JP2010028940A - 密閉型電動圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転子部と固定子内側との隙間からなる通路と固定子と該固定子を保持している圧力容器である胴シェルとの間に設けられた通路とを冷媒を循環させる場合、前記固定子の歯部上の空間において部分的に短絡し、オイルを多く含む冷媒が十分分離されずに吐出されてしまい、システム効率を低下させるという課題を有していた。
【解決手段】電動機の固定子1の歯部1Aに巻回された巻線8の、スロット9からのはみ出し防止と絶縁を兼ねたウェッジ10の端部を、軸方向に延長せしめて且つ周方向に展開することにより、コイルエンド15に生じる歯部端面上の空間12を塞ぎ、冷媒ガス経路の短絡をなくしてオイル吐出を減少させる。
【選択図】図1
【解決手段】電動機の固定子1の歯部1Aに巻回された巻線8の、スロット9からのはみ出し防止と絶縁を兼ねたウェッジ10の端部を、軸方向に延長せしめて且つ周方向に展開することにより、コイルエンド15に生じる歯部端面上の空間12を塞ぎ、冷媒ガス経路の短絡をなくしてオイル吐出を減少させる。
【選択図】図1
Description
本発明は空調・冷却機に用いられる密閉型電動圧縮機に関するものである。
従来のこの種の密閉型電動圧縮機においては、一般に用いられる固定子の巻線構造と同じく、例えば特許文献1の様に、集中巻の場合には特に固定子に巻線を巻回する際に歯部上に空間が生ずる。もちろん別な構造としては、絶縁紙の代わりに樹脂製の巻枠を用いるものもあり、この場合はかかる空間は生じない。
特開平7−111747号公報
しかしながら、前記従来の構成では、圧縮機容器内において電動機の冷却と混合したメカ潤滑のオイルを分離する為に、回転子部と固定子内側との隙間からなる通路と固定子と該固定子を保持している圧力容器である胴シェルとの間に設けられた通路とを冷媒を循環させる場合、前記固定子の歯部上の空間において部分的に短絡し、オイルを多く含む冷媒が十分分離されずに吐出されてしまい、システム効率を低下させるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、吐出される冷媒のオイル含有量を減少させシステム効率の優れた密閉型電動圧縮機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決する為に、本発明の密閉型電動圧縮機は、固定子の歯部に巻回される巻線を収納するスロットに、該巻線のはみ出し防止と電気的絶縁を目的とした樹脂製のウェッジの、冷媒が吐出される側に位置する前記巻回された巻線のコイルエンド方向の端部を、回転軸方向に延長し、且つ周方向に展開し、巻線を前記歯部に巻回する際に生じる空間を塞ぐ様にした。
これによって、回転子部と固定子内側との隙間からなる通路通る冷媒と、固定子と該固定子を保持している圧力容器である胴シェルとの間に設けられた通路を通る冷媒が、前記空間により短絡されることを防止し、オイルを含む冷媒がオイル分離に必要な循環経路を確保出来る様になる。
本発明の密閉型電動圧縮機によれば、オイル吐出少ない優れたシステム効率を実現できる。
第1の発明は、電動機を構成する固定子が圧力容器を構成する胴シェルに固定されており、前記固定子に対応する位置に回転子が前記胴シェルと同軸上に固定された圧縮機メカ部を構成する回転軸に固定されている密閉型電動圧縮機において、固定子の歯部に巻回される巻線を収納するスロットに、該巻線のはみ出し防止と電気的絶縁を目的として樹脂製のウェッジが挿入されており、前記圧縮機メカ部から冷媒が吐出される側に位置する前記巻回された巻線のコイルエンド方向の端部を、回転軸方向に延長し且つ周方向に展開し、巻線を前記歯部に巻回する際に生じる空間を塞ぐ様にした。
これによって、回転子部と固定子内側との隙間からなる通路を通る冷媒と、固定子と該固定子を保持している圧力容器である胴シェルとの間に設けられた通路を通る冷媒が、前記空間により短絡されることを防止し、オイルを含む冷媒がオイル分離に必要な循環経路を確保出来る様になるのでオイル吐出を大幅に低減することができる。
(実施の形態1)
以下本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、この実施例形態によって本発明が限定されるものではない。
以下本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、この実施例形態によって本発明が限定されるものではない。
図1は本発明の第1の実施例の形態における密閉型電動圧縮機の部分断面を示す。図1において、固定子1は圧力容器を構成する胴シェル6に固定され、固定子1に対応する位置に、回転子2が胴シェル6と同軸上に固定された圧縮機メカ部3を構成する回転軸4に固定され、冷媒の循環経路を分ける冷媒ガイド13が前記メカ部3に設けられている。
図2は図1の固定子1の拡大斜視図を示す。図2において、固定子1の歯部1Aに絶縁紙11を介し巻回される巻線8を収納するスロット9の隣り合う巻線間に相間紙14が、該巻線8のはみ出し防止と電気的絶縁を目的とした樹脂製のウェッジ10が挿入されている。該ウェッジ10の前記圧縮機メカ部3から冷媒が吐出される側に位置するコイルエンド15方向の端部10Aは回転軸方向に延長され、且つ空間12を覆うように周方向に展開されている。
図3は前記ウェッジ10の形状を示す。以上の様に構成された密閉型電動圧縮機について、以下動作、作用を説明する。
