JP2010021265A - 半導体集積回路及び多電源レイアウト設計方法 - Google Patents

半導体集積回路及び多電源レイアウト設計方法 Download PDF

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Abstract

【課題】セルに供給される電源に依存しない自由な配置を実現し、常時通電用電源線と電源遮断用電源線を並層で構成しても、電源幹線から基準電位線への配線接続が容易な半導体集積回路を提供すること。
【解決手段】複数の回路セルを有する半導体集積回路は、当該半導体集積回路の電源幹線と、電源幹線から縞状に配線された電源配線群と、一時的に回路セルへの電源供給を遮断する電源スイッチセルと、電源スイッチセルを介して遮断用電源が供給される電源遮断対象セルと、電源スイッチセルを介さず、常時通電用電源が供給される常時通電セルと、を備える。電源配線群は、第1層メタル配線を介して電源スイッチセルと電源遮断対象セルを接続する遮断用電源供給線と、第2層メタル配線を介して電源スイッチセルと常時通電セルを接続する基準電位供給線とを含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、未使用回路への電源供給を遮断することにより低消費電力化する半導体集積回路及び多電源レイアウト設計方法に関する。
近年、プロセスの微細化が進むにつれリーク電流が増大する現象が顕著に現れ、低消費電力が重要視される半導体集積回路を搭載した電子機器にとっては、リーク電流の増大が大きな課題となっている。
リーク電流が増大するという課題を解決する方法として、動作していない回路への電源供給を遮断する技術(以降、「電源遮断技術」という。)が挙げられる。電源遮断技術では、例えば、特定の機能を果たす回路ブロック毎に、その外周に電源スイッチセルを配置し、電源スイッチセルでオン/オフを制御できる電源を供給する。回路ブロックが非動作状態になる時には、電源スイッチセルを介して回路ブロックに供給する電源を遮断する。これにより、非動作状態の回路ブロックで発生するリーク電流を抑制でき、低消費電力化を実現できる。
しかし、上記方法による電源遮断技術を取り入れた半導体集積回路を設計する場合、電源遮断対象ブロックをひとまとまりに配置する必要があり、電源遮断対象ブロックが配置されている領域内には常時通電セルを配置することができない。このため、常時通電セル間の接続が電源遮断対象ブロックを横切る場合には電源遮断ブロックの外周を迂回する必要があるが、信号のスリューが問題となる。
信号のスリュー対策としてリピータセルを挿入する場合、そのリピータセルも常時通電セルであるため電源遮断ブロック内には配置できない。このため、常時通電セルのリピータ領域を新たに設ける必要がある。その結果、レイアウト形状が複雑化し、設計作業の負担が増加し、かつ、チップサイズが増大する。
特許文献1に開示の技術は、半導体集積回路内に電源スイッチセルを広く分布させることで電源遮断ブロック及び常時通電ブロックを細分化し、きめ細かく供給電源を遮断することを可能にしている。このため、常時通電セルのリピータ領域を作成する場所の自由度が上がり、設計作業の負担が軽減される。また、電源線を2層に構成することで電源線の配線混雑を緩和している。
特開2005−259879号公報
しかし、特許文献1に開示の技術であっても、電源遮断対象ブロック内に常時通電セルを配置できないため、チップ上の複数箇所に常時通電ブロックを作成する必要がある。また、常時通電セルのリピータセルを挿入する場合、常時通電ブロックの中のどのブロックにリピータセルを挿入するかを配置配線ツールが自動で判別することは困難であるため、人手による設計作業負担が発生する。
さらに、第1層メタル配線に常時通電用電源線を作成し、第2層メタル配線に遮断用電源線を作成しているため、チップ全面に第3層メタル配線以降で縦方向に敷設された電源配線(以降電源幹線)から第1層メタル配線の常時通電用電源線に電源を引き込む箇所における電源構造が複雑になる。このため、電源作成に要する設計作業時間が増大する。
本発明の目的は、セルに供給される電源に依存しない自由な配置を実現し、常時通電用電源線と電源遮断用電源線を並層で構成しても、電源幹線から基準電位線への配線接続が容易な半導体集積回路及び多電源レイアウト設計方法を提供することである。
