JP2010028447A - ディジタル放送受信装置 - Google Patents

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輝 米川
Naofumi Tomita
直史 冨田
Takahiro Iwata
貴弘 岩田
Kazumichi Yamamoto
一道 山本
Shigeki Tojima
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Abstract

【課題】ディジタル放送受信装置において、給電開始から起動完了までの間に送信された選局情報を選局処理に用いることにより、給電開始時より出画までに要する時間の短縮を図る。
【解決手段】第1のストリームキャッシュ制御部115は、チューナ安定調査部109から正常なTSパケット数、破損したTSパケット数を入力する。入力した情報に基づき、TSパケットのうち、何時、どのTSパケットを外部ストリームキャッシュ用メモリ105に保存するか決定する。決定した時間において、決定したTSパケットを取得した場合、取得したTSパケットを、所定の順序で外部ストリームキャッシュ用メモリ105に保存する。入力したTSパケットの種類、個数、及び入力順序を、各々のPIDの値毎に、外部ストリームキャッシュ用メモリ105に記録する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ディジタル放送信号を受信し、映像情報、及び音声情報を視聴可能な状態で出力するディジタル放送受信装置の改良に関する。
従来、ディジタル放送受信装置において、ストリームキャッシュ制御部、及びキャッシュメモリを設けることにより、パケット受信処理の効率を改善し、選局処理の高速化を図ることを目的とした技術が提案されている。該提案では、ストリームキャッシュ制御部が、パケット分離部を通じてチューナ・復調部よりディジタル放送信号から必要とするパケット(選局処理の過程において必要とする情報)を取得し、該パケットをキャッシュメモリに保存するように構成されている。これにより、選局処理の過程で必要になった情報が、キャッシュメモリから読み出せるので、選局処理において、ディジタル放送信号の受信待ちのために無駄な時間を浪費するのを防止することができる(例えば特許文献1参照)。
特開2004-312629号公報
ところで、従来のディジタル放送受信装置では、該装置のメインコントローラに搭載されているOS(Operating System)の起動後に、該メインコントローラが、放送局より送信されてくるディジタル放送信号から選局処理に必要な情報を取得するようになっていた。そのため、上記OSが起動することによって、ディジタル放送受信装置が駆動状態になるまでの間に放送局より送信されてくる、選局処理の過程において必要とする情報を有効に活用することができなかった。また、従来、選局処理において必要な番組特定情報(Program Specific Information;以下、「PSI」と略記する。)の取得や、映像・音声の基本ストリーム情報(Elementary Stream;以下、「ES」と略記する。)におけるパケット識別子(Packet Identifier;以下、「PID」と略記する。)の取得や、映像・音声のパケット取得等は、以下に記載するような逐次処理によって行われていた。ここで、PSIには、(選局)情報であるプログラム・アソシエーション・テーブル(Program Association Table;以下、「PAT」と略記する。)や、プログラム・マップ・テーブル(Program Map Table;以下、「PMT」と略記する。)等が含まれる。
上述したPSI、映像ES・音声ESにおけるPID、及び映像・音声のパケット等を取得するための逐次処理では、まず、選局処理の過程で、チューナ・復調部から出力されるトランスポート・ストリーム(Transport Stream;以下、「TS」と略記する。)に挿入されているPATを取得するための処理が行われる。次に、上記取得したPATより選局対象のサービスに対応するPMTのPIDを取得するための処理が行われ、そして、上記取得したPIDを使用して、上記取得したPMTより映像ESのPID、及び音声ESのPIDを取得するための処理が行われる。次に、上記映像ES、及び音声ESから、該映像(ES)の解像度や、アスペクト比や、音声(ES)のサンプリング周波数等のフォーマット情報を取得するための処理が行われ、これらのフォーマット情報が取得された後は、上記映像ES、及び上記音声ESに対するデコードが行われる。そして、このデコードにより、正常な映像、正常な音声が生成された場合には、該映像、及び該音声に対するミュートを解除するための処理が行われる。
しかし、上述したような逐次処理では、ディジタル放送受信装置が選局情報を取得するタイミングによっては、放送局側からの該選局情報の再送信を待つ必要があるので、選局処理に時間がかかるという問題がある。例えば、図1で示すように、チューナ・復調部が上述したパケットを取得するに際して、PAT3を取得するよりも前にPMT1を取得した場合には、該PMT1は選局処理には使用されず、該PAT3を取得した後にチューナ・復調部が取得した別のPMT5が選局処理に使用されることになる。そのため、チューナ・復調部よりも後段の信号処理回路において行われる選局処理に、符号7で示すような遅延が生じる。
そこで、上記に鑑みて、特許文献1に開示されている技術、即ち、チューナ・復調部が放送局から取得した選局処理に必要な情報のパケットをキャッシュメモリに保存しておき、選局処理に際して、該保存しているパケットのPMTを使用することで、選局処理に要する時間の短縮化を図ることにした技術が提案されるに到った。
しかし、特許文献1に開示されている技術においても、ディジタル放送受信装置が起動するまでの間に(過渡状態から定常状態に移行するまでの間に)、放送局から送信されてきた選局情報については、選局処理に利用することができない。そのため、放送局から選局情報が再度送信されてくるまでの間、選局処理が行われないことになるから、出画されるまでに(ディジタル放送受信装置からユーザが視聴可能な状態で、映像情報、及び音声情報が出力されるまでに)時間が掛かることになる。そこで、該出画時間の短縮を図るための手段として、ユーザがディジタル放送受信装置を使用していない場合でも、チューナ・復調部や、コントローラ(メインコントローラ)等のハードウェアデバイスを通電状態に保持するような手法が想到され得る。
