JP2010025882A - 周波数計測装置及び周波数計測方法 - Google Patents

周波数計測装置及び周波数計測方法 Download PDF

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清之 杉原
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Abstract

【課題】本発明は、周波数計測装置及び周波数計測方法に関し、例えば集積回路の試験装置に適用して、被計測信号の周波数を短時間で高精度に測定することができるようにする。
【解決手段】本発明は、被計測信号Sxを周波数の低い中間周波信号Siに変換して中間周波信号Siの周期を時間計測し、この時間計測結果から被計測信号Sxの周波数を算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、周波数計測装置及び周波数計測方法に関し、例えば集積回路の試験装置に適用することができる。本発明は、被計測信号を周波数の低い中間周波信号に変換して中間周波信号の周期を時間計測し、この時間計測結果から被計測信号の周波数を算出することにより、被計測信号の周波数を短時間で高精度に測定することができるようにする。
近年、通信技術の発達に伴い、集積回路の試験装置は、通信機器などに用いる集積回路から出力される信号について、定格周波数からの偏差を高精度で測定することが求められている。このため従来、この種の試験装置は、時間間隔を計測する時間間隔計測ユニットを用いて被計測信号の整数周期(例えば1周期又は複数周期)の時間を計測し、計測した時間の逆数を計算して被計測信号の周波数を求めている。
このような周波数計測に関して、特開2007−232380号公報には、ノイズによる測定精度の低下を防止する工夫が提案されている。
特開2007−232380号公報
しかしながら従来の周波数計測方法では、測定時間を短くすると分解能が劣化し、これにより充分に高い精度で周波数を計測するためには、測定に時間を要する問題があった。具体的に、例えば、10〔nS〕の時間測定分解能を有する時間測定器を用いて、周波数26〔MHz〕の被計測信号の周波数を周波数1〔Hz〕の分解能で測定する場合、時間計測分解能は1/26×106 であることから、10〔nS〕×26×106 =260〔mS〕(被計測信号の6760000周期分の時間)が必要になる。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、被計測信号の周波数を短時間で高精度に測定することができる周波数計測装置及び周波数計測方法を提案しようとするものである。
上記の課題を解決するため請求項1の発明は、周波数計測装置に適用して、周波数シンセサイザ方式によりローカル信号を生成するローカル信号生成部と、被計測信号を前記ローカル信号で処理して、前記被計測信号に比して周波数の低い中間周波信号に前記被計測信号を変換する周波数変換部と、前記中間周波信号の整数周期を検出して整数周期信号を出力する整数周期抽出部と、前記整数周期信号に基づいて、クロックをカウントし、前記中間周波信号の整数周期の時間を計測するタイムカウンタと、前記タイムカウンタによる時間計測結果に基づいて、前記中間周波信号の周波数を算出し、前記中間周波信号の周波数と前記ローカル信号の周波数とから、前記被計測信号の周波数を算出する演算処理部とを備えるようにする。
また請求項2の発明は、請求項1の構成において、前記周波数変換部は、前記被計測信号を逓倍する逓倍部を有し、前記逓倍部の出力信号を周波数変換して前記中間周波信号を生成する。
また請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の構成において、前記クロックのカウント開始時およびカウント終了時において、前記整数周期信号と前記クロックとの間の時間差に基づく第1及び第2の端数時間を計測する計測部を有し、前記演算処理部は、前記カウンタによる時間計測結果を前記第1及び第2の端数時間で補正して、前記中間周波信号の周波数を算出する。
また請求項4の発明は、周波数計測方法に適用して、周波数シンセサイザ方式によりローカル信号を生成するローカル信号生成ステップと、被計測信号を前記ローカル信号で処理して、前記被計測信号に比して周波数の低い中間周波信号に前記被計測信号を変換する周波数変換ステップと、前記中間周波信号の整数周期を検出して整数周期信号を出力する整数周期抽出ステップと、前記整数周期信号に基づいて、クロックをカウントし、前記中間周波信号の整数周期の時間を検出するタイムカウントステップと、前記タイムカウントステップによる時間計測結果に基づいて、前記中間周波信号の周波数を算出し、前記中間周波信号の周波数と前記ローカル信号の周波数とから、前記被計測信号の周波数を算出する演算処理ステップとを備える。
