JP2010023474A - 転動体を収納する文鎮 - Google Patents

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孝幸 磯村
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Abstract

【課題】 文鎮としての重量を備えながら、それ自体では不安定な転動体の重量と形状を、文鎮の重量と形態に活用した転動体を収納する文鎮を提供する。
【解決手段】 文鎮本体1の一側には、シーソー運動の支点となる膨出部3が形成され、前記本体1の内部には、前記膨出部3と平行する方向に、転動体7を収納する中空部4が形成され、前記中空部4は、収納する転動体7が前記膨出部3を支点として、左右方向に転動可能となるように形成され、且つ開閉可能2となるように形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、文房具の一つである文鎮に関するものである。
一般に、文房具の一つである文鎮は、用途に応じた重量と形態を形成していたり、高級品や記念品等のように、特別な加工や価値が付加されたものである。
また、文鎮に物を押さえて固定するという目的とその他の用途を併設させた場合には、例えば本体にメモ用紙等を整理、収納する挿入部が形成され、メモスタンドとして活用できる文鎮のように、多目的な機能が兼備されたものがある。
特開2000−335192号公報
以上に述べた従来の文鎮の問題点は、例えば乾電池等のような、身近に多く既存する転動体の重量と形状を、文鎮の重量と形態に活用していないということである。
しかし一方で、文鎮としての重量を備えながら、それ自体では不安定な前記転動体は、物を押さえて固定するには適した形状をしていないというのが現状である。
そこで、前記転動体の重量と形状を、文鎮の重量と形態に活用した転動体を収納する文鎮を提供する。
本発明の文鎮本体の一側には、シーソー運動の支点となる膨出部が形成され、前記本体の内部には、前記膨出部と平行する方向に、転動体を収納する中空部が形成され、前記中空部は、収納する転動体が前記膨出部を支点として、左右方向に転動可能となるように形成され、且つ開閉可能となるように形成されたものである。
このような本発明の文鎮は、例えば乾電池等のような、文鎮としての重量を備えながら、それ自体では不安定な転動体でも、物を押さえて固定することができる。
以下、本発明の最良の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1、図2、図3に示すように、文鎮本体1の一側には、シーソー運動の支点となる膨出部3が形成され、前記本体1の内部には、前記膨出部3と平行する方向に、転動体7を収納する中空部4が形成され、前記中空部4は、収納する転動体7が前記膨出部3を支点として、左右方向に転動可能となるように形成され、且つ開閉可能2となるように形成されている。
また、図2に示すように、一方の分割体1aの開口端には凸部2aが形成され、他方の分割体1bの開口端には、前記凸部2aに嵌合する凹部2bが形成されている。
一方、図3に示すように、前記中空部4の両端には、例えば乾電池等のような転動体7が移動されないように、前記両分割体1a、1bに渡って挿通される円弧穴4a、4bが形成され、前記両円弧穴4a、4bの間には、前記転動体7が前記膨出部3を支点として左右方向に転動可能となるように可動域5が形成され、また、前記両円弧穴4a、4bの間には、前記本体1の強度と重量の増大を図り、且つ前記本体1と前記転動体7の衝突による分解と破損が防止、軽減されるように、前記両分割体1a、1bに渡って突部6が形成され、さらに、前記膨出部3には、前記転動体7が移動されないように、前記両分割体1a、1bに渡って挿通される円弧穴4cが形成されている。
なお、本発明の文鎮本体1に収納する、特許請求の範囲にいう転動体7は、前記乾電池等のような棒状円柱形の物体に限定されるものではなく、例えばパチンコ玉等のような球形の物体や、コイン等のような板状円柱形の物体等、使用者が任意に選択、変更できるものであり、また、文鎮本体1は、木等の材料を使用して製造することができる。
ここで、本発明の文鎮本体1の製造に使用する材料に関係して、前記本体1には、従来の文鎮のように金属類、ガラス、大理石等といった、それ自体に十分な重量のある材料を使用するのではなく、文鎮に収納する転動体7の重量を文鎮の重量に活用するため、従来は文鎮に適さないとされた、木やプラスチック、アルミやステンレス、MDFや紙等のような軽量の材料や、ゴムやスポンジ等のような柔軟性のある材料を使用することができる。
また、これらの材料には、間伐材やペットボトル、アルミ缶やスチール缶、木質チップや再生紙等のような、リサイクル原料を使用することが可能であり、環境に配慮した製造ができる。
さらに、環境問題に関係して、転動体7の例に挙げた乾電池は、不燃物の有害ごみであって、廃棄されれば風化や劣化が早まり、環境に悪影響を及ぼす。
そして、乾電池本体には、乾電池の新旧や異なるメーカーの混用の禁止等の注意事項が明記されているが、実際には厳守されておらず、それは、メーカーによって価格が異なっても、形は規格統一されたもので、どのメーカーでも遜色なく使用できるためであり、また、乾電池の販売形態と保管状態にもその要因があるといえる。
一般に、生活雑貨の日用消耗品であるCDやMD、VHSやDVD、FDやフィルム等のようなものは、ケースに入って販売されているのに対し、乾電池は簡易にラップ包装された状態で販売されており、購入者は、新旧の乾電池を棚や机の隅に並べたり、積み重ねたり、引出しの中で保管するが、このような簡易な販売形態と不安定で氾濫した保管状態では、前記乾電池に明記されている注意事項は守られにくい。
そこで、本発明の文鎮本体1に乾電池を収納し文鎮として活用すれば、少なくとも数十年間は環境汚染を防止することに貢献でき、また、前記乾電池に明記されている注意事項と保管状態を実行、改善することができる。
以上、乾電池はテレビやエアコン等のリモコン、デジタルカメラや携帯オーディオ、目覚し時計や懐中電灯等のような、各種電化製品に使用されており、身近に多く既存する物であるから、本発明の文鎮は、文房具の新たな定番として普及する可能性がある。
本発明の転動体を収納する文鎮を示す外観斜視図である。 図1におけるA−A線断面図である。 図1におけるB−B線断面図である。 図1におけるB−B線で分断した透視図である。
符号の説明
1 転動体を収納する文鎮本体
1a 一方の分割体
1b 他方の分割体
2 開閉部
2a 凸部
2b 凹部
3 シーソー運動の支点となる膨出部
4 中空部
4a、4b、4c 円弧穴
5 転動体の可動域
6 突部
7 乾電池等の転動体
8 書類

Claims (1)

  1. 文鎮本体の一側には、シーソー運動の支点となる膨出部が形成され、前記本体の内部には、前記膨出部と平行する方向に、転動体を収納する中空部が形成され、前記中空部は、収納する転動体が前記膨出部を支点として、左右方向に転動可能となるように形成され、且つ開閉可能となるように形成された転動体を収納する文鎮。
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