JP2010028890A - 単相ステップモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の回転補正方式よりも、更なる低消電駆動を可能とするステップモータ駆動方法を提供することを目的とする。
【解決手段】モータ機構と、ロータ制御機構と、を備えた単相ステップモータにおいて、ロータ制御機構は、ロータを回転駆動させる度に、予めロータを回転させない程度のロータ初期位置検出用の一定の磁界を作用させて、現在のロータ負荷の大きさと方向に相当するロータ初期位置情報を検出し、その後に、当該ロータ初期位置情報を考慮して選択された駆動パルスを励磁コイルに与えて、ロータをステップ回転駆動させる構成とした。
【選択図】図1
【解決手段】モータ機構と、ロータ制御機構と、を備えた単相ステップモータにおいて、ロータ制御機構は、ロータを回転駆動させる度に、予めロータを回転させない程度のロータ初期位置検出用の一定の磁界を作用させて、現在のロータ負荷の大きさと方向に相当するロータ初期位置情報を検出し、その後に、当該ロータ初期位置情報を考慮して選択された駆動パルスを励磁コイルに与えて、ロータをステップ回転駆動させる構成とした。
【選択図】図1
Description
本発明は、腕時計などのアナログ式電子時計に用いられる単相ステップモータに関する。
腕時計などのアナログ式電子時計において、秒針、分針、時針等の指針の運針に用いられる単相ステップモータは、充電あるいは電池交換が頻繁に出来ないことから、特に低消費電力が要求される。そのための方法として、回転補正方式が一般的に採用されている(例えば、特許文献1参照)。
この回転補正方式を採用した、特許文献1に記載の従来の単相ステップモータの構成および作用について図面を用いて説明する。
図17は、一般的な単相ステップモータのモータ機構の上面図を示し、図18は、ロータに負荷が作用し、ロータ初期位置が変化した際にバネのような復帰力として作用する保持トルクのロータ初期位置±Δθ[deg]の関係を示す図である。
図17は、一般的な単相ステップモータのモータ機構の上面図を示し、図18は、ロータに負荷が作用し、ロータ初期位置が変化した際にバネのような復帰力として作用する保持トルクのロータ初期位置±Δθ[deg]の関係を示す図である。
[従来の単相ステップモータの構成の説明:図17、図18]
まず、従来の単相ステップモータの構成について説明する。
図17に示すように、従来のモータ機構201は、ロータ磁石51とロータ軸52からなるロータ53と、磁芯57に導線58が巻かれた励磁コイル59を有し、ロータ孔54が形成されたステータ56とを有する。また、このモータ機構201において、ロータ53は回転方向(図では反時計方向)を決定するために、コイル磁界が作用する方向70からα[deg]反時計方向に傾く位置を、初期位置71(θ=0[deg])となるように設計される。初期位置71は、保持トルクがゼロとなる安定位置として設定される。
まず、従来の単相ステップモータの構成について説明する。
図17に示すように、従来のモータ機構201は、ロータ磁石51とロータ軸52からなるロータ53と、磁芯57に導線58が巻かれた励磁コイル59を有し、ロータ孔54が形成されたステータ56とを有する。また、このモータ機構201において、ロータ53は回転方向(図では反時計方向)を決定するために、コイル磁界が作用する方向70からα[deg]反時計方向に傾く位置を、初期位置71(θ=0[deg])となるように設計される。初期位置71は、保持トルクがゼロとなる安定位置として設定される。
そして、初期位置71からの180[deg]を1ステップとして、安定位置から次の安定位置までステップ回転駆動する。以下、保持トルクがゼロとなる安定位置から次の安定位置まで、180[deg]だけロータ53を回転させることを、ステップ回転駆動として説明する。しかし、実使用上においては、電子時計を腕につけた姿勢などの影響により、時針、分針や秒針などの指針の負荷が、輪列を介してロータ53に作用する場合がある。この様に、ロータ53に指針の重力負荷が掛かると、そのときのロータ初期位置は、設計上の初期位置71(θ=0[deg])から±Δθ[deg]だけ移動してしまう。
この様な重力負荷が掛かったときであっても、図18に示すように、ロータ53には保持トルク60が作用しており、重力負荷が作用した場合には、保持トルク60がゼロとなる安定位置の方向(図中の矢印の方向)に復帰力として機能している。そして、この重力負荷と保持トルクとが釣り合った位置で、ロータ53は静止する。ここで、ロータ初期位置θが±45[deg]の時に保持トルク60は最大となり、この大きさまでの重力負荷であれば、ロータ53は耐えることが出来る。しかし、指針の重い重力負荷がロータ53に作用している際などには、必要最小限のエネルギー量の駆動パルスでは、常に安定して、ロータ53をステップ回転駆動させることが出来ないので、上述した回転補正方式を行う必要が生じる。
[回転補正方式の作用の説明:図19−図21]
次に、この回転補正方式の作用について説明する。
図19は、回転補正方式の駆動シーケンスを示す図である。図20(a)は、ステップ回転駆動したときの励磁コイルに加える駆動パルスと、ロータのステップ回転駆動に相関
して発生する駆動電流波形を示し、図20(b)は、そのときのロータ変位を示す図である。また、図21(a)は、正常にステップ回転駆動しなかったときの駆動パルスと駆動電流波形を示し、図21(b)は、そのときのロータ変位を示す図である。
次に、この回転補正方式の作用について説明する。
図19は、回転補正方式の駆動シーケンスを示す図である。図20(a)は、ステップ回転駆動したときの励磁コイルに加える駆動パルスと、ロータのステップ回転駆動に相関
して発生する駆動電流波形を示し、図20(b)は、そのときのロータ変位を示す図である。また、図21(a)は、正常にステップ回転駆動しなかったときの駆動パルスと駆動電流波形を示し、図21(b)は、そのときのロータ変位を示す図である。
まず、ロータ53をステップ回転駆動させるにあたって、図19に示すように、ステップ回転駆動させられるだけの必要最小限のエネルギー量の駆動パルスを印加する(STEP1)。このとき、指針によるロータ53への重力負荷は殆ど作用していないので、予め設定された、図20(a)に示す駆動パルス62aを励磁コイル59に印加することで、図20(b)に示す様に、ロータ変位曲線61aは0[deg]から180[deg]まで、正常に変位する。その後に、ロータ回転検出手段によりロータのステップ回転駆動の可否を検出する(SETP2)。ここで、図20(a)に示す駆動電流波形63aにおけるピーク64aと65aを検出できた時点で、正常にロータ53がステップ回転駆動したと判断して、そのまま処理を終了する。