本発明は、複数の回路セルを有する半導体集積回路であって、当該半導体集積回路の電源幹線と、前記電源幹線から縞状に配線された電源配線群と、一時的に前記回路セルへの電源供給を遮断する電源スイッチセルと、前記電源スイッチセルを介して遮断用電源が接続される電源遮断対象セルと、前記電源スイッチセルを介さず、常時通電用電源が供給されている常時通電セルと、を備え、前記電源配線群は、第1層メタル配線を介して前記電源スイッチセルと前記電源遮断対象セルを接続する遮断用電源供給線と、第2層メタル配線を介して前記電源スイッチセルと前記常時通電セルを接続する基準電位供給線と、を含む半導体集積回路を提供する。このように、電源スイッチセルから第2層メタル配線を介して常時通電セルに基準電位を供給し、基準電位供給線を第2層メタル配線で敷設することにより、第3層配線で半導体集積回路全面に敷設されている電源幹線との接続を容易にし、電源供給のための接続配線面積削減と電源設計工数削減の効果を得ることができる。
上記半導体集積回路では、前記電源遮断対象セルは、不定信号の伝播を防ぐ論理構造を出力側に有する。このため、電源遮断対象セルへの電源供給が遮断されている時、電源遮断対象セルから常時通電セルへの不定信号の伝播を防ぐことができる。
上記半導体集積回路では、前記電源スイッチセルは、2つの基本電源スイッチセルから構成され、各基本電源スイッチセル内の基準電位供給線側が共有され、前記電源スイッチセル内の基準電位で固定されるウェルが共通化されている。このように、基準電位で固定されるウェルが共通化されるため、半導体集積回路全体の面積の増加を防ぐことができる。
上記半導体集積回路では、前記電源スイッチセルは、前記ウェルの外側にセル枠を有し、左右に隣接するセルと前記ウェルは分離されている。このため、左右に隣接するセルとウェルにおける常時通電用電源と遮断用電源のショートを防ぐことができる。
上記半導体集積回路では、前記常時通電セルは、2つの基本常時通電セルから構成され、各基本常時通電セル内の基準電位供給線側が供給され、前記常時通電セル内の基準電位で固定されるウェルが共通化されている。このように、基準電位で固定されるウェルが共通化されるため、半導体集積回路全体の面積の増加を防ぐことができる。
上記半導体集積回路では、前記常時通電セルは、前記ウェルの外側にセル枠を有し、左右に隣接するセルと前記ウェルは分離されている。このため、左右に隣接するセルとウェルにおける常時通電用電源と遮断用電源のショートを防ぐことができる。
上記半導体集積回路では、前記電源遮断対象セルは、2つの基本電源遮断対象セルから構成され、各基本電源遮断対象セル内の基準電位供給線側が共有され、前記電源遮断対象セル内の基準電位で固定されるウェルが共通化されている。このように、基準電位で固定されるウェルが共通化されるため、半導体集積回路全体の面積の増加を防ぐことができる。
上記半導体集積回路では、前記電源遮断対象セルは、前記ウェルの外側にセル枠を有し、左右に隣接するセルと前記ウェルは分離されている。このため、左右に隣接するセルとウェルにおける常時通電用電源と遮断用電源のショートを防ぐことができる。
上記半導体集積回路では、前記電源スイッチセル、前記常時通電セル又は前記電源遮断対象セルは、隣接する回路セルと同一の電源で動作する回路である場合、前記隣接する回路セルと基準電位で固定されるウェルを共通化する。このため、ウェルに対する基準電位での固定を強化することができる。
本発明は、複数の回路セルを有する半導体集積回路であって、当該半導体集積回路の電源幹線と、前記電源幹線から縞状に配線された電源配線群と、一時的に前記回路セルへの電源供給を遮断する電源スイッチセルと、前記電源スイッチセルを介して遮断用電源が供給される電源遮断対象セルと、前記電源スイッチセルを介さず、常時通電用電源が供給される常時通電セルと、を備え、前記電源配線群は、第1層メタル配線を介して前記電源スイッチセルと前記電源遮断対象セルを接続する第1の遮断用電源供給線と、第2層メタル配線を介して前記電源スイッチセルと前記電源遮断対象セルを接続する第2の遮断用電源供給線と、第n層メタル配線を介して前記電源スイッチセルと前記電源遮断対象セルを接続する第nの遮断用電源供給線と、第n+1層メタル配線を介して前記電源スイッチセルと前記常時通電セルを接続するに基準電位供給線と、を含む半導体集積回路を提供する。このように、電源層を多層構造とすることにより、電源数が増えても、電源遮断対象セルとの接続を容易にし、電源供給のための接続配線面積を削減できる。
上記半導体集積回路では、前記基準電位はソース電源である。このため、電源幹線からの電源接続が容易になり、かつ、電源領域に依存しない自由な配置が可能となる。
