JP2010030476A - シートベルトアンカー補強構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】作動時の挙動を小さくするとともに、性能安定性を高めることができるシートベルトアンカー補強構造を提供する。
【解決手段】アクチュエータ92でアンカープレート71を回動してアンカーピン84を上動し、アンカーピン84をアンカーフック131の切欠部132の開口縁部に下方から当接してアンカーフック131を押し上げ、回り込み部141をスライドベース12のフック係合部24に係合したロック状態201を形成可能に構成する。アクチュエータ92でアンカープレート71を回動してアンカーフック131の切欠部132の開口縁部からアンカーピン84を離間してアンカーフック131を下動し、アンカーフック131の回り込み部141をスライドベース12のフック係合部24から離間したアンロック状態221を形成可能に構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、シートベルトアンカーを補強するシートベルトアンカー補強構造に関する。
従来、車両シートとしては、シート本体を回転したり、昇降したり、スライドする構造を備えたシートが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このシートには、シートベルトから入力を車体に伝達する為のアンカーフックが設定されており、昇降部や回転部やスライド部を連結することで、シートベルトへの入力を車体に伝達できるように構成されている。
特開2004−196188号公報
しかしながら、このようなシートベルトアンカーにあっては、シートベルトに荷重が入力されてから昇降部と回転部とスライド部間でのガタを吸収して連結されるまでの挙動量が大きく、小さな入力では動作が安定しなかった。
同様に、スライド部は、ロック機構での噛み合い位置が定められており、位置関係によって性能が安定しなかった。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、作動時の挙動を小さくするとともに、性能安定性を高めることができるシートベルトアンカー補強構造を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために本発明の請求項1のシートベルトアンカー補強構造にあっては、シートベルトのバックルを支持するシートベースが、駆動機構を介してスライダに支持され、該スライダをスライド可能に支持するスライドベースが車体に固定された車両用シートにおいて、前記シートベースに回動自在に設けられ前記バックルに直接又は間接的に接続されたアンカープレートと、該アンカープレートを回動して当該アンカープレートに設けられたアンカピンを上下方向に変位するアクチュエータと、前記スライダに上下動自在に支持され前記シートベースを所定位置に戻した状態で前記アンカピンが挿入される切欠部を有したアンカフックとを備え、前記アンカフックに、前記スライドベースに設けられたフック係合部の下側に回り込む回り込み部を設け、前記フック係合部に前記回り込み部と係合する係合部を設定し、前記アクチュエータで前記アンカープレートを回動して前記アンカピンを上動し、該アンカーピンを前記アンカーフックの前記切欠部の開口縁部に下方から当接して当該アンカーフックを押し上げ前記回り込み部を前記スライドベースの前記フック係合部に係合したロック状態を形成可能に構成するとともに、前記アクチュエータで前記アンカープレートを回動して前記アンカーフックの前記切欠部の前記開口縁部から前記アンカーピンを離間して当該アンカーフックを下動し、該アンカーフックの前記回り込み部を前記スライドベースの前記フック係合部から離間したアンロック状態を形成可能に構成した。
すなわち、駆動機構を介してスライダに支持されたシートベースを所定位置に戻した際には、前記シートベースに設けられたアンカープレートのアンカーピンが、前記スライダに支持されたアンカフックの切欠部に挿入される。
この状態において、シートベースに支持されたアンカープレートをアクチュエータで回動して当該アンカープレートのアンカーピンを上動すると、前記アンカープレートの前記アンカピンが、前記アンカーフックの前記切欠部の開口縁部に下方から当接し、当該アンカーフックを押し上げる。
すると、このアンカーフックに設けられた回り込み部が、前記スライダを支持した前記スライドベースのフック係合部と係合し、ロック状態が形成される。
これにより、シートベルトからの荷重が入力されるバックルと、該バックルに直接又は間接的に接続されたアンカープレートと、該アンカープレートのアンカーピンが切欠部の開口縁部に当接するアンカーフックと、該アンカーフックに設けられた回り込み部がフック係合部を介して係合した前記スライドベースとは直接接続され、前記バックルからの入力は、前記スライドベースが固定された車体に伝達される。
