JP2010021107A - バックライト用ソケット - Google Patents

バックライト用ソケット Download PDF

Info

Publication number
JP2010021107A
JP2010021107A JP2008182864A JP2008182864A JP2010021107A JP 2010021107 A JP2010021107 A JP 2010021107A JP 2008182864 A JP2008182864 A JP 2008182864A JP 2008182864 A JP2008182864 A JP 2008182864A JP 2010021107 A JP2010021107 A JP 2010021107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorescent lamp
circuit board
detaching
lateral
attaching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008182864A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Igarashi
祐介 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiko Denki Co Ltd
Original Assignee
Taiko Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiko Denki Co Ltd filed Critical Taiko Denki Co Ltd
Priority to JP2008182864A priority Critical patent/JP2010021107A/ja
Publication of JP2010021107A publication Critical patent/JP2010021107A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fastening Of Light Sources Or Lamp Holders (AREA)
  • Connecting Device With Holders (AREA)

Abstract

【課題】取付誤差や蛍光灯の熱膨張を可撓部が変形することで吸収するようにしたバックライト用ソケットにおいて、蛍光灯を取り外す際に可撓部が過大に変形して塑性変形してしまうことを防止する。
【解決手段】蛍光灯30を弾性的に挟持又は解放する蛍光灯着脱部50aと、回路基板40に装着される基板固定部50bと、基板固定部50bと蛍光灯着脱部50aとの間に設けられた可撓部55とを備えたバックライト用ソケット50であって、蛍光灯着脱部50aが、基板固定部50bに対し、回路基板40と平行な面内にて蛍光灯30の軸線X3と直交する横方向(Y方向)の移動量を制限するための横方向制限部100を有し、基板固定部50bが、横方向制限部100に対し、横方向に所定の横方向隙間CYを隔てて配設された横方向当接部110を有し、蛍光灯着脱部50aの基板固定部50bに対する横方向の移動量が、横方向隙間CYの長さに制限されたもの。
【選択図】図3

Description

本発明は、液晶ディスプレイ等に備えられるバックライト用ソケットに関するものである。
例えば、液晶テレビに用いられる液晶ディスプレイは、拡散板、光学シート等からなる光学部材と反射板との間に、その光学部材を照射するバックライトとして複数の蛍光灯が平行に近接して配設された構成となっている。
この蛍光灯は、そのガラス管の直径が1.8mm、2.0mm、2.2mm、2.6mm・・・5.0mmと言った極細のもので、且つ同ガラス管の両端部を夫々覆うように金属管状の電極を配して成る。この蛍光灯は、両端部の電極が回路基板に取り付けられた一対のバックライト用ソケット(以下ソケット)に嵌め込まれて保持され、導通される(特許文献1参照)。
特許文献1に記載された発明によれば、回路基板に取り付けられた一対のソケット(文献1における導電性クリップ210)に蛍光灯を嵌め込むだけで、液晶ディスプレイに蛍光灯を的確に且つ容易にセットすることができるので、液晶ディスプレイの生産性を高めることができる。
特開2006−351527号公報
ところで、特許文献1に記載されたソケットは、蛍光灯の電極が嵌め込まれる部分が回路基板にしっかりと固定される構造となっており、嵌め込まれた蛍光灯が回路基板に対して殆ど移動できない構造となっている。
