JP2010024849A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の始動をより速やかに完了させることのできる内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】エンジンの燃焼室に燃料を噴射する燃料噴射弁と、燃料噴射弁に供給する燃料を蓄圧するコモンレールと、エンジンにより駆動されコモンレールに燃料を圧送する高圧サプライポンプとを備えた内燃機関の制御装置において、エンジンが始動される際においてレール圧Prが燃焼室での燃焼の可否を判定するための基準圧力Prsb以上である場合に、高圧サプライポンプによる燃料の圧送を停止させた状態で燃料噴射弁に燃料を噴射させる不圧送噴射制御を実行する。
【選択図】図6

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
内燃機関の燃焼室に燃料を燃料噴射弁から直接噴射する筒内噴射式内燃機関ではエミッション低減を図るために燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧状態を微細化することが重要であり、これを実現するためには所謂コモンレールシステムが公知である。このコモンレールシステムは、燃料タンクに貯留された燃料を高圧化するための高圧ポンプ(圧送ポンプ)、圧送ポンプにて高圧化された燃料を所定の圧力に保持した状態で蓄える蓄圧室(コモンレール)、蓄圧室に蓄えられた燃料を適宜のタイミングで燃焼室内に噴射供給する燃料噴射弁等を主要な要素として構成される。
通常、上記圧送ポンプは内燃機関の出力軸に駆動連結されており、内燃機関によって駆動されることで燃料を高圧化させている。ところで、内燃機関が停止状態にあるときのように燃料噴射弁からの燃料噴射が行われていないときには、圧送ポンプからの燃料の圧送が停止されるため当該圧送ポンプに要求される負荷は最小となる。
一方、内燃機関を始動させる際には、圧送ポンプに対する負荷が増加するため、内燃機関の出力軸へのフリクショントルクも増加する。そのため、内燃機関を始動させる際に機関回転数を円滑に上昇させることがフリクショントルクの増加によって妨げられ、内燃機関の始動を迅速に完了することが困難となる場合があった。これに対して、内燃機関の始動性向上を図るための内燃機関の各種制御装置が提案されているが(例えば、特許文献1〜3を参照)、内燃機関の始動性をより向上させる余地がある。
特開2004−36459号公報 特開2002−115580号公報 特開2002−115635号公報
本発明は上記の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、内燃機関の始動をより速やかに完了させることのできる内燃機関の制御装置を提供することである。
本発明は、上記した課題を解決するために、本発明にかかる内燃機関の制御装置は、以下の手段を採用した。
すなわち、内燃機関の燃焼室に燃料を噴射する燃料噴射弁と、
前記燃料噴射弁に供給する燃料を蓄圧する蓄圧室と、
前記内燃機関により駆動され前記蓄圧室に燃料を圧送する圧送装置と、
前記内燃機関が始動される際において前記蓄圧室の燃料圧力が前記燃焼室での燃焼の可否を判定するための基準圧力以上である場合に、前記圧送装置による燃料の圧送を停止させた状態で前記燃料噴射弁に燃料を噴射させる不圧送噴射制御を実行する不圧送噴射制御手段と、
を備えることを特徴とする。
上記構成において、「内燃機関を始動させる際」とは、内燃機関の始動要求が出されてから機関回転数がアイドル回転数に到達するまでの期間のうち何れかの時期を指す。何れかの時期とは、上記期間の全部を指しても良いしその一部の期間を指しても良いという意
味である。
また、上記の基準圧力は内燃機関の燃焼室での燃焼が可能であるか否かを判定する閾値としての圧力である。この基準圧力は、例えば内燃機関の始動に供される燃料が燃焼室へと燃料噴射弁から噴射された場合に、燃焼室内における混合気の燃焼が可能であると判断される蓄圧室の燃料圧力の下限値よりも高い圧力として設定すると良い。
この構成では、始動用燃料噴射要求時における蓄圧室の燃料圧力が基準圧力以上である場合に、圧送装置から蓄圧室への燃料の圧送が行われないまま燃料噴射弁から燃料を噴射させても、燃焼室内での円滑な燃焼を確保できると判断される。言い換えると、燃焼室内の良好な燃焼を確保すべく圧送装置によって蓄圧室へと高圧の燃料を圧送する必要がないほど、蓄圧室内の燃料圧力が充分に高いと判断される。
このような場合、圧送装置による燃料の圧送を停止させた状態で燃料噴射弁に燃料を噴射させる。これによれば、内燃機関を始動させる際に圧送装置の負荷が増加することを抑えることができる。その結果、内燃機関の出力軸に対するフリクショントルクを低減させることができる。従って、内燃機関の機関回転数を円滑に上昇させることが可能となり、以って、内燃機関の始動を迅速に完了することができる。つまり、内燃機関の始動性を向上させることができる。
また、本発明においては、内燃機関が停止される際において、圧送装置に蓄圧室へと燃料を圧送させることによって蓄圧室の燃料圧力を基準圧力よりも高圧側の目標圧力以上に上昇させ、且つ上昇させた蓄圧室の燃料圧力を次回の不圧送噴射制御が開始されるまで維持する停止時蓄圧室昇圧手段を、更に備えると良い。
ここで、「内燃機関を停止させる際」とは、内燃機関の停止要求が出されてから機関回転数が零となる(つまり、出力軸の回転が完全に停止する)までの期間のうち何れかの時期を指す。何れかの時期とは、上記期間の全部を指しても良いしその一部の期間を指しても良いという意味である。
この構成によれば、内燃機関を停止させてから内燃機関を再び始動要求が出された後、次回の不圧送噴射制御が開始されるまでの期間にわたり、蓄圧室の燃料圧力を基準圧力よりも高圧側に維持することができる。これにより、内燃機関を再始動させる際に即座に不圧送噴射制御を開始するための準備をしておくことができる。従って、内燃機関の始動をより迅速に行うことができる。
また、この構成によれば、内燃機関を停止させる際に圧送装置の負荷が増加させられるため、内燃機関における出力軸に対するフリクショントルクも増加する。これにより、機関回転数の低下が促進され、以って内燃機関の停止を迅速に行うことができる。
また、本発明において、内燃機関が始動される際において、蓄圧室の燃料圧力が基準圧力よりも低い場合に、圧送装置に蓄圧室へと燃料を圧送させることによって蓄圧室の燃料圧力を基準圧力よりも高圧側の目標圧力以上に上昇させる始動時蓄圧室昇圧手段を、更に備えていても良い。
ここで、内燃機関が始動される際において蓄圧室の燃料圧力が基準圧力よりも低くなる状況としては、以下の二つの状況が想定することができる。まず、第一の状況としては、内燃機関の始動が開始される時点において、既に蓄圧室の燃料圧力が基準圧力よりも低い場合である。
次に、第二の状況としては、内燃機関を始動させる際における不圧送噴射制御の実行によって、蓄圧室の燃料圧力が基準圧力よりも低い圧力まで低下する場合である。不圧送噴射制御においては圧送装置による燃料の圧送が停止させられた状態で燃料噴射弁からの燃料噴射が行われるため、この燃料噴射が行われる度に上記燃料圧力は段階的に低下していくからである。