一方、前記スライドベースに対して前記シートベースを駆動する際には、前記アクチュエータで前記アンカープレートを回動し、前記アンカーフックの前記切欠部の前記開口縁部から前記アンカーピンを離間することで、当該アンカーフックを下動する。すると、該アンカーフックに設けられた前記回り込み部が前記スライドベースの前記フック係合部から離間したアンロック状態が形成される。
これにより、前記シートベースに設けられたアンカープレートのアンカーピンが、前記スライダに設けられた前記アンカーフックの前記切欠部における開口縁部から離間し、該切欠部に遊嵌することで、当該切欠部からの離脱が可能となる。
このとき、前記アンカーピンによる前記アンカーフックの押し上げ状態が解除されることから該アンカーフックは下動し、当該アンカーフックに設けられた前記回り込み部と前記スライドベースの前記フック係合部との係合状態が解除され、前記スライドベースに対する前記スライダのスライドが許容される。
また、請求項2のシートベルトアンカー補強構造においては、前記係合部を、起立面と斜面とを備えた鋸歯状に形成するとともに、当該係合部と対向する前記回り込み部の先端部に、係合時に前記係合部の前記起立面に対向する対向面と前記斜面に沿って延在する延在面とからなる鋸歯状の被係合部を形成し、ロック中間位置で停止した場合でもロック方向に力が掛かるようにして安定した性能を発揮可能に構成した。
すなわち、前記スライドベースの前記フック係合部に設けられた前記係合部は、起立面と斜面とを備えた鋸歯状に形成されており、この係合部と係合する前記回り込み部の先端部には、前記係合部の前記起立面に対向する対向面と前記斜面に沿って延在する延在面とからなる鋸歯状の被係合部が形成されている。
このため、前記アンカープレートで前記アンカーフックを押し上げる際に、前記スライドベースに設けられた前記係合部と、該係合部に対向した前記回り込み部の先端部の前記被係合部とにズレが生じており、該被係合部の頂点と前記係合部の頂点とが当接した場合であっても、前記係合部の前記斜面に沿って延在する前記被係合部の前記延在面が当該斜面に沿って滑り、前記係合部の前記起立面と前記被係合部の前記対向面とが対向した前記ロック状態が形成される。
また、ロック中間位置で停止した場合であっても、ロック方向に力が掛かるため、安定した性能を発揮することができる。
以上説明したように本発明のシートベルトアンカー補強構造にあっては、シートベースを所定位置に戻した状態で、アクチュエータでアンカープレートを回動することにより、シートベルトのバックルが直接又は間接的に接続されたアンカープレートと、該アンカープレートのアンカーピンと係合するアンカーフックと、該アンカーフックの回り込み部が係合する前記スライドベースとが直接接続された状態を形成することができる。
これにより、シート本体を支持する前記シートベースの前記スライドベースへの固定力を高めることができ、該スライドベースが固定された車体への固定強度を高かめることができるとともに、前記シートベルトから前記バックルを介して入力した衝撃力を、遅延すること無く、前記スライドベースを介して車体に伝達することができる。
このため、車体に固定されたスライドベースからシートベルトアンカが設けられたシートベースまでの間に、介在した機構部分でのがたつきや余裕代が蓄積され、シートベルトに荷重が入力されてから、この荷重が車体に伝達されるまでに遅延が生ずる従来と比較して、荷重入力時でのシートベースでの挙動を小さくすることができ、また小さな入力であっても、動作を安定することができる。
また、請求項2のシートベルトアンカー補強構造においては、前記アンカープレートで前記アンカーフックを押し上げる際に、前記スライドベースに設けられた前記係合部と、該係合部に対向した前記回り込み部の先端部の前記被係合部とにズレが生じており、該被係合部の頂点と前記係合部の頂点とが当接していた場合であっても、前記アンカーフックを上動するに従って、前記係合部の前記斜面に沿って延在する前記被係合部の前記延在面が当該斜面に沿って移動することで、前記係合部の前記起立面と前記被係合部の前記対向面とが対向した前記ロック状態を確実に形成することができる。
このため、車体に固定されたスライドベースと、該スライドベースに支持されたスライダとの係合が、矩形溝及び矩形歯の噛合で構成された場合と比較して、前記アンカーフックを上動する際に、該アンカーフックの被係合部と前記スライドベースの係合部とを確実に係合することができる。
したがって、スライド部での作動時の挙動を小さくすることができ、性能安定性をさらに高めることができる。