しかし、該手法を採用すると、電力消費量の増大を招くという問題が生じる。また、上記ディジタル放送受信装置では、選局処理の過程において、上述したPSI、映像ES、音声ES等の多くの情報をキャッシュメモリに保存する場合が想定されるので、大容量のキャッシュメモリを搭載する必要があり、そのため、装置のコストアップが避けられないという問題も生じる。更には、上記ディジタル放送受信装置に搭載されているメインコントローラが、映像ES、音声ESのデコードを開始するに際しては、放送局から送信されるPATを、チューナ・復調部を通じて取得するまで待機する必要があるので、デコードを開始するのに時間が掛かるという問題もある。
従って本発明の目的は、ディジタル放送受信装置において、給電開始から起動完了までの間に送信された選局情報を選局処理に用いることにより、給電開始時より出画までに要する時間の短縮を図ることにある。
また、本発明の別の目的は、ディジタル放送受信装置において、選局処理に必要な情報によるメモリの使用量を抑制することにより、搭載するメモリの容量を削減し、もって装置のコスト低減を図ることにある。
更に、本発明の別の目的は、ディジタル放送受信装置において、受信した映像情報、及び音声情報のデコードを開始するのに要する時間の短縮を図ることにある。
本発明に従うディジタル放送受信装置は、受信したディジタル放送信号より所望の放送局から送信されたディジタル放送信号を選択する選局動作を行うディジタルチューナと、上記ディジタルチューナを制御する制御部に搭載されるOSの起動時に、上記ディジタルチューナを起動し、その状態を設定するディジタルチューナ起動・状態設定部と、上記ディジタルチューナの駆動状態が安定しているかどうか判断するディジタルチューナ駆動状態判断部と、上記ディジタルチューナ駆動状態判断部が上記ディジタルチューナの駆動状態が安定していると判断するまでの間に、選局処理に必要な情報が取得できた場合にはその情報を、取得できなかったと判断した場合には、上記ディジタルチューナから出力される、映像情報及び音声情報の再生に必要な情報に基づく推定処理により得られた情報を、夫々選局情報として保存する選局情報保存部と、を備え、上記ディジタルチューナ駆動状態判断部が、上記ディジタルチューナの駆動状態が安定したと判断した場合には、上記選局情報保存部に保存されている上記選局情報を用いて選局処理を行うようにしている。
本発明に係る好適な実施形態では、上記ディジタルチューナが、選局処理後の上記ディジタル放送信号をトランスポートストリームとして復調する復調部を含む。
上記とは別の実施形態では、上記ディジタルチューナ駆動状態判断部が、上記ディジタルチューナから出力されるトランスポートストリームのパケットより求まる正常のパケットの数と、破損したパケットの数とから、上記ディジタルチューナの駆動状態が安定したかどうか判断する。
また、上記とは別の実施形態では、上記ディジタルチューナ駆動状態判断部による上記トランスポートストリームのパケットが正常か、破損しているかの判断が、上記トランスポートストリームのパケットに含まれる同期バイト、及びトランスポート誤りインジケータを調査することにより行われる。
また、上記とは別の実施形態では、上記ディジタルチューナ駆動状態判断部による上記トランスポートストリームのパケットが正常か、破損しているかの判断が、正常と判断された上記パケットの識別子を一定期間調査する過程と、調査対象になった全ての識別子を、各々の識別子に設定されている数値別に集計すると共に、上記各々の数値毎の集計値の、全ての識別子の数に対する比率を求める過程と、上記比率と、上記正常と判断されたパケットの数とから、上記各々の識別子毎のパケットのビットレートを推定する過程と、を少なくとも含む。
また、上記とは別の実施形態では、上記ディジタルチューナ駆動状態判断部による上記判断に続いて、上記各々の識別子毎のパケットのビットレートを推定する過程を経て取得されたビットレートと、上記トランスポートストリームにおける映像・音声の基本ストリーム情報を示すビット配列とから映像・音声基本情報のパケット識別子を推定する処理が行われる。
また、上記とは別の実施形態では、上記制御部におけるプラットフォームが、上記ディジタルチューナから出力されるトランスポートストリームのパケットが、正常なパケットのみに限定されるように設定されている。
また、上記とは別の実施形態では、上記ディジタルチューナ駆動状態判断部が、上記ディジタルチューナが起動してから安定状態に到るまでの時間を擬似的に設定可能なタイマを含み、そのタイマにより設定された時間が経過したときに、上記ディジタルチューナが安定状態になったと見做すようにしている。
また、上記とは別の実施形態では、上記選局情報が、選局処理において必要な番組特定情報であり、その番組特定情報が、プログラム・アソシエーション・テーブル、及びプログラム・マップ・テーブルを含む。
更に、上記とは別の実施形態では、上記映像情報及び音声情報の再生に必要な情報に基づく推定処理が、上記パケットの識別子毎のビットレートを用いた上記プログラム・マップ・テーブルの推定処理を含む。
本発明によれば、ディジタル放送受信装置において、給電開始から起動完了までの間に送信された選局情報を選局処理に用いることにより、給電開始時より出画までに要する時間の短縮を図ることができる。
また、本発明によれば、ディジタル放送受信装置において、選局処理に必要な情報によるメモリの使用量を抑制することにより、搭載するメモリの容量を削減し、もって装置のコスト低減を図ることができる。
更に、本発明によれば、ディジタル放送受信装置において、受信した映像情報、及び音声情報のデコードを開始するのに要する時間の短縮を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面により詳細に説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るディジタル放送受信装置の要部の構成を示す機能ブロック図である。
上記ディジタル放送受信装置は、図2に示すように、チューナ・復調部101と、外部コントローラ103と、外部ストリームキャッシュ用メモリ105と、メインコントローラ107と、を含む。外部コントローラ103は、例えば、リモコン(リモートコントローラ)(図示しない)から送信される諸々の制御指令信号が重畳された赤外光等の光線を受光し、メインコントローラ107側のOSの起動を待たずに、ユーザが最後に視聴したチャンネル情報等をチューナ・復調部101に設定する機能を有する。外部コントローラ103は、チューナ安定調査部109、ストリーム構成調査部111、パケット分離部113、及び第1のストリームキャッシュ制御部115の各機能ブロックで夫々示される諸機能を備える。また、メインコントローラ107は、搭載されているOSが起動することにより、ディジタル放送受信装置を構成する各部を制御するためのもので、第2のストリームキャッシュ制御部117、A/Vデコーダ119、及びミュート解除部121の各機能ブロックで夫々示される諸機能を備える。
