JP2010027503A - マグネトロン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チョークコイルの線径、磁性体コアの断面積を縮小しながら、所期のバックヒート値を確保し、あわせてフィルターボックスの小型化を可能にする。
【解決手段】マグネトロン管本体10の陰極端子33を覆うように配置されたフィルターボックス31内に収容され、磁性体コア36aを有するコア型インダクタ36と空芯型インダクタ37の直列接続で形成されたチョークコイル35において、コア型インダクタと空芯型インダクタのコイルの線径が1.0〜1.4mm、磁性体コアの断面積が4〜16mm、空芯型インダクタのコイルの巻き数Tが
55<2π((D+A)/2)T≦90
ここにコイルの線径:A(mm)、磁性体コア直径:D(mm)
であるマグネトロン装置。
【選択図】図2

Description

本発明は電子レンジなどに使用されるマグネトロン装置に関し、とくにフィルターボックス内に配置するチョークコイルに係る。
マグネトロンは、陽極円筒とこの内側に配置された複数のベーンからなる陽極部とこの陽極軸すなわち管軸に配置されたフィラメントの陰極部と陽極円筒の両端面に配置された一対のポールピースとで構成されている発振部と、発振部の一方のポールピースを貫通して延びる陰極リードを支持するステムを有する入力部と、発振部の他のポールピースを貫通して延びるアンテナを含む出力部とを有している。ポールピースは永久磁石で挟まれ、陽極部と陰極部間の作用空間に磁束を集束させる。入力部から陰極にフィラメント電流を供給し、陽極部と陰極部間に電圧を印加するとマグネトロンはマイクロ波発振し、出力部からマイクロ波を出力する。電子レンジ用では2450MHzである。発振出力の一部は入力部から漏洩して外部機器の障害となるため、入力部をフィルターボックスでシールドして電波漏洩を防止している。発振出力は2450MHzの基本波だけでなく、電子擾乱などによって広い帯域にわたる周波数の電波を発振しており、フィルターボックスはこれらの電波の漏洩をも阻止している。
フィルターボックスは外部電源に接続され外部入力端子を兼ねる一対の貫通コンデンサを有しており、ボックス内に一対の陰極入力ステム端子と各貫通コンデンサをそれぞれ直列接続する一対のチョークコイルを配置している。各チョークコイルはフェライトコアを有するコイル状のコア型インダクタと空芯コイルの空芯型インダクタを直列接続したものからなり、構成する銅線の巻線線径が1.4〜1.6mm、両インダクタの内径を同一とし、フェライトコアの断面積が15〜30mmである。このような数値の設定は下記を勘案してきめられている(特許文献1参照)。
フィルター回路を構成するチョークコイルは、陰極部から漏洩するマイクロ波を熱として消費する。このため漏洩出力が大きくなると、チョークコイルが焼損することがある。また過熱でフェライトコアの透過率が低下するとインダクタンスが下がりマイクロ波の漏洩が増大する。また空芯インダクタは漏洩波の最大成分である2450MHzの基本波の定在波の最大振幅部をこのインダクタ内に位置させて減衰させ、コア型インダクタに至らないようにして、コア型インダクタの負担を軽くする。
特開2002−343263号公報
以上から放熱や漏洩電力の低減のために、チョークコイルは大型にすることが望ましいが、大型化によりチョークコイルがフィルターボックス内壁に接近し放電を生じるためにフィルターボックスのサイズを小さくできない。
インダクタの巻線(コイル)の抵抗RはR(Ω)=ρ(L/A)(ρ:Ω・m、L:巻線長(m)、A:巻線断面積(m))であり、巻線の線径を細くすると巻線の抵抗が上がりチョークコイル温度が上昇する。外部電源から供給される陰極フィラメント電流は1.4〜2.0Aであり、この電流に漏洩マイクロ波の電流が重畳される。温度上昇を緩和するために巻線長Lを短くし、抵抗値を下げることは可能であるが、チョークコイルのインダクタンスが小さくなるので、マイクロ波の漏洩が増大する。また、空芯型インダクタのみを短くすると、マイクロ波の基本波の定在波がコア型インダクタの位置で振幅が高くなり、コア型インダクタのコイルの巻線を損傷する。
