ部B64には、この他に後述する切り換え判定部B63からの切り換え信号が入力され、これに応じていずれか一方の規範応答時定数が選択される。
切り換え判定部B63について説明する。
図6は、切り替え判定部B63の構成図である。Aは加速意図検知演算部、Bは吸気圧偏差判定部、Cは急減速エンスト回避判定部、Dは補機負荷変動判定部、Eはアイドリング状態判定部である。
まず、運転者の加速意図の有無を検出する加速意図検出部Aについて説明する。
アクセル開度変化量、つまり図示しないアクセル開度センサにより検出するアクセル開度の現在値と前回値との偏差(現在値−前回値)が、予め設定した所定値#1以上の場合に、ANDゲート71の一方の入力端子にトリガが入力される。また、アイドルスイッチがOFFの場合、つまりアクセルペダルが踏み込まれた場合に、ANDゲート71の他方の入力端子にトリガが入力される。
上記のようなアイドルスイッチのトリガを設けたことにより、例えば停車中にアクセルペダルに軽く足を載せたときのように加速意図がない場合に、加速意図があると誤判定することを防止できる。このため、所定値#1の設定に際しては、上記誤判定を防止することを考慮する必要がなくなるので、ごく僅かなアクセル開度変化量でも加速意図ありと判定するため、例えば所定値#1をゼロと設定することができる。
目標吸気圧と仮想吸気圧との偏差が予め設定した所定値#2以上の場合に、ANDゲート72の一方の入力端子にトリガが入力される。また、他方の入力端子には、後述する加速意図検知フラグの前回値が入力される。
この吸気圧の偏差が所定値#2以上か否かを判定する判定部は、吸気圧が目標吸気圧に収束したか否かを判定するためのものである。これは、運転者に加速意図がある場合には、目標トルクに到達したとみなせる状態までは加速時用の時定数(高応答)とすることで、運転性の向上を図ることを目的としている。
したがって、吸気圧制御精度に基づいて、吸気圧が目標吸気圧に収束したか否かを確実に判定できるような値を、所定値#2として設定する。具体的には、過渡時における吸気圧オーバーシュート量、及び定常時の吸気圧変動幅を予め実験等を通じて求め、これに安全マージンを付加して設定する。
ANDゲート71またはANDゲート72のトリガがORゲート73に入力されると、加速意図検知フラグが立つ。
上記のような構成の加速意図検出部Aでは、運転者が加速目的でアクセルペダルを踏み込むと、ANDゲート71からORゲート73にトリガが入力され、ORゲート73で加速意図検知フラグが出力される。この加速意図検知フラグはANDゲート72に入力されるので、アクセルペダルを踏み込んだ状態でアクセル開度が一定になっても、吸気圧が目標吸気圧に収束するまでは、ANDゲート72からORゲート73にトリガが入力され続ける。したがって、吸気圧が目標吸気圧に収束するまでは、加速意図ありと判定することとなり、これをORゲート83の一方の入力端子に入力する。
次に、目標吸気圧と仮想吸気圧の偏差を検出する吸気圧偏差判定部Bについて説明する。
ここでは、目標吸気圧と仮想吸気圧との偏差が予め設定した所定値#3以上になったら、吸気圧増偏差フラグをANDゲート82の一方の入力端子に入力する。なお、所定値#3は、例えばゼロに設定する。
次に、規範応答時定数の応答性を低下させる要求の有無を検出する急減速エンスト回避判定部Cについて説明する。
減速時には、ブレーキ性能や筒内の残留ガス量を考慮して目標吸気圧が決定され、これに応じたスロットル開度となるよう制御される。特に、急減速時には、急激なエンジン回転数の低下によるエンストを回避するため、急減速エンスト回避用のスロットル開度制御となる。具体的には、目標吸気圧に向かって吸気圧が低下するのに合わせて、スロットル開度を増大させていく。このときは、吸気圧の低下に応じた開度変化となるように、低応答の非加速時用規範応答時定数を選択する。
そこで、急減速エンスト回避判定部Cを設け、急減速時に高応答の加速時用規範応答時定数を選択しないようにする。
エンジン回転数が予め設定した所定値#4以下の場合に、ANDゲート74の第1入力端子にトリガが入力される。所定値#4は、急減速時にエンストが生じるおそれがあるか否かの閾値となる回転数を設定する。
また、エンジン回転数の前回値と現在値の偏差(前回値−現在値)が、予め設定した所定値#5以上の場合に、ANDゲート74の第2入力端子にトリガが入力される。所定値#5は、エンストのおそれが生ずる程度の急減速か否かの閾値となる回転数を設定する。
さらに、アイドルスイッチがONの場合にANDゲート74の第3入力端子にトリガが入力される。
また、目標吸気圧と仮想吸気圧との偏差(目標吸気圧−仮想吸気圧)が予め設定した所定値#6以上の場合に、ANDゲート75の一方の入力端子にトリガが入力される。ANDゲート75の他方の端子には、前回演算時の急減速エンスト回避フラグが入力される。所定値#6は、上述したように吸気圧の低下に応じてスロットル開度を増大させる制御において、スロットル開度が吸気圧の低下に対して早期に増大したとしても、これによるトルク段差が違和感とならない程度まで吸気圧が低下しているか否かを判定するための閾値である。なお、上記トルク段差が違和感とならない範囲のほぼ上限値を設定する。これにより、非加速時用規範応答時定数の使用を必要最小限に抑えて、運転性を優先させることができる。
ANDゲート74またはANDゲート75からのトリガがORゲート76に入力されると、急減速エンスト回避フラグが立つ。
上記のような構成の急減速エンスト回避判定部Cでは、急減速であることを検知したら、ANDゲート74からORゲート76にトリガが入力され、急減速エンスト回避フラグが立つ。この急減速エンスト回避フラグはANDゲート75に入力されるため、吸気圧が目標吸気圧に収束するまでは、急減速エンスト回避フラグは立ったままとなる。