チューナ・復調部101は、ディジタルチューナとしての機能、及び復調機能を備える。チューナ・復調部101は、外部コントローラ103の制御下で、例えば、ディジタル放送受信装置への駆動電源投入時における初期化設定や、(該装置の)動作の安定化等が図られている状態で、所定の信号処理動作を実行する。即ち、チューナ・復調部101は、まず前段の処理として、アンテナ(図示しない)が受信した複数のチャネルの放送波、即ち、ディジタル放送信号(ディジタル変調された搬送波により送信されてきた放送信号)を入力する。そして、制御バスを通じて外部コントローラ103から出力される制御信号(選局指令信号)に基づき、ユーザが視聴を所望するチャネルの周波数と同調をとることにより、上記複数のチャネルの放送波の中から、ユーザが視聴を所望するチャネルの放送波のみを選択する。
これと共に、チューナ・復調部101は、該選択したチャネルの放送波の周波数を、後段の信号処理である復調動作に適した周波数に変換した後、該チャネルの放送波の復調処理を実行する。これにより、上記ディジタル放送信号が、例えば、1つ以上の映像情報や音声情報、字幕情報、データ放送等のストリームから構成されるTSに復調される。上記TSは、188バイト単位のTSパケットに細分化されて放送局側から送信されてきたものである。上記TSは、チューナ・復調部101からデータバスを通じて外部コントローラ103へ出力される。なお、上記TSが、チューナ・復調部101においてノイズ等により正しく復調することができなかった場合には、TSパケットヘッダ内のトランスポート誤りインジケータのビットは、真「1」にセットされる。
外部コントローラ103において、チューナ安定調査部109は、データバスを通じてチューナ・復調部101からTSパケット(ヘッダ)の同期バイト、及びトランスポート誤りインジケータを入力する。チューナ安定調査部109は、上記入力したTSパケットの同期バイト、及びトランスポート誤りインジケータを調査することにより、正常なTSパケットの数、及び破損したTSパケットの数を夫々求める。チューナ安定調査部109は、上記求めた正常なTSパケットの数(に係わる情報)、及び破損したTSパケットの数(に係わる情報)を、ストリーム構成調査部111、及び第1のストリームキャッシュ制御部115へ出力する。
ストリーム構成調査部111は、チューナ・復調部101により復調されたTSパケットの中からチューナ安定調査部109により正常なTSパケットと判断されたTSパケットのPIDを一定期間調査する。このPIDには、幾種類かの数値が予め設定されている。ストリーム構成調査部111は、上記調査対象になった全てのPIDを、上記各々の数値別に集計すると共に、上記各々の数値毎のPIDの、全PIDに対する比率を求める。ストリーム構成調査部111は、上記比率と、チューナ安定調査部109から出力される上記正常なTSパケットの数(に係わる情報)とから、上記各々のPID(上記複数種類の数値別に分類される各々のPID)毎のTSパケットのビットレートを推定する。そして、推定した各々のPID毎のTSパケットのビットレート、及びESを示すビット配列から、映像ES、及び音声ESのPIDを推定する。
パケット分離部113は、チューナ・復調部101から出力されるTSパケットを入力し、各々のTSパケットにおけるPIDの値をチェックすることにより、各々のTSパケットを、選局(チューナ・復調部101によるチューニング)に必要な情報(例えば、PAT、PMT等)や、映像ES、音声ES等に分離するための処理を実行する。パケット分離部113において分離される上記各情報のうち、選局(チューナ・復調部101によるチューニング)に必要な情報の1つであるPATについては、PIDの値が(規格により)“0”に固定されているが、映像ESのPIDの値や、音声ESのPIDの値については、放送局(図示しない)側で任意に指定することができる。
第1のストリームキャッシュ制御部115は、チューナ安定調査部109から出力される正常なTSパケットの数(に係わる情報)、及び破損したTSパケットの数(に係わる情報)を入力する。そして、該入力した情報に基づき、チューナ・復調部101から出力されるTSパケットのうち、何時、どのTSパケットを外部ストリームキャッシュ用メモリ105に保存するか決定すると共に、該決定した時間において、該決定したTSパケットを取得した場合には、該取得したTSパケットを、所定の順序で外部ストリームキャッシュ用メモリ105におけるデータ保存領域に保存する。第1のストリームキャッシュ制御部115は、また、チューナ・復調部101から入力した上記TSパケットの種類(に係わる情報)、上記TSパケットの個数(に係わる情報)、及び上記TSパケットの入力した順序(に係わる情報)を、上述した各々のPIDの値毎に、外部ストリームキャッシュ用メモリ105における管理領域に記録する。
第1のストリームキャッシュ制御部115は、更に、チューナ・復調部101におけるチューニング機能が、受信した映像情報のデコードが可能になる程度にまで安定することにより、チューナ・復調部101からTSパケットを取得することができるようになるまでの間、PATの検索処理や、ビット配列、及び上述したPID毎のビットレートを用いたPMTの推定処理を実行する。そして、検索したPATや、推定したPMTを、外部ストリームキャッシュ用メモリ105に保存する。なお、チューナ・復調部101におけるチューニング機能が上記態様にて安定するまでの間は、第1のストリームキャッシュ制御部115は、チューナ・復調部101からTSパケットの読み込みは行わない。
メインコントローラ107において、第2のストリームキャッシュ制御部117は、メインコントローラ107の起動後に、外部ストリームキャッシュ用メモリ105のデータ保存領域から必要とするTSパケットを読み込む。この読み込みに際しては、第2のストリームキャッシュ制御部117は、外部ストリームキャッシュ用メモリ105の管理領域に記録されている上記TSパケットの入力した順序(に係わる情報)、即ち、上記各々のPID毎に記録されているTSパケットのチューナ・復調部101からの取得順序に係わる情報を参照し、該参照結果に基づき、外部ストリームキャッシュ用メモリ105のデータ保存領域にアクセスする。第2のストリームキャッシュ制御部117は、外部ストリームキャッシュ用メモリ105のデータ保存領域から読み出した上記TSパケットより、映像ES、及び音声ESを抽出すると共に、該抽出した映像ES、及び音声ESを、A/Vデコーダ119へ出力する。
A/Vデコーダ119は、第2のストリームキャッシュ制御部117から出力される映像ES、及び音声ESを入力し、該映像ES、及び該音声ESのデコード処理を実行する。A/Vデコーダ119においてデコード処理が施された後の映像ES、及び音声ESは、A/Vデコーダ119からミュート解除部121へ出力される。