これに対して本構成によれば、第一及び第二の状況に例示されるような、内燃機関の始動時における蓄圧室の燃料圧力が基準圧力よりも低い場合には、圧送装置による燃料の圧送の禁止が解除される。つまり、圧送装置に蓄圧室へと燃料を圧送させることによって蓄圧室の燃料圧力を基準圧力よりも高く上昇させることができる。そのため、不圧送噴射制御を円滑に実行することができる。
なお、この構成によれば、蓄圧室の燃料圧力を上昇させる際には、一時的に圧送装置の負荷が増加して出力軸へのフリクショントルクも増加するとも考えられる。しかしながら、その後(燃料圧力を目標圧力以上に上昇させた後)においては、不圧送噴射制御の実行により蓄圧室の燃料圧力が基準圧力を再び下回るまでは圧送装置による燃料の圧送が禁止される。そのため、内燃機関が始動される際において圧送装置の負荷を必要最小限に留めることができ、以って燃焼室における円滑な燃焼と内燃機関の始動性の向上とを好適に両立させることができる。
また、本発明においては、圧送装置により圧送される燃料を蓄圧し、且つ蓄圧した燃料を蓄圧室に供給可能な副蓄圧室と、内燃機関が停止される際において圧送装置に副蓄圧室へと燃料を圧送させることによって副蓄圧室の燃料圧力を上昇させ且つ次に副蓄圧室から蓄圧室へと燃料を供給するまで副蓄圧室の燃料圧力を維持する停止時副蓄圧室昇圧手段と、内燃機関が始動される際において少なくとも蓄圧室の燃料圧力が基準圧力よりも低い場合に副蓄圧室から蓄圧室へと燃料を供給させることによって蓄圧室の燃料圧力を基準圧力よりも高圧側の目標圧力以上に上昇させる副蓄圧室内燃料供給手段と、を更に備えると良い。
副蓄圧室から蓄圧室への燃料の供給タイミングに関しては、適宜変更し得る。つまり、副蓄圧室内燃料供給手段は、少なくとも蓄圧室の燃料圧力が基準圧力よりも低い場合に副蓄圧室から蓄圧室に燃料を供給させるところ、この「少なくとも」とは、蓄圧室の燃料圧力が基準圧力以上に維持されているときに副蓄圧室からの燃料供給を行っても良いことを意味する。つまり、不圧送噴射制御が実行された場合に、蓄圧室の燃料圧力が基準圧力を下回ったことを契機として副蓄圧室からの燃料供給を行っても良いし、蓄圧室の燃料圧力が基準圧力を下回る前に予め副蓄圧室からの燃料供給によって蓄圧室における燃料圧力を上昇させても良い。
以上のように、本構成によれば、副蓄圧室内の燃料を蓄圧室に供給することによって該蓄圧室の燃料圧力を目標圧力以上に上昇させることができる。言い換えると、蓄圧室の燃料圧力が目標圧力以上に上昇するように、副蓄圧室から蓄圧室への燃料の供給タイミングや、供給量が調整される。
この構成によれば蓄圧室の燃料圧力を上昇させる際に圧送装置から蓄圧室への燃料の圧送が行われないので、圧送装置の負荷が増加する虞がない。これによれば、内燃機関の出力軸へのフリクショントルクを発生させることなく該内燃機関を始動させることができる。
また、副蓄圧室内燃料供給手段は、蓄圧室の燃料圧力が基準圧力以上に維持されるように副蓄圧室から蓄圧室へと燃料を供給させると良い。これにより、内燃機関が始動される
際においては、当該始動が完了するまで不圧送噴射制御を一度も中断させることなく継続的に同制御を実行することもできる。従って、内燃機関を始動させる際に出力軸へのフリクショントルクが発生することがなく、内燃機関をより迅速に始動させることができる。
なお、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、内燃機関の始動をより速やかに完了させることのできる内燃機関の制御装置を提供することができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。尚、本実施の形態に記載されている構成要素の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施例1>
本発明を実施するための第1の実施例について説明する。図1は、本実施例におけるエンジン1の概略構成を示した図である。エンジン1は4つの気筒2を有する4サイクル・ディーゼルエンジンである。また、エンジン1を搭載した車両は、エンジン1の出力およびモータジェネレータ19の出力のうち一方または両方を駆動力として適宜選択することが可能なハイブリッド車である。
エンジン1の気筒2内にはピストン3が摺動自在に設けられている。また、気筒2には、該気筒2内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁10が設けられている。気筒2内上部の燃焼室16には吸気ポート4と排気ポート5とが接続されている。吸気ポート4および排気ポート5の燃焼室への開口部は、それぞれ吸気弁6および排気弁7によって開閉される。吸気ポート4および排気ポート5は、それぞれ吸気通路8および排気通路9に接続されている。
ピストン3は、コンロッド11を介してクランクシャフト(出力軸)12に接続されている。これにより、ピストン3の往復運動に伴ってクランクシャフト12が回転する。クランクシャフト12の端部には、外周にリングギアが形成されたフライホイール13が設けられている。
内燃機関1には、バッテリ18を電源として作動するスタータ14が設置されている。このスタータ14には、フライホイール13に形成されたリングギアに噛み合うように形成されたピニオンギアが設けられている。そして、スタータ14が作動しフライホイール13にクランキングすることでクランクシャフト12が回転する。
以上のように構成されたエンジン1には、エンジン1を制御するための電子制御ユニットであるECU20が併設されている。このECU20は、エンジン1の運転条件や運転者の要求に応じてエンジン1の運転状態を制御するユニットである。
ECU20には、アクセルペダルの踏み込み量に応じた電気信号を出力するアクセルポジションセンサ21、ブレーキペダルの操作(ON)/非操作(OFF)に応じた電気信号を出力するブレーキポジションセンサ22、エンジン回転数を検出するクランクポジションセンサ23、車両の速度(車速)に応じた電気信号を出力する車速センサ24、シフトレバーの位置を検出するシフトポジションセンサ25などが電気配線を介して接続され
ており、これらの出力信号がECU20に入力される。
また、ECU20には、燃料噴射弁10が電気的に接続されており、ECU20によって制御される。ECU20は、エンジン1のエンジン負荷、エンジン回転数等に応じて燃料噴射弁10の開弁時間と開弁タイミングを制御して、各気筒2の燃焼室16内に噴射される燃料量を制御する。
また、ECU20にはモータジェネレータ19が電気的に接続されている。そして、ECU20は、エンジン1の出力およびモータジェネレータ19の出力のうち一方または両方を車両の駆動力として適宜選択する。ECU20は、車両の駆動力をエンジン1の出力からモータジェネレータ19の出力に切り換える場合、エンジン1の燃料噴射弁10からの燃料噴射を停止させると共に、バッテリ18からモータジェネレータ19への電力の供給を実行する。つまり、この場合、エンジン1は自動的に停止される。その後、車両の駆動力をモータジェネレータ19の出力からエンジン1の出力に切り換える場合、エンジン1の燃料噴射弁10からの燃料噴射を再開させると共に、バッテリ18からモータジェネレータ19への電力の供給を停止する。つまり、この場合、エンジン1は自動的に始動される。