それに対して、例えば、指針の重力負荷によってロータ53が規定位置から負方向に元々ずれており(図21(b):ロータ変位曲線61b参照)、大きな負荷がロータの逆回転方向に作用している場合は、図20(a)の駆動パルス62aと同じ大きさのエネルギーの駆動パルス62bを励磁コイル59に加えても(図21(a)参照)、図21(b)に示すように、負の位置からスタートしたロータ53は、ステップ回転駆動させようとする方向とは逆方向に保持トルクが作用しているので、上記駆動パルス62bでは180[deg]までロータ53をステップ回転駆動させることが出来ない。
そして、STEP2でロータ53がステップ回転駆動しなかったと判断した場合は、STEP1で加えた駆動パルス62bよりも十分大きなエネルギー量の補正用駆動パルスを励磁コイル59に印加し(STEP3)、確実にロータ53をステップ回転駆動させて、一連の処理が終了する。
この様に、図20(a)と図21(a)の駆動電流波形63a、63bは、ピーク64a、64bの大きさの違いと、ピーク65aの有無の違いがあり、明らかにそのプロファイルが相違している。そこで、ロータ回転検出手段は、図21(a)で示した現象を、ストローブパルスを打つなどして検出し、ロータ53がステップ回転駆動をしなかったことを検知することができ、それにより補正用駆動パルスを励磁コイル59に改めて印加して、ステップ回転駆動しなかったロータ53を確実に回転駆動させることが出来る。
また、特許文献1の回転補正方式を改良し、予め異なるエネルギー量の駆動パルスを数種類用意しておき、ロータ53が規定の駆動パルスを与えたとしても、ロータ53がステップ回転駆動しなかったと判断し、改めて励磁コイル59に補正用駆動パルスを供給したとしても、未だロータ53がステップ回転駆動しなかった場合に、先に励磁コイル59に供給したエネルギー量の駆動パルスよりも、1段階大きなエネルギー量の補正用駆動パルスにランクアップして供給することで、よりロータ53を回転させ易くする、多段階回転補正方式なども既に実用化されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献1の回転補正方式において、ロータのステップ回転駆動の可否の検出を行うためには、必要最小限とはいえ、まずはステップ回転駆動させられるだけのエネルギー量の
駆動パルスを励磁コイル与える必要がある。ここで、ステップ回転駆動させるためのエネルギー量は、数百[nJ]程度である。また、このエネルギー量を加えたとしてもロータがステップ回転駆動出来なかった場合に、速やかに供給される補正用駆動パルスのエネルギー量は、数千[nJ]程度である。そのため、通常時の駆動パルスと補正用駆動パルスの2種類だけでは、補正用駆動パルスが出続けてしまい、エネルギー供給過多となってしまうことは明らかである。
駆動パルスを励磁コイル与える必要がある。ここで、ステップ回転駆動させるためのエネルギー量は、数百[nJ]程度である。また、このエネルギー量を加えたとしてもロータがステップ回転駆動出来なかった場合に、速やかに供給される補正用駆動パルスのエネルギー量は、数千[nJ]程度である。そのため、通常時の駆動パルスと補正用駆動パルスの2種類だけでは、補正用駆動パルスが出続けてしまい、エネルギー供給過多となってしまうことは明らかである。
また、特許文献2に記載の電子時計を採用し、この電子時計を腕に装着したときの姿勢により、1段階ずつ大きなエネルギー量の補正用駆動パルスにランクアップしていったとしても、すぐに十分なエネルギー量(ロータをステップ回転駆動させることができるエネルギー量)の駆動パルスになるとは限らず、ロータがステップ回転駆動されずに、何度も補正用駆動パルスが出続けてしまうことが多かった。
また、特許文献2に記載の電子時計では、一度ランクアップさせた補正用駆動パルスを、負荷が軽くなった際にランクダウンさせるタイミングが分からないために、仮に負荷が軽くなっていたとしても、ランクアップした状態の補正用駆動パルスを与え続けてしまうことも多かった。つまり従来の回転補正方式では、まだまだ無駄なエネルギー供給が多く、更なる低消費電力化の達成は困難であった。
そこで、本発明の目的は上記課題を解決し、従来の回転補正方式よりも、更なる低消費電力の駆動を可能とする単相ステップモータを提供することにある。
本発明の単相ステップモータは、基本的に下記記載の構成を採用するものである。
本発明の単相ステップモータは、径方向に2極に着磁されたロータ磁石を有するロータと、ロータ孔と励磁コイルを有し、このロータ孔にロータ磁石を配設することで、励磁コイルで励磁された磁束の流れをロータ磁石に導くステータと、を有するモータ機構と、励磁コイルに駆動パルスを供給することにより、ロータをステップ回転駆動制御するロータ制御機構と、を備える。更に、上記ロータ制御機構は、上記駆動パルスとして、異なるエネルギー量の駆動パルスを複数備え、ロータをステップ回転駆動させる前に、ロータを回転させない程度のロータ初期位置検出用の磁界を作用させ、検出したロータ初期位置情報に応じて、複数の駆動パルスから所定のエネルギー量の駆動パルスを選択して励磁コイルに与えて、ロータをステップ回転駆動する、ことを特徴とするものである。
本発明の単相ステップモータは、径方向に2極に着磁されたロータ磁石を有するロータと、ロータ孔と励磁コイルを有し、このロータ孔にロータ磁石を配設することで、励磁コイルで励磁された磁束の流れをロータ磁石に導くステータと、を有するモータ機構と、励磁コイルに駆動パルスを供給することにより、ロータをステップ回転駆動制御するロータ制御機構と、を備える。更に、上記ロータ制御機構は、上記駆動パルスとして、異なるエネルギー量の駆動パルスを複数備え、ロータをステップ回転駆動させる前に、ロータを回転させない程度のロータ初期位置検出用の磁界を作用させ、検出したロータ初期位置情報に応じて、複数の駆動パルスから所定のエネルギー量の駆動パルスを選択して励磁コイルに与えて、ロータをステップ回転駆動する、ことを特徴とするものである。
なお、ここで示した“回転させない程度”とは、保持トルクがゼロとなる安定位置である初期位置(θ=0[deg])から、せいぜい±90[deg]まで駆動する程度のことを指す。したがって、そのときに必要となるエネルギー量は、数十[nJ]程度である。
また、本発明の単相ステップモータは、上述したと同様のモータ機構とロータ制御機構を備えてなり、このロータ制御機構が、励磁コイルに対し、ロータ初期位置情報を決定するためのロータ初期位置検出パルスと、ロータをステップ回転駆動させるための駆動パルスとを印加する励磁手段と、ロータ初期位置検出パルスを励磁コイルに供給して、ロータを回転させない程度のロータ初期位置検出用の磁界をロータに作用させたときの、励磁コイルで発生する出力信号を検出する検出手段と、この検出手段からの出力信号に基づき、ロータ初期位置情報を検出して出力する波形判別部と、異なるエネルギー量の複数の駆動パルスの内から、ロータ初期位置情報に基づき所定のエネルギー量の駆動パルスを選択して励磁コイルに供給する駆動パルス選択部と、を備えて構成される。