上記半導体集積回路で、前記基準電位はドレイン電源である。このため、電源幹線からの電源接続が容易になり、かつ、電源領域に依存しない自由な配置が可能となる。
本発明は、上記半導体集積回路が備える電源スイッチセル、常時通電セル又は電源遮断対象セルが、隣接する回路セルと同一の電源で動作する場合、前記隣接する回路セルと基準電位で固定されるウェルを共通化する電源レイアウト設計方法を提供する。当該方法によれば、配置配線ツールでの自動配置時にウェルの共通化を意識する必要がなくなるため、配置配線ツールの既存機能で回路セルを用いたレイアウト設計が可能となる。
本発明に係る半導体集積回路及び多電源レイアウト設計方法によれば、電源幹線から回路セルの領域に常時通電用電源を供給する縞状に配線された配線箇所において、遮断用電源を迂回させてショートを回避する必要がない。このため、従来より電源構造が単純化され、電源設計作業の負担を軽減することができる。
また、2つの回路セルを組み合わせたセルを使用することで、基準電位で固定されるウェルで常時通電用電源と遮断用電源がショートすることなく、回路セルに供給される電源に配置領域を制限されないレイアウトが可能となる。このため、従来は設計作業の負担が大きかった、電源を考慮したリピータセルの挿入が容易になる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
電源スイッチセルにより電源供給の遮断を行う半導体集積回路について説明する。電源遮断を適用する半導体集積回路は、基準電位供給線(VSS線)とは別に仮想基準電位供給線(V‐VSS線)を有し、電源遮断対象セルをV‐VSS線に接続する。V‐VSS線はVSS線から電圧が供給されるが、VSS線からV‐VSS線への電気的接続は電源スイッチセルを介して行われる。
図1は、本発明に係る第1の実施形態の半導体集積回路の1チップレイアウトの一例を示す図である。図1に示す半導体集積回路は、スタンダードセル領域202内に、常時通電ブロック203と、それぞれ独立した第1の電源遮断対象ブロック204及び第2の電源遮断対象ブロック205とを有する。本実施形態によれば、図1に示されるチップ上辺のIOセル201から常時通電ブロック203への接続があるような場合、図2に示すように、第1の電源遮断対象ブロック204内に常時通電セルであるリピータセルを自由に配置できる。
図2に示す半導体集積回路のレイアウトを実現する方法について、図3を用いて説明する。図3は、電源スイッチセル309、常時通電セル310及び電源遮断対象セル311が行方向に隣接して配置された状態を平面図で示している。なお、図3では、Pウェル308を基準電位VSSに固定する基板コンタクトの図示が省略されている。
スタンダードセル領域のランダムロジック回路に電圧を供給するVDD線301は、第1層メタル配線で構成されている。VDD線301は、スタンダードセル領域における行方向のセル境界の一方に沿って配線され、隣接するスタンダードセル行で共有される。VDD線301は、N型不純物拡散領域305でゲート線306の間のドレイン領域に接続されている。一方、スタンダードセル領域における行方向のセル境界の他方に沿っては、第1層メタル配線で構成されたV‐VSS線303と、第2層メタル配線で構成されたVSS線302とが配線され、隣接するスタンダードセル行で共有されている。
電源スイッチセル309は、NMOSスイッチトランジスタが形成されるP型不純物拡散領域304を有する。P型不純物拡散領域304には、ゲート線306が交差して配置されている。ゲート線306は、図示していない上層配線層からなる制御ゲート線に接続される。2本のゲート線306の外側のソース領域には、第2層メタル配線で構成されたVSS線302が延び、ソース領域で第1層メタル配線を介して接続されている。また、ゲート線306の間のドレイン領域には、第1層メタル配線で構成されたV‐VSS線303が接続されている。電源スイッチセル309がオン状態の時には、V‐VSS線303はVSS線302と電気的に接続され、オフ状態の時には、V‐VSS線303はVSS線302から切り離されてフローティング状態となる。
図3では、常時通電セル310の一例として論理反転セル(インバータ)を示した。P型不純物拡散領域304のソース側には、第2層メタル配線で構成されたVSS線302が延び、第1層メタル配線を介して接続されている。このため、電源スイッチセル309のオン/オフにかかわらず、常時通電セル310は常に動作状態となる。
