JP2010026641A - マルチタッチ入力が可能なアナログ抵抗膜方式タッチパネル - Google Patents

マルチタッチ入力が可能なアナログ抵抗膜方式タッチパネル Download PDF

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Kazuhiro Nishikawa
和宏 西川
Takao Hashimoto
孝夫 橋本
Yuichiro Takai
雄一郎 高井
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Abstract

【課題】 同時に2点以上の入力、すなわちマルチタッチ入力が可能なアナログ抵抗膜方式タッチパネルを提供する。
【解決手段】 透明絶縁基材の上面に透明な導電膜からなる電極および平行な一対のバスバーを形成した下部電極部材と、可撓性透明絶縁基材の下面に透明な導電膜からなる電極および平行な一対のバスバーを形成した上部電極部材とを、上下の電極間にドット状のスペーサを介在させ、下部電極部材のバスバー間方向と上部電極部材のバスバー間方向が直交するように重ね合わせ、周縁部を接着層で接着したアナログ抵抗膜方式の透明タッチパネルにおいて、前記上部電極部材及び前記下部電極部材の一方について、前記電極及び前記一対のバスバーのパターンを2分割することにより、2分割入力エリアを形成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、PDA、ハンディターミナルなど携帯情報端末、コピー機、ファクシミリなどOA機器、スマートフォン、 携帯電話機、携帯ゲーム機器、電子辞書、カーナビシステム、小型PC、各種家電品等の用途に用いられ、マルチタッチ入力が可能なアナログ抵抗膜方式タッチパネルに関するものである。
上記の電子機器に搭載されているタッチパネルは、通常、ペン23及び指入力可能なアナログ抵抗膜方式が採用されている。この方式のタッチパネルとしては、図10に示すように、ガラス板などの透明絶縁基材1の上面にインジウムチンオキサイド(ITO)などの透明な導電膜からなる電極2および銀ペーストなどからなる平行な一対のバスバー3を形成した下部電極部材4と、ポリエステルフィルムなどの可撓性透明絶縁基材5の下面に前記と同様の導電膜からなる電極6およびバスバー7を形成した上部電極部材8とを、導電膜2,6間にドット状などのスペーサ9を介在させ、下部電極部材4のバスバー3間方向と上部電極部材8のバスバー7間方向が直交するように重ね合わせ、周縁部を両面テープなどの接着層10で接着したアナログ抵抗膜方式のものがある。なお、バスバー3,7と外部端子との接続は、通常、下部電極部材4または/および上部電極部材8に引き回し回路11を設けるなどして行う。(特許文献1参照)。
アナログ抵抗膜方式の透明タッチパネルの原理は、図11に示すように、上部電極部材8上から任意の点Pを指やペンなどで押圧して両電極6,2の点Pの箇所を点接触させたとき、上部電極部材8に電圧を印加しかつ下部電極部材4には電圧を印加しないことによって、上部電極部材8の電極6にはX方向に電位勾配が生じ、上部電極部材8の電極6上の点Pに分圧された電圧eが生じ、この電圧eは下部電極部材4の分圧出力端12から検出される。ここで、点Pの座標を(x,y)、上部電極部材8のバスバー7間の距離をL、バスバー7間の電圧をEとすると、e/E=x/Lという関係により、電圧eから点Pのx座標を求めることができる。また、下部電極部材4に対する電圧を印加しかつ上部電極部材8には電圧を印加しないことによって、下部電極部材4の電極2上の点Pに分圧された電圧eが生じ、この電圧eは、上部電極部材8の分圧出力端13から検出される。ここで、上部電極部材8のバスバー3間の距離をL、バスバー3間の電圧をEとすると、e/E=y/Lという関係により、電圧eから点Pのy座標を求めることができる。
特開平08-241646号公報
しかしながら、従来のアナログ抵抗膜方式のタッチパネルにおいては、ペン又は指で1点のみしか入力出来ず、仮に2点押しを行った場合には、コントローラ内の演算処理により中点の座標が検出される(図12参照)。その為、誤って、2点を入力した場合は、正しい座標が検出することが出来ない。また、アプリケーションにおいては、別々のコマンドを同時に選択したりとか、2つの異なるキャラクターを動かしたり、更には、2人で同時にゲームをしたりといった使用が出来なかった。