請求項1の構成によれば、被計測信号を周波数の低い中間周波信号に変換して時間計測していることから、中間周波信号の周波数に対する被計測信号の周波数の比の分だけ、周波数計測結果の精度を向上することができる。また周波数計測結果の精度を向上することができることから、測定に要する時間を短縮することができる。
また請求項2の構成によれば、さらに被計測信号を逓倍した後、中間周波信号を生成することにより、周波数計測結果の分解能を逓倍数分だけ向上することができ、一段と被計測信号の周波数を短時間で高精度に測定することができる。
また請求項3の構成によれば、請求項1又は請求項2の構成において、前記クロックのカウント開始時およびカウント終了時において、前記整数周期信号と前記クロックとの間の時間差に基づく第1及び第2の端数時間を計測して時間計測結果を補正することから、一段と被計測信号の周波数を高精度に測定することができる。
また請求項4の構成によれば、周波数計測方法に適用して、被計測信号を周波数の低い中間周波信号に変換してカウンタにより時間計測していることから、中間周波信号の周波数に対する被計測信号の周波数の比の分だけ、周波数計測結果の精度を向上でき、測定に要する時間を短縮することができる。
本発明によれば、被計測信号の周波数を短時間で高精度に測定することができる。
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施例を詳述する。
(1)実施例の構成及び動作
図2は、本発明の実施例1の試験装置に適用される周波数計測ユニットを示すブロック図である。この周波数計測ユニット1は、被計測対象の集積回路から出力される被計測信号Sxの周波数fxを計測する。なおここで被計測信号Sxの定格周波数をfx0とする。
ここでこの周波数計測ユニット1において、基準周波数発振回路(OSC)2は、所定周波数の基準信号S1を生成して出力する。
ローカル信号生成回路3は、周波数シンセサイザ方式により基準信号S1を基準にして、被計測信号Sxの定格周波数fx0から後述する中間周波信号Siの周波数fi0だけ周波数の異なる周波数fLのローカル信号SLを生成して出力する。すなわちローカル信号生成回路3において、分周回路4は、基準信号S1を1/P分周して出力し、位相比較回路5は、この分周回路4の出力信号と分周回路6の出力信号との位相比較結果を出力する。電圧制御型発振回路(VCO)7は、この位相比較結果に基づいて周波数を可変して出力信号を出力し、分周回路6は、この電圧制御型発振回路7の出力信号を1/Q分周して出力する。また分周回路8は、この電圧制御型発振回路7の出力信号を1/R分周して周波数変換部9に出力する。ここで分周回路4、6、8に係る分周比P、Q、Rは、目的とするローカル信号SLの周波数fLに応じて設定される。
周波数変換部9は、このローカル信号SLを用いて被計測信号Sxから被計測信号Sxよりも周波数の低い中間周波信号Siを生成する。すなわち周波数変換部9において、ミクサ(MIX)10は、ローカル信号SLにより被計測信号Sxを周波数変換し、被計測信号Sxより周波数の低い中間周波信号Siを出力する。
整数周期抽出部11は、中間周波信号Siの整数周期を検出して整数周期信号Smpを出力する。ここで整数周期抽出部11は、この実施例において、プリセットカウンタで構成される。ここでプリセットカウンタは、計測開始に先立って事前に抽出すべき中間周波信号Siの波数に相当する数値が設定される。プリセットカウンタは、周波数計測部13から出力される初期設定信号により初期状態にリセットされた後、周波数計測部13から出力される計測指令信号により中間周波信号Siの波数のカウントを開始する。プリセットカウンタは、カウントを開始してから、設定された数値にカウント値が等しくなるまでの間、整数周期信号Smp(中間周波信号Siの整数周期に相当する時間幅の単発パルス信号)を出力する。
周波数計測部13は、内蔵のタイムカウンタ12により、この整数周期信号Smpの時間を計測する。すなわち、タイムカウンタ12は、時間計測の基準になるクロックを発生するクロック発生器とデジタルカウンタとを有し、整数周期信号Smpが出力されている期間の間、デジタルカウンタによりこのクロックをカウントし、中間周波信号Siの整数周期の時間を計測する。
さらに周波数計測部13は、内蔵の演算処理部14により、この周波数計測ユニット1の動作を制御すると共に、カウンタ12のカウント結果を処理する。