このため、回路基板に取り付けられた一対のソケット同士の軸線がずれている場合、それらソケットに嵌め込まれて支持される蛍光灯に曲げが加わり、蛍光灯に応力が作用してしまう。また、蛍光灯が点灯して発熱して膨張した場合も、蛍光灯の電極がソケットにしっかりと保持されているためその逃げ場がなく、この熱膨張による応力も蛍光灯に作用してしまう。これらの応力により、上述のように極細で脆弱なガラス管から成る蛍光灯が破損する可能性がある。殊に、大型テレビ用の液晶ディスプレイにあっては、その直径に比して非常に長尺の蛍光灯を採用することになり、上記軸線のずれ並びに熱膨張の影響が増幅されることから、蛍光灯の破損の可能性が高まる。
この対策として、本発明者は、ソケットを、蛍光灯を弾性的に挟持又は解放する蛍光灯着脱部と、回路基板に装着固定される基板固定部と、この基板固定部と上記蛍光灯着脱部との間に設けられた可撓部とから構成し、基板固定部を回路基板に装着固定した状態で、蛍光灯着脱部に蛍光灯を挟持させるようにしたバックライト用ソケットを創案した。このバックライト用ソケットによれば、蛍光灯着脱部が可撓部を介して基板固定部に移動可能に支持(フローティング支持)されているため、基板固定部を回路基板に固定し、蛍光灯着脱部に蛍光灯を挟持した状態において、回路基板に対する蛍光灯の移動が、可撓部が適宜変形することで許容される。よって、上述した対となるソケット同士の軸線のずれや蛍光灯の熱膨張を吸収できる。
しかし乍ら、このバックライト用ソケットにおいては、蛍光灯着脱部に弾性的に挟持された蛍光灯を取り外す際に、その取り外し力が可撓部に集中し、可撓部が変形してしまう。例えば、蛍光灯を回路基板の垂直方向に対して斜めの方向に移動させて蛍光灯着脱部から取り外すと、可撓部は、回路基板に対する垂直方向に変形するのみならず、回路基板と平行な面内にて蛍光灯の軸線と直交する方向(横方向)及び蛍光灯の軸線に沿った方向(縦方向)にも変形する。そして、これらの方向における可撓部の変形量が過大になると、可撓部が塑性変形してしまい、蛍光灯を支持する位置がずれてしまうという問題が生じる。
以上の事情を鑑みて創案された本発明の目的は、取付誤差や蛍光灯の熱膨張を可撓部が変形することで吸収するようにしたバックライト用ソケットにおいて、蛍光灯を取り外す際に可撓部が過大に変形して塑性変形してしまうことを防止したバックライト用ソケットを提供することにある。
請求項1に係る発明は、回路基板に実装され、バックライトとしての蛍光灯が着脱されるバックライト用ソケットであって、蛍光灯を弾性的に挟持又は解放する蛍光灯着脱部と、回路基板に装着される基板固定部と、該基板固定部と上記蛍光灯着脱部との間に設けられた可撓部とを備え、上記蛍光灯着脱部が、上記基板固定部に対し、上記回路基板と平行な面内にて上記蛍光灯の軸線と直交する横方向の移動量を制限するための横方向制限部を有し、上記基板固定部が、上記横方向制限部に対し、上記横方向に所定の横方向隙間を隔てて配設された横方向当接部を有し、上記蛍光灯着脱部が、上記基板固定部に対して上記横方向に上記横方向隙間の長さ移動したとき上記横方向制限部が上記横方向当接部に当接し、それ以上の移動が制限されるものである。
請求項2に係る発明は、回路基板に実装され、バックライトとしての蛍光灯が着脱されるバックライト用ソケットであって、蛍光灯を弾性的に挟持又は解放する蛍光灯着脱部と、回路基板に装着される基板固定部と、該基板固定部と上記蛍光灯着脱部との間に設けられた可撓部とを備え、上記蛍光灯着脱部が、上記基板固定部に対し、上記回路基板と平行な面内にて上記蛍光灯の軸線に沿った縦方向の移動量を制限するための縦方向制限部を有し、上記基板固定部が、上記縦方向制限部に対し、上記縦方向に所定の縦方向隙間を隔てて配設された縦方向当接部を有し、上記蛍光灯着脱部が、上記基板固定部に対して上記縦方向に上記縦方向隙間の長さ移動したとき上記縦方向制限部が上記縦方向当接部に当接し、それ以上の移動が制限されるものである。
請求項3に係る発明は、回路基板に実装され、バックライトとしての蛍光灯が着脱されるバックライト用ソケットであって、蛍光灯を弾性的に挟持又は解放する蛍光灯着脱部と、回路基板に装着される基板固定部と、該基板固定部と上記蛍光灯着脱部との間に設けられた可撓部とを備え、上記蛍光灯着脱部が、上記基板固定部に対し、上記回路基板と平行な面内にて上記蛍光灯の軸線と直交する横方向の移動量を制限するための横方向制限部と、上記回路基板と平行な面内にて上記蛍光灯の軸線に沿った縦方向の移動量を制限するための縦方向制限部と、上記回路基板に垂直な高さ方向の移動量を制限するための高さ方向制限部とを有し、上記基板固定部が、上記横方向制限部に対して上記横方向に所定の横方向隙間を隔てて配設された横方向当接部と、上記縦方向制限部に対して上記縦方向に所定の縦方向隙間を隔てて配設された縦方向当接部と、上記高さ方向制限部に対して上記高さ方向に所定の高さ方向隙間を隔てて配設された高さ方向当接部とを有し、上記蛍光灯着脱部が、上記蛍光灯の下方に位置する基部から上記横方向に延出された部分を有し、該部分に、上記横方向制限部、縦方向制限部及び高さ方向制限部が配設され、上記基板固定部が、上記回路基板に装着される複数のリード部を連結する連結部を有し、該連結部に、上記横方向当接部、縦方向当接部及び高さ方向当接部が配設されたものである。