したがって、本発明は、以上のような従来技術の課題を考慮し、同時に2点以上の入力、すなわちマルチタッチ入力が可能なアナログ抵抗膜方式タッチパネルを提供するものである。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成のアナログ抵抗膜方式タッチパネルを提供する。
本発明の第1態様によれば、透明絶縁基材の上面に透明な導電膜からなる電極および平行な一対のバスバーを形成した下部電極部材と、可撓性透明絶縁基材の下面に透明な導電膜からなる電極および平行な一対のバスバーを形成した上部電極部材とを、電極間にスペーサを介在させ、下部電極部材のバスバー間方向と上部電極部材のバスバー間方向が直交するように重ね合わせ、周縁部を接着層で接着したアナログ抵抗膜方式の透明タッチパネルにおいて、前記上部電極部材及び前記下部電極部材の一方について、前記電極及び前記一対のバスバーのパターンを2分割することにより、2分割入力エリアを形成したことを特徴とする、マルチタッチ入力が可能なアナログ抵抗膜方式タッチパネルを提供する。
本発明の第2態様によれば、透明絶縁基材の上面に透明な導電膜からなる電極および平行な一対のバスバーを形成した下部電極部材と、可撓性透明絶縁基材の下面に透明な導電膜からなる電極および平行な一対のバスバーを形成した上部電極部材とを、上下の電極間にドット状のスペーサを介在させ、下部電極部材のバスバー間方向と上部電極部材のバスバー間方向が直交するように重ね合わせ、周縁部を接着層で接着したアナログ抵抗膜方式の透明タッチパネルにおいて、前記上部電極部材及び前記下部電極部材の両方について、前記電極及び前記一対のバスバーのパターンを各々2分割することにより、4分割入力エリアを形成したことを特徴とする、マルチタッチ入力が可能なアナログ抵抗膜方式タッチパネルを提供する。
本発明の第3態様によれば、さらに、分割された電極パターン毎に独立してバスバーから取り出された取り出し線を、当該電極パターン間で接続したり切り離したりするスイッチ回路を備えた、第1態様又は第2態様のいずれかに記載のマルチタッチ入力が可能なアナログ抵抗膜方式タッチパネルを提供する。
本発明の第4態様によれば、分割された電極パターンどうしを隔てる隙間の距離をペン先の直径の1/2以下にした、第1〜3態様のいずれかに記載のマルチタッチ入力が可能なアナログ抵抗膜方式タッチパネルを提供する。
本発明の第5態様によれば、分割された電極パターンどうしを隔てる隙間の形状をノコギリ状にした、第1〜4態様のいずれかに記載のマルチタッチ入力が可能なアナログ抵抗膜方式タッチパネルを提供する。
本発明の第6態様によれば、分割された電極パターンどうしを隔てる隙間に帯状の絶縁膜を設けた、第1〜5態様のいずれかに記載のマルチタッチ入力が可能なアナログ抵抗膜方式タッチパネルを提供する。
本発明の第7態様によれば、分割された電極パターンどうしを隔てる隙間に前記ドット状スペーサの一列を重ねるようにした、第1〜5態様のいずれかに記載のマルチタッチ入力が可能なアナログ抵抗膜方式タッチパネルを提供する。
すなわち、電極及び一対のバスバーのパターンを分割することにより、各々の分割パターンが取り出し線を介して独立して制御され、複数の分割入力エリアで各々ポイントを入力することが出来る為、同時に2点以上の入力が可能になる。例えば、FA用途において、危険動作のコマンド指示は両手で同時に押さないと受け付けないといったことが可能になる。また、ゲーム用途においては、1つの画面で複数のキャラクターを同時に動かして対戦させるなど、これまでにないアプリケーションが可能になる。
以下、図面に示した実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1態様を示す分解図である。同図において、タッチパネル本体は、透明絶縁基材1の上面に透明な導電膜からなる電極および平行な一対のバスバーを形成した下部電極部材4と、可撓性透明絶縁基材5の下面に透明な導電膜からなる電極6および平行な一対のバスバー7を形成した上部電極部材8とを、上下の電極間にドット状のスペーサ9を介在させ、下部電極部材4のバスバー間方向と上部電極部材8のバスバー7間方向が直交するように重ね合わせ、周縁部を接着層10で接着したアナログ抵抗膜方式の透明タッチパネルにおいて、前記下部電極部材4について、前記電極及び前記一対のバスバーのパターンを2分割することにより、2分割入力エリアを形成している。