図2は、本実施例におけるエンジン1の燃料供給系の概略構成図である。この燃料供給系は、上述した燃料噴射弁10のほか、燃料タンク30に貯留された燃料を後述する高圧サプライポンプ50へと供給するフィードポンプ31、フィードポンプ31から供給された低圧の燃料を昇圧、及び圧送する高圧サプライポンプ50、高圧サプライポンプ50から圧送された燃料を蓄圧してこの燃料を各燃料噴射弁10へと供給(分配)するコモンレール32等を主要な要素として構成される。本実施例においてはコモンレール32が本発明における蓄圧室に相当する。
高圧サプライポンプ50は低圧配管34を介して燃料タンク30に接続されている。この燃料タンク30は、エンジン1に供給される燃料が貯留されるタンクである。低圧配管34の途中にはクランクシャフト12の回転によって駆動されるメカニカル式のフィードポンプ31が設けられている。この、フィードポンプ31が駆動されることによって、燃料タンク30に貯留されている燃料が高圧サプライポンプ50へと供給される。
また、低圧配管34におけるフィードポンプ31と高圧サプライポンプ50との間には制御弁(以下、「SCV」という)33が設けられている。このSCV33はECU20と電気配線を介して接続されており、その開度がECU20によって制御される。すなわち、ECU20は、SCV33の開度を調節することにより、高圧サプライポンプ50に供給される燃料の供給量を制御することができる。
また、低圧配管34におけるフィードポンプ31とSCV33との間の部分と燃料タンク30とは第1リターン配管38によって接続されており、該第1リターン配管38の途中にはリリーフ弁39が設けられている。このリリーフ弁39は、第1リターン配管38のリリーフ弁39よりも低圧配管34との接続部側における燃料の圧力が規定値以上になったときに開弁する。そして、リリーフ弁39が開弁することによって、第1リターン配管38を介して低圧配管34と燃料タンク30とが導通すると、低圧配管34内の燃料の一部が燃料タンク30に戻される。これにより、低圧配管34内の圧力が過度に上昇することが抑制される。
高圧サプライポンプ50は、高圧配管35を介してコモンレール32と接続されており、該高圧配管35には高圧サプライポンプ50にて高圧化された燃料が吐出される。高圧サプライポンプ50の詳細構成については後述する。
コモンレール32は、各燃料噴射弁10(夫々を10#1〜10#4とする)と供給枝管36を介して接続されている。このコモンレール32には、該コモンレール32内の燃料圧力(以下、「レール圧」という)Prに対応する信号を出力するレール圧センサ37が取り付けられている。このレール圧センサ37はECU20と電気配線を介して接続されており、その出力信号がECU20に入力される。
また、コモンレール32と燃料タンク30とは、コモンレール32内の燃料を燃料タンク30へと戻すための第2リターン配管40を介して接続されている。コモンレール32における第2リターン配管40との接続部には減圧弁41が取り付けられている。この減圧弁41は、ECU20と電気配線を介して接続された電磁弁であり、その開弁状態又は閉弁状態がECU20によって制御される。ECU20によって減圧弁41が開弁されると、コモンレール32内の燃料が第2リターン配管40へと吐出され、この燃料が燃料タンク30に戻される。その結果、コモンレール32におけるレール圧Prが減少する。なお、この減圧弁41はその開度に応じて、コモンレール32内の燃料の吐出量を調節可能な弁であっても良い。
また、各燃料噴射弁10には、コモンレール32からき供給された燃料のうちの燃焼室16へと噴射されなかった燃料がリークされる第3リターン配管42が接続されている。各燃料噴射弁10に接続された第3リターン配管42は一本にまとめられてから第2リターン配管40に合流されている。これにより、各燃料噴射弁10へと供給された燃料のうちの余剰分が第3リターン配管42、第2リターン配管40を介して燃料タンク30へと戻されることになる。なお、第3リターン配管42における第2リターン配管40との接続部近傍にはリリーフ弁を設けることができる。これによれば、第3リターン配管42内の圧力がある程度増加したときに、各燃料噴射弁10からリークされた燃料を燃料タンク30へ戻すことができる。
上記構成の燃料供給系では、フィードポンプ31によって燃料タンク30から汲み上げられた燃料がSCV33によって流量が調節された上で高圧サプライポンプ50へと供給される。そして、高圧サプライポンプ50において所定の圧力まで昇圧された燃料は高圧配管35を介してコモンレール32へと圧送される。そして、各供給枝管36を介してコモンレール32から各燃料噴射弁10へと燃料が分配され、この燃料が最終的にエンジン1の各燃焼室16内に噴射される。本実施例においては、高圧サプライポンプ50、SCV33、フィードポンプ31が本発明における圧送装置を構成する。
また、ECU20は、エンジン1のエンジン負荷、エンジン回転数等に応じて燃料噴射弁10の開弁時間と開弁タイミングを制御して、各気筒2の燃焼室16内に噴射される燃料量を制御する。また、ECU20は、高圧サプライポンプ50からコモンレール32への燃料の圧送量及び減圧弁39の開閉状態を制御することによって、コモンレール32におけるレール圧Prを制御することができる。
次に、本実施例における高圧サプライポンプ50の構成について説明する。図3は、本実施例における高圧サプライポンプ50の内部構成を示した図である。図3において、51はハウジング、52はポンプ駆動軸、53はポンプ駆動軸52に取り付けられたカム、54はポンプ駆動軸52周りに半径方向に配置されたシリンダ、55はカム53により駆動されシリンダ54内を往復動するプランジャ、56はプランジャ55の往復動により容積が変化する圧縮室である。なお、ポンプ駆動軸52はクランクシャフト12に連結されており、該クランクシャフト12と同一の速度でエンジン1により回転駆動される。
また、図示のように、低圧配管34はハウジング51内部において分岐部34aで二股
に分岐した後、それらの夫々が各圧縮室56に接続されている。また、高圧配管35はハウジング51内部において分岐部35aで二股に分岐した後、それらの夫々が各圧縮室56に接続されている。
また、低圧配管34における分岐部34a及び各圧縮室56との接続部の間にはバネ付き逆止弁(以下、「吸入逆止弁」という)60が配置されている。また、高圧配管35における各圧縮室55との接続部及び分岐部35aの間には、バネ付き逆止弁(以下、「圧送逆止弁」という)61が配置されている。
上記のように構成された高圧サプライポンプ50では、ポンプ駆動軸52が回転するとカム53によってプランジャ55が押動される。その結果、プランジャ55がシリンダ54内を往復運動することにより、圧縮室56の容積が増減する。ここで、圧縮室56の容積が増加する行程においては、低圧配管34内の燃料が該圧縮室56へと吸入される。以下、この行程を吸入行程と称する。一方、吸入行程から圧縮室56の容積が減少する行程に移行すると、吸入行程において吸入された燃料が加圧されることによって圧縮室56から燃料が高圧配管35に吐出される。以下、この行程を圧送行程と称する。本実施例では、双方の圧縮室56における吸入行程、圧送行程の行程サイクルの位相は、クランク角にて180°ずれている。