また、本発明の単相ステップモータは、上述したと同様のモータ機構とロータ制御機構
を備えてなり、このモータ機構が、励磁コイルにより印加される磁界方向に対して直交する方向に配置した別検出コイルを更に備え、また、ロータ制御機構が、励磁コイルに対し、ロータ初期位置情報を決定するための第1のロータ初期位置検出パルスと、ロータをステップ回転駆動させるための駆動パルスとを印加する第1の励磁手段と、別検出コイルに対し、励磁コイルへ印加する駆動パルスと同じ周期で、第2のロータ初期位置検出パルスを印加する第2の励磁手段と、ロータ初期位置検出パルスを励磁コイルに供給して、ロータを回転させない程度のロータ初期位置検出用の磁界を作用させたときの、励磁コイルで発生する第1の出力信号を検出する第1の検出手段と、ロータ初期位置検出用の磁界を作用させたときの、別検出コイルで発生する第2の出力信号を検出する第2の検出手段と、第1の検出手段の第1の出力信号に基づき、第1のロータ初期位置情報を検出して出力する第1の波形判別部と、第2の検出手段の第2の出力信号に基づき、第2のロータ初期位置情報を検出して出力する第2の波形判別部と、異なるエネルギー量の複数の駆動パルスの内から、第1と第2のロータ初期位置情報に基づき所定のエネルギー量の駆動パルスを選択して励磁コイルに供給する駆動パルス選択部と、を備えて構成される。
を備えてなり、このモータ機構が、励磁コイルにより印加される磁界方向に対して直交する方向に配置した別検出コイルを更に備え、また、ロータ制御機構が、励磁コイルに対し、ロータ初期位置情報を決定するための第1のロータ初期位置検出パルスと、ロータをステップ回転駆動させるための駆動パルスとを印加する第1の励磁手段と、別検出コイルに対し、励磁コイルへ印加する駆動パルスと同じ周期で、第2のロータ初期位置検出パルスを印加する第2の励磁手段と、ロータ初期位置検出パルスを励磁コイルに供給して、ロータを回転させない程度のロータ初期位置検出用の磁界を作用させたときの、励磁コイルで発生する第1の出力信号を検出する第1の検出手段と、ロータ初期位置検出用の磁界を作用させたときの、別検出コイルで発生する第2の出力信号を検出する第2の検出手段と、第1の検出手段の第1の出力信号に基づき、第1のロータ初期位置情報を検出して出力する第1の波形判別部と、第2の検出手段の第2の出力信号に基づき、第2のロータ初期位置情報を検出して出力する第2の波形判別部と、異なるエネルギー量の複数の駆動パルスの内から、第1と第2のロータ初期位置情報に基づき所定のエネルギー量の駆動パルスを選択して励磁コイルに供給する駆動パルス選択部と、を備えて構成される。
本発明は、従来の回転補正方式と異なり、単相ステップモータを構成するロータをステップ回転駆動させる前に、必要に応じてロータ初期位置情報を検出し、その後に、当該ロータ初期位置情報に応じて、複数の駆動パルスから所定のエネルギー量の駆動パルスを選択して励磁コイルに与えて、ロータをステップ回転駆動させることにある。そのため、従来の方法の様に、ロータがステップ回転駆動されずに、何度も補正用駆動パルスを出力し続けてしまうことがない。
また、必要に応じて現在のロータの状況として、ロータの負荷が軽くなったことを直ぐに検出できるので、必要以上のエネルギー量の駆動パルスを励磁コイルに与え続けてしまうこともない。つまり、本発明によれば、無駄なエネルギーを励磁コイルに供給することが無くなり、低消費電力化が達成出来る。
本発明では、ロータをステップ回転駆動させる前に、ロータを回転させない程度のロータ初期位置検出用の磁界を作用させ、ロータ初期位置情報を検出することが大きな特徴の一つである。特に最良の形態においては、更に、(1)ステップ回転駆動の“度に”ロータ初期位置情報を検出することと、(2)“回転させない程度”というのが、保持トルクがゼロとなる安定位置である初期位置(θ=0[deg])から、せいぜい±数[deg]駆動する程度で、ほとんどロータは回転しないことにある。
このような特徴を備えた単相ステップモータとすることで、ロータをステップ回転駆動させる前に、毎回ロータ初期位置情報を検出し、その後に、当該ロータ初期位置情報に応じて、複数の駆動パルスから所定のエネルギー量の駆動パルスを選択して励磁コイルに与えて、ロータをステップ回転駆動させることが出来る。そのため、毎回無駄なエネルギー供給がなく、必要最小限のエネルギー量の駆動パルスでステップ回転駆動が出来、補正用駆動パルスを用いなくてはならない状況はかなり減る。つまり、本発明によれば、従来の回転補正方式では到底達成出来なかったレベルの低消費電力化が可能となる。以下に、本発明の単相ステップモータの具体的な構成を図面に基づいて説明する。
[駆動システム構成の説明:図1]
まず、本発明の一つの実施形態の単相ステップモータの駆動システム構成について説明する。
図1は、本実施形態の単相ステップモータの駆動システム構成例を示す図である。
まず、本発明の一つの実施形態の単相ステップモータの駆動システム構成について説明する。
図1は、本実施形態の単相ステップモータの駆動システム構成例を示す図である。
図1に示す様に、この単相ステップモータ101は、モータ機構201とロータ制御機構202とからなる。このモータ機構201は、単相ステップモータにおけるロータ53をステップ回転駆動させる機構を示しており、ロータ制御機構202は、モータ機構201におけるロータ53を、本機構で生成する制御信号により制御する機構を示している。以下に、このモータ機構201とロータ制御機構202のそれぞれの構成を示す。
モータ機構201は、ロータ53と、ステータ56とからなる。ロータ53は、径方向に2極に着磁されたロータ磁石51とロータ軸52とを有する。またステータ56は、磁芯57に導線58を巻き回した励磁コイル59と、ロータ53を配設するためのロータ孔54とを備え、励磁コイル59で励磁された磁束の流れをロータ53に導く。この様に、モータ機構201は、励磁コイル59からの磁界をロータ磁石51に作用させる機能を果たし、ロータ制御機構201から印加される駆動パルスでもって、ロータ53をステップ回転駆動させ、このロータ53および輪列を介して時針、分針、秒針等の指針を回転駆動させる。
また、ロータ制御機構202は、励磁コイル59に対し、ロータ初期位置情報を決定するためのロータ初期位置検出パルスと、ロータ53をステップ回転駆動させるための駆動パルスとを印加する励磁手段3を有する。この励磁手段3によって、ロータ初期位置検出パルスを励磁コイル59に供給して、ロータ53を回転させない程度のロータ初期位置検出用の磁界をロータ53に作用させる。なお、このときに必要となるエネルギー量は、数[nJ]〜十[nJ]程度である。そしてロータ初期位置検出パルスを供給したときの、励磁コイル59で発生する出力信号を電流検出手段4で検出し、電流検出手段4からの出力信号をアンプ5で増幅する。そしてこのアンプ5からの出力から、ロータ初期位置情報を検出して、波形判別部6でロータ初期位置情報を出力する。そして、異なるエネルギー量の複数の駆動パルスの内から、このロータ初期位置情報に基づき所定のエネルギー量の最も好ましい駆動パルスを選択して、駆動パルス選択部7を介して励磁手段3に供給する。