ミュート解除部121は、A/Vデコーダ119から出力される映像ES、及び音声ESを入力し、正常な映像が再生(作成)されたと判断した場合に、該映像に係わるミュートを解除する。
上記構成によれば、外部コントローラ103が、メインコントローラ107の起動を待たずに、チューナ・復調部101を設定し、チューナ・復調部101から入力したTSパケットを、外部コントローラ103に内蔵されているチューナ安定調査部109、ストリーム構成調査部111、パケット分離部113、及び第1のストリームキャッシュ制御部115を起動させることにより、メインコントローラ107の起動完了を待つことなく、チューナ・復調部101から選局情報を取得することができる。そのため、放送局(図示しない)側からの選局情報の再送信を待つことなく、A/Vデコーダ119から出力される映像ES、及び音声ESを短時間で出画(出力)することが可能になる。
また、適宜な時間に、チューナ・復調部101を通じて必要なTSパケットのみを取得することができるので、取得したTSパケットを記憶するのに必要な外部ストリームキャッシュ用メモリ105のデータ保存領域の使用量を抑制することができる。更に、PATを除いた選局情報についてのみ、デコード処理を先行することにしたので、更なる選局時間の短縮が可能になる。
図3は、図1に記載したディジタル放送受信装置に係わるTSパケットヘッダの構成を示す模式図である。
図3において、TSパケットヘッダ122は、同期バイト122、トランスポート誤りインジケータ122、ペイロードユニット開始インジケータ122、トランスポート優先度情報122、パケット識別子122、トランスポートスクランブル制御情報122、アダプテーションフィールド制御情報122、及び連続性指標122を含む。同期バイト122は、8bitのデータ量であり、0×47固定となっている。トランスポート誤りインジケータ122は、1bitのデータ量である。ペイロードユニット開始インジケータ122、及びトランスポート優先度情報122も、トランスポート誤りインジケータ122におけると同様に、1bitのデータ量である。パケット識別子122は、13bitのデータ量である。トランスポートスクランブル制御情報122、及びアダプテーションフィールド制御情報122は、夫々2bitのデータ量である。更に、連続性指標122は、4bitのデータ量である。
図4は、ディジタル放送受信装置が備える外部ストリームキャッシュ用メモリ105の管理領域に記録される各種データの記録態様、及びデータ保存領域に保存されるTSパケットの保存態様の一例を示す模式図である。
図4に示すように、上述した外部ストリームキャッシュ用メモリ105の管理領域123には、各々数値の異なるPID(図4では、これらのPIDを、PID1乃至PID5と表記する。)127別に、対応するTSパケットの種類(に係わる情報)129、該TSパケットの個数(に係わる情報)131、及び上記TSパケットの入力した順序のリスト133が、夫々記録されている。一方、上記外部ストリームキャッシュ用メモリ105のデータ保存領域125には、第1のストリームキャッシュ制御部115によってチューナ・復調部101から読み出された複数のTSパケット135が、図示の態様で保存されている。
図5は、第1のストリームキャッシュ制御部115によって、外部ストリームキャッシュ用メモリ105のデータ保存領域125に保存されるTSパケットと、TSパケットを保存した時間との関係を示す説明図である。
図5において、縦軸は正常なTSパケットの比率を、横軸はチューナ・復調部101の設定が完了した時刻からの経過時間を、夫々示す。チューナ・復調部101の設定が完了した時刻tから、チューナ・復調部101の動作が安定する(定常状態になる)時刻tまでの時間においては、第1のストリームキャッシュ制御部115によって行われるPID毎のビットレートを用いて推定処理を行って得られたPMTが、図4に記載の外部ストリームキャッシュ用メモリ105のデータ保存領域125に保存される。一方、チューナ・復調部101から出力されるTSパケットについては、上記データ保存領域125には保存されない。
時刻tに到達してチューナ・復調部101の動作が安定すると(換言すれば、図5の破線137で示すように、A/Vデコーダ119による映像ES、及び音声ESのデコードが可能になると)、上述したPAT、PMT等が取得できなけば、既述の手法で推定された映像ES、及び音声ESのPIDに係わるTSパケットを、時刻tから時刻tまでの時間において、外部ストリームキャッシュ用メモリ105のデータ保存領域125に保存する。
図6は、チューナ・復調部101の動作が安定するまでの間に、第1のストリームキャッシュ制御部115がPAT、及びPMTを取得できた場合のチューナ・復調部101、外部ストリームキャッシュ用メモリ105、及び第1のストリームキャッシュ制御部115の動作を示すタイミングチャートである。
図6において、時刻tから時刻tまでの時間では、第1のストリームキャッシュ制御部115により、チューナ・復調部101から出力されるTSパケットのPID毎に、ビットレートが調査される。そして、上記時間では、TSパケット(図6では、Video139、139で示す。)、及びPAT(符号143で示す。)については、外部ストリームキャッシュ用メモリ105のデータ保存領域125には保存されず、PMT141についてだけ、該データ保存領域125に保存される。時刻tの近傍では、第1のストリームキャッシュ制御部115により、PAT143がチューナ・復調部101から読み出され、PMT141が外部ストリームキャッシュ用メモリ105のデータ領域125から読み出される。チューナ・復調部101の動作が安定する時刻t以降の時間においては、チューナ・復調部101から出力されるTSパケット(図6では、Video145、145、145で示す。)は、第1のストリームキャッシュ制御部115によって読み込まれる。そして、時刻tでは、A/Vデコーダ119によるTSパケットのデコードが開始され、時刻tでは、ミュート解除部121によるTSパケット(映像ES、及び音声ES)のミュート解除が行われる。
図7は、チューナ・復調部101の動作が安定するまでの間に、第1のストリームキャッシュ制御部115がPATのみを取得できた場合のチューナ・復調部101、外部ストリームキャッシュ用メモリ105、及び第1のストリームキャッシュ制御部115の動作を示すタイミングチャートである。