このように、圧送行程において圧縮室56内において昇圧された燃料が高圧配管35に吐出され、該高圧配管35内の燃料圧力がコモンレール32における燃料圧力よりも高くなると、圧送逆止弁61が開弁する。その結果、より高圧の燃料が高圧配管35を介してコモンレール32へと圧送されることにより、該コモンレール32のレール圧Pr(燃料圧力)が上昇する。
上記構成の燃料供給系では、フィードポンプ31によって燃料タンク30から汲み上げられた燃料がSCV33によって流量が調節された上で高圧サプライポンプ50へと供給される。そして、高圧サプライポンプ50において昇圧された燃料が高圧配管35を介してコモンレール32へと圧送される。ここで、ECU20は、高圧サプライポンプ50からのコモンレール32への燃料の圧送量及び減圧弁39の開閉状態を制御することによって、コモンレール32のレール圧Prを制御する。そして、このようにコモンレール32にて蓄圧された燃料は、各供給枝管36を介して各燃料噴射弁10へと分配され、最終的にエンジン1の各燃焼室16内に噴射される。
本実施例に係るエンジン1が搭載されるハイブリッド車では、燃費向上および低エミッション化の観点から、信号待ち等の車両一時停止時にエンジン1を一時停止させるエコラン運転を行う。すなわち、ECU20は、自動停止条件が成立したと判定した場合にエンジン1を自動停止させ、自動復帰条件が成立した場合にエンジン1を再始動させる。
ECU20には、自動停止条件や自動復帰条件が成立したかどうかを判定するため、車速センサ24、シフトポジションセンサ25、アクセルポジションセンサ21、ブレーキポジションセンサ22などからの出力信号が入力される。
ECU20は、例えば、(1)車速が零であること(車速センサ24の出力信号値が零)、(2)ブレーキペダルが踏まれていること(ブレーキポジションセンサ22の出力信号値が「ブレーキペダルが踏まれている」ことを示す信号(ブレーキペダルON))、(3)アクセルペダルが踏まれていないこと(アクセルポジションセンサ21の出力信号値が「アクセルペダルの踏み込み量が零である」ことを示す信号)、(4)シフトレバーの位置(シフトポジション)がドライブ(D)ポジションまたはニュートラル(N)ポジションにあること(シフトポジションセンサ25の出力信号値が「Dポジション位置または
Nポジション位置」を示す信号)などを条件に自動停止条件が成立したと判定する。なお、(1)において、車速が零であることに代えて、車速が零であるか車両が停止に至る減速状態であるかのいずれかであることとしても良い。また、自動停止条件の成立には、上記条件の一部を省略、あるいは追加するなど適宜変更し得る。
上記のように、自動停止条件が成立したと判定されると、ECU20は、燃料噴射弁10による燃料噴射を停止させることによってエンジン1を自動停止させる。
一方、自動停止条件の成立後において、ECU20は、自動復帰条件が成立したか否かを判定する。本実施例では、自動停止条件を構成する条件のうち一つでも不成立となった場合、例えばアクセルペダルが踏み込まれたり、ブレーキペダルが解放されたときなどに自動復帰条件が成立したと判定する。そして、自動復帰条件が成立した場合には、スタータ14にエンジン1をクランキングさせるとともに、燃料噴射弁10にエンジン1の燃焼室16への燃料噴射を再開させることによって、エンジン1を再始動させる。
ところで、上記のようにエコラン運転を行う場合など、エンジン1の停止と始動の要求が頻繁にある場合には、上記の機関復帰条件の成立後においてエンジン1を速やかに始動させる必要がある。エンジン1の始動に供される燃料を燃料噴射弁10から高圧で噴射するには、コモンレール32における燃料圧力を充分に高めておく必要がある。
しかしながら、エンジン1を始動させる際に、圧縮室56にて燃料を昇圧させるべく高圧サプライポンプ50の負荷を大きくしてしまうと、クランクシャフト12へのフリクショントルクが増加してしまう。ポンプ駆動軸52は該クランクシャフト12に連結されているところ、該クランクシャフト12にはプランジャ55が燃料を圧縮するときに作用する圧縮反力が伝達されるからである。その結果、エンジン1を始動させる際にエンジン回転数を円滑に上昇させることが妨げられ、エンジンの始動を迅速に完了することが困難となる実情があった。
そこで、本実施例においては上記不具合を解消させるべく、エンジン1を始動に供される燃料が燃料噴射弁10から噴射される際に、高圧サプライポンプ50の負荷が増加することを抑制させる不圧送噴射制御を実行する。以下、本実施例における不圧送噴射制御について説明する。なお、「エンジン1を始動させる際」とは、自動停止されたエンジン1に対する自動復帰条件が成立してから、エンジン1の始動が完了するまでの期間のうち何れかの時期を指す。エンジン1の始動の完了とは、例えばエンジン回転数がアイドル回転数に到達した時点をもって定義することができる。
ECU20は、エンジン1を始動させる際においてコモンレール32のレール圧Prを検出し、レール圧Prが基準圧力Prsb以上であるか否かを判定する。この基準圧力Prsbとは、コモンレール32のレール圧が燃焼室16での燃焼の可否を判定する閾値としての圧力であり、予め実験等により求めておく。本実施例では、エンジン1の始動に供される燃料が燃料噴射弁10から噴射された場合に、混合気の燃焼が可能であると判断されるレール圧の下限値よりも所定のマージン分だけ高圧側に設定される。
ここで、レール圧Prが基準圧力Prsb以上である場合には、高圧サプライポンプ50によってコモンレール32へと燃料を圧送せずに燃料噴射弁10から燃料を噴射させても、燃焼室16内での円滑な燃焼を確保できると判断される。つまり、燃焼室16内の良好な燃焼を確保すべく高圧サプライポンプ50によって高圧の燃料をコモンレール32に圧送する必要がないほど、エンジン1を始動させる際のレール圧Prが充分に高いと判断される。そして、その場合には、ECU20は、高圧サプライポンプ50による燃料の圧送を停止させた状態で燃料噴射弁10から燃料を噴射させる不圧送噴射制御を実行する。
一方、ECU20は、エンジン1を始動させる際のレール圧Prが基準圧力Prsbよりも低いと判定した場合には、レール圧Prを上昇させてから燃料噴射弁10による燃料噴射を行わないと、燃焼室16での良好な燃焼を確保することが困難であると判断する。このような場合には、ECU20は、高圧サプライポンプ50に燃料を圧送させることによってレール圧Prを基準圧力Prsbよりも高圧側の目標圧力Prstに上昇させる制御(以下、「始動時レール昇圧制御」という)を行う。
なお、目標圧力Prstを、基準圧力Prsbに比べてどの程度高く設定するかについては、予め適合値を実験等によって求めておく。なお、始動時レール昇圧制御を実行するとレール圧Prが目標圧力Prstまで高められることで不圧送噴射制御の実行条件が成立し、同制御がECU20によって実行される。