ここで、圧縮機内の冷媒の循環経路を図1で説明すると、吸入管8から吸入された冷媒ガスは圧縮機メカ部3により圧縮された後、冷媒ガイド13を通って回転子2と固定子1の隙間から空間16に到った後(白矢印)、該固定子1と胴シェル6の通路17を通って空間18に到り、前記圧縮機メカ部3と胴シェルとの通路19を通って空間20に到り吐出管22から外部に吐出される(黒矢印)。
そこで本実施例の形態にすると、前記2つの経路が最も短絡しやすい巻線8を巻回する際に生じる空間12を、ウェッジ10の隣り合う2枚の端部10Aにより塞ぐことになるので、初期のオイル分が多いガスの通る経路(黒矢印)とオイル分離途中にあるガスの通る経路(白矢印)がガスの混合が防止される。
したがって、吐出される冷媒は十分オイルが分離されたものになる。ここで、循環の方向は逆の場合であって同じ効果が得られる。また、圧縮機メカ部3が図面の下部にある場合は、前記ウェッジ端部10Aを逆方向から挿入すれば良い。本発明は、ウェッジの変更のみで容易に実現できる。
図4は従来の固定子における密閉型電動圧縮機の循環経路を示す。空間12を通る冷媒の流れ(網掛け矢印)がありガスの混合が生じることを示す。
本発明によれば、密閉型圧縮機用電動機の全てに応用可能である。
1 固定子
2 回転子
3 圧縮機メカ部
4 回転軸
5 上シェル
6 胴シェル
7 下シェル
8 吸入管
9 吐出管
8 巻線
9 スロット
10 ウェッジ
10A ウェッジ端部
11 スロット絶縁紙
12、16、18、20 空間
13 冷媒ガイド
14 相関紙
15 コイルエンド
17、19 通路
21 電源端子
2 回転子
3 圧縮機メカ部
4 回転軸
5 上シェル
6 胴シェル
7 下シェル
8 吸入管
9 吐出管
8 巻線
9 スロット
10 ウェッジ
10A ウェッジ端部
11 スロット絶縁紙
12、16、18、20 空間
13 冷媒ガイド
14 相関紙
15 コイルエンド
17、19 通路
21 電源端子
Claims (1)
- 密閉型電動圧縮機にあって、電動機を構成する固定子が圧力容器を構成する胴シェルに固定されており、前記固定子に対応する位置に回転子が前記胴シェルと同軸上に固定された圧縮機メカ部を構成する回転軸に固定されている密閉型電動圧縮機において、固定子の歯部に巻回される巻線を収納するスロットに、該巻線のはみ出し防止と電気的絶縁を目的として樹脂製のウェッジが挿入されており、前記圧縮機メカ部から冷媒が吐出される側に位置する前記巻回された巻線のコイルエンド方向の端部を、回転軸方向に延長し且つ周方向に展開し、巻線を前記歯部に巻回する際に生じる空間を塞いである密閉型電動圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008185565A JP2010028940A (ja) | 2008-07-17 | 2008-07-17 | 密閉型電動圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008185565A JP2010028940A (ja) | 2008-07-17 | 2008-07-17 | 密閉型電動圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010028940A true JP2010028940A (ja) | 2010-02-04 |
Family
ID=41734213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008185565A Pending JP2010028940A (ja) | 2008-07-17 | 2008-07-17 | 密閉型電動圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010028940A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017038570A1 (ja) * | 2015-08-28 | 2017-03-09 | 三菱電機株式会社 | 電機子の製造方法および電機子 |
-
2008
- 2008-07-17 JP JP2008185565A patent/JP2010028940A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017038570A1 (ja) * | 2015-08-28 | 2017-03-09 | 三菱電機株式会社 | 電機子の製造方法および電機子 |
JPWO2017038570A1 (ja) * | 2015-08-28 | 2017-11-16 | 三菱電機株式会社 | 電機子の製造方法 |
CN107925321A (zh) * | 2015-08-28 | 2018-04-17 | 三菱电机株式会社 | 电枢的制造方法及电枢 |
CN107925321B (zh) * | 2015-08-28 | 2020-01-17 | 三菱电机株式会社 | 电枢的制造方法 |
US10693337B2 (en) | 2015-08-28 | 2020-06-23 | Mitsubishi Electric Corporation | Method for manufacturing armature |
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