図7において、時刻tから時刻tまでの時間では、図6におけると同様に、チューナ・復調部101から出力されるTSパケットのPID毎に、ビットレートが調査される。そして、上記時間では、TSパケット(図7では、Video147、147で示す。)については、外部ストリームキャッシュ用メモリ105のデータ保存領域125には保存されず、PAT(符号149で示す。)についてだけ、第1のストリームキャッシュ制御部115によって読み込まれる。時刻t(チューナ・復調部101の動作が安定する時刻)が経過すると、チューナ・復調部101から出力されるTSパケット(図7では、Video151、151、151で示す。)、及びPMT(符号153で示す。)は、第1のストリームキャッシュ制御部115によって読み込まれ、PMT153以外は外部ストリームキャッシュ用メモリ105に保存される。次に、TSパケットについては外部ストリームキャッシュ用メモリ105から、PMT153についてはチューナ・復調部101から、第1のストリームキャッシュ制御部115によって夫々読み出され、A/Vデコーダ119に出力される。そして、時刻tでは、A/Vデコーダ119によるTSパケットのデコードが開始され、時刻tでは、ミュート解除部121によるTSパケットのミュート解除が行われる。なお、PMT153の取得方法については、既述のとおりであるので、ここでの詳細な説明を省略する。
図8は、チューナ・復調部101の動作が安定した後、第1のストリームキャッシュ制御部115が取得したTSパケットを外部ストリームキャッシュ用メモリ105に保存中に、PMTよりも先にPATを取得した場合のチューナ・復調部101、外部ストリームキャッシュ用メモリ105、及び第1のストリームキャッシュ制御部115の動作を示すタイミングチャートである。
図8において、時刻t(チューナ・復調部101の動作が安定する時刻)が経過すると、チューナ・復調部101から出力されるTSパケット(図8では、Video155、155、155で示す。)、及びPMT(符号157で示す。)は、第1のストリームキャッシュ制御部115によって読み込まれ、外部ストリームキャッシュ用メモリ105に保存される。次に、TSパケット、及びPMT157については外部ストリームキャッシュ用メモリ105から、PAT159についてはチューナ・復調部101から、第1のストリームキャッシュ制御部115によって夫々読み出され、PAT159、PMT157、TSパケット(Video155、155、155)の順でA/Vデコーダ119に出力される。そして、時刻tでは、A/Vデコーダ119によるTSパケットのデコードが開始され、時刻tでは、ミュート解除部121によるTSパケット(Video155、155、155)のミュート解除が行われる。
図9は、チューナ・復調部101の動作が安定した後、第1のストリームキャッシュ制御部115が、映像ES、及び音声ESのPIDを含むPMTを、PATよりも先に取得した場合のチューナ・復調部101、外部ストリームキャッシュ用メモリ105、及び第1のストリームキャッシュ制御部115の動作を示すタイミングチャートである。
図9において、時刻t(チューナ・復調部101の動作が安定する時刻)が経過すると、チューナ・復調部101から出力されるTSパケット(図9では、Video161、161、161で示す。)は、第1のストリームキャッシュ制御部115によって読み込まれ、外部ストリームキャッシュ用メモリ105に保存される。次に、TSパケットについては外部ストリームキャッシュ用メモリ105から、PMT63についてはチューナ・復調部101から、第1のストリームキャッシュ制御部115によって夫々読み出され、PMT163、TSパケット(Video161、161、161)の順でA/Vデコーダ119に出力される。そして、時刻tでは、A/Vデコーダ119によるTSパケットのデコードが開始される。ミュート解除部121によるTSパケット(Video155、155、155)のミュート解除が行われる時刻である時刻tの直前で、チューナ・復調部101からPAT(符号165で示す。)が出力されると、第1のストリームキャッシュ制御部115は、該PAT165を読み込んで、A/Vデコーダ119へ出力する。
図10、及び図11は、図1に記載のディジタル放送受信装置の要部を構成する各部の処理動作を示すフローチャートである。
図10、及び図11において、まず、チューナ・復調部101が選局動作を完了すると(ステップS171)、外部コントローラ103は、チューナ・復調部101からのデータの取得を開始する。即ち、既述の態様でPATの検索を開始すると共に、TSパケット中のPID毎のビットレートを用いてPMTの推定を行う(ステップS172)。そして、チューナ・復調部101の動作が安定状態になると(ステップS173)、PATが取得できたかどうかチェックする(ステップS174)。該チェックの結果、PATが取得できたと判断すると(ステップS174でYES)、次に、該PATが示す映像ES、及び音声ESのPIDを含んだPMTが取得できたかどうかチェックする(ステップS175)。該チェックの結果、上記PMTが取得できたと判断すると(ステップS175でYES)、外部コントローラ103は、ステップS172で取得したPAT、及びPMTに基づき、映像ES、及び音声ESのPIDを決定し、チューナ・復調部101から出力されるTSパケット中から該決定したPIDに対応するTSパケットを抽出してメインコントローラ107へ出力する。この場合、外部コントローラ103は、上記TSパケットを外部ストリームキャッシュ用メモリ105には保存しない(ステップS77)。
上記TSパケットがメインコントローラ107によって読み込まれ、(メインコントローラ107において)OSの起動が開始すると、A/Vデコーダ119により上記TSパケットのデコードが開始される(ステップS178)。そして、上記TSパケットのデコードにより、正常な映像、正常な音声が作成された場合には、ミュート解除部121による上記映像、音声(上記TSパケット)のミュートを解除し(ステップS179)、一連の処理動作を終了する。
上述したPATが取得できたかどうかのチェックの結果、PATが取得できなかったと判断した場合には(ステップS174でNO)、外部コントローラ103は、映像ES、及び音声ESのPIDを既述のような手法(推定されたPID毎のTSパケットのビットレートや、映像ES、及び音声ESを示すビット配列から映像ES、及び音声ESのPIDを推定する手法)で推定し、該推定した映像ES、及び音声ESのPIDを、外部ストリームキャッシュ用メモリ105へ保存する(ステップS180)。次に、ステップS180において、上記映像ES、及び音声ESのPIDを外部ストリームキャッシュ用メモリ105へ保存中に、PMTよりも先にPATが取得できたかどうかチェックする(ステップS181)。