以下、本実施例においてエンジンを始動させる際の制御について図4のフローチャートに沿って説明する。図4は、本実施例におけるエンジン1の始動制御ルーチンを示すフローチャートである。この始動制御ルーチンは、予めECU20のROMに記憶されているルーチンである。また、本ルーチンは、上述の自動停止条件が成立してから自動復帰条件が成立するまでの間、ECU20によって周期的に実行される。なお、本実施例においては本ルーチンを実行するECU20が本発明における不圧送噴射制御手段及び始動時蓄圧室昇圧手段に相当する。
本ルーチンが実行されると、先ずステップS101では、自動復帰条件が成立しているか否かが判定される。自動復帰条件の成立条件については既述のためその説明を省略する。本ステップにおいて自動復帰条件が成立していると判定された場合にはステップS102に進み、そうでない場合には本ルーチンを一旦抜ける。ステップS102では、レール圧センサ37からの出力信号を読み込み、エンジン1を始動させる際のレール圧Prを取得する。
ステップS103では、取得したレール圧Prが基準圧力Prsb以上であるか否かを判定する。本ステップにおいて肯定判定された場合(Pr≧Prsb)には、ステップS104に進み、既述した不圧送噴射制御を実行する。すなわち、高圧サプライポンプ50による燃料の圧送を停止させる。具体的には、ECU20がSCV33の開度を略零(全閉)に制御することによって、燃料の圧送停止状態が実現される。そして、この状態でコモンレール32から燃料噴射弁10へと燃料を供給すると共に、この燃料を該燃料噴射弁10から燃焼室16内へと噴射させる。なお、燃料噴射弁10からの燃料噴射量、噴射時期などの噴射パターンはエンジン1の始動用としての適合値が予め設定されている。本ステップの処理が終了すると、ステップS106に進む。
一方、ステップS103において否定判定された場合(Pr<Prsb)にはこのまま燃料噴射弁10から燃料噴射を行っても、燃焼室16における混合気の燃焼が困難になると判断される。その場合には、ステップS105に進み、既述した始動時レール昇圧制御を実行する。すなわち、ECU20は、高圧サプライポンプ50による燃料の圧送を解除することによってレール圧Prを基準圧力Prsbよりも高圧側の目標圧力Prstまで上昇させる。なお、このときのSCV33の開度は、ステップS102にて取得したレール圧Prが目標圧力Prstまで上昇するように、ECU20によって調節される。そして、本ステップの処理が終了すると、ステップS104に進み、不圧送噴射制御を実行する。
ステップS106では、クランクポジションセンサ23の出力信号に基づいて現在のエンジン回転数NEが検出され、このエンジン回転数NEがエンジン1の始動が完了したと
判断されるエンジン回転数以上であるか否が判定される。本実施例では、エンジン回転数NEがアイドル回転数NEiに到達したことをもってエンジン1の始動が完了したと判断することとした。
そして、本ステップにおいて肯定判定された場合(NE≧NEi)には、本ルーチンを一旦終了する。一方、否定判定された場合(NE<NEi)には、ステップS102に戻り、本ステップにて肯定判定されるまでステップS102〜S106の処理が繰り返し実施される。そして、ステップS106において肯定判定されることで本ルーチンを一旦終了する。
ここで、ステップS103において否定判定、すなわちレール圧Prが基準圧力Prsbよりも低いと判定されるときの状況について説明する。まず、本ルーチンが開始されてから、ステップS103の処理が初めて行われた際に、同ステップにおいて否定判定された場合(Pr<Prsb)には、自動復帰条件の成立時においてコモンレール32のレール圧Prが既に基準圧力Prsbよりも低くなっていたという状況を想定することができる。
一方、ステップS106において否定判定され、2回目以降のサイクルにおいてステップS103の処理が行われ否定判定された場合(Pr<Prsb)には、不圧送噴射制御を実行することによってレール圧Prが徐々に(厳密には段階的に)低下していき、その結果としてレール圧Prが基準圧力Prsbを下回ったという状況が想定される。
以上のように、本実施例における不圧送噴射制御によれば、エンジン1を始動させる際に高圧サプライポンプ50の負荷が増加することを抑制できる。その結果、クランクシャフト12へのフリクションの発生が抑制され、エンジン回転数NEを円滑に上昇させることができる。従って、エンジン1の始動をより早期に完了することが可能である。
なお、本実施例における不圧送噴射制御においては、エンジン回転数NEがエンジン1の始動が完了したと判断されるエンジン回転数に到達するまで(図4のフローチャートでは、エンジン回転数NEがアイドル回転数NEiに到達するまで)行う場合を例示的に説明しているが、これに限定される趣旨ではない。上記制御ルーチンのステップS106では、ステップS105にて取得したエンジン回転数NEが、不圧送噴射制御の実行を終了すべきと判断されるエンジン回転数(以下、「不圧送噴射終了回転数」という)NEf以上であるか否かを判定することもできる。
不圧送噴射終了回転数NEfは予め実験等によって定めておくことができるが、例えばアイドル回転数NEiよりも低回転数側に設定することもできる。不圧送噴射終了回転数NEfは、エンジン回転数NEがこの回転数に到達するまでの期間にわたり高圧サプライポンプ50の圧送負荷を抑制していれば、その後にクランクシャフト12へのフリクションが増加してもエンジンの始動完了時期が遅延することがないような回転数として設定する。なお、この場合、エンジン回転数NEが不圧送噴射終了回転数NEfに到達した以降、アイドル回転数NEiに到達するまでは、高圧サプライポンプ50による燃料の圧送停止を解除した状態で燃料噴射弁10から燃料噴射を行えば良い。
また、本実施例における始動時レール昇圧制御では、エンジン1が始動される際にレール圧Prを目標圧力Prstまで上昇させているが、当該目標圧力Prstよりも高く上昇させても構わない。その場合には、再度レール圧Prが基準圧力Prsbを下回ってしまう時期を遅延させることができる。
また、本実施例では、より好ましい実施形態として、エンジン1が始動される際のレー
ル圧Prが基準圧力Prsbよりも低い場合に、積極的に始動時レール昇圧制御を実行している。しかしながら、不圧送噴射制御を実行するだけでもエンジン1の始動性を向上する効果を奏する。その場合としては、エンジン1を始動させる際、レール圧Prが基準圧力Prsb以上であると判定される場合に限り、すなわち不圧送噴射制御の実行条件が成立するときに限り、同制御を行えば良い。その結果、不圧送噴射制御を行わない場合と比較してクランクシャフト12のフリクションが低減し、エンジン1の始動性が向上する。
<実施例2>
次に、本発明を実施するための第2の実施例について説明する。本実施例におけるエンジン1、及びその燃料供給系の基本構成については実施例1と同等である。本実施例では、エンジン1が停止される際に高圧サプライポンプ50からコモンレール32へと高圧の燃料を圧送させることによりコモンレール32のレール圧を予め目標圧力Prstまで上昇させ、且つ少なくとも次回の不圧送噴射制御が開始されるまでレール圧Prを維持する制御(以下、「停止時レール昇圧制御」という)を行う。
なお、「エンジン1を停止させる際」とは、エンジン1の自動停止条件が成立してからエンジン回転数NEが零となる(つまり、クランクシャフト12の回転が完全に停止する)までの期間のうち何れかの時期を指す。すなわち、これらの期間のうち、ある特定の時期のみに限定されるものでも全期間に限定されるものでもない。