ここで図1は、演算処理部14の処理手順を示すフローチャートである。なお以下においては、併せて周波数計測ユニット1の動作を説明する。演算処理部14は、ユーザーによる指示、上位のコントローラによる指示等により、図1による処理手順を開始してステップSP1からステップSP2に移る。ここで演算処理部14は、初期設定の処理を実行する。ここで初期設定の処理は、分周回路4、6、8の分周比、整数周期抽出部11のプリセットカウンタに対する抽出すべき中間周波信号の波数に相当する数値の設定、プリセットカウンタのリセット、タイムカウンタ12のリセット等である。これにより周波数計測ユニット1は、ローカル信号生成回路3により所定周波数fLのローカル信号SLを生成し、周波数変換部9においてこのローカル信号SLにより被計測信号Sxを周波数変換し、被計測信号Sxより周波数の低い中間周波信号Siを生成する。
続いて演算処理部14はステップSP3に移り、整数周期抽出部11に計測開始指令を出力する。これにより周波数計測ユニット1は、整数周期抽出部11で中間周波信号Siの波数のカウントを開始し、整数周期信号Smpを出力する。また周波数計測部13に設けられたタイムカウンタ12により、整数周期信号Smpが立ち上がっている期間の間、内蔵のデジタルカウンタによりクロックをカウントし、中間周波信号Siの所定波数の時間を取得する。
続いて演算処理部14は、ステップSP4に移り、ステップSP3で取得した中間周波信号の所定波数の時間を中間周波信号Siの所定波数で割り算して逆数を計算し、中間周波信号Siの周波数を計算する。また続くステップSP5において、ステップSP4で計算した中間周波信号Siの周波数に、ローカル信号SLの周波数fLを加算又は減算して被計測信号Sxの周波数fxを計算する。
演算処理部14は、続いてステップSP6に移り、検出された被計測信号Sxの周波数fxをユーザーに通知し、又は上位のコントローラに通知する。
これによりこの周波数計測ユニット1は、被計測信号Sxより周波数の低い中間周波信号Siの周波数fiを時間計測により求め、その値を用いて被計測信号Sxの周波数fxを求め、直接被計測信号Sxの周波数fxを周波数計測する場合に比して、周波数測定結果における分解能(周波数の最小測定単位)をfi0/fx0倍に改善する。なおここでfi0は、被計測信号Sxが定格周波数である場合の中間周波信号Siの周波数である。これによりこの周波数計測ユニット1では、直接、被計測信号Sxの周波数fxを周波数計測する従来方式による場合に比して、被計測信号の周波数を短時間で高精度に測定することができる。
すなわちローカル信号SL、被計測信号Sx、中間周波信号Siの間には、次式の関係式が成立する。なお以下において、±は、fL<fxoのとき、+であり、fL>fxoのとき、−である。
Figure 2010025882
ここで周波数fi0の中間周波信号SiにおけるM周期の時間をt0とすると、次式の関係式を得ることができる。なおMは正の整数である。
Figure 2010025882
被計測信号Sx(周波数fx=fx0+△f)について、中間周波信号SiのM周期の時間で測定した時の測定時間tMがtM=t0−△tであったとする。この場合、次式の関係式を得ることができる。
Figure 2010025882
ここでfx0≫△fであることから、t0≫△tの関係式が成立し、t0 2−△t2≒t0 2とすることができる。従ってfi0=M/t0であることから、(3)式は、次式に示すように変形することができる。
Figure 2010025882
従って、定格周波数fx0に対する被計測信号Sxの偏差△fは、次式により表される。
Figure 2010025882
ここで周波数計測ユニット1では、タイムカウンタ12により内臓のクロック発生器が発生するクロックCLKをカウントして被測定時間を求めており、時間計測の分解能は、クロックCLKの1周期分の時間(tc)であることから、(5)式において△tをクロックの周期tcにおきかえると、△fは被計測信号Sxの周波数fxの測定分解能になり、これを△f1とすると、△f1は次式により表される。
Figure 2010025882
これに対して直接、定格周波数fx0の被計測信号Sxを整数周期抽出部11に入力し、被計測信号xの周波数fxを計測する場合、整数周期抽出部11で抽出した上述の整数周期信号Smpと同じ時間(t0)に含まれる被計測信号Sxの周期数をLとし、被計測信号Sx(周波数fx0+△f’)のL周期に対する時間の計測値tM’が tM’=t0−△t’であったとして同様の演算式を展開すれば、次の関係式を得ることができる。
Figure 2010025882
但し、△f’はSxの定格周波数fx0からの偏差である。ここで(7)式の両辺からf x0を消去し、次式により表される△f’を得ることができる。
Figure 2010025882