図3では、電源遮断対象セル311の一例としてインバータを示した。P型不純物拡散領域304のソース側には、第1層メタル配線で構成されたV‐VSS線303が接続されている。このため、電源スイッチセル309がオフの時は、供給される仮想基準電位V‐VSSがオフとなり、電源遮断対象セル311は動作しない。また、電源スイッチセル309がオンの時には仮想基準電位V‐VSSがオンとなり、電源遮断対象セル311は動作する。
図4に、図3に示した半導体集積回路をトランジスタで記述した回路図を示す。また、図5に、図3に示した半導体集積回路の電源構造の断面を模式的に示す。なお、図5では拡散層の図示が省略されている。
図6は、特許文献1に開示された半導体集積回路の電源構造を示す図である。図6に示す電源構造では、VSS線1602を第1層メタル配線で敷設し、V‐VSS線1603を第2層メタル配線で敷設している。このため、縦方向に第3層メタル配線で敷設されたVSS電源幹線1607からVSS線1602への接続部で、V‐VSS線1605を迂回させてショートを避ける必要があり、その結果、電源構造が複雑化していた。一方、本実施形態のように、V‐VSS線303を第1層メタル配線で敷設し、VSS線302を第2層メタル配線で敷設することにより、電源幹線との接続部でV‐VSS線303を迂回させる必要がなくなる。このため、電源設計が容易となる。
(第2の実施形態)
2種類の電源遮断対象セルを有する半導体集積回路について説明する。図7に、2種類の電源遮断対象セルを有する半導体集積回路の電源構造の断面を模式的に示す。図2に示すように、第1の電源遮断対象セル607の制御を行う第1の電源スイッチセル604のドレインに対し、第1層メタル配線で構成された第1のV‐VSS線602を配線し、第2の遮断対象セル608の制御を行う第2の電源スイッチセル605のドレインに対し、第2層メタル配線で構成された第2のV‐VSS線603を配線する。また、各電源スイッチセルのソースに対しては、第3層メタル配線で構成されたVSS線601を配線する。
本実施形態によれば、2種類の電源遮断対象セルを有する半導体集積回路であっても、電源の種類に左右されない自由な配置が可能となる。なお、本実施形態では、メタル層を3層構成としたが、n層構造(n≧4)のメタル層を用いて同様の電源配線を行えば、n−1種類の電源遮断対象セルを有する半導体集積回路であっても、電源の種類に異存しない自由な配置が可能となる。
(第3の実施形態)
従来のスタンダードセル方式では、Pウェルは行方向で共有されている。また、隣接する行間でPウェルを共有している場合も多い。第1の実施形態で説明した図1に示すレイアウトでは、VSS線とV‐VSS線がPウェルでショートするのを回避するために、トリプルウェル構造を用いてPウェルを分離する必要がある。このため、配置時のケアが煩雑となる。特に、隣接する行間でPウェルを分離する場合には行全体の間隔を広げる必要があるため、必要とする面積が大きくなる。
図8は、第3の実施形態の半導体集積回路が有するスタンダードセルの構造を示す図である。図8に示すスタンダードセルは、従来のスタンダードセルの2倍の高さを持つ。図8に示すように、セルの上下には第1層メタル配線で構成されたVDD線101が設けられ、セルの中央には第1層メタル配線で構成されたV‐VSS線103及び第2層メタル配線で構成されたVSS線102が設けられている。また、V‐VSS線103及びVSS線102の両側にはPウェル108が設けられ、Pウェル108にはN型不純物拡散領域105が形成され、用途に合わせてゲート線106を敷設し、ソース及びドレインを接続する。また、行方向には、左右に隣接するセルとショートしないよう、Pウェル108の外側にセル枠を設ける。なお、図8には一例として常時通電セルが示されているが、電源スイッチセルや電源遮断対象セルでも同様のセルを形成できる。
本実施形態によれば、常時通電セル、電源スイッチセル又は電源遮断対象セルを上記説明した2倍の高さを有するセルに置き換えることにより、Pウェルの電位が異なるセルが隣接して配置されても、ショートを起こさないレイアウトの実現が可能となる。
(第4の実施形態)
第1の実施形態で説明した図1に示すレイアウトにおいて、第3の実施形態で説明したセルを使用したリピータセルの挿入について説明する。
チップ上辺のIOセル201から常時通電ブロック203への接続に対するリピータセルとして、第1の電源遮断対象ブロック204に常時通電セルを配置する場合には、図9に示すように、電源スイッチセル及び常時通電セルを第3の実施形態で説明した高さが2倍のセルに置き換える。