ここで、ECU20によって実行される停止時レール昇圧制御について詳しく説明する。本実施例における停止時レール昇圧制御では、ECU20はエンジン1の自動停止条件が成立したと判定すると、燃料噴射弁10に燃料噴射を停止させる。また、エンジン1が停止される際のレール圧Prが目標圧力Prstまで上昇するようにSCV33の開度、及び減圧弁41の開閉状態を制御する。具体的には、本制御が行われている最中にECU20はレール圧センサ37の出力信号を継続的にモニタリングし、SCV33の開度、及び減圧弁41の開閉状態にかかる制御をフィードバック制御する。そして、レール圧Prが目標圧力Prstに一致した時点でSCV33を閉弁することで高圧サプライポンプ50からの燃料の圧送を停止させ、更にレール圧Prを維持することとした。
ここで、図5は、本実施例におけるエンジン1の停止制御ルーチンを示すフローチャートである。この停止制御ルーチンは、予めECU20のROMに記憶されているルーチンである。また、本ルーチンは、エンジン1の稼働中はECU20によって周期的に実行される。本実施例においては本ルーチンを実行するECU20が本発明における停止時蓄圧室昇圧手段に相当する。
本ルーチンが実行されると、ステップS201では、自動停止条件が成立しているか否かが判定される。自動停止条件の成立条件については既述のためその説明を省略する。本ステップにおいて自動停止条件が成立していると判定された場合にはステップS202に進み、そうでない場合には本ルーチンを一旦抜ける。
ステップS202では、ECU20は、燃料噴射弁10に燃料噴射の停止指令を出す。続くステップS203では、レール圧センサ37からの出力信号に基づいてレール圧Prを取得し、その値が目標圧力Prstと一致しているか否かが判定される。
本ステップにおいて肯定判定された場合(Pr=Prst)には、ステップS204に進む。一方、否定判定された場合(Pr≠Prst)には、ステップS205に進む。ステップS204では、ECU20は、SCV33を閉弁することで高圧サプライポンプ50からの燃料の圧送を停止させる。そして、ECU20は、コモンレール32のレール圧Prを、エンジン1を次回始動させる際に不圧送噴射制御が開始されるまで維持する。な
お、レール圧Prの維持については、減圧弁41の作動を禁止する(つまり、閉弁状態に維持する)ことで実現できる。そして、本ステップの処理が終了すると本ルーチンを一旦終了する。
ステップS205では、レール圧Prが目標圧力Prstと一致するようにSCV33の開度、及び減圧弁41の開閉状態が制御される。本ステップの処理が終了すると、ステップS203に戻る。すなわち、レール圧Prが目標圧力Prstと一致するまで、ステップS203、S205の処理が繰り返し実施される。
図6は、本実施例において、エンジン1が始動される際のレール圧Prの変化を例示した図である。横軸のt0は自動復帰条件が成立した時点を表し、t1は燃料噴射弁10への燃料噴射要求が出された時点を表す。そして、t2は、不圧送噴射制御の実行によってレール圧Prが基準圧力Prsbよりも低くなった時点を表す。t3は、不圧送噴射制御が再開された時点を表す。図示のように、本実施例では、エンジン1が停止される際に停止時レール昇圧制御が実行されるため、自動復帰条件が成立する時点t0において、レール圧Prは目標圧力Prstに維持されている。そのため、時点t1において、燃料噴射弁10への燃料噴射要求が出されたときから、不圧送噴射制御を開始することができる。その結果、エンジン1の始動がより迅速に行われる。
また、時点t2においてレール圧Prが基準圧力Prsbを下回った場合には不圧送噴射制御が中断され、上述した始動時レール昇圧制御が実行される。そして、レール圧Prを目標圧力Prstまで上昇させた後、不圧送噴射制御を再開することができる。
ここで、本実施例における目標圧力Prstと基準圧力Prsbとの関係について説明する。例えば、目標圧力Prstと基準圧力Prsbとの差が小さい場合、すなわち目標圧力Prstが基準圧力Prsb比べて僅かに高いだけでは、不圧送噴射制御を開始した直後にレール圧Prが基準圧力Prsbを下回り、始動時レール昇圧制御を行う必要が生じてしまう。つまり、エンジン1の始動が完了するまでに不圧送噴射制御が中断する頻度が多くなってしまう。図6においては、不圧送噴射制御が開始されてから燃料噴射弁10による4回目の燃料噴射が終了した時点でレール圧Prが基準圧力Prsbを下回り、不圧送噴射制御が中断されている。
ここで、一回の不圧送噴射制御が継続される期間にわたりコモンレール32から燃料噴射弁10に供給される燃料の総供給量ΣQfと、これに起因して低下するレール圧の総低下量(図6中、ΔPrにて表す)との関係について考える。一回の不圧送噴射制御が継続される期間とは、不圧送噴射制御が開始されてからレール圧Prが基準圧力Prsbよりも低くなることによって当該制御が中断されるまでを意味しており、図6においては時点t1〜t2の期間が該当する。また、燃料の総供給量ΣQfには、燃料噴射弁10から燃焼室16に噴射された燃料のほか、燃焼室16に噴射されずに第3リターン配管42を介して燃料タンク30にリークされた燃料の量も含まれる。
ここで、燃料の総供給量ΣQfが多いほど、それに伴うレール圧の総低下量ΔPrが多くなる。そこで、本実施例における目標圧力Prstは、上述した燃料の総供給量ΣQfと、レール圧の総低下量ΔPrと、基準圧力Prsbと、に基づいて決定することとした。そして、燃料の総供給量ΣQfと目標圧力Prstとの関係は、燃料の総供給量ΣQfが多いほど目標圧力Prstをより高圧側に設定している。例えば、一回の不圧送噴射制御をより長い間継続させる場合には、目標圧力Prstをより高圧側に設定している。これによれば、燃料の総供給量ΣQfに応じて目標圧力Prstを適切な値として設定することができる。
また、本実施例では、停止時レール昇圧制御を実行する際に高圧サプライポンプ50の圧送負荷が増大する。そのため、エンジン1のクランクシャフト12へのフリクションが増加する。これにより、エンジン回転数NEの低下が促進されるので、エンジン1を速やかに停止させることができる。
なお、エンジン1の自動停止条件が成立してからエンジン回転数NEが零となるまでの期間に自動復帰条件が成立する場合がある。この場合には、図5の停止制御ルーチンの実行中に、自動復帰条件が成立することになる。そのような場合には、自動復帰条件が成立した時点において図4の始動制御ルーチンを実行しても良いし、図5の停止制御ルーチンが完了してから上記始動制御ルーチンの実行を開始しても良い。
また、本実施例における停止時レール昇圧制御では、停止時レール圧Preを基準圧力Prsbよりも高圧側の目標圧力Prstまで上昇させているが、当該目標圧力Prstよりも高く上昇させても構わない。例えば、停止制御ルーチンのステップS205では、レール圧Prが目標圧力Prstと一致するようにSCV33の開度、及び減圧弁41の開閉状態を制御しているが、その変形例として高圧サプライポンプ50による負荷を可及的に増加させても良い。