次に、規範応答時定数の応答性を低下させる要求の有無を検出する補機負荷変動判定部Dについて説明する。
エアコンがONになった場合、パワーステアリングのアシスト量が増大した場合、及びその他の電気負荷が増大した場合には、当該負荷の増大に対してエンジン回転数を保持するために、スロットル開度を増大させるが、このとき、非加速時用規範応答時定数を選択するようにする。これは、アクセル操作を伴わない負荷変動に対して補償空気を入れる場合には、高応答でトルクを発生させると運転者に違和感を与えることになるからである。
そこで、補機負荷変動判定部Dを設け、このような場合に加速時用規範応答時定数を選択しないようにする。
エアコンのスイッチがOFFからONになった場合、パワーステアリングのアシスト量が増大した場合、又は、その他電気負荷が増大した場合には、それぞれORゲート77の各入力端子にトリガが入力される。これらのいずれかのトリガが入力された場合には、ORゲート79の一方の入力端子にトリガが入力される。
一方、目標吸気圧と仮想吸気圧との偏差が予め設定した所定値#7以上の場合には、ANDゲート78の一方の入力端子にトリガが入力される。ANDゲート78の他方に入力端子には、前回演算時の補機負荷変動フラグが入力される。
所定値#7は、仮に加速時用規範応答時定数に切り換わり、スロットルバルブ14が急激に開弁して目標値以上の空気が流入した場合でも、これによるトルク段差が運転者に違和感を与えない程度に収まるような吸気圧範囲の、ほぼ上限値付近の値を設定する。ほぼ上限付近の値に設定することにより、これにより、非加速時用規範応答時定数の使用を必要最小限に抑えて、運転性を優先させることができる。
上記のような構成の補機負荷変動判定部Dでは、一旦エアコン等の補機負荷が増大すると、吸気圧が目標吸気圧に収束するまで補機負荷変動フラグが立ったままとなる。
次に、アイドル運転状態が否かを検出するアイドリング状態判定部Eについて説明する。
この判定部は、車両が停止状態であることを判定するものである。エンジン回転数が予め設定した所定値#8以下の場合に、ANDゲート80の第1入力端子にトリガが入力される。また、車速が予め設定した所定値#9以下の場合に、ANDゲート80の第2入力端子にトリガが入力される。さらに、アイドルスイッチがONの場合にANDゲート80の第3入力端子にトリガが入力される。
これら3つのトリガが入力された場合に、アイドル状態フラグを立てる。
NORゲート81では、急減速エンスト回避フラグ、補機負荷変動フラグ、アイドリング状態フラグのいずれも立っていない場合に演算子#1として1を出力し、この演算子#1はANDゲート82に入力される。
ANDゲート82では、演算子#1(=1)と吸気圧増偏差フラグが入力された場合に演算子#2として1を出力する。この演算子#2はORゲート83に入力される。
ORゲート83では、加速意図検知フラグまたは演算子#2(=1)のいずれかが入力されると、時定数切換判定フラグを立てる。この時定数切換判定フラグは、図4のブロックB54に入力され、フラグが立っている場合は加速用規範応答時定数に切り換え、フラグが立っていない場合は非加速時用規範応答時定数に切り換える。
以上のように本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)加速用規範応答時定数と非加速用規範応答時定数を有し、切換判定部B53が選択した規範応答時定数を用いて目標スロットル開度を算出するので、運転状況に応じて、加速応答性の向上またはエンジン回転の安定性の向上を図ることができる。
(2)加速時用規範応答時定数は非加速時用規範応答時定数よりも応答性が高いので、主として高応答性が要求される加速時と、安定性確保のために低応答性が要求される非加速時に応じた特性の規範応答時定数となる。
(3)目標吸気圧と仮想吸気圧の偏差に基づいて規範応答時定数を切換えるので、応答性について、吸気圧増加方向はスロットル開度が支配的で、吸気圧減少方向はエンジン回転数が支配的となるエンジン特性に合致した規範応答時定数となる。
(4)運転者の加速意図の有無に応じて規範応答時定数を切換えるので、運転者の要求に応じた適切な規範応答時定数の切り換えが可能となる。
(5)加速意図がある場合には加速時用規範応答時定数を選択し、加速意図がない場合には非加速時用規範応答時定数を選択するので、吸気圧の偏差にかかわらず、運転者の加速意図がない場合には非加速時用規範応答時定数を選択することとなり、エンジン回転の安定性を向上させることができる。
(6)規範応答時定数の応答性を低下させる要求の有無に応じて規範応答時定数を切換えるので、急減速時のエンスト回避や補機負荷が増大した場合等に、エンジン回転の安定性を向上させることができる。
(7)アイドリング状態である場合には非加速時用規範応答時定数を選択するので、アイドリング時のエンジン回転の安定性を向上させることができる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
本実施形態を適用するシステムの構成図である。 吸入空気量制御のメインブロック図である。 吸気通路内圧PMを算出するモデルの一例である。 規範応答時定数τPmを演算するための構成を示す図である。 規範応答時定数マップの一例を示す図である。 切換判定部の詳細を示す図である。
符号の説明
1 燃焼室
2 シリンダヘッド
3 シリンダブロック
4 ピストン
5 吸気通路
6 排気通路
7 吸気バルブ
8 排気バルブ
9 可変動弁機構
10 排気カムシャフト
11 燃料噴射弁