また、チップ上辺のIOセル201から第2の電源遮断対象ブロック205への接続に対するリピータセルとして、第1の電源遮断対象ブロック204に電源遮断対象セル2を配置する場合には、図10に示すように、電源遮断対象セル2への電源供給を行う電源スイッチセル2を第1の電源遮断対象ブロック204内にも配置し、電源スイッチセル1、電源スイッチセル2、常時通電セル及び電源遮断対象セル2を第3の実施形態で説明した高さが2倍のセルに置き換える。
さらに、常時通電ブロック203にもリピータセルを配置する場合には、図11に示すように、常時通電ブロックにも電源スイッチセル2を配置し、電源遮断対象セル2を第3の実施形態で説明した高さが2倍のセルに置き換える。
また、チップ下辺のIOセルから第1の遮断対象ブロック204への接続に対するリピータセルも同様に配置する場合には、図12に示すように、常時通電ブロック203に電源スイッチセル1及び電源スイッチセル2を配置し、電源遮断対象セル1及び電源遮断対象セル2を第3の実施形態で説明した高さが2倍のセルに置き換える。
このように、異なる電源で動作しているブロック内にリピータセルを自由に配置することができる。このため、ブロック内に異電源のリピータ領域を作成する工数を削減でき、リピータ領域を作成することによるブロック形状や電源構造の複雑化を回避することができる。
なお、第3の実施形態のセルは従来のスタンダードセルよりもサイズが大きいため、面積増加が懸念されるが、ブロックを構成する論理については通常のスタンダードセルを用い、そのブロック内に配置する異電源のセルのみに第3の実施形態のセルを使用することにより、半導体集積回路全体の面積への影響を最小限に抑えることができる。但し、上述のようにリピータのみに使用する場合には、論理回路を構成するインスタンス数に対するリピータの数は微小であるため、面積増加はほとんど起こらないと考えられる。
(第5の実施形態)
第3の実施形態のセルが行方向に間隔なく連続して配置される場合、本来共通化できるPウェルが分離されるため、面積的な無駄が生じる。第5の実施形態では、この課題を解決する手法を図13及び図14を用いて説明する。
図13は、第3の実施形態のセルのPウェル電位固定を強化したPウェル電位固定強化版セルの構造を示す図である。図13に示すPウェル電位固定強化版セルでは、Pウェル1208をセル枠外まで延長して隣接セルのPウェルと共通化し、さらにVSS線1202による電位固定箇所を増やすことによってPウェル1208の電位を安定化させている。
図14は、スタンダードセルからPウェル電位固定強化版セルへの置き換えについて説明するフローチャートである。ステップ1301では、配置配線ツールを用いたスタンダードセルの自動配置を行う。ステップ1302では、置換候補セルの両隣のセルが置換候補セルと同一の電源で動作するセルであるかを調査する。両隣のセルが置換候補セルと同一の電源で動作する場合にはステップ1303に進み、同一の電源で動作しない場合にはステップ1304に進む。ステップ1303では、置換候補セルをPウェル電位固定強化版セルに置換する。ステップ1304では、配置配線ツールを用いた自動配線を行う。
本実施形態で説明したPウェル電位固定強化版セルを使用することにより、第3の実施形態のセルが連続して配置された場合に生じる無駄な領域をPウェル電位固定領域として有効に活用することができる。また、図14に示した置き換えステップ(ステップ1303)で、スタンダードセルの配置後にPウェル電位固定強化版セルへの置き換えを実施することにより、配置配線ツールを用いた自動配置時にPウェル電位固定強化版セルの使用を意識する必要がなくなる。このため、配置配線ツールの既存機能でPウェル電位固定強化版セルを使用したレイアウト設計が可能となる。
(第6の実施形態)
通常、電源遮断対象ブロックと常時通電ブロックの接続には、不定伝播防止セルとしてNAND等の論理素子を挿入し、出力側のセルに対する電源供給が遮断されている間は不定伝播防止セルによって論理を0又は1に固定することによって、常時通電ブロックに不定信号が伝播しないよう制御する。電源遮断対象ブロックと常時通電ブロックの間にリピータセルを挿入する場合には、不定伝播防止セルの前に配置するか後に配置するかによってリピータセルに供給するべき電源が異なるため、制御が難しいという課題があった。第6の実施形態では、この課題を解決する手法を図15及び図16を用いて説明する。