具体的には、減圧弁41は閉弁状態に維持した状態で、SCV33の開度をより開き側の開度(例えば、全開)にすると良い。これによれば、エンジン1を停止させる際に、停止時レール圧Preをできるだけ高い圧力まで上昇させ、且つ維持しておくことができる。従って、エンジン1を再始動させるときには不圧送噴射制御が中断されにくくなるので、エンジン1の始動をより円滑に行うことができる。また、エンジン1を停止させるときには高圧サプライポンプ50の負荷が可及的に高められるので、エンジン回転数NEの低下がより一層促進される。そのため、エンジン1をより速やかに停止させることができる。
<実施例3>
次に、本発明を実施するための第3の実施例について説明する。本実施例におけるエンジン1、及び高圧サプライポンプ50の内部構成については実施例1及び2と同等であり、エンジン1の燃料供給系にかかる構成が実施例1及び2と相違する。以下、既述の実施例と異なる構成、および特徴的な制御内容を中心に説明する。図7は、本実施例におけるエンジン1の燃料供給系の概略構成図である。なお、図2と同等の構成については、同じ参照符号を付すことによってその説明を省略する。
図7に示すように、本実施例におけるエンジン1の燃料供給系は、高圧サプライポンプ50により圧送される燃料を蓄圧し、且つ蓄圧した燃料をコモンレール32に供給可能な第2のコモンレール(以下、「サブレール」という)62を具備する。高圧配管35に形成された接続部35bには、一端がサブレール62に接続されたサブ高圧配管63の他端が接続されている。つまり、サブレール62はサブ高圧配管63を介して高圧配管35と連通されている。また、サブレール62とコモンレール32とは、レール間連通配管64を介して接続されている。以下、サブレール62との関係上、その差異を明確するためにコモンレール32、及びその燃料圧力であるレール圧Prを、それぞれメインレール32及びメインレール圧Prと言い換えることとする。本実施例においてはサブレール62が本発明における副蓄圧室に相当する。
また、高圧配管35における接続部35bとメインレール32との間の部分、サブ高圧配管63、レール間連通配管64の夫々には、これらの流路面積を変更することで燃料の通過量を調節する調量弁(第1調量弁65、第2調量弁66、第3調量弁67とする)が配置されている。この第1調量弁65〜第3調量弁67はECU20と電気的に接続され
ており、これらの開度がECU20によって制御される。
また、サブレール62には、サブレール62内の燃料圧力(以下、「サブレール圧」という)Psrに対応する信号を出力するサブレール圧センサ68が取り付けられている。このサブレール圧センサ68はECU20と電気的に接続されており、その出力信号がECU20に入力される。
更に、サブレール62には、サブレール62内の燃料を燃料タンク30へと戻すための第4リターン配管69の一端が接続されている。また、この第4リターン配管69の他端は、第2リターン配管40の途中に接続されている。そして、サブレール62における第4リターン配管69との接続部にはサブ減圧弁70が取り付けられている。このサブ減圧弁70はメインレール32の減圧弁41と同等の機能を有し、ECU20と電気的に接続されることでその開閉状態が制御される。
上記構成においては、第1調量弁65及び第2調量弁66、並びにSCV33の開度を調節することによって、高圧サプライポンプ50からのメインレール32及びサブレール62への燃料の圧送量を制御することができる。特に、本実施例では、エンジン1を停止させる際に第1調量弁65及び第2調量弁66の開閉状態を切り替えることで、高圧サプライポンプ50により昇圧された燃料を、メインレール32とサブレール62との何れに圧送するかを切り替える制御が行われる。また、サブレール圧Psrがメインレール圧Prよりも高い場合に、第3調量弁67を開弁することによって、サブレール62内に蓄圧されている燃料がメインレール32へと供給される。その結果、メインレール圧Prを上昇させることができる。
次に、本実施例における制御の特徴点について説明する。本実施例では、自動停止条件の成立によってエンジン1が停止される際に、上述した停止時レール昇圧制御の実行に加え、高圧サプライポンプ50からサブレール62へと燃料を圧送させてサブレール圧Psrを上昇させる。そして、エンジン1が停止される際に昇圧させられたサブレール圧Psrを、エンジン1を再始動させるまで維持することとした。
ここで、ECU20により実行される具体的な処理内容について説明する。ECU20は、自動停止条件が成立したと判定すると停止時レール昇圧制御を実行する。停止時レール昇圧制御の実行時には、第1調量弁65が開弁され且つ第2調量弁66が閉弁される。これにより、高圧サプライポンプ50からの高圧燃料がメインレール32へと圧送される。そして、ECU20は、減圧弁41を閉弁状態に維持し、且つSCV33の開度を全開に維持する。これにより、エンジン1が停止される際に、メインレール圧Prを迅速に目標圧力Prstまで高めることができる。
ここで、高圧サプライポンプ50からメインレール32へと燃料を圧送している間は、第3調量弁67は閉弁状態に維持される。このようにすれば、メインレール32とサブレール62とが遮断されるため、昇圧途中にあるメインレール32からサブレール62へと向けて燃料が漏れることがない。そのため、メインレール圧Prを円滑に目標圧力Prstまで上昇させることができる。また、エンジン1の速やかな停止を実現することができる。
ECU20は、停止時レール昇圧制御の実行中にレール圧センサ37の出力信号を継続的にモニタリングする。そして、メインレール圧Prが目標圧力Prstまで上昇した時点で、ECU20は第1調量弁65を閉弁し、第2調量弁66を開弁する。これにより、高圧サプライポンプ50による燃料の圧送対象を、メインレール32からサブレール62に切り替えることができる。これにより、メインレール32への燃料の圧送が停止される
ので、次回の不圧送噴射制御が開始されるまで減圧弁41が閉弁状態に維持される。その結果、エンジン1が停止している間もメインレール圧Prが開放されることなく、目標圧力Prstに維持される。
一方、高圧サプライポンプ50からサブレール62への高圧燃料の圧送が開始されると、ECU20は、メインレール32への圧送時と同様に高圧サプライポンプ50の負荷を可及的に増加させる。具体的には、サブ減圧弁70を閉弁状態に維持し且つSCV33の開度を全開に維持する。これにより、エンジン1が停止される際にサブレール圧Psrをできるだけ高く上昇させることができ、且つエンジン1を速やかに停止させることができる。そして、ECU20は、次にサブレール62からメインレール32へと燃料を供給する時期までサブ減圧弁70を閉弁状態に維持する。これにより、そのときまでサブレール圧Psrを高圧状態に維持しておくことができる。本実施例においてはこの制御を行うECU20が、本発明における停止時副蓄圧室昇圧手段に相当する。
次に、エンジン1が始動される際にECU20によって実行される制御について説明する。ECU20は自動復帰条件が成立したと判定すると、ECU20は、メインレール圧Prが基準圧力Prsb以上に維持される範囲内で不圧送噴射制御を実行する。本実施例では、エンジン1の再始動にかかる不圧送噴射制御が開始されるまでメインレール圧Prが目標圧力Prstに維持されるため、不圧送噴射制御を円滑に行うことができる。