本発明によれば、取付誤差や蛍光灯の熱膨張を可撓部が変形することで吸収するようにしたバックライト用ソケットにおいて、蛍光灯を取り外す際に可撓部が過大に変形して塑性変形してしまうことを防止できる。
以下、本発明の好適実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、液晶ディスプレイの光学部材(図示しない拡散板、光学シート等からなる)の背面辺りを示す模型的斜視図である。
10は反射板、30はバックライトとしての蛍光灯、40は回路基板、50はバックライト用ソケット(以下ソケット)を示す。回路基板40は矩形状に形成されており、その両端部にソケット50が夫々十個ずつ計十対配設されている。これらソケット50には、蛍光灯30が十本架け渡されてセットされ、これら蛍光灯30と対向する回路基板40の表面には反射板10が取り付けられている。図1では右側の二本の蛍光灯30は省略されている。
本実施形態ではソケット50が十対でそこに十本の蛍光灯30がセットされる例を示したが、それらの数は液晶ディスプレイの大きさ等によって必要数量が決まって来るものであり、十対及び十本に限定されない。また、回路基板40の両端部に配設されたソケット50は、通常、一端側のものが電源に連なり、他端側のものがアースされるが、ここでは詳しい説明は省略する。
図2は、ソケット50に蛍光灯30をセットした状態を示す拡大斜視図である。図中、Xは回路基板40と平行な面内にて蛍光灯30の軸線に沿った方向(縦方向)、Yは回路基板40と平行な面内にて蛍光灯30の軸線と直交する方向(横方向)、Zは回路基板40に対して垂直な方向(高さ方向)である。
蛍光灯30は、ガラス製の細長い管部31と、その両端にはめ込まれた管状の外部電極32(金属製)とを有しており、各外部電極32がソケット50の保持部51に弾性的に挟持されている。
一対のソケット50は、設計的には、一方のソケット50の軸線X1と他方のソケット50の軸線X2とがほぼ一致するように、回路基板40に取り付けられている。但し、製造上の誤差等の理由により軸線X1、X2が或る程度以上にずれることも考えられ、その場合、軸線X1、X2のずれがソケット50の可撓部55で吸収される状況については後述する。
図3は、ソケット50単体の斜視図、図4は、ソケット50を成形すべく打ち抜かれた薄い金属製の板Kを示す斜視図である。
ソケット50は、蛍光灯30を弾性的に挟持又は解放する保持部51を有する蛍光灯着脱部50aと、回路基板40に装着されるリード部52を有する基板固定部50bと、基板固定部50bと蛍光灯着脱部50aとの間に設けられた可撓部55とを備えている。
蛍光灯着脱部50aは、基部54と、基部54から高さ方向(Z方向)に延出された保持部51と、基部54から横方向(Y方向)に延出された部分に配設された高さ方向制限部56とを備えている。
基部54はXY平面と平行な板体からなる。基部54には、その横方向の両側にスリットSを介して2葉づつ計4葉形成された保持片51Hから成る保持部51が設けられている。各保持片51Hは、蛍光灯30の外部電極32の曲率に対応する曲率の抱き込み部51D、これと逆の方向に湾曲した誘い込み部51Y、その先端の自由端51J等を有し、保持部51は、全体として、あたかも文字Ωを倒立させた如き形状となっている。
なお、前記軸線X1、X2は、狭義にとらえると、この抱き込み部51Dの曲率中心を通る線ということができる。
基部54の縦方向(X方向)の一端には、高さ方向(Z方向)に延出された2本のストッパ57が設けられ、ストッパ57の先端には、外方に屈曲されたガイド部57Gが形成されている。このストッパ57により、蛍光灯30の外部電極32を保持部51に嵌め込む際、蛍光灯30の端面33(図2参照)がガイド部57Gに当接されてストッパ57に沿って案内され、蛍光灯30の縦方向の位置決めがなされる。
基部54には、縦方向に間隔を隔てて高さ方向に延出された突き当て部58が設けられている。突き当て部58には、蛍光灯30の外部電極32を保持部51に嵌め込む際、外部電極32が当接され、これにより嵌め込み深さが過度に大きくなることが防止される。