すなわち、図1に示す下部電極部材4は、左側(Left)エリアに設けられた電極パターン2L及び一対のバスバー3Lと、右側(Right)エリアに設けられた電極パターン2R及び一対のバスバー3Rとを備え、各々の分割パパターンが取り出し線20を介して独立して制御される。こうすることによって、下部電極部材4の左側エリアに設けられた電極パターン2Lと上部電極部材8に設けられた電極パターン6とが重複する左側入力エリア、下部電極部材4の右側エリアに設けられた電極パターン2Rと上部電極部材8に設けられた電極パターン6とが重複する右側入力エリア、の2つの分割入力エリアで各々ポイントを入力することが出来る為、左右で2ポイント同時に入力することが可能になる。同時入力が可能になると、入力形態の幅が広がり、様々なジェスチャーが可能になる。上記ジェスチャーとしては、例えば2本の指でタッチした場合に特定のモードの入力をり当てたり、1本の指で任意の位置をタッチし、その他の指でスライドさせることにより、任意の位置を中心に画面を回転させたり、変形させたりという動作がある。また、二本の指で対戦型のゲームを操作する等の例もある。例えば、図2は、同時入力の一例であり、本タッチパネルをディスプレイ上に設置したタッチスクリーンで、ディスプレイ画面に表示された長方形の図形の対向する2隅上を各々指22で同時にタッチし、間隔を広げることにより画面上の図形のサイズを変更することができる。
なお、本発明の第1態様においては、前記下部電極部材4ではなく前記上部電極部材8について、前記電極6及び前記一対のバスバー7のパターンを2分割することにより、2分割入力エリアを形成してもよい。
すなわち、前記上部電極部材8は、上側エリアに設けられた電極パターン及び一対のバスバーと、下側エリアに設けられた電極パターン及び一対のバスバーとを備え、各々の分割パターンが取り出し線を介して独立して制御される。こうすることによって、下部電極部材4に設けられた電極パターン2と上部電極部材8の上側エリアに設けられた電極パターンとが重複する上側入力エリア、下部電極部材4に設けられた電極パターン2と上部電極部材8の下側に設けられた電極パターンとが重複する下側入力エリア、の2つの分割入力エリアで各々ポイントを入力することが出来る為、上下で2ポイント同時に入力することが可能になる。
下部電極部材4の透明絶縁基材1としては、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリエーテルケトン系のエンジニアリングプラスチック、アクリル系、ポリエチレンテレフタール系、ポリブチレンテレフタール系などの透明樹脂フィルムや透明樹脂板、ガラス板を用いることができる。なお、透明樹脂板やガラス板を用いる場合、電極2およびバスバー3を形成した透明樹脂フィルムを当該透明樹脂板やガラス板の表面に貼付けてもよい。
上部電極部材8の可撓性絶縁基材5としては、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリエーテルケトン系等のエンジニアリングプラスチック、アクリル系、ポリエチレンテレフタレート系、ポリブチレンテレフタレート系などの透明フィルムなどを用いる。なお、可撓性絶縁基材5は、1枚のフィルムではなく、複数枚のフィルムを重ね合わせた積層体であってもよい。この場合はタッチパネル全体としての耐久性が向上するので好ましい。
電極2,6を構成する透明な導電膜としては、酸化錫、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化亜鉛、酸化カドミウム、インジウムチンオキサイド(ITO)などの金属酸化物膜、これらの金属酸化物を主体とする複合膜、金、銀、銅、錫、ニッケル、アルミニウム、パラジウムなどの金属膜がある。また、導電膜は多層形成してもよい。導電膜の形成方法としては、真空蒸着法、スパッタリング、イオンプレーティング,CVD法などを用いる。
前記電極2,6をエリア分割したパターン2L,2R、6T,6Bを形成するには、前記導電膜の必要な部分をレジストで覆い、不要な部分を酸/アルカリなどのエッチング液にて除去したり、あるいはCOレーザー等で不要な部分を除去したりする。
バスバー3,7としては、金、銀、銅、ニッケルなどの金属あるいはカーボンなどの導電性を有するペーストを用いる。バスバー3,7の形成方法としては、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷などの印刷法、フォトレジスト法、刷毛塗法などがある。各バスバー3,7は、前記電極2,6をエリア分割したパターン2L,2R、6T,6Bに合わせて分離独立し、各独立したバスバー3L,3R、7T,7Bから引回し回路(図示すると図面が見にくくするため省略)を延出させ、外部に取り出されて図示しない制御装置と接続される。この時、電極2,6の分割パターン2L,2R、6T,6Bは、タッチパネルを使用する携帯電話やスマートフォンやPDA等の入力エリアや表示エリアの広さや形状に適合させることにする。