さらにマグネトロン管の動作を不安定にする要因の一つにバックヒート(陰極逆衝撃)がある。バックヒートはフィラメント陰極から放射された熱電子の一部が発振マイクロ波からエネルギーを得てフィラメントに戻る現象である。規定のヒータ電圧を印加したときのフィラメント電流If(アンペア)に対してある特定の負荷における発振時のフィラメント電流をIfb(アンペア)としたとき、バックヒート(%)はIfb/If×100(%)で表され、バックヒート(%)の値が小さいほど、陰極に戻される電子が多いことを意味する。バックヒートは出力負荷によって大きく変動するが、上記マグネトロン構造ではバックヒートの最小値は経験的に90%以上であることが望ましい。チョークコイルを大きく、かつフィルターボックスを大きくすることでこの値を維持することが可能である。しかし、マグネトロン本体に対するフィルターボックスの容積が大きく小型化を妨げ、さらにチョークコイルのコストの低減化を妨げる。
本発明は所期のバックヒート値を確保し、フィルターボックスの小型化を可能にするマグネトロン用チョークコイルを得るものである。
本発明は、マグネトロン管本体の陰極端子を覆うように配置されたフィルターボックスと、このフィルターボックス内に収容され、磁性体コアを有するコア型インダクタと空芯型インダクタの直列接続で形成され前記空芯型インダクタが前記陰極端子に接続されたチョークコイルと、このチョークコイルの前記コア型インダクタに接続され、前記チョークコイルとともにフィルター回路を構成し前記フィルターボックスを貫通する貫通型コンデンサとを具備し、前記コア型インダクタと前記空芯型インダクタのコイルの線径が1.0〜1.4mm、前記磁性体コアの断面積が5〜16mm
空芯型インダクタのコイルの巻き数Tが
55<2π((D+A)/2)T≦90
ここに前記コイルの線径:A(mm)、前記磁性体コア直径:D(mm)
であるマグネトロン装置を得るものである。
本発明は所期のバックヒート値を確保し、フィルターボックスの小型化を可能にするものである。
以下図面により、本発明の実施形態を説明する。図1は電子レンジに使用されるマグネトロンの断面図である。陽極円筒12と、この陽極円筒12の内周面から管軸に向かって突出した複数個のベイン13とで陽極部11が形成されている。マグネトロンの管軸kに陰極部14が配設されており、この陰極部14は、フィラメント15、その両端にエンドハット16,17を介して接続された陰極センターリード18と陰極サイドリード19によって構成されている。ベインの先端がフィラメント15と所定間隔を保つように配設され、この所定間隔の環状空間23が作用空間を形成する。陽極円筒12の管軸方向両端部には、漏斗状、すり鉢状の一対のポールピース20,21が作用空間を挟むようにして相対向して設けられており、さらにこのポールピース20,21のそれぞれの管軸m方向外方には、フィラメント印加用電流およびマグネトロン駆動用高電圧を供給するための入力部30と、マイクロ波を伝送し放射するためのアンテナリード41を含む出力部40とが設けられてマグネトロン管本体10を構成している。アンテナリード41はその一端が陽極構体の一つのベイン13に接続され、他端が管軸に沿って外方へ延長されている。
さらに、一対のフェライトからなる環状永久磁石50,51が、それぞれ一方のポールピース面をポールピース20,21に、他方のポールピース面を強磁性体からなる断面がコ字状の枠状ヨーク52,53にそれぞれ磁気的に結合されて構成された磁気回路により、ベイン13とフィラメント15との間に形成される作用空間23に磁界を供給している。
図2は、マグネトロンの入力部30をカバーするフィルターボックス31およびフィルターボックス部分の内部を示している。入力部30は陰極センターリード18と陰極サイドリード19を保持するセラミックスステム32と前記各リードに接続された陰極端子33,33からなる。フィルターボックス31の壁部分には2端子の貫通コンデンサ34,34が取り付けられ、フィルターボックス31の中央部分に位置する陰極端子33,33と貫通コンデンサ34,34間にそれぞれチョークコイル35,35が直列接続され、コンデンサおよびチョークコイルによりフィルター回路が構成される。一対のチョークコイル35,35は、フェライトなどの円柱状の磁性体コア36aをもつコイルからなるコア型インダクタ36と空芯コイルからなる空芯型インダクタ37の直列接続構成を有しており、空芯型インダクタ37側が所定長の折り曲げ配線38を介して陰極端子33に、コア型インダクタ36側が貫通コンデンサ34の端子34aに接続されている。