基部54には、上述したように高さ方向制限部56が設けられている。詳しくは、基部54は、その縦方向(X方向)の両端部に、夫々横方向(Y方向)に延出された部分を計4片有し、それらの部分の上面が高さ方向制限部56となっている。高さ方向制限部56と基部54の上面とは同一平面に配設されている。高さ方向制限部56の機能については後述する。
他方、前記基板固定部50bは、縦方向に間隔が隔てられた複数のリード部52と、これらリード部52を連結する連結部53とを有する。なお、リード部52は、基部54の片側にて1個でもよく、連結部53を省略してリード部52に直接可撓部55を接続してもよい。
基板固定部50bは、ソケット50を回路基板40に実装したとき、基部54と回路基板40との間に第1高さ方向隙間C1を形成するためのスペーサー部52Tを有する。スペーサー部52Tは、本実施形態ではリード部52に備えられた立上部から成るが、この構成に限られることはない。すなわち、スペーサー部52Tは、基部54と回路基板40との間に第1高さ方向隙間C1を形成できれば足り、リード部52と可撓部55との間に設けられても、可撓部55の一部であってもよい。
各スペーサー部52Tは、本実施形態では、基部54が回路基板40に対して平行となるように、長さが揃えられている。但し、対となるソケット50の軸線X1、X2の方向が一致するのであればそれらソケット50の基部54と回路基板40とは必ずしも平行である必要はなく、その場合、各スペーサー部52Tの長さが全ては揃わないことになる。
連結部53は、その両端部から縦方向に夫々延出された部分を有し、それらの部分の下面が、高さ方向当接部59となっている。高さ方向当接部59は、高さ方向制限部56に対して、高さ方向(Z方向)に第2高さ方向隙間C2(請求項3の高さ方向隙間に相当)を隔てて配設されている。なお、連結部53を省略した場合、高さ方向当接部59は、スペーサー部52Tに繋げて、連結部53のあった位置に配設される。
上記第1高さ方向隙間C1、第2高さ方向隙間C2は、後述するように、基板固定部50bに対して蛍光灯着脱部50aが高さ方向に移動したとき、可撓部55の変形量が塑性変形に至らないように設定される。第1高さ方向隙間C1と第2高さ方向隙間C2とは同等であってもよい。
上述したように、図3に示す蛍光灯着脱部50aは、基板固定部50bに対し、回路基板40から垂直に離間する方向(高さ方向:Z方向)の移動量を制限するための高さ方向制限部56を有し、基板固定部50bは、高さ方向制限部56に対し、高さ方向に所定の第2高さ方向隙間C2を隔てて配設された高さ方向当接部59を有する。そして、蛍光灯着脱部50aが、基板固定部50bに対して高さ方向に上記第2高さ方向隙間C2の長さ移動したとき、高さ方向制限部56が高さ方向当接部59に当接し、それ以上の移動が制限されるようになっている。
また、蛍光灯着脱部50aは、基板固定部50bに対し、回路基板40と平行な面内(XY面内)にて蛍光灯30の軸線と直交する横方向(Y方向)の移動量を制限するための横方向制限部100を有し、基板固定部50bは、横方向制限部100に対し、横方向に所定の横方向隙間CYを隔てて配設された横方向当接部110を有する。そして、蛍光灯着脱部50aが、基板固定部50bに対して横方向に横方向隙間CYの長さ移動したとき横方向制限部100が横方向当接部110に当接し、それ以上の移動が制限されるようになっている。
横方向制限部100は、基部54から横方向に延出された部分(上面が高さ方向制限部56となる部分)を高さ方向に折り曲げ、その折り曲げた部分の幅方向内面からなる。横方向当接部110は、連結部53の両端部から縦方向(X方向)に延設された部分の幅方向外面からなる。これら横方向制限部100と横方向当接部110との間の距離、即ち横方向隙間CYは、蛍光灯着脱部50aが基板固定部50bに対して横方向に移動したとき、可撓部55の変形量が塑性変形に至らないように設定される。
また、蛍光灯着脱部50aは、基板固定部50bに対し、回路基板40と平行な面内(XY面内)にて蛍光灯30の軸線に沿った縦方向(X方向)の移動量を制限するための縦方向制限部200を有し、基板固定部50bは、縦方向制限部200に対し、縦方向に所定の縦方向隙間CTを隔てて配設された縦方向当接部210を有する。そして、蛍光灯着脱部50aが、基板固定部50bに対して縦方向に縦方向隙CTの長さ移動したとき縦方向制限部200が縦方向当接部210に当接し、それ以上の移動が制限されるようになっている。
縦方向制限部200は、基部54から横方向に延出された部分(上面が高さ方向制限部56となる部分)の、縦方向における外側縁面からなる。縦方向当接部210は、連結部53の両端部から縦方向に延設された部分から高さ方向下方に延設された部分の、縦方向における内側縁面からなる。これら縦方向制限部200と縦方向当接部210との間の距離、即ち縦方向隙間CTは、蛍光灯着脱部50aが基板固定部50bに対して縦方向に移動したとき、可撓部55の変形量が塑性変形に至らないように設定される。
