JP2010021260A - 極低温機器用の電流リードおよび端末接続構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】極低温側から常温側に引き出される極低温機器用の電流リード100であって、電流リード100は、互いに絶縁された複数本の素線を撚り合わせた撚り線構造を有する。各素線間が絶縁された撚り線構造の電流リード100とすることで、電流リード100の断面が素線単位に細分化され、渦電流損を低減することができる。電流リード100は、複数本のストランドが撚り合わされてなり、各ストランドは、互いに絶縁された複数本の素線を撚り合わされてなる構成が好ましい。この構成により表皮効果を実質的に緩和し、電流流路として利用される素線数を実質的に増やすことで電流リード100を小型化する。
【選択図】図2
Description
以下に、本発明の実施例に係る電流リード及びその電流リードを用いた超電導ケーブルの終端接続構造を図に基づいて説明する。各図において、同一部材には同一符号を付す。図1は、同終端接続構造の概略全体図、図2は同終端接続構造におけるブッシング近傍の拡大説明図、図3は同電流リード及びストランドの模式断面図である。
図1に示す終端接続構造は、常温側と超電導ケーブル1の端部が配される低温側との間で、ブッシング10を介して電力の出入力を行うものである。具体的には、超電導ケーブル1の端部と、ケーブル1が有する超電導導体に接続されて低温側と常温側との間で電気的導通をとるブッシング10と、ケーブル1の端部とブッシング10とを接続する接続部2と、接続部2が収納される終端接続箱(低温容器)3とを備える。
図2に基づいて、ブッシング周辺の構成をより詳しく説明する。このブッシング10は、電流リード100と、その電流リード100を覆う固体絶縁層150とを備える。電流リード100の詳細は後述する。固体絶縁層150は、電気絶縁性に優れるFRPなどにて形成される。このブッシング10の中間部の外周には、ブッシング10を冷媒槽20に固定するためのフランジ152を設けており、フランジ152の一面が冷媒槽側に、他面が碍管40側に配置され、真空槽30内には配置されない。この配置により、フランジ152は冷媒槽20を封止する封止部材として機能し、ブッシング10の長手方向を常温側と極低温側とに区画する境界となる。そして、この終端接続構造の最も特徴とするところは、ブッシング10を構成する電流リード100が、互いに絶縁された素線を撚り合わせて構成されていることにある。以下、電流リード100の構成を図3に基づいて詳しく説明する。
この電流リード100は、図3(A)に示すように、複数本のストランド110を撚り合わせて構成され、断面積が長手方向に一様な構成である。ここでは、電流リードの断面積を約2500mm2とした。さらに、図3(B)に示すように、このストランド110は互いに絶縁された複数本の素線112を撚り合わせて構成されている。その素線112としては、絶縁被覆を有する銅線とした。この素線の直径は2.6mmである。説明の便宜上、図3では実際の本数よりも少ない本数の素線112を示し、ストランド110間の隙間も誇張して示している。
次に、長手方向に順次段階的に径が縮小される本発明電流リードの実施例を図5に基づいて説明する。本実施例と実施例1−1との相違点は、電流リードの構成だけであるため、この相違点について以下に説明する。
次に、長手方向に順次段階的に径が縮小される本発明電流リードであって、径の変わる段部に接合部がない実施例を図6(B)に基づいて説明する。この実施例は、電流リードの径を途中で異ならせるための構成が実施例1−2と相違するのみであるため、この相違点について以下に説明する。
次に、本発明電流リードを超電導限流器の導体引出構造に適用した例を図7に示す。この限流器は、冷媒槽20と、この冷媒槽20の外側を覆う真空槽30と、超電導コイル55と、超電導コイル55に接続される一対のブッシング10(引出部)と、真空槽30の外側に突出する碍管40とを有する。
超電導限流器においても実現することができる。
10 ブッシング
100 電流リード 100c 中心部 100L 太径部 100M 中間部
100S 細径部 100J 接合部 100St 段部
110 ストランド 112 素線 112c 中心素線 112p 外周素線
120 セグメント
20 冷媒槽 30 真空槽 40 碍管 50 コア 55 超電導コイル
150 固体絶縁層 152 フランジ
160 接合金具 160L 太径筒部 160S 小径筒部
Claims (10)
- 極低温側から常温側に引き出される極低温機器用の電流リードであって、
前記電流リードは、互いに絶縁された複数本の素線を撚り合わせた撚り線構造を有することを特徴とする極低温機器用の電流リード。 - 前記電流リードは、複数本のストランドが撚り合わされてなり、
各ストランドは、互いに絶縁された複数本の素線を撚り合わされてなることを特徴とする請求項1に記載の極低温機器用の電流リード。 - 前記電流リードの断面積が、常温側から極低温側に向けて、段階的に縮小されることを特徴とする請求項1又は2に記載の極低温機器用の電流リード。
- 断面積が異なる電流リード同士を接合する接合部を備え、
その接合部は、径の大きい電流リードの端部に圧縮接続される太径側圧縮部と、径の小さい電流リードの端部に圧縮接続される細径側圧縮部とが一体化された接合金具を備えることを特徴とする請求項3に記載の極低温機器用の電流リード。 - 断面積が異なる電流リード同士を接合する接合部を備え、
この接合部は、
径の大きい電流リードの端部に取り付けられる太径側固定部と、径の小さい電流リードの端部に取り付けられる細径側固定部とが一体化された接合金具と、
前記太径側固定部と細径側固定部の各々に対して各電流リードを接続する半田部とを備えることを特徴とする請求項3に記載の極低温機器用の電流リード。 - 前記素線間を絶縁するために少なくとも一部の素線に絶縁被覆が施され、
その絶縁被覆は、半田部を形成する際の熱によって溶融除去される樹脂からなることを特徴とする請求項5に記載の極低温機器用の電流リード。 - 前記電流リードは、複数本のストランドが撚り合わされてなり、
各ストランドは、1本の中心素線と、この中心素線の周りに撚り合わされる複数本の外周素線とを備え、
前記中心素線は、素線間を絶縁するための絶縁被覆が施されていないことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の極低温機器用の電流リード。 - 前記電流リードは、引き抜き加工により段階的に径が縮小されるように成形され、
その径が変わる段部には電流リードの接合部が設けられていないことを特徴とする請求項3に記載の極低温機器用の電流リード。 - 極低温機器と、この機器に接続される電流リードとを備える端末接続構造であって、
前記電流リードが、請求項1〜8の何れか1項に記載の電流リードであることを特徴とする端末接続構造。 - 前記極低温機器が、超電導ケーブル又は超電導限流器であることを特徴とする請求項9に記載の端末接続構造。
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