該チェックの結果、PATがPMTよりも先に取得できたと判断すると(ステップS181でYES)、該PATが示すPMTのうちから、映像ES、及び音声ESのPIDを含むPMTを、外部ストリームキャッシュ用メモリ105、又はチューナ・復調部101から取得する(ステップS182)。次に、ステップS180で推定した映像ES、及び音声ESのPIDが、ステップS182で取得した映像ES、及び音声ESのPIDを含むPMTにおける該PIDと等しいかどうかチェックする(ステップS183)。該チェックの結果、等しいと判断すると(ステップS183でYES)、外部コントローラ103は、メインコントローラ107にその旨を通知する。そして、外部コントローラ103は、チューナ・復調部101から取得したTSパケットと、外部ストリームキャッシュ用メモリ105から取得した映像ES、及び音声ESのパケットとを、メインコントローラ107へ送出する。メインコントローラ107が、上記TSパケット、及び上記映像ES、及び音声ESのパケットを取得することにより、A/Vデコーダ119は、OSの起動が開始すると、上記映像ES、及び音声ESのパケットのデコードを開始し(ステップS184)、上述したステップS179で示した処理動作に移行する。
上述したPMTが取得できたかどうかのチェックの結果、PMTが取得できなかったと判断すると(ステップS175でNO)、映像ES、及び音声ESのPIDを既述のような手法(例えば、推定されたPID毎のTSパケットのビットレートや、映像ES、及び音声ESを示すビット配列から映像ES、及び音声ESのPIDを推定する手法)で推定すると共に、該推定したPIDを、外部ストリームキャッシュ用メモリ105へ保存する(ステップS176)。そして、ステップS182で示した処理動作に移行する。
上述したPID同士が等しいかどうかのチェックの結果、両者が等しくないと判断すると(ステップS183でNO)、外部コントローラ103は、選局に必要な情報であるPSI(即ち、PAT、及びPMT)と、映像ES、及び音声ESとをチューナ・復調部101より取得し、メインコントローラ107へ通知することにより、ステップS178で示した処理動作に移行する。
上述したPMTよりも先にPATが取得できたかどうかのチェックの結果、PATがPMTよりも先に取得できなかったと判断すると(ステップS181でNO)、映像ES、及び音声ESのPIDを含むPMTを、外部ストリームキャッシュ用メモリ105、又はチューナ・復調部101から取得したかどうかチェックする(ステップS185)。該チェックの結果、取得していないと判断すると(ステップS185でNO)、ステップS189で示した処理動作に移行する。一方、該チェックの結果、取得していると判断すると(ステップS185でYES)、外部コントローラ103は、メインコントローラ107にその旨を通知する。そして、外部コントローラ103は、チューナ・復調部101から取得したTSパケットと、外部ストリームキャッシュ用メモリ105から取得した映像ES、及び音声ESのパケットとを、メインコントローラ107へ送出する。
メインコントローラ107が、上記TSパケット、及び上記映像ES、及び音声ESのパケットを取得することにより、A/Vデコーダ119は、OSの起動が開始すると、上記映像ES、及び音声ESのパケットのデコードを開始し(ステップS186)、外部コントローラ103は、チューナ・復調部101からPATを取得する(ステップS187)。次に、ステップS180で推定した映像ES、及び音声ESのPIDが、ステップS185で取得したと判断された映像ES、及び音声ESのPIDを含むPMTにおける該PIDと等しいかどうかチェックする(ステップS188)。該チェックの結果、等しいと判断すると(ステップS188でYES)、上述したステップS179で示した処理動作に移行する。一方、該チェックの結果、等しくないと判断すると、ステップS189で示した処理動作に移行する。
図12は、図1に記載のディジタル放送受信装置における起動時から描画時に到るまでの信号処理のシーケンスと、従来のディジタル放送受信装置における起動時から描画時に到るまでの信号処理のシーケンスとの比較対照図である。
図12において、従来のディジタル放送受信装置にあっては、図12(a)で示すように、時刻tで該装置への給電が開始すると、(メインコントローラの)OSが起動し、時刻tでドライバの初期化が開始される。そして、時刻tでドライバの初期化が終了すると、システムが起動し、時刻tで選局処理動作が開始される。この選局処理動作が終了する時刻tに到って、やっと描画処理(出画処理)が行われる。これに対して、図1に記載のディジタル放送受信装置にあっては、図12(b)で示すように、時刻tで該装置への給電が開始すると、メインコントローラ107側ではOSが起動し、外部コントローラ103側では、チューナ・復調部101の設定、及び起動がなされ、上記時刻tよりはるかに前の時刻tで、選局情報を保存するための処理動作が開始される。この選局情報を保存するための処理動作は、上述した時刻tよりもやや前の時刻tまで継続される。
メインコントローラ107側では、上記時刻tよりもやや前の時刻tで、ドライバの初期化が開始され、上記時刻tよりやや前の時刻tで、システムが起動され、上記時刻tで、選局処理が開始される。この選局処理の動作は、上述した時刻tよりもはるかに前の時刻t10まで継続される。
図12(a)に記載の従来のディジタル放送受信装置における信号処理のシーケンスと、図12(b)に記載の本発明の第1の実施形態に係るディジタル放送受信装置における信号処理のシーケンスとを比較対照すれば、本発明の第1の実施形態に係るディジタル放送受信装置における信号処理のシーケンスの方が、起動時から描画処理に到るまでの時間を大幅に短縮できることが明らかである。
図13は、本発明の第1の実施形態の変形例に係るディジタル放送受信装置の要部の構成を示す機能ブロック図である。
本変形例に係るディジタル放送受信装置は、外部コントローラ203に、図2で示したチューナ安定調査部109に代えて、タイマ205を備える点で、図2に記載のディジタル放送受信装置と構成が相違する。その他の構成については、図2に記載のものと同一であるので、図13において、図2に記載の物と同一物には、同一符号を付してそれらの詳細な説明を省略する。
本変形例のように、チューナ安定調査部(109)に代えてタイマ205を、外部コントローラ203に備えることとした理由は、ディジタル放送受信装置に搭載されるプラットフォーム(例えば、OSや各種のアプリケーション・プログラムを含むソフトウェア)によっては、チューナ・復調部101から正常なパケット(TSパケット等のパケット)以外のパケットを取得することができない場合があるためである。このように、チューナ安定調査部(109)の機能を発揮することが困難な場合に対応するため、チューナ安定調査部(109)に代えて、タイマ205を実装することとした。