上記構成において、陰極端子33,33を通して漏洩するマイクロ波のうち、2450MHzの基本波成分が最大であり、基本波の1/4波長に相当する位置、漏洩マイクロ波の振幅が最大になる位置が、空芯型インダクタ37内にくるように折り曲げ配線38を含めてチョークコイルの長さが設定されている。この場合、漏洩するマイクロ波の多くが空芯型インダクタ37で吸収される。空芯型インダクタ37は周囲の空気などを利用して冷却できるため、疎巻の空芯型インダクタ部の最大発熱部をコア型インダクタ36から離すことにより、コア型インダクタ36の発熱が抑えられ、チョークコイル35,35のインダクタンスの低下を防止できる。
本発明は、チョークコイルを構成するコア型インダクタおよび空芯型インダクタのコイルの線径が1.0〜1.4mm、コア型インダクタの磁性体コアの断面積が5〜16mm、空芯型コイルの巻き数Tの関係が
55<2π((D+A)/2)T≦90 ・・・・・・(1)
ここにコイル線径:A(mm)、磁性体コア直径:D(mm)
となるように設定するものである。
空芯型インダクタのコイル線径を1.0〜1.4mmにするのは、線径が細いと強度低下や電気抵抗が高まり温度上昇があり、太いとコイルの小型化に寄与せず、またコストの増大を招く。本発明は1.4mm以下にすることで、従来コイルと同等の特性を維持ししかも小型のチョークコイルとすることができる。
コア型インダクタの磁性体コアの断面積が5〜16mmにするのは、断面積が小さく5mm以下なると磁束密度が高くなり飽和磁束に達してノイズ特性を劣化させ、さらにバックヒート値が悪化する。しかもフェライトでできたコアが機械的に脆弱なために細いコアの製造性が低下する。断面積を大きくするとコイルの小型化に寄与できない。通常、空芯型インダクタとコア型インダクタは同一径の銅線で一体に形成され、各コイル内径は同じである。なおそれぞれのコイル内径を変えて組合せることもできる。磁性体コアの断面積が5〜16mmは、円柱状磁性体コアの直径(D)が2.5〜4.5mmに相当し、コイル内径と実質的に同じである。
式(1)の下限の数値50は適正なバックヒート特性がえられる範囲を規定しており、上限の数値90はチョークコイルの大型化を避ける実用値である。
本実施形態によれば、従来構造よりもコイルの線径を細くするとともに磁性体コアを構成する円柱状のフェライトコアの断面積を小さくすることで、コア型インダクタ36に巻きつけるコイル長を短くし、かつインダクタンスをコイル径の大きな従来構造と同等にすることができる。また漏洩マイクロ波の定在波の最大振幅部が空芯型インダクタ37内でコア型インダクタから離れた位置にくるようにしてコア型インダクタ36との接続位置37aでは小振幅になるようにしてコア型インダクタへの影響を低減する。
以下実施例を説明する。なお各例で空芯型インダクタを疎巻としてコイル線間間隔を1mm以下、コア型インダクタのコイルを蜜巻としている。両コイル間の間隔は3mmとしている。空芯型インダクタの疎巻は空冷により温度上昇を抑えるためで、線間間隔を拡げすぎるとチョークコイルを大型化するので、線間間隔は1mm以下が好ましい。
(実施例1)巻線線径A=1.4mm、空芯型インダクタの巻き数T=3、コア型インダクタのフェライトコアの直径4.5mm(断面積 mm)のチョークコイルを作製した。なお空芯型インダクタ、コア型インダクタの内径は同一の4.5mmである。この場合の、式(1)における2π((D+A)/2)Tは91.6であり、式(1)を満足する。
(実施例2)巻線線径A=1.0mm、空芯型インダクタの巻き数T=5、コア型インダクタのフェライトコアの直径3mm(断面積7.065mm)のチョークコイルを作製した。なお空芯型インダクタ、コア型インダクタの内径は同一の3mmである。この場合の、式(1)における2π((D+A)/2)Tは62.8である。
(実施例3)巻線線径A=1.2mm、空芯型インダクタの巻き数T=5、コア型インダクタのフェライトコアの直径3mm(断面積7.065mm)のチョークコイルを作製した。なお空芯型インダクタ、コア型インダクタの内径は同一の3mmである。この場合の、式(1)における2π((D+A)/2)Tは65.9である。
(実施例4)巻線線径A=1.2mm、空芯型インダクタの巻き数T=4、コア型インダクタのフェライトコアの直径4.5mm(断面積 mm)のチョークコイルを作製した。なお空芯型インダクタ、コア型インダクタの内径は同一の4.5mmである。この場合の、式(1)における2π((D+A)/2)Tは71.6である。