ここで励磁手段3は、パルス発生源1とスイッチ2a、2b、2c、2dとからなり、駆動パルス選択部7からの信号により、スイッチ2a〜2dのON/OFFのタイミングを制御することで、励磁コイル59に印加するパルスの幅や、電流を流す方向を切り替える。例えば、スイッチ2b、2cがONで、スイッチ2a、2dがOFFの場合、励磁コイル59に対して図面上左から右側に電流が流れる。スイッチ2a、2dがONで、2b、2cがOFFの場合、励磁コイル59には図面上右から左側に電流が流れる。このように二つ一組でスイッチを動ささせる。
そしてこのように電流を流す方向を切り替えることで、この単相ステップモータ101は、ロータ53を一定方向に安定して回転させ続けることが出来るようになる。また、このONとOFFのタイミングにより、パルス幅変調にてロータ53の制御を行う場合、励磁コイル59に印加する駆動パルスの幅を設定出来る。例えば、駆動コイル59に複数の異なるエネルギー量の駆動パルスを選択的に印加させるには、パルスの幅を長くすれば大きなエネルギー量の駆動パルスを印加させることが出来、パルスの幅を短くすれば小さなエネルギー量の駆動パルスを印加させることが出来る。
もちろん本構成でのチョッパ駆動も可能であり、そのときにはスイッチ2a〜2dのON/OFFをこまめに切りかえる。本構成を使ってチョッパ駆動を行えば、Duty(ON,OFFの比率)を変えるだけで、駆動パルスのエネルギー量を容易に変化させることが出来る。
また、実際のロータ初期位置を把握するために、励磁コイル59に予め供給するロータ初期位置検出パルスは、駆動パルスよりも特別小さなエネルギー量であるために、パルスの幅は数十[us]程度であり、二つ一組のスイッチ2b、2cまたは2a、2dの一方をこの時間だけONにさせておくことで、ロータ初期位置検出パルスを励磁コイル59に与え、磁界をロータ53に作用させることが出来る。もちろん、ロータ初期位置検出パルスに、上記チョッパ駆動を用いることも可能である。また、上記説明では電流検出により実際のロータ初期位置を決定したが、これを逆起電圧を測定することで決定しても構わない。
[単相ステップモータの動作の駆動シーケンスの説明:図2−1、図3]
次に、本実施形態の単相ステップモータの作用について説明する。
図2−1は、本実施形態の単相ステップモータの駆動シーケンスを説明するための図である。図3(a)は、本実施形態の単相ステップモータの動作(駆動パルスと駆動電流波形変化)を説明するための図であり、図3(b)はそのときの動作(ロータ初期位置の変化)を説明するための図である。
次に、本実施形態の単相ステップモータの作用について説明する。
図2−1は、本実施形態の単相ステップモータの駆動シーケンスを説明するための図である。図3(a)は、本実施形態の単相ステップモータの動作(駆動パルスと駆動電流波形変化)を説明するための図であり、図3(b)はそのときの動作(ロータ初期位置の変化)を説明するための図である。
図2−1に示す様に、本実施形態では、ロータ53をステップ回転駆動させるにあたって、従来のようにいきなりステップ回転駆動させられるだけの必要最小限のエネルギー量の駆動パルスを印加するのではなく、その前に予め、“ステップ駆動させる度に毎回”ロータ53を回転させない程度のロータ初期位置検出用磁界を作用させる(STEP1)。具体的には、図3(a)に示すような数十[μs]程度の短いパルス幅のロータ初期位置検出パルス9を、励磁コイル59に印加する。このとき、初期位置検出電流10が励磁コイル59に流れる。また、このとき図3(b)に示すように、ロータ53はほんのわずかに動くだけで、ほとんど回転しない。
次に、初期位置検出電流10を電流検出手段4により検出した出力信号から、波形判別手段6によって、ロータ初期位置情報を検出する(STEP2)。この様にしてロータ初期位置情報を検出することで、現在ロータ53に作用している負荷の大きさと方向が推測できる。ここでのロータ初期位置検出の動作原理の詳細については、後述する。
次に、駆動パルス選択部7で推測された負荷の大きさと方向に基づき、複数の異なるエネルギー量の駆動パルスから、負荷が掛かっているロータ53をステップ回転駆動させるのに必要なエネルギー量の駆動パルスを選択し、励磁手段59に供給する(STEP3)。具体的には、図3(a)の駆動パルス11が、負荷の大きさと方向に基づき選択されたものであり、このときに、励磁コイル59には駆動電流12が流れ、図3(b)に示すように、ロータ変位曲線8は、0[deg]から180[deg]まで、正常にステップ回転駆動して処理が終了する。もしこのSTEP2〜3で初期位置検出電流10を検出し、ロータ53により重い負荷が作用していたと判断すれば、よりパルス幅を広げるなどしてエネルギー量を大きくした駆動パルス11が、駆動パルス選択部7で選択される。
この様に、本例では、初期位置検出用の動作を、ロータ53のステップ回転駆動の度に毎回行っている。このようにすることで、ロータ制御機構202の構成を簡単なものにし、エネルギーの消費量を少なくすることが出来る。なおここで、一連のステップの内のあるステップ回転駆動では本例の方法を採用し、他のステップ回転駆動においては、例えば前記の特許文献1又は2に記載されたような回転補正方式を採用することも可能である。つまり、この様な動作を採用する場合は、必ずしもステップ回転駆動の度にロータ初期位置検出を行うのではなく、複数回のステップの内の何回かに本例を採用することとなる。
[駆動シーケンスの変形例の説明:図2−2]
次に、駆動シーケンスの変形例について説明する。
図2−2では、ロータ53のステップ回転駆動の度に、ロータ初期位置検出動作と、従来の回転補正方式の両方を組み合わせた例を示している。
次に、駆動シーケンスの変形例について説明する。
図2−2では、ロータ53のステップ回転駆動の度に、ロータ初期位置検出動作と、従来の回転補正方式の両方を組み合わせた例を示している。
まず、ロータ53をステップ回転駆動させるにあたって、ロータ初期位置検出用の磁界を励磁コイル59に作用させ(STEP1)、ロータ初期位置情報を検出し(STEP2)、負荷が掛かっているロータ53をステップ回転駆動させるのに必要なエネルギー量の駆動パルス11を選択し、励磁手段3に供給する(STEP3)。ここまでは、図2−1と全く同じシーケンスである。
この後、従来の回転補正方式と同様に、励磁コイル59に流れる駆動電流波形12より、ロータ53が正常にステップ回転駆動しているか否かを検出する(STEP4)。ここで、正常にロータ53がステップ回転駆動したと判断されれば、そのまま処理を終了する。