本変形例では、タイマ205により、チューナ・復調部101が起動してから安定状態になるまでの時間を擬似的に設定する。そして、図2で示したディジタル放送受信装置におけると同様に、外部コントローラ203の第1のストリームキャッシュ制御部115により、起動時にチューナ・復調部101から取得した選局情報を外部ストリームキャッシュ用メモリ105に保存しておき、選局処理時に、該選局情報を用いることとしたので、該装置の起動時から出画処理に到るまでの時間の大幅な短縮化(高速化)を図ることができる。また、ストリーム構成調査部111、及び第1のストリームキャッシュ制御部115を用いて、映像ESや、音声ES等のPIDを推定することとしたので、外部ストリームキャッシュ用メモリ105の使用量を節約でき、高速な起動処理を実現することができる。
図14は、本発明の第2の実施形態に係るディジタル放送受信装置の要部の構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態に係るディジタル放送受信装置は、図2、及び図13で夫々示した外部コントローラ(103、203)が内蔵する諸機能を、メインコントローラ215側に搭載することで、メインコントローラ215に、本来の機能と、外部コントローラ(103、203)が有する機能とを兼備させることとした点が、主な特徴である。
即ち、本実施形態に係るメインコントローラ215は、図2、及び図13で夫々示した第2のストリームキャッシュ制御部117、A/Vデコーダ119、ミュート解除部121、パケット分離部113、チューナ安定調査部109、ストリーム構成調査部111、及び第1のストリームキャッシュ制御部115に加えて、ブートローダ207、データ転送部209、割り込み処理部211、及びストリームキャッシュ用メモリ213を備える。
ブートローダ207とは、該装置への給電開始時にOSを起動するための処理であるブート処理を行うためのソフトウェアである。ブートローダ207は、起動することにより、OSの起動を待たずにチューナ・復調部101に、ユーザが最後に視聴したチャンネル情報を設定する。データ転送部209は、起動することにより、OSの起動を待たずに、チューナ・復調部101から出力されるTSデータ(TSパケット)を読み込んで、該読み込んだTSデータ(TSパケット)を割り込み処理部211へ出力する。割り込み処理部211は、パケット分離部113、チューナ安定調査部109、ストリーム構成調査部111、及び第1のストリームキャッシュ制御部115の各々による処理動作、即ち、OSの起動とは関わり無く、所謂割り込み処理で実行可能な処理動作の実行を調整する。パケット分離部113、チューナ安定調査部109、ストリーム構成調査部111、及び第1のストリームキャッシュ制御部115の各々が実行する処理動作については、既に説明済みであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
ストリームキャッシュ用メモリ213は、メインコントローラ215に内蔵されるメモリである。ストリームキャッシュ用メモリ213は、OSの起動とは関わり無く、割り込み処理部211、及びデータ転送部209を通じてチューナ・復調部101から出力される上記TSデータ(TSパケット)等を保存する。
第2のストリームキャッシュ制御部117、A/Vデコーダ119、及びミュート解除部121の各々が実行する処理動作については、既に説明済みであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
本実施形態においても、メインコントローラ215がOSの起動を待たずに、チューナ・復調部101を設定し、チューナ・復調部101から取得したTSデータ(TSパケット)より、パケット分離部113、チューナ安定調査部109、ストリーム構成調査部111、及び第1のストリームキャッシュ制御部115を用いて、選局情報を取得することとしているので、放送局側からの選局情報の再送信を待たずに選局処理が行えるため、装置の起動時から出画までに要する時間を短縮することが可能になる。また、適宜な時間に、必要とするTSパケット(TSデータ)のみを取得することができるので、ストリームキャッシュ用メモリの使用量を抑制することができる。更には、PATを除いた選局情報のみから(チューナ・復調部101から取得した)映像ES、及び音声ESのデコード処理を先行して行うこととしているので、選局処理に要する時間の更なる短縮を図ることも可能になる。
図15は、本発明の第2の実施形態の変形例に係るディジタル放送受信装置の要部の構成を示す機能ブロック図である。
本変形例では、メインコントローラ217において、タイマ205により、チューナ・復調部101が起動してから安定状態になるまでの時間を擬似的に設定する。そして、図14で示したディジタル放送受信装置におけると同様に、第1のストリームキャッシュ制御部115により、起動時にチューナ・復調部101から取得した選局情報を(メインコントローラ217に内蔵されている)ストリームキャッシュ用メモリ213に保存しておき、選局処理時に、該選局情報を用いることとしているので、該装置の起動時から出画処理に到るまでの時間の大幅な短縮化(高速化)を図ることができる。また、ストリーム構成調査部111、及び第1のストリームキャッシュ制御部115を用いて、映像ESや、音声ES等のPIDを推定することとしているので、ストリームキャッシュ用メモリ213の使用量を節約でき、高速な起動処理を実現することができる。
以上、本発明の好適な実施形態や、これらの変形例を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。
従来のディジタル放送受信装置において、チューナ・復調部がPATを取得するより前に、PMTを取得した場合の状態を示す説明図。 本発明の第1の実施形態に係るディジタル放送受信装置の要部の構成を示す機能ブロック図。 図1に記載のディジタル放送受信装置に係わるTSパケットヘッダの構成を示す模式図。 図1に記載のディジタル放送受信装置が備える外部ストリームキャッシュ用メモリの管理領域に記録される各種データの記録態様、及びデータ保存領域に保存されるTSパケットの保存態様の一例を示す模式図。 第1のストリームキャッシュ制御部によって、外部ストリームキャッシュ用メモリのデータ保存領域に保存されるTSパケットと、TSパケットを保存した時間との関係を示す説明図。 チューナ・復調部の動作が安定するまでの間に、第1のストリームキャッシュ制御部がPAT、及びPMTを取得できた場合のチューナ・復調部、外部ストリームキャッシュ用メモリ、及び第1のストリームキャッシュ制御部の動作を示すタイミングチャート。 