さて、可撓部55は、一端が蛍光灯着脱部50aの基部54に、他端が基板固定部50bの連結部53に接続された逆U字状(ヘアピン状)の部材からなり、基部54の横方向両側部に縦方向に間隔を隔てて、計4本、設けられている。可撓部55は、それ自身が弾性変形することで、基板固定部50bに対して蛍光灯着脱部50aが或る程度の範囲で、高さ方向、横方向及び縦方向に移動することを許容する。なお、連結部53を省略した場合、可撓部55は、スペーサー部52Tに接続される。
以上の構成からなるソケット50は、図4に示すように、一枚の金属板を打ち抜き、そこに基部54に対して横方向に延出させて片持梁状に保持部51、可撓部55、高さ方向制限部56となる部位を成形すると共に、可撓部55に繋がる連結部53及びリード部52となる部位を成形し、このように打ち抜かれた板Kを適宜折り曲げて成形される。なお、基部54の中央の平坦な部分は、ソケット50を図示しない吸着器で捕捉する際の吸着部Fである。
図4に示すように、上記板Kにおいて、高さ方向制限部56となる部位の端部の上面が、高さ方向に折り曲げられて横方向制限部100となる部分であり(図3参照)、高さ方向制限部56となる部位の縦方向(X方向)における外側端面が、縦方向制限部200となる部分であり、連結部53の両端から縦方向に延出された部分の横方向(Y方向)における外側端面が、高さ方向当接部59となる部分であり、連結部53の両端から縦方向に延出された部分の上面が、横方向当接部110となる部分であり、連結部53の両端から縦方向に延出された部分から更に横方向に延出された部分の、縦方向における内側縁面が、縦方向当接部210となる部分である。
斯様な金属製の板Kを適宜折り曲げて成形されたソケット50は、図1に示すように、回路基板40の両端部に十個ずつ計十対、整列して実装され、電源或いはアースに接続される。詳しくは、これらソケット50は、対となる一方のソケット50の軸線X1とこれと対となる他方のソケット50の軸線X2とが一致するように、且つ両方のソケット50の夫々のストッパ57に蛍光灯30の端面33が適切に当接し得るように、回路基板40に取り付けられる。
本実施形態の作用を述べる。
ソケット50に蛍光灯30を装着するときには、図2、図3に示す保持部51の誘い込み部51Yの上に蛍光灯30の外部電極32を載置し、蛍光灯30の端面33をストッパ57のガイド部57Gに沿わせつつ、外部電極32を下方に押し込む。すると、保持部51の保持片51Hが外部電極32の進入によって弾性的に外側に押し開かれ、外部電極32が抱き込み部51Dに降下することが許容されて、突き当て部58に当接するまで降下した後、弾性変形した保持片51が復元して外部電極32を抱き込む。こうして、蛍光灯30の装着が完了する。
ここで、ソケット50は、リード部52により回路基板40に実装された状態において、基部54が回路基板40から第1高さ方向隙間C1だけ浮いて(離間して)おり、且つ基部54とリード部52との間には可撓部55が設けられている。よって、保持部51に挟持された蛍光灯30は、縦方向(X方向)のみならず、それに直角な横方向(Y方向)や高さ方向(Z方向)にも移動することが可能である。
従って、仮に前記一方のソケット50の軸線X1と他方のソケット50の軸線X2とが、横方向または高さ方向に若干ずれていても、蛍光灯30をそれらソケット50にセットした際、可撓部55が撓んでこのずれを吸収し、蛍光灯30にストレスを与えるようなことがない。
また、蛍光灯30が点灯して熱を発し、それ自身が軸線X3方向に膨張した場合でも、可撓部55が縦方向に撓んでこの熱膨張ずれを吸収するため、蛍光灯30にストレスを与えるようなことがない。
ところで、ソケット50に蛍光灯30をセットするときは、保持部51の誘い込み部51Yを介して抱き込み部51Dに外部電極32を押し込むことになるところ、この押し込み力により、保持片51Hが弾性変形しつつ可撓部55も撓むことになる。
ここで、可撓部55のZ方向の撓み量が第1高さ方向隙間C1の長さに達した時点で基部54の裏面が回路基板40に当接し、可撓部55がそれ以上変形することが防止され、同時に、回路基板40からの反力が生じるので、外部電極32の押し込み(セット)が達成される。但し、連結部53の端部から垂下する縦方向当接部210を有する部分の先端下面と回路基板40との隙間を、上記第1高さ方向隙間C1としてもよい。