万が一、STEP4でロータ53がステップ回転駆動しなかったと判断した場合は、STEP3で加えた駆動パルスよりも十分大きなエネルギー量の補正用駆動パルスを励磁コイル59に印加して(STEP5)、確実にロータ53をステップ回転駆動させて、一連の処理を終了させる。
[ロータ初期位置検出の説明:図4−図8]
次に、本実施形態のロータ初期位置検出の動作原理について説明する。なお、以下の説明で示すロータ初期位置からの変位Δθの定義については、図17を参照されたい。
図4〜図8は、本実施形態のロータ初期位置検出の動作原理を説明するためのロータ初期位置検出パルスと初期位置検出電流波形の図であり、それぞれ実際のロータ初期位置である、図17に示した設計上の初期位置71からの変位を示すロータ初期位置からの変位Δθが、−35[deg]の場合、−10[deg]の場合、0[deg]の場合、+10[deg]の場合、+35[deg]の場合の5つのケースを示している。
次に、本実施形態のロータ初期位置検出の動作原理について説明する。なお、以下の説明で示すロータ初期位置からの変位Δθの定義については、図17を参照されたい。
図4〜図8は、本実施形態のロータ初期位置検出の動作原理を説明するためのロータ初期位置検出パルスと初期位置検出電流波形の図であり、それぞれ実際のロータ初期位置である、図17に示した設計上の初期位置71からの変位を示すロータ初期位置からの変位Δθが、−35[deg]の場合、−10[deg]の場合、0[deg]の場合、+10[deg]の場合、+35[deg]の場合の5つのケースを示している。
ロータ初期位置θは、指針等の作用によるロータ負荷の大きさと作用する方向により、保持トルクがゼロとなる安定位置として設定された初期位置71(図17参照)から、プラス方向にもマイナス方向にも変化する。ここではΔθ=0[deg]の位置を保持トルクがゼロとなる設計上の初期位置として説明する。まず、第1ケースとして、特に大きな負荷が、ロータ回転方向とは逆方向(逆回転方向)に作用している場合を図4に示す。
図4に示す例では、ロータ53が逆回転方向に移動した位置で保持トルクと釣り合い、Δθ=−35[deg]の位置となっている。このときに、ロータ初期位置検出パルス9を励磁コイル59に作用させると、励磁コイル59に流れる初期位置検出電流10は図示のように変化し、予め設定したスレッシュホールド値13である1.0E−05[A]となるまでの時間14は、約1.00[ms]になる。
また第2ケースでは、先ほどの第1ケースよりは小さいが、指針等の作用により比較的大きな負荷が、ロータ回転方向とは逆方向(逆回転方向)に作用している。ここでは、ロータ53は逆回転方向に移動した位置で保持トルクと釣り合い、例えばΔθ=−10[deg]の位置となる。そして、ロータ初期位置検出パルス9を励磁コイル59に作用させると、図5に示すように、励磁コイル59に流れる初期位置検出電流10が変化し、予め設定したスレッシュホールド値13である1.0E−05[A]となるまでの時間14は、約0.98[ms]になる。
また第3ケースでは、ロータ53にはほとんど負荷が作用しておらず、保持トルクがゼロとなる安定位置であるΔθ=0[deg]で安定している。このときは、ロータ初期位
置検出パルス9を励磁コイル59に作用させると、図6に示すように、励磁コイル59に流れる初期位置検出電流10が変化し、予め設定したスレッシュホールド値13である1.0E−05[A]となるまでの時間14は、約0.80[ms]になる。
置検出パルス9を励磁コイル59に作用させると、図6に示すように、励磁コイル59に流れる初期位置検出電流10が変化し、予め設定したスレッシュホールド値13である1.0E−05[A]となるまでの時間14は、約0.80[ms]になる。
また第4ケースでは、比較的大きな負荷が、ロータ回転方向と同じ方向(正回転方向)に作用している。ここでは、ロータ53は逆回転方向に移動した位置で保持トルクと釣り合い、例えばΔθ=+10[deg]の位置となる。このときに、ロータ初期位置検出パルス9を励磁コイル59に作用させると、図7に示すように、励磁コイル59に流れる初期位置検出電流10が変化し、予め設定したスレッシュホールド値13である1.0E−05[A]となるまでの時間14は、約0.55[ms]になる。
また第5ケースでは、特に大きな負荷が、ロータ回転方向と同じ方向(正回転方向)に作用している。ここでは、ロータ53は逆回転方向に移動した位置で保持トルクと釣り合い、例えばΔθ=+35[deg]の位置となる。そして、ロータ初期位置検出パルス9を励磁コイル59に作用させると、図8に示すように、励磁コイル59に流れる初期位置検出電流10が変化し、予め設定したスレッシュホールド値13である1.0E−05[A]となるまでの時間14は、約0.46[ms]になる。
このように、ロータ初期位置検出パルス9を印加した際の励磁コイル59に流れる初期位置検出電流10は、ロータ53に掛かる負荷の量に応じて、異なった時間14を検出できていることが判る。このような違いが起こる理由は、ロータ初期位置からロータ53が、負荷量の違いにより、ほんのわずかだけ変位した際の、逆起電圧が異なるためである。この違いは、流れる初期位置検出電流10、特に過渡状態の電流波形に大きな違いとなって現れる。
[波形判別部の構成と作用の説明:図9]
次に、本実施形態の単相ステップモータにおける、ロータ制御機構を構成する波形判別部の具体的な構成と、作用について説明する。
図9は、本実施形態の波形判別部の構成例を示す図である。なお、本図には、波形判別部の構成とともに、励磁コイルに流れる初期位置検出電流10と、コンパレータから出力されるコンパレータ出力16を一緒に示している。
次に、本実施形態の単相ステップモータにおける、ロータ制御機構を構成する波形判別部の具体的な構成と、作用について説明する。
図9は、本実施形態の波形判別部の構成例を示す図である。なお、本図には、波形判別部の構成とともに、励磁コイルに流れる初期位置検出電流10と、コンパレータから出力されるコンパレータ出力16を一緒に示している。
図9に示すように、波形判別部6は、励磁コイルに流れる初期位置検出電流10に対し、スレッシュホールド値を設定するコンパレータ15と、コンパレータ出力16から励磁コイルに流れる初期位置検出電流10が、予め設定されたスレッシュホールド値になる時間を算出するカウンタ18を有する。カウンタ18は、クロック17の周期で時刻をカウントし、ロータ初期位置情報である時刻情報をデジタルデータとして駆動パルス選択部7に出力する。そして、この駆動パルス選択部7は、先に示したように、ロータ初期位置情報に基づいて、現在ロータ53に掛かっている負荷の大きさと方向を推測し、エネルギー量の異なる複数の駆動パルスの中から最も適したエネルギー量の駆動パルスを選択し、その最適な駆動パルスを励磁コイル59に供給する。ここでは、ロータ初期位置情報(ロータ初期位置からの変位Δθ)から、負荷の大きさと方向が決まり、下記表1に示す、エネルギー量が異なる複数の駆動パルスから、最適な駆動パルスを選択している。