ドット状のスペーサ9は、入力時のくっ付き防止やチャタリング特性を上げる為のもので、下部電極部材の導電膜または上部電極部材の導電膜のいずれかに形成する。たとえば、メラミンアクリレート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂、メタアクリルアクリレート樹脂、アクリルアクリレート樹脂などのアクリレート樹脂、ポリビニールアルコール樹脂などの透明な光硬化型樹脂をフォトプロセスで微細なドット状に形成して得ることができる。また、印刷法により微細なドットを多数形成してスペーサ9とすることもできる。
接着層10としては、両面テープや、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビニル樹脂などからなる絶縁性の接着剤を用いる。なお、両電極の貼り合わせは、接着層10を上部電極部材の周縁部および下部電極部材の周縁部の両方あるいは一方のみに形成した後に行う。
また、本発明は、前記上部電極部材8及び前記下部電極部材4の両方について、前記電極2,6及び前記一対のバスバー3,7のパターンを各々2分割することにより(図3参照)、4分割入力エリアを形成してもよい(第2態様)。
すなわち、図3に示す下部電極部材4は、左側エリアに設けられた電極パターン2L及び一対のバスバー3Lと、右側エリアに設けられた電極パターン2R及び一対のバスバー3Rとを備え、各々のバスバー3L,3Rを取り出し線20を介して独立して制御される。一方、前記上部電極部材8は、上側(Top)エリアに設けられた電極パターン6T及び一対のバスバー7Tと、下側(Bottom)エリアに設けられた電極パターン6B及び一対のバスバー7Bとを備え、各々の分割パターンが取り出し線20を介して独立して制御される。こうすることによって、下部電極部材4の左側エリアに設けられた電極パターン2Lと上部電極部材8の上側エリアに設けられた電極パターン6Tとが重複する左上入力エリア、下部電極部材4の右側エリアに設けられた電極パターン2Rと上部電極部材8の上側エリアに設けられた電極パターン6Tとが重複する右上入力エリア、下部電極部材4の左側エリアに設けられた電極パターン2Lと上部電極部材8の下側エリアに設けられた電極パターン6Bとが重複する左下入力エリア、下部電極部材4の右側エリアに設けられた電極パターン2Rと上部電極部材8の下側エリアに設けられた電極パターン6Bとが重複する右下入力エリア、の合計4つの分割入力エリアで各々ポイントを入力することが出来る為、4ポイント同時に入力することが可能になる。また、実機を縦使用の時でも、横使用の時でも、2点同時入力を可能である。
また、本発明の第1態様又は第2態様のいずれかにおいて、さらに、分割された電極パターン2L,2R,6T,6B毎に独立してバスバー3L,3R,7T,7Bから取り出された取り出し線20を、当該電極パターン2L,2R間及び/又は電極パターン6T,6B間で接続したり切り離したりするスイッチ回路21を備えるようにしてもよい(第3態様)。こうすることによって、分割されたバスバーを独立して制御し、多数のアナログ抵抗膜タッチパネルとして扱うモード(図4参照)と、分割された各バスバーをそれぞれ1つに繋げ、1つのアナログ抵抗膜タッチパネルとして扱うモード(図5参照)に切り替えることができるつまり、多点入力が不要な時は、分割された各バスバーを繋げて、単一のアナログ抵抗膜方式タッチパネルとして扱うことができるため、シンプルな制御が可能になり、消費電力を抑えることが出来る。
また、本発明の第1〜3態様のいずれかにおいて、分割された電極パターン2L,2Rどうし及び/又は分割された電極パターン6T,6Bどうしを隔てる隙間の距離Wをペン23先の直径Rの1/2以下にしてもよい(図6中の要部拡大部分を参照,第4態様)。こうすることによって、分割された電極パターンどうしを隔てる隙間はペン先形状に対して十分狭いので、ペン入力時に入力不可点を無くし、エリアのつなぎ目部の線抜けを無くする(連続入力が可能)ことができる。また、前期隙間部分は透明導電膜が存在しないため透明導電膜の存在する部分との間で屈折率の差が生じるが、間隔が大きいと目視で筋として視認されてしまう。隙間の距離Wをペン23先の直径Rの1/2以下にすることにより、分割パターンを形成しているにもかかわらず、外観上は単一の透明導電膜を有するように見える。