チューナ・復調部の動作が安定するまでの間に、第1のストリームキャッシュ制御部がPATのみを取得できた場合のチューナ・復調部、外部ストリームキャッシュ用メモリ、及び第1のストリームキャッシュ制御部の動作を示すタイミングチャート。 チューナ・復調部の動作が安定した後、第1のストリームキャッシュ制御部が取得したTSパケットを外部ストリームキャッシュ用メモリに保存中に、PMTよりも先にPATを取得した場合のチューナ・復調部、外部ストリームキャッシュ用メモリ、及び第1のストリームキャッシュ制御部の動作を示すタイミングチャート。 チューナ・復調部の動作が安定した後、第1のストリームキャッシュ制御部が、映像ES、及び音声ESのPIDを含むPMTを、PATよりも先に取得した場合のチューナ・復調部、外部ストリームキャッシュ用メモリ、及び第1のストリームキャッシュ制御部の動作を示すタイミングチャート。 図1に記載したディジタル放送受信装置の要部を構成する各部の処理動作を示すフローチャート。 図1に記載したディジタル放送受信装置の要部を構成する各部の処理動作を示すフローチャート。 図1に記載したディジタル放送受信装置における起動時から描画時に到るまでの信号処理のシーケンスと、従来のディジタル放送受信装置における起動時から描画時に到るまでの信号処理のシーケンスとの比較対照図。 本発明の第1の実施形態の変形例に係るディジタル放送受信装置の要部の構成を示す機能ブロック図。 本発明の第2の実施形態に係るディジタル放送受信装置の要部の構成を示す機能ブロック図。 本発明の第2の実施形態の変形例に係るディジタル放送受信装置の要部の構成を示す機能ブロック図。
符号の説明
101 チューナ・復調部
103,203 外部コントローラ
105 外部ストリームキャッシュ用メモリ
107、215、217 メインコントローラ
109 チューナ安定調査部
111 ストリーム構成調査部
113 パケット分離部
115 第1のストリームキャッシュ制御部
117 第2のストリームキャッシュ制御部
119 A/Vデコーダ
121 ミュート解除部
123 管理領域
125 データ保存領域
205 タイマ
207 ブートローダ
209 データ転送部
211 割り込み処理部
213 ストリームキャッシュ用メモリ

Claims (10)

  1. 受信したディジタル放送信号より所望の放送局から送信されたディジタル放送信号を選択する選局動作を行うディジタルチューナと、
    前記ディジタルチューナを制御する制御部に搭載されるOSの起動時に、前記ディジタルチューナを起動し、その状態を設定するディジタルチューナ起動・状態設定部と、
    前記ディジタルチューナの駆動状態が安定しているかどうか判断するディジタルチューナ駆動状態判断部と、
    前記ディジタルチューナ駆動状態判断部が前記ディジタルチューナの駆動状態が安定していると判断するまでの間に、選局処理に必要な情報が取得できた場合には該情報を、取得できなかったと判断した場合には、前記ディジタルチューナから出力される、映像情報及び音声情報の再生に必要な情報に基づく推定処理により得られた情報を、夫々選局情報として保存する選局情報保存部と、
    を備え、
    前記ディジタルチューナ駆動状態判断部が、前記ディジタルチューナの駆動状態が安定したと判断した場合には、前記選局情報保存部に保存されている前記選局情報を用いて選局処理を行うようにしたディジタル放送受信装置。
  2. 請求項1記載のディジタル放送受信装置において、
    前記ディジタルチューナが、選局処理後の前記ディジタル放送信号をトランスポートストリームとして復調する復調部を含むディジタル放送受信装置。
  3. 請求項2記載のディジタル放送受信装置において、
    前記ディジタルチューナ駆動状態判断部が、前記ディジタルチューナから出力されるトランスポートストリームのパケットより求まる正常のパケットの数と、破損したパケットの数とから、前記ディジタルチューナの駆動状態が安定したかどうか判断するディジタル放送受信装置。
  4. 請求項3記載のディジタル放送受信装置において、
    前記ディジタルチューナ駆動状態判断部による前記トランスポートストリームのパケットが正常か、破損しているかの判断が、前記トランスポートストリームのパケットに含まれる同期バイト、及びトランスポート誤りインジケータを調査することにより行われるディジタル放送受信装置。
  5. 請求項4記載のディジタル放送受信装置において、
    前記ディジタルチューナ駆動状態判断部による前記トランスポートストリームのパケットが正常か、破損しているかの判断が、
    正常と判断された前記パケットの識別子を一定期間調査する過程と、
    調査対象になった全ての識別子を、各々の識別子に設定されている数値別に集計すると共に、前記各々の数値毎の集計値の、全ての識別子の数に対する比率を求める過程と、
    前記比率と、前記正常と判断されたパケットの数とから、前記各々の識別子毎のパケットのビットレートを推定する過程と、
    を少なくとも含むディジタル放送受信装置。
  6. 請求項5記載のディジタル放送受信装置において、
    前記ディジタルチューナ駆動状態判断部による前記判断に続いて、前記各々の識別子毎のパケットのビットレートを推定する過程を経て取得されたビットレートと、前記トランスポートストリームにおける映像・音声の基本ストリーム情報を示すビット配列とから映像・音声基本情報のパケット識別子を推定する処理が行われるディジタル放送受信装置。
  7. 請求項1記載のディジタル放送受信装置において、
    前記制御部におけるプラットフォームが、前記ディジタルチューナから出力されるトランスポートストリームのパケットが、正常なパケットのみに限定されるように設定されているディジタル放送受信装置。
  8. 請求項7記載のディジタル放送受信装置において、
    前記ディジタルチューナ駆動状態判断部が、前記ディジタルチューナが起動してから安定状態に到るまでの時間を擬似的に設定可能なタイマを含み、該タイマにより設定された時間が経過したときに、前記ディジタルチューナが安定状態になったと見做すようにしたディジタル放送受信装置。
  9. 請求項1記載のディジタル放送受信装置において、
    前記選局情報が、選局処理において必要な番組特定情報であり、該番組特定情報が、プログラム・アソシエーション・テーブル、及びプログラム・マップ・テーブルを含むディジタル放送受信装置。
  10. 請求項9記載のディジタル放送受信装置において、
    前記映像情報及び音声情報の再生に必要な情報に基づく推定処理が、前記パケットの識別子毎のビットレートを用いた前記プログラム・マップ・テーブルの推定処理を含むディジタル放送受信装置。
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