上述した5種類のエネルギー量の駆動パルスが予め設定されていたとすると、例えば、ロータ初期位置からの変位Δθとして−25[deg]が検出されたら、表1の中のΔθ=−35[deg]のときの特大エネルギーの駆動パルスを選択して励磁コイルに供給することで、確実にロータ53をステップ回転駆動させることが出来る。
また、Δθとして+15[deg]と検出されたとすると、表1の中のΔθ=+10[deg]のときの小エネルギーの駆動パルスを選択して、励磁コイルに供給することで、確実にロータ53をステップ回転駆動させることが出来る。万が一、Δθとして+45[deg]と検出されたとした場合には、表1の中のΔθ=+35[deg]のときの特小エネルギーの駆動パルスを選択して、励磁コイルに供給すれば良い。
なお、異なるエネルギー量の駆動コイルの種類として、例えば、Δθとして−40[deg]と検出されたとした場合を考慮して、表中の特大エネルギーの駆動パルスよりも更に大きなエネルギー量を持つ駆動パルスを、上記5種の駆動パルス以外に予め用意しておき、励磁コイルに供給するようにしても良い。
以上のように、本実施形態の単相ステップモータでは、単相ステップモータを構成するロータ53をステップ回転駆動させる前に、毎回ロータ初期位置情報を検出し、その後に、当該ロータ初期位置情報に応じて、複数の駆動パルスから所定のエネルギー量の駆動パルスを選択して励磁コイル59に与えて、ロータ53をステップ回転駆動させることになる。そのため、毎回無駄なエネルギー供給がなく、必要最小限のエネルギー量の駆動パルスでステップ回転駆動が出来、補正用駆動パルスを用いなくてはならない状況はかなり減る。
この様にして、従来の回転補正方式では到底達成出来なかったレベルの低消費電力化が可能となる。また、図2−2のように従来の回転補正方式と組み合わせることで、突発的な衝撃などで起こりうるロータ53の非回転という現象を確実に避けることが出来るようになり、さらに信頼性を向上させることも出来る。また、ロータ初期位置からの変位Δθに応じて本実施例以上に細かく駆動パルスを設定することで、より効率的なステップ回転駆動が出来、更なる低消費電力化を達成出来る。
[ロータ初期位置検出パルスの変形例の説明:図10―図14]
次に、本実施形態に係るロータ初期位置検出パルスの変形例について説明する。
図10〜図14は、ロータ初期位置検出パルスと初期位置検出電流波形の変形例を示す図であり、それぞれロータ初期位置からの変位Δθが−35[deg]の場合、−10[deg]の場合、0[deg]の場合、+10[deg]の場合、+35[deg]の場合の5つのケースを示している。なお、ここで示すロータ初期位置からの変位Δθの定義についても、先に示したと同様に、図17を参照されたい。
次に、本実施形態に係るロータ初期位置検出パルスの変形例について説明する。
図10〜図14は、ロータ初期位置検出パルスと初期位置検出電流波形の変形例を示す図であり、それぞれロータ初期位置からの変位Δθが−35[deg]の場合、−10[deg]の場合、0[deg]の場合、+10[deg]の場合、+35[deg]の場合の5つのケースを示している。なお、ここで示すロータ初期位置からの変位Δθの定義についても、先に示したと同様に、図17を参照されたい。
本実施形態のロータ初期位置検出パルス9は、先に示した形態と異なり、1個ではなく複数個(図10〜図14の場合は3個)とした点のみが異なっているが、他は実施例1と同じである。なお、本実施例においても、Δθ=0[deg]の位置を保持トルクがゼロとなる初期位置となっているとして、以下に説明する。
図4−図7に示すように、先の実施形態では、Δθが−35[deg]の場合、−10[deg]の場合、0[deg]の場合、+10[deg]の場合、+35[deg]の場合それぞれにおいて、スレッシュホールド値13である1.0E−05[A]となる時間14は、約1.00[ms]、約0.98[ms]、約0.80[ms]、0.55[ms]、約0.46[ms]であった。それに対して、図10〜図14に示す本変形例では、スレッシュホールド値13である1.0E−05[A]となる時間14として、約1.57[ms]、約1.54[ms]、約1.17[ms]、0.87[ms]、約0.78[ms]を検出できている。
そこで、先の実施例の場合のΔθが−35[deg]と−10[deg]の場合の測定データの時間間隔、−10[deg]と0[deg]の時間間隔、0[deg]と+10[deg]の時間間隔、+10[deg]と+35[deg]の時間間隔を比較すると、0.02、0.18、0.35、0.09[ms]であるのに対し、本変形例では、0.03、0.37、0.31、0.09[ms]となっている。つまり、本データから、ロータ53の位置による感度が向上していることが分かる。この様に、ロータ初期位置検出パルス9のパルス数やデューティ比を調整することで、単相ステップモータの構成および仕様に応じて、特に感度が必要となるロータ位置に、感度の高い部分を合わせることが出来る。
[波形判別部の他の形態の説明:図15]
次に、本発明に係る波形判別部の他の構成例と作用について説明する。
図15は、本実施形態の波形判別部の構成例を示す図である。
次に、本発明に係る波形判別部の他の構成例と作用について説明する。
図15は、本実施形態の波形判別部の構成例を示す図である。
図15に示すように、波形判別部6’は、励磁コイルに流れる初期位置検出電流10を積分する積分回路19と、その出力を受けデジタルデータに変換し、駆動パルス選択部7に出力するAD変換部20を有する。ここで、駆動パルス選択部7は、先に示した実施例1と同様に、ロータ初期位置情報に基づき負荷の大きさと方向を推測し、複数の異なるエネルギー量の駆動パルスの内から、最も適した駆動パルスを選択して、励磁コイル59に供給する。
そして、先に示した実施例1では、予め設定されたスレッシュホールド値になる時間14の違いをロータ初期位置情報として検出していたのに対し、本実施例ではロータ初期位置検出パルスを印加した後の、所定の時間間隔の積分値の大きさの違いから、ロータ初期位置情報を検出している。他の構成は、実施例1と同じであるので、その共通する部材についての説明は省略する。
このように波形判別部6’を構成することにより、ロータ初期位置による初期位置検出電流10の違いを一部のスレッシュホールド値の交差時間としてだけでなく、電流波形全体の変化量として、より確実に把握することが出来るようになる。
例えば、ロータ53の微小な振幅の変化であっても、スレッシュホールド値の交差時間だけではわずかな変化量となってしまうが、本実施例のように、ロータ初期位置情報を波形全体の積分値により求めれば、そのロータ53の変化をより大きな変化量として検出出来る。そのため、先に示した実施例1より、感度良くロータ初期位置情報を検出出来る。
[単相ステップモータの他の構成例の説明:図16]
次に、本発明の別の実施形態の単相ステップモータの駆動システム構成について説明する。