この結果、蛍光灯30のセット時、可撓部55に過度の撓み(弾性変形を越えて塑性変形に至る撓み)が発生することはなく、可撓部55の機能が損なわれるようなことはない。可撓部55が塑性変形してしまうと、対となる一方のソケット50の軸線X1と他方のソケット50の軸線X2のずれを招いてしまう。
加えて、このソケット50では、蛍光灯着脱部50aの基部54に突き当て部58が設けられているので、保持部51に押し込まれる蛍光灯30の外部電極32の下降位置が、突き当て部58に当接するまでに制限される。よって、外部電極32が保持片51Hの下部の窄まり部51S(図3参照)を押圧して、弾性限界を超えて押し開き、保持片51Hを塑性的に変形させ、前記抱き込み部51Dの曲率や軸線X1を狂わせてしまうことが防止される。
また、蛍光灯30をソケット50にセットする作業は、従来と変わるところがなく、生産性が損なわれない。
次に、ソケット50から蛍光灯30を抜き取る場合には、抱き込み部51Dから外部電極32をZ方向に引き出すことになり、この引き出し力によって保持片51Hが弾性変形しつつ基部54が引き上げられて可撓部55も撓むことになる。
ここで、基部54のZ方向の変位量が第2高さ方向隙間C2の長さに達した時点で高さ方向制限部56が高さ方向当接部59に当接し、基部54のZ方向のそれ以上の変位が止められ、従って可撓部56の過度な撓みが阻止され、同時に、上記引き出し力は専ら保持片51Hの押し開き力として作用し、蛍光灯30の抜き取りが達成される。よって、蛍光灯30の抜去時、可撓部55にZ方向の過度の撓み(弾性変形を越えて塑性変形に至る撓み)が発生することはなく、可撓部55の機能が損なわれるようなことはない。
仮に、高さ方向制限部56及び高さ方向当接部59が存在しないとすると、ソケット50から蛍光灯30を抜き取る際に、可撓部55が上方に引き伸ばされて塑性変形してしまい、軸線X1が元の位置から上方に変位し、相手方ソケット50の軸線X2に対してZ方向にずれが生じかねないところ、このような問題が高さ方向制限部56及び高さ方向当接部59によって未然に防止される。
ソケット50から蛍光灯30を抜き取る場合、上述の如き蛍光灯30を回路基板40の垂直方向(Z方向)に引き上げることは稀で、通常は斜め上方向に引くことになり、従って基部54は、Z方向に変位するのみならず、Y方向及びX方向にも変位する。
ここで、基部54のY方向(横方向)の変位量が横方向隙間CYの長さに達した時点で横方向制限部100が横方向当接部110に当接し、基部54の横方向に関するそれ以上の変位の進行が阻止され、蛍光灯30の適切な抜き取りが達成される。よって、蛍光灯30の抜去時、可撓部55に横方向の過度の撓みが発生することはない。
仮に、横方向制限部100及び横方向当接部110が存在しないとすると、ソケット50から蛍光灯30を抜き取る際に、抜き取り方向によっては可撓部55が横方向に引き伸ばされて塑性変形してしまい、軸線X1が元の位置から横方向に変位し、相手方ソケット50の軸線X2に対して横方向にずれが生じかねないところ、このような問題が未然に防止される。
また、基部54のX方向(縦方向)の変位量が縦方向隙間CTの長さに達した時点で縦方向制限部200が縦方向当接部210に当接し、基部54の縦方向に関するそれ以上の変位の進行が阻止され、蛍光灯30の適切な抜き取りが達成される。よって、蛍光灯30の抜去時、可撓部55に縦方向の過度の撓みが発生することはない。
仮に、縦方向制限部200及び縦方向当接部210が存在しないとすると、ソケット50から蛍光灯30を斜めに抜き取る際に、可撓部55が縦方向に引き伸ばされて塑性変形してしまうところ、このような問題が未然に防止される。
また、本実施形態に係るソケット50は、薄い金属製の板Kを打ち抜き、それを折り曲げる等して立体形成したので、複数の構成部品を別途に用意してそれらを組み立てるような煩雑な生産工程がなく、容易に低コストで製造できる。よって、非常に廉価なソケット50を提供することができる。
さらに、図4中、記号Fで示す前記基部54の中央部位は、ソケット50(半完成品を含む)を吸着器で捕捉する際の吸着部とするのに最適な部位で、この部位の存在により、組み立て性の向上に寄与することができる。
本発明の別の実施形態を図5に示す。
このソケットは、高さ方向制限部56及び高さ方向当接部59、横方向制限部100及び横方向当接部110、縦方向制限部200及び縦方向当接部210の形状のみが前実施形態と異なり、その他の構成は前実施形態と同様となっているので、相違点のみを説明する。
高さ方向制限部56は、蛍光灯着脱部50aの基部54から横方向(Y方向)に延出された部分の上面からなり、高さ方向当接部59は、基板固定部50bの連結部53の両端部から縦方向(X方向)に延設された部分の高さ方向下面からなる。これら高さ方向制限部56と高さ方向当接部59とは、高さ方向に第2高さ方向隙間C2だけ離間されており、ソケット50を上方(Z方向)から見て対角の位置に一対配設されている。