そして、ロック中間位置で停止した場合であっても、ロック方向に力が掛かるため、安定した性能を発揮することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。
図1から図7は、本実施の形態にかかるシートベルトアンカー補強構造を備えた車両用シート1を示す図であり、該車両用シート1は、従来例で示したように、シート本体2をドア開口部側へ向けて回動したり、車室外と車室内との間で移動しながら昇降したり、車両前後方向にスライドできるように構成されている。
この車両用シート1は、図1及び図2に示したように、車体フロア11に固定されたスライドベース12を備えており、該スライドベース12は、図1及び図4に示したように、上方へ向けて開口したハット型断面形状に形成されている。このスライドベース12の両端部には、側板部13が前後方向に延設されており、該側板部13には、内方へ延出した内方延出片14と、側方へ延出した側方延出部15とが設けられている。
該側方延出部15は、前記スライドベース12への固定点より起立した起立部21と、該起立部21より側方へ延出した側方延出部22と、該側方延出部22より下方へ延出した下方延出部23とによって構成されており、下方へ向けて開口した折返し形状のフック係合部24が形成されている。
前記両側板部13の内側には、スライダ31が配設されており、該スライダ31は、下方開口状のハット型断面形状に形成されている。このスライダ31の両側部より延出したフランジ部32は、前記スライドベース12に設けられた前記側板部13の前記内方延出片14の下部に配置されており、当該フランジ部32は、前記内方延出片14と対面するように構成されている。
前記スライダ31の前記両フランジ部32には(一方のみ図示)、下方へ膨出した下溝41が長さ方向に延設されており、該下溝41の対向した前記内方延出片14の部位には、上方へ膨出した上溝42が長さ方向に延設されている。この上溝42と前記下溝41との間には、ボール43が転動自在に収容されており、前記スライダ31を前記スライドベース12に対して前後方向へ移動自在とするスライドベアリング44が形成されている。
前記スライダ31の上面には、アーム支持ブラケット51と、スイベルロア52が共締めされており、当該スイベルロア52の上部には、回転ベアリングを介してスイベルアッパが支持され回転機構が構成されている(図示省略)。前記スイベルアッパの上部には、図外の昇降機構を介して、図1及び図2に示したように、シートベース55が支持されており、該シートベース55には、前記シート本体2のシートクッション56が固定されている。
これにより、前記車体フロア11に固定された前記スライドベース12には、前記スライダ31がスライド自在に支持されており、該スライダ31には、前記回転機構や前記昇降機構からなる駆動機構61を介して、前記シートベース55が支持されている。
そして、このシートベース55には、図3に示したように、ベースブラケット65が固定されており、該ベースブラケット65に設けられた固定軸62には、図1及び図2に示したように、シートベルトバックル63が回動自在に支持されている。このシートベルトバックル63には、図外のシートベルトに設けられたタングを係脱可能に固定できるように構成されており、シートベルトに入力された荷重は、前記シートベルトバックル63を介して、前記固定軸62に入力されるように構成されている。
また、前記固定軸62には、図3に示したように、アンカープレート71が回動自在に支持されており、当該アンカープレート71は、前記シートベルトバックル63に前記固定軸62を介して回転自在に固定されている。
ここで、前記アンカープレート71及び前記シートベルトバックル63を前記固定軸62に回動自在に支持することによって、前記アンカープレート71と前記シートベルトバックル63と間接的に固定した場合を例に挙げて説明するが、これに限定されるものでは無く、前記シートベルトバックル63を前記シートベース55に回転可能に固定し、該シートベース55に前記アンカープレート71を設けても良い。
このアンカープレート71は、前記固定軸62で支持された回転中心より上部側に円弧状の係止部81が形成されており、該係止部81には、コイルスプリング82の一端が係止されている。該コイルスプリング52の他端は、前記シートベース55に固定されており、前記アンカープレート71には、図3中、反時計回りに回転力が付与されている。このアンカープレート71の先端部には、斜め下方へ向けて延出した延出部83が一体形成されており、該延出部83には、アンカーピン84が突設されている。
また、前記アンカープレート71には、前記固定軸62で支持された回転中心より下側に円弧状の楕円穴91が開設されており、該楕円穴91には、前記シートベース55に設けられたアクチュエータ92の回動アーム93より延出した作動軸94先端の係合ピン95が移動可能に係合している。