また、本発明の第1〜4態様のいずれかにおいて、分割された電極パターン2L,2Rどうし及び/又は分割された電極パターン6T,6Bどうしを隔てる隙間の形状をノコギリ状にしてもよい(図7中の要部拡大部分を参照,第5態様)。隙間の形状が直線であると、比較的に目視で筋として視認されやすい。ノコギリ状にすることによって、分割した電極パターンの隙間を目視で見えないようにすることができる。また、隙間の形状が直線であると、その隙間上に沿ってペンを滑らせても入力できないことがあるが、隙間の形状をノコギリ状にすることによって、隙間とペンの直線移動が交差するため
入力性を上げることができる。
また、本発明の第1〜5態様のいずれかにおいて、分割された電極パターン2L,2Rどうし及び/又は分割された電極パターン6T,6Bどうしを隔てる隙間に帯状の絶縁膜24を設けるようにしてもよい(図8中の要部拡大部分を参照,第6態様)。こうすることによって、分割した電極パターンの隙間を目視で見えないようにし、且つ段差を無くすことにより電極の耐久性を上げることができる。絶縁膜24としては、メタアクリル酸エステル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリアミド樹脂、アルキッド樹脂などの熱可塑性樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、ポリシロキサン樹脂などの熱硬化型樹脂、メラミンアクリレート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂、メタアクリルアクリレート樹脂、アクリルアクリレート樹脂などのアクリレート樹脂、ポリビニールアルコール樹脂などの光硬化型樹脂などからなるものがある。絶縁膜24を帯状に形成する方法としては、スクリーン印刷などを用いるとよい。
また、本発明の第1〜5態様のいずれかにおいて、分割された電極パターン2L,2Rどうし及び/又は分割された電極パターン6T,6Bどうしを隔てる隙間に前記ドット状スペーサ9の一列を重ねるようにしてもよい(図9中の要部拡大部分を参照,第7態様)。こうすることによって、ドット状スペーサ9で拡散反射が起こるため、分割された電極パターンの隙間を目視で見えないようすることができる。
さらに言えば、前記可撓性絶縁基材5の表面には、透明窓部を有する加飾シートが貼り合わせられていてもよい。当該加飾シートは、前記可撓性絶縁基材5と同様の材料の片面に透明窓部の周囲、すなわち前記バスバー3L,3R,7T,7Bや図示しない前記引回し回路などを絵柄で隠蔽するように加飾層が形成されている。前記加飾層で被覆される部分が絵柄となり、前記加飾層で被覆されない部分が透明窓部となる。このように前記可撓性絶縁基材5の表面に加飾シートを設け、さらに前記下部電極部材4に透明樹脂板を用いることによって、当該タッチパネルを液晶画面の保護パネルとし、タッチパネルの外表面が携帯電話機、スマートフォン等の電子機器における前面外装筐体の外表面と同一平面を形成すること、すなわちタッチパネルが前面外装筐体の一部を構成することが可能となる。
前記加飾層は、ポリビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、若しくは、アルキド樹脂などの樹脂をバインダーとし、適切な色の顔料又は染料を着色剤として含有する着色インキを用いるとよい。前記加飾層の形成方法としては、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、若しくは、フレキソ印刷などの通常印刷法などを用いるとよい。特に、多色刷りや階調表現を行うには、オフセット印刷法やグラビア印刷法が適している。
また、前記加飾層は、金属薄膜層からなるもの、あるいは絵柄印刷層と金属薄膜層との組み合わせからなるものでもよい。金属薄膜層は、前記加飾層として金属光沢を表現するものであり、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、若しくは、鍍金法などで形成する。この場合、表現したい金属光沢色に応じて、アルミニウム、ニッケル、金、白金、クロム鉄、銅、スズ、インジウム、銀、チタニウム、鉛、若しくは、亜鉛などの金属、又は、これらの合金又は化合物を使用する。金属薄膜層の膜厚は、0.05μm程度とするのが一般的である。
なお、前記可撓性絶縁基材5の最上面にはハードコート層が形成されていてもよい。ハードコート層としては、シロキサン系樹脂などの無機材料、あるいはアクリルエポキシ系、ウレタン系の熱硬化型樹脂やアクリレート系の光硬化型樹脂などの有機材料がある。ハードコート層の厚みは、1〜7μm程度が適当である。ハードコート層の塗布ではなく、ハードコートフィルムを貼付けてもよい。