Claims (7)

  1. 目標スロットル開度を算出する目標スロットル開度算出手段と、
    加速時用規範応答時定数を算出する加速時用規範応答時定数算出手段と、
    非加速時用規範応答時定数を算出する非加速時用規範応答時定数算出手段と、
    運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    運転状態に基づいて加速時用規範応答時定数または非加速時用規範応答時定数のいずれかを選択する規範応答時定数切換判定手段と、
    を備え、
    前記目標スロットル開度設定手段は、前記規範応答時定数切換判定手段が選択した規範応答時定数を用いて前記目標スロットル開度を算出することを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
  2. 前記加速時用規範応答時定数は前記非加速時用規範応答時定数よりも応答性が高いことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気制御装置。
  3. 目標吸気圧を算出する手段と、
    現在の吸気圧に相当する仮想吸気圧を算出する手段と、
    を有し、
    前記運転状態検出手段は、前記運転状態として前記目標吸気圧と前記仮想吸気圧の偏差を検出することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の吸気制御装置。
  4. 前記運転状態検出手段は、前記運転状態として運転者の加速意図の有無を検出することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の内燃機関の吸気制御装置。
  5. 前記規範応答時定数切換判定手段は、加速意図がある場合には前記加速時用規範応答時定数を選択し、加速意図がない場合には前記非加速時用規範応答時定数を選択することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の吸気制御装置。
  6. 前記運転状態検出手段は、規範応答時定数の応答性を低下させる要求の有無を検出し、
    前記規範応答時定数切換判定手段は、前記応答性を低下させる要求がある場合には前記非加速時用規範応答時定数を選択することを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の内燃機関の吸気制御装置。
  7. 前記運転状態検出手段はアイドル運転状態か否かを検出し、
    前記規範応答時定数切換判定手段は、アイドル運転状態である場合には非加速時用規範応答時定数を選択することを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の内燃機関の吸気制御装置。
JP2008195934A 2008-07-30 2008-07-30 内燃機関の吸気制御装置 Active JP5233480B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008195934A JP5233480B2 (ja) 2008-07-30 2008-07-30 内燃機関の吸気制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008195934A JP5233480B2 (ja) 2008-07-30 2008-07-30 内燃機関の吸気制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010031780A true JP2010031780A (ja) 2010-02-12
JP5233480B2 JP5233480B2 (ja) 2013-07-10