これにより、図外の制御装置からの信号に基づいて前記アクチュエータ92の駆動モータ101を作動して前記回動アーム93で前記作動軸94を駆動することによって、前記アンカープレート71を回転中心に回動できるように構成されており、当該アンカープレート71に設けられた前記アンカーピン84を上下方向へ変位できるように構成されている。
このとき、前記アンカープレート71より基端側へ延出した延出部111が前記ベースブラケット65に突設されたストッパ112に当接した場合には、当該アンカープレート71の時計回り方向の回動を規制できるが(限界規制)、通常は、ストッパ112に当接しないように前記アクチュエータ92によって位置制御するものとする。
一方、図4に示したように、前記スライダ31に固定された前記アーム支持ブラケット51は、側方へ向けて延設されており、該アーム支持ブラケット51の先端部には、上方へ向けて折曲された上方折曲部121と、下方へ向けて折曲された下方折曲部122とが設けられている。前記上方折曲部121には、上部リンクアーム123が回動自在に支持されており、前記下方折曲部122には、下部リンクアーム124が回動自在に支持されている。
両リンクアーム123,124の自由端部には、アンカーフック131が支持されており、該アンカーフック131は、図3に示したように、前方へ向けて開口した切欠部132が形成されている。これにより、前記シート本体2を車室内で前向き配置して前記シートベース55を所定位置であるホームポジションHPに戻した状態で、前記アンカープレート71に設けられた前記アンカーピン84が前記アンカーフック131に形成された前記切欠部132内に挿入されるように構成されており、この際に前記アンカーピン84が位置する上側には、前記切欠部132の開口縁部が上方へ向けて後退してなる後退部133が設けられている。
このアンカーフック131の下縁部は、図4に示したように、内側へ向けて折曲されており、当該アンカーフック131には、前記スライドベース12の前記側部板13より側方へ延出した前記フック係合部24の下側に回り込む回り込み部141が一体形成されている。
この回り込み部141は、前記アンカープレート71の下縁部より内方へ折曲された内方折曲部151と、該内方折曲部151より上方へ向けて折曲した上方折曲部152とによって構成されており、該上方折曲部152の先端は、前記フック係合部24の前記側方延出部22と対向するように構成されている。
この側方延出部22は、前記回り込み部141が係合する係合部161を構成しており、該係合部161に対向する前記回り込み部141における前記上方折曲部152の先端は、前記係合部161と係合する被係合部162を構成している。
前記係合部161は、図5に示すように、間隔をおいて配置された対を成す上方鋸歯部171,・・・によって構成されている。各上方鋸歯部171,・・・は、前記フック係合部24の前記側方延出部22に対して略垂直に起立した起立面172と、該起立面172の先端より基端側へ向けて斜めに形成された斜面173とによって構成されており、これらの上方鋸歯部171,・・・によって当該係合部161は鋸歯状に形成されている。
また、この係合部161と対向する前記回り込み部141の先端部の前記被係合部162は、前記係合部161と係合した際に該係合部161の前記起立面172に対向する対向面181と、前記斜面173に沿って延在する延在面182とからなる下方鋸歯部183,・・・によって構成されており、当該被係合部162は、前記下方鋸歯部183,・・・が連続して複数設けられることによって鋸歯状に形成されている。
これにより、図3及び図4から図5を介して図6及び図7に示したように、前記アクチュエータ92で前記アンカープレート71を回動して前記アンカーピン84を上動することで、該アンカーピン84を、前記アンカーフック131の前記切欠部132の前記後退部133における開口縁部に下方から当接して当該アンカーフック131を押し上げられるように構成されており、この際に、前記スライドベース12の前記フック係合部24に形成された前記係合部161に前記回り込み部141の前記被係合部162を係合したロック状態201を形成できるように構成されている。
このとき、前記アンカープレート71の上縁が、図6に示したように、前記シートベース55に設けられたリミットスイッチ211に当接してオン作動した際に、前記アクチュエータ92の前記駆動モータ101への制御信号を停止することで、前記アンカーフック131の上動を停止できるように構成されている。