ここでタイムカウンタ12による時間計測の分解能は、クロックCLKの1周期分の時間(tc)であるから、(8)式において△t’をクロックの周期tcに置き換えると、△f’は被計測信号Sxの周波数fxの測定分解能になり、これを△f2とすると△f2は次式により表される。
Figure 2010025882
従って(6)式及び(9)式より、次式の関係式を求めることができ、従来に比して周波数測定結果における分解能をfi0/fx0倍に改善できることが判る。
Figure 2010025882
また、(6)式及び(9)式より分かるように、周波数計測において、測定分解能は、計測時間に比例することから、測定分解能を落とせば(周波数の最小測定単位を大きくすれば)、周波数の計測時間を短縮することができる。従ってこの実施例では、従来方式による場合と同一の分解能により周波数計測する場合には、測定時間を従来に比してfi0/fx0倍に短縮できることが分かる。これらによりこの実施例では、従来に比して短時間で高精度に周波数を計測することが出来る。
(2)実施例の効果
以上の構成によれば、被計測信号を周波数の低い中間周波信号に変換して中間周波信号の周期を時間計測し、この時間計測結果から被計測信号の周波数を算出することにより、従来に比して短時間で高精度に周波数を計測することができる。
図3は、図2との対比により本発明の実施例2の試験装置に適用される周波数計測ユニットを示すブロック図である。この図3において、図2の周波数計測ユニット1と同一の構成は、対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。この周波数計測ユニット21は、周波数変換部9に代えて、周波数変換部19が設けられる点を除いて、実施例1の周波数計測ユニット1と同一に構成される。
この周波数変換部19は、逓倍回路22により被計測信号Sxを逓倍して周波数Nfxの逓倍信号SNxを生成し、この逓倍信号SNxをミクサ10に入力する。すなわち逓倍回路22において、位相比較回路24は、被計測信号Sxと分周回路25の出力信号との位相比較結果を出力し、電圧制御型発振回路(VCO)26は、この位相比較結果に基づいて周波数を可変して逓倍信号SNxを出力する。分周回路25は、この逓倍信号SNxを1/N分周して出力する。これにより位相比較回路24、分周回路25及び電圧制御型発振回路26は、PLL回路を構成し、被計測信号Sxの周波数をN逓倍する。
この実施例によれば、逓倍回路により被計測信号の周波数を逓倍して中間周波信号に変換することにより、逓倍数(N)倍だけさらに測定精度を向上することができる。従って従来に比して一段と短時間で高精度に周波数を計測することができる。
図4は、本発明の実施例3の試験装置に適用される周波数計測部を示すブロック図である。この実施例の試験装置は、上述の周波数計測部13に代えて、この図4に示す周波数計測部28が設けられる点を除いて、上述の実施例1又は実施例2と同一に構成される。
この周波数計測部28は、整数周期信号Smpの時間をタイムカウンタ12により計測すると共に、この時間計測時に発生する端数時間を積分回路30、31及びA/Dコンバータ41、42を用いて計測し、さらに周波数測定精度を向上する。ここで端数時間は、整数周期信号SmpとクロックCLKとの時間差に基づくものであり、タイムカウンタ12でクロックCLKのカウントを開始する時及びカウントを終了する時にそれぞれ発生する。端数時間は、クロックCLKの周期より短い時間であり、タイムカウンタ12の測定分解能以下の時間である。そこで、この端数時間の分、実施例1、2の構成では、測定精度が劣化することになる。このため周波数計測部28は、積分回路30、31及びA/Dコンバータ41、42によって、それぞれこのカウント開始時及びカウント終了時における端数時間を計測してタイムカウンタ12による測定値を補正する。
ここで、図5は周波数計測部28の動作の説明に供するタイムチャートである。この周波数計測部28において、Dフリップフロップ33は、整数周期抽出部11から供給される整数周期信号Smp(図5(A))を、タイムカウンタ12より供給されるクロックCLKによりトリガして出力信号D1を出力する(図5(A)〜(C))。Dフリップフロップ34は、Dフリップフロップ33の出力信号D1をクロックCLKによりトリガして出力信号D2を出力する(図5(D))。