図16は、本実施形態の単相ステップモータの駆動システム構成例を示す図である。
次に、本発明の別の実施形態の単相ステップモータの駆動システム構成について説明する。
図16は、本実施形態の単相ステップモータの駆動システム構成例を示す図である。
図16に示す様に、この単相ステップモータ102は、モータ機構201と、ロータ制御機構202とからなる。そして、先に示した実施例1の単相ステップモータ101の追加の構成として、モータ機構201に、更に励磁コイル59により印加される磁界方向に対して直交する方向に配置した別検出コイル27をロータ孔54内に備えている。
また、ロータ制御機構202は、実施例1と同様に、励磁手段3と、電流検出手段4と、アンプ5と、波形判別部6、駆動パルス選択部7を有する。また、本実施例では、パルス発生源21とスイッチ22からなる励磁手段23と、電流検出手段24と、アンプ25、波形判別部26を備えている。
この様にすれば、励磁コイル59だけでなく、別検出コイル27によるロータ初期位置検出情報を得られる様になるので、駆動パルス選択部7は、励磁コイル59と別検出コイル27からの二系統から任意に信号を得ることができる様になる。なお、励磁手段23は励磁手段3と異なり、ステップ回転駆動させるための駆動パルスは供給しない。
次に、本実施形態の単相ステップモータ102の作用について説明する。
ロータ53をステップ回転駆動させるにあたって、“ステップ駆動させる度に毎回”予め励磁手段3により励磁コイル59から、ロータ53を回転させない程度のロータ初期位置検出用磁界を作用させる。このとき、流れる電流を電流検出手段4により検出し、アンプ5を通してその出力信号を増幅し、波形判別手段6によって、第1のロータ初期位置情報を検出する。
ロータ53をステップ回転駆動させるにあたって、“ステップ駆動させる度に毎回”予め励磁手段3により励磁コイル59から、ロータ53を回転させない程度のロータ初期位置検出用磁界を作用させる。このとき、流れる電流を電流検出手段4により検出し、アンプ5を通してその出力信号を増幅し、波形判別手段6によって、第1のロータ初期位置情報を検出する。
続いて、励磁手段23により別検出コイル27から、ロータ53を回転させない程度のロータ初期位置検出用磁界を作用させる。このとき、流れる電流を電流検出手段24により検出し、アンプ25を通し出力信号を増幅し、波形判別手段26によって、第2のロータ初期位置情報を検出する。
この様にして第1、第2のロータ初期位置情報の2つの情報を検出することで、ロータ53に作用している負荷の大きさと方向が推測できる。そして、駆動パルス選択部7では、推測された負荷の大きさと方向に基づき、異なるエネルギー量の複数の駆動パルスの内から、負荷が掛かっているロータをステップ回転駆動させるのに必要なエネルギー量の駆動パルスを選択し、励磁手段3に供給する。
なお、本実施例では励磁コイル59、別検出コイル27の順にロータ初期位置情報を検出した例を示したが、その順を逆としても構わない。また、ロータ53の位置に応じて、
励磁コイル59と別検出コイル27によって得られるロータ初期位置情報から、検出感度が高い方の情報を選択し、選ばれたロータ初期位置情報を使用して、最も好ましい駆動パルスを選択することで、ロータ53を確実にステップ回転駆動する形態としても良い。
励磁コイル59と別検出コイル27によって得られるロータ初期位置情報から、検出感度が高い方の情報を選択し、選ばれたロータ初期位置情報を使用して、最も好ましい駆動パルスを選択することで、ロータ53を確実にステップ回転駆動する形態としても良い。
ここで、本実施形態における利点について説明する。
先に示した実施例1で、励磁コイル59のみによりロータ初期位置情報を検出する例を示したが、図4、図5あるいは、図10、図11で示したように、ロータ初期位置からの変位Δθ=−35[deg]の場合とΔθ=−10[deg]の場合には、スレッシュホールド値13になる時間14の差が小さくなっていることが判る。つまり、Δθの変化に対して、情報検出の感度が、ロータ53の上記角度が45度よりも小さくなったときに低くなっている。それは、ロータ磁石51による磁界が、励磁コイル59による磁界と平行に近づくため、励磁コイル59に対する逆起電圧変化が小さくなるためであり、これにより、初期位置検出電流10の変化量が小さくなっている。
先に示した実施例1で、励磁コイル59のみによりロータ初期位置情報を検出する例を示したが、図4、図5あるいは、図10、図11で示したように、ロータ初期位置からの変位Δθ=−35[deg]の場合とΔθ=−10[deg]の場合には、スレッシュホールド値13になる時間14の差が小さくなっていることが判る。つまり、Δθの変化に対して、情報検出の感度が、ロータ53の上記角度が45度よりも小さくなったときに低くなっている。それは、ロータ磁石51による磁界が、励磁コイル59による磁界と平行に近づくため、励磁コイル59に対する逆起電圧変化が小さくなるためであり、これにより、初期位置検出電流10の変化量が小さくなっている。
一方、図7、図8あるいは、図13、図14に示すように、Δθ=+10[deg]の場合とΔθ=+35[deg]の場合には、スレッシュホールド値13になる時間14の差は、Δθが0[deg]未満のときより大きくなっていることが判る。
そこで、励磁コイル59により印加される磁界方向に対して直交する方向に配置した別検出コイル27でロータ初期位置情報を検出することにより、励磁コイル59で情報検出感度の低くなるロータ初期位置(Δθが0[deg]よりも小さいとき)であっても、感度良くロータ初期位置情報を検出することが出来る。
具体的には、例えばΔθが−35[deg]〜−10[deg]の位置にあるときには、別検出コイル27からの情報をロータ初期位置情報として利用し、Δθが+10[deg]〜+35[deg]の位置にあるときには励磁コイル59からの情報をロータ初期位置情報として利用する。このような構成とすることで、ロータ初期位置情報をより精度良く検出することが出来る。また、そのことにより、Δθの値に応じて更に細かくエネルギー量のことなる駆動パルスを設定出来るようになるため、より効率的なステップ回転駆動が出来、更なる低消費電力化を達成出来るようになる。
1 パルス発生源
2a、2b、2c、2d スイッチ
3 励磁手段
4 電流検出手段
5 アンプ
6、6’ 波形判別部
7 駆動パルス選択部
8 ロータ変位曲線
9 ロータ初期位置検出パルス
10 初期位置検出電流
11 駆動パルス
12 駆動電流
13 スレッシュホールド値
14 時間
15 コンパレータ
16 コンパレータ出力
17 クロック
18 カウンタ
19 積分回路
20 AD変換部
21 パルス発生源
22 スイッチ
23 励磁手段
24 電流検出手段
25 アンプ
26 波形判別部
27 別検出コイル
51 ロータ磁石
52 ロータ軸
53 ロータ
54 ロータ孔
56 ステータ
57 磁芯
58 導線
59 励磁コイル