また、図6及び図7から図5を介して図3及び図4に示したように、前記アクチュエータ92で前記アンカープレート71を回動して前記アンカーフック131の前記切欠部132の開口縁部から前記アンカーピン84を離間することで、当該アンカーフック131を自重で下動し、該アンカーフック131の前記回り込み部141の前記被係合部162を、前記スライドベース12の前記フック係合部24の前記係合部161から離間したアンロック状態221を形成できるように構成されている。
以上の構成にかかる本実施の形態において、図3及び図4に示したように、駆動機構61を介してスライダ31に支持されたシートベース55を所定位置であるホームポジションHPに戻した際には、前記シートベース55に設けられたアンカープレート71のアンカーピン84が、前記スライダ31に支持されたアンカーフック131の切欠部132に挿入される。
この状態において、図5に示したように、シートベース55に支持された前記アンカープレート71をアクチュエータ92で回動して、当該アンカープレート71のアンカーピン84を上動すると、前記アンカープレート71の前記アンカーピン84が、図6及び図7に示したように、前記アンカーフック131の前記切欠部132の開口縁部に下方から当接し、当該アンカーフック131を押し上げる。すると、このアンカーフック131に設けられた回り込み部141が、前記スライダ31を支持した前記スライドベース12のフック係合部24と係合し、ロック状態201が形成される。
これにより、シートベルトからの荷重が入力されるシートベルトバックル63と、該シートベルトバックル63に直接又は間接的に接続されたアンカープレート71と、該アンカープレート71のアンカーピン84が切欠部132の開口縁部に当接するアンカーフック131と、該アンカーフック131に設けられた回り込み部141が前記フック係合部24を介して係合した前記スライドベース12とは直接接続され、前記シートベルトバックル63からの入力は、前記スライドベース12が固定された車体フロア11に伝達される。
一方、前記スライドベース12に対して前記シートベース55を駆動する際には、前記アクチュエータ92で前記アンカープレート71を回動し、前記アンカーフック131の前記切欠部132の開口縁部から前記アンカーピン84を離間することで、当該アンカーフック131を下動する。すると、図3及び図4に示したように、アンカーフック131に設けられた前記回り込み部141が前記スライドベース12の前記フック係合部24から離間したアンロック状態221が形成される。
これにより、前記シートベース55に設けられたアンカープレート71のアンカーピン84が、前記スライダ31に設けられた前記アンカーフック131の前記切欠部132における開口縁部から離間し、該切欠部132に遊嵌することで、当該切欠部132からの離脱が可能となる。
このとき、前記アンカーピン84による前記アンカーフック131押し上げ状態が解除されることから、前記アンカーフック131は下動し、当該アンカーフック131に設けられた前記回り込み部141と前記スライドベース12の前記フック係合部24との係合状態が解除され、前記スライドベース12に対する前記スライダ31のスライドが許容される。
このように、前記シートベース55を所定位置であるホームポジションHPに戻した状態で、前記ロック状態201を形成することで、前記アクチュエータ92で前記アンカープレート71を回動することにより、前記シートベルトバックル63が直接又は間接的に接続された前記アンカープレート71と、該アンカープレート71の前記アンカーピン84と係合する前記アンカーフック131と、該アンカーフック131の前記回り込み部141が係合した前記スライドベース12とを直接接続した状態を形成することができる。
これにより、前記シート本体2を支持する前記シートベース55の前記スライドベース12への固定力を高めることができ、該スライドベース12が固定された前記車体フロア11への固定強度を高かめることができるとともに、前記シートベルトから前記シートベルトバックル63を介して入力した衝撃力を、遅延すること無く、前記スライドベース12を介して車体フロア11に伝達することができる。
このため、車体フロア11に固定された前記スライドベース12からシートベルトアンカが設けられたシートベース55までの間に、介在した機構部分でのがたつきや余裕代が蓄積され、シートベルトに荷重が入力されてから、この荷重が車体フロア11に伝達されるまでに遅延が生ずる従来と比較して、荷重入力時でのシートベース55での挙動を小さくすることができ、また小さな入力であっても、動作を安定することができる。
一方、前記スライドベース12に設けられた前記フック係合部24の前記係合部161は、図5に示したように、起立面172と斜面173とを備えた上方鋸歯部171,・・・によって鋸歯状に形成されており、この係合部161と係合する前記回り込み部141の先端部には、係合時において前記係合部161の前記起立面172に対向する対向面181と前記斜面173に沿って延在する延在面182とを備えた下方鋸歯部183,・・・によって鋸歯状の被係合部162が形成されている。