タイムカウンタ12は、Dフリップフロップ34の出力信号D2が立ち上がっている期間の間、内蔵のデジタルカウンタでクロックをカウントする(図5(E))。なおここで図5(E)では、カウンタでカウントされるクロックの数を1〜nの番号で示す。なおこの図5では、このカウンタのカウント開始時、Dフリップフロップ34の出力信号D2の立ち上がりとクロックCLKとがほぼ同じタイミングで示されている。しかしながらDフリップフロップ34の出力信号D2は、Dフリップフロップ33の出力信号D1をクロックCLKでトリガして得たものであるから、出力信号D2の立ち上がりは、Dフリップフロップ34の動作時間だけクロックCLKより遅れることになる。このためカウンタは、図5(E)で0の番号をつけたパルスを結局カウントしないことになる。またカウンタのカウント終了時においても、Dフリップフロップ34の出力信号D2の立ち下がりとクロックCLKとがほぼ同じタイミングで示されている。しかしながら、この場合、カウンタは、n番目のクロックをカウントすることになる。従ってカウンタは、結局、波数nをカウントすることになる。
アンド回路36は、整数周期信号Smpと、Dフリップフロップ34の反転出力信号ID2との論理積演算処理を実行し、これにより整数周期信号Smpの立ち上がりからDフリップフロップ34の反転出力信号ID2の立下りまでの間、出力レベルが論理「1」となるゲート信号G2を出力する(図5(F))。積分器30は、ゲート信号G2が論理「1」となっている間、積分コンデンサを定電流I0により充電して積分結果をアナログ電圧I1として出力する(図5(H))。なおこの図4において、I0は、この積分器30の積分処理に係る定電流である。
インバータ回路38は、整数周期信号Smpを入力し、その反転信号を出力する。アンド回路39は、インバータ回路38の出力信号と、Dフリップフロップ34の出力信号D2との論理積演算処理を実行し、これにより整数周期信号Smpの立ち下がりからDフリップフロップ34の出力信号D2の立下りまでの期間、出力レベルが論理「1」となるゲート信号G3を出力する(図5(G))。積分器31は、積分器30と同様にゲート信号G3が論理「1」となっている間、積分動作を実行し、積分結果をアナログ電圧I2として出力する(図5(I))。
アナログディジタル変換回路(A/D)41、42は、積分回路30、31の出力信号をアナログディジタル変換処理して出力する(図5(J)及び(K))。中央処理ユニット(CPU)43は、タイムカウンタ12のカウント値、アナログディジタル変換回路41、42の出力値を処理して、中間周波信号Siの周波数を算出する。
より具体的に、中央処理ユニット43は、図示しないメモリに記録されたクロックCLKの1周期の積分で得られるアナログディジタル変換回路41、42の出力値により、実際の計測により求めたアナログディジタル変換回路41、42の出力値を割り算し、クロックCLKの一周期の時間(tc)で正規化した計測開始端における端数時間(図5(F))及び計測終了端における端数時間(図5(G))を求める。ここでこの実施例において、計測開始端で検出される端数時間は、整数周期信号Smpの前縁から続いてクロックCLKが立ち上がるまでの時間に、クロックCLKの一周期の時間を加算して検出される。また計測終了端で検出される端数時間は、整数周期信号Smpの後縁から、続いてクロックCLKが立ち上がるまでの時間に、クロックCLKの一周期の時間を加算して検出される。このように所望のクロック数だけ加算して端数時間を計測することにより、この実施例の構成は、積分器30、31において積分開始時点で発生する非直線性による計測精度の劣化を低減することができる。しかしながら実用上十分な精度により積分処理することができる場合には、余分なクロックの時間計測を省略するようにしてもよい。また精度が不足する場合には、1クロック以上、余分に積分処理するようにしてもよい。
これにより中央処理ユニット43は、この正規化した開始端の端数時間から終了端の端数時間を減算し、減算値をタイムカウンタ12のカウント値に加算する。中央処理ユニット43は、この加算値にクロックCLKの1周期の期間tcを乗算した後、整数周期抽出部11で抽出した中間周波信号Siの波数で割り算して逆数を計算し、中間周波信号Siの周波数を算出する。またこの算出した中間周波信号Siの周波数にローカル信号SLの周波数を加算して被計測信号Sxの周波数fxを算出する。
この実施例によれば、積分器を用いて被計測信号のカウント開始端及び終了端の端数時間を計測し、カウンタによる時間計測結果を補正することから、一段と被計測信号の周波数を高精度に測定することができる。具体的に、例えばアナログディジタル変換回路41、42を10ビットにより構成すると共に、端数時間の最大測定範囲をクロックCLKの2周期分の時間に設定すると、端数時間の時間計測における分解能は、クロックCLKの一周期(tc)の2-9倍になる。従って、例えばクロックCLKの周波数が50〔MHz〕(1周期20〔nS〕)である場合には、40〔pS〕の分解能を確保することができる。
