JP2010023551A - 運搬船 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】運搬船1は、浚渫土を貯留するための貯槽11を備えている。貯槽11には、浚渫土を貯留するための貯槽本体11aと、貯槽本体11aの内部に浚渫土を流動させるための流路13を形成する間仕切り12と、流路13を通過する間に分級後の浚渫土を排出するための排出口11bと、この排出口11bに設けられ、排出口11bから排出される分級後の浚渫土の流量を調整する流量調整バルブ14と、流路13を通過する浚渫土の流速を測定する流速計15とが設けられている。
【選択図】図2
Description
また、浚渫土を陸地へ運搬し、その後に分級を行うので、分級が終了するまでに時間がかかるという問題点があった。
そこで、本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、その目的は、安価な設備で浚渫土を運搬しながら分級可能な運搬船を提供することである。
また、分級は、自然沈降方式を用いるので、安価に分級設備を構築することができる。
さらに、浚渫土を運搬しながら分級を行うので、分級が終了するまでの時間を短縮することができる。
本発明による運搬船によれば、複数の貯槽を備えているので、一つの貯槽が浚渫土で満杯になったら他の貯槽を利用することができる。また、貯槽は運搬船に脱着可能なので、満杯になった貯槽を取り外し、空の貯槽を取り付けることができる。したがって、一つの貯槽が満杯になったら、他の貯槽を利用して分級を続け、その間に満杯の貯槽を取り外して新しい空の貯槽を取り付けることができる。そして、他の貯槽が満杯になったら直ぐにその空の貯槽を利用することにより、浚渫作業を中断することなく連続して行うことができる。
さらに、流路の下流側に排出口が設けられているので、流路を通過する間に沈降しなかった土砂、又は土砂が自然沈降した後の上澄み水を貯槽外に排出することができる。
本発明による運搬船によれば、間仕切りは貯槽本体に脱着可能なので、時間当たり浚渫量、浚渫土の粒径分布等に応じて流路を通過する浚渫土の流速を予め設計等によって決定された所定の値となるように間仕切りの設置位置及び設置間隔を調整することができる。
図1に示すように、ダム3の底4に堆積した土砂等を浚渫するための浚渫システム2は、水上を移動可能で、作業用の足場となる台船5と、水底の土砂等を掘削する浚渫用掘削機6と、浚渫用掘削機6が所定の位置を掘削できるように、この浚渫用掘削機6を吊り下げて台船5上を移動する走行手段7と、浚渫用掘削機6により掘削された堆積物を地上に運搬するための運搬船1とから構成されている。
浚渫用掘削機6にて掘削され、台船5上に浚渫された浚渫土は、運搬船1に接続された送泥管10を通って運搬船1内の貯槽11内に送給される。
図2及び図3に示すように、運搬船1は、浚渫土を貯留するための貯槽11を備えている。貯槽11には、貯槽本体11aと、貯槽本体11aの内部に浚渫土を流動させるための流路13を形成する間仕切り12と、流路13を通過する間に沈降しなかった土砂を含む浚渫土又は流路13を通過する間に土砂が自然沈降した後の上澄み水(以下、流路13を通過する間に沈降しなかった土砂を含む浚渫土又は流路13を通過する間に土砂が自然沈降した後の上澄み水のいずれか一方を含むものを分級後の浚渫土という。)を排出するための排出口11bと、この排出口11bに設けられ、排出口11bから排出される分級後の浚渫土の流量を調整する流量調整バルブ14と、流路13を通過する浚渫土の流速を測定する流速計15とが設けられている。
排出口11bは、貯槽本体11aの上部に設けられているので、貯槽11内に沈降した土砂が流出することはない。
そして、貯槽11内に間仕切り12を設けることにより、浚渫土の流路13を形成することができるとともに、浚渫土を低速で流動させることができるので、浚渫土に含まれる土砂を自然沈降させることができる。
さらに、浚渫土を運搬しながら分級を行うので、分級が終了するまでの時間を短縮することができる。
図6に示すように、運搬船20は、船尾側、船首側にそれぞれ第一の貯槽21a、第二の貯槽22aを備えている。
分級作業において、例えば、ダム3の底4から浚渫した浚渫土が粒径の大きい土砂を多く含む場合は、第二の貯槽22aよりも早く第一の貯槽21aに所定量の土砂が堆積するので、新たな第一の貯槽21aを積載した他の船を運搬船20の横に停泊させておいて、第一の貯槽21aに所定量の土砂が堆積したら、その第一の貯槽21aを揚重機等で吊り上げて他の船に積載し、新たな第一の貯槽21aを運搬船20に積載し、再び、分級を再開する。
図7に示すように、運搬船30は、船尾側、船首側にそれぞれ第一の貯槽21a、第三の貯槽21bを備えている。
図8に示すように、運搬船40は、船尾側に第一の貯槽21a及び第三の貯槽21bを、船首側に第二の貯槽22a及び第四の貯槽22bを備えている。
2 浚渫システム
3 ダム
4 ダムの底
5 台船
6 浚渫用掘削機
7 走行手段
8 ワイヤーロープ
9 伸縮ブーム
10 送泥管
11 貯槽
11a 貯槽本体
11b 排出口
11c 底盤
12 間仕切り
12a 仕切板
12b 突起
13 流路
14 流量調整バルブ
15 流速計
16 船尾側端部
17 船尾側付近
18 船首側付近
19 孔
21a 第一の貯槽
21b 第三の貯槽
22a 第二の貯槽
22b 第四の貯槽
22c 供給口
23 ホース
24a、24b、24c、24d 流量調整バルブ
25a 開閉バルブ
25b 開閉バルブ
Claims (4)
- ダム貯水池の水底から浚渫した浚渫土を運搬する運搬船であって、
前記浚渫土を流動させながら前記浚渫土に含まれる土砂を自然沈降方式にて分級するとともに、その分級された土砂を貯留するための貯槽を備えることを特徴とする運搬船。 - 前記貯槽は、複数設けられ、運搬船に脱着可能であることを特徴とする請求項1に記載の運搬船。
- 前記貯槽は、
前記浚渫土を貯留するための貯槽本体と、
前記貯槽本体の内部に前記浚渫土を流動させるための流路を形成する間仕切りと、
前記流路の下流側に、前記流路を通過する間に沈降しなかった土砂を含む前記浚渫土又は前記流路を通過する間に土砂が自然沈降した後の上澄み水を排出するための排出口とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の運搬船。 - 前記間仕切りは、前記貯槽本体に脱着可能であることを特徴とする請求項3に記載の運搬船。
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JP2008184101A JP5309747B2 (ja) | 2008-07-15 | 2008-07-15 | 運搬船 |
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JP2013169880A (ja) * | 2012-02-21 | 2013-09-02 | Shirakai:Kk | 土運船の船倉排水装置 |
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2008
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