図15は、一例としてインバータと2入力NANDを1つのセルにまとめた複合セルの平面図である。図16は、図15に示した複合セルの回路図である。インバータは、V‐VSS線1403を介して仮想基準電位(V‐VSS)が供給される電源遮断対象セルである。また、2入力NANDは、VSS線1402を介して基準電位(VSS)が供給され、一方の入力ゲート1406には電源遮断時に信号を固定する制御信号が入力される不定伝播防止セルである。電源遮断対象セル(インバータ)の出力1404を、複合セル内で不定伝播防止セル(2入力NAND)のもう一方の入力1405に接続する。電源遮断対象ブロックと常時通電ブロックの境界にこの複合セルを使用することにより、リピータセルを電源遮断対象セルの後に配置して常時通電セル扱いできるため、リピータセルの挿入が容易になる。
第1〜第3、第5及び第6の実施形態では、ソース電源が遮断される場合を説明したが、ドレイン電源が遮断される場合でも同様の効果が得られる。但し、ドレイン電源が遮断される場合には、トリプルウェル構造ではなくツインウェル構造を用いる必要があり、上記説明中のVSSをVDD、V−VSSをV−VDD、PウェルをNウェル、NMOSトランジスタをPMOSトランジスタ、N型不純物拡散領域をP型不純物拡散領域、P型不純物拡散領域をN型不純物拡散領域にする必要がある。
本発明に係る半導体集積回路は、チップサイズを大きくすることなく省電力化が可能な半導体集積回路等として有用である。
本発明に係る第1の実施形態の半導体集積回路の1チップレイアウトの一例を示す図 電源遮断対象ブロックにリピータセル(常時通電セル)を配置する場合のレイアウト例 電源スイッチセル、常時通電セル及び電源遮断対象セルが行方向に隣接して配置された状態を示す平面図 図3に示した半導体集積回路をトランジスタで記述した回路図 図3に示した半導体集積回路の電源構造を断面で示す模式図 特許文献1に開示された半導体集積回路の電源構造を示す図 2種類の電源遮断対象セルを有する半導体集積回路の電源構造の断面を示す模式図 第3の実施形態の半導体集積回路が有するスタンダードセルの構造を示す図 電源遮断対象ブロックにリピータセル(常時通電セル)を配置する場合のレイアウト例 第1の電源遮断対象ブロック内に電源遮断対象セル2を配置する場合のレイアウト例 常時通電ブロックに電源遮断対象セル2を配置する場合のレイアウト例 常時通電ブロックに電源遮断対象セル1と電源遮断対象セル2を配置する場合のレイアウト例 第3の実施形態のセルのPウェル電位固定を強化したPウェル電位固定強化版セルの構造を示す図 スタンダードセルからPウェル電位固定強化版セルへの置き換えについて説明するフローチャート 一例としてインバータと2入力NANDを1つのセルにまとめた複合セルの平面図 図15に示した複合セルの回路図
符号の説明
101,301,401,501,1201,1601 VDD線(第1層メタル配線)
102,302,402,502,1202,1602 VSS線(第2層メタル配線)
103,303,403,503,1203,1603 V‐VSS線(第1層メタル配線)
104,304,1203 P型不純物拡散領域
105,305,1205 N型不純物拡散領域
106,306,1206 ゲート線
107,307,1207 Nウェル
108,308,1208 Pウェル
201 IOセル
202 スタンダードセル領域
203 常時通電ブロック
204 第1の電源遮断対象ブロック
205 第2の電源遮断対象ブロック
309,409,509 電源スイッチセル
310,410,510 常時通電セル
311,411,511 電源遮断対象セル
601 VSS線(第3層メタル配線)
602 第1のV‐VSS線(第1層メタル配線)
603 第2のV‐VSS線(第2層メタル配線)
604 第1の電源スイッチセル
605 第2の電源スイッチセル
606 常時通電セル
607 第1の電源遮断対象セル
608 第2の電源遮断対象セル
1604 VDD用コンタクト
1605 VSS用コンタクト
1606 電源スイッチセル
1607 VSS電源幹線(第3層メタル配線)

Claims (13)

  1. 複数の回路セルを有する半導体集積回路であって、
    当該半導体集積回路の電源幹線と、
    前記電源幹線から縞状に配線された電源配線群と、
    一時的に前記回路セルへの電源供給を遮断する電源スイッチセルと、
    前記電源スイッチセルを介して遮断用電源が供給される電源遮断対象セルと、
    前記電源スイッチセルを介さず、常時通電用電源が供給される常時通電セルと、を備え、
    前記電源配線群は、