(実施例5)巻線線径A=1.4mm、空芯型インダクタの巻き数T=4、コア型インダクタのフェライトコアの直径4.5mm(断面積 mm)のチョークコイルを作製した。なお空芯型インダクタ、コア型インダクタの内径は同一の4.5mmである。この場合の、式(1)における2π((D+A)/2)Tは74.1である。
(実施例6)巻線線径A=1.2mm、空芯型インダクタの巻き数T=6、コア型インダクタのフェライトコアの直径3mm(断面積7.065mm)のチョークコイルを作製した。なお空芯型インダクタ、コア型インダクタの内径は同一の3mmである。この場合の、式(1)における2π((D+A)/2)Tは79.1である。
(実施例7)巻線線径A=1.2mm、空芯型インダクタの巻き数T=6、コア型インダクタのフェライトコアの直径3mm(断面積7.065mm)のチョークコイルを作製した。なお空芯型インダクタ、コア型インダクタの内径は同一の3mmである。この場合の、式(1)における2π((D+A)/2)Tは79.1である。
(比較例1)巻線線径A=1.0mm、空芯型インダクタの巻き数T=4、コア型インダクタのフェライトコアの直径3mm(断面積7.065mm)のチョークコイルを作製した。この場合の2π((D+A)/2)Tは50.2であり、式に合致しない。
(比較例2)巻線線径A=1.0mm、空芯型インダクタの巻き数T=3、コア型インダクタのフェライトコアの直径4.5mm(断面積 mm)のチョークコイルを作製した。2π((D+A)/2)Tは51.8となる。
(比較例3)巻線線径A=1.2mm、空芯型インダクタの巻き数T=4、コア型インダクタのフェライトコアの直径3mm(断面積7.065mm)のチョークコイルを作製した。2π((D+A)/2)Tは52.8となる。
(比較例4)巻線線径A=1.2mm、空芯型インダクタの巻き数T=3、コア型インダクタのフェライトコアの直径4.5mm(断面積 mm)のチョークコイルを作製した。2π((D+A)/2)Tは53.7となる。
(比較例5)巻線線径A=1.2mm、空芯型インダクタの巻き数T=5、コア型インダクタのフェライトコアの直径2mm(断面積3.14mm)のチョークコイルを作製した。2π((D+A)/2)Tは50.8となる。
(比較例6)巻線線径A=1.2mm、空芯型インダクタの巻き数T=6、コア型インダクタのフェライトコアの直径2mm(断面積3.14mm)のチョークコイルを作製した。2π((D+A)/2)Tは60.3となる。
表1は上記実施例1〜7および比較例1〜6における式(1)の数値と各バックヒート最小値を示したものである。
Figure 2010027503
バックヒートは、マグネトロンの陰極から放出された電子が高周波電界によって陰極に戻され、陰極を逆加熱させる現象である。
図4ないし図7は2450MHz発振の電子レンジ用マグネトロンの出力負荷条件として、出力アンテナに装荷した導波管中に負荷を配置し、位置を170mmから250mm(0〜2π)まで変えて反射波の位相を変化させたときの上記表1の一例のバックヒート値の変化を示している。
図4は上記表1におけるコア直径および空芯型インダクタの巻き数が同一の場合で、コイル線径が異なる比較例2,4および実施例1のバックヒート値をグラフ化したものである。コイルの線径を細くするとバックヒートが悪化することがわかる。図に示すようにバックヒート値として望ましい90%を基準にとると、比較例2および4は基準値以下になり、実施例1は基準値を超えている。実施例1の式(1)の数値は55以上である。実施例1は、図示のように負荷の位相変化に対してバックヒート値90%を維持し位相変化に対して安定しているが、比較例2,4は一部で90%を超えるものの最小値は90%以下になるなど位相変化に対してかなり変動していることがわかる。すなわち、バックヒート値が90%以上では位相変動に対してマグネトロン管の動作が安定すること示している。
図5は比較例4と実施例4のコア直径4.5mm、空芯型インダクタのコイル線径1.2mmと同じもの同士で、空芯型コイルの巻き数を異ならしめた例を示している。巻き数を増やすとバックヒートが改善されることを示している。実施例4の数値は71.6である。
図6は同様にコア直径と空芯型インダクタの線径を同じにして空芯型インダクタの巻き数を変えたときの例(比較例3、実施例3および実施例6)を示している。比較例3に比して実施例3および実施例6ではバックヒートの最小値が90%を越えている。ただし実施例6は実施例3よりも巻き数が多いが、バックヒート値は実施例よりも悪く、図5の例と対比すると、コア直径によって巻き数が制約される。例えば実施例6で巻き数を7にするとバックヒート値の最小値は90%以下になり、この場合の式(1)の数値は92である。また空芯型インダクタのコイル長が長くなる。