横方向制限部100は、蛍光灯着脱部50aの基部54から横方向に延出され上面が高さ方向制限部56となる部分を高さ方向に折り曲げ、その折り曲げた部分の幅方向外面からなる。横方向当接部110は、基板固定部50bの連結部53の両端部から縦方向に延設された部分の幅方向内面からなる。これら横方向制限部100と横方向当接部110とは、横方向に横方向隙間CYだけ離間されており、ソケット50を上方から見て対角の位置に一対配設されている。
縦方向制限部200は、蛍光灯着脱部50aの基部54から横方向に延出され上面が高さ方向制限部56となる部分の、縦方向における内側縁面からなる。縦方向当接部210は、基板固定部50bの連結部53から高さ方向(Z方向)の下方に延設された部分の、縦方向における外側縁面からなる。これら縦方向制限部200と縦方向当接部210とは、縦方向に縦方向隙間CTだけ離間されており、ソケット50を上方から見て対角の位置に一対配設されている。
この実施形態に係るソケットよれば、前実施形態と同様の作用効果を奏する上、前実施形態のソケットよりも縦方向のサイズを小型化できる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
本実施形態は、(1)高さ方向制限部56及び高さ方向当接部59、(2)横方向制限部100及び横方向当接部110、(3)縦方向制限部200及び縦方向当接部210、を全て備えたソケット50であるが、上記(1)、(2)、(3)のいずれか一つ又は二つを省略してもよい。可撓部55の特性がどの方向の剛性が小さいかによって、省略できるものが定まり、剛性が小さい方向の移動制限部材は必要であるが、或る程度の剛性(蛍光灯30を取り外すときに可撓部55に塑性変形が生じない程度の剛性)を発揮できる方向の移動制限部材は不要であり、必ずしも三方向全ての移動制限が必要ではないケースも考えられる。
また、リード部52、保持片51H、可撓部55の数や形状は、適宜変更してよい。蛍光灯30は、外部電極32の他に芯線を有してしても構わない。
本実施形態に係るバックライト用ソケットが実装された回路基板等を示す斜視図である。 上記バックライト用ソケットに蛍光灯をセットした状態を示す拡大斜視図である。 上記バックライト用ソケット単体の斜視図である。 上記バックライト用ソケットを成形すべく打ち抜かれた薄い金属製の板を示す斜視図である。 別の実施形態に係るバックライト用ソケットの斜視図である。
符号の説明
30 蛍光灯
40 回路基板
50 バックライト用ソケット
50a 蛍光灯着脱部
50b 基板固定部
53 連結部
55 可撓部
56 高さ方向制限部
59 高さ方向当接部
100 横方向制限部
110 横方向当接部
200 縦方向制限部
210 縦方向当接部
X 縦方向
Y 横方向
Z 高さ方向
CT 縦方向隙間
CY 横方向隙間
C2 高さ方向隙間としての第2高さ方向隙間
X3 蛍光灯の軸線

Claims (3)

  1. 回路基板に実装され、バックライトとしての蛍光灯が着脱されるバックライト用ソケットであって、
    蛍光灯を弾性的に挟持又は解放する蛍光灯着脱部と、
    回路基板に装着される基板固定部と、
    該基板固定部と上記蛍光灯着脱部との間に設けられた可撓部とを備え、
    上記蛍光灯着脱部が、上記基板固定部に対し、上記回路基板と平行な面内にて上記蛍光灯の軸線と直交する横方向の移動量を制限するための横方向制限部を有し、
    上記基板固定部が、上記横方向制限部に対し、上記横方向に所定の横方向隙間を隔てて配設された横方向当接部を有し、
    上記蛍光灯着脱部が、上記基板固定部に対して上記横方向に上記横方向隙間の長さ移動したとき上記横方向制限部が上記横方向当接部に当接し、それ以上の移動が制限される
    ことを特徴とするバックライト用ソケット。
  2. 回路基板に実装され、バックライトとしての蛍光灯が着脱されるバックライト用ソケットであって、
    蛍光灯を弾性的に挟持又は解放する蛍光灯着脱部と、
    回路基板に装着される基板固定部と、
    該基板固定部と上記蛍光灯着脱部との間に設けられた可撓部とを備え、
    上記蛍光灯着脱部が、上記基板固定部に対し、上記回路基板と平行な面内にて上記蛍光灯の軸線に沿った縦方向の移動量を制限するための縦方向制限部を有し、
    上記基板固定部が、上記縦方向制限部に対し、上記縦方向に所定の縦方向隙間を隔てて配設された縦方向当接部を有し、
    上記蛍光灯着脱部が、上記基板固定部に対して上記縦方向に上記縦方向隙間の長さ移動したとき上記縦方向制限部が上記縦方向当接部に当接し、それ以上の移動が制限される