    第1層メタル配線を介して前記電源スイッチセルと前記電源遮断対象セルを接続する遮断用電源供給線と、
    第2層メタル配線を介して前記電源スイッチセルと前記常時通電セルを接続する基準電位供給線と、
    を含む半導体集積回路。
  2. 請求項1に記載の半導体集積回路であって、
    前記電源遮断対象セルは、不定信号の伝播を防ぐ論理構造を出力側に有する半導体集積回路。
  3. 請求項1に記載の半導体集積回路であって、
    前記電源スイッチセルは、2つの基本電源スイッチセルから構成され、各基本電源スイッチセル内の基準電位供給線が共有され、前記電源スイッチセル内の基準電位で固定されるウェルが共通化されている半導体集積回路。
  4. 請求項3に記載の半導体集積回路であって、
    前記電源スイッチセルは、前記ウェルの外側にセル枠を有し、左右に隣接するセルと前記ウェルは分離されている半導体集積回路。
  5. 請求項1に記載の半導体集積回路であって、
    前記常時通電セルは、2つの基本常時通電セルから構成され、各基本常時通電セル内の基準電位供給線が共有され、前記常時通電セル内の基準電位で固定されるウェルが共通化されている半導体集積回路。
  6. 請求項5に記載の半導体集積回路であって、
    前記常時通電セルは、前記ウェルの外側にセル枠を有し、左右に隣接するセルと前記ウェルは分離されている半導体集積回路。
  7. 請求項1に記載の半導体集積回路であって、
    前記電源遮断対象セルは、2つの基本電源遮断対象セルから構成され、各基本電源遮断対象セル内の基準電位供給線が共有され、前記電源遮断対象セル内の基準電位で固定されるウェルが共通化されている半導体集積回路。
  8. 請求項7に記載の半導体集積回路であって、
    前記電源遮断対象セルは、前記ウェルの外側にセル枠を有し、左右に隣接するセルと前記ウェルは分離されている半導体集積回路。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の半導体集積回路であって、
    前記電源スイッチセル、前記常時通電セル又は前記電源遮断対象セルは、隣接する回路セルと同一の電源で動作する回路セルである場合、前記隣接する回路セルと基準電位で固定されるウェルを共通化する半導体集積回路。
  10. 複数の回路セルを有する半導体集積回路であって、
    当該半導体集積回路の電源幹線と、
    前記電源幹線から縞状に配線された電源配線群と、
    一時的に前記回路セルへの電源供給を遮断する電源スイッチセルと、
    前記電源スイッチセルを介して遮断用電源が供給される電源遮断対象セルと、
    前記電源スイッチセルを介さず、常時通電用電源が供給される常時通電セルと、を備え、
    前記電源配線群は、
    第1層メタル配線を介して前記電源スイッチセルと前記電源遮断対象セルを接続する第1の遮断用電源供給線と、
    第2層メタル配線を介して前記電源スイッチセルと前記電源遮断対象セルを接続する第2の遮断用電源供給線と、
    第n層メタル配線を介して前記電源スイッチセルと前記電源遮断対象セルを接続する第nの遮断用電源供給線と、
    第n+1層メタル配線を介して前記電源スイッチセルと前記常時通電セルを接続するに基準電位供給線と、
    を含む半導体集積回路。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の半導体集積回路であって、
    前記基準電位はソース電源である半導体集積回路。
  12. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の半導体集積回路であって、
    前記基準電位はドレイン電源である半導体集積回路。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の半導体集積回路が備える電源スイッチセル、常時通電セル又は電源遮断対象セルが、隣接する回路セルと同一の電源で動作する回路セルである場合、前記隣接する回路セルと基準電位で固定されるウェルを共通化する多電源レイアウト設計方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110752203B (zh) * 2019-10-30 2021-03-23 珠海格力电器股份有限公司 一种低功耗芯片及其制备方法

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