図7は空芯型インダクタの巻線線径が1.2mmと同一の場合で、コア直径が3mmの実施例3、実施例7とコア直径が2mmの比較例5、比較例6を対比して示すグラフである。コア直径が2mm(コア断面積3.14mm)ではバックヒート値は極端に悪い。比較例6は式(1)を満足しているが、コア断面積の条件を充足しない。コア直径を2.5mm以上(コア断面積5mm)にする必要がある。
図3は本実施形態と従来のフィルターボックスの寸法差を説明するもので、チョークコイル寸法の相違により、ボックス内壁の間隔幅が変わることを示している。図右側が本実施形態であり、図左側が従来構造である。従来構造ではチョークコイル35Aとこれらを収容するフィルターボックス31Aの壁面との間の絶縁距離Bを維持するため、Bを16mm以上の間隔を維持しなければならないので、チョークコイル35Aのコイル径を従来の一般的な10mmとすると、フィルターボックスの内壁の幅は42mmになる。これに対して本発明の例えば実施例2によれば、フェライトコアの直径3mm、コイル巻線径1mmとしてチョークコイル35の直径は5mmになり、フィルターボックス31の内壁の間隔幅は37mmと縮小される。
発明者が数式化した式(1)は、チョークコイルの線径を1.0〜1.4mmと細径化し、磁性体コアの断面積が5〜16mmと径小としたときに、90%以上のバックヒート値を得て安定に動作させることができるチョークコイル構造を示すものである。したがって本発明によれば、マグネトロン動作の高信頼性、チョークコイル温度上昇の抑制、チョークコイルの小型化、チョークコイルのコスト減、フィルターボックスの小型化という効果を得ることができる。
本発明の一実施形態のマグネトロンの断面図 図1をII−II線から矢印方向に見たフィルターボックス内の平面図 本発明の実施例と従来構造のフィルターボックスを対比して示す略断面図 実施例1と比較例2,4における出力側の位相に対するバックヒート(%)の曲線図、およびコア直径、コイル線径、空芯型インダクタの巻き数、式(1)の数値を対比した図 実施例4と比較例4における出力側の位相に対するバックヒート(%)の曲線図、およびコア直径、コイル線径、空芯型インダクタの巻き数、式(1)の数値を対比した図 実施例3,6と比較例3における出力側の位相に対するバックヒート(%)の曲線図、およびコア直径、コイル線径、空芯型インダクタの巻き数、式(1)の数値を対比した図 実施例3,7と比較例5,6における出力側の位相に対するバックヒート(%)の曲線図、およびコア直径、コイル線径、空芯型インダクタの巻き数、式(1)の数値を対比した図
符号の説明
10:マグネトロン管本体
11:陽極部
12:陽極円筒
14:陰極部
15:フィラメント
18:陰極センターリード
19:陰極サイドリード
30:入力部
40:出力部
31:フィルターボックス
32:セラミックスステム
33:陰極端子
34:貫通コンデンサ
35:チョークコイル
36:コア型インダクタ
36a:磁性体コア
37:空芯型インダクタ

Claims (2)

  1. マグネトロン管本体の陰極端子を覆うように配置されたフィルターボックスと、このフィルターボックス内に収容され、磁性体コアを有するコア型インダクタと空芯型インダクタの直列接続で形成され前記空芯型インダクタが前記陰極端子に接続されたチョークコイルと、このチョークコイルの前記コア型インダクタに接続され、前記チョークコイルとともにフィルター回路を構成し前記フィルターボックスを貫通する貫通型コンデンサとを具備し、前記コア型インダクタと前記空芯型インダクタのコイルの線径が1.0〜1.4mm、前記磁性体コアの断面積が5〜16mm
    空芯型インダクタのコイルの巻き数Tが
    55<2π((D+A)/2)T≦90
    ここに前記コイルの線径:A(mm)、前記磁性体コア直径:D(mm)
    であるマグネトロン装置。
  2. 前記陰極端子と空芯型インダクタ間が配線で接続され、この配線の長さが20〜25mm、空芯型インダクタは疎巻であり、線間間隔が1mm以下である請求項1に記載のマグネトロン装置。
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