    ことを特徴とするバックライト用ソケット。
  3. 回路基板に実装され、バックライトとしての蛍光灯が着脱されるバックライト用ソケットであって、
    蛍光灯を弾性的に挟持又は解放する蛍光灯着脱部と、
    回路基板に装着される基板固定部と、
    該基板固定部と上記蛍光灯着脱部との間に設けられた可撓部とを備え、
    上記蛍光灯着脱部が、上記基板固定部に対し、上記回路基板と平行な面内にて上記蛍光灯の軸線と直交する横方向の移動量を制限するための横方向制限部と、上記回路基板と平行な面内にて上記蛍光灯の軸線に沿った縦方向の移動量を制限するための縦方向制限部と、上記回路基板に垂直な高さ方向の移動量を制限するための高さ方向制限部とを有し、
    上記基板固定部が、上記横方向制限部に対して上記横方向に所定の横方向隙間を隔てて配設された横方向当接部と、上記縦方向制限部に対して上記縦方向に所定の縦方向隙間を隔てて配設された縦方向当接部と、上記高さ方向制限部に対して上記高さ方向に所定の高さ方向隙間を隔てて配設された高さ方向当接部とを有し、
    上記蛍光灯着脱部が、上記蛍光灯の下方に位置する基部から上記横方向に延出された部分を有し、該部分に、上記横方向制限部、縦方向制限部及び高さ方向制限部が配設され、 上記基板固定部が、上記回路基板に装着される複数のリード部を連結する連結部を有し、該連結部に、上記横方向当接部、縦方向当接部及び高さ方向当接部が配設された
    ことを特徴とするバックライト用ソケット。
JP2008182864A 2008-07-14 2008-07-14 バックライト用ソケット Pending JP2010021107A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008182864A JP2010021107A (ja) 2008-07-14 2008-07-14 バックライト用ソケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008182864A JP2010021107A (ja) 2008-07-14 2008-07-14 バックライト用ソケット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010021107A true JP2010021107A (ja) 2010-01-28

Family

ID=41705779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008182864A Pending JP2010021107A (ja) 2008-07-14 2008-07-14 バックライト用ソケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010021107A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100553039C (zh) 荧光管的安装结构
CN1913233B (zh) 电连接器和液晶显示装置
CN100574010C (zh) 电连接器以及液晶显示装置
CN111315111B (zh) 内视镜装置、柔性电路板组件及其柔性电路板
CN104345496A (zh) 弯曲型显示装置
TWI547917B (zh) 大型面光源裝置
CN101783451A (zh) 卡用连接器
JP4298766B2 (ja) バックライト組立体とそれに用いられるコネクタ
US20100002419A1 (en) Connector
JP2014041727A (ja) 電気コネクタ
JP2007335672A (ja) シールド構造体
JP2009283293A (ja) バックライト用ソケット
CN104170175B (zh) 连接端子及使用连接端子的连接器
JP2010021107A (ja) バックライト用ソケット
KR20100106894A (ko) 접속 터미널
KR20090016426A (ko) 형광관용 전극지지구조
JP4919797B2 (ja) ピンコネクタの曲げ加工方法
JP2006210443A (ja) プリント基板の取付構造
JP2013211294A (ja) シールドケース組立体
KR101177739B1 (ko) 컨택트 및 커넥터
CN100536235C (zh) 电子卡连接器
JP2001176584A (ja) コネクタ
JP5775998B2 (ja) 固定部材
JP4494455B2 (ja) 陰極管用のソケット
CN2852390Y (zh) 散热件用的固定机构