ここで、不圧送噴射制御の実行によりメインレール圧Prは徐々に低下していく。そこで、本実施例では、少なくともメインレール圧Prが基準圧力Prsbよりも低くなったときにサブレール62からメインレール32へと燃料を供給させる。そして、メインレール圧Prを目標圧力Prstまで上昇させることとした。
具体的には、ECU20は、レール圧センサ37及びサブレール圧センサ68の出力信号からメインレール圧Pr及びサブレール圧Prsを取得し、これらの大小を比較する。そして、メインレール圧Prがサブレール圧Prsよりも低いと判定された場合、第1調量弁65及び第2調量弁66を閉弁した状態で、適宜のタイミングにて第3調量弁67を開弁する。
その結果、双方のレール圧の差によってサブレール62からメインレール32へと燃料が供給(圧送)され、メインレール圧Prを高めることができる。また、メインレール圧Prを上昇させるときに高圧サプライポンプ50の負荷が発生しないので、クランクシャフト12に対するフリクションが発生しない。従って、エンジン1の始動性をより好適に向上させることができる。
ここで、第3調量弁67の開弁タイミング、すなわちサブレール62からメインレール32への燃料の供給タイミングや、燃料の供給量について説明する。本実施例では、エンジン1が始動される際のメインレール圧Prが基準圧力Prsb以上に維持されるようにサブレール62からメインレール32へと燃料を供給する。つまり、不圧送噴射制御を継続すると徐々にメインレール圧Prが低下していくところ、該メインレール圧Prが基準圧力Prsbを下回ることのないようにサブレール62からの燃料供給が行われる。従って、不圧送噴射制御を中断させることなくエンジン1の始動を完了することができるので、エンジン1を可及的速やかに始動させることができる。
なお、本実施例ではエンジン1が停止される際に停止時レール昇圧制御を実行しているが、同制御の実行を省略することも可能である。その場合、エンジン1に対する自動復帰条件が成立するときのメインレール圧Prが基準圧力Prsbよりも低くなることが想定されるが、その場合にはサブレール62からメインレール32へと燃料を供給させること
によって、メインレール圧Prを目標圧力Prstまで上昇させれば良い。これにより、エンジン1が始動される際に不圧送噴射制御を円滑に行うことができる。
以上のように、実施例1乃至3において本発明の実施形態を説明したが、これらの実施例には本発明の本旨を逸脱しない範囲内で種々の変更、追加等を加え得る。本実施形態においては、エコラン運転に伴ってエンジン1が自動停止、および再始動される際に本発明を適用する例について説明したが、本発明の適用はこれに限定されるものではない。
例えば、本実施形態にかかるハイブリッド車両は、車両走行時においても走行条件に応じてエンジン1の自動停止、及び自動復帰(再始動)が行われる。従って、このような場面で本発明を適用すると好適である。なお、本実施形態にかかるエンジン1を搭載する車両としては、ハイブリッド車両と同様にエコラン運転が可能なエコノミーランニング車両であっても良いのはもちろんであるが、いわゆるアイドリングストップ機能を具備しない車両であっても構わない。例えば、アイドリングストップ機能を具備しない車両では、ドライバによってイグニッションがOFFされた際に、実施例2、3で説明したエンジン1の停止時にかかる制御を行い、イグニッションがONされた際に実施例1で説明したエンジン1の始動時にかかる制御を行うことができる。
実施例1におけるエンジンの概略構成を示した図である。 実施例1におけるエンジンの燃料供給系の概略構成図である。 実施例1における高圧サプライポンプの内部構成を示した図である。 実施例1におけるエンジンの始動制御ルーチンを示すフローチャートである。 実施例2におけるエンジンの停止制御ルーチンを示すフローチャートである。 実施例2において、エンジンが始動される際のレール圧Prの変化を例示した図である。 実施例3におけるエンジンの燃料供給系の概略構成図である。
符号の説明
1・・・エンジン
2・・・気筒
10・・燃料噴射弁
12・・クランクシャフト
20・・ECU
31・・フィードポンプ
32・・コモンレール
33・・SCV
34・・低圧配管
35・・高圧配管
36・・供給枝管
37・・レール圧センサ
38・・第1リターン配管
40・・第2リターン配管
41・・減圧弁
42・・第3リターン配管
50・・高圧サプライポンプ
52・・ポンプ駆動軸
55・・プランジャ
56・・圧縮室
62・・サブレール
63・・サブ高圧配管
64・・レール間連通配管64
68・・サブレール圧センサ
69・・第4リターン配管
70・・サブ減圧弁

Claims (4)

  1. 内燃機関の燃焼室に燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    前記燃料噴射弁に供給する燃料を蓄圧する蓄圧室と、
    前記内燃機関により駆動され前記蓄圧室に燃料を圧送する圧送装置と、
    前記内燃機関が始動される際において前記蓄圧室の燃料圧力が前記燃焼室での燃焼の可否を判定するための基準圧力以上である場合に、前記圧送装置による燃料の圧送を停止させた状態で前記燃料噴射弁に燃料を噴射させる不圧送噴射制御を実行する不圧送噴射制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記内燃機関が停止される際において、前記圧送装置に前記蓄圧室へと燃料を圧送させることによって前記蓄圧室の燃料圧力を前記基準圧力よりも高圧側の目標圧力以上に上昇させ、且つ上昇させた前記蓄圧室の燃料圧力を次回の前記不圧送噴射制御が開始されるまで維持する停止時蓄圧室昇圧手段を、
    更に備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記内燃機関が始動される際において、前記蓄圧室の燃料圧力が前記基準圧力よりも低い場合に、前記圧送装置に前記蓄圧室へと燃料を圧送させることによって前記蓄圧室の燃料圧力を前記基準圧力よりも高圧側の目標圧力以上に上昇させる始動時蓄圧室昇圧手段を、
    更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記圧送装置により圧送される燃料を蓄圧し、且つ蓄圧した燃料を前記蓄圧室に供給可能な副蓄圧室と、
    前記内燃機関が停止される際において、前記圧送装置に前記副蓄圧室へと燃料を圧送させることによって前記副蓄圧室の燃料圧力を上昇させ且つ次に前記副蓄圧室から前記蓄圧室へと燃料を供給するまで前記副蓄圧室の燃料圧力を維持する停止時副蓄圧室昇圧手段と、
    前記内燃機関が始動される際において、少なくとも前記蓄圧室の燃料圧力が前記基準圧力よりも低い場合に前記副蓄圧室から前記蓄圧室へと燃料を供給させることによって前記蓄圧室の燃料圧力を前記基準圧力よりも高圧側の目標圧力以上に上昇させる副蓄圧室内燃料供給手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
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