なお上述の実施例においては、周波数シンセサイザで使用する基準信号S1とは別に、時間計測用のクロックCLKを生成してカウンタにより時間計測する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、基準信号S1とクロックCLKとを共通の基準周波数発生器で生成してもよく、また例えばPLL回路等により一方の信号を処理して他方の信号を生成するようにしてもよい。
また上述の実施例においては、被計測信号の定格周波数が既知である場合について述べたが、本発明はこれに限らず、被計測信号の定格周波数が未知の場合にも広く適用することができる。なおこの場合、中間周波信号に周波数変換することなく、直接、被計測信号の周波数を測定した後、その測定結果に基づいて、ローカル信号の周波数を設定して上述の手法により被計測信号の周波数を再測定することにより、正確に被計測信号の周波数を測定することができる。
また上述の実施例においては、本発明を集積回路の試験装置に適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、各種の周波数計測装置に広く適用することができる。
本発明は、例えば集積回路の試験装置に適用することができる。
本発明の実施例1の周波数計測ユニットに設けられた整数周期抽出部及び周波数計測部の説明に供するフローチャートである。 本発明の実施例1の周波数計測ユニットの説明に供するブロック図である。 本発明の実施例2の周波数計測ユニットの説明に供するブロック図である。 本発明の実施例3の周波数計測ユニットの説明に供するブロック図である。 図4の周波数計測ユニットの説明に供するタイムチャートである。
符号の説明
1、21……周波数計測ユニット、3……ローカル信号生成回路、5、24……位相比較回路、7、26……電圧制御型発振回路、4、6、8、25……分周回路、9、19……周波数変換部、10……ミクサ、11……整数周期抽出部、12……タイムカウンタ、13、28……周波数計測部、30、31……積分回路、43……中央処理ユニット

Claims (4)

  1. 周波数シンセサイザ方式によりローカル信号を生成するローカル信号生成部と、
    被計測信号を前記ローカル信号で処理して、前記被計測信号に比して周波数の低い中間周波信号に前記被計測信号を変換する周波数変換部と、
    前記中間周波信号の整数周期を検出して整数周期信号を出力する整数周期抽出部と、
    前記整数周期信号に基づいて、クロックをカウントし、前記中間周波信号の整数周期の時間を計測するタイムカウンタと、
    前記タイムカウンタによる時間計測結果に基づいて、前記中間周波信号の周波数を算出し、前記中間周波信号の周波数と前記ローカル信号の周波数とから、前記被計測信号の周波数を算出する演算処理部とを備える
    ことを特徴とする周波数計測装置。
  2. 前記周波数変換部は、
    前記被計測信号を逓倍する逓倍部を有し、
    前記逓倍部の出力信号を周波数変換して前記中間周波信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の周波数計測装置。
  3. 前記クロックのカウント開始時およびカウント終了時において、前記整数周期信号と前記クロックとの間の時間差に基づく第1及び第2の端数時間を計測する端数時間の計測部を有し、
    前記演算処理部は、
    前記タイムカウンタによる時間計測結果を前記第1及び第2の端数時間で補正して、前記中間周波信号の周波数を算出する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の周波数計測装置。
  4. 周波数シンセサイザ方式によりローカル信号を生成するローカル信号生成ステップと、
    被計測信号を前記ローカル信号で処理して、前記被計測信号に比して周波数の低い中間周波信号に前記被計測信号を変換する周波数変換ステップと、
    前記中間周波信号の整数周期を検出して整数周期信号を出力する整数周期抽出ステップと、
    前記整数周期信号に基づいて、クロックをカウントし、前記中間周波信号の整数周期の時間を検出するタイムカウントステップと、
    前記タイムカウントステップによる時間計測結果に基づいて、前記中間周波信号の周波数を算出し、前記中間周波信号の周波数と前記ローカル信号の周波数とから、前記被計測信号の周波数を算出する演算処理ステップとを備える
    ことを特徴とする周波数計測方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102128979A (zh) * 2010-12-30 2011-07-20 上海自动化仪表股份有限公司 等精度测频电路及其测频方法

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