101、102 単相ステップモータ
201 モータ機構
202 ロータ制御機構
2a、2b、2c、2d スイッチ
3 励磁手段
4 電流検出手段
5 アンプ
6、6’ 波形判別部
7 駆動パルス選択部
8 ロータ変位曲線
9 ロータ初期位置検出パルス
10 初期位置検出電流
11 駆動パルス
12 駆動電流
13 スレッシュホールド値
14 時間
15 コンパレータ
16 コンパレータ出力
17 クロック
18 カウンタ
19 積分回路
20 AD変換部
21 パルス発生源
22 スイッチ
23 励磁手段
24 電流検出手段
25 アンプ
26 波形判別部
27 別検出コイル
51 ロータ磁石
52 ロータ軸
53 ロータ
54 ロータ孔
56 ステータ
57 磁芯
58 導線
59 励磁コイル
101、102 単相ステップモータ
201 モータ機構
202 ロータ制御機構
Claims (8)
- 径方向に2極に着磁されたロータ磁石を有するロータと、ロータ孔と励磁コイルを有し、前記ロータ孔に前記ロータ磁石を配設することで、前記励磁コイルで励磁された磁束の流れを前記ロータ磁石に導くステータと、を有するモータ機構と、
前記励磁コイルに駆動パルスを供給することにより、前記ロータをステップ回転駆動制御するロータ制御機構と、を備えた単相ステップモータにおいて、
前記ロータ制御機構は、
前記駆動パルスとして、異なるエネルギー量の駆動パルスを複数備え、
前記ロータをステップ回転駆動させる前に、前記ロータを回転させない程度のロータ初期位置検出用の磁界を前記ロータに作用させ、検出したロータ初期位置情報に応じて、前記複数の駆動パルスから所定のエネルギー量の駆動パルスを選択して前記励磁コイルに与えて、前記ロータをステップ回転駆動する、
ことを特徴とする単相ステップモータ。 - 前記ロータ初期位置検出用の磁界は、前記ステップ回転駆動の度に供給させる
ことを特徴とする請求項1に記載の単相ステップモータ。 - 前記ロータ制御機構は、前記励磁コイルから前記ロータ初期位置情報を検出する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の単相ステップモータ。 - 前記モータ機構は、検出コイルを有し、
前記ロータ制御機構は、前記検出コイルから前記初期位置情報を検出する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の単相ステップモータ。 - 径方向に2極に着磁されたロータ磁石を有するロータと、ロータ孔と励磁コイルを有し、前記ロータ孔に前記ロータ磁石を配設することで、前記励磁コイルで励磁された磁束の流れを前記ロータ磁石に導くステータと、を有するモータ機構と、
前記励磁コイルに駆動パルスを供給することにより、前記ロータをステップ回転駆動制御するロータ制御機構と、を備えた単相ステップモータにおいて、
前記ロータ制御機構は、
前記励磁コイルに対し、ロータ初期位置情報を決定するためのロータ初期位置検出パルスと、前記ロータをステップ回転駆動させるための前記駆動パルスとを印加する励磁手段と、
前記ロータ初期位置検出パルスを前記励磁コイルに供給して、前記ロータを回転させない程度のロータ初期位置検出用の磁界を前記ロータに作用させたときの、前記励磁コイルで発生する出力信号を検出する検出手段と、
前記検出手段からの出力信号に基づき、前記ロータ初期位置情報を検出して出力する波形判別部と、
異なるエネルギー量の複数の駆動パルスの内から、前記ロータ初期位置情報に基づき所定のエネルギー量の駆動パルスを選択して前記励磁コイルに供給する駆動パルス選択部と、を備える
ことを特徴とする単相ステップモータ。 - 前記波形判別部は、
前記励磁コイルで得られる前記出力信号に対し、スレッシュホールド値を設定するコンパレータと、
前記コンパレータの出力から、前記出力信号が予め設定されたスレッシュホールド値になる時間を算出するカウンタと、を有し、
前記出力信号が前記スレッシュホールド値になる時間により、前記ロータ初期位置情報
を検出して出力する
ことを特徴とする請求項5に記載の単相ステップモータ。 - 前記波形判別部は、
前記励磁コイルで得られる前記出力信号を積分する積分回路を有し、
前記ロータ初期位置検出パルスを印加した後に、前記出力信号の、所定の時間間隔の積分値から、前記ロータ初期位置情報を決定する
ことを特徴とする請求項5に記載の単相ステップモータ。 - 径方向に2極に着磁されたロータ磁石を有するロータと、ロータ孔と励磁コイルを有し、前記ロータ孔に前記ロータ磁石を配設することで、前記励磁コイルで励磁された磁束の流れを前記ロータ磁石に導くステータと、を有するモータ機構と、
前記励磁コイルに駆動パルスを供給することにより、前記ロータをステップ回転駆動制御するロータ制御機構と、を備えた単相ステップモータにおいて、
前記モータ機構は、前記励磁コイルにより印加される磁界方向に対して直交する方向に配置した別検出コイルを更に備え、
前記ロータ制御機構は、
前記励磁コイルに対し、ロータ初期位置情報を決定するための第1のロータ初期位置検出パルスと、前記ロータをステップ回転駆動させるための前記駆動パルスとを印加する第1の励磁手段と、
前記別検出コイルに対し、前記励磁コイルへ印加する駆動パルスと同じ周期で、第2のロータ初期位置検出パルスを印加する第2の励磁手段と、
前記ロータ初期位置検出パルスを前記励磁コイルに供給して、前記ロータを回転させない程度の前記ロータ初期位置検出用の磁界を作用させたときの、前記励磁コイルで発生する第1の出力信号を検出する第1の検出手段と、
前記ロータ初期位置検出用の磁界を作用させたときの、前記別検出コイルで発生する第2の出力信号を検出する第2の検出手段と、
前記第1の検出手段の第1の出力信号に基づき、第1のロータ初期位置情報を検出して出力する第1の波形判別部と、
前記第2の検出手段の第2の出力信号に基づき、第2のロータ初期位置情報を検出して出力する第2の波形判別部と、
異なるエネルギー量の複数の駆動パルスの内から、前記第1と第2のロータ初期位置情報に基づき所定のエネルギー量の駆動パルスを選択して前記励磁コイルに供給する駆動パルス選択部と、を備える
ことを特徴とする単相ステップモータ。
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JP2008183638A Pending JP2010028890A (ja) | 2008-07-15 | 2008-07-15 | 単相ステップモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010028890A (ja) |
-
2008
- 2008-07-15 JP JP2008183638A patent/JP2010028890A/ja active Pending
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