また、通常、タッチパネルの取り出し線は、前記上部電極部材及び前記下部電極部材の間に側方よりFPC(フレキシブルプリント配線板)により挿入することによって設けるが、前記したようにタッチパネルを前面外装筐体の一部とする場合には、前記下部電極部材に貫通孔を設け、当該貫通孔を介してタッチパネル背面からFPCによって電気信号を取り出す。
また、前記したフィルムの全面貼り合せには、感圧接着剤(Pressure Sensitive Adhesives,PSA)を使用すればよい。PSAの塗布方法としては、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、若しくは、フレキソ印刷などの通常印刷法などを用いるとよい。
なお、前記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本発明の第1態様を示す分解図である。 マルチタッチ入力の一例を示す概念図である。 本発明の第2態様を示す分解図である。 本発明の第3態様における2点押しモードのスイッチ状態を示す概念図である。 本発明の第3態様における1点押しモードのスイッチ状態を示す概念図である。 本発明の第4態様を示す図である。 本発明の第5態様を示す図である。 本発明の第6態様を示す図である。 本発明の第7態様を示す図である。 従来のアナログ抵抗膜方式タッチパネルの一例を示す分解図である。 アナログ抵抗膜方式タッチパネルの原理図である。 従来のアナログ抵抗膜方式タッチパネルの問題点を説明する図である。
符号の説明
1 透明絶縁基材
2 電極
2L,2R 分割した電極パターン
3 バスバー
3L,3R 分割したバスバー
4 下部電極部材
5 可撓性透明絶縁基材
6 電極
6T,6B 分割した電極パターン
7 バスバー
7T,7B 分割したバスバー
8 上部電極部材
9 スペーサ
10 接着層
11 引き回し回路
12 分圧出力端
13 分圧出力端
20 取り出し線
21 スイッチ
22 指
23 入力ペン
24 絶縁膜

Claims (7)

  1. 透明絶縁基材の上面に透明な導電膜からなる電極および平行な一対のバスバーを形成した下部電極部材と、可撓性透明絶縁基材の下面に透明な導電膜からなる電極および平行な一対のバスバーを形成した上部電極部材とを、上下の電極間にドット状のスペーサを介在させ、下部電極部材のバスバー間方向と上部電極部材のバスバー間方向が直交するように重ね合わせ、周縁部を接着層で接着したアナログ抵抗膜方式の透明タッチパネルにおいて、
    前記上部電極部材及び前記下部電極部材の一方について、前記電極及び前記一対のバスバーのパターンを2分割することにより、2分割入力エリアを形成したことを特徴とするマルチタッチ入力が可能なアナログ抵抗膜方式タッチパネル。
  2. 透明絶縁基材の上面に透明な導電膜からなる電極および平行な一対のバスバーを形成した下部電極部材と、可撓性透明絶縁基材の下面に透明な導電膜からなる電極および平行な一対のバスバーを形成した上部電極部材とを、上下の電極間にドット状のスペーサを介在させ、下部電極部材のバスバー間方向と上部電極部材のバスバー間方向が直交するように重ね合わせ、周縁部を接着層で接着したアナログ抵抗膜方式の透明タッチパネルにおいて、
    前記上部電極部材及び前記下部電極部材の両方について、前記電極及び前記一対のバスバーのパターンを各々2分割することにより、4分割入力エリアを形成したことを特徴とするマルチタッチ入力が可能なアナログ抵抗膜方式タッチパネル。
  3. さらに、分割された電極パターン毎に独立してバスバーから取り出された取り出し線を、当該電極パターン間で接続したり切り離したりするスイッチ回路を備えた、請求項1又は請求項2のいずれかに記載のマルチタッチ入力が可能なアナログ抵抗膜方式タッチパネル。
  4. 分割された電極パターンどうしを隔てる隙間の距離をペン先の直径の1/2以下にした、請求項1〜3のいずれかに記載のマルチタッチ入力が可能なアナログ抵抗膜方式タッチパネル。
  5. 分割された電極パターンどうしを隔てる隙間の形状をノコギリ状にした、請求項1〜4のいずれかに記載のマルチタッチ入力が可能なアナログ抵抗膜方式タッチパネル。
  6. 分割された電極パターンどうしを隔てる隙間に帯状の絶縁膜を設けた、請求項1〜5のいずれかに記載のマルチタッチ入力が可能なアナログ抵抗膜方式タッチパネルを提供する。
  7. 分割された電極パターンどうしを隔てる隙間に前記ドット状スペーサの一列を重ねるようにした、請求項1〜5のいずれかに記載のマルチタッチ入力が可能なアナログ抵抗膜方式タッチパネルを提供する。
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