Family

ID=41736541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008195934A Active JP5233480B2 (ja) 2008-07-30 2008-07-30 内燃機関の吸気制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5233480B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08261050A (ja) * 1995-03-28 1996-10-08 Nippondenso Co Ltd 内燃機関のスロットル制御装置
JPH11132072A (ja) * 1997-10-29 1999-05-18 Hitachi Ltd 車両制御方法及び車両制御システム
WO2003038263A1 (fr) * 2001-10-29 2003-05-08 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Dispositif de commande de moteur
JP2006200466A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Denso Corp 内燃機関の出力制御装置
JP2007224727A (ja) * 2006-02-21 2007-09-06 Denso Corp 内燃機関の制御装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08261050A (ja) * 1995-03-28 1996-10-08 Nippondenso Co Ltd 内燃機関のスロットル制御装置
JPH11132072A (ja) * 1997-10-29 1999-05-18 Hitachi Ltd 車両制御方法及び車両制御システム
WO2003038263A1 (fr) * 2001-10-29 2003-05-08 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Dispositif de commande de moteur
JP2006200466A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Denso Corp 内燃機関の出力制御装置
JP2007224727A (ja) * 2006-02-21 2007-09-06 Denso Corp 内燃機関の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5233480B2 (ja) 2013-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7869931B2 (en) Engine controller
JP6041049B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5983882B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6041050B2 (ja) 内燃機関の制御装置
CN102124201A (zh) 内燃机的控制装置
WO2014199443A1 (ja) 内燃機関の制御装置
US9976497B2 (en) Control device for internal combustion engine
US20170114736A1 (en) Control device for internal combustion engine
JP4924486B2 (ja) 車両用内燃機関の吸気制御装置
JP2014062496A (ja) 内燃機関の制御装置
US8655573B2 (en) Control apparatus for internal combustion engine
KR20180021078A (ko) 내연 기관의 제어 방법 및 제어 장치
JP5146131B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5233480B2 (ja) 内燃機関の吸気制御装置
US20080071464A1 (en) Control apparatus and control method for internal combustion engine
WO2015107825A1 (en) Control device for internal combustion engine
JP4821595B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6463121B2 (ja) エンジン制御装置
JP2016014354A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2014163317A (ja) 車両駆動システムの制御装置
JP5195438B2 (ja) ハイブリッド車両のエンジン停止制御装置
JP2014234776A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2015218660A (ja) エンジンの過回転防止制御装置
JP2015117604A (ja) 内燃機関の制御装置
JPH05180020A (ja) 自動車用エンジン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110628

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120904

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130311

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5233480

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160405

Year of fee payment: 3