このため、前記アンカープレート71で前記アンカーフック131を押し上げる際に、前記スライドベース12に設けられた前記係合部161と、該係合部161に対向した前記回り込み部141の先端部の前記被係合部162とにズレが生じており、該被係合部162の頂点部301,・・・と前記係合部161の頂点部302,・・・とが当接した場合であっても、前記アンカープレート71を反時計回りに回転する回転力がコイルスプリング52によって付与されており、この回転力をロック方向に作用することができる。
これにより、前記係合部161の前記斜面173に沿って延在する前記被係合部162の前記延在面182を、前記斜面173に沿って滑らせることができるので、前記係合部161の前記起立面172と前記被係合部162の前記対向面181とが対向した前記ロック状態201を確実に形成することができる。
ここで、通常時において、前記係合部161と前記被係合部162とは、係合する前段階である途中で止まっている可能性が有り、少しでも入力が入ることによって確実にロックさせることができる。
このため、前記車体フロア11に固定されたスライドベース12と、該スライドベース12に支持されたスライダ31との係合が、矩形溝及び矩形歯の噛合で構成された場合と比較して、前記アンカーフック131を上動する際に、当該アンカーフック131の前記被係合部162と前記スライドベース12の前記係合部161とを確実に係合することができる。
したがって、スライド部での作動時の挙動を小さくすることができ、性能安定性をさらに高めることができる。
本発明の一実施の形態を示す斜視図である。 同実施の形態を示す側面図である。 同実施の形態を示す要部を示す説明図である。 同実施の形態を示す要部を示す説明図である。 図3に続く動作を示す説明図である。 図5に続く動作を示す説明図である。 同実施の形態の要部の動作を示す説明図である。
符号の説明
1 車両用シート
2 シート本体
11 車体フロア
12 シートベース
24 フック係合部
31 スライダ
55 シートベース
61 駆動機構
63 シートベルトバックル
71 アンカープレート
84 アンカーピン
92 アクチュエータ
101 駆動モータ
131 アンカフック
132 切欠部
141 回り込み部
161 係合部
162 被係合部
172 起立面
173 斜面
181 対向面
182 延在面
201 ロック状態
221 アンロック状態
HP ホームポジション

Claims (2)

  1. シートベルトのバックルを支持するシートベースが、駆動機構を介してスライダに支持され、該スライダをスライド可能に支持するスライドベースが車体に固定された車両用シートにおいて、
    前記シートベースに回動自在に設けられ前記バックルに直接又は間接的に接続されたアンカープレートと、
    該アンカープレートを回動して当該アンカープレートに設けられたアンカピンを上下方向に変位するアクチュエータと、
    前記スライダに上下動自在に支持され前記シートベースを所定位置に戻した状態で前記アンカピンが挿入される切欠部を有したアンカフックとを備え、
    前記アンカフックに、前記スライドベースに設けられたフック係合部の下側に回り込む回り込み部を設け、前記フック係合部に前記回り込み部と係合する係合部を設定し、
    前記アクチュエータで前記アンカープレートを回動して前記アンカピンを上動し、該アンカーピンを前記アンカーフックの前記切欠部の開口縁部に下方から当接して当該アンカーフックを押し上げ前記回り込み部を前記スライドベースの前記フック係合部に係合したロック状態を形成可能に構成するとともに、前記アクチュエータで前記アンカープレートを回動して前記アンカーフックの前記切欠部の前記開口縁部から前記アンカーピンを離間して当該アンカーフックを下動し、該アンカーフックの前記回り込み部を前記スライドベースの前記フック係合部から離間したアンロック状態を形成可能に構成したことを特徴とするシートベルトアンカー補強構造。
  2. 前記係合部を、起立面と斜面とを備えた鋸歯状に形成するとともに、当該係合部と対向する前記回り込み部の先端部に、係合時に前記係合部の前記起立面に対向する対向面と前記斜面に沿って延在する延在面とからなる鋸歯状の被係合部を形成し、ロック中間位置で停止した場合でもロック方向に力が掛かるようにして安定した性能を発揮可能に構成したことを特徴とする請求項1記載のシートベルトアンカー補強構造。
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